JP2023527160A - モリンガ・オレイフェラ種子タンパク質抽出物の抗花粉剤としての使用 - Google Patents

モリンガ・オレイフェラ種子タンパク質抽出物の抗花粉剤としての使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、モリンガ・オレイフェラ(Moringa oleifera)の発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物の抗花粉剤としての使用に関する。本発明はさらに、花粉アレルギー並びに/又は花粉アレルギーに関係する症状及び/若しくは症候の処置及び/又は予防及び/又はその発現の低減における使用のための、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、家庭用衛生製品、特に化粧品学及び皮膚科学の分野に関する。本発明は、花粉アレルギー及びその病態の発症を妨げる及び/又は低減する花粉防止剤並びに医薬品、特に皮膚用製品としての、モリンガの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物の使用を目的とする。
モリンガ(ワサビノキ)(Moringa)属は、14種ほどの植物を含み(その中には、特にモリンガ・ペレグリナ(Moringa peregrina)、M.アプテラ(M. aptera)、M.コンカネンシス(M. concanensis)、M.ドロウハーディ(M. drouhardii)、M.ヒルデブランドティ(M. hildebrandtii)、M.ロンギチューバ(M. longituba)が含まれる)、なかでも、モリンガ・プテリゴスペルマ(Moringa pterygosperma) (モリンガ・オレイフェラ(Moringa oleifera)と同義)が最もよく知られている。
モリンガ属は、成長が早く、様々な条件に非常によく適応し、熱帯地方の至るところ、アジア、アフリカ、及び南米で発育する樹木を指す。長さ30~50cmの果実は、打楽器のばちのようにぶら下がっていて、これが英語名「drumstick tree」の由来となっており、緑色の鞘は世界各地で野菜として高く評価されている。そのため、製油のために種子が熟するまで放置されることはまれである。
樹木の様々な部位(葉、根、根皮、花、種子)は、モリンガ属が生育する国では伝統医学で用いられる。
モリンガ種子は、含有量が種及び種子の成熟によって21~53%である油があることを特徴とする。モリンガ・オレイフェラ種については、文献に記載されている含有量は、21~34%の範囲となっている。
優れた酸化安定性、及び香りを定着させる良好な特性のため、ベヘン油又はベン油とも呼ばれるモリンガ油は、古代文明において、化粧品及び宗教的な用途で軟膏の調合師に最も用いられた油であった。この油は、前世紀まで化粧品として調合師に用いられており、最近その使用が「再発見」された。
油の含有量以外では、モリンガ種子は、より最近では、そのタンパク質抽出物のため研究者の注目を浴びた。したがって、欧州特許出願第1064008号は、その緩和作用、体の状態を整える作用、保湿作用、再構築作用、修復作用、しわ防止作用のため、及び汚染防止剤として、皮膚及び粘膜へのモリンガ種子タンパク質抽出物の使用を記載している。
そのような抽出物は、具体的にはBASFによって、その微小粒子状汚染物質に対する浄化及び汚染防止作用についてはPurisoft(登録商標)、並びに汚染から毛髪を保護する作用についてはPuricare(登録商標)の名称で市販されている。
国際特許出願第02/096448号では、防臭(デオドラント)、悪臭の除去、清潔、家庭の衛生、口腔衛生、デンタルケアの分野における、脱脂している又はしていない種子のタンパク質抽出物の使用を記載している。
より最近では、フランス特許出願第3 076 460号でも、有益な片利共生細菌叢が変化する皮膚及び/又は粘膜の見苦しい及び/又は煩わしい作用を予防及び/又は低減及び/又は除去するため、具体的には皮脂の分泌、並びに見苦しい及び/又は不快及び/又は煩わしい徴候を予防及び/又は低減及び/又は遅延させるために、具体的にはコメドの生成及び/若しくはコメドジェネシス(comedogenesis)並びに/又は皮膚のてかりを予防及び/又は低減及び/又は遅延させる、並びに/或いは、例えば、発赤及び/又は凹凸の除去及び/又は低減によって、皮膚及び/又は粘膜の色の均質性を保持及び/又は改善する、並びに/或いは、皮膚及び/又は粘膜のほてり及び/又は熱をもつ感覚を予防及び/又は処置するために、並びに/或いは毛髪及び/又は毛が抜けるのを予防及び/又は低減するため、並びに/或いはふけを予防及び/又は低減するためのモリンガ種子タンパク質抽出物の使用を記載している。
しかしながら、これらの文献のいずれにも、モリンガ種子のタンパク質抽出物が花粉から表面、より具体的には皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器を保護するのに役立ち得ると記載されておらず、示唆もされていない。
したがって、本発明は、従来技術において記載も示唆もないモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物の新規の使用に関する。
事実、本発明者らは、そのような抽出物が皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、そしてより一般的には、あらゆるタイプの表面への花粉粒の付着を妨げることができることを発見した(実施例2)。したがって、この抽出物は、非常に興味深い抗花粉作用を有し、したがって表面、具体的には花粉に曝露された皮膚及び/又は粘膜及び/又は毛髪、具体的には花粉に対して過敏症及び/又はアレルギーをもつヒトにおける、表面の処置において選択し得る製品に相当する。
花粉は、植物の葯によって生成され放出される極微の有機粒から成る、非常に微細な粉塵である。花粉粒は、多少とも卵形で、5~200ミクロンであり、平均サイズは20~60ミクロンである。
花粉粒は、かなり特殊な有機構造から特徴づけられる非常に複雑な集合体である。保護の役割をもつ硬い外層は、外膜と呼ばれる。外膜は、種によって異なる外観を有し、これによって、花粉粒を観察するだけで植物種を特徴づけることができる。外膜は、ポーレンコートと名づけられたほぼ脂質の物質で満たされている隆起、くぼみで覆われている。前者は、粘着性があり、花粉に特殊な付着特性を与えている。したがって、この付着は、外膜の装飾及び/又はこれを覆う粘性の高い脂質の被覆物によって確保され、したがって受粉を媒介する動物に付着する。
しかしながら、花粉は、世界規模で健康問題の原因である。アジアでは、スギ花粉が正真正銘の季節性災害として記載されている。2019年、スギ花粉アレルギーの増加が記載された。スギ花粉過敏症が日本人の78%で検出され、そのうち41%が花粉の不満を訴えている。北米でも、ヤマスギ(マウンテンシダー:Mountain Cedar)で同様の問題が記載されている。欧州では、非常にアレルギー発現性の高いブタクサ花粉が、2050年ごろに4倍になる可能性がある。フランスでは、北米を原産とするブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)がすでにブルゴーニュ、オーヴェルニュ、及びローヌ=アルプ地方に定着しており、その花粉は、特に病変、例えば鼻炎、副鼻腔炎、結膜炎、気管炎として表れるアレルギーを引き起こし、さらには喘息発作を引き起こすこともある。花粉は、乾燥、発赤、皮膚発疹を特徴とする皮膚アレルギー炎症を誘発するため、これらの問題は、皮膚にも劇的な形で影響を及ぼす。さらに、花粉への曝露によって湿疹が悪化する。
花粉によって誘発されたダメージは、都市の汚染物質によって影響が高まる。実際、研究では、大気汚染物質、具体的には微小粒子状汚染物質は、花粉粒に存在するアレルゲン量、及びその大気中に放出される能力を強化し、アレルゲン部位を放出し、したがってそのアレルギー誘発性(allergenicity)を引き上げる可能性があると示されている(D'amato G et al, 2007: allergic pollen and pollen Allergy in Europe; Laaidi M, 2011: pollen allergies, pollution and climate: Literature review; Sedghy F et al, 2018: Interaction between Air pollutants and pollen Grains: the role on the rising trend in allergy)。
花粉アレルギーの処置には、多くの副作用を示す抗ヒスタミン薬及び/又はコルチコイドの使用が必要になることが多い。アレルギーの原因となる花粉の予防は、アレルギー治療に頼らないようにするための重要な道筋であることに変わりはない。しかしながら、花粉の健康への影響は、受粉する区域である屋外への外出のみに関係するのではなく、屋内でも存在する。実際、花粉粒は、あらゆる表面、例えば布、特に衣服、靴だけでなく、皮膚、粘膜、及び皮膚付属器、具体的には毛髪繊維に付着する。したがって、花粉粒は、これらの表面に付着し、その後屋内で再び放たれる。この現象は、特に長髪の場合に起こりやすい。
したがって、家庭の衛生、より具体的には化粧品及び皮膚科学の分野において、特にその付着を妨げることによって、一般的に表面、より具体的には皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、特に毛髪に存在する花粉の量を制限及び/又は低減し、容易に入手可能な成分を提供する必要性が高まっている。
したがって、本発明は、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物、有利には発芽していない脱脂種子のタンパク質抽出物、具体的にはモリンガ・オレイフェラの発芽していない種子の、より有利には発芽していない種子の仁の脱油ケーク(cake)、より具体的には脱脂ケークのタンパク質抽出物の、抗花粉剤としての使用に関する。
本発明の意味での「抗花粉剤」は、特にその付着を妨げることによって、及び/又はその飛散を予防するために、表面、具体的には外面、より具体的には皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、具体的には毛髪に存在する花粉の量を制限及び/又は低減する特性を有するあらゆる化合物又は化合物の混合物を意味する。
表面、具体的には外面、特に毛髪に存在する花粉の量を制限及び/又は低減する特性は、実施例2に示す検査によって測定することができる。
具体的には、本発明による使用は、好ましくは花粉に対して過敏症及び/又はアレルギーのあるヒトにおける、花粉に曝露された皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器、例えば毛髪の表面の処置のためである。具体的には、化粧品としての使用である。
本発明の意味での「化粧品(として)」は、その分野の専門家、例えば皮膚科医から病変があるとされた皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器の予防及び/又は処置を目的としない、医薬品としてではなく、治療としてではない使用を意味する。したがって、健康な皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器への使用である。
「健康な皮膚及び/又は粘膜及び/又は健康な皮膚付属器」は、特にヒトの、皮膚の範囲の全体又は一部、例えば健康な頭皮及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器など、したがって感染、瘢痕、皮膚の疾患又は症状、例えばカンジダ症、膿痂疹、乾癬、湿疹、アクネ、魚鱗癬、歯肉炎若しくは皮膚炎、又は創傷若しくは外傷、又はアフタ若しくは潰瘍、又は熱傷、及び/或いは他の皮膚疾患、又はアフタ症又は炎症(inflammation)若しくは軽度の炎症(irritation)、又は蕁麻疹若しくはアレルギー、例えば接触アレルギーを示さない、皮膚の範囲の全体又は一部を意味する。
本発明の意味での「皮膚」は、特にヒトの、顔、手、腕、デコルテ、脚、首、背中、肩、腹、手首、前腕、くるぶし、腿、うなじから選択される、身体の全体又は一部、例えば頭皮など、の皮膚を意味する。具体的には、皮膚は、花粉と接触する可能性のある、すなわち衣服で覆われていないものである。したがって、より具体的には、顔、手、首、及びデコルテである。
本発明の意味での「粘膜」は、眼粘膜、鼻粘膜、及び/又は口腔粘膜、特に口腔口唇粘膜、好ましくは口唇粘膜、眼粘膜、及び/又は鼻粘膜を意味する。
「皮膚付属器」は、爪、及び「ケラチン線維」を意味する。
「ケラチン線維」は、毛髪繊維(毛髪)、まつげ、眉毛、特に鼻粘膜、耳、あごひげ、及び/又は口ひげの毛を意味する。
好ましくは、塗布(適用)は、局所、有利には花粉に曝露される体の特定の部分及び/又は範囲であり、具体的には顔、手、腕、デコルテ、口唇粘膜、鼻粘膜、及び/又は眼粘膜、体毛、まつげ、眉毛、及び/又は毛髪から選択され、好ましくは毛髪に対するものである。
本発明によるモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物は、局所で可能である。本発明の意味での「局所で可能(topically acceptable)」は、皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器に対し、毒性がなく、炎症を起こさない、局所に塗布することに適し、アレルギー反応を引き起こさず、化学的に不安定ではない成分を意味する。
本発明の意味での「花粉」は、植物の花粉粒、好ましくは20~60ミクロンを範囲とする平均赤道直径(Eとする)及び/又は20~60ミクロンを範囲とする平均極軸(Pとする)を有するものを意味する。
好ましくは、花粉は、最もアレルギーを起こしやすい花粉、具体的には以下のようなものから選択される植物の花粉から選択される。
- カバノキ科(Betulaceae)、具体的にはカバノキ属(Betura)、特にカバノキ、ハンノキ属(Aulnus)、特にハンノキ、ハシバミ属(Corylus)、特にセイヨウハシバミ、
- ヒノキ科(Cupressaceae)、具体的にはイトスギ(Cupressus)及びスギ(Cryptomeria japonica)、ヤマスギ(Mountain Cedar)(ムランジェスギ(Mulange Cypress))、
- マツ科(Pinaceae)、具体的にはヒマラヤスギ、
- キク科(Asteraceae)、具体的にはブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、
- イネ科(Poaceae)(又は草)、
- コナラ(Quercus)及び/又はスズカケノキ(Platanus)
好ましくは、花粉は、カバノキ、セイヨウハシバミ、スギ、ヤマスギ(マウンテンシダー)、イネ、及び/又はブタクサのものである。
本発明において、本発明によるモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物の使用は、皮膚のバリア機能を改善するためではなく、皮膚及び/又は粘膜の保湿を強化するためでもなく、乾燥肌の処置のためでもなく、皮膚及び/又は粘膜、具体的には乾燥した皮膚及び/又は粘膜を和らげるためでもなく、皮膚及び/又は粘膜の疲労感を緩和及び/又は軽減するためでもない。具体的には、本発明によるモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物の使用は、汚染、より具体的には都市公害(例えば、重金属、排気ガス、及び/又はタバコの煙)、汚染を原因とするダメージから皮膚及び/若しくは粘膜を保護するため、並びに/又は皮膚及び/若しくは粘膜の汚れの原因となる汚染粒子、例えば石炭粒子を取り除いて皮膚及び/若しくは粘膜を浄化するためでもない。
さらに、本発明による使用は、片利共生細菌叢が変化する皮膚及び/又は粘膜の見苦しい及び/又は煩わしい作用を予防及び/又は低減及び/又は除去するため、皮脂の分泌、並びに見苦しい及び/又は不快及び/又は煩わしい徴候を予防及び/又は低減及び/又は遅延させるため、コメドの生成及び/若しくはコメドジェネシス並びに/又は皮膚のてかりを予防及び/又は低減及び/又は遅延させる、並びに/或いは、例えば、発赤及び/又は凹凸を除去及び/又は低減することによって、皮膚及び/又は粘膜の色の均質性を保持及び/又は改善する、並びに/或いは、皮膚及び/又は粘膜のほてり及び/又は熱をもつ感覚を予防及び/又は処置するために、並びに/或いは毛髪及び/又は体毛が抜けるのを予防及び/又は低減するため、並びに/或いはふけを予防及び/又は低減するためでもない。
他の代替的な実施形態において、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物は、花粉に曝露された不活性な表面、特に家庭で使用するものの表面、繊維、特に布、例えば衣服及び/又は家庭用の布類に適用される。
本発明の意味での「局所経路」は、本発明によるモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物並びに/又は組成物及び/若しくは成分を、皮膚及び/又は粘膜、具体的には外面に、特に直接に塗布又は気化により適用(塗布)することを意味する。
本発明の意味での「化粧品及び/又は医薬品成分」は、化粧品及び/又は医薬品の適用(塗布)を目的とする1つ以上の植物抽出物、並びに/又は天然及び/若しくは合成分子、並びに/又はそれらの混合物を意味する。化粧品の成分は、特に化粧品原料国際命名法(INCI)によって定められている。
本発明の意味での用語「適切な化粧品又は医薬品媒体」は、その組成物又は構成成分が、不都合となるような毒性、禁忌、不安定、アレルギー反応、又はこれと同等のものがない、ヒトの皮膚及び/又は粘膜との接触での使用に適していることを意味する。
本発明による抽出物は、当業者に既知の、有利には撹拌を伴う又は伴わない浸軟、加熱抽出、破砕、例えば超音波破砕又はミキサーを用いた破砕などから選択される様々な抽出法によって得ることができる。好ましくは、抽出は、浸軟、さらに有利には撹拌下での浸軟によって実施する。
抽出は、4℃~300℃、好ましくは20℃~80℃の温度で行うことができ、20℃は周囲温度に相当し、有利には20~25℃であるものとする。
抽出は、30分~12時間の期間、好ましくは1時間~5時間の期間、さらに好ましくは1時間~2時間の期間行う。非常に有利には、抽出は、1時間の期間行う。
本発明による抽出物は、実用的な極性溶媒、有利には水、アルコール、グリコール、ポリオール、99/1~1/99(w/w)の水/アルコール混合液、99/1~1/99(w/w)の水/グリコール混合液、及び99/1~1/99(w/w)の水/ポリオール混合液(例えば、水とエタノール、グリセロール並びに/又はブチレングリコール及び/若しくは他のグリコール、例えばキシリトール及び/若しくはプロパンジオール等との混合)から成る群から選択される極性溶媒、有利には単一溶媒としての水、での抽出によって得られる。
具体的な方法として、抽出物は、水性抽出(aqueous extraction)によって得られる。
本発明の意味での「水性抽出によって得られた抽出物」は、水溶液の総重量に対して60重量%超、有利には少なくとも70重量%、具体的には少なくとも80重量%、より具体的には少なくとも90重量%、具体的には少なくとも95重量%の水を含む、さらに有利にはグリコールを含まず、具体的にはアルコールを含まず、より具体的には水しか含まない水溶液を用いた抽出によって得られるあらゆる抽出物を意味する。
抽出物は、植物の発芽していない脱脂種子と溶媒の合計重量に対して0.1%~20%、有利には1%~10%、さらに有利には5%~10%の量のモリンガ・オレイフェラ植物の発芽していない脱脂種子の生又は乾燥、好ましくは乾燥した物質から、より有利には10重量%の量の乾燥した物質から得られる。
有利な一実施形態において、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物は、欧州特許第1064008号に記載のように、BASFによってPurisoft(登録商標)の商品名で市販されている。
これは、具体的には水溶性抽出物の、より具体的には実用的な極性溶媒、有利には水での抽出によって得られる抽出物である。
抽出方法は、有利には欧州特許第1064008号に記載のものであり、具体的には以下の工程を含む。
a)- 有利にはプレス機を用いた、又は非極性溶媒、例えばヘキサンでの還流抽出による、モリンガ・オレイフェラ種子からの油の抽出、
b)- 粗製抽出物が得られるように、具体的にはアルコール、ポリオール、グリコール、あらゆる割合の水とそれらの混合物から選択される実用的な極性溶媒、有利には水性溶媒、すなわち水を主成分とする溶媒、さらにより有利には単一溶媒として水を用いて、有利には実施例1aに記載のように、工程a)で得られた脱油ケーク又は粉末の抽出。
有利には、抽出は、周囲温度で実施する。
水性溶媒は、様々なpH、より有利には4~8を範囲とするpHの生理食塩水、又は緩衝媒体であり得る。
方法にはまた、工程b)の後に、塩基性pH、具体的には8を上回る、より有利には11を上回る塩基性のpHを、例えばNaOHを用いて得られるような、工程b)で得られた水性の粗製抽出物のpH変化によらない粗製抽出物の沈殿、及び有利には実施例1bに記載のような、得られた沈殿物の回収の追加工程c)が含まれてもよい。
その後、沈殿物は、不溶性物質を排除し、タンパク質濃縮物の形態で抽出物が得られるように洗浄し、次いで水に可溶化する。
方法にはまた、沈殿工程c)の後に、タンパク質のより良好な沈殿が可能になるように、例えば、実施例1cに記載のようなデカンテーションの追加工程d)が含まれてもよい。具体的には、この工程は、周囲温度を下回る温度、有利には4℃で、より有利には少なくとも6時間、具体的には一晩実施する。
工程c)及びd)の代わりに、工程b)の後に、有利には1時間、具体的には周囲温度で、工程b)で得られた水性粗製抽出物とカルボキシメチルセルロースとの接触を含む工程e)を実施して、タンパク質抽出物をカルボキシメチルセルロースに充填してもよい。この工程は、続いて工程e)で得られた充填されたカルボキシメチルセルロースと食塩水溶液、有利にはpH7を上回る、有利にはpH7.5を有するNaCl溶液と接触させ、次いで部分的に精製された抽出物に相当するこのようにして得られた溶出液を回収する工程f)を行ってもよい。
モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物は、有利には殻を取った種子の抽出物、すなわち有利には種子の仁のみの抽出物(外皮又は殻がない)である。
したがって、方法は工程a)の前に種子の殻の除去の工程を含み得る。
最後に、得られた抽出物(粗製抽出物、タンパク質濃縮物、及び/又は一部若しくは全体が精製された抽出物)は、水溶性画分を回収し、液体の形態になるように遠心分離及び/又はろ過及び/又は蒸留してもよい。好ましくは、遠心分離後に得られた上清は、有利には0.45μmのカットオフ閾値でろ過する。脱色及び/又は脱臭の追加工程は、抽出物に、いかなる抽出の段階でも当業者に既知の技術に従って行うことができる。具体的には、抽出物は、活性炭で脱色してもよい。
具体的な一態様によれば、本発明による抽出物は、pH約5の食塩水溶液での、発芽していない種子ケーク、具体的には脱油、より有利には脱脂種子のケークの抽出、その後の高分子タンパク質の除去によって得られる。上清は回収し、本発明による抽出物を構成する。
抽出物はまた、溶媒の蒸発によって濃縮、又は例えば凍結乾燥若しくは噴霧乾燥によって乾燥させてもよい。抽出物は、このとき粉末の形態を示す。
本発明の具体的な一実施形態において、特に皮膚学での使用では、得られたモリンガ・オレイフェラ抽出物は滅菌される。
特に有利な一実施形態において、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物は、乾燥抽出物ベースで0.01~100重量%、有利には少なくとも25重量%、具体的には少なくとも40重量%、より具体的には少なくとも45重量%であるタンパク質、具体的には天然タンパク質の含有量を有する。
本発明によるタンパク質抽出物のタンパク質は、有利には、クロマトグラフィーによって測定して、6500~13000Da、有利には7100~11000Daの分子量を有する。
具体的には、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物は、アルカロイド(例えばスピロチンなど)、プテリゴスペルミン(Pterygospermin)、イソチオシアネート(例えば4-2-L-ラムノシロキシベンジルイソチオシアネートなど)も、カエンプフェロールも含まない。
本発明による抽出物は、花粉に曝露された表面、具体的には外面への塗布に適したあらゆる形態での製剤化が可能である。
本発明の一実施形態において、抽出物は、少なくともさらに1つの適切な賦形剤を含む、衛生及び/又はメンテナンス用品の組成物、具体的には洗浄剤に組み込まれる。この組成物には、他の目的に合った薬剤、例えば従来の消毒剤、洗浄剤、界面活性剤、及び殺菌剤が含まれてもよい。
他の一実施形態において、本発明による抽出物は、化粧品又は医薬組成物に組み込まれることを目的とし、さらに適切な化粧品又は医薬品媒体を含む、化粧品又は医薬品成分の形態で用いてもよい。
この場合、本発明による抽出物は、他の一実施形態において、好ましくは特に極性の、溶媒、例えば水、有利にはPurisoft(登録商標)又はPuricare(登録商標)の名称で市販されている製品のようにさらにグリセリンを含む水の中で、具体的には実施例3a)に記載のように、可溶化及び/又は希釈する。
他の一実施形態における本発明による抽出物は、噴霧担体、例えばマルトデキストリンによって噴霧し、粉末、例えば具体的には実施例3b)に記載の形態を示し得る。
有利には、成分が実施例3a)に記載のように液体形態である場合、本発明による抽出物は、成分中に、成分の総重量に対して0.01~10重量%、有利には1~5重量%である乾燥物質含有量で存在する。
有利には、成分が固体形態、特に実施例3b)に記載のように粉末である場合、本発明による抽出物は、成分中に、成分の総重量に対して10~60重量%、有利には30~50重量%である乾燥物質含有量で存在する。
場合によっては、化粧品又は皮膚用製品の成分の形態である本発明による抽出物はまた、局所経路による、好ましくは皮膚への投与を目的とし、さらに適切な化粧品又は医薬品媒体を含む、化粧品又は医薬組成物の形態であってもよい。
液体形態及び特に実施例3a)に記載の形態の化粧品又は医薬品、具体的には皮膚用製品の成分は、化粧品又は医薬品、具体的には皮膚用製品の組成物において、好ましくは組成物の総重量に対して0.01~10重量%、有利には0.1~5重量%、具体的には1~3重量%である乾燥物質含有量で用いられる。
固体形態及び特に実施例3b)に記載の形態の化粧品又は医薬品、具体的には皮膚用製品の成分は、化粧品又は医薬品、具体的には皮膚用製品の組成物において、好ましくは組成物の総重量に対して0.001~5重量%、有利には0.01~1重量%である乾燥物質含有量で用いられる。
本発明の一実施形態において、抽出物は、化粧品又は医薬組成物において、組成物の総重量に対して0.0001重量%~20重量%、好ましくは0.001重量%~10重量%、有利には0.01重量%~5重量%である乾燥物質含有量で含まれる。
本発明による組成物は、あらゆる適切な溶媒及び/又はあらゆる適切な媒体及び/又はあらゆる適切な賦形剤を、場合によっては他の有益な化合物と組み合わせて含み得る。特に、界面活性剤、保存料、緩衝剤、膨張剤、キレート剤、殺生物剤、変性剤、乳白剤、pH調整剤、還元剤、安定剤、乳化剤、粘稠剤、ゲル化剤、皮膜形成ポリマー、溶媒、添加剤、殺菌剤、消臭剤、つや消し剤、コンディショナー、テクスチャー剤、光沢剤、顔料、着色料、香料及び化学又は無機紫外線防止剤、微量元素、精油、甘味料、味覚修飾物質から選択される化粧品又は皮膚用製品に許容される賦形剤を含み得る。これらの組み合わせはまた、本発明の範囲内である。CTFA Cosmetic Ingredient Handbook, Second Edition (1992)には、具体的には経口投与及び/又は局所使用に適合した、化粧品及び医薬品業界でよく用いられる化粧品及び医薬品の様々な成分が記載されている。
有利には、1つ以上の賦形剤は、ポリグリセロール、エステル、セルロースポリマー及び誘導体、ラノリン誘導体、リン脂質、ラクトフェリン、ラクトペルオキシダーゼ、スクロースを主成分とする安定剤、ビタミンE及びその誘導体、キサンタンガム、天然及び合成ワックス、植物油、トリグリセリド、不けん化物、フィトステロール、シリコーン、タンパク加水分解物、ベタイン、アミンオキシド、植物抽出物、ショ糖エステル、二酸化チタン、グリシン、及びパラベンを含む群の中から、及びさらに好ましくは、ステアレス-2、ステアレス-21、グリコールエーテル-15ステアリル、セテアリルアルコール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、ブチレングリコール、カプリリルグリコール、天然トコフェロール、グリセリン、ジヒドロキシセチルリン酸ナトリウム、イソプロピルヒドロキシセチルエーテル、ステアリン酸グリコール、トリイソノナノイン、ヤシ油脂肪酸エチルヘキシル(octyl cocoate)、ポリアクリルアミド、イソパラフィン、ラウレス-7、カルボマー、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロール、ビサボロール、ジメチコン、水酸化ナトリウム、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG30、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、オクタン酸セテアリル、アジピン酸ジブチル、ブドウ種子油、ホホバ油、硫酸マグネシウム、EDTA、シクロメチコン、キサンタンガム、クエン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、ワックス及び無機油、イソステアリン酸イソステアリル、ジノナン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、PEG8、蜜蝋、水添パーム核油脂肪酸グリセリド、ラノリン油、ゴマ油、乳酸セチル、ラノリンアルコール、ヒマシ油、二酸化チタン、ラクトース、ショ糖、低密度ポリエチレン、等張生理食塩水、及びそれらの混合物から成る群から選択される。
場合によっては、化粧品又は医薬品成分の形態の、本発明による化粧品又は医薬組成物又は抽出物は、局所適用(塗布)に従来から用いられているあらゆる投与剤形をとることができ、例えば液体若しくは固体の形態又は圧縮液の形態を示すこともある。特に水性又は油性の溶液、特に瓶又はチューブのクリーム又は水性ゲル又は油性ゲル、特にシャワー用ジェル、シャンプー、乳液(ミルク)、エマルジョン、ハイドロゲル、特に水中油型若しくは油中水型又は多重又はシリコーンのマイクロエマルジョン又はナノエマルジョン、美容液(セラム)、特にガラス、プラスチック容器、又は計量容器又はエアロゾルのローション、アンプル、液体石けん、ペースト、クレンジングバー、ポマード、ムース、エアロゾル、マスク、パッチ、好ましくは液体、ペースト、又は固体、例えば棒状、特にスティック又は特にメークアップ用のパウダーなどの、無水製品の形態で製剤化することができる。具体的には、組成物は、美容液(セラム)、ローション、クリーム、乳液、ポマード、ペースト、ムース、エマルジョン、ハイドロゲル、シャワー用ジェル、マスク、スティック、パッチ、又はメークアップ用のパウダー、有利にはクリーム又はローションの形態を示す。
粘膜経路による投与の場合、場合によっては化粧品又は医薬品成分の形態の、本発明による化粧品若しくは医薬組成物、又は抽出物は、洗眼剤、ローション、エアロゾル、ゲル、又は粘膜付着性組成物の形態を示す。
化粧品又は医薬組成物は、さらに以下から選択される、本発明による抽出物と相補又は相乗作用を引き起こす、皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器の処置のための他の成分を含み得る。
- ヒアルロン酸ナトリウム、プルラン、及びアルギン酸ナトリウムの組み合わせ、特にセリン、トレハロース、尿素、及びグリセリンを含む配合において出願人によってPatcH2O(商標)の名称で市販されているもの、
- 敏感肌のケアを目的とする化粧品用薬剤、例えば出願人によってSymbiocell(商標)の名称で市販されている国際特許出願第2009/112590号に記載のようなセストルム・ラチホリウム(Cestrum latifolium)の植物抽出物、出願人によってIrwinol(商標)の名称で市販されている樹木アフリカマンゴノキ(Irvingia gabonensis)の実から抽出したバター、Eperuline(商標)の名称で市販されているエペルア・ファルカタ(Eperua falcata)の根の抽出物、出願人によってSkinasensyl(商標)の名称で販売されているペプチドN-アセチル-L-チロシル-L-プロリル-L-フェニルアラニル-L-フェニルアラニンアミド(INCI:アセチルテトラペプチド-15)。
化粧品組成物は、さらに皮膚及び/若しくは粘液の細菌叢に作用する、並びに/又は皮膚のバリア機能に作用する、特に保湿及び/又は鎮静作用のある1つ以上の他の成分、例えばBioEcolia(商標)の名称でSolabia社によって市販されている酵素合成によって得られるオリゴ糖、又はEcoskin(商標)の名称で同社によって市販されているα-グルコオリゴ糖錯体、サジオモダカ(Alisma plantago-aquatica)抽出物、アルガニア・スピノザ(Argania spinosa)抽出物(Lipofructyl(商標) Argan)、セラミド混合物(Sphingoceryl(商標) VEG)、ボルド精製抽出物(Betapur(商標))、イヌリン又はフルクトオリゴ糖を主成分とする製品、ビフィズス菌抽出物又は脂性肌を押さえるネコノヒゲ(Orthosiphon stamineus)抽出物(MAT-XS(商標) Bright)、その保湿特性のためMelhydran(商標)の名称で出願人によって市販されている蜂蜜の天然抽出物、出願人によってOligolin(商標)の名称で市販されているアマ抽出物、バイオテクノロジーで改変し、Relipidium(商標)の名称で出願人によって市販されている酵母抽出物、出願人によってInhipase(商標)の名称で市販されているクズ(Pueraria lobata)の根の抽出物、CM-Glucan Forte(商標)の名称でMibelleによって市販されているパン酵母由来のβグルカン誘導体及び/又はSedermaによってPacifeel(商標)の名称で市販されているオシロイバナ(Mirabilis jalapa)抽出物などを含み得る。
有利には、本発明はまた、特にその付着を妨げる及び/又は花粉の飛散を予防することによって、表面、より具体的には皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、好ましくは毛髪に存在する花粉の量を制限及び/又は低減するための表面処理方法であって、前記表面が花粉粒に曝露され、前記方法が以下の工程:
- 具体的には花粉と接触する可能性のある皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器の範囲の個体において、花粉と接触する可能性のある表面の特定、ただし前記皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器は、健康な皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器である、並びに
- 表面、具体的には皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器の範囲に存在する花粉の量を制限及び/又は低減するために有効な量で、本発明によるモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物を含む組成物の、具体的には化粧品組成物の、この表面、具体的にはこの皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器の範囲への、局所適用(塗布)、ただし前記皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器は、健康な皮膚及び/又は粘膜及び/又は皮膚付属器である、
を含む方法に関する。
本発明はまた、花粉アレルギー及び/又は花粉アレルギーに関係する症状及び/若しくは症候、具体的には「枯草熱」、鼻炎、副鼻腔炎、結膜炎、気管炎、涙目、くしゃみ、かゆみ、頭痛、掻痒、無嗅覚、鼻漏、鼻閉、及び/又は喘息発作の処置及び/又は予防及び/又はその発現の低減におけるその使用、具体的には局所使用のための、モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物、有利にはモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱脂種子のタンパク質抽出物、具体的には発芽していない種子、より有利には発芽していない種子の仁の脱油ケーク、より具体的には脱脂ケークのタンパク質抽出物に関する。
本発明は、花粉アレルギーのヒト、すなわち花粉粒への曝露によってI型過敏症反応が引き起こされるヒトの、皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、具体的には毛髪の、ケア及び/又は医薬品処置、具体的には皮膚科学的処置を特に目的とする。
本発明の意味での「花粉アレルギー」は、花粉抗原によって引き起こされるI型過敏症を意味する。
本発明の他の目的、特徴、及び利点は、本発明の範囲をいかなる方法でも限定しない例としてのみ示される実施例及び図に照らし、本明細書の説明を読むことによって、当業者は明確に理解するであろう。
実施例は、本発明の不可欠な要素であり、実施例を含む本明細書の全体から何らかの従来技術に対して新規と考えられるあらゆる特徴は、その機能及びその一般性において本発明の不可欠な要素である。
したがって、各実施例は一般的な範囲を有する。
他方では、実施例において、相反する表記の場合を除いて、温度は摂氏、圧力は大気圧で表される。
実施例2の手順による顕微鏡で見た所定量のスギ花粉を振りかけてから約16時間の、本発明による抽出物を含まない水で処理した対照試料の毛髪メッシュの写真である。 実施例2の手順による顕微鏡で見た所定量のスギ花粉を振りかけてから約16時間の、実施例1dによる抽出物0.1%(重量/重量)を含み実施例3a)によって製剤化された水で処理した毛髪メッシュの写真である。 実施例2の手順による顕微鏡で見た所定量のスギ花粉を振りかけてから約16時間の実施例1dによる抽出物1%(重量/重量)を含み実施例3a)によって製剤化された水で処理した毛髪メッシュの写真である。
[実施例]
[実施例1]本発明によるモリンガ抽出物の調製
モリンガ抽出物は、欧州特許出願第1064008号に記載の、具体的には例えば以下に記載する方法によって調製する。
[実施例1a](抽出物1aの調製)
種子の殻の除去後に得られ33.4%(重量/重量)の油を含むモリンガ・オレイフェラの仁を、ヘキサン中で2回連続の還流抽出によって脱脂し、ろ過後、粉末を40℃の乾燥機で乾燥させ、2.5%の残留油分を示す。
反応器内に2Lの蒸留水に対して200gの脱脂粉末を加える。10分の撹拌後、4N NaOHの添加によってpHを7.5に調整し、その後pHを7.5に保持したまま周囲温度で1時間抽出を実施する。不溶物を、5000g、15分間の遠心分離によって除去する。
上清を採取し、次いで0.45μmでろ過し、このようにして4.69%の乾燥抽出物を含みビウレット反応によって測定されたタンパク質濃度が21.54g/L(すなわち乾燥抽出物ベースのタンパク質の純度が45.92%)を示す黄色のろ液1.77Lが得られる。抽出物を噴霧乾燥し、概算で54.7%のタンパク質含有量を示す65.72gの霧化物が得られる(N x 6.25)。
除外された容積とカラムの総容積との間の溶離されたピークを考慮すると、この抽出物のカラムSuperose 12HRでのゲル浸透分析の結果のクロマトグラフィープロフィールによって、表面の52%を示し7,800~11,000Daに位置する分子量に相当する主画分が明らかになる。このピークにおける肩部の存在は、複数の化合物の存在を証明しており、分子量の範囲は、モリンガの凝集タンパク質の単量体(6,500~7,000Da)及び二量体(13,000Da)に関する文献に見出されるものに近い。
[実施例1b](抽出物1bの調製)
粗製の水性抽出物が得られるように実施例1aに従って脱脂粉末300gを抽出する。ろ液(2.74L)のpHを、4N NaOHを徐々に加えて11.8に調整する。沈殿はpH 8.0付近で始まり(溶液のはっきりした混濁)、30分後、溶液を5000gで15分間遠心分離する。粘性の沈殿物を採取し(湿った状態で43.2g)、次いでpH 11.8の蒸留水500mLで2回洗浄する。
その後、沈殿物を、蒸留水270mL中に溶解し(すなわち、初期容積の10%)、溶液のpHを、沈殿物の可溶化が可能になるように6N HClによって4.5に連続して調整する(分散は、Turaxの名称で知られているタイプの装置を使用することによって容易になる)。
30分間の撹拌後、不溶物を除去するために混合物を5000gで15分間遠心分離し、上清をフィルターWhatman No.41を備えたBuchnerでろ過する。このようにして黄色透明のタンパク質濃縮物260mLが得られ、これを凍結乾燥によって脱水する。
この方法で11.5gの凍結乾燥物が90~95%のタンパク質重量含有率で得られる。
この抽出物のカラムSuperose 12HRでのゲル浸透分析によって、表面の70%を示し、約8,800Daの分子量に相当する主画分が明らかになる。
[実施例1c](抽出物1cの調製)
モリンガ・オレイフェラ種子の殻の除去によって得られた仁の油は、KOMETの名称で知られるタイプのプレス機での圧搾によって抽出し、得られたケークを、均質な粉末が得られるように破砕する。
粗製抽出物を、実施例1a及び1bに記載の操作手順にしたがって1.24kgのケークから調製する。
タンパク質は、実施例1bに従ってpH 11.8で沈殿するが、タンパク質のより良好な沈殿を可能とするために+4℃で一晩のデカンテーションの追加工程が導入される。
沈殿物は、実施例1bと同様の条件で処理する(ただし、沈殿物の再構成溶液のpHは、4.5ではなく6である)。
このようにして得られたタンパク質濃縮物(4.59%の乾燥抽出物で1.05L)は、噴霧乾燥によって脱水し、34.6gの霧化物を採取し、すなわち乾燥抽出物をベースにした噴霧乾燥後の収率は71.5%であった。
窒素の配合をベースとしたタンパク質含有量(N x 6.25)は、90%を上回る(約95%)。
[実施例1d](抽出物1dの調製)
粗製抽出物を、実施例1a、1b、及び1cに記載の操作手順に従って150gのケークから調製する。
0.45μmでのろ過後、黄色透明のろ液1.35Lが得られる。
100gのカルボキシメチルセルロース(CM52、WHATMAN)を、pH 7.5の蒸留水500mLに30分間静置し平衡状態にする。
混合物を、フィルターWHATMAN No.42を備えたBuchnerでろ過し、次いでセルロースを採取し、再度pH 7.5の水500mLで平衡状態にする。
ろ過による水性媒体の除去後、セルロースを、周囲温度で1時間の撹拌下、モリンガ・オレイフェラの仁のケークの水性抽出物と接触させる。
吸着されていない化合物(図3のクロマトグラフィープロフィールの点線で示されている画分)を、Buchnerでのろ過によって除去し、その後「充填された」セルロースを、pH 7.5の蒸留水1Lで2回洗浄し、次いでBuchnerでろ過する。
その後、セルロースを、30分間120mLの60g/L NaCl水溶液pH 7.5と接触させる。
NaCl媒体で溶離したタンパク質を、Buchnerでのろ過によって採取する(CM 52で吸着し60g/L NaCl媒体で溶離したタンパク質のクロマトグラフィープロフィールは、図3で実線で示されている)。
このようにして9.63%の乾燥抽出物含有量及び64.6g/Lのタンパク質濃度(すなわち、乾燥抽出物をベースとしたタンパク質の純度67%)のろ液110mLが得られる。
この抽出物のカラムSuperose 12HRでのゲル浸透分析によって、表面の70%を示し約7,100Daの分子量に相当する主画分が明らかになる。
溶液を、透析によって又は限外ろ過によって脱塩し、凍結乾燥、噴霧乾燥、又は任意の適切な方法によって脱水してもよい。実施例1dによれば、抽出物は、マルトデキストリンの担体で噴霧乾燥させ、続く実施例で検査するために実施例4b)に従って製剤化された。
[実施例2]毛髪への花粉粒の付着における本発明による抗花粉作用の評価
手順:予備調査が実施され、スギ(Cryptomeria japonica)の樹木の花粉粒は密閉された検査室でこれを振りかけた毛髪メッシュに強力に付着することが示された。毛髪メッシュ(女性の普通の長さ)を、実施例1dに従って得られ、実施例3a)に従って製剤化した成分であらかじめ約16時間処理し、ここで水/成分混合物の総重量に対して水中0.1%及び1%(重量/重量)の用量で使用する。その後、毛髪メッシュをブラッシングし、所定量のスギ花粉をメッシュに振りかけ、全体を5~10分間密閉された検査室で撹拌する。顕微鏡による毛髪メッシュの観察によって、毛髪に付着した花粉粒の割合の視覚化及び画像分析によるカウントによる定量化が可能になった。成分なしの水のみの対照試料を同様の方法で実施した。
結果:図1、2、及び3は、得られた結果を示している。この検査は、本発明による抗花粉剤をあらかじめ塗布することによって有意に及び用量依存的に毛髪メッシュへの花粉粒の付着が低減されることを示している。水中で1重量%では、実施例3a)の成分によって、毛髪メッシュに付着した花粉粒量は70%低減された。
同様の検査を毛髪メッシュの代わりに布の繊維で繰り返したが、この場合も有意に花粉の定着を低減する製品の特性が示された。
[実施例3]本発明によるモリンガ抽出物を含む本発明による化粧品又は医薬品成分
[実施例3a)]
重量%で表した以下の配合を有する化粧品又は医薬品の液体成分を調製する。
Figure 2023527160000001
[実施例3b)]
以下の配合を有する粉末状固体成分を調製する。
Figure 2023527160000002
[実施例4]体及び/又は顔用ローションの形態での本発明による組成物
Figure 2023527160000003
ローションは6つの相を混ぜて当業者によく知られるその分野における通常の方法によって調製する。
[実施例5]体及び/又は顔用の乳液(ミルク)の形態での本発明による組成物
体及び/顔用の乳液の形態での化粧品は、例えば以下の水相及び脂肪相から成る、例えば以下に示す重量組成を示し得る。
Figure 2023527160000004
顔及び/又は体の乳液の調製方法は、脂肪相を80℃に上げ、水相の水も80℃に上げ、そこに保存料(Elestab 4112)を溶解し、次いでタービンによる撹拌下で水相を脂肪相に注ぎ、撹拌下で徐々に冷却し、その後50℃付近でモリンガタンパク質抽出物の水性母溶液、次いで香料を加え、最後に完全に冷却されるまで撹拌を続けることから本質的に成る。
[実施例6]顔用クリームの形態での本発明による組成物
体及び/又は顔用のクリームの形態での化粧品は、例えば以下の水相及び脂肪相から成る、例えば以下に示す重量組成を示し得る。
Figure 2023527160000005
顔用クリームの調製方法は、脂肪相を80℃に上げ、水相も80℃に上げ、そこにElestab 4112を溶解し、別にモリンガ・オレイフェラのタンパク質抽出物の母溶液を調製し、タービンによる撹拌下で脂肪相を水相に注ぎ、次いで約50℃でそこにモリンガ抽出物の母溶液を導入し、最後に冷却されるまで撹拌を続けることから本質的になる。

Claims (16)

  1. モリンガ・オレイフェラ(Moringa oleifera)の発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物、有利には発芽していない脱脂種子のタンパク質抽出物、具体的にはモリンガ・オレイフェラの発芽していない種子の、より有利には発芽していない種子の仁の脱油ケーク、より具体的には脱脂ケークのタンパク質抽出物の抗花粉剤としての使用。
  2. 表面、より具体的には皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、具体的には毛髪に存在する花粉の量を、特にその付着を妨げることによって、及び/又はその飛散を予防するために制限及び/又は低減するための、請求項1に記載の使用。
  3. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、花粉に曝露された表面、特に家庭で使用するものの表面、衣服、皮膚、粘膜、及び/又は皮膚付属器、好ましくは毛髪に塗布されることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか一項に記載の化粧品としての使用。
  4. 花粉が、カバノキ科(Betulaceae)、具体的にはカバノキ属(Betura)、特にカバノキ、ハンノキ属(Aulnus)、特にハンノキ、ハシバミ属(Corylus)、特にセイヨウハシバミ;ヒノキ科、具体的にはイトスギ(Cupressus)及びスギ(Cryptomeria japonica)、ヤマスギ(Mountain Cedar)(ムランジェスギ(Mulange Cypress));マツ科(Pinaceae)、具体的にはヒマラヤスギ;キク科(Asteraceae)、具体的にはブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、イネ科(Poaceae)のもの、コナラ(Quercus)のもの及び/又はスズカケノキ(Platanus)のもの、さらに好ましくはカバノキ、セイヨウハシバミ、スギ、ヤマスギ、イネ、及び/又はブタクサのものから選択される植物の花粉であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。
  5. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、顔、手、腕、デコルテ、口唇粘膜、鼻粘膜、及び/又は眼粘膜、体毛、まつげ、眉毛、及び/又は毛髪から選択される、花粉に曝露される体の特定の部分及び/又は範囲、好ましくは毛髪に局所適用(塗布)されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
  6. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、水溶性抽出物、具体的には極性溶媒、有利には水での抽出によって得られる水溶性の抽出物であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  7. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、乾燥抽出物基準で0.01~100重量%、有利には少なくとも25重量%であるタンパク質、具体的には天然タンパク質の含有量を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
  8. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、殻を除去した種子の抽出物であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
  9. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、化粧品組成物に組み込まれることを目的とし、さらに適切な化粧品媒体を含む、化粧品成分の形態であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用。
  10. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、化粧品成分中に、液体形態では成分の総重量に対して0.01~10重量%、有利には1~5重量%である乾燥物質含有量、又は固体形態では成分の総重量に対して10~60重量%、有利には30~50重量%である含有量で存在することを特徴とする、請求項9に記載の使用。
  11. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物又はこれを含む化粧品成分が、局所経路による投与を目的とし、さらに適切な化粧品媒体を含む化粧品組成物の形態であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の使用。
  12. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、化粧品組成物において、組成物の総重量に対して0.0001重量%~20重量%、有利には0.01重量%~5重量%である乾燥物質含有量で存在することを特徴とする、請求項11に記載の使用。
  13. 組成物が、美容液(セラム)、ローション、クリーム、乳液(ミルク)、ポマード、ペースト、ムース、エマルジョン、ハイドロゲル、シャワー用ジェル、エアロゾル、マスク、スティック、パッチ、又はメークアップ用のパウダー、有利にはクリーム又はローションの形態で提示されることを特徴とする、請求項11又は12のいずれか一項に記載の使用。
  14. 花粉アレルギー及び/又は花粉アレルギーに関係する症状及び/若しくは症候、具体的には「枯草熱(hay fever))」、鼻炎、副鼻腔炎、結膜炎、気管炎、涙目、くしゃみ、かゆみ、頭痛、掻痒、無嗅覚、鼻漏、鼻閉、及び/又は喘息発作の処置及び/又は予防及び/又はその発現の低減におけるその使用、具体的には局所使用のための、モリンガ・オレイフェラの発芽してない脱油種子のタンパク質抽出物。
  15. 請求項1から8のいずれか一項に規定されているモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物であることを特徴とする、請求項14に記載のその使用のためのモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物。
  16. モリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物が、さらに適切な医薬品媒体を含む、医薬品成分又は医薬組成物の形態であることを特徴とする、請求項14又は15のいずれか一項に記載のその使用のためのモリンガ・オレイフェラの発芽していない脱油種子のタンパク質抽出物。
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