JP2023180498A - 毛髪トリートメント組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕上がりの、つや感、しっとり感、さらさら感およびまとまり感が良好な毛髪トリートメント組成物を提供する。【解決手段】(A)シア脂(B)オレンジ果汁、モモ果汁、リンゴ果汁またはレモン果汁から選ばれる1種以上(C)25℃での動粘度が10mm2/s以下であるメチルポリシロキサン(D)25℃での動粘度が3,000mm2/s以上であるメチルポリシロキサンを含有し、前記(C)成分の含有量が1~10質量%、前記(D)成分の含有量が0.1~10質量%である毛髪トリートメント組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪トリートメント組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は洗髪後に処理された際に、優れた使用感および風合いを有する毛髪トリートメント組成物およびそれを用いた毛髪処理方法に関する。
近年ヘアカラーリングやパーマネントが流行する中、毛髪のダメージに対するケアがより一層重要性を増している。ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤等の永久染毛剤や毛髪を明るくする脱色剤は、一般的に酸化剤およびアルカリ剤を含有するため、毛髪に対する負荷が大きく、施術後には毛髪の軋みやごわつきを引き起こす原因となる。またパーマ剤も同様に、毛髪に対する負荷が大きい。その他にも、日々のブラッシングやヘアアイロンの使用等のように、日常生活においても毛髪がダメージを負う要因は様々あり、毛髪をケアするためのリンス、ヘアコンディショナー等の毛髪トリートメント組成物の需要が高まっている。
リンスやヘアコンディショナー等の毛髪トリートメント組成物には、毛髪を処理した際にすすぎ流し時の指通りの滑らかさのような使用感や、処理後の毛髪に触れた際の滑り感やまとまり感のような仕上がりの風合いのよさが、消費者から求められている。それらを向上させる目的として、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体等の高分子化合物系やヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤系、シリコーン系などが配合されることが多い。
特許文献1では、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩、N,N-ジメチルアクリルアミド、ジメタクリル酸ポリエチレングリコールの共重合体およびヒドロキシエチルセルロースおよび、またはヒドロキシプロピルセルロースが配合された毛髪処理剤で、すすぎ流す際の指通りが良く、かつ毛髪に触れたときの滑り感およびまとまり感が良好となる毛髪処理剤を提案している。
特開2012-82169号公報
しかし特許文献1における毛髪処理剤は、仕上がりの使用感として重要な要素である、つや感やしっとり感のような見た目に関する検討がなされていない。また、仕上がりの使用感であるさらさら感やまとまり感も、まだ改善する余地があった。
したがって本発明は、仕上がりの、つや感、しっとり感、さらさら感およびまとまり感が良好な毛髪トリートメント組成物を提供することを課題とする。
本発明者は鋭意検討した結果、
(A)シア脂
(B)オレンジ果汁、モモ果汁、リンゴ果汁またはレモン果汁から選ばれる1種以上
(C)25℃での動粘度が10mm/s以下であるメチルポリシロキサン
(D)25℃での動粘度が3,000mm/s以上であるメチルポリシロキサン
を含有し、前記(C)成分の含有量が1~10質量%、前記(D)成分の含有量が0.1~10質量%である毛髪トリートメント組成物
が、上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
本発明により、仕上がりの、つや感、しっとり感、さらさら感およびまとまり感が良好な毛髪トリートメント組成物を提供する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
本発明は、仕上がりのつや感および仕上がりのしっとり感の観点から、(A)シア脂を含有する。
本発明で用いられる前記(A)成分の含有量は、好ましくは0.01~1%、より好ましくは0.03~1%、さらに好ましくは0.05~1%がよい。前記(A)成分の含有量が0.01%未満の場合、仕上がりのつや感が不十分となる恐れがある。前記(A)成分の含有量が1%を超える場合、それ以上の、仕上がりのつや感および仕上がりのしっとり感の向上は期待できない。
本発明は、仕上がりのつや感および仕上がりのしっとり感の観点から、(B)オレンジ果汁、モモ果汁、リンゴ果汁またはレモン果汁から選ばれる1種以上を含有する。
本発明においてオレンジ果汁とは、ミカン科ミカン属のオレンジ(Citrus sinensis)の果実から得られる果汁のことである。
本発明においてモモ果汁とは、バラ科モモ属のモモ(Amygdalus persica L.)の果実から得られる果汁のことである。
本発明においてリンゴ果汁とは、バラ科リンゴ属のリンゴ(Malus pumila Mill.)の果実から得られる果汁のことである。
本発明においてレモン果汁とは、ミカン科ミカン属のレモン(Citrus limon)の果実から得られる果汁のことである。
本発明で用いられる前記(B)成分としては、特に限定されないが、例えば、オレンジ果汁としてはHormo Fruit Orange/N(香栄興業株式会社製)、モモ果汁としてはHormo Fruit Peach/N(香栄興業株式会社製)、レモン果汁としてはHormo Fruit Lemon/N(香栄興業株式会社製)、リンゴ果汁としてはHormo Fruit Apple/N(香栄興業株式会社製)等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有する。
本発明における前記各果汁は、果実を圧搾して得られた果汁をそのまま使用してもよく、それをさらに濃縮あるいは濃縮還元した果汁を使用してもよい。すなわち、本発明において果汁とは、果実を圧搾して得た果汁そのもの、濃縮果汁または濃縮還元果汁のことであり、水や有機溶媒による抽出物は除外される。
本発明で用いられる前記(B)成分のうち、仕上がりのしっとり感の観点から、好ましくはオレンジ果汁がよい。
本発明で用いられる前記(B)成分の含有量は、好ましくは0.013~1.04%、より好ましくは0.02~1.04%、さらに好ましくは0.033~1.04%がよい。前記(B)成分の含有量が0.013%未満の場合、仕上がりのしっとり感が不十分となる恐れがある。前記(B)成分の含有量が1.04%を超える場合、それ以上の、仕上がりのつや感および仕上がりのしっとり感の向上は期待できない。
本発明は、仕上がりのさらさら感および仕上がりのまとまり感の観点から、(C)25℃での動粘度が10mm/s以下であるメチルポリシロキサンを含有する。
本発明で用いられる前記(C)成分としては、特に限定されないが、例えば、KF-96A-10cs(信越化学工業社製、動粘度10mm/s(25℃))、KF-96A-6cs(信越化学工業社製、動粘度6mm/s(25℃))、KF-96A-5cs(信越化学工業社製、動粘度5mm/s(25℃))、KF-96L-2cs(信越化学工業社製、動粘度2mm/s(25℃))、KF-96L-1.5cs(信越化学工業社製、動粘度1.5mm/s(25℃))等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有する。
本発明で用いられる前記(C)成分のうち、仕上がりのさらさら感および仕上がりのまとまり感の観点から、好ましくは25℃での動粘度が2~10mm/sがよい。
本発明で用いられる前記(C)成分の含有量は、好ましくは1~10%、より好ましくは2~10%、さらに好ましくは3~10%がよい。前記(C)成分の含有量が1%未満の場合、仕上がりのさらさら感および仕上がりのまとまり感が不十分となる恐れがある。前記(C)成分の含有量が10%を超える場合、それ以上の、仕上がりのさらさら感および仕上がりのまとまり感の向上は期待できない。
本発明は、仕上がりのさらさら感および仕上がりのまとまり感の観点から、(D)25℃での動粘度が3,000mm/s以上であるメチルポリシロキサンを含有する。
本発明で用いられる前記(D)成分としては、特に限定されないが、例えば、KF-96-3,000cs(信越化学工業社製、動粘度3,000mm/s(25℃))、KF-96A-5,000cs(信越化学工業社製、動粘度5,000mm/s(25℃))、KF-96H-6,000CS(信越化学工業社製、動粘度6,000mm/s(25℃))、KF-96H-1万cs(信越化学工業社製、動粘度10,000mm/s(25℃))、KF-96H-1.25万cs(信越化学工業社製、動粘度12,500mm/s(25℃))、KF-96H-3万cs(信越化学工業社製、動粘度30,000mm/s(25℃))、KF-96H-5万cs(信越化学工業社製、動粘度50,000mm/s(25℃))、KF-96H-6万cs(信越化学工業社製、動粘度60,000mm/s(25℃))、KF-96H-10万cs(信越化学工業社製、動粘度100,000mm/s(25℃))、KF-96H-30万cs(信越化学工業社製、動粘度300,000mm/s(25℃))、KF-96H-50万cs(信越化学工業社製、動粘度500,000mm/s(25℃))、KF-96H-100万cs(信越化学工業社製、動粘度1,000,000mm/s(25℃))等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有する。
本発明で用いられる前記(D)成分のうち、仕上がりのさらさら感および仕上がりのまとまり感の観点から、好ましくは25℃での動粘度が3,000~100,000mm/s、より好ましくは25℃での動粘度が100,000mm/sがよい。
本発明で用いられる前記(D)成分の含有量は、好ましくは0.1~10%、より好ましくは0.3~7%、さらに好ましくは0.5~5%がよい。前記(D)成分の含有量が0.1%未満の場合、仕上がりのまとまり感が不十分となる恐れがある。前記(D)成分の含有量が10%を超える場合、仕上がりのさらさら感が不十分となる恐れがある。
本発明における毛髪トリートメント組成物は、油性成分(シリコーン油を除く)を含有することができる。
本発明で用いられる油性成分(シリコーン油を除く)としては、特に限定されないが、例えば、炭化水素油、油脂、ロウ、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル油等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有することができる。
前記炭化水素油の具体例としては、特に限定されないが、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、α-オレフィンオリゴマー、ポリブテン、セレシン等が挙げられる。
前記油脂の具体例としては、特に限定されないが、例えば、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、ヒマワリ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、マカダミアンナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油、アボガド油、モモ核油、ローズヒップ油、アルガン油、オレンジ油、イランイラン花油、キョウニン油、コーン油、ザクロ種子油、ゴマ油、スペアミント油、トウツバキ種子油、ハッカ油、ヒポファエラムノイデス種子油、ニゲラサチバ種子油、ニオイテングクアオイ油、ベルガモット種子油、ヘマチ種子油、ミンク油、メドウフォーム油、ユーカリ油、ユチャ油、レモン果実油、ローズマリー油、サンフラワー油、落下生油、綿実油、ピスタチオ油、ククイナッツ油等が挙げられる。
前記ロウの具体例としては、特に限定されないが、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、コメヌカロウ、セラックロウ、ラノリン等が挙げられる。
前記高級脂肪酸の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸等が挙げられる。
前記アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、特に限定されないが、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル、ジイソノニルエーテル等が挙げられる。
前記エステル油の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、リシノール酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2-オクチルドデシル、オレイン酸2-オクチルドデシル、リノール酸2-オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレンギリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸ネオペンチルグリコール、ジ2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメリロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2-オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸2-ヘキシルデシル、2-エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2-ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2-オクチルドデシル、イソパルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸2-ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2-オクチル等が挙げられる。
本発明における毛髪トリートメント組成物は、カチオン性界面活性剤を含有することができる。
本発明で用いられるカチオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有することができる。
本発明における毛髪トリートメント組成物は、高級アルコールを含有することができる。
本発明で用いられる高級アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2-デシルテトラデカノール等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有することができる。
本発明における毛髪トリートメント組成物は、多価アルコールを含有することができる。
本発明で用いられる多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等が挙げられ、これらから選ばれる少なくとも一種以上を含有することができる。
本発明の毛髪トリートメント組成物は前記必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、直接染料、高分子化合物、前記(A)成分、前記(C)成分および前記(D)成分以外の油性成分、前記カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤、保湿剤、増粘剤、薬効成分、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、金属封鎖剤、酸化防止剤、前記(B)成分以外の植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、防腐剤、色素、顔料、粉体、pH調整剤、紫外線吸収剤、香料等から選ばれる少なくとも一種以上を含有することができる。ただし、これら例示に限定されるものではない。
本発明の毛髪トリートメント組成物の剤型は、乳液状、クリーム状等の剤型で用いられ、塗布性の観点から、クリーム状が好ましい。
本発明における毛髪トリートメント組成物の20℃の条件下における粘度は、特に限定されないが、容器からの出しやすさおよび塗布性の観点から、好ましくは5,000~100,000mPa・sがよい。
本発明における毛髪トリートメント組成物の20℃の条件下における粘度は、常法にて調製して得られた染毛料組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間静置した後に、B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、M4号ローターを用いて回転速度6rpmで1分間、回転させた後に測定したものである。
本発明における毛髪トリートメント組成物の20℃条件下におけるpHは、好ましくはpH3~7、より好ましくはpH4~6がよい。
本発明における毛髪トリートメント組成物の20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた染毛料組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で24時間放置した後に、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定し得られるものである。
本発明に用いられる毛髪トリートメント組成物は、ポリ容器、アルミチューブ容器、エアゾール容器、パウチ容器、ジャー容器等の各種容器に充填され、使用時まで保存される。
本発明に用いられる毛髪トリートメント組成物は、塩基性染料やHC染料等の直接染料を含有する染毛料組成物と任意の割合で混合することで、染毛料組成物の染毛色の濃さを調整する目的として使用することも可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。数値は特に指定のない限り質量%である。
本明細書に示す評価試験において、「仕上がりのつや感」、「仕上がりのしっとり感」、「仕上がりのさらさら感」および「仕上がりのまとまり感」について下記の方法で評価した。
「試験用毛束」
根元揃え黒髪毛束(品番:BS-A、株式会社ビューラックス製)用い、5g、20cmの毛束を作製し、表1記載の脱色剤組成物を1剤:2剤:3剤=2:3:1の割合で混合して前記毛束に対し10g均一に塗布した。30分間放置した後、水で十分洗い流し、シャンプー(株式会社ダリヤ製;GREEN BOTTLE ボタニカルリッチシャンプー ラグジュアリーベルガモットの香り)で洗浄した後、ドライヤーを用いて毛束を乾燥させ、試験用毛束とした。
Figure 2023180498000001
「仕上がりのつや感」
前記試験用毛束をシャンプー(株式会社ダリヤ製;GREEN BOTTLE ボタニカルリッチシャンプー ラグジュアリーベルガモットの香り)で洗浄した後、各実施例、各比較例に係る毛髪トリートメント組成物5gをそれぞれ、均一に塗布した。5分間放置した後、40℃のぬるま湯で軽く洗い流し、タオルドライ後にドライヤーを用いて乾燥させ、評価用毛束とし、下記の基準で専門のパネラー15名が目視にて評価した。
<評価基準>
◎:15人中12人以上が、試験用毛束と比較してつや感があると評価した。
〇:15人中8人以上11人以下が、試験用毛束と比較してつや感があると評価した。
△:15人中4人以上7人以下が、試験用毛束と比較してつや感があると評価した。
×:15人中3人以下が、試験用毛束と比較してつや感があると評価した。
「仕上がりのしっとり感」
前記試験用毛束をシャンプー(株式会社ダリヤ製;GREEN BOTTLE ボタニカルリッチシャンプー ラグジュアリーベルガモットの香り)で洗浄した後、各実施例、各比較例に係る毛髪トリートメント組成物5gをそれぞれ、均一に塗布した。5分間放置した後、40℃のぬるま湯で軽く洗い流し、タオルドライ後にドライヤーを用いて乾燥させ、評価用毛束とし、下記の基準で専門のパネラー15名が目視にて評価した。
<評価基準>
◎:15人中12人以上が、しっとり感があると評価した。
〇:15人中8人以上11人以下が、しっとり感があると評価した。
△:15人中4人以上7人以下が、しっとり感があると評価した。
×:15人中3人以下が、しっとり感があると評価した。
「仕上がりのさらさら感」
前記試験用毛束をシャンプー(株式会社ダリヤ製;GREEN BOTTLE ボタニカルリッチシャンプー ラグジュアリーベルガモットの香り)で洗浄した後、各実施例、各比較例に係る毛髪トリートメント組成物5gをそれぞれ、均一に塗布した。5分間放置した後、40℃のぬるま湯で軽く洗い流し、タオルドライ後にドライヤーを用いて乾燥させ、評価用毛束とし、下記の基準で専門のパネラー15名が目視にて評価した。
<評価基準>
◎:15人中12人以上が、仕上がりのさらさら感があると評価した。
〇:15人中8人以上11人以下が、仕上がりのさらさら感があると評価した。
△:15人中4人以上7人以下が、仕上がりのさらさら感があると評価した。
×:15人中3人以下が、仕上がりのさらさら感があると評価した。
「仕上がりのまとまり感」
前記試験用毛束をシャンプー(株式会社ダリヤ製;GREEN BOTTLE ボタニカルリッチシャンプー ラグジュアリーベルガモットの香り)で洗浄した後、各実施例、各比較例に係る毛髪トリートメント組成物5gをそれぞれ、均一に塗布した。5分間放置した後、40℃のぬるま湯で軽く洗い流し、タオルドライ後にドライヤーを用いて乾燥させ、評価用毛束とし、下記の基準で専門のパネラー15名が目視にて評価した。
<評価基準>
◎:15人中12人以上が、仕上がりのまとまり感があると評価した。
〇:15人中8人以上11人以下が、仕上がりのまとまり感があると評価した。
△:15人中4人以上7人以下が、仕上がりのまとまり感があると評価した。
×:15人中3人以下が、仕上がりのまとまり感があると評価した。
Figure 2023180498000002
(※1)オレンジ果汁はHormo Fruit Orange/N(香栄興業株式会社製)の含有量であり、括弧内に示す値は、圧搾汁を濃縮したオレンジ果汁純分(65%)の含有量である。
表2に示す実施例1~5より、「仕上がりのつや感」および「仕上がりのしっとり感」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。また、実施例1~5より、前記(A)成分の含有量は、好ましくは0.01~1%、より好ましくは0.03~1%、さらに好ましくは0.05~1%がよいことがわかる。
Figure 2023180498000003
(※2)モモ果汁はHormo Fruit Peach/N(香栄興業株式会社製)の含有量であり、括弧内に示す値は、圧搾汁を濃縮したモモ果汁純分(65%)の含有量である。
(※3)リンゴ果汁はHormo Fruit Apple/N(香栄興業株式会社製)の含有量であり、括弧内に示す値は、圧搾汁を濃縮したリンゴ果汁純分(70%)の含有量である。
(※4)レモン果汁はHormo Fruit Lemon/N(香栄興業株式会社製)の含有量であり、括弧内に示す値は、圧搾汁を濃縮したレモン果汁純分(60%)の含有量である。
表3に示す実施例6~12より、「仕上がりのつや感」および「仕上がりのしっとり感」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。また、実施例6~12より、前記(B)成分の含有量は、好ましくは0.013~1.04%、より好ましくは0.02~1.04%、さらに好ましくは0.033~1.04%がよいことがわかる。
Figure 2023180498000004
表4に示す実施例13~17より、「仕上がりのさらさら感」および「仕上がりのまとまり感」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。また、実施例13~17より、前記(C)成分の含有量は、好ましくは1~10%、より好ましくは2~10%、さらに好ましくは3~10%がよいことがわかる。
Figure 2023180498000005
表5に示す実施例18~25より、「仕上がりのさらさら感」および「仕上がりのまとまり感」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。また、実施例18~25より、前記(D)成分の含有量は、好ましくは0.1~10%、より好ましくは0.3~7%、さらに好ましくは0.5~5%がよいことがわかる。
以下に当該組成物の処方例を挙げる。以下の実施例26に示す毛髪トリートメント組成物より、「仕上がりのつや感」、「仕上がりのしっとり感」、「仕上がりのさらさら感」および「仕上がりのまとまり感」に関してそれぞれ良好な結果が得られた。
<実施例26>
(毛髪トリートメント組成物)
成分 含有量(%)
(A)シア脂 0.100
(B)オレンジ果汁(※1) 0.100
(C)メチルポリシロキサン(10mm/s) 6.000
(D)メチルポリシロキサン(100,000mm/s) 1.000
パルミチン酸2-エチルヘキシル 3.000
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.400
セタノール 5.000
ステアリルアルコール 2.000
香料 0.100
1,3-ブチレングリコール 2.000
グリセリン 2.000
クエン酸 0.025
クエン酸ナトリウム 0.110
パラオキシ安息香酸メチル 0.200
加水分解シルク(※2) 0.100
メマツヨイグサ種子エキス(※3) 0.100
精製水 75.765
合計 100.000
粘度(20℃) 69,600mPa・s
pH(20℃) 5.0
※1:Hormo Fruit Orange/N(香栄興業株式会社製)
※2:Promois SILK-1000(株式会社成和化成製)
※3:ルナホワイト B(一丸ファルコス株式会社製)
本願発明によれば毛髪トリートメント組成物に関して、仕上がりの、つや感、しっとり感、さらさら感およびまとまり感が良好な毛髪トリートメント組成物を提供する。

Claims (3)

  1. (A)シア脂
    (B)オレンジ果汁、モモ果汁、リンゴ果汁またはレモン果汁から選ばれる1種以上
    (C)25℃での動粘度が10mm/s以下であるメチルポリシロキサン
    (D)25℃での動粘度が3,000mm/s以上であるメチルポリシロキサン
    を含有し、前記(C)成分の含有量が1~10質量%、前記(D)成分の含有量が0.1~10質量%である毛髪トリートメント組成物。
  2. 前記(A)成分の含有量が、0.01~1質量%である請求項1に記載の毛髪トリートメント組成物。
  3. 前記(B)成分の含有量が、0.013~1.04質量%である請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の毛髪トリートメント組成物。
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