JP2023521787A - 溶解が遅延し、グリオキサール含有量が減少したセルロースエーテル - Google Patents

溶解が遅延し、グリオキサール含有量が減少したセルロースエーテル Download PDF

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Abstract

本発明は、グリオキサールと可逆的に架橋され、よって遅延水溶解性を呈するセルロース誘導体を調整するための方法に関する。前記(said)方法では、水湿潤性(water-wetted)セルロース誘導体が、20~70℃の温度で、グリオキサール、一価または多価の有機酸、ならびにセルロース誘導体を可逆的に架橋するための緩衝物質としての少なくとも1つのリン酸のアルカリ土類塩(alkaline earth salt)および/またはアルカリ塩(alkali salt)を含有する水溶液と混合される。グリオキサールの量は、いずれの場合もセルロース誘導体の無水グルコース単位の1molに対して、0.010~0.050molであり、一価または多価の有機酸のグリオキサールに対するモル比は1:1~1:12の範囲である。次いで、セルロース誘導体は乾燥および粉砕される。乾燥と粉砕は統合されてもよい。本発明はまた、この方法に従って製造されるセルロース誘導体に関する。

Description

本発明は、グリオキサールと可逆的に架橋され、したがって遅延水溶解性(delayed water-solubility)を有するセルロース誘導体を製造する方法に関する。
セルロースエーテルは、膨潤性、ゲル形成、溶解挙動などの優れた特性のために、例えば、増粘剤や、接着剤、結合および分散剤、保湿剤、保護コロイド、安定剤として、またさらに懸濁および乳化剤や、フィルム形成剤として、多様な用途に使用されている。
これらの用途では、セルロースエーテルを、塊がない状態で乳化、分散または溶解する必要がある。しかし、乾燥粉末形態のセルロースエーテルは水に溶かすと、表面がゲル化し、塊になることが多い。この問題は、十分な量のジアルデヒド、特にグリオキサールで処理することによって解決されることがある。酸性触媒機構に供されるヘミアセタールの形成によって可逆的な架橋が生じ、それは溶解性には実質的な影響を与えないが、分散性を向上させ、水への溶解を遅らせ、塊の形成を防ぐ。溶解の遅延はpHを上げることによって減らすことができる("Cellulose Ethers", Chapter 2.1., Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2006, Wiley-VCH Verlag GmbH、ヴァインハイム、ドイツ)。
国際公開第2017/064164A1号は、セルロースエーテルは、グリオキシル酸(glyoxalic acid)(C-C)アルキルエステルモノ(C-C)アルキルアセタールと一時的に架橋されたセルロースエーテルを開示している。架橋剤の割合は、好ましくはセルロースエーテルの100重量部当たり0.01~10重量部である。欧州特許出願公開第2 177 538 A1号は、架橋剤と混合され、次いで粉砕乾燥に供された、アルキル基およびヒドロキシエチル基を含有するセルロースエーテルに関する。架橋剤は、好ましくはモノ-またはジアルデヒドであり、より好ましくはグリオキサールである。米国特許出願公開第2019/0062458A1号によれば、架橋された非水溶性セルロースは膜またはヒドロゲルの製造に使用される。架橋剤は、アルデヒド、有機塩化物、エーテル、多官能性カルボン酸、グリセロール、尿素誘導体および/またはグリシジルエーテルであることができる。
DE 10 75 773では、溶解性の向上および/または溶解中の凝集の防止のためのグリオキサールによるセルロースエーテルの架橋が開示された。この架橋の場合、セルロースエーテルはアセトンに懸濁され、グリオキサール水溶液が添加された。
米国特許第3072635号には、セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.001~0.2モルのグリオキサールによる処理によって水分散性のセルロース誘導体を製造する方法が記載されている。グリオキサールはアルコールに溶解され、セルロースエーテルは好ましくは1.25~5.0%重量を超えるグリオキサールを含有した。
DE 12 39 672の開示の一部は、架橋の程度を調節する、それ故にグリオキサールの量を介して溶解を遅らせる可能性についてであった。これは、示された例から明らかである。そこでは、水溶性のメチルセルロースが、メチルセルロースの無水グルコース単位の1モル当たり0.001~0.2モルのグリオキサールとpH2~7で均質に練られ、乾燥させ、粉砕される。pH2(リン酸を用いて確立)のセルロース誘導体中のグリオキサールの0.48重量%は15分の溶媒和遅延のみをもたらすことが示されている。非結合のグリオキサールの含有量の数量は示されていない。また、より高いpH値での架橋の記述も、関連する溶媒和遅延の記載もまったくない。
欧州特許第0 597 364号は、リン酸二水素ナトリウムがグリオキサール溶液に添加される方法を開示している。
欧州特許出願公開第1 316 563 A1号は、酸性触媒を添加せずにグリオキサール架橋セルロースエーテルを製造する方法に関する。この場合、セルロースエーテルのpHの上昇とともに粘度低下が小さくなる。pHの上昇の結果として溶媒和遅延が低くなることに留意しなければならない。1.7重量%のグリオキサールを含有し、pHが6.2のメチルヒドロキシエチルセルロースMHECの遅延時間は、脱塩水においてわずか20分であるのに対し、2.0重量%のグリオキサールを含み、pHが4.7の架橋MHECの遅延時間は60分である。
グリオキサールは、CLP規則(規則(EC)第1272/2008)により刺激性、さらには感作性に分類され、ヒトに対する変異誘発性作用が想定されている。したがって、0.1%~1%の遊離グリオキサール含量を有する製品には、CLP規則に従った表示をしなければならない。最終製品が100ppmのグリオキサール許容濃度を超えないことを化粧品製造者が守れば、パーソナルケア分野でのグリオキサール架橋セルロースエーテルの使用も同様に可能である(SCCP/0881/05)。可逆的な架橋に用いられるグリオキサールは、セルロースエーテルを水性媒体に溶解したとき再び放出されるので、CLP規則の分類に基づいて、最終生成物中のグリオキサールの非結合だけでなく総量を最小限に抑える必要がある。
欧州特許第1 452 544 B1号には、リン酸緩衝架橋剤溶液に水溶性のホウ酸塩またはアルミニウム塩を加えることによって、非結合グリオキサール含有量が減少したセルロースエーテルを製造する方法が記載されている。そこでも明らかなように、非結合グリオキサールの量は減らすことができる一方で、四ホウ酸ナトリウムの添加およびそれに伴うpHの上昇により溶媒和遅延が少なくなる。保存安定性についても明確なコメントはない。しかしさらに、グリオキサール減少効果は低く、追加的に使用された添加物も同様に毒性学的観点からは異論がないものではない(not unobjectable)。
国際公開第2012/122153A1号には、グリオキサールで可逆的に架橋された標準的な市販のセルロースエーテルと、部分的に中和された粉末状の固体水溶性ポリカルボン酸から構成される乾燥混合物(blend)が存在する。好ましくは、酸は、一部中和されたポリ(メタ)アクリル酸、ポリマレイン酸、クエン酸、アジピン酸、シュウ酸、マロン酸またはグルタル酸である。架橋されたセルロースエーテルを水中で撹拌したとき、酸がpHを下げる、その結果ヘミアセタール結合がよりゆっくりと壊され、塊の形成が妨げられる。国際公開第2014/175903号は、乾燥セルロースエーテル製剤を水溶液に塊なしで分散させる方法に関する。セルロースエーテル製剤は、可逆的に架橋されたセルロースエーテルと、固体の水溶性の酸、好ましくはクエン酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸またはポリ(メタ)アクリル酸を含んでなる。その製剤は同様に、標準的な市販の架橋セルロースエーテルと酸から構成される乾燥混合物である。
本発明は、セルロースエーテルの特性、特に溶媒和遅延および粘度を変えることなく、セルロースエーテル中の結合および非結合グリオキサールの含有量を減らすことを目的とする。それにより、健康リスクを大幅に最小化し、強制的な表示を回避することを意図している。
意外にも、リン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩で緩衝したグリオキサール溶液に、酸性有機触媒、具体的には1またはそれより大きい塩基度を有するが、芳香族である有機酸を加えることを通して、グリオキサール架橋の効率を上げることができ、グリオキサールの使用量を著しく減少できることが見出された。グリオキサール含有量が減少した、本発明で製造されるセルロースエーテルの溶媒和遅延は、先行技術に従って製造されたセルロースエーテルの溶媒和遅延と同程度である。pHの低下による粘度の予想された低下は、驚いたことには生じなかった。
したがって、本発明の主題は、グリオキサールと可逆的に架橋され、したがって遅延水溶解性を有するセルロース誘導体を製造する方法であって、以下のステップ:
a)水湿潤性セルロース誘導体を用意すること、
b)グリオキサール、緩衝物質としての1つまたは複数のリン酸のアルカリ土類金属塩および/またはアルカリ金属塩を含んでなる水溶液を用意すること、
c)b)の水溶液をa)のセルロース誘導体と20~70℃の温度で混ぜて、セルロース誘導体の可逆的な架橋を達成すること、
d)可逆的に架橋されたセルロース誘導体を乾燥させること、ならびに
e)セルロース誘導体を粉砕すること
を含み、
ステップd)とe)が粉砕-乾燥操作に統合でき、
b)による水溶液が、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸を含んでなり、いずれの場合もセルロース誘導体の無水グルコース単位の1モル当たり、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸の量が0.002~0.015molであり、グリオキサールの量が0.010~0.030molであり、一塩基性有機酸のグリオキサールに対するモル比が1:1~1:6、好ましくは1:1~1:4の範囲であり、二塩基性有機酸のグリオキサールに対する比が1:1~1:10、好ましくは1:2~1:6の範囲であり、三塩基性有機酸のグリオキサールに対する比が1:2~1:12、好ましくは1:3~1:8の範囲であることを特徴とする
方法である。
本発明のさらなる主題は、前述の方法で製造された可逆的に架橋されたセルロース誘導体、すなわち、グリオキサールと可逆的に架橋されたセルロース誘導体であり、いずれの場合もセルロース誘導体の無水グルコース単位の1モル当たり、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸の割合が0.002~0.015molであり、グリオキサールの量が0.010~0.050molであり、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸のグリオキサールに対するモル比が1:2~1:12の範囲であることを特徴とする。好ましくは、本発明の可逆的に架橋されたセルロース誘導体は、1000ppm未満の遊離グリオキサールを含有する。
有機酸は、脂肪族、芳香族および/または複素環式、好ましくは1~3個のカルボキシル基を有するC1-C7カルボン酸であり、それはまた、官能基、例えばヒドロキシル基および/またはアミノ基も含有することもある。芳香族および複素環式酸は、さらにヘテロ原子として窒素、酸素または硫黄を有しうる。脂肪族酸は、同様に、少なくとも1つの二重結合を有しうる。より好ましく用いられる酸は、医薬および/または食品分野で採用されているものである。2.5以上5未満のpK範囲をもつモノカルボン酸では、これらは好ましくは、酢酸、乳酸およびサリチル酸であり、2.5~5のpKa1範囲および6以下のpKa2をもつジまたはトリカルボン酸では、これらは好ましくは、アジピン酸、酒石酸またはリンゴ酸である。標準的な状態下で固体であるカルボン酸が一般に優先される。また、それらは計測もしやすい。酢酸は、強い臭気および比較的高い揮発性のせいで、あまり好まれない。酸の量は、いずれの場合もセルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり、0.002~0.015mol、より好ましくは0.004~0.010molである。
好ましくは、グリオキサールは約40重量%水溶液の形態で使用される。グリオキサール(gloxal)の量は、いずれの場合もセルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり、0.010~0.050mol、より好ましくは0.015~0.025molである。
使用される緩衝剤は、リン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であり、より好ましくはリン酸のアルカリ金属塩、非常に好ましくはリン酸二水素ナトリウム一水和物およびリン酸水素二ナトリウムである。リン酸二水素ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムの量は、いずれの場合もセルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり、いずれの場合も好ましくは0.003~0.015mol、より好ましくはいずれの場合も0.005~0.009molである。
採用されるセルロース誘導体は、好ましくは、含水量が30~70重量%の、熱水(hot-water)洗浄後に得られる水湿潤性(water-moist)セルロースエーテルである。この水湿潤性セルロースエーテルは、使用される酸、リン酸塩およびグリオキサールからなる溶液、好ましくは水溶液と混練され、続いて乾燥および粉砕される、または粉砕-乾燥操作に供される。この溶液を利用して、pHを確立し、グリオキサール架橋の効率を上げる。結果として、グリオキサールの使用量を著しく削減でき、一方では先行技術に従って製造されたセルロースエーテルの溶媒和遅延と同じ溶媒和遅延が得られる。
以下に示す表および例では、百分率割合(percentage fractions)は重量パーセントで報告されている。
本発明で製造したセルロースエーテルの保存安定性を検証するために、ASTM D6819に準拠した加速試験で試料の老化をシミュレーションする。この試験では、風乾したセルロースエーテルを、温度安定性があり、漏れのないクロージャーキャップを有するガラス容器に移す。エージングさせる試料の質量のガラス容器の容積に対する比が常に同じであることを確実にすべきである(100mlに2.76gの完全乾燥(絶乾(bone dry))セルロースエーテル)。その後、試料を一定の含水量(10重量%)に調整し、100℃で6時間保存する。
報告された溶媒和遅れは、ブラベンダー社製のビスコグラフ(Viscograph)(シングルスピード75rpm、ロードセル250cmg、測定ポットおよびピン付き測定センサー)を使用して、水溶液(水道水(mains water)、20℃)中で測定した。溶媒和時間STは、製品を添加してから100ブラベンダー・ユニット(BU)=65mPa・秒の粘度に達するまでの、単位が分の時間である。溶媒和終了時間SETは、粘度の上昇がもはや見られなくなるまでの、単位が分の時間である。個々の粘度段階(stages)について、測定溶液の濃度、物質の初期質量および溶解水の量は下表から明らかである。
Figure 2023521787000001
セルロースエーテルのpHは、絶対乾燥したセルロースエーテルの1重量%水溶液から、複合pH電極を備えたpHメーターによって測定した。
セルロースエーテルの粘度は、ブルックフィールド回転粘度計(DVIモデル)を使用して、16000mPa・秒粘度段階は5号(No. 5)スピンドルで、5000mPa・秒粘度段階はスピンドル4で、20rpmの回転数で、絶対乾燥セルロースエーテルの1.9重量%水溶液から20℃測定した。試料溶液を製造するのに使用した水は、20°dHの硬度(ドイツ硬度)であった。
メトキシ(-OCH)、ヒドロキシエチル(-OC)、およびヒドロキシプロピル(-OC)含有量の定量ならびにDS(平均置換度)およびMS(モル置換度)の計算は、当業者によく知られたツァイゼル法に従って、ヨウ化水素酸と反応させ、続いて、得られたヨウ化アルキルをZ. Anal. Chem. 286 [1997] 161-190に従ってGC分析することによって確かめた。
総グリオキサール含有量は、酸性溶媒(medium)中の溶解グリオキサールと3-メチル-2-ベンゾチアゾリノンヒドラゾン塩酸塩(MBTH)との反応による比色測定によって確かめた。このため、0.1gの風乾したセルロースエーテルを100gの蒸留水に24時間溶解させた。ここでの溶解手順は、アルカリ化によって加速されるべきではない。2mlのセルロースエーテル溶液を反応容器にピペットで入れ、そこに5mlの試薬溶液(0.2gのMBTH、10gの脱塩水および40gの氷酢酸からなる)をピペットで加えた。反応容器を閉め、反応混合物を振盪することによってさっと混ぜ、暗所で2時間静置した。2時間の反応時間の後、試料およびブランク試料の吸光度を、Dr.Lange CADAS100光度計において1cmキュベットで405nmにて測定した。試料の吸光度は0.100~2.000であることが必要であった。0.100未満の吸光度の場合、結果はグリオキサール<400ppm未満と報告しなければならない。吸光度が2.000を超えた場合、反応前にCE溶液を連続希釈によって希釈した。
計算
Figure 2023521787000002
=試料の吸光度
=ブランク試料の吸光度
F=希釈比率
E=単位gでの初期質量
4.207=較正線の傾き
遊離、すなわち結合していないグリオキサールを測定するために、0.2gの風乾したセルロースエーテルを10mlのテトラヒドロフランに混合した。このTHF-セルロースエーテル懸濁液をシェーカー機で4時間振盪し、次いでひだ付き濾紙(fluted filter)を介して試験管に濾過した。2mlの抽出液を5mlのMBTH反応溶液(0.2gのMBTH、10gの脱塩水および40gの氷酢酸からなる)と混合し、暗所で2時間静置し、続いて405nmでの比色測定(Dr.Lange製CADAS100フォトメーター)に供した(総グリオキサール含有量を測定するための操作を参照)。
実施例1
平均置換度DS(メチル)が1.55(DSは無水グルコース単位当たりの平均メチル基数を示す)、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.22(MSは無水グルコース単位当たりの平均ヒドロキシエチル基数を示す)、かつ粘度が16000mPa・秒の、水湿潤性メチルヒドロキシエチルセルロースMHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れ、それを、水、クエン酸、水酸化ナトリウムおよびグリオキサールの水溶液と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間混練した。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥(hand-dry)状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。目標最終含水量は5%未満であった。
Figure 2023521787000003
実施例2
平均置換度DS(メチル)が1.55、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.22、かつ粘度が16000mPa・秒の水湿潤性MHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れ、そこでそれを、水、リン酸二水素ナトリウム・HO、リン酸水素二ナトリウムおよびグリオキサールの水溶液と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間混練した。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。5%未満の最終含水量が達成された。
Figure 2023521787000004
先行技術に従って製造されたセルロースエーテル(実施例1)と比較して、リン酸緩衝剤(実施例2-1および2-2)を使用すると、セルロースエーテルのpHが上昇し、エージング前の粘度が同一であることが明らかになる。試料のエージング後、粘度は同程度に低下した。グリオキサール架橋でリン酸緩衝剤を用いたセルロースエーテルのpHの上昇に基づいて、溶媒和遅延STはより低くなっている。しかし、リン酸緩衝剤を用いたセルロースエーテルでは、エージングを通してシミュレーションで捉えた後架橋(postcrosslinking)が増加した(実施例2-1)。
実施例3
平均置換度DS(メチル)が1.55、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.22、かつ粘度が16000mPa・秒の水湿潤性MHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れ、そこでそれを、リン酸二水素ナトリウム・HO、リン酸水素二ナトリウム、クエン酸、水およびグリオキサールの水溶液と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間混練した。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。5%未満の最終含水量が達成された。
Figure 2023521787000005
グリオキサール架橋の触媒としてクエン酸をリン酸緩衝剤に加えることによって、STは有意に増加した。しかし、その生成物は、グリオキサール溶液に酸の添加のないMHECの生成物よりもエージング後の粘度がかなり大きく減少したので、保存に安定ではなかった。エージング後の後架橋は、クエン酸の添加の結果として、低下していた。したがって、グリオキサール架橋はより効率的であり、酸によって触媒された。
実施例4
平均置換度DS(メチル)が1.55、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.22、かつ粘度が16000mPa・秒の水湿潤性MHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れ、そこでそれを、リン酸二水素ナトリウム・HO、リン酸水素二ナトリウム、乳酸、水およびグリオキサールの水溶液と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間練った。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。このようにして5%未満の最終含水量が達成された。
Figure 2023521787000006
グリオキサール架橋の触媒として乳酸をリン酸緩衝剤に加えることによって、STは有意に増加した。それに伴って、グリオキサールの使用量を半減させることができた。結果として、MHEC中の総グリオキサール含有量および遊離グリオキサール含有量もかなり減少した。その生成物は、もはや表示義務の対象ではなくなった。エージング後の粘度の減少は小さく、純粋なリン酸緩衝剤を使用したときと同様であった。乳酸を加えた結果、リン酸緩衝剤に酸の添加がないMHECの場合よりも、エージング後の後架橋が低くかった。
実施例5
平均置換度DS(メチル)が1.55、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.22、かつ粘度が16000mPa・秒の水湿潤性MHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れ、そこでそれを、リン酸二水素ナトリウム・HO、リン酸水素二ナトリウム、酢酸、水およびグリオキサールの水溶液と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間練った。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。5%未満の最終含水量が達成された。
Figure 2023521787000007
グリオキサール架橋の触媒として酢酸をリン酸緩衝剤に加えた結果、グリオキサールの使用量を半分にしてもSTを保持することができた。それに伴って、MHECの総グリオキサールおよび非結合/遊離グリオキサールの値も有意に低下していた。その生成物は、もはや表示義務の対象ではなくなった。エージング後の粘度の減少は小さく、純粋なリン酸緩衝剤を使用したときと同様であった。酢酸を加えた結果、リン酸緩衝剤に酸の添加がないMHECの場合よりも、エージング後の後架橋が低くかった。
実施例6
平均置換度DS(メチル)が1.55、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.22、かつ粘度が16000mPa・秒の水湿潤性MHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れ、そこでそれを、リン酸二水素ナトリウム・HO、リン酸水素二ナトリウム、アジピン酸、水およびグリオキサールの水溶液と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間混練した。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。5%未満の最終含水量が達成された。
Figure 2023521787000008
グリオキサール架橋の触媒としてアジピン酸をリン酸緩衝剤に加えた結果、STは有意に増加した。それに伴って、グリオキサールの使用量を2/3減らすことができた。それに応じて、MHECにおいて総グリオキサールも遊離グリオキサールも大幅に減少した。エージング後の粘度の減少は少なく、純粋なリン酸緩衝剤を使用したときと同様であった。アジピン酸の添加により、エージング後の架橋はわずかであるか、もはや見られなかった。したがって、その生成物は表示義務の対象ではなかった。STおよび保存安定性は、先行技術に従って製造されたセルロースエーテルのSTおよび保存安定性と同じであった。
実施例7
平均置換度DS(メチル)が1.62、かつモル置換度MS(ヒドロキシエチル)が0.21、かつ粘度が5000mPa・秒の水湿潤性MHEC(200gの乾燥物)を、Erweka Apparatebau GmbH製のLK5実験室用混練機に入れた。そこで、水湿潤性セルロースエーテルを、グリオキサール、水、クエン酸および水酸化ナトリウムの水溶液(バッチ番号7-1、比較として)またはリン酸二水素ナトリウム・HO、リン酸水素二ナトリウム、水およびグリオキサールの水溶液(バッチ番号7-2、比較として)のいずれかと混合し、かつ表に示した酸(バッチ番号7-3~7-6)と混合した。氷を用いてMHECの目標含水量73%を確立した。すべての材料を加えたら、全体を30分間混錬した。続いて、湿った生成物を流動床乾燥機内で自然乾燥状態まで予備乾燥させ、180μmのふるいを採用したAlpineミル(モデルD 100 UPZ)を用いて乾燥粉砕した。このようにして5%未満の最終含水量が達成された。
Figure 2023521787000009
表から、MHECの初期粘度が異なる場合でも、新しい架橋剤/緩衝剤溶液で良い(positive)効果を得ることができたことが明らかである。

Claims (15)

  1. グリオキサールと可逆的に架橋され、したがって遅延水溶解性を有するセルロース誘導体を製造する方法であって、以下のステップ:
    a)水湿潤性セルロース誘導体を用意すること、
    b)グリオキサール、緩衝物質としての1つまたは複数のリン酸のアルカリ土類金属塩および/またはアルカリ金属塩を含んでなる水溶液を用意すること、
    c)b)の前記水溶液をa)の前記セルロース誘導体と20~70℃の温度で混ぜて、前記セルロース誘導体の可逆的な架橋を達成すること、
    d)前記可逆的に架橋されたセルロース誘導体を乾燥させること、ならびに
    e)前記セルロース誘導体を粉砕すること
    を含み、
    ステップd)とe)が粉砕-乾燥操作に統合でき、
    b)による前記水溶液が、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸を含んでなり、いずれの場合も前記セルロース誘導体の無水グルコース単位の1モル当たり、一塩基性、二塩基性、三塩基性または多塩基性有機酸の量が0.002~0.015molであり、グリオキサールの量が0.010~0.050molであり、一塩基性有機酸のグリオキサールに対するモル比が1:1~1:6の範囲であり、二塩基性有機酸のグリオキサールに対する比が1:1~1:10の範囲であり、三塩基性有機酸のグリオキサールに対する比が1:2~1:12の範囲であることを特徴とする、
    方法。
  2. 前記セルロース誘導体が、非イオン性セルロースエーテル、好ましくは、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルハイドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記使用されるセルロース誘導体が、温水洗浄後に30~70%の乾物含有量を有する濾過ケークの形態をとるセルロースエーテルであることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記濾過ケークが加えられ、グリオキサール、リン酸の塩、有機酸および任意選択で水からなる架橋剤溶液と連続的に混合しながら練り、それに続いて乾燥および粉砕する、または粉砕-乾燥操作に供することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. グリオキサールが、前記セルロースエーテルに、前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.035mol以下の割合で添加され、より好ましくは前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.01~0.03molのグリオキサールが前記セルロースエーテルに混合されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸が、前記セルロースエーテルに、前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.004~0.010molの割合で混合されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 使用される前記1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸が、1~7個の炭素原子および1~3個のカルボキシル基を有する脂肪族、芳香族および/または複素環式、好ましくは脂肪族、飽和または不飽和カルボン酸であり、前記有機酸が、官能基、好ましくはヒドロキシル基および/またはアミノ基を含有できることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 使用される前記1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸が、酢酸、乳酸、サリチル酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸および/またはリンゴ酸、好ましくは、乳酸またはアジピン酸であることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記リン酸のアルカリ金属塩がリン酸二水素ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムであり、リン酸二水素ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムが、前記セルロースエーテルに、好ましくはそれぞれ、前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.003~0.015mol、より好ましくは、前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.005~0.009molの量で混合されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 前記緩衝剤/架橋剤溶液が、3~8、好ましくは4~6.5のpHを有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. グリオキサールと可逆的に架橋されたセルロース誘導体であって、いずれの場合も前記セルロース誘導体の無水グルコース単位の1モル当たり、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸を0.002~0.015molの割合で、かつグリオキサールを0.010~0.050molの割合で、さらに緩衝物質としての1つまたは複数のリン酸のアルカリ土類金属塩および/またはアルカリ金属塩を含んでなり、1またはそれより大きい塩基度を有する有機酸のグリオキサールに対するモル比が1:1~1:12の範囲にあることを特徴とする、セルロース誘導体。
  12. 非イオン性セルロースエーテル、好ましくは、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、またはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項11に記載の、グリオキサールと可逆的に架橋されたセルロース誘導体。
  13. 前記1またはそれより大きい塩基度を有する酸が、酢酸、乳酸、サリチル酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸および/またはリンゴ酸、好ましくは、乳酸またはアジピン酸であることを特徴とする、請求項11または12に記載のグリオキサールと可逆的に架橋されたセルロース誘導体。
  14. 前記リン酸のアルカリ金属塩がリン酸二水素ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムであり、そのなかに含有されるリン酸二水素ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムの量が、いずれの場合も前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.002~0.015mol、好ましくは前記セルロースエーテルの無水グルコース単位の1モル当たり0.005~0.009molであることを特徴とする、請求項11~13のいずれか一項に記載のグリオキサールと可逆的に架橋されたセルロース誘導体。
  15. 1000ppm未満の遊離グリオキサールを含有することを特徴とする、請求項11~14のいずれか一項に記載のグリオキサールと可逆的に架橋されたセルロース誘導体。
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