JP2023512810A - コイルモジュール及びコイルアセンブリの製造方法 - Google Patents

Abstract

コイルモジュール（Ｍ）は、４～１２の角（ｐ１～ｐ８）を具備する多角形基本形状を有し、磁性材料からなるキャリア（２）から構成される。コイル（３）が、キャリア（２）上に配置される。多角形基本形状は、角（ｐ１～ｐ８）の個数で割った３６０°・２の角度で回転対称である。コイルアセンブリ（１）を製造するために、複数のコイルモジュール（Ｍ）を互いに接続できる。これにより、ワイヤレス電磁エネルギー伝送のための効率的なコイルアセンブリ（１）を簡単かつ柔軟に製造できる。

Description

ドイツ特許出願ＤＥ １０ ２０２０ ２０１ ７５３．０の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。

本発明は、コイルアセンブリを製造するためのコイルモジュールと、そのようなコイルモジュールを少なくとも２つ有するコイルアセンブリとに関する。さらに、本発明は、コイルアセンブリの製造方法に関する。

エネルギーをワイヤレスで電磁的に伝送する装置は、特許文献１から知られている。この装置は、例えば、電気自動車を充電するのに役立つ。この装置は、静止したベース充電システムと、電気自動車に配置された車両充電システムとから構成される。ベース充電システムは、例えば、フェライトプレート上に並んで配置され、相互に接続された２つのコイルから構成される。

ワイヤレス充電装置は、特許文献２から知られている。この充電装置は、磁性体コアとその上に配置されたコイルから構成されている。磁性体コアは、三角形又は星型に配置されたバーから構成されている。

ＵＳ ９，８３７，２０４ Ｂ２ ＣＮ １０９ １９３ ８５８ Ａ

本発明の目的は、ワイヤレス電磁エネルギー伝送のための効率的なコイルアセンブリを簡単かつ柔軟に製造できるコイルモジュールを提供することである。

この目的は、請求項１に記載の特徴を有するコイルモジュールによって達成される。キャリア（担体）の多角形基本形状により、本発明によるコイルモジュールは、複数のコイルモジュールのコイルアセンブリを簡単かつ柔軟な方法で製造できる。多角形基本形状により、コイルモジュールのキャリアは、簡単かつ柔軟な方法で、互いに隣接して配置でき、及び／又は互いに固定できる。好ましくは、６≦Ｎ≦１０、特にＮ＝８が適用される。キャリアは、幾何学的に言えば、原則的に多角形基本形状でなければならない。ただし、キャリアは、例えば製造上の理由から、丸コーナ（角Ｒ）及び／又は縁を有することがあり、多角形形状からわずかに逸脱することがある。回転対称であるため、コイルアセンブリを製造するために、コイルモジュールを簡単かつ柔軟な方法で隣合わせに配置できる。

コイルは、電磁場を発生させるためにキャリア上に配置される。好ましくは、コイルモジュールは、まさに１つのコイルで構成される。そのコイルは、好ましくは、多角形基本形状内に配置される。言い換えれば、コイルの巻線は、キャリアを越えて横方向に延びない。コイルアセンブリを製造するために、コイルモジュールのコイルは、簡単かつ柔軟に直列に及び／又は並列に接続できる。したがって、コイルアセンブリの電気的特性は、所望の方法で簡単かつ柔軟に適合させることができる。キャリアが磁性材料で構成されることにより、電磁場を簡単かつ柔軟な方法で誘導及び／又は遮蔽できる。好ましくは、磁性材料は、フェライト材料である。特に、フェライト材料は、マンガン及び亜鉛からなる。好ましくは、キャリアは、磁性材料で形成されている。

本発明によるコイルモジュールは、ほぼランダムな形状を有するコイルアセンブリを簡単な方法で製造することを可能にする。コイルモジュールの形状及び／又は相互接続により、それぞれのコイルアセンブリを所望の用途に柔軟に適合できるので、ワイヤレス電磁エネルギー伝送において高い効率を達成できる。

請求項２に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。好ましくは、個数Ｎは、４、６、８、１０及び１２の数の組みから選択される。好ましくは、基本形状は、八角形、つまりＮ＝８の八角形である。

請求項３に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。好ましくは、基本形状は正則（ｒｅｇｕｌａｒ）である。正則な基本形状とは、その多角形が等辺かつ等角であることを意味する。好ましくは、基本形状は、正四角形、正六角形、正八角形、正十角形、又は正十二角形である。

請求項４に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。キャリアは、好ましくは平面的な形状を有する。キャリアは、上面、下面、及びその間に形成された側面領域からなる。側面領域の数は、個数Ｎに対応する。キャリアの厚さＤについては、好ましくは、１ｍｍ≦Ｄ≦１２ｍｍ、特に２ｍｍ≦Ｄ≦１０ｍｍ、特に３ｍｍ≦Ｄ≦９ｍｍが適用される。上面及び／又は下面に平行なキャリアの最大寸法Ａについて、好ましくは、１５ｍｍ≦Ａ≦２００ｍｍ、特に２５ｍｍ≦Ａ≦１５０ｍｍ、特に３５ｍｍ≦Ａ≦１００ｍｍが適用される。

請求項５に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。キャリアは、好ましくは、上面と下面を備え、その間に側面領域が配置される。側面領域の数は、個数Ｎに対応する。側面領域の形成により、コイルアセンブリを製造するために、コイルモジュールのキャリアを直接隣り合って配置できる。特に、キャリアを端から端まで配置できる。

請求項６に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。側面領域の少なくとも２つがそれぞれの締結要素を有することにより、キャリアは、隣接するコイルモジュールのさらなるキャリアに接続できる。好ましくは、締結要素は、フォームフィット及び／又は摩擦ロック及び／又は物質的に結合した接続に役立つ。好ましくは、キャリアは、互いに異なって形成された少なくとも１つの第１締結要素と少なくとも１つの第２締結要素とを有する。好ましくは、それぞれの第２締結要素は、それぞれの第１締結要素に対してネガティブ（反対の形状）に形成される。これにより、１つのキャリアの第１締結要素を、さらなるキャリアの第２締結要素に接続することができ、その逆も可能である。これにより、コイルモジュールを簡単かつ柔軟に接続して、コイルアセンブリを形成できる。

請求項７に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。キャリアは、少なくとも１つの第１締結要素と、少なくとも１つの第２締結要素とを備え、これらの締結要素は、異なるように形成されている。締結要素は、さらなるキャリアの締結要素にフォームフィット及び／又は摩擦ロック及び／又は物質的に結合した接続のために機能する。第２締結要素は、好ましくは、第１締結要素に対してネガティブ（反対の形状に）形成される。これにより、第１キャリアの第１締結要素から第２キャリアの第２締結要素へのフォームフィット及び／又は摩擦ロック及び／又は物質的に結合した接続が可能となり、その逆も同様である。好ましくは、第１及び第２締結要素は、側面領域において周方向に交互に配置される。締結要素によって、コイルアセンブリを構築するためのコイルモジュールを簡単かつ柔軟に接続できる。

請求項８に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。好ましくは、コイルは、スパイラル（らせん）状又はヘリカル状に巻かれている。特に、スパイラル状とは、巻線の外側端部における巻線軸からの距離が、巻線の内側始端部における巻線軸からの距離よりも大きいことを意味する。好ましくは、コイルのすべての巻線は、１つの平面上にある。好ましくは、コイルは、キャリアの上面に配置される。好ましくは、少なくとも１つの巻線、特に各巻線は、ｎ個（ｎ＝Ｎである）の直線状の巻線部分を形成する。例えば、キャリアが八角形に形成されている場合、コイルのそれぞれの巻線は、好ましくは八角形でスパイラル状に巻かれている。好ましくは、直線状の巻線部分は、直線状及び／又は平面状の側面領域又は多角形基本形状の側面に平行に配置される。

請求項９に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。少なくとも１つの巻線、好ましくは各巻線の設計により、コイルを配置するためにキャリアによって提供される表面領域が最適に利用される。それぞれの巻線の直線状の巻線部分は、特に、キャリアの直線状及び／又は平面状の側面領域に、又は多角形基本形状の側面に平行に配置される。コイルは、好ましくは、多角形であり、スパイラル状に巻かれている。

請求項１０に記載のコイルモジュールにより、効率的なコイルアセンブリの簡単かつ柔軟な製造が保証される。少なくとも１つのスペーサ要素は、コイルの隣接する巻線の機械的及び／又は電気的に分離された又は絶縁された組立を可能にする。好ましくは、少なくとも１つのスペーサ要素は、磁性材料、特にフェライト材料からなる。例えば、少なくとも１つのスペーサ要素は、フェライト材料でできている。特に、少なくとも１つのスペーサ要素は、近接効果を低減させ、それによって、コイルの導体断面をより良く利用し、ワイヤレス電磁エネルギー伝送におけるカップリングを改善する。少なくとも１つのスペーサ要素は、例えば、フェライト箔として形成される。フェライト箔は、好ましくは、５０μｍから２００μｍの間の厚さを有する。少なくとも１つのスペーサ要素の高さは、実質的にコイルの高さに対応する。好ましくは、少なくとも１つのスペーサ要素は、キャリアと一体に形成され、及び／又はキャリアの一部である。

本発明のさらなる目的は、様々な用途に対し、簡単かつ柔軟な方法で効率的なワイヤレス電磁電力伝送を供給するコイルアセンブリを提供することである。

この目的は、請求項１１の特徴を有するコイルアセンブリによって達成される。好ましくは、コイルアセンブリは、Ｋ個のコイルモジュールを有し、ここで、２≦Ｋ≦１００、特に６≦Ｋ≦８０、及び、特に１０≦Ｋ≦６０である。好ましくは、隣接するコイルモジュールの場合、キャリアは互いに機械的に接続され、及び／又はコイルは互いに電気的に接続される。好ましくは、複数のコイルモジュールのコイルは、直列に及び／又は並列に接続される。コイルアセンブリは、例えば、８の字型のコイルモジュールで構成される。

本発明はさらに、ワイヤレス電磁エネルギー伝送のための効率的なコイルアセンブリを簡単かつ柔軟に製造できる方法を提供するという目的に基づく。

この目的は、請求項１２に記載の特徴を有する方法によって達成される。本発明による方法の利点は、既に説明した本発明によるコイルモジュール及び本発明によるコイルアセンブリの利点に対応する。

さらなる特徴、利点及び詳細は、以下の複数の実施形態の説明から明らかになります。

第１実施形態による複数のコイルモジュールから構成されるコイルアセンブリの斜視図である。 図１のコイルアセンブリの下側の平面図である。 第２実施形態によるコイルモジュールの斜視図である。 第３実施形態によるコイルモジュールの斜視図である。

以下、本発明の第１実施形態について図１及び図２を参照して説明する。コイルアセンブリ１は、複数のコイルモジュールＭから構成され、図１では、Ｍ_１、Ｍ_２、Ｍ_３と個別に指定されている。コイルモジュールＭ_１、Ｍ_２、及びＭ_３は、同一に形成されている。以下において、コイルモジュールＭ_１、Ｍ_２及びＭ_３の区別が重要でない限り、それらは一般にコイルモジュールＭと称する。以下で区別が重要である限り、コイルモジュールはＭ_１、Ｍ_２、及びＭ_３として指定する。

以下、コイルモジュールＭの内の１つについて詳細に説明する。コイルモジュールＭは、コイル３が配設されたキャリア２から構成されている。キャリア２は、多数のＮ個の角部を有する多角形基本形状Ｐを有する。角（コーナ）はｐ_１からｐ_Ｎで個々に指定される。本実施形態では、Ｎ＝８である。したがって、多角形基本形状Ｐは八角形である。

多角形基本形状Ｐは、軸Ｒを有する。軸Ｒを中心に角度α＝３６０°・２／Ｎ＝９０°で回転対称である。多角形基本形状Ｐは、内角βが等しい。多角形基本形状Ｐは、第１辺長さＬ_１である第１辺と、第２辺長さＬ_２である第２辺とを有する。第１辺長さＬ_１は、第２辺長さＬ_２より大きい。異なる辺長さＬ_１及びＬ_２を具備する辺は、軸Ｒを中心として一方向に交互に配置されている。

キャリア２は、板状に構成されている。キャリア２は、上面Ｓ_Ｏ、下面Ｓ_Ｕ、及びその間に配置された側面領域Ｓ_１～Ｓ_Ｎを有するベースプレートＧから構成されている。本実施形態では、キャリア２は、８つの側面領域Ｓ_１～Ｓ_８を有する。側面領域Ｓ_１～Ｓ_８は、直線的かつ平面となるように構成されている。キャリア２は、側面領域Ｓ_１～Ｓ_８に第１締結要素Ｂ_１と第２締結要素Ｂ_２を備える。第１締結要素Ｂ_１は、側面領域Ｓ_１、Ｓ_３、Ｓ_５、及びＳ_７に配置される一方、第２締結要素Ｂ_２は、側面領域Ｓ_２、Ｓ_４、Ｓ_６、及びＳ_８に配置されている。締結要素Ｂ_１及びＢ_２は、別様に形成されている。締結要素Ｂ_１は蟻継ぎ形状の突起として形成される一方、第２締結要素Ｂ_２は蟻継ぎ形状の凹部として形成される。第２締結要素Ｂ_２は、第１締結要素Ｂ_１に対して負の（真逆の）形状である。締結要素Ｂ_１及びＢ_２は、キャリア２のベースプレートＧと一体的に形成されている。締結要素Ｂ_１及びＢ_２は、軸Ｒに平行な移動によって接続が行われるように配向されている。

キャリア２は、磁性材料、好ましくはフェライト材料で製造されている。フェライト材料は、特に、マンガン及び亜鉛からなる。キャリア２は、軸Ｒの方向に厚さＤを有している。厚さＤには、１ｍｍ≦Ｄ≦１２ｍｍが適用される。キャリア２は、軸Ｒに直交する最大寸法Ａを有している。最大寸法Ａについては、１５ｍｍ≦Ａ≦２００ｍｍが適用される。

キャリア２は、上面Ｓ_Ｏに配置される外枠４を備える。この外枠４は、ベースプレートＧと一体に形成されている。したがって外枠４は、磁性材料、例えばフェライト材料で形成されている。枠４は、多角形基本形状Ｐに従って形成され、側面領域Ｓ_１において開放されるように形成されている。

コイル３は、外枠４の内側に配置されている。コイル３は、軸Ｒを中心に螺旋状に巻かれている。コイル３は、基本的に３つの巻線を有し、これらは個別にＷ_１、Ｗ_２、Ｗ_３と指定される。巻線Ｗ_１からＷ_３は、１つの共通平面内に配置されている。コイル３の断面積は、好ましくは１ｍｍ^２から１０ｍｍ^２の間である。

巻線Ｗ_１からＷ_３の各々は、巻線Ｗ_１からＷ_３が直線状の巻線部分ｗをｎ個形成するように多角的に巻かれており、以下、ｎ＝Ｎとする。これは、巻線Ｗ_１からＷ_３は多角形基本形状Ｐに対応した多角形状を有することを意味する。巻線部分ｗは側面領域Ｓ_１からＳ_８に平行に延び、又は多角形基本形状Ｐの側面に平行して延びる。コイル３は、内側端子Ａ_１と外側端子Ａ_２とを備える。内側端子Ａ_１は、巻線Ｗ_１に接続され、巻線Ｗ_２、Ｗ_３及び外側端子Ａ_２の下方で外部に導かれている。外側端子Ａ_２は、巻線Ｗ_３に接続されている。端子Ａ_１及びＡ_２は、側面領域Ｓに配置されている。

キャリア２は、コイル３の軸Ｒに面する側に配置される内枠５をさらに備える。内枠５は、ベースプレートＧと一体に形成されている。したがって、内枠５は、磁性材料、例えばフェライト材料で形成されている。内枠５は、多角形基本形状Ｐに対応する多角形状を有する。内枠５の側面は、外枠４の側面と平行に延びる。内枠５は、側面領域Ｓ_１に向かって開放するように形成されている。

巻線Ｗ_１、Ｗ_２の間と、巻線Ｗ_２、Ｗ_３の間には、それぞれ１つのスペーサ要素６、７が配置されている。スペーサ要素６、７はベースプレートＧと一体に形成されて、キャリア２の一部となる。よって、スペーサ要素６、７は、磁性材料、例えばフェライト材料から形成されている。枠４、５は、このように、磁性材料、例えばフェライト材料から形成されている。スペーサ要素６、７は、巻線Ｗ_１からＷ_３に対応する多角形状を有する。スペーサ要素６、７は、側面領域Ｓ_１に向かって開放するように形成されている。

コイルアセンブリ１を製造するために、コイルモジュールＭ_１、Ｍ_２、及びＭ_３が機械的に接続される。このため、コイルモジュールＭ_２が、第１締結要素Ｂ_１によって、コイルモジュールＭ_１の第２締結要素Ｂ_２に接続される。さらに、コイルモジュールＭ_２は、第１締結要素Ｂ_１によって、コイルモジュールＭ_３の第２締結要素Ｂ_２に接続される。その結果、コイルアセンブリ１が角張った形状になる。さらにコイルモジュールＭを対応する方法で接続することで、コイルアセンブリ１を用途に応じて所望の形状、たとえば８の字形状を形成できる。

コイルモジュールＭ_１、Ｍ_２、及びＭ_３は、さらに互いに電気的に接続されている。コイルモジュールＭ_１、Ｍ_２、及びＭ_３のコイル３は直列接続され、隣接するコイルモジュールＭ_１、Ｍ_２のコイル３及び隣接するコイルモジュールＭ_２、Ｍ_３のコイル３を介して、それぞれの機械的接続領域において同じ方向に電流を流すことができる。このため、コイルモジュールＭ_１の端子Ａ_２はコイルモジュールＭ_２の端子Ａ_２に接続され、コイルモジュールＭ_２の端子Ａ_１はコイルモジュールＭ_３の端子Ａ_１に接続されている。これを図１では、破線と矢印で電流Ｉを図示している。

コイルモジュールＭを簡単かつ柔軟な方法で接続して、コイルアセンブリ１を形成することができることに起因して、コイルアセンブリ１は、ワイヤレス電磁電力伝送において高い効率性を有する。コイルモジュールＭは、簡単で自動的な方法で製造できる。

以下、本発明の第２実施形態について、図３を参照して説明する。第１実施形態とは異なり、第１締結要素Ｂ_１は、側面領域Ｓ_２、Ｓ_４、Ｓ_６、及びＳ_８に配置される一方、第２締結要素Ｂ_２は、側面領域Ｓ_１、Ｓ_３、Ｓ_５、及びＳ_７に配置されている。第１締結要素Ｂ_１は、ベースプレートＧ上に配置される蟻継ぎ形状の突起として形成されており、その一方で、第２締結要素Ｂ_２は蟻継ぎ形状の凹所として形成される。締結要素Ｂ_１、Ｂ_２は、２つのコイルモジュールＭの機械的な接続が、ベースプレートＧの上面Ｓ_Ｏに平行な移動によって行われるような向きに配置される。側面領域Ｓ_１～Ｓ_８は、長さＬが等しいので、多角形基本形状Ｐは規則的である。端子Ａ_１は、巻線Ｗ_２、Ｗ_３の上方で外部に導かれている。コイルモジュールＭのさらなる構造及び広範な動作モードに関しては、先の実施形態が参照される。

以下、本発明の第３の実施形態について、図４を参照して説明する。先の実施形態とは異なり、第１締結要素Ｂ_１は下部に配置された突起として形成される一方、第２締結要素Ｂ_２は上部に配置された突起として形成されている。また、第１締結要素Ｂ_１は、ベースプレートＧの横方向に配置されているのに対し、第２締結要素Ｂ_２は、ベースプレートＧの上面Ｓ_Ｏと外枠４に配置され、横方向外側に延在している。外枠４は、側面領域Ｓ_１、Ｓ_３、Ｓ_５、Ｓ_７において開放又は中断するように形成されている。機械的接続のために、隣接するコイルモジュールＭの第１締結要素Ｂ_１と第２締結要素Ｂ_２が重なるように上下に配置されている。重なり合う領域では、締結要素Ｂ_１とＢ_２が互いに接続される。この接続は、例えば、接着剤による材料接合によって、及び／又は、プロファイル及びカウンタープロファイルを介したフォームフィットによって行うことができる。コイルモジュールＭのさらなる構造及び更なる動作モードに関しては、先の実施形態が参照される。

１ コイルアセンブリ
２ キャリア
３ コイル
４ 外枠
５ 内枠
６、７ スペーサ要素
Ａ_１ 内側端子
Ａ_２ 外側端子
Ｂ_１ 第１締結要素
Ｂ_２ 第２締結要素
Ｇ ベースプレート
Ｉ 電流
Ｍ、Ｍ_１、Ｍ_２、Ｍ_３ コイルモジュール
Ｐ 多角形基本形状
Ｒ 軸
Ｓ、Ｓ_１、Ｓ_２、Ｓ_３、Ｓ_４、Ｓ_５、Ｓ_６、Ｓ_７、Ｓ_８ 側面領域
Ｓ_Ｏ 上面
Ｓ_Ｕ 下面
Ｗ_１、Ｗ_２、Ｗ_３ 巻線
ｗ 巻線部分
α 角度
β 内角

Claims (12)

1. Ｎ個の角（Ｐ_１～Ｐ_Ｎ：ここで、４≦Ｎ≦１２である）を具備する多角形基本形状（Ｐ）を有し、磁性材料で構成されるキャリア（２）と、
   前記キャリア（２）に配置されたコイル（３）と、
   を備えるコイルアセンブリを製造するためのコイルモジュールにおいて、
   前記多角形基本形状（Ｐ）は、３６０°・２／Ｎの角度で回転対称であることを特徴とする、コイルモジュール。
2. 前記Ｎ個の角（Ｐ_１～Ｐ_Ｎ）が偶数個であることを特徴とする、請求項１に記載のコイルモジュール。
3. 前記多角形基本形状（Ｐ）は、３６０°／Ｎの角度で回転対称であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のコイルモジュール。
4. 前記キャリアは、板状であることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
5. 前記キャリア（２）は、少なくとも部分的に直線状及び／又は平面状の側面領域（Ｓ_１～Ｓ_Ｎ）を備えることを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
6. 前記キャリア（２）は、側面領域（Ｓ_１～Ｓ_Ｎ）を備え、それぞれの締結要素（Ｂ_１、Ｂ_２）が、前記側面領域（Ｓ_１～Ｓ_Ｎ）の少なくとも２つに配置されていることを特徴とする、請求項１乃至５のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
7. 前記キャリア（２）は、側面領域（Ｓ_１～Ｓ_Ｎ）を備え、少なくとも２つの締結要素（Ｂ_１、Ｂ_２）が、前記側面領域（Ｓ_１～Ｓ_Ｎ）に配置されていることを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
8. 前記コイル（３）は、１つの平面上に配置された少なくとも２つの巻線（Ｗ_１～Ｗ_３）を備えることを特徴とする、請求項１乃至７のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
9. 前記コイル（３）は、ｎ個の直線状の巻線部分（ｗ）を形成する少なくとも１つの巻線（Ｗ_１～Ｗ_３）を備え、ここで、ｎ＝Ｎであることを特徴とする、請求項１乃至８のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
10. 特に磁性材料からなる少なくとも１つのスペーサ要素（６、７）が、前記コイル（３）の２つの隣接する巻線（Ｗ_１～Ｗ_３）の間に配置されることを特徴とする、請求項１乃至９のいずれか一項に記載のコイルモジュール。
11. 請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の少なくとも２つのコイルモジュール（Ｍ）を有する、ワイヤレス電磁エネルギー伝送のためのコイルアセンブリ。
12. コイルアセンブリの製造方法であって、
    請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の少なくとも２つのコイルモジュール（Ｍ）を提供するステップと、
    前記少なくとも２つのコイルモジュール（Ｍ）の前記コイル（３）を電気的に接続し、及び／又は前記少なくとも２つのコイルモジュール（Ｍ）のキャリア（２）を機械的に接続するステップと、を備える方法。

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