JP2023184062A - 直動案内ユニット - Google Patents

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孝文 川島
Takafumi Kawashima
智昭 中村
Tomoaki Nakamura
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Nippon Thompson Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

【課題】摺動部材の円滑な動作を確保できる直動案内ユニットを提供する。【解決手段】直動案内ユニット10aは、レールと、摺動部材と、第1ファスナー41aを含み、レールおよび摺動部材を覆うカバー部材31aと、カバー部材31aの外部に配置され、摺動部材と共に移動する移動部材51aとを備える。第1ファスナー41aは、第1右側エレメント42aと噛み合い可能な第1左側エレメント43aと、第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43a、摺動部材および移動部材に固定される第1前側スライダと、第1後側スライダは、移動部材51aが移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って第1右側エレメント42bおよび第1左側エレメント43bを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aを互いに噛み合わせる。【選択図】図2

Description

本開示は、直動案内ユニットに関するものである。
可動体の一部が外装カバーによって形成される開口部を通じて外部に突出し、該可動体が前記開口部に沿って作動する防塵型案内装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示の防塵型案内装置によると、各々帯状に形成されて可撓性を有する複数枚のシール部材を前記開口部の縁に沿って配設すると共に前記シール部材相互の先端部を重なり合わせることとしている。
特開2000-230618号公報
防塵性や防水性を高めるためにレールおよび摺動部材にカバー部材を設け、レールおよび摺動部材の露出をできるだけ避ける場合がある。このようなカバー部材を設けた直動案内ユニットにおいて、摺動部材の円滑な動作が求められる。
そこで、摺動部材の円滑な動作を確保することができる直動案内ユニットを提供することを目的の1つとする。
本開示に従った直動案内ユニットは、それぞれ長手方向に延びるレール上面およびレール側面を含み、レース側面に第1軌道面が設けられたレールと、レールに相対移動可能に取り付けられ、レール上面と対向する摺動部材下面および第1軌道面に対向する第2軌道面を含む摺動部材と、第1軌道面と第2軌道面とから構成される軌道路を転動する複数の転動体と、長手方向に延びる第1ファスナーを含み、レールおよび摺動部材を覆うカバー部材と、カバー部材の外部に配置され、摺動部材と共に移動する移動部材と、摺動部材と移動部材とを連結する連結部材と、を備える。第1ファスナーは、長手方向に沿って延びる第1右側エレメントと、第1右側エレメントに沿って長手方向に延び、第1右側エレメントと噛み合い可能な第1左側エレメントと、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントに取り付けられ、摺動部材および移動部材に固定される第1前側スライダと、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントに取り付けられ、第1前側スライダに対して長手方向において離れて位置し、摺動部材および移動部材に固定される第1後側スライダと、を含む。第1前側スライダおよび第1後側スライダは、摺動部材および移動部材が移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って第1右側エレメントおよび第1左側エレメントを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って第1右側エレメントおよび第1左側エレメントを互いに噛み合わせる。連結部材は、長手方向において第1前側スライダと第1後側スライダとの間に配置され、移動部材を支持する第1支持部材を含む。長手方向に垂直な方向であってレール上面側から見て、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントが互いに離間した際に生ずる第1開口領域は、レールを避けた位置に配置される。
上記直動案内ユニットによれば、摺動部材の円滑な動作を確保することができる。
図1は、本開示の実施の形態1における直動案内ユニットを示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す直動案内ユニットの概略平面図である。 図3は、図1に示す直動案内ユニットの概略底面図である。 図4は、図1に示す直動案内ユニットの概略正面図である。 図5は、図1中のV-Vで示す断面で切断した場合の概略断面図である。 図6は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、後述するカバー部材の一部の図示を省略した場合の概略斜視図である。 図7は、図6に示す直動案内ユニットの概略正面図である。 図8は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、後述する移動部材の図示を省略した場合の概略斜視図である。 図9は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、移動部材およびカバー部材の一部の図示を省略した場合の概略斜視図である。 図10は、本開示の実施の形態2における直動案内ユニットの概略斜視図である。 図11は、本開示の実施の形態3における直動案内ユニットの一部を示す概略斜視図である。 図12は、本開示の実施の形態4における直動案内ユニットの概略斜視図である。
[実施形態の概要]
本開示の直動案内ユニットは、それぞれ長手方向に延びるレール上面およびレール側面を含み、レース側面に第1軌道面が設けられたレールと、レールに相対移動可能に取り付けられ、レール上面と対向する摺動部材下面および第1軌道面に対向する第2軌道面を含む摺動部材と、第1軌道面と第2軌道面とから構成される軌道路を転動する複数の転動体と、長手方向に延びる第1ファスナーを含み、レールおよび摺動部材を覆うカバー部材と、カバー部材の外部に配置され、摺動部材と共に移動する移動部材と、摺動部材と移動部材とを連結する連結部材と、を備える。第1ファスナーは、長手方向に沿って延びる第1右側エレメントと、第1右側エレメントに沿って長手方向に延び、第1右側エレメントと噛み合い可能な第1左側エレメントと、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントに取り付けられ、摺動部材および移動部材に固定される第1前側スライダと、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントに取り付けられ、第1前側スライダに対して長手方向において離れて位置し、摺動部材および移動部材に固定される第1後側スライダと、を含む。第1前側スライダおよび第1後側スライダは、摺動部材および移動部材が移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って第1右側エレメントおよび第1左側エレメントを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って第1右側エレメントおよび第1左側エレメントを互いに噛み合わせる。連結部材は、長手方向において第1前側スライダと第1後側スライダとの間に配置され、移動部材を支持する第1支持部材を含む。長手方向に垂直な方向であってレール上面側から見て、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントが互いに離間した際に生ずる第1開口領域は、レールを避けた位置に配置される。
本開示の直動案内ユニットによると、レールおよび摺動部材がカバー部材に覆われている。そして、摺動部材の動作時、すなわち摺動部材が直線往復運動をする際には、第1ファスナーに含まれる第1右側エレメントおよび第1左側エレメントの離間および噛み合わせにより、カバー部材によってレールおよび摺動部材が覆われた状態を維持しながら、摺動部材を摺動させることができる。よって、摺動部材の摺動時における防塵性および防水性を高めることができる。ここで、長手方向に垂直な方向であってレール上面側から見て、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントが互いに離間した際に生ずる開口領域は、レールを避けた位置に配置されるため、カバー部材上に塵等の異物が第1右側エレメントおよび第1左側エレメントが離間した際に、カバー部材の内部に進入したとしても、異物がレールに到達するおそれを低減することができる。そうすると、第1軌道面に異物が付着するおそれを低減することができ、第1軌道面と第2軌道面とから構成される軌道路において、異物による摺動部材の円滑な摺動の阻害を回避することができる。したがって、このような直動案内ユニットによれば、摺動部材の円滑な動作を確保することができる。ここで、ファスナーとは、長手方向に延びる切断部(開口領域)の幅方向(長手方向に垂直な方向)の両側に、複数の歯(務歯)が長手方向に沿って取り付けられたものをいう。
上記直動案内ユニットにおいて、カバー部材は、長手方向に延び、第1ファスナーと平行に配置される第2ファスナーを含んでもよい。第2ファスナーは、長手方向に沿って延び、第1左側エレメントと隣り合って配置される第2右側エレメントと、第2右側エレメントに沿って長手方向に延び、第2右側エレメントと噛み合い可能な第2左側エレメントと、第2右側エレメントおよび第2左側エレメントに取り付けられ、摺動部材および移動部材に固定される第2前側スライダと、第2右側エレメントおよび第2左側エレメントに取り付けられ、第2前側スライダに対して長手方向において離れて位置し、摺動部材および移動部材に固定される第2後側スライダと、を含んでもよい。第2前側スライダおよび第2後側スライダは、摺動部材および移動部材が移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って第2右側エレメントおよび第2左側エレメントを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って第2右側エレメントおよび第2左側エレメントを互いに噛み合わせてもよい。連結部材は、長手方向において第2前側スライダと第2後側スライダとの間に配置され、移動部材を支持する第2支持部材を含んでもよい。長手方向に垂直な方向であってレール上面側から見て、第2右側エレメントおよび第2左側エレメントが互いに離間した際に生ずる第2開口領域は、レールを避けた位置に配置されてもよい。このようにすることにより、第2開口領域は、レールを避けた位置に配置されているため、第2開口領域から異物が進入したとしても、異物が第1軌道面に付着するおそれを低減することができ、摺動部材の円滑な動作を確保することができる。また、第1支持部材および第2支持部材の双方で移動部材を支持することができるため、移動部材に負荷される荷重を分散して受けることができる。したがって、耐負荷能力の向上を図ることができる。
上記直動案内ユニットにおいて、第1左側エレメントと第2右側エレメントとの間の領域は、弾性体から構成されていてもよい。このようにすることにより、摺動部材の動作時における離間および噛み合わせの際の、第1左側エレメントと第2右側エレメントとの間の領域の撓みや盛り上がりを抑制して、カバー部材とレールおよび摺動部材とが干渉するおそれを低減することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、カバー部材は、レール上面と対向する位置に設けられるテープ部材を含んでもよい。長手方向に垂直な方向であるテープ部材の幅方向の一方側端部には、第1左側エレメントが設けられており、テープ部材の幅方向の他方側端部には、第2右側エレメントが設けられていてもよい。このようにすることにより、第1左側エレメントおよび第2右側エレメントの長手方向の位置がずれるおそれを低減することができ、テープ部材の蛇行を抑制することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、レール側面に取り付けられ、長手方向に垂直な方向であってレール上面側から見て、レール側面と第1ファスナーの第1開口領域との間に配置される遮蔽部材をさらに備えてもよい。このようにすることにより、カバー部材によって覆われていない領域において、遮蔽部材により、レール側面側からの異物が侵入するおそれを低減することができる。したがって、より摺動部材の円滑な動作を確保することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、カバー部材の少なくとも一部は、強度の異なる複数の樹脂製の材料を積層した構造を含んでもよい。このような構成を採用することにより、カバー部材の少なくとも一部において適度な柔軟性を確保しながら、強度を高く維持することができる。したがって、カバー部材の少なくとも一部において形状が崩れることを抑制しながら、摺動部材と干渉するおそれを低減することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、カバー部材の少なくとも一部は、外部から内部を視認可能であってもよい。このようにすることにより、カバー部材の内部の状態を把握し易くなり、メンテナンス性の向上を図ることができる。
上記直動案内ユニットにおいて、第1前側スライダおよび第1後側スライダのうちの少なくともいずれか一方には、第1右側エレメントおよび第1左側エレメントが噛み合った領域の上部を掃くシール部材が設けられていてもよい。このようにすることにより、シール部材によりカバー部材の上部に堆積した異物がカバー部材の内部に進入するおそれを低減することができる。したがって、軌道路に異物が入り込むおそれを低減して、より摺動部材の円滑な動作を確保することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、カバー部材は、第1ファスナーが設けられる上壁部と、上壁部と連なって上壁部に交差する方向に延びている側壁部と、を含んでもよい。上壁部と側壁部とが連なる部分は、曲面で構成されていてもよい。このようにすることにより、カバー部材自体を変形しやすくすることができ、第1ファスナーが開いた状態におけるカバー部材が撓んだり、盛り上がるおそれを低減することができる。したがって、摺動部材とカバー部材とが干渉するおそれを低減して、より摺動部材の円滑な動作を確保することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、右側エレメントおよび左側エレメントのうちの少なくともいずれか一方は、互いに噛み合う部分に設けられた含油樹脂を含んでもよい。このようにすることにより、右側エレメントおよび左側エレメントの噛み合い時および離間時において含油樹脂から染み出した油成分により右側エレメントおよび左側エレメントの円滑な移動を促進することができ、摺動部材の円滑な動作を確保することができる。
[実施形態の具体例]
次に、本開示の直動案内ユニットの具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、本開示の実施の形態である実施の形態1について説明する。図1は、本開示の実施の形態1における直動案内ユニットを示す概略斜視図である。図1および以下に示す図において、X方向は、直動案内ユニットの幅方向である短手方向を示し、Y方向は、直動案内ユニットの長手方向を示し、Z方向は、直動案内ユニットの厚さ方向(高さ方向)を示す。X方向、Y方向およびZ方向はそれぞれ、直交している。なお、説明の便宜の観点から、矢印Xで示す向きを左向きとし、矢印Xと逆で示す向きを右向きとし、矢印Yで示す向きを前向きとし、矢印Yと逆で示す向きを後向きとし、矢印Zで示す向きを上向きとし、矢印Zと逆で示す向きを下向きとするが、これはあくまで図1等に示すように直動案内ユニットを配置した場合に対応するものであり、例えば直動案内ユニットの取り付け状況等に応じて、左右、上下、前後のいずれかの向きは変わるものとする。
図2は、図1に示す直動案内ユニットの概略平面図である。図2は、図1に示す直動案内ユニットを矢印Zで示す向きと逆の向きに見た図である。図2において、レールを一点鎖線で示している。図3は、図1に示す直動案内ユニットの概略底面図である。図3は、図1に示す直動案内ユニットを矢印Zで示す向きに見た図である。図4は、図1に示す直動案内ユニットの概略正面図である。図4は、図1に示す直動案内ユニットを矢印Yで示す向きに見た図である。図5は、図1中のV-Vで示す断面で切断した場合の概略断面図である。図6は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、後述するカバー部材の一部の図示を省略した場合の概略斜視図である。図7は、図6に示す直動案内ユニットの概略正面図である。図8は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、後述する移動部材の図示を省略した場合の概略斜視図である。図9は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、移動部材およびカバー部材の一部の図示を省略した場合の概略斜視図である。
図1~図9を参照して、本開示の実施の形態1に係る直動案内ユニット10aは、レール11aと、摺動部材21aと、複数の転動体としてのボール20aと、カバー部材31aと、移動部材51aと、連結部材56aと、を備える。なお、このようなボール20aを転動体として含む構成は、装置構成をコンパクトにすることができる。以下、各部材の構成の詳細について説明する。
レール11aは、Z方向に間隔をあけて配置されるレール上面12aおよびレール下面12bと、Y方向に間隔をあけて配置されるレール前面13aおよびレール後面13bと、X方向に間隔をあけてレール11aの両側に配置されるレール側面14a,14bと、を含む。レール側面14aは、レール11aの右側に位置し、レール側面14bは、レール11aの左側に位置する。レール11aは、レール側面14a,14bにそれぞれ設けられ、長手方向に沿ってそれぞれ平行に延びる第1軌道面15a,15bを含む。すなわち、レール側面14a,14bにはそれぞれ、第1軌道面15a,15bが配置されている。第1軌道面15a,15bはそれぞれ、溝状に凹んだ形状である。第1軌道面15a,15bはそれぞれ、転動体としてのボール20aの外形形状に沿って、Y方向に見て半円弧状に凹んでいる。
レール11aには、レール上面12aからレール下面12bに至るようZ方向に貫通する複数の貫通孔16が設けられる(特に図3参照)。複数の貫通孔16は、Y方向において間隔をあけて設けられる。貫通孔16は、例えば直動案内ユニット10aの使用時において、レール11aを所定の箇所に取り付ける際にそれぞれ有効に利用される。
次に、摺動部材21aの構成について説明する。摺動部材21aは、レール11aに相対移動可能に取り付けられる。摺動部材21aは、レール11aの幅方向の両側に配置される一対の袖部23a,23bと、一対の袖部23a,23bのそれぞれと連結されるベース部22aと、を含む。一対の袖部23a,23bは、X方向に間隔をあけて配置される。ベース部22aは、摺動部材21aをレール11aに取り付けた際に、レール上面12aと対向する摺動部材下面24aを含む(特に図5参照)。摺動部材21aは、レール11aに摺動可能に跨架される。本実施形態においては、摺動部材21aは、レール11aに跨るように取り付けられ、Y方向に移動可能な構成である。
摺動部材21aは、ケーシング25aと、前側エンドキャップ26aと、後側エンドキャップ26bと、中間部材27aと、を含む。ケーシング25aの外形形状は、Z方向に見て矩形状である。ケーシング25aは、第1軌道面15a,15bにそれぞれ対向する第2軌道面17a,17bを含む(特に図5参照)。第2軌道面17a,17bは、長手方向に沿ってそれぞれ平行に延びており、溝状に凹んだ形状である。第2軌道面17a,17bは、ボール20aの外形形状に沿って、Y方向に見て半円弧状に凹んでいる。ボール20aが転動する軌道路18aは、第1軌道面15aと第2軌道面17aとから構成される。ボール20aが転動する軌道路18bは、第1軌道面15bと第2軌道面17bとから構成される。
ケーシング25aには、軌道路18a,18bとそれぞれ並行するリターン路19a,19bが設けられている。リターン路19a,19bは、長手方向(Y方向)に延びる形状であり、リターン路19a,19b内を複数のボール20aが移動する。
前側エンドキャップ26aは、ケーシング25aの長手方向の一方側、具体的には、長手方向においてケーシング25aのレール前面13a側にボルト30aにより取り付けられる。また、前側エンドキャップ26aには、ボール20aの方向を転換する方向転換路(図示せず)が設けられている。後側エンドキャップ26bは、ケーシング25aの長手方向の他方側、具体的には、長手方向においてケーシング25aのレール後面13b側にボルト30aにより取り付けられる。また、後側エンドキャップ26bには、ボール20aの方向を転換する方向転換路(図示せず)が設けられている。各方向転換路は、軌道路18aとリターン路19aとを連結し、軌道路18bとリターン路19bとを連結する。複数のボール20aは、軌道路18a、前側エンドキャップ26aに設けられた方向転換路、リターン路19aおよび後側エンドキャップ26bに設けられた方向転換路を循環する。また、複数のボール20aは、軌道路18b、前側エンドキャップ26aに設けられた方向転換路、リターン路19bおよび後側エンドキャップ26bに設けられた方向転換路を循環する。
ケーシング25aには、複数、具体的には、X方向およびY方向にそれぞれ間隔をあけて4つの取り付け孔(図示せず)が設けられている。この取り付け孔を利用して、ケーシング25aを含む摺動部材21aと、移動部材51aとが連結部材56aにより連結される。
中間部材27aは、板状であって、Z方向に見て、矩形状である。中間部材27aは、Z方向において、ケーシング25a、前側エンドキャップ26aおよび後側エンドキャップ26bと、後述するカバー部材31aの上壁部32aとの間に配置される。中間部材27aは、ケーシング25aに固定されている。中間部材27aは、ケーシング25a、前側エンドキャップ26aおよび後側エンドキャップ26bと共に摺動可能に設けられている。中間部材27aには、厚さ方向(Z方向)に突出する一対の位置決め突起29a,29bが設けられている。一対の位置決め突起29a,29bはX方向に間隔をあけて配置されている。一対の位置決め突起29a,29bはそれぞれ、Y方向に延びる形状である。この位置決め突起29a,29bは、中間部材27aと移動部材51aとが連結される際の移動部材51aの位置決めとして利用される。
次に、レール11aおよび摺動部材21aを覆うカバー部材31aの構成について説明する。カバー部材31aは、上壁部32aと、前側壁部33aと、後側壁部33bと、右側壁部34aと、左側壁部34bと、平板部35aと、を含む。カバー部材31aの外形形状は、平板部35aの厚さ方向(Z方向)に見て、長手方向(Y方向)が短手方向(X方向)よりも長い矩形状である。平板部35aの中央には、開口部36aが設けられている。前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bは、平板部35aから立ち上がるようにして設けられている。前側壁部33aおよび後側壁部33bはそれぞれ、上壁部32aと連なって上壁部32aに交差する方向に延びている。同様に、右側壁部34aおよび左側壁部34bはそれぞれ、上壁部32aと連なって上壁部32aに交差する方向に延びている。本実施形態においては、前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bは、平板部35aの厚さ方向(Z方向)に垂直に立ち上がるように設けられている。前側壁部33aおよび後側壁部33bは、Y方向に間隔をあけて配置される。右側壁部34aおよび左側壁部34bは、X方向に間隔をあけて配置される。上壁部32aは、前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bと連なって配置される。上壁部32aは、平板部35aとZ方向に間隔をあけて平行になるように配置される。
上壁部32aと右側壁部34aとが連なる部分39aは、曲面で構成されている。同様に、上壁部32aと左側壁部34bとが連なる部分39bについても、曲面で構成されている。本実施形態においては、上壁部32aと右側壁部34aとが連なる部分39aおよび上壁部32aと左側壁部34bとが連なる部分39bはそれぞれ、直動案内ユニット10aを正面(Y方向)から見た場合にR面となっている。カバー部材31aは、上壁部32a、前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bによって取り囲まれる空間37a内において、レール11aおよび摺動部材21aを覆う。このようにすることにより、カバー部材31a自体を変形しやすくすることができ、後述する第1ファスナー41aまたは第2ファスナー41bが開いた状態におけるカバー部材31aが撓んだり、盛り上がるおそれを低減することができる。したがって、摺動部材21aとカバー部材31aとが干渉するおそれを低減して、より摺動部材21aの円滑な動作を確保することができる。なお、カバー部材31aは、例えば、平板部35aを接着剤やねじを用いて所定の設置個所に固定することにより取り付けられる。平板部35aには、ねじを取り付ける際に利用するねじ孔を複数個、厚さ方向に貫通するように設けておいてもよい。
カバー部材31aの少なくとも一部は、強度の異なる複数の樹脂製の材料を積層した構造を含む。具体的には、例えば、カバー部材31aの全体を例えば、ウレタンゴムで構成する。そして、カバー部材31aの一部である平板部35aにおいて、ウレタンターポリンやメルトシート等を貼り付けや溶着により取り付け、平板部35aにおいて適度な柔軟性を確保しながら、強度を高く維持することができる。すなわち、平板部35aが位置する領域においては、ウレタンゴムとウレタンターポリンとが積層された構造となる。したがって、カバー部材31aの少なくとも一部である平板部35aにおいて形状が崩れることを抑制しながら、摺動部材21aと干渉するおそれを低減することができる。なお、例えば、カバー部材31aの少なくとも一部の材質において、後述する第1左側エレメント43aと第2右側エレメント42bとの間の領域は、ウレタンゴム以外の弾性体から構成されていてもよい。
直動案内ユニット10aは、遮蔽部材61a,61bを含む。遮蔽部材61a,61bは、板状の部材をL字状に折り曲げた形状であって、長手方向に延びるように設けられている。遮蔽部材61aは、レール側面14aに取り付けられ、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、レール側面14aと後述する第1ファスナー41aの第1開口領域46aとの間に配置される。遮蔽部材61bは、レール側面14bに取り付けられ、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、レール側面14bと後述する第2ファスナー41bの第2開口領域46bとの間に配置される。
カバー部材31aは、それぞれ長手方向(Y方向)に延びる第1ファスナー41aおよび第2ファスナー41bを含む。第1ファスナー41aおよび第2ファスナー41bはそれぞれ、上壁部32aに設けられている。具体的には、第1ファスナー41aは、第1テープ部材47aに形成されており、第1ファスナー41aが形成された第1テープ部材47aが、カバー部材31aの上壁部32aの一部を構成している。また、第2ファスナー41bは、第2テープ部材47bに形成されており、第2ファスナー41bが形成された第2テープ部材47bが、カバー部材31aの上壁部32aの一部を構成している。第1ファスナー41aと第2ファスナー41bとは、X方向に間隔をあけて平行に配置される。第1ファスナー41aは、第2ファスナー41bに対して右側に設けられている。
第1ファスナー41aの構成について説明する。第1ファスナー41aは、第1右側エレメント42aと、第1左側エレメント43aと、第1前側スライダ44aと、第1後側スライダ45aと、を含む。第1右側エレメント42aは、長手方向に沿って延びている。第1左側エレメント43aは、第1右側エレメント42aに沿って長手方向に延びるように設けられている。すなわち、第1右側エレメント42aと第1左側エレメント43aとは、X方向に隣り合って設けられている。第1左側エレメント43aは、第1右側エレメント42aと噛み合い可能に構成されている。第1前側スライダ44aは、第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aに取り付けられている。第1前側スライダ44aは、摺動部材21a、具体的には中間部材27aに固定される。第1後側スライダ45aも第1前側スライダ44aと同様に、第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aに取り付けられている。第1後側スライダ45aは、第1前側スライダ44aに対して長手方向(Y方向)において離れて位置している。第1後側スライダ45aも、第1前側スライダ44aと同様に、摺動部材21a、具体的には中間部材27aに固定される。
第1前側スライダ44aおよび第1後側スライダ45aは、摺動部材21aが移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aを互いに噛み合わせる。第1前側スライダ44aと第1後側スライダ45aとの長手方向の間には、第1右側エレメント42aと第1左側エレメント43aとが離間した際に生じる第1開口領域46aが形成される(特に図8および図9参照)。この第1開口領域46aに後述する第1支持部材57a,58aが配置される。なお、この第1開口領域46aの上方には移動部材51aが配置されており、外部、特にZ方向から第1開口領域46aが視認できない構成となっている。
次に、第2ファスナー41bの構成について説明する。第2ファスナー41bは、第2右側エレメント42bと、第2左側エレメント43bと、第2前側スライダ44bと、第2後側スライダ45bと、を含む。第2右側エレメント42bは、長手方向に沿って延びている。第2ファスナー41bの配置について、具体的には、第1ファスナー41aの第1左側エレメント43aと第2ファスナー41bの第2右側エレメント42bとがX方向に間隔をあけて隣り合うように配置される。第2左側エレメント43bは、第2右側エレメント42bに沿って長手方向に延びるように設けられている。すなわち、第2右側エレメント42bと第2左側エレメント43bとは、X方向に隣り合って設けられている。第2左側エレメント43bは、第2右側エレメント42bと噛み合い可能に構成されている。第2前側スライダ44bは、第2右側エレメント42bおよび第2左側エレメント43bに取り付けられている。第2前側スライダ44bは、摺動部材21a、具体的には中間部材27aに固定される。第2後側スライダ45bも第2前側スライダ44bと同様に、第2右側エレメント42bおよび第2左側エレメント43bに取り付けられている。第2後側スライダ45bは、第2前側スライダ44bに対して長手方向(Y方向)において離れて位置している。第2後側スライダ45bも、第2前側スライダ44bと同様に、摺動部材21a、具体的には中間部材27aに固定される。
第2前側スライダ44bおよび第2後側スライダ45bは、摺動部材21aが移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って第2右側エレメント42bおよび第2左側エレメント43bを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って第2右側エレメント42bおよび第2左側エレメント43bを互いに噛み合わせる。第2前側スライダ44bと第2後側スライダ45bとの長手方向の間には、第2右側エレメント42bと第2左側エレメント43bとが離間した際に生じる第2開口領域46bが形成される(特に図8および図9参照)。この第2開口領域46bに後述する第2支持部材57b,58bが配置される。なお、この第2開口領域46bの上方にも移動部材51aが配置されており、外部、特にZ方向から第2開口領域46bが視認できない構成となっている。
移動部材51aは、板状である。移動部材51aの外形形状は、Z方向に見て矩形状である。移動部材51aは、カバー部材31aの外部に配置されている。具体的には、移動部材51aは、カバー部材31aの上壁部32aの上方に配置されている。また、移動部材51aは、2列の第1ファスナー41aおよび第2ファスナー41bのそれぞれに跨って配置されている。移動部材51aには、複数の装着孔52aが設けられており、この装着孔52aを利用して、移動部材51aと共に搬送される搬送部材(図示せず)が取り付けられる。移動部材51aには、摺動部材21a、具体的には摺動部材21aに含まれる中間部材27aと連結するための連結孔53aが複数設けられている。本実施形態においては、連結孔53aは、X方向およびY方向にそれぞれ間隔をあけて合計4つ設けられている。また、移動部材51aには、レール11a側に位置する下面から内部側に凹んだ一対の受け入れ凹部54a,54bが設けられている(特に図5参照)。この受け入れ凹部54a,54bはそれぞれ、中間部材27aに設けられた一対の位置決め突起29a,29bを受け入れる形状である。移動部材51aは、連結部材56a、具体的には第1支持部材57a,58aおよび第2支持部材57b,58bを利用して、連結孔53aおよび受け入れ凹部54a,54bにより、摺動部材21aに含まれる中間部材27aに連結され、固定される。
連結部材56aは、摺動部材21aと移動部材51aとを連結する。連結部材56aは、第1支持部材57a,58aおよび第2支持部材57b,58bを含む。第1支持部材57a,58aはそれぞれ、Z方向に延びるボルト状である。第1支持部材57a,58aは、長手方向に間隔をあけて配置される。第1支持部材57a,58aはそれぞれ、長手方向において第1前側スライダ44aと第1後側スライダ45aとの間に配置される。具体的には、第1支持部材57a,58aは、上記した第1開口領域46aに配置される。すなわち、この第1開口領域46aを介して、カバー部材31aに覆われている摺動部材21aとカバー部材31aの外部に配置される移動部材51aとが第1支持部材57a,58aによって連結可能な構成となる。また、第2支持部材57b,58bはそれぞれ、Z方向に延びるボルト状である。第2支持部材57b,58bは、長手方向に間隔をあけて配置される。第2支持部材57b,58bはそれぞれ、長手方向において第2前側スライダ44bと第2後側スライダ45bとの間に配置される。具体的には、第2支持部材57b,58bは、上記した第2開口領域46bに配置される。すなわち、この第2開口領域46bを介して、カバー部材31aに覆われている摺動部材21aとカバー部材31aの外部に配置される移動部材51aとが第2支持部材57b,58bによって連結可能な構成となる。本実施形態においては、移動部材51aは、第1支持部材57a,58aおよび第2支持部材57b,58bによって、支持されている。
ここで、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aが互いに離間した際に生ずる第1開口領域46aは、レール11aを避けた位置に配置される。すなわち、第1開口領域46aは、Z方向に見て、レール11aと重ならない位置に設けられている。本実施形態においては、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、第1ファスナー41aは、レール11aを避けた位置に配置される。同様に、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、第2右側エレメント42bおよび第2左側エレメント43bが互いに離間した際に生ずる第2開口領域46bは、レール11aを避けた位置に配置される。すなわち、第2開口領域46bは、Z方向に見て、レール11aと重ならない位置に設けられている。本実施形態においては、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、第2ファスナー41bは、レール11aを避けた位置に配置される。より具体的には、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、第1開口領域46aと第2開口領域46bとのX方向の間に、レール11aが配置される。
このような構成に直動案内ユニット10aによると、レール11aおよび摺動部材21aがカバー部材31aに覆われている。そして、摺動部材21aの動作時、すなわち摺動部材21aが直線往復運動をする際には、第1ファスナー41aに含まれる第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aの離間および噛み合わせにより、カバー部材31aによってレール11aおよび摺動部材21aが覆われた状態を維持しながら、摺動部材21aを摺動させることができる。よって、摺動部材21aの摺動時における防塵性および防水性を高めることができる。ここで、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aが互いに離間した際に生ずる第1開口領域46aは、レール11aを避けた位置に配置されるため、カバー部材31a上に塵等の異物が第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aが離間した際に、カバー部材31aの内部に進入したとしても、異物がレール11aに到達するおそれを低減することができる。そうすると、第1軌道面15a,15bに異物が付着するおそれを低減することができ、第1軌道面15a,15bと第2軌道面17a,17bとから構成される軌道路18a,18bにおいて、異物による摺動部材21aの円滑な摺動の阻害を回避することができる。したがって、このような直動案内ユニット10aによれば、摺動部材21aの円滑な動作を確保することができる。
また、上記直動案内ユニット10aによると、上記した構成の第2ファスナー41bを含む。よって、第2開口領域46bは、レール11aを避けた位置に配置されているため、第2開口領域46bから異物が進入したとしても、異物が第1軌道面15a,15bに付着するおそれを低減することができ、摺動部材21aの円滑な動作を確保することができる。また、第1支持部材57a,58aおよび第2支持部材57b,58bの双方で移動部材51aを支持することができるため、移動部材51aに負荷される荷重を分散して受けることができる。したがって、耐負荷能力の向上を図ることができる。
本実施形態においては、第1左側エレメント43aと第2右側エレメント42bとの間の領域は、弾性体から構成されている。よって、摺動部材21aの動作時における離間および噛み合わせの際の、第1左側エレメント43aと第2右側エレメント42bとの間の領域の撓みや盛り上がりを抑制して、カバー部材31aとレール11aおよび摺動部材21aとが干渉するおそれを低減することができる。
本実施形態においては、レール側面14aに取り付けられ、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、レール側面14aと第1ファスナー41aの第1開口領域46aとの間に配置される遮蔽部材61aを含む。また、レール側面14bに取り付けられ、長手方向に垂直な方向であってレール上面12a側から見て、レール側面14bと第2ファスナー41bの第2開口領域46bとの間に配置される遮蔽部材61bを含む。よって、カバー部材31aによって覆われていない領域において、遮蔽部材61a,61bにより、レール側面14a,14b側からの異物が侵入するおそれを低減することができる。したがって、より摺動部材21aの円滑な動作を確保することができる。
(実施の形態2)
次に、他の実施の形態である実施の形態2について説明する。図10は、本開示の実施の形態2における直動案内ユニットの概略斜視図である。
図10を参照して、実施の形態2における直動案内ユニット10bにおいて、カバー部材31bに含まれる上壁部32a、前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bは、外部から内部を視認可能である。具体的には、カバー部材31bに含まれる上壁部32a、前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bは、透明の樹脂で構成されている。このようにすることにより、カバー部材31bの内部の状態を把握し易くなり、メンテナンス性の向上を図ることができる。なお、内部を視認可能な構成については、上記した上壁部32a、前側壁部33a、後側壁部33b、右側壁部34aおよび左側壁部34bの全ての設ける必要はなく、例えば上記した実施の形態1における部分39a,39bに相当する領域において、透明な構成としてもよい。
(実施の形態3)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。図11は、本開示の実施の形態3における直動案内ユニットの一部を示す概略斜視図である。図11は、移動部材の図示を省略している。
図11を参照して、実施の形態3における直動案内ユニット10cにおいて、第1前側スライダ44aおよび第1後側スライダ45aには、第1右側エレメント42aおよび第1左側エレメント43aが噛み合った領域の上部を掃くシール部材64a,65aが設けられている。また、第2前側スライダ44bおよび第2後側スライダ45bには、第2右側エレメント42bおよび第2左側エレメント43bが噛み合った領域の上部を掃くシール部材64b,65bが設けられている。このようにすることにより、第1前側スライダ44aおよび第1後側スライダ45aの移動の時にシール部材64a,65aが移動し、第2前側スライダ44bおよび第2後側スライダ45bの移動の時にシール部材64b,65bが移動するため、シール部材64a,65a,64b,65bによりカバー部材31aの上部に堆積した異物がカバー部材31aの内部に進入するおそれを低減することができる。したがって、軌道路18a,18bに異物が入り込むおそれを低減して、より摺動部材21aの円滑な動作を確保することができる。
(実施の形態4)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。図12は、本開示の実施の形態4における直動案内ユニットの一部を示す概略斜視図である。
図12を参照して、実施の形態4における直動案内ユニット10dにおいて、カバー部材31dの平板部35dは、前側壁部33aに連なる第1領域71a、後側壁部33bに連なる第2領域71b、右側壁部34aに連なる第3領域72aおよび左側壁部34bに連なる第4領域72bを含む。第1領域71a、第2領域71b、第3領域72aおよび第4領域72bはそれぞれ、Z方向に見て矩形状である。ここで、カバー部材31dは、レール上面12aと対向する位置に設けられるテープ部材48aを含む。長手方向に垂直な方向であるテープ部材48aの幅方向の一方側端部には、第1左側エレメント43aが設けられており、テープ部材48aの幅方向の他方側端部には、第2右側エレメント42bが設けられている。このようにすることにより、第1左側エレメント43aおよび第2右側エレメント42bの長手方向の位置がずれるおそれを低減することができ、テープ部材48aの蛇行を抑制することができる。
(他の実施の形態)
なお、上記実施の形態においては、転動体としてボールを用いることとしたが、これに限らず、転動体としてころを用いることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、2列のファスナーを備える構成としたが、これに限らず、1列であってもよいし、3列以上のファスナーを備える構成としてもよい。
なお、上記実施の形態において、右側エレメントおよび左側エレメントのうちの少なくともいずれか一方は、互いに噛み合う部分に設けられた含油樹脂を含んでもよい。このようにすることにより、右側エレメントおよび左側エレメントの噛み合い時および離間時において含油樹脂から染み出した油成分により右側エレメントおよび左側エレメントの円滑な移動を促進することができ、摺動部材の円滑な動作を確保することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10a,10b,10c,10d 直動案内ユニット、11a レール、12a レール上面、12b レール下面、13a レール前面、13b レール後面、14a,14b レール側面、15a,15b 第1軌道面、16 貫通孔、17a,17b 第2軌道面、18a,18b 軌道路、19a,19b リターン路、20a ボール、21a 摺動部材、22a ベース部、23a,23b 袖部、24a 摺動部材下面、25a ケーシング、26a 前側エンドキャップ、26b 後側エンドキャップ、27a 中間部材、29a 取り付け孔、31a カバー部材、32a 上壁部、33a 前側壁部、33b 後側壁部、34a 右側壁部、34b 左側壁部、35a 平板部、36a 開口部、37a 空間、39a,39b 部分、41a 第1ファスナー、41b 第2ファスナー、42a 第1右側エレメント、42b 第2右側エレメント、43a 第1左側エレメント、43b 第2左側エレメント、44a 第1前側スライダ、44b 第2前側スライダ、45a 第1後側スライダ、45b 第2後側スライダ、46a 第1開口領域、46b 第2開口領域、47a 第1テープ部材、47b 第2テープ部材、48a テープ部材、51a 移動部材、52a 装着孔、53a 連結孔、54a,54b 受け入れ凹部、56a 連結部材、57a,58a 第1支持部材、57b,58b 第2支持部材、61a,61b 遮蔽部材、64a,64b,65a,65b シール部材、71a 第1領域、71b 第2領域、72a 第3領域、72b 第4領域。

Claims (10)

  1. それぞれ長手方向に延びるレール上面およびレール側面を含み、前記レース側面に第1軌道面が設けられたレールと、
    前記レールに相対移動可能に取り付けられ、前記レール上面と対向する摺動部材下面および前記第1軌道面に対向する第2軌道面を含む摺動部材と、
    前記第1軌道面と前記第2軌道面とから構成される軌道路を転動する複数の転動体と、
    前記長手方向に延びる第1ファスナーを含み、前記レールおよび前記摺動部材を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の外部に配置され、前記摺動部材と共に移動する移動部材と、
    前記摺動部材と前記移動部材とを連結する連結部材と、を備え、
    前記第1ファスナーは、
    前記長手方向に沿って延びる第1右側エレメントと、
    前記第1右側エレメントに沿って前記長手方向に延び、前記第1右側エレメントと噛み合い可能な第1左側エレメントと、
    前記第1右側エレメントおよび前記第1左側エレメントに取り付けられ、前記摺動部材および前記移動部材に固定される第1前側スライダと、
    前記第1右側エレメントおよび前記第1左側エレメントに取り付けられ、前記第1前側スライダに対して前記長手方向において離れて位置し、前記摺動部材および前記移動部材に固定される第1後側スライダと、を含み、
    前記第1前側スライダおよび前記第1後側スライダは、前記摺動部材および前記移動部材が移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って前記第1右側エレメントおよび前記第1左側エレメントを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って前記第1右側エレメントおよび前記第1左側エレメントを互いに噛み合わせ、
    前記連結部材は、前記長手方向において前記第1前側スライダと前記第1後側スライダとの間に配置され、前記移動部材を支持する第1支持部材を含み、
    前記長手方向に垂直な方向であって前記レール上面側から見て、
    前記第1右側エレメントおよび前記第1左側エレメントが互いに離間した際に生ずる第1開口領域は、前記レールを避けた位置に配置される、直動案内ユニット。
  2. 前記カバー部材は、前記長手方向に延び、前記第1ファスナーと平行に配置される第2ファスナーを含み、
    前記第2ファスナーは、
    前記長手方向に沿って延び、前記第1左側エレメントと隣り合って配置される第2右側エレメントと、
    前記第2右側エレメントに沿って前記長手方向に延び、前記第2右側エレメントと噛み合い可能な第2左側エレメントと、
    前記第2右側エレメントおよび前記第2左側エレメントに取り付けられ、前記摺動部材および前記移動部材に固定される第2前側スライダと、
    前記第2右側エレメントおよび前記第2左側エレメントに取り付けられ、前記第2前側スライダに対して前記長手方向において離れて位置し、前記摺動部材および前記移動部材に固定される第2後側スライダと、を含み、
    前記第2前側スライダおよび前記第2後側スライダは、前記摺動部材および前記移動部材が移動する際に、相手が位置する側と反対の向きに移動するのに伴って前記第2右側エレメントおよび前記第2左側エレメントを互いに離間させるとともに、相手が位置する側の向きに移動するのに伴って前記第2右側エレメントおよび前記第2左側エレメントを互いに噛み合わせ、
    前記連結部材は、前記長手方向において前記第2前側スライダと前記第2後側スライダとの間に配置され、前記移動部材を支持する第2支持部材を含み、
    前記長手方向に垂直な方向であって前記レール上面側から見て、
    前記第2右側エレメントおよび前記第2左側エレメントが互いに離間した際に生ずる第2開口領域は、前記レールを避けた位置に配置される、請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記第1左側エレメントと前記第2右側エレメントとの間の領域は、弾性体から構成されている、請求項2に記載の直動案内ユニット。
  4. 前記カバー部材は、前記レール上面と対向する位置に設けられるテープ部材を含み、
    前記長手方向に垂直な方向である前記テープ部材の幅方向の一方側端部には、前記第1左側エレメントが設けられており、前記テープ部材の幅方向の他方側端部には、前記第2右側エレメントが設けられている、請求項2または請求項3に記載の直動案内ユニット。
  5. 前記レール側面に取り付けられ、前記長手方向に垂直な方向であって前記レール上面側から見て、前記レール側面と前記第1ファスナーの第1開口領域との間に配置される遮蔽部材をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
  6. 前記カバー部材の少なくとも一部は、強度の異なる複数の樹脂製の材料を積層した構造を含む、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
  7. 前記カバー部材の少なくとも一部は、外部から内部を視認可能である、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
  8. 前記第1前側スライダおよび前記第1後側スライダのうちの少なくともいずれか一方には、前記第1右側エレメントおよび前記第1左側エレメントが噛み合った領域の上部を掃くシール部材が設けられている、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
  9. 前記カバー部材は、
    前記第1ファスナーが設けられる上壁部と、
    前記上壁部と連なって前記上壁部に交差する方向に延びている側壁部と、を含み、
    前記上壁部と前記側壁部とが連なる部分は、曲面で構成されている、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
  10. 前記右側エレメントおよび前記左側エレメントのうちの少なくともいずれか一方は、互いに噛み合う部分に設けられた含油樹脂を含む、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
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