JP2023514234A - 回転ベースの流動制御アセンブリを有するシャントシステム、ならびに関連するシステムおよび方法 - Google Patents

回転ベースの流動制御アセンブリを有するシャントシステム、ならびに関連するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本技術は、眼内シャントシステムおよび方法に関する。いくつかの実施形態では、本技術は、患者の視覚の視界の外側の眼の前房内に設置するように構成された流入部分と、眼の異なる場所に設置するように構成された流出部分と、を有する排液要素を含む、眼内シャントシステムを含む。システムはまた、排液要素に動作可能に結合された回転式制御要素を有する流動制御アセンブリを含むことができる。流動制御アセンブリは、回転式制御要素に結合されており、かつ回転式制御要素の配向を選択的に変更するように構成されている、作動構造をさらに含むことができる。流入部分および/または流出部分を通る流体の量は、回転式制御要素の選択された配向に基づいて変動し得る。【選択図】図7D

Description

関連出願の相互参照
本出願は、以下の係属中の出願に対する優先権を主張する。
2020年2月14日に出願された米国仮特許出願第62/976,890号、
2020年2月25日に出願された米国仮特許出願第62/981,411号、
2020年11月20日に出願された米国仮特許出願第63/116,674号、および
2021年1月22日に出願された米国仮特許出願第63/140,543号。
前述の出願はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。さらに、参照により組み込まれる出願に開示される実施形態の構成要素および特徴は、本出願において開示および請求される様々な構成要素および特徴と組み合わされ得る。
本技術は、概して、インプラント可能な医療デバイス、特に、眼内シャントシステム、および患者の眼の異なる部分間の流体流動を選択的に制御するための関連する方法に関する。
緑内障は、進行性かつ不可逆的な視力喪失を引き起こす可能性のある視神経への損傷を伴う変性の眼球の状態である。緑内障は、高眼圧症、眼内の圧力の増加に関連することが多く、眼内の房水(「水」)の生成の増加および/または眼内から血流への水の流出率の減少からもたらされ得る。水は、眼の後房と前房との境界にある毛様体内で生成される。水は、前房内に流動し、最終的には眼の強膜内の毛細血管床内に流動する。緑内障は、典型的には、水を眼から血流に輸送する機構内の障害によって引き起こされる。
本技術は、概して、患者の眼の前房などの患者の第1の身体領域と、ブレブスペースなどの患者の第2の身体領域との間の流体の流動を選択的に制御するためのシャントシステムを対象とする。本明細書に開示されるシャントシステムは、流体を第1の身体領域から第2の身体領域に輸送するためにそこを通って延在するチャネルを有する排液要素を含むことができる。シャントシステムはまた、排液要素に対して回転可能に移動可能な制御要素と、作動されると、排液要素に対して制御要素を枢動させるか、さもなければ回転させる少なくとも1つの形状記憶作動要素と、を有する流動制御アセンブリまたはアクチュエータを含むことができる。制御要素を枢動/回転させることにより、チャネルと流体連通している1つ以上のアパーチャ(例えば、流体入口)を通る流体抵抗が変化し、それによって、排液要素を通る排液率が変化する。以下で詳細に説明するように、シャントシステムを通る流体の流動を制御するために回転運動を使用することにより、線形運動に依存する流動制御要素よりもいくつかの利点が提供されることが期待される。
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照して、より良好に理解することができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りに描画されていない。代わりに、本技術の原理を明確に例示することに、重点が置かれている。さらに、構成要素は、例示を明瞭にするだけのために特定の図において透明として示される場合があり、図示された構成要素が必ずしも透明であることを示すものではない。また、構成要素が概略的に示されている場合もある。
本技術の一実施形態に従って構成された、シャントがインプラントされた状態の眼の簡略化された正面図である。 図1Aの眼およびインプラントされたシャントの等角図である。 本技術の一実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリの正面図である。 本技術の別の実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリの正面図である。 本技術のさらなる実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリの正面図である。 図4Aのアセンブリの第1のプレート部材の正面図である。 図4Aのアセンブリの第1のプレート部材内に位置決めされた第2のプレート部材の正面図である。 本技術のさらなる実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリの上面図である。 図5Aのアセンブリの側断面図である。 本技術の別の実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリである。 負荷および/または圧縮構成における図6Aのアセンブリの正面図である。 回転構成における図6Bのアセンブリの正面図である。 本技術の選択した実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの正面図である。 図7Aに示す眼内シャントシステムの流動制御アセンブリの拡大図である。 図7Bに示す流動制御アセンブリの一部の拡大図である。 第1の構成における図7Aの眼内シャントシステムの作動アセンブリの拡大図である。 第2の構成における図7Dの作動アセンブリの拡大正面図である。 本技術の選択した実施形態に従って構成された、別の眼内シャントシステムの正面図である。 図8Aの眼内シャントシステムの側面図である。 図8Aの眼内シャントシステムの流動制御アセンブリの拡大正面図である。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、アクチュエータを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、アクチュエータを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、別のアクチュエータを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、さらに別のアクチュエータを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、さらに別のアクチュエータを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、さらに別のアクチュエータを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、流動制御アセンブリを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、流動制御アセンブリを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、流動制御アセンブリを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、別の流動制御アセンブリを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、別の流動制御アセンブリを示す。 シャントシステムを通る流体の流動を選択的に制御するための、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成された、別の流動制御アセンブリを示す。 本技術の実施形態による、調整可能な眼内シャントシステムを製造するための方法のフローチャートである。 本技術の実施形態に従って構成された、調整可能な眼内シャントシステムを使用して、緑内障を有する患者を治療するための方法のフローチャートである。
以下に提示される説明内で使用される専門用語は、本技術の特定の具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合であっても、その最も広い合理的な方法で解釈されることを意図している。特定の用語は以下で強調されることさえあり得るが、しかしながら、任意の制限された方法で解釈されることを意図したいずれかの専門用語は、この「発明を実施するための形態」のセクションで、そのように明確かつ具体的に定義される。さらに、本技術は、実施例の範囲内であるが、図1~17に関して詳細に説明されていない他の実施形態を含むことができる。
本明細書全体において「一実施形態(one embodiment)」または「実施形態(an embodiment)」に言及する場合、当該実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味している。したがって、本明細書全体の様々な場所において「一実施形態において」または「実施形態において」という句が出現した場合、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わせることができる。
本明細書全体を通して、例えば「一般的に」、「およそ」、および「約」などの相対的な用語に言及する場合、本明細書では、記載された値プラスまたはマイナス10%を意味するために使用される。本明細書全体を通して「抵抗」という用語への言及は、文脈が他に明確に規定しない限り、流体抵抗を指す。「排液率」、「流量」、および「流動」という用語は、構造を通る流体の運動を説明するために交換可能に使用される。
本明細書の特定の実施形態は、眼の前房からの流体のシャントに関して説明されているが、当業者は、本技術が、眼の他の部分から、および/または眼の他の部分の間で、より一般的には、第1の身体領域および第2の身体領域から、ならびに/または第1の身体領域と第2の身体領域との間で流体をシャントするように容易に適合することができることを理解する。さらに、本明細書の特定の実施形態は、緑内障治療の文脈で説明されているが、「緑内障シャント」または「緑内障デバイス」と称されるものを含む、本明細書の任意の実施形態は、それにもかかわらず、眼または他の身体領域の他の疾患または状態を含む、他の疾患もしくは状態を治療するために使用および/または修正され得る。例えば、本明細書において説明されるシステムは、限定されるものではないが、心不全(例えば、駆出率を維持する心不全、駆出率が低下した心不全など)、肺不全、腎不全、水頭症などを含む、圧力の増加および/または流体の蓄積を特徴とする疾患を治療するために使用することができる。さらに、概して、水をシャントすることに関して説明されているが、本明細書において説明されるシステムは、第1の身体領域と第2の身体領域との間で、血液または脳脊髄液などの他の流体をシャントするために等しく適用され得る。
本明細書で提供される見出しは、便宜上のものであり、特許請求された本技術の範囲または意味を解釈するものではない。
A.緑内障治療のための眼内シャント
緑内障は、視神経の損傷と関連付けられる眼疾患のグループを指し、最終的には視力喪失および失明を引き起こす。上記のように、緑内障は、眼内の水の生成の増加および/または眼内から血流への水の流出率の減少からもたらされる、眼内の圧力増加を特徴とする変性の眼球の状態である。圧力増加は、時間の経過とともに視神経の損傷につながる。残念ながら、患者は、多くの場合緑内障が発症するまで眼内圧力増加の症状が現れない。そのため、患者は、典型的には、症状がない場合でも、圧力増加が確認されると注意深く監視されなければならない。監視は、疾患の経過中継続されるため、臨床医は疾患の進行を食い止めるために早期に介入することができる。圧力を監視するには、患者が定期的に診療所を訪れる必要があるが、これは高価であり、時間がかかり、かつ不便である。緑内障の初期段階は、典型的には、薬物(例えば、点眼薬)および/またはレーザ治療で治療される。しかしながら、薬物/レーザ治療では不十分なとき、外科的アプローチを、使用することができる。外科的または低侵襲的アプローチは、主に、代替的な流体経路の作成または水流出のための自然経路の増強のいずれかによって、前房から血流への水の流出を増加させるように試みる。
図1Aおよび1Bは、本技術の実施形態による、ヒトの眼Eおよびシャントが眼E内にインプラントされ得る好適な場所を示している。より具体的には、図1Aは、シャント100がインプラントされた状態の眼Eの簡略化された正面図であり、図1Bは、図1Aの眼Eおよびシャント100の等角図である。最初に図1Aを参照すると、眼Eは、上直筋SR、下直筋IR、外側直筋LR、内側直筋MR、上斜筋SO、および下斜筋IOを含む、その運動を制御するためのいくつかの筋肉を含む。眼Eはまた、虹彩、瞳孔、および輪部も含む。
図1Aおよび1Bをともに参照すると、シャント100は、流入部分101が眼Eの前房内に位置決めされ、流出部分102は、ブレブスペースなど、眼E内の異なる場所に位置決めされるように位置決めされた排液要素105(例えば、排液管)を有することができる。シャント100は、様々な配向でインプラントすることができる。例えば、インプラントされるとき、排液要素105は、前房から上、下、内側、および/または外側方向に延在し得る。シャント100の設計に応じて、流出部分102は、いくつかの異なる好適な流出場所(例えば、脈絡膜と強膜との間、結膜と強膜との間など)に設置することができる。
流出抵抗は、例えば、流出場所がシャント(例えば、シャント100など)の外科的インプラント後の治癒プロセスを行う際、または前房から小柱網、シュレム管、コレクタチャネル、最終的には静脈および身体の循環器系を通る排液ネットワーク内のさらなる閉塞などの様々な理由で時間の経過とともに変化する可能性がある。したがって、臨床医は、そのような変化または他の臨床的理由に応じて、流出抵抗を増加させるか、または減少させるかのいずれかのために、インプラント後にシャントを修正することを所望する場合がある。例えば、多くの手技において、シャントは、インプラント時に修正されて、一時的に流出抵抗を増加させる。組織の治癒および流出抵抗の安定化を可能にするのに十分であると判断される一定期間後、シャントへの修正が覆され、それによって流出抵抗を減少させる。別の例では、臨床医は、シャントをインプラントし、その後の眼内圧力の監視の後に、シャントを通る排液率の修正が所望されるかを判定し得る。かかる修正は、患者にとって侵襲的で、時間がかかり、かつ/または高価である可能性がある。しかしながら、かかる手技に従わない場合、視神経への損傷を含む、さらなる合併症をもたらし得る低眼圧症(過度に低い眼圧)を作り出す可能性が高くなる。対照的に、本技術の実施形態に従って構成された眼内シャントシステムは、臨床医が、追加の侵襲的外科手技なしに、インプラント後にシャントを通る流体の流動を選択的に調整することを可能にする。
本明細書において説明されるシャントは、第1の排液率を有してインプラントされ、その後、第2の異なる排液率を実現するために遠隔調整され得る。調整は、個々の患者のニーズに基づくことができる。例えば、シャントは、第1のより低い流量でインプラントされ、その後、臨床的に必要な場合、第2のより高い流量に調整され得る。本明細書において説明されるシャントは、ab internoまたはab externoインプラント技術のいずれかを使用して送達させることができ、針を介して送達させることができる。針は、本明細書において説明されるシャントの様々な形状に対応するために、様々な形状および構成を有することができる。インプラント手技、インプラントデバイス、およびブレブ形成の詳細は、その開示が、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願第PCT/US20/41152号により詳細に説明されている。
本明細書において説明される実施形態の多くにおいて、流動制御アセンブリは、動作中にシャントを通る流体流動を選択的に妨害するか、または減衰させる特徴を導入するように構成される。このようにして、流動制御アセンブリは、シャントを通る流動抵抗を漸進的または連続的に変更して、圧力および/または流動を選択的に調節することができる。したがって、本技術に従って構成された流動制御アセンブリは、いくつかの異なる位置間の干渉または圧縮のレベルを調整し、多くの変数(例えば、IOP、水生成速度、生来の水流出抵抗、および/または生来の水流出速度)を適応させて、シャントを通る流量を正確に調節することができる。
開示された流動制御アセンブリは、エネルギーを使用して動作することができる。この特徴により、かかるデバイスを患者内にインプラントし、患者にさらに侵襲的な手術または手技を行うことなく、時間の経過とともに修正/調整することを可能にする。さらに、本明細書に開示されるデバイスは、外部エネルギー源(例えば、レーザ)からのエネルギーを介して作動させることができるので、かかるデバイスは、所望の配向または位置を維持するためにいずれの追加電力も必要としない。むしろ、本明細書に開示されるアクチュエータ/流体抵抗は、電力なしで所望の位置/配向を維持することができる。これは、かかるデバイスの使用可能な寿命を顕著に増加させ、かかるデバイスが初期のインプラント手技の後長く有効になることを可能にすることができる。
B.作動要素の動作
本技術のいくつかの実施形態は、可動制御要素(例えば、アーム、ゲート要素、突起など)に結合された少なくとも1つの作動要素を有する作動アセンブリ(例えば、流動制御アセンブリ、流動制御機構など)を含む。以下で詳細に説明するように、可動制御要素は、対応するポートまたはアパーチャとインターフェースする(例えば、少なくとも部分的に遮断する)ように構成することができる。ポートは、流入ポートまたは流出ポートとすることができる。作動要素の運動は、可動要素の(例えば、並進および/または回転)運動を生成する。
作動要素は、形状記憶材料(例えば、形状記憶合金、または形状記憶ポリマー)を含むことができる。作動要素の運動は、加えられた応力および/または形状記憶効果の使用(例えば、温度変化によって駆動される)によって生成することができる。形状記憶効果により、要素をその好ましい幾何学的構成(例えば、元のまたは製作された構成、形状セット構成、ヒートセット構成など)から改変した変形を、流動制御アセンブリの動作中に大部分または完全に逆転させることができる。例えば、熱作動(加熱)は、アクチュエータ材料の状態の変化(例えば、相変化)を誘発することによって変形を逆転させることができ、好ましい幾何学的構成への形状変化を促進する一時的な内部応力の上昇を誘発する。形状記憶合金の場合、状態の変化は、マルテンサイト相(代替的に、R相)からオーステナイト相の変化であり得る。形状記憶ポリマーの場合、状態の変化は、ガラス転移温度または融解温度によるものであり得る。状態の変化は、作動要素に任意の(例えば、外部からの)応力を加えることなく、材料の変形、例えば、その好ましい幾何学的構成に対する変形を逆転させることができる。すなわち、第1の温度(例えば、体温)において材料に与えられる変形は、材料を第2の(例えば、より高い)温度まで上昇させることによって、(例えば、熱的に)回復および/または改変することができる。冷却すると(かつ状態が変化し、例えば、マルテンサイト相に戻ると)、作動要素はその好ましい幾何学的構成を保持する。材料がこの比較的より低温の状態にあると、材料を熱弾性的に変形させるために必要な力または応力が小さくなり得、その後、外部応力が加えられると、作動要素が元の幾何学的構成から再び変形することができる。
作動要素は、状態の変化が起こる転移温度(例えば、オーステナイト開始温度、オーステナイト最終温度など)が閾値温度(例えば、体温)を超えるように処理され得る。例えば、転移温度は、約45℃、約50℃、約55℃、または約60℃に設定することができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータ材料は、第1の状態(例えば、体温での熱弾性マルテンサイト相または熱弾性R相)における材料の上部プラトー応力(例えば、「UPS_体温」)が、加熱された状態(例えば、超弾性状態)における材料の上部プラトー応力(例えば、「UPS_作動温度」)よりも低くなるように、体温からオーステナイト開始温度を超える(または代替的に、R相開始温度を超える)温度まで加熱され、それによって、部分的または完全な自由回復を実現する。例えば、アクチュエータ材料は、UPS_作動温度>UPS_体温となるように加熱され得る。いくつかの実施形態では、アクチュエータ材料は、第1の状態(例えば、体温での熱弾性マルテンサイトまたは熱弾性R相)における材料の上部プラトー応力が、加熱された状態(例えば、超弾性状態)における材料の下部プラトー応力(例えば、「LPS」)よりも低くなるように、体温からオーステナイト開始温度を超える(または代替的に、R相開始温度を超える)温度まで加熱され、それによって、部分的または完全な自由回復を実現する。例えば、アクチュエータ材料は、LPS_活性化温度>UPS_体温になるようにエージングされ得る。いくつかの実施形態では、アクチュエータ材料は、第1の状態(例えば、熱弾性マルテンサイトまたは熱弾性R相)における材料の上部プラトー応力が、加熱された状態における材料の下部プラトー応力よりも高くなるように、体温からオーステナイト開始温度を超える(または代替的に、R相開始温度を超える)温度まで加熱され、それによって、部分的または完全な自由回復を実現する。例えば、アクチュエータ材料は、LPS_活性化温度<UPS_体温になるようにエージングされ得る。
流動制御アセンブリは、作動要素が実質的に同じである好ましい幾何学的構成(例えば、記憶形状、または長さ、L0)を有するように形成することができる。流動制御アセンブリは、患者内へ導入(例えば、インプラント)されると、少なくとも1つの(例えば、第1の)作動要素/形状記憶要素が、その好ましい幾何学的構成に対して変形されており(例えば、L1≠L0となるように)、一方、第1の作動要素に隣接して位置決めされている少なくとも1つの他の対向する(例えば、第2の)作動要素/形状記憶要素が、実質的にその好ましい幾何学的構成である(例えば、L0)ように、アセンブリされ得る。しかしながら、他の実施形態では、第1および第2の作動要素の両方が、患者内へ導入されると、それらの対応する好ましい幾何学的構成に対して変形され得る(例えば、第1の作動要素は、その好ましい幾何学的構成に対して収縮され、第2の作動要素は、その好ましい幾何学的構成に対して拡張される)。
本技術のいくつかの実施形態では、L1>L0である。例えば、変形された第1の作動要素は、その好ましい「形状記憶」長さに対して引き伸ばされている。いくつかの実施形態では、L1<L0である。例えば、変形された第1の作動要素は、その好ましい形状記憶長さに対して圧縮される。流動制御アセンブリは、動作中、その全体の寸法(例えば、全体の長さ)が実質的に固定されるように形成することができる(例えば、L0+L1=定数)。例えば、作動要素の移動が固定点間で生じるように、作動要素の(例えば、最も外側の)端部分を固定することができる。長さとともに、作動要素の全体的な幾何学的形状は、動作中、作動要素内の変形が約10%、約9%、約8%、約7%、または約6%未満のままであるように選択することができる。
(例えば、第1および第2の)作動要素は、第1の作動要素/第1の形状記憶要素の動き(例えば、撓みまたは変形)が、第2の作動要素/第2の形状記憶要素の対向する動きを伴う(例えば、引き起こす)ように配置されている。動きは、撓みまたは変形の可能性がある。動作中、流動制御アセンブリの第1の作動要素の選択的加熱により、第1の作動要素をその好ましい幾何学的構成に移動させかつ/または向かわせ(例えば、L1からL0に戻る)、結合された可動要素を移動させる。同時に、第1の作動要素の引き伸ばしは、第2の作動要素の圧縮を伴う(例えば、引き起こす)(例えば、L0からL1へ)。第2の作動要素は加熱されず(例えば、体温のまま)、したがって、第2の作動要素は変形する(例えば、マルテンサイトのままで、圧縮する)。第1の作動要素は、加熱の後冷えて、塑性変形可能な状態に戻る。流動制御アセンブリの構成(例えば、可動要素の位置)を逆にするために、第2の作動要素を加熱して、その好ましい幾何学的構成に移動させかつ/または向かわせる(例えば、L1からL0へ)。第2の作動要素がその好ましい幾何学的構成に戻ることにより、可動要素が前の位置まで移動して戻り、第1の作動要素が圧縮する(例えば、L0からL1へ)。流動制御アセンブリの可動要素の位置は、前述の動作を繰り返すことによって、繰り返しトグルすることができる(例えば、開いた状態と閉じた状態との間で)。作動要素の加熱は、入射エネルギーを加えることによって(例えば、レーザまたは誘導結合を介して)達成することができる。さらに、上で言及されるように、入射エネルギー源は、患者の体外にあり得る(例えば、非侵襲的である)。
C.眼内シャントシステム用の流動制御アセンブリ
上記のように、本技術は、概して、眼内シャントシステムを対象とする。そのようなシステムは、眼の前房から流体を遠ざけてシャントするように構成された排液要素(例えば、細長い流管またはプレート)を含む。例えば、排液要素は、前房内(例えば、視覚の視界から離れた場所)に設置するように構成された流入部分と、眼の異なる場所(例えば、結膜下のブレブスペース)に設置するように構成された流出部分と、を含むことができる。排液要素を通る流体流動を選択的に制御するために(例えば、インプラント後)、システムは、排液要素に動作可能に結合された流動制御アセンブリをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、流動制御アセンブリは、排液要素の一部に(例えば、流出部分または流入部分に)動作可能に結合された回転式制御要素を含む。回転式制御要素は、カム、プレート、レバー、ゲートバルブ、もしくは複数の異なる配向に回転できる任意の他の構造であり得るか、またはこれらを含むことができる。回転式制御要素またはその構成要素の配向は、排液要素の一部を通る流体流動の量に影響を与え得る。
図2は、本技術の一実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリ200の正面図である。流動制御アセンブリ200は、作動構造204に結合された回転式制御要素202を含む。回転式制御要素202は、第1の端部分206aと、第2の端部分206bと、第1の端部分206aと第2の端部分206bとの間に配設されたカム部分206cと、を有する細長い部材205を含むことができる。細長い部材205は、回転軸Aを中心に(例えば、時計回りおよび/または反時計回りの方向に)回転するように構成することができる。いくつかの実施形態では、カム部分206cは、回転軸Aを中心とした細長い部材205の回転を可能にする締結具(例えば、ピン、ねじ、ピボットなど-図示せず)を受容するように構成されたアパーチャ208を含む。
回転式制御要素202は、排液要素(図示せず)の流出部分に動作可能に結合されて、そこを通る流体流動を選択的に制御する(例えば、眼の前房内の圧力を調節する)ことができる。例えば、流出部分は、そこに形成された1つ以上のアパーチャを含み、流体の流出を可能にすることができる(例えば、図1Aおよび1Bに関して説明した流出ポート102と同様)。回転式制御要素202は、回転式制御要素202の配向に応じて、1つ以上のアパーチャが回転式制御要素202によって閉塞されるか、または閉塞されないこととなり得るように、アパーチャの近くまたは隣接して位置決めされ得る。第1の配向に回転されると、回転式制御要素202は、アパーチャを部分的または完全に覆って、アパーチャからの流体流動を部分的または完全に閉塞することができる。第2の配向に回転されると、回転式制御要素202は、アパーチャがアクセス可能であり、流体が閉塞をほとんどまたは全く伴わずにそこから流れることができるように、アパーチャから離間されることができる。その結果、流出部分を通る流体流動の量は、閉塞されたアパーチャの数および/または各アパーチャが閉塞された程度に基づいて変動し得る。他の実施形態では、回転式制御要素202は、1つ以上の流入アパーチャ(図示せず)が、回転式制御要素202によって閉塞されないか、または部分的から完全に閉塞されるかもしくは閉塞されないこととなり得るように、排液要素(図示せず)の流入部分に結合される。
図示の実施形態では、例えば、細長い部材205またはその構成要素(例えば、カム部分206c、第1の端部分206a、および/または第2の端部分206b)は、排液要素(図示せず)の流出部分のアパーチャの近くまたは隣接して位置決めされ得る。細長い部材205が第1の配向に回転されると、カム部分206cはアパーチャを部分的または完全に覆うことができる。いくつかの実施形態では、細長い部材205が第2の配向に回転されると、カム部分206cに形成されたノッチ209は、カム部分206cがアパーチャから離間し、かつそこを流れる流体流動をもはや閉塞しないように、アパーチャの上に位置決めされ得る。
作動構造204は、回転式制御要素202の回転を実施するように構成され得る。図示の実施形態では、例えば、作動構造204は、回転式制御要素202に(例えば、細長い部材205に)結合された、第1の作動要素208aおよび第2の作動要素208bを含む。第1および第2の作動要素208a~bは各々、ベース支持体210によって支持することができ、ベース支持体210と回転式制御要素202との間で長手方向に延在することができる。例えば、第1の作動要素208aは、ベース支持体210に結合された第1の端部分212aと、細長い部材205の第1の端部分206aに結合された第2の端部分212bと、を含むことができる。第2の作動要素208bは、ベース支持体210に結合された第1の端部分214aと、細長い部材205の第2の端部分206bに結合された第2の端部分214bと、を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1および第2の作動要素208a~bは、先で説明されるように、エネルギーが加えられると、第1の相/状態(例えば、マルテンサイト状態または中間状態)から第2の相/状態(例えば、中間状態またはオーステナイト状態)に少なくとも部分的に転移するように構成された、1つ以上の形状記憶材料を含む。第1および第2の作動要素208a~bは各々、第1の構成(例えば、記憶形状、好ましい幾何学的形状など)と第2の構成(例えば、記憶形状とは異なる形状、変形した幾何学的形状など)との間で、形状記憶効果によって(例えば、加熱した場合)、形状が変化するか、さもなければ変容するように構成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、記憶形状は伸長構成であり、一方、他の実施形態では、記憶形状は短縮構成である。
図示の実施形態では、第1の作動要素208aは、加熱されたとき、伸長構成に変容して、回転式制御要素202を第1の方向(例えば、反時計回り)に沿って回転可能に移動させるように構成することができ、第2の作動要素208bは、加熱されたとき、伸長構成に変容して、回転式制御要素202を第2の、反対方向(例えば、時計回り)に沿って回転可能に移動させるように構成することができる。他の実施形態では、第1の作動要素208aは、加熱されたとき、短縮構成に変容して、回転式制御要素202を第1の方向(例えば、時計回り)に沿って回転可能に移動させるように構成することができ、第2の作動要素208bは、加熱されたとき、短縮構成に変容して、回転式制御要素202を第2の、反対方向(例えば、反時計回り)に沿って回転可能に移動させるように構成することができる。任意選択的に、第1および第2の作動要素208a~bは、形状記憶効果による一方の作動要素の作動が、他方の作動要素の対応する撓みおよび/または変形を生成するように、互いに対向するように構成することができる。例えば、一方の作動要素の伸長構成への変容が、他方の作動要素の短縮構成への変容を引き起こすことができ、かつ/または一方の作動要素の短縮構成への変容が、他方の作動要素の伸長構成への変容を引き起こすことができる。
第1および第2の作動要素208a~bの幾何学的形状は、いくつかの異なる方法で構成することができる。例えば、図示の実施形態では、第1および第2の作動要素208a~bは各々、蛇行または「ジグザグ」形状の構造を形成するように互いに相互接続された、複数の頂点または屈曲領域216および複数のストラット218を含む(参照番号は、単に明瞭にする目的で、第1の作動要素208aの頂点およびストラットについてのみ示されている)。第1および第2の作動要素208a~bは各々、頂点216および/またはストラット218を(例えば、長手方向に沿って)互いにさらに離して移動させることによって、伸長構成に変容することができる。逆に、第1およびセクション作動要素208a~bは各々、頂点216および/またはストラット218を(例えば、長手方向に沿って)互いに近づけることによって、短縮構成に変容することができる。
いくつかの実施形態では、第1および第2の作動要素208a~bは各々、作動要素全体に刺激を加えることによって個別に作動される。他の実施形態では、刺激は、作動要素の一部のみに加えることができる。例えば、選択された作動要素の1つ以上の頂点216および/または1つ以上のストラット218など、複数の異なる場所に刺激を加えることができる。そのような実施形態では、刺激は、異なる場所の各々に同時に加えることができ、または異なる時間に(例えば、順次)、異なる場所に加えることができる。その結果、形状変化の程度は、刺激が加えられる場所の数に基づいて調節できる。例えば、より多くの場所に刺激を加えることにより、より大きな形状変化を生成でき、一方、より少ない数の場所に刺激を加えることにより、より小さな形状変化を生成できる。
第1および第2の作動要素208a~bは、回転式制御要素202の回転ベースの作動を可能にするために、いくつかの異なる方法で構成できることが理解されるであろう。例えば、図2は、第1および第2の作動要素208a~bを各々4つの頂点216および3つのストラット218を有するものとして示しているが、他の実施形態では、第1および第2の作動要素208a~bは、異なる数の頂点(例えば、1、2、3、5、またはそれ以上)および/または異なる数のストラット(例えば、1、2、4、5、またはそれ以上)を含むことができる。さらに、図2は頂点216が湾曲しており、ストラット218が線形であるとして示しているが、他の実施形態では、頂点216および/またはストラット218は他の幾何学的形状(例えば、湾曲、線形、曲線、角など)を有することができる。
図3は、本技術の別の実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリ300の正面図である。流動制御アセンブリ300は、図2に関して説明された流動制御アセンブリ200と略同様であり得、類似の参照番号(例えば、回転式制御要素202対回転式制御要素302)が、同様または同一の構成要素を識別するために使用される。したがって、図3の流動制御アセンブリ300の考察は、図2の流動制御アセンブリ200とは異なる特徴に限定されることとなる。
流動制御アセンブリ300は、第1の端部分306aと、第2の端部分306bと、その間のカム部分306cと、を備える細長い部材305を有する、回転式制御要素302を含む。第1および第2の端部分306a~bは各々、その中に形成されたそれぞれの保持機構(例えば、第1の保持機構320aおよび第2の保持機構320b)を含むことができる。流動制御アセンブリ300は、第1の作動要素308aと、第2の作動要素308bと、を有する作動構造304をさらに含む。第1の作動要素308aは、ベース支持体310に結合された第1の端部分312aと、第1の保持機構320aに係合された第2の端部分312bと、を含むことができる。第2の作動要素308bは、ベース支持体310に結合された第1の端部分314aと、第2の保持機構320bに係合された第2の端部分314bと、を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1および第2の保持機構320a~bは各々、その中に形成されたチャネルを含み、第2の端部分312b、314bは各々、対応するチャネル内に受容されるように形作られている。第1および第2の保持機構320a~bは、第2の端部分312b、314bがその中で移動できるように、それぞれの第2の端部分312b、314bよりも大きいサイズにすることができる。第1および第2の作動要素308a~bの形状が変化すると(例えば、本明細書において説明される形状記憶効果によって)、第1および第2の端部分312b、314bは、それぞれのチャネル内でスライドして、回転式制御要素302を回転可能に移動させることができる。
図4A~4Cは、本技術のさらなる実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリ400を示している。より具体的には、図4Aは、アセンブリ400の正面図であり、図4Bは、アセンブリ400の第1のプレート部材420の正面図であり、図4Cは、第1のプレート部材420内に位置決めされた、アセンブリ400の第2のプレート部材430の正面図である。
最初に図4Aを参照すると、流動制御アセンブリ400は、作動構造404に結合された回転式制御要素402を含む。回転式制御要素402は、(例えば、回転軸Aを中心として)複数の異なる配向に回転するように構成された、細長部材405を含むことができる。作動構造404は、細長部材405に結合されており、かつベース支持体410によって支持された、第1の作動要素408aおよび第2の作動要素408bを含むことができる。作動構造404および細長部材405は、図2および3に関して先で説明される、対応する構成要素と同一または略同様であり得る。したがって、図4の流動制御アセンブリ400の考察は、図2および3の実施形態とは異なるそれらの特徴に限定されることとなる。
図4A~4Cを一緒に参照すると、回転式制御要素402は、第1のプレート部材420と、第1のプレート部材420に対して回転可能に移動するように構成された第2のプレート部材430と、をさらに含む。図4Bに最良に見られるように、第1のプレート部材420は、略平坦な形状を有することができ、かつ流入口422、流出口424、および流入口422と流出口424との間の凹部426を含むことができる。流入口422および流出口424は各々、凹部426を取り囲む第1のプレート部材420の周辺部分428に形成された1つ以上のアパーチャ、開口部、ポート、チャネルなどを含むことができる。流入口422は、排液要素の流出部分および/または流入部分に流体結合することができる(例えば、眼の前房から流体をシャントするため-図示せず)。流出口424は、眼内の場所(例えば、結膜下のブレブスペース)に流体結合することができる。
図4Cに最良に見られるように、第2のプレート部材430は、略平坦な形状を有することができ、かつ第1のプレート部材420の凹部426内に位置決めされ得る。凹部426内の第2のプレート部材430の位置決めにより、流入口422と流出口424とを流体結合する流動チャネル432を画定することができる。例えば、図示の実施形態では、第2のプレート部材430は、凹部426と同様の形状であるが、流動チャネル432が第2のプレート部材430と第1のプレート部材430の周辺部分428とのギャップによって少なくとも部分的に画定されるように、より小さなサイズ(例えば、より小さな表面積)を有する。図示の実施形態では、ギャップは、第2のプレート部材430の周縁全体の周りに延在する。他の実施形態では、ギャップは、第2のプレート部材430の周縁の周りに部分的にのみ延在することができる。
回転式制御要素402は、第1のプレート部材420に対する第2のプレート部材430の配向に基づいて、流動チャネル432を通る流体流動の量を制御するように構成することができる。いくつかの実施形態では、第2のプレート部材430は、第1のプレート部材420に対して回転軸Aを中心に(例えば、時計回りおよび/または反時計回りの方向に)回転するように構成することができる。任意選択的に、第2のプレート部材430は、第2のプレート部材430に形成されたアパーチャ434内に受容される締結具(例えば、ピン、ねじ、ピボットなど-図示せず)などによって、第1のプレート部材420に回転可能に結合することができる。
第2のプレート部材430は、第2のプレート部材430が回転するにつれて流動チャネル432の幾何学的形状(例えば、サイズおよび/または形状)が変化するように構成された形状を有することができる。その結果、流動チャネル432を通る流体流動は、第2のプレート部材430を複数の異なる配向に回転させることによって選択的に調整することができる。例えば、第2のプレート部材430の回転により、流動チャネル432の断面積を増加または減少させることができる。別の例として、第2のプレート部材432の回転により、流動チャネル432の1つ以上の部分が閉塞されるか、または閉塞されないようにすることができる。さらに別の例として、第2のプレート部材430の回転により、流入口422および/または流出口424が閉塞されるか、または閉塞されないようにすることができる。図示の実施形態では、第2のプレート部材430は、突出部分436を含む。第1の配向にあるとき(例えば、図4Cに示すように)、突出部分436は流出口424から離れて位置決めされ得、したがって、流体流動がほとんどまたは全く閉塞なしに通過できるようになる。第2の配向に回転される(例えば、時計回りに回転される)と、突出部分436は、流出口424の近くまたは隣接して、かつ/または流出口424の近くの流動チャネル432の一部内に移動することができ、それによって流出口424を通る流体流動を部分的または完全に閉塞することができる。
再び図4Aを参照すると、第2のプレート部材430の回転は、作動構造404によって作動させることができる。いくつかの実施形態では、第2のプレート部材430は、細長い部材405を介して作動構造404に結合されている。例えば、第1および第2の作動要素408a~bは、細長い部材405に結合されて、その回転を制御することができる。細長い部材405は、細長い部材405の回転が第2のプレート部材430の対応する回転(例えば、回転軸Aを中心とした時計回りまたは反時計回りの方向)を生成するように、第2のプレート部材430に結合することができる。他の実施形態では、作動構造404が第2のプレート部材430に直接結合されてその回転を制御するように、細長い部材405を省略することができる。作動構造404が細長い部材405および/または第2のプレート部材430の回転を作動させる技術は、図2および3に関して先で説明される実施形態と同一または略同様であり得る。例えば、第1および第2の作動要素408a~bは、加熱されると形状が変化して、細長い部材405および/または第2のプレート部材430を回転させるように構成された形状記憶材料を含むことができる。
流動制御アセンブリ400は、いくつかの異なる方法で構成できることが理解されるであろう。例えば、図4A~4Cは、第1のプレート部材420を略円形の形状を有するものとして示しているが、他の実施形態では、第1のプレート部材420は異なる形状(例えば、楕円形、正方形、長方形、多角形など)を有することができる。第2のプレート部材430の形状もまた、必要に応じて変えることができる。さらに、凹部426および/または第2のプレート部材430の幾何学的形状は、流動チャネル432の幾何学的形状および/または流動抵抗特性を選択的に修正するために、いくつかの異なる方法で構成することができる。例えば、他の実施形態では、突出部分436は、流出口424の代わりに流入口422の近くに位置することができ、または第2のプレート部材430は、流入口422、流出口424、および/または流動チャネル432に対して異なる場所に複数の突出部分を含むことができる。
図5Aおよび5Bは、それぞれ、本技術のさらなる実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリ500の上面図および側断面図である。図5Aおよび5Bを一緒に参照すると、流動制御アセンブリ500は、作動構造504に結合された回転式制御要素502を含む(作動構造504は、単に明瞭にするために図5Bから省略されている)。回転式制御要素502は、第2のプレート部材530に結合された第1のプレート部材520を含むことができる。第1のプレート部材520は、第2のプレート部材530の真下に位置決めされ得る。第1および第2のプレート部材520、530は各々、略平坦な形状(例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、多角形、または他の形状)を有することができる。図示の実施形態では、第1および第2のプレート部材520、530は同じ形状を有するが、サイズが異なる(例えば、第1のプレート部材520は第2のプレート部材530よりも大きい)。他の実施形態では、第1および第2のプレート部材520、530は異なる形状を有することができる。
第1のプレート部材520は、第1の流動チャネル522を含むことができる。第1の流動チャネル522は、眼内の場所(例えば、結膜下のブレブスペース)に流体結合することができる。図5Bに最良に見られるように、第1の流動チャネル522は、第1のプレート部材520の外側に位置する外側セクション524aと、第1のプレート部材520内に形成された内側セクション524bと、を含むことができる。図示の実施形態では、外側セクション524aは、第1のプレート部材520の側面526aに結合されており、内側セクション524bは、側面526aから第1のプレート部材520の上面526bまで第1のプレート部材520を通って延在する。他の実施形態では、外側セクション524aは、第1のプレート部材520の異なる部分に(例えば、異なる側面または底面に)結合することができ、内側セクション524bは、その部分から上面526bまで第1のプレート部材520を通って延在することができる。代替的に、第1の流動チャネル522が内側セクション524bのみを含むように、外側セクション524aを省略することができる。
第2のプレート部材530は、第2の流動チャネル532を含むことができる。第2の流動チャネル532は、排液要素の流出部分に流体結合することができる(例えば、眼の前房から流体をシャントするため-図示せず)。図5Bに最良に見られるように、第2の流動チャネル532は、第2のプレート部材530の外側に位置する外側セクション534aと、第2のプレート部材530内に形成された内側セクション534bと、を含むことができる。図示の実施形態では、外側セクション534aは、第2のプレート部材530の上面536aに結合されており、内側セクション534bは、上面536aから第2のプレート部材530の下面536bまで第2のプレート部材530を通って延在する。他の実施形態では、外側セクション534aは、第2のプレート部材530の異なる部分(例えば、側面)に結合することができ、内側セクション534bは、その位置から下面526bまで第2のプレート部材530を通って延在することができる。代替的に、第2の流動チャネル532が内側セクション534bのみを含むように、外側セクション534aを省略することができる。
いくつかの実施形態では、第2のプレート部材530は、第1のプレート部材520に対して(例えば、回転軸Aを中心として)回転可能に移動して、第1の流動チャネル522に対する第2の流動チャネル532の位置を変更するように構成される。その結果、第1のプレート部材520に対する第2のプレート部材530の配向に応じて、第1および第2の流動チャネル522、532を互いに整列させて(例えば、図5Bに示すように)、そこを通る流体を許容することができるか、または、互いにオフセットされて、そこを通る流体流動を低減または防止することができる。例えば、第1および第2の流動チャネル522、532が整列されたとき、第1の流動チャネル522の内側セクション524bは、第2の流動チャネル532の内側セクション534bと整列かつ流体結合され、それによって、そこを通る流体流動を可能にする閉塞されていない流路を作り出す。結果として、流体は、眼の一部(例えば、前房)から、第2の流動チャネル532を通り、第1の流動チャネル522を通り、眼の異なる場所に流れ出ることができる。逆に、第1および第2の流動チャネル522、532が互いにオフセットされたとき、第1の流動チャネル522の内側セクション524bをオフセットして、第2の流動チャネル532の内側セクション534bから流体的に結合解除することができ、それによって、それを通る流体流動を低減または防止する。
再び図5Aを参照すると、第2のプレート部材530の回転は、作動構造504によって作動させることができる。作動構造504は、第1の作動要素508aおよび第2の作動要素508bを含むことができる。図示の実施形態では、第1および第2の作動要素508a~bは各々、第2のプレート部材530に結合されたそれぞれの第1の端部分512a、514aと、第1のプレート部材520に結合されたそれぞれの第2の端部分512b、514bと、を含む。他の実施形態では、第1の端部分512a、514aを第1のプレート部材520に結合することができ、第2の端部分512b、514bを第2のプレート部材530に結合することができる。第1および第2の作動要素508a~bは各々、第2のプレート部材530の周縁に沿って少なくとも部分的に延在する細長い構造(例えば、ストラット、板ばねまたはガイドワイヤに巻き付けられた巻きばねなどのばね、コイル、ワイヤなど)であり得る。図示の実施形態では、第1および第2の作動要素508a~bは、第2のプレート部材530の対向する周辺部分に位置決めされている。
いくつかの実施形態では、第1および第2の作動要素508a~bは、先で説明されるように、エネルギーが加えられると、第1の相/状態(例えば、マルテンサイト状態または中間状態)から第2の相/状態(例えば、中間状態またはオーステナイト状態)に少なくとも部分的に転移するように構成された、1つ以上の形状記憶材料を含む。第1および第2の作動要素208a~bは各々、第1の構成(例えば、記憶形状、好ましい幾何学的形状など)と第2の構成(例えば、記憶形状とは異なる形状、変形した幾何学的形状など)との間で、形状記憶効果によって(例えば、加熱した場合)、形状が変化するか、さもなければ変容して、第2のプレート部材530の回転を駆動することができる。例えば、いくつかの実施形態では、記憶形状は伸長構成であり、他の実施形態では、記憶形状は短縮構成である。
例えば、図示の実施形態では、第1の作動要素508aは、加熱されたとき、伸長構成に変容して、第2のプレート部材530を第1の方向(例えば、時計回り)に沿って回転させるように構成されており、第2の作動要素508bは、加熱されたとき、伸長構成に変容して、第2のプレート部材530を第2の、反対方向(例えば、反時計回り)に沿って回転させるように構成されている。代替的にまたは組み合わせて、第1の作動要素508aは、加熱されたとき、短縮構成に変容して、第2のプレート部材530を第1の方向(例えば、反時計回り)に沿って回転させるように構成することができ、第2の作動要素508bは、加熱されたとき、伸長構成に変容して、第2のプレート部材530を第2の、反対方向(例えば、時計回り)に沿って回転させるように構成することができる。任意選択的に、第1および第2の作動要素508a~bは、形状記憶効果による一方の作動要素の作動が、他方の作動要素の対応する撓みおよび/または変形を生成するように、互いに対向するように構成することができる。例えば、一方の作動要素の伸長構成への変容が、他方の作動要素の短縮構成への変容を引き起こすことができ、かつ/または一方の作動要素の短縮構成への変容が、他方の作動要素の伸長構成への変容を引き起こすことができる。第1および第2の作動要素508a~bの形状の変化により、第1のプレート部材530の回転を駆動して、第1および第2の流動チャネル522、532の整列を制御することができる。
図6A~6Cは、本技術の別の実施形態に従って構成された、眼内シャントシステムの流動制御アセンブリ600を示している。より具体的には、図6Aは、無負荷および/または非圧縮構成におけるアセンブリ600の正面図であり、図6Bは、負荷および/または圧縮構成におけるアセンブリ600の正面図であり、図6Cは、回転構成におけるアセンブリ600の正面図である。
図6A~6Cを一緒に参照すると、流動制御アセンブリ600は、フレーム構造602を含む。フレーム構造602は、上部セグメント606によって互いに結合された第1のストラット604aおよび第2のストラット604bを含むことができる。第1および第2のストラット604a~bは各々、略線形の形状を有することができる。第1および第2のストラット604a~bは各々、フレーム構造602の縦軸に沿って延在することができ、かつ第1および第2の湾曲セグメント608a~bにそれぞれ結合することができる。第1および第2の湾曲セグメント608a~bは、ベースセグメント610によって互いに接続することができる。ベースセグメント610は、ピン要素612に結合することができる。ピン要素612は、フレーム構造602の縦軸に沿って上部セグメント606に向かって延在し、かつ端部分614で終端する、細長い、略線形の構造とすることができる。いくつかの実施形態では、第1および第2のストラット604a~b、上部セグメント606、第1および第2の湾曲セグメント608a~b、ベースセグメント610、およびピン要素612は、フレーム構造602が単一の一体型の構成要素として製造されるように、互いに対して一体的に形成される。他の実施形態では、フレーム構造602の構成要素のうちの1つ以上が別々に製造され、その後、互いに結合されてフレーム構造602を形成する。
フレーム構造602は、最初、ピン要素612が上部セグメント606から離れて位置決めされている、製作された構成または非張力構成(例えば、図6Aに示すような無負荷および/または非圧縮構成)であることができる。続いて、フレーム構造602は、ベースセグメント610およびピン要素612を上部セグメント606に向かって、ピン要素612の端部分614が上部セグメント606に形成された保持機構616と係合されるまで移動させることによって、張力構成(例えば、図6Bに示すような負荷および/または圧縮構成)に置くことができる。例えば、保持機構616は、端部分614をその中に保持するのに好適な、ノッチ、溝、アパーチャ、または他の構造とすることができる。ピン要素612の端部分614は、保持機構616と係合してピン要素612をそこに固定するのに好適なフランジ、リップ、突出部、または任意の他の構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、フレーム構造602は、非張力構成で製造され、その後、使用のために張力構成に置かれる(例えば、患者の眼内へのインプラント前、インプラントと同時、またはインプラント後)。
いくつかの実施形態では、ベースセグメント610は、排液要素を通る流体流動を選択的に制御するための回転式制御要素として機能する(例えば、眼の前房から流体をシャントするため-図示せず)。例えば、ベースセグメント610は、排液要素(図示せず)の流出部分または流入部分の1つ以上のアパーチャの近くまたは隣接して位置決めされ得る。第1の配向にあるとき(例えば、図6Bに示すように)、ベースセグメント610は、アパーチャを部分的または完全に覆って、アパーチャからの流体流動を部分的または完全に閉塞することができる。第2の配向に(例えば、図6Cに示すように反時計回り方向に沿って)回転されると、ベースセグメント610はアパーチャから離間して、そこから流体流動がほとんどまたは全く閉塞されずに流れるようにすることができる。
第1の湾曲セグメント608aおよび/または第2の湾曲セグメント608bは、ベースセグメント610を回転させて流体流動を選択的に調整するための作動構造として機能することができる。図示の実施形態では、例えば、第2の湾曲セグメント608bは、先で説明されるように、エネルギーが加えられると、第1の相/状態(例えば、マルテンサイト状態または中間状態)から第2の相/状態(例えば、中間状態またはオーステナイト状態)に少なくとも部分的に転移するように構成された、1つ以上の形状記憶材料から作られている。エネルギーが加えられると、第2の湾曲セグメント608bは、それを硬化させ、かつ/または形状を収縮構成に変化させる相転移を受けることができる。結果として、ベースセグメント610は、例えば、図6Cに示され、かつ矢印Aによって示されるように、第2の湾曲セグメント608bに向かう反時計回りの方向に沿って回転/枢動することができる。任意選択的に、いくつかの実施形態では、第1の湾曲セグメント608aもまた、ベースセグメント610の回転を作動させるように構成された形状記憶材料から作られる。エネルギーが第1の湾曲セグメント608aに加えられると、硬化および/または収縮構成への形状の変化が可能であり、したがって、ベースセグメント610を第1の湾曲セグメント608aに向かう時計回り方向に沿って回転/枢動させる。その結果、第1および第2の湾曲セグメント608a~bは互いに対向して、ベースセグメント610が2つの反対方向に回転/枢動できるようにすることができる。
図7A~7Eは、本技術の選択した実施形態に従って構成された、眼内シャントシステム10(「システム10」)を示している。より具体的には、図7Aはシステム10の正面図であり、図7Bは図7Aで確認された領域から切り取られたシステム10の流動制御アセンブリ700の拡大正面図であり、図7Cは流動制御アセンブリ700のアクチュエータ701aの拡大正面図であり、図7Dは第1の構成におけるアクチュエータ701の拡大正面図であり、図7Eは第2の、異なる構成におけるアクチュエータ701の拡大正面図である。
最初に図7Aを参照すると、システム10は、流動制御アセンブリ700、およびケーシング、プレート、または排液要素750を含む。排液要素750は、第1の端部分750aと第2の端部分750bとの間に延在することができ、かつ略平坦な外形を有することができる。患者の眼にインプラントされると、第1の端部分750aは、眼の内部領域(例えば、前房)内に少なくとも部分的に存在することができ、第2の端部分750bは、所望の流出場所(例えば、結膜下のブレブスペース)内に少なくとも部分的に存在し、かつ/または、そこと流体連通することができる。
いくつかの実施形態では、排液要素750は、複数の別個の構成要素を含むことができる。例えば、排液要素750は、流動制御アセンブリ700を包み込む、または包み込むように構成されており、かつ排液要素750の第1の端部分750aに位置決めされている、略剛性の内側構造751(例えば、プラスチックまたは他の剛性のブロック、プレートなど)を含むことができる。排液要素750は、第1の内側構造を保持し、かつ排液要素750の第1の端部分750aと第2の端部分750bとの間に延在する、半可撓性の外側構造753(例えば、シリコーンまたは他の可撓性シェル、ケーシングなど)をさらに含み得る。例えば、略剛性の内側構造751は、約2mm~3mmなど、約1mm~約5mmの長さを有することができ、半可撓性の外側構造753は、約8mm~10mmなど、約6mm~約13mmの長さを有し得る。そのような実施形態では、略剛性の内側構造751は、半可撓性の外側構造753と流体シールを形成して、それらの間で流体が漏れるのを防止し得る。
排液要素750は、第1の端部分750aと第2の端部分750bとの間に延在する複数のルーメンまたはチャネルを有することができる。図示の実施形態では、例えば、排液要素750は、第1のチャネル752a、第2のチャネル752b、および第3のチャネル752c(本明細書では集合的にチャネル752と称される)を含む。以下により詳細に説明するように、システム10が患者の眼内にインプラントされると、水は前房から所望の流出場所までチャネル752を通って排液され得る。チャネル752は、同じまたは異なる断面寸法および/または面積を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のチャネル752aは第1の直径を有し、第2のチャネル752bは第1の直径よりも大きい第2の直径を有し、第3のチャネル752cは第2の直径よりも大きい第3の直径を有する。チャネル752が異なる寸法(例えば、直径)を有する実施形態では、チャネル752の各々を通る流体抵抗が異なり得る。3つのチャネル752を有するように示されているが、システム10は、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはそれ以上など、より多いまたはより少ないチャネル752を含むことができる。
図7Bに関してより詳細に説明されるように、流動制御アセンブリ700は、チャネル752内への水の流動を制御するための1つ以上のアクチュエータを含むことができる。例えば、流動制御アセンブリ700は、第1のチャネル752aを通る水の流動を制御するための第1のアクチュエータ701aと、第2のチャネル752bを通る水の流動を制御するための第2のアクチュエータ701bと、第3のチャネル752cを通る水の流れを制御するための第3のアクチュエータ701cと、を含むことができる(集合的にアクチュエータ701と称される)。3つのアクチュエータ701を有するように示されているが、システム10は、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはそれ以上など、より多いまたはより少ないアクチュエータ701を含むことができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータ701の数は、チャネル752の数と同じであり得るが、他の実施形態では、システム10は、異なる数のアクチュエータ701およびチャネル752を有することができる。いくつかの実施形態では、システム10は、排液要素を通って延在する単一のチャネルを通る流動を制御するための単一のアクチュエータ701を含む。
ここで図7Bを参照すると、アクチュエータ701は、排液要素750および1つ以上の内壁構造730(例えば、略剛性の内側構造751の一部であり得る)によって画定されたそれぞれのチャンバ内に位置決めされている。例えば、第1のアクチュエータ701aは第1のチャンバ732a内に位置決めされており、第2のアクチュエータ701bは第2のチャンバ732b内に位置決めされており、第3のアクチュエータ701cは第3のチャンバ732c内に位置決めされている(本明細書では集合的にチャンバ732と称される)。第1のチャンバ732aは(例えば、第1のポート734aを介して)第1のチャネル752aと流体連通することができ、第2のチャンバ732bは(例えば、第2のポート734bを介して)第2のチャネル752bと流体連通することができ、第3のチャンバ732cは(例えば、第3のポート734cを介して)第3のチャネル752cと流体連通することができる。いくつかの実施形態では、チャンバ732は、流体がチャンバ732間を流れるのを防止するために、互いに流体的に隔離されることができる。以下に示すように、チャンバ732を流体的に隔離することにより、システム10は、医療提供者が複数の治療レベルの中から選択できるようにすることによって、より滴定可能な/細かい治療を提供できるようになる。
排液要素750は、少なくともいくつかの構成において、排液要素750の第1の端部分750aの外部の環境に第1のチャンバ732aを流体連通することができる、第1の流体入口716a(単一のアパーチャ716aとして示されている)を含むことができる。排液要素750は、少なくともいくつかの構成において、排液要素750の第1の端部分750aの外部の環境に第2のチャンバ732bを流体連通することができる、第2の流体入口716b(2つのアパーチャとして示されている)をさらに含むことができる。排液要素750は、少なくともいくつかの構成において、排液要素750の第1の端部分750aの外部の環境に第3のチャンバ732cを流体連通することができる、第3の流体入口716c(4つのアパーチャ716cとして示されている)をさらに含むことができる。システム10が眼内にインプラントされると、排液要素750の第1の端部分750aの外部の環境は、眼の前房を含むことができる。したがって、少なくともいくつかの構成では、水は、排液要素750のそれぞれの流体入口を介してチャンバ732内に流入することができる。次いで、水は、それぞれのチャネル752を介してチャンバ732から排液されることができる。以下でより詳細に説明するように、システム10の流体抵抗、したがってシステム10を通る水の排液は、アクチュエータ701を選択的に作動させることによって流体入口716を選択的に遮断および/または遮断解除することによって選択的に制御することができる。
排液要素750はまた、第1の透過領域756aおよび第2の透過領域756b(集合的に透過領域756と称される)を含むことができる。いくつかの実施形態では、透過領域756は、エネルギー(例えば、光、レーザエネルギーなど)が透過領域を比較的少ない吸光度または偏向で通過できるように、周囲の構造よりも低い吸光度を有することができる。いくつかの実施形態では、透過領域756は、周囲の構造とは異なる材料および/または異なる性質であり得る。いくつかの実施形態では、透過領域756は、周囲の構造と同じ材料で構成されるが、それにもかかわらず、ユーザがエネルギーを向けるターゲットを提供する。いくつかの実施形態では、透過領域756は、排液要素750の開口部である。第1のアクチュエータ701aが排液要素750に固定されると、以下に説明するように、第1のアクチュエータ701a上のターゲット領域が透過領域756と整列する。これにより、排液要素750の外部の供給源から送達されたエネルギーが透過領域756を通過して、ターゲットにエネルギーを与える(例えば、加熱する)ことが可能になる。
排液要素750は、窓758をさらに含むことができる。窓758は、ユーザ(例えば、医師)に対してアクチュエータ701の配向を可視化することを可能にする、透明または半透明の材料で構成され得る。いくつかの実施形態では、窓758は、アクチュエータ701のターゲット領域と整列し得、透過領域756を省略することができる。排液要素750が略剛性の内側構造751と半可撓性の外側構造753とを含む実施形態では、窓758は半可撓性の外側構造753の開口部であり得、流体入口716は略剛性の内側構造751中にあり得る。
第1のアクチュエータ701aは、突起702(例えば、フィンガ、タング、レバー、ゲート要素、制御要素など)、第1の作動要素708a、第2の作動要素708b、第1のターゲット710a、および第2のターゲット710bを含む。第1の作動要素708aは、第1のターゲット710aと突起702の近位領域702aとの間に延在し、第2の作動要素708bは、第2のターゲット710bと突起702の近位領域702aとの間に延在する。突起702は、近位領域702aから、第1の流体入口716aとインターフェースしてそこを通る流体の流動を制御するように構成されている遠位領域702bまで延在する。図示の実施形態では、突起702は、第1のターゲット710aおよび第2のターゲット710bに向かって延在する(例えば、遠位領域702bは、近位領域702aと第1および第2のターゲットとの間にある)。他の実施形態では、突起702は、第1のターゲット710aおよび第2のターゲット710bから離れるように延在する(例えば、近位領域702aは、遠位領域702bと第1および第2のターゲットとの間にある)。そのような実施形態では、遠位領域702bが依然として第1の流体入口716aとインターフェースするように構成されるように、第1の流体入口716aもまた遠位に(例えば、第1のポート734aおよび第1のチャネル752aにより近く)位置決めされている。その配向にかかわらず、以下でより詳細に説明するように、突起の遠位領域702bは、排液要素750および第1の流体入口716aに対して枢動可能/回転可能に移動することができるように、自由端である(例えば、第1のアクチュエータ701aの別の部分またはシステム700の他の部分に接続されていない)。いくつかの実施形態では、第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bは、コネクタ領域を介して接続されている。そのような実施形態では、突起702は、コネクタ領域から延在することができる。コネクタ領域は、第1の作動要素708a、第2の作動要素708b、および/または突起702と隣接することができ、または第1の作動要素708a、第2の作動要素708b、および/または突起702に、好適な接続技術によって結合された別個の要素とすることができる。
第1のアクチュエータ701aは、排液要素750に対して固定するか、そうでなければ少なくとも部分的に拘束することができる。例えば、図示の実施形態では、突起702の近位領域702aは、突起702が排液要素750に対して枢動/回転できるように、拘束具720(例えば、アンカー、ピンなど)を介して排液要素750に枢動可能/回転可能に固定されている。したがって、突起702は、回転式制御要素と呼ぶこともできる。いくつかの実施形態では、近位領域702aは、拘束具720を介して近位領域702aを排液要素750に結合することを容易にするために、拘束具720を挿入することができるアパーチャ(図示せず)を含むことができる。
第1のターゲット710aは、第1のターゲットの第1の拘束具724a(例えば、アンカー、ピンなど)および第1のターゲット710a中の対応する第1のアパーチャ712aを介して、排液要素750に固定されている。第1のターゲットの第1の拘束具724aおよび第1のアパーチャ712aは、両方の構成要素をより明確に示すために、図7Bでは結合解除されているとして示している。しかしながら、明確にするためにシステム10の他の特徴を省略して第1のアクチュエータ701aおよび選択拘束具を示している図7Cに示すように、第1のターゲットの第1の拘束具724aは、第1のアパーチャ712a(図7Cでは見えない)を通って延在して第1のターゲット710aを排液要素750に固定するように構成されている。したがって、第1のアクチュエータ701aを排液要素750に固定することは、よって、第1のアパーチャ712aが第1のターゲットの第1の拘束具724aと整列するように、その好ましいまたは製作された幾何学的形状に対してそれを変形させる(例えば、それを引き伸ばす)こと、および1つ以上のピンまたはアンカーを使用してそれを排液要素に固定することを含む。以下でより詳細に説明するように、この変形は、第1の作動要素708aに張力を加えて、第1のターゲット710aが加熱されたときに幾何学的変化を受けるようにそれを準備する。第2のターゲット710bもまた、第2のターゲットの第1の拘束具724bおよび第2のターゲット710b中の対応する第2のアパーチャ712bを介して排液要素750に固定される。第2のターゲットの第1の拘束具724bおよび第2のアパーチャ712bは、両方の構成要素をより明確に示すために、図7Bでは結合解除されているとして示している。しかしながら、図7Cに示すように、第2のターゲットの第1の拘束具724bは、第2のターゲット710bを排液要素750に固定するために、第2のアパーチャ712b(図7Cでは見えない)を通って延在するように構成される。したがって、第1のアクチュエータ701aを排液要素750に固定することは、よって、第2のアパーチャ712bが第2のターゲットの第1の拘束具724bと整列するように、その好ましいまたは製作された幾何学的形状に対してそれを変形させる(例えば、それを引き伸ばす)こと、および1つ以上のピンまたはアンカーを使用してそれを排液要素750に固定することを含む。以下でより詳細に説明するように、この変形は、第2の作動要素708bに張力を加えて、第2のターゲット710bが加熱されたときに幾何学的変化を受けるようにそれを準備する。
したがって、図示の実施形態では、第1のアクチュエータ701aは、少なくとも3つの場所/領域(例えば、第1のターゲット710a、第2のターゲット710b、および突起702の近位領域702a)で排液要素750にアンカーされている。理論に束縛されるものではないが、第1のアクチュエータ701aを排液要素750に3つの場所または領域でアンカーすることにより、下記に説明するように、アクチュエータの第1の部分(例えば、第1の作動要素708a)の比較的小さな動きを、アクチュエータの第2の部分(例えば、突起702の遠位領域702b)の比較的大きな動きに変換する枢動運動を介して、第1のアクチュエータ701aが動作することが可能になる。第1のアクチュエータ701aを3つの場所にアンカーすることにより、(第1のターゲット710aおよび第2のターゲット710bが単一の場所に直接接続およびアンカーされた場合とは対照的に)第1のターゲット710aおよび第2のターゲット710bを実質的に熱的に隔離することも可能になり、これによって、第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bが選択的かつ独立して作動されることが可能になる。他の実施形態では、第1のアクチュエータ701aは、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはそれ以上の場所など、より少ないまたはより多い位置で排液要素750にアンカーすることができる。さらに、第1および第2の拘束具724、726によってアンカーされているように示しているが、第1および第2のターゲット710a、710bは、他の好適な手段によってアンカーすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1および第2のターゲット710a、710bは、接着剤(例えば、のり、テープ、ステープルなど)を介して排液要素750の内面に接続することができる。
図7Cに最良に示すように、第1のターゲット710aもまた、第1のターゲットの第2の拘束具726aによって少なくとも部分的に拘束することができ、第2のターゲット710bもまた、第2のターゲットの第2の拘束具726bによって少なくとも部分的に拘束することができる。第1のターゲットの第2の拘束具726aは、必ずしも第1のアクチュエータ701aを排液要素750に直接結合するわけではなく、むしろ、第1のターゲット710aおよび/または第2の作動要素708aが突起702に向かって内側に回転または屈曲するのを低減または防止する。同様に、第2のターゲットの第2の拘束具726bは、必ずしも第1のアクチュエータ701aを排液要素750に直接結合するわけではなく、むしろ、第2のターゲット710bが突起702に向かって内側に回転または屈曲するのを低減または防止する。
いくつかの実施形態では、第1の作動要素708aは、任意選択で、第1の作動要素の拘束具728aによって少なくとも部分的に拘束され得、第2の作動要素708bは、任意選択的に、第2の作動要素の拘束具728bによって少なくとも部分的に拘束され得る。第1のターゲットの第2の拘束具726aと同様に、第1の作動要素の拘束具728aは、必ずしも第1の作動要素708aを排液要素750に直接結合するわけではないが、それにもかかわらず、第1の作動要素708aが曲がるか、そうでなければ突起702に向かって内側に移動するのを防止または低減することができる。同様に、第2の作動要素の拘束具728bは、必ずしも第2の作動要素708bを排液要素750に直接結合するわけではないが、それにもかかわらず、第2の作動要素708bが曲がるか、そうでなければ突起702に向かって内側に移動するのを防止または低減することができる。第1の作動要素の拘束具728aの結果として、第1の作動要素708aは、第1のターゲット710aから延在する第1の(例えば、略線形の)領域708aと、第1の領域708aと突起702との間に延在する第2の(例えば、非線形または湾曲した領域)708aと、を含む。同様に、第2の作動要素の拘束具728bの結果として、第2の作動要素708bは、第2のターゲット710bから延在する第1の(例えば、略線形の)領域708bと、第1の領域708bと突起702との間に延在する第2の(例えば、非線形または湾曲した領域)領域708bとを含む。第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bはまた、図7Bに示す壁730によって少なくとも部分的に制約され得る(例えば、第1の領域708aおよび第1の領域708bの外側への屈曲または湾曲を防止する)。作動要素708が第1の領域708a、708bにおいて内側または外側に湾曲することを少なくとも部分的に制約することによって、以下で説明するように、アクチュエータ701a内のより多くのひずみが、第1のアクチュエータ701aの作動中に突起702のより大きな変位に変換される。
第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bは、概して、反対に作用する。例えば、以下でより詳細に説明するように、第1の作動要素708aを作動させて突起702を第1の方向(例えば、時計回り)に回転させて、第1の流体入口716aを通る流体抵抗を変化させる(例えば、減少させる)(例えば、第1の流体入口716aを遮断解除するか、少なくとも部分的に遮断解除するか、またはさらに遮断解除ことによって)。第2の作動要素708bは、突起702を作動させて第1の方向とは略反対の第2の方向(例えば、反時計回り)に回転させて、第1の流体入口716bを通る流体抵抗を変化させる(例えば、増加させる)(例えば、第1の流体入口716aを遮断するか、さらに遮断するか、かつ/または干渉することによって)。
突起702の前述の動きを容易にするために、第1のアクチュエータ701aは、少なくとも部分的に形状記憶材料または合金(例えば、ニチノール)で構成され得る。したがって、第1のアクチュエータ701a(および/またはそれらの選択領域)は、少なくとも第1の材料相または状態(例えば、マルテンサイト状態、R相、マルテンサイトとR相との間の複合状態など)と、第2の材料相または状態(例えば、オーステナイト状態、R相状態、オーステナイトとR相との間の複合状態など)との間で転移可能であり得る。第1の材料状態では、第1のアクチュエータ701aまたはその選択領域は、変形可能であり得る(例えば、プラスチック、可鍛性、圧縮性、膨張性など)。第2の材料状態では、第1のアクチュエータ701aまたはその選択領域は、特定の好ましい幾何学的形状(例えば、元の幾何学的形状、製造または製作された幾何学的形状、ヒートセット幾何学的形状など)に向かう優先傾向を有し得る。以下でより詳細に説明するように、第1のアクチュエータ701aの選択領域は、第1のアクチュエータ701aにエネルギー(例えば、熱)を加えてアセンブリを転移温度を超えて加熱することによって、第1の材料状態と第2の材料状態との間で転移させることができる。いくつかの実施形態では、転移温度は、平均体温(例えば、人間の眼の平均温度)よりも高い温度である。
いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータ701aの第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bは、選択的かつ独立して作動することができる(例えば、第1の材料状態と第2の材料状態との間で転移される)。例えば、第1の作動要素708aを作動させるために、患者の眼の外部に位置決めされたエネルギー源(例えばレーザ)などから、熱/エネルギーを第1のターゲット710aに加えることができる。第1のターゲット710aに加えられた熱は、第1の作動要素708aの少なくとも一部を通して広がり、第1の作動要素708aをその転移温度を超えて加熱することができる。第2の作動要素708bを作動させるために、熱/エネルギーを第2のターゲット710bに加えることができる。第2のターゲット710bに加えられた熱は、第2の作動要素708bを通して広がり、第2の作動要素708bの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱することができる。
図7Dおよび7Eは、それぞれ、第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bの作動後の第1のアクチュエータ701aを示している。第1の作動要素708aがその好ましい幾何学的形状に対して変形される場合(例えば、図7Bに示すように)、第1の作動要素708aを作動させることによって、第1の作動要素708aがその好ましい幾何学的形状に向かって移動する。例えば、第1の作動要素708aがその好ましい幾何学的形状に対して引き伸ばされる(例えば、張力がかけられる)場合、第1の作動要素708aを作動させることによって、第1の作動要素708aが収縮する(例えば、短縮する)。第1の作動要素708aの収縮は、一般的に、第2の非線形領域708aで発生する。これは、第1の略線形の領域708aが1つ以上の拘束具(例えば、第1の作動要素の拘束具728a)を介して適所に保持されるためである。さらに、第1のアクチュエータ701aは拘束具720で排液要素750に回転可能に結合されているため、第1の作動要素708aを収縮させることによって、突起702に回転運動が誘発される。特に、突起702の遠位領域702bは、第2の作動要素708bに向かって(矢印Aによって示すように)時計方向に回転される。これにより、突起702は、第1の流体入口716aを介して第1の流体抵抗を与える第1の位置から、第1の流体入口716bを介して第1の流体抵抗よりも小さい第2の流体抵抗を与える第2の位置へかつ/またはそこに向かって移動することができる。例えば、突起702は、第1の位置で第1の流体入口716aを遮断または実質的に遮断し得、第2の位置で第1の流体入口716aを遮断解除または少なくとも部分的に遮断解除し得る。第1の作動要素708aの作動に続いて、突起702は、第1の位置に向かって少なくともわずかに反動し得る(例えば、反時計回りの方向に回転する)が、それにもかかわらず、第1の流体入口716aが少なくとも部分的に遮断解除されたままであるように、第1の位置に対して下方向に回転したままである。他の実施形態では、突起702は、実質的な反動を示さずに第2の位置に留まる。突起702を第2の作動要素708bに向かって移動させることに加えて、第1の作動要素708aを作動させることはまた、第2の作動要素708bに対応する変形(例えば、引き伸ばし、伸長、張力など)を誘発することができ、それは第1の材料状態において残り、したがって、略可鍛性となる(例えば、第1の作動要素708aを作動させることによって、第1の作動要素708aのひずみが減少し、第2の作動要素708bのひずみが増加する)。
図7Eに示すように、第2の作動要素708bを作動させて、第2の作動要素708bをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させる(例えば、短縮させる)ことによって、動作を逆転させることができる。第2の作動要素708bの収縮は、主に第2の非線形領域708bで起こる。これは、第1の略線形の領域708bが、1つ以上の拘束具(例えば、第2の作動要素の拘束具728b)を介して適所に保持されるためである。第1のアクチュエータ701aは拘束具720で回転可能に固定されているため、第2の作動要素708bを収縮させることによって、突起702に回転運動が誘発される。特に、突起702の遠位領域702bは、第1の作動要素708aに向かって(矢印Bによって示すように)反時計回りの方向に回転される。これにより、突起702は、第1の流体入口716aを介して第2の比較的より低い流体抵抗を与える第2の位置から、第1の流体入口716aを介して第1の比較的より高い流体抵抗を与える第1の位置へかつ/またはそこに向かって移動することができる。いくつかの実施形態では、突起702は、第2の作動要素708bが作動されると、第1の流体入口716aと第1の作動要素708aとの間の第3の位置まで反時計回りの方向に回転し得る。したがって、いくつかの実施形態では、システム10は、突起702が反時計回り方向に過度に回転するのを防止するように構成された機械的または他の停止機構を含み、これにより、突起702が、第2のターゲット710bの作動時に第1の流体入口716aを遮断しないようにし得る。機械的停止部は、第2の作動要素708bの作動に続いて突起702が第1の流体入口716aを遮断または実質的に遮断すると、突起702の反時計回りの回転を停止するように構成することができる。
したがって、第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bを選択的かつ独立して作動させて、第1の流体入口716aを遮断または遮断解除して、そこを通る流体の流動を制御することができる。いくつかの実施形態では、突起702は、第1の流体入口716aに対して突起702を漸進的に調整することによって、様々な異なる流出抵抗レベルを提供するために、第1の流体入口716aを完全に遮断することと完全に遮断解除することとの間の任意の数の位置に移動することができる。形状記憶アクチュエータの動作に関するさらなる詳細は、米国特許出願第2020/0229982号および国際特許出願第PCT/US20/55144号およびPCT/US20/55141に説明されており、これらの開示は参照によりその全体が組み込まれる。
いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータ701aは、一体型または一体的構造(例えば、単一片の材料から製作される、蒸着プロセスを用いて製作されるなど)とすることができる。流動制御アセンブリ700をアセンブリするために、第1のアクチュエータ701aは、第1の材料状態にある間に拘束具を介して張力をかけられ(例えば、引き伸ばし、伸長、拡張など)、排液要素750に固定することができる。これは、作動要素708をそれらの好ましい幾何学的形状に対して少なくとも部分的に変形させる。例えば、上記のように、第1の作動要素708aおよび第2の作動要素708bの両方は、排液要素750に装填されると、それらの好ましい幾何学的形状に対して引き伸ばされる(例えば、伸長される)。他の実施形態では、第1のアクチュエータ701aは、張力をかけるのではなく、圧縮して排液要素750に固定することができる。
前述の説明は、第1のアクチュエータ701aを対象としているが、説明は、第2のアクチュエータ701bおよび/または第3のアクチュエータ701cにも適用することができる。したがって、第2のアクチュエータ701bおよび/または第3のアクチュエータ701cは、第1のアクチュエータ701aと同じ、または少なくとも実質的に同様であり得る。したがって、システム10を通る水の排液は、アクチュエータ701を使用して流体入口716を選択的に遮断および/または遮断解除することによって選択的に制御することができる。例えば、第1の排液率および第1の流動抵抗を有する第1のレベルの治療を提供するために、第1の流体入口716aはアクセス可能/遮断解除され得るが、一方、第2の流体入口716bおよび第3の流体入口716cはアクセス不能/遮断されたままである。第1の排液率よりも大きい第2の排液率を有する第2のレベルの治療を提供するために(例えば、第1の流動抵抗未満の第2の流動抵抗)、第2の流体入口716bはアクセス可能/遮断解除され得るが、一方、第1の流体入口716aおよび第3の流体入口716cはアクセス不能/遮断されたままである。第2の排液率よりも大きい第3の排液率を有する第3のレベルの治療を提供するために(例えば、第1の流動抵抗未満の第3の流動抵抗)、第1の流体入口716aおよび第2の流体入口716bは遮断解除され得るが、一方、第3の流体入口716cは遮断されたままである。当業者が理解するように、流動制御アセンブリ700は、第1の流体入口716a、第2の流体入口716b、および第3の流体入口716cの任意の組み合わせが遮断または遮断解除されて、少なくとも8つの異なる治療レベルを提供するように作動することができる(3つの流体入口すべてが遮断されている状態から、3つの流体入口すべてが遮断解除されている状態までの範囲)。
いくつかの実施形態では、個々のチャネル752各々によって提供される抵抗は、所定の比率を有することができる。例えば、第3の流体入口716cが遮断解除されているときに、第3のチャネル752cによって提供される抵抗と、第2の流体入口716bが遮断解除されているときに、第2のチャネル752bによって提供される抵抗と、第1の流体入口716aが遮断解除されているときに、第1のチャネルによって提供される抵抗との比率は1:2:4である。いくつかの実施形態では、所与の圧力について、第1の流体入口716aのみが遮断解除されているときのシステム10を通る流量は約Xであり得、第2の流体入口716aのみが遮断解除されているときのシステムを通る流量は約2Xであり得、第3の流体入口716cのみが遮断解除されているときのシステムを通る流量は、約4Xであり得る。このようにして、システム10を使用して達成することができる抵抗(および排液率)のパターンは、既知のパターンに従って調整することができる。例えば、アクチュエータ701は、流体入口716の任意の組み合わせが遮断および遮断解除され、それによって、X(第1の流体入口716aのみが遮断解除されている)と7X(すべての流体入口716が遮断解除されている)との間の任意の流量を提供するように作動することができる。様々な流体入口を有する眼内シャントシステムを使用して複数の治療レベルを提供する能力に関する追加の詳細は、国際特許出願第PCT/US21/14774号に説明されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、治療レベル(例えば、排液率、流動抵抗など)は、流体入口716の数またはサイズではなく、チャネル752の相対的な寸法によって判定される。例えば、先で説明されるように、チャネル752は、異なる寸法を有することができる。いくつかの実施形態では、第1のチャネル752aの直径または他の断面積は、第2のチャネル752bの直径または他の断面積よりも小さく、第2のチャネル752b自体は第3のチャネル752cの直径または他の断面積よりも小さい。チャネル760によって流動抵抗が判定される実施形態では、流体入口716は、それにもかかわらず、対応するチャネルの相対的な流体抵抗を反映する視覚的なキューをヘルスケア提供者に提供するために、異なる数のアパーチャを含むことができる。(例えば、1つのアパーチャは、対応する流体チャネルが第1の抵抗を有することを意味し、2つのアパーチャは、対応する流体チャネルが第1の抵抗よりも小さい第2の抵抗を有することを意味する、など)。他の実施形態では、流体入口716は、対応するチャネルの相対的な流体抵抗を反映する別の視覚的なキューまたはインジケータを含むことができる。
理論に束縛されるものではないが、流体入口716を選択的に遮断および/または遮断解除するために回転/枢動運動を使用することによって、線形運動を介して動作するアクチュエータに比べていくつかの利点を提供すると予想される。例えば、作動要素708の比較的小さな運動は、突起702の遠位領域702bの比較的大きな運動に変換されることができる。理論に束縛されるものではないが、これにより、突起702を移動させる(例えば、流体入口716を遮断および/または遮断解除する)ために第1および第2の作動要素708に必要なひずみの量が減少すると予想される。次に、これは、線形状に配置された作動要素を有するアクチュエータと比較して、突起702の運動の一貫性をさらに高め得る。
図8A~8Cは、本技術の選択した実施形態に従って構成された眼内シャントシステム20(「システム20」)を示している。より具体的には、図8Aはシステム20の正面図であり、図8Bはシステム20の側面図であり、図8Cは図8Aに示す線に沿って切り取られたシステム20の流動制御アセンブリ800の拡大正面図である。システム20は、図7A~7Eに関して説明したシステム10と略同様とすることができる。例えば、図8Aを参照すると、システム20は、排液要素850および流動制御アセンブリ800を含むことができる。排液要素850は、第1の端部分850aと第2の端部分850bとの間に延在することができ、略平坦な外形を有することができる。排液要素850は、第1の端部分850aと第2の端部分850bとの間に延在する1つ以上のチャネル852をさらに含むことができる。患者の眼内にインプラントされると、第1の端部分850aは、眼の内部領域(例えば、前房)内に少なくとも部分的に存在することができ、第2の端部分850bは、所望の流出場所(例えば、結膜下のブレブスペース)内に少なくとも部分的に存在し、かつ/または、そこと流体連通することができる。排液要素850は、排液要素850を所望の位置に固定するための穴(例えば、縫合穴)を有する1つ以上のウイングまたは付属物860を任意選択的に含むことができる。図8Bに最良に示しているように、排液要素850は、眼の解剖学的構造により良好に適合するように、略湾曲した外形を有することができる。
図8Cを参照すると、流動制御アセンブリ800は、第1のアクチュエータ801aおよび第2のアクチュエータ801b(集合的に「アクチュエータ801」と称される)を含むことができる。アクチュエータ801は、図7A~7Eに関して説明したアクチュエータ701と略同様とすることができる。例えば、第1のアクチュエータ801aは、突起802(例えば、フィンガ、タング、レバー、ゲート要素、制御要素など)、第1の作動要素808a、第2の作動要素808b、第1のターゲット810a、および第2のターゲット810bを含む。第1のアクチュエータ801aは、第1の拘束具820、第2の拘束具822、および第3の拘束具824を介して排液要素850に拘束および/または固定することができる。突起802は、図7A~7Eに関して先で説明されるように、第1の拘束具820を中心に回転/枢動することができる。しかしながら、アクチュエータ701とは異なり、第1のアクチュエータ801aはまた、第2の拘束具822および第3の拘束具824を中心に回転/枢動することができる。したがって、アクチュエータ801は、3つの場所で回転することができる(例えば、第1のアクチュエータ801aは、3つの回転自由度を有する)。
図9A~9Dは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されているアクチュエータ901を示している。より具体的には、図9Aは、アクチュエータ901の等角図であり、図9Bは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ901の上面図であり、図9Cは、張力構成にあるアクチュエータ901の上面図であり、図9Dは、作動構成にあるアクチュエータ901の上面図である。明確にするために、アクチュエータ901は分離して示している。しかしながら、当業者が理解するように、アクチュエータ901は、それぞれ図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照して説明したシステム10またはシステム20と同様のシステムで使用することができる(例えば、それぞれアクチュエータ701および801の代わりとして)。さらに、アクチュエータ901は、先で説明されるアクチュエータ701(図7A~7E)およびアクチュエータ801(図8A~8C)と略同様の方法で動作することができる。したがって、以下の説明では、先で説明されるものとは異なるアクチュエータ901の特徴および機能に特に焦点を当てる。
最初に図9Aを参照すると、アクチュエータ901は、突起902、第1の作動要素908a、および第2の作動要素908b(集合的に「作動要素908」と称される)を含む。作動中、作動要素908は、本明細書において先で説明されるように、選択的かつ独立して作動されて、突起902を回転させて、そこを通る流体の流動を制御するために流体入口(例えば、図7Aに示すシステム10の流体入口716)を遮断するか(例えば、干渉する、部分的に干渉する、など)、または遮断解除する(例えば、空ける、回避する、など)ことができる。突起902は、少なくともいくつかの実施形態において、アクチュエータ901によって与えられる効率および/または流動制御を増加させる選択した特徴を含むことができる。例えば、突起902は、その遠位領域902bに位置決めされた遮断機構905を含むことができる。遮断機構905は、「閉」位置にあるときに突起902が1つ以上の流体入口(例えば、システム10の流体入口716)とより良好にインターフェースして、そこを通る流体の流動を制御できるように、表面積または容積を拡大することができる。それにもかかわらず、遮断機構905は、「開」位置にあるときに1つ以上の流体入口を通る流体流動を可能にするように構成することができる。突起902はまた、その近位領域902aに、突起902の他の部分よりも薄い断面を有するネック領域903を有することができる。動作中にアクチュエータ901の別の部分に接触する突起902によって誘発されるひずみは、アクチュエータ901の他の部分(例えば、作動要素908)に集中するよりもむしろネック領域903によって優先的に最小限に抑えることができる。これにより、アクチュエータ901の作動中に誘発され得る運動の再現性および一貫性を改善することが期待される。
アクチュエータ901はまた、作動要素908に電力を供給するためのエネルギーを受容するための第1のターゲット910aおよび第2のターゲット910b(集合的に「ターゲット910」と称される)を含む。図7A~8Cに関して説明したアクチュエータとは異なり、アクチュエータ901のターゲット910は、それぞれの作動要素908に沿って位置決めされている。特に、第1のターゲット910aは、第1の作動要素908aを第1の部分908aと第2の部分908aとに分割するように、第1の作動要素908a上に位置決めされている。同様に、第2のターゲット910bは、第2の作動要素908bを第1の部分908bと第2の部分908bとに分割するように、第2の作動要素908b上に位置決めされている。第1のターゲット910aで受容されたエネルギーは、第1の作動要素908aの第1の部分908aおよび第2の部分908aの両方に広がることができ、第2のターゲット910bで受容されたエネルギーは、第2の作動要素908bの第1の部分908bおよび第2の部分908bの両方に広がることができる。理論に束縛されるものではないが、したがって、ターゲット910を作動要素908に沿って設置することにより、ターゲット910で受容したエネルギーを対応する作動要素908に、その動作を駆動するためにより迅速かつ/または効率的に広げることが期待される(例えば、作動要素908内の熱の散逸損失を低減することによって)。
アクチュエータ901は、アクチュエータ901を排液要素、プレート、または他の構造(例えば、図7Aに示すシステム10の排液要素750)に固定するための第1のアパーチャ911aおよび第2のアパーチャ911bをさらに含む。例えば、第1のアパーチャ911aは、第1のピンまたは他のアンカー要素を受容するように構成することができ、第2のアパーチャ911bは、第2のピンまたは他のアンカー要素を受容するように構成することができる。したがって、アクチュエータ901は、排液要素または他のシャント構造に2つの場所で固定可能である。いくつかの実施形態では、図7A~7Eのアクチュエータ701に関して先で説明されるように、アクチュエータ901は、突起902が作動要素908の作動時に回転することができるように、少なくとも第1のアパーチャ911aにおいて排液要素または他のシャント構造に回転可能に固定されるように構成されている。
アクチュエータ901は、アクチュエータ701および801について説明したものと略同様の方法で製造および動作されることができる。例えば、図9Bは、アクチュエータ901が第1の長さLを有する製作位置または非張力位置にあるアクチュエータ901を示している。アクチュエータ901は、図7A~7Eに関して先で説明されるように、材料(例えば、ニチノール)の単一または連続片から製作することができる。製作されると、アクチュエータ901は、シャントまたは他の構造に固定される前/固定されている間に、異なる張力構成に操作することができる(例えば、アクチュエータ901は、第1のアパーチャ911aおよび第2のアパーチャ911bが、排液要素または他のシャント構造から延在するピンと整列して、かつそれと係合するように操作され得る)。図9Cは、アクチュエータ901が、第1の長さLよりも大きい第2の長さLを有するように、製作位置に対して引き伸ばされているか、さもなければ伸長されている張力構成にあるアクチュエータ901を示している。他の実施形態では、アクチュエータ901は、製作された構成に対して圧縮されて、LがL未満となり得る張力構成を形成し得る。図9Cに示す張力位置では、第1の作動要素908aおよび第2の作動要素908bは両方とも、それらの好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に対して伸長されている。したがって、図7A~7Eに関して先で説明されるように、第1の作動要素908aおよび第2の作動要素908bは、それぞれ第1のターゲット910aまたは第2のターゲット910bにエネルギーを加えて突起902を回転させて、シャント構造(図示せず)の流体入口を遮断または遮断解除することによって、選択的に作動させることができる。例えば、図9Dは、第2の作動要素908bの作動後のアクチュエータ901を示している。第2の作動要素908bは、その好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に対して伸長されているため、第2の作動要素908bの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱すると、第2の作動要素908bに材料の相変化が誘発され、第2の作動要素908bをその好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に向かって収縮させる。これにより、突起902の遠位領域902bが上方向に回転する。この動きは、第1の作動要素908aの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱してその中の材料の相変化を誘発し、第1の作動要素908aをその好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に向かって収縮させ、突起902を下方向に回転させることによって逆転させることができる。
図10A~10Dは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されている、別のアクチュエータ1001を示している。より具体的には、図10Aは、アクチュエータ1001の等角図であり、図10Bは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1001の上面図であり、図10Cは、張力構成にあるアクチュエータ1001の上面図であり、図10Dは、作動構成にあるアクチュエータ1001の上面図である。明確にするために、アクチュエータ1001は分離して示している。しかしながら、当業者が理解するように、アクチュエータ1001は、図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照してそれぞれ説明したシステム10またはシステム20と同様のシステムで使用することができる(例えば、それぞれアクチュエータ701および801の代わりとして)。さらに、アクチュエータ1001は、先で説明されるアクチュエータ701(図7A~7E)、アクチュエータ801(図8A~8C)、および/またはアクチュエータ901(図9A~9D)と略同様の方法で動作することができる。したがって、以下の説明は、先で説明されるものとは異なるアクチュエータ1001の特徴および機能に特に焦点を当てる。
最初に図10Aを参照すると、アクチュエータ1001は、突起1002、第1の作動要素1008a、および第2の作動要素1008b(集合的に「作動要素1008」と称される)を含む。動作中、作動要素1008は、本明細書において先で説明されるように、選択的かつ独立して作動されて、突起1002を回転させて、そこを通る流体の流動を制御するために流体入口(例えば、図7Aに示すシステム10の流体入口716)を遮断するかまたは遮断解除することができる。アクチュエータ1001はまた、エネルギーを受容してアクチュエータに電力を供給するための第1のターゲット1010aおよび第2のターゲット1010b(本明細書では集合的に「ターゲット1010」と称される)を含む。図9A~9Dのアクチュエータ901と同様に、アクチュエータ1001のターゲット1010は、それぞれの作動要素1008に沿って位置決めされており、それぞれのターゲット1010へエネルギーを加えたときに作動要素1008のより迅速かつ/またはより効率的な加熱を容易にする。
アクチュエータ1001はさらに、アクチュエータ1001を排液要素、プレート、または他の構造(例えば、図7Aに示すシステム10の排液要素750)に固定するための第1のアパーチャ1011a、第2のアパーチャ1011b、および第3のアパーチャ1011cをさらに含む。したがって、アクチュエータ1001は、少なくとも3つの場所で排液要素または他のシャント構造に固定可能である。いくつかの実施形態では、図7A~7Eのアクチュエータ701に関して先で説明されるように、アクチュエータ1001は、突起1002が作動要素1008の作動時に回転することができるように、少なくとも第1のアパーチャ1011aにおいて排液要素または他のシャント構造に回転可能に固定されるように構成されている。いくつかの実施形態では、アクチュエータ1001はまた、第2のアパーチャ1011bおよび第3のアパーチャ1011cにおいて排液要素または他のシャント構造に回転可能に固定されるように構成されているが、他の実施形態では、アクチュエータ1001は、第2のアパーチャ1011bおよび/または第3のアパーチャ1011cにおいて排液要素に固定的に固定されるように構成されている。したがって、アクチュエータ1001は、1~3の回転自由度を有することができる。
アクチュエータ1001は、先で説明されるものと略同様の方法で製造および動作されることができる。図10Bは、アクチュエータ1001が第1の長さLを有する製作された位置または非張力位置にあるアクチュエータ1001を示している。アクチュエータ1001は、図7A~7Eに関して先で説明されるように、材料(例えば、ニチノール)の単一または連続片から製作することができる。製作されると、アクチュエータ1001は、シャントまたは他の構造に固定される前/固定されている間に、異なる張力構成に操作することができる(例えば、アクチュエータ100は、第1のアパーチャ1011a、第2のアパーチャ1011b、および第3のアパーチャ1011cが、プレートまたは他の排液要素から延在するピンと整列して、かつそれと係合するように操作され得る)。図10Cは、アクチュエータ1001が、第1の長さLよりも大きい第2の長さLを有するように、製作位置に対して引き伸ばされているか、さもなければ伸長されている張力構成にあるアクチュエータ1001を示している。他の実施形態では、アクチュエータ1001は、製作された構成に対して圧縮されて、LがL未満となり得る張力構成を形成し得る。図10Cに示す張力位置では、第1の作動要素1008aおよび第2の作動要素1008bは両方とも、それらの好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に対して伸長されている。したがって、図7A~7Eに関して先で説明されるように、第1の作動要素1008aおよび第2の作動要素1008bは、それぞれ第1のターゲット1010aまたは第2のターゲット1010bにエネルギーを加えて突起1002を回転させて、シャント構造(図示せず)の流体入口を遮断または遮断解除することによって、選択的に作動させることができる。例えば、図10Dは、第1の作動要素1008aの作動後のアクチュエータ1001を示している。第1の作動要素1008aは、その好ましい幾何学的形状に対して伸長されているため、第1の作動要素1008aの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱することにより、第1の作動要素1008a中の材料の相変化を誘発し、第1の作動要素1008aをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させる。これにより、突起1002の遠位領域1002bが下方向に回転する。この動きは、第2の作動要素1008bの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱してその中の材料の相変化を誘発し、第2の作動要素1008bをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させ、突起1002を上方向に回転させることによって逆転させることができる。
図10Dに示すように、作動要素1008の1つを作動させることにより、アクチュエータ1001の第1の端部分領域1001aおよび第2の端部分領域1001bが内側に屈曲またはフレアし得る。これは、第2のアパーチャ1011bおよび第3のアパーチャ1011cでの回転を防止することによって(例えば、アクチュエータ1001を排液要素、プレート、または他のシャント構造に固定するために使用されるピンを中心とした回転を防止することによって)、かつ/または図7Bおよび7Cに示す第1のターゲットの第2の拘束具726aおよび第2のターゲットの第2の拘束具726bと同様の1つ以上の拘束具を使用することによって、低減または防止することができる。理論に束縛されるものではないが、第1の端部分領域1001aおよび第2の端部分領域1001bでの回転を防止することにより、突起1002のより大きな変位を生成し、かつ/またはアクチュエータ1001の非制約部分内のひずみを増加させることが期待される。
図11A~11Dは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されている、別のアクチュエータ1101を示している。より具体的には、図11Aは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1101の等角図であり、図11Bは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1101の上面図であり、図11Cは、張力構成にあるアクチュエータ1101の上面図であり、図11Dは、作動構成にあるアクチュエータ1101の上面図である。明確にするために、アクチュエータ1101は分離して示している。しかしながら、当業者が理解するように、アクチュエータ1101は、図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照してそれぞれ説明したシステム10またはシステム20と同様のシステムで使用することができる(例えば、それぞれアクチュエータ701および801の代わりとして)。さらに、アクチュエータ1101は、先で説明されるアクチュエータ701(図7A~7E)、アクチュエータ801(図8A~8C)、アクチュエータ901(図9A~9D)、および/またはアクチュエータ1001(図10A~10D)と略同様の方法で動作することができる。したがって、以下の説明では、先で説明されるものとは異なるアクチュエータ1101の特徴および機能に特に焦点を当てる。
アクチュエータ701、801、901、および1001とは異なり、アクチュエータ1101をそれ自体に固定して、アクチュエータ1101を製作された構成から張力構成に変容させることができる。例えば、製作された構成にあるアクチュエータ1101を示す図11Aおよび11Bを参照すると、アクチュエータ1101は、それぞれ第1の作動要素1108aおよび第2の作動要素1108bに対して略平行に延在する、第1のアーム1113aおよび第2のアーム1113bを含む。第1の付属物1115aは、第1のアーム1113aから第2のアーム1113bに向かって横方向内向きに延在し、第2の付属物1115bは、第2のアーム1113bから第1のアーム1113aに向かって横方向内向きに延在する。アクチュエータ1101は、突起1102の略反対の方向に延在するアンカー要素1111をさらに含む。製作された構成では、アンカー要素1111は、突起1102および作動要素1108と同様の、第1および第2の付属物1115の同じ側に存在する。アクチュエータ1101を図11Cに示すような張力構成で固定するために、アンカー要素1111を引き伸ばして、突起1102および作動要素1108とは反対の第1および第2の付属物1115の側に位置決めすることができる。図示のように、付属物1115はアンカー要素1111に干渉し、アンカー要素1111(したがって作動要素1108)が製作された構成に戻るのを防止する。これは、作動要素1108をそれらの好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に対して変形(例えば、伸長)させ、それにより、先で説明されるように、それらを転移温度を超えて加熱することによって選択的に作動させることができる。したがって、アクチュエータ1101は、アクチュエータ1101を張力構成に固定するために、ピンまたは他の締結要素を必要としない。いくつかの実施形態では、アンカー要素1111は、アクチュエータ1101の張力に続いて、任意選択的に付属物1115に固定することができる。これは、接着(例えば、溶接、接着剤など)によって行うことができる。図11Cおよび11Dは、付属物1115と重なっているアンカー要素1111を示しているが、アンカー要素1111は一般的に、付属物1115と重ならないこととなる。
張力構成で固定されると、アクチュエータ1101は、アクチュエータ701について説明したものと略同様の方法で動作することができる。例えば、第1の作動要素1108aおよび第2の作動要素1108bは、それぞれ第1のターゲット1110aまたは第2のターゲット1110bにエネルギーを加えて突起1102を回転させて、シャント構造(図示せず)の流体入口を遮断または遮断解除することによって、選択的に作動させることができる。例えば、図11Dは、第1の作動要素1108aの作動後のアクチュエータ1101を示している。第1の作動要素1108aは、その好ましい幾何学的形状に対して伸長されているため、第1の作動要素1108aの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱することにより、第1の作動要素1108a中の材料の相変化を誘発し、第1の作動要素1108aをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させる。これにより、突起1102の遠位領域1102bが下方向に回転する。この動きは、第2の作動要素1108bの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱してその中の材料の相変化を誘発し、第2の作動要素1108bをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させ、突起1102を上方向に回転させることによって逆転させることができる。
いくつかの実施形態では、アーム1113は、シャントシステム(例えば、図7Aに示すシステム10)の他の態様によって制約されていないため、アクチュエータ1101の動作中にわずかに外側に曲がる。他の実施形態では、アーム1113は、アクチュエータ1101の動作中にアーム1113が外側に曲がるのを防止するために、シャントシステムの1つ以上の特徴によって制約することができる。アーム1113が外側に曲がるのを防止することにより、より多くのエネルギーが作動要素1108にシフトされ、それによって突起1102のより大きな変位が可能になる。したがって、アーム1113は、突起1102の可動範囲を調整するためのチューニング機構を作成するために任意選択的に拘束することができる。
図12A~12Dは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されている、さらに別のアクチュエータ1201を示している。より具体的には、図12Aは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1201の等角図であり、図12Bは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1201の上面図であり、図12Cは、張力構成にあるアクチュエータ1201の上面図であり、図12Dは、作動構成にあるアクチュエータ1201の上面図である。明確にするために、アクチュエータ1201は分離して示している。しかしながら、当業者が理解するように、アクチュエータ1201は、図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照してそれぞれ説明したシステム10またはシステム20と同様のシステムで使用することができる(例えば、それぞれアクチュエータ701および801の代わりとして)。さらに、アクチュエータ1101は、先で説明されるアクチュエータ701(図7A~7E)、アクチュエータ801(図8A~8C)、アクチュエータ901(図9A~9D)、アクチュエータ1001(図10A~10D)、および/またはアクチュエータ1101(図11A~11D)と略同様の方法で動作することができる。したがって、以下の説明は、先で説明されるものとは異なるアクチュエータ1201の特徴および機能に特に焦点を当てる。
アクチュエータ1101と同様に、アクチュエータ1201をそれ自体に固定して、アクチュエータ1201を製作された構成から張力構成に転移させることができる。製作された構成のアクチュエータ1201を示す図12Aおよび12Bを参照すると、アクチュエータ1201は、それぞれ、第1の作動要素1208aおよび第2の作動要素1208bと略平行に延在する第1のアーム1213aおよび第2のアーム1213bを含む。アクチュエータ1101は、突起1102の略反対の方向に延在するアンカー要素1111をさらに含む。アクチュエータ1201は、第1のアーム1213aを第2のアーム1213bに結合しており、かつアンカー要素1111、突起1202、第1の作動要素1208a、および第2の作動要素1208bを囲むブリッジ要素1215をさらに含む。アクチュエータ1201を図12Cに示すような張力構成に固定するために、アンカー要素1211をブリッジ1215に固定することができ、それによって、第1の作動要素1208aおよび第2の作動要素1208bをそれらの好ましい(例えば、製作された)幾何学的形状に対して変形させる(例えば、伸長する)。アンカー要素1211は、ロック機構または他の好適な接着技術(例えば、溶接、縫合、接着、テーピングなど)を介してブリッジ1215に固定することができる。いくつかの実施形態では、ブリッジ1215は、アンカー要素1211を受容して固定するように構成された凹部を含み得る。
張力構成で固定されると、アクチュエータ1201は、アクチュエータ701について説明したものと略同様の方法で動作することができる。例えば、第1の作動要素1208aおよび第2の作動要素1208bは、それぞれ第1のターゲット1210aまたは第2のターゲット1210bにエネルギーを加えて突起1202を回転させて、シャント構造(図示せず)の流体入口を遮断または遮断解除することによって、選択的に作動させることができる。例えば、図12Dは、第1の作動要素1208aの作動後のアクチュエータ1201を示している。第1の作動要素1208aは、その好ましい幾何学的形状に対して伸長されているため、第1の作動要素1208aの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱することにより、第1の作動要素1208a中の材料の相変化を誘発し、第1の作動要素1208aをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させる。これにより、突起1202の遠位領域1202bが下方向に回転する。この動きは、第2の作動要素1208bの少なくとも一部をその転移温度を超えて加熱してその中の材料の相変化を誘発し、第2の作動要素1208bをその好ましい幾何学的形状に向かって収縮させ、突起1202を上方向に回転させることによって逆転させることができる。図11Dに関して上で説明されるように、アーム1213は、アクチュエータ1301がシャントシステム(例えば、システム10)内に位置決めされている場合、任意選択的に拘束されて、動作中の外向きの曲がりを低減し、かつ/またはアクチュエータ1201の動作をチューニングすることができる。
図13A~13Dは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されている、さらに別のアクチュエータ1301を示している。より具体的には、図13Aは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1301の等角図であり、図13Bは、製作された構成または非張力構成にあるアクチュエータ1301の上面図であり、図13Cは、張力構成にあるアクチュエータ1301の上面図であり、図13Dは、作動構成にあるアクチュエータ1301の上面図である。明確にするために、アクチュエータ1301は分離して示している。しかしながら、当業者が理解するように、アクチュエータ1301は、図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照してそれぞれ説明したシステム10またはシステム20と同様のシステムで使用することができる(例えば、それぞれアクチュエータ701および801の代わりとして)。さらに、アクチュエータ1101は、先で説明されるアクチュエータ701(図7A~7E)、アクチュエータ801(図8A~8C)、アクチュエータ901(図9A~9D)、アクチュエータ1001(図10A~10D)、アクチュエータ1101(図11A~11D)、および/またはアクチュエータ1201(図12A~12D)と略同様の方法で動作することができる。したがって、以下の説明は、先で説明されるものとは異なるアクチュエータ1301の特徴および機能に特に焦点を当てる。
アクチュエータ1301は、それぞれ第1の作動要素1308aおよび第2の作動要素1308bに対して略平行に延在する第1のアーム1313aおよび第2のアーム1313bを含む。アクチュエータ1301はまた、そこを通って延在するアパーチャ1311を有するアンカー要素1315を含む。アクチュエータ1301を排液要素、プレート、または他のシャント構造(図示せず)に張力構成で固定するために、アンカー要素1315は、アパーチャ1311に挿入された1つ以上のピンを介して排液要素に固定することができる。これは、アクチュエータ1301をその製作された構成に対して変形させて、張力構成(図13Cに示す)に就くことを含むことができる。アクチュエータ1301は、排液要素上の1つ以上の特徴と係合している第1および第2のアーム1313a、1313bの自由端領域1313aおよび1313bによって、その張力構成を保持することができる。張力構成で固定されると、アクチュエータ1301は、本明細書の他のアクチュエータについて説明したものと略同様の方法で動作することができる(例えば、図13Dに示すように、アクチュエータ1301を作動させて突起1302を移動させることができる)。
図14A~14Eは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されている、流動制御アセンブリ1400(「アセンブリ1400」)を示している。より具体的には、図14Aは、アセンブリ1400の等角図であり、図14Bは、明確にするために他の特徴は省略されているアセンブリ1400のベース構造1420の等角図であり、図14Cは、製作された構成または非張力構成にあるアセンブリ1400の見下げ図であり、図14Dは、負荷または張力構成にあるアセンブリ1400の見下げ図であり、図14Eは、図14Dに示す構成に対して作動された後の、負荷または張力構成にあるアセンブリ1400の見下げ図である。
最初に図14Aを参照すると、アセンブリ1400は、第1のアクチュエータ1401a、第2のアクチュエータ1401b、およびベース構造1420を含む。第1のアクチュエータ1401aおよび第2のアクチュエータ1401b(集合的に「アクチュエータ1401」と称される)は、ベース構造1420に結合することができ、これについては図14Bを参照して以下でより詳細に説明する。いくつかの実施形態では、アセンブリ1400は、図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照してそれぞれ説明したシステム10またはシステム20と同様のシステムで使用することができる(例えば、それぞれアクチュエータ701および801の代わりとして)。他の実施形態では、アセンブリ1400は、流体を排液するための別の排液要素またはシャント構造に結合することができる。
第1のアクチュエータ1401aは、第1のアンカー領域1404aおよび第2のアンカー領域1404aを含むことができる。第1のアクチュエータ1401aは、第1のアンカー領域1404aおよび第2のアンカー領域1404aでベース構造1420に結合することができる。例えば、第1のアンカー領域1404aは、ベース構造1420から延在する第1のアンカー機構またはピン1422aを受容するように構成された、そこを通って延在する第1の開口部1406aを有することができる。同様に、第2のアンカー領域1404aは、ベース構造1420から延在する第2のアンカー機構またはピン1422aを受容するように構成された、そこを通って延在する第2の開口部1406aを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータ1401aは、代替的または追加的に、接着、溶接などの他の好適な接続機構を介してベース構造1420に結合され得る。いくつかの実施形態では、第1のアンカー領域1404aおよび/または第2のアンカー領域1404aは、第1のアンカー領域1404aおよび/または第2のアンカー領域1404aがそれぞれ、第1のピン1422aおよび/または第2のピン1422aを中心として回転できるように、ベース構造1420に回転可能/枢動可能に結合されている。いくつかの実施形態では、第2のアンカー領域1404aはベース構造1420に回転可能に結合されており、第1のアンカー領域1404aはベース構造に固定的に結合されている(例えば、ベース構造1420に対する第1のアンカー領域1404aの回転を防止するため)。
第1のアクチュエータ1401aは、第2のアンカー領域1404aから延在する突起1402aをさらに含む。突起1402aは、フィンガ、タング、レバー、ゲート要素、制御要素などであるか、これらを含むことができる。突起1402aは、そこを通って延在する開口部またはアパーチャ1403aをさらに含むことができる。突起1402aは、ベース構造1420上の第1の流体入口1424a(図3Bに示す)を通る流体の流動を制御するように構成することができる。例えば、図14Dおよび14Eを参照して以下により詳細に説明するように、突起1402aは、開口部1403aが第1の流体入口1424aと少なくとも部分的に整列する(流体が第1の流体入口1424aを通って流れることを可能にする)第1の(例えば、開いた)位置と、開口部1403aが第1の流体入口1424aと整列しない(流体が第1の流体入口1424aを通って流れることを実質的に防止する)第2の(例えば、閉じた)位置との間で移動することができる。
第1のアクチュエータ1401aは、突起1402の動きを誘発するために、第1の作動要素1408aおよび第2の作動要素1408a(集合的に作動要素1408aと称される)をさらに含む。作動要素1408aは、第1のアンカー領域1404aと第2のアンカー領域1404aとの間に延在することができる。作動要素1408aは、形状記憶材料(例えば、ニチノール)で構成することができ、本明細書において詳細に先で説明されるように、形状記憶効果によって作動することができる。動作中、作動要素1408aは、開口部1403aが第1の流体入口1424aと少なくとも部分的に整列するように、または開口部1403aが第1の流体入口1424aと整列しないように、突起1402aを回転させるように選択的かつ独立して作動されることができ、それによって、第1の流体入口1424aを通る流体の流動を制御する。
第2のアクチュエータ1401bは、第1のアクチュエータ1401aと略同様かつ/または同じであり得、ベース構造1420の第2の流体入口1424bを通る流体の流動を制御するように構成されることができる(図14B)。さらに、2つのアクチュエータ1401を有するように示しているが、アセンブリ1400は、1つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれ以上のアクチュエータなど、より少ないまたはより多いアクチュエータを有することができる。
次に図14Bを参照すると、ベース構造1420は、アクチュエータ1401をベース構造1420に固定するための1つ以上の保持機構を有する、略平坦またはプレート状の構造であり得る。保持機構は、先で説明されるように、第1のアクチュエータ1401aをベース構造1420に固定するための第1のピン1422aおよび第2のピン1422aを含むことができる。保持機構はまた、第2のアクチュエータ1401bをベース構造1420に固定するための第3のピン1422bおよび第4のピン1422bを含むことができる。ピンとして示しているが、ベース構造1420は、それにアクチュエータ1401を固定するための他の好適なアンカーまたは保持機構を含むことができる。上で説明されるように、ベース構造1420はまた、第1の流体入口1424aおよび第2の流体入口1424bを含む。アセンブリ1400が排液要素に固定されるか、または排液要素内に位置決めされると、第1の流体入口1424aおよび/または第2の流体入口1424bは、第1の流体入口1424aおよび/または第2の流体入口1424bを介して排液要素に入る流体を所望の流出場所まで輸送する1つ以上のチャネルまたはルーメンと整列するか、そうでなければ流体連通することができる。
図14Cは、第1のアクチュエータ1401aの第1の作動要素1408aが第1のアンカー領域1404aに結合されていない、非張力または非結合構成にある、ベース構造1420に結合されたアクチュエータ1401を示している。図示のように、第1の作動要素1408aは、第1のアンカー領域1404a上の保持機構1412a(例えば、溝、ノッチ、アパーチャなど)と係合するように(例えば、解放可能に係合するように)構成されたロック機構1410a(例えば、フランジ、リップ、突出部、キーなど)を含むことができる。他の実施形態では、第1のアンカー領域1404aはロック機構1410aを含むことができ、第1の作動要素1408aは保持機構1412bを含むことができる。さらに他の実施形態では、第2の作動要素1408aは、ロック機構を含み、第1または第2のアンカー領域から結合解除され得る。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータ1401aは、非結合または非張力構成において製作されている。例えば、第1のアクチュエータ1401aは、第1のアクチュエータ1401aが一体構造を構成するように、材料の単一片からレーザ切断され得る。
第1のアクチュエータ1401aを図14Cに示す非張力構成から図14Dに示す張力構成に転移させるために、ロック機構1410aを保持機構1412a内に位置決めするか、または他の方法でインターフェースさせることができる。ロック機構1410aを保持機構1412a内に位置決めする行為により、作動要素1408aのうちの少なくとも1つを、それらの好ましいまたは製作された幾何学的形状に対して変形させることができる。例えば、ロック機構1410aを保持機構1412a内に位置決めすることにより、第1の作動要素1408aをその好ましい幾何学的形状に対して引き伸ばす(例えば、張力をかける)ことができ、かつ/または第2の作動要素1408aをその好ましい幾何学的形状に対して引き伸ばす(例えば、張力をかける)ことができる。いくつかの実施形態では、第1の作動要素1408aおよび第2の作動要素1408aの両方は、図14Cに示す張力構成にあるときに、実質的に等しい張力下にある。図14Dに示すように、結合構成または張力構成では、突起1402aは、第1の流体入口1424aを遮断する(例えば、開口部1403aは、第1の流体入口1424aと整列しない)。使用中、これは、流体が第1の流体入口1424aを通って流れるのを防止するか、または実質的に防止する。第2のアクチュエータ1401bは、第1のアクチュエータ1401aについて説明したものと同じまたは同様の方法で、非張力構成と張力構成との間で転移されることができる。
アクチュエータ1401は、張力構成において好ましい幾何学的形状に対して変形するため、アクチュエータ1401の動きは、他の形状記憶アクチュエータについて本明細書において先で説明されるように、形状記憶効果によって誘発され得る。例えば、第2の作動要素1408aをその転移温度を超えて加熱することにより、その中で相変態を誘発し、それをその好ましい幾何学的形状に向かって移動させることができる。特に、図14Eに示すように、第2の作動要素1408aにエネルギーを加えると、第2の作動要素1408aは、その好ましい幾何学的形状に向かって収縮する。第2の作動要素1408aは第2のアンカー領域1404aに結合されているため、第2の作動要素1408aの収縮により、第2のアンカー領域1404aは、第2のピン1422aが収縮する際に第2のピン1422aを中心として枢動またはそうでなければ回転する。これにより、第2のアンカー領域1404aから延在する突起1402aもまた、ベース構造1420に対して回転する。図示の実施形態では、突起1402aは、開口部1403aが第1の流体入口1424aと整列するように、第2の作動要素1408aの作動時にベース構造1420に対して時計回り方向に回転する。使用中、これにより、流体が第1の流体入口1424aを通って流れることが可能になる。第1の作動要素1408aを作動させることによって、動作を逆にすることができる(例えば、第1のアクチュエータ1401aを、図14Dに示す構成に、かつ/またはそれに向かって移動させることができる)。したがって、作動要素1408は、流体が第1の流体入口1424aを通って流れることを許可または防止するように選択的に作動することができる。
突起1402aは、第1の流体入口1424aと整列する開口部1403aを有するように示しているが、他の実施形態では、本明細書において詳細に先で説明されるように、開口部1403aは突起1402aから省かれ、突起1402aは、第1の流体入口1424aを遮断する(または実質的に遮断する)第1の位置と、第1の流体入口1424aを遮断解除する(または実質的に遮断解除する)第2の位置との間を簡単に移動することができる。第2のアクチュエータ1401bは、第1のアクチュエータ1401aと同じまたは同様の方法で動作して、第2の流体入口1424bを通る流体の流動を制御することができる。
図15A~15Dは、シャントシステム内の流体の流動を制御するためであり、かつ本技術の選択した実施形態に従って構成されている、別の流動制御アセンブリ(「アセンブリ1500」)を示している。より具体的には、図15Aは、アセンブリ1500の等角図であり、図15Bは、アセンブリ1500のアクチュエータ1501aの拡大見下げ図であり、図15Cは、アセンブリ1500の変形例の等角図であり、図15Cは、アセンブリ1500の動作中の作動要素1508を示す一連の見下げ図である。
最初に図15Aを参照すると、アセンブリ1500は、第1のアクチュエータ1501a、第2のアクチュエータ1501b、第3のアクチュエータ1501c、およびベース構造1520を含む。第1のアクチュエータ1501a、第2のアクチュエータ1501b、および第3のアクチュエータ1501c(集合的に「アクチュエータ1501」と称される)は、ベース構造1520に結合することができる。ベース構造1520は、そこを通って延在する中央ルーメン1522を有する排液要素であり得るか、またはその排液要素を含み得る。いくつかの実施形態では、ベース構造1520は第1の排液要素であり、アセンブリ1500は、図7A~7Eおよび図8A~8Cを参照して説明したものなどの、流体を排液するための第2の排液要素またはシャント構造とともに使用するように構成されている(例えば、ルーメン1522は別の排液要素に排液する)。それにもかかわらず、ベース構造1520は、流体がルーメン1522内に流入することを可能にする複数の流体入口(図示せず)を含むことができる。本明細書において先で説明されるように、アクチュエータ1501は、流体入口を通る流体の流動を制御して、アセンブリ1500によって提供される治療レベルを制御することができる。例えば、第1のアクチュエータ1501aは、第1の流体入口を通る流体の流動とインターフェースしてそれを制御することができ、第2のアクチュエータ1501bは、第2の流体入口を通る流体の流動とインターフェースしてそれを制御することができ、第3のアクチュエータ1501cは、第3の流体入口を通る流体の流動とインターフェースしてそれを制御することができる。
次に図15Bを参照すると、第1のアクチュエータ1501aは、第1の作動要素1508a、第2の作動要素1508a、および第1の作動要素1508aと第2の作動要素1508aとの間に概して位置決めされた制御要素1502aを含むことができる。制御要素1502aは、ベース構造上の流体入口とインターフェースして(例えば、選択的に遮断および遮断解除する)、そこを通る流体の流動を制御するように構成されている。作動要素1508は、少なくとも部分的に形状記憶材料で構成することができ、本明細書において先で説明されるように、形状記憶効果によって制御要素1502aの動きを誘発し得る。いくつかの実施形態では、作動要素1508は、作動要素1508の一部のねじれを支持する、部分的な巻き、入れ子、S字形、または他の形状(まとめて「ねじれ」形状と呼ばれる)を有することができ、システムに反映されるひずみ量は、構造中のよじれ(すなわち、ねじれ)の作用によって捕捉される。いくつかの実施形態では、作動要素1508が巻かれる程度は、図15Bに示すものよりも多くすることも少なくすることもできる。
第1の作動要素1508aは、第1のターゲット機構1509aをさらに含むことができ、第2の作動要素1508aは、第2のターゲット機構1509aをさらに含むことができる(集合的に「ターゲット機構1509a」と称される)。ターゲット機構1509aは、レーザエネルギーを使用してアクチュエータ1501aを作動させるときに、照準を合わせるための視覚的ターゲットを提供することができる。第1のアクチュエータ1501aは、第1の作動要素1508aおよび第2の作動要素1508aを概して取り囲む外側外周1514aをさらに含む。外周1514aは、第1のアクチュエータ1501aをベース構造1520に固定するための1つ以上の開口部1516aをさらに含むことができる。
第1のアクチュエータ1501aは、図15Bにおいて、非結合または非張力構成で示されている。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータ1501aは、非結合または非張力構成で製作される。例えば、第1のアクチュエータ1501aは、第1のアクチュエータ1501aが一体構造を構成するように、材料の単一片からレーザ切断され得る。第1のアクチュエータ1501aを非張力構成から張力構成(図示せず)に転移させるために、作動要素1508を引き伸ばす(例えば、張力をかける)ことができ、第2の作動要素1508aの遠位端部分にあるロック機構1510aを外周1514a上の保持機構1512a内に設置するか、またはそうでなければ保持機構1512aに固定することができる。これにより、第1のアクチュエータ1501が張力構成に固定される(例えば、解放可能に固定される)。特に、張力構成では、第1の作動要素1508aおよび第2の作動要素1508aは、それらの好ましい幾何学的形状に対して変形する。したがって、作動要素1508aは、先で説明されるように、その誘発運動へのエネルギーの付加を介して選択的に作動させることができる。作動要素1508aは、制御要素1502aに結合されているため、作動要素1508aの動きは、制御要素1502aの対応する動きを誘発することができる。
図15Cは、アセンブリ1500の変形例を示しており、明確にするために作動アセンブリの外周1514a(図15A)が省略されている。特に、図15Aに示すアセンブリ1500に関連して、制御要素1502aは、第1の作動要素1508aおよび第2の作動要素1508aと長手方向に一列に並んで設置されている。
図15Dは、第1の作動要素1508aの作動を描写する一連の概略図を提供する。特に、図15Dは、張力(例えば、伸張)構成からその好ましい幾何学的形状(例えば、非張力構成)へおよび/またはそれに向かって転移する際の、第1の作動要素1508aの構成を示している。第1の作動要素1508aはねじれ形状を有し、その好ましい幾何学的形状に対して伸張されているため、第1の作動要素1508aをその好ましい幾何学的形状へおよび/またはそれに向かって転移させることにより、第1の作動要素1508aの長さが減少し、そのねじれ中心点を中心に回転されるかまたは折り畳まれる(これは、第1のターゲット1509aにおいてまたはその近傍で起こり得る)。この運動は、制御要素1502aの動きを駆動することができる。
第2の作動要素1508aは、第1の作動要素1508aと略同様の方法で動作することができる。しかしながら、制御要素1502aは作動要素1508の間に位置決めされているため、第1の作動要素1508aの作動は、一般的に、制御要素1502aを第1の方向に動かし、第2の作動要素1508aの作動は、一般的に、制御要素1502aを第1の方向とは略反対の第2の方向に動かす。第2のアクチュエータ1501bおよび第3のアクチュエータ1501cは、第1のアクチュエータ1501aと略同様かつ/または同じであり得る。さらに、3つのアクチュエータ1501を有するように示しているが、アセンブリ1500は、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、またはそれ以上のアクチュエータなど、より少ないまたはより多いアクチュエータを有することができる。
本技術は、本明細書において説明されるシステムおよびデバイスを製造する方法をさらに提供する。例えば、図16は、先で説明されるシステム700および800などの調整可能な眼内シャントシステムを製造するための方法1600のフローチャートである。ステップ1602から始まり、方法1600は、少なくとも一部が形状記憶材料または合金で構成されたアクチュエータを作製(例えば、製作)することを含む。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、形状記憶材料で構成された単一または一体の構成要素である。アクチュエータは、フォトリソグラフィプロセス、蒸着プロセス、シートもしくはソース材料からの一体構造の切断もしくはエッチング、または他の好適な技術によって作製することができる。前述の技術を介したアクチュエータなどのデバイスの作製に関する追加の詳細は、米国仮特許出願第63/039,237号に説明されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。アクチュエータは、図2~15Dに関して説明したものなど、本明細書で説明したアクチュエータのうちのいずれかであり得る。
方法1600は、ステップ1604で、その製作されたかつ/または好ましい幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることによって(例えば、張力構成に就くように)、かつステップ1606で、変形されたアクチュエータを排液要素、プレート、または他のシャント構造(例えば、排液要素750または排液要素850)に固定することによって、継続することができる。その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることは、1つ以上の態様がそれらの製作された幾何学的形状に向かって移動するようにトリガされると(例えば、先で説明されるように、誘発された相変態によって)、アクチュエータの1つ以上の態様の長さが増加するように、アクチュエータの1つ以上の態様(例えば、作動要素708)をそれらの製作された幾何学的形状に対して引き伸ばすことを含むことができる。代替的に、製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることは、1つ以上の態様がそれらの製作された幾何学的形状に向かって移動するようにトリガされると、アクチュエータの1つ以上の態様の長さが減少するように、アクチュエータの1つ以上の態様(例えば、作動要素708)をそれらの製作された幾何学的形状に対して圧縮することを含むことができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータをその好ましい幾何学的形状に対して変形させることは、アクチュエータの第1の部分をアクチュエータの第2の部分に固定することを含む(例えば、図11A~11Dのアクチュエータ1101の場合、アンカー要素1111を突起1102とは反対側の第1および第2の付属物1115a、1115b上に位置決めすること)。
ステップ1606において、変形されたアクチュエータを排液要素に固定することは、アクチュエータを排液要素に2つ以上の場所/位置で固定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、先で説明されるように、アクチュエータの一部が排液要素に対して枢動またはそうでなければ回転できるように、アクチュエータは、2つ以上の場所/位置のうちの少なくとも1つで排液要素に枢動可能/回転可能に結合される。アクチュエータは、ピン、アンカー、接着剤、締結具などの任意の好適な機構を介して排液要素に固定することができる。いくつかの実施形態では、ステップ1606において、変形されたアクチュエータを排液要素に固定することは、シャント要素または排液要素のチャンバまたは他の部分内に、張力をかけたアクチュエータを位置決めすることを含む。アクチュエータが排液要素に固定された後、詳細に先で説明されるように、アクチュエータが、その形状記憶の性質を使用して作動されることができるように、アクチュエータは、その製作された幾何学的形状に対して少なくとも部分的に変形したままである。
いくつかの実施形態では、アクチュエータを排液要素または他のシャント構造に固定してから変形させるように、ステップ1604および1606を逆にすることができる。他の実施形態では、アクチュエータを排液要素または他のシャント構造に固定する行為により、アクチュエータが変形し、したがってステップ1604および1606が実質的に同時に実行される。
本技術は、本明細書において説明される眼内シャントシステムを使用して、緑内障を有する患者を治療する方法をさらに提供する。例えば、図17は、緑内障を有する患者を治療する方法1700のフローチャートである。ステップ1702で始まり、方法1700は、シャントシステムの流入領域(例えば、排液要素750の第1の端部分750a)が眼の内部(例えば、前房)と流体連通し、かつシャントシステムの流出領域(例えば、排液要素750の第2の端部分750b)が結膜下のブレブスペースなどの所望の流出場所と流体連通するように、眼内シャントシステムを患者の眼内にインプラントすることを含む。インプラントされると、シャントシステムは、前房と所望の流出場所とを流体連通することができ、水を前房から所望の流出場所に排液させることができる。
シャントシステムをインプラントした後、方法1700は、ステップ1704において、形状記憶作動要素(例えば、第1の作動要素708aまたは第2の作動要素708b)を加熱して、流入領域で1つ以上の流入ポートとインターフェースする流動制御要素(例えば、突起702)の回転運動を誘発することにより、継続することができる。いくつかの実施形態では、形状記憶作動要素を加熱することは、患者の体外に位置決めされたエネルギー源から加えられるエネルギーを介して、作動要素が第1の材料状態(例えば、マルテンサイト状態、R相など)から第2の材料状態(例えば、R相、オーステナイトなど)に変化するように、形状記憶作動要素を材料転移温度を超えて加熱することを含む。流動制御要素の回転運動は、1つ以上の流入ポートを通る流動抵抗を変化させることができる。例えば、流動制御要素の回転運動は、1つ以上の流入ポートをさらに遮断または遮断解除し得、インプラントシステムを介する水の排液をより少なくまたはより多くし得る。
いくつかの実施形態では、形状記憶作動要素を加熱することは、作動要素に比較的小さい幾何学的変化を誘発する。作動要素の比較的小さい幾何学的変化が、流動制御要素の回転運動を駆動する。流動制御要素の遠位端の回転運動は、作動要素の幾何学的変化に対して比較的大きな運動であり得る。これは、図7A~7Eに関して先で説明される突起702などの細長い流動制御要素を介して達成することができる。
ステップ1704は、所望の排液率を達成するため、かつ/または患者の状態の変化を明らかにするために、必要な回数だけ繰り返すことができる。さらに、ステップ1702およびステップ1704は、同時にかつ/または治療を受けるための患者の同じ通院中に必ずしも発生するわけではない。むしろ、ステップ1704は、システムがステップ1702で患者にインプラントされてから数日後、数か月後、またはさらには数年後に発生する可能性がある。したがって、方法1700は、医療提供者が、インプラントされた眼内システムによって提供される治療のレベルを調整することを可能にする。
当業者であれば、本明細書の開示から、上で説明される眼内シャントシステムの様々な構成要素が本技術の範囲から逸脱することなく、省略され得ることを理解するであろう。同様に、本技術の範囲から逸脱することなく、上記で明示的に説明されていない追加の構成要素が眼内シャントシステムに追加され得る。したがって、本明細書において説明されるシステムは、明示的に識別された構成に限定されず、むしろ、説明されたシステムの変形および改変を包含する。
実施例
本技術のいくつかの態様を以下の実施例に記載する:
1.患者における流体流動を選択的に制御するためのシステムであって、システムが、
排液要素であって、そこを通って延在するチャネル、およびチャネルと流体連通しているアパーチャを有する、排液要素と、
排液要素に結合されており、かつアパーチャを通る流体の流動を制御するように構成されている、アクチュエータと、を備え、アクチュエータが、
排液要素に回転可能にアンカーされた第1の領域と、第1の領域から離間しており、かつ排液要素に対して回転可能に移動可能な第2の領域と、を有する、制御要素と、
制御要素の第1の領域に結合された第1の作動要素であって、第1の作動要素が、作動されると、第1の作動要素が制御要素の第2の領域を第1の方向に回転させるように構成されている、第1の作動要素と、
制御要素の第1の領域に結合された第2の作動要素であって、第2の作動要素が、作動されると、第2の作動要素が制御要素の第2の領域を第1の方向とは異なる第2の方向に回転させるように構成されている、第2の作動要素と、を備える、システム。
2.制御要素が、細長い突起である、実施例1に記載のシステム。
3.制御要素の第2の領域が、アパーチャとインターフェースして、そこを通る流体の流動を制御するように構成されている、実施例1または2に記載のシステム。
4.第2の領域が、アパーチャを通る第1の流動抵抗を提供する第1の位置と、第1の抵抗とは異なるアパーチャを通る第2の流動抵抗を提供する第2の位置との間で移動可能である、実施例3に記載のシステム。
5.制御要素が、第1の位置から第2の位置に移動されたときに、実質的に反動を示さない、実施例4に記載のシステム。
6.
外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を第1の作動要素内に分散させるように構成されている、第1のターゲット要素と、
外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を第2の作動要素内に分散させるように構成されている、第2のターゲット要素と、をさらに備え、
第1のターゲット要素および第2のターゲット要素が、独立してエネルギーが与えられることができる、実施例1~5のいずれか1つに記載のシステム。
7.第1のターゲット要素が、第1の作動要素の中央部分に位置決めされており、第2のターゲット要素が、第2の作動要素の中央部分に位置決めされている、実施例6に記載のシステム。
8.制御要素、第1の作動要素、第2の作動要素、第1のターゲット要素、および第2のターゲット要素が、一体構造を構成する、実施例6または7に記載のシステム。
9.一体構造が、形状記憶材料から構成されている、実施例8に記載のシステム。
10.第1のターゲット要素および第2のターゲット要素が、排液要素にアンカーされている、実施例6~9のいずれか1つに記載のシステム。
11.アクチュエータが、少なくとも3つの場所で排液要素にアンカーされている、実施例1~10のいずれか1つに記載のシステム。
12.アクチュエータが、排液要素に対して少なくとも3つの回転自由度を含む、実施例1~11のいずれか1つに記載のシステム。
13.第1の作動要素および第2の作動要素が、形状記憶材料から構成されている、実施例1~12のいずれか1つに記載のシステム。
14.排液要素が、アクチュエータを収容する略剛性の内側構造と、略剛性の内側構造を少なくとも部分的に包み込む半可撓性の外側構造と、を含む、実施例1~13のいずれか1つに記載のシステム。
15.略剛性の内側構造が、プレートであり、半可撓性の外側構造が、ケーシングであり、プレートが、ケーシングとの流体シールを形成して、プレートとケーシングとの間の流体漏れを防止する、実施例14に記載のシステム。
16.半可撓性の外側構造が、開口部を含み、略剛性の内側構造が、アパーチャを含み、アパーチャが、開口部と整列している、実施例14または15に記載のシステム。
17.チャネルが、第1のチャネルであり、アパーチャが、第1のアパーチャであり、アクチュエータが、第1のアクチュエータであり、システムが、第2のチャネルと、第2のチャネルと流体連通している第2のアパーチャと、第2のアクチュエータであって、第2のアクチュエータを通る流動抵抗を制御するように構成されている、第2のアクチュエータと、をさらに備え、第2のアクチュエータが、第1のアクチュエータとは独立して作動されることができる、実施例1~16のいずれか1つに記載のシステム。
18.システムが、患者の眼の前房から流体を排液するための眼内シャントシステムである、実施例1~17のいずれか1つに記載のシステム。
19.患者における流体流動を選択的に制御するためのシステムであって、システムが、
排液要素であって、そこを通って延在するチャネル、およびチャネルと流体連通しているアパーチャを有する、排液要素と、
排液要素に結合されており、かつアパーチャを通る流体の流動を制御するように構成されている、アクチュエータと、を備え、アクチュエータが、
排液要素に対して枢動可能に移動可能な制御要素と、
制御要素に結合された第1の作動要素であって、第1の作動要素が、作動されると、制御要素が第1の方向に枢動可能に移動するように構成されている、第1の作動要素と、
制御要素に結合された第2の作動要素であって、第2の作動要素が、作動されると、制御要素が第1の方向とは異なる第2の方向に枢動可能に移動するように構成されている、第2の作動要素と、を備える、システム。
20.制御要素が、細長い突起である、実施例19に記載のシステム。
21.制御要素が、アパーチャとインターフェースして、そこを通る流体の流動を制御するように構成されている、遮断機構を含む、実施例19または20に記載のシステム。
22.遮断機構が、アパーチャを通る流体流動を遮断または実質的に遮断する第1の位置と、アパーチャへの流体流動を許容する第2の位置との間で枢動可能に移動可能である、実施例21に記載のシステム。
23.遮断機構が、第1の位置から第2の位置に移動されたときに、実質的に反動を示さない、実施例19~22のいずれか1つに記載のシステム。
24.
外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を第1の作動要素内に分散させるように構成されている、第1のターゲット要素と、
外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を第2の作動要素内に分散させるように構成されている、第2のターゲット要素と、をさらに備え、
第1のターゲット要素および第2のターゲット要素が、独立してエネルギーが与えられることができる、実施例19~23のいずれか1つに記載のシステム。
25.第1のターゲット要素が、第1の作動要素の中央部分に位置決めされており、第2のターゲット要素が、第2の作動要素の中央部分に位置決めされている、実施例24に記載のシステム。
26.制御要素、第1の作動要素、第2の作動要素、第1のターゲット要素、および第2のターゲット要素が、一体構造を構成する、実施例24または25に記載のシステム。
27.一体構造が、形状記憶材料から構成されている、実施例26に記載のシステム。
28.第1の作動要素および第2の作動要素が、形状記憶材料から構成されている、実施例19~27のいずれか1つに記載のシステム。
29.排液要素が、アクチュエータを収容する略剛性の内側構造と、略剛性の内側構造を少なくとも部分的に包み込む半可撓性の外側構造と、を含む、実施例19~28のいずれか1つに記載のシステム。
30.略剛性の内側構造が、プレートであり、半可撓性の外側構造が、ケーシングであり、プレートが、ケーシングとの流体シールを形成して、プレートとケーシングとの間の流体漏れを防止する、実施例29に記載のシステム。
31.半可撓性の外側構造が、開口部を含み、略剛性の内側構造が、アパーチャを含み、アパーチャが、開口部と整列している、実施例29または30に記載のシステム。
32.チャネルが、第1のチャネルであり、アパーチャが、第1のアパーチャであり、アクチュエータが、第1のアクチュエータであり、システムが、第2のチャネルと、第2のチャネルと流体連通している第2のアパーチャと、第2のアクチュエータであって、第2のアクチュエータを通る流動抵抗を制御するように構成されている、第2のアクチュエータと、をさらに備え、第2のアクチュエータが、第1のアクチュエータとは独立して作動されることができる、実施例19~31のいずれか1つに記載のシステム。
33.システムが、患者の眼の前房から流体を排液するための眼内シャントシステムである、実施例19~32のいずれか1つに記載のシステム。
34.患者の眼の前房からの流体流動を選択的に制御するためのシャントシステムであって、システムが、
患者の視覚の視界の外側の前房内に設置するように構成された流入部分、および眼の異なる場所に設置するように構成された流出部分を有する、排液要素と、
アクチュエータであって、
排液要素の流入部分および/または排液要素の流出部分に動作可能に結合された回転式制御要素と、
回転式制御要素に結合されており、かつ回転式制御要素の配向を選択的に変更するように構成されている、作動要素と、を備える、アクチュエータと、を備え、
流入部分および/または流出部分を通る流体抵抗が、回転式制御要素の選択された配向に基づいて変動する、シャントシステム。
35.流入部分が、そこを通る流体流動を可能にする1つ以上のアパーチャを備え、回転式制御要素が、流入部分に動作可能に結合されている、実施例34に記載のシステム。
36.
回転式制御要素が、第1の配向と第2の配向との間で移動可能であり、
第1の配向では、回転式制御要素が、少なくとも部分的に1つ以上のアパーチャに干渉し、
第2の配向では、1つ以上のアパーチャが、アクセス可能であり、回転式制御要素が、1つ以上のアパーチャから少なくとも部分的に離間している、実施例35に記載のシステム。
37.作動要素が、刺激に応答して幾何学的形状が変化するように構成されており、幾何学的形状の変化が、回転式制御要素の配向を変化させる、実施例34~36のいずれか1つに記載のシステム。
38.作動要素が、第1の作動要素であり、アクチュエータが、回転式制御要素に結合されており、かつ回転式制御要素の配向を選択的に変更するように構成されている、第2の作動要素をさらに備え、
第1の作動要素が、作動されると、回転式制御要素を第1の方向に回転可能に移動させるように構成されており、
第2の作動要素が、作動されると、回転式制御要素を第2の方向に回転可能に移動させるように構成されており、第2の方向が、第1の方向とは反対方向である、実施例34~37のいずれか1つに記載のシステム。
39.回転式制御要素が、細長い突起である、実施例34~38のいずれか1つに記載のシステム。
40.排液要素と、排液要素と流体連通しているアパーチャとインターフェースするように構成された制御要素と、を有する、調整可能なシャントシステムを通る流体の流動を制御するための方法であって、方法が、
排液要素を介して、患者の第1の身体領域から患者の第2の身体領域に流体をシャントすることと、
細長い制御要素を排液要素に対して枢動可能に移動させることによって、排液要素を通る流体の排液率を選択的に調整することであって、細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、アパーチャを通る流動抵抗を変化させる、調整することと、を含む、方法。
41.排液率を選択的に調整することが、細長い制御要素を枢動可能に移動させて、アパーチャを通る流動抵抗を増加させることによって、排液率を減少させることを含む、実施例40に記載の方法。
42.排液率を選択的に調整することが、細長い制御要素を枢動可能に移動させて、アパーチャを通る流動抵抗を減少させることによって、排液率を増加させることを含む、実施例40に記載の方法。
43.細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、制御要素をアパーチャに向かって、またはアパーチャから離れて移動させることを含む、実施例40~42のいずれか1つに記載の方法。
44.細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、細長い制御要素の第2の端部分が排液要素に対して回転するように、細長い制御要素の第1の端部分を、枢動可能なアンカーを中心として回転させることを含む、実施例40~43のいずれか1つに記載の方法。
45.細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、細長い制御要素に動作可能に結合された形状記憶作動要素を作動させることを含む、実施例40~44のいずれか1つに記載の方法。
46.形状記憶作動要素を作動させることが、患者の体外に位置決めされたエネルギー源から形状記憶アクチュエータにエネルギーを送達することを含む、実施例45に記載の方法。
47.形状記憶アクチュエータを作動させることが、形状記憶作動要素の幾何学的形状を変化させることを含む、実施例45または46に記載の方法。
48.第1の身体領域が、患者の眼の前房であり、第2の身体領域が、前房から離間している患者の眼の別の部分であり、流体が、水である、実施例40~47のいずれか1つに記載の方法。
49.調整可能な流動シャントシステムを製造する方法であって、方法が、
少なくとも部分的に形状記憶材料で構成されたアクチュエータを製作することであって、アクチュエータが、1つ以上の作動要素と回転式制御要素とを有する、製作することと、
アクチュエータを排液要素に固定することと、
その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることと、を含み、
アクチュエータが変形され排液要素に固定されると、回転式制御要素が、排液要素上の1つ以上のアパーチャと回転可能にインターフェースして、そこを通る流体の流動を少なくとも部分的に制御するように構成されている、方法。
50.その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることが、アクチュエータの第1の部分をアクチュエータの第2の部分に結合することを含む、実施例49に記載の方法。
51.その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることが、作動要素を引き伸ばすことを含む、実施例49または50に記載の方法。
52.その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることが、作動要素を圧縮することを含む、実施例49または50に記載の方法。
53.アクチュエータを排液要素に固定することにより、その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータが変形する、実施例49~52のいずれか1つに記載の方法。
54.その製作された幾何学的形状に対してアクチュエータを変形させることが、アクチュエータを排液要素に固定した後に行われる、実施例49~52のいずれか1つに記載の方法。
55.アクチュエータを排液要素に固定することが、流動が1つ以上のアパーチャのみを通過することができるようにシャントシステムをシールすることを含む、実施例49~54のいずれか1つに記載の方法。
56.変形されたアクチュエータを排液要素に固定することが、アクチュエータの一部を排液要素に回転可能に結合することを含む、実施例49~55のいずれか1つに記載の方法。
結論
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、または本技術を上記で開示された詳細な形態に限定することを意図していない。技術の特定の実施形態および技術の例を例示の目的で上に説明したが、当業者が認識するように、技術の範囲内で様々な同等の変更が可能である。例えば、本明細書において説明される眼内シャントの特徴のいずれかを、本明細書において説明される他の眼内シャントの特徴のいずれかと組み合わせることができ、またその逆も可能である。例えば、所与の順序でステップが提示されているが、代替的な実施形態では異なる順序でステップが実行され得る。本明細書で説明される様々な実施形態はまた、さらなる実施形態を提供するために組み合わされ得る。
上述のことから、本技術の特定の実施形態が例示の目的で本明細書で説明されてきたが、眼内シャントと関連付けられた周知の構造および機能は、本技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを回避するために、詳細に図示または説明されていない。文脈が許容する場合、単数または複数の用語は、それぞれ複数または単数の用語も含み得る。
文脈から明らかに他のことを必要としない限り、説明および実施例の全体を通じて、「備える(comprise)」、「備える(comprising)」などの単語は、排他的または網羅的な意味とは異なり、包含の意味として解釈されるべきである、すなわち「これに限定されないが、~を含む(including,but not limited to)」の意味として解釈されるべきである。本明細書において使用される場合、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらの用語の任意の変化形は、2つ以上の要素の間の直接的または間接的な任意の接続または結合を意味し、要素間の接続の結合は、物理的、論理的、またはこれらの組み合わせであり得る。また、本明細書において使用される場合、単語「herein(本明細書において)」、「above(上の)」、「below(以下の)」、および類似の意味の単語は、本出願を全体として指すものとし、本出願の特定部分を指すものではない。文脈から可能な場合、単数または複数を使用する上記の詳細な説明中の単語はまた、それぞれ複数または単数を含み得る。本明細書において使用される場合、「Aおよび/またはB(A and/or B)」内のような「および/または(and/or)」という句は、Aのみ、Bのみ、ならびにAおよびBを指す。追加的に、「備える(comprising)」という用語は、任意のより多くの数の同じ機能および/または追加のタイプの他の機能が排除されないように、少なくとも列挙された機能を含むことを意味するために全体を通して使用される。特定の実施形態が例示の目的で本明細書で説明されたが、本技術から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることも理解されよう。さらに、本技術のいくつかの実施形態に関連する利点がそれらの実施形態の文脈において説明されているが、他の実施形態は、このような利点を示すこともでき、すべての実施形態が、本技術の範囲内に収まるために、必ずしもこのような利点を示す必要があるわけではない。したがって、本開示および関連する技術は、本明細書において明示的に図示または説明されていない他の実施形態を包含することができる。

Claims (56)

  1. 患者における流体流動を選択的に制御するためのシステムであって、前記システムが、
    排液要素であって、そこを通って延在するチャネル、および前記チャネルと流体連通しているアパーチャを有する、排液要素と、
    前記排液要素に結合されており、かつ前記アパーチャを通る流体の前記流動を制御するように構成されている、アクチュエータと、を備え、前記アクチュエータが、
    前記排液要素に回転可能にアンカーされた第1の領域と、前記第1の領域から離間しており、かつ前記排液要素に対して回転可能に移動可能な第2の領域と、を有する、制御要素と、
    前記制御要素の前記第1の領域に結合された第1の作動要素であって、前記第1の作動要素が、作動されると、前記第1の作動要素が前記制御要素の前記第2の領域を第1の方向に回転させるように構成されている、第1の作動要素と、
    前記制御要素の前記第1の領域に結合された第2の作動要素であって、前記第2の作動要素が、作動されると、前記第2の作動要素が前記制御要素の前記第2の領域を前記第1の方向とは異なる第2の方向に回転させるように構成されている、第2の作動要素と、を備える、システム。
  2. 前記制御要素が、細長い突起である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記制御要素の前記第2の領域が、前記アパーチャとインターフェースして、そこを通る流体の前記流動を制御するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第2の領域が、前記アパーチャを通る第1の流動抵抗を提供する第1の位置と、前記第1の抵抗とは異なる前記アパーチャを通る第2の流動抵抗を提供する第2の位置との間で移動可能である、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記制御要素が、前記第1の位置から前記第2の位置に移動されたときに、実質的に反動を示さない、請求項4に記載のシステム。
  6. 外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を前記第1の作動要素内に分散させるように構成されている、第1のターゲット要素と、
    前記外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を前記第2の作動要素内に分散させるように構成されている、第2のターゲット要素と、をさらに備え、
    前記第1のターゲット要素および前記第2のターゲット要素が、独立してエネルギーが与えられることができる、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第1のターゲット要素が、前記第1の作動要素の中央部分に位置決めされており、前記第2のターゲット要素が、前記第2の作動要素の中央部分に位置決めされている、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記制御要素、前記第1の作動要素、前記第2の作動要素、前記第1のターゲット要素、および前記第2のターゲット要素が、一体構造を構成する、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記一体構造が、形状記憶材料から構成されている、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記第1のターゲット要素および前記第2のターゲット要素が、前記排液要素にアンカーされている、請求項6に記載のシステム。
  11. 前記アクチュエータが、少なくとも3つの場所で前記排液要素にアンカーされている、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記アクチュエータが、前記排液要素に対して少なくとも3つの回転自由度を含む、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記第1の作動要素および前記第2の作動要素が、形状記憶材料から構成されている、請求項1に記載のシステム。
  14. 前記排液要素が、前記アクチュエータを収容する略剛性の内側構造と、前記略剛性の内側構造を少なくとも部分的に包み込む半可撓性の外側構造と、を含む、請求項1に記載のシステム。
  15. 前記略剛性の内側構造が、プレートであり、前記半可撓性の外側構造が、ケーシングであり、前記プレートが、前記ケーシングとの流体シールを形成して、前記プレートと前記ケーシングとの間の流体漏れを防止する、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記半可撓性の外側構造が、開口部を含み、前記略剛性の内側構造が、前記アパーチャを含み、前記アパーチャが、前記開口部と整列している、請求項14に記載のシステム。
  17. 前記チャネルが、第1のチャネルであり、前記アパーチャが、第1のアパーチャであり、前記アクチュエータが、第1のアクチュエータであり、前記システムが、第2のチャネルと、前記第2のチャネルと流体連通している第2のアパーチャと、第2のアクチュエータであって、前記第2のアクチュエータを通る流動抵抗を制御するように構成されている、第2のアクチュエータと、をさらに備え、前記第2のアクチュエータが、前記第1のアクチュエータとは独立して作動されることができる、請求項1に記載のシステム。
  18. 前記システムが、前記患者の眼の前房から流体を排液するための眼内シャントシステムである、請求項1に記載のシステム。
  19. 患者における流体流動を選択的に制御するためのシステムであって、前記システムが、
    排液要素であって、そこを通って延在するチャネル、および前記チャネルと流体連通しているアパーチャを有する、排液要素と、
    前記排液要素に結合されており、かつ前記アパーチャを通る流体の前記流動を制御するように構成されている、アクチュエータと、を備え、前記アクチュエータが、
    前記排液要素に対して枢動可能に移動可能な制御要素と、
    前記制御要素に結合された第1の作動要素であって、前記第1の作動要素が、作動されると、前記制御要素が第1の方向に枢動可能に移動するように構成されている、第1の作動要素と、
    前記制御要素に結合された第2の作動要素であって、前記第2の作動要素が、作動されると、前記制御要素が前記第1の方向とは異なる第2の方向に枢動可能に移動するように構成されている、第2の作動要素と、を備える、システム。
  20. 前記制御要素が、細長い突起である、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記制御要素が、前記アパーチャとインターフェースして、そこを通る流体の前記流動を制御するように構成されている、遮断機構を含む、請求項19に記載のシステム。
  22. 前記遮断機構が、前記アパーチャを通る流体流動を遮断または実質的に遮断する第1の位置と、前記アパーチャへの流体流動を許容する第2の位置との間で枢動可能に移動可能である、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記遮断機構が、前記第1の位置から前記第2の位置に移動されたときに、実質的に反動を示さない、請求項19に記載のシステム。
  24. 外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を前記第1の作動要素内に分散させるように構成されている、第1のターゲット要素と、
    前記外部エネルギー源からエネルギーを受容し、かつ熱を前記第2の作動要素内に分散させるように構成されている、第2のターゲット要素と、をさらに備え、
    前記第1のターゲット要素および前記第2のターゲット要素が、独立してエネルギーが与えられることができる、請求項19に記載のシステム。
  25. 前記第1のターゲット要素が、前記第1の作動要素の中央部分に位置決めされており、前記第2のターゲット要素が、前記第2の作動要素の中央部分に位置決めされている、請求項24に記載のシステム。
  26. 前記制御要素、前記第1の作動要素、前記第2の作動要素、前記第1のターゲット要素、および前記第2のターゲット要素が、一体構造を構成する、請求項24に記載のシステム。
  27. 前記一体構造が、形状記憶材料から構成されている、請求項26に記載のシステム。
  28. 前記第1の作動要素および前記第2の作動要素が、形状記憶材料から構成されている、請求項19に記載のシステム。
  29. 前記排液要素が、前記アクチュエータを収容する略剛性の内側構造と、前記略剛性の内側構造を少なくとも部分的に包み込む半可撓性の外側構造と、を含む、請求項19に記載のシステム。
  30. 前記略剛性の内側構造が、プレートであり、前記半可撓性の外側構造が、ケーシングであり、前記プレートが、前記ケーシングとの流体シールを形成して、前記プレートと前記ケーシングとの間の流体漏れを防止する、請求項29に記載のシステム。
  31. 前記半可撓性の外側構造が、開口部を含み、前記略剛性の内側構造が、前記アパーチャを含み、前記アパーチャが、前記開口部と整列している、請求項29に記載のシステム。
  32. 前記チャネルが、第1のチャネルであり、前記アパーチャが、第1のアパーチャであり、前記アクチュエータが、第1のアクチュエータであり、前記システムが、第2のチャネルと、前記第2のチャネルと流体連通している第2のアパーチャと、第2のアクチュエータであって、前記第2のアクチュエータを通る流動抵抗を制御するように構成されている、第2のアクチュエータと、をさらに備え、前記第2のアクチュエータが、前記第1のアクチュエータとは独立して作動されることができる、請求項19に記載のシステム。
  33. 前記システムが、前記患者の眼の前房から流体を排液するための眼内シャントシステムである、請求項19に記載のシステム。
  34. 患者の眼の前房からの流体流動を選択的に制御するためのシャントシステムであって、前記システムが、
    前記患者の視覚の視界の外側の前房内に設置するように構成された流入部分、および前記眼の異なる場所に設置するように構成された流出部分を有する、排液要素と、
    アクチュエータであって、
    前記排液要素の前記流入部分および/または前記排液要素の前記流出部分に動作可能に結合された回転式制御要素と、
    前記回転式制御要素に結合されており、かつ前記回転式制御要素の配向を選択的に変更するように構成されている、作動要素と、を備える、アクチュエータと、を備え、
    前記流入部分および/または前記流出部分を通る流体抵抗が、前記回転式制御要素の前記選択された配向に基づいて変動する、シャントシステム。
  35. 前記流入部分が、そこを通る流体流動を可能にする1つ以上のアパーチャを備え、前記回転式制御要素が、前記流入部分に動作可能に結合されている、請求項34に記載のシステム。
  36. 前記回転式制御要素が、第1の配向と第2の配向との間で移動可能であり、
    前記第1の配向では、前記回転式制御要素が、少なくとも部分的に1つ以上のアパーチャに干渉し、
    前記第2の配向では、前記1つ以上のアパーチャが、アクセス可能であり、前記回転式制御要素が、前記1つ以上のアパーチャから少なくとも部分的に離間している、請求項35に記載のシステム。
  37. 作動要素が、刺激に応答して幾何学的形状が変化するように構成されており、幾何学的形状の前記変化が、前記回転式制御要素の前記配向を変化させる、請求項34に記載のシステム。
  38. 前記作動要素が、第1の作動要素であり、前記アクチュエータが、前記回転式制御要素に結合されており、かつ前記回転式制御要素の前記配向を選択的に変更するように構成されている、第2の作動要素をさらに備え、
    前記第1の作動要素が、作動されると、前記回転式制御要素を第1の方向に回転可能に移動させるように構成されており、
    前記第2の作動要素が、作動されると、前記回転式制御要素を第2の方向に回転可能に移動させるように構成されており、前記第2の方向が、前記第1の方向とは反対方向である、請求項34に記載のシステム。
  39. 前記回転式制御要素が、細長い突起である、請求項34に記載のシステム。
  40. 排液要素と、前記排液要素と流体連通しているアパーチャとインターフェースするように構成された制御要素と、を有する、調整可能なシャントシステムを通る流体の流動を制御するための方法であって、前記方法が、
    前記排液要素を介して、患者の第1の身体領域から前記患者の第2の身体領域に流体をシャントすることと、
    細長い制御要素を前記排液要素に対して枢動可能に移動させることによって、前記排液要素を通る前記流体の排液率を選択的に調整することであって、前記細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、前記アパーチャを通る流動抵抗を変化させる、調整することと、を含む、方法。
  41. 前記排液率を選択的に調整することが、前記細長い制御要素を枢動可能に移動させて、前記アパーチャを通る前記流動抵抗を増加させることによって、前記排液率を減少させることを含む、請求項40に記載の方法。
  42. 前記排液率を選択的に調整することが、前記細長い制御要素を枢動可能に移動させて、前記アパーチャを通る前記流動抵抗を減少させることによって、前記排液率を増加させることを含む、請求項40に記載の方法。
  43. 前記細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、前記制御要素を前記アパーチャに向かって、または前記アパーチャから離れて移動させることを含む、請求項40に記載の方法。
  44. 前記細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、前記細長い制御要素の第2の端部分が前記排液要素に対して回転するように、前記細長い制御要素の第1の端部分を、枢動可能なアンカーを中心として回転させることを含む、請求項40に記載の方法。
  45. 前記細長い制御要素を枢動可能に移動させることが、前記細長い制御要素に動作可能に結合された形状記憶作動要素を作動させることを含む、請求項40に記載の方法。
  46. 前記形状記憶作動要素を作動させることが、前記患者の体外に位置決めされたエネルギー源から形状記憶アクチュエータにエネルギーを送達することを含む、請求項45に記載の方法。
  47. 前記形状記憶アクチュエータを作動させることが、前記形状記憶作動要素の幾何学的形状を変化させることを含む、請求項45に記載の方法。
  48. 前記第1の身体領域が、前記患者の眼の前房であり、前記第2の身体領域が、前記前房から離間している前記患者の眼の別の部分であり、前記流体が、水である、請求項40に記載の方法。
  49. 調整可能な流動シャントシステムを製造する方法であって、前記方法が、
    少なくとも部分的に形状記憶材料で構成されたアクチュエータを製作することであって、前記アクチュエータが、1つ以上の作動要素と回転式制御要素とを有する、製作することと、
    前記アクチュエータを排液要素に固定することと、
    その製作された幾何学的形状に対して前記アクチュエータを変形させることと、を含み、
    前記アクチュエータが変形されて前記排液要素に固定されると、前記回転式制御要素が、前記排液要素上の1つ以上のアパーチャと回転可能にインターフェースして、そこを通る流体の流動を少なくとも部分的に制御するように構成されている、方法。
  50. その製作された幾何学的形状に対して前記アクチュエータを変形させることが、前記アクチュエータの第1の部分を前記アクチュエータの第2の部分に結合することを含む、請求項49に記載の方法。
  51. その製作された幾何学的形状に対して前記アクチュエータを変形させることが、前記作動要素を引き伸ばすことを含む、請求項49に記載の方法。
  52. その製作された幾何学的形状に対して前記アクチュエータを変形させることが、前記作動要素を圧縮することを含む、請求項49に記載の方法。
  53. 前記アクチュエータを前記排液要素に固定することにより、その製作された幾何学的形状に対して前記アクチュエータが変形する、請求項49に記載の方法。
  54. その製作された幾何学的形状に対して前記アクチュエータを変形させることが、前記アクチュエータを前記排液要素に固定した後に行われる、請求項49に記載の方法。
  55. 前記アクチュエータを前記排液要素に固定することが、流動が前記1つ以上のアパーチャのみを通過できるように前記シャントシステムをシールすることを含む、請求項49に記載の方法。
  56. 前記変形されたアクチュエータを前記排液要素に固定することが、前記アクチュエータの一部を前記排液要素に回転可能に結合することを含む、請求項49に記載の方法。
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