JP2010259189A - コイルユニット、その形成方法およびステータ - Google Patents

コイルユニット、その形成方法およびステータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010259189A
JP2010259189A JP2009105124A JP2009105124A JP2010259189A JP 2010259189 A JP2010259189 A JP 2010259189A JP 2009105124 A JP2009105124 A JP 2009105124A JP 2009105124 A JP2009105124 A JP 2009105124A JP 2010259189 A JP2010259189 A JP 2010259189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
wire
coil unit
wires
coil member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009105124A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Hirota
将義 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2009105124A priority Critical patent/JP2010259189A/ja
Publication of JP2010259189A publication Critical patent/JP2010259189A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】複数層のコイル線を並列に巻回した構造を採りつつ、循環電流を抑制しうるコイル部材およびステータを提供する。
【解決手段】コイル部材120、220は、2本のコイル線を含む分割平角線110、210をエッジワイズ状に巻回したものである。コイル部材120およびコイル部材220は、コイルユニットを形成している。コイル部材120の内層第1端子121a、外層第1端子121bとコイル部材220の内層第1端子222a、外層第2端子222bとは、それぞれ連続してつながっている。つまり、コイル部材120の各コイル線110a、110bとコイル部材220の各コイル線210a、210bとは、互いに、内周側から外周側までの積層順が逆になっている。これにより、コイルユニット全体として、コイル線の長さを均等にでき、外側のコイル線と内側のコイル線との間の抵抗差をなくし、循環電流を減少させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルユニット、その形成方法およびコイルユニットを備えたステータに関する。
モータ、発電機、リアクトル、トランスなどに用いられるコイルとして、複数のコイル線が巻回の中心に向かって層を形成しながら巻回したものが知られている。このようなコイルにおいて、特に、最近では、コイル線として平角線と呼ばれる断面が角形の導線を用いるものも提案されている。
前述のようなコイルでは、巻回の中心に近い内側のコイル線と、巻回の中心から遠い外側のコイル線とでは、コイル線の長さが異なる。よって、外側のコイル線と内側のコイル線とでは、鎖交磁束の変化が異なってくるので、高周波電流に対して電圧差が生じ、循環電流が流れる。この循環電流は、モータの出力には寄与せず、無効な電流となる。
そこで、特許文献1には、その対策としての技術が開示されている。特許文献1では、2本の角形導線(コイル線)をエッジワイズ形状に巻回した分割ステータの構造が開示されている。エッジワイズ形状に巻回したコイルにおいて、外側の角形導線35′の断面積が、内側の角形導線34′の断面積よりも大きく設定されて相互に絶縁された一対の角形導線34′、35′を巻回して成る縦巻きコイル30′を、その一端に渡り線部30a′が一体に連なるようにして構成することが記載されている(同文献の段落[0045]、[0046]参照)。このような構成とすることによって、内側の角形電線34′よりも外側の角形電線35′の方が長くなるにもかかわらず、縦巻きコイル30′での電流抵抗の両角形導線34′、35′間アンバランスを小さく抑えようとしている。
特開2005−19618号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、内側と外側とで断面積が異なる角形導線を用いる必要がある、コイルの成形作業が煩雑なる。また、コイルの製造コストがかかる。
本発明の目的は、コイルの構造として、複数層のコイル線を並列に巻回した構造を採りつつ、循環電流を抑制しうるコイルユニット、その形成方法およびこのコイルユニットを備えたステータを提供することにある。
本発明のコイルユニットは 、複数のコイル線が内周側から外周側に並列に積層して巻回されたコイル部材が複数個連続して繋がっているコイルユニットである。そして、となり合うコイル部材のコイル線の積層順が逆である。
これにより、各コイル部材において内周側と外周側とのコイル線が入れ替わるので、コイルユニットでみると、内周側と外周側とのコイル線の電気抵抗、および鎖交磁束の変化をほぼ同じにすることができる。よって、高周波電流に対しても、循環電流を生じさせることがなく、電流の利用効率が向上する。
しかも、各コイル部材間でコイル線は連続しているので、コイル線ごとに溶接するような手間は不要である。よって、製造コストを削減することができる。
コイルユニットは、偶数個のコイル部材を有することが好ましい。これにより、各コイル部材における電気抵抗の違いを、キャンセルすることができる。
さらに、コイルユニットは、2個のコイル部材を有することが好ましい。実際の製造における製造効率が高いと考えられる。
各コイル線は、断面形状が丸型の導線であってもよいし、平角線等の角形導線であってもよい。平角線を用いる場合には、エッジワイズ状に巻回してもよいし、フラットワイズ状に巻回してもよい。エッジワイズ状に巻回する場合は、層上がりをなくしつつ、占積率を高めることができる。ただし、フラットワイズ状に巻回する方が、コイル線を巻回する際の変形抵抗が小さいので、コイル部材の形成が容易である。
上述のコイル部材をコアに装着したステータは、損失の小さなモータ、発電機、リアクトル、トランスなどの部品として、高い利便性を発揮する。ステータは、分割ステータであってもよいし、一体化されたステータであってもよい。
本発明のコイルユニットまたはステータによると、複数層のコイル線を並列に巻回した構造を採用しつつ、電流の利用効率を高めることができる。
本発明の実施形態1に係るコイルユニットの構造を示す斜視図である。 実施の形態1に係るステータの概略的な構造を示す断面図である。 実施の形態1に係る3相交流モータのステータの平面図である。 実施の形態1に係る3相交流モータのステータの等価回路を示す図である。 (a)、(b)は、順に、実施の形態2におけるコイルユニットの斜視図および分割ステータの断面図である。 実施の形態3における分割ステータの断面図である。 実施の形態1に係るコイルユニットの形成方法を示す図である。 コイルユニットの斜視図である。
(実施の形態1)
−コイルユニットおよびステータの構造−
図1は、本実施の形態に係るコイル部材120とコイル部材220、および、分割コア151および分割コア251を示す斜視図である。本実施の形態のコイル部材120は、2本のコイル線110a、110bを含む分割平角線110をエッジワイズ状に巻回したものである。コイル部材220も、コイル部材120と同様に、2本のコイル線210a、210bを含む分割平角線210をエッジワイズ状に巻回したものである。コイル部材120およびコイル部材220は、コイルユニットを形成している。
なお、分割平角線110は、内層コイル線と外層コイル線との長辺同士を、同一平面上に並べたものである。分割平角線210についても同様である。内層コイル線および外層コイル線は、断面がほぼ矩形状の銅線と、該銅線を被覆する、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド等に代表されるイミド系樹脂からなる被覆膜とを有している。
コイル部材120の内層第1端子121aとコイル部材220の外層第2端子222bとは、連続してつながっている。コイル部材120の外層第1端子121bとコイル部材220の内層第1端子222aについても同様である。つまり、コイル部材120の各コイル線110a、110bとコイル部材220の各コイル線210a、210bとは、互いに、内周側から外周側までの積層順が逆になっている。また、コイル部材120のコイル線110a、110bとコイル部材220のコイル線210b、210aとは、それぞれ同一のコイル線を形成する。
このように、コイル線110a、110bとコイル線210a、210bとの積層順を逆とすることによって、コイル部材120およびコイル部材220からなるコイルユニット全体として、コイル線の長さを均等にできる。つまり、コイルユニット全体として、外側のコイル線と内側のコイル線との間の抵抗差をなくすことができる。その結果、循環電流を減少させることができる。
分割コア151は、ヨーク部151aと、ヨーク部151aからロータ側に突出したティース部151bとを有している。本実施形態では、圧粉コア構造を採用しているが、積層鋼板を用いてもよい。圧粉構造の場合は、ヨーク部151aに、図1に示す破線部分を上下に設けてもよい。
図1に示す破線は、コイル部材120をモールドしているモールド樹脂140の外形を示している。モールド樹脂140には、分割コア151のヨーク部151aの上面および下面に嵌合する部分が設けられている。そして、モールド樹脂140をティース部151bに嵌め込み、さらにヨーク部151aの上下面を挟むことにより、コイル部材120がティース部151bを囲むように取り付けられる。なお、モールド樹脂140は、必ずしも必要ではない。以上の構造は、分割コア251についても同様である。
コイル部材120の内層第2端子122aおよび外層第2端子122bは、モールド樹脂140から露出して、外部端子となっている。コイル部材220の内層第1端子221aおよび外層第1端子221bについても同様である。
−モータの構造−
図2は、本実施の形態に係るモータのステータ50の概略的な構造を示す断面図である。図2において、見やすくするために、モールド樹脂の表示は省略されている。同図に示すように、ステータ50は、複数の分割コア151、251を環状に組み合わせた後、図示しないリング部材等を用いて外側から囲み込んで組み付けられる。本実施形態では、コアとして分割コア151、251を集合させたものを用いているが、コアが分割されずに一体化されたものであってもよい。
ステータ50の内方には、永久磁石を設けたロータ(図示せず)が配置される。分割コア151、251は、本実施の形態では、絶縁被膜を有する磁性粉末を圧縮成形して形成されている。ただし、多数の珪素鋼板を樹脂絶縁層を挟んで積層したものであってもよい。
そして、分割コア151のティース部151bには、分割平角線110が巻回されたコイル部材120が位置する。樹脂は図示されていないが、コイル部材120は樹脂モールドされている。なお、コイル部材120が樹脂モールドされていることで、ティース部151bを被覆するインシュレータは不要となっている。分割コア251についても同様である。
−バスバーとの接続構造−
図3は、本実施の形態のステータ50であって、3相交流モータのステータ50の平面図である。図4は、3相交流モータのステータ50の等価回路を示す図である。見やすくするために、図3においては、モールド樹脂140、240の図示を省略している。
図3および図4に示すように、分割ステータ151のコイル部材120および分割ステータ251のコイル部材220からなるコイルユニットは、U相電力が供給されるもの、V相電力が供給されるもの、およびW相電力が供給されるもの、に分かれて配置される。それぞれの相では、2個のコイルユニットが直列配置されている。それぞれの相では、先のコイルユニットにおけるコイル部材220の内層第1端子221a、外層第1端子221bと、後のコイルユニットにおけるコイル部材120の外層第1端子121b、内層第1端子121aとが、それぞれ、バスバー32U、32V、32Wによって、電気的に接続されている。各相の最も中心側の端部に位置するコイルユニットのコイル部材220の内層第1端子221a、外層第1端子221bは、各相共通に中性点(基準点)用バスバー33に接続されている。また、直列接続の最も外側に位置するコイル部材120の内層第2端子122aおよび外層第2端子122bは、電源側接続導体31U、31V、31Wに接続されて、インバータモジュール等から変換された交流電力の供給を受ける。
各分割ステータ151のコイル部材120の内層第1端子121a、外層第1端子121bと各分割ステータ251のコイル部材220の外層第2端子222b、内層第2端子222aとは、それぞれ連続してつながっている。つまり、コイル部材120とコイル部材220とは、内周側から外周側までの積層順を逆にしつつ、連続してつながっているコイルユニットを形成している。
なお、バスバー32U、32v、32Wは、端子部分を除き絶縁膜で被覆されているが、必ずしも絶縁膜で被覆されている必要はない。
−コイルユニットの製造方法−
図7(a),(b)は、本発明の実施の形態に係るコイルユニットを形成するための組立装置の主要部を示す平面図である。同図に示すように、本実施形態の分割平角線110は、2本のコイル線110a、110bを束ねて形成されたものである。分割平角線110は、断面がほぼ矩形状の2本のコイル線110a、110bが平板状に集合して構成され、両端でコイル線110a、110bが互いに導通していることで、実質的には1本の平角線として機能する。ただし、分割平角線110を構成するコイル線の本数は2本に限られるものではなく、2本以上であればよい。
コイル線110aは、断面がほぼ矩形状の銅線112と、銅線112を被覆する、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド等に代表されるイミド系樹脂からなる被覆膜113とを有している。コイル線110bについても同様である。
本実施の形態に係るコイルユニットの組立装置は、コイル線110a、110bが個別に巻き取られた2つのボビンを有する巻きだし部(図示せず)と、コイル線110a、110bの走行癖を矯正するための走行癖矯正部(図示せず)と、コイル線110a、110bを集合させて分割平角線110を形成した後、コイル線110a、110bの巻き癖を同時に矯正する巻き癖矯正部37と、分割平角線110をエッジワイズ状に巻回してコイル部材120、220を形成する巻回部40とを有している。
図7(a)に示すように、巻回部40において、分割平角線110をエッジワイズ状に巻回して第1のコイル部材であるコイル部材120を成形する第1のコイル部材形成工程を実施する。コイル部材120を形成した後、所定の距離だけ分割平角線110を送り出す。そして、図7(b)に示すように、所定の距離だけ送り出したところで、分割平角線110を180度ひねるコイル線ねじり工程を実施する。その後、所定の距離だけ分割平角線110を送り出した後、第2のコイル部材であるコイル部材120と同様にして、コイル部材220を成形する第2のコイル部材形成工程を実施する。なお、コイル部材120、220の形成にあたっては、従来の技術を用いればよい。
このように、コイル部材120を成形した後、分割平角線110を180度ひねるだけで、コイル部材120の内層第1端子121aとコイル部材220の外層第2端子222bとが連続してつながったコイルユニットを成形することができる。また、コイル部材120の外層第1端子121bとコイル部材220の内層第1端子222aについても同様である。つまり、コイル部材120の各コイル線110a、110bとコイル部材220の各コイル線210a、210bとが、互いに、内周側から外周側までの積層順が逆になるように成形することができる。なお、分割平角線110と分割平角線210とは、同一のコイル線により成型される。つまり、コイル部材120のコイル線110a、110bとコイル部材220のコイル線210b、210aとは、それぞれ同一の分割平角線110を形成している。したがって、図7においては、分割平角線110として記述している。
さらに、上述のようにして複数のコイルユニットを形成した後、各コイルユニットの間を溶接することによって、電気的につながったコイルユニットを形成するコイルユニット溶接工程を実施する。この場合、図8に示すように、形成したコイルユニット10、20を用いて、コイルユニット10におけるコイル部材220の内層第1端子222aとコイルユニット20におけるコイル部材120の外層第2端子121bとを溶接部10XでTIG溶接する。コイルユニット10におけるコイル部材220の外層第2端子222bとコイルユニット20におけるコイル部材120の内層第2端子121aについても同様である。このように、2個ずつ連続してつながったコイルユニット内では各コイル線の抵抗は均一化できているので、このようなコイルユニットを溶接で接合すれば、簡単に抵抗が均一化されたコイルユニットを形成できる。
−実施の形態の効果−
本実施形態のコイル部材120およびコイル部材220からなるコイルユニットまたはステータ50によると、以下の作用効果が得られる。コイル部材120の内層第1端子121aとコイル部材220の外層第2端子222bとは、連続してつながっている。コイル部材120の外層第1端子121bとコイル部材220の内層第1端子222aについても同様である。つまり、コイル部材120の各コイル線110a、110bとコイル部材220の各コイル線210a、210bとは、互いに、内周側から外周側までの積層順が逆になっている。
これにより、各コイル部材において内周側と外周側とのコイル線が入れ替わるので、コイルユニットでみると電気抵抗を同じにすることができる。よって、高周波電流に対しても、循環電流を生じさせることがなく、電流の利用効率が向上する。
また、コイル部材120のコイル線とコイル部材220のコイル線とは連続しているので、コイル部材間ごとに溶接するような手間は不要である。よって、製造コストを削減することができる。
さらに、抵抗が均一化されたコイルユニット間を溶接等によって接続することによって、複数のコイルユニットが連続し、全体として一つのユニットを形成するコイルユニットを形成することができる。よって、簡単に抵抗が均一化されたコイルユニットを形成できる。
また、本実施の形態では、コイルユニットを直列接続することによって、ステータ50を製造する。したがって、各コイルユニットの間を接続する場合のみバスバー32U、32v、32Wが必要となる。したがって、バスバーと端子との接続作業も容易である。
(実施の形態2)
図5(a)、(b)は、順に、実施の形態2におけるコイル部材320およびコイル部材420からなるコイルユニットの斜視図および分割ステータの断面図である。同図においては、モールド樹脂の図示が省略されている。
本実施の形態では、コイル部材320の内層コイル線310aと外層コイル線310bとは、フラットワイズ状に巻回されている。コイル部材420の内層コイル線410aと外層コイル線410bとについても同様である。図5(b)においては、理解を容易にするために、この断面には存在しない端子321a、321b、322a、322b、421a、421b、422a、422bが表示されている。本実施の形態においても、コイル部材320の内層第1端子321aとコイル部材420の外層第2端子422bとは、連続してつながっている。また、コイル部材320の外層第1端子321bとコイル部材420の内層第1端子422aについても同様である。つまり、コイル部材320の各コイル線310a、310bとコイル部材420の各コイル線410a、410bとは、互いに、内周側から外周側までの積層順が逆になっている。
本実施の形態においても、モータのステータ50の概略的な構造は、図2に示すとおりである。また、ステータ50の平面構造および等価回路は、図3および図4に示すとおりである。
本実施の形態においても、内層第1端子321aと外層第2端子422bとが、および、外層第1端子321bと内層第2端子422aとが、連続してつながっているので、実施の形態1と同じ効果を発揮することができる。加えて、本実施の形態では、フラットワイズ状に巻回することにより、巻回時の変形に要する応力を低減することができる。つまり、コイル部材320、420からなるコイルユニットの形成が容易となる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3における分割ステータの断面図である。同図においては、モールド樹脂の図示が省略されている。
本実施の形態では、コイル部材520について、内層コイル線510aと外層コイル線510bとに加えて、中間層コイル線510cが存在する。つまり、3つのコイル線510a、510c、510bが内側から順に重ねられて、エッジワイズ状に巻回されている。そして、各コイル線の端部には、内層第1、第2端子521a、522a、外層第1、第2端子521b、522bおよび中間層第1、第2端子521c、522cが設けられている。コイル部材620についても同様である。
なお、図6においては、理解を容易にするために、この断面には存在しない端子521a、521b、521c、522a、522b、522c、621a、621b、621c、622a、622b、622cが表示されている。
本実施の形態においては、コイル部材520の内層第1端子521aとコイル部材620の外層第2端子622bとが連続してつながっている。また、コイル部材520の中間層第1端子522cとコイル部材620の中間層第2端子622cとが連続してつながっている。さらに、コイル部材520の外層第1端子521bとコイル部材620の内層第2端子622aとが連続してつながっている。つまり、コイル部材520の3つのコイル線510a〜510cとコイル部材620の3つのコイル線610a〜610cとは、互いに、内周側から外周側までの積層順が逆になっている。
このように、3層以上のコイル線を巻回した構造においても、各コイルのコイル線について、内周側から外周側までの積層順を逆にすることができる。よって、本実施の形態によっても、実施の形態1と同じ効果を発揮することができる。
本実施の形態においても、モータのステータ50の概略的な構造は、図2に示すとおりである。また、ステータ50の平面構造および等価回路は、図3および図4に示すとおりである。
(他の実施の形態)
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
上記各実施の形態では、コア150〜650を多数の分割コア151〜651に分割する構造を採用したが、複数の分割コア151〜651が一体化されたものであってもよい。
上記各実施の形態では、各コイル線110a〜610cの断面形状をほぼ矩形状としたが、円形やその他の形状であってもよい。
上記各実施の形態では、コイル部材120〜620として、樹脂でモールドされたカセットコイル構造を採用しているが、本発明は掛かる実施の形態に限定されるものではない。ただし、カセットコイル構造を採用することにより、モジュール化された部材を利用して、組立や商品化の便宜を図ることができる。
本発明のコイルユニットおよびステータは、産業用モータ、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車、ロボットなどに配置されるモータ(リニアモータを含む)、発電機、リアクトル、トランスなどに利用することができる。
110、210、310、410、510、610 コイル
110a、210a、310a、410a、510a、610a 内層コイル線
110b、210b、310b、410b、510b、610b 外層コイル線
120、220、320、420、520、620 コイル部材
121a、221a、321a、421a、521a、621a 内層第1端子
121b、221b、321b、421b、521b、621b 外層第1端子
122a、222a、322a、422a、522a、622a 内層第2端子
122b、222b、322b、422b、522b、622b 外層第2端子
521c、621c 中間層第1端子
522c、622c 中間層第2端子
31U、31V、31W 電源側接続導体
32U、32V、32W バスバー
33 中性点用バスバー
150、250、350、450、550、650 コア
151、251、351、451、551、651 分割コア
151a、251a、351a、451a、551a、651a ヨーク部
151b、251b、351b、451b、551b、651b ティース部
10、20 コイルユニット

Claims (8)

  1. 複数のコイル線が内周側から外周側に並列に積層して巻回されたコイル部材が複数個連続して繋がっているコイルユニットであって、
    となり合うコイル部材のコイル線の積層順が逆である、コイルユニット。
  2. 請求項1に記載のコイルユニットにおいて、
    前記コイル部材は、偶数個である、コイルユニット。
  3. 請求項2に記載のコイルユニットにおいて、
    前記コイル部材は、2個である、コイルユニット。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか1つに記載のコイルユニットにおいて、
    前記複数個のコイル部材の各コイル線は、
    それぞれ平角線であり、かつ、エッジワイズ状に巻回されている、コイルユニット。
  5. 請求項1〜請求項3のうちいずれか1つに記載のコイルユニットにおいて、
    前記複数個のコイル部材の各コイル線は、
    それぞれ平角線であり、かつ、フラットワイズ状に巻回されている、コイルユニット。
  6. 請求項1〜請求項5のうちいずれか1つに記載のコイルユニット、
    前記コイルユニットが装着されるコア、
    を備えているステータ。
  7. 複数のコイル線を内周側から外周側に並列に積層してコアを囲む形状に巻回し、第1のコイル部材を形成する工程(a)と、
    前記工程(a)の後で、所定の距離だけ前記コイル線を送り出し、前記コイル線を折り曲げる工程(b)と、
    前記工程(b)の後で、積層順を逆にして前記複数のコイル線を内周側から外周側に並列に積層して前記コイル線を巻回し、第2のコイル部材を形成する工程(c)と、
    を含むコイルユニットの形成方法。
  8. 請求項7に記載のコイルユニットの形成方法において、
    前記第1、第2のコイル部材を含む部分コイルユニットを複数個形成した後、各部分コイルユニットの各コイル線の端部同士を接合する工程(d)をさらに含むコイルユニット形成方法。
JP2009105124A 2009-04-23 2009-04-23 コイルユニット、その形成方法およびステータ Pending JP2010259189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105124A JP2010259189A (ja) 2009-04-23 2009-04-23 コイルユニット、その形成方法およびステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105124A JP2010259189A (ja) 2009-04-23 2009-04-23 コイルユニット、その形成方法およびステータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010259189A true JP2010259189A (ja) 2010-11-11

Family

ID=43319475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009105124A Pending JP2010259189A (ja) 2009-04-23 2009-04-23 コイルユニット、その形成方法およびステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010259189A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014014215A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Toyota Motor Corp 回転電機の固定子
JP2020137183A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. ミニファンモータ
CN113659781A (zh) * 2021-08-17 2021-11-16 湖南星创智能装备有限公司 一种铜线自动上料机构及自动化插针机
GB2619054A (en) * 2022-05-26 2023-11-29 Cummins Inc Stator for a rotating electrical machine
JP7503448B2 (ja) 2020-01-10 2024-06-20 三星電子株式会社 アキシャルギャップ型のミニファンモータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014014215A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Toyota Motor Corp 回転電機の固定子
JP2020137183A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. ミニファンモータ
JP7474027B2 (ja) 2019-02-14 2024-04-24 三星電子株式会社 ミニファンモータ
JP7503448B2 (ja) 2020-01-10 2024-06-20 三星電子株式会社 アキシャルギャップ型のミニファンモータ
CN113659781A (zh) * 2021-08-17 2021-11-16 湖南星创智能装备有限公司 一种铜线自动上料机构及自动化插针机
GB2619054A (en) * 2022-05-26 2023-11-29 Cummins Inc Stator for a rotating electrical machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8614617B2 (en) Reactor
US8575809B2 (en) Stator for an energy converting apparatus and energy converting apparatus using the same
WO2014192350A1 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP5525069B2 (ja) コイル部材およびステータ
JP2010068616A (ja) コイル部材およびステータ
US20220094228A1 (en) Axial flux electrical machine
JP2010124636A (ja) コイルユニットおよびステータ
JP2010259189A (ja) コイルユニット、その形成方法およびステータ
US20220311301A1 (en) Motor
US20220286007A1 (en) Rotating electric machine
JP2004153874A (ja) モータの固定子
JP2010171357A (ja) リアクトル集合体
WO2019073650A1 (ja) 変圧器および電力変換装置
US20220094230A1 (en) Axial flux electrical machine
JP2012119617A (ja) リアクトル
WO2023111588A1 (en) Stacked-winding stator electrical machine
JP2016101018A (ja) 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
JP2010063323A (ja) コイル部材およびステータ
JP5035334B2 (ja) 固定子の製造方法
JP2010171358A (ja) リアクトル集合体
CN219918547U (zh) 基于分布式分数槽结构的电机定子绕组架构
JP5916650B2 (ja) 回転電機の電機子、回転電機、回転電機のコイルの製造方法、回転電機の電機子の製造方法
JP2009225514A (ja) コイル部材およびステータ
JP7153437B2 (ja) 回転電機
JP2008092636A (ja) モータコア