JP2023180896A - 作業車両 - Google Patents

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Akihiro Kishimoto
正昭 西中
Masaaki Nishinaka
之史 山中
Yukifumi Yamanaka
竣也 高瀬
Shunya TAKASE
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Abstract

Figure 2023180896000001
【課題】バッテリユニットからの電力を確実に制御する。
【解決手段】作業車両は、電気機器11とバッテリユニット20とを接続する電源ラインVL1に配置され、電気的に接続する接続状態と、電気的に接続しない非接続状態とに切り換わる切換部SWと、切換部SWに接続信号又は非接続信号を出力する第1制御部25a(ECU)と、切換部SWに接続信号又は非接続信号を出力するBMU20a1(第2制御部)と、を備え、切換部SWは、第1制御部25a及びBMU20a1から接続信号がそれぞれ入力されると接続状態となり、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給され、第1制御部25a及びBMU20a1の少なくとも一方から非接続信号が入力されると非接続状態となり、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給されない。
【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリユニットと電気機器とを備えた作業車両に関する。
従来、特許文献1に開示された電動式の作業機(例えば掘削用建機)は、バッテリユニットと、バッテリユニットからの電力が供給されるインバータと、インバータによって変換された交流電力が供給される電動モータと、電動モータによって駆動されるポンプ用モータと、ポンプ用モータの駆動によって作動油を吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプが吐出した作動油によって駆動する油圧アクチュエータと、電動モータに供給される電力の制御をするシステムコントローラと、を備えている。
特開2019-190107号公報
上記の電動式の作業機では、システムコントローラが、バッテリユニットとインバータとの間に配置されたリレーをON/OFFすることで、電動モータへの電力供給の制御を行っている。即ち、単一のシステムコントローラ(制御部)がリレー(切換部)のON/OFFを切り換える構成となっている。このように単一の制御部がリレーを切り換える構成では、制御部の故障、制御部とリレーとを接続するハーネスの損傷、制御部で実行されるソフトウエアのバグなどにより、リレーをOFFに切り換えられず、バッテリユニットからの電力の停止ができない虞がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、バッテリユニットからの電力を確実に制御させることができる作業車両の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る作業車両は、電気機器と、前記電気機器に電力を供給するバッテリを有するバッテリユニットと、前記バッテリと前記電気機器とを接続する電源ラインに配置され、前記バッテリユニットと前記電気機器とを電気的に接続する接続状態と、前記バッテリユニットと前記電気機器とを電気的に接続しない非接続状態とに切り換わる切換部と、前記切換部に接続信号又は非接続信号を出力する第1制御部と、前記切換部に接続信号又は非接続信号を出力する第2制御部と、を備え、前記切換部は、前記第1制御部及び前記第2制御部から接続信号がそれぞれ入力されると前記接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給され、前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方から非接続信号が入力されると前記非接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給されない。
前記切換部は、直列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる第1切換部及び第2切換部を有し、前記第1制御部は、前記第1切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、前記第2制御部は、前記第2切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、前記第1切換部及び前記第2切換部が前記接続状態である場合に、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給され、前記第1切換部及び前記第2切換部の少なくとも一方が前記非接続状態である場合に、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給されなくてもよい。
前記切換部は、信号ラインに直列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる第1切換部及び第2切換部と、前記電源ラインに配置されて接続状態と非接続状態とに切り換わる第3切換部とを有し、前記第1制御部は、前記第1切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、前記第2制御部は、前記第2切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、前記第3切換部は、前記第1切換部及び前記第2切換部が前記接続状態である場合に前記接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力を前記電気機器に供給し、前記第1切換部及び前記第2切換部の少なくとも一方が前記非接続状態である場合に前記非接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力を前記電気機器に供給しなくてもよい。
前記第3切換部は、前記信号ラインに接続されたコイル部と、前記電源ラインに接続され且つ前記コイル部によって接続状態と非接続状態とが切り替わる接点部とを有するリレーであってもよい。
前記第1制御部は、車載ネットワークを介して接続された他の装置からの正常信号が入力されると正常であると判断し、前記第1切換部に接続信号を出力し、前記第2制御部に動作指令信号を出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部からの前記動作指令信号が入力され、且つ、前記バッテリユニットが正常であると判断した場合に、前記第2切換部に接続信号を出力してもよい。
前記第2制御部は、前記バッテリユニットが異常であると判断すると、前記第2切換部に非接続信号を出力すると共に、前記第1制御部に異常信号を出力し、前記第1制御部は、前記第2制御部からの前記異常信号が入力されると前記第1切換部に非接続信号を出力してもよい。
前記第2切換部は、前記バッテリの充電用切換部と、前記バッテリの放電用切換部と、を有し、前記第1制御部は、前記正常であると判断した場合に、前記バッテリの充電時又は放電時に関わらず、前記第1切換部に接続信号を出力し、前記第2制御部に前記動作指令信号を出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部からの前記動作指令信号が入力され、且つ、前記バッテリユニットが正常であると判断した場合に、前記バッテリの充電時であれば前記充電用切換部に接続信号を出力すると共に、前記放電用切換部に非接続信号を出力し、前記バッテリの放電時であれば前記充電用切換部に非接続信号を出力すると共に、前記放電用切換部に接続信号を出力してもよい。
前記第2制御部は、前記バッテリユニットが異常であると判断すると、前記充電用切換部と前記放電用切換部とに非接続信号を出力すると共に、前記第1制御部に異常信号を出力し、前記第1制御部は、前記第2制御部からの前記異常信号が入力されると前記第1切換部に非接続信号を出力してもよい。
走行装置を有する車体を備え、前記電気機器は、前記バッテリユニットからの電力が供給されるインバータと、前記インバータによって変換された交流電力に基づいて前記走行装置を駆動させる電動モータとを含み、前記第1制御部は、少なくとも前記インバータを制御する車両制御装置であり、前記第2制御部は、前記バッテリユニットを監視及び制御するバッテリ監視装置であってもよい。
前記第1切換部に対して並列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる予備切換部を備え、前記第1制御部は、前記第1切換部が前記接続状態に切り換わらない場合であって前記第2制御部からの異常信号が入力されていない場合には、前記予備切換部に接続信号を出力し、前記第1切換部が前記接続状態である場合は、前記予備切換部に接続信号を出力しなくてもよい。
表示装置を備え、前記第1制御部は、前記第1切換部が前記接続状態に切り換わらない場合に、前記予備切換部を前記接続状態に切り換える指示を促すメッセージを、前記表示装置に表示させ、前記表示装置又は他の操作装置への操作に基づく前記切り換える指示を受けると、前記予備切換部に接続信号を出力してもよい。
上記作業車両によれば、バッテリユニットからの電力を確実に制御させることができる。
作業車両1(トラクタ)のシステム全体を示す図である。 2つの制御部が切換部SWを切換制御する回路構成の一例を示す図である。 切換部SWの回路構成の一例を示す図である。 第1実施形態のバッテリ出力開始処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の異常時のバッテリ出力停止処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の回路構成の一例を示す図である。 第2実施形態の切換部SWの回路構成の一例を示す図である。 第2実施形態のバッテリ出力開始処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の異常時のバッテリ出力停止処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の切換部SWの回路構成の一例を示す図である。 第3実施形態のバッテリ出力開始処理を示すフローチャートである。 第3実施形態のメッセージ画面の一例を示す図である。 第4実施形態の回路構成の一例を示す図である。 作業車両1の側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図13は、作業車両1の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の場合、作業車両1はトラクタである。作業車両1は、車体2を備えている。車体2には、作業者が着座する運転席7が設けられている。
本実施形態においては、以下、作業車両1の運転席7に着座した作業者が向く方向(図13の矢印A1方向)を前方、その反対方向(図13の矢印A2方向)を後方、作業者の左側(図13の手前側)を左方、作業者の右側(図13の奥側)を右方として説明する。また、作業車両1の前後方向に直交する方向である水平方向を幅方向として説明する。
図1は、作業車両のシステム全体を示す図である。図1及び図13に示すように、作業車両1は、走行装置4と、バッテリユニット20と、電気機器11と、変速装置10と、連結部8と、を備えている。走行装置4、バッテリユニット20、電気機器11、変速装置10、及び連結部8は、車体2に設けられている。図13に示すように、走行装置4は、回転駆動する前輪4A及び後輪4Bを有する装置であり、車体2は、走行装置4によって走行可能である。なお、前輪4A及び後輪4Bは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。
バッテリユニット20は、蓄電可能であり、蓄電した電力を出力する構造体である。バッテリユニット20は、ハウジング(筐体)の内部にバッテリ20aを有している。バッテリ20aは、蓄電可能であり、例えばリチウムイオン電池や鉛蓄電池等の二次電池である。バッテリ20aは、内部に複数のセルを有しており、複数のセルが電気的に直列及び並列に接続されている。バッテリユニット20は、作業車両1に設けられた充電器21と接続されている。充電器21は、バッテリユニット20に充電を行うケーブルが接続されるソケットである。バッテリユニット20は、充電器21を介して外部から供給される電力によって充電可能である。
電気機器11は、バッテリユニット20から供給される電力によって駆動される電装品などの機器である。詳しくは、電気機器11は、バッテリユニット20と直接的又は間接的に接続され、バッテリユニット20が供給する電力を伝達する機器や、当該電力によって動作する機器等である。図1に示すように、電気機器11は、バッテリユニット20の電力によって駆動する電動モータ12を含んでいる。また、電気機器11は、例えばインバータ13及びDC/DCコンバータ14を含んでいる。
電動モータ12は、バッテリユニット20が出力する電力によって駆動する作業車両1の駆動源である。電動モータ12は、バッテリユニット20から供給された電力によって駆動軸を回転させる。電動モータ12は、永久磁石埋込式の三相交流同期モータである。電動モータ12は、回転可能なロータ(回転子)と、ロータを回転させるための力を発生させるステータ(固定子)とを有する。
インバータ13は、バッテリユニット20及び電動モータ12と接続されている。インバータ13は、電動モータ12を駆動させる装置であり、バッテリユニット20が供給する直流電力を三相交流電力に変換して電動モータ12に供給する。即ち、電動モータ12は、インバータ13を介してバッテリユニット20と接続されている。なお、インバータ13は、電動モータ12に供給する電力の電流や電圧を任意に変更可能である。
DC/DCコンバータ14は、バッテリユニット20と接続されており、バッテリユニット20から供給された直流電力の電圧を異なる電圧に変換する。本実施形態において、DC/DCコンバータ14は、入力された電圧から低い電圧に変換を行う降圧コンバータである。DC/DCコンバータ14は、例えば作業車両1に設けられた電子機器に電源を供給する車載バッテリ15に電力の供給を行う。
変速装置10は、電動モータ12の駆動軸と接続されており、電動モータ12が出力した動力が変速装置10に伝達され、変速装置10で変速された動力によって走行装置4が駆動する。変速装置10には、電動モータ12が出力した動力を外部に出力する出力軸(PTO軸)17が設けられている。PTO軸17は、車体2の後部から後方に突出して設けられている。
連結部8は、車体2に揺動自在に設けられ、連結部8の後部には、作業装置9を着脱可能である。
作業装置9は、外部から入力された動力、例えばPTO軸17から入力された動力によって作動する。作業装置9は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置(ロールベーラ)等である。
なお、上述した実施形態では電動モータ12の駆動軸と変速装置10とが接続されており、電動モータ12が出力した動力が変速装置10に伝達され、走行装置4が変速装置10で変速された動力によって駆動するが、走行装置4の構成はこれに限るものではない。例えば、電動モータ12とは別に走行用電動モータを設け、バッテリユニット20から供給される電力によって走行用電動モータが駆動するようにしてもよい。また、走行用油圧モータを設け、電動モータ12の動力によって油圧ポンプ(図示せず)を駆動し、油圧ポンプから出力される作動油によって走行用油圧モータを駆動するようにしてもよい。
図1に示すように、作業車両1は、制御装置25と、記憶装置26と、を備えている。制御装置25は、電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成された装置であり、作業車両1が有する様々な機器を制御する。例えば、制御装置25は、運転席7の周囲に設けられた操作可能な操作装置である回転数操作具(アクセルペダル)27の操作に基づいて、電動モータ12の回転数を制御する。記憶装置26は、不揮発性のメモリ等であり、制御装置25の制御に関する様々な情報等を記憶している。例えば、記憶装置26は、回転数操作具27の操作量に対する電動モータ12の回転数に関するテーブル等の情報を記憶している。
作業車両1は、電気機器11を冷却する冷却システム30を備えている。冷却システム30は、冷媒(冷却水)を冷却するラジエータ31と、冷却水を送出する冷却用ポンプ40と、冷却水を循環させる冷却経路(図示省略)と、を有しており、電気機器11に冷却水を循環させることで、電気機器11の冷却を行う。
図13に示すように、ラジエータ31は、例えば車体2の前部に設けられている。ラジエータ31は、ラジエータファン31aが発生させた冷却風により、内部を通過する冷却水を冷却(除熱)する。ラジエータファン31aは、DC/DCコンバータ14で降圧された電力によって駆動する吸い込み式のファンであり、車体2の前方から空気を吸い込んでラジエータ31へと空気を流す。
図1に示すように、制御装置25は、第1制御部25aを有している。第1制御部25aは、例えば、少なくともインバータ13を制御する車両制御装置である。本実施形態では、第1制御部25aは、車載の電気機器11(電装品)を制御する電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit))である。第1制御部25aは、例えばCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークN1を介して、BMU20a1(第2制御装置)、表示装置5、記憶装置26、図示しない他のECUなどの他の装置に接続されている。
ここで、バッテリ20aの充電について説明すると、バッテリ20aは、BMU(battery management unit)20a1を有している。BMU20a1は、バッテリユニット20を監視及び制御するバッテリ監視装置である。このため、BMU20a1は、例えばバッテリ20aの電圧、温度、電流、内部のセルの端子電圧等を取得でき、バッテリユニット20を監視することができ、バッテリ20aの充電制御及び放電制御を行うことができる。また、BMU20a1(第2制御装置)は、第1制御部25aとは別の装置である。また、バッテリ20aの温度は、例えば温度検出部20cによって検出される。
BMU20a1は、バッテリ20aの電圧が所定の限界値に達すると充電器21に充電停止信号を出力し、バッテリ20aの電圧が限界値未満である場合、充電器21に充電許可信号を出力する。充電器21は、BMU20a1から充電停止信号を取得すると、充電器21内のリレーの開閉操作することでバッテリ20aへの充電電流を遮断する。一方、充電器21は、BMU20a1から充電許可信号を取得すると、充電器21内のリレーの開閉操作することでバッテリ20aへの充電電流を許容する。
BMU20a1は、充電許可信号を出力している状態で、充電器21にケーブルが接続され、外部から充電器21に電力が供給されると、例えば短時間小電流でバッテリ20aを充電させる。BMU20a1は、バッテリ20aの電圧が所定以上上昇するか判断し(プリチャージ)、プリチャージでバッテリ20aの電圧が所定以上上昇した場合、充電器21に充電開始信号を出力し、充電器21はCVCC(Constant Current Constant Voltage)充電等の手段によってバッテリ20aの充電を行う。BMU20a1は、充電時間や通電電気量等の条件に基づいてバッテリ20aの充電を終了させるか判断し、充電時間が所定時間経過した場合や通電電気量が所定以上の場合に、充電停止信号を充電器21に出力して、充電器21に充電電流を遮断させてバッテリ20aの充電を終了させる。
一方、プリチャージにおいてバッテリ20aの電圧が所定以上上昇しない場合、BMU20a1は、充電停止信号を充電器21に出力して、充電器21に充電電流を遮断させてバッテリ20aの充電を終了させる。
制御装置25は、充電判断部25bを有している。充電判断部25bは、制御装置25に設けられた電気・電子回路、CPUや記憶装置26等に格納されたプログラム等から構成されている。充電判断部25bは、制御装置25の外部からバッテリ20aに関する情報を取得して、バッテリ20aが充電中であるか否かを判断する。本実施形態において、充電判断部25bは、BMU20a1から信号(充電停止信号及び充電開始信号)を取得することでバッテリ20aが充電中であるか否かを判断する。なお、充電判断部25bは、バッテリ20aが充電中であるか否かを判断できればよく、その判断手段は、上記手段に限定されない。
図2は、2つの制御部が切換部を切換制御する回路構成の一例を示す図である。バッテリユニット20は、図2に示すように、切換部SWを備えている。切換部SWは、バッテリ20aと電気機器11とを接続する電源ラインVL1に配置されている。切換部SWは、バッテリユニット20と電気機器11(インバータ13、DC/DCコンバータ14など)とを電気的に接続する接続状態(つまり、ON状態)と、バッテリユニット20と電気機器11(インバータ13、DC/DCコンバータ14など)とを電気的に接続しない非接続状態(つまり、OFF状態)とに切り換わる。本実施形態では、切換部SWは、例えば、リレー、半導体スイッチなどの電気部品であるが、制御信号に基づいて接続状態と非接続状態とに切り換わる各種の電気部品を用いてもよい。
第1制御部25aは、切換部SWに接続信号又は非接続信号を出力する。
BMU20a1(第2制御部)は、切換部SWに接続信号又は非接続信号を出力する。
切換部SWは、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)から接続信号がそれぞれ入力されると接続状態となる。つまり、切換部SWは、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)の両方から接続信号が入力されると接続状態になる。切換部SWが接続状態であれば、バッテリユニット20からの電力が電気機器11(インバータ13、DC/DCコンバータ14など)に供給される。一方、切換部SWは、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)の少なくとも一方から非接続信号が入力されると非接続状態となる。切換部SWが非接続状態である場合には、バッテリユニット20からの電力が電気機器11(インバータ13、DC/DCコンバータ14など)に供給されない。
図3は、切換部SWの回路構成の一例を示す図である。詳述すると、切換部SWは、図3に示すように、第1切換部SW1、第2切換部SW2、及び第3切換部SW3を有している。第1切換部SW1及び第2切換部SW2は、+12Vの電源が接続された信号ラインにSL1に直列接続されている。第1切換部SW1及び第2切換部SW2は、例えば、リレー、半導体スイッチ、スイッチング素子などである。第1制御部25aは、第1切換部SW1に接続信号又は非接続信号を出力する。第1切換部SW1は、第1制御部25aからの制御信号(接続信号又は非接続信号)に基づいて、接続状態と非接続状態とに切り換わる。
具体的には、第1切換部SW1は、接続信号が入力されると接続状態となり、非接続信号が入力されると非接続状態となる。BMU20a1(第2制御部)は、第2切換部SW2を接続信号又は非接続信号を出力する。第2切換部SW2は、BMU20a1(第2制御部)からの制御信号(接続信号又は非接続信号)に基づいて、接続状態と非接続状態とに切り換わる。具体的には、第2切換部SW2は、接続信号が入力されると接続状態となり、非接続信号が入力されると非接続状態となる。
第3切換部SW3は、電源ラインVL1に配置されており、接続状態と非接続状態とに切り換わる。第3切換部SW3は、信号ラインSL1に接続されたコイル部C1と、電源ラインVL1に接続され且つコイル部C1によって接続状態と非接続状態とが切り替わる接点部C2とを有するリレー(有接点リレー)である。第3切換部SW3は、第1切換部SW1及び第2切換部SW2が接続状態である場合に、コイル部C1に電流が流れることで接点部C2がON状態となることにより、接続状態となる。このように第3切換部SW3が接続状態となると、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給される。
一方、第3切換部SW3は、第1切換部SW1及び第2切換部SW2の少なくとも一方が非接続状態である場合に非接続状態となり、コイル部C1に電流が流れないので接点部C2がOFF状態となることにより、非接続状態となる。このように第3切換部SW3が非接続状態となると、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給されない。なお、第3切換部SW3は、有接点リレーに限定されず、無接点リレー(ソリッドステート・リレー:SSR)などであってもよい。
第1制御部25aは、車載ネットワークN1を介して接続された他の装置からの正常信号が入力されると正常であると判断し、第1切換部SW1に接続信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)に動作指令信号を出力する。BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、第2切換部SW2に接続信号を出力する。
BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20が異常であると判断すると、第2切換部SW2に非接続信号を出力すると共に、第1制御部25aに異常信号を出力する。第1制御部25aは、BMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されると第1切換部SW1に非接続信号を出力する。
ここで、2つの制御部、つまり、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)によるバッテリ制御について、図4、図5を用いて説明する。図4は、第1実施形態のバッテリ出力開始処理を示すフローチャートである。図5は、第1実施形態の異常時のバッテリ出力停止処理を示すフローチャートである。
まず、第1実施形態の第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)によるバッテリ出力開始の流れについて、図4を用いて説明する。作業者(運転者)が例えばイグニッションキー(図示省略)をオンにすると、車載バッテリ15からの電力供給によって第1制御部25a(ECU)が起動する(S1)。また、車載バッテリ15からの電力供給によって、BMU20a1(第2制御部)、表示装置5、記憶装置26、図示しない他のECUなども起動する。
第1制御部25a(ECU)は、車載ネットワークN1に接続された他の装置(つまり、BMU20a1(第2制御部)、表示装置5、記憶装置26、図示しない他のECUなど)から、各装置の状態信号(正常信号、エラー信号)が入力される。第1制御部25aは、車載ネットワークN1に接続された他の装置からエラー信号の有無を判定する(S2)。
第1制御部25aは、車載ネットワークN1に接続された他の装置からエラー信号が入力されていない場合(S2,No)、第1切換部SW1に接続信号を出力し、第1切換部SW1をオンする(S3)。つまり、第1制御部25a(ECU)が第1切換部SW1を接続状態にする。第1制御部25a(ECU)は、BMU20a1(第2制御部)に動作指令信号を出力する(S4)。
BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、第2切換部SW2に接続信号を出力し、第2切換部SW2をオンする(S5)。つまり、BMU20a1(第2制御部)が第2切換部SW2を接続状態にする。このように第1切換部SW1及び第2切換部SW2が接続状態である場合に、図3に示す第3切換部SW3は、コイル部C1に電流が流れることで接点部C2がON状態となることにより、接続状態となる。即ち、第3切換部SW3が接続状態となると、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給される。
一方、第1制御部25aは、車載ネットワークN1に接続された他の装置からエラー信号が入力されている場合(S2,Yes)、本処理を終了する。即ち、第1切換部SW1をオンする処理(S3)と第2切換部SW2をオンする処理(S5)とが行われていない。このため、図3に示す第3切換部SW3は、第1切換部SW1及び第2切換部SW2の少なくとも一方が非接続状態である場合には、非接続状態となり、コイル部C1に電流が流れないので接点部C2がOFF状態である。つまり、第3切換部SW3が非接続状態である。このように第3切換部SW3が非接続状態であるので、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給されない。
次に、第1実施形態の第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)による異常時のバッテリ出力停止の流れについて、図5を用いて説明する。
図5に示すように、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20を常時監視しており、バッテリユニット20の異常の有無を検知する(S11)。BMU20a1は、バッテリユニット20の異常を検知した場合(S11,Yes)、第2切換部SW2に非接続信号を出力し、第2切換部SW2をオフする(S12)。つまり、BMU20a1(第2制御部)が第2切換部SW2を非接続状態にする。
続いて、BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25a(ECU)に異常信号を出力する(S13)。第1制御部25a(ECU)は、BMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されると、第1切換部SW1に非接続信号を出力し、第1切換部SW1をオフにする(S14)。つまり、第1制御部25a(ECU)が第1切換部SW1を非接続状態にする。S14のあと、本処理が終了する。
一方、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20の異常を検知していない場合(S11,No)、S11に戻り、バッテリユニット20の異常の有無の検知を継続する。
上述した第1実施形態の作業車両1は、電気機器11と、電気機器11に電力を供給するバッテリ20aを有するバッテリユニット20と、バッテリ20aと電気機器11とを接続する電源ラインVL1に配置され、バッテリユニット20と電気機器11とを電気的に接続する接続状態と、バッテリユニット20と電気機器11とを電気的に接続しない非接続状態とに切り換わる切換部SWと、切換部SWに接続信号又は非接続信号を出力する第1制御部25aと、切換部SWに接続信号又は非接続信号を出力するBMU20a1(第2制御部)と、を備え、切換部SWは、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)から接続信号がそれぞれ入力されると接続状態となり、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給され、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)の少なくとも一方から非接続信号が入力されると非接続状態となり、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給されない。
この構成によれば、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)が切換部SW
を接続状態に切り換えた場合に、バッテリユニット20からの電力出力を確実に制御することができる。また、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)のうちの一方が故障したとしても、その他方(つまり、故障していない方)が切換部SWを非接続状態に切り換えることができ、バッテリユニット20の電力出力を確実に停止させることができる。これにより、バッテリ制御についての冗長性を確保することができる。
例えば、バッテリユニット20の電力出力の停止について詳述すると、単一の制御部が切換部SWを切り換える構成では、制御部の故障、制御部と切換部SWとを接続するハーネスの損傷、制御部で実行されるソフトウエアのバグなどにより、切換部SWを非接続状態に切り換えられず、バッテリユニット20からの電力の停止ができない虞がある。これに対して、第1制御部25a、BMU20a1(第2制御部)の少なくとも一方が切換部SWを非接続状態に切り換える構成では、第1制御部25a、BMU20a1(第2制御部)などが同時に故障などする確率が低いため、第1制御部25a、BMU20a1(第2制御部)のうちで故障していない方が切換部SWを非接続状態に切り換えることができ、バッテリユニット20からの電力の停止を正しく実行することができる。
また、切換部SWは、信号ラインSL1に直列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる第1切換部SW1及び第2切換部SW2と、電源ラインVL1に配置されて接続状態と非接続状態とに切り換わる第3切換部SW3とを有し、第1制御部25aは、第1切換部SW1に接続信号又は非接続信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)は、第2切換部SW2に接続信号又は非接続信号を出力し、第3切換部SW3は、第1切換部SW1及び第2切換部SW2が接続状態である場合に接続状態となり、バッテリユニット20からの電力を電気機器11に供給し、第1切換部SW1及び第2切換部SW2の少なくとも一方が非接続状態である場合に非接続状態となり、バッテリユニット20からの電力を電気機器11に供給しない。
この構成によれば、信号ラインSL1において直列接続された第1切換部SW1及び第2切換部SW2の一方を非接続状態に切り換えることで、電源ラインVL1の第3切換部SW3が非接続状態に切り換わり、バッテリユニット20の電力出力を停止することができる。これにより、バッテリ制御についての冗長性を確保すると共に、信号ラインSL1と電源ラインVL1とで回路を切り分けることができる。
また、第3切換部SW3は、信号ラインSL1に接続されたコイル部C1と、電源ラインVL1に接続され且つコイル部C1によって接続状態と非接続状態とが切り替わる接点部C2とを有するリレーである。この構成によれば、信号ラインSL1に直列接続された第1切換部SW1及び第2切換部SW2の一方を非接続状態に切り換えることで、リレーの信号ラインSL1上のコイル部C1に電流が流れなくなり、リレーの電源ラインVL1上の接点部C2が非接続状態に切り換わり、バッテリユニット20の電力出力を停止することができる。これにより、バッテリ制御についての冗長性を確保すると共に、コイル部C1と接点部C2とを有するリレーによって、信号ラインSL1と電源ラインVL1とで回路を切り分けることができる。
また、第1制御部25aは、車載ネットワークN1を介して接続された他の装置からの正常信号が入力されると正常であると判断し、第1切換部SW1に接続信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)に動作指令信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、第2切換部SW2に接続信号を出力する。この構成によれば、第1制御部25aは、車載ネットワークで接続された他の装置が正常であると判断した場合に第1切換部SW1を接続状態にすると共にBMU20a1(第2制御部)に動作指令信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、第2切換部SW2を接続状態にする。このため、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)が正常と判断した場合に、バッテリユニット20の電力出力が実行される。これにより、バッテリの出力開始制御についての冗長性を確保することができ、バッテリユニット20の出力開始時の制御を確実に行うことができる。
また、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20が異常であると判断すると、第2切換部SW2に非接続信号を出力すると共に、第1制御部25aに異常信号を出力し、第1制御部25aは、BMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されると第1切換部SW1に非接続信号を出力する。この構成によれば、バッテリユニット20が異常である場合に、BMU20a1(第2制御部)が第2切換部SW2を非接続状態にし、第1制御部25aが第1切換部SW1を非接続状態にするので、第1制御部25aとBMU20a1(第2制御部)とがバッテリユニット20の電力出力を停止させることができる。これにより、バッテリの出力停止制御についての冗長性を確保することができ、バッテリユニット20の出力停止時の制御を確実に行うことができる。
また、走行装置4を有する車体2を備え、電気機器11は、バッテリユニット20からの電力が供給されるインバータ13と、インバータ13によって変換された交流電力に基づいて走行装置4を駆動させる電動モータ12とを含み、第1制御部25aは、少なくともインバータ13を制御する車両制御装置(ECU)であり、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20を監視及び制御するバッテリ監視装置である。この構成によれば、車両制御装置(ECU)及びバッテリ監視装置のうちで故障していない方が切換部SWを非接続状態に切り換えることができ、バッテリユニット20の電力出力を停止することができる。これにより、車両制御装置(ECU)及びバッテリ監視装置を活用することで、バッテリ制御についての冗長性を確保することができ、バッテリユニット20の制御を確実に行うことができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の回路構成の一例を示す図である。図7は、第2実施形態の切換部SWの回路構成の一例を示す図である。第2実施形態の回路構成は、第2切換部SW2がバッテリの充電用切換部SW21と、バッテリの放電用切換部SW22と、を有する点が、第1実施形態の回路構成とは異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。
図6、図7に示すように、第2切換部SW2は、バッテリ20aの充電用切換部SW21と、バッテリ20aの放電用切換部SW22と、を有する。
第1制御部25aは、車載ネットワークN1を介して接続された他の装置からの正常信号が入力されると、正常であると判断する。第1制御部25aは、正常であると判断した場合に、バッテリ20aの充電時又は放電時に関わらず、第1切換部SW1に接続信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)に動作指令信号を出力する。
BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、バッテリ20aの充電時であれば充電用切換部SW21に接続信号を出力すると共に、放電用切換部SW22に非接続信号を出力し、バッテリ20aの放電時であれば充電用切換部SW21に非接続信号を出力すると共に、放電用切換部SW22に接続信号を出力する。
図6に示すように、バッテリユニット20と充電器21とを接続する電源ラインには、充電用切換部SW21が接続状態になることに連動して接続状態となるスイッチSW21Aが設けられている。スイッチSW21Aは、充電用切換部SW21が非接続状態になることに連動して非接続状態となる。また、バッテリユニット20と電気機器11とを接続する電源ラインには、放電用切換部SW22が接続状態になることに連動して接続状態となるスイッチSW22Aが設けられている。スイッチSW22Aは、放電用切換部SW22が非接続状態になることに連動して非接続状態となる。
BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20が異常であると判断すると、充電用切換部SW21と放電用切換部SW22とに非接続信号を出力すると共に、第1制御部25aに異常信号を出力する。第1制御部25aは、BMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されると第1切換部SW1に非接続信号を出力する。
ここで、第2実施形態の第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)によるバッテリ出力開始の流れについて、図8Aを用いて説明する。図8AのS1~S4については第1実施形態と同じであるので、第1実施形態とは異なる図8AのS4A~S4Cについて説明する。
BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、バッテリ20aの充電であるか放電であるかを判断する(S4A)。例えば、BMU20a1(第2制御部)は、充電器21からの充電を受けている場合に充電であると判断し、充電器21からの充電を受けていない場合に充電でないと判断する。なお、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリ20aの電圧、電流、内部のセルの端子電圧等に基づいて、充電であるか否かを判断してもよい。
BMU20a1(第2制御部)は、バッテリ20aの充電時であれば(S4A,Yes)、第2切換部SW2の充電用切換部SW21に接続信号を出力する(S4C)と共に、第2切換部SW2の放電用切換部SW22に非接続信号を出力する。このように第1切換部SW1が接続状態、第2切換部SW2の充電用切換部SW21が接続状態、第2切換部SW2の放電用切換部SW22が非接続状態であり、図7に示す第3切換部SW3は、コイル部C1に電流が流れることで接点部C2がON状態となることにより、接続状態となる。即ち、第3切換部SW3が接続状態となると、充電器21からの電力がバッテリユニット20に供給される。これにより、バッテリ20aの充電がされる。
一方、BMU20a1(第2制御部)は、S4Aにおいて、バッテリ20aの放電時であれば(S4A,No)、充電用切換部SW21に非接続信号を出力すると共に、放電用切換部SW22に接続信号を出力する(S4B)。このように第1切換部SW1が接続状態、第2切換部SW2の放電用切換部SW22が接続状態、第2切換部SW2の充電用切換部SW21が非接続状態であり、図7に示す第3切換部SW3は、コイル部C1に電流が流れることで接点部C2がON状態となることにより、接続状態となる。即ち、第3切換部SW3が接続状態となると、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給される。これにより、バッテリ20aの放電がされる。
S4Bの処理、又は、S4Cの処理のあと、本処理が終了する。
次に、第2実施形態の第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)による異常時のバッテリ出力停止の流れについて、図8Bを用いて説明する。図8Bは、第2実施形態の異常時のバッテリ出力停止処理を示すフローチャートである。
図8BのS11、S13、S14については第1実施形態と同じであるので、第1実施形態とは異なる図8BのS12Aについて説明する。
図8Bに示すように、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20の異常を検知した場合(S11,Yes)、第2切換部SW2に非接続信号を出力し、第2切換部SW2の充電用切換部SW21及び放電用切換部SW22の両方ともオフする(S12A)。つまり、BMU20a1(第2制御部)が第2切換部SW2の充電用切換部SW21及び放電用切換部SW22の両方とも非接続状態にする。これにより、バッテリ20aの充電時であれば、異常検出により、充電器21からバッテリユニット20への電力の供給が停止される。また、バッテリ20aの放電時であれば、異常検出により、バッテリユニット20から電気機器11への電力の供給が停止される。
上述した第2実施形態の作業車両1は、第2切換部SW2は、バッテリ20aの充電用切換部SW21と、バッテリ20aの放電用切換部SW22と、を有し、第1制御部25aは、正常であると判断した場合に、バッテリ20aの充電時又は放電時に関わらず、第1切換部SW1に接続信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)に動作指令信号を出力し、BMU20a1(第2制御部)は、第1制御部25aからの動作指令信号が入力され、且つ、バッテリユニット20が正常であると判断した場合に、バッテリ20aの充電時であれば充電用切換部SW21に接続信号を出力すると共に、放電用切換部SW22に非接続信号を出力し、バッテリ20aの放電時であれば充電用切換部SW21に非接続信号を出力すると共に、放電用切換部SW22に接続信号を出力する。
この構成によれば、第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)が正常と判断した場合に、バッテリ20aの充電時であれば、充電用切換部SW21を接続状態にすると共に、放電用切換部SW22を非接続状態にし、バッテリユニット20への充電が実行
され、バッテリ20aの放電時であれば、充電用切換部SW21を非接続状態にすると共に、放電用切換部SW22を接続状態にし、バッテリユニット20の放電(つまり、電力出力)が実行される。これにより、バッテリ20aの充電及び放電の開始制御についての冗長性を確保することができ、バッテリユニット20の充電及び放電開始時に確実に制御することができる。
また、BMU20a1(第2制御部)は、バッテリユニット20が異常であると判断すると、充電用切換部SW21と放電用切換部SW22とに非接続信号を出力すると共に、第1制御部25aに異常信号を出力し、第1制御部25aは、BMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されると第1切換部SW1に非接続信号を出力する。この構成によれば、バッテリユニット20が異常である場合に、BMU20a1(第2制御部)が充電用切換部SW21及び放電用切換部SW22を非接続状態にし、第1制御部25aが第1切換部SW1を非接続状態にするので、第1制御部25aとBMU20a1(第2制御部)とがバッテリユニット20の充電及び放電を停止させることができる。これにより、バッテリ20aの充電及び放電の停止制御についての冗長性を確保することができ、バッテリユニット20の充電及び放電の停止時に確実に制御することができる。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態の切換部SWの回路構成の一例を示す図である。第3実施形態の回路構成は、第1切換部SW1に並列に予備切換部SW11を備えている点が、第1実施形態の回路構成とは異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。
切換部SWは、第1切換部SW1に対して並列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる予備切換部SW11を備えている。
第1制御部25aは、第1切換部SW1が接続状態に切り換わらない場合であってBMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されていない場合には、予備切換部SW11に接続信号を出力し、第1切換部SW1が接続状態である場合は、予備切換部SW11に接続信号を出力しない。
第1制御部25aは、第1切換部SW1が接続状態に切り換わらない場合に、予備切換部SW11を接続状態に切り換える指示を促すメッセージM1を、表示装置5に表示させ、表示装置5又は他の操作装置への操作に基づく切り換える指示を受けると、予備切換部SW11に接続信号を出力する。
ここで、第3実施形態の第1制御部25a及びBMU20a1(第2制御部)によるバッテリ出力開始の流れについて、図10を用いて説明する。図10は、第3実施形態のバッテリ出力開始処理を示すフローチャートである。図10のS1~S5については第1実施形態と同じであるので、第1実施形態とは異なる図10のS31~S34について説明する。
第1制御部25aは、第1切換部SW1に接続信号を出力し、第1切換部SW1をオンする(S3)。第1制御部25aは、S3のあと、第1切換部SW1がオンであるか否かを判定する(S31)。例えば、第1制御部25aは、第1切換部SW1と第3切換部SW3との間の電圧を検出する電圧センサ(図示しない)からの電圧信号が規定の電圧値以上であれば、第1切換部SW1がオンであると判定し、規定の電圧値未満であれば、第1切換部SW1がオフであると判定する。また、第1制御部25aは、第1切換部SW1と第3切換部SW3との間に設けられた電流センサ(図示しない)からの電流値が規定の電流値以上であれば、第1切換部SW1がオンであると判定し、規定の電流値未満であれば、第1切換部SW1がオフであると判定してもよい。また、第1制御部25aは、第1切換部SW1からの状態信号(接続状態又は非接続状態を示す信号)に基づいて、第1切換部SW1がオンであるか否かを判定してもよい。
第1制御部25aは、第1切換部SW1がオンであると判定した場合(S31,Yes)、S4に進む。一方、第1制御部25aは、BMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されておらず、且つ、第1切換部SW1がオフであると判定した場合(S31,No)、予備切換部SW11を接続状態に切り換える指示を促すメッセージM1を、記憶装置26から読み出して、表示装置5に表示させる。記憶装置26は、このメッセージM1は予め記憶している。
図11は、第3実施形態のメッセージ画面の一例を示す図である。図11に示すように、表示装置5は、第1制御部25aからの表示制御によって、「第1切換部が故障しています。予備切換部を使用しますか?」といったメッセージM1を含むメッセージ画面を表示する。
第1制御部25aは、切り換え指示の有無を判定する(S33)。例えば図11に示すメッセージ画面には、切り換え指示をすることを受け付けるための選択ボタン5aと、切り換え指示をしないことを受け付けるための選択ボタン5bが表示されている。表示装置5は、タッチパネル機能を有しており、画面に対するタッチ指示を受け付けることができる。
第1制御部25aは、作業者が選択ボタン5aを選択すると(S33,Yes)、予備切換部SW11に接続信号を出力し、予備切換部SW11をオンする。つまり、予備切換部SW11を接続状態にする。ここでは、第1制御部25aは、表示装置5へのタッチ操作に基づいて、切り換え指示を受け付けているが、これに限定されない。例えば、運転席7の周囲に配置されている他の操作装置(操作レバー、操作スイッチなど)への操作に基づいて、切り換え指示を受け付けるとしてもよい。
一方、第1制御部25aは、作業者が選択ボタン5bを選択した場合(S33,No)、S34のあと、S5のあと、又は、エラー信号が入力されていない場合(S2,No)には、本処理を終了する。
上述した第3実施形態の作業車両1は、第1切換部SW1に対して並列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる予備切換部SW11を備え、第1制御部25aは、第1切換部SW1が接続状態に切り換わらない場合であってBMU20a1(第2制御部)からの異常信号が入力されていない場合には、予備切換部SW11に接続信号を出力し、第1切換部SW1が接続状態である場合は、予備切換部SW11に接続信号を出力しない。この構成によれば、第1切換部SW1が故障した場合であっても、バッテリユニット20に異常がない状態(つまり、バッテリユニット20が使用可能な状態)であれば、予備切換部SW11を接続状態にすることで、バッテリユニット20による電力出力を行うことができる。
また、表示装置5を備え、第1制御部25aは、第1切換部SW1が接続状態に切り換わらない場合に、予備切換部SW11を接続状態に切り換える指示を促すメッセージM1を、表示装置5に表示させ、表示装置5又は他の操作装置への操作に基づく切り換える指示を受けると、予備切換部SW11に接続信号を出力する。この構成によれば、第1切換部SW1が故障したが、バッテリユニット20に異常がない状態(つまり、バッテリユニット20が使用可能な状態)であれば、表示装置5に表示されたメッセージM1(つまり、予備切換部SW11を接続状態に切り換える指示を促すメッセージ)を関係者(例えば作業者、運転者、所有者又は管理者など)に報知することができる。そして、関係者は、かかる報知に基づいてバッテリユニット20の緊急時使用の有無を判断することができる。緊急時使用する場合には、関係者は、表示装置5又は他の操作装置を操作することで第1制御部25aに切り換える指示を行い、予備切換部SW11を接続状態にすることで、バッテリユニット20の緊急時使用が可能となる。
なお、第3実施形態において、第1制御部25aは、表示装置5又は他の操作装置への操作に基づく切り換える指示を受けたタイミングで、当該第1制御部25aが有する計時装置(例えばリアルタイムクロック)にて計時を開始し、計時装置にて計時された時間(つまり、予備的使用時間)が、予め定められた規定時間(例えば2時間)に到達すると、予備的使用時間が、予め定められた規定時間に到達したことを示すメッセージと、第1切換部SW1の交換を促すメッセージとの少なくとも一方を、表示装置5に表示するようにしてもよい。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態の回路構成の一例を示す図である。第4実施形態の回路構成は
、切換部SWが、電源ラインVL1に直列接続された第1切換部SW101及び第2切換部102を備えている点が、第1実施形態の回路構成とは異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。
切換部SWは、電源ラインVL1に直列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる第1切換部SW101及び第2切換部102を有する。
第1制御部25aは、第1切換部SW101に接続信号又は非接続信号を出力する。
BMU20a1(第2制御部)は、第2切換部SW102に接続信号又は非接続信号を出力する。
第1切換部SW101及び第2切換部102が接続状態である場合に、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給され、第1切換部SW101及び第2切換部102の少なくとも一方が非接続状態である場合に、バッテリユニット20からの電力が電気機器11に供給されない。
この構成によれば、第1切換部101及び第2切換部102が同時に故障していることは稀であり、第1切換部SW101及び第2切換部102のうちで故障していない方を非接続状態に切り換えることができ、バッテリユニット20の電力出力をより確実に停止することができる。つまり、切換部SWが第1切換部SW101と第2切換部102とを有するので、切換部SWについても冗長性を確保することができ、バッテリユニット20をより確実に制御することができる。
また、上記の各実施形態では、切換部SWを2つの制御部(つまり、第1制御部25a、BMU20a1(第2制御部))にて切り換えを制御しているが、3個以上の制御部にて切り換えを制御してもよい。
また、上記の各実施形態では、第1切換部SW1がバッテリユニット20内に設けられているが、バッテリユニット20外に設けてもよい。
また、上記の各実施形態では、作業車両1がトラクタである例について説明したが、作業車両1はトラクタに限るものではなく、バッテリ20aに蓄電した電力で駆動されるものであればよい。例えば、作業車両1は、コンバイン、田植機、芝刈機等の農業機械であってもよく、バックホー、ホイールローダ、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダ等の建設機械であってもよく、フォークリフト等の産業機械であってもよい。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業車両
2 車体
4 走行装置
11 電気機器
12 電動モータ
13 インバータ
20 バッテリユニット
20a バッテリ
25a 第1制御部
20a1 BMU(第2制御部)
C1 コイル部
C2 接点部
N1 車載ネットワーク
SL1 信号ライン
SW 切換部
SW1 第1切換部
SW11 予備切換部
SW2 第2切換部
SW21 充電用切換部
SW22 放電用切換部
SW3 第3切換部
VL1 電源ライン

Claims (11)

  1. 電気機器と、
    前記電気機器に電力を供給するバッテリを有するバッテリユニットと、
    前記バッテリと前記電気機器とを接続する電源ラインに配置され、前記バッテリユニットと前記電気機器とを電気的に接続する接続状態と、前記バッテリユニットと前記電気機器とを電気的に接続しない非接続状態とに切り換わる切換部と、
    前記切換部に接続信号又は非接続信号を出力する第1制御部と、
    前記切換部に接続信号又は非接続信号を出力する第2制御部と、を備え、
    前記切換部は、前記第1制御部及び前記第2制御部から接続信号がそれぞれ入力されると前記接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給され、前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方から非接続信号が入力されると前記非接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給されない、作業車両。
  2. 前記切換部は、直列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる第1切換部及び第2切換部を有し、
    前記第1制御部は、前記第1切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、
    前記第2制御部は、前記第2切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、
    前記第1切換部及び前記第2切換部が前記接続状態である場合に、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給され、前記第1切換部及び前記第2切換部の少なくとも一方が前記非接続状態である場合に、前記バッテリユニットからの電力が前記電気機器に供給されない請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記切換部は、信号ラインに直列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる第1切換部及び第2切換部と、前記電源ラインに配置されて接続状態と非接続状態とに切り換わる第3切換部とを有し、
    前記第1制御部は、前記第1切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、
    前記第2制御部は、前記第2切換部に接続信号又は非接続信号を出力し、
    前記第3切換部は、前記第1切換部及び前記第2切換部が前記接続状態である場合に前記接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力を前記電気機器に供給し、前記第1切換部及び前記第2切換部の少なくとも一方が前記非接続状態である場合に前記非接続状態となり、前記バッテリユニットからの電力を前記電気機器に供給しない請求項1に記載の作業車両。
  4. 前記第3切換部は、前記信号ラインに接続されたコイル部と、前記電源ラインに接続され且つ前記コイル部によって接続状態と非接続状態とが切り替わる接点部とを有するリレーである請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記第1制御部は、車載ネットワークを介して接続された他の装置からの正常信号が入力されると正常であると判断し、前記第1切換部に接続信号を出力し、前記第2制御部に動作指令信号を出力し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部からの前記動作指令信号が入力され、且つ、前記バッテリユニットが正常であると判断した場合に、前記第2切換部に接続信号を出力する請求項2~4の何れか1項に記載の作業車両。
  6. 前記第2制御部は、前記バッテリユニットが異常であると判断すると、前記第2切換部に非接続信号を出力すると共に、前記第1制御部に異常信号を出力し、
    前記第1制御部は、前記第2制御部からの前記異常信号が入力されると前記第1切換部に非接続信号を出力する請求項5に記載の作業車両。
  7. 前記第2切換部は、前記バッテリの充電用切換部と、前記バッテリの放電用切換部と、を有し、
    前記第1制御部は、前記正常であると判断した場合に、前記バッテリの充電時又は放電時に関わらず、前記第1切換部に接続信号を出力し、前記第2制御部に前記動作指令信号を出力し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部からの前記動作指令信号が入力され、且つ、前記バッテリユニットが正常であると判断した場合に、前記バッテリの充電時であれば前記充電用切換部に接続信号を出力すると共に、前記放電用切換部に非接続信号を出力し、前記バッテリの放電時であれば前記充電用切換部に非接続信号を出力すると共に、前記放電用切換部に接続信号を出力する請求項5に記載の作業車両。
  8. 前記第2制御部は、前記バッテリユニットが異常であると判断すると、前記充電用切換部と前記放電用切換部とに非接続信号を出力すると共に、前記第1制御部に異常信号を出力し、
    前記第1制御部は、前記第2制御部からの前記異常信号が入力されると前記第1切換部に非接続信号を出力する請求項7に記載の作業車両。
  9. 走行装置を有する車体を備え、
    前記電気機器は、前記バッテリユニットからの電力が供給されるインバータと、前記インバータによって変換された交流電力に基づいて前記走行装置を駆動させる電動モータとを含み、
    前記第1制御部は、少なくとも前記インバータを制御する車両制御装置であり、
    前記第2制御部は、前記バッテリユニットを監視及び制御するバッテリ監視装置である請求項5に記載の作業車両。
  10. 前記第1切換部に対して並列接続され、且つ、接続状態と非接続状態とに切り換わる予備切換部を備え、
    前記第1制御部は、前記第1切換部が前記接続状態に切り換わらない場合であって前記第2制御部からの異常信号が入力されていない場合には、前記予備切換部に接続信号を出力し、前記第1切換部が前記接続状態である場合は、前記予備切換部に接続信号を出力しない請求項6に記載の作業車両。
  11. 表示装置を備え、
    前記第1制御部は、前記第1切換部が前記接続状態に切り換わらない場合に、前記予備切換部を前記接続状態に切り換える指示を促すメッセージを、前記表示装置に表示させ、前記表示装置又は他の操作装置への操作に基づく前記切り換える指示を受けると、前記予備切換部に接続信号を出力する請求項10に記載の作業車両。
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