JP2023184441A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化及び構成の簡素化を図りつつロックバーの前進及び後退時に生じる過負荷を抑制することができるステアリングロック装置を提供する。【解決手段】ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るステアリングロック装置において、正回転及び逆回転可能とされたモータMと、モータMの出力軸Maと共に回転可能とされるとともに、ケース部材2内でロックバーRと並列に収容された送りねじ部材5と、送りねじ部材5に取り付けられて送りねじ部材5の回転に応じて移動可能なスライダ6と、スライダ6とロックバーRとを弾性力を有しつつ連結した捩りコイルばね7とを具備したものである。【選択図】図16
Description
本発明は、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのステアリングロック装置に関するものである。
二輪車等においては、通常、ステアリング(ハンドルバーの回動軸等)にロックバーを係止させてロックすることにより車両の盗難等を防止するためのステアリングロック装置が配設されている。しかるに、本出願人は、例えば特許文献1にて開示されているような、モータの駆動によってロックバーを出没させ得るステアリングロック装置を提案している。かかる従来のステアリングロック装置は、ロックバーが前進する過程で過負荷が生じたとき、当該ロックバーに対するモータの駆動力の伝達を遮断する過負荷保護手段を具備している。
上記従来のステアリングロック装置は、ロックバーが前進する過程で過負荷が生じたとき、当該ロックバーに対するモータの駆動力の伝達を遮断して過負荷による不具合を回避することができるものの、例えばバッテリを搭載してモータで駆動する二輪車(電動二輪車)等に適用する場合、さらなる軽量化及び構成の簡素化が必要とされる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量化及び構成の簡素化を図りつつロックバーの前進及び後退時に生じる過負荷を抑制することができるステアリングロック装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、ケース部材に取り付けられたロックバーを具備し、当該ロックバーを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、前記ロックバーを後退させて没入状態とすることにより前記ステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るステアリングロック装置において、出力軸を任意に正回転及び逆回転可能とされたモータと、前記モータの出力軸と共に回転可能とされた送りねじ部材と、前記送りねじ部材に取り付けられ、当該送りねじ部材の回転に応じて移動可能なスライダと、前記スライダとロックバーとを弾性力を有しつつ連結した連結部材とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記連結部材は、前記スライダに係止されたコイル部及び前記ロックバーに付勢力を付与し得る一端部及び他端部を有する捩りコイルばねから成ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置において、前記送りねじ部材は、前記ケース部材内で前記ロックバーと並列に収容されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置において、前記スライダの移動方向に対して前記ロックバーの前進及び後退の方向を任意方向に変換させる方向変換手段を具備したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のステアリングロック装置において、前記方向変換手段は、リンク部材またはカム部材から成ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記送りねじ部材は、その両端部にストッパ部が形成され、前記スライダが前記ストッパ部に当接することにより停止することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記ロックバーに取り付けられた接点と、前記接点との接触位置に応じた電気回路が形成される接触板とを有するとともに、前記接点と接触板との間に形成された電気回路に基づいて前記ロックバーの位置を検出可能な検出手段を具備したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のステアリングロック装置において、前記接触板は、前記ケース部材にインサート成形された金属部材から成ることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のステアリングロック装置において、前記接触板は、前記ケース部材の天面に設けられたことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置において、前記ケース部材は、前記ロックバーの位置を検出可能な検出センサ及び前記モータの駆動を制御する制御部が形成された基板を収容したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、出力軸を任意に正回転及び逆回転可能とされたモータと、モータの出力軸と共に回転可能とされた送りねじ部材と、送りねじ部材に取り付けられ、当該送りねじ部材の回転に応じて移動可能なスライダと、スライダとロックバーとを弾性力を有しつつ連結した連結部材とを具備したので、軽量化及び構成の簡素化を図りつつロックバーの前進及び後退時に生じる過負荷を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、連結部材は、スライダに係止されたコイル部及びロックバーに付勢力を付与し得る一端部及び他端部を有する捩りコイルばねから成るので、ステアリングロック装置の軽量化及び構成の簡素化をより一層図ることができる。
請求項3の発明によれば、送りねじ部材は、ケース部材内でロックバーと並列に収容されたので、モータの駆動による送りねじ部材の回転力を効率よくロックバーに伝達することができ、ロックバーの前進及び後退を確実に行わせることができる。
請求項4の発明によれば、スライダの移動方向に対してロックバーの前進及び後退の方向を任意方向に変換させる方向変換手段を具備したので、送りねじ部材の延設方向に関わらずロックバーを任意の方向に前進及び後退させることができ、レイアウトの自由度を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、方向変換手段は、リンク部材またはカム部材から成るので、ロックバーを任意の方向に安定且つ正確に前進及び後退させることができる。
請求項6の発明によれば、送りねじ部材は、その両端部にストッパ部が形成され、スライダがストッパ部に当接することにより停止するので、モータの応答性に関わらずロックバーを精度よく突出状態及び没入状態とすることができる。
請求項7の発明によれば、ロックバーに取り付けられた接点と、接点との接触位置に応じた電気回路が形成される接触板とを有するとともに、接点と接触板との間に形成された電気回路に基づいてロックバーの位置を検出可能な検出手段を具備したので、ロックバーの位置決め確認のためのセンサを不要とすることができ、製造コストを抑制することができる。
請求項8の発明によれば、接触板は、ケース部材にインサート成形された金属部材から成るので、ケース部材に対する接触板の位置ずれを防止することができ、ロックバーの位置を精度よく検出することができる。
請求項9の発明によれば、接触板は、ケース部材の天面に形成されているので、雨水等に浸ってしまうのを抑制することができ、電気的な不具合を回避することができる。
請求項10の発明によれば、ケース部材は、ロックバーの位置を検出可能な検出センサ及びモータの駆動を制御する制御部が形成された基板を収容したので、ロックバーの位置検出とモータの制御とを精度よく行わせることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るステアリングロック装置は、二輪車等の車両に取り付けられ、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのもので、ケース部材2に取り付けられたロックバーRを具備し、図1に示すように、当該ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、図5に示すように、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るものである。
第1の実施形態に係るステアリングロック装置は、二輪車等の車両に取り付けられ、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのもので、ケース部材2に取り付けられたロックバーRを具備し、図1に示すように、当該ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、図5に示すように、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るものである。
具体的には、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、図1~7に示すように、通電により出力軸Ma(図10参照)を回転駆動可能なモータMと、箱型の成形品から成るケース部材2と、ケース部材2の開口を覆うカバー部材3と、外周に雄ネジが形成された軸状の送りねじ部材5と、送りねじ部材5に組み付けられたスライダ6と、ロックバーRと、連結部材としての捩りコイルばね7と、送りねじ部材5と平行な方向に移動可能な移動部材8とを具備して構成されている。
モータMは、ケース部材2の所定位置に取り付けられて通電により正転駆動及び逆転駆動し得るアクチュエータであり、正転駆動時に出力軸Maを正回転させるとともに、逆転駆動時に出力軸Maを逆回転させ得るよう構成されている。すなわち、モータMは、制御回路(不図示)にて制御され、任意タイミングで正転駆動及び逆転駆動が選択的に行われるのである。
ケース部材2は、下方に開口したカップ状部材から成り、図8に示すように、車体側から延設された配線の先端部を接続可能なコネクタ部2aと、ロックバーRを挿通可能な切欠き部2bと、送りねじ部材5の先端部を挿通して支持する開口部2cとが形成されている。そして、かかるケース部材2には、図6に示すように、モータM、ロックバーR、送りねじ部材5、スライダ6等が収容されるとともに、カバー部材3が取り付けられることにより、収容空間が閉じられるようになっている。
カバー部材3は、ケース部材2の開口を覆って取り付けられる成形部品から成り、図14、15に示すように、下方に向かって膨出した膨出部3aと、膨出部3aの所定位置に形成された水抜き孔3aaとを有している。本実施形態においては、ステアリングロック装置1が車両に取り付けられた状態において、カバー部材3が当該ステアリングロック装置1の底部に位置しており、ケース部材2内に雨水等が浸入した際、水抜き孔3aaから排出可能とされている。なお、ケース部材2の一端側には、締結部材4が取り付けられ、当該締結部材4によって車両の所定位置にステアリングロック装置1が取り付けられることとなる。
送りねじ部材5は、モータMの出力軸Maに連結されて当該出力軸Maと共に回転可能とされるとともに、図6、図16~19に示すように、ケース部材2内でロックバーRと並列に収容されたもので、その両端部にストッパ部(当接部5a及び当接部材11)が形成されている。当接部5a(ストッパ部)は、図7に示すように、送りねじ部材5の基端部に一体成形された円板状部位から成り、軸方向に向かって突出した一対の干渉部5aaが形成されている。
また、当接部材11(ストッパ部)は、図7に示すように、送りねじ部材5の先端部に取り付けられた円板状部材から成り、軸方向側に向かって突出した一対の干渉部11aが形成されている。なお、当接部材11が送りねじ部材5と別体となっているので、送りねじ部材5の先端部からスライダ6を挿通して組み付けることができ、その組み付け後、当接部材11を取り付けることができる。
スライダ6は、送りねじ部材5に取り付けられ、当該送りねじ部材5の回転に応じて移動可能なもので、図12に示すように、連結凸部6aと、凸部6bと、連通孔6cと、干渉凸部6dとを有して構成されたブロック状部材から成る。かかるスライダ6は、連通孔6cの内周面に送りねじ部材5の雄ネジと嵌合する雌ネジが形成されており、連通孔6cに送りねじ部材5を挿通(図7参照)させることにより、雄ネジを雌ネジに嵌合させ、図11に示すように、送りねじ部材5に連結されるようになっている。
そして、モータMが正転駆動し、送りねじ部材5が同方向に回転すると、スライダ6が基端側から先端側に向かって移動するとともに、モータMが逆転駆動し、送りねじ部材5が同方向に回転すると、スライダ6が先端側から基端側に向かって移動することとなる。また、スライダ6が送りねじ部材5の基端に達すると、一方側の側面に形成された干渉凸部6dが当接部5aの干渉部5aaに当接して停止するとともに、先端部に達すると他方側の側面に形成された干渉凸部6dが当接部材11の干渉部11aに当接して停止するよう構成されている。
ロックバーRは、図7に示すように、ケース部材2に取り付けられた軸状部材から成り、モータMの正転駆動により前進して突出状態(図1参照)とされるとともに、モータMの逆転駆動により後退して没入状態(図5参照)とされる。そして、ロックバーRが突出状態となると、図16に示すように、車両のステアリングSに形成された凹部KにロックバーRの先端部が係止してステアリングロックが行われるとともに、ロックバーRが没入状態となると、図17に示すように、凹部KからロックバーRの先端部が離間してステアリングSの凹部Kに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るようになっている。
移動部材8は、図7、13に示すように、ロックバーRを挿通可能な連結孔8aと、連結ピン10を挿通可能な挿通孔8bとを有したブロック状部材から成り、挿通孔8bを挿通した連結ピン10がロックバーRに形成された挿通孔Raに挿通することにより、ロックバーRと連結されている。かかる移動部材8の底面には、図13に示すように、導電性金属から成る接点9が取り付けられてり、移動部材8の移動に伴って接点9がケース部材2の天面Tを摺動可能とされている。
ここで、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、スライダ6とロックバーRとを弾性力を有しつつ連結した連結部材としての捩りコイルばね7を具備している。かかる捩りコイルばね7は、図7に示すように、スライダ6の連結凸部6aに係止されたコイル部7aと、連結ピン10に当接して移動部材8を介してロックバーRに付勢力を付与し得る一端部7b及び他端部7cとを有しており、一端部7b及び他端部7cの間にスライダ6の凸部6bが位置するように組付けられている。
また、捩りコイルばね7の一端部7bの先端側及び他端部7cの先端側の間には、連結ピン10が位置するように組付けられている。そして、スライダ6が送りねじ部材5の基端側から先端側に移動すると、図16に示すように、捩りコイルばね7の一端部7bが連結ピン10を押圧して移動部材8と共にロックバーRを突出状態まで移動させるとともに、スライダ6が送りねじ部材5の先端側から基端側に移動すると、図17に示すように、捩りコイルばね7の他端部7cが連結ピン10を押圧して移動部材8と共にロックバーRを没入状態まで移動させるようになっている。
このように、ロックバーRが突出状態となって、図16に示すように、ロックバーRの先端部が車両のステアリングSの凹部Kに係止されると、ステアリングロックしてステアリングSの回動操作を規制するとともに、ロックバーRが没入状態となって、図17に示すように、ロックバーRの先端部が車両のステアリングSの凹部Kに対する係止が解除されると、ステアリングロックを解除してステアリングSの回動操作を許容するよう構成されている。
しかるに、例えばロックバーRの先端部が凹部Kに意図せず嵌合して突出状態から没入状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、図18に示すように、モータMの駆動によりスライダ6が送りねじ部材5の基端側に移動するものの、移動部材8及びロックバーRの移動が規制されてロックバーRの突出状態が維持される。このとき、捩りコイルばね7は、一端部7bが連結ピン10から離間しつつスライダ6の移動に伴って凸部6bに押圧されて移動するとともに、他端部7cが連結ピン10との当接を維持した状態で移動せず、一端部7bと他端部7cとが互いに離間して弾性変形することとなる。そして、過負荷が解消されると、捩りコイルばね7の弾性力により、移動部材8及びロックバーRが移動することなり、ロックバーRが没入状態とされる。
また、例えばロックバーRの先端部が意図せず異物と干渉して没入状態から突出状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、図19に示すように、モータMの駆動によりスライダ6が送りねじ部材5の先端側に移動するものの、移動部材8及びロックバーRの移動が規制されてロックバーRの没入状態が維持される。このとき、捩りコイルばね7は、他端部7cが連結ピン10から離間しつつスライダ6の移動に伴って凸部6bに押圧されて移動するとともに、一端部7bが連結ピン10との当接を維持した状態で移動せず、一端部7bと他端部7cとが互いに離間して弾性変形することとなる。そして、過負荷が解消されると、捩りコイルばね7の弾性力により、移動部材8及びロックバーRが移動することなり、ロックバーRが突出状態とされる。
このように、ロックバーR及び移動部材8とスライダ6とが捩りコイルばね7により弾性力を有しつつ連結されているので、突出状態から没入状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、及び没入状態から突出状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、捩りコイルばね7が弾性変形することにより、ロックバーR及び移動部材8を移動させることなくスライダ6を移動することができ、且つ、過負荷が解消すると、捩りコイルばね7の弾性力(復元力)によりロックバーR及び移動部材8をスライダ6に追随させて移動させることができる。
さらに、本実施形態に係るロックバーRには、既述のように、移動部材8を介して接点9が取り付けられており、ロックバーRが突出状態と没入状態との間で移動する際、接点9がケース部材2の天面T上を摺動し得るようになっている。また、ケース部材の天面Tには、図8に示すように、接触板12が形成されている。この接触板12は、ケース部材2の天面Tにインサート成形された金属部材(導電性部材)から成り、第1接触板12a、第2接触板12b、第3接触板12c、第4接触板12d、第5接触板12eを有して構成されている。
第1接触板12a及び第2接触板12bは、接点ばね13を介してモータMのプラス端子及びマイナス端子とそれぞれ接続されるとともに、端子部a、bを介して制御手段14と接続可能とされている。かかる制御手段14は、車体側に設置されたマイコン等から成り、端子部a、bを介してモータMと電気的に接続され、任意のタイミングでモータMに通電可能とされている。
第3接触板12c、第4接触板12d及び第5接触板12eは、移動部材8と共に接点9が移動する際、接点9との接触位置に応じた電気回路が形成されるもので、端子部c~eを介して検出手段15と接続されている。かかる検出手段15は、制御手段14と同様、車体側に設置されたマイコン等から成り、第3接触板12c、第4接触板12d及び第5接触板12eとそれぞれ接続されている。
しかるに、ロックバーRが突出状態とされて接点9が位置H1(図9、10参照)にあるとき、第3接触板12cと第5接触板12eとの間を導通して電気回路が形成されるとともに、ロックバーRが没入状態とされて接点9が位置H2(図9、10参照)にあるとき、第4接触板12dと第5接触板12eとの間を導通して電気回路が形成されるようになっている。
したがって、検出手段15は、第3接触板12c、第4接触板12d及び第5接触板12eとそれぞれ接続されているので、接点9と接触板12(第3接触板12c、第4接触板12d及び第5接触板12e)との間に形成された電気回路に基づいてロックバーRの位置を検出することができ、例えば非接触センサ等の別個のセンサを具備することなく、ロックバーRの突出状態又は没入状態を検出することができる。
本実施形態によれば、出力軸Maを任意に正回転及び逆回転可能とされたモータMと、モータMの出力軸Maと共に回転可能とされるとともに、ケース部材2内でロックバーRと並列に収容された送りねじ部材5と、送りねじ部材5に取り付けられ、当該送りねじ部材5の回転に応じて移動可能なスライダ6と、スライダ6とロックバーRとを弾性力を有しつつ連結した捩りコイルばね7(連結部材)とを具備したので、軽量化及び構成の簡素化を図りつつロックバーRの前進及び後退時に生じる過負荷を抑制することができる。特に、本実施形態に係る送りねじ部材5は、ケース部材2内でロックバーRと並列に収容されたので、モータMの駆動による送りねじ部材5の回転力を効率よくロックバーRに伝達することができ、ロックバーRの前進及び後退を確実に行わせることができる。
また、本実施形態に係る連結部材は、スライダ6に係止されたコイル部7a及びロックバーRに付勢力を付与し得る一端部7b及び他端部7cを有する捩りコイルばね7から成るので、例えばラチェット機構等を有したトルクリミッタを不要とすることができ、ステアリングロック装置1の軽量化及び構成の簡素化をより一層図ることができる。なお、連結部材は、スライダ6とロックバーRとを弾性力を有しつつ連結するものであれば足り、捩りコイルばね7とは異なる弾性部材等であってもよい。
さらに、本実施形態に係る送りねじ部材5は、その両端部にストッパ部(当接部5a及び当接部材11)が形成され、スライダ6がストッパ部(当接部5a又は当接部材11)に当接することにより停止するので、モータMの応答性に関わらずロックバーRを精度よく突出状態及び没入状態とすることができる。
またさらに、本実施形態に係るステアリングロック装置1によれば、ロックバーRに取り付けられた接点9と、接点9との接触位置に応じた電気回路が形成される接触板12(第3接触板12c、第4接触板12d及び第5接触板12e)とを有するとともに、接点9と接触板12との間に形成された電気回路に基づいてロックバーRの位置を検出可能な検出手段15を具備したので、ロックバーRの位置決め確認のためのセンサを不要とすることができ、製造コストを抑制することができる。
加えて、本実施形態に係る接触板12は、ケース部材2にインサート成形された金属部材から成るので、ケース部材2に対する接触板12の位置ずれを防止することができ、ロックバーRの位置を精度よく検出することができる。特に、接触板12は、下方に開口したカップ状のケース部材2の天面Tに形成されているので、雨水等に浸ってしまうのを抑制することができ、電気的な不具合を回避することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係るステアリングロック装置は、第1の実施形態と同様、二輪車等の車両に取り付けられ、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのもので、図20に示すように、ケース部材2に取り付けられたロックバーRを具備し、同図(a)に示すように、ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、同図(b)に示すように、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るものである。なお、図中符号Bは、ステアリングロック装置1を車両に固定するためのボルトを示している。
第2の実施形態に係るステアリングロック装置は、第1の実施形態と同様、二輪車等の車両に取り付けられ、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのもので、図20に示すように、ケース部材2に取り付けられたロックバーRを具備し、同図(a)に示すように、ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、同図(b)に示すように、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るものである。なお、図中符号Bは、ステアリングロック装置1を車両に固定するためのボルトを示している。
具体的には、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、図20~26に示すように、モータMと、ケース部材2と、カバー部材3と、送りねじ部材5と、送りねじ部材5に組み付けられたスライダ16と、ロックバーRと、連結部材としての捩りコイルばね7と、方向変換手段としてのリンク部材17とを具備して構成されている。なお、第1の実施形態と同様の構成部品には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
スライダ16は、送りねじ部材5に取り付けられ、当該送りねじ部材5の回転に応じて移動可能なもので、図23に示すように、凸形状の連結部16aが突出形成されている。そして、モータMが正転駆動し、送りねじ部材5が同方向に回転すると、スライダ6が基端側から先端側に向かって移動するとともに、モータMが逆転駆動し、送りねじ部材5が同方向に回転すると、スライダ6が先端側から基端側に向かって移動することとなる。
ロックバーRは、第1の実施形態と同様、ケース部材2に取り付けられた軸状部材から成り、モータMの正転駆動により前進して突出状態(図20(a)参照)とされるとともに、モータMの逆転駆動により後退して没入状態(図20(b)参照)とされる。そして、ロックバーRが突出状態となると、図27に示すように、車両のステアリングSに形成された凹部KにロックバーRの先端部が係止してステアリングロックが行われるとともに、ロックバーRが没入状態となると、図26に示すように、凹部KからロックバーRの先端部が離間してステアリングSの凹部Kに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るようになっている。
ここで、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、スライダ16の移動方向(送りねじ部材5の延設方向)に対してロックバーRの前進及び後退の方向を任意方向に変換させる方向変換手段としてのリンク部材17を具備している。かかるリンク部材17は、図24に示すように、中央位置で突出形成された回転中心部Lと、回転中心部Lの周囲に形成されて捩りコイルばね7のコイル部7aを収容する収容凹部17aと、側方に所定寸法突出したアーム部17bと、捩りコイルばね7の一端部7b及び他端部7cの間に位置する当接部17cと、回転中心部Lの裏面側に形成された嵌合凹部17dとが形成されている。
そして、収容凹部17aに捩りコイルばね7のコイル部7aを収容すると、図26に示すように、捩りコイルばね7の一端部7bと他端部7cとの間に当接部17cが位置するとともに、図22に示すように、ケース部材2側に形成された凸部cに嵌合凹部17dを嵌合させて組付けることにより、回転中心部Lを中心としてリンク部材17が回転可能とされている。また、アーム部17bには、連結孔17baが形成されており、リンク部材17がケース部材2に組付けられると、図23に示すように、連結孔17baにスライダ16の連結部16aが挿通し、スライダ16とリンク部材17とが連結されるようになっている。
一方、ロックバーRの所定位置には、連結ピン10が突出形成されており、図26、27に示すように、リンク部材17に捩りコイルばね7が取り付けられた状態において、捩りコイルばね7の一端部7b及び他端部7cの間に連結ピン10が位置するようになっている。これにより、送りねじ部材5の回転に応じてスライダ16が移動すると、リンク部材17が連動して回転中心部Lを中心として回転し、捩りコイルばね7の一端部7bまたは他端部7cが連結ピン10を押圧することにより、ロックバーRを前進又は後退可能とされている。
例えば、図26に示すように、ロックバーRが没入状態のとき、モータMの駆動によりスライダ16が送りねじ部材5の先端側から基端側に移動(図26中α方向に移動)すると、図27に示すように、スライダ16の連結部16aにてリンク部材17のアーム部17bが押圧され、リンク部材17が回転中心部Lを中心として回転(同図中左回りに回転)する。かかるリンク部材17の回転により、捩りコイルばね7の一端部7bが連結ピン10を押圧してロックバーRを突出状態まで前進させることにより、ステアリングロックされることとなる。
また、図27に示すように、ロックバーRが突出状態のとき、モータMの駆動によりスライダ16が送りねじ部材5の基端側から先端側に移動(図27中β方向に移動)すると、図26に示すように、スライダ16の連結部16aにてリンク部材17のアーム部17bが押圧され、リンク部材17が回転中心部Lを中心として回転(同図中右回りに回転)する。かかるリンク部材17の回転により、捩りコイルばね7の他端部7cが連結ピン10を押圧してロックバーRを没入状態まで後退させることにより、ステアリングロックが解除されることとなる。
このように、リンク部材17は、スライダ16の移動方向に対してロックバーRの前進及び後退の方向を任意方向に変換させることができるので、本実施形態のように、スライダ16の移動方向(送りねじ部材5の延設方向)に対して直交する方向にロックバーRを前進又は後退させることができる。なお、本実施形態に係るリンク部材17は、スライダ16の移動方向に対して直交する方向にロックバーRを前進又は後退させているが、リンク部材17のアーム部17bの延設角度等を任意に設定することにより、ロックバーRの移動方向をスライダ16の移動方向に対して任意の方向に変換することができる。
しかるに、例えばロックバーRの先端部が凹部Kに意図せず嵌合して突出状態から没入状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、図29に示すように、モータMの駆動によりスライダ16が送りねじ部材5の先端側に移動するものの、ロックバーRの移動が規制されてロックバーRの突出状態が維持される。このとき、スライダ16の移動に伴ってリンク部材17が回転するので、捩りコイルばね7は、一端部7bが連結ピン10から離間する方向に移動するとともに、他端部7cが連結ピン10との当接を維持した状態で移動せず、一端部7bと他端部7cとが互いに離間して弾性変形することとなる。そして、過負荷が解消されると、捩りコイルばね7の弾性力により、移動部材8及びロックバーRが移動することなり、ロックバーRが没入状態とされる。
また、例えばロックバーRの先端部が意図せず異物と干渉して没入状態から突出状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、図28に示すように、モータMの駆動によりスライダ16が送りねじ部材5の基端側に移動するものの、ロックバーRの移動が規制されてロックバーRの没入状態が維持される。このとき、スライダ16の移動に伴ってリンク部材17が回転するので、捩りコイルばね7は、他端部7cが連結ピン10から離間する方向に移動するとともに、一端部7bが連結ピン10との当接を維持した状態で移動せず、一端部7bと他端部7cとが互いに離間して弾性変形することとなる。そして、過負荷が解消されると、捩りコイルばね7の弾性力により、移動部材8及びロックバーRが移動することなり、ロックバーRが突出状態とされる。
このように、ロックバーR及び移動部材8とスライダ16とが捩りコイルばね7により弾性力を有しつつ連結されているので、突出状態から没入状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、及び没入状態から突出状態に向かう方向に過負荷が生じている場合、捩りコイルばね7が弾性変形することにより、ロックバーRを移動させることなくスライダ16を移動することができ、且つ、過負荷が解消すると、捩りコイルばね7の弾性力(復元力)によりロックバーRをスライダ16に追随させて移動させることができる。
さらに、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、ケース部材2に基板18が収容されている。かかる基板18は、所定の電気配線が印刷されたプリント基板から成り、図25に示すように、ロックバーRの位置を検出可能な検出センサ18a及びモータMの駆動を制御する制御部18bが形成されている。検出センサ18aは、ホールIC等の磁気センサから成り、ロックバーRの所定位置に形成された磁石m(図22参照)の磁気を検出可能とされている。
すなわち、ロックバーRが突出状態のとき、磁石mが一方の検出センサ18aと対向する位置となるとともに、ロックバーRが没入状態のとき、磁石mが他方の検出センサ18aと対向する位置となるよう構成されており、これら一対の検出センサ18aによる磁石mの磁気を検出することによって、ロックバーRの状態(突出状態又は没入状態)を検出可能とされている。制御部18bは、マイコン等から成り、検出センサ18aと所定の電気回路を介して接続されるとともに、検出センサ18aの検出に応じてモータMを制御可能とされている。
本実施形態に係るステアリングロック装置1によれば、スライダ16の移動方向に対してロックバーRの前進及び後退の方向を任意方向(本実施形態においては直交する方向)に変換させるリンク部材17(方向変換手段)を具備したので、送りねじ部材5の延設方向に関わらずロックバーRを任意の方向に前進及び後退させることができ、レイアウトの自由度を向上させることができる。
例えば、図30に示すように、本実施形態に係るステアリングロック装置1を車輪G及びフロントフォークDを具備した鞍乗り型の大型車両に取り付けた場合、ハンドルバーJの回動操作に伴って回転するステアリング(不図示)を覆う回転軸外筒Nに取り付けることができる。また、図31に示すように、本実施形態に係るステアリングロック装置1を車輪G及びフロントフォークDを具備したスクータ型の小型車両に取り付けた場合、ハンドルバーJの回動操作に伴って回転するステアリング(不図示)を覆う回転軸外筒Nに取り付けることができる。
さらに、本実施形態に係る方向変換手段は、リンク部材17から成るので、ロックバーRを任意の方向に安定且つ正確に前進及び後退させることができる。また、本実施形態に係るケース部材2は、ロックバーRの位置を検出可能な検出センサ18a及びモータMの駆動を制御する制御部18bが形成された基板18を収容したので、ロックバーRの位置検出とモータMの制御とを精度よく行わせることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態に係るステアリングロック装置1は、第1の実施形態と同様、二輪車等の車両に取り付けられ、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのもので、図32に示すように、ケース部材2に取り付けられたロックバーRを具備し、ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るものである。
第3の実施形態に係るステアリングロック装置1は、第1の実施形態と同様、二輪車等の車両に取り付けられ、ステアリングロック及びその解除を行わせるためのもので、図32に示すように、ケース部材2に取り付けられたロックバーRを具備し、ロックバーRを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、ロックバーRを後退させて没入状態とすることによりステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るものである。
具体的には、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、図32に示すように、モータMと、ケース部材2と、送りねじ部材5と、送りねじ部材5に組み付けられたスライダ19と、ロックバーRと、連結部材としての捩りコイルばね7と、方向変換手段としてのカム部材20とを具備して構成されている。なお、第1、2の実施形態と同様の構成部品には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
スライダ19は、送りねじ部材5に取り付けられ、当該送りねじ部材5の回転に応じて移動可能なもので、図33、35に示すように、凸形状の突出部19aが突出形成されている。そして、モータMが正転駆動し、送りねじ部材5が同方向に回転すると、スライダ19が基端側から先端側に向かって移動するとともに、モータMが逆転駆動し、送りねじ部材5が同方向に回転すると、スライダ19が先端側から基端側に向かって移動することとなる。
ここで、本実施形態に係るステアリングロック装置1は、スライダ16の移動方向(送りねじ部材5の延設方向)に対してロックバーRの前進及び後退の方向を任意方向に変換させる方向変換手段としてのカム部材20を具備している。かかるカム部材20は、図34、35に示すように、中央位置で突出形成された回転中心部Lと、回転中心部Lの周囲に形成されて捩りコイルばね7のコイル部7aを収容する収容凹部20aと、スライダ19の突出部19aと当接可能なカム受け部20bと、捩りコイルばね7の一端部7b及び他端部7cの間に位置する当接部20cと、回転中心部Lの裏面側に形成された嵌合凹部20dとが形成されている。
そして、収容凹部20aに捩りコイルばね7のコイル部7aを収容すると、図32に示すように、捩りコイルばね7の一端部7bと他端部7cとの間に当接部20cが位置するとともに、ケース部材2側に形成された凸部(不図示)に嵌合凹部20dを嵌合させて組付けることにより、回転中心部Lを中心としてカム部材20が回転可能とされている。また、カム受け部20bがケース部材2に組付けられると、スライダ19の突出部19aがカム部材20のカム受け部20bと当接するようになっている。
一方、ロックバーRの所定位置には、連結ピン10が突出形成されており、図32に示すように、カム部材20に捩りコイルばね7が取り付けられた状態において、捩りコイルばね7の一端部7b及び他端部7cの間に連結ピン10が位置するようになっている。これにより、送りねじ部材5の回転に応じてスライダ16が移動すると、カム受け部20bが突出部19aに押圧されることにより、カム部材20が連動して回転中心部Lを中心としてスライダ16の移動方向に応じた方向に回転することとなる。よって、捩りコイルばね7の一端部7bまたは他端部7cが連結ピン10を押圧することにより、ロックバーRを前進又は後退可能とされている。
本実施形態に係るステアリングロック装置1によれば、スライダ19の移動方向に対してロックバーRの前進及び後退の方向を任意方向(本実施形態においては直交する方向)に変換させるカム部材20(方向変換手段)を具備したので、送りねじ部材5の延設方向に関わらずロックバーRを任意の方向に前進及び後退させることができ、レイアウトの自由度を向上させることができる。特に、本実施形態に係る方向変換手段は、カム部材20から成るので、ロックバーRを任意の方向に安定且つ正確に前進及び後退させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばロックバーRの位置を非接触センサで検出して突出状態又は没入状態であることを検出するようにしてもよく、連結部材(捩りコイルばね7)が移動部材8を介さずスライダ6とロックバーRとを直接連結するようにしてもよい。さらに、第2、3の実施形態に係る方向変換手段は、リンク部材17及びカム部材20に限定されず、スライダの移動方向に対してロックバーRの前進及び後退の方向を任意方向に変換させるものであれば、他の部材を用いることができる。なお、本実施形態においては、二輪車に適用されているが、他の形態の車両に適用してもよい。
本発明と同様の趣旨であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 ステアリングロック装置
2 ケース部材
2a コネクタ部
2b 切欠き部
2c 開口部
3 カバー部材
3a 膨出部
3aa 水抜き孔
4 締結部材
5 送りねじ部材
5a 当接部(ストッパ部)
5aa 干渉部
6 スライダ
6a 連結凸部
6b 凸部
6c 連通孔
6d 干渉凸部
7 捩りコイルばね(連結部材)
7a コイル部
7b 一端部
7c 他端部
8 移動部材
8a 連結孔
8b 挿通孔
9 接点
10 連結ピン
11 当接部材(ストッパ部)
11a 干渉部
12 接触板
13 接点ばね
14 制御手段
15 検出手段
16 スライダ
16a 連結部
17 リンク部材(方向変換手段)
17a 収容凹部
17b アーム部
17ba 連結孔
17c 当接部
17d 嵌合凹部
18 基板
18a 検出センサ
18b 制御部
19 スライダ
19a 突出部
20 カム部材(方向変換手段)
20a 収容凹部
20b カム受け部
20c 当接部
20d 嵌合凹部
M モータ
Ma 出力軸
R ロックバー
Ra 挿通孔
T 天面
S ステアリング
K 凹部
L 回転中心部
m 磁石
c 凸部
J ハンドルバー
N 回転軸外筒
D フロントフォーク
2 ケース部材
2a コネクタ部
2b 切欠き部
2c 開口部
3 カバー部材
3a 膨出部
3aa 水抜き孔
4 締結部材
5 送りねじ部材
5a 当接部(ストッパ部)
5aa 干渉部
6 スライダ
6a 連結凸部
6b 凸部
6c 連通孔
6d 干渉凸部
7 捩りコイルばね(連結部材)
7a コイル部
7b 一端部
7c 他端部
8 移動部材
8a 連結孔
8b 挿通孔
9 接点
10 連結ピン
11 当接部材(ストッパ部)
11a 干渉部
12 接触板
13 接点ばね
14 制御手段
15 検出手段
16 スライダ
16a 連結部
17 リンク部材(方向変換手段)
17a 収容凹部
17b アーム部
17ba 連結孔
17c 当接部
17d 嵌合凹部
18 基板
18a 検出センサ
18b 制御部
19 スライダ
19a 突出部
20 カム部材(方向変換手段)
20a 収容凹部
20b カム受け部
20c 当接部
20d 嵌合凹部
M モータ
Ma 出力軸
R ロックバー
Ra 挿通孔
T 天面
S ステアリング
K 凹部
L 回転中心部
m 磁石
c 凸部
J ハンドルバー
N 回転軸外筒
D フロントフォーク
Claims (10)
- ケース部材に取り付けられたロックバーを具備し、当該ロックバーを前進させて突出状態とすることにより車両のステアリングに係止してステアリングロックを行わせるとともに、前記ロックバーを後退させて没入状態とすることにより前記ステアリングに対する係止を解除してステアリングロックを解除し得るステアリングロック装置において、
出力軸を任意に正回転及び逆回転可能とされたモータと、
前記モータの出力軸と共に回転可能とされた送りねじ部材と、
前記送りねじ部材に取り付けられ、当該送りねじ部材の回転に応じて移動可能なスライダと、
前記スライダとロックバーとを弾性力を有しつつ連結した連結部材と、
を具備したことを特徴とするステアリングロック装置。 - 前記連結部材は、前記スライダに係止されたコイル部及び前記ロックバーに付勢力を付与し得る一端部及び他端部を有する捩りコイルばねから成ることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 前記送りねじ部材は、前記ケース部材内で前記ロックバーと並列に収容されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置。
- 前記スライダの移動方向に対して前記ロックバーの前進及び後退の方向を任意方向に変換させる方向変換手段を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置。
- 前記方向変換手段は、リンク部材またはカム部材から成ることを特徴とする請求項4記載のステアリングロック装置。
- 前記送りねじ部材は、その両端部にストッパ部が形成され、前記スライダが前記ストッパ部に当接することにより停止することを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 前記ロックバーに取り付けられた接点と、前記接点との接触位置に応じた電気回路が形成される接触板とを有するとともに、前記接点と接触板との間に形成された電気回路に基づいて前記ロックバーの位置を検出可能な検出手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 前記接触板は、前記ケース部材にインサート成形された金属部材から成ることを特徴とする請求項7記載のステアリングロック装置。
- 前記接触板は、前記ケース部材の天面に設けられたことを特徴とする請求項8記載のステアリングロック装置。
- 前記ケース部材は、前記ロックバーの位置を検出可能な検出センサ及び前記モータの駆動を制御する制御部が形成された基板を収容したことを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2023/020937 WO2023243477A1 (ja) | 2022-06-16 | 2023-06-06 | ステアリングロック装置 |
TW112121437A TW202413157A (zh) | 2022-06-16 | 2023-06-08 | 轉向鎖裝置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022097625 | 2022-06-16 | ||
JP2022097625 | 2022-06-16 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023184441A true JP2023184441A (ja) | 2023-12-28 |
Family
ID=89333426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023075793A Pending JP2023184441A (ja) | 2022-06-16 | 2023-05-01 | ステアリングロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023184441A (ja) |
-
2023
- 2023-05-01 JP JP2023075793A patent/JP2023184441A/ja active Pending
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