JP2023177506A - 作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラム - Google Patents

作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】重複管理、重複作業の無駄を解消できる作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラム。【解決手段】一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を組分けする組分け処理とを実行可能に構成されている。入力部を備え、前記入力部を介して手動により前記作業工程情報を組分け可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラムに関する。
従来、生産管理システム、設備加工情報作成装置(板金CAD/CAM)、工程進捗管理装置、設備統括管理装置、および、作業設備群で構成される板金加工の複合加工システムがある(特許文献1等)。生産管理システムは、システム全体の生産管理に関する製作手配、進捗情報、在庫情報を管理するものであり、それらの情報を工程進捗管理装置との間でやりとりする。
設備加工情報作成装置は、各ワークの穴明け/切断工程~曲げ/組立工程に亘る加工情報を作成するものであり、ワーク用加工情報作成機能、板取配置処理(ネスティング)機能、および、ワーク集積荷姿情報編集機能を備えている。このうち、板取配置処理(ネスティング)機能は、各作業設備で加工すべきワーク(パーツ)群を指定分類条件で素材上に板取配置することで、シートプログラム、シート情報、および、加工スケジュールを作成するものであり、指定分類条件の項目には、素材情報、板厚、材質、素材寸法、使用工具情報、納期、製造オーダ番号、後工程先、などの情報が含まれる。
特開2003-208211号公報
しかしながら、従来の板金製品製造システムは、一般的に製作手配や製造オーダ番号に基づいて生産管理や板取配置処理(ネスティング)、製造作業が行われるため、例えば、同種の製品及び部品でも製作手配や製造オーダ番号が異なる場合、それらは別々の製造作業として扱われてしまう。そのため、同種の製品及び部品の帳票が重複して必要以上に発行されてしまうという問題がある。また、同種の製品及び部品が別々の製作手配になっていた場合、本来ならば1回限りで済むはずの段取り作業が製作手配の数だけ生じてしまうという問題がある。さらに、実績の入力は製作手配ごとに行われるため、同種の製品及び部品が別々の製作手配になっていた場合、実績の入力を複数回行う必要が生じてしまうという問題がある。
本発明の一態様は、重複管理、重複作業の無駄を解消できる作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラムである。
本発明の一態様に係る作業管理装置は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け処理とを実行可能に構成されている。
本発明の一態様に係る作業管理システムは、作業管理装置と、生産管理部とを備え、前記作業管理装置は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け処理とを実行可能に構成されており、前記生産管理部は、前記製作手配情報を作成するよう構成されている。
本発明の一態様に係る作業管理方法は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割工程と、分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け工程とを備える。
本発明の一態様に係る作業管理プログラムは、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け処理とを作業管理装置に実行させる。
本発明の一態様による作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラムによれば、製作手配情報毎ではなく、製作手配情報に含まれる作業工程に基づいて組分けして作業を管理するため、重複管理、重複作業の無駄を解消できる。
本発明の一態様に係る作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラムによれば、重複管理、重複作業の無駄を解消できる。
図1は、本発明の実施形態に係る作業管理システムを示す概略図である。 図2は、本実施形態の作業管理装置を示す機能ブロック図である。 図3は、本実施形態の作業場端末を示す機能ブロック図である。 図4は、本実施形態の製作手配情報及び作業工程情報の一例を示す図である。 図5は、本実施形態の作業工程情報の第1の組分けパターンを示す図である。 図6は、本実施形態の作業工程情報の第2の組分けパターンを示す図である。 図7は、本実施形態の作業工程情報の第3の組分けパターンを示す図である。 図8は、本実施形態の作業場所設定画面の一例を示す図である。 図9は、本実施形態の作業工程情報組分け画面の一例を示す図である。 図10は、本実施形態の作業グループセット設定画面の一例を示す図である。 図11は、本実施形態の作業記録管理画面の一例を示す図である。 図12は、本実施形態の作業記録管理画面の一例を示す図である。 図13は、本実施形態の作業管理方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[本実施形態に係る作業管理システムの全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る作業管理システムを示す概略図である。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る作業管理システム1を概説する。本実施形態に係る作業管理システム1は、1枚の定尺の金属板(以下、本実施形態においてシート)を任意の形状に切り出すブランク加工を含む一連の部品及び製品の製作作業を管理する作業管理システムである。作業管理システム1は、概略的には、図1に示すように、生産管理部として機能する生産管理装置10と、作業管理装置100とを備える。また、作業管理システム1は、設計支援部として機能する設計支援装置30と、サーバ50と、加工機70と、作業場端末200とを備える。
生産管理装置10、設計支援装置30、サーバ50、加工機70、作業管理装置100、及び作業場端末200は、相互に通信可能に接続されている。これらの装置は、ローカルネットやイントラネット等のプライベートネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。無線通信により接続する場合、作業管理システム1は、一又は複数のアクセスポイントAPを更に備えてもよい。
生産管理装置10は、デスクトップパソコン(desktop personal computer)やノートパソコン(laptop computer)、タブレット(tablet)端末等の電子計算機である。生産管理装置10は、受注情報、一又は複数の部品を含む製品情報、製品及び部品の製作工程情報及び各工程の進捗情報の管理と、製品の製作手配とを行う。また、生産管理装置10は、製品の製作手配を行う際に、その製品に関する製作手配情報12を作成するよう構成されている。生産管理装置10は、作成した製作手配情報12をサーバ50の後述する生産技術管理データベースに保存する。
図4は、本実施形態の製作手配情報及び作業工程情報の一例を示す図である。
製作手配情報12は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、部品及び製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む。また、製作手配情報12は、受注元に関する情報や、部品の加工プログラム等を含む。製品に関する情報は、例えば、図4に示すように、製品名、部品名、製品及び部品の数量、製品及び部品の製造番号等を含む。作業工程に関する情報は、例えば、ブランク加工を行うブランク工程や、ブランク加工後に行う曲げ加工や塗装、バリ取り等の二次工程、溶接、ねじ止め、検査等の組み立て工程等の製品が完成するまでの工程を示す情報であり、製品及び部品の製造工程情報や、製品及び部品の生産納期、各工程の工程納期等を含む。
さらに、生産管理装置10は、作成した製作手配情報12の帳票として製作手配書を出力可能に構成されている。またさらに、生産管理装置10は、複数の製作手配情報12から後述する作業グループに含まれる部品及び製品のみを抜粋してグループ製作手配情報12′とする製作手配情報抜粋処理と、グループ製作手配情報12′毎に帳票としてグループ製作手配書を発行する帳票発行処理とを実行可能に構成されている。
設計支援装置30は、デスクトップパソコンやノートパソコン、タブレット端末等の電子計算機であり、CAD(コンピュータ支援設計:computer-aided design)/CAM(コンピュータ支援製造:computer-aided manufacturing)ソフトを有する。設計支援装置30は、作業グループ毎又は後述する作業グループセット毎にその作業グループ又は作業グループセットに含まれる部品の加工プログラムを隙間なく配置するネスティングを行う。
また、設計支援装置30は、ネスティングされたシートデータに関する加工スケジュール情報を作成する。設計支援装置30は、作成した加工スケジュール情報をサーバ50の生産技術管理データベースに保存する。さらに、設計支援装置30は、作成した加工スケジュール情報のスケジュール指示書を出力可能に構成されている。本実施形態において、加工スケジュール情報は、複数のシートデータに関する加工スケジュール情報をまとめたものと、単一のシートデータに関する加工スケジュール情報との双方を含む概念でもよいし、いずれか一方でもよい。
図2は、本実施形態の作業管理装置を示す機能ブロック図である。
作業管理装置100は、デスクトップパソコンやノートパソコン、タブレット端末等の電子計算機であり、図2に示すように、入力部110と、表示部120と、制御部130と、記憶部140とを含む。作業管理装置100は、生産管理装置10が作成した、製作手配情報12を個々の作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報142とし、作業工程情報142単位で各製作手配情報12の作業を管理する。
入力部110は、例えば、キーボード(Keyboard)、マウス(Mouse)、タッチパッド(Touchpad)、ジョイスティック(Joystick)等の入力機器により構成されており、入力部110を操作することにより、作業管理装置100において通常必要とされる情報入力の機能に加え、例えば、作業工程情報142の組分け等の操作をすることができる。このような構成を備えることにより、作業管理装置100は、入力部110を介して手動により作業工程情報142を組分けすることができる。
図8は、本実施形態の作業場所設定画面の一例を示す図である。図9は、本実施形態の作業工程情報組分け画面の一例を示す図である。
表示部120は、表示装置としてのディスプレイ(Display)を有しており、作業管理装置100において通常必要とされる画面表示の機能に加え、例えば、図8及び図9に示すように、作業場所設定画面122や作業工程情報組分け画面124等を表示する。また、表示部120は、入力部110の機能を有するタッチパネル(Touch screen)で構成され得る。表示部120がタッチパネルで構成された場合は、ユーザは、例えば表示部120を操作することにより、作業工程情報142の組分けを作業管理装置100に対して入力可能となる。
なお、入力部110及び表示部120の構成は、上述した構成に限定されず、これら入力部110及び表示部120に代わり、同等の機能を有する構成であれば(例えば、遠隔から利用可能な表示手段や入力手段等)、これに限定されるものではない。
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)を有する統合型演算処理装置により構成される。制御部130は、図2に示すように、表示部120を制御する表示制御部132と、作業場管理部134と、組分け部136と、作業管理部138とを含む。
作業場管理部134は、工場内の各作業場所で取り扱う作業工程を設定し、管理するよう構成されている。具体的には、作業場管理部134は、生産管理装置10が管理する各作業工程と工場内の作業場所の紐づけを行う。ここで、図8を参照して作業場所設定画面122を使用した各作業工程と工場内の作業場所の紐づけ方法について説明する。
作業場所設定画面122は、図8に示すように、作業工程一覧表示領域122aと作業場所一覧表示領域122bを備える。作業工程一覧表示領域122aは、記憶部140の後述する工程マスタ144に登録されている作業工程の一覧を含む。作業場所一覧表示領域122bは、記憶部140の後述する作業場所マスタ145に登録されている作業場所の一覧を含む。
例えば、塗装場Aで取り扱う作業工程として塗装工程を設定する場合、作業工程一覧表示領域122aから「塗装」を選択し、作業場所一覧表示領域122bの「塗装場A」を選択することにより、塗装場Aと塗装工程が紐づけられる。また、作業工程一覧表示領域122aから工程を選択し、選択した工程を作業場所一覧表示領域122bの作業場所にドラッグ・アンド・ドロップすることで紐づけてもよい。
組分け部136は、図4に示すように、製作手配情報12を個々の作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報142とする作業工程分割処理を実行可能に構成されている。作業工程情報142は、例えば、受注元に関する情報と、製品名又は部品名と、製品又は部品の数量と、製品又は部品の製造番号と、製品又は部品の作業工程名と、その作業工程の工程納期とを含む。
また、組分け部136は、分割した複数の製作手配情報12の作業工程情報142を作業グループに組分けする組分け処理を実行可能に構成されている。ここで、組分け部136が実行する組分け処理の組分けパターンについて説明する。なお、本実施形態において、組分け部136は、以下に示す第1乃至第3の組分けパターンで作業工程情報142を組分け可能に構成されているが、これに限定されず、それ以外の組分けパターンで作業工程情報142を組分けすることも可能である。
[第1の組分けパターン]
図5は、本実施形態の作業工程情報の第1の組分けパターンを示す図である。
組分け部136は、図5に示すように、同種の作業工程に関する情報を含む複数の作業工程情報142を一の作業グループとして、作業工程情報142を作業グループ毎に組分け可能に構成されている。本実施形態において、組分け部136は、同種の作業工程に関する情報であるか否かを作業工程情報142に含まれる作業工程名で識別するがこれに限定されない。
第1の組分けパターンでは、組分け部136は、例えば、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」である作業工程情報142を「ブランク工程」という作業グループとして組分けする。同様に、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「曲げ」である作業工程情報142を「曲げ工程」という作業グループとして組分けする。また、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「塗装」である作業工程情報142を「塗装工程」という作業グループとして組分けする。さらに、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「溶接」である作業工程情報142を「溶接工程」という作業グループとして組分けする。
[第2の組分けパターン]
図6は、本実施形態の作業工程情報の第2の組分けパターンを示す図である。
組分け部136は、図6に示すように、同種の部品又は製品に関する情報と、同種の作業工程に関する情報とを含む複数の作業工程情報142を一の作業グループとして、作業工程情報142を作業グループ毎に組分け可能に構成されている。本実施形態において、組分け部136は、同種の部品又は製品に関する情報であるか否かを作業工程情報142に含まれる製品名又は部品名で識別し、同種の作業工程に関する情報である否かを作業工程情報142に含まれる作業工程名で識別するがこれに限定されない。
第2の組分けパターンでは、組分け部136は、例えば、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で部品名が「PT00X」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00X)」という作業グループとして組分けする。同様に、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で部品名が「PT00Y」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00Y)」という作業グループとして組分けする。
また、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で部品名が「PT00Z」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00Z)」という作業グループとして組分けする。さらに、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「曲げ」で部品名が「PT00X」である作業工程情報142を「曲げ工程(PT00X)」という作業グループとして組分けする。またさらに、組分け部136は、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「溶接」で製品名が「PT00A」である作業工程情報142を「溶接工程(PT00A)」という作業グループとして組分けする。
[第3の組分けパターン]
図7は、本実施形態の作業工程情報の第3の組分けパターンを示す図である。
組分け部136は、図7に示すように、個々の作業工程情報142を一の作業グループとして、作業工程情報142を作業グループ毎に組分け可能に構成されている。本実施形態において、組分け部136は、個々の作業工程に関する情報を作業工程情報142に含まれる作業工程名と、製品又は部品毎に割り振られ、製品又は部品を一意に特定可能な識別子(例えば、製造番号等)とで識別するがこれに限定されない。
第3の組分けパターンでは、組分け部136は、例えば、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で製造番号が「OR-001WK1」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00X:OR-001WK1)」という作業グループとして組分けする。同様に、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で製造番号が「OR-001WK2」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00Y:OR-001WK2)」という作業グループとして組分けする。
また、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で製造番号が「OR-003WK1」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00X:OR-003WK1)」という作業グループとして組分けする。さらに、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「ブランク」で製造番号が「OR-003WK2」である作業工程情報142を「ブランク工程(PT00Z:OR-003WK2)」という作業グループとして組分けする。またさらに、作業工程情報142に含まれる作業工程名が「曲げ」で製造番号が「OR-001WK1」である作業工程情報142を「曲げ工程(PT00X:OR-001WK1)」という作業グループとして組分けする。
さらに、第3の組分けパターンでは、連続及び同時に作業する複数の作業工程情報142をそれぞれ、連続作業グループ及び同時作業グループとして組分けすることができる。連続作業グループは、例えば、自動運転により複数のシートを連続して加工するブランク工程や、同じ金型で連続して加工を行う曲げ工程等で使用され得る。同時作業グループは、例えば、複数の部品及び製品を同時に作業可能な塗装工程や、めっき等の表面処理工程等で使用され得る。
組分け部136は、組分けした作業グループに含まれる部品及び製品の数量が予め定められた作業可能数量を超えているかを判定し、作業可能数量を超えていると判定した場合、新たな作業グループを作成し、超過した部品及び製品を新たな作業グループに割り当てるよう構成されている。例えば、ブランク工程では、一の作業グループに含まれる製品及び部品は、設計支援装置30によって1枚シートにネスティングされ、後述するブランク加工機70aでブランク加工がされる。そのため、作業グループの作業工程情報142に含まれる製品及び部品の数量が1枚のシートにネスティング可能な数量、すなわち、作業可能数量を超えている場合、組分け部136は、新たな作業グループを作成し、超過した部品及び製品を新たな作業グループに割り当てる。
また、組分け部136は、組分けした作業グループに含まれる作業工程情報142から作業工程を特定する作業工程特定処理と、作業グループと特定した作業工程を実施する作業場所に関する情報とを紐づける作業場紐づけ処理とを実行可能に構成されている。
ユーザは、図9に示すように、表示部120に表示される作業工程情報組分け画面124で作業グループを手動で設定、確認することができる。作業工程情報組分け画面124は、作業工程表示領域124aと、作業日設定部124bと、作業場所設定部124cと、作業工程情報一覧表示領域124dと、組分けパターン選択領域124eと、組分けボタン124fと、作業グループ一覧表示領域124gと、グループ登録ボタン124hとを備える。
作業工程表示領域124aは、閲覧中の作業工程の名称を表示する。また、作業工程表示領域124aは、記憶部140の工程マスタ144に登録されている作業工程を選択可能に構成されている。作業日設定部124bは、作業グループを作成する作業日を選択可能に構成されている。作業場所設定部124cは、作業グループの作業工程を行う作業場所を記憶部140の作業場所マスタ145に登録されている作業場所から選択可能に構成されている。
作業工程情報一覧表示領域124dは、作業工程表示領域124aに表示されている作業工程を含む作業工程情報142の一覧を表示する。また、作業工程情報一覧表示領域124dは、作業工程情報142毎の予想段取り時間及び予想加工時間を表示する。さらに、作業工程情報一覧表示領域124dは、組分けする作業工程情報142を選択するためのチェックボックスを備えてもよい。
以下、本実施形態において、「加工時間」及び「加工作業」は、ブランク加工や曲げ加工等の一般的な加工の加工時間及び加工作業に限定されず、バリ取り等の加工に付随する処理や、塗装及びめっき等の表面処理、溶接及びねじ止め等の組立作業等の加工時間及び加工作業も含むものとする。
組分けパターン選択領域124eは、選択可能な組分けパターンを表示すると共に、組分けに使用する組分けパターンを選択可能に構成されている。本実施形態において、組分けパターン選択領域124eは、「同一工程」(第1の組分けパターン)、「同一工程・同一部品」(第2の組分けパターン)、「連続作業」(第3の組分けパターン)、「同時作業」(第3の組分けパターン)を有するが、これに限定されない。組分けボタン124fは、組分けする作業工程情報142を選択後に組分けボタン124fを押すことで作業グループが作成される。
作業グループ一覧表示領域124gは、作成された作業グループの一覧が表示される。作業グループ一覧表示領域124gは、作業グループに含まれる作業工程情報142と、後述する作業管理部138が算出する作業グループ毎の予想作業時間とを表示する。グループ登録ボタン124hは、作成した作業グループを登録する際に押される。
組分け部136は、複数の作業グループを纏めて一群の作業グループセットとすることも可能に構成されている。このような構成を備えることにより、連続で作業を行いたい複数の作業グループを一纏めにすることや、作業可能数量を超過して2以上の作業グループに分かれた作業工程情報142を一纏めにすることができる。
図10は、本実施形態の作業グループセット設定画面の一例を示す図である。
ユーザは、図10に示すように、表示部120に表示される作業グループセット設定画面126で作業グループセットを設定、確認することができる。作業グループセット設定画面126は、作業工程表示領域126aと、作業日表示領域126bと、作業場所表示領域126cと、作業グループ一覧表示領域126dと、グループセット設定部126eと、グループセット登録ボタン126fとを備える。作業工程表示領域126aは、閲覧中の作業工程の名称を表示する。また、作業工程表示領域126aは、作業管理装置100の記憶部140の工程マスタ144に登録されている作業工程を選択可能に構成されている。
作業日表示領域126bは、閲覧中の作業日を表示する。また、作業日表示領域126bは、作業日を切り替えて表示可能に構成されている。作業場所表示領域126cは、閲覧中の作業場所の名称を表示する。また、作業場所表示領域126cは、作業管理装置100の記憶部140の作業場所マスタ145に登録されている作業場所を選択可能に構成されている。
作業グループ一覧表示領域126dは、作業工程表示領域126aに表示されている作業工程の作業日表示領域126bに表示される作業日の作業場所表示領域126cに表示される作業場所での作業が予定されている作業グループの一覧を表示する。グループセット設定部126eは、作業グループ一覧表示領域126dに表示される作業グループ毎に設けられており、各作業グループに設定する作業グループセットの名称を選択可能に構成されている。グループセット登録ボタン126fは、作成した作業グループセットを登録する際に押される。
組分け部136は、作成した作業グループと作業グループセットをサーバ50の作業管理データベースに登録するよう構成されている。
作業管理部138は、組分け部136が組分けした作業グループ毎、又は作業グループセット毎の予想作業時間を算出するよう構成されている。具体的には、作業管理部138は、NC装置を備える加工機70による作業工程はその作業工程の加工プログラムを基に予想作業時間を算出する。また、NC装置を備えない加工機70による作業工程や、塗装工程及び溶接工程等の人の手が介在する作業工程は生産管理装置10が管理する過去の生産実績に含まれる実作業時間を基に算出する。
作業グループ毎の場合の予想作業時間は、以下の式1により求められる。
Figure 2023177506000002
nは、作業グループに含まれる作業工程情報142の総数である。tspは、予想段取り作業時間である。tppiは、i番目の作業工程情報142の製品又は部品の1個当たりの加工作業にかかる予想加工時間である。wqiは、i番目の作業工程情報142の製品又は部品の数量である。
第3の組分けパターンで組分けした連続作業グループの場合の予想作業時間は、以下の式2により求められる。
Figure 2023177506000003
spiは、i番目の作業工程情報142の予想段取り作業時間である。
第3の組分けパターンで組分けした同時作業グループの場合の予想作業時間は、以下の式3により求められる。
Figure 2023177506000004
また、作業管理部138は、組分けした作業グループの作業に要した実作業時間を記録し、記録した実作業時間から作業グループに含まれる個々の作業工程情報142の実作業時間を算出するよう構成されている。作業管理部138は、算出した個々の作業工程情報142の実作業時間を生産管理装置10に引き渡す。個々の作業工程情報142の実作業時間は、以下の式4により求められる。
Figure 2023177506000005
mは、実作業時間の導出対象である作業工程情報142から作成数量を割り当てられた、作業グループの総数である。Tsajは、j番目の作業グループの実段取り作業時間である。Tpajは、j番目の作業グループの実加工作業時間である。Wqjは、j番目の作業グループの製品又は部品の作成数量である。Wsumjは、j番目の作業グループの製品又は部品の総作成数量である。
さらに、作業管理部138は、組分けした作業グループ毎に作業グループの作業に係る作業者に関する情報を記録可能に構成されている。作業者に関する情報は、例えば、作業者名、社員番号、担当作業、担当作業ごとの作業時間等を含む。このような構成を備えることにより、作業工程単位よりも詳細な作業工程を担当する担当者単位での作業時間の記録が可能となる。
以上の作業管理装置100は、工場内の各作業場所で使用される作業場端末200により作業者及び作業時間を記録し、閲覧可能に構成されている。
記憶部140は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有すると共に、様々なデータを読み書き可能に記憶する。記憶部140は、図2に示すように、作業工程情報142と、工程マスタ144と、作業場所マスタ145と、加工実績146と、作業管理プログラム148とを格納する。また、記憶部140は、作業管理装置100の各部の制御に必要なプログラムを格納する。
工程マスタ144は、工場内で取り扱う作業工程の一覧が登録されている。作業場所マスタ145は、工場内の作業場所の一覧が登録されている。加工実績146は、加工機70から送信される加工機加工実績と、作業管理装置100及び作業場端末200を操作することで制御部130の作業管理部138が記録する実作業時間とを含む。
作業管理プログラム148は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、部品及び製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報12を個々の作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報142とする作業工程分割処理と、分割した複数の製作手配情報12の作業工程情報142を作業グループに組分けする組分け処理とを作業管理装置100に実行させる。
図3は、本実施形態の作業場端末を示す機能ブロック図である。
作業場端末200は、デスクトップパソコンやノートパソコン、タブレット端末等の電子計算機であり、図3に示すように、入力部210と、表示部220と、制御部230と、記憶部240とを含む。作業場端末200は、作業管理装置100に接続することにより、人の手が介在する作業工程の作業者及び作業時間を記録し、閲覧可能に構成されている。
なお、作業場端末200は、好適には、工場内の各作業場所に一台ずつ配置されるがこれに限定されず、複数の作業場所で一台の作業場端末200を使用してもよい。また、作業場端末200は、加工機70に付随するNC装置であってもよい。
入力部210は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、ジョイスティック等の入力機器により構成されており、入力部210を操作することにより、作業場端末200において通常必要とされる情報入力の機能に加え、例えば、作業時間の記録等の操作をすることができる。このような構成を備えることにより、作業場端末200は、入力部210を介して手動により作業時間の記録ができる。
図11及び図12は、本実施形態の作業記録管理画面の一例を示す図である。
表示部220は、表示装置としてのディスプレイを有しており、作業場端末200において通常必要とされる画面表示の機能に加え、例えば、図11及び12に示すように、作業記録管理画面222等を表示する。また、表示部220は、入力部210の機能を有するタッチパネルで構成され得る。表示部220がタッチパネルで構成された場合は、ユーザは、例えば表示部220を操作することにより、作業時間の記録を作業場端末200に対して入力可能となる。
ユーザは、図11及び図12に示すように、表示部220に表示される作業記録管理画面222で作業に係る作業者に関する情報を記録、確認することができる。作業記録管理画面222は、作業場所表示領域222aと、作業者一覧表示領域222bと、作業日表示領域222cと、作業グループ表示領域222dと、工程内作業一覧表示領域222eと、工程完了ボタン222fと、作業グループ一覧表示領域222gとを備える。また、作業記録管理画面222は、表示作業グループ切り替えボタン222hを備える。
作業場所表示領域222aは、閲覧中の作業場所の名称を表示する。また、作業場所表示領域222aは、作業管理装置100の記憶部140の作業場所マスタ145に登録されている作業場所を選択可能に構成されている。作業者一覧表示領域222bは、作業場所表示領域222aに表示される作業場所での作業を担当する作業者の一覧が表示される。また、作業者一覧表示領域222bは、作業者の追加及び削除等の編集が可能である。
作業日表示領域222cは、閲覧中の作業日を表示する。作業日表示領域222cは、作業日を切り替えて表示可能に構成されている。作業グループ表示領域222dは、作業グループ一覧表示領域222gで選択した作業グループの詳細情報を表示する。具体的には、作業グループに含まれる作業工程情報142内の上述した各種情報を表示する。
工程内作業一覧表示領域222eは、各工程内での個々の作業、例えば、塗装工程であれば、下処理、養生、着色等の工程内作業を表示する。また、工程内作業一覧表示領域222eは、工程内作業ごとに開始・停止ボタンを有し、その開始・停止ボタンを押すことで、工程内作業ごとの実作業時間を記録し、閲覧することができる。工程完了ボタン222fは、必要な工程内作業が全て完了した際に押される。例えば、塗装工程の工程内作業のうち、養生を必要としない場合は、下処理と着色の実作業時間のみを記録して工程完了ボタン222fが押される。
作業グループ一覧表示領域222gは、作業場所表示領域222aで選択された作業場所の作業日表示領域222cで選択された作業日に設定されている作業グループ及び作業グループセットの一覧を表示する。表示作業グループ切り替えボタン222hは、作業グループ一覧表示領域222gで作業グループセットが選択された際に、作業グループ表示領域222dに表示する作業グループセット内作業グループの詳細情報を切り替え可能に構成されている。
なお、入力部210及び表示部220の構成は、上述した構成に限定されず、これら入力部210及び表示部220に代わり、同等の機能を有する構成であれば(例えば、遠隔から利用可能な表示手段や入力手段等)、これに限定されるものではない。
制御部230は、例えば、CPU及びGPUを有する統合型演算処理装置により構成される。制御部230は、図3に示すように、表示部220を制御する表示制御部232を含む。
記憶部240は、HDD、SSD等の記憶媒体を有すると共に、様々なデータを読み書き可能に記憶する。記憶部240は、図3に示すように、作業場識別子242を格納する。また、記憶部240は、作業場端末200の各部の制御に必要なプログラムを格納する。作業場識別子242は、作業場端末200が配置される作業場所を特定可能な識別子である。作業場識別子242は、予め記憶部240に格納されてもよいし、一台の作業場端末200が複数の作業場所で使用される場合、各作業場所で使用する作業場所を示す2次元コード等を読み取ることで登録したり、各作業場所に設置されたビーコン等を受信することで登録したりしてもよい。
サーバ50は、HDD、SSD等の記憶媒体を有し、生産技術管理データベースと作業管理データベースを格納する。サーバ50は、種々の公知の構成を採用可能であるため、その詳細な説明を省略する。生産技術管理データベースは、生産管理装置10で作成された製作手配情報12と、設計支援装置30で作成された加工スケジュール情報とを含む。作業管理データベースは、作業管理装置100で作成された作業グループと作業グループセットを含む。
加工機70は、NC制御によってシートを加工するブランク加工機70aや、ブランク加工後の個々の部品を加工する2次加工機等である。ブランク加工機70aは、例えば、レーザ加工機、タレットパンチプレス(turret punch press)、プラズマ加工機、ウォータージェット加工機等である。2次加工機70bは、例えば、プレスブレーキ等の曲げ加工機、NCフライス盤、NC旋盤、マシニングセンタ、ボール盤等である。加工機70は、生産管理装置10、設計支援装置30、サーバ50及び作業管理装置100と通信可能に構成されている。
また、加工機70は、加工開始時、加工中断時、及び加工完了時に加工機加工実績を作業管理装置100に送信可能に構成されている。加工機加工実績は、例えば、シート毎の加工開始時、加工中断時、及び加工完了時のそれぞれに対応する時刻等の情報を含む。ブランク加工機70aは、例えば、サーバ50に格納された生産技術管理データベースから加工スケジュール情報のシートデータを読み込むことで加工を行う。
[本実施形態に係る作業管理方法]
次に、本実施形態に係る作業管理システム1による作業管理方法について説明する。本実施形態に係る作業管理方法は、概略的には、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、部品及び製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報12を個々の作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報142とする作業工程分割工程と、分割した複数の製作手配情報12の作業工程情報142を作業グループに組分けする組分け工程とを備える。
さらに、本実施形態に係る作業管理方法は、製作手配情報作成工程と、複数の製作手配情報12から作業グループに含まれる部品及び製品のみを抜粋してグループ製作手配情報12′とする製作手配情報抜粋工程と、グループ製作手配情報12′毎に帳票としてグループ製作手配書を発行する帳票発行工程と、ネスティング工程と、予想作業時間算出工程と、作業工程と、実績反映工程とを備える。
図13は、本実施形態の作業管理方法の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る作業管理方法について図13を参照して詳述する。なお、以下の説明においては、一連の作業工程のうちのブランク工程のみを取り扱うものとし、作業工程情報142の組分けはユーザが手動で行うものとして説明するが、これに限定されない。また、工場内の各作業場所で取り扱う作業工程は事前に設定されているものとする。さらに、作業グループセットの設定は行わないものとする。
まず、生産管理装置10は、製作手配情報12を作成し、出力する(図13のS1:製作手配情報作成工程)。生産管理装置10は、作成した製作手配情報12をサーバ50の生産技術管理データベースに保存する。次に、作業管理装置100は、生産技術管理データベースから生産管理装置10が出力した製作手配情報12を取得する(図13のS20)。作業管理装置100の制御部130の組分け部136は、取得した製作手配情報12を個々の作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報142とする(図13のS21:作業工程分割工程)。
その後、ユーザは、作業管理装置100を操作し、表示部120の作業工程情報組分け画面124でブランク工程の組分けする作業工程情報142を選択する(図13のS40)。具体的には、作業工程情報一覧表示領域124dで複数の作業工程情報142を選択し、組分けパターン選択領域124eで、組分けパターンを指定する。作業工程情報142と組分けパターンの選択後、組分けボタン124fを押す。作業管理装置100の制御部130の組分け部136は、選択された複数の作業工程情報142を指定された組分けパターンで作業グループに組分けする(図13のS22:組分け工程)。
また、作業管理装置100の制御部130の作業管理部138は、組分け部136が組分けした作業グループ毎の予想作業時間を算出する(図13のS23:予想作業時間算出工程)。ユーザは、表示部120の作業工程情報組分け画面124の作業グループ一覧表示領域124gで組分けされた作業グループを確認し、その後、グループ登録ボタン124hを押す。作業管理部138は、サーバ50の作業管理データベースに組分けした作業グループを登録する。
作業グループの登録後、生産管理装置10は、複数の製作手配情報12から組分けした作業グループに含まれる部品及び製品のみを抜粋してグループ製作手配情報12′とする(製作手配情報抜粋工程)。続いて、生産管理装置10は、グループ製作手配情報12′毎にグループ製作手配書を発行する(図13のS2:帳票発行工程)。そして、生産管理装置10は、グループ製作手配書を設計支援装置30に引き渡す。設計支援装置30は、グループ製作手配書を基に作業管理装置100が組分けした作業グループ毎にネスティングを行い(図13のS10:ネスティング工程)、ネスティングしたシートの加工スケジュール情報を作成する(図13のS11)。設計支援装置30が作成した加工スケジュール情報は、サーバ50の生産技術管理データベースに保存される。
ブランク加工機70aは、加工スケジュール情報をサーバ50の生産技術管理データベースから呼び出してブランク加工を行う(図13のS30:作業工程)。また、ブランク加工機70aは、ブランク加工開始時、ブランク加工中断時、及びブランク加工完了時に加工機加工実績を作業管理装置100に渡す(図13のS31)。作業管理装置100は、加工機加工実績を記憶部140の加工実績146に保存する。
加工完了後、作業管理装置100の制御部130の作業管理部138は、ブランク加工機70aから渡された加工機加工実績を解析し、実段取り作業時間と実加工作業時間から作業グループに含まれる作業工程情報142毎の実作業時間を算出する(図13のS24)。その後、作業管理装置100は、製作手配情報12毎の生産実績を生産管理装置10に渡す(図13のS25)。生産実績は、作業開始、作業中断、及び作業完了の時刻及び実作業時間等の情報と、実績工数とを含む。以上の工程により、本実施形態に係る作業管理システム1による一連の作業管理方法が実行される。
[本実施形態に係る作業管理装置、作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラムの利点]
以上説明したように、本実施形態に係る作業管理装置100は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、部品及び製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報12を個々の作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報142とする作業工程分割処理と、分割した複数の製作手配情報12の作業工程情報142を作業グループに組分けする組分け処理とを実行可能に構成されている。
そして、本実施形態に係る作業管理装置100は、このような構成を備えることにより、製作手配情報12毎ではなく、製作手配情報12に含まれる作業工程に基づいて組分けして作業を管理するため、重複管理、重複作業の無駄を解消できるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、入力部110を備え、入力部110を介して手動により作業工程情報142を組分け可能に構成されている。このような構成を備えることにより、自動で組分けすることができない作業工程情報142を組分けすることができるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、同種の作業工程に関する情報を含む複数の作業工程情報142を一の作業グループとして、作業工程情報142を作業グループ毎に組分け可能に構成されている。このような構成を備えることにより、同種の作業工程毎に組分けしてまとめて管理、作業することができるため、同種の作業工程を含む複数の部品及び製品の実績入力を纏めて行うことや、重複する段取り作業の回数を削減できるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、同種の部品又は製品に関する情報と、同種の作業工程に関する情報とを含む複数の作業工程情報142を一の作業グループとして、作業工程情報142を作業グループ毎に組分け可能に構成されている。このような構成を備えることにより、複数の同種の部品及び製品の管理や作業をまとめて行うことができ、重複管理、重複作業を減らすことができるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、個々の作業工程情報142を一の作業グループとして、作業工程情報142を作業グループ毎に組分け可能に構成されている。このような構成を備えることにより、他に同種の部品及び製品がないものや、他の同種の部品及び製品とは異なる作業工程を含む部品及び製品の管理、作業にも柔軟に対応することができるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、組分けした作業グループに含まれる作業工程情報142から作業工程を特定する作業工程特定処理と、作業グループと特定した作業工程を実施する作業場所に関する情報とを紐づける作業場紐づけ処理とを実行可能に構成されている。このような構成を備えることにより、作業グループに含まれる作業工程情報142がまとめて作業場所と紐づくことになり、重複する紐付け作業の回数を減らすことができるという利点を有している。また、作業グループと作業場所が自動的に紐づけられるため、ユーザが手動で入力する手間がなくなるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、組分けした作業グループの作業に要する予想作業時間を算出するよう構成されている。このような構成を備えることにより、作業グループの作業時間の目安が分かるため、作業計画を管理しやすくなるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、組分けした作業グループの作業に要した実作業時間を記録し、記録した実作業時間から作業グループに含まれる個々の作業工程情報142の実作業時間を算出するよう構成されている。このような構成を備えることにより、作業グループ単位で作業をまとめて行っても、個々の作業工程情報142の部品又は製品の実作業時間を把握することができるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、組分けした作業グループ毎に作業グループの作業に係る作業者に関する情報を記録可能に構成されている。このような構成を備えることにより、各工程の作業者や、各作業者の作業時間を詳細に管理することができるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理装置100は、組分けした作業グループに含まれる部品及び製品の数量が予め定められた作業可能数量を超えているかを判定し、作業可能数量を超えていると判定した場合、新たな作業グループを作成し、超過した部品及び製品を新たな作業グループに割り当てるよう構成されている。このような構成を備えることにより、実際の作業工程において実現不可能な作業グループに組分けすることを防ぐことができるという利点を有している。
また、本実施形態に係る作業管理システム1において、生産管理部(生産管理装置10)は、製作手配情報12の帳票を発行可能に構成されると共に、複数の製作手配情報12から作業グループに含まれる部品及び製品のみを抜粋してグループ製作手配情報12′とする製作手配情報抜粋処理と、グループ製作手配情報12′毎に帳票(グループ製作手配書)を発行する帳票発行処理とを実行可能に構成されている。このような構成を備えることにより、必要最低限の帳票のみを発行することができるという利点を有している。
[変形例]
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上述した実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態において、作業管理装置100は、入力部110を備え、入力部110を介して手動により作業工程情報142を組分け可能に構成されているものとして説明したが、これに限定されず、作業管理装置100は、入力部110を備えなくてもよい。
上述した実施形態において、作業管理装置100は、第1乃至第3の組分けパターンで組分け可能に構成されているものとして説明したが、これに限定されず、作業管理装置100は、第1乃至第3の組分けパターン以外の組分けパターンで組分け可能に構成されてもよい。
上述した実施形態において、作業管理装置100は、組分けした作業グループに含まれる作業工程情報142から作業工程を特定する作業工程特定処理と、作業グループと特定した作業工程を実施する作業場所に関する情報とを紐づける作業場紐づけ処理とを実行可能に構成されているものとして説明したが、これに限定されない。作業管理装置100は、作業工程特定処理及び作業場所紐づけ処理を実行できなくてもよい。
上述した実施形態において、作業管理装置100は、組分けした作業グループの作業に要する予想作業時間を算出するよう構成されているものとして説明したが、これに限定されず、作業管理装置100は、組分けした作業グループの作業に要する予想作業時間を算出しなくてもよい。
上述した実施形態において、作業管理装置100は、組分けした作業グループの作業に要した実作業時間を記録し、記録した実作業時間から作業グループに含まれる個々の作業工程情報142の実作業時間を算出するよう構成されているものとして説明したが、これに限定されず、作業管理装置100は、組分けした作業グループの作業に要した実作業時間を記録しなくてもよい。また、作業管理装置100は、作業グループの実作業時間から作業グループに含まれる個々の作業工程情報142の実作業時間を算出しなくてもよい。
上述した実施形態において、作業管理装置100は、組分けした作業グループ毎に作業グループの作業に係る作業者に関する情報を記録可能に構成されているものとして説明したが、これに限定されず、作業管理装置100は、組分けした作業グループ毎に作業グループの作業に係る作業者に関する情報を記録できなくてもよい。
上述した実施形態において、作業管理装置100は、組分けした作業グループに含まれる部品及び製品の数量が予め定められた作業可能数量を超えているかを判定し、作業可能数量を超えていると判定した場合、新たな作業グループを作成し、超過した部品及び製品を新たな作業グループに割り当てるよう構成されているものとして説明したが、これに限定されない。作業管理装置100は、組分けした作業グループに含まれる部品及び製品の数量が予め定められた作業可能数量を超えているかを判定しなくてもよい。
上述した実施形態において、生産管理部(生産管理装置10)は、製作手配情報12の帳票を発行可能に構成されると共に、複数の製作手配情報12から作業グループに含まれる部品及び製品のみを抜粋してグループ製作手配情報12′とする製作手配情報抜粋処理と、グループ製作手配情報12′毎に帳票(グループ製作手配書)を発行する帳票発行処理とを実行可能に構成されているものとして説明したが、これに限定されない。生産管理部(生産管理装置10)は、製作手配情報12の帳票を発行できなくてもよい。また、生産管理部(生産管理装置10)は、製作手配情報抜粋処理及び帳票発行処理を実行できなくてもよい。
上述した実施形態において、作業管理システム1は、サーバ50を備え、サーバ50内に作業管理データベースが格納されているものとして説明したが、これに限定されず、作業管理システム1は、サーバ50を備えず、作業管理データベースは、作業管理装置100の記憶部140に格納されてもよい。
上述した実施形態において、作業管理システム1は、個々の装置として、生産管理装置10と、設計支援装置30と、作業管理装置100と、サーバ50と、加工機70と、作業場端末200とを備えるものとして説明したが、これに限定されず、上述の装置の一部又は全部が一体となって構成されてもよい。
1 作業管理システム
10 生産管理装置
12 製作手配情報
12′ グループ製作手配情報
30 設計支援装置
50 サーバ
70 加工機
70a ブランク加工機
70b 2次加工機
100 作業管理装置
110 入力部
120 表示部
122 作業場所設定画面
122a 作業工程一覧表示領域
122b 作業場所一覧表示領域
124 作業工程情報組分け画面
124a 作業工程表示領域
124b 作業日設定部領域
124c 作業場所設定部領域
124d 作業工程情報一覧表示領域
124e 組分けパターン選択領域
124f 組分けボタン
124g 作業グループ一覧表示領域
124h グループ登録ボタン
126 作業グループセット設定画面
126a 作業工程表示領域
126b 作業日表示領域
126c 作業場所表示領域
126d 作業グループ一覧表示領域
126e グループセット設定部
126f グループセット登録ボタン
130 制御部
132 表示制御部
134 作業場管理部
136 組分け部
138 作業管理部
140 記憶部
142 作業工程情報
144 工程マスタ
145 作業場所マスタ
146 加工実績
148 作業管理プログラム
200 作業場端末
210 入力部
220 表示部
222 作業記録管理画面
222a 作業場所表示領域
222b 作業者一覧表示領域
222c 作業日表示領域
222d 作業グループ表示領域
222e 工程内作業一覧表示領域
222f 工程完了ボタン
222g 作業グループ一覧表示領域
222h 表示作業グループ切り替えボタン
230 制御部
232 表示制御部
240 記憶部
242 作業場識別子
AP アクセスポイント

Claims (14)

  1. 一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、
    分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け処理と
    を実行可能に構成されている
    作業管理装置。
  2. 入力部を備え、
    前記入力部を介して手動により前記作業工程情報を組分け可能に構成されている
    請求項1に記載の作業管理装置。
  3. 同種の前記作業工程に関する情報を含む複数の前記作業工程情報を一の前記作業グループとして、前記作業工程情報を前記作業グループ毎に組分け可能に構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  4. 同種の前記部品又は前記製品に関する情報と、同種の前記作業工程に関する情報とを含む複数の前記作業工程情報を一の前記作業グループとして、前記作業工程情報を前記作業グループ毎に組分け可能に構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  5. 個々の前記作業工程情報を一の前記作業グループとして、前記作業工程情報を前記作業グループ毎に組分け可能に構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  6. 組分けした前記作業グループに含まれる前記作業工程情報から前記作業工程を特定する作業工程特定処理と、
    前記作業グループと特定した前記作業工程を実施する作業場所に関する情報とを紐づける作業場紐づけ処理と
    を実行可能に構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  7. 組分けした前記作業グループの作業に要する予想作業時間を算出するよう構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  8. 組分けした前記作業グループの作業に要した実作業時間を記録し、記録した前記実作業時間から前記作業グループに含まれる個々の前記作業工程情報の前記実作業時間を算出するよう構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  9. 組分けした前記作業グループ毎に前記作業グループの作業に係る作業者に関する情報を記録可能に構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  10. 組分けした前記作業グループに含まれる前記部品及び前記製品の数量が予め定められた作業可能数量を超えているかを判定し、前記作業可能数量を超えていると判定した場合、新たな作業グループを作成し、超過した前記部品及び前記製品を前記新たな作業グループに割り当てるよう構成されている
    請求項1又は2に記載の作業管理装置。
  11. 作業管理装置と、
    生産管理部と
    を備え、
    前記作業管理装置は、一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け処理とを実行可能に構成されており、
    前記生産管理部は、前記製作手配情報を作成するよう構成されている
    作業管理システム。
  12. 前記生産管理部は、前記製作手配情報の帳票を発行可能に構成されると共に、複数の前記製作手配情報から前記作業グループに含まれる前記部品及び前記製品のみを抜粋してグループ製作手配情報とする製作手配情報抜粋処理と、前記グループ製作手配情報毎に帳票を発行する帳票発行処理とを実行可能に構成されている
    請求項11に記載の作業管理システム。
  13. 一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割工程と、
    分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け工程と
    を備える
    作業管理方法。
  14. 一又は複数の部品を含む製品に関する情報と、前記部品及び前記製品を製作するための一又は複数の作業工程に関する情報とを含む製作手配情報を個々の前記作業工程に関する情報毎に分割して作業工程情報とする作業工程分割処理と、
    分割した複数の前記製作手配情報の前記作業工程情報を作業グループに組分けする組分け処理と
    を作業管理装置に実行させる
    作業管理プログラム。
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