JP2023183345A - コークス炉バーナ配管およびコークス炉燃料ダクト劣化補修方法 - Google Patents

コークス炉バーナ配管およびコークス炉燃料ダクト劣化補修方法 Download PDF

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伸吾 竹井
Shingo Takei
卓也 今川
Takuya Imagawa
陽一 中山
Yoichi Nakayama
直柔 佐藤
Naonari Sato
誉人 道家
Yoshihito Doke
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Abstract

【課題】とくに経年劣化により燃料供給ダクトの垂直性が悪化した既存コークス炉において、大規模補修を要せず、確実に燃料ガスを燃焼室に供給できる技術を提供する。【解決手段】本願はコークス炉バーナ配管であり、既設コークス炉の燃焼ガス用ダクト内に挿入される。バーナ配管1は、複数に分割された挿入管10,30と、前記挿入管間に設けられるジョイント20,40と、を含む。前記挿入管10,30と前記ジョイント20,40との連結部において、周方向に形成される遊び25を有する。【選択図】図1

Description

本発明は例えば経年劣化した既存コークス炉燃料ダクトに用いるバーナ配管に関する。
コークスは、コークス炉において石炭を高温(たとえば1,300℃以上)で蒸し焼きにする乾留工程により製造され、主に鉄鋼メーカの製鉄工程にて用いられる。
コークス炉は、上部に炭化室と燃焼室とが交互に水平に配列されている。炭化室では、石炭を主とした原料を乾留してコークスを製造する。燃焼室には燃料ガスと空気とが供給され、高温(例えば1000℃~1400℃)の燃焼ガスが生成する。炭化室と燃焼室とは耐熱煉瓦等からなる壁により隔てられている。燃焼熱は隔壁を介して炭化室に伝熱する。これにより炭化室内の石炭が加熱される。
蓄熱室はコークス炉下部に設けられている。燃焼室での高温排ガスは蓄熱室に導かれ、保有熱の一部が蓄熱レンガに蓄熱される。蓄熱室は壁を隔てて、空気供給ダクトや燃料供給ダクトと並列している。蓄熱室の熱は、空気供給ダクトや燃料供給ダクトをから燃焼室に導入される空気の予熱に利用する。炭化室にてコークス製造時に発生する乾留ガス(以下COG)は回収精製処理され、新たなエネルギーとして再利用される。
空気供給ダクトや燃料供給ダクトは下部より燃焼室に連通している。
ところで、本願出願時において、既設コークス炉は建設から半世紀を経て、経年劣化が目立つようになった。とくに、燃料供給ダクトのひび割れ等により、ガス漏れ等が発生し、意図せぬところで燃焼し、燃焼室において所定の温度が得られないこともある。温度不足は生産性の低下、コークス品質のバラツキなど製造機能低下の原因となる。
燃料供給ダクトのひび割れ等は補修しようにも、半世紀前に建設された既設コークス炉は、補修を想定しておらず、どこでひび割れが発生しているのか発見する方法も確立していない。仮にひび割れ箇所を特定できても、充分な作業空間もなく、補修は困難である。
経年劣化した既存コークス炉に対し、保全用バーナ配管が提案されている(例えば特許文献1)。保全用バーナ配管は、セラミック管からなる配管と、金属製ベローズ管とを連結して形成される。保全用バーナ配管外径は燃料供給ダクト内径より小さく、保全用バーナ配管長は燃料供給ダクト長と同等である。
保全用バーナ配管を既設燃料供給ダクトに挿入する。これにより、燃料供給ダクトのひび割れ等を補修することなく、確実に燃料ガスを燃焼室バーナに供給できる。
特開2020-158715号公報
実際に上記保全用バーナ配管を運用してみて、既設燃料供給ダクトの垂直性が想像以上に悪化していることが分かった。
上記保全用バーナ配管も金属製ベローズ管からなる部位を有する。これにより、垂直性が悪化した既設燃料供給ダクトに対し、適宜曲げながら挿入できる。
しかし、高温領域に対応する上記保全用バーナ配管の本体部分は比較的長く、かつ、本体部分は剛性が高く、本体部分が障害となって、金属製ベローズ管の可撓性を十分に発揮できない。
また、既設燃料供給ダクトにおいてどのように垂直性が悪化しているのか、特定および予測が困難であり、試行錯誤しながら保全用バーナ配管を挿入する。その結果、当初の想定より手間を要する。また、金属製ベローズ管は低剛性であるため、この点でも挿入作業は想定より手間を要する。
さらに、金属製ベローズ管の耐熱温度は最大1000℃であり、耐熱性は充分であると期待していたが、当初の想定より、早く劣化しやすいことがわかった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、経年劣化した既存コークス炉において、大規模補修を要せず、確実に燃料ガスを燃焼室に供給することを目的とする。
とくに、垂直性が悪化した燃料供給ダクトにバーナ配管を容易且つ確実に挿入することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、コークス炉の燃焼ガス用ダクト内に挿入されるコークス炉バーナ配管である。バーナ配管は複数に分割された挿入管と、前記挿入管間に設けられるジョイントを含み、前記挿入管と前記ジョイントとの連結部において、周方向に形成される遊びを設けた事を特徴とする。
遊びを設けた事により、挿入管間に角度調整機能が付加され機能することで、垂直性が悪化した燃料供給ダクトの形状に対応しながら、複数の挿入管を連結できる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、前記遊びは挿入管直径の2~12%である。
これにより、角度調整機能と気密性を両立できる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、前記挿入管端面と前記ジョイントの管端面受部との間に配置された耐熱パッキンおよび耐熱パテを含む。
耐熱パッキンおよび耐熱パテは角度調整時の挿入管端面の動きに追従する。これにより、気密性を確保できる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、前記ジョイントの挿入部は、前記挿入管内に挿入される。
これにより、バーナ配管の外径連結部で太くならないようにできる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、複数の挿入管のうち少なくとも最上部の挿入管はセラミックス製である。
これにより、燃焼室の高熱にも対応できる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、前記最上部のセラミックス製挿入管に接続されるジョイントはセラミックス製である。
これにより、燃焼室の高熱にも対応できる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、複数の挿入管のうち少なくとも最下部の挿入管は金属製である。
これにより、連結された挿入管の自重に対応できる。
さらに好ましくは、上記バーナ配管において、前記最下部の金属製挿入管に接続されるジョイントは金属製である。
これにより、連結された挿入管の自重に対応できる。
上記目的を達成するために、本発明は、コークス炉修繕用バーナ配管の設置方法である。修繕用バーナ配管は、複数に分割された挿入管と、前記挿入管間に設けられるジョイントとを含み、前記挿入管と前記ジョイントとの連結部において、周方向に形成される遊びを有する。
最初の挿入管を既設コークス炉の燃焼ガス用ダクト内に挿入し、前記挿入管端面とジョイントの管端面受部との間に耐熱パッキンおよび未硬化の耐熱パテを配置しながらジョイントおよび次の挿入管を挿入し、前記遊びを介して挿入管の軸方向角度を調整し、前記挿入管とジョイントの挿入を繰り返し、連結する。
挿入管間に遊びを設けた事により角度調整機能が作動し、垂直性が悪化した燃料供給ダクトの形状に対応しながら、複数の挿入管を連結できる。耐熱パッキンおよび耐熱パテは角度調整時の挿入管端面の動きに追従し、気密性を確保できる。未硬化の耐熱パテは塑性変形する。
さらに好ましくは、上記修繕用バーナ配管の設置方法において、前記未硬化の耐熱パテはコークス炉修繕用バーナ配管の設置後に硬化する。
これにより、修繕用バーナ配管の形状が確定する。
本願発明のバーナ配管によれば、例えば経年劣化した既存コークス炉において、大規模補修を要せず、確実に燃料ガスを燃焼室バーナに供給することができる。
とくに、垂直性が悪化した燃料供給ダクトにバーナ配管を容易に挿入できる。
既存コークス炉と修繕例 修繕用バーナ配管の概略構成図 修繕用バーナ配管の詳細構成図 修繕用バーナ配管の詳細構成図 修繕用バーナ配管の動作説明図 修繕用バーナ配管の動作説明図 変形例 変形例 変形例 変形例
~コークス炉~
図1は既存コークス炉と修繕例の概略構成図である。コークス炉上部において、炭化室と燃焼室とが交互に水平に配列されている。炭化室と燃焼室とは耐熱煉瓦等からなる隔壁により隔てられている。燃焼室で生成した燃焼熱は隔壁を介して炭化室に伝熱する。
燃焼室には、空気供給ダクトや燃料供給ダクトを介して、コークス炉下部から、空気や燃料が供給される。ここで、燃料供給ダクトにひび割れ等の劣化があると、ガス漏れが起きる。漏れたガスは意図せぬ箇所で燃焼する。その結果、燃焼室において所定の温度が得られないこともある。
本願では、修繕用バーナ配管1を既設燃料供給ダクトに挿入する。例えば、既設燃料供給ダクトの長さは6m程度であり、修繕用バーナ配管1の全長も6m程度である。既設燃料供給ダクトの設計上の内径は65mmであり、修繕用バーナ配管1の外径は50mmである。なお、各数値は発明の理解補助のための例示であり、これに限定されない。すなわち、既設燃料供給ダクト内に修繕用バーナ配管1が挿入可能であればよい。他の数値も同様である。
これにより、経年劣化した既存コークス炉において、大規模補修を要せず、確実に燃料ガスを燃焼室に供給できる。
~修繕用バーナ配管概要~
図2は修繕用バーナ配管の概略構成例である。修繕用バーナ配管1の全長を6m程度と想定すると、長さ500mm程度の12の挿入管を連結する。
図示の例では、10のセラミックス管10と、2つの金属管30とから構成される。挿入管と挿入管との間にジョイントが設けられる。ジョイントにはセラミックス製20と、金属製40とがある。図示の例では、セラミックス管10,10間にはセラミックス製ジョイント20を配置し、セラミックス管10と金属管30との間には金属製ジョイント40を配置し、金属管30,30との間には金属製ジョイント40を配置する。
少なくとも、燃焼室に連結する最上部の挿入管はセラミックス製であることが好ましい。燃焼室では高温(例えば1000~1400℃)となるが、セラミックス製であれ1500℃以上の耐熱性も実現可能である。
ただし、セラミックス管10は金属管に比べ高コストであり、耐荷重性に劣る。挿入管を上下に連結させると、下部では自重を無視できなくなる。また、想定温度が1000℃を超えることがない箇所(例えば想定温度800℃以下)は、セラミックス管である必要はない。以上の理由から、少なくとも、最下部の挿入管は金属製であることが好ましい。金属管30は、コストを抑制し、連結挿入管の自重に耐えることができる。
なお、上記挿入管およびジョイントの材質については例示であり、発明の技術思想の範囲で適切に選択する(下記変形例参照)。
~連結構造詳細構成~
図3および図4は、修繕用バーナ配管の連結構造の詳細構成図である。図3は概略斜視図であり、図4は概略平面図である。
ジョイント20は、上下の挿入部21,21と、挿入部21,21の間に設けられた管端面受部22とからなる。挿入部21はセラミックス管10に内挿される。セラミックス管10端面は耐熱パッキン28および耐熱パテ29を介して管端面受部22に当接される。
なお、ジョイント20がセラミックス管10を外挿してもよいが、外挿構造は管径より太くなりすぎると、既設燃料供給ダクトへの挿入が困難になるおそれもある。挿入部21はセラミックス管10に内挿される内挿構造の方が、既設燃料供給ダクト内への修繕用バーナ配管1挿入が容易となり好ましい。
セラミックス管10とジョイント挿入部21の内挿構造において、適度な遊び25があることが好ましい。セラミックス管10内周と挿入部21外周の間に周方向に沿って遊び25が形成される。
図示の例では、セラミックス管10の内径を42mmとするとき、挿入部21外径を40mmとし、両端に1mmずつ(計2mm)の遊び25を設ける。遊び率は2/42=5%程度となる。遊び率は2~12%であることが好ましい。さらに遊び率は4~8%であることがより好ましい。遊び率が小さいと、角度調整機能(詳細後述、図5、6参照)が不十分となる。遊び率が大きいと、連結が不十分となり、ガス漏れリスクが発生する。
試作例では、遊び率は5/42=12%程度以上になると、ガス漏れリスクが顕著になった。
ジョイント20の挿入長は10~20mm程度が好ましい。挿入長が短いと、連結が不十分となる。また、ガス漏れリスクが発生する。挿入長が長いと、角度調整機能(詳細後述、図5、6参照)が不十分となる。
本願挿入管10,30は高剛性であり可撓性はないが、遊び25において可撓性欠如を補う。
ただし、意図的に遊び25を設けることで、気密性が低下する。そこで、セラミックス管10端面と管端面受部22とのに耐熱パッキン28および耐熱パテ29が設けられている。
耐熱パッキン28はたとえばアルミナ繊維やガラスファイバーを主成分とし、1400℃程度の耐熱性を期待できる。耐熱パッキン28は気密性を維持しながら、セラミックス管10端面の動きに追従する。
耐熱パテ29はたとえば水酸化アルミニウムを主成分とし、1200℃程度の耐熱性を期待できる。未硬化パテは塑性であり、気密性を維持しながら、セラミックス管10端面の動きに追従して変形する。加熱より当該形状で硬化する。例えば、水酸化アルミニウムを主成分とするパテは加熱により脱水し、セラミック状の酸化アルミニウムとなる。
したがって、遊び25により低下した気密性を耐熱パッキン28および耐熱パテ29は補填する。
~動作~
図5は、修繕用バーナ配管の連結構造の詳細構成図である。例えば、セラミックス管10内径42mmに対し、両端に1mmずつの遊び25を設け、ジョイント20挿入長10~20mm程度とすると、3~5度程度(片側)の角度調整が可能となる。ジョイント20上下では最大10度程度の角度調整が可能となる。さらに、セラミックス管10内径42mmに対し、両端に2mmずつの遊び25を設け、ジョイント20挿入長10~20mm程度とすると、5~10度程度(片側)の角度調整が可能となる。ジョイント20上下では最大20度程度の角度調整が可能となる。
まず、最上部に相当するセラミックス管10を既設燃料供給ダクトに挿入する。次に、耐熱パッキン28および耐熱パテ29とともに、セラミックス製ジョイント20を配置し、次のセラミックス管10を既設燃料供給ダクトに挿入する。これに伴い先行するセラミックス管10は押し上げられる。
仮に、既設燃料供給ダクトの垂直性が悪化している場合、遊び25の角度調整機能が作動し、先行するセラミックス管10は既設燃料供給ダクトの傾きに沿う。さらに、耐熱パッキン28および耐熱パテ29は先行するセラミックス管10の下側端面の動きに追従する。
セラミックス管10とセラミックス製ジョイント20の挿入を繰り返し、適宜、金属管30と金属製ジョイント40を挿入し、各管を連結し、修繕用バーナ配管1を形成する。このとき既設燃料供給ダクトに曲がりがあるたびに、遊び25の角度調整機能が作動する。
修繕用バーナ配管1配置時には、耐熱パテ29は未硬化であり、塑性変形するが、設置後は当該形状を維持したまま加熱により硬化し、気密性を確保する。これにより、修繕用バーナ配管1の形状は確定する。
図6は、遊び25の角度調整機能の更なる動作説明図である。図5では1つの遊び25の角度調整機能について説明した。複数の遊び25の角度調整機能の連動により、複雑な劣化燃料供給ダクト形状に対応できる。
図6Aは、一方向に大きく傾く場合である。2つの遊び25の角度調整機能が同一方向に作動することで、大きな傾きに対しても対応できる。複数の遊び25を組み合わせることで、より大きな傾きに対しても対応できる。
図6Bは、細かくS字状に傾く場合である。2つの遊び25の角度調整機能が逆方向に作動することで、細かなS字状の傾きに対しても対応できる。複数の遊び25を組み合わせることで、より複雑な傾きに対しても対応できる。
~効果~
既設燃料供給ダクトにおいてどのように垂直性が悪化しているのか、特定および予測が困難であるが、劣化燃料供給ダクト形状に対応して、修繕用バーナ配管1は変形しながら、挿入される。このとき、劣化燃料供給ダクトを大規模補修することはない。これにより、経年劣化した既存コークス炉において、大規模補修を要せず、確実に燃料ガスを燃焼室に供給できる。
セラミックス管10および金属管30は高剛性であり、挿入作業は容易である。
また、高温想定領域に、セラミックス管10およびセラミックス製ジョイント20を配置することができ、燃焼室の高熱の影響は抑制され、比較的長期間の運用が可能である。
~変形例~
本願発明は上記実施形態に限定解釈されず、本願発明の技術思想の範囲で種々の変形が可能である。
図7に記載の変形例においては、修繕用バーナ配管1は全てセラミックス管10およびセラミックス製ジョイント20から形成される。比較的全域において高温となり、かつ、全長が短く、自重の影響が少ない場合は、当該変形例とすることもできる。
図8に記載の変形例においては、修繕用バーナ配管1は全て金属管30および金属製ジョイント40から形成される。図9B(後述)に示すように、修繕用バーナ配管1を燃焼室まで延長する必要のない場合は、高温領域に挿入管を配置する必要がない。当該変形例のように全て金属管30および金属製ジョイント40とすることができる。
図7に記載の変形例では全てセラミックス製とし、図8に記載の変形例では全て金属製としたが、セラミックスと金属を適宜用いればよい。
図9Aに記載の変形例においては、さらに、従来例で用いたベローズ管50を適宜用いてもよい。本願発明では、耐熱性の高いセラミックス管を多く用いることができる。その結果、高温想定領域を避けてベローズ管50を用いることができる。ベローズ管50は遊び25の角度調整機能では対応不可能な個所に介挿する。ベローズ管50を比較的短くでき、低剛性であっても、扱いやすい。
図9Bに記載の変形例においては、修繕用バーナ配管1は燃焼室まで到達していない。燃焼室直近の既設燃料供給ダクトは目視可能であり、劣化の有無を判断できる。仮に、劣化箇所があっても、簡単に補修可能である。既設燃料供給ダクトの最上部に劣化がないことを確認できれば、修繕用バーナ配管1を燃焼室まで延長する必要はない。例えば、図8に記載の変形例のようにすることもできる。
図10記載の変形例は、外挿ジョイントである。上記実施形態では、たとえば、設計上の内径65mmの既設燃料供給ダクトに外径50mmの挿入管を挿通することを想定しており、挿入作業の容易性の観点から、内挿構造を前提としている(図3参照)。これに対し、既設燃料供給ダクト寸法に余裕があるのであれば、当該変形例のように外挿構造としてもよい。
外挿構造において、ジョイント内周とセラミックス管外周との間に周方向に沿って遊びが形成される。
上記実施形態では、経年劣化した既存コークス炉燃料ダクトの修繕を想定しているが、例えば、新設コークス炉燃料ダクトにバーナ配管1をあらかじめ挿入しておいてもよい。使用開始後経年劣化した時点で、適宜、新しいバーナ配管に取り換える。
1 修繕用バーナ配管
10 セラミックス管
20 セラミックス製ジョイント
21 ジョイント挿入部
22 管端面受部
25 遊び
28 耐熱パッキン
29 耐熱パテ
30 金属管
40 金属製ジョイント
50 ベローズ管

Claims (10)

  1. コークス炉の燃焼ガス用ダクト内に挿入されるコークス炉バーナ配管であって、
    複数に分割された挿入管と、
    前記挿入管間に設けられるジョイントと、
    を含み、
    前記挿入管と前記ジョイントとの連結部において、周方向に形成される遊びを有する
    ことを特徴とするコークス炉バーナ配管。
  2. 前記遊びは挿入管直径の2~12%である
    ことを特徴とする請求項1記載のコークス炉バーナ配管。
  3. 前記挿入管端面と前記ジョイントの管端面受部との間に配置された耐熱パッキンおよび耐熱パテを含む
    ことを特徴とする請求項1記載のコークス炉バーナ配管。
  4. 前記ジョイントの挿入部は、前記挿入管内に挿入される
    ことを特徴とする請求項1記載のコークス炉バーナ配管。
  5. 複数の挿入管のうち少なくとも最上部の挿入管はセラミックス製である
    ことを特徴とする請求項1記載のコークス炉バーナ配管。
  6. 前記最上部のセラミックス製挿入管に接続されるジョイントはセラミックス製である
    ことを特徴とする請求項5記載のコークス炉バーナ配管。
  7. 複数の挿入管のうち少なくとも最下部の挿入管は金属製である
    ことを特徴とする請求項1記載のコークス炉バーナ配管。
  8. 前記最下部の金属製挿入管に接続されるジョイントは金属製である
    ことを特徴とする請求項7記載のコークス炉バーナ配管。
  9. 複数に分割された挿入管と、前記挿入管間に設けられるジョイントとを含み、前記挿入管と前記ジョイントとの連結部において、周方向に形成される遊びを有するコークス炉バーナ配管の設置方法であって、
    最初の挿入管を既設コークス炉の燃焼ガス用ダクト内に挿入し、
    前記挿入管端面とジョイントの管端面受部との間に耐熱パッキンおよび未硬化の耐熱パテを配置しながらジョイントおよび次の挿入管を挿入し、
    前記遊びを介して挿入管の軸方向角度を調整し、
    前記挿入管とジョイントの挿入を繰り返し、連結する
    ことを特徴とするコークス炉バーナ配管の設置方法。
  10. 前記未硬化の耐熱パテはコークス炉バーナ配管の設置後に硬化する
    ことを特徴とする請求項9記載のコークス炉バーナ配管の設置方法。
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