JP6748122B2 - 緑内障デバイス送達システム及び経結膜の送達方法 - Google Patents

緑内障デバイス送達システム及び経結膜の送達方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年6月26日出願の米国仮特許出願第62/185347号明細書及び2015年12月7日出願の米国仮特許出願第62/263786号明細書の優先権を主張するものであり、これらの米国仮特許出願は、参照により、これらの米国仮特許出願の内容全体が本明細書に援用されるものとする。
本開示は眼科手術に関する。更に詳細には、本開示は、緑内障を緑内障ドレナージデバイスで治療するシステム及び方法に関する。
同一出願人が所有する米国特許第7431709号明細書、第7594899号明細書、及び第7837644号明細書、及び米国公開特許第2013/0184631(A1)号明細書には、従来技術の図1に概要が示されているように、細長の緑内障ドレナージデバイス(又はシャント)について記載されており、緑内障ドレナージデバイスは、管腔3、フィン4、面取り遠位先端部5、及び近位端6を備えるチューブ2を含む。管腔3は、チューブ3の遠位先端部5と近位端6との間に延在している。緑内障ドレナージデバイス1は、マイトマイシンC(MitomycinC)又は5−フルオロウラシル(5−Fluoro Uracil)のような抗増殖剤でコーティングされ又は抗増殖剤に浸漬される。
従来技術の図2を参照すると、従来技術の図1の緑内障ドレナージデバイス1を眼に挿入する現在の手術(本明細書では、「緑内障インプラント手術」と称される)について記載されており、この手術は以下の手順を含む:1)リドカイン及びエピネフリンを結膜の下に注入することにより眼に麻酔をかける;2)先端が丸みを帯びたハサミで角膜縁の下方を切開し、後方フラップを切断する;3)マイトマイシンC(0.2〜0.4mg/ml)で飽和させた3つのLASIK(レーシック)保護眼帯をフラップに3分間留置し、続いて生理食塩水で洗浄する;4)約1mm幅×1mm長の放射状の浅い強膜ポケットを強膜の内部に、刃先の尖ったナイフで形成する;5)25又は27ゲージニードルを、強膜ポケットの頂部を貫通して前房内に挿入し、ニードルの経路は、虹彩と角膜とがなす角度を略2等分する;6)デバイスの遠位端(施術者から最も遠く離れた端部)が眼の前房に進入するまで、緑内障ドレナージデバイス1を、ニードル管路内を鉗子で挿通させる;7)緑内障ドレナージデバイスのフィン4を強膜ポケットに無理やり押し込んで強膜ポケットにぴったり合わせる;及び8)結膜及びテノン嚢を、緑内障ドレナージデバイス1の近位端6の上に引き寄せて、フラップを縫合する。この手術を完了させるためには通常、15〜25分を要する。緑内障インプラント手術の後、緑内障ドレナージデバイス1の管腔3が流路となって、房水を眼の前房から強膜ポケットに排液して眼のIOP(intraocular pressure:眼圧)を制御する。眼の前房と強膜ポケットとの間の眼圧低下は、緑内障ドレナージデバイス1の管腔3の内径により主として決定される。したがって、管腔3の内径を患者間で変えて、異なる患者のIOP(眼圧)を制御することができる。
前述の緑内障ドレナージデバイス及び緑内障インプラント手術は良好に機能するが、手術を簡単にして迅速に行う必要がある。多くの白内障外科医へのインタビューから、彼らは、結膜剥離がなく、出血がなく、縫合がなく、且つ手術時間が5分以下に短くなる場合に白内障手術時に緑内障インプラント手術を行うことが判明した。白内障外科医は、米国では、1年に約300万個の眼を治療し、患者の約20%が緑内障になっている。これは、1年当たり600,000症例の市場が見込まれることを表わしており、この数字は、白内障外科医の要件により適した緑内障インプラント手術手順で白内障外科医を満足させるのに十分なほど大きい。
白内障手術が行われる場合、2つの空の(clear)切開が角膜に作られ、器具を眼の内部に挿入して、白内障水晶体を除去し、続いて水晶体を眼内レンズに置き換えることを知ることが重要である。更に、前房を高粘性流体で膨らませて、角膜の下の内皮細胞を損傷することなく白内障手術を行えるようにする。高粘性流体は、空の角膜切開部から漏れ出ることはない。
細長の緑内障ドレナージデバイスを比較的簡単かつ再現可能に埋め込むことができるシステム及び手術が提供される。手術は白内障手術と組み合わせて、又は当該手術単独で行うことができる。当該手術単独で行われる場合、少なくとも1箇所の切開を角膜に対して行う必要がある。前房の高粘性流体の使用は任意である。
実施形態(複数の実施形態)では、本方法に使用される器具は、シリンジ、ニードル、ガイドワイヤ、及びスネアを含み、これらは全て、緑内障ドレナージデバイスを埋め込むために用いられる。これらの器具の幾つかの器具又は全ての器具は、緑内障ドレナージデバイスを含み又は含まないキットとして提供される。ガイドワイヤ及びスネアは、ガイドワイヤ及びスネアを一体的に使用して緑内障ドレナージデバイスを埋め込むので、キットで提供されることができる。本方法は以下の手順を含む。シリンジをテノン嚢の内部に挿入し、流体をシリンジからテノン嚢の内部に注入してテノン嚢を膨らませる。次に、ニードルを角膜と虹彩との間に挿入して、眼の前房の内部に至る第1組織内通路(又は、ニードル管路)を形成する。ガイドワイヤをニードルを通して前房の内部に挿入する。次に、スネアを、眼の前房の内部に至る第2組織内通路を形成する角膜切開部を介して挿入する。スネアは、ガイドワイヤの端部と前房内で係合する。次に、ニードルをガイドワイヤの上から除去する。次に、眼の外部に延在するガイドワイヤの端部に細長の緑内障ドレナージデバイスの遠位端を連結する。次に、緑内障ドレナージデバイスが眼内の所望の位置に位置するまで(遠位端が眼の前房の内部に位置するまで)、ガイドワイヤを操作して、緑内障ドレナージデバイス(遠位端を最初に)をニードル管路の内部に引っ張り込む。次に、緑内障ドレナージデバイスの遠位端を、前房内に収まる長さに必要に応じて切断することができ、切断した不必要な長さ部分、及びスネアを眼から第2組織内通路を介して引き出すことができる。
実施形態(複数の実施形態)では、細長の緑内障ドレナージデバイスの送達装置はガイドワイヤを含み、中空キャップ及び保持部材が、ガイドワイヤの長さに沿って互いにずれた固定位置においてガイドワイヤに固定される。キャップは、細長の緑内障ドレナージデバイスの一方の端部(例えば、遠位先端部5)を受け入れて搬送するように構成される。この構成では、緑内障ドレナージデバイスの一方の端部は、緑内障ドレナージデバイスの一方の端部がキャップに取り付けられることなく、中空キャップの内部空間内に配置され、かつ内部空間内を搬送される。保持部材は、キャップから長手方向に離間され、緑内障ドレナージデバイスの長さ部分を収容し、使用中に緑内障ドレナージデバイスが摺動して、対向するキャップの内部空間から出て行くのを阻止する。ガイドワイヤ、キャップ、及び保持部材は、眼組織を通した留置の間に緑内障ドレナージデバイスを捕捉して搬送するように構成することができる。細長の緑内障ドレナージデバイスは、緑内障ドレナージデバイスを送達するためのアセンブリを形成すべく、送達装置と共に梱包されることができる。
実施形態(複数の実施形態)では、送達装置(又は、アセンブリ)のガイドワイヤは、緑内障ドレナージデバイスが所望の箇所(例えば、キャップ及び緑内障ドレナージデバイスの遠位端が眼の前房の内部に位置決めされる箇所)に埋め込まれるように、緑内障ドレナージデバイスの遠位端が眼の前房に至る組織内管路を通して引っ張られときに、ガイドワイヤ、キャップ、及び保持部材が緑内障ドレナージデバイスを捕捉して搬送するように緑内障ドレナージデバイスの管腔を通して摺動するように構成されることができる。保持部材をガイドワイヤから取り外すことができ、このことは、ガイドワイヤを更に引っ張ることによりキャップ及びガイドワイヤを緑内障ドレナージデバイスから分離されることを可能とする。保持部材がガイドワイヤから取り外されるので、ガイドワイヤを更に引っ張ることにより、緑内障ドレナージデバイスを緑内障ドレナージデバイスの埋め込み位置から移動させることはない。キャップ及びガイドワイヤを眼の内部に至る切開部を通して引っ張って引き出すことにより、キャップ及びガイドワイヤを眼から取り出すことができる。眼の前房から管腔を通して斯かる空間内へ房水を排水することを可能する空間に緑内障ドレナージデバイスの近位端を位置付けることができる。
別の態様では、眼内に埋め込まれる緑内障ドレナージデバイスが提供され、緑内障ドレナージデバイスは、遠位端及び近位端を有するチューブを含む。内部管腔は、チューブ内をチューブの遠位端と近位端との間に延在する。外部固定手段は、チューブの遠位端と近位端との中間の位置においてチューブから半径方向外側に延在する。固定手段は、テーパ部及び肩部を含む。テーパ部は、チューブの長さの一部に沿って、テーパ遠位端とテーパ近位端との間に延在する。テーパ部は、テーパ遠位端の直径よりも大きい直径をテーパ近位端に有する。肩部は、テーパ近位端から延在する支持面を有する。デバイスは、外径を有するニードルで組織内に形成されたニードル管路内に位置決め可能であり、肩部は、ニードルの外径の少なくとも2倍の外径を有する。テーパ遠位端は、チューブの外径と略同じサイズにされ且つニードルの外径よりも短い直径を有することができ、テーパ近位端は、ニードルの外径よりも大きい直径を有することができる。チューブの遠位端が挿入される組織内通路の眼組織と係合して眼組織をシールするようにテーパ部を眼内に位置決めすることができる。組織内通路の近位端において眼組織に当接して、デバイスが組織内通路の内部を更に移動するのを防止するように肩部の支持面を眼内に位置決めすることができる。
従来技術の図1は、従来技術による緑内障ドレナージデバイスの側面図である。 従来技術の図2は、従来技術の図1の緑内障ドレナージデバイスを眼の内部に埋め込むための従来技術による手術の一連の手順を示している。 緑内障ドレナージデバイスの側面図である。 眼内に埋め込まれる図3の緑内障ドレナージデバイスの矢状断面図である。 図4Aの領域4Bの分解図である。 本明細書において説明される手術に使用されるガイドワイヤの1つの実施形態の側方正面模式図である。 本明細書において説明される手術に使用されるガイドワイヤの別の実施形態の概略側面図である。 拡張位置と引き込み位置との間のスネア装置及びスネア装置の操作を示している。 拡張位置と引き込み位置との間のスネア装置及びスネア装置の操作を示している。 ガイドワイヤの端部を引っ掛けるスネア装置の使用を示している。 スネア装置の別の実施形態を示している。 眼の矢状断面図であり、本明細書において説明される方法に従ってシリンジをテノン嚢の内部に挿入する様子を示している。 図10と同様の図であり、テノン嚢がシリンジからの流体で広がる様子を示している。 図10と同様の図であり、角膜と虹彩との間と、眼の前房内とにニードルを挿入する様子を示している。 図12と同様の図であり、ガイドワイヤをニードルを通して前房の内部に前進させる様子を示している。 図13と同様の図であり、スネアを角膜切開部を通して挿入して、スネアがガイドワイヤの端部の上で拡張する様子を示している。 図14と同様の図であり、スネアを引き込んで、ガイドワイヤの端部に係合させる様子を示している。 図15と同様の図であり、ニードルがガイドワイヤの上から除去された様子を示している。 図16と同様の図であり、緑内障ドレナージデバイスをガイドワイヤの端部に取り付ける様子を示している。 図17と同様の図であり、ガイドワイヤを使用して、緑内障ドレナージデバイスをニードル管路及び眼の前房に引き込む様子を示している。 図17と同様の図であり、ガイドワイヤを使用して、緑内障ドレナージデバイスをニードル管路及び眼の前房に引き込む様子を示している。 眼内の埋め込み位置における緑内障ドレナージデバイスを示している。 緑内障ドレナージデバイスの端部をガイドワイヤに一時的に固定する様々な構造及び方法を示している。 緑内障ドレナージデバイスの端部をガイドワイヤに一時的に固定する様々な構造及び方法を示している。 緑内障ドレナージデバイスの端部をガイドワイヤに一時的に固定する様々な構造及び方法を示している。 緑内障ドレナージデバイスの端部をガイドワイヤに一時的に固定する様々な構造及び方法を示している。 緑内障ドレナージデバイスを位置決めするために、角膜内を前房を通って角膜から出るようにニードルを提供するための代替的な方法を示している。 本開示による緑内障ドレナージデバイス搬送構造を示している。 本開示による緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリを示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。 図1の緑内障ドレナージデバイスを図27の緑内障ドレナージデバイス搬送アセンブリで埋め込む手順を順次示している。
本発明は、緑内障デバイスを比較的簡単に、迅速に、再現可能に埋め込むことができるデバイス及び方法を提供する。白内障手術と併せて手術を行うことができ又は手術自体を個別に行うことができる。手術自体が個別に行われる場合、少なくとも1箇所の切開を角膜に対して行う必要がある。前房の高粘性流体の使用は任意である。
次に、図3を参照すると、従来技術の図1に示すデバイス1とは異なる細長の緑内障ドレナージデバイス30が示されている。緑内障ドレナージデバイス30は、遠位端31aを近位端31bの反対側に有するチューブ31により構成される。管腔32が、遠位端31aと近位端31bとの間に延在している。固定手段33は、遠位端31aと近位端31bの中間に配置される。固定手段33は、チューブ31の外側表面31cに対して半径方向外側に延在している。固定手段33は、肩部34及びテーパ部35を含む。図4A及び図4Bに関して以下に説明されるように、テーパ部35は、緑内障ドレナージデバイス30が眼に埋め込まれるときに眼の前房42(図4A)及びチューブ31の周りから眼流体が漏れるのを防止すべく、ニードル管路37(図4B)の縦方向セクションに沿って眼組織に対するシールを形成する。肩部34は、スラスト力に耐えるように設計される突出部又は形状もしくは直径の急峻変化部である。肩部34は、テーパ部35からの移行部として機能する支持面36を含む。支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30が埋め込まれるニードル管路37の近位端において眼組織に当接して接触することもでき、、支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30の近位端31bから離れて遠位端31aに向かう方向のスラスト力に耐える。例えば、このようなスラスト力は、緑内障ドレナージデバイス30を眼の内部に埋め込むときの眼の動き(例えばまばたき)により生じうる。このように、肩部34の支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30がニードル管路37内を通って眼の前房に向かって、場合によっては前房の内部に移動することを防止することができる。
図3は、緑内障ドレナージデバイス30の外側輪郭を示す断面図であることに留意されたい。緑内障ドレナージデバイス30の3次元構造は、緑内障ドレナージデバイス30の外側輪郭面を、管腔32を貫通する軸線の回りに回転させることにより画定することができる。1つの実施形態では、チューブ31の外側表面31cは約0.35mmの直径を有し、チューブ31の管腔32は、約50〜100ミクロン、好適には約70ミクロンの直径を有する。テーパ部35は、チューブの外径、すなわち0.35mmと同じ直径を有することができる遠位端35aを有する。また、テーパ部35は、約0.40〜0.60mmでありうる外径を有する近位端35bを有する。テーパ部35の長さは、約1.5mm〜2.0mmでありうる。支持面36は、急峻な移行部をテーパ部35の近位端35bと肩部34の最大幅部分34aとの間に形成する。支持面36の輪郭は、図3に示す通りに湾曲しており、又は場合によっては直線階段状である。また、テーパ部35の輪郭は、略直線状に(例えば、円錐状に、又は切頭円錐状に)示されているが、部分的に直線状であり、又は部分的もしくは完全に湾曲していてもよい(例えば、凹状又は凸状)。
後で説明されることであるが、テーパ部35は、結膜46(図4A)、テノン嚢47(図4A)、及び強膜48(図4A)を通して形成されたニードル管路37(図4B)に挿入される。テーパ部35は、ニードル管路37の周囲の眼組織に接触してニードル管路37の縦方向セクションに沿って斯かる眼組織に対するシールを形成して、眼流体が眼の前房42(図4A)及び緑内障ドレナージデバイス30の周りから漏れるのを防止する。効果がある場合、テーパ部35がストッパとして機能して、流体が緑内障ドレナージデバイス30の周りから漏れるのを防止する。図3に示す実施形態では、最大幅部分34aの肩部34の直径(すなわち、肩部34の最大直径)は、本明細書において以下に説明するように、ニードル管路37を形成するために使用されるニードル120(図12)の直径の少なくとも2倍にされうる。1つの例では、ニードル120が、0.51mmの外径を有する(25ゲージニードル)場合、肩部34の最大寸法は、約0.9mm〜1.2mmであり又はニードル120の外径の少なくとも2倍である。
後で説明されることであるが、埋め込まれると、固定手段33の肩部34は、ニードル管路37(図4B)の近位端の外側に留まり、肩部34の支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30が埋め込まれるニードル管路37の近位端において眼組織に当接して接触することができる。この構成では、支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30の近位端31bから離れて遠位端31aに向かう方向のスラスト力に耐える。例えば、このようなスラスト力は、緑内障ドレナージデバイス30を眼の内部に埋め込むときの眼の動きにより生じうる。このように、肩部34の支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30がニードル管路37を通って眼の前房に向かう動き及び移動を、場合によっては眼の前房内への動き及び移動を防止することができる。
1つの実施形態では、緑内障ドレナージデバイス30を構成する材料は、本発明の譲受人に同様に譲渡され、かつ内容全体が本明細書に援用される米国特許第7431709号明細書、第7594899号明細書、及び第7837644号明細書に記載されているのと同じ材料である。図3は、従来技術の図1に示すドレナージデバイス1のバージョンとは若干異なるバージョンを示しているが、両方の設計を、本明細書において説明されるシステム及び方法と共に使用することができる。
図4Aは、角膜41、前房42、虹彩43、水晶体44、結膜46、テノン嚢(テノン膜とも呼ばれる)47、強膜48、及びテノン嚢47と強膜48との間に形成される空間(「bleb(ブレブ:濾過胞)」と表記される)49を有する眼20の矢状断面図を示している。虹彩43と角膜41との間の空間である前房42は、眼が正常に機能するために必須である房水と呼ばれる透明な流体を含む。ほぼ一定の割合で作られる房水は、水晶体44の周りを通って虹彩43の瞳孔を通して前房42に入る。房水は従来の流出経路又はブドウ膜強膜流出経路のいずれかの経路を介して前房42から自然に排出される。
図4A及び図4Bは、ニードル管路37の埋め込み位置にある緑内障ドレナージデバイス30を示している。図示の眼40は、角膜41、前房42、虹彩43、水晶体44、線維柱帯45、結膜46、テノン嚢47、及び強膜48を含む。緑内障ドレナージデバイス30の肩部34は、ニードル管路37の近位端に隣接する強膜48のわずか外側に位置し、緑内障ドレナージデバイス30のテーパ部35は、ニードル管路37の輪郭が白色破線で示される図4Bから最も良く分かるように、強膜48内に形成されるニードル管路37に無理やり押し込まれる。肩部34の支持面36は、強膜48に接触し又は当接して、緑内障ドレナージデバイス30の近位端31bから離れて遠位端31aに向かう方向のスラスト力に耐えることができる。例えば、このようなスラスト力は、緑内障ドレナージデバイス30を眼の内部に埋め込むときの眼の動き(例えばまばたき)により生じうr。このように、肩部34の支持面36は、緑内障ドレナージデバイス30がニードル管路37内を眼の前房に向かう動き及び移動を、場合によっては前房の内部への動き及び移動を防止することができる。テーパ部35は、ニードル管路37の周囲の強膜48に接触して、ニードル管路37の縦方向セクションに沿って斯かる眼組織に対するシールを形成して、眼流体が眼の前房42(図4A)及び緑内障ドレナージデバイス30の周りから漏れるのを防止する。効果がある場合、テーパ部35がストッパとして機能して、流体が緑内障ドレナージデバイス30の周りから漏れるのを防止する。
残りの図は、緑内障ドレナージデバイス30(又は、デバイス1)を眼40の内部に埋め込むために使用される器具及び方法を示している。図5は、ループ51及びワイヤ52を備えるガイドワイヤ50を示している。図6は、ワイヤ63の両端部にループ61及び62を有する別のガイドワイヤ60を示している。ガイドワイヤ50及び60は共に、それぞれのワイヤ52及び63を、それぞれのループセクション51及び61/62が開いた状態を保ちながら捻り合わせる又は半田付けすることにより形成される。ガイドワイヤ50の捻りワイヤ52及びガイドワイヤ60の捻りワイヤ63も互いに半田付けされる。ガイドワイヤ50、60は、ステンレスチール、Elgiloy(登録商標)、ニチノール、チタン及びこれらの均等物のような医療グレードワイヤにより形成され、防錆耐性を有する。ガイドワイヤ50及び60は、かなり高い弾性を有することにより、それぞれのループ51及び61/62は、圧縮状態から回復すると広がる。ワイヤ52及び63のワイヤ径は、大体、0.0254mm(0.001インチ)〜0.1524mm(0.006インチ)であり、好ましくは0.0508mm(0.0020インチ)〜0.1016mm(0.0040インチ)であり、最も好ましくは、0.0635mm(0.0025インチ)。対にされて捻られると、ガイドワイヤ50及び60は送達ニードル(例えば、ニードル120(図12))の内部に嵌合することができる。実施形態(複数の実施形態)では、送達ニードルは、0.2032mm(0.008インチ)の管腔(又は、内径)を有する25ゲージニードルでありうる。
図7A及び図7Bは、ガイドワイヤ50のループされていない端部を捕らえる(snare)ために使用されるスネア70を示している。スネア70は、近位グリップ72に近位端において接続される外側シリンダ又は外側シース71を含む。グリップ72の反対側には遠位端73があり、遠位端73は、角膜41に前もって切開部がなくても遠位端73の角膜41内への角膜41を通した侵入を容易にすべく、斜めにされ又は尖らされる。内側チューブ74は、外側チューブ71内で摺動可能である。内側チューブ74は近位ノブ75に接続される。ノブ75をグリップ72から離すように押すバネ76がグリップ72とノブ75との間に載置される。内側チューブ74は、ワイヤループ78に接続される遠位端77を有する。
スネア70の機能は以下の通りである。図7Aに示すように、ノブ75がグリップ72の方に変位すると、バネ76が圧縮され、ループ78が外側シース71から飛び出す。ノブ75及びバネ76が図7Bに示すように緩むと、バネ76が伸張することにより、内側チューブ74及びループ78が外側シース71の内部に引き込まれる。図7A又は図7Bには不図示であるが、スネア70は、内側チューブ74を補強する構造だけでなく、内側チューブ74が外側シース71から分離するのを防止する構造を含むことができる。図8に示すように、ガイドワイヤ50のワイヤ52がスネア70のループ78に挿入され、ノブ75及びバネ76が緩むと、ワイヤ52はループ78に捕らえられ又は捕捉される。バネ76に充分な強度を付与し且つワイヤ52に充分な展性を付与することにより、図8に示すように、ワイヤ52のループされていない端部をそれ自体の上で曲げてスネア70の外側シース71の内部に収納することができる。例えば、図8に示す例では、ガイドワイヤ50は、80において曲げられ、外側シース71内に引き込まれる。この特徴は、ガイドワイヤ50の端部を捕捉することにより、ガイドワイヤ50の端部が角膜41の下の内皮細胞を損傷するのを防止することができるので重要である。スネア70を構成する材料は普通、皮下注射用のステンレススチール製チューブ及びワイヤを含むことができる。グリップ72及びノブ75は、プラスチック(アクリル、ポリカーボネート、ABSなど)により形成されうる。
図7A、図7B、及び図8は、バネ含有装置を示しているが、同様のスネアアクチュエータ(図示せず)を設けることができ、ノブ75がハンドヘルドハンドルに置換され、、ハンドルに対するサムスライドの動作によって外側シース71に対するループ78の同一の相対運動を達成するサムスライドにグリップ72が置換されることを理解できるであろう。
図9は、シャフト91及びフック92を有するフックロッド90を含むスネア70の別の実施形態を示しており、フックロッド90を使用して、図6に示すガイドワイヤ60のループ62を引っ掛ける。ガイドワイヤ50及びスネア70の組み合わせは、尖ったワイヤで角膜皮下細胞を損傷する機会が少なくなるので好ましい。ガイドワイヤ50及びスネア70の組み合わせは以下にインプラント手術を説明するのに使用されるが、フックロッド90を組み合わせる形態は、ガイドワイヤ60と組み合わせる形態と全く同様に容易に使用されることができる。
実施形態では、緑内障ドレナージデバイス30を眼40に、図10〜図20を参照して以下に説明される通りに埋め込むことができる。図10に示すように、シリンジ100に混合薬液が充填され、混合薬液は、リドカイン、エピネフリン、及びマイトマイシンCを含むことができる。シリンジ100はニードル101に接続される。ニードル101は、結膜46の下のテノン嚢47の内部に挿入される。シリンジ100の内容物がテノン嚢47に注入されて眼の周りに揉み出されることにより、図11に示すように、テノン嚢47に水分が補給されてテノン嚢が膨張する。
次に、図12を参照すると、結膜46、テノン嚢47、強膜48を通して中空ニードル120を挿入して、前房42の内部に至るニードル管路(第1組織内通路)を形成するようにする。図示のように、ニードル管路は、角膜41と虹彩43との間の角度を2等分することができる。図13では、ガイドワイヤ50の小部分131がニードル120の遠位端から前房42内に延在するように、ガイドワイヤ50のループされていない端部が最初にニードル120の管腔に挿入される。図13は、ルアーハブ121が、ニードル120の近位端に開口を有している様子を示している。房水が開口しているハブ121から漏れるのを防止するために、シリンジ(例えば、図10のシリンジ100)又は同様の止血弁、もしくは同様の膜をルアーハブ121に取り付けることができる。ニードル120を眼の内部に挿入する前に、製造業者が前もってガイドワイヤ50をニードル120の内部に挿入し、手術中の装填時間を節約することができることに留意されたい。しかしながら、ガイドワイヤ50がニードル120に前もって挿入される場合、ガイドワイヤ50の遠位側のループされていない端部が眼内への挿入の前にニードル120の遠位端から遠位側に延在しないように、ループされていない端部がニードル120の内部に引き込まれなければならない。ニードル120を挿入する前にガイドワイヤをこのように引き込むことにより、眼組織を損傷する虞があるガイドワイヤを曲げるのを防止することができる。
図14では、スネア70は、そのループ78が閉じた形態又は収縮形態である状態で、前房42(図示せず)の内部に至る第2組織内通路を形成する角膜切開部を通して挿入される。ループ78は、開いた形態又は拡張形態(図7A)にされてガイドワイヤセグメント131の一部の周りに移動される。図15に示すように、本方法の1つの好ましい態様によれば、ループ7は、スネア70の外側シース71の内部に引き戻され、これによりガイドワイヤセグメント131が、それ自体の上に折り曲げられ、スネア70の外側シースに引き込まれ、所定の位置に強固に保持される。次に、スネア70を第2組織内通路(角膜切開部)を通して引き戻すことによってスネア70を眼の外に移動させることができ、このことによってガイドワイヤ50をニードル120の内部に更に引き込むことができる。折り曲げられたガイドワイヤセグメント131をスネア内に保持することにより、ガイドワイヤの端部が角膜41を引っ掻くのを防止することができる。
次に、図16に示すように、ニードル120は、ガイドワイヤ50をニードル管路の内部に残しつつニードル120をガイドワイヤ50及びループ51の上で近位側に引き出すことによってニードル管路(第1組織内管路)から除去される。ループ51は、可撓性を有し、このような引き出し中にニードル120内で先細になることに留意されたい。ニードル120を、頑丈な「鋭利物(sharps)」収納容器に廃棄することができる。
図17は、フック171を緑内障ドレナージデバイスの遠位端に取り付けた状態の緑内障ドレナージデバイス30を示している。フック171は、ガイドワイヤ50のループ51に引っ掛けられる。
図18及び図19は、ガイドワイヤ50を空の角膜切開部(第2組織内通路)から単に引っ張り出すことにより、緑内障ドレナージデバイス30をニードル管路(例えば、図4Bのニードル管路37)の内部に引き込んでニードル管路内を通す様子を示している。緑内障ドレナージデバイス30は、緑内障ドレナージデバイス30の遠位端が眼の前房の内部に位置する箇所まで引っ張られ、テーパ部35は強膜48の内部に楔止めされて(wedged into)強膜48と共にシールを形成し、図19に示すように、肩部34は、肩部34の支持面36が強膜48の近傍に位置し又は支持面36が強膜48に当接した状態で強膜48の外側に留まる。肩部34は、また、テーパ部35が強膜48の内部に完全に引っ張り込まれる場合又は強膜48が肩部34に接触して近位側に後退する場合に、強膜48と共にシールを形成することができる。
緑内障ドレナージデバイス30の遠位端31aは、肩部34がその最終埋め込み位置に位置する前に、緑内障ドレナージデバイス30の一部が角膜41から引っ張り出されるように十分に長く作成されうる。一旦、肩部34が強膜48の近傍に位置すると又は強膜48に接して位置すると、緑内障ドレナージデバイス30の遠位端31aは、遠位端31aがフック171から切断され又は分離されるように角膜切開部(第2組織内通路)を通って延在する程度に引っ張られて引き伸ばされる。次に、自由遠位端31aを前房42の内部に引き戻して、遠位端31aが前房42の内部に1mm〜3mmだけ延在することができる。マーク(図示せず)を緑内障ドレナージデバイス30の上に付ける、例えば外側表面31cの上に付けることができ、マークは緑内障ドレナージデバイス30を分離する(切り離す)ガイドとして機能することができる。別の構成として、ハサミを第2の空の角膜切開部に挿入することができ、前房42に位置するときに、緑内障ドレナージデバイス30の遠位部をトリミング(切断)して所定の長さとすることができる。この場合も同じく、マーク(図示せず)を緑内障ドレナージデバイス30の上に付けることができ、マークは緑内障ドレナージデバイス30をトリミング(切断)するガイドとして機能することができる。図20は、緑内障ドレナージデバイスの最終埋め込み位置にある状態のトリミング後の緑内障ドレナージデバイス30を示している。
図21〜図24は、本開示のシステム及び方法の様々な態様に従って、緑内障ドレナージデバイス30の遠位端31aをガイドワイヤ50のループ51又はガイドワイヤ60のループ61に固定する異なる構造及び方法を示している。図21は、緑内障ドレナージデバイス30から突出するワイヤ210を示している。ワイヤ210は、所定の位置に接着剤(例えば、シアノアクリレート、又はエポキシ、もしくは紫外線(UV)硬化性シアノアクリレート)で固定される。図21は更に、ワイヤ210がフックとして形成されかつガイドワイヤ50のループ51に接続される様子を示している。図22は、緑内障ドレナージデバイスの遠位端31aをガイドワイヤ50のループ51を覆うように二つ折りにしてループ51に連結した状態の緑内障ドレナージデバイス30を示している。補強用ワイヤ(図示せず)を、緑内障ドレナージデバイス30を二つ折りにするときの角度31dで配置するようにしてもよい。このような補強用ワイヤにより、ガイドワイヤ50のループ51から緑内障ドレナージデバイス30が不注意によって分離されてしまうのを防止することができる。図23は、緑内障ドレナージデバイス30の遠位端31aに接着させた金属により形成される中空小シリンダ230を示している。中空シリンダ230の遠位端232をフックワイヤ231に半田付けする。フックワイヤ231をガイドワイヤ50のループ51に引っ掛ける。図24は、ポリイミド又はポリスルホンのようなプラスチックにより形成される同様の中空小シリンダ240を示しており、プラスチックをシリンダ240の第1端部242上に接着させて第1端部242を緑内障ドレナージデバイス30の遠位端31aに接着させ、フックワイヤ244をシリンダ240の第2端部243に接着させる。シリンダ240に第2端部で面取り加工241を施して、結膜46、テノン嚢47、強膜48、及び角膜41を通して容易に引っ張ることができるようにする。図24は、ガイドワイヤ50のループ51に連結されるフックワイヤ244を示している。
図25は、緑内障ドレナージデバイス30を埋め込む別の方法を示している。この実施形態では、中空湾曲ニードル250がハブ251及び先端部252と一体となって提供される。中空ニードルを最初に、入口部位253の結膜46に挿入して操作することにより、中空ニードルが、前房42の内部に至る第1組織内管路(第1組織内通路)を形成するようになり、この時点では、先端部252が角膜41に向かって誘導されて、出口部位254の角膜41を突き抜ける第2組織内管路(第1組織内通路)を形成する。代替的に、第2組織内管路は、角膜41内に白内障手術中に既に形成されている角膜切開部を奪う(intercept)ことができる。一旦、ニードル250が所定の位置に達して、先端部252が角膜41から突き出ると(図25に示すように)、ガイドワイヤ50又は60をニードル250内を挿通させて、ガイドワイヤ50又は60のループ51又は61がニードルのハブ251から飛び出し、ガイドワイヤの反対側端部がニードル250の先端部252から飛び出すようにすることができる。次に、ニードル250は、それぞれのループ51及び61が第1組織内管路の入口部位253の外部に留まるように、ニードル250をガイドワイヤの上で引き込むことにより除去される。以下に説明される図21〜図24、及び図27に示す緑内障ドレナージデバイス構造のいずれの緑内障ドレナージデバイス構造も、ガイドワイヤのループ51又は61に接続することができ、第1組織内管路内を所定の位置まで引っ張ることができる。図25に示す構成を使用する場合、スネア又はフックロッドを使用する必要がないことに留意されたい。
図26は搬送器具320を示しており、図27に示すように、搬送器具320を使用して、図1の緑内障ドレナージデバイス1を捕捉して搬送することにより、緑内障ドレナージデバイス1を眼40の内部に挿入することができ、図4A及び図4Bに示す方法と同様の方法で位置決めすることができる。搬送器具320は、ガイドワイヤ330と、中空キャップ350と、ガイドワイヤに固定される保持部材370と、を含む。搬送器具320は更にコネクタ340を含み、コネクタ340は、フック又はボール、もしくは同種のものとすることができ、この例では、ガイドワイヤ330の遠位端380のフック340として図示されている。中空キャップ350は位置360においてガイドワイヤ330に固定される。中空キャップ350をステンレススチール、又はポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリスルホンのような、かなり高い剛性を有するポリマー、及び同種のものにより形成することができる。図26に示すように、中空キャップ350は、テーパ先端部又は円錐形遠位先端部を有する。ガイドワイヤ330は、フック340から近位側にキャップ350内を延在し、ガイドワイヤ330に固定される保持部材370まで延在している。ハサミ、手ばさみ(snip)、及び同種のもので保持部材370のちょうど遠位側でガイドワイヤ330を切断することにより保持部材370をガイドワイヤ330から取り外すことができる。別の構成として、保持部材370は、ガイドワイヤ330を選択的に把持するように又はガイドワイヤ330から外されるように構成されるバネ付勢把持機構(図示せず)を含むことができる。
中空キャップ350の内部空間は、図27に示すように、緑内障ドレナージデバイス1の一方の端部(例えば、遠位先端部5)を受け入れて搬送するように構成されることができる。この構成では、細長の眼科インプラント1の一方の端部は、緑内障ドレナージデバイス1の一方の端部を中空キャップ350に取り付けることなく中空キャップ350の内部空間内に配置され、かつ内部空間内を搬送される。中空キャップ350及び保持部材370は、ガイドワイヤ330の長さに沿って互いにずれた固定位置でガイドワイヤ330に固定され、キャップ350と370との間の長手方向の間隔は、緑内障ドレナージデバイス1の長さ部分を収容するように固定され、対向するキャップ350の内部空間から緑内障ドレナージデバイスが使用中に滑り落ちるのを阻止している。この構成では、保持部材370は、緑内障ドレナージデバイス1の他方の端部(例えば、近位端6)に隣接して又は他方の端部の近傍に配置されることができる。ガイドワイヤ330、中空キャップ350、及び保持部材370は、緑内障ドレナージデバイス1を、眼組織を通した留置の間に捕捉して搬送するように構成される。
図27は、搬送器具320及び緑内障ドレナージデバイス1を含む搬送アセンブリ400を示している。詳細には、搬送アセンブリ400は、ガイドワイヤ330を組み付けることにより形成され、ガイドワイヤ330は、中空キャップ350及び部材370が緑内障ドレナージデバイス1を捕捉している状態で緑内障ドレナージデバイス1の細長の管腔3内を長手方向に延在している。図27では、緑内障ドレナージデバイス1の遠位端5は、中空キャップ350に取り付けられることなく中空キャップ350の内部空間内に配置され、かつ内部空間内を搬送される。図26及び図27は、緑内障ドレナージデバイス1の先端部5をちょうど覆う比較的小さな中空キャップ350を示しているが、中空キャップ350は、長くされ、緑内障ドレナージデバイス1の遠位端5の全長、すなわち、遠位端5からフィン4の始点まで延在することができる。ガイドワイヤ330は、ガイドワイヤ330の管腔3の直径に等しいか、又は直径よりも短い直径を有することにより、ガイドワイヤ330を管腔3に容易に挿入し且つ管腔3から容易に引き出すことができる。緑内障ドレナージデバイス1は搬送器具320により捕捉され、緑内障ドレナージデバイス1は、着脱可能部材370の真上でワイヤ330を切断し、ガイドワイヤ330アセンブリの残りの部分を有するフック340で中空キャップ350を引き剥がすことによりアセンブリ400から除去されることができる。
ガイドワイヤ330は、中空キャップ350及び緑内障ドレナージデバイス1の遠位端5が眼の前房42の内部に位置決めされる位置のような所望の位置に緑内障ドレナージデバイス1が埋め込まれるように緑内障ドレナージデバイス1の遠位端5が組織内管路37(図4B)を通して引っ張られとき、ガイドワイヤ330、中空キャップ350、及び保持部材370が、緑内障ドレナージデバイス1を捕捉して搬送するように、緑内障ドレナージデバイス1の管腔内を摺動するように構成されるの。中空キャップ350は、アセンブリ400により捕捉される緑内障ドレナージデバイス1を、緑内障ドレナージデバイス1を眼組織に引っ掛けることなく、眼組織を通して移動させかつ搬送することができるように構成されることができ、組織に引っ掛けると、緑内障ドレナージデバイスのチューブ2で組織を圧迫するか、又はぺしゃんこに押し潰す虞がある。また、着脱可能保持部材370は、ガイドワイヤ330が不注意によって、緑内障ドレナージデバイス1から引っ張り出されるのを防止することができる。
搬送器具320を使用して、図3の緑内障ドレナージデバイス30を捕捉して搬送することもできることにより、図4A及び図4Bに示すように、緑内障ドレナージデバイス30を眼の内部に挿入して位置決めすることができることに留意されたい。
図28A〜図28Gは、図27の搬送アセンブリ340を使用して緑内障ドレナージデバイス1を眼内に埋め込む(留置する)手術方法を示している。勿論、本方法は、緑内障ドレナージデバイス30が搬送アセンブリ400の緑内障ドレナージデバイス1に置き換えられる場合に緑内障ドレナージデバイス30を埋め込むことに適用することもできる。いずれの緑内障ドレナージデバイスを埋め込むかに関係なく、図28A〜図28Gに示す方法の前に、エピネフリン、リドカイン、抗生物質などのような様々な薬剤を、結膜46及びテノン嚢47の下に注入する必要がある。また、緑内障ドレナージデバイス1を埋め込む前に又は埋め込んだ後に、マイトマイシンC又は5−フルオロウラシルのような抗増殖剤を結膜46及びテノン嚢47の下に注入する必要がある。前述の薬剤は、緑内障ドレナージデバイス1を埋め込む前に注入して結膜46を弛緩させることが好ましい。また、前述の薬剤を結膜25の下に注入する結果として、テノン嚢47に水分が補給されるようになることに留意されたい。水分が補給されたテノン嚢47が結膜46の下にポケット又はブレブ(濾過胞)49を形成する。水分が補給されたテノン嚢47は、ハイドロダイセクションによって分離された(hydrodissected)結膜46又はテノン嚢47と称されることがある。このようにして形成されるポケット又はブレブ(濾過胞)49は、集められた組織が角膜縁59に近い位置に蓄積されるように揉み出され又は搾られる。このように、ニードルが、結膜46及び強膜48を通って前房42の内部に、蓄積した組織を通して又は蓄積した組織の下方に挿入される場合、結膜46が、(例えば、図4Aに示される)その正常な休息位置(resting place)に戻ると、結膜46を貫通する孔は、強膜48の孔よりも後方に位置する。
本方法の一部として、結膜/テノン嚢を貫通し、強膜48を貫通し、角膜縁59の下にあるニードル管路(第1組織内通路)であって、図4Bに示すものと同様の、眼の前房42の内部に至るニードル管路(第1組織内通路)をニードル120を使用して形成することができる。ニードル120の通路は、ニードルが前房42に進入するときに、ニードルが角膜41と虹彩43との間の角度を2等分するような通路である。ニードル120を挿入する入口部位「I」の近傍の領域では、結膜46を前方に押し潰すことにより搾ることにより、結膜/テノン嚢を通ってより厚い部位を突き通すことができ、傷ついた結膜をより良好に治癒させることができるのみならず、緑内障ドレナージデバイス1の近位端6から遠く離れた領域に傷ついた結膜を位置させることができる。
ニードル120の先端部を前房42内に位置決めすると、図28Aに示すように、ガイドワイヤ50の遠位端を、ニードル120の管腔内を摺動可能に挿入することにより、眼40の前房42の内部に進入させることができる。また、ワークフロー(workflow)においてガガイドワイヤ50の代わりにイドワイヤ60を使用してもよい。ニードル120は、22ゲージ〜27ゲージにされることができ、好ましくは25ゲージである。更に、ガイドワイヤ50及びニードルハブをシリンジ(図示せず)又は他の流体鬱滞手段(止血弁、ツイボーストバルブ(Tuohy Borst valve)など)に収容して、房水がニードル管腔から流れ出て眼が収縮するのを防止することができる。
図28Bは、前房42の内部に至る部位Eの空の角膜切開部55(第2組織内通路)を通してスネア54を挿入し、ガイドワイヤ50の遠位端をスネア54で掴む手順を示している。図28Bに示すスネア54は、上に説明したスネア70又はフックロッド90にされことができる。また、鉗子、針止め、フック、磁石のような任意の把持手段、及び同種のものでガイドワイヤ50を掴むこともできる。図28Cに示すように、ガイドワイヤ50の遠位端がスネア54で掴まれた状態で、ガイドワイヤ50の遠位端が前房42から部位Eの角膜切開部55を通って外側に延在するように部位Eの角膜切開部55からスネア54を引き出すことができる。また、図28Cに示すように、入口部位Iからずれた眼の外側にループ51が載るように、ニードル120をガイドワイヤ50の上でループ51を通り過ぎるように引き出すことができる。
図28Dは、ガイドワイヤ50のループ51を搬送アセンブリ400のフック340に取り付ける手順を示している。
図28Eは、角膜縁59の下の結膜/テノン嚢を通してニードル120により形成されたニードル管路を通して搬送アセンブリ400を眼40の前房42の内部に引き込む手順を示している、緑内障ドレナージデバイス1の遠位端5が眼の前房42の内部に位置決めされるまで、ガイドワイヤ50の遠位端を引っ張ることによってこの組織内管路を通して搬送アセンブリ400(特に、ガイドワイヤ50及びキャップ350で捕捉されるデバイス1の遠位部分)を引っ張ることができる(移動させることができる)。この位置には、ニードル120により形成されるニードル管路の近位端に緑内障ドレナージデバイス1のフィン4を突き当てて位置決めすることにより案内することができる。次に、搬送アセンブリ400を更に少しだけ、ニードル管路の内部に僅かな力で引っ張り込んで、フィン4の短いセグメントをニードル管路の内部に引っ張り込むことにより、フィンを所定の位置に固定して、環状部分の外周からの漏れを防止することができる。
図28Fに示す次の手順では、拘束部材370及びガイドワイヤ330が、ニードル管路の近位端の近傍で剥き出しになると、ハサミ又は他の器具を使用して、拘束部材370をガイドワイヤ330から切断し又は分離することができる。一旦、拘束部材370がアセンブリ400から分離されると、部位Eの角膜切開部55の外に延在するガイドワイヤ50の自由端を更に引っ張ることができ、これにより、キャップ350及びガイドワイヤ330を緑内障ドレナージデバイス1の遠位端5から引き離して、部位Eの角膜切開部55から引っ張り出すことができるので、緑内障ドレナージデバイス1を眼内の当該デバイスの最終位置(図4Aに示す位置のような)に残して留置することができる。
図28Gに示す次の手順では、上に説明したように、結膜46及びテノン嚢47を広げて緑内障ドレナージデバイス1の近位端6を、結膜46及びテノン嚢47の下に形成されるポケット又はブレブ49に効果的に埋め込むことができる。ポケット又はブレブ49の輪郭は、図28Gの点線として示される。緑内障ドレナージデバイス1を、房水の流れについて検査することができ、流れが充分である場合、緑内障ドレナージデバイス1の残りの部分をテノン嚢47の下にしまい込むことができる。本方法により、縫合の使用を回避して、緑内障ドレナージデバイス1を固定することができ、ポケット又はブレブを緑内障ドレナージデバイス1の排液管の内部に閉じ込めることができる。ニードル120により生じる結膜46の孔は、結膜46の微細孔を閉塞するために広く使用されている任意の手段により閉塞することができ、例えば縫合、接着糊、焼灼により閉塞し又は微細孔を自然治癒により閉塞することができる。
上に説明した方法は、結膜46を傷つけることなく、緑内障ドレナージデバイス1及び30を結膜46及びテノン嚢47を通して前房42の内部に埋め込むことができる過程について記述している。これらの方法は、結膜46を傷つけた後に使用することもできることを理解できるであろう。また、緑内障ドレナージデバイス1の近位端6、又は緑内障ドレナージデバイス30の近位端31b(前房42に含まれない部分)は、テノン嚢47内に、又はテノン嚢47の下に、もしくは眼内の他の箇所又は眼の近傍に配置できることを理解できるであろう。
本明細書では、緑内障ドレナージデバイスを埋め込むシステム及び方法の実施形態について説明し、かつ例示してきた。本発明の特定の実施形態について説明してきたが、本発明が、この技術分野が許容する広い範囲として捉えられるべきであり、かつ本明細書が同様に読み取られると考えられるので、本発明は特定の実施形態に限定されない。したがって、この技術分野の当業者であれば、更に他の変形を、提供される本発明に対して、特許請求される本発明の思想及び範囲から逸脱しない限り行うことができることを理解できるであろう。

Claims (11)

  1. 眼内に埋め込まれる緑内障ドレナージデバイスであって、
    遠位端及び近位端を有するチューブであって、前記チューブの遠位端と近位端との間に延在する内部管腔を画定するチューブと、
    前記チューブから半径方向外側に延在し且つ前記チューブの遠位端と近位端との間に配置された固定手段であって、テーパ部及び肩部を含む固定手段と、を備え、
    前記テーパ部は、テーパ近位端からテーパ遠位端まで前記チューブの長さの一部に沿って延在し、前記テーパ部は、前記テーパ近位端において、前記テーパ遠位端の直径よりも大きい直径を有し、前記テーパ部は眼組織と係合して該眼組織をシールするように構成され、前記肩部は、前記テーパ近位端から急峻に延在する支持面を有し、前記支持面は眼組織に当接して当該デバイスの遠位への移動を防止する、緑内障ドレナージデバイス。
  2. 前記テーパ部は、前記チューブの遠位端が挿入される組織内通路の眼組織と係合して眼組織をシールするように構成され、
    前記肩部の前記支持面は、前記組織内通路の近位端において眼組織に当接して、当該デバイスが前記組織内通路の内部に更に移動するのを防止するように構成される、請求項1に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  3. 前記肩部は、前記テーパ遠位端の外径の少なくとも2倍である最大直径を有する、請求項1又は2に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  4. 前記支持面は、前記テーパ近位端と前記肩部の最大直径との間の急峻な移行部を画定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  5. 前記テーパ部は、円錐、凸、及び凹の少なくとも1つである表面によって画定され、且つ/又は、
    前記支持面は、円環、円錐、凸、及び凹の少なくとも1つである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  6. 前記チューブは圧縮可能材料により形成され、前記テーパ部は、眼組織内に形成されたニードル管路の内部に引き込まれるように構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  7. 当該デバイスは、外径を有するニードルで眼組織内に形成されたニードル管路内に位置決めされるように構成され、前記肩部は、前記ニードルの外径の少なくとも2倍の最大寸法を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  8. 前記テーパ遠位端は、前記チューブの外側表面の直径と略同じサイズにされ且つ前記ニードルの外径よりも短い直径を有し、前記テーパ近位端は、前記ニードルの外径よりも大きい直径を有する、請求項7に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  9. 更に、
    前記チューブの遠位端から突出するフックであって、前記チューブの管腔内で前記チューブの遠位端に取り付けられた一方の端部を有するフックを備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  10. 更に、
    前記チューブの遠位端に取り付けられた中空シリンダであって、前記中空シリンダの遠位端は、前記中空シリンダの前記眼を通した案内を容易にするように面取りされている、中空シリンダと、
    前記中空シリンダの遠位端に取り付けられたフックと、を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
  11. 更に、
    前記遠位端と前記テーパ部との間に配置され且つ前記チューブの折り曲げ位置を横切って延在する補強用ワイヤであって、前記チューブがスネアのループによって捕捉されて前記スネアの内部に引き込まれるときに前記チューブが前記折り曲げ位置において折り曲がることを可能とするように構成された補強用ワイヤを備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の緑内障ドレナージデバイス。
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