JP2023505683A - 蒸留塔を運転する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、本質的に物質Aと、物質Aよりも大幅に沸点が高い物質Bとを含む混合物Sを分離するように設計された蒸留塔を連続的に運転する方法に関する。本発明による方法においては、還流比が供給流に応じて変更され、同時に熱輸送媒体によるエネルギー入力が、フィードフォワード制御により供給流を補償することによって事前対応的に変更される(いわゆるフィードフォワード制御)。同時に底部温度が観察され、供給流により熱輸送媒体が減少したときに底部温度が大幅に低下したら、制御構造が変更される。

Description

本発明は、本質的に物質Aと、物質Aよりも大幅に沸点が高い物質Bとを含む物質混合物Sの分離用に構成された蒸留塔を連続的に運転する方法に関する。本発明の方法においては、還流比が供給流に応じて変更され、同時に熱担持媒体によるエネルギー入力が、フィードフォワード制御により供給流を補償することによって事前対応的に変更される(いわゆるフィードフォワード制御)。同時に底部温度が観察され、供給流を介した熱担持媒体が減少したときに底部温度が大幅に低下したら、閉ループ制御構造が変更される。
多くの製造プロセスにおいて、2つ以上の成分の物質混合物をその構成成分に分離すべきであるという分離の課題がある。分離される個々の物質の熱安定性、揮発性、及び沸点の違いにより許容されれば、工業生産におけるそのような分離の課題は、通常、連続蒸留によって解決される。本質的に2つの成分A及び成分Bからなる物質混合物Sという最も単純な場合には、使用される蒸留塔について選択される運転条件下でBがAよりも沸点が高いときに、生ずる課題は、各成分がそれぞれのもう一方の成分を殆ど実質的に含まないようにBを塔底部に移送し、Aを塔頂部に移送することである。本発明は、そのような分離の課題、すなわち、本質的に(不純物を除いて)2つの個々の成分A及び成分Bからなる物質混合物Sを分離することに関するものである。そのような分離の課題(及びより要求の厳しい分離の課題)に適した蒸留塔は、従来技術において基本的に知られている。本発明は、そのような蒸留塔についての特定の閉ループ制御の概念に関係している。
対照的に、特許文献1は、多数の異なる炭化水素から構成される供給物を低沸点の頂部留分と高沸点の底部留分とに分離する蒸留塔の閉ループ制御に関するものであり、ここでは、頂部留分は物質的な更なる用途に送ることが意図されており、底部留分は燃料としての使用に送ることが意図されている。ここで供給物として使用される炭化水素混合物は、決まって多数の異なる個々の成分の複雑な混合物であり、それらの個々の成分の沸点は「滑らかに移行」している。結果として、そのような混合物は、それらの個々の成分の多くの異なる沸点によって形成される広い沸点範囲を有する。蒸留塔におけるそのような混合物の分離に関して、このことは、例えば、還流の変更に際しての蒸留塔の温度感度が比較的低く、本質的に線形のプロファイルを有するという独自性をもたらす。これは、蒸留塔における温度変化が、温度が測定される蒸留塔内の場所にせいぜいわずかにしか左右されないことを意味する。特許文献1に記載される閉ループ制御の概念は、これらの特別な境界条件に適合されている。
記載される閉ループ制御の概念は、蒸留塔から抜き出される底部流と蒸留塔に供給される供給流との比率を非常に十分に一定に保ち、抜き出される頂部流の品質を、その中の(比較的)高沸点の化合物の含有量が高くなりすぎることがないように制御し、これらの2つの目的を、蒸留塔が最大のエネルギー効率で運転され得るように実現することを企図している。この目的のために、多数のプロセスパラメーターを測定し、コンピューターに入力することで、コンピューターは、これらのプロセスパラメーター及び予め決められた目標値を使用して、還流速度、底部物の抜き出し速度等のための制御要素(特に弁)に伝送される信号を計算する。コンピューターを使用して、特に蒸留塔の蒸発器に供給される燃料の量(蒸発器は燃料油の燃焼によって運転される)、及び蒸留塔の頂部での絶対還流速度(還流比とは区別される)が制御される。これらの2つのパラメーターはまた、底部物の排出速度、及び頂部生成物の組成に影響を与える。上述の目的(蒸留塔から抜き出される底部流と蒸留塔に供給される供給流との非常に十分に一定な比率、及び頂部生成物の品質管理)を考慮すると、最大のエネルギー効率で蒸留塔を運転することができるように、供給される燃料油の量及び還流についての値を最小限にとどめるべきである。
この目的のために、第一に、燃料油の質量流量についての目標値とその実測値との間の差から、燃料油の供給用の弁の操作変数を決定する。ここで、燃料油の質量流量についての目標値は、供給物の質量流量、抜き出される底部生成物の質量流量、並びに供給物の温度、その凝縮後の頂部生成物の温度(これは、上記の分離の課題の特定の条件下では頂部生成物の組成の尺度である)、及び蒸留塔の蒸発器に供給される底部生成物分の温度を考慮に入れてコンピューターによって求められる。
この目的のために、第二に、還流についての目標値とその実測値との間の差から、還流弁の操作変数を決定する。ここで、還流についての目標値は、供給物の質量流量、抜き出される底部生成物の質量流量、並びに気体形で抜き出される頂部生成物の温度、及びその凝縮後の頂部生成物の温度(これは、上記の分離の課題の特定の条件下では頂部生成物の組成の尺度である)を考慮に入れてコンピューターによって求められる。
ここで記載される閉ループ制御の概念は、冒頭に記載した分離の課題(大幅に異なる沸点を有する本質的に1つの物質Aと1つの物質Bとから構成される物質混合物Sの分離)には適用することができない。それというのも、ここでの蒸留塔の温度プロファイルは、それらの個々の成分の沸点が「滑らかに移行」していないため、本質的に線形のプロファイルを有さず、更にまた、留出物の温度が、その組成に関するいかなる特定の結論も可能にしないからである(少なくとも炭化水素混合物の蒸留の場合とは同様ではない)。
特許文献2は、特に分留塔の制御用の、3つの可変の関連付けられた条件を有するプロセスを制御する方法及び装置に関する。記載される制御ユニットは、(1)分配システム、(2)還流制御システム、(3)圧力制御システム、及び(4)予防システム(preventive system)の4つの制御システムを備えている。分配システムの主な機能は、留出物と底部物との間の分配を制御することである。供給流量が増加又は減少すると、この分配システムは、留出物及び底部物の流量が正確に比例して増加又は減少することを保証する。供給物の組成が変化すると、この分配システムは留出物と底部物と間の分配を変更して、生成物の内訳が維持されるように保証することができる。還流制御システムは、還流流量を調整する。供給流量が増加又は減少すると、それに比例して還流流量が変更される。このシステムの新規の特徴は、還流温度が予め決められた基準温度から外れたら、還流温度を使用して還流流量を変更することである。このシステムはまた、(a)供給流が定まったときに塔が完全に枯渇するのを防ぐ手段、及び(b)塔のフラッディング、すなわち液体でいっぱいになる可能性を最小限に抑える手段も備えている。圧力制御システムは、塔の圧力が本質的に一定にとどまることを保証する。圧力制御システムは、熱流量を調整する制御装置を備えている。熱流を増加又は減少させて、あらゆる発端の圧力変化に応答して塔の圧力を一定に維持する。このシステムは、操作者に自動制御と手動制御との間で切り替えることを可能にする手動操作器を備えている。手動制御の間に、自動回路により自動制御への簡単な切り替えがもたらされる。自動制御に切り替えたときに塔の圧力が正しくなければ、熱流を急激にではなく徐々に適切な流量に戻して、塔の圧力が修正される。予防システムは、塔の物質収支が維持されることを保証する。これは、塔底部における液体レベルを継続的に監視することによって達成される。この発明によれば、液体レベルは、供給流量、供給物の組成、又は両方に応じた制御信号と液体レベル信号との間の関係によって決定されるように、レベル限界を超える危険性がない限り、何ら修正措置を講じることなく予め決められた限界(図中の位置490及び位置492)内を変動することが可能である。
米国特許第4,166,770号 米国特許第3,905,873号
経済的観点から、蒸留塔を非常に省エネルギーに運転し、蒸留生成物の品質を十分に一定かつ高い水準に保つことが非常に重要である。更なる目的は、蒸留塔の運転を非常に使い勝手がよく構成すること、すなわち、操作者による手動介入を非常にまれにしか必要とせずに、もしそうなったとしても複雑な操作を行う必要はなく、しかも特に通常運転から外れた条件でも、例えば蒸留塔への供給物の質量流量が急激に変化した場合にも複雑な操作を行う必要がないように構成することである。
これらの目的を達成するには、分離の課題に使用される蒸留塔の効率的な閉ループ制御が必要とされる。
したがって、本発明は、以下を提供する:
物質Aと、物質Aよりも沸点が高い物質Bとを含む物質混合物Sの分離用に構成された蒸留塔1000を(蒸留塔の運転に選択された圧力条件下で)連続的に運転する方法であって、蒸留塔は、以下:
(I)ストリッピング部110及びその上方の精留部120を含む垂直配置の塔本体100であって、(少なくとも)ストリッピング部が、ストリッピング部温度T(AT)を測定する温度測定装置を有する、塔本体100と、
(II)液体底部生成物B1を底部温度T(B1)で底部物レベルH(B1)まで収容するストリッピング部の下方の塔底部130と、
(III)蒸発した頂部生成物A1を収容する精留部の上方の塔頂部140と、
(IV)物質混合物Sが蒸留塔に流量m(S)で供給される物質混合物S用の供給場所150と、
(V)液体底部生成物B1の第1の部分B11の間接的加熱により塔底部を加熱する循環蒸発器200であって、循環蒸発器には、熱担持媒体Wが質量流量m(W)で供給され、かつ循環蒸発器が、質量流量m(W)を調整する熱担持媒体弁210を有する、循環蒸発器200と、
(VI)液体底部生成物B1の第2の部分B12を質量流量m(B12)で取り出す抜き出しユニット220であって、質量流量m(B12)を調整する底部物抜き出し弁230を有する、抜き出しユニット220と、
(VII)蒸発した頂部生成物A1を凝縮して液化流A2を得る頂部凝縮器300と、
(VIII)液化流A2の第1の部分A21を質量流量m(A21)で蒸留塔に戻し、液化流A2の第2の部分A22を質量流量m(A22)で蒸留塔から取り出す再循環及び抜き出しユニット310であって、還流比r=m(A21)/m(A22)を調整する還流弁320を有する、再循環及び抜き出しユニット310と
(IX)還流制御装置410、底部物レベル制御装置420、ストリッピング部温度制御装置430、底部温度制限制御装置440、熱担持媒体W用の質量流量制御装置450、及び好ましくは、蒸留塔に供給される物質混合物S用の流量測定デバイス460を含む閉ループ制御ユニットと、
を有し、ここで、
(i)還流比rについては、r1~r2の範囲内の目標値rTARGETが規定され、還流制御装置410は、rについての最小許容値r1を考慮して、規定の値rTARGET及び質量流量m(S)についての値(好ましくは、流量測定デバイス460によって求められる)を使用して、還流弁320の設定を計算し、
(ii)底部物レベルH(B1)については、H(B1)1~H(B1)2の範囲内の目標値H(B1)TARGETが規定され、底部物レベル制御装置420は、この目標値H(B1)TARGET、所与の時間での底部物レベルについての現在の値H(B1)CURR、及び質量流量m(S)についての値を使用して、底部物抜き出し弁230の設定を計算し、
(iii)ストリッピング部温度T(AT)については、T(AT)1~T(AT)2の範囲内の目標値T(AT)TARGETが規定され、ストリッピング部温度制御装置430は、この目標値T(AT)TARGET、所与の時間でのストリッピング部温度についての現在の値T(AT)CURR、及び質量流量m(S)を使用して、熱担持媒体弁210の設定を計算し、こうして計算された熱担持媒体弁210の設定を、質量流量制御装置450によって熱担持媒体弁210に伝送し、
(iv)底部温度T(B1)については、T(B1)1~T(B1)2の範囲内の目標値T(B1)TARGETが規定され、底部温度制限制御装置440は、温度が温度T(B1)1を下回ったときに、(iii)による熱担持媒体弁210の設定を無効化して、熱担持媒体弁210の設定を質量流量m(W)が増加するように変更し、そして底部温度T(B1)が再びT(B1)1~T(B1)2の範囲内になったら(iii)による熱担持媒体弁210の設定を再び有効化するように構成される、方法。
この理由は、驚くべきことに、還流比を供給流に応じて変更し(工程(i))、同時に、フィードフォワード制御により供給流を補償することによって、熱担持媒体によるエネルギー入力を事前対応的に変更する(いわゆるフィードフォワード制御)(工程(ii)及び工程(iii))ことで、より効率的な塔の運転がもたらされる場合に、上述の目的を達成することができ、又は上述の目的に少なくとも近づくことが判明したからである。これには、同時に底部温度を観察し、供給流の変化の結果として熱担持媒体が減少したときに底部温度が大幅に低下したら、閉ループ制御構造を変更すること(フィードフォワード制御)(工程(iv))が必要とされる。
これらの工程(i)~工程(iv)は、それらが全体として、複雑な多変数閉ループ制御システム又は多変量システムを構成し、その際、工程(i)~工程(iv)は、特に以下のように相乗的に相互作用する:
a)工程(i)及び工程(iii)は、塔内流を決定し、必要とされる蒸留品質が達成され得るように、それらの収支及び釣り合いを互いに保証する。他の分離の課題(例えば、冒頭で論じられた炭化水素混合物の分離)と比較した蒸留塔の高い温度感度は、ストリッピング部の温度の測定によって考慮される。
b)工程(iv)は、蒸留塔が頑強に、その設計内で固定された運転範囲(特に蒸留塔が運転される温度ウィンドウに関して固定された運転範囲)付近で運転され得ることを保証する。工程(iv)の閉ループ制御運転は、運転範囲又は設計範囲から大幅に外れて塔の信頼性の高い運転がもはや確保され得ない場合に介入する。運転範囲に再び到達するとすぐに(底部温度T(B1)がT(B1)1~T(B1)2の範囲内に戻るとすぐに)、項目aで記載された方式での運転が再開される。
c)工程(ii)及び工程(iii)は、外部及び内部の質量流量の比率を制御する。2つの閉ループは、特に互いに適合されており、閉ループ制御パラメーターは一緒にかつ互いに組み合わせて設計されている。
d)項目cを考慮して、こうして工程(i)もまたそれにより決定され、内部の質量流量は、精留部及びストリッピング部の両方において平衡化され、所望の蒸留の品質が調整される。
本発明によれば、蒸留塔1000は、物質Aと、(蒸留塔の運転に選択された圧力条件下で)物質Aよりも沸点が高い物質Bとを含む物質混合物Sを分離するように構成されている。これには、当然ながら、AとBとの間の沸点の差を十分に大きくして、頂部で一方の物質(つまりA)を取り出し、蒸留塔の底部においてもう一方の物質(つまりB)を取り出すことを可能にする必要があることが含まれる。これは特に、1.01barでAとBとの間に10℃以上、より好ましくは25℃以上、最も好ましくは50℃以上の沸点の差がある場合が該当する。一般に、AとBとの間の沸点の差は250℃を超えない。
物質Aは、蒸留塔の運転に選択された圧力条件下で物質Bよりも低い沸点を有するので、物質Aは、以下で低沸点物とも呼ばれる。物質混合物Sだけでなく低沸点物Aも、物質Bよりも低沸点である更なる化合物A’(すなわち、更なる低沸点物)、特に低沸点不純物を含むと考えることができ、これは本発明の範囲を超えない。これらは、蒸留塔の頂部で物質Aと一緒に取り出され、つまり、頂部生成物A1の部分である。同様に、物質混合物Sはまた、蒸留塔の底部に蓄積し、底部生成物B1の部分となる比較的高沸点の不純物B’を含み得る。しかしながら、物質混合物Sにおける物質A及び物質Bの総質量割合は、物質混合物Sの総質量に対して少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、より好ましくは少なくとも98%である。
本発明の用語法におけるストリッピング部(AT)という用語は、分離される物質混合物S用の供給場所150より下方の領域であって、この領域に存在する全ての分離内部構造物(例えば、トレイ又は1つ以上の構造充填物)の全体を含む、領域を意味すると理解される(図1及び図2も参照、その中の110)。ストリッピング部の温度T(AT)は、このように理解されるストリッピング部において測定される。この温度測定場所に最も適した位置は、当業者によって、必要に応じて閉ループ制御の最適化のための簡単な予備試験において決定され得る。使用される分離内部構造物は、好ましくは構造充填物、好ましくは1つ~3つの構造充填物、特に1つ(正確に1つ)の構造充填物である。これに関連して、ストリッピング部の温度T(AT)を、(蒸留塔の長手方向に対して決定される)構造充填物の中央において、又は(蒸留塔の長手方向に対して決定される)構造充填物の高さのその上方若しくは下方の最大20%の領域において測定することが好ましい。複数の構造充填物が重ねて配置されている場合に、これは最下部の構造充填物に該当する。
本発明の用語法における精留部(VT)という用語は、供給場所150より上方の領域であって、この領域に存在する全ての分離内部構造物の全体を含む、領域を意味すると理解される(図1及び図2も参照、その中の120)。ここでも、構造充填物が好ましく、1つ~3つの構造充填物がより好ましく、特に1つ(正確に1つ)の構造充填物である。
このような分離内部構造物の構成(ストリッピング部内又は精留部内にかかわらず)は当業者に知られているため、この箇所ではそれ以上の説明は必要とされない。
本発明の用語法における底部物レベルH(B1)とは、蒸留塔の下方境界から測定された液体底部生成物B1の液体レベルの高さを指す(図1及び図2も参照)。本明細書において本発明の全体的な用語法における「蒸留塔の下方境界」という表現は、運転中に液体底部生成物と接触する蒸留塔の内部容積における最下点を指す。本発明による方法は、底部物レベルを規定の目標値H(B1)TARGETに制御する。この目標値は、H(B1)1~H(B1)2の限界内にある。したがって、実際値H(B1)CURRは、目標値H(B1)TARGETから外れたときにその値に再調整され、更に上で論じられた特許明細書の特許文献2による閉ループ制御システムにおける場合のように(この場合、位置490と位置492との間)H(B1)1とH(B1)2との間で自由に変動しない。そこに記載される閉ループ制御システムとは対照的に、本発明の方法における底部物レベルは、したがって一定に保たれる(すなわち、目標値H(B1)TARGETから外れたときにその値に再調整される)。
本発明の範囲内で固定される(還流比、底部物レベル、ストリッピング部の温度、及び底部温度についての)目標値は、当然ながら、分離の課題の性質及びその目的のために利用可能な蒸留塔に依存する。目標値から計算される特定の値にも同じことが当てはまる(例えば、底部物抜き出し弁220の設定)。したがって、これらの値を一般化することはできず、それぞれの場合に所与の境界条件について当業者が求めるべきであるが、これは定型的な作業であるにすぎない。物質Aとしてのベンゼンと、物質Bとしてのニトロベンゼンとの分離の好ましい使用についての典型的な値を更に以下の詳細な説明及び実施例において開示する。
添付の図面は、以下を示している。
本発明による方法によって運転が制御され得る蒸留塔1000の概略図である。 本発明によるプロセス制御デバイスを含めた、図1からの蒸留塔を示す図である。 ニトロベンゼンからベンゼンを分離する蒸留塔からの底部生成物中のベンゼン含有量、並びに本発明による閉ループ制御システムを使用した場合(例2)及び本発明による閉ループ制御システムを使用しない場合(例1)の粗製ニトロベンゼンの供給物の質量流量が20%変化したときの塔中央温度を示す図である。
最初に、様々な考えられる実施形態の概要を示す。
全ての他の実施形態と組み合わせることができる本発明の方法の第1の実施形態において、閉ループ制御ユニットは、蒸留塔に供給される物質混合物S用の流量測定デバイス460を備え、これにより、工程(i)において質量流量m(S)が求められる。
全ての他の実施形態と組み合わせることができる本発明の方法の第2の実施形態において、熱担持媒体は蒸気である。
全ての他の実施形態と組み合わせることができる本発明の方法の第3の実施形態において、物質混合物Sは、物質Aとしてのベンゼンと、物質Bとしてのニトロベンゼンとを含む。
第3の実施形態の特定の構成である本発明による方法の第4の実施形態において、
r1=55、r2=65であり、
H(B1)1=0.18×H(130)、H(B1)2=0.42×H(130)であり、ここで、H(130)は、蒸留塔の下方境界からストリッピング部の下端まで測定された塔底部の高さを示し、
T(AT)1=166℃、T(AT)2=172℃であり、かつ、
T(B1)1=168℃、T(B1)2=173℃である。
上記で簡潔に概説された実施形態及び本発明の更なる可能な構成を以下で詳細に説明する。文脈から逆のことが明らかでない限り、所望であればこれらの実施形態を互いに組み合わせることができる。
添付の図1は、本発明による方法によって運転が有利に制御され得る蒸留塔1000の一例を示している。分離される物質混合物Sは、精留部120とストリッピング部110との間で側方供給される。蒸留塔は、当然ながら、当業者に知られる更なる補助ユニット及び周辺デバイス(例えば、液体収集器、液体分配器、ポンプ等)も有し得る。ガス状の頂部生成物A1は、頂部凝縮器300において凝縮され、ここで、凝縮物の一部A21は還流として蒸留塔に返送され、別の部分A22は蒸留塔から頂部生成物として抜き出される。還流物対抜き出し物の質量流量比m(A21)/m(A22)は、還流比rと呼ばれる。還流比の設定は、還流弁320を用いて行われる。図1とは相違して、頂部凝縮器が塔本体100へと一体化されていてもよい。
液体底部生成物B1は、破線によって示される高さH(B1)まで塔底部を満たす。蒸留塔1000は、循環蒸発器200によって加熱され、そこでは、排出された塔底物の第1の部分(すなわち、B11)が熱担持媒体(W)で間接的に加熱されて塔底部130に戻される。適切な熱担持媒体は、蒸気、凝縮物、並びに更なる液体熱媒体及び気体状熱媒体である。熱担持媒体の質量流量m(W)は、熱担持媒体弁210によって調整される。塔底物の第2の部分(すなわち、B12)は、底部生成物として排出され、ここで、排出される分の質量流量は底部物抜き出し弁230を介して調整される。
図2は、本発明の文脈において使用されるプロセス制御デバイスを示している。図面の簡略化のために、図1からの一部の符号はここでは省略されている。分離される物質混合物Sは、最初に質量流量測定デバイス460によって検出される。この質量流量を利用して、規定の還流比(r1~r2の範囲)を介して還流制御装置410についての目標値を計算する。特に蒸留塔の設計に際して、最小限のエネルギー入力で非常に良好な分離を達成することができるように、還流比rTARGETについての目標値が固定される。蒸留塔の信頼性の高い運転を確保するために、最小限の還流(m(A21)MIN)を常に確保することが保証されるべきである。これにより、蒸留塔が決して枯渇しないことが保証される。最小限の還流(m(A21)MIN)は、蒸留塔の設計において適切な設計パラメーターを選ぶことによって規定される。
塔底部におけるレベルは、レベル制御装置420を介して、同様に供給流に応じて制御される。これは、供給流Sの外乱変数フィードフォワード(disturbance variable feedforward)によって達成される。
底部生成物の品質を決定するストリッピング部の温度T(AT)は、温度制御装置430によって保証される。この制御装置は、規定の目標値及び供給流Sを使用して、熱担持媒体用の質量流量制御装置450についての目標値を計算する。供給流が大きく変化した場合に、熱担持媒体の量が少なくなりすぎた結果として底部温度が必要な最低温度よりも下がることが起こり得るため、塔底部における閉ループ温度制御440によって必要な最低温度が保証される。この温度制御装置は、温度が最低温度を下回ると介入し、(iii)による閉ループ制御を停止させ、底部温度が再びT(B1)1~T(B1)2の範囲内になったらその閉ループ制御を再活動化させる。
使用される熱担持媒体Wは、好ましくは蒸気である。しかしながら、他の熱担持媒体、例えば熱媒油を使用することも同様に可能である。
本発明の方法は、低沸点物Aを高沸点生成物Bから分離する必要がある蒸留塔の運転に適している。
一例は、硫酸の存在下でベンゼンを硝酸でニトロ化することによってニトロベンゼンを調製する方法の状況において必要とされるベンゼンとニトロベンゼンとの分離である。ここでのベンゼンは、特に今日では慣例となっている断熱的に運転されるニトロ化方法においては、典型的に硝酸よりも化学量論的に過剰に使用されるため、これをニトロ化生成物の後処理の過程で除去する必要がある。ニトロ化生成物の後処理は、典型的には、ニトロ化後に存在する、ニトロベンゼン、未転化ベンゼン、及び硫酸を含む反応混合物(ニトロ化生成物)を、第1工程において水性硫酸相と有機ニトロベンゼン相とに分離し、続いてニトロベンゼン相を単段又は多段で洗浄する第2工程を行い、続いて洗浄されたニトロベンゼン相から過剰なベンゼンを分離する第3工程を行うことによって達成される。
過剰なベンゼンは、典型的にはニトロ化へと再循環されることから、結果として、当初使用されたベンゼン中に存在しておりニトロ化方法を本質的に不変で通過した不純物(特に脂肪族有機化合物等)が蓄積される。これらの不純物はニトロベンゼンよりも低沸点であるため、これらはベンゼンと一緒に留去される。これらの不純物の過剰な蓄積は、パージ流の排出、及び/又はしばらくしてからの不純物の分解によって妨げられる。
精製されたニトロベンゼンを提供するこの蒸留の課題は、本発明の方法によって有利に実現することができる。この特定の分離の課題のためには、以下の範囲内の目標値が好ましい:
還流比:r1~r2は、55~65に対応する;
底部物レベル:H(B1)1~H(B1)2は、蒸留塔の下方境界からストリッピング部の下端まで測定された塔底物レベルH(130)の18%~42%に対応する(図1及び図2も参照);
ストリッピング部温度:T(AT)1~T(AT)2は、166℃~172℃に対応する;
底部温度:T(B1)1~T(B1)2は、168℃~173℃に対応する。
ニトロベンゼンから過剰なベンゼンを分離する蒸留塔を用いて、以下の例の結果が達成された。蒸留塔の基本構成は、図1に対応していた。
供給流Sは、混酸から分離して洗浄しただけの粗製ニトロベンゼンからなっていた。
ベンゼンと、ニトロベンゼンより低沸点の他の化合物(特に脂肪族有機化合物)とからの流れが、頂部から流れA1として取り出された。
低沸点物をほとんど含まないニトロベンゼンの流れが、底部において流れB1として得られた。
両方の例において、供給物の質量流量Sを、蒸留塔の連続運転中に20%増加させた。
例1(比較):
熱媒体W(蒸気)の供給速度を、塔中央温度(トレイ20)に応じて制御した。この温度が下がったときに、蒸気の供給速度を高めた。図3には、横軸に示された時間t(hの単位で)に対して、供給流S(太い破線、kg/hの単位で)、塔中央温度T(トレイ20で、太い実線、℃の単位で)、及び塔底物中のベンゼン濃度(質量割合として表されたベンゼン含有量c(Bz))(細い点線、塔底物1kgあたりのベンゼンのkgの単位で)が縦軸に示されている。
例2(本発明による):
熱媒体W(蒸気)の供給速度を、本発明に従って制御した(図2も参照)。図3には、例1と同様に、供給流S(太い破線)、塔中央温度T(細い実線)、及び塔底物中のベンゼンの濃度c(Bz)(太い点線)が示されている。塔中央温度及び底部物中のベンゼン濃度の両方の変動が、例1と比較して明確により小さくなっていることが分かる。

Claims (5)

  1. 物質Aと、物質Aよりも沸点が高い物質Bとを含む物質混合物Sの分離用に構成された蒸留塔を連続的に運転する方法であって、前記蒸留塔は、以下:
    (I)ストリッピング部及びその上方の精留部を含む垂直配置の塔本体であって、前記ストリッピング部が、ストリッピング部温度T(AT)を測定する温度測定装置を有する、塔本体と、
    (II)液体底部生成物B1を底部温度T(B1)で底部物レベルH(B1)まで収容する前記ストリッピング部の下方の塔底部と、
    (III)蒸発した頂部生成物A1を収容する前記精留部の上方の塔頂部と、
    (IV)前記物質混合物Sが前記蒸留塔に流量m(S)で供給される該物質混合物S用の供給場所と、
    (V)前記液体底部生成物B1の第1の部分B11の間接的加熱により前記塔底部を加熱する循環蒸発器であって、該循環蒸発器には、熱担持媒体Wが質量流量m(W)で供給され、かつ該循環蒸発器が、前記質量流量m(W)を調整する熱担持媒体弁を有する、循環蒸発器と、
    (VI)前記液体底部生成物B1の第2の部分B12を質量流量m(B12)で取り出す抜き出しユニットであって、前記質量流量m(B12)を調整する底部物抜き出し弁を有する、抜き出しユニットと、
    (VII)前記蒸発した頂部生成物A1を凝縮して液化流A2を得る頂部凝縮器と、
    (VIII)前記液化流A2の第1の部分を質量流量m(A21)で前記蒸留塔に戻し、前記液化流A2の第2の部分を質量流量m(A22)で前記蒸留塔から取り出す再循環及び抜き出しユニットであって、還流比r=m(A21)/m(A22)を調整する還流弁を有する、再循環及び抜き出しユニットと、
    (IX)還流制御装置、底部物レベル制御装置、ストリッピング部温度制御装置、底部温度制限制御装置、及び前記熱担持媒体W用の質量流量制御装置を含む閉ループ制御ユニットと、
    を有し、ここで、
    (i)前記還流比rについては、r1~r2の範囲内の目標値rTARGETが規定され、前記還流制御装置は、rについての最小許容値r1を考慮して、規定の値rTARGET及び前記質量流量m(S)についての値を使用して、前記還流弁の設定を計算し、
    (ii)前記底部物レベルH(B1)については、H(B1)1~H(B1)2の範囲内の目標値H(B1)TARGETが規定され、前記底部物レベル制御装置は、この目標値H(B1)TARGET、所与の時間での底部物レベルについての現在の値H(B1)CURR、及び前記質量流量m(S)についての値を使用して、前記底部物抜き出し弁の設定を計算し、
    (iii)前記ストリッピング部温度T(AT)については、T(AT)1~T(AT)2の範囲内の目標値T(AT)TARGETが規定され、前記ストリッピング部温度制御装置は、この目標値T(AT)TARGET、所与の時間でのストリッピング部温度についての現在の値T(AT)CURR、及び前記質量流量m(S)を使用して、前記熱担持媒体弁の設定を計算し、こうして計算された前記熱担持媒体弁(210)の設定を、前記質量流量制御装置(450)によって前記熱担持媒体弁(210)に伝送し、
    (iv)前記底部温度T(B1)については、T(B1)1~T(B1)2の範囲内の目標値T(B1)TARGETが規定され、前記底部温度制限制御装置は、温度が前記温度T(B1)1を下回ったときに、(iii)による前記熱担持媒体弁の設定を無効化して、前記熱担持媒体弁の設定を前記質量流量m(W)が増加するように変更し、そして前記底部温度T(B1)が再びT(B1)1~T(B1)2の範囲内になったら(iii)による前記熱担持媒体弁の設定を再び有効化するように構成される、方法。
  2. 前記閉ループ制御ユニットは、前記蒸留塔に供給される前記物質混合物S用の流量測定デバイス(460)を備え、これにより、工程(i)において前記質量流量m(S)が求められる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記熱担持媒体は、蒸気である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記物質混合物Sは、物質Aとしてのベンゼンと、物質Bとしてのニトロベンゼンとを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. r1=55、r2=65であり、
    H(B1)1=0.18×H(130)、H(B1)2=0.42×H(130)であり、ここで、H(130)は、前記蒸留塔の下方境界から前記ストリッピング部の下端まで測定された前記塔底部の高さを示し、
    T(AT)1=166℃、T(AT)2=172℃であり、かつ、
    T(B1)1=168℃、T(B1)2=173℃である、請求項4に記載の方法。
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