JP2904392B2 - 竪型連続遊星ボールミル - Google Patents
竪型連続遊星ボールミルInfo
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- JP2904392B2 JP2904392B2 JP5344126A JP34412693A JP2904392B2 JP 2904392 B2 JP2904392 B2 JP 2904392B2 JP 5344126 A JP5344126 A JP 5344126A JP 34412693 A JP34412693 A JP 34412693A JP 2904392 B2 JP2904392 B2 JP 2904392B2
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- Japan
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- mill
- pot
- planetary ball
- ball mill
- fixed
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C17/00—Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
- B02C17/04—Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls with unperforated container
- B02C17/08—Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls with unperforated container with containers performing a planetary movement
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は遊星ボールミル、特にミ
ルケーシング内へミルポットを内嵌し、粉砕媒体ととも
に砕料を密封して微粉砕を行う連続式遊星ボールミルに
係る。
ルケーシング内へミルポットを内嵌し、粉砕媒体ととも
に砕料を密封して微粉砕を行う連続式遊星ボールミルに
係る。
【０００２】
【従来の技術】遊星ボールミルの一般構造は主軸の回転
を受けて公転する複数のミルポットを主軸の周囲に均等
（２ヶならば対称的に、３ヶ以上ならば主軸から等距離
放射状に）に配設し、該ミルポット自体も自己の回転軸
を中心に自転するものである。竪型の場合には図５
（Ａ）（Ｂ）にその原理を示しているように、モータ６
ａの駆動力が一対のスプロケット６１ａおよび伝導チェ
ーン６２ａによって主軸２２ａへ伝えられる。主軸に固
定したミル本体へミルポット３１ａに取り付けた自転軸
１０１を回転自在に装着する。一方主軸と同一軸線上に
回転しないよう固定した太陽スプロケット７１ａと自転
軸に周設した遊星スプロケット２４ａとを伝導チェーン
で連結し、自転軸を公転しつつ自転させ自転軸に固定し
たミルポットを転動する。
を受けて公転する複数のミルポットを主軸の周囲に均等
（２ヶならば対称的に、３ヶ以上ならば主軸から等距離
放射状に）に配設し、該ミルポット自体も自己の回転軸
を中心に自転するものである。竪型の場合には図５
（Ａ）（Ｂ）にその原理を示しているように、モータ６
ａの駆動力が一対のスプロケット６１ａおよび伝導チェ
ーン６２ａによって主軸２２ａへ伝えられる。主軸に固
定したミル本体へミルポット３１ａに取り付けた自転軸
１０１を回転自在に装着する。一方主軸と同一軸線上に
回転しないよう固定した太陽スプロケット７１ａと自転
軸に周設した遊星スプロケット２４ａとを伝導チェーン
で連結し、自転軸を公転しつつ自転させ自転軸に固定し
たミルポットを転動する。
【０００３】ミルポットの中に粉砕媒体Ｂと砕料Ｓとを
収容し、モータを回転させると、ミルポット３１ａが公
転しつつ自転し、遠心加速度により粉砕媒体が特有の運
動をして砕料を粉砕する。すなわち通常の転動式ボール
ミルは粉砕媒体のボールと砕料とが１本の転動する円筒
内でカスケード運動を起し、その重力落下による圧潰と
摩滅によって粉砕させるものであるのに対し、遊星ボー
ルミルは高速の公転，自転運動による遠心力と、コリオ
リス力とが相乗的に働いて粉砕速度を抜群に向上させ、
かつ粒度分布の優れた微粉を短時間に得ている。特に、
高速回転による粉砕力は抜群であり、たとえば数ミリサ
イズの珪砂を投入して、僅か数分間稼働しただけで平均
粒径が数ミクロンという微粉を得ることができる。粉砕
が終了すればミルポット３１ａだけを取り外してミルポ
ット内の微粉を回収するのが典型である。
収容し、モータを回転させると、ミルポット３１ａが公
転しつつ自転し、遠心加速度により粉砕媒体が特有の運
動をして砕料を粉砕する。すなわち通常の転動式ボール
ミルは粉砕媒体のボールと砕料とが１本の転動する円筒
内でカスケード運動を起し、その重力落下による圧潰と
摩滅によって粉砕させるものであるのに対し、遊星ボー
ルミルは高速の公転，自転運動による遠心力と、コリオ
リス力とが相乗的に働いて粉砕速度を抜群に向上させ、
かつ粒度分布の優れた微粉を短時間に得ている。特に、
高速回転による粉砕力は抜群であり、たとえば数ミリサ
イズの珪砂を投入して、僅か数分間稼働しただけで平均
粒径が数ミクロンという微粉を得ることができる。粉砕
が終了すればミルポット３１ａだけを取り外してミルポ
ット内の微粉を回収するのが典型である。
【０００４】竪型遊星ボールミルとしては、その他、１
枚の円板をミル本体とし、この円板を貫通する孔へミル
ポットを嵌合して剛性を強化した特開平５−１４６６９
８号公報、ミルケースとミルポットとの間に中空部を設
け、この中空部へ冷、熱の流体を循環させて温度調整機
能を付加した特開平４−４０２４５号公報、駆動可能な
柔軟性無端ベルトによって自転軸、公転軸へ駆動を伝達
する低騒音型の実開平４−１７８３７号公報などが既に
提案されている。
枚の円板をミル本体とし、この円板を貫通する孔へミル
ポットを嵌合して剛性を強化した特開平５−１４６６９
８号公報、ミルケースとミルポットとの間に中空部を設
け、この中空部へ冷、熱の流体を循環させて温度調整機
能を付加した特開平４−４０２４５号公報、駆動可能な
柔軟性無端ベルトによって自転軸、公転軸へ駆動を伝達
する低騒音型の実開平４−１７８３７号公報などが既に
提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】竪型遊星ボールミルと
して提示された従来技術は、その殆どが回分式であり、
横型のような連続式の構成は余り見られないのが実情で
ある。回分式の場合には一旦ミルポット内へ材料を挿入
すれば、厳重に蓋を閉じて密封し所望の時間だけ粉砕作
用に供することができるから、小規模で実験的な用途と
しては適当であるが、ミルポット自体が縦向きであるか
ら粉砕中の重力の影響を排除することは難しく、長時間
密封状態で同じ作用を継続して受けると、内部の位置に
よっては粒度に不均等が現われたり、粉砕だけでなく一
種の反応の進行を目的とするときには品質的な変動が生
じる懸念がある。品質や粒度の均一性から言えば、ミル
ポット内で作用を受ける時間に限定を設け、中間処理し
た材料を再度ミルポットへ供給するという連続的な循環
方式の方が遥かに有利ではないかと考えられる。また、
１回ごとにミルポットの蓋を開いて内部の処理物を排出
し、新しい材料を挿入するという煩瑣な作業が人手に依
存せざるを得ない点も、能率上無視できないマイナスの
要素である。
して提示された従来技術は、その殆どが回分式であり、
横型のような連続式の構成は余り見られないのが実情で
ある。回分式の場合には一旦ミルポット内へ材料を挿入
すれば、厳重に蓋を閉じて密封し所望の時間だけ粉砕作
用に供することができるから、小規模で実験的な用途と
しては適当であるが、ミルポット自体が縦向きであるか
ら粉砕中の重力の影響を排除することは難しく、長時間
密封状態で同じ作用を継続して受けると、内部の位置に
よっては粒度に不均等が現われたり、粉砕だけでなく一
種の反応の進行を目的とするときには品質的な変動が生
じる懸念がある。品質や粒度の均一性から言えば、ミル
ポット内で作用を受ける時間に限定を設け、中間処理し
た材料を再度ミルポットへ供給するという連続的な循環
方式の方が遥かに有利ではないかと考えられる。また、
１回ごとにミルポットの蓋を開いて内部の処理物を排出
し、新しい材料を挿入するという煩瑣な作業が人手に依
存せざるを得ない点も、能率上無視できないマイナスの
要素である。
【０００６】それにも拘らず竪型遊星ボールミルには連
続式が見られないのは、竪型の場合は構成上、回転軸は
片持支持となるため横型の場合の両持支持に比して回転
軸の強度を要求されるという点がネックの一つになって
いる。また、高速回転するミルポット内へ均等に材料を
常時供給し、処理された材料の中から所定の粒度に粉砕
された粒子だけを選択的に回収することは、横型の場合
には最終のバグフィルタに繋がる連続した気流（エアス
ェプト）に乗せて解決できるが、重力という別の要素が
加わる竪型の場合は従来技術の知恵では解決できない課
題の一つとなる。
続式が見られないのは、竪型の場合は構成上、回転軸は
片持支持となるため横型の場合の両持支持に比して回転
軸の強度を要求されるという点がネックの一つになって
いる。また、高速回転するミルポット内へ均等に材料を
常時供給し、処理された材料の中から所定の粒度に粉砕
された粒子だけを選択的に回収することは、横型の場合
には最終のバグフィルタに繋がる連続した気流（エアス
ェプト）に乗せて解決できるが、重力という別の要素が
加わる竪型の場合は従来技術の知恵では解決できない課
題の一つとなる。
【０００７】しかしながら竪型遊星ボールミルを連続式
とすることは、前記の通り多くの利点があり製品の均質
化や粉砕、改質工程の合理化を進める上で、強く求めら
れる技術的課題であることに変りはない。本発明は以上
の課題を克服して優れた作業性と優れた製品の品質を実
現する竪型連続遊星ボールミルの提供を目的とする。
とすることは、前記の通り多くの利点があり製品の均質
化や粉砕、改質工程の合理化を進める上で、強く求めら
れる技術的課題であることに変りはない。本発明は以上
の課題を克服して優れた作業性と優れた製品の品質を実
現する竪型連続遊星ボールミルの提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る竪型連続遊
星ボールミルは、垂直に支持されて公転する回転体２へ
均等に複数個配設され自転する縦向きのミルポット３１
を具えた竪型遊星ボールミルにおいて、ミルポット３１
はその上面を貫通するポット入口３５と、その底面で微
粉の通過だけを許容するポット出口３６をそれぞれ開口
し、該ポット入口３５は公転する回転体２と共回りする
投入ケース１の投入口１１と連通し、ポット出口３６は
架台５上方へ固設した排出ケース４へ連通していること
によって前記の課題を解決した。
星ボールミルは、垂直に支持されて公転する回転体２へ
均等に複数個配設され自転する縦向きのミルポット３１
を具えた竪型遊星ボールミルにおいて、ミルポット３１
はその上面を貫通するポット入口３５と、その底面で微
粉の通過だけを許容するポット出口３６をそれぞれ開口
し、該ポット入口３５は公転する回転体２と共回りする
投入ケース１の投入口１１と連通し、ポット出口３６は
架台５上方へ固設した排出ケース４へ連通していること
によって前記の課題を解決した。
【０００９】また、この構成において、架台５へ垂直に
立設した固定軸７の上端へはミルケーシング３の上端に
固着した遊星歯車２４と噛合する太陽歯車７１を固着し
ていること、さらに加えて、固定軸７と回転軸２２との
間に外部の圧気源と連通する気密室７６を設け、該気密
室と、固定軸、回転軸、ミルケーシング間へそれぞれ介
装した軸受７２、７３、２５、２６に対し、直接または
圧気を噴射する貫通孔２８、２９を連通したこと、乃至
はポット出口３６へは多数のスリット３７を切り込んだ
円錐体３８を取り付けたことなどが何れも課題をより有
効に解決する手段として望ましい。
立設した固定軸７の上端へはミルケーシング３の上端に
固着した遊星歯車２４と噛合する太陽歯車７１を固着し
ていること、さらに加えて、固定軸７と回転軸２２との
間に外部の圧気源と連通する気密室７６を設け、該気密
室と、固定軸、回転軸、ミルケーシング間へそれぞれ介
装した軸受７２、７３、２５、２６に対し、直接または
圧気を噴射する貫通孔２８、２９を連通したこと、乃至
はポット出口３６へは多数のスリット３７を切り込んだ
円錐体３８を取り付けたことなどが何れも課題をより有
効に解決する手段として望ましい。
【００１０】
【作用】投入ケース１の上部から投入された砕料Ｓは、
回転体２と共に公転しているから、その遠心力を受けて
外周側へ移動し、公転しつつ自転しているミルポット３
１のポット入口３５からミルポット内へ供給される。ミ
ルポット内で粉砕またはさらに改質作用を受けた砕料の
うち、所望の粒度に達した微粉だけが選ばれて下方のポ
ット出口３６から排出ケース４へ排出され、排出ケース
から外部へ回収される。
回転体２と共に公転しているから、その遠心力を受けて
外周側へ移動し、公転しつつ自転しているミルポット３
１のポット入口３５からミルポット内へ供給される。ミ
ルポット内で粉砕またはさらに改質作用を受けた砕料の
うち、所望の粒度に達した微粉だけが選ばれて下方のポ
ット出口３６から排出ケース４へ排出され、排出ケース
から外部へ回収される。
【００１１】この基本作用に加え、回転体２は付帯する
投入ケース１とともに架台５の上で垂直に軸支され、上
部では固定軸７に取り付けた太陽歯車７１とミルケーシ
ング３に取り付けた遊星歯車２４とが噛合しているが、
ミルケーシングを円盤状の上下回転体で共通して抱持す
るという安定した構成を採ることにより、従来以上に高
速運転を担持する作用が強化される。
投入ケース１とともに架台５の上で垂直に軸支され、上
部では固定軸７に取り付けた太陽歯車７１とミルケーシ
ング３に取り付けた遊星歯車２４とが噛合しているが、
ミルケーシングを円盤状の上下回転体で共通して抱持す
るという安定した構成を採ることにより、従来以上に高
速運転を担持する作用が強化される。
【００１２】固定軸と回転軸間に中空の気密室７６を設
け、回転部と非回転部とを繋ぐ軸受部へ圧気を絶えず送
り込むから、砕料の流れとは別の気流が軸封用のシール
作用を発揮して、砕料が軸受部へ侵入することがなく、
各部分の軸受を保護する結果となる。
け、回転部と非回転部とを繋ぐ軸受部へ圧気を絶えず送
り込むから、砕料の流れとは別の気流が軸封用のシール
作用を発揮して、砕料が軸受部へ侵入することがなく、
各部分の軸受を保護する結果となる。
【００１３】
【実施例】図１は本発明実施例の縦断正面図である。ま
た、図２は図１のＢ−Ｂ視、図３は図１のＣ−Ｃ視であ
る。各図において装置全体は架台５の上に載置され、一
方には駆動機６、他方には固定軸７を中心とするミルの
本体部分が支持されている。駆動機６が回転するとプー
リー６１が回転しベルト６２を介して遊星ボールミル側
の回転軸２２に固着したプーリー６３を回転し、回転軸
２２は架台５に上架した支持台５４の上で軸受５５、５
６によって垂直に軸支されて回転体２を回転する。
た、図２は図１のＢ−Ｂ視、図３は図１のＣ−Ｃ視であ
る。各図において装置全体は架台５の上に載置され、一
方には駆動機６、他方には固定軸７を中心とするミルの
本体部分が支持されている。駆動機６が回転するとプー
リー６１が回転しベルト６２を介して遊星ボールミル側
の回転軸２２に固着したプーリー６３を回転し、回転軸
２２は架台５に上架した支持台５４の上で軸受５５、５
６によって垂直に軸支されて回転体２を回転する。
【００１４】回転体２とは回転軸２２とともに公転する
部分の総称を指すこととし、投入ケース１、回転体上部
２１、ミルケーシング３、回転体下部２３からなる。投
入ケース１は円錐状の傾斜面１３よりなり、中央頂部に
投入口１１を開口し、底面１４に下方に縦向きに支持さ
れるミルポット３１と連通する連通孔１２を所定の位置
で開口している。
部分の総称を指すこととし、投入ケース１、回転体上部
２１、ミルケーシング３、回転体下部２３からなる。投
入ケース１は円錐状の傾斜面１３よりなり、中央頂部に
投入口１１を開口し、底面１４に下方に縦向きに支持さ
れるミルポット３１と連通する連通孔１２を所定の位置
で開口している。
【００１５】回転体上部２１と同下部２３は円盤状で形
成され、その円周を均等に振り分けた複数の貫通孔を設
け、この貫通孔へそれぞれ上軸受２５と下軸受２６とを
装着し、各軸受の内径側へ外筒３３を嵌合し、さらにそ
の内側へ中間筒３２を経てミルポット３１を密着して取
り付けている。ミルケーシングの外筒３３は回転体上部
２１より上方へ延出し、その延出部の外周に遊星歯車２
４が嵌着し、固定軸７の上端に嵌着された太陽歯車７１
と噛合している。ミルケーシング、したがってミルポッ
トは回転体の回転を受けて公転するとともに、固定軸の
静止した太陽歯車と噛合する遊星歯車の相対運動のため
に自己の垂直軸を軸線として自転する。
成され、その円周を均等に振り分けた複数の貫通孔を設
け、この貫通孔へそれぞれ上軸受２５と下軸受２６とを
装着し、各軸受の内径側へ外筒３３を嵌合し、さらにそ
の内側へ中間筒３２を経てミルポット３１を密着して取
り付けている。ミルケーシングの外筒３３は回転体上部
２１より上方へ延出し、その延出部の外周に遊星歯車２
４が嵌着し、固定軸７の上端に嵌着された太陽歯車７１
と噛合している。ミルケーシング、したがってミルポッ
トは回転体の回転を受けて公転するとともに、固定軸の
静止した太陽歯車と噛合する遊星歯車の相対運動のため
に自己の垂直軸を軸線として自転する。
【００１６】ミルポット３１上方にはポット入口３５が
開口して投入口１１と連通し、投入ケースへ供給された
砕料をミルポット内へ誘導する。ミルポット内には通
常、耐摩耗性のきわめて優れた粉砕媒体（ボール）Ｂが
砕料とともに遠心力とコリオリス力を受けて重力加速度
の１００倍程度の相当遠心加速度を作用させて目的の微
粉砕や改質を効率的に進める。ミルポット下方にはポッ
ト出口３６が開口し、この開口部分には多数のスリット
３７を切り込んだ円錐体３８を嵌合し、所定の粒度に達
した砕料だけがこのスリットから下方へ排出され、支持
台５４と受け金具５３の上へ載置された排出ケース４の
側面に開口する排出口４１から外部へ回収される。
開口して投入口１１と連通し、投入ケースへ供給された
砕料をミルポット内へ誘導する。ミルポット内には通
常、耐摩耗性のきわめて優れた粉砕媒体（ボール）Ｂが
砕料とともに遠心力とコリオリス力を受けて重力加速度
の１００倍程度の相当遠心加速度を作用させて目的の微
粉砕や改質を効率的に進める。ミルポット下方にはポッ
ト出口３６が開口し、この開口部分には多数のスリット
３７を切り込んだ円錐体３８を嵌合し、所定の粒度に達
した砕料だけがこのスリットから下方へ排出され、支持
台５４と受け金具５３の上へ載置された排出ケース４の
側面に開口する排出口４１から外部へ回収される。
【００１７】回転体の最下部にはシールリング２７を設
け、非回転部分の最上部に当る排出ケース４の頂面との
間にラバーリング４２、４３を介装して排出ケース内を
気密に保ち、製品が外部へ飛散することを防止する。ま
た、固定軸の下端に固定レバー７４を連結し、その先端
は水平に枠５１に取り付けた駒５２内へ拘束し、固定軸
が回動しないように係止している。
け、非回転部分の最上部に当る排出ケース４の頂面との
間にラバーリング４２、４３を介装して排出ケース内を
気密に保ち、製品が外部へ飛散することを防止する。ま
た、固定軸の下端に固定レバー７４を連結し、その先端
は水平に枠５１に取り付けた駒５２内へ拘束し、固定軸
が回動しないように係止している。
【００１８】固定軸７と回転体２との中空部に気密室７
６を設け、気密室の一方は固定軸の軸芯を垂直に穿設し
て外部へ開口する圧気供給口７７に続き、他方は直接、
または回転体の周壁を貫通した貫通孔２８、２９を経由
して軸受７２、７３、２５、２６へそれぞれ連通し、供
給口７７から圧気を受けてそれぞれの軸受へシール用の
空気を供給する。回転体内を移動する砕料はこのシール
用空気の流れに逆行して軸受へ侵入することができない
から、軸受部の清浄な条件が維持される。ミルケーシン
グ３とシールリング２７とは回転抵抗の少ない非接触シ
ール構造にしているので、空気流は排出ケース４内へ吹
き出され排出口４１から粉体Ｒとともに排出される。な
お、排出口２７へ吸引口を繋いで強制的に粉体と空気を
吸引排出する手段も有効である。
６を設け、気密室の一方は固定軸の軸芯を垂直に穿設し
て外部へ開口する圧気供給口７７に続き、他方は直接、
または回転体の周壁を貫通した貫通孔２８、２９を経由
して軸受７２、７３、２５、２６へそれぞれ連通し、供
給口７７から圧気を受けてそれぞれの軸受へシール用の
空気を供給する。回転体内を移動する砕料はこのシール
用空気の流れに逆行して軸受へ侵入することができない
から、軸受部の清浄な条件が維持される。ミルケーシン
グ３とシールリング２７とは回転抵抗の少ない非接触シ
ール構造にしているので、空気流は排出ケース４内へ吹
き出され排出口４１から粉体Ｒとともに排出される。な
お、排出口２７へ吸引口を繋いで強制的に粉体と空気を
吸引排出する手段も有効である。
【００１９】
【発明の効果】本発明に係る竪型連続遊星ボールミル
は、構成が従来技術の竪型よりも安定し、相当遠心加速
度を従来よりもさらに増加した高速運転を可能とするか
ら、粉砕効率や物質の改質の効率を向上する効果が得ら
れる。すなわち、作業性は従来の回分式に比べて格段に
高く、また、製品も均整のとれた信頼性の高い品質を常
に保証できるうえ、連続式であれば自動化も容易である
し、必要とあれば循環方式として目的とする品質なり粒
度を得るまで作用を繰り返す系路を組むこともできる。
このような製造手段は回分式では当然望めないことであ
り、新規な機能性材料の開発、製造に大きな貢献を果す
ことが期待される。運転中のメリットとしては、比較的
小さな装置でありながら砕料の投入口が上部中央に開口
し、重力作用に助けられて連続的に大量の割合でミルポ
ットへ砕料の供給ができる。ミルポットの入口は上部に
開口しているから、開口面積が大きくてもミル停止中に
ポット内から砕料やボールが零れ出す懸念もなく、煩瑣
な雑作業を免れる効果なども得られる。
は、構成が従来技術の竪型よりも安定し、相当遠心加速
度を従来よりもさらに増加した高速運転を可能とするか
ら、粉砕効率や物質の改質の効率を向上する効果が得ら
れる。すなわち、作業性は従来の回分式に比べて格段に
高く、また、製品も均整のとれた信頼性の高い品質を常
に保証できるうえ、連続式であれば自動化も容易である
し、必要とあれば循環方式として目的とする品質なり粒
度を得るまで作用を繰り返す系路を組むこともできる。
このような製造手段は回分式では当然望めないことであ
り、新規な機能性材料の開発、製造に大きな貢献を果す
ことが期待される。運転中のメリットとしては、比較的
小さな装置でありながら砕料の投入口が上部中央に開口
し、重力作用に助けられて連続的に大量の割合でミルポ
ットへ砕料の供給ができる。ミルポットの入口は上部に
開口しているから、開口面積が大きくてもミル停止中に
ポット内から砕料やボールが零れ出す懸念もなく、煩瑣
な雑作業を免れる効果なども得られる。
【図１】本発明実施例の縦断正面図である。
【図２】図１のＢ−Ｂ視である。
【図３】図１のＣ−Ｃ視である。
【図４】円錐体３８の正面図（Ａ）と縦断正面図（Ｂ）
である。
である。
【図５】従来技術の一例を示す正面図（Ａ）とミルポッ
トの断面図（Ｂ）である。
トの断面図（Ｂ）である。
１ 投入ケース ２ 回転体 ３ ミルケーシング ４ 排出ケース ５ 架台 ６ 駆動機 ７ 固定軸 11 投入口 12 連通口 21 回転体上部 22 回転軸 23 回転体下部 24 遊星歯車 28 貫通孔 29 貫通孔 31 ミルポット 35 ポット入口 36 ポット出口 37 スリット 38 円錐体 54 支持台 71 太陽歯車 76 気密室 77 圧気供給口 Ｓ 砕料 Ｒ 微粉（製品） Ｂ ボール
Claims (4)
- 【請求項１】 垂直に支持されて公転する回転体２へ均
等に複数個配設され自転する縦向きのミルポット３１を
具えた竪型遊星ボールミルにおいて、ミルポット３１は
その上面を貫通するポット入口３５と、その底面で微粉
の通過だけを許容するポット出口３６をそれぞれ開口
し、該ポット入口３５は公転する回転体２と共回りする
投入ケース１の投入口１１と連通し、ポット出口３６は
架台５上方へ固設した排出ケース４へ連通していること
を特徴とする竪型連続遊星ボールミル。 - 【請求項２】 請求項１において、架台５へ垂直に立設
した固定軸７の上端へはミルケーシング３の上端に固着
した遊星歯車２４と噛合する太陽歯車７１を固着してい
ることを特徴とする竪型連続遊星ボールミル。 - 【請求項３】 請求項１または２において、固定軸７と
回転軸２２との間に外部の圧気源と連通する気密室７６
を設け、該気密室と、固定軸、回転軸、ミルケーシング
間へそれぞれ介装した軸受７２、７３、２５、２６に対
し、直接または圧気を噴射する貫通孔２８、２９を連通
したことを特徴とする竪型連続遊星ボールミル。 - 【請求項４】 請求項１乃至３の何れかにおいて、ポッ
ト出口３６へは多数のスリット３７を切り込んだ円錐体
３８を取り付けたことを特徴とする竪型連続遊星ボール
ミル。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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