JP2023182865A - 会計支援システム - Google Patents
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- G06Q40/00—Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
Abstract
【課題】会社ごとの特殊性や過去の仕訳との一貫性が得られる自動仕訳を提供する。【解決手段】システムは、会計証拠書類から抽出された複数の仕訳要素を含む仕訳対象データに対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムにより、最適な勘定科目を選定する第1の自動仕訳エンジンと、第1の自動仕訳エンジンの処理に先立って、仕訳対象データに含まれる第1の仕訳要素に基づいて、対象ユーザーの過去の仕訳結果を検索することにより、一致する勘定科目を選定する第2の自動仕訳エンジンとを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、会計支援システムに関するものである。
特許文献1には、ユーザの取引の証拠となる証憑の仕訳先を出力する仕訳ユニットと、仕訳対象の証憑に含まれる複数の文字情報が証憑中の表記位置により分割された分割データを、仕訳対象の証憑を示す識別情報とともに、電子化のために異なる作業者に分散して送信する分散ユニットと、異なる作業者により電子化された、分割電子化された文字情報を取得し、分割電子化された文字情報から識別情報に基づき仕訳ユニットにより仕訳される仕訳対象データを生成する集約ユニットとを有する会計支援システムを提供することが記載されている。
特許文献2には、会計処理装置が、画像解析部により証憑の仕訳要素を抽出し、データ付与部により分類DB群から仕訳要素に対応した分類情報を付与して、数値化・ベクトル化部により仕訳要素をベクトル化した上で、仕訳判定部にて予め機械学習により仕訳を学習させた仕訳AIによって、勘定科目を選定させて仕訳データを生成することが記載されている。
機械学習により仕訳を学習させたモデルを用いて仕訳作業を行うことは、証憑を作業者が1件1件読み取って仕訳を行うのに対し、作業効率を向上でき、仕訳の精度のばらつきも抑制できる。しかしながら、会社ごとの特殊性や過去の仕訳との一貫性を求めることが難しい。
本発明の態様の1つは、会計証拠書類から抽出された複数の仕訳要素を含む仕訳対象データに対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムにより、最適な勘定科目を選定する第1の自動仕訳エンジンと、第1の自動仕訳エンジンの処理に先立って、仕訳対象データに含まれる第1の仕訳要素に基づいて対象ユーザーの過去の仕訳結果を検索することにより、一致する勘定科目を選定する第2の自動仕訳エンジンとを有するシステムである。仕訳対象データに対し、第2の自動仕訳エンジンにより、対象ユーザーの過去の仕訳結果から一致する勘定科目があれば、それを採用し、一致する勘定科目が特定できない場合は、第1の自動仕訳エンジンにより最適な勘定科目を選定する。この処理により、仕訳作業の効率を向上できるとともに、会社などのユーザー単位での特殊性や対象ユーザーの過去の仕訳結果を、特定できる範囲で反映することが可能となる。
第2の自動仕訳エンジンは、第1の仕訳要素に基づいて過去の仕訳結果を検索することにより複数の勘定科目が選択されると、第2の仕訳要素に基づいて複数の勘定科目の中の一致する勘定科目を選定する多段階の検索エンジンを含んでもよい。第2の自動仕訳エンジンは、一致する勘定科目とともに、一致する補助科目を選定して出力するユニットを含んでもよい。第1の仕訳要素は、一例は取引先名であり、第2の自動仕訳エンジンは、過去の仕訳結果に含まれる仕訳データの摘要および/または補助科目を検索してもよい。第2の自動仕訳エンジンは、摘要の欄に取引先名があっても一致する勘定科目を選定できない場合は、補助科目の欄に取引先名がある条件で一致する勘定科目を選択できるか否かの処理をおこなってもよい。また、一致しないが補助科目がある場合は、補助科目があることを示す表示を出力してもよい。
第2の自動仕訳エンジンは、会計証拠書類の種類により、検索対象とする過去の仕訳結果の範囲を選択するフィルタユニットを含んでもよい。システムは、各々の仕訳対象データと、各々の仕訳対象データに対して選定された一致する勘定科目および最適な勘定科目のいずれかとを表示し、表示された勘定科目を再入力可能とする仕訳確認装置をさらに有してもよい。仕訳確認装置は、仕訳対象データと、その抽出元の会計証拠書類とを関連して表示する表示システムを含んでもよい。
本発明の他の態様の1つは、会計証拠書類から抽出された複数の仕訳要素を含む仕訳対象データに対し自動的に勘定科目を選定する工程を有する会計処理の支援方法である。自動的に勘定科目を選定する工程は、以下のステップを含む。
1.仕訳対象データに対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムを備えた第1の自動仕訳エンジンにより、最適な勘定科目を選定する。
2.第1の自動仕訳エンジンの処理に先立って、仕訳対象データに含まれる第1の仕訳要素に基づいて対象ユーザーの過去の仕訳結果を検索する第2の自動仕訳エンジンにより、一致する勘定科目を選定する。
1.仕訳対象データに対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムを備えた第1の自動仕訳エンジンにより、最適な勘定科目を選定する。
2.第1の自動仕訳エンジンの処理に先立って、仕訳対象データに含まれる第1の仕訳要素に基づいて対象ユーザーの過去の仕訳結果を検索する第2の自動仕訳エンジンにより、一致する勘定科目を選定する。
一致する勘定科目を選定することは、第1の仕訳要素に基づいて過去の仕訳結果を検索することにより複数の勘定科目が選択されると、第2の仕訳要素に基づいて複数の勘定科目の中の一致する勘定科目を選定することを含んでもよい。一致する勘定科目を選定することは、一致する勘定科目とともに、一致する補助科目を選定することを含んでもよい。第1の仕訳要素の一例は、取引先名であり、一致する勘定科目を選定することは、過去の仕訳結果に含まれる仕訳データの摘要および補助科目を検索することを含んでもよい。一致する勘定科目を選定することは、会計証拠書類の種類により、検索対象とする過去の仕訳結果の範囲を選択することを含んでもよい。
本発明の他の態様の1つは、上記に記載のシステムとして、コンピュータを稼働する命令を有するプログラムまたはプログラム製品であり、プログラムまたはプログラム製品は、CD-ROM、フラッシュメモリなどの適当な記録媒体に記録して提供することができる。
図1に、会計サービスシステムの一例を示している。この会計サービスシステム1は、ユーザーから提供される証憑(証憑類)、たとえば、経費精算の証憑類の整理と仕訳作業とを行うシステムである。ユーザーは、個人および会社であってもよく、個人あるいは会社を顧問先とする会計事務所および税理士事務所であってもよく、会計事務を要求されるその他の組織であってもよい。この会計サービスシステム1においては、ユーザーの会計システム20の画像化ユニット(画像データ化機能、画像データ生成モジュール、画像データ生成装置、画像化エンジン)21が、インターネット(クラウド)9により接続された会計支援システム10に対し、証憑類の原本(会計証拠書類)を画像データ(第1の画像データ)2に変換してアップロードする。
会計支援システム10においては、会計証拠書類の画像データ(第1の画像データ)2を取得した後、画像データ2に含まれる取引明細を自動仕訳した仕訳データ3を生成する。ユーザーの会計システム20は、仕訳データ3をダウンロードし、自社の会計システムまたは会計ソフト27に取り込む。この際、会計支援システム10は、画像データ2として提供された会計証拠書類に含まれる複数の取引明細の各々の表示個所と仕訳データ3とを関連させて表示可能な仕訳表示データ5を生成および提供し、ユーザーの会計システム20の端末25において、仕訳データ3を含む仕訳日記帳(元帳)7と会計証拠書類60とを表示して突き合わせする照合機能(突き合わせ機能、仕訳確認装置)26をサポートする。
本明細書において、仕訳表示データ5を提供するとは、仕訳表示データ5をユーザーが端末25を介して利用可能な状態にすることを意味する。会計支援システム10は、ユーザーの会計システム20の端末25が仕訳表示データ5をダウンロード可能な状態で提供してもよく、端末25が会計支援システム10の提供するウェブサイトなどを介して、仕訳表示データ5をダウンロードせずに仕訳日記帳7の仕訳と会計証拠書類の取引とが照合できるようにしてもよい。照合機能(仕訳確認装置)26は、ユーザーが端末25を介して、仕訳日記帳7を、会計証拠書類60を含めて表示させることができればよく、照合機能26はサーバー(会計支援システム)10に用意されていてもよい。照合機能26により、仕訳表示データ5を利用して、個々の仕訳データ3と会計証拠書類60に含まれる個々の取引明細との突合せが可能となる。
会計支援システム10は、複数の取引明細を含む会計証拠書類の第1の画像データ2を取得するユニット(インターフェイス、機能、モジュール)11と、顧客(ユーザー)毎の会計証拠書類のデータを蓄積するデータベース12と、仕訳表示データ5を生成して提供する仕訳処理ユニット(仕訳処理装置、仕訳処理モジュール)30とを有する。仕訳表示データ5は、複数の取引明細の各々の仕訳データ3と、第1の画像データ2の中の複数の取引明細の各々の表示個所とを関連させて表示可能としたデータである。会計支援システム10は、さらに、ユーザーの端末25の画面上に、仕訳表示データ5に基づいて、第1の画像データ2により表示される会計証拠書類と、複数の取引明細の各々の仕訳データ3に対応した仕訳を含む仕訳日記帳7とを表示させる閲覧サポートユニット19を含む。
会計支援システム10は、サーバー41などの、メモリ、CPUなどのコンピュータ資源を備えた装置を用いて実装することが可能であり、会計支援システム10としての機能は、サーバー41にダウンロードされて稼働するプログラムであって、会計支援システム10としての機能を実現するための命令を含むプログラム(プログラム製品)45により、適当な記録媒体に記録して提供してもよい。プログラム(プログラム製品)45は、CPUにより以下で説明する各ユニット(各機能、各モジュール)を実現するための命令を含む。例えば、プログラム45は、サーバー41のメモリ48に格納され、CPU47がプログラム45をダウンロードして実行することにより仕訳処理ユニット30などの機能を提供してもよい。
仕訳処理装置30は、第1の画像データ2から文字情報31と、文字情報31の表示位置32とを関連付けして読み取るOCRユニット(文字情報取得ユニット、OCR機能、OCRモジュール)13を有する。OCRユニット13は、第1の画像データ2により供給された会計証拠書類に含まれる情報を、文字情報31と表示位置32とを含むデジタルデータ33に変換する。OCRユニット13は、画像データを文字情報31に変換するOCRエンジンを内蔵していてもよく、インターネット9を介して、クラウド上に開放されているOCRエンジンを利用して文字情報31を取得してもよい。
図2に、会計証拠書類(証拠書類)60の一例を示している。証拠書類60の一例である請求書60aには様々な情報が含まれる。請求書60aは、例えば、会計証拠書類60の名称61、整理番号62、発行日63、発行先64、発行元65、請求金額66、明細の記述67、取引明細の詳細68、振込先の情報69などを含む。会計証拠書類60としての証憑には、さらに、発行元の宣伝広告、証憑が発行された理由、証憑に付随した処理用の内容など、仕訳に有用な情報のみならず、仕訳に不要な情報も含まれていることが多い。
証拠書類60の画像データ2をOCRユニット13によりデジタルデータ33に変換する。OCRユニット13により、数字、漢字およびその他のシンボルを含む文字情報38は、例えば、テキストデータとして提供されてもよく、位置情報32はLOGデータとして提供されてもよく、文字情報38および位置情報32が、TSV、CSVなどの形式のファイルで提供されてもよい。図2では、発行元65を例に示しているが、全ての文字情報38が同様にデジタルデータ33に変換される。さらに、OCRユニット13においては、証拠書類60の画像データ2において、一連と判断される領域の文字情報38が部分文字情報31として一体で読み取られ、部分文字情報31に対応する領域の画像データが部分画像データ35として切り出され、図1に示すライブラリ39に保存される。したがって、証拠書類60から得られた文字情報38は、部分文字情報(文字情報)31の集合である。
仕訳処理ユニット30は、さらに、OCRユニット13により読み取られた文字情報31などを、クラウド9を介して複数のクラウドワーカー95に分散して確認(照合)する文字情報照合ユニット(クラウドワーカーサポートユニット、文字情報照合機能、文字情報照合モジュール、文字情報照合装置)14と、デジタルデータ33から複数の取引明細(仕訳対象データ)を自動判別する自動判別ユニット(自動判別機能、自動判別モジュール)15と、取引明細から自動的に仕訳データ3を生成する自動仕訳エンジン(仕訳エンジンモジュール)16と、証拠書類60の各取引明細と対応する仕訳データ3とを関連付けて表示する仕訳表示データ5を生成する仕訳表示データ生成ユニット(生成機能、生成モジュール)17とを含む。仕訳表示データ5は、出力ライブラリ37に格納され、データ管理ユニット18を介してユーザーの会計システム20に対して提供される。または、会計支援システム10に用意された仕訳照合機能26を介してユーザーの会計システム20が仕訳データ3を確認できるようにする。
文字情報照合ユニット14は、1または複数の作業者にクラウド9を介して接続して文字情報31を確認および照合するサービスを提供する。文字情報照合ユニット14は、第1の画像データ2から読み取られた文字情報の一部の部分文字情報31と、第1の画像データ2の中の部分文字情報31に該当する部分画像データ35とをクラウド9を介して1または複数の作業者95の端末に出力し、それらの作業者95から部分画像データ35の表示内容と部分文字情報31との照合結果(確認結果)を収集する。各々の作業者95には、証拠書類60の一部、例えば、書類に付された整理番号62の部分文字情報31と部分画像データ35とが供給される。
作業者95は、整理番号62のみに関して、部分画像データ35の表示内容と部分文字情報31とを照合し、部分文字情報31に誤りがあれば、それを修正する。このため、各々の作業者95は、証拠書類60のどの部分の情報、または、どの会社の情報を照合しているかは不明となり、証拠書類60の内容についての秘匿性を担保しながら、各々の文字情報31の変換精度(読み取り精度)を大幅向上できる。また、同一の部分の部分文字情報31と部分画像データ35とを複数の作業者95に分散して確認したり、同一の作業者95に時間をずらして確認させることにより、さらに、文字情報31の精度を向上できる。
文字情報照合ユニット14は、クラウドワーカー95に提供する照合用の画像データを生成する照合用画像データ生成ユニット(生成モジュール、生成機能)14aを含んでいてもよい。例えば、第1の画像データ2から読み取られた全文字情報38の内の、照合対象の部分文字情報31を除く他の部分文字情報に該当する他の部分画像データ35を解読不能に加工して照合用のデータを生成してもよい。作業者95に対し、秘匿される部分をモザイクに変換したり、削除したり(白抜き処理)、黒などの色で塗りつぶしてもよい。
自動判別ユニット15は、証拠書類60に含まれる文字情報31の表示位置32および/または文字情報31の内容から、証拠書類60に複数の取引明細が含まれているか否かを判別し、それぞれの取引に対して仕訳対象データ4として抽出する。それぞれの仕訳対象データ4は、発行日63、請求金額66、発行元65、取引明細の詳細68に対応した、日付4a、金額4b、取引先名4c、摘要4dなどの複数の仕訳要素を含む。
自動仕訳エンジン16は、仕訳対象データ4から仕訳データ3を生成するユニット(モジュール)として機能する。仕訳エンジン16は、自動的に仕訳を行い、仕訳対象データ4の勘定科目を判定する。例えば、仕訳エンジン16は、証拠書類60の名称61などから取引の方向と、計上および消込との組み合わせにより「収入計上」、「支出計上」、「入金消込」、「出金消込」を含むカテゴリーを自動判定したり、過去の仕訳日記帳(元帳)の仕訳を解析し、仕訳対象データ4に含まれる取引明細などの情報との距離に基づき仕訳対象データ4の勘定科目を決定したりする機能を含む。仕訳エンジン16は、仕訳対象データ4を、会計帳簿として所定のフォーマットを備えた仕訳帳(仕訳日記帳)7に仕訳としてエントリーされる仕訳データ3に変換(生成)する。勘定科目などが追加されて仕訳けられた仕訳データ3は会計上の汎用データであり、様々なソフトウェア会社あるいはサービスプロバイダが提供している会計ソフト27または会計システムに対して、仕訳データ3を介して取引の内容を自動的に入力することができる。
自動仕訳エンジン(自動仕訳モジュール、自動仕訳装置)16は、汎用性の高い第1の自動仕訳エンジン16aと、個々のユーザーに適用した仕訳を行う第2の自動仕訳エンジン16bとを含む。第1の自動仕訳エンジン16aは典型的には、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデルにより最適な勘定科目を選定する人工知能(AI)を用いた仕訳エンジンである。第1の自動仕訳エンジン16aは、複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムにより最適な勘定科目を選定する仕訳エンジンであってもよい。検索アルゴリズムとしては、最長一致検索、最近傍検索(ユーグリッド距離検索)などを挙げることができる。
汎用的な第1の自動仕訳エンジン16aにより複数の仕訳要素を含む仕訳対象データ4に対して会計上の最適な勘定科目を高い確率で選定することができる。このため、仕訳処理における作業効率を向上でき、仕訳の精度のばらつきも抑制できる。その一方、個々のユーザーにおいて過去の会計処理(仕訳処理)において、特定の取引明細に対して、様々な理由から、汎用的ではないが特定の勘定科目を設定していたり、あるいはいくつかの選択可能な勘定科目の中から特定の1つを設定しているような場合は、過去の仕訳との一貫性がなくなる可能性がある。あるいは、自動仕訳により選定された勘定科目を、会計スタッフが特殊性あるいは過去の仕訳に従って入力しなおす必要が発生し、自動仕訳のメリットが得られない可能性がある。
第2の自動仕訳エンジン16bは、過去仕訳を検索するエンジンであり、第1の自動仕訳エンジン16aの処理に先立って、仕訳対象データ4に含まれる、予め設定された第1の仕訳要素、例えば、取引先名4cに基づいて、対象のユーザーの過去の仕訳結果70を検索することにより、一致する勘定科目を選定する。会計支援システム10は、ユーザー毎の過去の仕訳結果70、例えば、過去の仕訳日記帳のデータを予め格納したユーザーライブラリ79を含む。仕訳日記帳のデータはCSV形式などの検索可能なフォーマットのデータとして事前に与えられていてもよい。
第2の仕訳エンジン16bは、過去仕訳の摘要に取引先名4cがあり一致する勘定科目があるか否かを検索する第1の検索ユニット(検索部、検索モジュール)16cと、第1の検索ユニット16cで一致する勘定科目が得られない場合に、補助科目に取引先名4cに対応する情報があり一致する勘定科目があるか否かを検索する第2の検索ユニット16dと、第1の検索ユニット16cまたは第2の検索ユニット16dにより複数の対応する勘定科目が発見されたときに、第2の仕訳要素、例えば金額4bが同一という条件で一致する勘定科目があるか否かを検索する第4の検索ユニット16fとを含む。第2の仕訳要素は、金額4bの代わりに日付4aであってもよい。さらに、第2の仕訳エンジン16bは、一致した勘定科目が発見できた際に一致する補助科目があるか否かを検索する第3の検索ユニット16eを含む。
第2の仕訳エンジン16bは、さらに、会計証拠書類60の種類により、検索対象とする過去の仕訳結果70の範囲を選択するフィルタユニット(フィルタ、検索条件設定モジュール)16gと、過去の仕訳結果70の補助科目から取引先名4cを検索するための取引先名リスト71を事前に生成するユニット(機能)16hとを含む。
仕訳表示データ生成ユニット(生成機能、生成モジュール、生成装置)17は、自動判別ユニット15において判別された取引明細(仕訳対象データ)4のそれぞれを示すとして抽出された第1の画像データ2の領域(行)85を部分画像データとして、それぞれの取引の仕訳データ3と関連付けて表示するための仕訳表示データ5を生成する。
会計支援システム10は、ユーザーの会計システム20の端末25の画面上に、会計証拠書類60と、複数の取引明細の各々の仕訳データ3に対応する仕訳を含む仕訳日記帳(元帳)7とを関連して表示するように構成された閲覧サポートユニット(サポート機能、サポートモジュール)19を含む。ユーザー端末25の照合ユニット(仕訳確認装置)26は、会計支援システム10に用意された閲覧サポートユニット19を介して仕訳日記帳7を表示してもよい。会計支援システム10が照合ユニット26を含み、クラウド9を介して閲覧サポートユニット19を用いて、ユーザー端末25の照合機能を提供してもよい。ユーザー端末25は、これらのデータを予めダウンロードして、スタンドアロンのシステムとして以下のサービスを提供してもよい。
図3に、閲覧サポートユニット(閲覧エンジン)19を含む照合ユニット26により提供される端末25の画面25aの表示の一例を示している。図3は、会計証拠書類60aが1つの取引明細を含む際の表示例であり、画面25aには、仕訳日記帳7と、証拠書類60aとが並列に表示され、仕訳日記帳7に含まれる複数の仕訳データ3に対応した仕訳300の中の、表示されている証拠書類60aに対応する仕訳301がハイライトされる。ハイライトされる方法は、仕訳日記帳7の該当する仕訳301の表示色を変えてもよく、表示フォントを変えてもよく、仕訳301を示す行を囲う表示を変えてもよく、その他の様々な表示形態を採用できる。照合ユニット26においては、自動仕訳エンジン16により自動的に選定された勘定科目および補助科目を含む仕訳301が表示される。ユーザーは、同時に表示された会計証拠書類60aを参照することにより自動仕訳エンジン16により選定された勘定科目および補助科目を確認し、必要があれば勘定科目および補助科目をマニュアルで選定しなおすことができる。
図4に、会計支援システム10における処理の概要をフローチャートにより示している。ステップ50において、過去の仕訳日記帳のデータ(過去データ)70を取得する。ユーザーは、過去の仕訳日記帳のデータ70を会計支援システム10にアップロードして、自動仕訳に利用されるように設定できる。ユーザーが今までの取引内容をCSVファイルなどに変換してアップロードし、それをデータベース79に格納する。データベース格納時に複合仕訳かどうかのフラグ情報を仕訳ごとに自動で付与してもよい。また、過去の仕訳日記帳70の補助科目リストの中から企業名らしきものを抽出して検索用の補助科目リスト71を生成してもよい。
ステップ51において、ユーザーの会計システム20より、会計証拠書類60となる証憑類の画像データ(第1の画像データ)2が、クラウド9に接続されたインターフェイスユニット11を介して入力される。ステップ52において、文字情報を取得するOCRユニット13が、画像データ2から文字情報31と、表示位置の情報32とを関連付けして読み取り、ステップ53において、文字情報照合ユニット14が、分割された文字情報(部分文字情報)31と、分割された画像データ(部分画像データ)35とをクラウド9に接続された1または複数の作業者95に分配し、作業者95が照合した結果を収集する。部分画像データ35は、照合が不要な部分文字情報31に該当する画像データが除かれた画像データ(照合用の画像データ)であってもよい。
作業者95により確認された文字情報31を用いて、ステップ54において、取引明細自動判別ユニット15により、1つの会計証拠書類60に含まれている複数の取引明細を自動的に判別し、仕訳対象データ4を生成する。ステップ55において、自動仕訳エンジン16により、仕訳対象データ4を仕訳けして、仕訳日記帳7に仕訳(エントリー)として表示される仕訳データ3を生成する。ステップ56において、仕訳表示データ生成ユニット17により、仕訳データ3と、証拠書類60に含まれている複数の取引明細のそれぞれの表示領域(部分画像データ)85とを関連付けした仕訳表示データ5を生成し、利用可能とする。ステップ57において、閲覧サポートユニット19が、会計支援システム10から提供される仕訳表示データ5を用いて、ユーザーの会計システム20の照合機能26における仕訳日記帳7の表示をサポートし、ユーザーの会計担当者が仕訳結果(仕訳日記帳の仕訳内容)を確認できるようにする。仕訳結果が確認されると、ステップ58において、会計システム20からのダウンロード要求により、仕訳データ3をユーザーの会計システム20に供給する。ユーザーの会計システム20においては、仕訳データ3を会計システム20に組み込まれている会計ソフトに供給し、その後の会計処理を行う。
図5に、ステップ55の自動仕訳処理のさらに詳しい内容を示している。このステップ55は、会計証拠書類60から抽出された複数の仕訳要素を含む仕訳対象データ4に対し自動的に勘定科目を選定する工程である。自動仕訳処理は、仕訳対象データ4に対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムを備えた第1の自動仕訳エンジン16aにより、最適な勘定科目を選定するステップ(処理)520と、第1の自動仕訳エンジン16aの処理に先立って、仕訳対象データ4に含まれる第1の仕訳要素に基づいて対象ユーザーの過去の仕訳結果70を検索する第2の自動仕訳エンジン16bにより、一致する勘定科目を選定する処理(過去参照処理)550とを含む。過去参照処理550において、ステップ501において第2の自動仕訳エンジン16bによる処理を開始する。
まず、ステップ502において会計証拠書類60の種類を判断する。会計証拠書類60は領収書、レシート、通帳、請求書、現金出納帳などを含む。ステップ503において、フィルタユニット(検索条件設定モジュール)16gは、会計証拠書類60の種類により、検索対象とする過去の仕訳日記帳のデータ70を設定する。処理時間を短縮できるとともに、一致する勘定科目が発見される確率を向上できる。さらに、仕訳データ3に設定されるデフォルトの勘定科目、補助科目があれば設定する。例えば、通帳の場合、勘定科目のデフォルトは普通預金であり、補助科目は銀行名である。通帳では入金・出金で検索する過去仕訳データ(過去データ)70の科目/補助科目欄が借方/貸方と変わる。例えば、入金であれば、過去データ70の借方の科目、補助科目、部門、税区分名、摘要欄がひとかたまりになったデータを取得し、通帳設定時に入力された科目と補助科目に一致する科目と補助科目のみを検索の対象とする。さらに、(i)過去データの中にある最もよく使われている(頻出している)科目のデータと、(ii)処理の前提になるデータである通帳設定にある部門名と一致するデータと、(iii)過去データの中にひとつだけある科目データに分類し、この順番に検索の対象としてもよい。検索の際に取引先名がヒットした場合、借方の対になる貸方の科目および補助科目を、仕訳データ3を生成するために取得する。同時に、部門、税区分データを過去データ70から取得してもよい。
通帳で、さらに、出金の場合は、過去データ70の貸方の科目、補助科目、部門、税区分名、摘要欄がひとかたまりになったデータを取得し、通帳設定時に入力された科目と補助科目に一致する科目と補助科目のみを検索の対象として抽出する。検索の際に取引先名がヒットしたものがあった場合、ヒットした貸方の対になる借方の科目、補助科目、部門、税区分データを過去データ70から取得する。
会計証拠書類60がレシート、領収書および現金出納帳の場合、借方および貸方両方の通帳で使う以外の過去データ70を検索対象として取得する。検索の際に取引先名がヒットしたものがあった場合、ヒットした借方および貸方の対になる貸方および借方の科目、補助科目、部門、税区分データを過去データ70から取得する。
会計証拠書類60が請求書の場合、売掛と買掛の2つの場合がある。売掛の場合、通帳で使う以外の借方の過去データ70を検索対象として取得する。取引先名がヒットしたものがあった場合、ヒットした借方の対になる貸方の科目、補助科目、部門、税区分データを過去データ70から取得する。買掛の場合、通帳で使う以外の貸方の過去データ70を検索対象として取得する。取引先名がヒットしたものがあった場合、ヒットした貸方の対になる借方の科目、補助科目、部門、税区分データを過去データ70から取得する。
具体的には、ステップ504において、検索対象とされた過去データ70の摘要欄に、仕訳対象データ4の取引先名(第1の仕訳要素)4cが有るか否かを判断する。ステップ505において、ヒットした過去データ70の取得対象となる勘定科目が一致していれば、一致した勘定科目を採用する。ステップ504において摘要欄に取引先名4cが発見されない、または、ステップ505においてヒットした過去データ70の勘定科目が一致しない場合は、ステップ506において、第2の検索エンジン16dが、検索対象とされた過去データ70の補助科目に取引先名4cが有るか否かを判断する。ステップ506において、補助科目に取引先名4cが発見されない場合は、過去参照処理550を終了し、第1の自動仕訳処理520に移行する。
ステップ507において、ヒットした過去データ70の取得対象となる勘定科目が一致していれば、第1の検索ユニット16cは、一致した勘定科目を採用する。複数の勘定科目がある場合は、ステップ508において、さらに検索を継続する設定(多段検索)になっているか否かを判断する。継続する場合は、第4の検索ユニット16fは、ステップ509において、ステップ506でヒットした過去データ70に金額(第2の仕訳要素)4bが一致するデータが有るか否かを判断する。ステップ510で、一致した勘定科目を発見できるか判断する。ステップ508、509および510で、検索を継続する条件が整わない場合は、過去参照処理550を終了し、第1の自動仕訳処理520に移行する。第2の仕訳要素は日付4aであってもよく、第2の仕訳要素として金額4bを採用する場合は、それに続く第3の仕訳要素として日付4aを用いてもよい。日付4aは月々または毎年の処理を判断するために月末、週末、年末などの条件で検索してもよい。
これらの工程において、一致する勘定科目を発見できた場合、すなわち、仕訳データ3に採用する勘定科目が1つに限定できた場合は、ステップ531において、第3の検索エンジン16eが、各ステップでヒットした過去データ70の補助科目が一致するか否かを判断する。一致する場合は、その補助科目を採用し、ステップ551において、一致した勘定科目および一致した補助科目を取得し、ステップ560において仕訳データ3を生成する。
複数の補助科目がある場合は、ステップ532で、勘定科目が一致するとして検索された過去データ70の補助科目に取引先名4cが有るか否かを判断する。補助科目に取引先名4cがあれば、ステップ533において、取得対象の補助科目が一致するか否かを判断する。一致した場合は、ステップ551へ移行する。ステップ532およびステップ533において、検索により一致した勘定科目に紐づいた補助科目が過去データ70の中に複数あり、1つに限定できない場合は、ステップ552において、一致した勘定科目と、空文字の補助科目、または補助科目が特定できなかったことを示す記号を含めて出力し、ステップ560において仕訳データ3を生成する。
検索の際のターゲットとなる第1の仕訳要素である取引先名4cは、あいまい検索が可能であってもよい。例えば、取引先名4cが6文字以上だった場合、1文字のエラーを許容してもよい。例えば、入力文字がaabbccだった場合、aXbbccのような文字が検索対象でもヒットしてもよい。取引先名4cの末尾が「店」などの一般名称であり、全文字数が検索対象より長い場合は、前方一致検索を行ってもよい。例えば、取引先名4cが「アルゴリズムマーケット東京支店」の場合、「アルゴリズムマーケット」でもヒットするようにしてもよい。前方一致検索の際に最小一致文字数を指定してもよい。また、検索の際の入力の文字、検索対象の文字はどちらかが半角カタカナの場合があるため、双方を半角カタカナに変換した検索を併せて行ってもよい。
図6に、過去参照処理550により仕訳データ3が生成される一例を示している。過去の仕訳日記帳である過去データ70は、日付70a、番号70x、借方勘定科目70b、借方補助科目70c、借方摘要70n、借方部門70d、借方税区分70f、借方金額70e、貸方勘定科目70g、貸方補助科目70h、貸方摘要70n、貸方部門70i、貸方税区分70k、貸方金額70jなどの情報を含む。仕訳データ3は、番号3x、日付3a、借方勘定科目3b、借方補助科目3c、借方部門3d、借方金額3e、借方税区分3f、貸方勘定科目3g、貸方補助科目3h、貸方部門3i、貸方金額3j、貸方税区分3k、取引先3l、用途3m、摘要3nなどの情報を含む。
図3に示した仕訳データ301においては、証憑60aから得られたデータにより日付3a、金額3eおよび3j、取引先名3l、および摘要3nなどの項目が設定される。会計証拠書類である証憑60aは請求書であり、買掛と判断されるので、第2の仕訳エンジン16bは、過去参照処理550により、過去データ70の貸方摘要70nに、取引先名3lと一致するレコード75を発見する。このケースでは、一致(ヒット)したレコード75は1つであり、第1の検索エンジン16cおよび第3の検索エンジン16eは、ステップ505および531において、一致した借方勘定科目70b、借方補助科目70c、貸方勘定科目70gおよび貸方補助科目70hを取得し、仕訳データ3の借方勘定科目3b、借方補助科目3c、貸方勘定科目3g、および貸方補助科目3hに設定する(ステップ551)。本例では、借方部門70d、借方税区分70f、貸方部門70iおよび貸方税区分70kを取得し、仕訳データ3の借方部門3d、借方税区分3f、貸方部門3iおよび貸方税区分3kにセットしても借方勘定科目3b、借方補助科目3c、貸方勘定科目3g、および貸方補助科目3hに設定してもよい。これにより、ステップ560において、レコード301として表示される仕訳データ3を生成できる。
図7に異なる例を示している。このケースでは、取引先名3lを摘要70nに持つ複数の過去データ70が発見され、それらの借方科目70bは一致しない。したがって、第2の検索エンジン16dが、ステップ505において補助科目(貸方補助科目)70hに取引先名3lが有るか否かを判断する。第2の検索エンジン16dは、図8に示す取引先名リスト71を参照し、取引先名3lに対応する補助科目コードを取得する。本例においては「AB電力」に対応する補助科目コード「4」を取得する。
図9に異なる例を示している。この例では、取引先名3lが貸方補助科目70hに設定された複数の過去データ70が発見され、それらの借方科目70bは一致する。しかしながら、借方補助科目70cは一致しない。したがって、第2の検索エンジン16dはステップ507において、一致した借方勘定科目70b、貸方勘定科目70gおよび貸方補助科目70hを取得し、仕訳データ3の借方勘定科目3b、貸方勘定科目3g、および貸方補助科目3hに設定する。また、一致しない借方補助科目3cにおいては複数の候補がある表示を設定する(ステップ552)。他の項目については一致しない可能性があるので、過去データ70から取得してもよく、取得しなくてもよい。
以上のように、この会計支援システム10においては、過去参照処理550を行う第2の自動仕訳エンジン16bにより、過去の仕訳日記帳(過去データ)70を参照して、仕訳対象データ4を自動的に仕訳けることができ、過去の仕訳結果を反映した仕訳を行うことができる。このため、個々のユーザーにおいて過去の会計処理(仕訳処理)において、様々な理由から、汎用的ではないが特定の勘定科目を設定していたり、あるいはいくつかの選択可能な勘定科目の中から特定の1つを設定しているような場合であってもその仕訳を反映した自動仕訳が可能となり、過去の仕訳との一貫性を維持できる。一方、第2の自動仕訳エンジン16bでは仕訳ができない場合は、第1の自動仕訳エンジン16aにより、機械学習したモデルを使用したり、あるいは汎用のアルゴリズムを用いることにより、最適な勘定科目を高い確率で選定することができる。このため、仕訳処理における作業効率を向上でき、仕訳の精度のばらつきも抑制できる。
なお、上記おいて開示した証憑、画像および画面の表示は一例であり、本発明はこれらの記載および表示に限定されるものではない。また、上記において、図面を参照して本発明の特定の実施形態を説明したが、様々な他の実施形態および変形例は本発明の範囲および精神から逸脱することなく当業者が想到し得ることであり、そのような他の実施形態および変形は以下の請求の範囲の対象となり、本発明は以下の請求の範囲により規定されるものである。
1 会計サービスシステム、 10 会計支援システム
Claims (13)
- 会計証拠書類から抽出された複数の仕訳要素を含む仕訳対象データに対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムにより、最適な勘定科目を選定する第1の自動仕訳エンジンと、
前記第1の自動仕訳エンジンの処理に先立って、前記仕訳対象データに含まれる第1の仕訳要素に基づいて、対象ユーザーの過去の仕訳結果を検索することにより、一致する勘定科目を選定する第2の自動仕訳エンジンとを有する、システム。 - 請求項1において、
前記第2の自動仕訳エンジンは、前記第1の仕訳要素に基づいて前記過去の仕訳結果を検索することにより複数の勘定科目が選択されると、第2の仕訳要素に基づいて前記複数の勘定科目の中の一致する勘定科目を選定する多段階の検索エンジンを含む、システム。 - 請求項1または2において、
前記第2の自動仕訳エンジンは、前記一致する勘定科目とともに、一致する補助科目を選定して出力するユニットを含む、システム。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記第1の仕訳要素は、取引先名であり、前記第2の自動仕訳エンジンは、前記過去の仕訳結果に含まれる仕訳データの摘要および補助科目を検索する、システム。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記第2の自動仕訳エンジンは、前記会計証拠書類の種類により、検索対象とする前記過去の仕訳結果の範囲を選択するフィルタユニットを含む、システム。 - 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
各々の前記仕訳対象データと、前記各々の仕訳対象データに対して選定された前記一致する勘定科目および前記最適な勘定科目のいずれかとを表示し、表示された勘定科目を再入力可能とする仕訳確認装置を、さらに有するシステム。 - 請求項6において、
前記仕訳確認装置は、前記仕訳対象データと、その抽出元の会計証拠書類とを関連して表示する表示システムを含む、システム。 - 会計証拠書類から抽出された複数の仕訳要素を含む仕訳対象データに対し自動的に勘定科目を選定する工程を有する会計処理の支援方法であって、前記自動的に勘定科目を選定する工程は、
前記仕訳対象データに対し、予め複数の仕訳要素に対応した勘定科目を選択するように機械学習した学習モデル、または複数の仕訳要素を用いた所定の検索アルゴリズムを備えた第1の自動仕訳エンジンにより、最適な勘定科目を選定することと、
前記第1の自動仕訳エンジンの処理に先立って、前記仕訳対象データに含まれる第1の仕訳要素に基づいて対象ユーザーの過去の仕訳結果を検索する第2の自動仕訳エンジンにより、一致する勘定科目を選定することとを有する、方法。 - 請求項8において、
前記一致する勘定科目を選定することは、前記第1の仕訳要素に基づいて前記過去の仕訳結果を検索することにより複数の勘定科目が選択されると、第2の仕訳要素に基づいて前記複数の勘定科目の中の一致する勘定科目を選定することを含む、方法。 - 請求項8または9において、
前記一致する勘定科目を選定することは、前記一致する勘定科目とともに、一致する補助科目を選定することを含む、方法。 - 請求項8ないし10のいずれかにおいて、
前記第1の仕訳要素は、取引先名であり、前記一致する勘定科目を選定することは、前記過去の仕訳結果に含まれる仕訳データの摘要および補助科目を検索することを含む、方法。 - 請求項8ないし11のいずれかにおいて、
前記一致する勘定科目を選定することは、前記会計証拠書類の種類により、検索対象とする前記過去の仕訳結果の範囲を選択することを含む、方法。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載のシステムとして、コンピュータを稼働する命令を有するプログラム。
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