JP2023527732A - 自動車の安全ベルト装置のためのベルトストラップ - Google Patents

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Abstract

本発明は、電子部品及び/又は線を受け入れるための少なくとも1つの空洞(5)を有する少なくとも1つの中空部分(14)を備える、自動車の安全ベルト装置のためのベルトストラップ(1)であって、空洞(5)は2つの布層(6、7)によって形成されており、布層(6、7)は、複数の経糸(11)及び緯糸(10)によって形成されている、ベルトストラップ(1)に関する。布層(6、7)は、縁部織り糸(12)によって外縁部分(3、4)内で互いに接続される。布層(6、7)が複数の中心織り糸(13)によって互いに接続される単層部分(15)は、少なくとも1つの中空部分(14)に隣接しており、中空部分(14)内の中心織り糸(13)は、布層(6、7)のうちの1つのみで一緒に織られている。【選択図】図3

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の特徴を有する、自動車の安全ベルト装置用のベルトストラップに関する。
一般に、自動車の安全ベルト装置内のベルトストラップは、より深刻な負傷を最適に防止するために、事故の際に自動車内の乗員を拘束するのに役立つ。安全ベルト装置は、とりわけ、ベルトストラップの一方の端部を巻き上げることができるベルトスプールを備える、車両に固定された方式で締結されたベルトリトラクタを有する。ベルトストラップの他方の端部は、車両に固定された様式で締結されたベルトバックル内のベルトタングを介してロックされるか、又は同様に、端部取付具を介して車両に恒久的に固定され得る。他方の端部が、端部取付具を介して車両に固定された様式で締結される限り、安全ベルト装置はまた、ベルトストラップ上で変位可能に案内されるベルトタングを有し、ベルトタングは、例えば、ベルトストラップの3点式形状を形成するために、車両に固定されたベルトバックル内にロックされ得る。
乗員を拘束する目的のために、ベルトストラップ自体は、引張強度、表面仕上げ、縁部の状態などの点で様々な要件を満たす必要がある。
現代の自動車には、センサ、アクチュエータ、モニタ、音響ユニット、加熱及び冷却装置などの多数の電子部品が更に装備されており、自動車がその駆動ユニット、制御ユニット、及びコンフォート装置でますます自動化されるため、その数は、更に増加すると予想される。これらの装置は、互いに、かつ電線を介して対応する電源及び制御装置に更に接続されなければならない。このような電子部品及び線は、安全ベルト装置の一部である限り、安全ベルト装置の使用又は機能を損なうことなく、安全ベルト装置上に相応に配置されなければならない。
ベルトストラップにベルトストラップの長手方向に延びるホースセグメントを設けることは、独国特許第102011009318号から既に知られており、このホースセグメント内に電子部品を導入することが可能である。ベルトストラップにホースセクションが製造される方法に関するより詳細な情報は、この刊行物に見出すことができない。
このような背景から、本発明は、電子部品及び線を受け入れるための空洞を有する、自動車の安全ベルト装置用のベルトストラップを提供する目的に基づいており、これは設計に関して可能な限り単純であり、更に製造が安価であるべきである。
本発明によれば、請求項1の特徴を有するベルトストラップが、その目的を実現するために提案される。更に好ましい開発は、従属項、図面、及び添付の明細書から学ぶことができる。
本発明の基本的な考え方により、ベルトストラップの中空部分に形成された空洞は、ベルトストラップの長手方向に平行に走る1つ以上の縁部織り糸(複数可)によって、外縁部分において互いに接続された2つの布層によって形成されることが提案されている。この中空部分は、ベルトの全長にわたって連続していない。むしろ、中空部分は、少なくとも1つの単層部分によって隣接されている。この単層部分は、中空部分と同じ布層で形成され、それぞれ複数の経糸及び緯糸によって連続的に織られている。縁部織り糸(複数可)は同様に、中空部分と単層部分の両方において連続的に走っている。それにより、ベルトストラップの長手方向に平行に走る複数の中心織り糸が、縁部分の間に配置された中心領域に提供され、中心織り糸は、単層部分内で布層を互いに接続し、中空部分内の1つの布層のみで一緒に織られている。
本発明による実現によって、空洞は、ベルトストラップの製織時にすでに製造することができる。その基本構造において、ベルトストラップは、互いに独立した2つの布層に織られており、その布層は、中空領域においては縁部織り糸によって縁部分内でのみ互いに接続されている。単層部分では、布層がベルトストラップの全幅にわたって縁部織り糸及び中心織り糸によって互いに接続されている一方で、中空部分においては、中心織り糸は1つの布層内を走っており、かつこれにより、布層間に空洞を作ることができる。それにより、2つの布層を接続するために提供される接続糸は、製織と同時に織られることができ、その結果、布層の接続は、製織時に直接実現され、布層を接続するための更なる別の作業工程の必要はない。織り糸は、2つの布層を接続するだけの役割を果たすだけだが、拘束の際に作用する引張力が、前述のように、経糸によって吸収されるので、織り糸が2つの布層の信頼できる接続の観点のみから設計及び配置されれば十分である。布層の糸の太さ、綴じ糸の糸の太さ、織り糸の材質、及び織り糸の本数もまたそれにより、布層の接続のための設計パラメータとして使用することができる。ベルトストラップの全領域を中空部分として形成するのではなく、むしろ、例えば、複数の短い中空部分もまた、単層部分と交互になり得るので、電子機能が必要とされるベルトストラップの領域にのみ空洞を設けることができる。これはまた、安全ベルト装置の巻き取り及び拘束特性の改善につながる。
本発明によれば、布層は、複数の経糸及び緯糸によって形成されることが提案されている。経糸は、ベルトストラップの長手方向の方向に走っており、緯糸によって互いに接続されて平面状の布を形成している。それにより、経糸は、完成した織布の布層の表面を形成し、一方、緯糸は経糸の間を走り、相応の高密度の布を与えられた場合に外側から見ることができない。経糸は、対応する引張強度を有し、ベルトストラップの長手方向の引張力を吸収する役割を果たすように設計されており、一方、緯糸は、より細かく、経糸を一緒に保持する役割を果たす。
ベルトストラップが、40~50mm、好ましくは46~48mmの幅を有し、布層が織り糸によって互いに接続されている縁部分は、それぞれ少なくとも2mm、好ましくは少なくとも4mmの幅を有することが更に提案される。ベルトストラップの提案された幅は、標準的なベルトストラップ幅に対応する。提案された縁部分の寸法設定によって、ベルトストラップが剪断力の影響下でその平面形状を失い、それによりベルトストラップにしわが形成されることを防止することができる。特に、それにより、2つの布層を有するベルトストラップが、長手方向における縁部分を横方向に広げることで、ねじれたり反ったりすることを防止することができる。縁部分の幅、及び縁部分における布層の関連した平面の接続は、それにより、特に、織り糸の本数及び配置の対応する選択によって実現することができる。
中空部分が1300~1700mmの長さを有し、中空部分に配置された空洞が10~37mmの幅を有することが更に提案される。空洞幅の提案された寸法設定によって、空洞を採用された用途に適合させること、例えば、電線を配線するための空洞を非常に狭く寸法設定することができる。標準によれば、自動車用の安全ベルト装置内のベルトストラップは、長さ3500mmである。中空部分の好ましい長さ範囲により、ベルトストラップは、機能が必要とされる領域にのみ機能性を付与されることができる。
装着状態の自動車の安全ベルト装置内のデフレクタ又はベルトタングの領域に配置される、又はバックルを外した後にベルトリトラクタに巻き上げられる、ベルトストラップの部分が、単層部分であることが更に提案されている。提案された開発は、安全ベルト装置の改善された巻き取り及び拘束特性につながる。原則として、単層部分は、ここでは、中空部分がそうであるように、互いの上にあり、互いに摺動することがある布層が設けられていないという利点を有する。したがって、単層部分があることで、ベルトストラップのねじれの確率が著しく低く、ベルトストラップをスプール上に実質的によりコンパクトでしわのないベルトコイルに巻き上げることができる。またそれによって、ベルトストラップは、ベルトタングの偏向の領域及び発生する横方向の力を与えられたデフレクタの領域内にうねりを形成する傾向がない。ここで、単層部分は、ベルトストラップがこれらの部分で単一の布層に織られているという点で、又はこの部分の2つの布層が織り糸によって平面状に互いに接続されているという点で、形成され得る。
これにより、縁部織り糸は、好ましくは、例えば2/2織り又は4/4織りを有する緯糸の規則的な織り方で織られ、それによって、布層の、最適に均質でなめらかな表面構造との均一な接続が実現され得る。4/4織りは、それにより、製織中の2つの布層の2つの杼口と関連した側面の切り替えに起因して、縁部織り糸は、常に、一方の側の4本の連続する緯糸に周期的に配置され、ベルトストラップの他方の側の後続の2本の緯糸上に配置される、織り方として理解される。それにより、それぞれ直接隣接する縁部織り糸、又は隣接して配置された複数の縁部織り糸群さえも、それによって好ましくは、製織中に、杼口の両側に、つまり緯糸の両側にそれぞれ配置されるように整列され得る。あるいは、直接隣接する縁部織り糸はまた、それぞれ1本又は2本の緯糸によってオフセットされることもできる。したがって、織り糸によって実現された異なる布層の緯糸の接続により、経糸もまた、織り糸によって間接的に接続され、その結果、さもなければ互いに独立している2つの布層間の堅固な接続を縁部分にもたらす。縁部分では、布層の密な平面の接続が、ベルトストラップ全体の平面的な安定化に最も効果的である。単層部分では、布層の緯糸を有する中心織り糸の織り方は、縁部織り糸の特に安定させる織り方から逸脱することができるが、同様に、接続の、安定させる表面効果を有する。
布層のうちの1つ内の中空部分内の空洞の領域にある中心織り糸は、更に好ましくは、布層に属する経糸と同じ織り方で織られている。それによって、布層は、空洞の領域内の表面の外観及び感触においていかなる変化も示さずに、単層部分から中空部分に連続的に移行する。これにより、中心織り糸は、接続の目的のために、中心織り糸を両方の布層を通して案内する織り方から単層の織り方に変化する。縁部織り糸及び経糸とは対照的に、中心織り糸は、部分移行部で不連続に走っており、単層部分及び中空部分において異なる周期性及び異なる織り深さ、二層又は単層の両方を有する。
経糸は、7/1織りで緯糸に接続されることが更に提案される。縁部織り糸の織り方の上記の定義に従うと、7/1織りは、経糸が、布層の杼口の一方の側で7本の連続する緯糸の間に周期的な配列で配置され、それらの経糸は、次の7本の緯糸の配列の繰り返しのために杼口の反対側に再び配置される前に、それらの経糸がその後の緯糸のために杼口の側面を切り替える緯糸を有する経糸の織り方として理解される。経糸及び緯糸の提案された織り方によって、ハプティクス及び摩擦について最適化した表面を実現することができる。それにより、提案された織り方を有する織り糸によって互いに特に良好に接続され、空洞を形成することができ、それぞれの布層を実現することもできる。
中空領域では、2つの布層は、縁部分の間に配置された1つ以上の中心部分において互いに更に接続され得、互いに分離された2つ以上の空洞を形成し得る。提案された追加の接続部分によって、一方では、布層の接続を更に改善することができ、他方では、例えば、意図的に離した線のルーティング又は電気部品の離した配置の目的のために、互いに離れた複数の空洞を実現することができる。好ましい実施形態では、中空領域は、ベルトストラップの長手方向に平行に走る2つの空洞を備えることができる。これら2つの空洞の間に形成された布層の接続領域は、ここでは1つの布層のみで経糸の織りで走っているのではなく、単層部分内の2つの布層を互いに更に接続している、中心織り糸の一部分によって実現される。それにより、2つの空洞は、好ましくは、それぞれ10~18.5mmの幅を有する。更なる実施形態は、平行に走る3つの空洞を含み、これは、同一の寸法を与えられた場合、それぞれ、10~12mmの幅を有する。原則として、追加の空洞、例えば4つ又は5つの空洞を有する更なる実施形態も考えられるが、平行に走る複数の空洞の総幅は、単一の空洞の好ましい最大幅37mmを超えるべきではなく、その結果、縁部分は依然としてベルトストラップ全体の平面的な安定化のための十分な幅を有する。より多くの数の空洞が平行に走ることを考えると、個々の空洞の使用可能な空間もまた、ますます小さくなり、したがって、特に空洞間の多数の接続領域もまた使用可能でないため、効果的ではない。
本発明について、添付の図を参照して、好ましい実施形態を使用して以下で説明する。以下を図示する。
本発明によるベルトストラップを示した、平面図及び断面図である。 平行に走る1つ、2つ、及び3つの空洞を有する、本発明によるベルトストラップの寸法の概略図である。 平行に走る1つ、2つ、及び3つの空洞を有する、本発明によるベルトストラップの寸法の概略図である。 平行に走る1つ、2つ、及び3つの空洞を有する、本発明によるベルトストラップの寸法の概略図である。 ベルトストラップの布層を通る長手方向部分を拡大した分解図である。
図1において、本発明によるベルトストラップ1の中空部分14は、平面図で、及び右側の図では断面図で見ることができる。ベルトストラップ1は、中心部分2で互いに接続されておらず、2つの外縁部分3及び4で互いに接続されている2つの布層6及び7を有する。ベルトストラップ1は、46~48mmの幅Aを更に有し、一方、縁部分3及び4はそれぞれ、2mm、好ましくは4mmの幅Bを有する。
ベルトストラップ1は、ベルトストラップ1の長手方向に走る複数の経糸11を有し、この経糸11は、それに対して垂直に走る緯糸10で織られて、布層6及び7を形成する。それにより、布層6及び7の各々は、互いに離れた経糸11及び緯糸10を有し、その結果互いに独立した布層6及び7を形成する。布層6及び7は、以下に記載されるように、縁部分3及び4において互いに接続され、その結果、空洞5が布層6と7との間に形成され、この空洞は縁部分3及び4の接続によって縁部側に向かって区切られている。電線、又はより小さい制御ユニット若しくは記憶ユニット、単純なスイッチ、音響再生装置、加熱装置などの追加の電子部品を、空洞5に配置することができる。
2つの布層6及び7は、縁部分3及び4に設けられた縁部織り糸12によって一緒に織られ、縁部分3及び4に布層6及び7の接続部分8及び9を形成する。縁部織り糸12は、縁部分3及び4の全幅にわたって提供される必要はない。例えば、可能な限り柔らかい縁部を実現するために、ベルトストラップ1の縁部の領域に特別な織り方が提供されている限り、布層6及び7の接続に不利にならない限り、縁部分3及び4の外縁部領域の縁部織り糸12もまた省略されてもよい。中心織り糸13は中心領域2に提供されるが、ここに示される中空領域14において、中心織り糸は、布層6及び7の接続に寄与しないが、むしろ、空洞5の形成を実現するために布層6又は7内にのみ織られている。
縁部分3及び4の幅Bは、縁部分3及び4の接続がベルトストラップ1全体に平面形状を課すように、2mmであるように意図的に選択される。それによって、縁部分3及び4の幅が更に大きくなるように選択され、例えば、4mm以上の幅Bを有するという点で、この効果は更に大きくなることができる。それにより、縁部分3及び4の縁部を広げる際の横方向の力の作用が与えられた際に、ベルトストラップ1がその長手方向軸を中心にねじれたり歪んだりすることが防止される。妥当な限り、縁部分3及び4はまた、幅Bで更に大きく寸法設定されることができ、それによって、しかしながら、空洞5の大きさは縮小される。これは、例えば、空洞5が、チャネルの形態で意図的により狭く実現され、それによりベルトストラップ1の線の配置及びコースが、あらかじめ決められ得る、又は定義され得る場合に、妥当であり得る。
図2には、様々な中空部分14のためのベルトストラップの寸法が示されている。自動車用の典型的な3点式安全ベルト装置のベルトストラップの全長L0は、通常3500mmである。ベルトストラップ1全体の幅Aは、好ましくは46~48mmである。図2aの空洞5の全幅は、ベルトストラップ1全体の平面形状を保証する、十分に大きな縁部領域3、4を自由に保つために、好ましくは最大37mmである。したがって、図2bで平行に走る2つの空洞5はまた、好ましくは各々10~18.5mmの幅C1、C2を有し、図2cで平行に走る3つの空洞5は、好ましくはそれぞれ10~12mmの幅C1、C2、C3を有する。図示された中空部分14、又は空洞5の長さL1は、好ましくは1300~1700mmである。しかしながら、それぞれ中空部分14が1つのみ示されている。しかしながら、単層部分15によって中断されている更に多くの中空部分14が、ベルトストラップ1の全長L0に沿って提供されてもよい。したがって、特に3点式ベルトの形状とすると、安全ベルトが装着されたときに、中空部分14は胸部領域及び腰部領域にのみ提供されて、ベルトタングがベルトバックル内に固定されているときに変位可能なベルトタングの領域には設けられず、特にベルトリトラクタ及び拘束装置の領域には設けられないことが考えられる。これらの領域では、単層部分15の配置がより有利である。中空部分14又は中空部分が、ベルトストラップ1が車両に固定されたデフレクタを通過する領域では単層部分15として形成されるように設計及び配置されている場合もまた有利である。そのような解決策の利点は、ベルトストラップ1が変位可能なベルトタングの領域で、又は車両に固定されたデフレクタを通る通過領域内でねじれる確率が低減され得るという事実に見ることができる。原則として、中空部分14があると、2つの布層が互いに離れてしまい、その結果、剪断力又は横方向の力の作用を受けて歪んでしまう危険性がある。この効果は、単層部分15としてベルトストラップ1を具体的に形成することによって、提案された領域で低減され得る。本明細書では、横方向の力の発生の確率が特に高い(デフレクタ、ベルトタング)、又はねじれが特に不利(ベルトリトラクタ、デフレクタ、及びベルトタング)であるので、これにより、提案された領域は、非常に好ましくは選択される。
ベルトストラップ1は、図3に断面で見ることができる。2つの布層6及び7は、7/1織りで織られている。布層6又は7の織機において、杼口の一方の側から他方の側への経糸11の切り替えは、7本の緯糸10が杼口を通されている一方で、それらが最初に杼口の一方の側の周期的な配列に配置されているように選択される。次いで、経糸11は、次の緯糸10を通すために緯糸用杼口の他方の側に切り替わってから、杼口の他方の側に切り替わって戻り、次の周期の後続の7本の緯糸10の織りのリズムを繰り返す。これにより、7本のそれぞれの緯糸10が一方の側に面して経糸11を覆い、次いで、緯糸10が他方の側で経糸11を覆うリズムが得られたあと、そのリズムが繰り返されることになる。布層6及び7の経糸11は、束(マルチフィラメント)内で、又はモノフィラメントとして個別に織られている。それにより、第1の束の経糸11は、記載されたリズムで織られているが、一方で隣接する第2の束の経糸11は、同一であるがオフセットされたリズムで織られている。図3に見られるように、2つの異なった布層6及び7の経糸11は、同じ記載の織りのリズムで更に織られているが、互いにオフセットされた様式で更に織られている。
記載された7/1織りの代わりに、5/1/1織り又は3/1織り又は5/1/1/1織りも考えられるが、原則として、100~1100dtexの糸カウントの緯糸10をモノフィラメント又はマルチフィラメントとして使用することができる。
この様式で互いに別々に織られた2つの布層6及び7は、図示された縁部分3の少なくとも1つの縁部織り糸12によって互いに接続される。縁部織り糸12は、2つの布層6及び7の緯糸10を備えた4/4織りで織られており、すなわち、縁部織り糸12は、2つの布層6及び7の4本の緯糸10に対して、布層6又は7のうちの1つの杼口の一方側に案内され、次いで、他の布層6又は7の杼口の反対側に切り替わる。
したがって、完成した織物ベルトストラップ1において、縁部織り糸12は、図中の下部布層6の下側の面にある4本の緯糸10にわたって、及び図中に示された上部布層7の上側の次の4本の緯糸10にわたって、周期的に走っている。したがって、織り糸は、布層6及び7の2つの自由表面上で周期的に交互に走っており、それによって、両方の布層6及び7の緯糸10を通って他の自由表面へ通過するというように、側を切り替える。それにより、縁部織り糸12は、2つの布層6及び7が、ベルトストラップの表面全体に接続されて、単一の全体的な布層を形成する単層部分15内と、空洞5が提供される中空部分14内の両方において、連続的に走っている。縁部織り糸12はまた、マルチフィラメントとして束に織られてもよく、複数の束又は個々の縁部織り糸12が、それぞれ互いにオフセットして織られることができるように更に提供されることができる。これは、縁部分3及び4の対応する平面形状を幅Bで同時に実現するために、縁部分3及び4の幅Bを実現するために特に妥当である。
同様に、図3では、左領域に示される単層部分15において、2/1/1/1/2織りで2つの布層6及び7を互いに接続する中心織り糸13が見られる。したがって、中心織り糸13は、最初は布層6及び7の両方の自由表面上で交互に周期的に走り、かつそれによって、2つの布層6及び7の緯糸10を通って他方の自由表面へと通過するというように、側を切り替える。単層部分15から右側に示される中空部分14への移行部において、中心織り糸13の周期的織りパターンは中断され、新しい周期的織りパターンに不連続的に移行され、その新しい周期的織りパターンは、ここで1つの布層6又は7のみに織られ、好ましくは経糸11の周期的な織りに対応する。図示の実施形態ではこれは7/1の織物である。
織り糸12、13は、原則として、接続を実現するための経糸11とは異なるタスクを有するため、原則として、材料、糸の太さ、色、伸び、及び様々な他の特性において経糸11と異なっていてもよい。織り糸12、13は、例えば、荷重下でいかなる引張力も吸収する必要はないため、経糸11よりも糸の太さが細い糸から形成することができる。
図3の説明図では、経糸11、緯糸10、及び織り糸12、13の進行において布層6及び7が引き離されており、織りパターンがよりよく見えるように、2つの布層6、7の緯糸10がそれぞれ一平面上に配置されている。しかしながら、完成したベルトストラップ1では、経糸11、緯糸10、及び織り糸12、13は、平面織りで一緒にかなりより密に存在し、ベルトストラップ1の長さの1cm当たり10~15本の緯糸が提供され得る。

Claims (8)

  1. 自動車の安全ベルト装置のためのベルトストラップ(1)であって、
    -電子部品及び/又は線を受け入れるための少なくとも1つの空洞(5)を有する少なくとも1つの中空部分(14)を備え、
    -前記空洞(5)が、2つの布層(6、7)によって形成されており、
    -前記布層(6、7)が、複数の経糸(11)及び緯糸(10)によって形成されており、
    -前記布層(6、7)は、前記ベルトストラップ(1)の長手方向に平行に走る1つ以上の縁部織り糸(12)によって、外側の縁部分(3、4)内で互いに接続されており、
    -少なくとも1つの単層部分(15)が、前記ベルトストラップ(1)の長手方向に前記少なくとも1つの中空部分(14)と隣接し、前記単層部分(15)が、前記2つの布層(6、7)によって形成されており、
    -前記縁部分(3、4)の間に位置する中心部分(2)の前記布層(6、7)は、前記ベルトストラップ(1)の長手方向に平行に走る複数の中心織り糸(13)によって互いに接続されており、
    -前記中空部分(14)の前記中心織り糸(13)は、前記布層(6、7)のうちの1つのみで一緒に織られている、
    ベルトストラップ(1)。
  2. -前記ベルトストラップ(1)は40~50mm、好ましくは46~48mmの幅(A)、及び前記布層(6、7)が前記縁部織り糸(12)によって互いに接続されている前記縁部分(3、4)は、それぞれ、少なくとも2mm、好ましくは少なくとも4mmの幅(B)を有することを特徴とする、
    請求項1に記載のベルトストラップ(1)。
  3. -中空部分(14)は、1300mm~1700mmの長さを有し、前記中空部分(14)に配置された空洞(5)は、10~37mmの幅(C)を有することを特徴とする、
    請求項2に記載のベルトストラップ(1)。
  4. -自動車の安全ベルト装置において、装着時にデフレクタ又はベルトタングの領域に配置されている、又はバックルを外した後にベルトリトラクタに巻き上げられることになる、前記ベルトストラップ(1)の部分が、単層部分(15)であることを特徴とする、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のベルトストラップ(1)。
  5. -中空領域(14)において、前記布層(6、7)のうちの1つ内の前記中心織り糸(13)は、前記布層に属する前記経糸(11)と同じ織り方で織られていることを特徴とする、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のベルトストラップ(1)。
  6. -前記経糸(11)は、7/1織りで前記緯糸(10)に接続されていることを特徴とする、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のベルトストラップ(1)。
  7. -前記2つの布層(6、7)は、1つ以上の中空部分(14)で互いに接続されて、互いに離れた2つ以上の空洞(5)を形成することを特徴とする、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のベルトストラップ(1)。
  8. -少なくとも1つの電線及び/又は1つの電子部品が、前記空洞(5)内に配置されていることを特徴とする、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のベルトストラップ(1)。
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