JP2023176515A - ガゼット包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】開封後に食器を兼ねることができるとともに、開封の進行や開口の大きさが想定どおりのものとなりやすい包装体を提供すること。【解決手段】ガゼット包装体1Aは、主面部5aと第一の側面部7aとの境界が第一のヘムシール部11aとされている。二つの開封開始部13,13を起点として主面部5a上へ第一の開封誘導線15aと第二の開封誘導線15bとが延びている。第一の側面部7aには両開封誘導線15a,15bを互いに合流させる第三の開封誘導線15cがある。第一の開封誘導線15aは、先端が第一のヘムシール部11aよりも第二の側面部7bに近い位置に延びており、第二の開封誘導線15bは、先端が第二の側面部7bよりも第一のヘムシール部11aに近い位置に延びている。両開封誘導線15a,15bの先端はいずれも、第一のヘムシール部の長さ方向における一方側へ向いている。【選択図】図1
Description
本発明は、ガゼット包装体に関する。
従来、調理済み又は半調理状態の食品を、常温、低温、又は冷凍で保存することが可能な包装袋に収容し、調理時は開封せずに電子レンジで加熱するものが知られている。例えば特許文献1に開示されている包装袋では、包装袋の一部に引き裂き強度を弱くした開封補助部を設け、調理時の加熱に伴う内圧の上昇により開封補助部に蒸気抜きのための小孔が形成されることで、包装袋の破裂を防ぎながら、食品を十分に蒸すことができる。そして、背貼りシール部を起点として引き裂き開封して食品を取り出すことができる。
同様に、背貼りシール部から引き裂き開封する電子レンジ用の包装袋として、開封後に包装袋をそのまま受け皿(食器)として使用できるものがある。例えば特許文献2の包装袋は、あらかじめ定めた開封カットラインに沿って容易に開封することができ、見栄えのよい開封口形状を有する受け皿として使用できる。
上記の例ではいずれも、背貼りシール部をつまんで背貼りシール部から開封することになるので、背貼りシール部の両側方向への力の伝達が均等になることが望ましい。しかしながら、両側のいずれか一方で開封が誘導線から逸れてしまい、又は、開封が非対称に進行してしまい、充分な開口が得られないことがある。反対に、開口が広くなりすぎて内容物がこぼれてしまうこともある。そこで本発明は、開封後に食器を兼ねることができるとともに、開封の進行や開口の大きさが想定どおりのものとなりやすい包装体を提供することを目的とする。
本発明は、一軸延伸された基材樹脂層と、ヒートシール性樹脂層とが積層された包装材がヒートシールされて形成され、主面部と、主面に連設され内側への折り込み線を有する第一の側面部と、主面の第一の側面部とは反対側に連設され内側への折り込み線を有する第二の側面部と、を備えるガゼット包装体であって、主面部と第一の側面部との境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされた第一のヘムシール部とされており、第一のヘムシール部には、その長さ方向における位置が互いに異なる二つの開封開始部が、その長さ方向の中央部分よりも片側に寄った位置に設けられており、又は、その長さ方向の中央部分を挟むようにしながらも中央部分に関して片側にずれるように非対称の位置に設けられており、又は、一つがその長さ方向における中央部分に、他の一つが中央部分よりも片側に寄った位置に設けられており、主面部は、二つの開封開始部のうち、第一のヘムシール部の長さ方向のうち端に近い側の開封開始部を起点として主面部上へ延びる第一の開封誘導線と、第一のヘムシール部の長さ方向のうち中央に近い側の開封開始部を起点として主面部上へ延びる第二の開封誘導線と、を有し、第一の側面部は、二つの開封開始部を起点として第一の側面部側へそれぞれ延び第一の側面部において互いに合流している第三の開封誘導線を有し、第一の開封誘導線は、先端が第一のヘムシール部よりも第二の側面部に近い位置に延びており、第二の開封誘導線は、先端が第二の側面部よりも第一のヘムシール部に近い位置に延びており、第一の開封誘導線及び第二の開封誘導線は、いずれも先端が第一のヘムシール部の長さ方向における片側とは反対側へ向いている、ガゼット包装体を提供する。
このガゼット包装体を開封するには、第一のヘムシール部に設けられている二つの開封開始部の間をつまみ、引き裂きを開始する。引き裂きは、第一、第二及び第三の開封誘導線に沿って進む。第三の開封誘導線が全て引き裂かれた時点で、つまんだ部分と第三の開封誘導線に囲われた部分とがガゼット袋本体から離れて自由に動かすことができるようになる。その後、上記「片側」とは反対側へひねる動作により第一及び第二の開封誘導線に沿って開封を進行させることができる。引き裂きが第一及び第二の開封誘導線の先端に達した後は、上記「片側」とは反対側へ向けて所望の位置まで引き裂きを進行させることができ、十分な開口面積を得られる。この引き裂き開封の過程では、力の伝達に無理がないので、開封が想定どおりに進行しやすく、開口の大きさも想定どおりのものとなりやすい。
また本発明は、一軸延伸された基材樹脂層と、ヒートシール性樹脂層とが積層された包装材がヒートシールされて形成され、主面部と、主面に連設され内側への折り込み線を有する第一の側面部と、主面の第一の側面部とは反対側に連設され内側への折り込み線を有する第二の側面部と、を備えるガゼット包装体であって、主面部と第一の側面部との境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされた第一のヘムシール部とされており、第一のヘムシール部には、その長さ方向における位置が互いに異なる二つの開封開始部が、その長さ方向の中央部分を挟むようにして設けられており、主面部は、二つの開封開始部のうち、いずれか一方の開封開始部を起点として主面部上へ延びる第一の開封誘導線と、他方の開封開始部を起点として主面部上へ延びる第二の開封誘導線と、を有し、第一の側面部は、二つの開封開始部を起点として第一の側面部側へそれぞれ延び第一の側面部において互いに合流している第三の開封誘導線を有し、第一の開封誘導線及び第二の開封誘導線は、主面部において互いに遠ざかりながら第二の側面部側へ延びている、ガゼット包装体を提供する。
このガゼット包装体を開封するには、第一のヘムシール部に設けられている二つの開封開始部の間をつまみ、引き裂きを開始する。引き裂きは、第一、第二及び第三の開封誘導線に沿って進む。第三の開封誘導線が全て引き裂かれた時点で、つまんだ部分と第三の開封誘導線に囲われた部分とがガゼット袋本体から離れて自由に動かすことができるようになる。その後、つまんだ部分を第二の側面部側へ移動させる動作により第一及び第二の開封誘導線に沿って開封を進行させることができる。引き裂きが第一及び第二の開封誘導線の先端に達した後でも、はじめにつまんだ部分を第二の側面部側へ移動させる動作を続けることで、先端それぞれの位置から第二の側面部側へ向けて所望の位置まで引き裂きを進行させることができ、十分な開口面積を得られる。この引き裂き開封の過程では、力の伝達に無理がないので、開封が想定どおりに進行しやすく、開口の大きさも想定どおりのものとなりやすい。
これらのガゼット包装体は、以下に示す特徴の一つ又は複数を備えていてもよい。
これらのガゼット包装体では、主面部と第二の側面部との境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされた第二のヘムシール部とされていてもよい。当該部分に第二のヘムシール部が存在すると、開封の勢いが強すぎた場合に開封の引き裂きをそこで止めることができる。また、引き裂きが第二のヘムシール部に達した際には、第二のヘムシール部がその長さ方向に沿ってその後の引き裂きを進行させるガイドとなることができる。
これらのガゼット包装体において、第三の開封誘導線は、折り込み線よりも主面部側に収まるように設けられていてもよい。この場合、開封後の形状として、開口部分が上向きになるようにガゼット包装体を載置したときに、側面部が有する幅のうち少なくとも折り込み線までの幅が、載置下面からの高さとして確保できることになる。これによれば、特に内容物に液体が含まれる場合に液体のこぼれを防止でき、食器としての機能を十分に果たすことができる。
これらのガゼット包装体では、第一のヘムシール部は、ヘムシール幅が3mm~20mmであってもよい。この場合、開封時に当該部分をつまみやすい。
これらのガゼット包装体において、第一の開封誘導線、第二の開封誘導線、及び、第三の開封誘導線の少なくとも一つは、包装材を貫通しない程度の深さで設けられた切目線であってもよい。また、これらのガゼット包装体において、第一の開封誘導線、第二の開封誘導線、及び、第三の開封誘導線の少なくとも一つは、レーザ加工によって形成された連続線、破線、点線、又はこれらの組み合わせからなっていてもよい。これらの場合、各開封誘導線に沿った開封が進行しやすい。
これらのガゼット包装体において、二つの開封開始部は、第一の開封誘導線及び第二の開封誘導線と平行でない角度で形成されたノッチであってもよい。ノッチは形成が簡易であり、開封開始部としても有用である。また、ノッチの形成時に開封誘導線との位置ずれが多少生じたとしても、これらが互いに平行でない角度で形成されているので、位置ずれによる開封への悪影響を小さくすることができる。
本発明によれば、開封後に食器を兼ねることができるとともに、開封の進行や開口の大きさが想定どおりのものとなりやすい包装体を提供することができる。
本発明は、いわゆるガゼット包装体(以下単に「包装体」と呼ぶ)に関する。この包装体は、内部に食品を収容しており、その電子レンジ調理において包装体の一部に通蒸口を形成することで、内部圧による破裂を防止することができる。また、調理後にはヘムシール部に設けた開封開始部から開封して、包装体の主面に大きな開口幅を有する開口部を容易に形成することができるので、食品を取り出しやすく、包装材を食器として兼用することも可能である。以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
<第一の実施形態>
図1~図3に示されているとおり、本実施形態の包装体1Aは、食品を内部に密封した袋体であり、合掌状にヒートシールされて形成された背貼りシール部3aと、背貼りシール部3aの両末端において背貼りシール部3aに直交するようにそれぞれヒートシールされた端部シール部3b,3cとを備えている。背貼りシール部3aと端部シール部3b,3c以外の部分で、食品を収容する部分である胴部を構成している。なお、図3では、内部の食品の図示を省略している。図4は、包装体1Aを形成する前の包装材100の平面図である。
図1~図3に示されているとおり、本実施形態の包装体1Aは、食品を内部に密封した袋体であり、合掌状にヒートシールされて形成された背貼りシール部3aと、背貼りシール部3aの両末端において背貼りシール部3aに直交するようにそれぞれヒートシールされた端部シール部3b,3cとを備えている。背貼りシール部3aと端部シール部3b,3c以外の部分で、食品を収容する部分である胴部を構成している。なお、図3では、内部の食品の図示を省略している。図4は、包装体1Aを形成する前の包装材100の平面図である。
背貼りシール部3aが形成されている側と形成されていない側とで包装体1Aの表裏をなしており、本実施形態では、背貼りシール部3aが形成されていない側を主面(主面部)5aと呼び、背貼りシール部3aが形成されている側を裏面5bと呼ぶ。そして、主面5aの両側に連設され包装体1Aの厚さ部分を構成している側面をそれぞれ第一の側面部7a、第二の側面部7bと呼ぶ。第一の側面部7a及び第二の側面部7bはいずれも、包装体1Aの内側への折り込み線9a,9bを有している。後述するとおり、第一の側面部7aが、開封が開始される側の側面である。
主面5aと第一の側面部7aとの境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされて、第一のヘムシール部11aとされている。同様に、主面5aと第二の側面部7bとの境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされて、第二のヘムシール部11bとされている。裏面5bと第一の側面部7aとの境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされて、第三のヘムシール部11cとされている。同様に、裏面5bと第二の側面部7bとの境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされて、第四のヘムシール部11dとされている。第一のヘムシール部11aには、その長さ方向の中央部分よりも片側(端部シール部3b側)に寄った位置に、二つのノッチ(開封開始部)13,13が設けられている。
四つのヘムシール部11a,11b,11c,11dのうち、第一のヘムシール部11aのシール幅が他のヘムシール部11b,11c,11dよりも大きくされている。第一のヘムシール部11aのシール幅は、3mm~20mmであってもよく、5mm~15mmであってもよい。このように、第一のヘムシール部11aのシール幅が他のヘムシール部11b,11c,11dよりも大きくされて、ある程度のシール幅が確保されていることで、ノッチ13,13を設けやすく、開封開始時に第一のヘムシール部11aを指でつまみやすい。
包装体1Aは、主面5aにおいて、二つのノッチ13,13のうち、第一のヘムシール部11aの長さ方向のうち端に近い側のノッチ13を起点として主面5a上へ延びる第一の開封誘導線15aと、第一のヘムシール部11aの長さ方向のうち中央に近い側のノッチ13を起点として主面5a上へ延びる第二の開封誘導線15bとを有している。
第一の開封誘導線15aは、第一のヘムシール部11aよりも第二のヘムシール部11bに近い位置(第二の側面部7bに近い位置)まで直線的に延びており、その先端付近で緩くカーブし、その先端は、第一のヘムシール部11a上でノッチ13,13が設けられた側である上記片側とは反対側、すなわち端部シール部3c側へ向いている。先端付近が緩くカーブしたことによって、ノッチ13から第二のヘムシール部11b側へ直線的に延びた部分がなす方向と、先端が向いている方向とのなす角度が95°~175°となっている。
第二の開封誘導線15bは、第二の側面部7bよりも第一のヘムシール部11aに近い位置にまでしか延びておらず、その先端付近で緩くカーブし、その先端は、第一のヘムシール部11a上でノッチ13,13が設けられた側である上記片側とは反対側、すなわち端部シール部3c側へ向いている。先端付近が緩くカーブしたことによって、ノッチ13から第二のヘムシール部11b側へ直線的に延びた部分がなす方向と、先端が向いている方向とのなす角度が95°~135°となっている。この角度は、開封時の引き裂きの誘導のしやすさの観点から、第一の開封誘導線15aにおける角度よりも小さいことが好ましい。
ノッチ13,13は、第一のヘムシール部11aにおいて、第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bと平行でない角度で形成されていることが好ましい。ノッチ13,13は、製造上、開封誘導線15が形成された包装材100(図4参照)を袋状に形成して各ヘムシール部11a,11b,11c,11dを形成した後に、第一のヘムシール部11a上の第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bの位置に設ける。このとき、ノッチ13,13を第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bと平行でない角度で形成すると、ノッチ13,13を形成するための装置での位置合わせの許容度が高まるので好ましい。
第一の側面部7aは、二つのノッチ13,13を起点として第一の側面部7a側へそれぞれ延び第一の側面部7a内において互いに合流している第三の開封誘導線15cを有している。したがって、第一の開封誘導線15a、第三の開封誘導線15c及び第二の開封誘導線15bは、この順に連続してなる一本の折り返し線を構成している(図4参照)。本実施形態では、第三の開封誘導線15cは、折り込み線9aよりも主面5a側の領域に収まるように、側面視U字形に設けられている。
ここで、包装体1Aの構成材料である包装材100は、樹脂フィルムの積層体からなる矩形の樹脂シートである。包装体1Aを形成する前の包装材100は、その全ての周縁領域において、帯状に縁取られたヒートシール予定部3を有している。すなわち、ヒートシール予定部3は、矩形の縁から矩形の内側へ進入した所定の距離を幅として、矩形の全周に延在している。図4では、包装材100のうち、図示左右方向の両端にあって図示上下方向に延在している互いに平行な一対の両端部が互いに合掌状にヒートシールされることで、背貼りシール部3aが形成される。包装材100は、主面5a及び第一の側面部7aとなる部分に跨るようにして一本の開封誘導線15を有している。開封誘導線15は、包装材100を袋状に形成した後、ノッチ13,13が設けられることによって第一の開封誘導線15a、第二の開封誘導線15b及び第三の開封誘導線15cの各部分に分けられる。
包装材100を構成している積層体は、一軸延伸された基材樹脂層と、ヒートシール性樹脂層と、を少なくとも備えている。ヒートシール性樹脂層は、包装体1Aの最内層として積層されている。基材樹脂層とヒートシール性樹脂層との間には、両者を貼合する接着剤や、印刷層を備えていてもよい。他に、ガスバリア層、遮光層、紫外線吸収層等を備えていてもよい。
基材樹脂層は、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムであることが好ましい。基材樹脂層の厚さは、例えば10μm~30μmである。一軸延伸フィルムの一軸延伸の方向は、包装体1Aの背貼りシール部3aの延在方向と一致している。
ヒートシール性樹脂層(シーラント)としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂が最も一般的なものとして用いることができる。ポリエチレン樹脂の中でも、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。本実施形態の包装体1Aの場合には特に、C4(ブテン-1)をコモノマーとしてZiegler-Natta系の触媒を用いて共重合した直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。このポリエチレンは手切れ性が良く、かつ、電子レンジでの加熱時に開封誘導線が部分的に破断して開口し、蒸気抜きとして機能する通蒸口が形成されやすい。ヒートシール性樹脂層は、樹脂を溶融して基材樹脂層に押出して積層してもよいし、フィルムに成形されたものを貼り合せてもよい。
本実施形態において、ヒートシール性樹脂層は、応力-歪み曲線の、弾性変形範囲における直線の傾きとして示されるヤング率(引張弾性率)がJIS K7127に準拠した測定において0.2ギガパスカル(GPa)以上であることが好ましい。このヤング率は0.3ギガパスカル以上であってもよく、0.4ギガパスカル以上であってもよい。ヤング率がこの範囲内にあるとヒートシール性樹脂層が伸びにくく、電子レンジでの加熱時に通蒸口が形成されやすくなる。
ヒートシール性樹脂層の厚さは、例えば10μm~50μmであってもよく、20μm~40μmであってもよい。
また、積層体については、応力-歪み曲線の、弾性変形範囲における直線の傾きとして示されるヤング率(引張弾性率)がJIS K7127に準拠した測定において0.45ギガパスカル(GPa)以上であることが好ましい。この測定では、開封誘導線を形成したサンプルを用意し、これを測定対象として、開封誘導線を跨いだ二か所(後述する切目線として伸びる方向に垂直な方向における二か所)を引っ張る。当該ヤング率の値が0.45ギガパスカル以上であると、電子レンジでの加熱時に、内圧による積層体の伸び(包装体1Aの破裂に耐える程度)と通蒸口の形成のされ具合がバランスしやすい。
開封誘導線15は、基材樹脂層の側から包装材100を貫通しない程度の深さで設けられた切目線である。切れ目の深さは、当該部分を他の部分と比べて脆弱な構造とすることができ、かつ、包装材100を貫通しない程度(いわゆる「ハーフカット」)であればよく、例えば、ヒートシール性樹脂層以外の層が切れているように形成されてもよい。このような切目線は、ダイカッターやロータリーダイカッター等の刃物を用いる方法や、炭酸ガスレーザ等のレーザ加工機を用いる方法によって形成することができる。レーザ加工による場合は、レーザの線幅に基づいて材料が融けることで、幅のある切目線を形成することができる。この材料が融けて形成された切目線の幅は、例えば50~300μm、好ましくは100~250μmである。また、切目線の長さは、10mm~100mmであってもよく、30mm~70mmであってもよい。
包装体1Aは、内部に収容した食品を電子レンジ調理によって加熱し蒸らすことができる。通常、密封された包装体を加熱すると内圧が高まって包装体が破裂するが、本実施形態の包装体1Aでは、内圧が高まって膨らみ、胴部全体に張力が掛かる格好となったときに、引張応力に対して脆弱とされた第一の開封誘導線15a、第二の開封誘導線15b及び第三の開封誘導線15cの少なくとも一つが部分的に破断し、通蒸口が形成される。通蒸口から蒸気が噴出することで、内圧が下がって包装体1Aの破裂が防止されるとともに、内部に充満している蒸気によって食品を蒸らすことができる。
このような電子レンジ調理において、包装体1Aを構成する包装材のヒートシール性樹脂層のヤング率が0.2ギガパスカル(GPa)以上である場合は、通蒸口が適切に形成されやすい。特に、一軸延伸フィルムとしてナイロンフィルムのように吸湿性が高いフィルムを用いた場合でも通蒸口が適切に形成されやすい。
電子レンジ調理後の包装体1Aを開封するには、第一のヘムシール部11aに設けられている二つのノッチ13,13の間の領域をつまみ、ノッチ13,13から切れ込みを入れて引き裂きを開始する。引き裂きは、各開封誘導線15a,15b,15cに沿って進む。第三の開封誘導線15cが全て引き裂かれた時点で、つまんだ部分と第三の開封誘導線15cに囲われた部分とが包装体1A本体から離れて自由に動かすことができるようになる。その後、つまんだ手で、端部シール部3c側へひねる動作をすることで、第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bに沿って開封を進行させることができる。引き裂きが第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bの先端に達した後は、図5に示されているとおり、更にそのまま所望の位置まで引き裂きを進行させることができる。このとき、第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bの先端の向きが、始めの進行方向からカーブして端部シール部3c側へ向かう方向へと変わっているので、引き裂きは端部シール部3c側へ向かって誘導される。このとき、包装材を構成する一軸延伸フィルムの一軸延伸の方向が、背貼りシール部3aの延在方向と一致していることから、引き裂きが端部シール部3c側へ向かって進行しやすくなっている。
包装体1Aを開封すると、上記の開封過程を経ることにより、十分な開口面積を得られる。この開封過程では力の伝達に無理がないので、開封が想定どおりに進行しやすく、開口の大きさも想定どおりのものとなりやすい。また、仮に開封又は引き裂きの勢いが強すぎた場合でも、第二のヘムシール部11bで引き裂きを止めることができる。また、引き裂きが第二のヘムシール部11bに達した際には、第二のヘムシール部11bがその長さ方向に沿ってその後の引き裂きを進行させるガイドとなることができる。
包装体1Aは開封により十分な開口面積が得られるので、内容物である食品17を取り出しやすい。また、開封後の包装体1Aが食器を兼ねることができ、食品17を他の食器に移し替える必要がない。また、第三の開封誘導線15cが折り込み線9aよりも主面5a側に収まるように設けられているので、開封後の形状として、開口部分が上向きになるように包装体1Aを載置したときに、第一の側面部7aが有する幅のうち少なくとも折り込み線9aまでの幅が、載置下面からの高さとして確保できることになる。これによれば、特に内容物に液体が含まれる場合に液体のこぼれを防止でき、食器としての機能を十分に果たすことができる。
以上、本発明の第一の実施形態について説明したが、この第一の実施形態は、種々の変更を加えることができる。例えば、上記実施形態ではノッチ13,13をいずれも端部シール部3b側へ寄った位置に設けているが、第一のヘムシール部11aが延びる方向における中央に近い側のノッチを、その中央に設けてもよく、端部シール部3c側へ寄った位置に設けてもよい。すなわち、ノッチ13,13を、一つがその長さ方向における中央部分に、他の一つが中央部分よりも片側に寄った位置となるように設けてもよいし、第一のヘムシール部11aの長さ方向の中央部分を挟むようにしながらもその中央部分に関して片側にずれるように非対称の位置に設けてもよい。このとき併せて、各開封誘導線15a,15b,15cの位置も変更する。
また、上記実施形態では、第一のヘムシール部11aに加えて第二のヘムシール部11b、第三のヘムシール部11c及び第四のヘムシール部11dも有する態様としているが、第二のヘムシール部11b、第三のヘムシール部11c及び第四のヘムシール部11dの少なくとも一つを有しない態様としてもよい。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態について説明する。図6に示されている第二の実施形態の包装体1Bと第一の実施形態の包装体1Aとが異なる点は、ノッチ13,13及び各開封誘導線15a,15b,15cが形成されている位置と形状、並びに、包装材を構成する一軸延伸フィルムの一軸延伸の方向である。
本発明の第二の実施形態について説明する。図6に示されている第二の実施形態の包装体1Bと第一の実施形態の包装体1Aとが異なる点は、ノッチ13,13及び各開封誘導線15a,15b,15cが形成されている位置と形状、並びに、包装材を構成する一軸延伸フィルムの一軸延伸の方向である。
包装体1Bにおいて、ノッチ13,13は、第一のヘムシール部11aの長さ方向の中央部分を挟むようにして設けられている。そして、両ノッチ13,13のそれぞれを起点として主面5a上へ延びる第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bは、主面5aにおいて互いに遠ざかりながら第二のヘムシール部11b側へ延びている。より具体的には、第一の開封誘導線15aは端部シール部3b側かつ第二のヘムシール部11b側へ延び、第二の開封誘導線15bは端部シール部3c側かつ第二のヘムシール部11b側へ延びており、ノッチ13,13側から見れば、第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bは末広がりの形状となっている。第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bの長さは互いに同一であり、それらの先端の位置は、第二のヘムシール部11b側よりも第一のヘムシール部11a側の近い位置にとどまっている。
包装体1Bにおいて、包装材を構成する一軸延伸フィルムの一軸延伸の方向は、端部シール部3b,3cが延びる方向と一致している。すなわち、第一の実施形態の包装体1Aでの延伸方向とは直交する方向にあたる。
包装体1Bを開封すると、図7に示されているとおり、第一の開封誘導線15a及び第二の開封誘導線15bは同時進行で引き裂きが進む。そして、裂け目が両端部に到達した後は、その後の開封は第二のヘムシール部11bの方向へ向かって直進する。
以上、本発明の第一の実施形態について説明したが、この第一の実施形態は、種々の変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では開封誘導線の形状を三つの部位からなる連続線で構成したものとしたが、連続線のみならず破線、点線、又はこれらの組み合わせからなるものとしてもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
基材樹脂層として一軸延伸されたナイロンフィルム(商品名「ユニアスロン TB-1000」、出光ユニテック株式会社製、厚さ15μm)を、ヒートシール性樹脂層として直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(商品名「KF101」、スカイフィルム株式会社製、厚さ40μm、ヤング率0.40GPa)を積層してなる包装材(25cm×38cm)を使用した。この包装材に対して、一軸延伸ナイロンフィルムの側から炭酸ガスレーザを照射(出力25W、スキャン速度800mm/秒)し、ヒートシール性樹脂層を貫通しない開封誘導線を図8(A)に示した形状となるように形成した。このとき、ナイロンフィルムの延伸方向が背貼りシール部が延びる方向となるようにした。
基材樹脂層として一軸延伸されたナイロンフィルム(商品名「ユニアスロン TB-1000」、出光ユニテック株式会社製、厚さ15μm)を、ヒートシール性樹脂層として直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(商品名「KF101」、スカイフィルム株式会社製、厚さ40μm、ヤング率0.40GPa)を積層してなる包装材(25cm×38cm)を使用した。この包装材に対して、一軸延伸ナイロンフィルムの側から炭酸ガスレーザを照射(出力25W、スキャン速度800mm/秒)し、ヒートシール性樹脂層を貫通しない開封誘導線を図8(A)に示した形状となるように形成した。このとき、ナイロンフィルムの延伸方向が背貼りシール部が延びる方向となるようにした。
包装材の周囲部分(片側の端部シール部を除く)をヒートシールし、更に、主面と側面部との間、及び、裏面と側面部との間の計四か所の折り目部分をヘムシールした。このとき、第一のヘムシール部に相当する部分のヘムシール幅を15mmとし、他の部分のヘムシール幅を5mmとした。内部に20mLの水を入れ、残りの端部シール部をヒートシールして、外形が図1に示した形状である包装体とした。第一のヘムシール幅に相当する部分にノッチを設けた。この包装体を、電子レンジで600Wで3分加熱後、開封試験をした。
<実施例2>
第一のヘムシール部の幅を他のヘムシール部の幅と同一にしたこと以外は実施例1と同様にした(図8(B))。
第一のヘムシール部の幅を他のヘムシール部の幅と同一にしたこと以外は実施例1と同様にした(図8(B))。
<実施例3>
開封誘導線の形状を図8(C)のように変更し、かつ、ナイロンフィルムの延伸方向が背貼りシール部が延びる方向に直交するように調整したこと以外は実施例1と同様にした。
開封誘導線の形状を図8(C)のように変更し、かつ、ナイロンフィルムの延伸方向が背貼りシール部が延びる方向に直交するように調整したこと以外は実施例1と同様にした。
<実施例4>
側面部の開封誘導線が側面部の折り込み線よりも底面側にも入り込む程度に調整したこと以外は実施例1と同様にした(図8(D))。
側面部の開封誘導線が側面部の折り込み線よりも底面側にも入り込む程度に調整したこと以外は実施例1と同様にした(図8(D))。
<比較例1>
ノッチを設けなかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(E))。
ノッチを設けなかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(E))。
<比較例2>
第二の開封誘導線を設けたかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(F))。
第二の開封誘導線を設けたかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(F))。
<比較例3>
ヘムシールをしなかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(G))。
ヘムシールをしなかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(G))。
<比較例4>
第1のヘムシール部を設けなかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(H))。
第1のヘムシール部を設けなかったこと以外は実施例1と同様にした(図8(H))。
各試験の評価方法は以下のとおりとした。
・「開封性」は、開封開始時点と、その後の開封誘導に分けて評価した。開封開始時点について、ノッチからの開封開始が極めて良好であったものを「◎」、良好であったものを「○」、うまく開封できなかったものを「×」とした。開封誘導について、開封誘導線に沿ってうまく開封できたものを「○」、開封誘導線に沿った開封ができなかったものを「×」とした。
・「開封幅」は、主面の50%以上の面積を開封できたものを「○」、開封面積が50%未満又は開封できなかったものを「×」とした。
・「内容物のこぼれ防止」は、開封した際に、封入した水がこぼれなかったものを「○」、こぼれたものを「×」とした。
・「開封性」は、開封開始時点と、その後の開封誘導に分けて評価した。開封開始時点について、ノッチからの開封開始が極めて良好であったものを「◎」、良好であったものを「○」、うまく開封できなかったものを「×」とした。開封誘導について、開封誘導線に沿ってうまく開封できたものを「○」、開封誘導線に沿った開封ができなかったものを「×」とした。
・「開封幅」は、主面の50%以上の面積を開封できたものを「○」、開封面積が50%未満又は開封できなかったものを「×」とした。
・「内容物のこぼれ防止」は、開封した際に、封入した水がこぼれなかったものを「○」、こぼれたものを「×」とした。
結果を表1に示した。表1では、開封時に上側となる面を「天面」、下側となる面を「底面」と呼んでいる。また、第一のヘムシール部を「ノッチ側のヘムシール」と呼んでいる。また、「ノッチ側のヘムシール部の幅」の項目では、第一のヘムシール部に相当する部分のヘムシール幅が15mmである場合は「大」とし、5mmである場合を「小」とした。
試験結果として、実施例1~4の包装体では、開封開始、開封誘導、開封幅のいずれもが良好であった。実施例4は側面部の開口が深く、水がこぼれやすかった。比較例1~4では開封開始又は開封幅のいずれかが不適であった。
本発明は、電子レンジ調理用の包装体に利用することができる。
1A,1B…ガゼット包装体、3…ヒートシール予定部、3a…背貼りシール部、3b,3c…端部シール部、5a…主面(主面部)、5b…裏面、7a…第一の側面部、7b…第二の側面部、9a,9b…折り込み線、11a…第一のヘムシール部、11b…第二のヘムシール部、11c…第三のヘムシール部、11d…第四のヘムシール部、13…ノッチ(開封開始部)、15…開封誘導線、15a…第一の開封誘導線、15b…第二の開封誘導線、15c…第三の開封誘導線、17…食品、100‥包装材。
Claims (8)
- 一軸延伸された基材樹脂層と、ヒートシール性樹脂層とが積層された包装材がヒートシールされて形成され、
主面部と、前記主面に連設され内側への折り込み線を有する第一の側面部と、前記主面の前記第一の側面部とは反対側に連設され内側への折り込み線を有する第二の側面部と、を備えるガゼット包装体であって、
前記主面部と前記第一の側面部との境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされた第一のヘムシール部とされており、
前記第一のヘムシール部には、その長さ方向における位置が互いに異なる二つの開封開始部が、その長さ方向の中央部分よりも片側に寄った位置に設けられており、又は、その長さ方向の中央部分を挟むようにしながらも前記中央部分に関して片側にずれるように非対称の位置に設けられており、又は、一つがその長さ方向における中央部分に、他の一つが中央部分よりも片側に寄った位置に設けられており、
前記主面部は、前記二つの開封開始部のうち、前記第一のヘムシール部の長さ方向のうち端に近い側の開封開始部を起点として前記主面部上へ延びる第一の開封誘導線と、前記第一のヘムシール部の長さ方向のうち中央に近い側の開封開始部を起点として前記主面部上へ延びる第二の開封誘導線と、を有し、
前記第一の側面部は、前記二つの開封開始部を起点として前記第一の側面部側へそれぞれ延び前記第一の側面部において互いに合流している第三の開封誘導線を有し、
前記第一の開封誘導線は、先端が前記第一のヘムシール部よりも前記第二の側面部に近い位置に延びており、
前記第二の開封誘導線は、先端が前記第二の側面部よりも前記第一のヘムシール部に近い位置に延びており、
前記第一の開封誘導線及び前記第二の開封誘導線は、いずれも先端が前記第一のヘムシール部の長さ方向における前記片側とは反対側へ向いている、ガゼット包装体。 - 一軸延伸された基材樹脂層と、ヒートシール性樹脂層とが積層された包装材がヒートシールされて形成され、
主面部と、前記主面に連設され内側への折り込み線を有する第一の側面部と、前記主面の前記第一の側面部とは反対側に連設され内側への折り込み線を有する第二の側面部と、を備えるガゼット包装体であって、
前記主面部と前記第一の側面部との境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされた第一のヘムシール部とされており、
前記第一のヘムシール部には、その長さ方向における位置が互いに異なる二つの開封開始部が、その長さ方向の中央部分を挟むようにして設けられており、
前記主面部は、前記二つの開封開始部のうち、いずれか一方の開封開始部を起点として前記主面部上へ延びる第一の開封誘導線と、他方の開封開始部を起点として前記主面部上へ延びる第二の開封誘導線と、を有し、
前記第一の側面部は、前記二つの開封開始部を起点として前記第一の側面部側へそれぞれ延び前記第一の側面部において互いに合流している第三の開封誘導線を有し、
前記第一の開封誘導線及び前記第二の開封誘導線は、前記主面部において互いに遠ざかりながら前記第二の側面部側へ延びている、ガゼット包装体。 - 前記主面部と前記第二の側面部との境界は、その折り目辺に当たる部分がヘムシールされた第二のヘムシール部とされている、請求項1又は2記載のガゼット包装体。
- 前記第三の開封誘導線は、前記折り込み線よりも前記主面部側に収まるように設けられている、請求項1又は2記載のガゼット包装体。
- 前記第一のヘムシール部は、ヘムシール幅が3mm~20mmである、請求項1又は2記載のガゼット包装体。
- 前記第一の開封誘導線、前記第二の開封誘導線、及び、前記第三の開封誘導線の少なくとも一つは、前記包装材を貫通しない程度の深さで設けられた切目線である、請求項1又は2記載のガゼット包装体。
- 前記第一の開封誘導線、前記第二の開封誘導線、及び、前記第三の開封誘導線の少なくとも一つは、レーザ加工によって形成された連続線、破線、点線、又はこれらの組み合わせからなる、請求項1又は2記載のガゼット包装体。
- 前記二つの開封開始部は、前記第一の開封誘導線及び前記第二の開封誘導線と平行でない角度で形成されたノッチである、請求項1又は2記載のガゼット包装体。
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