JP2023512918A - クロマン化合物を調製するための方法、プロセスおよび中間体 - Google Patents

クロマン化合物を調製するための方法、プロセスおよび中間体 Download PDF

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ダタットレイ カーシェ アミット
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Abstract

本開示は、カルシウム感知受容体(CaSR)調節剤2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸、その中間体、およびその薬学的に許容される塩を合成するための、経済的かつスケーラブルな方法およびプロセスを記載する。2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸の合成への中間体になり得る化合物の合成のための前記中間体の使用も本明細書に記載される。

Description

発明の詳細な説明
[関連出願の相互参照]
本PCT出願は、その開示があらゆる目的のためにその全体において参照により本明細書に組み込まれる、2020年1月17日に出願されたインド仮特許出願第202021002110号における利益およびそれに対する利益を主張する。
[分野]
本開示は、置換クロマン化合物および新規な中間体の合成、および新規な中間体の使用に関する。特に、本開示は、カルシウム感知受容体(CaSR)調節剤2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸、その中間体、およびその薬学的に許容される塩のエナンチオ選択的合成に関する。
[参照による組込み]
本明細書に記述されるすべての米国特許、米国特許出願公報、外国特許、外国およびPCT公開出願、論文および他の文書、参考文献および刊行物、ならびに本願に関連して発行される任意の特許において引用参考文献として挙げられるものすべてが、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれる情報は、すべての文章および他の内容が本出願において繰り返されたかのように本出願の一部であり、かつ出願時の本出願の文章および内容の一部として扱われることになる。
[背景]
以下は、本発明の理解において有用であり得る情報を含む。本明細書において具体的または暗示的に参照される情報、刊行物または文書のいずれかが、記載もしくは特許請求される発明の先行技術であるか、またはそれらに必須であることを容認するものではない。本明細書において言及されるすべての刊行物および特許が、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
カルシウム感知受容体は、クラスCのGタンパク質共役受容体(GPCR)である。カルシウム感知受容体は、副甲状腺ホルモンの血中レベルを調節することにより、生理的血清イオン化カルシウム(Ca2+)濃度の維持において主要な役割を果たす。細胞外Ca2+(Ca2+o)は、CaSRの主要な生理的リガンドである。
カルシミメティクスと呼ばれるポジティブアロステリックモジュレーターである小分子は、細胞外のイオン性カルシウムの既存環境に対する受容体感受性を調節および改善し、かつPTH分泌を低下させる。これは、副甲状腺機能亢進症およびCaSRシグナル伝達の低下に関連する疾患の潜在的な治療法として探究されてきた。シナカルセトは、米国食品医薬品局(FDA)により認可される最初のCaSR調節剤であった。
PCT国際特許出願公開番号WO2012/127388、WO2012/120476、WO2012/127385、WO2012/069421、WO2012/069419、WO2012/069402、US2011/0028452、WO2010/150837、WO2010/136037、WO2010/042642、WO2010/038895、WO2009/065406、WO2008/059854、WO2006/123725、WO2004/106280、WO2004/069793、WO2002/012181およびUS2003/0199497は、CaSRによって媒介される様々な疾患の処置のための、カルシウム感知受容体(CaSR)に関係する化合物に言及している。Kesslerら、「N1-Benzoyl-N2-[1-(1-naphthyl)ethyl]-trans-1,2-diaminocyclohexanes:Development of 4-Chlorophenylcarboxamide(Calhex 231) as a New Calcium Sensing Receptor Ligand Demonstrating Potent Calcilytic Activity」、J.Med.Chem.(2006)、49、5119~5128も、CaSRに関係する化合物を開示している。
WO2013/124828は、CaSR調節のための一連の置換クロマン化合物を開示している。そこに開示された1つの特定の化合物が2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸である。この出願は、これらの置換クロマン化合物の一般的な合成方法も記載している。開示されたプロセスは、その後のステップにおいて所望の(R)クロマン-2-カルボン酸を得るため、出発材料として使用されるラセミのクロマン-2-カルボン酸のキラル分割を伴う。しかし、中間体のキラル分割の実行は、困難であり、費用がかかり、かつ工業的規模に適していない。さらに、中間体のキラル分割の実行は、製造方法の全収率にも影響する。
上記に鑑みて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸およびその塩の調製のための、より複雑でなく、費用効果がより高く、かつ工業的に有利であるより効率的な方法が必要とされている。
[概要]
本明細書において記載および特許請求される本発明は、これらに限定されないが、本概要において記述または記載または参照されるものを含む多くの属性および態様を有する。すべてを含むことは意図されず、本明細書において記載および特許請求される本発明は、本概要において特定される特徴もしくは実施形態に限定されたり、またはそれらによって限定されたりせず、本概要は、限定ではなく例示のみを目的として含まれる。
本開示は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸およびその塩の合成のための、容易で、費用効果が高く、かつ工業的に有利な方法およびプロセスを提供する。特に、本明細書に記載される方法およびプロセスは、中間体または最終化合物の立体化学が制御されるステップを含むエナンチオ選択的方法を伴う。いくつかの態様において、本開示は、化合物A(本明細書に詳細に記載される)の合成における前駆体として有用である新規な中間体である化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、化合物7’’、化合物7、および化合物16(本明細書にそれぞれ詳細に記載される)を提供する。いくつかの態様において、本開示は、化合物3を伴う経路から化合物7を合成するための方法およびプロセスを提供する。
本明細書に開示される方法およびプロセスは、化合物Aおよびその塩の容易な合成に有用である新規な中間体および/またはその塩も伴う。
いくつかの態様において、本開示は、化合物(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)および/またはその塩、
Figure 2023512918000001

を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、化合物(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)および/またはその塩、
Figure 2023512918000002

を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、化合物(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)および/またはその塩、
Figure 2023512918000003

を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、化合物(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)および/またはその塩、
Figure 2023512918000004

を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、化合物(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7)およびその塩、ならびに(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)、
Figure 2023512918000005

Figure 2023512918000006

を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)およびその塩、
Figure 2023512918000007

を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)、
Figure 2023512918000008

の、スキーム-1:
Figure 2023512918000009

に示される合成のための方法およびプロセスを提供し、スキーム-1は以下を含む:
a)1つ以上のカップリング触媒の存在下で4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)と反応させて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)を得ること。ここで、上記1つ以上のカップリング触媒は、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、またはそれらの組合せである;
b)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化により化合物3の二重結合をエナンチオ選択的に還元し、光学活性な(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)を得ること。ここで、上記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子は、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せである;
c)1つ以上の非極性溶媒の存在下で、1つ以上の触媒の存在下で化合物4をグリコール(これらに限定されないが、エチレングリコールまたはプロピレングリコールなど)と反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得ること。ここで、上記1つ以上の触媒は、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、またはそれらの組合せであり、上記1つ以上の非極性溶媒は、これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せを含む;
d)還元剤を使用して化合物5のアミド基を還元して、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得ること。ここで、上記還元剤は、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、またはそれらの組合せである;
e)化合物6を水性酸性媒体で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得ること;
f)1つ以上の塩基性触媒の存在下で化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得ること。ここで、上記1つ以上の塩基性触媒は、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せである;
g)化合物8を1つ以上のトリフレート化剤と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得ること。ここで、上記1つ以上のトリフレート化剤は、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物;N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン、Comin’s試薬、N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホニルクロリド、4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート、1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール))、またはそれらの組合せである;
h)1つ以上のパラジウム触媒の存在下で化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ること。ここで、上記1つ以上のパラジウム触媒は、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、またはそれらの組合せである;
i)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を、メチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換すること。ここで、当該変換は、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われる。上記1つ以上の極性溶媒は、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む;
j)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換すること。ここで、上記1つ以上の極性溶媒は、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む;
k)1つ以上の水酸化物塩基(ここで、1つ以上の水酸化物塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せである)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)を得ること。ここで、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含む。上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む;および
l)1つ以上のプロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物-A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること。ここで、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含む。
いくつかの態様において、本開示は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)、
Figure 2023512918000010

の、スキーム2:
Figure 2023512918000011

に示される合成のための方法およびプロセスを提供し、スキーム2は以下を含む:
a)化合物14を1つ以上の還元剤と反応させることにより、メチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)を2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)に変換すること。ここで、上記1つ以上の還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)、NaH、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、金属水素化物、トリブチルスズ、ボラン錯体(例えば、BH3-THF)、またはそれらの組合せである;
b)化合物14を1つ以上の塩素化剤と反応させることにより、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)を2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)に変換すること。ここで、上記1つ以上の塩素化剤は、塩化チオニル、スルホニルクロリド(これらに限定されないが、塩化メシル、トルエンスルホニルクロリドまたはトリクロロメタンスルホン酸クロリドなど)、またはそれらの組合せである;
c)炭酸カリウム、ヨウ化カリウムまたはそれらの組合せの存在下で、2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)を(R)-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせて、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)を得ること;
d)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化を介して(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)の二重結合をエナンチオ選択的に還元し、光学活性な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)を得ること。ここで、上記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子は、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せである;
e)1つ以上の塩基性触媒の存在下で化合物7’’をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)で処理して、化合物8を得ること。ここで、上記1つ以上の塩基性触媒は、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せである;および
f)スキーム-1に記載されているように化合物8を化合物Aに変換すること。
いくつかの態様において、本開示は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)、
Figure 2023512918000012

の、スキーム-3:
Figure 2023512918000013

に示される合成のための方法およびプロセスを提供し、スキーム-3は以下を含む:
ステップA:
a)1つ以上の極性溶媒(これらに限定されないが、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、トルエン(メチルベンゼン)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)、水、アセトンまたはそれらの組合せなど)中の硫酸マグネシウムの存在下で、1つ以上の酸化剤(これらに限定されないが、KMnO4、MnO2、tert-ブチルヒドロペルオキシド-酸化クロム(VI)、ペルオキソ一硫酸カリウム、臭素酸ナトリウム、FeCl3、TBAB-二塩化銅、AIBN-酸素、NaClO2-N-ヒドロキシフタルイミド、またはそれらの組合せなど)で化合物17を処理することにより、(R)-クロマン-2-カルボン酸(化合物17)を(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)に変換すること;
ステップB:
a)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子(これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用して、不斉水素化を介して、メチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)をメチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)に変換すること;
b)1つ以上の塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、またはそれらの組合せなど)を使用した、1つ以上の極性溶媒(これらに限定されないが、水、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン(DCM)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、トルエン(メチルベンゼン)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)、またはそれらの組合せなど)中での塩基加水分解を用いて、メチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)を加水分解して、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)を得ること;
c)1つ以上のカップリング触媒(これらに限定されないが、プロピルホスホン酸無水物(T3P) 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物4)を得ること;および
d)スキーム-1に記載された方法を使用して、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物4)を化合物Aに変換すること。
いくつかの態様において、本開示は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)、
Figure 2023512918000014

の、スキーム-4:
Figure 2023512918000015

に示される合成のための方法またはプロセスを提供し、スキーム-4は以下を含む:
a)(tert-ブチル(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を1つ以上のスルホノヒドラジド(これらに限定されないが、4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド 4-エチルベンゼンスルホノヒドラジド、チオフェン-2-スルホノヒドラジド、ナフタレン-2-スルホノヒドラジド、またはそれらの組合せなど)と反応させて、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)を得ること;
b)1つ以上のトリホスフィン配位子(これらに限定されないが、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファン、アゾジカルボン酸ジエチルエステル-トリフェニルホスフィン、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファン)またはそれらの組合せなど)の存在下で、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)をメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエートとカップリングさせて、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ること;および
c)スキーム-1に記載されているように化合物10を化合物Aに変換すること。
[発明の詳細な説明]
記載される特定の組成物、方法、使用、化合物、プロセス、または方法論は変化し得るため、本発明はこれらに限定されない。この詳細な説明のセクションにおいて使用される専門用語は、特定のバージョンまたは実施形態のみを説明するためのものであり、本発明の範囲を限定することは意図されない。特に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者に一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似または同等の任意の方法および材料を、本明細書に記載される本発明の実施形態の実施または試験、好ましい方法、デバイス、および材料において使用することができる。
定義
本明細書の解釈において、以下の定義が適用され、適切な場合はいつでも、単数で使用される用語は複数も含むことになり、その逆も同様である。
本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈により特に明確に示されていない限り、複数の指示対象を含む。本明細書において使用されるとき、「約」という用語は、それが修飾する数値を修飾して、誤差範囲内で可変であるような値を表すことが意図される。特定の誤差範囲(例えば、平均値に対する標準偏差など)が記載されないとき、「約」という用語は、それが使用されている数の数値のプラスマイナス10%を意味する。例えば、「約50%」は、45%~55%の範囲内を意味する。範囲は、「約」ある特定の値から、かつ/または「約」別の特定の値までとして本明細書において表されることがある。そのような範囲が表されるとき、別の実施形態は、ある特定の値から、かつ/または他の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として表されるとき、先行する「約」の使用により、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されるであろう。範囲のそれぞれの端点は、他の端点との関係においても、他の端点と無関係にも有意であることがさらに理解されるであろう。
本明細書において使用される「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、および同種のものなどの、分岐鎖または非分岐鎖炭化水素基である。アルキル基は置換でも非置換でもあり得る。特に記載のない限り、「アルキル」という用語は、置換および非置換のアルキル基の両方を意図している。アルキル基は、これらに限定されないが、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アミノ、アルキルアミノ、アミノアルキル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シリル、アルキルチオ、アルキルスルホニル、チオール、および同種のものを含む1つ以上の基で置換することができる。
本明細書において使用される「アルケニル」という用語は、1つもしくは2つの二重結合を含む、2~6つの炭素原子の直鎖一価炭化水素基または3~6つの炭素原子の分岐鎖一価炭化水素基であり、例えば、エテニル、プロペニル(すべての異性体型を含む)、1-メチルプロペニル、ブテニル(すべての異性体型を含む)、ペンテニル(すべての異性体型を含む)、および同種のものである。
本明細書において使用される「アルキニル」という用語は、1つもしくは2つの三重結合を含む、2~6つの炭素原子の直鎖一価炭化水素基または3~6つの炭素原子の分岐鎖一価炭化水素基であり、例えば、エチニル、プロピニル(すべての異性体型を含む)、1-メチルプロピニル、ブチニル(すべての異性体型を含む)、ペンチニル(すべての異性体型を含む)、および同種のものである。
本明細書において使用される「シクロアルキル」という用語は、3~8つの環炭素原子(ring carbon atoms)を含む一価飽和単環式環(monovalent saturated monocyclic ring)であり、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、および同種のものである。
本明細書において使用される「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、-(アルキレン)-R基(式中、Rは、本明細書に定義されるヘテロシクリルである)であり、例えば、ピロリジニルメチル、テトラヒドロフラニルエチル、ピリジニルメチルピペリジニルメチル、および同種のものである。
本明細書において使用される「アリール」という用語は、各環が芳香族である6~10つの環炭素原子を含む単環式または縮合二環式環集合体(monocyclic or fused bicyclic ring assembly)であり、例えば、フェニルまたはナフチルである。
本明細書において使用される「芳香族」という用語は、構成原子が不飽和環系を構成し、環系内のすべての原子がsp混成であり、かつπ電子の総数が4n+2に等しい部分(moiety)である。
本明細書において使用される「ヘテロアリール」という用語は、環原子(ring atom(s))のうちの1つ以上、好ましくは1つ、2つ、または3つが、窒素、酸素または硫黄から選択され、残りの環原子が炭素である、5~10つの環原子の芳香族単環式または二環式部分(aromatic monocyclic or bicyclic moiety)を表す基または基の一部である。代表的なヘテロアリール環は、これらに限定されないが、ピロリル、フラニル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ピラゾリル、および同種のものを含む。
本明細書において使用される「アシル」という用語は、-COR基(式中、「R」は、本明細書に定義される水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、またはヘテロシクリルである)であり、例えば、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンゾイル、ピペラジン-1-イルカルボニル、および同種のものである。Rがアルキルであるとき、それは、本出願においてアルキルカルボニルと呼ばれる。Rがアリールであるとき、それは、本出願においてアリールカルボニルと呼ばれる。Rがヘテロアリールであるとき、それは、本出願においてヘテロアリールカルボニルと呼ばれる。Rがヘテロシクリルであるとき、それは、本出願においてヘテロシクリルカルボニルと呼ばれる。
本明細書において使用される「アルキルアミノ」という用語は、-NHR基(式中、「R」は、本明細書に定義されるアルキルである)であり、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n-、iso-プロピルアミノ、n-、iso-、tert-ブチルアミノ、および同種のものである。
本明細書において使用される「アルキルチオ」という用語は、-SR基(式中、「R」は、本明細書に定義されるアルキルである)であり、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、またはブチルチオ、および同種のものである。
本明細書において使用される「アルキルスルホニル」という用語は、-SO2R基(式中、「R」は、本明細書に定義されるアルキルである)、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、および同種のものである。
本明細書において使用される「アルコキシアルキル」という用語は、本明細書に定義される、少なくとも1つのアルコキシ基、好ましくは1つまたは2つのアルコキシ基で置換された、1~6つの炭素原子の直鎖一価炭化水素基または3~6つの炭素の分岐鎖一価炭化水素基であり、例えば、2-メトキシ-エチル、1-、2-、または3-メトキシプロピル、2-エトキシエチル、および同種のものである。
本明細書において使用される「アルコキシカルボニル」という用語は、-C(O)OR基(式中、「R」は、本明細書に定義されるアルキル基である)であり、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、および同種のものである。
本明細書において使用される「アミノ」という用語は、-NH基である。
本明細書において使用される「アミノアルキル」という用語は、少なくとも1つ、好ましくは1つまたは2つの-NRR’(式中、「R」は、本明細書に定義される水素、アルキル、アシル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルまたはヘテロシクリルアルキルであり、R’は、本明細書に定義される水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノカルボニル、またはアミノスルホニルである)で置換された、1~6つの炭素原子の直鎖一価炭化水素基または3~6つの炭素の分岐鎖一価炭化水素基であり、例えば、アミノメチル、メチルアミノエチル、ジメチルアミノエチル、1,3-ジアミノプロピル、アセチルアミノプロピル、および同種のものである。
本明細書において使用される「カルボキシ」という用語は、-C(O)OH基である。
本明細書において使用される「カルボキシアルキル」という用語は、少なくとも1つ、好ましくは1つまたは2つの-C(O)OH基で置換された、本明細書に定義される、トンアルキル基(ton alkyl radical)であり、例えば、カルボキシメチル、カルボキシエチル、1-、2-、または3-カルボキシプロピル、および同種のものである。
本明細書において使用される「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。
本明細書において使用される「ヒドロキシ」という用語は、-OH基である。
特に記載されていない限り、本明細書において使用される「オキソ」という用語は、C(=O)基である。そのようなオキソ基は、本出願に開示される化合物内の環または鎖のいずれかの一部であってよい。
本明細書において使用される「シリル」という用語は、ケイ素が、水素、ハロ、アルキル、アミノ、アリール、またはそれらの組合せのうちの1~3つで置換されている、ケイ素基である。
本明細書において使用される「薬学的に許容される」という用語は、一般に安全で、非毒性であり、生物学的にも、その他の点でも望ましくないものではない、医薬組成物の調製において有用であるものであり、かつ獣医用途ならびにヒト医薬用途に許容されるものを含む。
本明細書において使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に定義されるように、薬学的に許容され、かつ所望の薬理学的活性を持つ、本開示の化合物の塩である。そのような塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、および同種のものなどの無機酸により;または、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、o-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メチルスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタンジスルホン酸、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-クロロベンゼンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、4-メチルビシクロ[2.2.2]オクタ-2-エン-1-カルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4’-メチレンビス(3-ヒドロキシ-2-エン-1-カルボン酸)、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸、および同種のものなどの有機酸により生成される、酸付加塩を含む。
薬学的に許容される塩は、存在する酸性プロトンが無機塩基または有機塩基と反応することができる場合に生成され得る塩基付加塩も含む。許容される無機塩基は、これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、および同種のものを含む。許容される有機塩基は、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N-メチルグルカミン、および同種のものを含む。
本明細書において使用される「異性体」という用語は、同一の分子式を有するが、それらの原子の結合の性質もしくは順序、または空間内のそれらの原子の配置が異なる化合物である。空間内のそれらの原子の配置が異なる異性体は「立体異性体」と呼ばれる。互いに鏡像ではない立体異性体は「ジアステレオマー」と呼ばれ、重ね合わせることができない鏡像である立体異性体は「鏡像異性体」または時には「光学異性体」と呼ばれる。4つの同一でない置換基に結合された炭素原子は「キラル中心」と呼ばれる。逆のキラリティーの2つの鏡像異性体型を有する、1つのキラル中心を有する化合物は「ラセミ混合物」と呼ばれる。1つを超えるキラル中心を有する化合物は、2n-1種の鏡像異性体対(式中、「n」は、キラル中心の数である)を有する。1つを超えるキラル中心を有する化合物は、個々のジアステレオマーとして、または「ジアステレオマー混合物」と呼ばれる、ジアステレオマーの混合物として存在してよい。1つのキラル中心が存在するとき、立体異性体は、そのキラル中心の絶対配置により特徴付けられ得る。絶対配置は、キラル中心に結合された置換基の空間内の配置を指す。鏡像異性体は、そのキラル中心の絶対配置により特徴付けられ、Cahn、IngoldおよびPrelogのR-およびS-順位則により記載される。立体化学命名法の慣例、立体化学の決定のための方法および立体異性体の分離は当技術分野において周知である(例えば、「March’s Advanced Organic Chemistry、Michael B.Smith編、第8版、John Wiley&Sons,Inc.(2020)を参照されたい)。
本明細書において使用されるとき、「非極性非プロトン性溶媒」または「非プロトン性非極性溶媒」という用語は、非極性有機化合物を溶解することができ、かつ酸性プロトンを含まない液体を指す。非極性非プロトン性溶媒は、これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せを含むことができる。
本明細書において使用されるとき、「プロトン性極性溶媒」または「極性プロトン性溶媒」という用語は、極性有機化合物を溶解することができ、強い双極子モーメントを含み、さらに酸素原子に結合したプロトンを含む液体を指す。プロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含むことができる。
本明細書において使用されるとき、「非プロトン性極性溶媒」という用語は、極性有機化合物を溶解することができ、かつ強い双極子モーメントを含むが、酸素原子に結合したプロトンを含まない液体を指す。非プロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含むことができる。
本明細書において使用されるとき、「非極性溶媒」という用語は、有機化合物を溶解することができ、かつ強い双極子モーメントを含まない有機液体を指す。非極性溶媒は、これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せを含むことができる。
本明細書において使用されるとき、「極性溶媒」または「有機極性溶媒」という用語は、有機化合物を含む化合物を溶解することができ、かつ強い双極子モーメントを含む液体を指す。極性溶媒は、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、トルエン(メチルベンゼン)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)、またはそれらの組合せを含むことができる。
有機合成
本明細書に記載される化合物は、合成有機化学プロセスまたは方法により調製されてもよい。さらに、特定の塩基、酸、試薬、溶媒、カップリング剤などが言及される、本明細書に記載されるスキームにおいて、他の塩基、酸、試薬、溶媒、カップリング剤などが、特に指定のない限り、使用されてもよく、したがって本発明の範囲内に含まれることが理解される。反応条件、例えば、反応の温度および/または期間の変形も本発明の範囲内である。これらのスキームに記載される化合物のすべての異性体も、特に指定のない限り、本発明の範囲内に包含される。
本明細書において提供される方法およびプロセスは、スキーム1~4に示される通りである。特定の実施形態において、温度が反応において示されるとき、温度は、約プラスマイナス0.1℃、0.5℃、1℃、5℃、または10℃から変化させてよい。特定の反応においてどの溶媒が使用されるかに応じて、最適な温度は変化し得る。本明細書において提供される反応の実施において、反応物の添加の速度も順番も、特に示されない限り決定的ではない。特に示されない限り、反応は、周囲大気圧で実施される。特に示されない限り、反応物の厳密な量は決定的ではない。いくつかの実施形態において、反応物の量は、約10モルパーセントまたは約10重量%変動してもよい。特に示されない限り、本明細書において提供されるプロセスにおいて使用される溶媒は、市販のもの、または、そうでなければ当業者に既知のものから選択されてよい。所与の反応に適切な溶媒は、当業者の知識の範囲内であり、かつ溶媒の混合物を含む。本明細書において提供されるプロセスのいずれかにより得られる生成物は、蒸発または抽出により回収されてよく、かつ蒸留または再結晶など、標準的な手順により精製されてよい。
本発明者らは、米国特許第9,598,391号およびPCT国際特許出願公開番号WO2013/124828に記載されたものを超える新規な中間体の使用を伴う化合物Aを調製するための代替合成経路を開発した。
1つの態様において、本発明は、以下を含むステップにしたがう、4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から出発する、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)の合成のための方法またはプロセスを提供する:
a)1つ以上のカップリング触媒(これらに限定されないが、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)と反応させて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)を得るステップ;
Figure 2023512918000016

化合物1を化合物2と酸-アミンカップリングさせて、化合物3を得るステップは、プロピルホスホン酸無水物(T3P)の存在下で実施される。いくつかの態様において、反応は、1つ以上の適した溶媒(これらに限定されないが、極性非プロトン性溶媒、極性プロトン性溶媒、非極性非プロトン性溶媒、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、トルエン(メチルベンゼン)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(ACN)、1,4-ジオキサン、1つ以上のエーテル(これらに限定されないが、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、tertブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ-n-プロピルエーテル、メチルエチルエーテル、またはそれらの組合せなど)、水、またはそれらの組合せなど)中で、適した塩基(これらに限定されないが、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン(DBU)、1,5-ジアザビシクロ(4.3.0)ノナ-5-エン(DBN)、2,6-ジ-tert-ブチルピリジンなど)を用いて、酸-アミンカップリング試薬(これに限定されないが、プロピルホスホン酸無水物など)を用いて実施することができる。いくつかの態様において、化合物1を化合物2と酸-アミンカップリングさせるステップは、1つ以上のアミド形成カップリング触媒(これらに限定されないが、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、またはそれらの組合せなど)を使用して実施することができる。いくつかの態様において、1つ以上のアミド形成カップリング触媒は、1つ以上の酸活性化剤をさらに含むことができる。いくつかの態様において、1つ以上の酸活性化剤は、これらに限定されないが、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt)、N-ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、2-ヒドロキシ-1,2,3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン(HODhbt)、HODhat、N-ヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボン酸イミド(HONB)、HODHad、HOCt、HOEt、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、p-トルエンスルホン酸(TsOH)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyAOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)(PyBOP)、AOP、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、ビス(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)ホスフィン酸クロリド(BOP-Cl)、テトラメチルフルオロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(TFFH)、BROP、PyBrop、N-エトキシカルボニル-2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン(EEDQ)、1-イソブトキシカルボニル-2-イソブトキシ-1,2-ジヒドロキノリン(IIDQ)、CIP、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホスフェート(COMU(登録商標))、[エチルシアノ(ヒドロキシイミノ)アセタト-O2]トリ-1-ピロリジニルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyOxim)、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、PTSA-Cl、塩化チオニル、塩化オキサリル、ジエチルクロロホスフェート、O,O-ジエチル水素ホスホロジチオエート、塩化シアヌル、フッ化シアヌル、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カテコールボラン(HBcat)、またはそれらの組合せを含む(本出願において使用される略語は、合成有機化学の分野におけるその一般に理解される意味を指す);
b)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子(これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用して、不斉水素化により化合物3の二重結合をエナンチオ選択的に還元して、光学活性な(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)を得るステップ;
Figure 2023512918000017

化合物3の二重結合のエナンチオ選択的還元を実現して、光学活性な化合物4を得るための不斉水素化は、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して実施することができる。いくつかの態様において、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子は、これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’,6,6’-テトラメトキシ-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビピリジン[((R)-P-PHOS(商標)]、(R)-(4,4’,6,6’-テトラメトキシ-[1,1’-ビフェニル]-2,2’-ジイル)ビス(ビス(3,5-ジメチルフェニル)ホスファン)[(R)-GARPHOS(商標)]、(R)-(4,4’,6,6’-テトラメトキシビフェニル-2,2’-ジイル)ビス{ビス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィン}[(R)-BTFM-GARPHOS(商標)]、(R)-[2-[2-ビス(3,5-ジtert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスファニル-4,6-ジメトキシフェニル]-3,5-ジメトキシフェニル]-ビス(3,5-ジtert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスファン[(R)-DTBM-GARPHOS(商標)]、(R)-(+)-(1,1’-ビナフタレン-2,2’-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)[(R)-BIPHEP]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子は、Downing,J.H.およびSmith,M.B.、「Phosphorus Ligands」、Comprehensive Coordination Chemistry II、1.12節、253~296ページ(2003)に挙げられた任意のホスフィン配位子、またはその組合せである。いくつかの態様において、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子は、1つ以上の金属錯体の存在下で反応させる。いくつかの態様において、1つ以上の金属錯体は、これらに限定されないが、酢酸銅(II)(Cu(OAc))、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc))、酢酸亜鉛(Zn(OAc))、ルテニウム、ロジウム金属錯体、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、1つ以上の金属錯体は、1つ以上のホスフィン配位子をさらに含む。いくつかの態様において、1つ以上のホスフィン配位子は、これらに限定されないが、トリフェニルホスフィン(PPh3)、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン)(TCEP)、APhos、ベンジルジフェニルホスフィン、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、1つ以上のホスフィン配位子は、1つ以上の還元剤と共に存在する。いくつかの態様において、1つ以上の還元剤は、これらに限定されないが、ジエトキシメチルシラン(DEMS)、単純なアルキルシラン(それは、限定されないが、トリエチルシラン(EtSiH)、EtSiH)を含む)、アルキルシロキサン(それは、これらに限定されないが、ポリメチルヒドロシロキサン(PMHS)、DEMS、またはテトラメチルジシロキサン(TMDS)を含む)、フェニルシラン(それは、これらに限定されないが、フェニルシラン(PhSiH)またはジフェニルシラン)を含む)、ハロシラン(それは、これに限定されないが、トリクロロシランを含む)、ヒドロシラン(それは、これに限定されないが、トリス(トリメチルシリル)シランを含む)、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、不斉水素化は、1つ以上の溶媒(これらに限定されないが、テトラヒドロフラン(THF)、エーテル、メチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、アセトニトリル、トルエン(メチルベンゼン)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ジクロロメタン、またはそれらの組合せを含む1つ以上の極性非プロトン性溶媒など)中で実施することができる。
c)1つ以上の非極性溶媒(これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、1つ以上の触媒(これらに限定されないが、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物4を1つ以上のグリコール(これらに限定されないが、エチレングリコール プロピレングリコール、またはそれらの組合せなど)と反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得るステップ、
Figure 2023512918000018

化合物5を得るための1つ以上のグリコール(これらに限定されないが、エチレングリコール、プロピレングリコール、またはそれらの組合せなど)による化合物4の保護は、1つ以上の触媒(これらに限定されないが、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、塩酸(HCl)、硫酸(H2SO4)、固体酸(それは、ゼオライトまたは樹脂結合TsOHを含むか、または除き得る)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、1つ以上のグリコール(これらに限定されないが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、またはそれらの組合せなど)を使用して実施される。いくつかの態様において、化合物4の保護は、1つ以上の非極性溶媒(これらに限定されないが、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、トルエン(メチルベンゼン)、またはそれらの組合せなど)中で実施される。本発明者らは、本発明者らが発明し、かつ本明細書に記載される合成スキームが、グリコール、好ましくはエチレングリコールを伴うことを認識している。それは、方法を使用して容易に付加および除去することができる非常に低コストのアルデヒド保護基である。低コストの触媒を使用して同じく実施することができる酸-アミンカップリングステップと組み合わせて、本明細書に記載される合成スキームは、化合物Aを合成するための中間体を得る経済的な方法である。いくつかの態様において、化合物4のカルボニル基の保護のための、本明細書において提供される合成スキームの変形は、これに限定されないが、ケタール(これらに限定されないが、アセタール、チオケタール(これに限定されないが、チオアセタールなど)、またはそれらの組合せなど)など、当技術分野において既知の任意のカルボニル保護基を使用して実施することができる。追加の保護基は、その付加および除去を含め、標準的な慣行にしたがって使用されてよく、例えば、P.G.M.Wuts、Greene’s Protective Groups in Organic Chemistry、第5版、John Wiley&Sons,Inc.(2014)を参照されたい。いくつかの態様において、化合物4は、例えば、2-メルカプトエタノール、1,2-エタンジチオール、1,3-プロパンジチオール、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、またはそれらの組合せを使用して、保護することができる;
d)1つ以上の還元剤(これらに限定されないが、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物5のアミド基を還元し、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得るステップ、
Figure 2023512918000019

化合物6への化合物5の還元は、トルエンおよびメチル-THF中でVitride(商標)を使用して実施される。いくつかの態様において、化合物6への化合物5の還元は、これらに限定されないが、THF、メチルTHF、トルエン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、tert-ブチルアルコール、ジオキサン、またはそれらの組合せなどの1つ以上の溶媒の存在下で、ボランジメチルスルフィド錯体を使用するか、または(Zn(OAc)2)/DEMSを用いて実施される;
e)化合物6を水性酸性媒体で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得るステップ、
Figure 2023512918000020

化合物6は、1つ以上の極性非プロトン性または1つ以上のプロトン性溶媒を含む水性酸性媒体を使用して、化合物7に脱保護される。いくつかの態様において、極性非プロトン性溶媒を含む水性酸性媒体は、アセトン中の水性6N HClである。いくつかの態様において、1つ以上の極性非プロトン性溶媒は、これに限定されないが、ジオキサンを含む。いくつかの態様において、1つ以上の極性プロトン性溶媒は、これらに限定されないが、イソプロパノール、エタノール、メタノール、またはそれらの組合せを含む。
f)1つ以上の塩基性触媒(これらに限定されないが、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得るステップ、
Figure 2023512918000021

化合物7の遊離アミノ基を、1つ以上の塩基性触媒の存在下でBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)を使用して保護し、化合物8を得る。いくつかの態様において、化合物7(化合物7’’遊離塩基)のアミノ基は、1つ以上の溶媒(これらに限定されないが、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、tert-ブチルアルコール、ジオキサン、THF、またはそれらの組合せなど)の存在下で、塩基を用いずにBocを用いて保護することもできる。いくつかの態様において、1つ以上の塩基性触媒は、これらに限定されないが、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、リン酸三カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、1つ以上の溶媒は、これらに限定されないが、DCM(本明細書においてCHClとも呼ぶ)、水、THF、ジオキサン、アセトニトリル、DMF、トルエン、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、化合物7の遊離アミノ基は、標準的な慣行にしたがって、1つ以上のアミン保護基(これらに限定されないが、ベンジル、p-メトキシベンジル、カルボキシベンゾイル(cbz)、またはそれらの組合せなど)を使用して保護することができ、例えば、P.G.M.Wuts、Greene’s Protective Groups in Organic Chemistry、第5版、John Wiley&Sons,Inc.(2014)を参照されたい。
g)化合物-8を1つ以上のトリフレート化剤(これらに限定されないが、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン、Comin’s試薬、N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート、1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール)、またはそれらの組合せなど)と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得るステップ、
Figure 2023512918000022

h)1つ以上のパラジウム触媒(これらに限定されないが、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン);パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド;パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン);パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート;[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II));またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得るステップ、
Figure 2023512918000023

i)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物-10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物-11)に変換するステップであって、当該変換が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ;
Figure 2023512918000024

化合物11を得るための化合物10の上記水素化は、メタノールまたは酢酸エチル-メタノール溶媒系にて約28℃~約34℃の加熱下で、メタノール性溶液中のアンモニアおよび5% Pd/C(50%wetおよび10% w/w添加量)、10% Pd/Cまたは2% Pd/Cを用いて、水素化反応器内で行われる。この移動水素化は、水性または有機溶媒中で、水素源としてギ酸塩(10eq)、例えば、ギ酸アンモニウムまたはギ酸ナトリウムを使用して、Pd-C触媒を用いて実施することができる。化合物11を得るための化合物10内の二重結合の還元を、メタノール性溶液中のアンモニアを用いて水素化反応器内で行う場合、最適な水素圧力は、約10.0Kg/cmを超えず、具体的には約5.0Kg/cmを超えず、より具体的には約2.0Kg/cmを超えず、ここで最適な水素圧力は、約0.1Kg/cm~約2.0Kg/cmの間であり、好ましくは最適な水素圧力は、約1.0Kg/cm~約2.0Kg/cmの間である。化合物11を得るための化合物10内の二重結合の還元は、約10℃~約50℃の間の温度で、より好ましくは約30℃~約33℃で行われる。反応は、1つ以上の適した溶媒(これらに限定されるが、ハロゲン化炭化水素、C~C14芳香族炭化水素、C~Cアルコール、C~Cエステル、C~Cエーテル、C~Cカルボン酸、水、またはそれらの組合せなど)中で実施することができる。いくつかの態様において、1つ以上の反応溶媒は、これらに限定されないが、水、メタノール、イソプロピルアルコール、ジクロロメタン、トルエン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、またはそれらの組合せを含む。
j)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換するステップであって、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000025

化合物12を得るための化合物11のBoc-脱保護反応は、メタノール中で約63℃の還流下で塩酸を使用することにより行われる。いくつかの態様において、塩酸の濃度は6N水性HClである。いくつかの態様において、Boc-脱保護は、AlCl、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸、または、ヨウ化トリメチルシリルおよびメタノールの順次処理を使用して起こり得る。いくつかの態様において、Boc脱保護は、1つ以上のカチオン捕捉剤の存在下で実施することができる。当該1つ以上のカチオン捕捉剤は、これらに限定されないが、アニソール、チオアニソール、またはそれらの組合せを含む。
k)1つ以上の水酸化物塩基(水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)を得るステップであって、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含み、上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む、ステップ;
Figure 2023512918000026

化合物12の加水分解は、メタノール-テトラヒドロフラン溶媒系中で約55℃の加熱下で水酸化ナトリウムを使用することにより行われる。いくつかの態様において、加水分解は、1つ以上の水酸化物塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、またはそれらの組合せ)を使用して行われ得、または、塩化リチウムを使用して、得られたカルボン酸リチウム塩とのカルボン酸への水性反応が続くことにより行われ得る。いくつかの態様において、化合物12の粗加水分解生成物からのジアステレオ異性的に純粋な化合物-A’’の単離は、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を使用する再結晶法により行われる。いくつかの態様において、1つ以上のプロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、1つ以上の非プロトン性極性溶媒は、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む。いくつかの態様において、再結晶法は、溶媒中の反応混合物を、例えば、溶媒-非溶媒の混合物中で55℃を超えて加熱し、溶液を室温以下までゆっくり冷却することを伴い、それによって所望の化合物(例えば、化合物A’’)の種結晶が優先的に結晶化する一方、望まれない化合物(例えば、化合物12)は基本的に溶液中に残る。単離された実質的に純粋な生成物(例えば、化合物A’’)の回収、任意選択でその後に続く溶媒-非溶媒溶液の予冷された溶液での洗浄は、不純物を実質的に含まない実質的に精製された化合物12を生じる。いくつかの態様において、化合物12の粗加水分解生成物からのジアステレオ異性的に純粋な化合物-A’’の単離は、エタノール:ジクロロメタン溶媒混合物を使用する再結晶法により行われる。いくつかの態様において、エタノール対ジクロロメタンの(v/v)比は、1:5~5:1の範囲であり得る;および
l)1つ以上のプロトン性極性溶媒(これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せなど)中の塩酸を使用して、化合物-A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換するステップ。
Figure 2023512918000027

化合物-A’’を化合物-Aに変換するステップは、塩酸での酸中和を使用することにより行われる。いくつかの態様において、塩酸は2N水性HClである。
別の態様において、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を製造するための方法またはプロセスであって、以下のステップを伴う方法またはプロセス;
a)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換するステップであって、当該変換が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ;
Figure 2023512918000028

b)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換するステップであって、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ;
Figure 2023512918000029

および
c)1つ以上の水酸化物塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得るステップであって、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含み、上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む、ステップ;
Figure 2023512918000030
別の態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上のパラジウム触媒(これらに限定されないが、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド;パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II))、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートと反応させることにより、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)が(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000031
別の態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、化合物8を1つ以上のトリフレート化剤(これらに限定されないが、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホン酸無水物;N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン;Comin’s試薬;N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホニルクロリド;4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート;1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール)、またはそれらの組合せなど)と反応させることにより、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)がtert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000032
別の態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)およびリン酸三カリウムと反応させることにより、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)が(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000033
いくつかの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、水性塩酸で化合物6を処理することにより、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)が(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000034
別の態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の還元剤(これらに限定されないが、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物5のアミド基を還元することにより、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)が(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000035
別の態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の非極性溶媒(これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、またはそれらの組合せから選択される触媒の存在下で、化合物4を1つ以上のグリコール(これらに限定されないが、エチレングリコールまたはプロピレングリコールなど)と反応させることにより、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)が(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000036
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子((R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用する不斉水素化を介する化合物3の二重結合のエナンチオ選択的還元により、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)が(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000037
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上のカップリング触媒(これらに限定されないが、プロピルホスホン酸無水物(T3P) 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、またはそれらの組合せなど)の存在下での(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)との反応により、4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)が製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000038
1つの態様において、本発明は、1つ以上のプロトン性極性溶媒(これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せなど)中の塩酸を使用して、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)を2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換するための方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000039
1つの態様において、本発明は、メチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法またはプロセスを提供し、ここで当該方法は以下のステップを伴う;
a)化合物13を1つ以上の還元剤(これらに限定されないが、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、NaH、水素化ジイソブチルアルミニウム、金属水素化物、トリブチルスズ、ボラン錯体(例えば、BH3-THF)、またはそれらの組合せなど)と反応させることにより、メチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)を2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)に変換するステップ、
Figure 2023512918000040

b)化合物14を1つ以上の塩素化剤(これらに限定されないが、塩化チオニル、スルホニルクロリド(これらに限定されないが、塩化メシル、トルエンスルホニルクロリド、トリクロロメタンスルホン酸クロリド、またはそれらの組合せなど)、またはそれらの組合せなど)と反応させることにより、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)を2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)に変換するステップ、
Figure 2023512918000041

c)1つ以上の塩基(これらに限定されないが、炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、またはそれらの組合せなど)の存在下で、2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)を(R)-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせて、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)を得るステップ、
Figure 2023512918000042

d)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子(これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用して、不斉水素化を介して(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)の二重結合をエナンチオ選択的に還元し、光学活性な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)を得るステップ、
Figure 2023512918000043

e)1つ以上の塩基性触媒(これらに限定されないが、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物7’’をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)で処理して、化合物8を得るステップ、
Figure 2023512918000044

f)化合物8を1つ以上のトリフレート化剤(これらに限定されないが、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホン酸無水物;N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン;Comin’s試薬;N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホニルクロリド;4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート;1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール);またはそれらの組合せなど)と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得るステップ、
Figure 2023512918000045

g)1つ以上のパラジウム触媒(これらに限定されないが、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン);パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド;パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン);パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート;[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物1)を得るステップ、
Figure 2023512918000046

h)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換するステップであって、当該変換が、約2.0約Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000047

i)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換するステップであって、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000048

j)1つ以上の水酸化物塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得るステップであって、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含み、上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000049

および
k)プロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換するステップであって、上記プロトン性極性溶媒はエタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含むか、または除き得る、ステップ、
Figure 2023512918000050
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、以下を伴うステップに従ってtert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)が(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)から製造される、方法またはプロセスを提供する;
a)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子(これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用して、不斉水素化を介して化合物16の二重結合をエナンチオ選択的に還元し、光学活性な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)を得るステップ、
Figure 2023512918000051

および
b)1つ以上の塩基性触媒(これらに限定されないが、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物7’’をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)で処理して、化合物8を得るステップ、
Figure 2023512918000052
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の塩基(これらに限定されないが、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ヨウ化カリウム、またはそれらの組合せなど)の存在下で化合物15を(R)-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせることにより、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)が2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)から製造されて、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)を得る、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000053
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、化合物14を1つ以上の塩素化剤(これらに限定されないが、塩化チオニル、1つ以上のスルホニルクロリド(これらに限定されないが、塩化メシル、トルエンスルホニルクロリド、トリクロロメタンスルホン酸クロリド、またはそれらの組合せなど)、またはそれらの組合せなど)と反応させることにより、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)を2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)に変換する、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000054
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)の製造のための方法またはプロセスであって、化合物13を1つ以上の還元剤(水素化ホウ素ナトリウム、ボランジメチルスルフィド(2M THF溶液)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)、またはそれらの組合せなど)と反応させることにより、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)がメチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000055
1つの態様において、本発明は、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法またはプロセスであって、以下を含む方法またはプロセスを提供する:
a)1つ以上のカップリング触媒(これらに限定されないが、プロピルホスホン酸無水物(T3P) 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物4)を得ること、
Figure 2023512918000056

b)1つ以上の非極性溶媒(これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、1つ以上の触媒(これらに限定されないが、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物4を1つ以上のグリコール(これらに限定されないが、エチレングリコール、プロピレングリコール、またはそれらの組合せなど)と反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得ること、
Figure 2023512918000057

c)1つ以上の還元剤(これらに限定されないが、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物5のアミド基を還元し、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得ること、
Figure 2023512918000058

d)化合物6を水性酸性媒体で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得ること、
Figure 2023512918000059

e)1つ以上の塩基性触媒(これらに限定されないが、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得ること、
Figure 2023512918000060

f)化合物8を1つ以上のトリフレート化剤(これらに限定されないが、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホン酸無水物;N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン;Comin’s試薬;N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホニルクロリド;4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート;1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール);またはそれらの組合せなど)と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得ること、
Figure 2023512918000061

g)1つ以上のパラジウム触媒(これらに限定されないが、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ること、
Figure 2023512918000062

h)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換することであって、当該変換が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含むこと、
Figure 2023512918000063

i)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換することであって、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含むこと、
Figure 2023512918000064

j)1つ以上の水酸化物塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)を得ることであって、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含み、上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含むこと、
Figure 2023512918000065

および
k)1つ以上のプロトン性極性溶媒(これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せなど)中の塩酸を使用して、化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること、
Figure 2023512918000066
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、またはそれらの組合せなど)を使用して、1つ以上の極性溶媒(これらに限定されないが、水、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン(DCM)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、トルエン(メチルベンゼン)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)、またはそれらの組合せなど)中の塩基加水分解を用いて、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)がメチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000067
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子(これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用して、不斉水素化を介してメチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)がメチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000068
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)の製造のための方法またはプロセスであって、1つ以上の極性溶媒(これらに限定されないが、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-Me-THF)、トルエン(メチルベンゼン)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)、水、アセトン、またはそれらの組合せなど)中の硫酸マグネシウムの存在下で、1つ以上の酸化剤(これらに限定されないが、KMnO4、MnO2、tert-ブチルヒドロペルオキシド-酸化クロム(VI)、ペルオキソ一硫酸カリウム、臭素酸ナトリウム、FeCl3、TBAB-二塩化銅、AIBN-酸素、NaClO2-N-ヒドロキシフタルイミド、またはそれらの組合せなど)で化合物17を処理することにより、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)が(R)-クロマン-2-カルボン酸(化合物17)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000069
1つの態様において、本発明は、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R,E)-4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法またはプロセスであって、以下のステップを伴う方法またはプロセスを提供する:
a)ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファンの存在下で化合物20をメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエートとカップリングさせて、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得るステップ、
Figure 2023512918000070

b)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換するステップであって、当該変換が、2.0約Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000071

c)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換するステップであって、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000072

d)1つ以上の水酸化物塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得るステップであって、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含み、上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000073

および
e)1つ以上のプロトン性極性溶媒(これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せなど)中の塩酸を使用して、化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換するステップ、
Figure 2023512918000074
1つの態様において、本発明は、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)の製造のための方法またはプロセスであって、化合物8を1つ以上のスルホノヒドラジド(これらに限定されないが、4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド、4-エチルベンゼンスルホノヒドラジド、チオフェン-2-スルホノヒドラジド、ナフタレン-2-スルホノヒドラジド、またはそれらの組合せなど)と反応させることにより、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)がtert-ブチル(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)から製造される、方法またはプロセスを提供する。
Figure 2023512918000075
1つの態様において、本発明は、4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法またはプロセスを提供し、ここで当該方法は以下のステップを伴う:
a)1つ以上のカップリング触媒(これらに限定されないが、プロピルホスホン酸無水物(T3P) 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、およびそれらの組合せなど)の存在下で、4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)と反応させて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)を得るステップ、
Figure 2023512918000076

b)1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子(これらに限定されないが、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、またはそれらの組合せなど)を使用して、不斉水素化による化合物3の二重結合のエナンチオ選択的還元を行い、光学活性な(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)を得るステップ、
Figure 2023512918000077

c)1つ以上の非極性溶媒(これらに限定されないが、トルエン(メチルベンゼン)、キシレン、ジオキサン、ベンゼン、ジクロロメタン(CH2Cl2)、四塩化炭素(CCl4)、トリクロロメタン(CHCl3)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、またはそれらの組合せなど)の存在下で、1つ以上の触媒(これらに限定されないが、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、またはそれらの組合せなど)の存在下で、化合物4をグリコール(エチレングリコールまたはプロピレングリコールから選択される)と反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得るステップ、
Figure 2023512918000078

d)1つ以上の還元剤(これらに限定されないが、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物5のアミド基を還元して、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得るステップ、
Figure 2023512918000079

e)化合物6を水性塩酸で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得るステップ、
Figure 2023512918000080

f)化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)およびリン酸三カリウムと反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得るステップ、
Figure 2023512918000081

g)(tert-ブチル(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を1つ以上のスルホノヒドラジド(4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド、4-エチルベンゼンスルホノヒドラジド、チオフェン-2-スルホノヒドラジド、ナフタレン-2-スルホノヒドラジド、またはそれらの組合せなど)と反応させて、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)を得るステップ、
Figure 2023512918000082

h)1つ以上のトリホスフィン配位子(これらに限定されないが、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファンまたはアゾジカルボン酸ジエチルエステル-トリフェニルホスフィン、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファン、またはそれらの組合せなど)の存在下で、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)をメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエートとカップリングさせて、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得るステップ、
Figure 2023512918000083

i)メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換するステップであって、当該変換が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、任意選択で1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000084

j)1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換するステップであって、上記1つ以上の極性溶媒が、これらに限定されないが、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000085

k)1つ以上の水酸化物塩基(これらに限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、またはそれらの組合せなど)を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、続いて、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応、ならびに、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することによる純粋なジアステレオ異性体の単離を行い、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)を得るステップであって、上記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せを含み、上記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、これらに限定されないが、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、またはそれらの組合せを含む、ステップ、
Figure 2023512918000086

および
l)1つ以上のプロトン性極性溶媒(これらに限定されないが、エタノール、メタノール、イソプロパノール、またはそれらの組合せなど)中の塩酸を使用して、化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換するステップ、
Figure 2023512918000087
1つの態様において、本発明は、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)、および(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)から選択される化合物を提供する。
Figure 2023512918000088
本発明を本明細書の実験方法およびプロセスによりさらに詳細に説明するが、本発明は、それらに限定されると解釈されるべきではない。
[実施例]
本発明をさらに例示するが、本発明は、本発明による化合物1~20の調製を説明する以下の例によって限定されない。
本発明の化合物は、本明細書に示される反応スキームに記載されるプロセスおよび方法により調製することができる。
これらの化合物の調製において使用される出発材料および試薬は、Aldrich Chemical Co.,(Milwaukee、Wis.)、Bachem(Torrance、Calif.)、もしくはSigma(St.Louis、Mo.)などの供給業者から入手可能であるか、またはFieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、第1~22巻(John Wiley&Sons,Inc.(2016));Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds、第1~4巻(Elsevier Science Publishers、(2008));Organic Reactions、第1~100巻(John Wiley&Sons,Inc.(1942~2019))、March’s Advanced Organic Chemistry、(John Wiley&Sons,Inc.、第8版(2020))およびComprehensive Organic Transformations、Richard C.Larock,Ph.D.編(John Wiley&Sons,Inc.、第3版(2018))などの参考文献に記述された手順にしたがって当業者に既知のプロセスおよび方法により調製される。これらのスキームは、それらによって本発明の化合物を合成することができるいくつかの方法の単なる例示であり、これらのスキームに対する様々な修正を行うことができ、それらは、本開示を参照した当業者に示唆される。
反応の出発材料および中間体は、希望するならば、これらに限定されないが濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー、および同種のものを含む従来の技法を使用して単離および精製されてよい。そのような材料は、物理定数およびスペクトルデータを含め、従来の手段を使用して特徴付けられ得る。
反対の指定がない限り、本明細書に記載される反応は、約-78℃~約150℃、より好ましくは約0℃~約125℃の温度範囲にわたり、最も好ましくはほぼ室温(または周囲温度)、例えば約20℃で、大気圧において行われる。
以下に記載される反応において、反応への反応性官能基の望まれない関与を回避するために、最終生成物において反応性官能基が望まれる場合、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、イミノ基、チオ基、カルボキシ基、またはそれらの組合せを保護する必要があることがある。従来の保護基、例えば、ベンジル、p-メトキシベンジル、カルボキシベンゾイル(cbz)、2-メルカプトエタノール、1,2-エタンジチオール、1,3-プロパンジチオール、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、またはP.G.M.Wuts、Greene’s Protective Groups in Organic Chemistry、第5版、John Wiley&Sons,Inc.(2014)に記載された任意の保護基が標準的な慣行にしたがって使用されてよい。
本発明の代表的な化合物の合成
[実施例1]
ステップ-1:(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3):
Figure 2023512918000089
THF(6v、体積:1200mL)中の4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(200g、1052mmol)、TEA(293mL、2104mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下5~10℃でTPカップリング試薬(939mL、1578mmol)を加えた。これに(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(198g、1157mmol)を同じ温度で加え、生じたマスを周囲温度までゆっくり加温し、16時間撹拌した。反応をTLCおよびHPLC分析によりモニターした。完了したら、それを氷冷水(2L、10v)でクエンチし、酢酸エチル(2L、10v)で抽出した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル(1L、5v)で逆抽出した。合わせた有機相を水(0.4L×2、4v)およびブライン溶液(0.4L、2v)で洗浄した。それを濃縮乾固し、次いで、粗固体を60~65℃のエタノール(600mL、3v)に再溶解した。これを周囲温度までゆっくり冷却し、16時間撹拌した。マス(mass)を0~5℃まで冷却し、30分間撹拌した。固体を濾過し、氷冷エタノール(100mL、0.5v)で洗浄し、50~55℃の真空トレイ乾燥機内で16時間乾燥して、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミドのオフホワイト色固体を得た。収率:91%(327g)。HPLC純度:100%。融点:122~125℃。LC-MS:344.34(MH+)。1H NMR:(400MHz,DMSO-d6)δ:9.61(d,J=8.0Hz,1H)、8.23~8.17(m,1H)、8.05(dd,J=8.0,1.6Hz,1H)、7.97(dd,J=8.0,1.6Hz,1H)、7.90~7.85(m,2H)、7.78(dd,J=8.5,1.0Hz,1H)、7.70(dd,J=7.2,1.1Hz,1H)、7.63~7.51(m,4H)、6.89(s,1H)、5.99(p,J=7.1Hz,1H)、1.69(d,J=6.9Hz,3H)。
ステップ-2:(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4):
Figure 2023512918000090
THF(750mL、5v)の脱気溶液に室温のCu(OAc)2(0.238g、1.310mmol、0.003eq)、PPh3(0.378g、1.442mmol、0.0033eq)および(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)配位子(1.042g、1.442mmol、0.0033eq)を加えた。生じた混合物を周囲温度で3時間撹拌した。(注記:淡黒ブドウ色溶液が生成した)。次いで、ジエトキシメチルシランDEMS(280mL、1737mmol、4eq)をゆっくり加え、撹拌を1時間継続した。(注記:橙色溶液がこの段階で生成した)。触媒混合物にTHF(750mL、5.0v)溶液中の(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(150g、437mmol、1.0eq)を25~30℃で加え、生じた混合物を16時間撹拌した。反応の進行をHPLC分析によりモニターした。反応が完了したら、反応マスを10±5℃の水性10%炭酸水素ナトリウム溶液(25v、3.75L)にゆっくり加え、生じたマスを周囲温度で12時間撹拌した。生成物を酢酸エチル(10v、1500mL)に抽出し、水性相を追加量の酢酸エチル(5v、750mL)で逆抽出した。合わせた抽出物を水(10v、1500mL)、続いて半飽和ブライン溶液(5v、750mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。それを濾過し、濃縮して、粗(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミドの白色固体を得た。酢酸エチル:n-ヘキサン混合物(8:1比、1200:150mL、9v)を使用して粗生成物を精製した。それを濾過し、真空下40±5℃で乾燥して、純粋な(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(140g)を得た。収率:93%。融点:194~197℃。HPLC純度:97.19% RR、他の異性体SR 0.06%および99.88% de。LC-MS:346.34(MH+)。1H NMR:(400MHz,DMSO-d6)δ:8.86(d,J=7.9Hz,1H)、8.08(dd,J=7.9,1.6Hz,1H)、8.00~7.92(m,1H)、7.85(d,J=8.1Hz,1H)、7.74(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.62~7.49(m,5H)、7.15(dd,J=8.4,1.0Hz,1H)、7.09(ddd,J=8.0,7.2,1.1Hz,1H)、5.73(p,J=7.0Hz,1H)、5.18(dd,J=8.7,5.0Hz,1H)、3.03~2.89(m,2H)、1.52(d,J=6.9Hz,3H)。
ステップ-3:(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5):
Figure 2023512918000091
トルエン(5000mL、約20v)中の(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(250g、724mmol、1eq)の撹拌溶液に、エチレングリコール(1009mL、18.1mol、25eq)、続いてp-トルエンスルホン酸一水和物(13.7g、72.4mmol、0.1eq)を加え、生じた混合物を120±10℃で16時間還流させた。16時間後HPLCは出発材料含有量2.45%を示し、追加量のPTSA(1.37g、72.4mmol、0.1eq)およびエチレングリコール(250mL、4.52mol、6.25eq)を加え、反応を5時間継続した。反応進行をUPLCによりモニターし、完了したら、マスを25±5℃まで冷却し、次いで、水(80mL、10v)で処理し、30分間撹拌した。生成物を酢酸エチル(80mL、10v)に抽出し、水性相を酢酸エチル(40mL、5v)で逆抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミドをオフホワイト色固体として得た。そのような純粋でない化合物を次のステップに使用した。本明細書に記載される精製手順を使用して、純粋な化合物を得ることができる。
精製方法:粗生成物を65~70℃の酢酸エチル(3v)で30分間スラリーにした。それを周囲温度までゆっくり冷却し、16時間撹拌した。次いで、マスを0~5℃の間で1時間冷却し、沈殿した固体を濾過により捕集し、氷冷酢酸エチル(0.5v)で洗浄した。それを50~55℃のVTD内で16時間さらに乾燥して、収率71.5%およびHPLC純度98.65%でオフホワイト色固体を得た。収率:93%(261g)。融点:198~202℃。LC-MS:390.16(MH+)。1H NMR:(400MHz,DMSO-d6)δ8.78(d,J=8.0Hz,1H)、8.15(d,J=8.3Hz,1H)、7.97(dd,J=8.0,1.6Hz,1H)、7.86(d,J=8.0Hz,1H)、7.64~7.50(m,4H)、7.40(dd,J=7.7,1.7Hz,1H)、7.28(ddd,J=8.7,7.3,1.7Hz,1H)、7.01~6.91(m,2H)、5.82(p,J=7.1Hz,1H)、4.70(dd,J=12.4,2.4Hz,1H)、4.21(qd,J=5.8,2.3Hz,1H)、4.15~4.00(m,3H)、2.28(dd,J=13.6,2.5Hz,1H)、2.09(dd,J=13.6,12.5Hz,1H)、1.58(d,J=6.9Hz,3H)。
ステップ-4:(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6):
Figure 2023512918000092
窒素下で、THF(1040mL、4.0v)およびトルエン(2600mL、10v)中の(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(260g、668mmol、1.0eq)の溶液に、トルエン(562mL、70% w/w、2003mmol、3.0eq)中のvitrideの溶液を1時間にわたり5±5℃で加えた。それを1時間にわたり室温にし、次いで、85±5℃まで6時間加熱した。中間体(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミドの含有量が1.0%以下になるまで、反応の進行をHPLCによりモニターした。反応マスを10±5℃まで冷却し、酢酸エチル(520mL、1.0v)を加えることにより過剰なvitrideをクエンチし、続いて水(520mL、1v)を加え、生じた混合物を15分間撹拌した。これにNaOHの水性溶液(5N、1300mL、5v)を加え、15分間撹拌した。相を分離し、水性相を酢酸エチル(2600mL、10v)で1回抽出し、有機相を合わせた。それを水(1300mL、5v)およびブラインの飽和溶液(1300mL、5v)で洗浄し、真空下40±5℃で濃縮した。材料を周囲温度の酢酸エチル(1300mL、10v)に再溶解し、次いで、チャコール(10%、26g)およびSilia Met S-チオール(10%、26g)で1時間処理した。それを新たに調製したセライト床に通して濾過し、酢酸エチル(1300mL、5v)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固し、マスを55±5℃のエタノール(780mL、3v)に再溶解し、次いで、周囲温度まで冷却し、撹拌を16時間継続した。それを0±5℃まで冷却し、濾過し、固体を氷冷エタノール(260mL、1v)で洗浄した。オフホワイト色固体を45±50℃のVTD内で12時間乾燥して、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミンを得た。収率:78%(196.1g)。融点:141~144℃。LC-MS:376.2(MH+)。HPLC純度:97.95%。1H NMR:(400MHz,DMSO-d6)δ8.30(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.96~7.90(m,1H)、7.80(d,J=8.1Hz,1H)、7.73(dd,J=7.2,1.3Hz,1H)、7.52(ddt,J=8.0,6.8,5.3Hz,3H)、7.36(dd,J=7.7,1.7Hz,1H)、7.22(ddd,J=8.7,7.2,1.7Hz,1H)、6.90(td,J=7.5,1.2Hz,1H)、6.79(dd,J=8.3,1.1Hz,1H)、4.64(dt,J=9.2,4.4Hz,1H)、4.28(dddd,J=12.0,6.8,5.2,1.9Hz,1H)、4.21~4.15(m,1H)、4.10~3.97(m,3H)、2.80(dt,J=12.0,5.7Hz,1H)、2.65(ddd,J=12.4,7.8,4.9Hz,1H)、2.42(s,1H)、2.20(dd,J=13.6,2.0Hz,1H)、1.78(dd,J=13.7,12.2Hz,1H)、1.42(d,J=6.5Hz,3H)。
ステップ-5:(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7):
Figure 2023512918000093
アセトン(2.6L、約4.8v)中の(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(272g、724mmol、1.0eq)の撹拌溶液に水性6N HCl溶液(540mL、約2v)を加え、生じた混合物を70~80℃の間で4時間加熱した。反応をHPLCによりモニターした(出発材料非存在)。完了したら、それを1時間にわたり室温にし、水(540mL、約2v)を加え、次いで、マスを0±5℃まで1時間冷却した。こうして沈殿した固体を濾過し、水(1090mL、4v)、続いて氷冷アセトン(540mL、2.0v、約10℃)で洗浄した。それをVTD内で45~50℃で16時間乾燥して、純粋な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩を白色固体として得た。収率:89%(236.1g)。融点:264~267℃。HPLC:化学的純度:99.92%、キラル純度:100% deおよびee。LC-MS:332.40(MH+遊離塩基)。1H NMR:(400MHz,DMSO-d6)δ10.50~10.26(m,1H)、10.00(d,J=9.1Hz,1H)、8.33~8.28(m,1H)、8.14(dd,J=7.3,1.1Hz,1H)、8.05~7.98(m,2H)、7.76(dd,J=7.8,1.7Hz,1H)、7.69~7.59(m,4H)、7.14~7.07(m,2H)、5.50(p,J=6.6Hz,1H)、5.10(ddt,J=13.6,8.2,3.0Hz,1H)、3.43(dd,J=13.1,5.8Hz,1H)、3.29(tt,J=8.5,3.5Hz,1H)、2.93(dd,J=17.0,13.3Hz,1H)、2.77(dd,J=17.0,3.0Hz,1H)、1.77(d,J=6.6Hz,3H)。
ステップ-6:tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8):
Figure 2023512918000094
DCM(2.35L、10v)中の(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(235g、1.0eq)の撹拌溶液に、10~15℃のトリエチルアミン(267mL、1.92mol、3.0eq)、続いてジ-tert-ブチルジカーボネート(153.5g、1.92mol、1.1eq)を加え、生じた混合物を40~45℃の間で6時間加熱した。反応進行をHPLCおよびTLC分析によりモニターした。完了したら、マスを周囲温度まで冷却し、水(1.15L、5v)で希釈した。相を分離し、水性相をDCM(470mL、2v)で逆抽出した。有機相を合わせ、水(1.15L、5v)、ブライン溶液(470mL、2v)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過した。材料をシリカ床に通し、濃縮して、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメートの黄色油状液体を得た。収率:92.5%(255g)。HPLC:キラル純度100%。LC-MS:454.11(M+Na)。1H NMR:(400MHz,DMSO-d6)δ:8.10~8.00(m,1H)、7.97(dd,J=7.9,1.6Hz,1H)、7.90(d,J=8.1Hz,1H)、7.69(d,J=7.2Hz,1H)、7.60~7.50(m,4H)、7.37(ddd,J=8.7,7.2,1.8Hz,1H)、6.92(td,J=7.6,1.0Hz,1H)、6.18(d,J=8.3Hz,1H)、3.66(tt,J=8.1,4.9Hz,1H)、3.40~3.21(m,3H)、2.44(d,J=14.4Hz,1H)、2.25(dd,J=17.0,3.2Hz,1H)、1.64(d,J=6.8Hz,3H)、1.48(d,J=12.2Hz,9H)。
ステップ-7:(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9):
Figure 2023512918000095
THF(7.0v)中のtert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(1.0eq)の溶液に、窒素下でHMPA(0.0015v)を加えた。カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(KHMDS)溶液(THF中1M)(1.5eq)を-83±5℃の溶液に1時間30分にわたり滴加した。反応マスを-83±5℃で45分間撹拌した。THF(4.0v)中のN-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(PhNTf2)(1.5eq)の溶液を同じ温度で3時間10分にわたり滴加した。これをさらに30分間撹拌した。-20±10℃で精製水(1.5v)を使用して反応をクエンチして、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネートを得、そのようなものとして次のステップに使用した。
いくつかの実施形態において、HMPA溶媒の代わりにHMPA代替物を使用することができ、それは、これらに限定されないが、DMPU、DMI、DMSO、DMF、NMP、DMA、またはそれらの組合せを含む。
いくつかの実施形態において、単離手順は、以下を含むことができる:反応が完了したら、マスを-20±10℃で精製水(1.5v)でクエンチした。THFを濃縮し、次いで、生成物をn-ヘキサン(5v×3回)で抽出し、合わせた抽出物を水(5v)で洗浄し、濃縮して、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネートを得た。収率:84%。質量:586.0[M+Na]。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.00(dt,J=6.9,3.5Hz,2H)、7.97~7.88(m,1H)、7.68(s,1H)、7.57(ddd,J=8.7,6.9,3.0Hz,3H)、7.22(t,J=7.7Hz,1H)、7.05(dd,J=7.7,1.6Hz,1H)、6.96(td,J=7.6,1.1Hz,1H)、6.45(s,1H)、6.09(s,1H)、5.30(s,1H)、3.95(s,1H)、1.63(d,J=6.9Hz,3H)、1.39(s,9H)、1.24(s,2H)。
ステップ-8:メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10):
Figure 2023512918000096
THF(1.0eq)中の(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネートを窒素下で反応器に加えた。溶液にメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエート(0.95eq)およびK3PO4(1.5eq)を加えた。Pd(PPh3)4(1.2mol %)を窒素下周囲温度で溶液に加えた。反応混合物を還流温度まで12~18時間加熱した。反応マスを周囲温度まで冷却し、それにセライト(1w/w)、n-ヘプタン(3.0v)および水(1.0v)を加えた。反応マスを濾過し、層を分離し、水性相をMTBE(2.0v)でさらに抽出した。
合わせた有機相に活性炭(0.2w/w)、シリカゲル(1.0w/w)およびセライト(1.0w/w)を加えた。混合物を周囲温度で3時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、生じた材料を約2vまで真空下で蒸発させた。イソプロピルアルコール(2.0v)を反応マスに加え、約2.0vまで蒸発させた。この共蒸留プロセスをもう一度繰り返した。材料を5±5℃まで冷却し、同じ温度で4~8時間撹拌し、濾過して、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエートをウェットケーキとして得た。
ウェットケーキをイソプロピルアルコール(2.0v)中で撹拌し、68±5℃まで加熱して、透明な溶液を得た。次いで、これを15±5℃まで冷却し、同じ温度で16時間撹拌した。固体沈殿物を濾過し、固体をイソプロピルアルコール(0.5v)で洗浄した。固体を、LODが0.5%以下になるまで真空下40±5℃で乾燥した。
酢酸エチル(3.15v)を含む反応器に固体を加えた。生じた溶液を微孔性フィルターに通して濾過した。酢酸エチル層を精製水(1.5w/w)で10分間洗浄した。有機相を分離し、精製水(1.5w/w)で再び洗浄した。有機層を分離し、40±5℃で約1.5~2vまで真空下で蒸発させた。残留物を約1.5~2vまでイソプロピルアルコール(またはエタノール)(1.57v)と2回共蒸留した。精製水(3.0w/w)を溶液に加えた。イソプロピルアルコールを40±5℃で約3.5~4vまで真空下蒸発により除去した。沈殿した固体を濾過し、水(0.5v)で洗浄した。こうして得られた固体を、LODが0.5%以下になるまで45±5℃の真空オーブン下で乾燥して、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエートを得た。収率:56.81%。質量:586.44(M+Na)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.08(d,J=8.0Hz,1H)、7.97(dd,J=8.1,1.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.2Hz,1H)、7.68(d,J=7.2Hz,1H)、7.65~7.49(m,4H)、7.35(d,J=7.9Hz,1H)、7.21(s,1H)、7.10~7.02(m,1H)、6.81~6.69(m,2H)、6.38(bs,1H)、6.11(bs,1H)、5.19(bs,1H)、3.85(s,3H)、3.75(bs,1H)、3.31(m,1H)、2.53(s,3H)、1.65(d,J=6.8Hz,3H)、1.50(bs,1H)、1.32(bs,9H)。
いくつかの実施形態において、代替の手順は、以下を含むことができる:THF(体積:500ml、比:2.000)および水(体積:250ml、比:1.000)の混合物中の(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(110g、195mmol)の溶液に、窒素下で、メチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエート(51.2g、185mmol)、三塩基性リン酸カリウム(91g、429mmol)およびテトラキス(1.128g、0.976mmol)を順次加えた。混合物を18時間加熱還流した。反応の進行をHPLCによりモニターした。出発材料の完全消費後、マスをセライトパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を水で希釈し、生成物をn-ヘキサン(5v×3回)で抽出し、合わせた抽出物を水(5v)で洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をエタノール(2v)と共蒸留し、次いで、新鮮なエタノール(4v)を加え、生じた混合物を加温して、透明な溶液を得た。それを室温まで冷却し、18時間撹拌した。マスを撹拌しながら0±5℃まで1時間冷却し、こうして結晶化した生成物を濾過し、固体を氷冷エタノール(1v)で洗浄した。こうして得られた固体を、LODが0.5%以下になるまで45±5℃の真空オーブン下で乾燥して、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエートを得た。収率:82%。質量:586.44(M+Na)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.08(d,J=8.0Hz,1H)、7.97(dd,J=8.1,1.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.2Hz,1H)、7.68(d,J=7.2Hz,1H)、7.65~7.49(m,4H)、7.35(d,J=7.9Hz,1H)、7.21(s,1H)、7.10~7.02(m,1H)、6.81~6.69(m,2H)、6.38(bs,1H)、6.11(bs,1H)、5.19(bs,1H)、3.85(s,3H)、3.75(bs,1H)、3.31(m,1H)、2.53(s,3H)、1.65(d,J=6.8Hz,3H)、1.50(bs,1H)、1.32(bs,9H)。
ステップ-9:メチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11):
Figure 2023512918000097
ギ酸アンモニウム(10.0eq)をメタノールに溶解し、33~34℃(6.0v)まで加熱して、透明な溶液を得た。メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(1.0eq)を酢酸エチル(3.0v)に溶解し、33~34℃まで加熱し、5% Pd/C 50%wet(10% w/w g)を加えた。次いで、添加漏斗を用いてギ酸アンモニウム溶液を懸濁液に6時間にわたり加えた。反応混合物を33~34℃で2時間30分加熱した。反応混合物を20℃まで4時間にわたり冷却し、20℃で9時間撹拌した。触媒をGF/Fガラスマイクロファイバーフィルターに通して濾別し、メタノール(1.0v)、次いで、酢酸エチル(2.0v)で洗浄した。続いて、溶液を250mbarで濃縮し、25/75メタノール/酢酸エチルモル比(NMR)に達するために酢酸エチルで希釈した。こうして得られた白色懸濁液に酢酸エチル(4.0v)、続いて水(8.0v)を加え、2つの均質層の容易な分離を可能にした。有機層を水(8.0v)で洗浄し、次いで、続いて250mbarで濃縮し、酢酸エチル(NMR)を除去するためにメタノールで希釈した。中間体メチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエートをメタノール溶液(約3.0v)として単離し、それは、合成の次のステップにおいて使用できる状態であった。収率:100%。質量:588.25[M+Na]。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.05(dd,J=8.1,1.5Hz,2H)、7.94(d,J=8.2Hz,1H)、7.72(d,J=7.1Hz,1H)、7.69~7.48(m,3H)、7.34(d,J=2.0Hz,1H)、7.24(d,J=7.9Hz,1H)、6.98(dd,J=7.8,2.0Hz,1H)、6.92(t,J=7.3Hz,1H)、6.59(td,J=7.5,1.3Hz,1H)、6.33(s,1H)、6.27(d,J=7.7Hz,1H)、6.14(s,1H)、3.83(s,3H)、3.21(dd,J=14.4,5.9Hz,2H)、2.48(s,3H)、1.66(s,3H)、1.48(bs,2H)、1.37(bs,9H)、1.24(s,2H)。
いくつかの実施形態において、代替の手順は、以下を含むことができる:水素化反応器内で、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(1.0eq)を酢酸エチル(4v)に溶解し、続いて、メタノール(7v)、メタノール溶液(2v)中のアンモニア7Nを添加し、生じた混合物を15~30分間撹拌した。次いで、5% Pd/C 50%wet(10% w/w)を加え、水素ガスを反応マスに供給した(2.0Kg/cmを超えない圧力)。反応混合物温度を28~34℃の間に5~7時間維持した。HPLCモニタリングにより反応が完了したら、触媒をGF/Fガラスマイクロファイバーフィルターに通して濾別し、メタノール(1.0v)、次いで、酢酸エチル(2.0v)で洗浄した。続いて、溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(5v)と交換した。得られた濃縮マスを酢酸エチル(5v)に溶解した。中間体メチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエートを酢酸エチル溶液(5v)として単離し、それは、合成の次のステップにおいて使用できる状態であった。収率:100%。質量:588.25[M+Na]。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.05(dd,J=8.1,1.5Hz,2H)、7.94(d,J=8.2Hz,1H)、7.72(d,J=7.1Hz,1H)、7.69~7.48(m,3H)、7.34(d,J=2.0Hz,1H)、7.24(d,J=7.9Hz,1H)、6.98(dd,J=7.8,2.0Hz,1H)、6.92(t,J=7.3Hz,1H)、6.59(td,J=7.5,1.3Hz,1H)、6.33(s,1H)、6.27(d,J=7.7Hz,1H)、6.14(s,1H)、3.83(s,3H)、3.21(dd,J=14.4,5.9Hz,2H)、2.48(s,3H)、1.66(s,3H)、1.48(bs,2H)、1.37(bs,9H)、1.24(s,2H)。
ステップ-10:メチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12):
Figure 2023512918000098
メタノール(1.2L、4.0v)溶液中のメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(300g、530mmol、1.0eq)を加熱還流(63℃)した。滴下漏斗を用いて水性6N HCl(約352mL、2121mmol、4.0eq)を63℃の反応混合物に2時間にわたり加えた。溶液を63℃でさらに1時間撹拌し、速度-10℃/hで20℃まで冷却し、次いで、20℃で7時間撹拌した。白色懸濁液を濾過し、固体をまずメタノール(225mL、0.75v)で、次に水[2×300mL(1v)]で洗浄して、メチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩を湿った白色塩酸塩として得た。この生成物は、合成の次のステップにおいて使用できる状態であった。収率:98%。質量:466.12。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.33~8.26(m,1H)、7.96~7.90(m,1H)、7.79(d,J=8.1Hz,1H)、7.72(dd,J=7.2,1.2Hz,1H)、7.63(d,J=1.3Hz,1H)、7.56~7.47(m,3H)、7.29(d,J=1.2Hz,2H)、7.07(td,J=7.4,1.4Hz,1H)、6.79(dd,J=8.2,1.2Hz,1H)、6.72(td,J=7.5,1.3Hz,1H)、6.53(dt,J=7.7,1.3Hz,1H)、4.68(d,J=6.9Hz,1H)、4.27(dt,J=15.3,6.1Hz,2H)、3.79(s,3H)、2.78(s,1H)、2.70~2.59(m,1H)、2.49(s,3H)、2.42(s,1H)、2.25(ddd,J=13.4,5.8,1.7Hz,1H)、1.77(q,J=12.0Hz,1H)、1.42(d,J=6.5Hz,3H)。
いくつかの実施形態において、代替の手順は、以下を含むことができる:酢酸エチル(60mL、6v)溶液中のメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(10g、17.66mmol、1.0eq)を加熱還流(63℃)した。滴下漏斗を用いて濃HCl(6mL、4.0eq、0.6v)を63℃の反応混合物に加え、2時間にわたり継続した。反応進行をHPLCによりモニターした。反応混合物を25~30℃まで冷却した。それを25~30℃の飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(7に調整されたpH)で中和した。有機相を分離し、水(5v)で洗浄し、濃縮乾固した。それを60~65℃のメタノール(20v)に30分間再溶解し、25~3℃で16時間撹拌した。結晶化されたキラル純粋な生成物を濾過により捕集し、固体を氷冷メタノール(1v)で洗浄した。それを真空中で乾燥させて、メチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩を湿った白色固体として得た。キラル純度:99.80%(RRS)。収率:70.5%(5.8g)。質量:466.12。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.33~8.26(m,1H)、7.96~7.90(m,1H)、7.79(d,J=8.1Hz,1H)、7.72(dd,J=7.2,1.2Hz,1H)、7.63(d,J=1.3Hz,1H)、7.56~7.47(m,3H)、7.29(d,J=1.2Hz,2H)、7.07(td,J=7.4,1.4Hz,1H)、6.79(dd,J=8.2,1.2Hz,1H)、6.72(td,J=7.5,1.3Hz,1H)、6.53(dt,J=7.7,1.3Hz,1H)、4.68(d,J=6.9Hz,1H)、4.27(dt,J=15.3,6.1Hz,2H)、3.79(s,3H)、2.78(s,1H)、2.70~2.59(m,1H)、2.49(s,3H)、2.42(s,1H)、2.25(ddd,J=13.4,5.8,1.7Hz,1H)、1.77(q,J=12.0Hz,1H)、1.42(d,J=6.5Hz,3H)。
ステップ-11:2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A’’および化合物A):
Figure 2023512918000099
メチル-2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(260g、518mmol、1.0eq)をメタノール(1.48L、5.7v)およびテトラヒドロフラン(1.48L、5.7v)の混合物に溶解した。溶液を55℃まで加熱し、それに10N NaOH(約260mL、2589mmol、5.0eq)を20分にわたり加えた。透明な溶液を55℃で2時間撹拌した(pH10)。反応混合物を30℃まで冷却し、水(1.82L、7.0v)で希釈した。水性HCl 2N(1062mL、2124mmol、4.1eq.)をゆっくり加えて、pHを6~7に調整した。双性イオンを沈殿させ、懸濁液を20℃まで冷却し、この温度で30分間撹拌した。砂状固体を容易に濾過し、まず水[2×1300mL(5v)]で、次にEtOH(520mL、2.0v)、続いてイソプロピルアルコール(IPA)(260mL、1.0v)で洗浄した。白色固体を真空中40℃で20時間乾燥して、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)(粗製、225g)を得た。収率:96.15%。純度:83.79:15.57%
精製:粗2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(225g、498mmol、1.0eq)を5:1エタノール/ジクロロメタン溶媒混合物(5.4L、24.0v)に懸濁させた。懸濁液を激しく還流する(60℃)まで加熱して、材料の溶解を完了させた。その後の結晶化は、溶解の終了前に始まった。懸濁液を60℃で10分間撹拌し、次いで、速度-20℃/hで20℃まで冷却し、濾過し、まず5:1エタノール/ジクロロメタン溶媒混合物(2×675mL、3v)で、次にエタノール(225mL、1v)で洗浄した。白色固体を真空中40℃で一晩乾燥して、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を白色固体として得た。収率:64.1%(150g)。純度:99.70:0.20%
塩酸塩調製:こうして得られたジアステレオ異性的に純粋な2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(150g、332mmol、1.0eq)を水(2.55L、17v)に懸濁させた。反応マスを30℃まで加熱後、2N水性NaOHの溶液(約300mL、598mmol、1.8eq)を速やかに加えて、化合物の溶解を完了させた。任意の固体不純物を除去するために溶液をGF/Aガラスマイクロファイバーフィルターに通して濾過した。その後、2N水性HClを同じ温度で加えて(665mL、1329mmol、4eq)、撹拌するのが困難な多量の白色固体の沈殿を誘導した。反応マスを周囲温度(22℃)で20時間撹拌した。生じたスラリーを濾過し、濾液のpHが6になるまで水で洗浄した[1500mL(10v)、次いで、3×600mL(4v)]。乾燥オーブン内で40℃で65時間後、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩を定量的収率で白色固体として得た。収率:89.53%。純度:99.63%。質量:452.18[MH+]。1H NMR(DMSO-d6)δ:12.76(bs,1H)、10.07(bs,1H)、9.64(bs,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,1H)、8.14~7.93(m,3H)、7.73~7.56(m,4H)、7.33~7.20(m,2H)、7.14(t,J=7.6Hz,1H)、6.87(dd,J=8.2,1.0Hz,1H)、6.79(td,J=7.6,1.1Hz,1H)、6.57(d,J=7.7Hz,1H)、5.48(bs,1H)、4.68(m,1H)、4.29(dd,J=12.0,5.7Hz,1H)、3.30(d,J=8.6Hz,1H)、3.20(d,J=12.8Hz,1H)、2.48(s,3H)、2.24(dd,J=12.7,5.3Hz,1H)、1.92(q,J=12.1Hz,1H)、1.77(d,J=6.6Hz,3H)。
IR(KBr、cm-1):3057.55、2956.04、2876.08、2767.21、2681.29、2499.80、2481.85、2298.48、2202.11、1711.42、1595.25、1579.33、1517.30、1497.94、1483.60、1451.74、1400.13、1379.30、1362.67、1300.55、1279.31、1238.73、1217.88、1187.99、1175.75、1118.41、1089.60、1072.72、1020.79、972.36、928.79、913.23、892.94、860.86、797.19、780.99、745.77、704.12、667.76、611.33、571.04、543.00、528.59、470.53、435.58、416.04、401.77。
[実施例2]
ステップ-1:2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)
Figure 2023512918000100
メタノール(10v)中のメチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(0.5g、2.449mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で-20~-25℃の間の水素化ホウ素ナトリウム(1.1eq、2.69mmol、0.102g)を30分間ゆっくり加えた。完了したら、反応マスを水(10v)で希釈し、生成物を酢酸エチル(10v)で抽出し、水(5v)、続いて飽和ブライン溶液(5v)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固して、粗化合物を得た。それをカラムクロマトグラフィーにより精製して、純粋な2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(0.26g、60.3%)を得た。GC-MS:176.13(M+)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.04(dd,J=7.9,1.7Hz,1H)、7.80(ddd,J=8.7,7.1,1.7Hz,1H)、7.62(dd,J=8.4,1.0Hz,1H)、7.49(ddd,J=8.1,7.1,1.1Hz,1H)、6.35(s,1H)、5.82(t,J=6.1Hz,1H)、4.45(dd,J=6.1,1.0Hz,2H)。
ステップ-2:2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)
Figure 2023512918000101
室温の無水ジクロロメタン(10v)中の2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(0.5g、2.84mmol)の撹拌溶液に、0.31mLの塩化チオニル(4.26mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応が完了したら、それを濃縮し、ジクロロメタン(5v)と交換した。濃縮マスを無水n-ヘプタンに溶解し、それも再び蒸発させて、2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(0.5g、91%)を得、それを精製せずにさらに反応させた。GC-MS:194.08,196.08(M+)。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.26~8.17(m,1H)、7.72(ddd,J=8.8,7.2,1.7Hz,1H)、7.51(dd,J=8.5,1.1Hz,1H)、7.44(ddd,J=8.1,7.1,1.1Hz,1H)、6.46(s,1H)、4.45(s,2H)。
ステップ-3:(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)
Figure 2023512918000102
無水アセトニトリル(4mL、10v)中の(R)-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-アミン(0.458g、2.67mmol)、炭酸カリウム(0.852g、6.17mmol)、ヨウ化カリウム(0.341g、2.055mmol)の溶液に、2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(0.4g、2.055mmol)を加えた。生じた混合物を撹拌し、12時間還流させた。次いで、それを室温まで冷却し、真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(10v)と水(10v)の間で分配させた。有機相を分離し、水性相をEtOAc(10v)で1回逆抽出した。有機相を合わせ、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(0.5g、73.9%)を得た。LC-MS:330.40(MH+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.28~8.19(m,1H)、8.00(dd,J=7.9,1.7Hz,1H)、7.97~7.88(m,1H)、7.83~7.71(m,3H)、7.55~7.41(m,5H)、6.39(s,1H)、4.69(t,J=5.7Hz,1H)、3.68(dd,J=16.4,5.8Hz,1H)、3.57(dd,J=16.4,5.8Hz,1H)、3.15(d,J=6.6Hz,1H)、1.44(d,J=6.6Hz,3H)。
ステップ-4:(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)
Figure 2023512918000103
THF(2mL、5v)の脱気溶液に、室温のCu(OAc)2(11mg、0.061mmol、0.03eq)および(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)配位子(31mg、0.043mmol、0.035eq)を加えた。生じた混合物を周囲温度で3時間撹拌した。(注記:淡黒ブドウ色溶液が生成した)。次いで、ゆっくりジエトキシメチルシラン(DEMS)(0.785mL、4.90mmol、4eq)を加え、撹拌を1時間継続した。(注記:橙色溶液がこの段階で生成した)。触媒混合物にTHF(2mL、5v)溶液中の(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(0.4g、1.214mmol、1.0eq)を25~30℃で加え、生じた混合物を16時間撹拌した。反応が完了したら、反応マスを10±5℃の水性10%炭酸水素ナトリウム溶液(25v、10mL)にゆっくり加え、生じたマスを周囲温度で12時間撹拌した。生成物を酢酸エチル(60v、24mL)に抽出し、水性相を追加量の酢酸エチル(10v、4mL)で逆抽出した。合わせた抽出物を水(10v、4mL)、続いて半飽和ブライン溶液(5v、2mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。それを濾過し、濃縮して、粗(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オンの白色固体を得た。カラムクロマトグラフィーを使用して粗生成物を精製して、純粋な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(0.29g、71.4%)を得た。LC-MS:332.3(MH+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.32~8.25(m,1H)、7.93(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.80(d,J=8.1Hz,1H)、7.72(ddd,J=7.2,3.8,1.4Hz,2H)、7.53(ddddd,J=11.8,10.5,8.2,4.7,1.6Hz,4H)、7.09~6.99(m,2H)、5.77(s,1H)、4.72~4.56(m,2H)、2.90~2.66(m,4H)、1.41(d,J=6.5Hz,3H)。
[実施例3]
ステップ-1:(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)
Figure 2023512918000104
アセトン(50mL、100v)および精製水(20mL、20v)中の(R)-クロマン-2-カルボン酸(2.0g、11.22mmol、1.0eq)の撹拌溶液を42±5℃まで加温した。これに約3時間にわたりアリコートでMgSO4(4.05g、33.7mmol)、続いてKMnO4(10.64g、67.3mmol)を加えた。これを周囲温度で少なくとも18時間撹拌した。完了したら、反応マスを15±5℃まで冷却し、飽和水性Na2SO3溶液(0.84w/w)と共に30分間撹拌した。生成物を酢酸エチル(10v×2回)で抽出し、新たに調製したセライト床に通して濾過し、真空下で濃縮して、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸のオフホワイト色固体(1.6g、74.2%)を得た。GC-MS:192.13(M+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.36(s,1H)、7.74(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.60(ddd,J=8.7,7.2,1.8Hz,1H)、7.15~7.05(m,2H)、5.33(dd,J=7.5,5.3Hz,1H)、3.11(dd,J=17.0,5.3Hz,1H)、2.98(dd,J=17.0,7.5Hz,1H)。
ステップ-2:(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)
Figure 2023512918000105
THF(6v、6mL)中の(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(1g、5.025mmol)、TEA(1.09mL、7.807mmol)の撹拌溶液に窒素雰囲気下で5~10℃のT3Pカップリング試薬(3.72mL、6.246mmol)を加えた。これに(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(0.891g、5.025mmol)を同じ温度で加え、生じたマスを周囲温度までゆっくり加温し、16時間撹拌した。完了したら、それを氷冷水(10mL、10v)で希釈し、生成物を酢酸エチル(20mL、20v)で抽出した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル(10mL、10v)で1回逆抽出した。合わせた有機相を水(8mL×2、16v)およびブライン溶液(8mL、8v)で洗浄した。それを濃縮乾固し、次いで、粗固体を60~65℃のエタノール(3mL、3v)に再溶解した。これを周囲温度までゆっくり冷却し、2時間撹拌した。材料を0~5℃まで冷却し、次いで、30分間撹拌した。固体生成物を濾過し、氷冷エタノール(1mL、1v)で洗浄し、50~55℃の間の真空トレイ乾燥機内で3時間乾燥して、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミドのオフホワイト色固体(1.65g、92%)を得た。LC-MS:346.34(MH+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.86(d,J=7.9Hz,1H)、8.16~8.05(m,1H)、7.96(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.85(d,J=8.1Hz,1H)、7.73(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.67~7.48(m,5H)、7.19~7.01(m,2H)、5.75(dp,J=14.4,7.1Hz,1H)、5.17(dd,J=8.7,5.1Hz,1H)、3.04~2.87(m,2H)、1.53(dd,J=12.9,6.9Hz,3H)。
[実施例4]
ステップ-1:メチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)
Figure 2023512918000106
THF(5mL)中のCu(OAc)2(4.45mg、0.024mmol)の撹拌混合物にR-DM-SEGPHOS(19mg、0.027mmol)を加え、生じた混合物を周囲温度で30~40分間撹拌した。これに周囲温度のジエトキシメチルシラン(1.569mL、9.80mmol)を加え、さらに1時間撹拌した。次いで、THF(5mL)中のメチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(0.5g、2.449mmol)の溶液を触媒混合物に加え、撹拌を24時間継続した。完了したら、反応マスを氷冷水(10mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(20mL)で抽出した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレートの淡黄色液体(430mg、85%)を得た。GC-MS:206.11(M+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.75(dd,J=7.8,1.7Hz,1H)、7.61(ddd,J=8.4,7.2,1.8Hz,1H)、7.15~7.08(m,2H)、5.47(dd,J=8.1,5.1Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.16~2.98(m,2H)。
ステップ-2:(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)
Figure 2023512918000107
THF(10v)中のメチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(1g、4.85mmol)の撹拌溶液に水性水酸化ナトリウム溶液(水2mL中5.203mmol、0.194g)を加え、生じた混合物を2時間撹拌した。完了したら、揮発物を濃縮により除去し、得られたマスを水5mLで希釈し、次いで、5~10℃の間で注意深く酸性化した。沈殿生成物を濾過により捕集し、水(2mL)で洗浄し、減圧下50~55℃の間で2時間乾燥して、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸の純粋なオフホワイト色固体(0.82g、88%)を得た。GC-MS:192.13(M+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.36(s,1H)、7.74(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.60(ddd,J=8.7,7.2,1.8Hz,1H)、7.15~7.05(m,2H)、5.33(dd,J=7.5,5.3Hz,1H)、3.11(dd,J=17.0,5.3Hz,1H)、2.98(dd,J=17.0,7.5Hz,1H)。
ステップ-3:(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)
Figure 2023512918000108
THF(6v、6mL)中の(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(1g、5.025mmol)、TEA(1.09mL、7.807mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で5~10℃のT3Pカップリング試薬(3.72mL、6.246mmol)を加えた。これに(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(0.891g、5.025mmol)を同じ温度で加え、生じたマスを周囲温度までゆっくり加温し、16時間撹拌した。完了したら、それを氷冷水(10mL、10v)で希釈し、生成物を酢酸エチル(20mL、20v)で抽出した。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル(10mL、10v)で逆抽出した。合わせた有機相を水(8mL×2、16v)およびブライン溶液(8mL、8v)で洗浄した。それを濃縮乾固し、次いで、粗固体を60~65℃のエタノール(3mL、3v)に再溶解した。これを周囲温度までゆっくり冷却し、2時間撹拌した。マスを0~5℃まで冷却し、30分間撹拌した。固体生成物を濾過し、氷冷エタノール(1mL、1v)で洗浄し、50~55℃の真空トレイ乾燥機内で3時間乾燥して、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミドのオフホワイト色固体(1.65g、92%)を得た。LC-MS:346.34(MH+)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.86(d,J=7.9Hz,1H)、8.16~8.05(m,1H)、7.96(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.85(d,J=8.1Hz,1H)、7.73(dd,J=7.8,1.8Hz,1H)、7.67~7.48(m,5H)、7.19~7.01(m,2H)、5.75(dp,J=14.4,7.1Hz,1H)、5.17(dd,J=8.7,5.1Hz,1H)、3.04~2.87(m,2H)、1.53(dd,J=12.9,6.9Hz,3H)。
[実施例5]
ステップ1:tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R,E)-4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)
Figure 2023512918000109
エタノール(体積:15mL)中のtert-ブチル(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(1.2g、2.78mmol)の撹拌溶液に4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド(0.570g、3.06mmol)を加え、生じた混合物を85~90℃の間で10時間加熱した。完了したら、反応マスを0~5℃まで冷却し、沈殿生成物を濾過により捕集した。それを吸引乾燥して、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R,E)-4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(1.3g、2.168mmol、収率78%)を得た。LC-MS:600.08(MH+)
ステップ2:メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)
Figure 2023512918000110
エタノール-トルエン(体積:10mL、1:1)混合物中のtert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R,E)-4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(0.5g、0.834mmol)の脱気溶液に、25~30℃の間のメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエート(0.191g、0.834mmol)、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファン(0.028g、0.058mmol)および炭酸カリウム(0.230g、1.667mmol)を順次加えた。生じたマスを窒素ガスでさらに10分間脱気した。これに触媒Pd2(dba)3(0.038g、0.042mmol)を加え、マスを95~100℃の間で4時間加熱した。完了したら、反応マスを水(10mL)で希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、蒸発乾固して、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(400mg、0.710mmol、収率85%)を得た。LC-MS:585.96(M+Na)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:8.08(d,J=8.0Hz,1H)、7.97(dd,J=8.1,1.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.2Hz,1H)、7.68(d,J=7.2Hz,1H)、7.65~7.49(m,4H)、7.35(d,J=7.9Hz,1H)、7.21(s,1H)、7.10~7.02(m,1H)、6.81~6.69(m,2H)、6.38(bs,1H)、6.11(bs,1H)、5.19(bs,1H)、3.85(s,3H)、3.75(bs,1H)、3.31(m,1H)、2.53(s,3H)、1.65(d,J=6.8Hz,3H)、1.50(bs,1H)、1.32(bs,9H)。
いくつかの態様において、本開示は以下も提供する:
A1.(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)、および(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)から選択される化合物。
Figure 2023512918000111

A2.4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から出発するtert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)の合成のための方法であって、当該方法は以下を含む:
a)プロピルホスホン酸無水物(T3P)の存在下で化合物1を化合物2と酸-アミンカップリングさせて、化合物3を得ること、
Figure 2023512918000112

b)不斉水素化を介して化合物3の二重結合をエナンチオ選択的還元して、光学活性な化合物4を得ること、
Figure 2023512918000113

c)PTSAおよびトルエン中でグリコールを反応させることにより化合物4を変換して、化合物5を得ること、
Figure 2023512918000114

d)Vitrideを使用して化合物5のアミド基を還元して、化合物6を得ること、
Figure 2023512918000115

e)水性6N HClを使用して化合物6を脱保護して、化合物7を得ること、
Figure 2023512918000116

および
f)Boc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)およびリン酸三カリウムを使用して化合物7の遊離アミノ基を保護して、化合物8を得ること、
Figure 2023512918000117

A3.合成が、1kg、10kg、または100kgの化合物8を生成する、A2に記載の方法。
A4.ステップ(c)において、グリコールがエチレングリコールである、A2に記載の方法。
本明細書において記載および特許請求される本発明は、これらに限定されないが、この詳細な開示において記述または記載または参照されるものを含む多くの属性および実施形態を有する。すべてを含むことは意図されず、本明細書において記載および特許請求される本発明は、この詳細な開示において特定される特徴もしくは実施形態に限定されたり、またはそれらによって限定されたりせず、この詳細な開示は、限定ではなく例示のみを目的として含まれる。構成要素およびパラメータの多くは、本発明の範囲から逸脱することなくある程度変更または修正したり、既知の均等物で置き換えたりすることができることを当業者は容易に認識するであろう。そのような修正および均等物は、個々に記述されるかのように本明細書に組み込まれることが理解されるべきである。本発明は、個々に、またはまとめて、本明細書において参照されるか、または示されるステップ、特徴、組成物および化合物のすべて、ならびに前記ステップまたは特徴のうちの任意の2つ以上のあらゆるすべての組合せも含む。
本明細書において参照または言及されるすべての特許、刊行物、科学論文、ウェブサイト、ならびに他の文書および資料は、本発明が属する技術分野の当業者の技能のレベルを示しており、そのような参照される文書および資料それぞれが、それが個々にその全体において参照により組み込まれたか、またはその全体において本明細書に記述されたかのように同程度に参照により本明細書に組み込まれる。出願人らは、任意のそのような特許、刊行物、科学論文、および他の参照される資料または文書からあらゆるすべての資料および情報を本明細書に物理的に組み込む権利を保有する。本明細書における任意の出願、特許および刊行物への参照は、それらが世界の任意の国家における有効な先行技術を構成するか、または一般常識の一部を形成するという認識または任意の形態の示唆とみなされず、かつみなされるべきではない。

Claims (35)

  1. メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を製造するための方法であって、以下を含む、方法:
    a.メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換することであって、前記変換が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用する水素化を通じて、または、1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて行われ、前記1つ以上の極性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000118

    b.1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換することであって、前記1つ以上の極性溶媒が、メタノール、ジクロロメタン、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000119

    および
    c.1つ以上の水酸化物塩基を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、得られたカルボン酸塩のカルボン酸への水性反応が続いて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得ることであって、前記1つ以上の水酸化物塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000120
  2. 請求項1に記載の方法であって、ステップ(c)が、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することにより純粋なジアステレオ異性体を単離することをさらに含み、前記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、エタノール、メタノール、イソプロパノール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、1つ以上のパラジウム触媒の存在下のメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとの化合物9の反応により、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)が(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)から製造され、前記1つ以上のパラジウム触媒が、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド;パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II))、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000121
  4. 請求項3に記載の方法であって、1つ以上のトリフレート化剤との化合物8の反応により、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)がtert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)から製造され、前記1つ以上のトリフレート化剤が、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン、Comin’s試薬、N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート、1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール))、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000122
  5. 請求項4に記載の方法であって、化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)およびリン酸三カリウムと反応させることにより、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)が(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)から製造される、方法。
    Figure 2023512918000123
  6. 請求項5に記載の方法であって、水性塩酸での化合物6の処理により、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)が(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)から製造される、方法。
    Figure 2023512918000124
  7. 請求項6に記載の方法であって、1つ以上の還元剤を使用して化合物5のアミド基を還元することにより、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)が(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)から製造され、前記1つ以上の還元剤が、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000125
  8. 請求項7に記載の方法であって、非極性溶媒の存在下で、1つ以上の触媒の存在下で化合物4を1つ以上のグリコールと反応させることにより、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)が(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)から製造され、前記1つ以上のグリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の触媒が、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000126
  9. 請求項8に記載の方法であって、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化を介して化合物3の二重結合をエナンチオ選択的に還元することにより、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)が(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)から製造され、前記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子が、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000127
  10. 請求項9に記載の方法であって、1つ以上のアミドカップリング触媒の存在下の(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)との反応により、4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)が製造され、前記1つ以上のアミドカップリング触媒が、プロピルホスホン酸無水物(T3P) 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000128
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法であって、プロトン性極性溶媒中の水性塩酸を使用して、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換することをさらに含む、方法。
    Figure 2023512918000129
  12. 4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法であって、以下を含む、方法:
    a.1つ以上のアミドカップリング触媒の存在下で4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)と反応させて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)を得ることであって、前記1つ以上のアミドカップリング触媒が、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000130

    b.1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化により化合物3の二重結合をエナンチオ選択的に還元し、光学活性な(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)を得ることであって、前記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子が、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000131

    c.非極性溶媒の存在下で、1つ以上の酸性触媒の存在下で化合物4を1つ以上のグリコールと反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得ることであって、前記1つ以上のグリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の酸性触媒が、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000132

    d.1つ以上の還元剤を使用して化合物5のアミド基を還元して、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得ることであって、前記1つ以上の還元剤が、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000133

    e.化合物6を水性酸性媒体で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得ること、
    Figure 2023512918000134

    f.1つ以上の塩基性触媒の存在下で化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得ることであって、前記1つ以上の塩基性触媒が、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000135

    g.化合物8を1つ以上のトリフレート化剤と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得ることであって、前記1つ以上のトリフレート化剤が、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホン酸無水物;N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン;Comin’s試薬;N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホニルクロリド;4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート、1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール))、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000136

    h.1つ以上のパラジウム触媒の存在下で化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ることであって、前記1つ以上のパラジウム触媒が、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000137

    i.水素化を使用して、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換すること、
    Figure 2023512918000138

    j.1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換すること、
    Figure 2023512918000139

    k.1つ以上の水酸化物塩基を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応が続いて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得ることであって、前記1つ以上の水酸化物塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000140

    および
    l.プロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること、
    Figure 2023512918000141

  13. 請求項12に記載の方法であって、ステップ(i)において、前記水素化が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を用いて、または、1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて実施される、方法。
  14. 請求項12に記載の方法であって、ステップ(k)が、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することにより純粋なジアステレオ異性体を単離することをさらに含む、方法。
  15. 請求項4に記載の方法であって、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)が(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)から製造される、以下を含む方法:
    a.1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化を介して化合物16の二重結合をエナンチオ選択的に還元して、光学活性な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)を得ることであって、前記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子が、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000142

    および
    b.1つ以上の塩基性触媒の存在下で化合物7’’をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、化合物8を得ることであって、前記1つ以上の塩基性触媒が、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000143
  16. 請求項15に記載の方法であって、炭酸カリウム、ヨウ化カリウムまたはそれらの混合物の存在下で化合物15を(R)-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせることにより、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)が2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)から製造される、方法。
    Figure 2023512918000144
  17. 請求項16に記載の方法であって、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)を塩化チオニル、1つ以上のスルホニルクロリド、またはそれらの組合せと反応させることにより、2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)が製造され、前記1つ以上のスルホニルクロリドが、塩化メシル、塩化トシル、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000145
  18. 請求項17に記載の方法であって、化合物13を1つ以上の還元剤と反応させることにより、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)がメチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)から製造され、前記1つ以上の還元剤が、水素化ホウ素ナトリウム、ボランジメチルスルフィド(THF溶液)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000146
  19. メチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法であって、以下を含む方法:
    a.化合物13を1つ以上の還元剤と反応させることにより、メチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)を2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)に変換することであって、前記1つ以上の還元剤が、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)、NaH、水素化ジイソブチルアルミニウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリブチルスズ、BH3-THF、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000147

    b.化合物14を1つ以上の塩素化剤と反応させることにより、2-(ヒドロキシメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物14)を2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)に変換することであって、前記1つ以上の塩素化剤が、塩化チオニル、1つ以上のスルホニルクロリド、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上のスルホニルクロリドが、塩化メシル、トルエンスルホニルクロリド、トリクロロメタンスルホン酸クロリド、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000148

    c.炭酸カリウム、ヨウ化カリウムまたはそれらの組合せの存在下で、2-(クロロメチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物15)を(R)-1-(ナフタレン-2-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせて、(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)を得ること、
    Figure 2023512918000149

    d.1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化を介して(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)の二重結合をエナンチオ選択的に還元して、光学活性な(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)を得ることであって、前記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子が、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000150

    e.1つ以上の塩基性触媒の存在下で化合物7’’をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、化合物8を得ることであって、前記1つ以上の塩基性触媒が、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000151

    f.化合物8を1つ以上のトリフレート化剤と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得ることであって、前記1つ以上のトリフレート化剤が、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホン酸無水物;N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン;Comin’s試薬;N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);トリフルオロメタンスルホニルクロリド;4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート、1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール))、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000152

    g.1つ以上のパラジウム触媒の存在下で化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ることであって、前記1つ以上のパラジウム触媒が、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン);パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド;パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン);パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート;[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000153

    h.水素化を使用してメチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換すること、
    Figure 2023512918000154

    i.1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換すること;
    Figure 2023512918000155

    j.1つ以上の水酸化物塩基を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応が続いて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物-A’’)を得ることであって、前記1つ以上の水酸化物塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000156

    および
    k.プロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物-A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること、
    Figure 2023512918000157
  20. 請求項19に記載の方法であって、ステップ(h)において、水素化が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を用いて、または、1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて実施され、前記1つ以上の極性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  21. 請求項19に記載の方法であって、ステップ(j)が、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することにより純粋なジアステレオ異性体を単離することをさらに含み、前記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、エタノール、メタノール、イソプロパノール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  22. (R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法であって、以下を含む方法:
    a.1つ以上のアミドカップリング触媒の存在下で(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)とカップリングさせて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物4)を得ることであって、前記1つ以上のアミドカップリング触媒が、プロピルホスホン酸無水物(T3P) 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000158

    b.非極性溶媒の存在下で、1つ以上の触媒の存在下で化合物4を1つ以上のグリコールと反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得ることであって、前記1つ以上のグリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の触媒が、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、およびそれらの組合せであること、
    Figure 2023512918000159

    c.1つ以上の還元剤を使用して化合物5のアミド基を還元して、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得ることであって、前記1つ以上の還元剤が、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000160

    d.化合物6を水性酸性媒体で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得ること、
    Figure 2023512918000161

    e.1つ以上の塩基性触媒の存在下で化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)と反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得ることであって、前記1つ以上の塩基性触媒が、リン酸三カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、DMAP、DBU、DBN、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000162

    f.化合物8を1つ以上のトリフレート化剤と反応させて、(R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(化合物9)を得ることであって、前記1つ以上のトリフレート化剤が、N-フェニル-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、N-(4-tert-ブチルフェニル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン、Comin’s試薬、N-(5-クロロ-2-ピリジル)ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、4-ニトロフェニルトリフルオロメタンスルホネート、1-(トリフルオロメタンスルホニル)イミダゾール))、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000163

    g.1つ以上のパラジウム触媒の存在下で化合物9をメチル2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエートとカップリングさせて、メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ることであって、前記1つ以上のパラジウム触媒が、パラジウム-テトラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロリド、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、パラジウム(II)ビス(トリフェニルホスフィン)ジアセテート、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000164

    h.メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換することであって、前記変換が、水素化を通じて行われること、
    Figure 2023512918000165

    i.1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換すること、
    Figure 2023512918000166

    j.1つ以上の水酸化物塩基を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応が続いて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得ることであって、前記1つ以上の水酸化物塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000167

    および
    k.プロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること、
    Figure 2023512918000168
  23. 請求項22に記載の方法であって、ステップ(h)において、水素化が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用するか、または、1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて実施され、前記1つ以上の極性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  24. 請求項22に記載の方法であって、ステップ(j)が、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することにより純粋なジアステレオ異性体を単離することをさらに含み、前記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、エタノール、メタノール、イソプロパノール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  25. 請求項22に記載の方法であって、1つ以上の塩基を使用した極性溶媒中での塩基加水分解を用いて、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)がメチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)から製造され、前記1つ以上の塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000169
  26. 請求項22に記載の方法であって、1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化を介してメチル(R)-4-オキソクロマン-2-カルボキシレート(化合物19)がメチル4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキシレート(化合物13)から製造され、前記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子が、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000170
  27. 請求項22に記載の方法であって、極性溶媒中の硫酸マグネシウムの存在下で1つ以上の酸化剤で化合物17を処理することにより、(R)-4-オキソクロマン-2-カルボン酸(化合物18)が(R)-クロマン-2-カルボン酸(化合物17)から製造され、前記1つ以上の酸化剤が、KMnO4、MnO2、tert-ブチルヒドロペルオキシド-酸化クロム(VI)、ペルオキソ一硫酸カリウム、臭素酸ナトリウム、FeCl3、TBAB-二塩化銅、AIBN-酸素、NaClO2-N-ヒドロキシフタルイミド、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000171
  28. tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R,E)-4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法であって、以下を含む方法:
    a.ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファンの存在下で化合物20をメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエートとカップリングさせて、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ること、
    Figure 2023512918000172

    b.メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物-10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物-11)に変換することであって、前記変換が、水素化を使用して行われること、
    Figure 2023512918000173

    c.1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換すること、
    Figure 2023512918000174

    d.1つ以上の水酸化物塩基を使用して、化合物12のエステル基を加水分解し、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応が続いて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得ることであって、前記1つ以上の水酸化物塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000175

    および
    e.プロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物-A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること、
    Figure 2023512918000176
  29. 請求項28に記載の方法であって、ステップ(b)において、水素が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用するか、または、1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて実施され、前記1つ以上の極性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  30. 請求項28に記載の方法であって、ステップ(d)が、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することにより純粋なジアステレオ異性体を単離することをさらに含み、前記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、エタノール、メタノール、イソプロパノール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  31. 請求項28に記載の方法であって、化合物8を1つ以上のスルホノヒドラジドと反応させることにより、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)がtert-ブチル(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)から製造され、前記1つ以上のスルホノヒドラジドが、4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド 4-エチルベンゼンスルホノヒドラジド、チオフェン-2-スルホノヒドラジド、ナフタレン-2-スルホノヒドラジド、およびそれらの組合せから選択される、方法。
    Figure 2023512918000177
  32. 4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)から2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)を製造するための方法であって、以下を含む方法:
    a.1つ以上のアミドカップリング触媒の存在下で4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボン酸(化合物1)を(R)-1-(ナフタレン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物2)と反応させて、(R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)を得ることであって、前記1つ以上のアミドカップリング触媒が、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI-HCl)、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000178

    b.1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子を使用して、不斉水素化により化合物3の二重結合をエナンチオ選択的に還元し、光学活性な(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)を得ることであって、前記1つ以上の光学活性ジホスフィン配位子が、(R)-(+)-4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-SEGPHOS(登録商標)]、4,4’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(+)-4,4’-ビス[ジ(3,5-キシリル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[(R)-DM-SEGPHOS(登録商標)]、(R)-(-)-4,4’-ビス[ジ(3,5-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェニル)ホスフィノ]-3,3’-ビ(1,2-メチレンジオキシベンゼン)[((R)-DTBM-SEGPHOS(登録商標))]、(R)-(+)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン[(R)-BINAP]、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル[s-Phos]、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン[Xantphos]、(2R,3R)-(+)-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン[R-Chiraphos]、4,4,4’,4’,6,6’-ヘキサメチル-2,2’-スピロビクロマン-8,8’-ジイルビス(ジフェニルホスファン)[SPANphos]、ビス(ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン[Triphos]、(2R,2’R,5R,5’R)-2,2’,5,5’-テトラメチル-1,1’-(o-フェニレン)ジホスホラン[R,R-Me-DuPhos]、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000179

    c.非極性溶媒の存在下で、1つ以上の触媒の存在下で化合物4を1つ以上のグリコールと反応させて、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)を得ることであって、前記1つ以上のグリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の触媒が、p-トルエンスルホン酸(PTSA)、メタンスルホン酸(MSA)、トリフルオロ酢酸(TFA)、トシル酸(TsOH)、ピリジニウムp-トルエンスルホネート(PPTS)、オルトリン酸、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000180

    d.1つ以上の還元剤を使用して化合物5のアミド基を還元して、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)を得ることであって、前記1つ以上の還元剤が、Vitride、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、(Zn(OAc)2)/DEMS、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000181

    e.化合物6を水性塩酸で処理して、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)を得ること、
    Figure 2023512918000182

    f.化合物7をBoc無水物(ジ-tert-ブチルジカーボネート)およびリン酸三カリウムと反応させて、tert-ブチル((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)(((R)-4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を得ること、
    Figure 2023512918000183

    g.(tert-ブチル(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-オキソクロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物8)を1つ以上のスルホノヒドラジドと反応させて、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)を得ることであって、前記1つ以上のスルホノヒドラジドが、4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド 4-エチルベンゼンスルホノヒドラジド、チオフェン-2-スルホノヒドラジド、ナフタレン-2-スルホノヒドラジド、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000184

    h.1つ以上のトリホスフィン配位子の存在下で、tert-ブチル(E)-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)((4-(2-トシルヒドラジンイリデン)クロマン-2-イル)メチル)カルバメート(化合物20)をメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエートとカップリングさせて、メチル5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)を得ることであって、前記1つ以上のトリホスフィン配位子が、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファンまたはアゾジカルボン酸ジエチルエステル-トリフェニルホスフィン、ジシクロヘキシル-[2-[2,4,6-トリ(プロパン-2-イル)フェニル]フェニル]ホスファン、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000185

    i.メチル-5-((R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-2H-クロメン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物10)をメチル5-((2R)-2-(((tert-ブトキシカルボニル)((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)-2-メチルベンゾエート(化合物11)に変換することであって、前記変換が、水素化を通じて行われること、
    Figure 2023512918000186

    j.1つ以上の極性溶媒の存在下で、水性塩酸、トリフルオロ酢酸またはヨウ化トリメチルシリルを使用するBoc-脱保護反応を通じて、化合物11をメチル2-メチル-5-((2R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)ベンゾエート塩酸塩(化合物12)に変換すること、
    Figure 2023512918000187

    k.1つ以上の水酸化物塩基を使用して化合物12のエステル基を加水分解し、得られたカルボン酸塩とのカルボン酸への水性反応が続いて、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸(化合物A’’)を得ることであって、前記1つ以上の水酸化物塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、塩化リチウム、およびそれらの組合せから選択されること、
    Figure 2023512918000188

    および
    l.プロトン性極性溶媒中の塩酸を使用して化合物A’’をその塩酸塩、2-メチル-5-((2R,4S)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-イル)安息香酸塩酸塩(化合物A)に変換すること、
    Figure 2023512918000189
  33. 請求項32に記載の方法であって、ステップ(i)において、水素化が、約2.0Kg/cmを超えない最適な水素圧力下でメタノール性アンモニア中のパラジウム炭触媒を使用するか、または、1つ以上の極性溶媒の存在下で、パラジウム炭触媒の存在下のギ酸アンモニウムでの処理を通じて実施され、前記1つ以上の極性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  34. 請求項32に記載の方法であって、ステップ(k)において、1つ以上のプロトン性極性溶媒および1つ以上の非プロトン性極性溶媒の溶媒混合物を用いる再結晶法を使用することにより純粋なジアステレオ異性体を単離することをさらに含み、前記1つ以上のプロトン性極性溶媒が、エタノール、メタノール、イソプロパノール、およびそれらの組合せから選択され、前記1つ以上の非プロトン性極性溶媒が、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、およびそれらの組合せから選択される、方法。
  35. (R)-N-(1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソ-4H-クロメン-2-カルボキサミド(化合物3)、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)-4-オキソクロマン-2-カルボキサミド(化合物4)、(R)-N-((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-カルボキサミド(化合物5)、(R)-1-(ナフタレン-1-イル)-N-(((R)-スピロ[クロマン-4,2’-[1,3]ジオキソラン]-2-イル)メチル)エタン-1-アミン(化合物6)、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン塩酸塩(化合物7)、(R)-2-((((R)-1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)クロマン-4-オン(化合物7’’)、および(R)-2-(((1-(ナフタレン-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-4H-クロメン-4-オン(化合物16)から選択される化合物。
    Figure 2023512918000190
JP2022543154A 2020-01-17 2021-01-17 クロマン化合物を調製するための方法、プロセスおよび中間体 Pending JP2023512918A (ja)

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