JP2023503312A - 有機化合物及びこれを用いた有機電界発光素子 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規な有機化合物及びこれを用いた有機電界発光素子に関するものであり、より詳しくは、耐熱性、キャリア輸送能、発光能、電子注入及び輸送能、電気化学的安定性等に優れた有機化合物、並びにこれを1つ以上の有機物層に含めることにより、発光効率、駆動電圧、寿命等の特性が向上した有機電界発光素子に関するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、新規な有機化合物及びこれを用いた有機電界発光素子に関するものであり、より詳しくは、耐熱性、キャリア輸送能、発光能、電子注入及び輸送能、電気化学的安定性等に優れた有機化合物、並びに、これを一つ以上の有機物層が含むことにより、発光効率、駆動電圧、寿命等の特性が向上した有機電界発光素子に関するものである。
有機電界発光素子(以下、「有機EL素子」ともいう。)は、両電極の間に電圧が印加されると、陽極から正孔が有機物層に注入され、陰極から電子が有機物層に注入される。注入された正孔と電子とが結合することで励起子(exciton)が生成され、この励起子が基底状態に戻る際に光を放出する。なお、有機物層として使用される物質は、その機能によって、発光物質、正孔注入物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、電子注入物質等に分類され得る。
発光物質は、発光色によって、青色、緑色、赤色と、より良い天然色を具現するための黄色及び橙色の発光物質とに区分され得る。また、色純度を増加させるとともに、エネルギー転移による発光効率を増加させるため、発光物質として、ホスト/ドーパント系を使用することができる。
ドーパント物質は、有機物質を使用する蛍光ドーパントと、Ir、Pt等の重原子(heavy atoms)を含む金属錯体化合物を使用する燐光ドーパントとに分けることができる。なお、燐光材料の開発は、理論的に蛍光に比べて4倍も発光効率を向上できるため、燐光ドーパントだけでなく、燐光ホスト材料に関する研究が数多く進められている。
現在まで、正孔注入層、正孔輸送層、正孔遮断層、電子輸送層の材料としては、NPB、BCP、Alq等が広く知られており、発光層材料としては、アントラセン誘導体等が報告されている。特に、発光層材料のうち、効率向上の観点からメリットを有するFirpic、Ir(ppy)、(acac)Ir(btp)等のようなIrを含む金属錯体化合物が、青色(ブルー)、緑色(グリーン)、赤色(レッド)の燐光ドーパント材料として使用されており、4,4-ジカルバゾリルビフェニル(4,4-dicarbazolybiphenyl、CBP)は、燐光ホスト材料として使用されている。
しかし、従来の有機物層材料は、発光特性の点からは有利となり得るが、ガラス転移温度が低く、熱的安定性が劣るため、有機電界発光素子の寿命については、まだ満足できる水準に至っていない。従って、優れた性能を有する有機物層材料の開発が求められている。
本発明は、耐熱性、キャリア輸送能、発光能、電気化学的安定性等のいずれにも優れているため、有機電界発光素子の有機物層材料、具体的には、電子輸送層材料として使用できる、新規な有機化合物を提供することを目的としている。
また、本発明は、前述した新規な有機化合物を含むことにより、低い駆動電圧及び高い発光効率を示し、寿命が向上できる、有機電界発光素子を提供することを他の目的としている。
前述のような目的を達成するため、本発明は、下記化学式1又は化学式2で示される有機化合物を提供する。
Figure 2023503312000002
Figure 2023503312000003
(上記化学式1及び化学式2中、
及びXは、互いに異なり、CR又はNであり、このとき、X及びXのうちのいずれか1つは、Nであり、残りは、CRであり;
及びRは、互いに同一又は異なり、それぞれ独立に、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60のヘテロアリール基、C~C40のアルキルオキシ基、C~C60のアリールオキシ基、C~C40のアルキルシリル基、C~C60のアリールシリル基、C~C40のアルキルボロン基、C~C60のアリールボロン基、C~C60のアリールホスフィン基、C~C60のアリールホスフィンオキサイド基、及びC~C60のアリールアミン基から選択され;
Arは、下記化学式F1~F6のうちのいずれか1つで示される置換基であり;
Figure 2023503312000004
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、及び核原子数5~60のヘテロアリール基からなる群から選択され;
上記R及びRのアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルシリル基、アリールシリル基、アルキルボロン基、アリールボロン基、アリールホスフィン基、アリールホスフィンオキサイド基、及びアリールアミン基、並びに、Rのアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基は、それぞれ独立に、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40個のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60個のヘテロアリール基、C~C40のアルキルオキシ基、C~C60のアリールオキシ基、C~C40のアルキルシリル基、C~C60のアリールシリル基、C~C40のアルキルボロン基、C~C60のアリールボロン基、C~C60のアリールホスフィン基、C~C60のアリールホスフィンオキサイド基、及びC~C60のアリールアミン基からなる群から選択される1種以上の置換基で置換又は非置換であり、前記置換基が複数である場合、これらは互いに同一又は異なる。)
また、本発明は、陽極、陰極、及び、上記陽極と陰極との間に介在した1層以上の有機物層を含む有機電界発光素子であって、上記1層以上の有機物層のうちの少なくとも1つは、前述した有機化合物を含む有機電界発光素子を提供する。
本発明の化合物は、耐熱性、キャリア輸送能、発光能、電気化学的安定性等に優れているため、有機電界発光素子の有機物層材料として使用することができる。特に、本発明の化合物が、電子輸送層材料及び電子輸送補助層材料のうちの少なくともいずれか1つに使用される場合、従来の材料に比べて、優れた発光性能、低駆動電圧、高効率、及び長寿命特性を有する有機電界発光素子を製造することができ、さらには、性能及び寿命が向上したフルカラーディスプレイパネルを製造することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る有機電界発光素子を概略的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る有機電界発光素子を概略的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る有機電界発光素子を概略的に示す断面図である。
100:陽極、200:陰極、300:有機物層、310:正孔注入層、320:正孔輸送層、330:発光層、340:電子輸送層、350:電子注入層、360:電子輸送補助層
本発明は、耐熱性、キャリア輸送能、発光能、電気化学的安定性等に優れているため、高効率の電子輸送層材料として使用できる化合物を提供する。
具体的に、本発明に係る化合物は、ピリミジンモイエティと、フルオレンモイエティ又はベンゾフルオレンモイエティとが、リンカーであるビフェニレン基を介して結合されて基本骨格をなすが、これらは、メタ-パラ(meta-para)又はパラ-メタ(para-meta)位で結合され、化学式1又は化学式2で示される。これにより、本発明の化合物は、分子の長軸を基準にして非対称性を有するとともに板状型構造を有するため、耐熱性、キャリア輸送能、発光能、電気化学的安定性等に優れている。上記化学式1又は化学式2で示される化合物を有機電界発光素子に適用する場合、有機電界発光素子は、低い駆動電圧、高い発光効率及び電流効率を示し、かつ長寿命を有するものである。
上記化学式1又は化学式2中、X及びXは、互いに異なり、CR又はNであり、このとき、X及びXのうちのいずれか1つは、Nであり、残りは、CRである。これにより、本発明の化合物は、電子求引性の高い電子求引性基(EWG)であるピリミジンモイエティを含有する。
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60のヘテロアリール基からなる群から選択される。
一例では、Xは、CRであり、Xは、Nであり得る。このとき、Rは、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、及びC~C40のアルキル基からなる群から選択され、具体的に、水素又は重水素であり得る。
上記化学式1又は化学式2中、R及びRは、互いに同一又は異なり、それぞれ独立に、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60のヘテロアリール基、C~C40のアルキルオキシ基、C~C60のアリールオキシ基、C~C40のアルキルシリル基、C~C60のアリールシリル基、C~C40のアルキルボロン基、C~C60のアリールボロン基、C~C60のアリールホスフィン基、C~C60のアリールホスフィンオキサイド基、及びC~C60のアリールアミン基から選択され、具体的に、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、及び核原子数5~60のヘテロアリール基からなる群から選択される。
一例では、R及びRは、互いに異なり、それぞれ独立に、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、及び核原子数5~60のヘテロアリール基からなる群から選択される。具体的に、R及びRは、互いに異なり、それぞれ独立に、C~C60のアリール基であり得る。
他の一例では、R及びRは、互いに異なり、R及びRのうちのいずれか1つは、ビフェニル基(biphenyl group)又はテルフェニル基(terphenyl group)であり、残りは、フェニル基であり得る。
上記化学式1又は化学式2中、Arは、下記化学式F1~F6のうちのいずれか1つで示される置換基である。
Figure 2023503312000005
前述のような化学式F1~F6で示される置換基は、電子供与性の高い電子供与性基(EDG)特性を有する置換基であって、リンカー基であるビフェニレン基を介して電子求引性の高い電子求引性基(EWG)であるピリミジンモイエティと結合することで、分子全体がバイポーラ(bipolar)特性を有し、これにより、正孔と電子との結合力が高くなる。
一例では、Arは、上記化学式F1で示される置換基であり得る。
上記化学式1又は化学式2中、上記R及びRのアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルシリル基、アリールシリル基、アルキルボロン基、アリールボロン基、アリールホスフィン基、アリールホスフィンオキサイド基、及びアリールアミン基、並びに、Rのアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基は、それぞれ独立に、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40個のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60個のヘテロアリール基、C~C40のアルキルオキシ基、C~C60のアリールオキシ基、C~C40のアルキルシリル基、C~C60のアリールシリル基、C~C40のアルキルボロン基、C~C60のアリールボロン基、C~C60のアリールホスフィン基、C~C60のアリールホスフィンオキサイド基、及びC~C60のアリールアミン基からなる群から選択される1種以上の置換基で置換又は非置換であり、具体的に、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40個のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、及び核原子数5~60個のヘテロアリール基からなる群から選択される1種以上の置換基で置換又は非置換であり得る。このとき、上記置換基が複数である場合、これらは互いに同一又は異なる。
本発明に係る化学式1又は化学式2で示される化合物は、下記化学式3又は化学式4で示される化合物に具体化できるが、これらに限定されない。
Figure 2023503312000006
Figure 2023503312000007
(上記化学式3又は化学式4中、
及びXは、それぞれ上記化学式1及び化学式2で定義した通りであり、
a及びbは、それぞれ0又は1であり、但し、a+b=1である。)
前述のような本発明に係る化学式1又は化学式2で示される化合物は、下記化合物1~250に具体化することができる。しかし、本発明に係る化学式1又は化学式2で示される化合物は、下記で例示するものに限定されない。
Figure 2023503312000008
Figure 2023503312000009
Figure 2023503312000010
Figure 2023503312000011
Figure 2023503312000012
Figure 2023503312000013
Figure 2023503312000014
Figure 2023503312000015
Figure 2023503312000016
本発明において、「アルキル」とは、炭素数1~40の直鎖又は側鎖の飽和炭化水素に由来する1価の置換基を意味する。その例としては、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、sec-ブチル、ペンチル、iso-アミル、ヘキシル等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「アルケニル(alkenyl)」とは、炭素-炭素二重結合を一つ以上有する炭素数2~40の直鎖又は側鎖の不飽和炭化水素に由来する1価の置換基を意味する。その例としては、ビニル(vinyl)、アリル(allyl)、イソプロペニル(isopropenyl)、2-ブテニル(2-butenyl)等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「アルキニル(alkynyl)」とは、炭素-炭素三重結合を1つ以上有する炭素数2~40の直鎖又は側鎖の不飽和炭化水素に由来する1価の置換基を意味する。その例としては、エチニル(ethynyl)、2-プロパニル(2-propynyl)等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「シクロアルキル」とは、炭素数3~40のモノサイクリック又はポリサイクリックの非芳香族炭化水素に由来する1価の置換基を意味する。このようなシクロアルキルとしては、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル(norbornyl)、アダマンチン(adamantine)等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「ヘテロシクロアルキル」とは、核原子数3~40の非芳香族炭化水素に由来する1価の置換基を意味し、環中の一つ以上の炭素、好ましくは1~3個の炭素が、N、O、S、又はSeのようなヘテロ原子に置換される。このようなヘテロシクロアルキルとしては、例えば、モルホリン、ピペラジン等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「アリール」とは、単環又は2以上の環の組み合わせからなる炭素数6~40の芳香族炭化水素に由来する1価の置換基を意味する。また、2以上の環が単純付着(pendant)又は縮合された形態も含まれ得る。このようなアリールとしては、例えば、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アントリル等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「ヘテロアリール」とは、核原子数5~60のモノヘテロサイクリック又はポリヘテロサイクリックの芳香族炭化水素に由来する1価の置換基を意味する。なお、環中の一つ以上の炭素、好ましくは1~3個の炭素が、N、O、S、又はSeのようなヘテロ原子で置換される。また、2つ以上の環が単純付着(pendant)又は縮合された形態も含まれ、さらには、アリール基と縮合された形態も含まれ得る。このようなヘテロアリールとしては、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニルのような6員のモノサイクリック環、フェノキサチエニル(phenoxathienyl)、インドリジニル(indolizinyl)、インドリル(indolyl)、プリニル(purinyl)、キノリル(quinolyl)、ベンゾチアゾール(benzothiazole)、カルバゾリル(carbazolyl)のようなポリサイクリック環、及び2-フラニル、N-イミダゾリル、2-イソオキサゾリル、2-ピリジニル、2-ピリミジニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「アルキルオキシ」とは、R’O-で示される1価の置換基であって、上記R’は、炭素数1~40のアルキルを意味し、直鎖(linear)、側鎖(branched)又はサイクリック(cyclic)構造を含むことができる。このようなアルキルオキシとしては、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、1-プロポキシ、t-ブトキシ、n-ブトキシ、ペントキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「アリールオキシ」とは、RO-で示される1価の置換基であって、上記Rは、炭素数5~40のアリールを意味する。このようなアリールオキシとしては、例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、ジフェニルオキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、「アルキルシリル」とは、炭素数1~40のアルキルで置換されたシリルを意味し、モノ-だけでなく、ジ-、トリ-アルキルシリルを含む。また、「アリールシリル」とは、炭素数5~60のアリールで置換されたシリルを意味し、モノ-だけでなく、ジ-、トリ-アリールシリル等のポリアリールシリルを含む。
本発明において、「アルキルボロン基」とは、炭素数1~40のアルキルで置換されたボロン基を意味し、「アリールボロン基」とは、炭素数6~60のアリール基で置換されたボロン基を意味する。
本発明において、「アルキルホスフィニル基」とは、炭素数1~40のアルキルで置換されたホスフィン基を意味し、モノ-だけでなく、ジ-アルキルホスフィニル基を含む。また、本発明において、「アリールホスフィニル基」とは、炭素数6~60のモノアリール又はジアリールで置換されたホスフィン基を意味し、モノ-だけでなく、ジ-アリールホスフィニル基を含む。
本発明において、「アリールアミン」とは、炭素数6~40のアリール基で置換されたアミンを意味し、モノ-だけでなく、ジ-アリールアミンを含む。
本発明において、「縮合環」とは、縮合脂肪族環、縮合芳香族環、縮合ヘテロ脂肪族環、縮合ヘテロ芳香族環、又はこれらの組み合わせからなる形態を意味する。
<有機電界発光素子>
また、本発明の他の側面は、前述した化学式1及び化学式2で示される化合物を含む有機電界発光素子(以下、「有機EL素子」ともいう。)に関するものである。
具体的に、本発明に係る有機電界発光素子は、陽極(anode)、陰極(cathode)、及び上記陽極と陰極との間に介在した1層以上の有機物層を含み、上記1層以上の有機物層のうちの少なくとも1つは、上記化学式1又は化学式2で示される化合物を含む。このとき、上記化合物は、単独で使用、又は2以上を混合して使用することができる。
上記1層以上の有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送補助層、電子輸送層、及び電子注入層のうちのいずれか1以上を含むことができ、その中で少なくとも1つの有機物層は、上記化学式1又は化学式2で示される化合物を含む。具体的に、上記化学式1又は化学式2の化合物を含む有機物層は、電子輸送層及び電子輸送補助層からなる群から選択されるものであり得る。
一例では、上記1層以上の有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を含み、上記電子輸送層は、上記化学式1又は化学式2で示される化合物を含む。このとき、上記化学式1又は化学式2で示される化合物は、電子輸送層物質として有機電界発光素子に含まれる。前述のような有機電界発光素子において、電子は、上記化学式1又は化学式2の化合物のため、陰極又は電子注入層から電子輸送層に容易に注入され、また、電子輸送層から発光層に速やかに移動でき、よって、発光層での正孔と電子との結合力が高い。これにより、本発明の有機電界発光素子は、発光効率、電力効率、輝度等に優れている。さらに、上記化学式1又は化学式2の化合物は、熱的安定性、電気化学的安定性に優れているため、有機電界発光素子の性能を向上させることができる。
前述のような化学式1又は化学式2で示される化合物は、単独で使用、又は当該分野で周知の電子輸送層材料と混用することができる。
本発明において、上記化学式1又は化学式2の化合物と混用可能な電子輸送層材料は、当該分野で周知の電子輸送物質を含む。使用可能な電子輸送物質としては、例えば、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、トリアゾール系化合物、イソチアゾール(isothiazole)系化合物、オキサジアゾール系化合物、チアジアゾール(thiadiazole)系化合物、ペリレン(perylene)系化合物、アルミニウム錯体(例えば、Alq(トリス(8-キノリノラト)-アルミニウム)、ガリウム錯体(例えば、Gaq’2OPiv、Gaq’2OAc、2(Gaq’2))等が挙げられるが、これらに制限されない。これらは、単独で使用、又は2種以上を混用することができる。
本発明において、上記化学式1又は化学式2の化合物と電子輸送層材料とを混用する場合、これらの混合割合は、特に制限されず、当該分野で公知の範囲内で適宜調節することができる。
他の一例では、上記1層以上の有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送補助層、電子輸送層、及び電子注入層を含み、上記電子輸送補助層は、上記化学式1又は化学式2で示される化合物を含む。このとき、上記化学式1又は化学式2で示される化合物は、電子輸送補助層物質として有機電界発光素子に含まれる。このとき、上記化学式1又は化学式2の化合物が高い三重項エネルギーを有する。そのため、上記化学式1又は化学式2の化合物を電子輸送補助層物質として含む場合、TTF(Triplet-Triplet Fusion)効果によって有機電界発光素子の効率が向上され得る。なお、上記化学式1又は化学式2の化合物は、発光層で生成された励起子が発光層に隣接する電子輸送層へ拡散するのを防ぐことができる。従って、発光層内で発光に寄与する励起子の数が増加して素子の発光効率が改善され、また、素子の耐久性及び安定性が向上して素子の寿命が効率的に増大することができる。
前述した本発明の有機電界発光素子の構造は、特に限定されないが、例えば、基板の上に、陽極100、1層以上の有機物層300、及び陰極200が順次積層され得る(図1~図3参照)。さらに、図示していないが、電極と有機物層との界面に、絶縁層又は接着層が挿入される構造であり得る。
一例では、有機電界発光素子は、図1に示されるように、基板の上に、陽極100、正孔注入層310、正孔輸送層320、発光層330、電子輸送層340、及び陰極200が順次積層された構造を有することができる。選択的に、図2に示されるように、上記電子輸送層340と陰極200との間に電子注入層350が位置することができる。また、上記発光層330と電子輸送層340との間に電子輸送補助層360が位置することができる(図3参照)。
本発明の有機電界発光素子は、上記有機物層300のうちの少なくとも1つ(例えば、電子輸送層340、電子輸送補助層360)が、上記化学式1又は化学式2で示される化合物を含むこと以外は、当技術分野で周知の材料及び方法により有機物層及び電極を形成して製造することができる。
上記有機物層は、真空蒸着法又は溶液塗布法により形成され得る。上記溶液塗布法としては、例えば、スピンコート法、ディップコート法、ドクターブレード法、インクジェット印刷法、又は熱転写法等が挙げられるが、これらに制限されない。
本発明で使用可能な基板としては、特に限定されず、例えば、シリコンウェハ、石英、ガラス板、金属板、プラスチックフィルム、及びシート等が挙げられるが、これらに制限されない。
また、陽極物質としては、例えば、バナジウム、クロム、銅、亜鉛、金のような金属又はこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:Al又はSnO:Sbのような金属と酸化物との組み合わせ;ポリチオフェン、ポリ(3-メチル-チオフェン)、ポリ[3,4-(エチレン-1,2-ジオキシ)チオフェン](PEDT)、ポリピロール又はポリアニリンのような導電性高分子;及び、カーボンブラック等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、陰極物質としては、例えば、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、錫、又は鉛のような金属若しくはこれらの合金;及び、LiF/Al又はLiO/Alのような多層構造物質等が挙げられるが、これらに限定されない。
以下、本発明について実施例に基づいて詳述する。但し、後述の実施例は、本発明の例示に過ぎず、本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。
[準備例1]Py-1の合成
Figure 2023503312000017
2-(4-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジン15.0g、及び(3-クロロフェニル)ボロン酸6.0g、テトラキスフェニルホスフィンパラジウム(0)0.9g、及びKCO 7.0gを、トルエン350ml、エタノール60ml、水60mlに入れ、2時間加熱還流撹拌した。反応終了後、充分量の水で失活した後、溶液を分液ロートに移し、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、Py-1(10.8g、収率55%)を得た。
1H-NMR: 8.23 (s, 1H), 7.95-7.93 (m, 7H), 7.55-7.40 (m, 9H), 7.25 (d, 2H)
Mass: [(M+H)+]: 419
[準備例2]Py-2の合成
Figure 2023503312000018
上記準備例1で使用された2-(4-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジンの代わりに、4-(4-ブロモフェニル)-2,6-ジフェニルピリミジンを使用した以外は、準備例1と同様にしてPy-2(8.5g、収率58%)を製造した。
1H-NMR: 8.35 (d, 2H), 8.30 (d, 2H), 7.97-7.94 (m, 3H), 7.85 (d, 2H), 7.55-7.48 (m, 9H)
Mass: [(M+H)+]: 419
[準備例3]Py-3の合成
Figure 2023503312000019
上記準備例1で使用された2-(4-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジンの代わりに、4-([1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-(4-ブロモフェニル)-6-フェニルピリミジンを使用した以外は、準備例1と同様にしてPy-3(9.8g、収率56%)を製造した。
1H-NMR: 8.23 (s, 1H), 8.00-7.94 (m, 7H), 7.75-7.72 (m, 3H), 7.55-7.38 (m, 11H), 7.25 (d, 2H)
Mass: [(M+H)+]: 464
[準備例4]Py-4の合成
Figure 2023503312000020
上記準備例1で使用された2-(4-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジンの代わりに、4-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-(4-ブロモフェニル)-2-フェニルピリミジンを使用した以外は、準備例1と同様にしてPy-4(9.2g、収率55%)を製造した。
1H-NMR: 8.35-8.30 (m, 6H), 7.97 (s, 1H), 7.85 (d, 4H), 7.75 (d, 2H), 7.50-7.38 (m, 9H)
Mass: [(M+H)+]: 464
[準備例5]Py-5の合成
Figure 2023503312000021
2-(3-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジン15.0g、及び(4-クロロフェニル)ボロン酸6.0g、テトラキスフェニルホスフィンパラジウム(0)0.9g、及びKCO 7.0gを、トルエン350ml、エタノール60ml、水60mlに入れ、2時間加熱還流撹拌した。反応終了後、充分量の水で失活した後、溶液を分液ロートに移し、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し、Py-5(10.1g、収率54%)を得た。
1H-NMR: 8.38 (d, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (d, 2H), 7.94-7.90 (m, 3H), 7.73 (t, 1H), 7.62-7.45 (m, 9H)
Mass: [(M+H)+]: 419
[準備例6]Py-6の合成
Figure 2023503312000022
上記準備例5で使用された2-(3-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジンの代わりに、4-(3-ブロモフェニル)-2,6-ジフェニルピリミジンを使用した以外は、準備例5と同様にしてPy-6(9.6g、収率53%)を製造した。
1H-NMR: 8.35 (d, 2H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (d, 2H), 7.95 (d, 4H), 7.73 (s, 1H), 7.50-7.38 (m, 9H)
Mass: [(M+H)+]: 419
[準備例7]Py-7の合成
Figure 2023503312000023
上記準備例5で使用された2-(3-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジンの代わりに、4-([1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-(3-ブロモフェニル)-6-フェニルピリミジンを使用した以外は、準備例5と同様にしてPy-7(9.8g、収率53%)を製造した。
1H-NMR: 8.38 (d, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (d, 2H), 7.96-7.94 (m, 5H), 7.75-7.73 (m, 4H), 7.62-7.32 (m, 10H)
Mass: [(M+H)+]: 496
[準備例8]Py-8の合成
Figure 2023503312000024
上記準備例5で使用された2-(3-ブロモフェニル)-4,6-ジフェニルピリミジンの代わりに、4-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-(3-ブロモフェニル)-2-フェニルピリミジンを使用した以外は、準備例5と同様にしてPy-8(9.2g、収率52%)を製造した。
1H-NMR: 8.35 (d, 2H), 8.30 (d, 2H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (d, 2H), 7.94 (m, 2H), 7.85 (d, 2H), 7.75-7.73 (m, 3H), 7.62-7.38 (m, 9H)
Mass: [(M+H)+]: 496
[合成例1]化合物3の合成
Figure 2023503312000025
準備例1で合成されたPy-1 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、THF:Hex=1:3でカラムを行い、化合物3(2.2g、収率:54%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 578
[合成例2]化合物12の合成
Figure 2023503312000026
準備例3で合成されたPy-3 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、MC:Hex=1:2でカラムを行い、化合物12(2.5g、収率:55%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 654
[合成例3]化合物29の合成
Figure 2023503312000027
準備例2で合成されたPy-2 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、MC:Hex=1:2でカラムを行い、化合物29(2.3g、収率:54%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 654
[合成例4]化合物36の合成
Figure 2023503312000028
準備例4で合成されたPy-4 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン3.0g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、MC:Hex=1:2でカラムを行い、化合物36(2.2g、収率:53%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 654
[合成例5]化合物62の合成
Figure 2023503312000029
上記合成例1で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9-ジフェニル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例1と同様にして化合物62(2.1g、収率:55%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 578
[合成例6]化合物66の合成
Figure 2023503312000030
上記合成例2で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9-ジフェニル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例2と同様にして化合物66(2.3g、収率:55%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 778
[合成例7]化合物76の合成
Figure 2023503312000031
上記合成例3で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9-ジフェニル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例3と同様にして化合物76(2.0g、収率:53%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 702
[合成例8]化合物81の合成
Figure 2023503312000032
上記合成例4で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9’-スピロビ[フルオレン]-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例4と同様にして化合物81(2.0g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 776
[合成例9]化合物102の合成
Figure 2023503312000033
上記合成例2で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(11,11-ジメチル-11H-ベンゾ[b]フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例2と同様にして化合物102(2.5g、収率:53%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 704
[合成例10]化合物110の合成
Figure 2023503312000034
上記合成例3で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(7,7-ジメチル-7H-ベンゾ[c]フルオレン-11-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例3と同様にして化合物110(2.2g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 628
[合成例11]化合物111の合成
Figure 2023503312000035
上記合成例4で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(7,7-ジメチル-7H-ベンゾ[c]フルオレン-9-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例4と同様にして化合物111(2.1g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 704
[合成例12]化合物129の合成
Figure 2023503312000036
準備例5で合成されたPy-5 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、THF:Hex=1:3でカラムを行い、化合物129(2.1g、収率:54%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 578
[合成例13]化合物131の合成
Figure 2023503312000037
準備例7で合成されたPy-7 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、EA:Hex=1:5でカラムを行い、化合物131(1.9g、収率:49%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 654
[合成例14]化合物153の合成
Figure 2023503312000038
準備例6で合成されたPy-6 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、EA:Hex=1:5でカラムを行い、化合物153(2.1g、収率:51%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 578
[合成例15]化合物161の合成
Figure 2023503312000039
準備例8で合成されたPy-8 3.0g、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン2.8g、及びCsCO 3.0gを混合し、ここにトルエン60ml、エタノール12ml、及び水12mlを加えた後、Pd(OAc) 55mgとXphos250mgを入れ、4時間加熱撹拌した。反応終了後、常温に降温した後、濾過を行った。濾液に水を注ぎ、メチレンクロライドで有機層を抽出し、上記有機層をMgSOで乾燥した。乾燥された有機層を減圧濃縮した後、MC:Hex=1:2でカラムを行い、化合物161(2.2g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 654
[合成例16]化合物187の合成
Figure 2023503312000040
上記合成例12で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例12と同様にして化合物187(2.3g、収率:53%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 702
[合成例17]化合物191の合成
Figure 2023503312000041
上記合成例13で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例13と同様にして化合物191(2.2g、収率:53%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 778
[合成例18]化合物201の合成
Figure 2023503312000042
上記合成例14で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9-ジフェニル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例14と同様にして化合物201(2.4g、収率:55%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 702
[合成例19]化合物206の合成
Figure 2023503312000043
上記合成例15で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(9,9’-スピロビ[フルオレン]-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、同様な方法で化合物206(2.3g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 776
[合成例20]化合物227の合成
Figure 2023503312000044
上記合成例13で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(11,11-ジメチル-11H-ベンゾ[b]フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例13と同様にして化合物227(2.2g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 704
[合成例21]化合物233の合成
Figure 2023503312000045
上記合成例14で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(11,11-ジメチル-11H-ベンゾ[b]フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例14と同様にして化合物233(2.3g、収率:53%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 628
[合成例22]化合物236の合成
Figure 2023503312000046
上記合成例15で使用された2-(9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランの代わりに、2-(7,7-ジメチル-7H-ベンゾ[c]フルオレン-9-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した以外は、合成例15と同様にして化合物236(2.3g、収率:52%)を製造した。
Mass: [(M+H)+]: 704
[実施例1]青色の有機電界発光素子の製作
合成例で合成された化合物3を、周知の常法で高純度の昇華精製を行った後、後述のように青色の有機電界発光素子を製作した。
まず、ITO(Indium Tin Oxide)が1500Åの厚さで薄膜コーティングされたガラス基板を蒸留水超音波で洗浄した。蒸留水洗浄が終わると、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノール等の溶剤で超音波洗浄を行い、乾燥させた後、UV OZONE洗浄機(Power sonic 405、ファシンテック製)に移送した後、UVを用いて上記基板を5分間洗浄し、真空蒸着機に基板を移送した。
前述のように準備されたITO透明電極の上に、DS-205((株)斗山電子製、80nm)/NPB(15nm)/ADN+5%DS-405((株)斗山電子製、30nm)/化合物3(30nm)/LiF(1nm)/Al(200nm)の順に積層して有機電界発光素子を製作した。上記使用されたNPB及びADNの構造は、以下の通りである。
Figure 2023503312000047
[実施例2~11]青色の有機電界発光素子の製作
実施例1において電子輸送層の形成時に電子輸送層物質として使用された化合物3の代わりに、下記表1に記載の化合物をそれぞれ使用した以外は、実施例1と同様にして実施例2~11の有機電界発光素子を製作した。
[比較例1]青色の有機電界発光素子の製作
実施例1において電子輸送層物質として使用された化合物3の代わりにAlqを使用した以外は、上記実施例1と同様にして青色の有機電界発光素子を製作した。上記使用されたAlqの構造は、以下の通りである。
Figure 2023503312000048
[比較例2]青色の有機電界発光素子の製作
実施例1において電子輸送層物質として使用された化合物3を使用しなかった以外は、上記実施例1と同様にして青色の有機電界発光素子を製作した。
[比較例3]青色の有機電界発光素子の製作
実施例1において電子輸送層材料として使用された化合物3の代わりにT-1を使用した以外は、上記実施例1と同様にして青色の有機電界発光素子を製作した。上記使用されたT-1の構造は、以下の通りである。
Figure 2023503312000049
[比較例4]青色の有機電界発光素子の製作
実施例1において電子輸送層材料として使用された化合物3の代わりにT-2を使用した以外は、上記実施例1と同様にして青色の有機電界発光素子を製作した。上記使用されたT-2の構造は、以下の通りである。
Figure 2023503312000050
[評価例1]
実施例1~11及び比較例1~4でそれぞれ製作された青色の有機電界発光素子について、電流密度10mA/cmでの駆動電圧、電流効率、及び発光波長を測定し、その結果を下記表1に示す。
Figure 2023503312000051
上記表1に示されるように、本発明の化合物を電子輸送層に使用した実施例1~11に係る青色の有機電界発光素子は、従来のAlqを電子輸送層に使用した比較例1に係る青色の有機電界発光素子、及び電子輸送層を有しない比較例2に係る青色の有機電界発光素子に比べて、駆動電圧、発光ピーク、及び電流効率の面で優れた性能を示すことがわかった。
また、上記合成例で合成された化合物3、29、62、76、102、111、131、161、191、206、233は、連結基としてm,p-ビフェニレン又はp,m-ビフェニレンを有する。このような化合物を電子輸送層に使用した実施例1~11に係る青色の有機電界発光素子は、連結基としてp,p-ビフェニレン又はm,m-ビフェニレンを有する化合物を電子輸送層に使用した比較例3~4に係る青色の有機電界発光素子に比べて、駆動電圧、発光ピーク、及び電流効率の面で優れた性能を示すことがわかった。
[実施例12]青色の有機電界発光素子の製作
合成例で合成された化合物12を、周知の常法で高純度の昇華精製を行った後、後述の過程に従って青色の有機電界発光素子を製作した。
まず、ITO(Indium Tin Oxide)が1500Åの厚さで薄膜コーティングされたガラス基板を蒸留水超音波で洗浄した。蒸留水洗浄が終わると、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノール等の溶剤で超音波洗浄を行い、乾燥させた後、UV OZONE洗浄機(Power sonic 405、ファシンテック製)に移送した後、UVを用いて上記基板を5分間洗浄し、真空蒸着機に基板を移送した。
前述のように準備されたITO透明電極の上に、DS-205((株)斗山電子製、80nm)/NPB(15nm)/ADN+5%DS-405((株)斗山電子製、30nm)/化合物12(5nm)/Alq(25nm)/LiF(1nm)/Al(200nm)の順に積層して有機電界発光素子を製作した。
[実施例13~22]青色の有機電界発光素子の製造
実施例12において電子輸送補助層物質として使用された化合物12の代わりに、下記表2に記載の化合物をそれぞれ使用した以外は、実施例12と同様にして実施例13~22の有機電界発光素子を製造した。
[比較例5]青色の有機電界発光素子の製造
実施例12において電子輸送補助層物質として使用された化合物12を使用せず、電子輸送層物質であるAlqを25nmでなく30nmで蒸着した以外は、上記実施例12と同様にして青色の有機電界発光素子を製造した。
[比較例6]青色の有機電界発光素子の製造
実施例12において電子輸送補助層材料として使用された化合物12の代わりにT-1を使用した以外は、上記実施例12と同様にして青色の有機電界発光素子を製造した。上記使用されたT-1の構造は、比較例3で使用されたものと同様であるため、説明を省略する。
[比較例7]青色の有機電界発光素子の製造
実施例12において電子輸送補助層材料として使用された化合物12の代わりにT-2を使用した以外は、上記実施例12と同様にして青色の有機電界発光素子を製造した。上記使用されたT-2の構造は、比較例4で使用されたものと同様であるため、説明を省略する。
[評価例2]
実施例12~22及び比較例5~7でそれぞれ製作された有機電界発光素子について、電流密度10mA/cmでの駆動電圧、発光波長、電流効率を測定し、その結果を下記表2に示す。
Figure 2023503312000052
上記表2に示されるように、本発明の化合物を電子輸送補助層に使用した実施例12~22に係る青色の有機電界発光素子は、電子輸送補助層を有しない比較例3に係る青色の有機電界発光素子に比べて、電流効率、発光ピーク、及び、特に駆動電圧の面で優れた性能を示すことがわかった。
また、上記合成例で合成された化合物12、36、66、81、110、129、153、187、201、227、236は、連結基としてm,p-ビフェニレン又はp,m-ビフェニレンを有する化合物である。このような化合物を電子輸送補助層に使用した実施例12~22に係る青色の有機電界発光素子は、連結基としてp,p-ビフェニレン又はm,m-ビフェニレンを有する化合物を電子輸送補助層に使用した比較例6~7に係る青色の有機電界発光素子に比べて、駆動電圧、発光ピーク、及び電流効率の面で優れた性能を示すことがわかった。

Claims (9)

  1. 下記化学式1又は化学式2で示される有機化合物:
    Figure 2023503312000053
    Figure 2023503312000054
    (上記化学式1及び化学式2中、
    及びXは、互いに異なり、CR又はNであり、このとき、X及びXのうちのいずれか1つは、Nであり、残りは、CRであり;
    及びRは、互いに同一又は異なり、それぞれ独立に、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60のヘテロアリール基、C~C40のアルキルオキシ基、C~C60のアリールオキシ基、C~C40のアルキルシリル基、C~C60のアリールシリル基、C~C40のアルキルボロン基、C~C60のアリールボロン基、C~C60のアリールホスフィン基、C~C60のアリールホスフィンオキサイド基、及びC~C60のアリールアミン基から選択され;
    Arは、下記化学式F1~F6のうちのいずれか1つで示される置換基であり;
    Figure 2023503312000055
    は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、及び核原子数5~60のヘテロアリール基からなる群から選択され;
    上記R及びRのアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルシリル基、アリールシリル基、アルキルボロン基、アリールボロン基、アリールホスフィン基、アリールホスフィンオキサイド基、及びアリールアミン基、並びに、Rのアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基は、それぞれ独立に、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C~C40のアルケニル基、C~C40のアルキニル基、C~C40のシクロアルキル基、核原子数3~40個のヘテロシクロアルキル基、C~C40のアルキル基、C~C60のアリール基、核原子数5~60個のヘテロアリール基、C~C40のアルキルオキシ基、C~C60のアリールオキシ基、C~C40のアルキルシリル基、C~C60のアリールシリル基、C~C40のアルキルボロン基、C~C60のアリールボロン基、C~C60のアリールホスフィン基、C~C60のアリールホスフィンオキサイド基、及びC~C60のアリールアミン基からなる群から選択される1種以上の置換基で置換又は非置換であり、前記置換基が複数である場合、これらは互いに同一又は異なる。)
  2. 上記R及びRは、互いに異なるものである、請求項1に記載の化合物。
  3. 上記R及びRのうちのいずれか1つは、ビフェニル基(biphenyl group)又はテルフェニル基(terphenyl group)であり、残りは、フェニル基である。請求項2に記載の化合物。
  4. 上記Xは、CRであり、Xは、Nであり、
    は、請求項1で定義した通りである、請求項1に記載の化合物。
  5. 上記Arは、上記化学式F1で示される置換基である、請求項1に記載の化合物。
  6. 上記化学式1及び化学式2で示される化合物は、下記化学式3又は化学式4で示される、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2023503312000056
    Figure 2023503312000057
    (上記化学式3及び化学式4中、
    及びXは、それぞれ請求項1で定義した通りであり、
    a及びbは、それぞれ0又は1であり、但し、a+b=1である。)
  7. 上記化学式1又は化学式2で示される化合物は、下記化合物1~化合物250からなる群から選択されるものである、請求項1に記載の化合物。
    Figure 2023503312000058
    Figure 2023503312000059
    Figure 2023503312000060
    Figure 2023503312000061
    Figure 2023503312000062
    Figure 2023503312000063
    Figure 2023503312000064
    Figure 2023503312000065
    Figure 2023503312000066
  8. 陽極、陰極、及び、上記陽極と陰極との間に介在した1層以上の有機物層を含む有機電界発光素子であって、
    上記1層以上の有機物層のうちの少なくとも1つは、請求項1~7のうちのいずれか1項に記載の化合物を含む、有機電界発光素子。
  9. 上記化合物を含む有機物層は、電子輸送層又は電子輸送補助層である、請求項8に記載の有機電界発光素子。
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