JP2023508343A - メラノイジンを含む化粧品組成物 - Google Patents

メラノイジンを含む化粧品組成物 Download PDF

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Abstract

本出願は、メラノイジンを含む化粧品組成物であって、該メラノイジンが、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられる、前記化粧品組成物に向けられている。該メラノイジンは、a)メラノイジンを含む粒状食品を用意すること、b)前記粒状食品をpH7超の水性抽出剤溶液で処理して、水相中で溶質としてメラノイジンを抽出すること、c)前記水性相を前記残留処置された粒状食品から物理的に分離すること、d)分子量に基づいて前記水性相の分散された成分又は溶解された成分を分画すること、及び、e)前記分画された水性相を脱水して、それから少なくとも1つの固体メラノイジン画分を得ることの工程を含む方法によって得られうる又は得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧品におけるメラノイジンの使用に関する。より特には、本発明は、分子量範囲によって規定されるメラノイジンの化粧品における使用に向けられており、該メラノイジンは、一次供給源から及び、廃棄物供給源、例えば使用済みコーヒー粉、から抽出可能である。
メラノイジンは、食品、例えばコーヒー、ココア、パン、麦芽、大麦、ブルワーの使用済み穀物(BSG:Brewers Spent Grain)、大豆、肉、蜂蜜、の熱処理の間に形成される、茶色の、親水性窒素含有ポリマーのクラスであり、そのため、人間の食事において広く分布している。そのような食品の熱処理の間に、アミノ酸と、還元糖、例えばアルドース及びd-キシロース、とが反応して、初期メイラード反応生成物と呼ばれるものが形成される。加熱を続けることに応じて、メラノイジンは、最初のメイラード反応生成物の環化、脱水、逆アルドール化、転位、異性化及び縮合によって形成される。メイラード反応経路の複雑さにより、様々な最終反応生成物を結果として生じ、なかんずく、加熱時間、加熱の種類、温度、システムの初期化学組成、水分含有量、水分活性、及びpHが最終組成の決定要因である。
例として、コーヒー生豆の焙煎プロセスは、下記の2段階の変換として表されうる:i)豆からの自由水の蒸発;並びに、ii)豆の膨張と黒ずみ、及び乾燥重量の減少を伴う豆の熱分解。コーヒー生豆中に存在するオリゴ糖、多糖類、タンパク質は分解され、従って、メイラード反応に関与しうる。その結果、焙煎の間に豆の化学組成において有意な変化があり、メラノイジンが主な生成物であり、しかしながら、カフェイン及びクロロゲン酸がまた、最終的な焙煎コーヒー豆中に存在する。
当分野の解析により、コーヒー中のメラノイジンに大きな注目が集まっていることが明らかになっている。確かに、コーヒーはメラノイジンが比較的豊富な食品であり、その量は28重量%になる。コーヒー醸造のメラノイジンは水溶性であり、研究がより簡単になる。さらに、コーヒーは、世界中の何百万人もの人々によって毎日消費されていることを考えると、商業的に非常に重要である。本明細書において、コーヒーメラノイジンは本開示の好ましい焦点を表すが、本開示から他の食物源に由来するメラノイジンを排除する意図はないことが言及される。
メラノイジンは、クロモフォア(chromophores)、すなわち、可視光の特定の波長を吸収し且つそうすることで該組成物に色を与える所与の組成物中の分子、である一方、或る著者等は化粧品組成物におけるその有用性を間接的にしか利用していない。
米国特許出願公報第US2003/068286A1号明細書(Stroud)は、0.01~10重量%の1,3-ジヒドロキシアセトン(DHA)と、0.01~10重量%の3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドとを含む自己日焼け組成物(self-tanning compositions)を記載する。適用される組成物は、メラノイジンを含まない。むしろ、この引用は、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドが皮膚の上層中でオリーブグリーン色のメラノイジンを生成し、一方、DHAは皮膚における上層中で橙色がかっている茶色のメラノイジンを、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドのほぼ同じ反応速度で生成することを提案している。
米国特許出願公報第US2016/128919A1号明細書(Bjork)は、皮膚黒化剤(skin darkening agent)を適用する為の装置であって、ここで、該皮膚黒化剤は、ジヒドロキシアセトン(DHA)、エリスルロース、ヘナ、グルコースチロシネート、アセチルチロシン、ブラジリン(brazilin)、カフェイン、コーヒー抽出物、イソブチルメチルキサンチン、メチルキサンチン、茶抽出物、テオフィリン、イサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド、グルタルアルデヒド、4,5-ジオンのピラゾリン誘導体、4,4-ジヒドロキシピラゾリン-5-オンの誘導体、又はクルミ抽出物、カカオ抽出物、香辛料抽出物、果実抽出物、野菜抽出物、及びベリー抽出物からなる群から選択されるところの上記の装置を開示する。施与剤(applied agent)はメラノイジンは含まないが、皮膚内のアミノ酸が、施与されたDHAと反応してメラノイジンクロモフォアを形成すると考えられている。
これらの引例とは対照的に、本開示は、メラノイジンが、一般的に使用される、有機顔料、鉱物顔料及び合成色素の全体又は一部を置き換えることができるところの化粧品組成物中のメラノイジンの直接的な包含に関する。例えば、どの顔料が健康への有害な影響と、とりわけ再生不可能な炭素資源の不完全燃焼に由来するかについて議論されている顔料について、カーボンブラックを置き換えることは有益であろう。さらに、或る種のアレルギー誘発性がある化粧品中のアゾ染料を置き換えることが有利であろう。その上、或るアゾ染料は、紫外線照射又は皮膚微生物叢のいずれかの作用で分解され、次に、芳香族アミンの分解生成物は、皮膚により有害に吸収されうる。
当業者によって更に認識されるであろう通り、化粧品に見られる有機合成色素、すなわち「FD&C」又は「D&C」合成色素、は典型的には、コールタール誘導体として、又は石油の精製から得られる。これらは再生不可能な資源である。その上、そのような有機合成色素は例えば米国食品医薬品局(United States Food and Drug Administration)、によって使用について認定されているかもしれないが、これは色素が有毒な重金属の痕跡を含むことを排除しない。本発明者等は、再生可能な資源及び/又は廃棄食品から化粧品用途の為のメラノイジン着色剤を誘導することが重要な利点であることを認識している。この文脈において、Mussatto等,Separation and Purification Technology 83:173-179,2011によると、世界のコーヒー生産量のほぼ50%が可溶性コーヒー調製の為に加工されており、それは年間約600万トンの使用済みコーヒー粉を生成することが注目される。そのような使用済みコーヒー粉は、化粧品着色剤の為の非常に魅力的な原料となるであろう。
Rodríguez等“Isolation and Characterization of Melanoidins from Dulce de Leche,A Confectionary Dairy Product” Molecules 2019,24,4163は、は、メラノイジンが抗酸化物質として作用する可能性があり、更には遺伝毒性、細胞毒性及び抗菌活性を示す可能性があることに注目している。例えば、著者等は、メラノイジンが、病原菌、例えば、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)、大腸菌(Escherichia coli)、セレウス菌(Bacillus cereus)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、の増殖を阻害しうることに注目している。本発明者等は、これらの特性が、化粧品におけるクロモフォアとしてのメラノイジンの使用に相補的な活性を提供し得ることを認識した。ここで、メラノイジンは、添加された抗酸化剤及び保存剤、例えば、ホルムアルデヒド、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、を、全体的に又は部分的に置き換えうる。
本発明の第1の観点に従うと、少なくとも1つのメラノイジン画分を食品から得る方法であって、
a)メラノイジンを含む粒状食品を用意すること、
b)前記粒状食品をpH7超の水性抽出剤溶液で処理して、水性相中で溶質としてメラノイジンを抽出すること、
c)前記水性相を前記残留処理された粒状食品から物理的に分離すること、
d)前記水性相の分散された成分又は溶解された成分を分子量に基づいて分画すること、及び、
e)前記分画された水性相を脱水して、それから少なくとも1つの固体メラノイジン画分を得ること
の工程を含む上記の方法が提供される。
該粒状食品が好ましくは、使用済みコーヒー粉及びブルワーの使用済み穀物(BSG:Brewers Spent Grain)から選択される。該粒状食品は、独立して又はこの条件に加えて、微粉化されうる。
本発明の1つの実施態様において、上記分画工程d)が、分子量カットオフ膜を使用する限外濾過、遠心分離又はサイズ排除クロマトグラフィーによって行われる。相互に排他的ではないが、更なる実施形態において、上記の脱水工程e)が、凍結乾燥、噴霧乾燥、対流乾燥、照射乾燥及び真空乾燥のうちの少なくとも1つによって行われる。
本発明の第2の観点に従うと、メラノイジンを含む化粧品組成物であって、ここで、該メラノイジンは、200ダルトン(Da)~300キロダルトン(kDa)の重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられる。該メラノイジンは、1~300kDa、好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられうる。例えば、該メラノイジンは、10~30kDa、30~50kDa又は50~100kDa、の重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられるべきである。該化粧品組成物に含まれる上記メラノイジンは、本明細書の上記で定義された方法及び添付の特許請求の範囲において定義された方法によって得られることが好ましい。該含まれるメラノイジンは、封入されていない形態で組成物中に存在しうる。
本明細書において定義された化粧品組成物及び添付の特許請求の範囲において定義された化粧品組成は、非粉末固形化粧品組成物(non-powdered solid cosmetic composition)、コンパクトパウダー化粧品組成物(compact powder cosmetic composition)又は水性液体化粧品組成物でありうる。該化粧品組成物の例示的であるが重要な実施態様は、水性染毛剤組成物、水性タトゥーインク組成物、及び、フェイシャルメイクアップ(facial-make-up)、特にアイメイクアップ(eye-make-up)、として有用性を有しうる固形組成物の提供によって構成される。
特に好ましい実施形態において、前述の化粧品組成物は、カフェインを実質的に含まないとして特徴付けられる。
定義
本明細書において使用される場合、単数形「1つ」(a)、「1つ」(an)及び「該」(the)は、文脈が明らかにそうでないと指示しない限り、複数の指示対象を包含する。
本明細書において使用される場合、語「含んでいる」(comprising)、「含む」(comprises)及び「から構成される」(comprised of)は、「包含している」(including)、「包含する」(includes)、「含有している」(containing)又は「含有する」(contains)と同義であり、且つ包括的又は無制限であり、追加の、列挙されていないメンバー、要素、又は方法の工程を除外しない。句「からなる」(consisting of)が使用されている場合、その語句は閉鎖的であり、且つ全ての追加的要素が除外される。更に、句「から本質的になる」(consisting essentially of)は、追加の重要な要素を排除するが、本発明の性質を実質的に変更しない非重要な要素を含めることを許容する。
量、濃度、寸法及び他のパラメーターが範囲、好ましい範囲、上限値、下限値又は好ましい上限値、及び上限値の形式で表される場合、任意の上限値又は好ましい値を任意の下限値又は好ましい値と組み合わせることによって得られる任意の範囲がまた、得られた範囲が文脈において明確に言及されているかどうかに関係なく、具体的に開示されていることが理解されるべきである。
更に、標準的な理解に従うと、「0~x」として表される重量範囲は、特には0重量%を含み、該範囲によって定義される成分は、組成物中に存在しなくてもよいし、又は組成物中にx重量%までの最大量で存在してもよい。
語「好ましい」(preferable)、「好ましい」(preferred)、「好ましくは」(preferably)、「特に」(particularly)、「所望には」(desirably)は、或る状況下で、特定の利益をもたらしうる本開示の実施態様を言及する為に、本明細書において頻繁に使用される。しかしながら、1以上の好ましい(preferable)、好ましい(preferred)、特に、または所望の実施態様の列挙は、他の実施形態が有用でないことを意味せず、且つそれらの他の実施態様を開示の範囲から除外することが意図されない。
この出願を通じて使用される場合、語「しうる」(may)は、強制的な意味でなく、すなわち、許容的な意味で使用されており、すなわち、可能性があるという意味である。
本明細書において使用される場合、室温は、23℃±2℃である。
本明細書において使用される場合、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、 DIN 55672-1:2007-08に従って、溶離液としてテトラヒドロフラン(THF)を用いるゲル透過クロマトグラフィー(GPC:gel permeation chromatography)によって決定される。
食品に関して使用される場合、語「微粉化」は、1~1500ミクロン、典型的には100~1250ミクロン、の粒子サイズを有する粉末を意味する。語「微粉化」は、下記の両方を云うことが意図されている:バルクの形態でもともと存在する物質を細かく分けることによって生成された粒子;並びに、他の機械的、化学的又は物理的方法によって得られた粒子、ここで、該粒子は、シーディング(seeding)を伴う又はシーディングを伴わない溶液中における形成、並びに粉砕(pulverization)、製粉(milling)、粉砕(grinding)、均質化及び超音波処理の1以上による粉砕を包含する。
粉砕(grinding)は例えば、粉砕媒体を回転させる為に使用される回転シャフトを含む粉砕チャンバを有する遊星ボールミル(planetary ball mill)を使用して行われることができる。Le Caer等,Mechanical Alloying and High-Energy Ball-Milling:Technical Simplicity and Physical Complexity for the Synthesis of New Materials https://www.ademe.fr/recherche/manifestations/materiaux-200/が参照されうる。
製粉(milling)は、任意の高エネルギーミルで行われ得、その例は下記を包含する:遠心ミル;遊星ボールミル;ジェットミル、例えばスピニングエアフロージェットミル(spinning air flow jet mill);並びに、流体エネルギーミル(fluid energy mills)。望ましくは、該高エネルギーミルは、少なくとも0.5G、例えば0.5~25G、の衝撃力をミリング媒体(milling media)に与えることができるべきである。有用性を見出しうるミルの非限定的な例が、下記に開示されている:米国特許公報第5,522,558号明細書、米国特許公報第5,232,169号明細書、米国特許公報第6,126,097号明細書、及び米国特許公報第6,145,765号明細書。その上、本発明は、加熱下で、例えば国際特許出願公開第00/56486号パンフレットに記載されているような加熱下で、及び/又は添加剤、例えば、潤滑剤、界面活性剤、分散剤及び溶媒、の存在下で、ミリングを行うことを排除されないことに留意されるべきである。
典型的な超音波処理は、最初に該粒子を少なくとも1つの溶媒及び任意的に少なくとも1つの反応物に添加することを含む。使用される1以上の溶媒は、下記からなる群から選択される非極性溶媒を含むか、又はそれらからなるべきである:アルカン(R-H);環状アルカン;分岐アルカン;芳香族(Ar-H);ハロゲン化アルキル(R-X);及び、それらの混合物。例示的であるが非限定的な非極性溶媒は、n-ペンタン、n-ヘキサン、シクロヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、トリメチルペンタン、トルエン、キシレン及びベンゼンを包含する。上記の溶媒に加えて反応物質の存在が好ましい。反応物質、例えば、シリル化剤及び有機官能性シラン、は、開始粒子の超音波処理及び断片化中に作成された新しく生成された粒子表面を緩和する為に役立ち、それによって非反応性粒子を生成する。
次に、音響エネルギーが、該形成された媒体に適用される。当業者によって認識されるであろう通り、超音波処理の頻度、超音波処理の時間、及び使用される出力は、最終粒子サイズ分布の重要な決定要因である。説明の為だけに、超音波処理を行う為の例示的な音波プローブとして、Cole-Parmer Instrument Companyから入手可能なMisoNix Sonicator(登録商標) 3000が挙げられうる。
粉砕後、1以上の粉砕工程に存在する何らかの流体は、粒子から分離されうる。これに関して、1以上の分離プロセス、例えば、空気乾燥、加熱、濾過及び蒸発、が使用されることができ、しかし、それらの乾燥中の粒子の凝集を防止する為に、十分な温度の加熱下で流体が除かれることが好ましい。
本明細書において使用される場合、「d50粒子サイズ」とは、粒子の少なくとも50重量%が特定値未満の粒子サイズ直径を有するような粒子サイズ分布であることが意味される。特に明記されない限り、該粒子サイズは動的光散乱によって決定される。
本明細書に記載された組成物の粘度は、別段の規定がされていない限り、ASTM D3236に従って、25℃及び50%相対湿度(RH)の標準条件で、ブルックフィールド粘度計(Brookfield Viscometer)を使用して測定される。該ブルックフィールド粘度計のキャリブレーション方法、スピンドルのタイプ及び回転速度は、測定されるべき組成物の為に適しているメーカーの指示に従って選択される。
本明細書において、語「化粧品」は、2002年12月19日付けのP.L.107-377を通じて修正されたように、すなわち、「洗浄すること、美化すること、魅力を増進すること又は外見を変更することの為に、人体をこすったり、人体に流し込んだり、人体にふりかけたり、又は人体に噴霧したり、人体に導入したり、又は人体にその他の方法で施与されることが意図された物品」(articles intended to be rubbed, poured, sprinkled,or sprayed on,introduced into,or otherwise applied to the human body...for cleansing,beautifying,promoting attractiveness,or altering the appearance)として、米国連邦食品医薬品化粧品法(US Federal Food,Drug and Cosmetic Act)において適用される定義に従って使用される。その最も広い開示において、本発明の化粧品組成物の形態は、特に限定されず、且つ液体、エマルジョン、ペースト、ゲル、固体又はコンパクトパウダーでありうる。化粧品組成物の具体例は、以下を包含する:洗顔料;フェイシャルトリートメント、例えば、スキンローション、スキンミルク、クリーム、ジェル、セラム及びフェイシャルマスク;フェイシャル及びアイメイクアップ製品、例えば、フェイスパウダー、ファンデーション、リップルージュ、チーク(blush)、アイライナー、マスカラ、アイシャドー及びまゆ墨(eyebrow pencil);入れ墨、例えばアートメイク(permanent makeup)を包含する入れ墨;毛髪化粧料、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアスタイリング剤、ヘアトリートメント及びヘアカラー剤。この定義内に下記が包含される:目と顔のメイクアップ製品;入れ墨、例えばアートメイクを包含する入れ墨;及び髪の色。
本明細書において使用される場合、化粧品組成物に関して語「固体」は、室温且つ大気圧での組成物の状態を云う。該組成物は、貯蔵中にその形態を維持し、且つその自重で流動しない高い稠度を有する。
本明細書において使用される場合、語「構造化剤」(structurant)は、組成物を懸濁すること、組成物をゲル化すること、組成物を粘稠化すること、組成物を固化すること及び/又は組成物に増粘特性を提供することにおける既知の又は別の方法で有効である任意の物質、又はさもなければ最終製品形態に構造を提供する物質を意味する。これらの固体構造剤は、ヒトの皮膚への局所施与の為に適する1以上の固体結晶性又は他の非ポリマー性の懸濁化剤を包含する。適切な懸濁剤は、揮発性溶媒、不揮発性溶媒、又は組成物の他の液体成分がその中に含まれるところの結晶性マトリクス又は他のマトリクスを該組成物中に形成することができるものである。そのような物質は典型的には、周囲条件下で固体であり、且つ有機固体、ワックス、結晶若しくは他のゲル化剤、又はそれらの組み合わせを包含する。構造化剤は、製品全体に活性粒子を均一に分布させ、及びまた、製品の硬度又はレオロジーを制御することを提供する。完全を期する為に、本明細書に開示されている固形組成物における使用の為に適している結晶構造化剤はとりわけ、米国特許公報第5,552,136号明細書(Motley)、米国特許公報第5,976,514号明細書(Guskey等)、及び米国特許公報第5,891,424号明細書(Bretzler等)において記載されている。
語「コンパクトパウダー」は、製造中の圧縮すること(compacting)又は押しつけること(pressing)によって少なくとも部分的に凝集がもたらされる製品の塊を云う。特に、TA.XT.plus、すなわち、Stable Micro Systemsから入手可能なテクスチャ・アナライザー・テクスチュロメータ(Texture Analyzer texturometer)を使用して測定することにより、該コンパクトパウダーは、使用されるスピンドルの表面積に対して、0.1~2.5kgの耐圧性を有するべきである。この抵抗の測定は、SMS P/平頭円筒スピンドル(flat-headed cylindrical spindle)(7.07mm2)を0.5mm/秒の速度で、1.5mmの距離を移動することによって実行される。
語「タトゥ」は、針、メス(scalpel)、又は他の関連器具を使用して皮膚の下に色素を挿入することによって得られる哺乳類の体の消えないマーク又は図形を云う。該語は、とりわけそれらの永続性の程度によって区別されるであろう表皮内(intra-epidermal)タトゥと真皮内(intra-dermal)タトゥの両方を包含することが意図されている。
本明細書において使用される場合、「ケラチン組織」は、皮膚、毛、爪及びクチクラを包含するがこれらに限定されない哺乳動物の最も外側の保護被覆として配置されたケラチン含有層を云う。本化粧品組成物が施与されうるケラチン組織の場所を限定する意図は特にない。顔、首、胸、背中、腕(脇の下を含む)、手、脚、足、尻及び頭皮に開示されたケラチン組織が言及されうる。
本明細書において使用される場合、語「表皮」は、主な細胞型がケラチノサイトである皮膚の外層を云う。当業者によって理解されるであろう通り、表皮は慣用的に、下記の5つの層に分けられる:角質層;透明層;顆粒層;有棘層;及び基底細胞層。該角質層は、生存不能であるとしばしば云われ、且つケラチンで本質的に満たされている死んだ無核ケラチノサイトの層を多く含む。該透明層は、2~3層の無核細胞を含む。該顆粒層は、ケラトヒアリン顆粒を含むデスモソームによって一緒に保持されている2~4層の細胞を含む。該有棘層は、8~10層の適度に活発な分裂細胞を含み、該分裂細胞はまたデスモソームによって一緒に保持されている。該基底層は、単層の円柱細胞を含み、該円柱細胞は、有糸分裂によって活発に分裂し、及び表皮の上層を通じて角質層に移動する運命に細胞を提供する。
本明細書において使用される場合、語「真皮」は、表皮と皮下組織との間の皮膚の層を云う。真皮は、皮膚に構造的な支持を提供し、且つ線維芽細胞に由来する非細胞コラーゲン線維を含む。
本明細書において、語「毛」は、哺乳動物のケラチン繊維を意味し、且つ頭皮の毛、顔の毛及び体毛を包含する。加えて、該語は、生きている対象に付着している毛、及びまた、それから取り除かれた毛の両方を包含する。完全を期する為に、「毛幹」(hair shaft)又は「毛繊維」(hair fiber)は、固体の髪の毛を意味する。
表現「頭皮に近い」は、伸びた又は実質的に真っ直ぐになった毛幹の、毛の端よりも頭皮に近い部分を意味する。従って、毛繊維の長さの50%は頭皮に近位であると見なされ、且つ毛繊維の長さの50%は頭皮から遠位にあると見なされる。使用される場合、頭皮に近い「x cm」は、終点として頭皮から測定された伸びた又は実質的に真っ直ぐになった毛に沿った距離「x」を意味する。
「化粧品として許容される」は、本明細書に記載された組成物、製剤又は成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応等を伴わずに、ヒトのケラチン組織と接触して使用する為に適していることを意味する。ケラチン組織に直接的に施与されることを目的とする本明細書に記載された全ての組成物及び製剤は、化粧品として許容されるものに限定される。
本明細書において使用される場合、語「局所適用」は、本発明の組成物を皮膚の表面に施与又は広げることを意味する。
本明細書において(共)溶媒として使用する為の水は、当業者によって理解されるであろう通り、低固形物量の水を意味することが意図されている。水は例えば、蒸留水、脱塩水、脱イオン水、逆浸透水、ボイラー凝縮水、又は限外濾過水でありうる。水道水は、或る状況において許容されうるが、本明細書に記載のタトゥーインク組成物内では許容されない。
本明細書において使用される場合、「溶媒」は、別の物質を溶解して均一な溶液を形成することができる物質である。溶解中、溶媒も溶解物質も化学変化を受けない。溶媒は、極性又は非極性のいずれかでありうる。語「アルコール溶媒」は、大気圧、25℃で液体である任意の水溶性のモノアルコール、ジオール又はポリオールであるような溶媒を包含する。
有機液体製品が沸点領域を有する場合、大気圧での沸点範囲の開始点(最低温度)が公称沸点と見なされる。必要に応じて、物質についての初留点の何らかの測定は、ASTM標準試験方法 D1078-95又はその最新バージョンに従って実施される必要がある。
本明細書において使用される場合、語「水混和性有機溶媒」は、室温で水と完全に混和する有機溶媒を云う。この観点において、水に溶けやすく、自由に溶けやすく、又は非常に溶けやすく、及びそれによって、室温で1gの有機溶媒を溶解する為に30ml以下の水を必要とすることによって特徴付けられる有機溶媒が特に好ましいことが注目されうる(https://www.sigmaaldrich.com/united-kingdom/technical-services/solubility.html)。
本明細書において使用される場合、語「水不混和性有機溶媒」は、水と二相系を形成する有機溶媒を云う。この観点において、わずかに溶ける、非常にわずかに溶ける、又は実質的にほとんど溶けない、及びそれによって、室温で1gの有機溶媒を溶解する為に100ml以上の水を必要とすることによって特徴付けられる有機溶媒が特に好ましいことが注目されうる(https://www.sigmaaldrich.com/united-kingdom/technical-services/solubility.html)。
本明細書において使用される場合、語「分散物」は、連続液体媒体全体に分布している個別の粒子を含む組成物を云う。
本明細書において使用される場合、語「表面張力」は、液体の表面の又は2つの液体間の若しくは液体と気体との間の界面の単位面積を増加させる為に必要である力を云い、一般的にダイン/cmの単位で表される。本明細書に記載された表面張力は、Kruss USA,Matthews,N.Cから市販されているEasyDyne張力計モデルK20を利用するデュヌイ環法(Du Nouy ring method)によって測定される。
本明細書において使用される場合、語「C1~Cn アルキル基」は、アルカンの基であり且つ直鎖及び分枝の有機基を含む、1~n個の炭素原子を含む一価の基を云う。従って、「C1~C6アルキル」基は、アルカンのラジカルであり且つ直鎖及び分枝の有機基を含む、1~6個の炭素原子を含む一価の基を云う。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、及びtert-ブチルを包含するが、これらに限定されない。本発明において、そのようなアルキル基は、非置換であってもよく、又は1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい。該当する場合、所与の置換基の好ましさが本明細書において注目されるであろう。
本明細書において使用される場合、語「C2~C6アルキレン」は、2~6個の炭素原子を有する飽和の二価炭化水素基として定義される。
本明細書において、本組成物は、或る化合物、元素、イオン又は他の同様の成分を「実質的に含まない」として定義される。語「実質的に含まない」は、化合物、元素、イオン又は他の同様の成分が意図的に組成物に添加されておらず、且つ多くても、組成物の所望の特性に(悪影響を)及ぼさないであろう微量しか存在しないことを意味することが意図されている。例示的な微量は、該組成物の重量で1000ppm未満である。語「実質的に含まない」は、特定の化合物、元素、イオン又は他の同様の成分が組成物に完全に存在しない又は当技術分野で一般的に使用される技術によって測定可能な任意の量で存在しないところのそれらの実施形態を包含する。
本開示は、下記の添付図面を参照する。
図1は、メラノイジン画分を含む化粧品組成物の調製の実施態様を示す。
本発明は、その分子量によって特徴付けられるメラノイジン画分の化粧品組成物における使用を提供する。最も広義には、該メラノイジンは、200ダルトン(Da)~300キロダルトン(kDa)の重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられる。該メラノイジンは例えば、1~300kDa、例えば1~200kDa、1~100kDa、又は望ましくは10~100kDa、の重量平均分子量を有しうる。例えば、特定の顔料効果又は光吸収効果が所望される場合に、より狭く定義された分子量、例えば10~30kDa、30~50kDa、50~100kDa又は100~20 kDa、を有するメラノイジン画分を使用することが現実的にありうる。2以上のメラノイジン画分が存在しうることがまた想定される:例えば、10~30kDaの重量平均分子量を有するメラノイジンに基づく第1の画分は、化粧品組成物において、50~100kDa又は100~200kDaの重量平均分子量を有するメラノイジンに基づく第2の画分と組み合わされうる。
本開示は、該メラノイジン画分を得る為の他の手段を排除しないが、本発明は、少なくとも1つのメラノイジン画分を食品から得る方法であって、
a)メラノイジンを含む粒状食品を用意すること、
b)該粒状食品をpH7超の水性抽出剤溶液で処理して、水性相中で溶質としてメラノイジンを抽出すること、
c)該水性相を該残留処理された粒状食品から物理的に分離すること、
d)該水性相の分散された成分又は溶解された成分を分子量に基づいて分画すること、及び、
e)該分画された水性相を脱水して、それからから少なくとも1つの固体メラノイジン画分を得ること
の工程を含む、上記の方法を提供する。
工程a)に提供されうる例示的な粒状食料源は、コーヒー、ココア、パン、麦芽、大麦、ブルワーの使用済み穀物(BSG:Brewers Spent Grain)、大豆、肉及び蜂蜜を包含する。上記のコーヒーそれ自体は、焙煎コーヒー豆、コーヒー粉、使用済みコーヒー粉(SCG:spent coffee grounds)、コーヒーシルバースキン(CS:coffee silverskin)、及び粒状コーヒー抽出物によって構成されうる。ブルワーの使用済み穀物(SBG:Spent Brewers Grains)は、ビール及び、他の麦芽製品、例えば麦芽エキス及び麦芽酢、の製造の為に、発芽され且つ乾燥された穀物の加工後に残る固形の残留物である。大麦は醸造の為に使用される主な穀物であるが、ビールは、小麦、トウモロコシ、米、モロコシ及びキビからまた作られる。使用済みコーヒー粉(SCG)は、インスタントコーヒー調製の為にコーヒー粉を熱湯又は蒸気で処理する間に得られる残留物である。コーヒーシルバースキン(CS)は、焙煎プロセスの副産物として得られる生コーヒー豆の外層の薄い外皮である。
本開示において、粒状食品が微粉化されることが好ましい。独立して又は追加的に、該粒状食品は、使用済みコーヒー粉及びブルワーの使用済み穀物(BSG:Brewers Spent Grain)から選択されることが好ましい。
微粉化された使用済みコーヒー粉が特に好まれることが留意されうる。この実施態様に関して、本方法は、工程b)に先行する少なくとも1つの前処理工程を含みうる。例えば、室温超、例えば50~100℃、の温度条件にさらすことによって、使用済みコーヒー粉を乾燥させることが有利でありうる。この乾燥段階の代わりに又はそれに加えて、該使用済みコーヒー粉が脱脂されうる。該粉中に存在する脂質及び/又は油の少なくとも一部は、適切な溶媒を使用して抽出されうる。超臨界流体となるような圧力及び温度条件で適用される二酸化炭素について言及されうる。
処理工程b)は、下記の段階の実施を提供する任意の方法を使用して実施されうる:(1)用意された又は前処理された粒子の固体マトリックス内への水性抽出剤の浸透;(2)該水性抽出剤への溶質の溶解;(3)固体マトリックスからの溶質の拡散;及び、(4)抽出された溶質の収集。好適な方法は、下記を包含するが、これらに限定されない:遠心分離;解離(maceration);パーコレーション(percolation);煎じ出し(decoction);還流抽出;加圧された液体抽出;超音波支援抽出(ultrasound assisted extraction);マイクロ波支援抽出(microwave assisted extraction);パルス電場抽出(pulsed electric field extraction);及び水素蒸留。例えば、好適な遠心分離法は、該粒状食品に水性抽出剤を添加し、引き続き、500~5000の重力(G)を5~60分間、5~30℃の温度で適用することを含みうる。次に、メラノイジンを含む上清が集められうる。更なる例において、該粒状食品は、100℃~200℃の温度で、10~120分、例えば20~60分、の期間、加圧液体抽出によって処理されうる。
メラノイジンの拡散性及び溶解性を高める要因は、メラノイジンの抽出を容易にする。ここで、水性処理溶液は、7を超えるが12以下又は10以下のpHを有することが好ましい。該水性処理溶液は、これらの好ましいpH範囲の代わりに又はそれに加えて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア(NH3(水性))、及び水酸化カルシウムのうちの少なくとも1つを含むアルカリ性溶液でありうる。
水性抽出剤溶液中の水混和性溶媒の存在は排除されない。しかしながら、そのような水混和性溶媒は、水性抽出剤溶液の20重量%超で構成すべきでない。
残留処置された粒状食品からの水性相を水性相から分離した後(工程c))、例えば濾過、沈殿又はデカンテーションにより、分散された成分又は溶解された成分がそれらの分子量に基づいて画分化する。任意的に水性溶液又は分散液の濃縮が先行してもよいこの画分化は、必要な分子量カットオフ膜を使用した限外濾過によって行われ得、その技術は、その後さらに処理されうる複数の残留物を生じる。画分化はまた、遠心分離又ははサイズ排除クロマトグラフィーによって行われうる。画分化されるべき化合物の最小分子量を好適に選択することにより、得られた残留物からカフェイン(分子量 194 da)を実質的に排除することができることが認識されるであろう。
次に、画分化された生成物、例えば上述された残留物、は、水除去工程に付され、そして、メラノイジン画分を固体形態で生じる。言及されうる好適な脱水方法は、凍結乾燥、噴霧乾燥、対流乾燥、照射乾燥及び真空乾燥を包含する。該得られた固体メラノイジン画分は、1~500μmの平均粒径(d50)を有する粒子として提示されうる。必要に応じて、粒子凝集体が粉砕されて、この粒子サイズを達成しうる。
本明細書に添付の図1に示されている通り、分子量に基づいて画分化された、分離され且つ乾燥されたメラノイジンが更なる成分と組み合わされて、化粧品組成物を与える。更なる成分は、添付の図において結合剤、溶媒及び添加剤であるとして特定されている。これは、添加される成分の正確な性質が化粧品組成物のタイプ及び形態に依存する為に、限定を意図するものでない。任意の添加成分により、化粧品として許容される組成物の形成を結果として生じる必要がある。
本開示の組成物は、様々な成分と任意の補助成分とを所定の量で単純に混合することによって処方される。このことは、当技術分野で知られている混合技術のいずれかを使用して行われうる。しかしながら、粒子成分、油性成分の均一な分散を確保する為に、材料が手によって混合するのでなく、代わりに機械により混合すること、すなわち、例えばスタティックミキサー又はダイナミックミキサー、により混合すること、が好ましいことは確かである。ここで、該化粧品組成物は、水中油型エマルジョン(oil-in-water emulsion)、並びに、水及び水系成分(water and water-borne ingredients)である。ここで、該化粧品組成物は、油中水型エマルジョン(water-in-oil emulsion)である。
必要に応じて、該組成物は、それらの施与の十分前に調製されうる。しかしながら、水性化粧品組成物の興味深い代替的な実施形態において、濃縮された組成物は最初に、成分を、施与時に該組成物中に存在するであろう水の一部のみと混合することによって得られ得、次に、その施与の直前に、該濃縮された組成物が、残りの水で希釈されうる。そのような濃縮された組成物は、水のみで希釈することによって変換されることができる単一パッケージ濃縮物として、又はマルチパート濃縮物(multi-part concentrates)として調製され、そして保存され得、これらのうちの2つ以上が組み合わされ、そして希釈されて、本発明に従う完全な作用組成物を形成しなければならない。任意の希釈は、水、特に脱イオン水及び/又は脱イオン水(demineralized water)、を混合下で添加することによって簡単に行われうる。該組成物は、すすぎの流れの中で同様に調製され得、それによって、1以上の濃縮物の1以上の流れが水の連続的な流れ内に注入される。
本開示の様々な特徴は、下記の例示的な実施態様において説明されるが、それらは代表的であることを意図しており、限定するものではない。
例示的な実施態様1:水性染毛剤組成物
本開示書の重要な実施態様において、水性染毛剤組成物であって、
a)メラノイジン、ここで、該メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量を有する、及び、
b)湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、pH調節剤、界面活性剤、増粘剤、抗菌剤及び香料からなる群から選択される少なくとも1つの助剤
を含む上記の水性染毛剤組成物が提供される。
成分a)は好ましくは、本明細書において上記に定義された且つ添付の特許請求の範囲で定義された抽出プロセスから得られる。例えば、本発明の染毛剤組成物は、該組成物の重量に対して、
5~20重量%のa)メラノイジン、ここで、該メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量を有する、
5~40重量%の、b)湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、pH調節剤、界面活性剤、増粘剤、抗菌剤及び香料からなる群から選択される少なくとも1つの助剤、並びに、
40~90重量%の水
を含む。
成分b)は、上記の剤によって提供される利益又は該剤の想定される作用機序に基づいて分類を提示することが留意されるであろう。この分類は便宜上行われている。所与の化学成分、例えばアンモニア、は、複数の利点を提供したり又は複数の作用機序を介して作用したりしうる。
水性染毛剤組成物に関して、該組成物は、該組成物の重量に対して、40~90重量%、好ましくは40~80重量%、より好ましくは55~75重量%、の水を含むことが好ましい。代替的な、しかし相互に排他的ではない特徴付けにおいて、水性染毛剤組成物は、25℃でブルックフィールド粘度計(Brookfield viscometer)を使用して測定される場合に、0.005~50Pa.sの粘度によって定義されうる。
単独で又は組み合わせて使用されうる例示的な湿潤剤は、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3-ブチレングリコール、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、PEG/PPG-ブロックコポリマー、及び、PEG/PPG-ランダムコポリマーを包含するが、これらに限定されない。代表的なPEG/PPG-ランダムコポリマーは、PEG/PPG-8/17である。
例示的な膨潤剤は、アンモニア及びモノエタノールアミン(MEA)を包含する。アンモニアは、含まれる場合、水中のアンモニアの弱塩基性水溶液を含むアンモニア溶液NH3(水性)として本発明の水性組成物中に存在し、それは、当技術分野において、水酸化アンモニウム、アンモニア水(ammonia water)、アンモニア液(ammonia liquor)、アンモニア水(aqua ammonia)、水性アンモニア(aqueous ammonia)、又は単にアンモニアと云われうる。語「水酸化アンモニウム」は、[NH4 +][OH-]の組成を有する塩基を示唆するが、これらのイオンがアンモニア溶液中のアンモニアの総量のかなりの割合を構成しない限り、極端に希薄なアンモニア溶液の場合を除き、NH4OHのサンプルを分離することは事実上不可能である。
単独で又は組み合わせて使用されうる例示的な浸透剤は、C1~C6アルキル基を有する一価アルコール、例えば、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール及び2-ブタノール;3~8個の炭素原子を有する多価アルコール、例えば、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ヘプタンジオール、ヘプタントリオール、オクタンジオール、オクタントリオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン及びジエチレングリコールモノエチルエーテル;上記の多価アルコールのエステル;室温で液体であるN-アルキルピロリドン、例えば、N-メチル-2-ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、N-プロピル-2-ピロリドン、N-ブチル-2-ピロリドン、及びN-シクロヘキシル-2-ピロリドン;C2~C6アルキレンカーボネート、例えばエチレンカーボネート及びプロピレンカーボネート;芳香族アルコール、例えば、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、シンナミルアルコール、p-アニシルアルコール、p-メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2-ベンジルエタノール及びβ-フェニルエチルアルコールを包含する。2-プロパノール、1,2-ヘキサンジオール及びベンジルアルコールが好ましいものであると言及されうる。
pH調整剤の例は、鉱酸、例えばリン酸;ヒドロキシカルボン酸、例えば、乳酸、グリコール酸、クエン酸、3-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ酪酸、2-ヒドロキシブタン二酸、2,3-ジヒドロキシブタン二酸、3-ヒドロキシ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、6-ヒドロキシカプロン酸、及びそれらのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、アンモニア;アルカリ金属水酸化物;アルカリ金属カーボネート;アルカリ金属ビカルボネート;アルカリ土類金属水酸化物;アルカリ土類金属カーボネート;及び、アルカリ土類金属ビカルボネートを包含する。
本発明の水性染毛剤組成物は典型的には、該組成物の重量に対して、10重量%以下、例えば5重量%以下、又は3重量%以下、の界面活性剤を含む。本明細書において、分散相の乳化と、施与された組成物の許容可能な広がりの両方の為に、多種多様な界面活性剤が使用されうるが、望ましい界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、泡立たない界面活性剤、乳化剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。米国特許公報第6,280,757号明細書(McAtee等)は、好適な界面活性剤に関する有益な開示を提供する。
陰イオン界面活性剤:本発明の組成物において有用性を有する陰イオン界面活性剤の非限定的な例は、米国特許公報第3,929,678号明細書(Laughlin等)及び米国特許公報第4,557,853号明細書に開示されている。下記からなる群から選択される陰イオン界面活性剤が言及されうる:i)8~36個、又は8~24個、の炭素原子を有する脂肪酸に基づく脂肪酸石鹸;ii)モノアルキル、ジアルキル、及びトリアルキルホスフェート塩;iii)サルコシン酸塩、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム及びココイルサルコシンナトリウム;iv)硫酸塩、例えばそれらのアルキル及びアルキルエーテル硫酸塩、ここで、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、セチル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウムが言及されうる;v)イセチオネート、例えば、ラウロイルイセチオネートナトリウム及びココイルイセチオネートアンモニウム;vi)タウリン酸塩、例えば、ラウロイルメチルタウリンナトリウム及びココイルメチルタウリンナトリウム;vii)乳酸塩;例えば、ラウロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸トリエタノールアミン及びカプロイル乳酸ナトリウム;viii)グルタミン酸塩、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム及びココイルグルタミン酸ナトリウム;並びに、それらの混合物。
非イオン性界面活性剤:本開示において有用性を有する好適な非イオン性界面活性剤は下記を包含する:アルキルグルコシド;アルキルポリグルコシド;ポリヒドロキシ脂肪酸アミド;アルコキシル化された脂肪酸エステル;スクロースエステル;アミンオキシド;並びに、それらの混合物。例えば、C8~C14のグルコースアミド、C8~C14のアルキルポリグルコシド、スクロースココエート、スクロースラウレート、ラウラミンオキシド及びココアミンオキシド、並びにそれらの混合物が言及されうる。
両性界面活性剤:本明細書において使用される場合、語「両性界面活性剤」は、両性イオン界面活性剤を包含することがまた意図されている。単独で又は組み合わせて使用されうる有用な両性界面活性剤は、下記を包含するが、これらに限定されない:脂肪族第二級アミン及び第三級アミンの誘導体、好ましくは、ここで、窒素はカチオン状態にあり、及び少なくとも1つの脂肪族ラジカルはイオン化可能な水可溶化基、例えば、カルボキシル基、スルホネート基、スルフェート基、ホスフェート基又はホスホネート基;ベタイン;サルテイン;ヒドロキシサルタイン;アルキルイミノアセテート;イミノジアルカノエート;及び、アミノアルカノエートを含む。
泡立たない界面活性剤:本発明の染毛剤組成物は慣用的に、クレンジング機能を有することが意図されていないことを考えると、それ故に、該染毛剤組成物は泡系である必要はなく、且つ泡立たない界面活性剤を含むことができる。本明細書において有用性を有する例示的な泡立たない界面活性剤は下記を包含する:ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20);ポリソルベート60;ポリソルベート80;ポリオキシエチレン20ソルビタントリオレエート(ポリソルベート85);ステアレス(Steareth)-20;セテス(Ceteth)-10;セテアレス(Ceteareth)-20;リン酸セチル;セチルリン酸カリウム;ジエタノールアミンセチルホスフェート;ステアリン酸グリセリル;PPG-2-メチルグルコースエーテルジステアレート;及び、PEG-100ステアレート。
乳化剤系:上記に加えて、1以上の乳化剤の使用が本開示において排除されない。下記の乳化剤混合物が言及されうる:ISPから入手可能なPROLIPID(登録商標)141(ステアリン酸グリセリル、ベヘニルアルコール、パルミチン酸、ステアリン酸、レシチン、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール及びセチルアルコール);ISPから入手可能なPROLIPID(登録商標)151(ステアリン酸グリセリル、セテアリルアルコール、ステアリン酸、1-プロパナミウム、3-アミノ-N-(2-(ヒドロキシエチル)-N-N-ジメチル、N-C(16-18)アシル誘導体、塩化物);Crodaから入手可能なPOLAWAX(登録商標)NF(乳化ワックスNF);Crodaから入手可能なINCROQUAT(登録商標)BEHENYL TMS(硫酸ベヘントリモニウム及びセテアリルアルコール);並びに、Gattefosseから入手可能なEMULLIUM(登録商標)DELTA(セチルアルコール、ステアリン酸グリセリル、peg-75ステアレート、セテス(ceteth)-20及びステアレス(steareth)-20)。
本開示の水性染毛剤組成物は、該組成物の重量に対して、0~10重量%、例えば0~5重量%、の1以上の増粘剤を含みうる。該増粘剤は下記から選択されうる:i)カルボン酸ポリマー、例えば、B.F.Goodrichから入手可能なCARBOPOL(登録商標)900シリーズのそれらのメンバー;ii)アクリレート/C10~C30アルキルアクリレートクロスポリマー、例えば、B.F.Goodrichから入手可能なCARBOPOL(登録商標)1342、CARBOPOL(登録商標)1382,PEMULEN(登録商標)TR-1及びPEMULEN(登録商標)TR-2;iii)架橋されたポリアクリレートポリマー、それは、カチオン性又は非イオン性ポリマーでありうる;iv)ポリアクリルアミドポリマー、特には非イオン性ポリアクリルアミドポリマー;iv)アクリルアミド及び置換されたアクリルアミドと、アクリル酸及び置換されたアクリル酸とのマルチブロックコポリマー;v)多糖類、例えばスクレログルカンを包含する多糖類、セルロース及びセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース及びアルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテル;vi)加工デンプン;vii)ガム、例えば、キサンタンガム、アカシアガム、アルギニン、アルギン酸ナトリウム、ローカストビーンガム及びグアーガム;viii)タンパク質、例えばコラーゲン、卵白及びゼラチン;並びに、それらの混合物。
本開示の水性染毛剤組成物は、該組成物の重量に対して、0~5重量%、好ましくは0~2重量%、の少なくとも1つの抗菌剤を含みうる。該組成物に含まれる抗菌剤又は各抗菌剤は、水中に不溶性である結晶性微粒子であることが好ましい。例示的な抗菌剤は、下記を包含するが、これらに限定されない:硫黄;ピロクトンオラミン;米国特許公報第2,694,668号明細書、米国特許公報第3,152,046号明細書及び米国特許公報第4,089,945号明細書に記載されている硫化セレン;並びに、米国特許公報第3,753,196号明細書、米国特許公報第4,345,080号明細書、米国特許公報第4,323,683号明細書及び米国特許公報第4,470,982号明細書に記載されているピリジンチオン塩。
該水性染毛剤組成物中に含まれうる香料の例は、バニリン、桂皮アルコール、ヘリオトロピン、クマリン、2-メチル-3-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-プロパナール、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ベンズアルデヒド、アニシルアルコール、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド、酢酸ヘリオトロピル、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェノキシエチルアルコール、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フラネオール、シュガーラクトン、メントール、エチルジグリコール、酢酸ベンジル、リナロール、カンフル、テルピネオール、シトロネロール、ゲラニオール、2,6-ノナジエノール、メチルオクチルカーボネート、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール、及びノナナールを包含する。
本組成物の染毛剤は、慣用的な手段、例えば、指による接触によるもの、手によるもの、ブラシによるもの、又は別の器具によるもの、任意的に、熱エネルギー又は好適な電磁放射を送達する手段と連携するものを包含する慣用的な手段、を使用して、毛幹の少なくとも一部に施与されうる。1以上の該組成物は、濡れた髪又は乾いた髪に施与されうる。施与される量は、髪の太さ及び長さ、並びに目的の効果に応じて変わりうる。
1以上の染毛剤組成物は、毛の実質的に全てに施与されてもよく、又は代替的には、毛の一部に施与されてもよい。一つの実施態様において、該組成物は、頭皮に近接する毛の部分、例えば、頭皮に近接する0~10cm又は0~5cmに施与されうる。このことは、新しく成長した毛の根元の色を変更するユーザにとって望ましい場合がある。
例示的な実施態様2:タトゥインク
本開示書の重要な実施態様において、水性タトゥーインク組成物であって、
a)少なくとも1つの着色剤、ここで、該少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、該メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量を有する、
任意的に、b)少なくとも1つの共溶媒、並びに、
c)結合剤、増粘剤、pH調節剤、界面活性剤、保湿剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗酸化剤、防腐剤及び局所麻酔薬からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤
を含む、上記の水性タトゥーインク組成物が提供される。
着色剤成分a)中に存在するメラノジンは好ましくは、本明細書において上記に定義された且つ添付の特許請求の範囲で定義された抽出プロセスから得られる。着色剤成分a)は、得られるべき色彩効果に応じて、該メラノイジンを含みうるか、該メラノイジンから本質的になりうるか、又は該メラノイジンからなりうることに留意されたい。
好ましい実施態様において、本発明の水性タトゥーインク組成物は、該組成物の重量に対して、
10~40重量%の水、
30~60重量%のa)該少なくとも1つの着色剤、ここで、該少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、該メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量を有する、
0~15重量%のb)該共溶媒、並びに、
5~15重量%の、c)結合剤、増粘剤、pH調節剤、界面活性剤、保湿剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗酸化剤、防腐剤及び局所麻酔薬からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤
を含む。
成分c)は、上記の剤によって提供される利益又は該剤の想定される作用機序に基づいて分類を提示することが留意されるであろう。この分類は便宜上行われている。例えば、所与の化学成分、例えばポリエチレングリコール、は、複数の利点を提供したり又は複数の作用機序を介して作用したりしうる。この点に関して、メラノイジンそれ自体が色素機能を提供し、並びに抗菌剤、抗炎症剤及び抗酸化剤として作用し、並びにそれによってこれらの機能を有する補助成分を提供する必要性を最小限にすることができることが本明細書において繰り返される。
本発明の水性タトゥーインク組成物は、上述されたメラノイジンに加えて更なる着色剤を含むことができる。上記の着色剤は必然的に水溶性又は水分散性であり、且つ下記から選択されうる:無機顔料;有機顔料;天然色素;合成色素;及び、それらの組み合わせ。天然又は合成色素を金属塩で沈殿させることによって得られる、有機、ラッカー又はラッカー顔料(「レーキ顔料」)の使用がまた考えられる。しかしながら、配合物は金属粒子を実質的に含まない、及び/又はマイクロカプセル化された着色剤を実質的に含まないことが好ましい。
完全を期する為に、例示的な無機顔料は、金属酸化物、例えば、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、アナターゼ(anatase)、板チタン石(brookite)、ルチル(rutile)、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化コバルト、酸化セリウム、酸化ニッケル、クロム酸化物、ニッケルクロム酸化物、亜鉛酸化物及び複合酸化物;金属水酸化物、例えば、水酸化カルシウム、水酸化鉄、水酸化アルミニウム、水酸化クロム、水酸化マグネシウム、及び複合金属水酸化物;プルシアンブルー(Prussian blue);硫化鉄;マンガンバイオレット;カーボンブラック;雲母;及び、カオリンを包含するが、これらに限定されない。
該水性タトゥーインク組成物は、少なくとも1つの水混和性有機共溶媒を含みうる。存在する場合、水及び該少なくとも1つの水混和性有機溶媒は、20:80~80:20、例えば30:70~70:30、の重量比で混合されるべきである。上記の比率を相互に排除することが意図されるものでない好ましい追加の記述において、この部分に含まれる水混和性有機溶媒又は複数の水混和性有機溶媒の混合物が選択され、そして、水/溶媒の組み合わせの表面張力を室温で64dynes/cm未満に下げるのに十分な量の水に添加されることが好ましい。
本発明の上記少なくとも1つの水混和性有機溶媒は、下記からなる群から選択されうる:C1~6 アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、n-ペンタノール;シクロペンタノール;シクロヘキサノール;ジオール、特に、2~12個の炭素原子を有するジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,5-ペンタンジオール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、しかしまた、チオジグリコール並びにオリゴアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールを含むもの、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール;トリオール、例えば1,2,6-ヘキサントリオール;ケトン及びケトンアルコール、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、2-ペンタノン、3-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン及びジアセトンアルコール;テトラヒドロフラン;ジオキサン;2~12個の炭素原子を有するジオールのモノ-C1~4-アルキルエーテル、例えばエチレングリコールモノ-(C1~C4)-アルキルエーテル、プロピレングリコールモノ-(C1~C4)アルキルエーテル、及び特に、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル;ジエチレングリコールモノ-(C1~C4)アルキルエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル及びジエチレンモノブチルエーテル;ジプロピレングリコールモノ-(C1~C4)アルキルエーテル、例えば、ジプロピレングリコールN-プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル及びジプロピレングリコールモノブチル;プロピレングリコールフェニルエーテル;直鎖アミド、例えばN,N-ジメチルホルムアミド及びN,N-ジメチルアセトアミド;環状アミド、例えば2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、カプロラクタム及び1,3-ジメチルイミダゾリドン;糖エステル、例えばジメチルイソソルビド;環状エステル、例えば化プロラクトン;並びに、スルホキシド、他例えば、ジメチルスルホキシド及びスルホラン。上記の少なくとも1つの水混和性溶媒は好ましくは、アセトン、ジアセトンアルコール、イソプロピルアルコール、及びそれらの混合物から選択される。
この配合物中の水不混和性有機溶媒の存在は、厳密に排除されるわけではないが、好ましい実施態様を表すものでない。むしろ、該配合物が水不混和性有機溶媒を本質的に含まず、そのため、単一の連続水性相として存在することが好ましい。
上述された成分c)に関して、結合剤(binders)(又は結合剤(binding agents))は、該組成物の重量に対して、5重量%以下の量で存在しうる水性タトゥーインク組成物の通常の成分を表す。該結合剤は、粒状着色剤を互いに結合する不揮発性成分であり、且つそうすることで、針及び同様の注入手段を使用してインクを真皮内(intra-dermal)又は表皮内(intra-epidermal)に導入することを容易にする。単独で又は組み合わせて使用されうる例示的な結合剤は、下記を包含するが、これらに限定されない:ポリビニルピロリドン(PVP)、特には1~3000kDaの重量平均分子量を有するポリビニルピロリドン;ポリエチレングリコール(PEG)、特には0.2~6kDaの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール(PPG)、特には0.2~6kDaの重量平均分子量を有するポリプロピレングリコール;PEG/PPGブロックコポリマー、特には5~15kDaの重量平均分子量を有するPEG/PPGブロックコポリマー;PEG/PPG-ランダムコポリマー;及び、シェラック樹脂。
該水性タトゥーインク組成物は典型的には、該組成物の重量に対して、5重量%以下、例えば3重量%以下、の界面活性剤を含む。分散相の乳化と、施与された組成物の許容可能な広がりの提供の両方の為に、多種多様な界面活性剤が本明細書において使用されうるが、望ましい界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、泡立たない界面活性剤、乳化剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。例示的な実施態様1の為に提供される界面活性剤に関する開示が適用可能であると考えられ、且つ参照によって本明細書内に組み込まれる。
pH調節剤の例:鉱酸、例えばリン酸;ヒドロキシカルボン酸、例えば、乳酸、グリコール酸、クエン酸、3-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ酪酸、2-ヒドロキシブタン二酸、2,3-ジヒドロキシブタン二酸、3-ヒドロキシ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、6-ヒドロキシカプロン酸、及びそれらのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩;アンモニア;アルカリ金属水酸化物;アルカリ金属カーボネート;アルカリ金属ビカルボネート;アルカリ土類金属水酸化物;アルカリ土類金属カーボネート;及び、アルカリ土類金属ビカルボネートを包含する。
この実施態様の配合物は、該組成物の重量に対して、0~5重量%、好ましくは0~3重量%の1以上の増粘剤を含みうる。上記の増粘剤は下記から選択されうる:i)カルボン酸ポリマー、例えば、B.F.Goodrichから入手可能なCARBOPOL(登録商標)900シリーズのそれらのメンバー;ii)アクリレート/C10~C30アルキルアクリレートクロスポリマー、例えば、B.F.Goodrichから入手可能な、CARBOPOL(登録商標)1342、CARBOPOL(登録商標)1382、PEMULEN(登録商標)TR-1及びPEMULEN(登録商標)TR-2;iii)架橋されたポリアクリレートポリマー、それは、カチオン性又は非イオン性ポリマーでありうる;iv)ポリアクリルアミドポリマー、、特には非イオン性ポリアクリルアミドポリマー;iv)アクリルアミド及び置換されたアクリルアミドと、アクリル酸及び置換されたアクリル酸とのマルチブロックコポリマー;v)多糖類、例えばスクレログルカンを包含する多糖類、セルロース及びセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース及びアルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテル;vi)加工デンプン;vii)ガム、例えば、キサンタンガム、アカシアガム、アルギニン、アルギン酸ナトリウム、ローカストビーンガム及びグアーガム;viii)タンパク質、例えばコラーゲン、卵白及びゼラチン;並びに、それらの混合物。
当技術分野において知られている通り、湿潤剤(humectants)(又は保湿剤(moisturizing agents))は、その重量に対して大量の水を保持することができる水結合特性を備えた化粧品成分である。保湿剤は通常、油よりも水に溶けやすい性質がある。本配合物における使用の為の好適な湿潤剤に関する参考文献は、国際特許出願公開第WO98/22085号パンフレット、国際特許出願公開第WO98/18444号パンフレット及び国際特許出願公開第WO97/01326号パンフレットを包含する。本明細書において使用する為の例示的な保湿剤は下記を包含する:アミノ酸;コラーゲンアミノ酸又はペプチド;ケラチンアミノ酸;シルクアミノ酸;尿素;グリコサミノグリカン;N-アセチルグルコサミン;グリセリン;グリセリンのポリエチレングリコールエーテル;並びに、ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸、アスパラギン酸、グルクロン酸及びグルタミン酸のアルカリ金属塩。
この実施態様の配合物は、該組成物の重量に対して、0~5重量%、好ましくは0~2重量%、の少なくとも1つの抗菌剤を含みうる。該組成物に含まれる抗菌剤又は各抗菌剤は、水に不溶性である結晶性微粒子であることが好ましい。例示的な抗菌剤は、下記を包含するが、これらに限定されない:硫黄;ピロクトンオラミン;米国特許公報第2,694,668号明細書、米国特許公報第3,152,046号明細書及び米国特許公報第4,089,945号明細書に記載されている硫化セレン;並びに、米国特許公報第3,753,196号明細書、米国特許公報第4,345,080号明細書、米国特許公報第4,323,683号明細書及び米国特許公報第4,470,982号明細書に記載されているピリジンチオン塩。
この実施態様の配合物は、該組成物の重量に対して、0~2重量%の少なくとも1つの抗炎症剤を含みうる。単独で又は組み合わせて使用されうる好適な抗炎症剤は、ビタミンF;ビタミンE;不飽和脂肪酸;ルチン;イオフラボノイド;コーヒー酸フェネチルエステル;沙棘油(sea buckthorn oil);オリーブ油;ホホバ油;カモミールエッセンシャル油;カモミール抽出物;ウィッチヘーゼル(witch hazel)(Hamamelis virginiana)抽出物;ビートの根抽出物(beetroot extract);わさび抽出物;タンポポ抽出物;カムグク抽出物(Gamguk extract)(Chrysanthemum indicum);スクバグイ抽出物(Sukbagui extract);ベタメタゾン;デキサメタゾン;及び、それらの混合物を包含する。前述された抽出物は、既知の方法、例えば、熱水又はアルコール抽出プロセスを包含する既知の方法、によって得られうる。ウィッチヘーゼル抽出物が好ましいものと言及されうる。
代表的な抗酸化剤は、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンC、ルチン、レスベラトロール、カルノシン酸、キトサン、フラボノイド、ガレート、アントシアニン、及びカロテノイドを包含する。代表的な防腐剤は、カプタン、クロルヘキシジン、ヘキサクロロフェン、トリクロサン、トリアセチン、及びそれらの混合物を包含する。
或る実施態様において、この実施態様の配合物は、該組成物の重量に対して、1重量%以下の少なくとも1つの局所麻酔薬を含みうる。当技術分野において知られている通り、局所麻酔薬は、敏感な神経線維の興奮性を低下させ、ナトリウムイオンチャネルの膜の内側にある結合部位との相互作用を通じてナトリウムイオンの流入をブロックし、従って、興奮の伝導の為に必要な活動電位の発生を防ぐ。本明細書において好ましい局所麻酔薬は、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、アルチカイン、ブピバカイン、ジブカイン、ロピバカイン、エチドカイン、ジクロニン、プロカイン、ベンゾカイン、2-クロロプロカイン、オキシブプロカイン、テトラカイン、フォモカイン、エチドカイン、プラモカイン、レボブピバカイン、オキシプロカイン、ヘキシルカイン、ジブカイン、ピペロカイン、ブタムベン(butamben)、ブタムベンピクレート(butamben picrate)、塩酸ジメチソキン(dimethisoquine hydrochloride)、ジペロドン、ジクロニン、ケタミン、p-ブチルアミノ安息香酸、プラモキシン、及びそれらの医薬的に許容される塩、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。リドカイン及びベンゾカインが好ましいものと言及されうる。この好ましいものは、これらの化合物の医薬的に許容される塩を包含することが意図されている。
本開示のタトゥーインク組成物は、任意の慣用的な技術によって施与されうる。当業者によって認識されるであろう通り、タトゥの施与は、表面汚染物質を除去する為の洗浄による皮膚の準備、及び/又は局所的及び一時的な痛みの軽減を提供する為の麻酔薬の施与によって先行されうる。上述されている通り、局所麻酔薬の予めの施与は、インク組成物それ自体内に含まれる任意の麻酔薬を補いうる。
表皮内(intra-epidermal)タトゥは、着色剤が表皮内に配置されているが、皮膚から拡散せず、且つ皮膚の物理的な破壊又は自然な落屑なしに皮膚から除去できないという点で、「半永久的な着色剤」と見なすことができる。該表皮内(intra-epidermal)タトゥは特に、水、石鹸、アルコール溶媒、又はそれらの組み合わせの作用下では洗い流されない場合がある。
本開示の組成物の表皮への施与は、例えば下記の方法によって達成されうる:針;マイクロニードル;ジェット噴射(jet injection);サーマルマイクロポレーション;エレクトロポレーション;ソノポレーション;又はそれらの組み合わせ。その上、表皮投与の部位は、角質層、透明層、顆粒層、有棘層、及び基底細胞層のうちの1つ以上に対するものでありうる。
本開示を限定する意図はないが、表皮内(intra-epidermal)施与の為の技術は、少なくとも3つの微細な先端を有する針を使用して、毛細管作用の下でインクを真皮内に導入することによって特徴付けられる必要があると考えられ、ここで、該先端は、50~5000分-1の頻度で軸方向に移動する。そのような導入モードの下で、マクロファージは防御反応として真皮内に放出され、しかしながら、インク粒子がマクロファージよりもはるかに大きい場合に、食細胞によって取り囲まれているインク粒子の結果として生じる効果は、インク粒子を真皮内に固定することである。そのような導入モードの下で、インク粒子の一部が繊維芽細胞によって取り込まれ、そして、更なる一部が真皮内のコラーゲン繊維の細胞外マトリックス内に保持されることがまた確認されている。しかしながら、表皮内に沈着したインクは、表皮細胞が自然に、且つ針によって引き起こされた損傷に対する治癒反応の両方で剥がれ落ちる場合に、失われる。
表皮内(intra-epidermal)施与の為の例示的なタトゥ針は、欧州特許出願公報第EP2454966A1号明細書;米国特許出願公報第US2007/0038181A号明細書(Melamud);米国特許出願公報第US2004/0186501A号明細書(Kuei);米国特許公報第8,764,784号明細書(Crockett);米国意匠公報第866950S1号明細書(Schubert);及び米国意匠公報第888240S1号明細書(Importla)に記載されているものを包含するが、これらに限定されない。
タトゥは永続的なものであることが意図されているが、人々はしばしば自分の体からそれらを取り除こうとすることが認識されている。色素としてのメラノイジンの使用は、これらの化合物が、真皮又は表皮内に導入された酵素及び化学物質、例えば過酸化水素及びオゾン、の標的作用を通じて分解されることができるという利点をもたらすと考えられている。メラノイジンの分解により、色素が「除去可能」になる。
例示的な実施態様3:アイメイクアップとしての使用の為の固形化粧品組成物
本開示書の重要な実施態様において、固形化粧品組成物であって、
a)少なくとも1つの着色剤、ここで、該少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、該メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量を有する、
b)少なくとも1つの構造化剤、並びに、
c)少なくとも1つの増粘剤
を含む上記の固形化粧品組成物が提供される。
本明細書で上に定義された固形化粧品組成物は、顔のメークアップ、例えばアイメークアップ、として特に有用性を有しうることが提案されている。1以上の着色剤成分a)中に存在するメラノイジンは好ましくは、本明細書において上記に定義された且つ添付の特許請求の範囲で定義された抽出プロセスから得られる。着色剤成分a)は、得られるべき色彩効果に応じて、該メラノイジンを含みうること、該メラノイジンから本質的になりうること、又は該メラノイジンからなりうることに留意されたい。
好ましい実施態様において、本発明の固形化粧品組成物は、該組成物の重量に対して、
2~30重量%のa)少なくとも1つの着色剤、ここで、前記少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、該メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、例えば10~100kDa、の重量平均分子量を有する、
4~50重量%のb)少なくとも1つの構造化剤、
4~50重量%のc)少なくとも1つの増粘剤、並びに、
0~90重量%の、d)担体、安定剤、界面活性剤及び保存剤からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤
を含む。
成分d)は、上記の剤によって提供される利益又は該剤の想定される作用機序に基づいて分類を提示することが留意されるであろう。この分類は便宜上行われている。所与の化学成分が、複数の利点を提供したり又は複数の作用機序を介して作用したりしうる。
本固形化粧品組成物は、該組成物の重量に対して、4~50重量%、例えば5~40重量%又は5~30重量%の1以上の構造化剤を含む。
本発明を限定する意図はないが、本発明において有用性を有する上記の構造化剤は、50~150°Cの軟化点を有するワックスを含むか、又は該ワックスからなるべきであり、且つ下記の1以上を包含しうる:i)500~7500の数平均分子量(Mn)を有するポリエチレン;ii)石油ワックス、例えば、パラフィンワックス、オゾケライトワックス(ozokerite wax)、セレシンワックス、アデルワックス(ader wax)、地蝋(earth wax)、マイクロクリスタリンワックス(microcrystalline wax);iii)一酸化炭素と水素とを重合することによって作られた合成ワックス、例えばフィッシャー・トロプシュワックス(Fischer-Tropsch wax);iv)ポリオレフィンワックス;v)水素添加された動物油、魚油又は植物油;並びに、vi)植物及び動物由来のワックス、例えば、ミツロウ、カルナウバロウ、カンデリラロウ、スペルメセチロウ(spermaceti wax)、及びベーベリーロウ(baysberry wax)。
この実施態様の固形化粧品組成物は、該組成物の重量に対して、4~50重量%、例えば5~40重量%又は5~30重量%、の1以上の増粘剤を含みうる。上記の増粘剤は下記から選択されうる:i)カルボン酸ポリマー、例えば、B.F.Goodrichから入手可能なCARBOPOL(登録商標)900シリーズのそれらのメンバー;ii)アクリレート/C10~C30アルキルアクリレートクロスポリマー、例えば、B.F.Goodrichから入手可能な、CARBOPOL(登録商標)1342、CARBOPOL(登録商標)1382、PEMULEN(登録商標)TR-1及びPEMULEN(登録商標)TR-2;iii)架橋されたポリアクリレートポリマー、それは、カチオン性又は非イオン性ポリマーでありうる;iv)ポリアクリルアミドポリマー、、特には非イオン性ポリアクリルアミドポリマー;iv)アクリルアミド及び置換されたアクリルアミドと、アクリル酸及び置換されたアクリル酸とのマルチブロックコポリマー;v)多糖類、例えばスクレログルカンを包含する多糖類、セルロース及びセルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース及びアルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテル;vi)加工デンプン;vii)ガム、例えば、キサンタンガム、アカシアガム、アルギニン、アルギン酸ナトリウム、ローカストビーンガム及びグアーガム;viii)タンパク質、例えばコラーゲン、卵白及びゼラチン;並びに、それらの混合物。
該固形化粧品組成物は、施与時に、着色剤としてのメラノイジン成分を含む膜を残す機能を有する担体を50重量%以下含みうる。例示的な担体は下記を包含する:水;水混和性溶媒;水不混和性溶媒;揮発性シリコーン、例えば、Todd等,“Volatile Silicone Fluids for Cosmetics”,Cosmetics and Toiletries,91:27-32 (1976)に記載された揮発性シリコーン;不揮発性有機流体;及び、不揮発性シリコーン流体。語「揮発性シリコーン」は、周囲条件下で測定可能な蒸気圧を有するシリコーン物質を云う。シクロメチコンは重要な例である。
完全を期する為に、不揮発性有機流体の非限定的な例は下記を包含する:鉱油、PPG-14ブチルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、ワセリン(petrolatum)、ステアリン酸ブチル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、C12~15の安息香酸アルキル(例えば、Finsolv.TM.)、ジプロピレングリコールジベンゾエート、PPG-15安息香酸ステアリルエーテル及びそれらのブレンド(例えば、Finsolv TPP)、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール(例えば、Inolexによって供給されるLexfeel 7)、オクチルドデカノール、イソステアリン酸イソステアリル、安息香酸オクトドデシル、乳酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、イソノニル/イソノノエート、イソエイコサン、ネオペンタン酸オクチルドデシル、水素化されたポリイソブタン、及びステアリン酸イソブチル。米国特許公報第6,013,248号明細書(Luebbe等)及び米国特許公報第5,968,489号明細書(Swaile等)が、この文脈において有益な参考を提供すると考えられる。
該固形化粧品組成物は典型的には、該組成物の重量に対して、5重量%以下、例えば3重量%以下、の界面活性剤を含む。分散相の乳化と、施与された組成物の許容可能な広がりの提供の両方の為に、多種多様な界面活性剤が本明細書において使用されうるが、望ましい界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、泡立たない界面活性剤、乳化剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。例示的な実施態様1の為に提供される界面活性剤に関する開示が適用可能であると考えられ、且つ参照によって本明細書内に組み込まれる。
防腐剤がまた、該固形組成物中に存在しうる。その例は、下記を包含する:フェノキシエタノール;C1~C6アルキルパラベン;イミダゾリニル尿素;ジメチルジメチルヒダントイン(dimethydimethoyl hydantoin);N-(3-クロロアリル)ヘキサミニウムクロリド;臭化セトリモニウム;エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム;及び、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)。存在する場合、該防腐剤は典型的には、該組成物の重量に対して、0.5重量%以下、例えば0.01~0.1重量%、の量で添加される。しかしながら、メラノイジンの防腐機能を考えると、該固固形化粧品組成物は防腐剤を実質的に含まなくてもよいことがまた想定される。
本発明の該固形化粧品組成物は、活性なメラノイジンを皮膚の所望の領域に局所施与を提供する為の任意の既知の製品形態又はそうでなければ有効な製品形態として製剤化されうる。そのような製品形態の非限定的な例は、ケーキ、スティック、ペンシル、及びロールオン(roll-ons)を包含する。該固形組成物は一般的に、施与前及び施与間で何らかの構成成分の揮発性化合物の損失を防ぐ為に閉鎖可能であるべき好適なパッケージ又はアプリケータ装置内に貯蔵され、そして分配される。
前述の説明及び例示的な実施態様を考慮すると、当業者は特許請求の範囲から逸脱することなしに、それらの同等の修正が行われることができることが明らかであろう。

Claims (19)

  1. メラノイジンを含む化粧品組成物であって、ここで、前記メラノイジンは、200ダルトン~300キロダルトン(kDa)、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられる、前記化粧品組成物。
  2. 前記組成物が、非粉末固形化粧品組成物、コンパクトパウダー化粧品組成物又は水性液体化粧品組成物である、請求項1に記載の化粧品組成物。
  3. 水性染毛剤組成物であって、
    a)メラノイジン、ここで、前記メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量を有する、及び、
    b)湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、pH調節剤、界面活性剤、増粘剤、抗菌剤及び香料からなる群から選択される少なくとも1つの助剤
    を含む、前記水性染毛剤組成物。
  4. 前記組成物の重量に対して、
    5~20重量%のa)メラノイジン、ここで、前記メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量を有する、
    5~40重量%の、b)湿潤剤、膨潤剤、浸透剤、pH調節剤、界面活性剤、増粘剤、抗菌剤及び香料からなる群から選択される少なくとも1つの助剤、並びに、
    40~90重量%の水
    を含む、請求項3に記載の水性染毛剤組成物。
  5. 水性タトゥーインク組成物であって、
    a)少なくとも1つの着色剤、ここで、前記少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、前記メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量を有する、
    任意的に、b)少なくとも1つの共溶媒、並びに、
    c)結合剤、増粘剤、pH調節剤、界面活性剤、保湿剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗酸化剤、防腐剤及び局所麻酔薬からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤
    を含む、前記水性タトゥーインク組成物。
  6. 前記組成物の重量に対して、
    10~40重量%の水、
    30~60重量%のa)前記少なくとも1つの着色剤、ここで、前記少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、前記メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量を有する、
    0~15重量%のb)前記共溶媒、並びに、
    5~15重量%の、c)結合剤、増粘剤、pH調節剤、界面活性剤、保湿剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗酸化剤、防腐剤及び局所麻酔薬からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤
    を含む、請求項5に記載の水性タトゥーインク組成物。
  7. 固形化粧品組成物であって、
    a)少なくとも1つの着色剤、ここで、前記少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、前記メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量を有する、
    b)少なくとも1つの構造化剤(structurant)、並びに、
    c)少なくとも1つの増粘剤
    を含む、前記固形化粧品組成物。
  8. 前記組成物の重量に対して、
    2~30重量%のa)少なくとも1つの着色剤、ここで、前記少なくとも1つの着色剤はメラノイジンを含み、前記メラノイジンは、200ダルトン~300kDa、好ましくは1~300kDa、より好ましくは1~100kDa、の重量平均分子量を有する、
    4~50重量%のb)少なくとも1つの構造化剤、
    4~50重量%のc)少なくとも1つの増粘剤、並びに、
    0~90重量%の、d)担体、安定剤、界面活性剤及び保存剤からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤
    を含む、請求項7に記載の固形の化粧品組成物。
  9. 前記メラノイジンが、10~100kDaの重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  10. 前記メラノイジンが、10~30kDa、30~50kDa又は50~100kDaのいずれかの重量平均分子量(Mw)を有することによって特徴付けられる、請求項1~9のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  11. カフェインを実質的に含まないことを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  12. 少なくとも1つのメラノイジン画分を食品から得る方法であって、
    a)メラノイジンを含む粒状食品を用意すること、
    b)前記粒状食品をpH7超の水性抽出剤溶液で処理して、水性相中で溶質としてメラノイジンを抽出すること、
    c)前記水性相を前記残留処理された粒状食品から物理的に分離すること、
    d)前記水性相の分散された成分又は溶解された成分を分子量に基づいて分画すること、及び、
    e)前記分画された水性相を脱水して、それから少なくとも1つの固体メラノイジン画分を得ること
    の工程を含む、前記方法。
  13. 前記粒状食品が、使用済みコーヒー粉及びブルワーの使用済み穀物(BSG:Brewers Spent Grain)から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記粒状食品が微粉化される、請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記工程b)が、前記粒子状食品を水酸化ナトリウムの水性溶液で処理することを含む、請求項12~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記工程b)が、遠心分離下で行われる、請求項12~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記分画工程d)が、分子量カットオフ膜を使用する限外濾過、遠心分離又はサイズ排除クロマトグラフィーによって行われる、請求項12~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記脱水工程e)が、凍結乾燥、噴霧乾燥、対流乾燥、照射乾燥及び真空乾燥のうちの少なくとも1つによって行われる、請求項12~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記メラノイジンが、請求項12~18のいずれか1項に記載の方法によって得られる、請求項1~11のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
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