JP2023181013A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023181013000001
【課題】容易に脱着可能であり、強風時でも樹枝からの果実の落下を防ぐ固定具を提供する。
【解決手段】支軸23と、支軸23を介して互いに連結され、支軸23を支点として開閉自在な一対のクリップ片21a、21bと、一対のクリップ片21a、21bにそれぞれ固定され、互いに対向して配置された一対の作用片41a、41bとを備え、一対のクリップ片21a、21bのそれぞれの端部で果実の果梗を保持し、一対の作用片41a、41bのそれぞれの一端を、支軸23及び一対のクリップ片21a、21bのそれぞれの端部との間の空間に互いに対向して配置して、果梗が連結している樹枝を挟持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹枝からの果実落下を防止するために用いられる、クリップ状の固定具に関する。
果実栽培においては、台風等、強風時の果実の落下が問題となる。果実は風による揺れにより落下する。特に収穫直前の大きなものほど風の影響は大きく、つる(果梗)への負担が大きくなり、落下の危険性が高まる。又、果実が落下しなくとも、風による揺れで果実が枝等に触れ、傷がついてしまう問題もある。更に、揺れた際に果梗が傷み、それによる果実の生育不良も問題となる。これらの問題は、果実にかける袋の有無を問わない。
従来技術として特許文献1に記載の「果実袋固定用針金」では、果実にかけた果実袋の下端の2箇所と枝等を止め金により接続することにより、果実落下防止を目指している。しかし、特許文献1に記載の技術では果実袋が必須となる。又、果実袋をかけた上、枝に対して2箇所を止めなければならず、煩雑な手間がかかり、数多くの果実に作業をするとなると多大なる労力が必要となる。更に、特許文献1に記載の技術では、果実袋ごと果実が揺れること自体は防ぐことができず、風による揺れにより果梗に負担がかかり、落下の危険性は低減できていない。
特開2002-78426号公報
本発明は上記の問題に着目してなされたものであって、容易に脱着可能であり、強風時でも樹枝からの果実の落下を防ぐ、落下防止用の固定具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の態様は、(a)支軸と、(b)支軸を介して互いに連結され、支軸を支点として開閉自在な一対のクリップ片と、(c)一対のクリップ片にそれぞれ固定され、互いに対向して配置された一対の作用片と、を備え、(d)一対のクリップ片のそれぞれの端部で果実の果梗を保持し、一対の作用片のそれぞれの一端を、支軸及び一対のクリップ片の端部との間の空間に互いに対向して配置して、果梗が連結している樹枝を挟持することを特徴とするクリップ状の固定具であることを要旨とする。
本発明によれば、容易に脱着可能であり、強風時でも樹枝からの果実の落下を防ぐ、落下防止用の固定具を提供することができる。
本発明の技術思想を代表する一実施形態に係る固定具1の斜視図(閉状態)である。 一実施形態に係る固定具1の正面図(閉状態)である。 図1のA-A方向から見た断面図(閉状態)である。 一実施形態に係る固定具1の右側面図(閉状態)である。 一実施形態に係る固定具1の左側面図(閉状態)である。 一実施形態に係る固定具1の底面図(閉状態)である。 一実施形態に係る固定具1の斜視図(開状態)である。 図3の閉状態の断面図に対応する、開状態での一実施形態に係る固定具1の断面図である。 一実施形態に係る固定具1の底面図(開状態)である。 一実施形態に係る固定具1の使用状態を示す斜視図である。 図10において、一実施形態に係る固定具1を正面側から見た図である。 図10のA-A方向から見た断面図である。 図10のB-B方向から見た断面図である。 図14(a)は果実の生り方の例1を示す模式図であり、図14(a)は果実の生り方の例2を示す模式図である。
以下において、図面を参照して、本発明の技術思想を代表する一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。したがって、具体的な器具の構造や配置、部材間の連係、設置方法等は以下の説明から理解できる技術的思想の趣旨を参酌してより多様に判断すべきものである。本発明の技術的思想は、例示的な代表として記載した一実施形態の内容に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明特定事項の有機的結合が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本明細書において、具体的な器具の構造の説明部分で用いた「上部」「下部」「上方」「下方」「正面」「背面」等の用語については、単に構造の相対的な位置を分かりやすく表現するために用いているのであって、器具の使用における具体的な配置まで限定するものではない。
本発明の一実施形態として例示する固定具1は、図10に示すように、果実100の果梗(つる)101と樹枝200を、ワンタッチで同時に保持して、果実100を懸架するクリップ状の固定具1である。一実施形態に係る固定具1は、果梗101を端部(下端部)で保持すると同時に、果梗101が連結している樹枝200を一対の作用片41a、41bの先端(一端)で挟み込むことにより、ワンタッチで果実100が確実に懸架され、果実100が樹枝200から離れて落下することを防止するものである。
一実施形態に係る固定具1は、図1~図3等に示すように、大まかな構造としては、梃子(てこ)の支点となる支軸23と、支軸23を介して互いに連結された一対のクリップ片21a、21bを備える。図2に着目して説明すれば、一対のクリップ片21a、21bのそれぞれの一方(図2の上方)が、梃子の力点となり、他方(図2の下方)が、梃子の作用点となる。そして、一実施形態に係る固定具1は、一端(自由端)が作用点の方向(下方向)に伸び、一対のクリップ片21a、21bの支点近傍のそれぞれの作用点側に他端が片持ち梁状に固定される一対の作用片41a、41bを有する。支軸23には、図2及び図3等に示すように、ねじりコイルバネ状の弾性体25が巻かれるように接続され、一対のクリップ片21a、21bのそれぞれに対して、一対のクリップ片21a、21bの対向する各下端部が互いに接近する方向に、かつ、一対のクリップ片21a、21bの対向する各上端部が互いに離間する方向に、一対のクリップ片21a、21bの内側を弾性的に押圧している。
弾性体25の弾性的な押圧により、通常、外圧等が加わっていない場合は、図1等に示すように固定具1の下端部が閉じた「閉状態」となっている。「閉状態」から、一対のクリップ片21a、21bの支軸23より上側の力点となる側面に外圧等が付加されると、支軸23を支点として、図7等に示すように、作用点となる固定具1の下端部が開いた「開状態」と遷移する。「開状態」から外圧等の付加を解除すると、再び図1等に示すような「閉状態」へと戻る。一対のクリップ片21a、21bの作用点側の「開状態」及び「閉状態」の遷移は、弾性体25の弾性力が機能し続ける限り、力点に加える外圧等により自在に可能である。なお、弾性体25は、一対のクリップ片21a、21bの開閉を自在に行えるようなものであれば、図2等に示すねじりコイルバネ等の弾性体に限らない。また、弾性体25自体が一対のクリップ片21a、21bどうしを連結する支軸となる場合は、改めて支軸を設けるには及ばず、弾性体25が支軸23を兼ねてもよいものとする。
一対のクリップ片21a、21bは、第1クリップ片21a及び第2クリップ片21bから構成される。第1クリップ片21a及び第2クリップ片21bは支軸23により連結されているが、図1及び図2に示す通り、第1クリップ片21aが第2クリップ片21bに一部重なるように連結されている。その重なりについては、図2の閉状態の正面図においては、一実施形態に係る固定具1の正面側の支軸23による連結部位周辺及びその下方の一部分で確認できる。また、一対のクリップ片21a、21bの下端部においても、図6で示す通り、第1クリップ片21aが第2クリップ片21bに一部重なる部分があることが確認できる。一実施形態に係る固定具1の正面側と同様に、一実施形態に係る固定具1の背面側の内側が確認できる図3の断面図においても、第1クリップ片21aが第2クリップ片21bに一部重なる部分がある。これらの一対のクリップ片21a、21bどうしの閉状態における重なりの位置や程度は、図面においては例示に過ぎない。
第1クリップ片21aは、図2、図3及び図6等に示すように、上部側面に第1つまみ部33a、下部側面に第1可動窓61a、下端部(底部)に第1保持端35aを有する。一方の第2クリップ片21bは、第1クリップ片21aとほぼ同様に、図2、図3及び図6等に示すように、上部側面に第2つまみ部33b、下部側面に第2可動窓61b、下端部(底部)に第2保持端35bを有する。第1つまみ部33a及び第2つまみ部33bは、一対のクリップ片21a、21bの作用点となる下端部を開閉する際に、力点に押圧するための指等を添える部分であり、押圧箇所が凹状であることが好ましいが、形状についてはどのようなものでもよい。第1可動窓61aは、樹枝を挟持するための他部材を通過させるための開口部であり、形状は問わないものとする。第2可動窓61bについても同様である。
第1保持端35aは、図6及び図9の底面図で示す通り、第1切り欠き37aが設けられた板状の形状をなす端部であり、第2保持端35bは第2切り欠き37bが設けられた板状の形状をなす端部である。一対のクリップ片21a、21bが閉状態の場合、図6の中央に隠れ線で示した通り、第1保持端35aの先端側の一部が第2保持端35bの一部の手前側にかぶさるように、第1保持端35aの板状部分と第2保持端35bの板状部分は互いに重なる。一部重なった状態において、図6の底面図に示す通り、互いに対向する第1切り欠き37a及び第2切り欠き37bにより、略円形の保持孔が形成されることが好ましい。図6では略円形の保持孔を介して弾性体25の下面が見えている。
第1保持端35a及び第2保持端35bは、果梗保持部(35a、35b)を構成し、図13等に示すように、使用の際には第1切り欠き37aと第2切り欠き37bが果梗101に直接接し、果梗101を保持する。図13の底面図で例示した第1切り欠き37a及び第2切り欠き37bが、果梗101に直接接した状態において、図6の底面図で示した円弧状に対向する2つの内径エッジが、果梗101を保持する直接的な部位となる。第1保持端35aの果梗101に対する保持力は、果梗101の長手方向に対して略垂直方向に加わる。第2保持端35bの果梗101に対する保持力も、第1保持端35aの果梗101に対する保持力とは反対の方向に、果梗101の長手方向に対して略垂直方向に加わることになる。よって、果梗保持部(35a、35b)においては、円弧状をなす第1切り欠き37aの内径エッジと、円弧状をなす第2切り欠き37bの内径エッジがそれぞれ果梗101を挟み、長手方向に対して略垂直方向の力で包み込むように保持する。
図2の正面図等に示すように、第1クリップ片21aは下部正面側に第1溝部31a及び下部背面側に第3溝部31aを有し、第2クリップ片21bは下部正面側に第2溝部31b及び下部背面側に第4溝部31bを有する。図1~図3に示すように、第1溝部31a、第2溝部31b、第3溝部31a及び第4溝部31bは、それぞれ略半円状の切欠きであり、図2及び図3に示すような一実施形態に係る固定具1の閉状態においては、固定具1の正面側に第1溝部31a及び第2溝部31bによって円形に近い形状の正面開口部が形成され、固定具1の背面側に第3溝部31a及び第4溝部31bによって円形に近い形状の背面開口部が形成される。この正面開口部から背面開口部にかけての内部空間は、一実施形態に係る固定具を使用する際に、樹枝を通すための樹枝貫通孔63となる。
正面開口部及び背面開口部は、図7及び図8等に示すような固定具1の開状態においては消失し、同時に樹枝貫通孔63も消失する。第1溝部31a、第2溝部31b、第3溝部31a及び第4溝部31bは、固定具1において必ずしも必要な構造ではなく、形状も略半円状に限らない。上述した一対のクリップ片21a、21bどうしの閉状態における重なりが、図1及び図2等に示すものより少ない場合、例えば閉状態において、支軸23の周辺以外では一対のクリップ片21a、21bの対向する部位どうしが大きく離間し、樹枝を通す空間が十分に確保できるのであれば、第1溝部31a、第2溝部31b、第3溝部31a及び第4溝部31bについては別途設ける必要はない。
図1等に示すように、第1クリップ片21aには第1作用片41aの他端が片持ち梁状に固定され、第2クリップ片21bには第2作用片41bの他端が片持ち梁状に固定されている。そして、図1~図3に示すように、樹枝貫通孔63において、第1作用片41aの一端(自由端)と第2作用片41bの一端(自由端)が互いに対向して配置されている。第1作用片41aは板状の弾性部材であり、図2及び図3に示すように、他端が第1留め具43aにより第1クリップ片21aの側面に片持ち梁状に固定されている。第1作用片41aの一端(自由端)は、第1クリップ片21aの挟持部側に設けられた第1可動窓61aを自在に通り、一対のクリップ片21a、21bの内側の樹枝貫通孔63に可動端として導入される。図2及び図3に例示したように、第1作用片41aの中間部には弾性構造を構成する複数の屈曲部がある。第1作用片41aの全体構造としては、複数の屈曲部を介して第1クリップ片21aの外側に一部を張り出させた片持ち梁状の弾性構造である。図2及び図3に図示した配向において、第1作用片41aの一端(自由端)は、支軸23の下側及び果梗保持部(35a、35b)の上側となる、クリップ片21a、21bの内側が構成する空間に外側から導入されている。
第2作用片41bにおいても第1作用片41aと同様であり、図2及び図3に示すように、他端が第2留め具43bにより第2クリップ片21bの側面に片持ち梁状に固定されている。一端(自由端)は第2クリップ片21bの挟持部側に設けられた第2可動窓61bを自在に通り、一対のクリップ片21a、21bの内側の樹枝貫通孔63に可動端として導入される。図2及び図3に例示したように、第2作用片41bの中間部には弾性構造を構成する複数の屈曲部がある。第2作用片41bの全体構造としては、複数の屈曲部を介して第2クリップ片21bの外側に一部を張り出させた片持ち梁状の弾性構造である。図2及び図3に図示した配向において、第2作用片41bの一端(自由端)は、支軸23の下側及び果梗保持部(35a、35b)の上側となるクリップ片21a、21bの内側が構成する空間に外側から導入されている。第1作用片41a及び第2作用片41bで、樹枝挟持部(41a、41b)を構成し、使用の際には、一対のクリップ片21a、21bの内側の樹枝貫通孔63において、樹枝を挟持する部位となる。
第1作用片41aの第1クリップ片21aへの固定については、図2等に示す通り、第1作用片41aの他端が、第1クリップ片21aの側面外側に第1留め具43aにより固定されているが、固定箇所や固定様式についてはこれに限らない。例えば、固定箇所は、使用の際に樹枝を通すために不都合にならなければ、第1クリップ片21aの側面内側であってもよい。また、例えば、第1作用片41aが第1クリップ片21aに固定できるのであれば、第1留め具43aのような留め具を別途用いる必要はない。第2作用片41bの第2クリップ片21bへの固定についても同様である。
一対のクリップ片21a、21bの素材としては、クリップに通常使用するような、木、金属、樹脂等、様々な素材を採用できるが、耐久性の観点からは金属が好ましい。一対の作用片41a、41bにおいても同様であり、木、金属、樹脂等、様々な素材を採用できるが、耐久性の観点からは金属が好ましい。一対の作用片41a、41bは、指等による軽い力で、それぞれの複数の屈曲部の角度を簡単に変更可能な程度の弾性を有する素材であれば、いずれでもよい。
(使用方法)
一実施形態に係る固定具1は、図1等に示す閉状態から、図7等に示す開状態へと遷移させ、図10等に示すように、再び閉状態として果実100の果梗101を保持し、樹枝200を挟持して取り付ける。より具体的には、固定具1を開状態とし、樹枝200の上側から果梗101を挟み込むように、固定具1の開状態となった部分を覆いかぶせる。果梗保持部(35a、35b)で果梗101を挟み込むようにして保持すると当時に、樹枝挟持部(41a、41b)で、樹枝200を挟持する。樹枝200は、樹枝挟持部(41a、41b)以外の部分では固定具1にほとんど接触しないようにすることが好ましい。樹枝200の径は2~5mm程度を想定しているが、2mm未満の径であっても5mmより大きい径であっても対応可能である。
果梗保持部(35a、35b)で果梗101を挟み込むようにして保持した時に、樹枝200の径の大きさによっては、樹枝挟持部(41a、41b)が樹枝200に接触せず、挟持できない場合も生じる可能性がある。この場合は、樹枝挟持部(41a、41b)を構成する一対の作用片41a、41bのそれぞれの複数の屈曲部のうち、少なくとも一部の屈曲部の角度を指等で変えることで、第1作用片41a及び第2作用片41bのいずれか、又は両作用片の一端(自由端)の位置をより内側にする等し、樹枝200との距離を近づけ、樹枝挟持部(41a、41b)で樹枝200を挟持するように調整することができる。例えば、第1作用片41aの複数の屈曲部のうち、第1クリップ片21aから最も外側に張り出した屈曲部を「肩部」と定義した時、第1可動窓61aから内部に向かう方向に、肩部を押し込むと、第1作用片41aの一端(自由端)がより内側に可動端として導入されるようになり、樹枝200に接触しやすくなる。第2作用片41bにおいても同様である。
また、果梗保持部(35a、35b)で果梗101を挟み込むようにして保持しようとした時に、樹枝200の径の大きさによっては、樹枝挟持部(41a、41b)での樹枝200の挟持は行えるが、果梗保持部(35a、35b)での果梗101の保持ができない場合も生じる可能性がある。例えば、樹枝200が太過ぎて、樹枝挟持部(41a、41b)は樹枝200に到達できるが、果梗保持部(35a、35b)は果梗101に到達できない、という場合である。この場合は、樹枝挟持部(41a、41b)を構成する一対の作用片41a、41bのそれぞれの複数の屈曲部のうち、少なくとも一部の屈曲部の角度を指等で変えることで、第1作用片41a及び第2作用片41bのいずれか、又は両作用片の一端(自由端)の位置をより外側にする等し、果梗保持部(35a、35b)での果梗101の保持ができるように調整することができる。例えば、第1作用片41aの肩部を外側に向かう方向に引っ張ったり、肩部の下に指等をかけ、少し上方に押し上げたりすると、第1作用片41aの一端(自由端)がより外側に位置するようになり、樹枝200を樹枝挟持部(41a、41b)で挟持できると同時に、果梗保持部(35a、35b)での果梗101の保持も実現できるようになる。第2作用片41bにおいても同様である。
一実施形態に係る固定具1の樹枝及び果梗への取付け及び取外しは時期を問わないものである。果実がリンゴである場合は、果実が大きくなってくる夏季以降で使用することが望まれる。また、果実の果梗と樹枝との連結については、図14(a)に示すように直交している場合もあれば、図14(b)に示すように直交していない場合もあるが、いずれであっても一実施形態に係る固定具1を用いることができる。自然界においては、図14(b)に示すように、果梗と樹枝とが直交しない場合の方が多いが、例えば、果梗保持部(35a、35b)と果梗101bとが直交するように固定具1を固定したとしても、樹枝挟持部(41a、41b)は問題なく樹枝200bを挟持可能である。また、例えば、樹枝挟持部(41a、41b)のそれぞれの一端(自由端)と樹枝200bとが平行になるように固定具1を固定したとしても、果梗保持部(35a、35b)は問題なく果梗101bを保持可能である。
一実施形態に係る固定具1によれば、台風等の強風時であっても果実の揺れを防止し、果実が樹枝から落下する危険性を大幅に低減することができる。一実施形態に係る固定具1は、「果梗及び樹枝への取付け」の1段階(ワンタッチ)の工程で、誰でも片手で容易に取り付けることができる。取外しについても同様に、「果梗及び樹枝からの取外し」の1段階の工程で、誰でも片手で容易に取り外すことができる。例えば、強風が吹く直前であっても容易に多数の固定具1の取付けを行うことができ、また、果実の収穫の直前に固定具1の取外しを急いで行うことも容易に可能である。
一実施形態に係る固定具1によれば、強風時の果実落下防止のみならず、果実を任意の回転位置で固定する際にも好適に用いることができる。一実施形態に係る固定具1を用いることで、例えば果実がリンゴである場合、樹枝と直接の接触がないリンゴであっても、任意の回転位置で果実の向きを固定することが容易となり、色むらの少ないリンゴを得ることが可能となる。一実施形態に係る固定具1は、図10に示すように、果梗101の直上に位置し、一実施形態に係る固定具1自体が陰を作る原因とはなりにくいため、リンゴの色むらの要因とはなりにくい。
一実施形態に係る固定具1によれば、果実袋等のような他の用具は不要であり、何度でも再利用可能である。例えば、リンゴに被せる果実袋は取り外す際には破くことが多く、再利用は不可能である。一実施形態に係る固定具1は再利用が可能であるので、大変経済的である。
一実施形態に係る固定具1によれば、果実に接触せずにワンタッチで固定可能であるため、果実を傷つけることなく、果実を樹枝に固定することができる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は上記の例示的な一実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、一実施形態に係る固定具1に用いる「クリップ」を、クリップの外側の面を押圧する弾性体を用いたクリップに置き換えてもよい。一実施形態に用いる「クリップ」の弾性体の形式、各クリップ片の構造等は問わないものである。
また、一対の作用片41a、41bのそれぞれの一端(自由端)の構造は、図1等においては、単に板状部材の端部であり、樹枝に線状に又は点状に圧力をかけて挟持する構造を例示したが、樹枝を挟持できるのであればそれ以外の構造であってもよい。例えば、一対の作用片41a、41bのそれぞれの一端(自由端)が、上方又は下方等に折れ曲がった構造であってもよい。また、一対の作用片41a、41bのそれぞれの一端(自由端)が、図3と同様の方向から断面をみた場合に「さすまた」形状であり、樹枝を両側から包み込むような構造にしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当と解釈しうる、特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…固定具
21a…第1クリップ片
21b…第2クリップ片
23…支軸
25…弾性体
31a、31a、31b、31b…溝部
33a…第1つまみ部
33b…第2つまみ部
35a…第1保持端
35b…第2保持端
37a…第1切り欠き
37b…第2切り欠き
41a…第1作用片
41b…第2作用片
43a…第1留め具
43b…第2留め具
61a…第1可動窓
61b…第2可動窓
63…樹枝貫通孔
100、100a、100b…果実
101、101a、101b…果梗
200、200a、200b…樹枝

Claims (3)

  1. 支軸と、
    前記支軸を介して互いに連結され、前記支軸を支点として開閉自在な一対のクリップ片と、
    前記一対のクリップ片にそれぞれ固定され、互いに対向して配置された一対の作用片と、
    を備え、
    前記一対のクリップ片のそれぞれの端部で果実の果梗を保持し、前記一対の作用片のそれぞれの一端を、前記支軸及び前記端部との間の空間に互いに対向して配置して、前記果梗が連結している樹枝を挟持することを特徴とするクリップ状の固定具。
  2. 前記一対の作用片のそれぞれの他端は、前記一対のクリップ片のそれぞれの外側の面に片持ち梁状に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
  3. 前記一対のクリップ片は、互いに対向する一対の可動窓をそれぞれ有し、
    前記一対の作用片のそれぞれの一端は、前記可動窓のそれぞれから前記樹枝を挟持する空間に可動自在にそれぞれ導入されることを特徴とする請求項2に記載の固定具。
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