JP2023517462A - 横断方向安定化のための簡素化されたガイドデバイス付きのラインガイドシステム及びそのためのアドオンモジュール - Google Patents

Abstract

本発明は、相互に対して移動可能な２つの接続点（１３、１５）の間で供給ラインをガイドするために長手方向（Ｌ）に垂直な横断方向（Ｑ）に延びる偏向軸（Ｕ）を中心として曲線状とされた関節状ラインガイド装置（１０）と、移動経路（Ｗ）の少なくとも一部分に沿ってラインガイド装置（１０）をガイドするための別個のガイドデバイス（２０）と、を備えるラインガイドシステム（１）に関する。本発明によると、ガイドデバイス（２０）は、移動経路（Ｗ）の一部分の所望のコースを規定するように位置決め可能な少なくとも１本のガイドストランド（２２）を備える。ラインガイド装置（１０）は外側プロファイル領域（１８）を有し、それはガイドストランド（２２）に対抗して及び／又はその上に位置するように位置決めされ、横断方向（Ｑ）における可動のラインガイド装置（１０）の横ずれに対抗するためにガイドストランドとプロファイル形状の間の凸設及び／又は凹設状係合によって、ガイドストランド（２２）に対抗して又はその上にガイド動作を横断方向に安定化するためのプロファイル形状を有して設計される。

Description

本発明は、供給ラインをガイドするためのラインガイド装置及びラインガイド装置をガイドするための別個のガイドデバイスを備えるラインガイドシステムに関する。ラインガイド装置は、ここでは、例えばケーブル、ホースなどのラインを、移動経路に沿って少なくとも一方の接続点が他方に対して可動な第１の接続点から第２の接続点までガイドする。一方で、別個のガイドデバイスは、ラインガイド装置を移動経路の少なくとも一部に沿ってガイドするように作用する。

ラインガイド装置は、本件では、可動消費機器にエネルギー及びプロセス流体を供給する供給ラインの動的なガイド動作のためのラインガイド装置を意味するものと理解される。この種のラインガイド装置は、通常は、ラインガイド装置が方向転換又は偏向されて２本の対向するランである第１及び第２のラン並びにそれらを接続する偏向カーブを構成することができるように関節状に構成される。移動時に、ラン同士を接続する偏向カーブは、ラインガイド装置又はその接続点の端部間を移動可能である。偏向カーブは、ここでは、偏向軸を中心として曲線状となり、偏向軸は長手方向を横断する横断方向に延びる。長手方向は、ランの長手範囲の方向に対応する。通常、ランの一方は静止し、他方は可動である。

それ自体は公知のエネルギーチェーンは、これらの動的ラインガイド装置の特に普及した種類である。

所望の移動経路からのずれに対抗するために、特に長い移動経路の場合、一般的なシステムには、移動経路の少なくとも一部に沿ってラインガイド装置自体をガイドするための別個のガイドデバイスも同様に装備され得る。

この目的のため、例えば、長手方向に延在する平行な側壁を有するガイドトラフとして構成される種々のガイドデバイスが既に知られている。ガイドトラフでは、ラインガイド装置、特に、エネルギーチェーンの一方又は両方のランは、側壁間に保持及びガイドされる。

ガイドトラフを有するこの種のガイドデバイスは、強健であるが、設置が比較的複雑となり、製造が高価なものとなる。ガイドトラフの相互に対向する側壁は、長手方向に沿って相互に平行に位置調整されなければならず、かつ長手方向を横断して配置された支持構造物、例えば、Ｃ形状プロファイルに固定されなければならない。側壁は、通常は、端部間に隣接して配置された複数のＬ形状鋼板からなり、それらは、例えば特許文献１又は特許文献２に記載されるように、一般的にアングルブラケット及びボルト接続によって支持構造物に固定される。ガイドトラフの側壁は内部の滑動レールを支持可能であり、滑動レールに対して一方及び／又は他方のランが滑動し、滑動レールはボルト接続によって側壁に固定される。ガイドトラフの側壁は、ラインガイド装置の横方向外向きのずれ、すなわち、上記横断方向のずれに対して、横リンクプレートの外側主面をガイドすることによって対抗する。横リンクプレートの外側主面は、チェーンの移動時にガイドトラフの側壁に当接し、又はそれらの上を横方向に滑動し得る。

独国特許発明第１９５１２０８６号明細書 独国実用新案第２９５１１７２６号明細書

本発明の課題は、特に、製造のコスト効率がより高くかつ設置がより簡易な簡素化されたラインガイドシステムを提案することにある。

この課題は、請求項１に係るラインガイドシステムによって達成される。

請求項１の前文に係るラインガイドシステムにおいて、ガイドデバイスが、移動経路の部分の所望のコースを予め規定するように配置可能な少なくとも１本のガイドストランドを備えること、並びにラインガイド装置が、ガイドストランド及びプロファイル形状の断面の凸設及び／又は凹設状相互係合によってガイドストランドに対抗して又は接してガイド動作を横断方向に安定化するためのプロファイル形状で形成された外部プロファイル領域を備えることが、本発明により提案される。

別個のガイドストランドとのプロファイル領域の相互作用によって、横断方向における移動経路の部分の予め規定されたコースからの可動ラインガイド装置の横ずれに対抗することが可能となる。したがって、特に、個別の側壁は不要であり、すなわち、関連するコスト及び設置労力が不必要となる。プロファイル領域は、特に、ガイドストランドに対抗して及び／又はそれに接して位置するようにラインガイド装置上に外部配置され得る。

ラインガイド装置上のプロファイル領域の構成は、ここでは特に、ガイドストランドとのプロファイル領域の横断方向安定化相互作用を達成するように、システムの設置又は動作状態において、プロファイル領域がガイドストランド上、特にガイドストランドの上面上に載置可能となるように選択され得る。

この目的のため、プロファイル領域は、好ましくは、少なくとも１本のガイドストランドと相互作用するために、偏向軸を向くラン若しくはそれぞれの対向ランの面及び／又は偏向軸とは逆を向くラン若しくはそれぞれの対向ランの面上に設けられる。したがって、少なくとも１本のガイドストランドとの相互作用は、自重の結果として移動時に本来的に起こり得る。ガイドストランドは、ここでは、支持による及び同時にガイド又は方向性動作による一種のベアリングとして作用し得る。ただし、支持機能は、横断方向安定化のためには必要でも重要でもない。

プロファイル領域の各々は、ガイドストランドとの特定のプロファイル領域の横断方向安定化係合を可能とし、横方向における所望のコース上にラインガイド装置を維持するプロファイル形状を有する。ガイドストランド及びプロファイル形状の断面の凸設及び／又は凹設状相互係合は、ここでは、少なくとも部分的に凹状のプロファイル形状内へのガイドストランドの凸状係合、及び逆に断面が部分的に凹状のガイドストランド内への部分的に凸状プロファイル形状の係合の双方を意味し、またさらに、両部品の、対応して凹凸となる断面の凹凸係合の組合せも意味するものと理解される。

移動時に、ラインガイド装置又は少なくとも一方のランの長手部分の少なくとも一部のプロファイル領域は、いずれも所望の移動経路に沿って配置又は固定されるガイドストランドとの係合状態にある。これは、ガイドストランドに対するラインガイド装置の所定又は所望のアライメントをもたらす。プロファイル領域及びガイドストランドの相互作用は、横断方向における所望のコースからのラインガイド装置の横ずれに対抗する。したがって、ガイドトラフの側壁によるラインガイド装置の横方向の支持は不要であり、通常のガイドトラフは設けられる必要はない。結果として、製造及び設置コストが低減可能となる。

本発明の中心となる考えは、ガイドストランドをトラック上に維持するようにラインガイド装置上の対応のプロファイル領域と相互作用する構造的に特に簡素な設計のガイドストランドを提案することにある。

ガイドストランドは、特に、ラインガイド装置と比べて比較的小さな断面を有するが、特にラインガイド装置の全長の少なくとも半分にわたって同様の長手範囲を有するロープ、ロッド、プロファイルバーの形態又は類似の構造形状であり得る。ガイドストランドは、移動経路の部分の所望のコースを予め規定するように位置調整又は固定され得る。

ラインガイド装置のプロファイル領域は、断面において、対応の相互作用するガイドストランドの断面に対して好ましくは相補的、特に凹状となるように構成される。

ラインガイド装置のプロファイル領域には、特に、２つの横保持面－横ガイド面と同様－が装備されて、横断方向におけるガイドストランドに対する特定のプロファイル領域の移動の自由を制限する。プロファイル領域は、横断方向安定化を達成するために、移動時にガイドストランドと常に接触している必要はない。

プロファイル領域の各々は、断面で分かるように、ガイドストランドの周囲に部分的に係合し又はその周縁の部分を把持するように構成され得る。２本の平行なガイドストランドと組み合わせて、横方向又は横断方向に留まる１つだけの保持面を有するプロファイル領域も－レールトラックと同様に－可能である。

プロファイル領域の少なくとも一部は各々、一般的な幾何形状の意味で、円筒状内壁を有して、好ましくは部分的に円形断面を有して長手方向に延在する、軸方向及び径方向に開放した少なくとも１つの凹部を有し得る。円筒状内壁は、長手軸に平行に延在する壁を一般に意味するものとして理解される。

プロファイル領域は、好ましくは、長手方向に垂直な概ね又は厳密に一定の断面を有する。ガイドストランドはまた、好ましくは、利用可能な長手範囲に沿って略一定の長手方向に垂直な断面を有する。

少なくとも１本のガイドストランドは、特に、直線状に延在する態様で配置可能であり、設置動作状態では、移動経路の部分の直線状コースを予め規定し又はラインガイド装置の直線延伸からのずれに対抗するように直線状に延在する態様で配置可能である。ラインガイド装置の移動経路の曲線状コースも同様に、本発明の範囲内にある。

一実施形態では、プロファイル領域は、ラインガイド装置に固定可能な別個のアドオンモジュールの構成要素として設けられ得る。このように、既存のラインガイド装置は、ここに記載されるラインガイドシステムの一部としての使用のために後付け又は転用可能である。したがって、アドオンモジュールは、ラインガイドシステムにモジュール性を与えることができる。アドオンモジュールは、１以上の部品においてプラスチックから製造可能である。

一実施形態では、ガイドデバイスは、ラインガイド装置の荷重の少なくとも一部を支持するために、及び特に上側又は移動するランを支持するために配置可能な少なくとも１本の支持用ガイドストランドを有する長手部分を有する。上側ランは、好ましくは上側ランのプロファイル領域が荷重伝達的に単数又は複数のガイドストランド上に支持されている状態で、鉛直方向の間隔、すなわち、下側ランのベアリング面からの高さ方向の間隔を有して単数又は複数の支持用ガイドストランド上にガイドされ得る。荷重は、好ましくは、例えば支持レールの態様で作用する少なくとも１本のガイドストランドに対してプロファイル領域によって伝達可能である。

少なくとも１本のガイドストランドは、好ましくは、移動経路の部分に沿って特に一体で連続的となるように構成される。

少なくとも１本のガイドストランドは、移動経路に沿って所与の設置面又は支持面とともに構造物に固定可能な又は固定されたプロファイルバー又は長細いプロファイルストランドとして構成され得る。原則として、断面形状がプロファイル領域との所望の相互作用を可能とする任意のバー形状、ロッド形状又はチューブ形状の実質的に曲げ剛性を有するガイドストランドが使用可能である。

ただし、特に好適な実施形態では、少なくとも１本のガイドストランドは、移動経路に沿って締め付けられることができる引張可能な柔軟な構造物、特に、ロープ、ワイヤ、コードなどとして構成される。引張可能なロープ状ガイドストランドによる実施形態では、直線的なコースが２つの端点間での締付けによって本来的に達成されるので、組立てが特に簡易かつ迅速となる。

ガイドストランドの断面の外側輪郭は、摩耗するエッジ又は干渉するエッジを回避するように、好ましくは幾何形状の意味で凸状であり、好ましくは滑らかに（角又は縁なく）凸状である。

一実施形態におけるガイドデバイスは、相互に平行に設置可能な又は設置された２本のガイドストランドを備える。２本のガイドストランドは、好ましくは横断方向に相互に離間されるように配置可能であり、これは、特に荷重ベアリングガイドストランドの場合に、ラインガイドシステムの良好なガイド動作及び高い機械的安定性のために有利である。

ガイドデバイスは、好ましくは、ガイドストランドのための少なくとも１つの固定用デバイスを備える。動作状態において、少なくとも１本のガイドストランドは、例えば所与の設置面上で、いずれも固定用デバイスによって少なくともその端部において又はその端部領域において固定可能である。少なくとも１本のガイドストランドは、特に、いずれも固定用デバイスによってその端部においてのみ固定されてもよく、好ましくは、特にそれがロープ、ワイヤ、コードとして構成される場合に、固定用デバイス間に張設されてもよい。特に一体構成されるガイドストランドであれば、最終的な設置において時間及び／又はコストが節約可能となる。

ガイドストランドはまた、複数体で構成されていてもよく、特に、相互に隣接して配置される連続する別個のストランド部分からなっていてもよい。

ラインガイド装置は、各々が関節状に相互接続された複数のチェーンリンク又はセグメントを備え得る。ガイドストランドが多数の別個の長手部分からなる場合、ガイドストランドの長手部分の長手範囲は、好ましくは、いずれもラインガイド装置のチェーンリンク又はセグメントの長手範囲の倍数となるべきである。これにより、少数の部品、特に同一の部品だけでのガイドストランドの比較的迅速な設置が可能となる。

少なくとも１本のガイドストランドは、設置面又は支持面と一体的に又は一体で構成可能であり、例えば、そこから突出してもよいし、トラックとしてそこに内設されてもよい。

一実施形態では、ガイドデバイスは、各ガイド平面におけるランの一方について各々２つのガイド平面を形成し得る。この場合におけるガイド平面の各々は、少なくとも１本のガイドストランド、好ましくは少なくとも２本のガイドストランドを有し得る。ガイド平面は、長手方向に垂直でかつ横断方向に垂直な高さ方向において、すなわち、鉛直に相互から離間され得る。特に、この場合における上側ランについてのガイド平面では、ガイドデバイスは、同時に荷重ベアリング及び指向的ガイド機能を有するレールトラックとして２本のガイドストランドとともに作用し得る。

ラインガイド装置は、好ましくは、リンクチェーン構造で構成されたエネルギーチェーンである。エネルギーチェーンは、この場合、横リンクプレート及びそれを接続するクロスバーの２本の対向するストランドを横断方向に備えていてもよく、一方のストランドの横リンクプレートは関節状にペアとして相互に接続されている。

好適な実施形態では、ラインガイドシステムは、エネルギーチェーンにプロファイル領域を後付けするためのアドオンモジュールを備える。アドオンモジュールの各々は、少なくとも１つのプロファイル領域を有していてもよく、クロスバー及び／又は横リンクプレートに対する固定のために構成されてもよい。アドオンモジュールは、特に、クロスバー及び／又は横リンクプレートとロック可能であってもよい。これは、単数又は複数のガイドストランドを有するシステムに対して既存のエネルギーチェーンが後付け可能となるという有利な効果を有する。

代替的に又は追加的に、クロスバーの少なくとも一部及び／又は横リンクプレートの少なくとも一部は各々、ガイドストランドとの相互作用のための少なくとも１つの一体化プロファイル領域を有していてもよい。

アドオンモジュールは、特に、いずれも対向ランと逆とは向く又は偏向カーブの偏向軸とは逆と向くエネルギーチェーンの遠隔面上に外部配置され得る。

一実施形態では、エネルギーチェーンの外向き面、すなわち、いずれも対向ランとは逆を向く面又は偏向カーブの偏向軸とは逆を向く面上に設けられる。

外側に横方向に設けられた支持スキッドのペア、特に、アドオンモジュールと一体の支持スキッドが設けられてもよく、当該支持スキッドは横断方向において相互から及びプロファイル領域から離間される。支持スキッドは、特に、長手方向に関する傾斜に対抗し得る。この実施形態は、特に、ランの特定部分又は一方のためのラインガイドシステムが１本のガイドストランド、例えば、中心に配置されたガイドストランドのみを備える場合に、有利となり得る。

一実施形態では、ガイドデバイスは、特に下側ランとなり得る静止ランをガイドするためのプロファイルバーの形態の第１のペアの平行なガイドストランド、並びに特に上側ランとなり得る可動ランをガイド及び支持するためのプロファイルバーの形態の第２のペアの平行なガイドストランドを備える。この場合における各ランは、各々が対向ランとは逆を向いてペアで断面対称に配置された第１のプロファイル領域、及び各々が対向ランを向いてペアで断面対称に配置された第２のプロファイル領域を有し得る。第１のプロファイル領域は第１のペアのプロファイルバーと相互作用可能であり、第２のプロファイル領域は第２のペアのプロファイルバーと相互作用可能である。

一実施形態では、アドオンモジュールは、対向ラン又は偏向軸を向くプロファイル領域及び対向ラン又は偏向軸とは逆を向くプロファイル領域の双方を有していてもよく、特に対向ラン又は偏向軸を向くプロファイル領域の各々は少なくとも１本のガイドストランド上で、好ましくはプロファイルバー上で上側ランをガイドするために構成される。

ガイドデバイスは、好ましくは、交互の凸設及び凹設状噛合いによってラインガイド装置のプロファイル領域と相互作用可能なプロファイル断面を有するプロファイルストランドとして構成された少なくとも１本のガイドストランドを有し得る。

本発明の独立した態様によると、ガイドストランドは長細いプロファイル部品、特にプラスチックプロファイルとして構成されてもよく、それは欧州特許第０８７９３６７号による原理によってそれ自体公知のエネルギーチェーンの設計により横断方向安定化相互作用のための適切な断面で形成される。この場合のプラスチックプロファイルは、下側ランの部品を代替し、ガイド動作の目的のために下側ランの余分な長さを必要とするいわゆるエンドフィードによる構造の代わりに、５０％まで短いエネルギーチェーン（いわゆるミドルフィード）によるコスト効率のより高い構造を可能とする。

特に、ただし排他的にではなく、本発明の最後に述べた態様と組み合わせて、ラインガイド装置は、好ましくは、２本のランを相互に対して又は横方向への横断方向のずれに対抗してともに保持するために、他方の下側ラン上での一方の上側ランの移動時に２本のランの櫛状突起が相互に噛み合うことを可能とするように、いずれも対向ランを向く各ランの面上に長手方向に延在する複数の櫛状突起を有し得る。この実施形態は、長手方向に横断する追加の横断方向安定化を可能とする。

一実施形態では、第１の接続点、すなわち、固定の接続点は移動経路の長手端に配置されてもよく（いわゆるエンドフィード）、この場合、上側ラン、すなわち、可動ランは、下側ラン、すなわち、静止ランに支持された移動経路の一方の長手端から移動経路の他方の長手端に、特に滑動的に移動することができる（いわゆる滑動構成）。この場合、上側ランが横断方向のずれに対抗して下側ラン上に保持され得るので、上記の櫛状突起との組合せは有利である。このような実施形態では、下側ランは、ガイドストランドによって横方向にガイドされるだけでよい。

更なる実施形態では、第１の接続点、すなわち、固定の接続点は、移動経路の２つの長手端の間の中央領域に配置され得る（いわゆるミドルフィード）。上側ラン、すなわち、可動ランは、下側ラン、すなわち、静止ラン上に支持される移動経路の、例えば第１の部分、特に第１の半分の部分のみに沿って移動し、場合によっては横断方向のずれに対抗して櫛状突起によって下側ラン上に保持される。この実施形態では、ガイドストランドは、移動経路の更なる部分、すなわち、更なる第２の半分の部分に沿って上側ランをガイドするために設けられ得る。この上側ランのためのガイドストランドは、固定接続点と移動経路の第２の長手端との間に配置される。このガイドストランドは、この場合では、好ましくは下側ランのベアリング面からの鉛直の間隔を有して配置される。

上記実施形態の更なる展開として、少なくとも１本の更なるガイドストランドが、下側ランをガイドするために又は横断方向に安定化するために設けられることが規定され得る。有利な実施形態では、この下側ランをガイドするための下側ガイドストランドは、同時に、特に断面におけるフォームフィッティング接続によって横断方向のずれに対抗して、最初に述べた上側ランのための上側ガイドストランドを固定し得る。

一実施形態では、下側ランは、割り当てられたガイドストランドの相互作用によって、特に、いずれも対向ランとは逆を向くエネルギーチェーンの遠隔面上に外部配置されたプロファイル領域を有する張設ロープなどによってガイド可能である。

代替的に又は追加的に、上側ランは、プロファイルストランドとして構成されたガイドストランドの、又は櫛状突起を有する複数のプロファイルストランドの相互作用によってガイドされてもよい。

一実施形態では、プロファイルストランドとして構成された上側ランのためのガイドストランドは、設置動作状態において、上側ランがプロファイルストランド上の櫛状突起の相互作用によってガイドされるように、下側ランのためのロープ状ガイドストランド上に横方向に保持され得る。プロファイルストランド上の櫛状突起は、このプロファイルストランドと一体的に又は一部品として、かつエネルギーチェーンの対応の櫛状突起に対して断面において相補的となるように構成され得る。この実施形態では、下側ランは、好ましくは張設ロープによってガイドされる。

本発明はさらに、エネルギーチェーンのためのアドオンモジュールに関し、それはチェーンリンクのクロスバー及び／又は横リンクプレートに嵌合するために構成され、少なくとも１つのプロファイル領域を備える。アドオンモジュールは、少なくとも１本の横断方向安定化ガイドストランドと相互作用するために構成される。各プロファイル領域は、外部配置されてロープ状又はバー状ガイドストランドと相補的となるように形成され、特に部分的に円筒状内壁による少なくとも１つの凹部を備える。工具なしでの簡易な固定のために、アドオンモジュールは、特に、クロスバー及び／又は横リンクプレートに対してロック可能となるように形成され得る。

アドオンモジュールのプロファイル領域は、外部からアクセス可能であり、特に、いずれも内径上に、すなわち、偏向軸又は対向ランを向く面上に配置され、実施形態によってはその逆に、いずれも外径上に、すなわち、偏向軸又は対向ランとは逆を向くエネルギーチェーンの面上に配置され得る。この場合の凹部は、エネルギーチェーンの長手方向に延在する。アドオンモジュールは、特に、単数又は複数のガイドストランド上に滑動的にガイドされる、上側ランにおける支持スキッドとして作用することができる。

一実施形態では、アドオンモジュールは、プロファイル領域の近傍に横断方向に相互に離間した２本の平行支持スキッドを備える。支持スキッドは、特にラインガイドシステムが１本のガイドストランドしか備えない場合に有利となり得る。その場合、支持スキッドは、水平に又は耐傾斜態様で下側ランを支持する。アドオンモジュールは、好ましくは、特に一体でプラスチックから作製され、任意選択的に、向上した摩擦学特性を有するトライボポリマーを含んでいてもよい。

本発明はさらに、先行する実施形態の１つによるラインガイドシステムのためのエネルギーチェーンのためのチェーンリンクに関し、長手方向に延在する２つの狭面を各々が有して横断方向に相互に対向する２枚の横リンクプレート、及びこれらの横リンクプレートを接続する少なくとも１本のクロスバーを備え、横リンクプレート及びクロスバーはガイドされる供給ラインのための受容空間を画定する。

チェーンリンクは、少なくとも１本のロープ状又はバー状のガイドストランドと相互作用するための、受容空間とは逆と向く少なくとも１つの外部プロファイル領域を備え、各プロファイル領域は、クロスバーの少なくとも１本に及び／又は特定の横リンクプレートの狭面の少なくとも１つに配置され、ロープ状又はバー状のガイドストランドに対して断面において相補的なプロファイル形状、特に凹状、部分的に円筒状のプロファイル形状を有する。

プロファイル領域は、クロスバーの外側に一体的に成形され、特にその上に成形され得る。代替的に又は追加的に、プロファイル領域は、別個のアドオンモジュールの構成要素としてクロスバーにロックされてもよい。

ガイドストランド及びプロファイル領域の上記個々の特徴は、有利に相互に組合せ可能であり、相互から独立して本発明に必須のものとしてもみなされ得る。

本発明によるシステムの第１の例示的実施形態の側面図である。 本発明によるシステムの第１の例示的実施形態の長手方向に垂直な断面図である。 本発明によるシステムの第２の例示的実施形態の側面図である。 本発明によるシステムの第２の例示的実施形態のＮ－Ｎ線に沿う断面図である。 本発明によるシステムの第２の例示的実施形態のＰ－Ｐ線に沿う断面図である。 本発明によるシステムの第２の例示的実施形態の斜視図である。 本発明によるシステムの第３の例示的実施形態の側面図である。 本発明によるシステムの第３の例示的実施形態のＶ－Ｖ線に沿う断面図である。 本発明によるシステムの第３の例示的実施形態のＷ－Ｗ線に沿う断面図である。 アドオンモジュールの斜視図である。 図４Ａのアドオンモジュールが取り付けられたチェーンリンクの斜視図である。

本発明の更なる詳細、構成及び有利な効果が、添付図面の参照により、以下の好適な例示的実施形態のより詳細な説明から解釈可能である。

図１Ａ、２Ａ及び３Ａは、供給ライン（不図示）を固定ベース上の第１の接続点１３から供給対象の機械上の第２の接続点１５までガイドするラインガイド装置１０を示す。可動な第２の接続点１５は、ここでは鉛直平面において移動経路Ｗ（図２Ｄに示す）に沿って長手方向Ｌに移動する。ラインガイド装置１０は、図示する動作状態において下側ラン１２及び上側ラン１４を構成する。下側ラン１２は、固定接続点１３にその端部で接続され、設置面３１上に敷設される。上側ラン１４は、可動接続点１５に接続され、下側ラン１２上に部分的に移動経路Ｗに沿って滑動的に移動する。２本のラン１２、１４の間には、偏向軸Ｕを中心として曲線状とされて同様に移動経路Ｗに沿って移動する偏向カーブ１６が構成される。偏向軸Ｕは、図１Ａ、２Ａ及び３Ａの平面に対して垂直に、ここでは水平に延びる。

ラインガイド装置１０は、偏向軸Ｕに平行に延びる横断方向Ｑとともに長手方向Ｌ及び高さ方向Ｈが位置する移動平面内を移動する。ラインガイド装置１０は、設置又は動作状態において２つの面Ａ、Ｂを備える。径方向内面Ａは、偏向カーブ１６の領域内では偏向軸Ｕに向き、ラン１２、１４の領域内ではいずれも対向ラン１２、１４を向く。径方向外面Ｂは、偏向カーブ１６の領域内では偏向軸Ｕとは逆を向き、ラン１２、１４の領域内ではいずれも対向ラン１２、１４とは逆を向く。下側ラン１２における面Ｂは、ベアリング面又は設置面３１に支持される。

ラインガイド装置１０は、好ましくは、関節状又は旋回的に相互に対して接続されたチェーンリンク４１、４２、４３、４４からなるエネルギーチェーンである。チェーンリンク４４は、図４Ｂに斜視で示され、図１Ｂ、図２Ｂ及び図３Ｂに断面で示される。チェーンリンク４１、４２、４３、４４は２枚の平行な横リンクプレート４１０を備え、その各々は相互に離間され、ここでは２本のクロスバー４２１、４２２、４２３、４２４ａ、４２４ｂによって横断方向Ｑに相互接続される。連続するチェーンリンク４１の横リンクプレート４１０は旋回軸を中心として相互に対して旋回可能であり、旋回軸は偏向軸Ｕに平行な横断方向Ｑに延び、又は偏向軸Ｕを規定する。

全ての例示的実施形態におけるラインガイドシステム１は、ラインガイド装置１０を移動経路Ｗに沿ってガイドする、ガイドストランド２２を有する少なくとも１つのガイドデバイス２０を備える。ラインガイド装置１０は、ガイドストランド２２に対応し又はそれと相補的となるように形成されたプロファイル領域１８を備え、プロファイル領域１８はラインガイド装置１０の移動時にガイドストランド２２と係合してガイドストランド２２との係合状態で長手方向Ｌに移動可能である。この相互作用により、ラインガイド装置１０は、可動接続点１５が移動する所与の移動平面内で横方向に、すなわち、偏向軸Ｕに垂直に、保持されたままとなる。この目的のため、プロファイル領域１８は、選択されたガイドストランド２２に従って形成された適切な幾何形状の横保持面１１１、２１１、３１１を構成する。個々のプロファイル領域１８は、ラインガイド装置１０の長さに沿って分布されるように配置され、個々のチェーンリンク４１、４２、４３、４４よりも短い長手範囲を有する。

プロファイル領域１８のプロファイル形状は、断面においてガイドストランド２２の断面形状に対応し、チェーンリンク４１のプロファイル領域１８がガイドストランド２２を押圧し又はそこに位置する場合にプロファイル領域１８がガイドストランド２２に一致してチェーンリンク４１がガイドストランド２２の目的の所望の向きに向かって傾くように選択される。このように、例えば所望の直線延伸からのずれが阻止され、ラインガイド装置１０が目的の移動平面から横方向に逸れることが防止される。

図１Ａ、１Ｂに示す例示的実施形態におけるガイドストランド２２は、高い引張強度のロープ２２１として、例えば鋼ロープ又はプラスチックロープとして構成され、略円形の断面を有する。ロープ２２１は、２つの固定用デバイス１７の間に張設され、すなわち、それは供給対象の機械の目的の移動経路Ｗに対応する目的の移動平面において延在する。したがって、固定及び位置調整を、その間にロープ２２１が張設される２つの端部固定用デバイス１７を用いて特に簡易に行うことができる。固定用デバイス１７間のロープ２２１の引張力は、エネルギーチェーン１０において起こり得る通常の横断力を吸収するように選択される。

より詳細に図４Ｂに示すチェーンリンク４１の各々には、プラスチックからなるアドオンモジュール４０４が装備され、アドオンモジュール４０４は、例えば、プラグインチップ接続によってクロスバー４２１に対して面Ｂ上にロックされる。適切なアドオンモジュール４０４が、図４Ａに個々に詳細に示され、例えば、一体射出成形品として製造可能である。プロファイル領域１８の各々は、凹状断面を有する凹部１９、溝、トラフ、レセプタクルなどとして形成される。凹部１９は、横断方向Ｑに関してアドオンモジュール４０４及び結果としてクロスバー４２１の中心に配置され、ここでは、例えばロープ２２１の断面に合う半円盤の形態で長手方向Ｌに均一の断面を有する半円筒状内壁を有する。アドオンモジュール４０４は、さらに、凹部１９の各側に１本ずつ２本の平行支持スキッド４０５をさらに備え、それらは横断方向Ｑにおいて相互から及びプロファイル領域１８から離間される。支持スキッド４０５は、プロファイル領域１８の形状に応じて任意選択的なものであり、ロープ２２１における長手方向Ｌに関する傾斜に対抗する。

図２Ａ～２Ｄにおけるガイドデバイス２０は、２つのガイド平面２０１、２０２に対する作用のために構成される。下側ガイド平面２０１において、ガイド作用は、２つの固定用デバイス１７の間で直線ラインにおいて締め付けられる図２Ａ～２Ｃに示すロープ２２１に対応する。ロープ２２１は、下側ラン１２をガイド及び保持する。上側ガイド平面２０２は、支持面２３と一体に構成される複数の平行なプロファイルストランド２２２によって構成される。支持面２３は、高さ方向Ｈ、すなわち、鉛直方向に、例えば機械の外部設置面３１から離間される。プロファイルストランド２２２は、下側ラン１２の直線状の伸張部においてさらに上側ラン１４をガイドし、この目的のため、これらはラインガイド装置１０の櫛状突起４１２に対して相補的な長手方向Ｌの均一な断面を有する。櫛状突起は、ここでは、欧州特許第０８７９３６７号の教示に従って形成されてもよく、したがって、これは簡略化のためにここに取り込まれる。プロファイルストランド２２２は構造的に同一の１以上のチャネル状プラスチックプロファイル２２５によって支持面２３と一体的に設けられ、それは欧州特許第０８７９３６７号による原理に対応するように構成される。

偏向カーブ１６から開始する上側ラン１４は、上側ラン１４の内面Ａ上の櫛状突起４１２及び下側ラン１２の内面Ａ上の櫛状突起４１２が相互に噛み合う状態で、最初に下側ラン１２上を移動する。上側ラン１４は、上側ラン１４に対する支持延伸面２１２として作用する支持面２３上で固定接続点１３を越えて移動し、ここではプロファイルストランド２２２によってガイドされ、支持面２３によって支持される。プロファイルストランド２２２を有する支持面２３を備えるガイドデバイス２０のガイドストランド２２は、例えば押出し加工によってチャネル状中空プラスチックプロファイル２２５としてコスト効率良く製造可能である。設置面３１を向くプラスチックプロファイル２２５の底側では、レセプタクル２２４がロープ２２１とのフォームフィッティング接続のために形成される。レセプタクル２２４によってロープ２２１を嵌めると、中空プラスチックプロファイル２２５は、横断方向Ｑへの変位に対して固定される（図２Ｃ参照）。

図２Ａ～２Ｄに示す例示的実施形態では、ガイドデバイス２０は、プロファイルストランド２２２を支持面２３から突出させた状態で、下側ラン１２のための第１のガイドストランドとしてのロープ２２１及び上側ラン１４のための第２のプロファイル型ガイドストランドの双方を備える。支持面２３は、ここでは、上側ラン１４のための支持機能を追加的に有する。

図３Ａ～３Ｃにおけるガイドデバイス３０も同様に、２つのガイド平面２０１、２０２を備え、各々は２本の平行なガイドストランド３２を有する。図３Ａ～３Ｃに示す例では、ガイドストランド３２は、ロープの態様で柔軟に構成されるのではなく、長手方向Ｌにおいて均一な丸みを帯びた断面を各々が有するプロファイルバー３２３としてバーの態様で剛性を有して構成される。プロファイルバー３２３は、例えば、円形のプロファイルの金属バーとして構成され得る。上下側ガイド平面２０１、２０２の各々において、任意選択的に複数の長手部分２４からなり得る一対の平行なプロファイルバー３２３がある。

本例におけるエネルギーチェーンの少なくともｎ番目毎のチェーンリンク４３には、一対の第１のプロファイル領域３１８ａ及び一対の第２のプロファイル領域３１８ｂが装備され、それらはアドオンモジュール３０４に設けられる。本例におけるアドオンモジュール３０４は、図４Ｂとは異なり、例えばロック接続によって横リンクプレート４１０の狭面４１１上にクロスバー４２３上に固定される。図３Ａ～３Ｃでは、アドオンモジュール３０４の各々は、２対のプロファイル領域３１８ａ、３１８ｂを備える。２つの第１のプロファイル領域３１８ａはエネルギーチェーンの径方向外面Ｂに配置され、第２のプロファイル領域３１８ｂはエネルギーチェーンの径方向内面Ａにプロファイル領域とは逆を向いて配置される。下側プロファイルバー３２３の横断方向Ｑにおける相互からの間隔は第１のプロファイル領域３１８ａの相互からの対応する間隔に等しく、上側プロファイルバー３２３の横断方向Ｑにおける相互からの間隔は第２のプロファイル領域３１８ｂの相互からの対応する間隔に等しい。

各プロファイル領域３１８ａ、３１８ｂは、図１～２と同様に、長手方向Ｌと同軸の半円筒状内壁を有する凹部１９を備える。図３Ａ～３Ｃにおける全てのプロファイル領域３１８ａ、３１８ｂは、同一のプロファイルバー３２３が使用可能となるように同一の断面を有する。エネルギーチェーン１０の移動時に、ラン１２、１４は、横断方向Ｑにおけるラン１２、１４のずれが防止され、場合によってはそれらの自重に補助されるように、プロファイルバー３２３上の対応するプロファイル領域３１８ａ、３１８ｂに対して滑動し、すなわち、ガイドバー２２３と係合する。

ガイド機能とは別に、プロファイルバー３２３は、耐荷重作用、すなわち、支持機能を有し得る。図３Ａ～３Ｃにおいて、上側ラン１４は、ガイド平面２０２内で滑動的に可動にプロファイルバー３２３によって支持される。この場合の上側ラン１４は、滑動的にその第２のプロファイル領域３１８ｂによって第２のガイド平面２０２のプロファイルバー３２３上に支持され、吊設されたかのような態様でガイドされ得る。プロファイルバー３２３からなるガイドストランド３２の構造及び設置は、ここでは図１～２と同様に簡易であり、特に少量の個々の部品に対して迅速に位置整合可能である。

図４Ａは、例示として、図１～２におけるデバイスのためのアドオンモジュール４０４を、プロファイル領域１８とは逆を向く側からの斜視図で示す。アドオンモジュール４０４は、ここでは断面半円を形成する半円筒状プロファイル面を有する凹部１９の形態の横断方向安定化プロファイル領域１８を備える。チェーンリンク上での設置状態において、凹部１９の円筒軸は、エネルギーチェーンの長手方向Ｌに平行に位置する。またさらに、アドオンモジュール４０４は、凹部１９に平行に延在する２本の支持スキッド４０５を備える。アドオンモジュール４０４は、クロスバー４２４ｂの狭面４０９にロックするためのロック用レセプタクル及びロック用突起４０７を備える。

図４Ｂは、先行の図面によるエネルギーチェーン１０のチェーンリンク４４を示す。チェーンリンク４４は、少なくとも１本、ここでは２本のクロスバー４２４ａ、４２４ｂによって横断方向Ｑにおいて相互に接続される２枚の平行な横リンクプレート４１０を備える。横リンクプレート４１０及びクロスバー４２４ａ、４２４ｂは、供給ラインをガイドするための受容空間５００を画定する。図４Ｂにおいて横リンクプレート４１０の主面４１３の各々は、それ自体公知のジョイントピン４１５ａ、及び２つの更なるチェーンリンク４４に対する関節状ジョイントのためのそれ自体公知のジョイントレセプタクル４１５ｂを有する。他の種類の関節状ジョイントも可能である。各横リンクプレート４１０は、各々が長手方向Ｌに延在する２つの狭面４１１を有し、ラインガイド装置１０内で一方がラインガイド装置１０の面Ａを向き、他方がラインガイド装置１０の面Ｂを向く。クロスバー４２４ａ、４２４ｂも同様に、各々が横断方向Ｑに沿って延在する２つの狭面４０９、及び２つの主面４０８を有し、一方が受容空間５００を向き、他方が受容空間５００とは逆を向く。受容空間５００とは逆を向く主面において、クロスバー４２４ａの一方は、ここではクロスバー４２４ａ上に射出成形された櫛状突起４１２を備え、又は任意選択的に別個のアドオン部品に取り付けられてもよい。チェーンリンク４４の他方の対向するクロスバー４２４ｂは、図４Ｂに示すように、受容空間５００とは逆を向くその主面上で、アドオンモジュール４０４を有し、それはクロスバー４２４ａ、４２４ｂの狭面４０９にロックされる。プロファイル領域１８、支持スキッド４０５及び櫛状突起４１２は、受容空間５００に関してチェーンリンク４４上で外部配置され、チェーンリンク４４の長手方向Ｌに延在する。

１ ラインガイドシステム
１０ ラインガイド装置（エネルギーチェーン）
１２ 下側ラン
１３ （第１の）接続点
１４ 上側ラン
１５ （第２の）接続点
１６ 偏向カーブ
１７ 固定用デバイス
１８、３１８ａ、３１８ｂ プロファイル領域
１９ 凹部
２０、３０ ガイドデバイス
２２、３２ ガイドストランド
２３ 支持面
２４ ガイドストランドの長手部分
３１ 設置面
４１、４２、４３、４４ チェーンリンク
１１１、２１１、３１１ 保持面
２０１、２０２ ガイド平面
２２１ ロープ
２２２ 成形プロファイルストランド
２２４ レセプタクル
２２５ プラスチックプロファイル
３０４、４０４ アドオンモジュール
３２３ プロファイルバー
４０５ 支持スキッド
４０７ ロック用突起
４０８ クロスバーの主面
４０９ クロスバーの狭面
４１０ 横リンクプレート
４１１ 横リンクプレートの狭面
４１２ 櫛状突起
４１３ 横リンクプレートの主面
４１５ａ、４１５ｂ ジョイントピン、ジョイントレセプタクル
４２１、４２２、４２３、４２４ａ、４２４ｂ クロスバー
５００ 受容空間
Ａ （偏向軸を向く）面
Ｂ （偏向軸とは逆を向く）面
Ｌ 長手方向
Ｑ 横断方向
Ｈ 高さ方向
Ｕ 偏向軸
Ｗ 移動経路

Claims (21)

1. ラインガイドシステム（１）であって、
   ケーブル、ホースなどの供給ラインを移動経路（Ｗ）に沿って少なくとも一方が他方に対して可動の第１の接続点（１３）から第２の接続点（１５）までガイドするためのラインガイド装置（１０）、特にエネルギーチェーンと、
   前記移動経路（Ｗ）の少なくとも一部分に沿って前記ラインガイド装置（１０）をガイドするための別個のガイドデバイス（２０）と、
   を備え、
   前記ラインガイド装置（１０）は、長手方向（Ｌ）を有し、移動のために関節状に構成され、２本の対向ラン（１２、１４）及び前記長手方向（Ｌ）を横断する横断方向（Ｑ）に延びる偏向軸（Ｕ）を中心として曲線状とされて前記ラン（１２、１４）を接続する偏向カーブ（１６）を構成し、
   前記ガイドデバイス（２０）は、前記移動経路（Ｗ）の前記一部分の所望のコースを予め規定するために配置可能な少なくとも１本のガイドストランド（２２）を備え、
   前記ラインガイド装置（１０）は外部プロファイル領域（１８）を備え、該プロファイル領域（１８）は、前記ガイドストランド（２２）に対抗して及び／又は接して位置するために配置され、ガイドストランド及びプロファイル形状の凸設及び／又は凹設状相互係合による前記ガイドストランド（２２）に対抗して及び／又は接してガイド動作を横断方向に安定化するためのプロファイル形状によって形成されて、前記横断方向（Ｑ）における可動の前記ラインガイド装置（１０）の横ずれに対抗する、ラインガイドシステム（１）。
2. 前記ラインガイド装置（１０）の前記プロファイル領域（１８）は、特に２つの横保持面（１１１；２１１；３１１）により、相互作用する前記ガイドストランド（２２）の断面に対して断面において相補的となり、特に凹状となるように、形成された、請求項１に記載のラインガイドシステム（１）。
3. 前記プロファイル領域（１８）の少なくとも一部は各々、好ましくはアーク状断面の、円筒状内壁を有して前記長手方向（Ｌ）に延在する少なくとも１つの凹部（１９）を有する、請求項１又は２に記載のラインガイドシステム（１）。
4. 前記少なくとも１本のガイドストランド（２２）は、直線状に延在して前記一部分の直線状コースを規定するとともに前記ラインガイド装置（１０）の直線延伸からのずれに対抗するように配置可能であり、及び／又は
   前記プロファイル領域（１８）は、前記ラインガイド装置（１０）に固定されるアドオンモジュール上に設けられる、請求項１から３のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
5. 前記ガイドデバイス（２０）は、前記ラインガイド装置（１０）の荷重の少なくとも一部を支持するために、特に上側の前記ラン（１４）を支持するために配置された少なくとも１本の支持用ガイドストランドを有する長手部分を備え、前記プロファイル領域（１８）は、好ましくは前記ガイドストランド上に荷重伝達的に支持される、請求項１から４のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
6. 前記少なくとも１本のガイドストランド（２２）は、特にロープ、ワイヤ、コードなどとして、又は連続するプロファイルバー若しくは連続するプロファイルストランドとして、特に一体で、前記移動経路（Ｗ）の前記一部分に沿って連続して構成され、前記ガイドデバイス（２０）は、好ましくは相互に対して平行に設置可能な２本のガイドストランド（２２）を備える、請求項１から５のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
7. 前記ガイドデバイス（２０）は前記ガイドストランド（２２）のための少なくとも１つの固定用デバイス（１７）を備え、動作状態において、前記少なくとも１本のガイドストランド（２２）はいずれも固定用デバイス（１７）によって少なくともその端部において又はその端部のみにおいて固定され、好ましくはロープ、ワイヤ、コードなどとして２つの固定用デバイス（１７）の間に張設される、請求項１から６のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
8. 前記ラインガイド装置（１０）は、各々が相互に対して関節状に接続された複数のチェーンリンク（４１、４２、４３、４４）又はセグメントを備え、
   前記少なくとも１本のガイドストランド（２２）は多数の別個の長手部分（２４）から構築可能であり、前記ガイドストランド（２２）の長手部分（２４）の長手範囲は、好ましくはいずれも前記ラインガイド装置（１０）のチェーンリンク（４１、４２、４３、４４）又はセグメントの前記長手範囲の倍数となる、請求項１から７のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
9. 前記ガイドデバイス（２０）は、各ガイド平面（２０１、２０２）において少なくとも１本のガイドストランド（２２）を有する２つのガイド平面（２０１；２０２）を備える、請求項１から８のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
10. 前記ラインガイド装置（１０）は、横リンクプレート（４１０）及び前記横断方向（Ｑ）において前記横リンクプレート（４１０）同士を接続するクロスバー（４２１；４２２；４２３；４２４ａ、４２４ｂ）の２本の相互に対向するストランドを有するエネルギーチェーンであり、１本のストランドの前記横リンクプレート（４１０）はいずれも関節状にペアで相互に接続され、
    前記ラインガイドシステム（１）は、前記エネルギーチェーンに前記プロファイル領域（１８；３１８）を後付けするためのアドオンモジュール（４０４）を備え、該アドオンモジュール（３０４；４０４）の各々は、少なくとも１つのプロファイル領域（１８；３１８）を有するとともに、クロスバー（４２１；４２２；４２３；４２４ａ、４２４ｂ）及び／若しくは横リンクプレート（４１０）への固定のために構成され、特にクロスバー（４２１；４２２；４２３；４２４ａ、４２４ｂ）及び／若しくは横リンクプレート（４１０）に対して係止可能であり、又は
    前記クロスバー（４２１；４２２；４２３；４２４ａ、４２４ｂ）の少なくとも一部及び／若しくは前記横リンクプレート（４１０）の少なくとも一部は各々、前記ガイドストランド（２２）との相互作用のための少なくとも１つの一体化プロファイル領域（１８）を有する、請求項１から９のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
11. 前記アドオンモジュール（３０４；４０４）は、いずれも前記対向ランとは逆を向く又は前記偏向カーブ（１６）の前記偏向軸（Ｕ）とは逆を向く前記エネルギーチェーンの外向き面（Ｂ）上に外部配置され、好ましくは前記外向き面（Ｂ）上に外部にペアで横方向に設けられた支持スキッド（４０５）、特に前記アドオンモジュール（４０４）と一体の支持スキッドが設けられ、該支持スキッドは前記横断方向（Ｑ）において相互から及び前記プロファイル領域（１８）から離間されている、請求項１０に記載のラインガイドシステム（１）。
12. 前記ガイドデバイス（２０）は、静止した前記ラン（１２）をガイドするためのプロファイルバー（２２３）の形態の第１のペアの平行なガイドストランド、並びに可動の前記ラン（１４）をガイド及び支持するためのプロファイルバー（２２３）の形態の第２のペアの平行なガイドストランドを備え、各ラン（１２、１４）はいずれも前記対向ラン（１２、１４）とは逆を向くペアで断面対称に配置された第１のプロファイル領域（３１８ａ）及びいずれも前記対向ラン（１２、１４）を向くペアで断面対称に配置された第２のプロファイル領域（３１８ｂ）を備え、
    前記第１のプロファイル領域（３１８ａ）は前記第１のペアのプロファイルバー（２２３）と相互作用し、前記第２のプロファイル領域（３１８ｂ）は前記第２のペアのプロファイルバー（２２３）と相互作用する、請求項１から１１のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
13. アドオンモジュール（３０４）が、前記対向ラン又は前記偏向軸（Ｕ）を向くプロファイル領域（３１８ｂ）及び前記対向ラン又は前記偏向軸とは逆を向くプロファイル領域（３１８ａ）の双方を備える、請求項１１から１２のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
14. 前記ガイドデバイス（２０）は、好ましくは、交互の凸設及び凹設状連結によって前記プロファイル領域（１８）と相互作用するプロファイル断面を有するプロファイルストランド（２２２）として構成された少なくとも１本のガイドストランド（２２）を備える、請求項１から１３のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）。
15. 前記ラインガイド装置（１０）は、いずれも前記対向ランを向く各ランの面（Ａ）上で前記長手方向（Ｌ）に延在する複数の櫛状突起（４１２）を備えて、前記２本のラン（１２、１４）をともに相互に対する横断方向のずれに対抗して又はともに横方向に維持するために、他方の下側ラン（１２）上での一方の上側ラン（１４）の移動時に、前記２本のラン（１２、１４）の前記櫛状突起（４１２）が相互に対して噛み合うことを可能とする、請求項１から１４のいずれか一項、特に請求項１４に記載のラインガイドシステム（１）。
16. 前記下側ラン（１２）は、特に張設されたロープなど（２２１）による、割り当てられたガイドストランド（２２）の、いずれも前記対向ランとは逆を向く前記エネルギーチェーンの外向き面（Ｂ）上で外部配置されたプロファイル領域（１８）との相互作用によってガイドされ、かつ／又は
    前記上側ラン（１４）は、プロファイルストランド（２２２）として構成された前記ガイドストランド（２２）の、前記櫛状突起（４１２）との相互作用によってガイドされる、請求項１５に記載のラインガイドシステム（１）。
17. 前記プロファイルストランド（２２２）として構成された前記上側ランのための前記ガイドストランド（２２）は、前記下側ランのためのロープ状の前記ガイドストランド（２２）上に横方向に保持される、請求項１６に記載のラインガイドシステム（１）。
18. エネルギーチェーンのためのアドオンモジュール（３０４；４０４）であって、チェーンリンクのクロスバー（４２３；４２４ａ、４２４ｂ）及び／又は横リンクプレート（４１０）上に嵌合するために構成され、少なくとも１つのプロファイル領域（１８；３１８）を備え、
    前記アドオンモジュールは、少なくとも１本の横断方向安定化ガイドストランド（２２；２２３）と相互作用するために構成され、特定の前記プロファイル領域（１８；３１８）が、外部配置されてロープ状又はバー状のガイドストランド（２２；２２３）に対して相補的となるように形成され、部分的に円筒状内壁を有する少なくとも１つの凹部を備え、前記アドオンモジュール（３０４；４０４）は特に前記クロスバー（４２３；４２４ａ、４２４ｂ）及び／又は前記横リンクプレート（４１０）に対して係止可能である、アドオンモジュール（３０４；４０４）。
19. 前記プロファイル領域（１８；３１８）の近傍に、横断方向（Ｑ）に相互から離間した２本の平行支持スキッド（４０５）を備える請求項１８に記載のアドオンモジュール（４０４）。
20. 請求項１から１７のいずれか一項に記載のラインガイドシステム（１）のためのエネルギーチェーンのチェーンリンク（４４）であって、長手方向（Ｌ）に延在する２つの狭面（４１１）を各々が有する横断方向（Ｑ）に相互に対向する２枚の横リンクプレート（４１０）と、該横リンクプレート（４１０）を接続する少なくとも１本のクロスバー（４２４ａ、４２４ｂ）とを備え、前記横リンクプレート（４１０）及び前記クロスバー（４２４ａ、４２４ｂ）は、ガイドされる供給ラインのための受容空間（５００）を画定し、
    前記チェーンリンク（４４）は、少なくとも１本のロープ状又はバー状ガイドストランド（２２）と相互作用するために前記受容空間（５００）とは逆を向く少なくとも１つの外部プロファイル領域（１８）を備え、特定の前記プロファイル領域（１８）が前記クロスバー（４２４ａ、４２４ｂ）の少なくとも１つ及び／又は特定の前記横リンクプレート（４１０）の前記狭面（４１１）の少なくとも１本に配置され、前記ロープ状又はバー状ガイドストランド（２２）に断面において相補的なプロファイル形状、特に凹状で部分的に円筒状のプロファイル形状を有する、チェーンリンク（４４）。
21. 前記プロファイル領域（１８）は前記クロスバーの外面と一体に形成され、かつ、特に前記クロスバー上に構成され、又は別個のアドオンモジュール（３０４；４０４）の構成要素としての前記クロスバーに対して係止される、請求項２０に記載のチェーンリンク（４４）。
    

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