JP2023531785A - 処理ステーション、処理設備及び工作物を処理する方法 - Google Patents

Abstract

最適な工作物処理が可能な、工作物（１０２）を処理する装置と方法を提供するために、処理ステーション（１１４）が、工作物処理のために流体注入可能な処理室（１３６）を有することが、提案される。【選択図】図１

Description

本発明は、工作物処理の分野、特に工作物、たとえば車両ボディ又は車両部分を浄化してコーティングすることに関する。

工作物を処理するために、この工作物は、たとえば浸漬槽内へ埋没させることができる。その場合に工作物は、たとえば浸漬槽内へ下降されて、処理ステップ後に浸漬槽から取り出される。その場合に接近が難しい箇所においても工作物を最適に処理するために、工作物を回転させることができる。

この種の浸漬処理設備においては、異なる大きさ及び／又は形状の工作物を処理しようとする場合、かつ／又は種々の工作物のために異なる処理時間長さが設けられる場合に、不具合が生じ得る。

したがって本発明の課題は、コスト的に効率のよいコンポーネントを使用して最適な工作物処理を可能にする、装置と方法を提供することである。

この課題は、独立した請求項に記載の装置と方法によって解決される。

装置は、特に、工作物を処理する処理ステーション又は処理設備である。

処理ステーションは、好ましくは処理容器を有し、その処理容器が工作物を収容するための処理室を包囲している。

さらに、処理ステーションはこの種の処理容器を多数有することができる。

好ましくは、処理室に流体を注入することができる。

流体は、特に処理流体であって、たとえば、特に工作物を脱脂するための洗浄流体である。さらに、流体は、たとえば工作物をリン酸処理し、あるいは塗装するための、コーティング流体である。

処理容器は、工作物を処理室内へ投入するため、かつ／又は処理室から工作物を放出するための、少なくとも１つのアクセス開口部を有することができる。

好ましくは処理容器は、少なくとも１つのアクセス開口部を選択的に閉鎖し、かつ解放するための閉鎖装置を有している。

処理容器が、工作物を処理室内へ投入し、かつ工作物を処理室から放出するための、唯一のアクセス開口部を有することができる。

それに対して代替的に、処理容器が工作物を処理室内へ投入するためのアクセス開口部と、工作物を処理室から放出するための他のアクセス開口部とを有することができ、その場合にこれらのアクセス開口部は、特に、処理容器の互いに対向する側又は端部あるいは前壁に、配置されている。

好ましくは、少なくとも１つのアクセス開口部は、処理容器の１つ又は複数の側壁内に、特に処理容器の１つ又は複数の前壁内に、配置し、かつ／又は形成することができる。

処理容器は、特に実質的に直方体形状に形成されており、かつ好ましくは、たとえば閉鎖された天井壁、底壁、２つ又は３つの閉鎖された側壁及び２つの他の側壁もしくは少なくとも１つのアクセス開口部を有する他の側壁を有しており、その場合に少なくとも１つのアクセス開口部が閉鎖装置によって好ましくは完全に閉鎖可能である。

閉鎖装置が、少なくとも１つのアクセス開口部を流体密に閉鎖するために用いられると、効果的であり得る。

そのために閉鎖装置は、特に閉鎖部材を有しており、その閉鎖部材がたとえばセルフロックするように形成されており、かつ／又はセルフロックするロック部材及び／又はセルフロックするシールを有している。

さらに、閉鎖装置の密閉作用を保証するために、特に閉鎖部材をシール装置に適合させるために、少なくとも１つのニーレバーが使用され、又は使用可能とすることができる。

閉鎖装置が、閉鎖装置の閉鎖部材を昇降させるため、特に閉鎖部材を上昇させて開放位置へ移動させるため、かつ／又は閉鎖装置を下降させて閉鎖位置へ移動させるために、昇降装置を有していると、効果的であり得る。

さらに、閉鎖部材が昇降装置によって、開放位置へ移動するために下降可能であり、かつ／又は閉鎖位置へ移動するために上昇可能とすることができる。

この種の閉鎖部材は、たとえばゲート、特にロックゲートとすることができる。

閉鎖部材は、たとえば一体的に形成することができ、かつ全体として移動可能とすることができる。それに対して代替的に、閉鎖部材をいくつかに分けて形成することができ、その場合に、アクセス開口部を閉鎖し、あるいは解放するために、閉鎖部材の諸部分は、好ましくは互いに独立して移動可能であり、あるいは互いに異なる運動を実施する。

代替的又は付加的に、閉鎖装置が、たとえば閉鎖部材を側方へスライドさせて、それを選択的に開放位置又は閉鎖位置へ移動させるために、スライド装置を有することができる。

さらに、閉鎖装置が、閉鎖装置の閉鎖部材を揺動させる揺動装置を有することができ、その場合に閉鎖部材は特に、少なくとも近似的に水平の揺動軸を中心に揺動可能である。それに対して代替的に、閉鎖部材を少なくとも近似的に垂直の揺動軸を中心に揺動可能とすることができる。

１つ又は複数の閉鎖部材、特に少なくとも１つのフラップ部材が、移送装置の１つ又は複数の移送部材、特に移送装置のガイド装置の１つ又は複数のガイド部材を有し、あるいは形成すると、効果的であり得る。特にローラレーンコンベアとして形成されている移送装置の１つ又は複数のローラ部材を、１つ又は複数の閉鎖部材に配置することができる。

閉鎖装置の１つ又は複数の閉鎖部材が、移送装置の一部を形成し、あるいは移送装置の一部を支持又は収容すると、効果的であり得る。

閉鎖装置は、好ましくは、閉鎖装置の閉鎖部材を自動的に移動させるため、特に閉鎖部材を自動的に開放位置及び／又は閉鎖位置へ移動させるために、閉鎖ドライブを有している。

閉鎖ドライブは、たとえば電気的又は空気式又は油圧で閉鎖部材に作用して、それを選択的に開放位置又は閉鎖位置へ移動させることができる。その場合にたとえば、閉鎖部材を移動させるために、１つ又は複数の電気モータ及び／又はスピンドルギア及び／又は送りチェーン及び／又はケーブルウィンチを設けることができる。

さらに、閉鎖部材を移動させるために、たとえば２つの閉鎖部材を機械的に結合することにより、重力を利用することができ、その場合に一方の閉鎖部材が下降され、それによって他方の閉鎖部材が上昇され、あるいは少なくともその上昇が簡略化される

処理ステーションが、流体、特に処理流体を収容するための流体タンクを有していると、効果的であり得る。

この流体は、好ましくは、処理室に注入するために、流体ガイドを用いて流体タンクから処理室内へ投入可能である。

処理室から排出するために、流体は、好ましくは流体ガイドを用いて処理室から流体タンク内へ戻るように案内することができる。

その場合に、流体注入するためにも排出するためにも、処理室と流体タンクとの間に直接的な接続を設けることができる。それに対して代替的に、１つ又は複数の中間ステーション又はその他の、貫流装置を設けることができる。

処理ステーションは、好ましくは工作物を移送するため、特に工作物を処理室内へ投入し、かつ／又は工作物を処理室から放出し、かつ／又は工作物を１つの処理ステーションから次へ移送するために、移送装置を有している。

移送装置が、工作物を移送及び／又は移動させるため、特に工作物を処理室内へ投入し、かつ／又は工作物を処理室から放出し、かつ／又は工作物を１つの処理ステーションから次へ移送するために、１つ又は複数のローラレーンコンベア、リフトコンベア、スライドコンベア及び／又はシェルフ操作器具を有していると、効果的であり得る。

それに対して代替的又は補足的に、移送装置は、工作物を移送及び／又は移動させるため、特に工作物を処理室内へ投入し、かつ／又は工作物を処理室から放出し、かつ／又は工作物を１つの処理ステーションから次へ移送するために、１つ又は複数の無人の移送システムを有することができる。

本発明の形態において、移送装置は、駆動装置に関して、かつ／又は工作物の収容と案内に関して、互いに異なる移送技術を有する複数の移送装置セクションを有することができ、その場合に工作物は好ましくは、第１の移送装置セクションによって処理ステーションの処理容器の前の領域内へ移送可能であり、かつその場合に工作物はそれとは異なる第２の移送装置セクションによって処理ステーションの処理室内へ投入可能である。

たとえば、処理室の外部に、工作物を移送するための１つ又は複数のローラレーンコンベアを設けることができ、かつ工作物を１つ又は複数のスライドコンベアを用いて処理室内へスライドさせて入れ、かつ／又は処理室からスライドさせて出し、あるいは引き出すことができる。

１つ又は複数の工作物が工作物支持体上に配置されていると、効果的であり得る。工作物支持体は、特に、好ましくは車両ボディとして形成された工作物を収容するための、スキッドである。

その場合に工作物の移送及び／又は移動は、好ましくは工作物支持体によって共通に行われるので、「工作物の移送」又は「工作物の移動」という表現は、少なくとも１つの工作物支持体をそれに配置されている少なくとも１つの工作物と共に一緒に移送又は移動させることと考えることもできる。

本発明の形態において、工作物は、処理設備の処理ユニット全体を通して工作物支持体に配置し、あるいは固定することができる。

それに対して代替的に、工作物は工作物支持体なしで処理設備の処理ユニット全体を通して移送することができる。その場合に工作物は、特に処理室内にそのために設けられている固定の工作物収容部に引き渡し可能あるいはその上に載置可能及び／又はそれに固定可能である。

工作物は、好ましくは移送装置によって水平の平面に沿って移動可能であり、特に処理室内へ投入可能かつ／又は処理室から放出可能である。

特に、工作物は移送装置によって床面と同じ高さにおいて移動可能、特に処理室内へ投入可能かつ／又は処理室から放出可能である。

移送装置が工作物を移動させるための１つ又は複数の駆動ユニットを有していると、効果的な場合があり、その場合に駆動ユニット、特に移送装置の駆動ユニット全体が、少なくとも処理ステップ（工作物処理）を実施する間は、好ましくは処理室の外部に配置されている。

移送装置が、工作物の荷重を支持して収容するガイド装置を有していると、効果的な場合があり、その場合にガイド装置は処理室の外部から、特に少なくとも１つのアクセス開口部を通して、処理室内へ延びている。

その場合にガイド装置は、処理ステップ（工作物処理）が実施される場合でも、好ましくは少なくとも部分的に処理室の内部に配置されている。

さらに、移送装置が工作物の荷重を支持して収容するガイド装置を有することができ、その場合にガイド装置は、処理室の外部に配置される少なくとも１つのガイド区間セクションも、処理室の内部に配置される少なくとも１つのガイド区間セクションも有しており、その場合に工作物はアクセス開口部を通して、特に１つ又は複数の駆動ユニットによる工作物の駆動によって、処理室の外部に配置されたガイド区間セクションから処理室の内部に配置されたガイド区間セクションへ引き渡し可能である。

駆動ユニットは、たとえばスライド装置又は把持装置又はローラ装置とすることができる。

好ましくは工作物は、処理ステップの実施後に、同一の駆動ユニット又は異なる駆動ユニットによって、処理室から放出可能（除去可能）である。

本発明の形態において、移送装置は１つ又は複数の駆動ユニットを有することができ、それらは処理室の外部から、移送装置のガイド区間セクションへ作用する。駆動ユニットは、たとえば電気モータとすることができ、あるいは電気モータを有することができる。

１つ又は複数の駆動ユニットは、好ましくは純粋に機械的にガイド区間セクションと結合されている。特に、カップリング装置は、１つ又は複数の駆動ユニットと移送装置のガイド区間セクションとの間に機械的な結合を形成することができる。その場合に、処理室の外部に配置された１つ又は複数の駆動ユニットによって、特に処理室の内部でガイド区間セクション上で案内される工作物が駆動可能、好ましくは線形に走行可能である。

１つ又は複数の駆動ユニットが、処理室の最大の充填レベルの上方又は最大の充填高さの上方及び／又は処理室を包囲する処理容器の側壁の外側に配置されていると、効果的であり得る。

好ましくは１つ又は複数の駆動ユニットが、処理容器のアクセス開口部とは逆の、処理容器の終端領域に、かつ／又は処理容器の側壁の天井近傍の領域に配置されている。

カップリング装置は、好ましくは、１つ又は複数の駆動ユニットの高さにおいて、好ましくは側壁を通して案内されている。カップリング装置を挿通させるための挿通開口部は、好ましくは処理室の最大の充填レベル又は最大の充填高さの上方に配置かつ／又は形成されている。側壁を通して案内される、カップリング装置のカップリング部材は、好ましくは回転軸又はカップリング軸である。

回転軸又はカップリング軸は、好ましくは引っ張り部材によって、特にベルト及び／又はチェーン、たとえばデュプレックスチェーンによって、他の回転軸又はカップリング軸と結合されており、それがガイド区間セクションの領域内に配置されており、かつ最終的に工作物に直接又は間接的に作用して、それを移動させる。

代替的又は補足的に、本発明の形態において、処理ステーションが１つ又は複数のセンサ装置を有しており、そのセンサ装置が処理室の外部から処理室内部の状態検出及び／又は位置検出を可能にする。たとえばセンサ装置を用いて、処理室内部の工作物の正しい位置を求め、あるいは監視することができる。

１つ又は複数のセンサ装置は、好ましくはそれぞれ処理室の外部に配置された１つ又は複数のセンサ素子を有しており、それらセンサ素子は好ましくは純粋に機械的に処理室内部の１つ又は複数のエンコーダ素子と結合されている。特にカップリング装置が、１つ又は複数のセンサ素子と１つ又は複数のエンコーダ素子との間に機械的な結合を形成することができる。その場合に処理室の外部に配置されている１つ又は複数のセンサ素子を用いて、特に処理室の内部に配置されている工作物が検出可能、好ましくはその位置を求めること、あるいは監視することができる。

１つ又は複数のセンサ素子が、処理室の最大の充填レベルの上方又は最大の充填高さの上方及び／又は処理室を包囲する処理容器の側壁の外側に配置されていると、効果的であり得る。

好ましくは、１つ又は複数のセンサ素子が、処理容器の側壁の天井近傍の領域内に配置されている。

カップリング装置は、好ましくは１つ又は複数のセンサ素子の高さにおいて、好ましくは側壁を通して案内されている。その場合にカップリング装置を挿通するための挿通開口部は、好ましくは処理室の最大レベルの上方又は最大高さの上方に配置及び／又は形成されている。側壁を通して案内される、カップリング装置のカップリング部材は、好ましくは回転軸又はカップリング軸である。

回転軸又はカップリング軸は、好ましくは引っ張り部材又は押圧部材によって、特にカップリングロッドによって、他の回転軸又はカップリング軸と結合されており、それが、たとえば底領域内及び／又はガイド区間セクションの領域内に配置されて、エンコーダ素子と結合されている。エンコーダ素子の操作によって、たとえばエンコーダ素子の回転によって、好ましくは他の回転軸又はカップリング軸の回転、それによってたとえばカップリングロッドの垂直のスライド及びそれによって（上方の）回転軸又はカップリング軸の回転をもたらすことができ、その場合に処理室から導出されている（上方の）回転軸又はカップリング軸が最終的に移動を実施し、又はもたらし、それを少なくとも１つのセンサ素子によって検出することができる。したがってカップリング装置の純粋に機械的な操作によって、１つ又は複数のセンサ素子により、エンコーダ素子の方向づけの変化又はその他の移動を検出することができる。

処理ステーションの駆動中に流体、特に処理流体と接触するすべての軸受箇所が潤滑なしかつ／又はグラファイトなしの構成部材として形成されており、あるいは潤滑なし及び／又はグラファイトなしの構成部材のみを有していると、効果的であり得る。特に好ましくは、すべての滑り軸受及び／又は転がり軸受が、潤滑なし及び／又はグラファイトなしで形成されている。

本発明の形態において、処理ステーションの駆動中に流体、特に作業流体と接触するすべての軸受箇所は、ブロンズ－焼結ブッシュとして、かつ／又はプラスチック部材として形成することができ、あるいはブロンズ－焼結ブッシュ及び／又はプラスチック部材を有することができる。

好ましくは、処理ステーションの駆動中に流体、特に処理流体と接触するすべてのコンポーネントは、たとえば材料として錆びない特殊鋼、特にＶ４Ａを選択することによって、永続的に流体が残り、あるいはそれと接触することに合わせて設計されている。

処理室の内部、特に処理容器の内部区間の内部には、好ましくは電気的なコンポーネントは配置されていない。

工作物を移送する移送装置が、露出して形成され、かつ／又は少なくとも処理室の内部で移送装置のコンポーネントを少なくとも部分的に覆うカバー部材が省かれると、効果的であり得る。それによって移送装置の簡単な貫流及び／又は洗浄を可能にすることができる。さらにそれによって、アクセス性が最適化される。

移送装置は、好ましくは処理室内部の処理位置内に工作物を拘束するための拘束装置を有している。

拘束装置によって、特に重力方向に沿った工作物の移動がブロック可能である。

この種の拘束装置を使用することによって、好ましくは、処理室に流体注入する際に工作物が浮き上がり、あるいは他のように移動し、又は持ち上がることを、回避することができる。

拘束装置は、たとえば１つ又は複数のロック装置又はフラップ部材又は保持部材を有することができ、それらが直接１つ又は複数の工作物に、あるいはまた、１つ又は複数の工作物を収容するための１つ又は複数の工作物支持体に、直接作用する。

１つ又は複数の工作物は、好ましくは処理室の外部で、かつ／又は処理室内へ投入する前に、１つ又は複数の工作物支持体に、特にずれたり、あるいは持ち上がったりしないように、固定可能である。それに対して代替的又は補足的に、１つ又は複数の工作物は処理室の内部で、かつ／又は１つ又は複数の工作物支持体と共に固定し、特に互いに対し、かつ／又は処理室に対して固定することができる。

それに対して代替的又は補足的に、拘束は、少なくとも１つの工作物又は少なくとも１つの工作物を収容するための工作物支持体が、それに対して少なくとも部分的に相補的に形成された拘束収容部内へ、特に少なくとも１つの工作物と場合によっては工作物支持体を処理室内へ投入する際に、移送されることによって、行うことができる。

さらに、移送装置が、工作物を傾け、かつ／又は回転させるため、特に少なくとも近似的に水平のノーマル位置に対して一時的に位置変化させるために、移動装置を有していると、効果的であり得る。

水平のノーマル位置は、特に工作物の移送及び／又は処理の間の、工作物の標準方位である。移動装置によって好ましくは傾けプロセス及び／又は回転プロセスが実施可能であり、それによって特に工作物からの流体のより効率的な流出を得ることができる。

処理ステーションは、処理設備の、たとえば塗装設備の、構成要素とすることができる。

処理ステーションによって、特に工作物を処理する方法が実施可能である。その場合に方法は、好ましくは以下のステップを有する：
処理容器のアクセス開口部を通して工作物を処理容器の処置室内へ投入し；
閉鎖装置を用いて処理容器のアクセス開口部を閉鎖し；
工作物処理を実施するために、処理室に流体を注入する。

工作物処理（処理ステップ）の実施後に、好ましくは流体が処理室から除去され、特に放出される。

その後さらに、好ましくは工作物が前述のアクセス開口部又は他のアクセス開口部を通して処理室から取り出される。

本発明の形態において、処理ステーションは、流体注入プロセスを支援するために、処理室内に配置された、あるいは配置可能な、１つ又は複数の組み込み部材を有することができる。

この種の組み込み部材は、特に、工作物を移送する移送装置とは異なるコンポーネントである。

好ましくは、これらの組み込み部材は、流体注入プロセスの支援の他に他の技術的作用を有さず、あるいは他の目的のために用いられない。しかしそれに対して代替的に、１つ又は複数の組み込み部材は、処理ステーションの機能コンポーネント、たとえば処理室内で流体を分配する装置、測定装置又はその他のセンサ装置などを、収容するために用いることもできる。

組み込み部材によって、好ましくは時間的推移に関して、かつ／又は工作物を処理する処理ステップの最適化に関して、流体注入プロセスが支援可能である。

たとえば１つ又は複数の組み込み部材によって、かつ／又は１つ又は複数の供給導管によって、かつ／又は１つ又は複数の排出導管によって、かつ／又は１つ又は複数のポンプ装置によって、処理室の内部に流れが発生され、かつ／又は最適化されると、効果的であり得る。

処理室内に流体を供給及び／又は循環させるための１つ又は複数のノズルが配置されていると、好ましい場合があり、その場合に流体は特に１つ又は複数の工作物の、付加的な処理を必要とする領域へ向けられており、かつ／又はその領域内に注入の際にガスの集まり、たとえば空気泡が形成されることがある。１つ又は複数のノズルを用いて、好ましくは流体は、ガスの集まり、たとえば空気泡が押し出されるように、供給可能である。

それに対して代替的又は補足的に、移送装置により、かつ／又は移送装置に対して付加的又は代替的に設けられた移動装置によって、ガスの集積、たとえば気泡を追い出すために、少なくとも１つの処理すべき工作物の昇降運動及び／又は傾き運動及び／又は回転運動を実施可能とすることができる。

本発明の形態において、１つ又は複数の組み込み部材を排除部材として形成することができ、それを用いて特に、流体注入プロセスの間にそれぞれの組み込み部材がないと空いてしまい、したがって流体によって満たされてしまう、処理室の内部の自由空間が充填可能である。

したがって、排除部材として形成された１つ又は複数の組み込み部材を用いて、特に流体注入プロセスの実施に必要な流体体積を、流体注入プロセスの実施に全体として必要な流体体積の、特に少なくとも約５％、好ましくは少なくとも約１０％、たとえば少なくとも約２０％だけ、減少させることができる。それによってさらに、好ましくは流体注入プロセスの実施のための時間長さを減少させることができる。

１つ又は複数の組み込み部材が、その位置に関して、かつ／又はその機能に関して、かつ／又はその形状に関して、処理すべき工作物に適合されており、あるいは適合可能であると、効果的であり得る。

たとえば、１つ又は複数の排除部材は、少なくとも部分的又は領域的に、処理すべき工作物の形状に適合されており、あるいは適合可能とすることができる。特に１つ又は複数の排除部材は、少なくとも部分的及び／又は少なくとも近似的に工作物に対して相補的に形成することができるので、処理室内部の自由空間は、好ましくは最少に抑えることができる。

たとえば、１つ又は複数の排除部材は、車両ボディとして形成されている工作物の側壁及び／又は底領域及び／又はフロントボンネット領域及び／又はリアボンネット領域に適合させて形成することができる。

さらに、１つ又は複数の組み込み部材は次のように、すなわち工作物を処理する間に、特に工作物に接触することなしに、工作物の内部空間内へ張り出し、あるいは少なくとも部分的にその中に配置されるように、配置し、かつ／又は移動可能とすることができる。たとえば、トランスポーター又は（小型）バスなどの車両ボディとして形成されている、工作物において、リアフラップを通して１つ又は複数の組み込み部材をそれぞれの工作物の内部へ挿入し、それによって内部容積とそれに伴って流体注入プロセスに必要な流体体積を減少させることができる。

１つ又は複数の排除部材が中空ボディを有することができ、その中空ボディは好ましくは流体注入プロセスに関係なく、充填可能かつ／又は満たしたままとすることができ、かつ／又は排出可能である。

特に１つ又は複数の排除部材が中空ボディとして形成されており、かつ１つ又は複数の閉鎖可能な充填開口部及び／又は１つ又は複数の放出開口部を有している。

この種の排除部材は、特にそれ自体きわめて軽く形成することができ、したがって処理室内に簡単に配置することができる。流体注入プロセスの際の排除部材の望ましくない浮遊又はその他の移動は、好ましくは排除部材を処理容器の内部に適切に固定することにより、かつ／又はそれを重くし、たとえば中空体の充填によって、阻止される。１つ又は複数の排除部材を充填するために、たとえば工作物処理を実施する流体とは異なる流体又は同じ流体を使用することができる。さらに、１つ又は複数の排除部材のための充填流体として、水を設けることができる。

１つ又は複数の排除部材の内側と外側の幾何学配置が互いに異なっており、それによってたとえば１つ又は複数の排除部材の内部に充填と排出のために最適化された中空室が形成されると、効果的であり得る。

本発明の形態において、処理容器は、１つ又は複数の組み込み部材、特に排除部材を固定するための１つ又は複数の収容部を有することができる。

１つ又は複数の組み込み部材、たとえば排除部材、特に様々な形状及び／又は寸法設計を有する排除部材が、収容部に対して好ましくは相補的に形成された固定セクションを有しているので、これらは好ましくは簡単に固定可能かつ／又は交換可能である。

１つ又は複数の排除部材は、堅固に形成することができる。

１つ又は複数の組み込み部材、特に排除部材は、好ましくは形状結合で、かつ／又は力結合で、かつ／又は取り外し可能に、処理容器にかつ／又は処理容器内に固定されており、あるいは固定可能である。

１つ又は複数の排除部材が、フレキシブルに、かつ／又は形状可変に、かつ／又は大きさ可変に、たとえばポンプアップ可能に、形成されていると、効果的であり得る。

それによってその１つ又は複数の排除部材は、特に様々な工作物種類に適合して、それぞれの処理ステップ及び／又は流体注入プロセスを最適化することができる。

処理ステーションは、好ましくは１つ又は複数の排除部材の形状及び／又は大きさを変化させるため、特に処理室内部の処理プロセスのために流体注入すべき自由空間を減少させるための、変化装置を有している。

変化装置は、たとえばポンプ装置とすることができ、それを用いて１つ又は複数の排除部材の内部の中空室に、流体注入プロセスを最適化するために充填流体が供給可能であり、その場合に特に制御及び／又は調整が次のように、すなわち供給する充填流体の量がそれぞれ処理すべき工作物に従って選択されるように、特に適切に形成され、かつ整えられた制御装置を用いて自動的に、行われる。

１つ又は複数の排除部材は、処理ステーションの移送装置の領域内で１つ又は複数の自由空間を満たすことができる。

それに対して代替的又は補足的に、１つ又は複数の排除部材が、車両ボディとして形成された工作物の上方の、特に車両ボディの車両フロントの上方及び／又は車両リアの上方の、自由空間を満たすことができる。

他の補足的又は代替的な実施形態において、１つ又は複数の組み込み部材は、流体注入プロセスの間、処理すべき工作物を支持するための支持部材として形成することができる。

したがって１つ又は複数の支持部材は、好ましくは流体注入プロセスの間、工作物に添接し、かつ好ましくはそれぞれの工作物の膨れ又は折れあるいはその他の変形を阻止する。そのために１つ又は複数の支持部材は、好ましくは移動可能かつ／又は形状可変及び／又は大きさ可変である。

特に、排除部材として形成された１つ又は複数の組み込み部材は、同時に支持部材として用いることができる。

処理ステップを実施するため、かつ／又は処理室の流体注入を行った後に、１つ又は複数の支持部材は、好ましくは、特に工作物を流体で、特に処理流体で完全に湿潤することを保証するために、工作物から除去される。そのために１つ又は複数の支持部材は、特に工作物から離れるように移動させることができる。その代わりに、あるいはそれに加えて、支持部材の形状及び／又は大きさの変化によって、除去を実現することができる。

１つ又は複数の支持部材がそれぞれ支持セクションを有し、その支持セクションが工作物に直接添接して工作物を支持するために用いられると、効果的であり得る。

支持セクションは、特に工作物における損傷を回避する材料を有し、かつ／又は弾性的に撓むように形成されている。たとえば、支持セクションにテキスタイル表面を設けることができる。

本発明の展開において、１つ又は複数の組み込み部材は、処理容器及び／又は流体を温度調節するための温度調節部材として形成することができる。

そのために１つ又は複数の組み込み部材は、特に加熱媒体又は冷却媒体によって満たされ、あるいは満たすことができ、特に貫流可能である。

温度調節部材として形成された１つ又は複数の組み込み部材が、熱伝達を最適化するために１つ又は複数のリブあるいはその他の表面拡大を有していると、効果的であり得る。

温度調節部材として形成されている、１つ又は複数の組み込み部材が、処理室の流体注入の際に流体で溢流されると、効果的であり得る。それによっても、熱伝達を好ましくは最適化することができる。

特に処理ステーションを異なるように寸法設計された工作物に可変に適合させるために、１つ又は複数の組み込み部材は、１つ又は複数の処理プロセス及び／又は流体注入プロセスのために、一時的にあるいはまた恒久的に、処理室内に配置することができ、あるいは配置可能とすることができる。

特に、処理ステーションは、異なるように寸法設計された組み込み部材のセットを有することができ、その場合に必要に応じて組み込み部材の１つ、特に所定の種類の工作物に適合された組み込み部材が、処理室内へ投入されて、そこに固定される。その場合に工作物の種類を変更する際に、組み込み部材は好ましくは寸法設計の異なる、あるいはその機能に関して異なる組み込み部材に、交換される。

１つ又は複数の組み込み部材は、流体注入プロセスの間、処理プロセスの間及び／又は処理室の流体排出の間、処理室内に移動しないように固定することができる。

それに対して代替的に、１つ又は複数の組み込み部材は、処理室の内部で移動可能とすることができ、たとえば流体注入プロセスの間、処理室の流体注入すべき自由空間内へ投入可能かつ／又は流体注入プロセス及び／又は処理プロセス（処理ステップ）の実施後に、特に自動的、流体注入すべき自由空間から除去可能である。

１つ又は複数の組み込み部材は、処理容器のアクセス開口部を閉鎖するための閉鎖部材に配置することができ、あるいは配置可能とすることができる。

その場合にその１つ又は複数の組み込み部材は、特に閉鎖部材自体の移動によって、特に流体注入プロセスを支援する位置へ、移動可能である。

１つ又は複数の組み込み部材は、閉鎖部材によって好ましくは排除位置又は支持位置へ移動可能である。

１つ又は複数の組み込み部材が、閉鎖部材と共に移動可能であり、特に線形に移動可能であり、かつ／又は揺動可能であると、効果的であり得る。

処理ステーションを用いて、工作物を処理することができ、特に車両ボディを清掃し、かつ／又はコーティングすることができる。

そのために工作物が、処理容器の処理室内へ投入される。それに続いて、処理室は、工作物処理を実施するための流体を注入され、その場合に流体注入は、処理室内に配置された、あるいは配置可能な１つ又は複数の組み込み部材によって支援される。

本発明の好ましい形態において、処理ステーションは、流体を収容するための流体タンクを有することができる。さらに処理ステーションは、好ましくは流体ガイドを有しており、それを用いて処理室に注入するための流体が流体タンクから処理容器内へ、かつ／又は処理室から排出するために処理容器から流体タンク内へ案内可能である。

そのために流体ガイドは、好ましくは１つ又は複数の流体導管を有しており、その場合に好ましくは流体タンクから流体を処理容器へ案内するための流体ガイドと、処理容器から流体を流体タンクへ供給するための他の流体ガイド、特に別体の流体ガイドが設けられている。

流体タンクが、重力方向に関して処理容器の上方に配置されていると、効果的であり得る。

それによって特に、流体を処理容器へ供給するために重力を利用することができ、その場合に好ましくは別体のポンプ装置は、省くことができる。

それに対してポンプ装置は、処理室から流体を流体タンク内へ汲み戻すために、効果的であり得る。

それに対して代替的に、処理容器は重力方向に関して流体タンクの上方に配置することができる。その場合にはそれによって、ポンプ装置の利用なし処理容器から流体を流体タンク内へ案内可能であり、一方で、流体を流体タンクから処理容器内へ案内するために、好ましくはポンプ装置が設けられている。

流体ガイドが、供給導管として形成された流体導管を有することができ、それを用いて流体が処理室へ供給可能であり、その場合に供給導管は、好ましくは処理容器の底領域内で処理容器内へ連通している。それによって特に、流体を処理容器内へ供給する際の望ましくない泡形成を減少させ、あるいは完全に回避することができる。

処理容器の底領域は、特に、処理室の全体高さに関して、かつ／又は最大充填高さに関して、処理室の下方の３分の１、好ましくは下方の５分の１である。

処理容器は、好ましくは流れ込み領域を有しており、それは特に処理容器のアクセス開口部の下方に配置されている。流れ込み領域は、好ましくは工作物を交換するために定められた、処理容器の排出された状態においても、流体で満たされている。

２つの流体注入プロセスの間、かつ／又は２つの工作物の処理の間の、最小の充填高さは、好ましくは、移送装置及び／又はその他の機能コンポーネント又は処理室内部のタンク組み込み物が、常に充填レベルの下方に留まるように、選択されており、又は選択可能である。それによって特に、くっつきやすい、あるいはその他の付着性の処理流体を使用する場合に、汚れが乾燥して貼り付くことを回避することができる。

さらに、くっつきやすい、あるいは凝固してこびりつく傾向のある媒体による汚れを回避する代わりに、あるいはそれに加えて、特に流体注入プロセス後、特に処理容器の流体排出後に、処理容器内の、処理室内の組み込み部材とその他のコンポーネント、特にノズルバーのようなタンク込み込み物、アノード及び移送装置、そして処理ステーションの駆動に必要な、充填及び排出用パイプにおいて、湿潤を維持し、あるいは清掃を行うことができる。そのために、清掃するために、固定的に配置されたノズルバー又は可変に移動可能なタンク清掃ノズルのような、適切な措置を介して清掃出力をもたらす、液体及び／又は濾液を使用することができる。たとえば処理容器と閉鎖装置の間のシールのような、容易に近づけないコンポーネントのために、選択的に自己清掃する方法、たとえば、好ましくは定められた出口を有する流体注入可能なシールを使用することもできる。

さらに、処理容器とその中に配置されているコンポーネントは、気密に閉鎖することによって乾燥から保護することができる。さらに、このように閉鎖されたユニット内の湿度を監視して必要な場合には追加湿潤することができる。これは、選択的に、気密に閉鎖されていないユニットにおいても、設けることができる。

選択的にさらに、使用される媒体、特に処理流体による永続的な湿潤によっても、貼り付きに対抗することができる。これは特に、移送技術的な組み込み部材においても、そしてまた充填及び排出するためのパイプにおいても、考えることができる。

供給導管は、好ましくは流れ込み領域内、特に流れ込み領域の流体ラインの下方に連通し、それによって処理室内への最適な流体供給を可能とすることができる。

さらに、流れ込み領域は、処理室内部の、１つ又は複数の流れ込み容器、特に排除部材内に配置及び／又は形成することができ、その場合に供給導管は特に流れ込み容器内へ連通する。流れ込み領域は、たとえばその上側に、特に流出開口部を有しており、それを通して処理室に注入するための流体が、処理室内へ流入することができる。

沈殿を回避するために、流体は流れ込み領域内で永続的及び／又は規則的に循環させ、かつ／又は処理し、特に浄化することができる。

流体ガイドが複数の供給導管を有すると、効果的である場合があり、その場合にこれらの供給導管の１つ又は複数が、処理容器の底領域内でこの処理容器内へ連通しており、かつ／又はその場合に１つ又は複数の供給導管が、流体をたとえばビーム又は大波のように工作物へ向け、かつ／又は供給することができる、１つ又は複数のノズル又はその他の供給開口部において、あるいはその中で、終了している。

処理容器の流体排出された状態は、好ましくは、アクセス開口部を通って流体が流出することがなく、あるいはそれを危惧することなしに、１つ又は複数のアクセス開口部を開放することができる、処理容器の状態である。したがって流体排出された状態は、特に、それぞれの残留流体が処理容器から除去されている、処理容器の状態である必要はない。

処理室に流体注入する場合に処理室から排除される媒体、特にガス、たとえば空気は、たとえば周囲へ放出し、あるいは処理し、かつ／又はさらに、たとえば排気浄化設備へ、かつ／又は工作物を乾燥させる乾燥器内へ、案内することができ、

さらに、排除された媒体は、流体タンク内へ導入することができる。

特に、流体注入プロセス又は充填段階の間に、供給のやり方に基づき、かつ／又は選択された流体に基づいて、泡形成が予測される、あるいは予測されるかもしれない場合に、処理ステーションが、泡形成を最小限に抑え、あるいは回避する補償装置を有していると、効果的であり得る。補償装置は、特に、液体、特に濾液を噴射するための、ノズル装置、たとえばノズルバーを有している。ノズル装置は、特に処理室の天井領域内に配置されている。それに対して代替的又は補足的に、補償装置が処理室から空気を吸い出す真空装置を有することができる。さらにそれに対して代替的又は補足的に、化学的媒体、特に消泡剤を流体に供給することができる。

空気を含む傾向があって、脱気を必要とする媒体が流体として使用される場合に、そのために付加的に処理容器内に、それを除去する装置を設けることができる。真空吸引の可能性の他に、それに対して代替的又は補足的に、バッチ方法において、かつ連続方法において、気泡を合体させるために処理容器内に超音波を発生させることもでき、その場合にそのために必要な装置は、たとえば付加的又は既存の循環内へ統合されており、あるいは統合可能である。それに対して代替的に、レセプターの化学的改質及び／又は投入すべき流体への添加剤の付加を行うことができる。

流体ガイドが、流体を浄化するためのクリーニング装置を有していると、効果的であり得る。

クリーニング装置は、好ましくは処理容器の外部に、かつ／又は流体タンクの外部に、配置されている。

好ましくは、クリーニング装置は、流体を流体タンク内へ還流させる還流導管内に配置されている。それによって流体は、好ましくは還流する際に、かつ／又は循環の各開始前に、特に１つ又は複数の処理容器内での新たな流体注入プロセスの前に、浄化及び／又は処理することができる。

処理ステーションは、好ましくは制御装置を有しており、それを用いて処理室内の流体注入プロセスが、特に流体を処理室へ供給する供給導管を開閉する弁装置の制御及び／又は調整によって、制御可能及び／又は調整可能である。

流体注入プロセスを制御及び／又は調整するために、好ましくは１つ又は複数の工作物パラメータ、特に処理室内部の工作物の幾何学配置及び／又は大きさ及び／又は位置、が考慮される。

１つ又は複数の工作物パラメータは、特に機械制御を介して、かつ／又はＣＡＤデータ、バーコード認識、ＲＦＩＤ情報又はその他の工作物固有のデータセットによって、制御装置へ引き渡される。

流体注入プロセスは、制御装置によって好ましくは次のように、すなわち流体注入の間処理室内の流体の充填速度及び／又は充填状態の変化率が変化され、特に工作物のローカルな安定差に適合し、かつ／又は重力方向に沿って変化する水表面の面積に適合するように、制御可能である。

たとえば、流体注入プロセスは制御装置によって次のように、すなわち処理室内の流体レベルが少なくとも近似的に一定に上昇するように、制御可能とすることができる。

それに対して代替的に、流体注入プロセスを制御装置によって次のように、すなわち流体レベルが工作物のより安定した領域の上を流れる場合に、供給される流体の体積流が増大され、かつ流体の流体レベルが工作物のより安定しない領域の上を流れる場合には、供給される流体の体積流が減少されるように、制御可能とすることができる。

処理ステーションは、たとえば１つ又は複数の測定装置を有することができ、それを用いてたとえば、処理室内へ流入する流体の体積流及び／又は処理室内部の充填状態又は充填レベル及び／又は流体タンク内の充填状態又は充填レベルを求めることができる。

１つ又は複数の測定装置の１つ又は複数の測定値は、好ましくは流体注入プロセスを制御及び／又は調整するために考慮される。

好ましくは、流体注入プロセスにおける最大の充填高さ（最大の充填レベル）は、工作物幾何学配置及び／又は位置に従って選択される。たとえば工作物が車両ボディとして形成されている場合に、処理室は常に、充填レベルが車両ボディのルーフの上ギリギリに、たとえばルーフ上の最大で約１０ｃｍ、好ましくは最大で約５ｃｍ、たとえば最大で約３ｃｍであるように、流体で満たすことができる。

さらに、１つ又は複数の測定装置を用いて、たとえば１つ又は複数の測定装置による充填状態又は充填レベル又は体積流の監視によって、１つ又は複数の漏れを求めることができる。好ましくはそこから、１つ又は複数の閉鎖装置の密閉性を推定することができる。

ある形態において、処理ステーションがカウンタータンクを有することができ、それが特に重力方向に関して処理室の下方に配置されており、かつそのカウンタータンクに、処理室から導出すべき流体が供給可能である。

その場合に流体は、好ましくは重力の利用だけで流体タンクから処理室内へ、かつ／又は処理室からカウンタータンク内へ案内することができる。

たとえばポンプ装置を用いて、流体を好ましくはカウンタータンクから流体タンクへ案内して戻すことができる。

したがって流体タンクは、特に処理プロセスを実施する準備ができた状態の流体で、流体を準備するためのアシストタンクである。そのために流体は、特にカウンタータンクと流体タンクの間の移送路上で、特にクリーニング装置を用いて、浄化又は処理することができる。

処理ステーションが、１つ又は２つより多い処理室、特にそれぞれ処理室を備えた２つ又は２つより多い処理容器を有していると、効果的であり得る。

その場合に、２つ又は２つより多い処理室へ流体を供給するための共通の流体タンクを設けることができる。

それに対して代替的に、特に同一の処理室内の複数の流体のために、複数の流体タンクを設けることができる。

たとえば、処理ステーションの処理室は、選択的に、特に交互に、特に処理室内にある１つ又は複数の工作物において様々な処理ステップを実施するために、異なる流体を注入可能である。

そのためにさらに、複数の流体のために複数のカウンタータンクを設けることができる。

さらに、２つより多い処理室のために１つのカウンタータンクを共通に設けることができる。

タンクは、この明細書及び添付の請求項において、特に流体のための一般的な収容部であり、たとえばこれは個別容器又は複数の互いに結合された容器であってもよい。

処理ステーションは、処理室を洗浄かつ／又は浄化するための洗浄装置を有することができ、その場合に洗浄装置を用いて、特に流体とは関係なく、流体タンクとは関係なく、かつ／又はカウンタータンクとは関係なく、洗浄媒体を処理室内へ投入可能であり、特に噴射可能であり、かつその処理室から除去可能、特に放出可能である。

洗浄装置は、特に処理室内に配置された、かつ／又は処理室内へ向けられた、洗浄ノズルを有することができ、その洗浄ノズルが特に、壁及び／又は処理室内に配置された移送装置を洗い流すために用いられる。

工作物を処理するために、記載の処理ステーションにおいて、特に、工作物を処理室内へ投入し、かつ工作物処理を実施するために処理室に流体を注入することができ、その場合に流体は、処理室に注入するために流体タンクから処理容器内へ、かつ／又は処理室から排出するために処理容器から流体タンク内へ案内される。

処理ステーションは、特に処理設備内で使用することができる。

処理設備は、特に工作物を処理するために用いられる。

好ましくは処理設備は、工作物を処理するため、特に車両ボディを浄化及び／又はコーティングするために、複数の処理ステーションを有している。

各処理ステーションは、好ましくは少なくとも１つの処理容器を有し、その処理容器が工作物を収容するための処理室を包囲しており、その場合に各処理ステーションはそれ自体、あるいは複数の処理ステーション共通に、流体を収容するための流体タンクを有しており、その場合に処理ステーションは、好ましくは流体ガイドを有し、それを用いて流体が１つ又は複数の処理室に注入するために流体タンクからそれぞれの処理容器内へ、かつ／又は処理室から排出するために、それぞれの処理容器から流体タンク内へ案内可能である。

１つ又は複数の処理室に流体注入する場合に、処理室の内部の流体レベルは、好ましくは少なくとも１０、好ましくは少なくとも５０、たとえば少なくとも１００ファクターだけ増大される。

さらに、１つ又は複数の処理室に流体注入する場合に、液体レベルは、最低状態から処理室の全内部空間高さの少なくとも約５０％、好ましくは少なくとも約７０％、たとえば少なくとも約９０％に上昇される。

１つ又は複数の処理室から排出する場合に、その中にある流体、特に処理流体は、好ましくは少なくとも約５０％、特に少なくとも約８０％、たとえば少なくとも約９０％が処理室から除去される。

好ましくは、別々に処理室内へ投入される各工作物、又は各グループの工作物のために、流体注入プロセスと排出プロセスが実施される。

本発明の形態において、処理設備は、第１のステップを実施するための複数の第１の処理ステーションと、第２の処理ステップを実施するための複数の第２の処理ステーションとを有しており、その場合にそれぞれ１つ又は複数の第１の処理ステーションと１つ又は複数の第２の処理ステーションは、好ましくは処理設備の処理ユニットの構成要素であり、あるいはそれを形成し、それを工作物が処理ステップの実施のために通過する。

処理ユニットは、工作物を移送するための移送装置のメイン移送方向に沿って互いに連続する複数の処理ステーションを有している。処理ユニットを用いて、好ましくは、工作物処理のために順次実施可能なすべての処理ステップが実施可能である。

処理設備が複数の処理ユニットを有することができ、それらの処理ユニットが特にそれぞれ１つ又は複数の第１の処理ステーションと１つ又は複数の第２の処理ステーションとを有しており、かつ／又は処理ユニットが特に処理設備の互いに異なる処理ラインを形成する。

互いに異なる処理ユニットの１つ又は複数の第１の処理ステーションは、好ましくは共通の流体ガイド及び／又は共通の流体タンクを有している。その代わりに、あるいはそれに加えて、互いに異なる処理ユニットの１つ又は複数の第２の処理ステーションは、共通の流体ガイド及び／又は共通の流体タンクを有することができる。

さらに、その代わりに、あるいはそれに加えて、互いに異なる処理ユニットの１つ又は複数の第１の処理ステーションは、共通のカウンタータンク及び／又は共通のクリーニング装置を有することができる。さらにその代わりに、あるいはそれに加えて、互いに異なる処理ユニットの１つ又は複数の第２の処理ステーションが、共通のカウンタータンク及び／又は共通のクリーニング装置を有することができる。

流体、特に第１の処理流体が、流体ガイドによってまず、
ａ）第１の処理ユニットの、１つの又は複数の処理ステーション、特に第１の処理ステーションの１つ又は複数の処理室へ供給可能であり、かつその後、
ｂ）第２の処理ユニットの、１つ又は複数の処理ステーション、特に第１の処理ステーションの１つ又は複数の処理室へ供給可能であると、
効果的であり得る。第１の処理ユニットと第２の処理ユニットの間、かつ／又は同じ処理ユニット又は互いに異なる処理ユニットの２つの処理ステーションの間に、１つ又は複数の中間貯蔵タンクを配置することができる。

流体、特に第２の処理流体が、流体ガイドによってまず、
ａ）第１の処理ユニットの１つ又は複数の処理ステーションの、特に第２の処理ステーションの、１つ又は複数の処理室へ供給可能であり、かつその後
ｂ）第２の処理ユニットの、１つ又は複数の処理ステーションの、特に第２の処理ステーションの、１つ又は複数の処理室へ供給可能であると、
効果的であり得る。第１の処理ユニットと第２の処理ユニットの間、及び／又は同じ処理ユニット又は互いに異なる処理ユニットの２つの処理ステーションの間に、１つ又は複数の中間貯蔵タンクを配置することができる。

流体が、流体ガイドによって交互に、互いに異なる処理ユニットの処理室へ供給可能であると、効果的であり得る。

それに対して代替的又は補足的に、流体が流体ガイドによって交互に、同じ処理ユニットの複数の処理室へ供給可能とすることができる。

流体ガイドは、好ましくはクリーニング装置と接続され、あるいはそれを有しているので、流体は特に処理室の１つから取り出した後に、かつ／又は他の処理室へ新たに供給する前に、浄化することができる。

流体の浄化は、好ましくは処理室から排出する際に、かつ／又は流体注入プロセス及び／又は処理ステップ内で流体を１回又は複数回利用した後に、行われる。

流体ガイド内に全体として含まれる流体の全量は、処理室内で個々の流体注入プロセスを実施するために必要される流体の量の、好ましくは最大で約２倍、特に最大で約３倍である。

その場合に流体ガイドは、好ましくは、流体を案内し、かつ収容するすべてのコンポーネント、特に１つ又は複数の流体タンク、１つ又は複数の処理室、１つ又は複数の中間貯蔵タンク、かつ／又は１つ又は複数のカウンタータンク及び選択的に１つ又は複数のクリーニング装置を有している。

流体の量は、特にノーマル条件における、特に流体の質量及び／又は流体の体積である。

クリーニング作業を実施するために、流体は、好ましくは選択的に流体ガイドの１つ又は複数のコンポーネント内へ移動可能、特に汲み上げ可能、かつその中で処理可能である。たとえば、少なくとも１つの流体タンクを清掃するために、流体は、１つ又は複数の処理容器内及び／又は１つ又は複数のカウンタータンク内に、完全に収容可能とすることができる。さらに、たとえば１つ又は複数の処理容器を清掃するために、流体は完全に１つ又は複数の流体タンク内及び／又は１つ又は複数のカウンタータンク内に収容可能とすることができる。さらに選択的に、たとえば１つ又は複数のカウンタータンクを清掃するために、流体は完全に１つ又は複数の流体タンク内及び／又は１つ又は複数の処理容器内に収容可能とすることができる。

処理ユニットの複数の、特にすべての処理ステーション、特に１つ又は複数あるいはすべての第１の処理ステーション及び処理ユニットの１つ又は複数あるいはすべての第２の処理ステーションが、処理設備の共通の平面上に配置されていると、効果的であり得る。ということは、特に処理ステーションの処理室が、水準変更又はレベル変更なしで、工作物の水平の移動のみによって、工作物自体にとって接近可能であるということである。

処理設備の複数の処理ユニットが、処理設備の互いに異なる平面上に配置されていると、好ましい場合がある。

複数の処理ステーションは、重力方向に沿って互いに重ねて配置することができる。その場合に処理ステーションは、処理設備の支持する構造、特にスチール構造の様々なセクション又はレベルに配置し、特に支持して保持することができる。さらに、１つ又は複数の処理ステーションは、それぞれその上に配置さている１つ又は複数の処理ステーションを重さを支持して収容することができる。その場合に付加的な支持構造は、省くことができる。そのために処理容器は、好ましくはその上に配置されている１つ又は複数の処理ステーションの重量を吸収するように、寸法決めされ、かつ設計されている。

１つ又は複数の処理容器の上方又は処理容器の間に、１つ又は複数の流体タンク又はカウンタータンクが配置されており、特に１つ又は複数の処理容器によって重量を吸収するように保持されていると、効果的であり得る。その場合に１つ又は複数の流体タンク又はカウンタータンクのために、好ましくは付加的な支持する構造は、なくてもよい。

さらに、１つ又は複数の処理容器は、直接１つ又は複数の流体タンク及び／又はカウンタータンク上に配置することができ、かつ１つ又は複数の流体タンク及び／又はカウンタータンクは、１つ又は複数の処理容器を重量を支持するように収容することができる。

共通の流体ガイドを有し、かつ／又は同一の処理ステップの実施に用いられる、処理設備の互いに異なる処理ユニットの１つ又は複数の処理ステーションは、好ましくは重力方向に沿って互いに重ねて配置されている。

処理設備の種々の平面上に配置されている複数の処理ユニットは、好ましくは機能的に同一であるので、特に各処理ユニットによって同じ処理ステップを実施することができ、それによって最終的に、個々の処理ユニットに比較して、処理設備のより大きい処理容量を提供することができる。

その場合に工作物は、それぞれそれ自体、複数の処理ユニットの１つに対応づけられており、かつこの処理ユニットのみを通過する。それに対して１つ又は複数の流体ガイドは、好ましくは処理ユニットにまたがって形成されており、特に同一の処理ステップを実施するために複数の処理ユニットに対応づけられている。

重力方向に沿って互いに重ねて配置された処理ステーションが、共通の流体ガイドと接続されており、それによって特に流体が次々と個々の処理ステーションへ供給可能であり、かつ流体注入プロセスを実施するために利用可能であると、効果的であることができ、その場合に特に重力を利用して流体が１つの処理ステーションから、重力方向に沿ってその下にある他の処理ステーションへ案内可能である。

すべての処理ステーションの下方に共通のカウンタータンクが配置されており、かつ／又はすべての処理ステーションの上方に共通の流体タンクが配置されていると、効果的であり得る。

その場合に流体は、特に流体タンクから上方の処理ステーションへ、その後下方の処理ステーション（場合によってはその間で中間の処理ステーション）へ、そして最終的にカウンタータンク内へ案内可能である。カウンタータンクから流体は、好ましくはポンプ装置を用いて流体タンク内へ汲み上げて戻すことができる。

処理設備が互いに異なる処理媒体を案内するための複数の流体ガイドを有していると、効果的であることができ、その場合に流体ガイドは、様々な処理ステップを実施するために互いに異なる処理ステーションに対応づけられている。

それに対して代替的又は補足的に、処理設備が、互いに異なる処理流体を案内する複数の流体ガイドを有することができ、その場合に流体ガイドが同一の処理ステーションに対応づけられているので、選択的に異なる処理ステップを実施するために、処理ステーションに選択的に処理流体の１つを供給することができる。

工作物を処理するために、特に方法が実施され、その方法において以下の方法ステップが実施される：
１つ又は複数の工作物を、１つ又は複数の処理ステーションの１つ又は複数の処理室内へ投入し；
処理を実施するために、１つ又は複数の処理室に流体を注入し；
その場合に流体ガイドを用いて、１つ又は複数の処理室に注入するための流体が流体タンクからそれぞれの処理室内へ、かつ／又は処理室から排出するために、それぞれの処理室から流体タンク内へ案内される。

流体が次々に、特に時間的に完全にずらして、流体タンクから取り出されて、１つ又は複数の処理室へ供給されると、効果的であり得る。特にその後、たとえばそれに続いて、あるいはより遅い時点において、流体が好ましくは、選択的にクリーニング装置内での流体の浄化後に、流体タンク内へ戻るように案内される。したがって流体タンク及び／又は１つ又は複数の処理室は、好ましくは交互に充填され、かつ排出される。

さらに、流体が次々と、特に時間的に完全にずらして、第１の処理ユニットの処理ステーション内の１つ又は複数の処理室へ供給され、かつその後、特にそれに続いて、あるいはより遅い時点において、、たとえば中間貯蔵タンク内に一時貯蔵した後に、第２の処理ユニットの処理ステーションの１つ又は複数の処理室へ供給されると、効果的であり得る。

処理設備が、工作物を処理するため、特に車両ボディを清掃及び／又はコーティングするために、複数の処理ステーションを有していると、効果的であることができ、その場合に１つ又は複数の処理ステーションは、好ましくはそれぞれ少なくとも１つの処理容器を有しており、その処理容器が工作物を収容するための処理室を包囲している。

処理設備は、好ましくは流体ガイドを有しており、それを用いて処理室の１つ又は複数に流体注入可能かつ排出可能である。

処理設備が、工作物を移送する移送装置を有し、それを用いて工作物が１つ又は複数の処理室の流体排出された状態においてその処理室内へ投入可能であり、あるいはそれから放出可能であると、効果的であり得る。さらに、工作物が移送装置によって、水平の平面に沿って移動可能であり、特に処理室内へ投入可能かつ／又は処理室から放出可能とすることができる。

その場合に工作物は、特にアクセス開口部を通して処理室内へ投入可能であり、あるいは他の、又は同一のアクセス開口部を通して処理室から放出可能である。

処理設備は、好ましくはメイン移送方向に沿って延びるメイン移送区間を有し、それに沿って工作物が移送装置によって１つの処理ステーションから他の処理ステーションへ移送可能であり、その場合に好ましくはそれらの処理ステーションにおいて好ましくは様々な処理ステップが実施され、あるいは実施可能である。

工作物は、好ましくは横に方向づけして、メイン移送方向に沿って、あるいはメイン移送区間に沿って移送可能でる。

工作物の横の方向づけは、工作物が移動方向に沿って、特にメイン移送方向に沿って移送される場合に、特に工作物のメイン長手軸、特に車両ボディのメイン長手軸が、移動方向、特にメイン移送方向に対して横に、好ましくは少なくとも近似的に垂直に方向づけされる、工作物の方向づけである。

工作物の長手方向の方向づけは、工作物が移動方向に沿って、特にメイン移送方向に沿って移送される場合に、工作物のメイン長手軸、特に車両ボディのメイン長手軸が、移動方向、特にメイン移送方向に対して少なくとも近似的に平行に方向づけされる、工作物の方向づけである。

工作物は、それを長手方向に方向づけして、１つ又は複数の処理室内へ投入可能であり、あるいはそこから放出可能とすることができる。

処理室内へ投入する際の、かつ／又は処理室から放出する際の、工作物の移動方向は、メイン移送方向に対して好ましくは横方向、特に少なくとも近似的に垂直である。

特に、工作物は投入方向において処理室内へ投入可能とすることができ、その場合に投入方向は移送装置の移送方向に対して横方向、特に少なくとも近似的に垂直である。

処理設備は、好ましくは、同一の処理ステップを実施するために複数の処理ステーションを有しており、その場合にこの種の処理ステーションの１つ以上が、移送装置のメイン移送区間の互いに対向する側に配置されている。

移送装置を用いて、供給される工作物は好ましくは交互に処理ステーションへ分配される。

さらに、処理設備が、同一の処理スエップを実施するために複数の処理ステーションを有することができ、その場合にこの種の処理ステーションの２つ以上が、移送装置のメイン移送方向に沿って互いに連続して、かつ／又は並べて、かつ／又はメイン移送区間に関して同じ側に、配置されている。移送装置を用いて、工作物は好ましくは、特に処理設備を最適に利用し尽くすことができるようにするために、同じ処理ステーション上への分配も可能である。

複数の処理ステーションが処理ユニットを形成することができ、その場合に処理ユニットの複数の、特にすべての処理ステーション、特に処理ユニットの１つ又は複数あるいはすべての第１の処理ステーションと、１つ又は複数あるいはすべての第２の処理ステーションが、処理設備の共通の平面上に配置されている。

本発明の形態において、処理設備がメイン移送方向に延びるメイン移送区間を有することができ、それに沿って工作物が移送装置によって１つの処理ステーションから他の処理ステーションへ移動可能であり、その場合にメイン移送区間が、メイン移送区間を囲い込む１つ又は複数のトンネルセクションを有している。

好ましくは、１つ又は複数のトンネルセクション、特にメイン移送方向に沿って２つの処理ステーションの間に配置されている１つ又は複数のトンネルセクションが、たとえばクリーニング流体、たとえば脱脂流体を供給するための、クリーニングステーション及び／又は洗浄ステーション及び／又は噴射ステーションを有している。供給される流体は、特に工作物上へスプレイし、あるいは工作物上へ大波のように放出することができる。

工作物を移送する間に、工作物から流体が滴り落ちることがあり得る。したがって移送装置、特にメイン移送区間は、好ましくは１つ又は複数の捕捉部材を有し、それがたとえば、捕捉槽として形成されており、かつ工作物から滴る流体を収容するために用いられる。

処理容器と１つ又は複数の捕捉部材との間、かつ／又は処理容器とトンネルセクションとの間の移行領域内を密閉するために、たとえば同一平面での終了及び／又は１つ又は複数のシール部材、たとえばシールシート、シールブラシ、シールフード及び／又は１つ又は複数の吸い出し装置を設けることができる。

処理ステーション及び／又は処理設備が、工作物から流体を吹き飛ばすための送風機装置を有していると、好ましい場合がある。この種の送風機装置は、たとえば処理容器の内部及び／又はトンネルセクション内及び／又はそれらの間の移行領域に配置することができる。たとえば送風機装置は、処理容器の外部で閉鎖装置の領域内に配置及び／又は形成することができる。

送風機装置は、工作物にローカルに流着するためのエアカーテンを発生させる１つ又は複数のエアカーテン装置及び／又は工作物にローカルに流着するための個々のジェット流を発生させるため、特に流体の集まりを狙って吹き払うための、１つ又は複数のノズル装置、たとえばキャストノズルを有している。

処理設備は好ましくは、処理設備の共通の平面上に配置された２つの処理ユニットを有しており、その場合に２つの処理ユニットの移送装置のメイン移送区間は、互いに対して逆平行に方向づけられており、かつ／又は互いに線形に連続して配置されている。

特に、２つの処理ユニットは、工作物を供給するための、互いに逆向きに配置された供給ステーション及び／又は工作物を取り出すための互いに向き合って配置された取り出しステーション及び／又は、特に移送区間の間の中央に配置されている、工作物を取り出すための共通の取り出しステーションを有することができる。

それに対して代替的に、２つの処理ユニットが、工作物を取り出すための互いに逆向きに配置された取り出しステーション及び／又は工作物を供給するための互いに向き合って配置された供給ステーション及び／又は、特にメイン移送区間の間の中央に配置されている、工作物を供給するための共通の供給ステーションを有することができる。

移送装置が１つ又は複数の分岐コンベアを有しており、それを用いて工作物がメイン移送区間から除去可能であり、かつ１つ又は複数の処理室内へ投入可能であり、かつ／又はそれを用いて工作物が１つ又は複数の処理室から放出可能であり、かつメイン移送区間へ戻すことができると、効果的であり得る。

特にこの種の処理設備において、工作物を処理するため、特に車両ボディを清掃及び／又はコーティングするために、好ましくは以下のステップを実施することができる：
移送装置を用いて１つ又は複数の工作物を移送し；
処理ステップを実施するために、１つ又は複数の工作物を処理ステーションの処理室内へ投入し；
処理室に流体を注入し；
流体を除去し、かつ移送装置を用いて処理室から工作物を放出し、その場合に工作物は特に少なくとも近似的に水平の方向で処理室内へ投入され、かつ処理室から放出される。

好ましくはさらに、工作物はメイン移送方向に沿って１つの処理ステーションから次のものに移送され、かつメイン移送方向に対して横方向、特に垂直に延びる投入方向において、処理ステーションの処理室内へ投入される。

処理設備の他の形態において、処理設備は工作物を処理するため、特に車両ボディを清掃かつ／又はコーティングするための、複数の処理ステーションを有することができ、その場合に１つ又は複数の処理ステーションはそれぞれ少なくとも１つの処理容器を有し、その処理容器が工作物を収容するための処理室を包囲し、その場合に処理設備が流体ガイドを有し、それを用いて処理室の１つ又は複数が選択的に流体注入可能あるいは排出可能である。

処理設備は、好ましくは工作物を移送するための移送装置を有しており、それを用いて工作物が、それぞれの処理室の流体排出された状態において、投入開口部として形成されているアクセス開口部を通して処理室内へ投入可能であり、かつ移送装置を用いて工作物が、それぞれの処理室の流体排出された状態において、放出開口部として形成されているアクセス開口部を通して処理室から放出可能である。

投入開口部と放出開口部は、好ましくは、特に処理ステーションの互いに対向する側壁内の、互いに異なるアクセス開口部である。

工作物が移送装置によって水平の平面に沿って移動可能であり、特に処理室内へ投入可能かつ／又は処理室から放出可能であると、効果的であり得る。

好ましくは工作物を処理室内へ投入する場合及び／又は工作物を処理室から放出する場合の工作物の高さ位置は、少なくとも近似的に変化しないままである。

処理設備がメイン移送方向に延びるメイン移送区間を有し、それに沿って工作物が移送装置によって１つの処理ステーションから他の処理ステーションへ移送可能であると、効果的であり得る。

さらに、工作物がその長手方向に方向づけされてメイン移送方向に沿って、かつ／又はメイン移送区間に沿って、移動可能である、とすることができる。

工作物は、好ましくはその長手方向に方向づけされて、１つ又は複数の処理室を通して移送可能である。

移送装置が１つ又は複数の引き渡しステーションを有することができ、それにおいて、あるいはそれを用いて、工作物が１つの処理ステーションから選択的に、メイン移送装置に沿ってそれに連続する、処理設備の同じ処理ユニットの、かつ／又はそれとは異なる処理ユニットの、他の処理ステーションへ引き渡し可能である。この種の引き渡しステーションを用いて、特に、たとえば処理ユニットの故障した、あるいは保守すべき、あるいは清掃すべき処理ステーションを、該当する処理ユニットを完全に駆動から外す必要なしに、一時的に迂回することができるようにするために、１つの処理ステーションから他の処理ステーションへの工作物の引き渡しを行うことができる。

処理設備が、同一の処理ステップを実施するための複数の処理ステーションを有していると、好ましい場合があり、その場合にこの種の処理ステーションの２つ又はそれより多くが、好ましくは互いに隣接して配置されており、かつ／又は互いに対して平行に延びる処理ユニットの、あるは処理設備の処理ラインの構成要素である。

その場合に処理ラインは、特に、処理ユニットの処理ステーションが処理方向に、特にメイン移送方向に、沿って互いに連続して配置されている、処理ユニットである。

本発明の形態において、処理設備が、メイン移送方向に延びるメイン移送区間を有することができ、それに沿って工作物が移送装置によって１つの処理ステーションから他の処理ステーションへ移送可能であり、その場合にメイン移送区間が、メイン移送区間を包み込む１つ又は複数のトンネルセクションを有し、その場合に１つ又は複数のトンネルセクション、特にメイン移送方向に沿って２つの処理ステーションの間に配置されている１つ又は複数のトンネルセクションが、クリーニングステーション及び／又は洗浄ステーション及び／又は噴射ステーションを有している。

１つ又は複数のクリーニングステーション及び／又は洗浄ステーション及び／又は噴射ステーションは、好ましくは１つ又は複数の引き渡しステーションに配置及び／又は形成されている。

個々のトンネルセクション及び／又は１つ又は複数のクリーニングステーション及び／又は洗浄ステーション及び／又は噴射ステーションを分離するために、機械的なゲート、たとえばロールゲート又はクィックオープンゲートを設けることができる。

処理設備は、同一の処理プロセスを実施するための少なくとも２つの処理ステーションを有しており、その場合に工作物のメイン移送方向に関してこれらの処理ステーションの前及び／又は後ろに分配装置もしくは一緒に案内する装置が配置されている。

分配装置を用いて、移送装置を介して供給された工作物を、好ましくは少なくとも２つの処理ステーションへ区分けし、あるいは分配することができる。それによって、移送技術的な手間を最適化するために工作物の共通の供給を行うことができる。

一緒に案内する装置を用いて、少なくとも２つの処理ステーションから導出された工作物を一緒に案内することができ、あるいは一緒にさらに移送することができるので、好ましくは同様に移送技術的な手間を低く抑えることができる。

分配装置及び／又は一緒に案内する装置は、好ましくはそれぞれ横送り装置として形成されている。

この種の横送り装置において、特に、工作物がメイン移送方向に対して横方向に、特に垂直に送られ、それによってそれに続いて、メイン移送方向に対して平行に変位したさらなる移送、特にメイン移送区間に対して平行に変位したさらなる移送を可能とすることができる。

処理設備は、好ましくは、流体注入プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーションと、浸漬プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーションとを有している。

流体注入プロセスを実施するための処理ステーション内で、好ましくは工作物は不動に放置され、流体が処理室内へ導入され、それに伴って流体注入プロセス実施される。

それに対して浸漬プロセスを実施するための処理ステーション内では、好ましくは流体が実質的に不動であるので、工作物は、たとえばそれぞれの工作物を回して入れ、回して出し、あるいは下降させ、上昇させることによって、特に上から流体内へ投入され、処理プロセスの実施後に流体から上方へ移動される。

流体注入プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーションは、それぞれ工作物の前処理、特に清掃、脱脂及び／又はリン酸処理に用いられる。

浸漬プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーションは、好ましくは工作物のコーティング、特に塗装に用いられ、たとえば、流体注入プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーションに続いて、浸漬プロセスを実施するための処理ステーションの形式のカソード浸漬塗装を設けることができる。

工作物を処理するために、特に以下のステップを有する方法が実施される：
１つ又は複数の工作物を、移送装置を用いて移送し；
処理ステップを実施するために処理ステーションの処理室内へ１つ又は複数の工作物を投入し；
処理室に流体を注入し；
流体を除去して、移送装置を用いて処理室から工作物を放出し；
その場合に工作物は移送装置を用いて、それぞれの処理室の流体排出された状態において、投入開口部として形成されたアクセス開口部を通して処理室内へ投入され、かつ移送装置を用いて工作物が、それぞれの処理室の流体排出された状態において、放出開口部として形成されたアクセス開口部を通して処理室から放出され、その場合に投入開口部と放出開口部は、好ましくは互いに異なるアクセス開口部である。

工作物は、好ましくは長手方向に方向づけされてメイン移送方向に沿って１つの処理ステーションから次のものへ移送され、かつ同じ長手方向の方向づけにおいて処理ステーションの処理室を通して移送される。

１つ又は複数の処理ステーション、特に１つ又は複数の処理容器及び／又は流体タンクがモジュラー状かつ／又は別々に全体として移送可能に形成され、かつ配置されていると、効果的であり得る。特に１つ又は複数の処理ステーション、特に１つ又は複数の処理容器及び／又は流体タンクは、必要に応じてメイン移送区間に配置し、あるいはそれから除去することができ、かつ同様に選択的に工作物を装填可能であり、あるいは処理ユニット列内で引き渡し可能とすることができる。

本発明の他の好ましい特徴及び／又は利点が、実施例についての以下の説明及び図面表示の対象である。

図面において：

図１は、処理設備の第１の実施形態を図式的に示す斜視図であって、それにおいて重ねて配置された２つの、それぞれ複数の処理ステーションを備えた処理ユニットが設けられており、その場合に工作物は、移送装置によって横に方向づけされてメイン移送方向に沿って移送可能である。 図２は、図１の処理設備を図式的に垂直の縦断面で示している。 図３は、図１の処理設備を上から図式的に上面図で示している。 図４は、図１の処理設備を、図式的に垂直の横断面で示している。 図５は、図１の処理設備の処理ステーションを図式的に斜視図で示している。 図６は、図５の処理ステーションを図式的に示す他の斜視図であって、その場合に処理ステーションの処理容器の側壁が消されている。 図７は、処理設備の第２の実施形態の、図１に相当する図式的な斜視図であって、それにおいて工作物はその長手方向に方向づけしてメイン送り方向に沿って移送可能である。 図８は、図７の処理設備の図式的な側面図である。 図９は、図７の処理設備を上から図式的に示す上面図である。 図１０は、図７の処理設備を図式的に垂直の横断面で示している。 図１１は、図７の処理設備の処理ステーションを、図５に相当する図式的な斜視図で示している。 図１２は、図７の処理設備の処理ステーションを、図１１に相当する図式的な斜視図で示しており、その場合に処理ステーションの処理容器の側壁は消されている。 図１３は、処理設備の第３の実施形態を図式的に示す上面図であって、それにおいてメイン移送区間の両側に処理ステーションが設けられている。 図１４は、処理設備の第４の実施形態を図式的に示す上面図であって、それにおいて共通のメイン移送区間又は２つの移送区間の互いに逆を向く２つの端部が、工作物を供給する供給ステーションに隣接しており、その場合に実質的に中央に、工作物を取り出すための共通の取り出しステーションが設けられている。 図１５は、処理設備の第５の実施形態を図式的に示す上面図であって、それにおいて分配装置と、移送装置の一緒に案内する装置とが設けられているので、工作物は種々の処理ステーションへ分配可能であり、かつ移送技術的な手間を削減するために一緒に案内することができる。 図１６は、処理設備の第６の実施形態の上側を図式的な上面図で示しており、それにおいて流体注入プロセスを実施するための処理ステーションと、浸漬プロセスを実施知るための処理ステーションからなる組み合わせが設けられている。 図１７は、図１６内の領域ＸＶＩＩを垂直の縦断面図の形式で拡大して示している。 図１８は、図１７内の領域ＸＶＩＩＩを拡大して示している。 図１９は、図１８に示す処理ステーションの代替的な形態を示している。 図２０は、図１９の処理ステーションを図式的な垂直の横断面で示しており、その場合に処理ステーションの処理室の内部に異なるように処理すべき工作物が配置されている。 図２１は、処理ステーションを図式的に示す斜視図であって、それにおいて移送装置の外側に位置する駆動ユニットと、センサ装置の２つの外側に位置するセンサエレメントが設けられている。 図２２は、図２１の移送装置とセンサ装置を図式的に分解斜視図で示している。 図２３は、図２２内の領域ＸＸＩＩＩを、駆動ユニットとカップリング装置の上方の部分の、処理室へ向いた内側を見る視線で拡大して示している。 図２４は、図２２内の領域ＸＸＩＶを拡大して示している。 図２５は、図２２内の領域ＸＸＶを拡大して示している。 図２６は、図２２内の領域ＸＸＶＩを拡大して示している。 図２７は、図２２内の領域ＸＸＶＩを、他の視線方向において拡大して示している。

すべての図において、同一又は機能的に等価の部材には、同じ参照符号が設けられている。

図１から６に全体を符号１００で示す処理設備は、工作物１０２、たとえば車両ボディ１０４を処理するために用いられる。

処理設備１００は、１つ又は複数の処理ユニット１０６、たとえば２つの処理ユニット１０６を有しており、それらの処理ユニットを工作物１０２が、複数の処理ステップを実施するために、選択的に通り抜ける。

図１から６に示す、処理設備１００の第１の実施形態において、供給ステーション１０８が処理ユニット１０６へ供給するために設けられている。

その場合に供給ステーション１０８は、処理設備１００の移送装置１１０の構成要素である。

好ましくは、供給ステーション１０８は、工作物１０２を処理ユニット１０６へ分配する分配装置１１２を有している。

供給ステーション１０８は、たとえばリフトとして形成されており、かつ、処理設備１００の様々な平面上に配置されている処理ユニット１０６へ工作物１０２を供給するために用いられる。

処理設備１００、特に各処理ユニット１０６は、工作物１０２を処理するため、特にさらに詳細に説明すべき流体注入プロセスを実施するために、１つ又は複数の処理ステーション１１４を有してる。

処理ステーション１１４は、移送装置１１０のメイン移送方向１１６に沿って互いに連続して配置されている。

図１から６に示す、処理設備１００の第１の実施形態において、移送装置１１０のメイン移送区間１１８が設けられており、それが処理ステーション１１４全体に沿って延びており、かつそこから工作物１０２を個々の処理ステーション１１４へ供給可能である。

メイン移送区間１１８は、特に、メイン移送区間１１８の少なくとも個々のセクションを囲う１つ又は複数のトンネルセクション１２０を有している。

さらに、メイン移送区間１１８は、好ましくは１つ又は複数のクリーニングステーション１２２及び／又は噴射ステーション１２４及び／又は洗浄ステーション１２６を有している。

クリーニングステーション１２２、噴射ステーション１２４及び／又は洗浄ステーション１２６は、特にメイン移送方向１１６に関して、１つ又は複数の処理ステーション１１４の前、複数の処理ステーション１１４の間及び／又は１つ又は複数の処理ステーション１１４の後ろに配置され、かつ／又は形成されている。

工作物１０２の処理後に、それらの工作物は取り出しステーション１２８を用いてさらに移送可能である。

取り出しステーション１２８は、特に、様々な処理ユニット１０６において処理された工作物を一緒に案内し、かつそれらを一緒にさらに移送するために、一緒に案内する装置１３０を形成している。

工作物１０２は、図１から６に示す処理設備１００の第１の実施形態において、特に横方向の方向づけ１３２において移送可能であり、特にメイン移送方向１１６に沿って横方向の方向づけ１３２で移送可能である。

特にメイン移送区間１１８の側方に隣接する処理ステーション１１４内へ、車両ボディ１０４が好ましくはその長手軸に沿って投入される。

特に図３から明らかなように、たとえば各処理ユニット１０６において、第１の処理ステーション１１４ａ、第２の処理ステーション１１４ｂ、第３の処理ステーション１１４ｃ及び第４の処理ステーション１１４ｄが設けられている。

その場合に各処理ステーション１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄに、好ましくは流体タンク１３４が対応づけられている。

さらに、各処理ステーション１１４ａ、１１４ｂ、１１４ｃ、１１４ｄは、工作物処理を実施するための１つ又は複数の処理容器１３６を有している。

工作物１０２は、特に液体として形成された１つ又は複数の流体によって処理可能である。

したがって工作物１０２を移送する間、特に液体が工作物から滴ることがある。

したがって移送装置１１０、特にメイン移送区間１１８は、好ましくは１つ又は複数の捕捉部材１３８を有し、それらはたとえば捕捉槽として形成されており、かつ工作物１０２から滴り落ちる液体を収容するために用いられる。

捕捉部材１３８は、それによって捕捉された液体を再使用し、あるいは搬出することができるようにするために、特に後述する処理設備１００の流体ガイド内へ組み込まれている。

特に図６から明らかなように、各処理ステーション１１４は、たとえば処理容器１３６の上方に配置された流体タンク１３４を有しており、それはたとえば液体タンクである。

流体タンク１３４と処理容器１３６は、流体ガイド１４０によって互いに接続されており、あるいは流体ガイド１４０の構成要素を形成している。

流体ガイド１４０は、特に流体導管、たとえば供給導管１４２を有しており、それを用いて流体が流体タンク１３４から処理容器１３６内へ導入可能である。

弁装置１４４を用いて供給が、特に体積流に関して、制御可能及び／又は調整可能である。

供給導管１４２は、特に底領域１４６内で、処理容器１３６の内部の処理室１４８内へ連通している。

処理容器１３６は、特に閉鎖された底壁１５０、閉鎖された天井壁１５２、２つの閉鎖された側壁１５４及び閉鎖された前壁（他の側壁）１５６を有している。

他の前壁１５６、すなわち他の、したがって第４の側壁１５４は、好ましくはアクセス開口部１５８を有している。

アクセス開口部１５８は、前壁１５６の全面積の、好ましくは少なくとも約６０％にわたって、好ましくは少なくとも約８０％、特に少なくとも約５０％にわたって広がっている。

アクセス開口部１５８は、特に工作物１０２を投入するため、かつ／又は工作物１０２を放出するために用いられる。

したがってアクセス開口部１５８は、特に投入開口部１６０かつ／又は放出開口部１６２である。

アクセス開口部１５８は、好ましくは処理ステーション１１４の閉鎖装置１６４によって閉鎖可能である。

閉鎖装置１６４は、特に閉鎖部材１６６を有しており、その閉鎖部材は閉鎖ドライブ１６８によって選択的に開放位置又は閉鎖位置へ移動可能である。

閉鎖ドライブ１６８は、たとえば昇降装置１７０であり、あるいはそれを有している。

特に閉鎖ドライブ１６８は、閉鎖部材１６６を駆動し、特に持ち上げ、かつ下降させるための電気モータとスピンドルドライブとを有している。

それによって閉鎖部材１６６は、好ましくはアクセス開口部１５８の前へ移動させることができ、あるいはその上方へ持ち上げることができる。

閉鎖部材１６６は、特に閉鎖装置１６４のロックゲート１７２を形成している。

閉鎖部材１６６を案内し、かつ／又は処理容器１３６内で流体注入プロセスの間閉鎖部材１６６へ作用する流体圧を支持するために、処理容器１３６に好ましくは、閉鎖部材１６６を閉鎖可能に収容しかつ案内するためのガイド装置１７４が設けられている。

閉鎖装置１６４は、処理容器１３６の流体密閉性を保証するために、好ましくはセルフロック及び／又は自己密閉するように形成されている。

処理容器１３６の底領域１４６内には、特に移送装置１１０又は移送装置１１０の少なくとも１つのセクションが配置及び／又は形成されている。

特に底領域１４６内には、荷重を支持して工作物１０２を収容するために、移送装置１１０のガイド装置１７６が配置及び／又は形成されている。

このガイド装置１７６を用いて特に収容装置１７８、たとえば車両ボディ１０４として形成されている工作物１０２を収容するためのスキッド１８０が収容可能であり、かつ投入方向１８２、特に水平の方向１８４に、処理室１４８内へ投入可能かつ／又はそれから放出可能である。移送装置１１０は、好ましくは処理容器１３６の内部にガイド装置１７６のみを有している。移送装置１１０の駆動コンポーネントは、好ましくは処理容器１３６の外部に配置及び／又は形成されている。

処理容器１３６内で流体注入プロセスを実施するために、供給導管１４２を介して流体が供給可能である。この流体は、排出導管１８６を用いて好ましくは処理容器１３６から導出可能である。

工作物１０２のまわりに完全に流体を流すことができるように、あるいは工作物１０２を完全に流体内へ沈下させるために、処理容器１３６の内部空間（処理室１４８）は、所定の充填高さまで流体で満たされなければならない。

そのために必要な流体量を減少させるために、好ましくは１つ又は複数の組み込み部材１８８、特に排除部材１９０として形成された組み込み部材１８８が設けられている。

その場合に排除部材１９０は、特に処理室１４８内の、特に不必要に流体で満たされるであろう自由空間を削減するために、用いられる。

その場合に排除部材１９０は、特に少なくとも部分的に、処理すべき工作物１０２の形状に適合されており、たとえば工作物１０２へ向いた形状が少なくとも近似的に、工作物１０２のフロント領域の形状に従う（図６を参照）。

さらに、移送装置１１０の領域内に、底領域１４６内の自由空間を削減するために、少なくとも１つの、排除部材１９０として形成された組み込み部材１８８を設けることができる。

他の組み込み部材１８８として、たとえば１つ又は複数の支持部材１９２を設けることができる。

支持部材１９２は、工作物を流体注入プロセスの際に移動及び／又は変形しないように固定するため、特に支持するために、たとえば工作物を少なくとも領域的に支持することができる。それによって好ましくは、処理室１４８の流体注入の加速を実現することができる。

流体注入後に、それぞれの支持部材１９２は、流体が工作物１０２を完全に湿潤し、かつ／又はそのまわりを流れることを保証するために、好ましくは工作物１０２から除去される。

さらに、流体注入プロセスを最適化するために、１つ又は複数の排除部材１９０を流体注入プロセスの前、その間及び／又はその後に移動させることができる。

特に、流体が流入する際に泡を形成する傾向がある場合に、この流体を、流れ込み領域１９４内で恒久的かつ／又は最低の流体レベルの下方で処理室１４８内へ流入させることができる。この流れ込み領域１９４は、閉鎖装置１６４が開放する際に流体の望ましくない流出を回避するために、特にアクセス開口部１５８の下方に配置されている。

特に図４から明らかなように、互いに異なる処理ユニット１０６の処理ステーション１１４は、１つ又は複数の共通の流体ガイド１４０によって互いに接続することができる。

特に、流体ガイド１４０によって、重力方向ｇに関して上方の処理ユニット１０６の流体タンク１３４からの流体を、まずこの上方の処理ユニット１０６の処理容器１３６内へ案内し、それに続いてこの処理容器１３６から重力方向ｇに関して下方の処理ユニット１０６の流体タンク１３４内へ導入し、したがって下方の処理ユニット１０６の処理容器１３６内で流体注入プロセスのために提供することができる。

それに続いて、流体は、たとえば下方の処理ユニット１０６の下方に配置されたカウンタータンク１９６内へ案内することができ、そこから流体は、たとえばポンプ装置１９８を用いて、かつ／又はクリーニング装置２００を用いて浄化した後に、上方の処理ユニット１０６の流体タンク１３４内へ戻される。

この種の流体ガイド１４０は、原則的に、それぞれ複数の処理ユニット１０６の各種の処理ステーション１１４のために設けることができる。

図７から１２に示す、処理設備１００の第２の実施形態は、図１から６に示す第１の実施形態から、実質的に、工作物１０２がメイン移送方向１１６に沿って長手方向の方向づけ２０２で、処理ステーション１１４の処理容器１３６を通して移送されることによって、区別される。

特に図１１と１２から明らかなように、そのために処理ステーション１１４の処理容器１３６は両側にアクセス開口部１５８を有しており、その場合に１つのアクセス開口部１５８が投入開口部１６０を形成し、他のアクセス開口部１５８が放出開口部１６２を形成する。

その場合に工作物１０２は、特に投入方向１８２において処理室１４８を通して移送可能である。

処理室１４８内で流体注入プロセスを実施するために、２つのアクセス開口部１５８が閉鎖されなければならない。そのために各アクセス開口部１５８に別体の閉鎖装置１６４が対応づけられている。

図７から１２に示す実施形態において、相前後して配置された処理ステーション１１４は、たとえば処理ラインを形成する。

その場合に各処理ラインは、処理ユニット１０６とすることができるので、たとえば同じ平面上にそれぞれ２つの処理ユニット１０６を配置することができる。

その場合に流体ガイド１４０は、最適な流体案内及び／又は流体利用を可能にするために、同一の平面上又は異なる平面上の処理ステーション１１４に対応づけることができる（特に図１０を参照）。

そのほかにおいては、図７から１２に示す処理設備１００の第２の実施形態は、構造と機能において、図１から６に示す第１の実施形態と一致するので、その限りにおいてそれについての上述した説明が参照される。

図１３に示す処理設備１００の第３の実施形態は、図１から６に示す第１の実施形態とは、実質的に、処理ステーション１１４がメイン移送区間１１８の両側に配置されていることによって、区別される。

したがって、工作物処理を実施するために、移送装置１１０によって工作物１０２が選択的にメイン移送区間１１８の右又は左で処理ステーション１１４の処理室１４８内へ投入可能である。それによってメイン移送区間１１８は、特に短くかつコンパクトに形成することができる。

メイン移送区間１１８への最適化された供給を可能にするために、回転テーブル２０４を用いて特に供給ステーションにおいて、あるいはその前で、工作物１０２の方向づけを変化させることができる。

図１３に示す第３の実施形態において、（図１３には示されていない）流体ガイド１４０は、たとえば次のように、すなわち常にメイン移送区間１１８に関して互いに対向して配置されている処理ステーション１１４が共通の流体ガイド１１４を有し、したがって同一の処理ステップを実施するために用いられるように、設けられている。

図１３に示す処理設備１００の第３の実施形態は、処理ユニット１０６を形成することができ、その処理ユニットはもちろん多重に、特に重ねて、設けることができる。

そのほかにおいては、図１３に示す処理設備１００の第３の実施形態は、構造と機能に関して、図１から６に示す第１の実施形態と一致するので、その限りにおいてそれについての上述した説明が参照される。

図１４に示す処理設備１００の第４の実施形態は、図１から６に示す第１の実施形態から、実質的に、メイン移送区間１１８に関し、あるいは２つのメイン移送区間１１８に関して、中央に配置された取り出しステーション１２８が設けられていることによって、区別される。したがって工作物１０２は、中央で処理ユニット１０６から取り出されて、それに応じてメイン移送区間１１８の互いに逆となる端部２０６に供給される。そのために、それら端部２０６にはそれぞれ供給ステーション１０８が設けられている。

したがって工作物１０２は、２つの供給ステーション１０８から互いに連続して供給されて、共通の取り出しステーション１２８によって導出され、さらに移送される。

そのほかにおいては、図１４に示す処理設備１００の第４の実施形態は、構造と機能に関して図１から６に示す第１の実施形態と一致するので、その限りにおいてそれについての上述した説明が参照される。

図１５に示す処理設備１００の第５の実施形態は、図７から１２に示す第２の実施形態から、実質的に、処理ラインを形成する処理ユニット１０６が複数の互いに対して平行に装填可能な処理ステーション１１４を有していることによって、区別される。

そのために、処理設備１００の移送装置１１０のメイン移送区間１１８は、供給ステーション１０８を介して供給された工作物１０２を互いに対して平行に配置された処理ステーション１１４上へ分配するために、好ましくは１つ又は複数の分配装置１１２を有している。

分配装置１１２は、特に横送り装置２０８である。

他の横送り装置２０８が、好ましくは一緒に案内する装置１３０を形成し、それが処理ステーション１１４の後方に配置されており、かつ工作物１０２を一緒に案内し、かつそれらを一緒にさらに移送するために用いられる。その場合に特に、工作物１０２は、洗浄ステーション１２６又は噴射ステーション１２４へ供給可能である。

その場合に、１つ又は複数の分配装置１１２、互いに対して平行に配置されている処理ステーション１１４及び／又は一緒に案内する装置１３０は、処理設備１００の他の処理ステップのために設けることができる。

図１５に示す処理設備の第５の実施形態において、それぞれ互いに対して平行に配置された処理ステーション１１４による、この種の２つの処理ステップが設けられている。

そのほかにおいては、図１５に示す処理設備１００の第５の実施形態は、構造と機能に関して図７から１２に示す第２の実施形態と一致するので、その限りにおいてそれについての上述した説明が参照される。

図１６から１８に示す処理設備１００の第６の実施形態は、図７から１２に示す第２の実施形態から、実質的に、１つの平面上に配置されている２つの処理ユニット１０６の間で工作物１０２の交換が可能であることによって、区別される。

そのために、処理ユニット１０６の移送装置１１０は、１つ又は複数の引き渡しステーション２１０を有しており、それを用いて工作物１０２が１つの処理ユニット１０６の移送装置１１０にから他の処理ユニット１０６の移送装置１１０へ引き渡し可能である。

特に工作物１０２が、引き渡しステーション２１０を用いて、１つの処理ユニット１０６のメイン移送区間１１８から他の処理ユニット１０６のメイン移送区間１１８へ引き渡し可能である。

それによって特に、共通の処理ユニット１０６を一時的に停止させる必要なしに、保守すべき、かつ／又は浄化すべき、かつ／又は修理すべき処理ステーション１１４を切り離して迂回することができる。

特に図１７からさらに明らかなように、図１６から１８に示す処理設備１００の第６の実施形態において、さらに、流体注入による工作物処理の他に、工作物の浸漬による工作物処理が設けられている。

そのために、浸漬槽２１２として形成された１つ又は複数の処理容器１３６が設けられており、その場合に付属の処理ステーション１１４は浸漬プロセスを実施するために用いられる。

この種の浸漬槽２１２は、特に工作物１０２のコーティングに、たとえばカソード浸漬塗装の枠内でそれを塗装するために用いられる。

特にこの種の浸漬槽２１２の複数は、メイン移送方向１１６に沿って、たとえば工作物を前処理するための浸漬プロセスを実施する１つ又は複数の処理ステーション１１４の後に、互いに連続して配置することができる。

特に図１７から明らかなように、同一の処理室１４８内で種々の処理ステップを実施することができるようにするために、処理ステーション１１４に複数の流体タンク１３４及び／又は複数のカウンタータンク１９６を対応づけることができる。

その場合に処理室１４８は、特に交互に、あるいは次々と、異なる流体で、特に処理液で、洗い流すことができる。

特に図１８から明らかなように、ロックゲート１７２として形成された閉鎖部材１６６の代わりに、閉鎖部材１６６としてフラップ部材２１４を設けることもできる。

フラップ部材２１４は、特に実質的に水平の軸線を中心に揺動可能に配置されており、かつその場合にそれぞれのアクセス開口部１５８を閉鎖するためには垂直の方向づけへ、そしてアクセス開口部１５８を開放するためには水平の方向づけへ移動可能である（図１８には２つの状態が記入されている）。

閉鎖部材１６６は、たとえばアクセス開口部１５８の部分的なカバー又はアクセス開口部１５８の完全なカバーをもたらすことができる。図１８に示す実施形態においては、単にアクセス開口部１５８の部分的なカバーが設けられているので、図１８に示す処理ステーション１１４は、部分流体注入プロセスのためだけに適している。

工作物処理を実施するために必要な充填レベルにしたがって、閉鎖部材１６６の寸法設計を選択することができる。

少なくとも１つの閉鎖部材１６６、特に少なくとも１つのフラップ部材２１４は、たとえば移送装置１１０の１つ又は複数の移送部材、特に移送装置１１０のガイド装置の１つ又は複数のガイド部材を有すること、あるいは形成することができる（図には示されていない）。その場合に閉鎖部材１６６は、特に１つ又は複数の工作物１０２を閉鎖部材１６６を越えて処理室１４８内へ投入する際に、荷重を支持してそれらを案内するために用いられる。

そのほかにおいては、図１６から１８に示す処理設備１００の実施形態は、構造と機能に関して、図７から１２に示す第２の実施形態と一致するので、その限りにおいてそれについての上述した説明が参照される。

図１９と２０には、処理ステーション１１４の他の代替的な実施形態が示されており、それは、実質的に図１８に示す処理ステーション１１４の実施形態に相当するが、処理室１４８の下方に捕捉漏斗２１６として形成された捕捉容器２１８を有しており、その捕捉容器によって、処理室１４８から導出すべき流体を捕捉することができる。

したがって捕捉容器２１８は、特に流体ガイド１４０のカウンタータンク１９６を形成している。

そのほかにおいては、図１９と２０に示す処理ステーション１１４の実施形態は、構造と機能に関して、図１８に示す実施形態と一致するので、その限りにおいてそれについての上述した説明が参照される。

図２１から２７には、処理ステーション１１４の選択的な展開が示されている。その場合に移送装置１１０は１つ又は複数の駆動ユニット２２０を有しており、その駆動ユニットが処理室１４８の外部から移送装置１１０のガイド区間セクション２２２へ作用する。駆動ユニット２２０は、たとえば電気モータとすることができ、あるいは電気モータを有することができる。

１つ又は複数の駆動ユニット２２０は、好ましくは純粋に機械的にガイド区間セクション２２２と結合されている。特にカップリング装置２２４が、１つ又は複数の駆動ユニット２２０と、移送装置１１０のガイド区間セクション２２２との間の機械的な結合を形成することができる。その場合に、処理室１４８の外部に配置されている１つ又は複数の駆動ユニット２２０を用いて、特に処理室１４８の内部でガイド区間セクション２２２上で案内されている工作物１０２が駆動可能、好ましくは線形に走行可能、たとえば処理室１４８内へ投入可能又は処理室から放出可能である。

１つ又は複数の駆動ユニット２２０が処理室１４８の最大の充填レベルの上方又は最大の充填高さの上方及び／又は処理室１４８を包囲する処理容器１３６の側壁２２８の外側２２６に配置されていると、効果的であり得る。

好ましくは１つ又は複数の駆動ユニット２２０は、処理容器１３６の、処理容器１３６のアクセス開口部１５８とは逆の終端領域に、かつ／又は処理容器１３６の側壁２２８の天井近傍の領域内に配置されている。

カップリング装置２２４は、好ましくは１つ又は複数の駆動ユニット２２０の高さにおいて、好ましくは側壁２２８を通して案内されている。その場合にカップリング装置２２４を挿通するための挿通開口部２３０は、好ましくは処理室１４８の最大の充填レベルの上方又は最大の充填高さの上方に配置され、かつ／又は形成されている。側壁２２８を通して案内される、カップリング装置２２４のカップリング部材２３２は、好ましくは回転軸又はカップリング軸である。

回転軸又はカップリング軸は、好ましくは引っ張り部材２３４によって、特にベルト又はチェーン、たとえばデュプレックスチェーンによって、他の回転軸又はカップリング軸と結合されており、それがガイド区間セクション２２２の領域内に配置されており、かつ、最終的に直接又は間接的に工作物１０２に作用して、それを駆動する。引っ張り部材２３４は、特に１つ又は２つの締めつけ部材２３６、特にテンションローラによって、締めつけ可能である。

さらに、図２１から２７に示す実施形態において、処理ステーション１１４が１つ又は複数のセンサ装置２３８を有し、それが処理室１４８の外部から処理室１４８の内部の状態検出及び／又は位置検出を可能にする。たとえばセンサ装置２３８を用いて処理室１４８の内部の工作物１０２の正しい位置決めを求め、あるいは監視することができる。

１つ又は複数のセンサ装置２３８は、好ましくはそれぞれ処理室１４８の外部に配置された１つ又は複数のセンサ素子２４０を有しており、そのセンサ素子が好ましくは純粋に機械的に、処理室１４８の内部の１つ又は複数のエンコーダ素子２４２と結合されている（特に図２５から２７を参照）。特に、カップリング装置２２４が１つ又は複数のセンサ素子２４０と１つ又は複数のエンコーダ素子２４２との間に機械的な結合を形成することができる。その場合に処理室１４８の外部に配置されている１つ又は複数のセンサ素子２４０を用いて、特に処理室１４８の内部に配置されている工作物１０２を検出可能、好ましくはその位置を求めることができ、あるいは監視することができる。

１つ又は複数のセンサ素子２４０が、処理室１４８の最大の充填レベルの上方及び／又は最大の充填高さの上方及び／又は処理室１４８を包囲する処理容器１３６の側壁２２８の外側２２６に配置されていると、好ましい場合がある。

好ましくは１つ又は複数のセンサ素子２４０は、処理容器１３６の側壁２２８の天井近傍の領域内に配置されている。

センサ装置２３８のカップリング装置２２４は、好ましくは１つ又は複数のセンサ素子２４０の高さにおいて、好ましくは側壁２２８を通して案内されている。その場合に、カップリング装置２２４を挿通させるための挿通開口部２３０は、好ましくは処理室１４８の最大の充填レベル又は最大の充填高さの上方に配置及び／又は形成されている。側壁２２８を通して案内される、カップリング装置２２４のカップリング部材２３２は、好ましくは回転軸又はカップリング軸である。

回転軸又はカップリング軸は、好ましくは引っ張り部材又は押圧部材によって、特にカップリングロッド２４４によって、他の回転軸又はカップリング軸と結合されており、それがたとえば底領域内及び／又はガイド区間セクション２２２の領域内に配置されており、かつエンコーダ素子２４２と接続されている。エンコーダ素子２４２を操作することにより、たとえばエンコーダ素子２４２を回転させることによって、好ましくは他の回転軸又はカップリング軸の回転、それによってたとえばカップリングロッド２４４の垂直の摺動及びそれによって（上方の）回転軸又はカップリング軸の回転をもたらすことができ、その場合に処理室１４８から導入された（上方の）回転軸又はカップリング軸が最終的に運動を実施し、あるいはもたらし、それを少なくとも１つのセンサ素子２４０によって検出することができる。したがってカップリング装置２２４の機械的な操作によって、エンコーダ素子２４２の方向づけの変化又はその他の移動を、１つ又は複数のセンサ素子２４０によって検出することができる。

好ましい実施形態は、以下のものである：

１．工作物（１０２）を処理するため、特に車両ボディ（１０４）を浄化及び／又はコーティングするための、処理ステーション（１１４）であって、
その場合に処理ステーション（１１４）が処理容器（１３６）を有し、その処理容器が工作物（１０２）を収容するための処理室（１４８）を包囲する。

２．処理室（１４８）に流体を注入可能であり、その場合に処理容器（１３６）が、工作物（１０２）を処理室（１４８）内へ投入するため、かつ／又は工作物（１０２）を処理室（１４８）から放出するための、少なくとも１つのアクセス開口部（１５８）を有し、
その場合に処理容器（１３６）が、少なくとも１つのアクセス開口部（１５８）を選択的に閉鎖及び解放するための閉鎖装置（１６４）を有している、ことを特徴とする実施形態１に記載の処理ステーション（１１４）。

３．少なくとも１つのアクセス開口部（１５８）が、処理容器（１３６）の１つ又は複数の側壁（１５４）内に、特に処理容器（１３６）の１つ又は複数の前壁（１５６）内に、配置及び／又は形成されている、ことを特徴とする実施形態２に記載の処理ステーション（１１４）。

４．閉鎖装置（１６４）が、少なくとも１つのアクセス開口部（１５８）を流体密に閉鎖するために用いられる、ことを特徴とする実施形態２又は３のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

５．閉鎖装置（１６４）が、閉鎖装置（１６４）の閉鎖部材（１６６）を上昇及び下降させるための、特に閉鎖部材（１６６）を持ち上げて、それを開放位置へ移動させるため、かつ閉鎖部材（１６６）を下降させて、それを閉鎖位置へ移動させるための、昇降装置（１７０）を有する、ことを特徴とする実施形態２から４のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

６．閉鎖装置（１６４）が、閉鎖装置（１６４）の閉鎖部材（１６６）を揺動させるための揺動装置を有し、その場合に閉鎖部材（１６６）が特に少なくとも近似的に水平の揺動軸を中心に揺動可能である、ことを特徴とする実施形態２から５のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

７．閉鎖装置（１６４）が、閉鎖装置（１６４）の閉鎖部材を自動的に移動させるための閉鎖ドライブ（１６８）を有している、ことを特徴とする実施形態２から６のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

８．処理ステーション（１１４）が、流体、特に処理流体を収容するために流体タンク（１３４）を有し、その場合に流体が処理室（１４８）に注入するために流体ガイド（１４０）によって流体タンク（１３４）から処理室（１４８）内へ投入可能であり、かつ／又はその場合に流体が処理室（１４８）から排出するために流体ガイド（１４０）によって処理室（１４８）から流体タンク（１３４）内へ案内可能である、ことを特徴とする実施形態２から７のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

９．処理ステーション（１１４）が、工作物（１０２）を移送するため、特に工作物（１０２）を処理室（１４８）内へ投入するため、かつ／又は工作物（１０２）を処理室（１４８）から放出するための、移送装置（１１０）を有している、ことを特徴とする実施形態２から８のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１０．工作物（１０２）が移送装置（１１０）によって水平の平面に沿って移動可能、特に処理室（１４８）内へ投入可能かつ／又は処理室（１４８）から放出可能である、ことを特徴とする実施形態９に記載の処理ステーション（１１４）。

１１．移送装置（１１０）が、工作物（１０２）を移動させるための１つ又は複数の駆動ユニットを有し、その場合に移送装置（１１０）の駆動ユニット、特にすべての駆動ユニットが、少なくとも工作物処理を実施する間、処理室（１４８）の外部に配置されている、ことを特徴とする実施形態９又は１０のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１２．移送装置（１１０）が、荷重を支持して工作物（１０２）を収容するためのガイド装置（１７６）を有し、その場合にガイド装置（１７６）が、処理室（１４８）の外部から、特に少なくとも１つのアクセス開口部（１５８）を通って、処理室（１４８）内へ延びている、ことを特徴とする実施形態９から１１のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１３．移送装置（１１０）が、荷重を支持して工作物（１０２）を収容するためのガイド装置（１７６）を有し、その場合にガイド装置（１７６）が処理室（１４８）の外部に配置された少なくとも１つのガイド区間セクションも、処理室（１４８）の内部に配置された少なくとも１つのガイド区間セクションも有しており、その場合に特に１つ又は複数の駆動ユニットによる工作物（１０２）の駆動によって、工作物（１０２）がアクセス開口部（１５８）を通り抜けて処理室（１４８）の外部に配置されているガイド区間セクションから、処理室（１４８）の内部に配置されているガイド区間セクションへ引き渡し可能である、ことを特徴とする実施形態９から１２のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１４．移送装置（１１０）が、処理室（１４８）の内部の処理位置に工作物（１０２）を拘束するための拘束装置を有し、その場合に拘束装置によって特に、重力方向（ｇ）に抗する工作物（１０２）の移動がブロック可能である、ことを特徴とする実施形態９から１３のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１５．移送装置（１１０）が、工作物（１０２）を傾斜及び／又は回転させるため、特に少なくとも近似的に水平のノーマル位置に対して一時的に位置を変化させるための、運動装置を有している、ことを特徴とする実施形態９から１４のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１６．その場合に処理室（１４８）が、流体を注入可能であり、その場合に処理ステーション１１４（１１４）が処理室（１４８）内に配置された、あるいは配置可能な、流体注入プロセスを支援するための、１つ又は複数の組み込み部材（１８８）を有している、実施形態１から１５のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１７．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、その位置に関して、かつ／又はその機能に関して、かつ／又はその形状に関して、処理すべき工作物（１０２）に適合されており、あるいは適合可能である、ことを特徴とする実施形態１６に記載の処理ステーション（１１４）。

１８．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、排除部材（１９０）として形成されており、それを用いて特に処理室（１４８）内部の自由空間が充填可能であり、その自由空間は流体注入プロセスの間それぞれの組み込み部材（１８８）がないと、空いたまま残ってしまい、したがって流体によって満たされてしまうものである、ことを特徴とする実施形態１６又は１７のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

１９．１つ又は複数の排除部材（１９０）が、少なくとも部分的又は領域的に、処理すべき工作物（１０２）の形状に適合されており、あるいは適合可能である、ことを特徴とする実施形態１８に記載の処理ステーション（１１４）。

２０．１つ又は複数の排除部材（１９０）が、中空ボディを有し、前記中空ボディが流体注入プロセスに関係なく充填可能であり、かつ／又は充填されたままとなることができ、かつ／又は排出可能である、ことを特徴とする実施形態１８又は１９に記載の処理ステーション（１１４）。

２１．１つ又は複数の排除部材（１９０）が、形状変化可能及び／又は大きさ変化可能、たとえばポンプアップ可能に形成されており、かつ
処理ステーション（１１４）が、１つ又は複数の排除部材（１９０）の形状及び／又は大きさを変化させるため、特に処理室（１４８）の内部の、処理プロセスのために流体注入すべき自由空間を減少させるための、変化装置を有している、
ことを特徴とする実施形態１８から２０のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

２２．１つ又は複数の排除部材（１９０）が、処理ステーション（１１４）の移送装置（１１０）の領域内の１つ又は複数の自由空間を満たす、ことを特徴とする実施形態１８から２１のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

２３．１つ又は複数の排除部材（１９０）が、車両ボディ（１０４）として形成された工作物（１０２）の上方の、特に車両ボディ（１０４）の車両フロントの上方及び／又は車両後部の上方の、自由空間を満たす、ことを特徴とする実施形態１８から２２のいずれか１に記載の処理ステーション（１４４）。

２４．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、流体注入プロセスの間、処理すべき工作物（１０２）を支持するための支持部材（１９２）として形成されている、ことを特徴とする実施形態１６から２３のいずれか１に記載の処理ステーション（１４４）。

２５．支持部材（１９２）の１つ又は複数が、それぞれ支持セクションを有し、その支持セクションが工作物（１０２）を支持するために直接工作物に添接するために用いられる、ことを特徴とする実施形態２４に記載の処理ステーション（１４４）。

２６．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、処理容器（１３６）及び／又は流体を温度調節するための温度調節部材として形成されている、ことを特徴とする実施形態１６から２５のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

２７．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、１つ又は複数の処理プロセス及び／又は流体注入プロセスのために一時的に、あるいは恒久的に、処理室（１４８）内に配置されており、あるいは配置可能である、ことを特徴とする実施形態１６から２６のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

２８．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、流体注入プロセスを実施するために自動的に、処理室（１４８）の流体注入すべき自由空間内へ投入可能及び流体注入プロセスの実施後に自動的に、流体注入すべき自由空間から除去可能である、ことを特徴とする実施形態１６から２７のいずれか１に記載の処理ステーション（１４４）。

２９．１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、処理容器（１３６）のアクセス開口部（１５８）を閉鎖するための閉鎖部材（１６６）に配置されており、あるいは配置可能であって、かつ
１つ又は複数の組み込み部材（１８８）が、閉鎖部材（１６６）が閉鎖位置へ移動することによって、流体注入プロセスを支援する位置へ移動可能である、
ことを特徴とする実施形態２８に記載の処理ステーション（１４４）。

３０．処理ステーション（１１４）が、流体を収容するための流体タンク（１３４）を有し、かつ
処理ステーション（１４４）が流体ガイドを有し、その流体ガイドによって流体が
ａ）処理室（１４８）に注入するために、流体タンク（１３４）から処理容器（１３６）内へ案内可能であり；かつ／又は
ｂ）処理室（１４８）の流体排出のために処理容器（１３６）から流体タンク（１３４）内へ案内可能である、
ことを特徴とする実施形態１から２９のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

３１．流体タンク（１３４）が、重力方向（ｇ）に関して処理容器（１３６）の上方に配置されている、ことを特徴とする実施形態３０に記載の処理ステーション（１４４）。

３２．流体ガイド（１４０）がポンプ装置（１９８）を有し、そのポンプ装置によって流体が処理室（１４８）から流体タンク（１３４）内へ汲み上げ可能である、ことを特徴とする実施形態３０又は３１のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

３３．流体ガイド（１４０）が、供給導管（１４２）として形成された流体導管を有し、その流体導管によって流体が処理室（１４８）へ供給可能であり、その場合に供給導管（１４２）が処理容器（１３６）の底領域（１４６）内でその処理容器内へ連通している、ことを特徴とする実施形態３０から３２のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

３４．処理容器（１３６）が、特に処理容器（１３６）のアクセス開口部（１５８）の下方に位置する流れ込み領域（１９４）を有し、その流れ込み領域が、工作物（１０２）の交換のために定められている、処理容器（１３６）の流体排出された状態においても、流体で充填されており、その場合に供給導管（１４２）が流れ込み領域（１９４）内へ連通している、ことを特徴とする実施形態３３に記載の処理ステーション（１４４）。

３５．流体ガイド（１４０）が、流体を浄化するためのクリーニング装置（２００）を有し、その場合にクリーニング装置（２００）が特に、流体タンク（１３４）内へ流体を戻すための流体ガイド（１４０）の還流導管内に配置されている、ことを特徴とする実施形態３０から３４のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

３６．処理ステーション（１１４）が制御装置を有し、その制御装置によって処理室（１４８）内の流体注入プロセスが、特に処理室（１４８）へ流体を供給するための供給導管（１４２）を開閉する弁装置（１４４）を制御及び／又は調整することによって、制御可能かつ／又は調整可能である、
ことを特徴とする実施形態３０から３５のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

３７．流体注入プロセスを制御及び／又は調整するために，１つ又は複数の工作物パラメータ、特に処理室（１４８）内部のそれぞれの工作物（１０２）の幾何学配置及び／又は大きさ及び／又は位置が考慮される、ことを特徴とする実施形態３６に記載の処理ステーション（１４４）。

３８．流体注入プロセスが制御装置によって次のように、すなわち処理室（１４８）内の流体の充填速度及び／又は充填状態の変化率が流体注入の間に変化されるように、特に工作物（１０２）のローカルな安定差に適合されるように、制御可能である、ことを特徴とする実施形態３６又は３７のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

３９．処理ステーション１１４（１４４）が１つ又は複数の測定装置を有し、その測定装置を用いて処理室（１４８）内へ流入する流体の体積流及び／又は処理室（１４８）の内部の充填状態又は充填レベル及び／又は流体タンク（１３４）内の充填状態又は充填レベルを求めることが可能であり、その場合に１つ又は複数の測定装置の１つ又は複数の測定値が、流体注入プロセスを制御及び／又は調整するために考慮される、ことを特徴とする実施形態３６から３８のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

４０．処理ステーション（１１４）がカウンタータンク（１９６）を有し、そのカウンタータンクが特に重力方向（ｇ）に関して処理室（１４８）の下方に配置されており、かつそのカウンタータンクに、処理容器（１４８）から導出すべき流体が供給可能である、ことを特徴とする実施形態３０から３９のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

４１．流体が、重力（ｇ）のみを利用して流体タンク（１３４）から処理室（１４８）内へ、かつ／又は処理室（１４８）からカウンタータンク（１９６）内へ流入する、ことを特徴とする実施形態４０に記載の処理ステーション（１４４）。

４２．処理ステーション（１１４）が、２つ又は２つより多い処理室（１４８）、特に２つ又は２つより多い、それぞれ処理室（１４８）を備えた処理容器（１３６）を有し、その場合に２つ又は２つより多い処理室（１４８）へ流体を案内するための流体タンク（１３４）が設けられている、ことを特徴とする実施形態３０から４１のいずれか１つに記載の処理ステーション（１４４）。

４３．処理ステーション（１１４）が、処理室（１４８）を洗浄及び／又は浄化するための洗浄装置を有し、その場合に洗浄装置によって特に流体とは関係なく、流体タンク（１３４）とは関係なく、かつ／又はカウンタータンク（１９６）とは関係なく、洗浄媒体が処理室（１４８）内へ投入可能、特にスプレイ可能、かつその処理室から除去可能、特に放出可能である、ことを特徴とする実施形態３０から４２のいずれか１つに記載の処理ステーション（１１４）。

４４．特に実施形態１から４３のいずれか１つに記載の、１つ又は複数の処理ステーション（１１４）を有する、処理設備（１００）であって、各処理ステーション（１１４）が少なくとも１つの処理容器（１３６）を有し、前記処理容器が工作物（１０２）を収容するための処理室（１４８）を包囲し、
その場合に各処理ステーション（１１４）がそれ自体、あるいは複数の処理ステーション（１１４）が共通に、流体を収容するための流体タンク（１３４）を有し、かつ
その場合に処理ステーション（１１４）が流体ガイド（１４０）を有し、その流体ガイドによって流体が、
ａ）１つ又は複数の処理室（１４８）に注入するために、流体タンク（１３４）からそれぞれの処理容器（１３６）内へ案内可能；かつ／又は
ｂ）処理室（１４８）から排出するために、それぞれの処理容器（１３６）から流体タンク（１３４）内へ案内可能である、
ことを特徴とする処理設備。

４５．処理設備（１００）が、第１の処理ステップを実施するための複数の第１の処理ステーション（１１４）と、第２の処理ステップを実施するための複数の第２の処理ステーション（１１４）とを有し、その場合にそれぞれ１つ又は複数の第１の処理ステーション（１１４）と１つ又は複数の第２の処理ステーション（１１４）が、処理設備（１００）の処理ユニット（１０６）の構成要素であり、あるいはそれを形成し、処理ステップを実施するために工作物（１０２）がそれらを通過する、ことを特徴とする実施形態４４に記載の処理設備（１００）。

４６．処理設備（１００）が複数の処理ユニット（１０６）を有し、それらの処理ユニットが１つ又は複数の第１の処理ステーション（１１４）と１つ又は複数の第２の処理ステーション（１１４）とを有し、かつ前記処理ユニットが処理設備（１００）の互いに異なる処理ラインを形成し、
ａ）その場合に互いに異なる処理ユニット（１０６）の１つ又は複数の第１の処理ステーション（１１４）が、共通の流体ガイド（１４０）及び／又は共通の流体タンク（１３４）を有し；かつ／又は
ｂ）その場合に互いに異なる処理ユニット（１０６）の１つ又は複数の第２の処理ステーション（１１４）が、共通の流体ガイド（１４０）及び／又は共通の流体タンク（１３４）を有している、
ことを特徴とする実施形態４５に記載の処理設備（１００）。

４７．流体、特に第１の処理流体が、流体ガイドによってまずａ）第１の処理ユニット（１０６）の、１つ又は複数の処理ステーション（１１４）の、特に第１の処理ステーション（１１４）の、１つ又は複数の処理室（１４８）へ供給可能であり、かつその後ｂ）第２の処理ユニット（１０６）の、１つ又は複数の処理ステーション（１１４）の、特に第１の処理ステーション（１１４）の、１つ又は複数の処理室（１４８）へ供給可能である、ことを特徴とする実施形態４４から４６のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

４８．流体、特に第２の処理流体が、流体ガイド（１４０）によってまず、ａ）第１の処理ユニット（１０６）の、１つ又は複数の処理ステーション（１１４）の、特に第２の処理ステーション（１１４）の、１つ又は複数の処理室（１４８）へ供給可能であり、かつその後ｂ）第２の処理ユニット（１０６）の、１つ又は複数の処理ステーション（１１４）の、特に第２の処理ステーション（１１４）の、１つ又は複数の処理室（１４８）へ供給可能である、ことを特徴とする実施形態４４から４７のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

４９．流体が流体ガイド（１４０）によって、互いに異なる処理ユニット（１０６）の処理室（１４８）へ交互に供給可能である、ことを特徴とする実施形態４４から４８のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５０．流体ガイド（１４０）が、クリーニング装置（２００）と接続されているので、流体は特に処理室（１４８）の１つからの取り出し後、かつ／又は他の処理室（１４８）へ新たに供給する前に、浄化可能である、ことを特徴とする実施形態４４から４９のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５１．流体ガイド（１４０）内に全体として含まれる流体の総量が、処理室（１４８）内で個々の流体注入プロセスを実施するために必要な流体の量の、最大で約２倍、特に最大で約３倍である、ことを特徴とする実施形態４４から５０のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５２．処理ユニット（１０６）の複数の、特にすべての処理ステーション（１１４）、特に１つ又は複数、あるいはすべての第１の処理ステーション（１１４）及び処理ユニット（１０６）の１つ又は複数の、あるいはすべての第２の処理ステーション（１１４）が、処理設備（１００）の共通の平面上に配置されている、ことを特徴とする実施形態４４から５１のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５３．処理設備（１００）の複数の処理ユニット（１０６）が、処理設備（１００）の互いに異なる平面上に配置されている、ことを特徴とする実施形態４４から５２のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５４．共通の流体ガイド（１４０）を有し、かつ／又は同一の処理ステップを実施するために用いられる、処理設備（１００）の互いに異なる処理ユニット（１０６）の１つ又は複数の処理ステーション（１１４）が、重力方向（ｇ）に沿って互いに重ねて配置されている、ことを特徴とする実施形態４４から５３のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５５．処理設備（１００）が、互いに異なる処理流体を案内するための複数の流体ガイド（１４０）を有し、その場合にそれらの流体ガイド（１４０）が、異なる処理ステップを実施するために互いに異なる処理ステーション（１１４）に対応づけられている、
ことを特徴とする実施形態４４から５４のいずれか１に記載の処理設備（１００）。

５６．工作物（１０２）を処理するため、特に車両ボディ（１０４）を浄化及び／又はコーティングするための、複数の処理ステーション（１１４）を有し、
その場合に１つ又は複数の処理ステーション（１１４）が、それぞれ少なくとも１つの処理容器（１３６）を有し、前記処理容器が工作物（１０２）を収容するための処理室（１４８）を包囲し、
その場合に処理設備（１００）が流体ガイド（１０４）を有し、その流体ガイドによって処理室（１４８）の１つ又は複数が選択的に流体注入可能又は排出可能であって、
その場合に処理設備（１００）が、工作物（１０２）を移送するための移送装置（１１０）を有し、その移送装置によって工作物（１０２）が、１つ又は複数の処理室（１４８）の流体排出された状態において、その処理室内へ投入可能かつ／又は処理室から放出可能である、
特に実施形態４４から５５のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５７．工作物（１０２）が移送装置（１１０）によって水平の平面に沿って移動可能、特に処理室（１４８）内へ投入可能かつ／又は処理室（１４８）から放出可能である、ことを特徴とする実施形態５６に記載の処理設備（１００）。

５８．処理設備（１００）が、メイン移送方向（１１６）に沿って延びるメイン移送区間（１１８）を有し、そのメイン移送区間に沿って工作物（１０２）が移送装置（１１０）によって１つの処理ステーション（１１４）から他の処理ステーション（１１４）へ移送可能である、ことを特徴とする実施形態５６又は５７のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

５９．工作物（１０２）が、その横方向の方向づけ（１３２）において、メイン移送方向（１１６）に沿って、かつ／又はメイン移送区間（１１８）に沿って移送可能である、ことを特徴とする実施形態５６から５８のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６０．工作物（１０２）が、その長手方向の方向づけ（２０２）において、１つ又は複数の処理室（１４８）内へ投入可能かつ／又はそこから放出可能である、ことを特徴とする実施形態５６から５９のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６１．工作物（１０２）が投入方向（１８２）において処理室（１４８）内へ投入可能であり、その場合に投入方向（１８２）が移送装置（１１０）のメイン移送方向（１１６）に対して横方向、特に垂直である、ことを特徴とする実施形態５６から６０のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６２．処理設備（１００）が、同一の処理ステップを実施するための複数の処理ステーション（１１４）を有し、その場合にこの種の処理ステーション（１１４）の２つ以上が移送装置（１１０）のメイン移送区間（１１８）の互いに対向する側に配置されている、ことを特徴とする実施形態５６から６１のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６３．処理設備（１００）が、同一の処理ステップを実施するための複数の処理ステーション（１１４）を有し、その場合にこの種の処理ステーション（１１４）の１つ以上が、移送装置（１１０）のメイン移送方向（１１６）に沿って互いに連続して、かつ／又は互いに並んで配置されている、ことを特徴とする実施形態５６から６２のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６４．複数の処理ステーション（１１４）が処理ユニット（１０６）を形成し、その場合に処理ユニット（１０６）の複数の、特にすべての処理ステーション（１１４）、特に処理ユニット（１０６）の１つ又は複数、あるいはすべての第１の処理ステーション（１１４）と１つ又は複数、あるいはすべての第２の処理ステーション（１１４）が、処理設備（１００）の共通の平面上に配置されている、ことを特徴とする実施形態５６から６３のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６５．処理設備（１００）が、メイン移送方向（１１６）に沿って延びるメイン移送区間（１１８）を有し、そのメイン移送区間に沿って工作物（１０２）が、移送装置（１１０）によって１つの処理ステーション（１１４）から他の処理ステーション（１１４）へ移送可能であって、その場合にメイン移送区間（１１８）がメイン移送区間（１１８）を囲い込む１つ又は複数のトンネルセクション（１２０）を有し、その場合に１つ又は複数のトンネルセクション（１２０）、特にメイン移送方向（１１６）に沿って２つの処理ステーション（１１４）の間に配置されている１つ又は複数のトンネルセクション（１２０）が、クリーニングステーション（１２２）及び／又は洗浄ステーション（１２６）及び／又は噴射ステーション（１２４）を有している、ことを特徴とする実施形態５６から６４のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６６．処理設備（１００）が２つの処理ユニット（１０６）を有し、それらの処理ユニットが処理設備（１００）の共通の平面上に配置されており、その場合に２つの処理ユニット（１０６）の移送装置（１１０）のメイン移送区間（１１８）が、互いに対して逆平行に方向づけされており、かつ／又は互いに対して線形に配置されている、ことを特徴とする実施形態５６から６５のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６７．２つの処理ユニット（１０６）が、ａ）工作物（１０２）を供給するための、互いに逆向きに配置された供給ステーション（１０８）を有し、かつ／又はｂ）工作物（１０２）を取り出すための互いに向き合って配置された取り出しステーション（１２８）を有し、かつ／又はｃ）工作物（１０２）を取り出すための共通の取り出しステーション（１２８）を有している、ことを特徴とする実施形態６６に記載の処理設備（１００）。

６８．移送装置（１１０）が１つ又は複数の分岐コンベアを有し、それを用いて工作物（１０２）が、ａ）メイン移送区間（１１６）から除去可能であり、かつ１つ又は複数の処理室（１４８）内へ投入可能であり；かつ／又はｂ）１つ又は複数の処理室（１４８）から放出可能であり、かつメイン移送区間（１１６）へ戻り移動することができる、ことを特徴とする実施形態５６から６７のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

６９．工作物（１０２）を処理するため、特に車両ボディ（１１４）を浄化かつ／又はコーティングするための、複数の処理ステーション（１１４）を有し、
その場合に１つ又は複数の処理ステーション（１１４）がそれぞれ少なくとも１つの処理容器（１３６）を有し、その処理容器が工作物（１０２）を収容するための処理室（１４８）を包囲し、
その場合に処理設備（１００）が流体ガイド（１４０）を有し、その流体ガイドによって処理室（１４８）の１つ又は複数が選択的に流体注入可能又は排出可能であって、
その場合に処理設備（１００）が、工作物（１０２）を移送するための移送装置（１１０）を有し、その移送装置によって工作物（１０２）が、それぞれの処理室（１４８）の流体排出された状態において、投入開口部（１６０）として形成されたアクセス開口部（１５８）を通して処理室内へ投入可能であり、かつ移送装置によって工作物（１０２）が、それぞれの処理室（１４８）の流体排出された状態において、放出開口部（１６２）として形成されたアクセス開口部（１５８）を通して処理室から放出可能であり、その場合に投入開口部（１６０）と放出開口部（１６２）が互いに異なるアクセス開口部（１５８）である、特に実施形態４４から６８のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７０．工作物（１０２）が移送装置（１１０）によって水平の平面に沿って移動可能、特に処理室（１４８）内へ投入可能かつ／又は処理室（ｄ１４８）から放出可能である、ことを特徴とする実施形態６９に記載の処理設備（１００）。

７１．処理設備（１００）が、メイン移送方向（１１６）に延びるメイン移送区間（１１８）を有し、そのメイン移送区間に沿って工作物（１０２）が移送装置（１１０）によって１つの処理ステーション（１１４）から他の処理ステーション（１１４）へ移送可能である、ことを特徴とする実施形態６９又は７０のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７２．工作物（１０２）がその長手方向の方向づけ（２０２）において、メイン移送方向（１１６）に沿って、かつ／又はメイン移送区間（１１８）に沿って、移送可能である、ことを特徴とする実施形態６９から７１のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７３．工作物（１０２）がその長手方向の方向づけ（２０２）において、１つ又は複数の処理室（１４８）を通って移送可能である、ことを特徴とする実施形態６９から７２のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７４．移送装置（１１０）が、１つ又は複数の引き渡しステーション（２１０）を有し、その引き渡しステーションにおいて、あるいはそれを用いて、工作物（１０２）が１つの処理ステーション（１１４）から選択的に、メイン移送方向（１１６）に沿って連続する、処理設備（１００）の同一の処理ユニット（１０６）の、かつ／又はそれとは異なる処理ユニット（１０６）の、他の処理ステーション（１１４）へ、引き渡し可能である、ことを特徴とする実施形態６９から７３のいずれか１つに記載の処理設備（１００）

７５．処理設備（１００）が、同一の処理ステップを実施するための複数の処理ステーション（１１４）を有し、その場合にこの種の処理ステーション（１１４）の２つ以上が、互いに隣接して配置されており、かつ／又は互いに平行に延びる処理ユニット（１０６）の構成要素あるいは処理設備（１００）の処理ラインである、ことを特徴とする実施形態６９から７４のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７６．処理設備（１００）が、メイン移送方向（１１６）に沿って延びるメイン移送区間（１１８）を有し、それに沿って工作物（１０２）が移送装置（１１０）によって１つの処理ステーション（１１４）から他の処理ステーション（１１４（）へ移送可能であり、その場合にメイン移送区間（１１８）がメイン移送区間（１１８）を囲い込む１つ又は複数のトンネルセクション（１２０）を有しており、その場合に１又は複数のトンネルセクション（１２０）、特にメイン移送区間（１１６）に沿って２つの処理ステーション（１１４）の間に配置されている１つ又は複数のトンネルセクション（１２０）が、クリーニングステーション（１２２）及び／又は洗浄ステーション（１２６）及び／又は噴射ステーション（１２４）を有している、ことを特徴とする実施形態６９から７５のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７７．１つ又は複数のクリーニングステーション（１２２）及び／又は洗浄ステーション（１２６）及び／又は噴射ステーション（１２４）が、１つ又は複数の引き渡しステーション（２１０）に配置され、又は形成されている、ことを特徴とする実施形態６９から７６のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７８．処理設備（１００）が、同一の処理プロセスを実施するための少なくとも２つの処理ステーション（１１４）を有し、かつ
工作物（１０２）のメイン移送方向（１１６）に関して、これらの処理ステーション（１１４）の前及び／又は後ろに、分配装置（１１２）もしくは一緒に案内する装置（１３０）が配置されている、
ことを特徴とする実施形態６９から７７のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

７９．分配装置（１１２）及び／又は一緒に案内する装置（１３０）が、それぞれ横送り装置として形成されている、ことを特徴とする実施形態７８に記載の処理設備（１００）。

８０．処理設備（１００）が、流体注入プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーション（１１４）と、浸漬プロセスを実施するための１つ又は複数の処理ステーション（１１４）を有している、ことを特徴とする実施形態６９から７９のいずれか１つに記載の処理設備（１００）。

８１．ａ）流体注入プロセスを実施するために１つ又は複数の処理ステーション（１１４）が、工作物（１０２）の前処理、特に清掃、脱脂及び／又はリン酸処理するために用いられ；かつ／又は
ｂ）浸漬処理を実施するための１つ又は複数の処理ステーション（１１４）が、工作物のコーティング、特に塗装に用いられる、
ことを特徴とする実施形態８０に記載の処理設備（１００）。

８２．工作物を処理する、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするための方法であって、その場合に特に実施形態１から４３のいずれか１つに記載の１つ又は複数の処理ステーション（１１４）及び／又は実施形態４４から８１のいずれか１つに記載の１つ又は複数の処理設備（１００）が使用される、方法。

８３．その場合に方法が以下のものを有する：
－工作物（１０２）を処理容器（１３６）の処理室（１４８）内へ投入し；
－工作物処理を実施するために処理室（１４８）へ流体を注入し；その場合に流体が、
ａ）処理室（１４８）に注入するために、流体タンク（１３４）から処理容器（１３６）内へ案内され；かつ／又は
ｂ）処理室（１４８）から排出するために、処理容器（１３６）から流体タンク（１３４）内へ案内される、
特に実施形態８２に記載の、方法。

８４．その場合に方法が以下のものを有する：
－１つ又は複数の工作物（１０２）を、１つ又は複数の処理ステーション（１１４）の１つ又は複数の処理室（１４８）内へ投入し；
－処理を実施するために、１つ又は複数の処理室（１４８）に流体を注入し、
その場合に流体ガイド（１４０）によって流体が、
ａ）１つ又は複数の処理室（１４８）に注入するために、流体タンク（１３４）からそれぞれの処理室（１４８）内へ案内され；かつ／又は
ｂ）処理室（１４８）から排出するために、それぞれの処理室（１４８）から流体タンク（１３４）内へ案内される、
特に実施形態８２又は８３のいずれか１つに記載の方法。

８５．流体が相前後して、特に時間的に完全にずらして、
ａ）流体タンク（１３４）から取り出されて、１つ又は複数の処理室（１４８）へ供給され、かつ
ｂ）その後、特にそれに続いて、あるいはより遅い時点において、たとえばクリーニング装置（２００）内で流体の清掃後に、流体タンク（１３４）内へ戻るように案内され、
その場合にそれによって流体タンク（１３４）及び／又は１つ又は複数の処理室（１４８）が、好ましくは交代で充填され、かつ排出される、
ことを特徴とする実施形態８２から８４のいずれか１つに記載の方法。

８６．流体が相前後して、特に時間的に完全にずれて、
ａ）第１の処理ユニット（１０６）の処理ステーション（１１４）の１つ又は複数の処理室（１４８）に供給され、かつ
ｂ）その後、特にそれに続いて、あるいはより遅い時点において、たとえば中間貯蔵タンク内に一次貯蔵した後に、第２の処理ユニット（１０６）の処理ステーション（１１４）の１つ又は複数の処理室（１４８）へ供給される、
ことを特徴とする実施形態８２から８５のいずれか１つに記載の方法。

８７．工作物（１０２）を処理するため、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするために、方法が以下のものを有している：
－工作物（１０２）を、処理容器（１３６）のアクセス開口部（１５８）を通して処理容器（１３６）の処理室（１４８）内へ投入し；
－閉鎖装置（１６４）を用いて処理容器（１３６）のアクセス開口部（１５８）を閉鎖し；
－工作物処理を実施するために、処理室（１４８）に流体を注入する、
ことを特徴とする実施形態８２から８６のいずれか１つに記載の方法。

８８．工作物（１０２）を処理するため、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするために、方法が以下のものを有する：

移送装置（１１０）を用いて１つ又は複数の工作物（１０２）を移送し；
処理ステップを実施するために、１つ又は複数の工作物（１０２）を処理ステーション（１１４）の処理室（１４８）内へ投入し；
処理室（１４８）に流体を注入し；
流体を除去し、移送装置（１１０）を用いて処理室（１４８）から工作物（１０２）を放出し；
その場合に工作物（１０２）が特に、少なくとも近似的に水平の方向において処理室（１４８）内へ投入され、かつそこから放出される、
特に実施形態８２から８７のいずれか１つに記載の方法。

８９．工作物（１０２）がメイン移送方向（１１６）に沿って１つの処理ステーション（１１４）から次のものへ移送され、かつメイン移送方向（１１６）に対して横方向、特に垂直に延びる投入方向（１８２）において、処理ステーション（１１４）の処理室（１４８）内へ投入される、工作物（１０）を処理する、特に実施形態８２から８８のいずれか１つに記載の、方法。

９０．その場合に方法が、以下のものを有する：
－工作物（１０２）を、処理容器（１３６）の処理室（１４８）内へ投入し；
－工作物処理を実施するために、処理室（１４８）に流体を注入し、その場合に注入が、処理室（１４８）内に配置された、あるいは配置可能な１つ又は複数の組み込み部材（１８８）によって支持される、
工作物（１０２）を処理する、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするための、特に実施形態８２から８９のいずれか１つに記載の、方法。

９１．その場合に方法が以下のものを有する：
移送装置（１１０）を用いて１つ又は複数の工作物（１０２）を移送し；
処理ステップを実施するために、１つ又は複数の工作物を処理ステーション（１１４）の処理室（１４８）内へ投入し；
処理室（１４８）に流体を注入し；
流体を除去し、かつ、移送装置（１１０）を用いて工作物（１０２）を処理室（１４８）から放出し、
その場合に工作物（１０２）が移送装置（１１０）を用いて、それぞれの処理室（１４８）の流体排出された状態において、投入開口部（１６０）として形成されたアクセス開口部（１５８）を通して処理室内へ投入され、かつ移送装置を用いて工作物（１０２）が、それぞれの処理室（１４８）の流体排出された状態において、放出開口部（１６２）として形成されたアクセス開口部（１５８）を通して処理室から放出され、その場合に投入開口部（１６０）と放出開口部（１６２）が互いに異なるアクセス開口部（１５８）である、
工作物（１０２）を処理するため、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするための、特に実施形態８２から９０のいずれか１つに記載の、方法。

９２．工作物（１０２）がその長手方向の方向づけ（２０２）において、メイン移送方向（１１６）に沿って１つの処理ステーション（１１４）から次の処理ステーションへ移送され、かつ同じ長手方向の方向づけ（１１４）において、処理ステーション（１１４）の処理室（１４８）を通して移送される、ことを特徴とする実施形態９１に記載の方法。

１００ 処理設備
１０２ 工作物
１０４ 車両ボディ
１０６ 処理ユニット
１０８ 供給ステーション
１１０ 移送装置
１１２ 分配装置
１１４ 処理ステーション
１１６ メイン移送方向
１１８ メイン移送区間
１２０ トンネルセクション
１２２ クリーニングステーション
１２４ 噴射ステーション
１２６ 洗浄ステーション
１２８ 取り出しステーション
１３０ 一緒に案内する装置
１３２ 横方向の方向づけ
１３４ 流体タンク
１３６ 処理容器
１３８ 捕捉部材
１４０ 流体ガイド
１４２ 供給導管
１４４ 弁装置
１４６ 底領域
１４８ 処理室
１５０ 底壁
１５２ 天井壁
１５４ 側壁
１５６ 前壁
１５８ アクセス開口部
１６０ 投入開口部
１６２ 放出開口部
１６４ 閉鎖装置
１６６ 閉鎖部材
１６８ 閉鎖ドライブ
１７０ 昇降装置
１７２ ロックゲート
１７４ ガイド装置
１７６ ガイド装置
１７８ 収容装置
１８０ スキッド
１８２ 投入方向
１８４ 水平の方向
１８６ 排出導管
１８８ 組み込み部材
１９０ 排除部材
１９２ 支持部材
１９４ 流れ込み領域
１９６ カウンタータンク
１９８ ポンプ装置
２００ クリーニング装置
２０２ 長手方向の方向づけ
２０４ 回転テーブル
２０６ 終端
２０８ 横送り装置
２１０ 引き渡しステーション
２１２ 浸漬槽
２１４ フラップ部材
２１６ 捕捉漏斗
２１８ 捕捉容器
２２０ 駆動ユニット
２２２ ガイド区間セクション
２２４ カップリング装置
２２６ 外側
２２８ 側壁
２３０ 挿通開口部
２３２ カップリング部材
２３４ 引っ張り部材
２３６ 締めつけ部材
２３８ センサ装置
２４０ センサ素子
２４２ エンコーダ素子
２４４ カップリングロッド
ｇ 重力方向

Claims (15)

1. 工作物（１０２）を処理するための、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするための、処理ステーション（１１４）であって、
   処理ステーション（１１４）が、処理容器（１３６）を有し、前記処理容器が工作物（１０２）を収容するための処理室（１４８）を包囲し、
   処理ステーション（１１４）が、流体を受容するための流体タンク（１３４）を有し、かつ
   処理ステーション（１４４）が流体ガイドを有し、前記流体ガイドによって流体が
   ａ）処理室（１４８）に注入するために、流体タンク（１３４）から処理容器（１３６）内へ案内可能であり；かつ／又は
   ｂ）処理室（１４８）の流体排出のために処理容器（１３６）から流体タンク（１３４）内へ案内可能である、
   ことを特徴とする処理ステーション（１４４）。
2. 流体タンク（１３４）が、重力方向（ｇ）に関して処理容器（１３６）の上方に配置されている、ことを特徴とする請求項１に記載の処理ステーション（１４４）。
3. 流体ガイド（１４０）がポンプ装置（１９８）を有し、前記ポンプ装置によって流体が処理室（１４８）から流体タンク（１３４）内へ汲み上げ可能である、ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の処理ステーション（１４４）。
4. 流体ガイド（１４０）が、供給導管（１４２）として形成された流体導管を有し、前記流体導管によって流体が処理室（１４８）へ供給可能であり、供給導管（１４２）が処理容器（１３６）の底領域（１４６）内で前記処理容器内へ連通している、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
5. 処理容器（１３６）が、特に処理容器（１３６）のアクセス開口部（１５８）の下方に位置する流れ込み領域（１９４）を有し、前記流れ込み領域が、工作物（１０２）の交換のために定められている、処理容器（１３６）の流体排出された状態においても、流体で充填されており、供給導管（１４２）が流れ込み領域（１９４）内へ連通している、ことを特徴とする請求項４に記載の処理ステーション（１４４）。
6. 流体ガイド（１４０）が、流体を浄化するためのクリーニング装置（２００）を有し、クリーニング装置（２００）が特に、流体タンク（１３４）内へ流体を戻すための流体ガイド（１４０）の還流導管内に配置されている、ことを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
7. 処理ステーション（１１４）が制御装置を有し、前記制御装置によって処理室（１４８）内の流体注入プロセスが、特に処理室（１４８）へ流体を供給するための供給導管（１４２）を開閉する弁装置（１４４）を制御及び／又は調整することによって、制御可能かつ／又は調整可能である、
   ことを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
8. 流体注入プロセスを制御及び／又は調整するために，１つ又は複数の工作物パラメータ、特に処理室（１４８）内部のそれぞれの工作物（１０２）の幾何学配置及び／又は大きさ及び／又は位置が考慮される、ことを特徴とする請求項７に記載の処理ステーション（１４４）。
9. 流体注入プロセスが制御装置によって次のように、すなわち処理室（１４８）内の流体の充填速度及び／又は充填状態の変化率が流体注入の間に変化されるように、特に工作物（１０２）のローカルな安定差に適合されるように、制御可能である、ことを特徴とする請求項７又は８のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
10. 処理ステーション１１４（１４４）が１つ又は複数の測定装置を有し、前記測定装置を用いて処理室（１４８）内へ流入する流体の体積流及び／又は処理室（１４８）の内部の充填状態又は充填レベル及び／又は流体タンク（１３４）内の充填状態又は充填レベルを求めることが可能であり、１つ又は複数の測定装置の１つ又は複数の測定値が、流体注入プロセスを制御及び／又は調整するために考慮される、ことを特徴とする請求項７から９のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
11. 処理ステーション（１１４）がカウンタータンク（１９６）を有し、前記カウンタータンクが特に重力方向（ｇ）に関して処理室（１４８）の下方に配置されており、かつ前記カウンタータンクに、処理容器（１４８）から導出すべき流体が供給可能である、ことを特徴とする請求項１から１０のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
12. 流体が、重力（ｇ）のみを利用して流体タンク（１３４）から処理室（１４８）内へ、かつ／又は処理室（１４８）からカウンタータンク（１９６）内へ流入する、ことを特徴とする請求項１１に記載の処理ステーション（１４４）。
13. 処理ステーション（１１４）が、２つ又は２つより多い処理室（１４８）、特に２つ又は２つより多い、それぞれ処理室（１４８）を備えた処理容器（１３６）を有し、２つ又は２つより多い処理室（１４８）へ流体を案内するための流体タンク（１３４）が設けられている、ことを特徴とする請求項１から１２のいずれか１項に記載の処理ステーション（１４４）。
14. 処理ステーション（１１４）が、処理室（１４８）を洗浄及び／又は浄化するための洗浄装置を有し、洗浄装置によって特に流体とは関係なく、流体タンク（１３４）とは関係なく、かつ／又はカウンタータンク（１９６）とは関係なく、洗浄媒体が処理室（１４８）内へ投入可能、特にスプレイ可能、かつ前記処理室から除去可能、特に放出可能である、ことを特徴とする請求項１から１３のいずれか１項に記載の処理ステーション（１１４）。
15. 工作物（１０２）を処理するための、特に車両ボディ（１０４）を清掃及び／又はコーティングするための方法であって、該方法は、
    －工作物（１０２）を、処理容器（１３６）の処理室（１４８）内へ投入すること；
    －工作物処理を実施するために、処理室（１４８）に流体を注入することであって、
    流体が、
    ａ）処理室（１４８）に注入するために、流体タンク（１３４）から処理容器（１３６）内へ案内され；かつ／又は
    ｂ）処理室（１４８）の流体排出のために、処理容器（１３６）から流体タンク（１３４）内へ案内される、流体を注入すること、
    を含む、方法。

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