JP2023175537A - 乗用型作業車両 - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

【課題】走行車体に搭載したエンジンの駆動力で走行し、苗植付部を装着した乗用型苗移植機がある。作業負荷が増加するとエンジンがオーバーヒートする恐れがある。そこで、エンジンのオーバーヒートを簡潔な構成で解消して適切な作業が行える乗用型作業車両を提供する。【解決手段】エンジン14の近くにラジエータ冷却ファン38aを装備したラジエータ38を設けた走行車体2に作業部4を設けた乗用型作業車両において、エンジン14とラジエータ38の間に配置したエンジンオイル冷却用の配管部40を有するオイルクーラー39を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、走行車体に苗植付部等の作業部を装着した乗用型作業車両に関する。
走行車体に搭載したエンジンの駆動力で走行し、苗植付部を装着した乗用型苗移植機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-036919号公報
作業負荷が増加するとエンジンがオーバーヒートする恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジンのオーバーヒートを簡潔な構成で解消して適切な作業が行える乗用型作業車両を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、エンジン14の近くにラジエータ冷却ファン38aを装備したラジエータ38を設けた走行車体2に作業部4を設けた乗用型作業車両において、エンジン14とラジエータ38の間に配置したエンジンオイル冷却用の配管部40を有するオイルクーラー39を設けた乗用型作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、エンジン14とラジエータ38の間に配置したエンジンオイル冷却用の配管部40を有するオイルクーラー39を設けたので、簡潔な構成でエンジンオイル温度の異常上昇を抑えてエンジン14のオーバーヒートを適切に防止することができる。
請求項2記載の発明は、配管部40をラジエータ38に沿う蛇行経路とした請求項1に記載の乗用型作業車両である。
請求項3記載の発明は、オイルクーラー39にエンジン14のエンジンオイルを取り出して配管部40に流出し、配管部40から流入したエンジンオイルをエンジン14に戻すオイルクーラー基部41を設けた請求項1または請求項2に記載の乗用型作業車両である。
請求項4記載の発明は、オイルクーラー基部41を隔壁41aにて2室構成とし、1室にエンジン14のエンジンオイルを取り出して配管部40に流出し、他室に配管部40からエンジンオイルが流入してエンジン14に戻る請求項3に記載の乗用型作業車両である。
請求項5記載の発明は、オイルクーラー基部41にオイルフィルター42を設け、配管部40を流れるエンジンオイルをオイルフィルター42にて濾過してエンジン14に戻す請求項3に記載の乗用型作業車両である。
請求項6記載の発明は、オイルクーラー基部41にオイルフィルター42を設け、配管部40を流れるエンジンオイルをオイルフィルター42にて濾過してエンジン14に戻す請求項4に記載の乗用型作業車両である。
本発明の実施形態にかかる乗用型田植機の側面図である。 同乗用型田植機の要部の側面図である。 同要部の正面図である。 同要部の作用説明用の側断面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部の作用説明用の側断面図である。 本発明の他の実施形態を示すモニタ50の作用説明用の平面図である。 本発明の他の実施形態を示すモニタ50の作用説明用の平面図である。 本発明の他の実施形態を示す制御フロー図である。 本発明の他の実施形態を示す制御フロー図である。 本発明の他の実施形態を示す作用説明用の背面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の乗用型作業車両の一例である乗用型田植機1の側面図である。この乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して作業部としての苗植付部4が昇降可能に装着されている。なお、乗用型田植機1の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
<走行車体2>
図1に示すように、走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪7,7及び左右一対の後輪8,8を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース9が配置され、そのミッションケース9の左右側方に前輪ファイナルケース10,10が設けられ、該左右前輪ファイナルケース10,10の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪7,7が各々取り付けられている。
ミッションケース9の背面部にメインフレーム11の前端部が固着されており、そのメインフレーム11の後端部に左右サスペンションを介して左右後輪ギヤケース12,12が各々独立して上下動自在に支持され、その後輪ギヤケース12,12から外向きに突出する後輪車軸13,13に後輪8,8が取り付けられている。
エンジン14はメインフレーム11の上に搭載されており、該エンジン14の回転動力が、ベルト伝動装置15a及びHST15bを介してミッションケース9に伝達される。
ミッションケース9に伝達された回転動力は、該ミッションケース9内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。
そして、走行動力は、一部が左右前輪ファイナルケース10,10に伝達されて左右前輪7,7を駆動すると共に、残りが左右後輪駆動軸を介して左右後輪ギヤケース12,12に伝達されて左右後輪8,8を駆動する。
また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケースに伝達され、それから植付伝動軸によって苗植付部4へ伝動される。
エンジン14の上部はエンジンカバー16で覆われており、その上に座席17が設置されている。
座席17の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー18があり、その上方に前輪7,7を操向操作するハンドル19が設けられている。
エンジンカバー16及びフロントカバー18の下端左右両側は水平状のフロアステップ20になっている。フロアステップ20は一部格子状になっており、該フロアステップ20を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ20上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ21となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク22aと左右一対の下リンク22b,22bを備えている。
これらリンク22a,22b,22bは、その基部側がメインフレーム11の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム23に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク24が連結されている。
そして、縦リンク24の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸25が挿入連結され、連結軸25を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
リンクベースフレーム23と縦リンク24との間に昇降油圧シリンダ26が設けられており、該昇降油圧シリンダ26を油圧で伸縮させることにより、昇降リンク装置3が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
<苗植付部4>
図1に示すように、苗植付部4は8条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース27、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口28aに供給するとともに横一列分の苗を全て各苗取出口28aに供給する苗送りベルトにより苗を下方に移送する苗載台28、苗取出口28aに供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置29を備えている。
苗植付部4の下部には中央にセンター整地フロート30、その左右両側にサイド整地フロート31,31がそれぞれ設けられている。
これら整地フロート30,31,31を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、整地フロート30,31,31が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置29により苗が植付けられる。
各整地フロート30,31,31は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンター整地フロート30の前部の上下動が迎角制御センサにより検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ26を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
<エンジン14>
次に、図2~図5に基づいて、エンジン14周辺の機器について説明する。
エンジン14は、ラジエータ38を装備した水冷式ディーゼルエンジンであり、エンジン本体部がメインフレーム11上に搭載されエンジンカバー16内に収められている。なお、水冷式ガソリンエンジンでも良いことは謂うまでもない。
ラジエータ38は、エンジン14の後方に配置されている。また、ラジエータ38のラジエータ冷却ファン38aは、ラジエータ38の後側に設けられ、冷却風を後方に排出する。
エンジン14とラジエータ38の間には、配管タイプのオイルクーラー39のエンジンオイル冷却用の配管部40が設けられている。
オイルクーラー39は、2室構成のオイルクーラー基部41と上記配管部40とオイルフィルター42にて構成される。
オイルクーラー基部41は、隔壁41aにて下部室41bと上部室41cが構成され、中央に隔壁41aから下部室41b下端まで延びる円筒部41dが設けられている。
そして、オイルクーラー基部41は、下部室41b下端全周をエンジン14側壁に接当させて、円筒部41d内に固定部材41eを上方から挿通して、該固定部材41eの鍔部41fを隔壁41aに接当させ、円筒状の固定部材41e先端部の螺子部をエンジン14側壁の螺子穴に螺着して固定している。なお、下部室41b下端全周とエンジン14側壁間には、オイル漏れ防止用のオイルシール41gが設けられている。
また、下部室41bは、エンジン14のエンジンオイル排出口14aと連通し、円筒状の固定部材41e下端は、エンジン14のエンジンオイル戻り口14bと連通している。
オイルフィルター42は、オイルクーラー基部41の上端部に密着固定され、オイルクーラー基部41の上部室41cのエンジンオイルを濾過して矢印(イ)に示すように円筒状の固定部材41e内を通過してエンジンオイル戻り口14bからエンジン14に戻す。
配管部40は、オイル取り出し口40a及びオイル戻し口40bを下部室41bに連結している。
そして、図3に示すように、配管部40は、ラジエータ38前方の略全面に位置するように上下に往復する蛇行経路となっており、配管部40内を流れるエンジンオイルがラジエータ冷却ファン38aの冷却風にて冷やされる。
従って、エンジン14の高温になったエンジンオイルは、エンジン14のエンジンオイル排出口14aからオイルクーラー基部41の下部室41b内に流入し、下部室41からオイル取り出し口40aにて配管部40を流れ、オイル戻し口40bにてオイルクーラー基部41の上部室41cに流れ、上部室41cからオイルフィルター42にてエンジンオイルが濾過されて矢印(イ)に示すように円筒状の固定部材41e内を通過してエンジンオイル戻り口14bからエンジン14に戻る。
そして、エンジンオイルは、配管部40内を流れる間にラジエータ冷却ファン38aの冷却風にて冷やされてエンジン14に戻り、エンジンオイル温度の異常上昇を抑えてエンジン14のオーバーヒートが適切に防止される。
また、配管タイプのオイルクーラー39は、エンジン14とラジエータ38の間に配管部40を配設するので、狭いスペースを有効利用して設けることができ、また、既存の型式でも容易に装着してオイルクーラー使用にできる。
また、オイルクーラー基部41をエンジン14側壁に固定する固定部材41eは、円筒状でエンジンオイルをオイルクーラー39からエンジン14に戻す油路を兼用しているので、構成が簡潔で安価に生産できる。
図5は、エンジンカバー16内面に水貯留部16aを設けた例を示す。
水貯留部16aは、オイルクーラー39の配管部40の上方位置に位置し、その底部に水滴下孔16bを設けている。なお、水貯留部16aの上面には、水供給口を設け、蓋体で開閉可能である。
従って、水貯留部16aの水滴下孔16bから水がオイルクーラー39の配管部40に滴下してエンジンオイルの冷却効果を助長することができる。
また、水滴下孔16bに電磁ソレノイドにて切替えられる開閉バルブを設けて、エンジン14に設けたエンジンオイルの温度センサが所定以上の高温になると制御装置にて開閉バルブを開いて水滴下孔16bから水がオイルクーラー39の配管部40に滴下される構成にすると効率的である。
また、フロアステップ20に予備苗を載置して作業を行う場合があるが、大量の予備苗を載置すると積載オーバーになってエンジン14に高負荷がかかりオーバーヒートの要因となると共に、フロアステップ20一面に予備苗を載置すると格子状のフロアを塞いでしまってエンジン14の排熱がうまく外気に放出できずエンジン14のオーバーヒートの要因となる。
そこで、フロアステップ20の下方にフロアステップ20の重量を検出する重量センサを設けて、該重量センサが所定以上の重量を検出した場合には、制御装置はフロアステップ20上に大量の予備苗が積載されていると判断して、上記の水滴下孔16bの開閉バルブを所定時間間隔で開いて水滴下孔16bから水がオイルクーラー39の配管部40に滴下されるようにするとエンジン14のオーバーヒートが適切に防止できる。
また、重量センサが検出する重量に応じて、水滴下孔16bの開閉バルブを開く時間間隔を変更すれば更に良い。即ち、重量センサが検出する重量が重いほど積載予備苗が多いので、水滴下孔16bの開閉バルブを開く時間間隔を短くする。
なお、重量センサが所定以上の重量を検出した場合には、走行車体2のHST15bの油量開度を設定以下としエンジン14の回転数を設定以上に上昇させて駆動トルクを向上させる。
また、田植作業をする圃場と乗用型田植機1に積載している予備苗が無くなった場合に、乗用型田植機1が圃場を出て予備苗を補充する予備苗供給箇所(育苗施設)に行き、予備苗供給箇所(育苗施設)で予備苗を補充して積載して圃場に戻って田植作業を継続する形態の田植作業を行う場合がある。
上記の作業形態において、予備苗供給箇所(育苗施設)で予備苗を補充して積載して圃場に戻る過程で、予備苗供給箇所(育苗施設)から所定時間または所定距離進んだ時点で、制御装置は上記の水滴下孔16bの開閉バルブを開いて水滴下孔16bから水がオイルクーラー39の配管部40に滴下されるようにしても良い。
なお、乗用型田植機1の移動は、制御装置が圃場及び予備苗供給箇所(育苗施設)の記録された地図データに基づいて搭載しているGPSにて随時把握しており、圃場の出入口と予備苗供給箇所(育苗施設)の間を自立走行で往復移動する。
また、田植作業走行中に所定速度以上で植付作業が行われている場合、制御装置は上記の水滴下孔16bの開閉バルブを一定の時間間隔で開いて水滴下孔16bから水がオイルクーラー39の配管部40に滴下されるようにする。
<別実施形態>
(1)図6~図8は、乗用型田植機1が自律直進する実施形態を示す。
即ち、走行車体2前部の左右中央上部にGPSを装備し、フロントカバー18内に制御装置を設け、ハンドル19下方の操作パネルには自立直進切替えスイッチとモニタ50が設けられている。
制御装置は、GPSの受信データから機体の現在位置を算出して記録されている圃場の地図データ上に機体の現在位置を追記してモニタ50に表示し、ハンドル19のパワーステアリングを自動操作して左右前輪7,7を操向操作する。
次に、自律直進の制御手段について説明する。
図6に示すように、先ず、乗用型田植機1を圃場の一側端の植付開始位置に配置し、圃場外にいる作業者が乗用型田植機1の制御装置と相互通信できる通信装置とGPS付のタブレット60を持って、該圃場の一側端の植付開始位置に配置された乗用型田植機1前方の圃場の他端側に位置する。
すると、制御装置は、乗用型田植機1のGPSとタブレット60のGPSから両位置を算出して両位置を接続する直線L1を乗用型田植機1のモニタ50及びタブレット60のモニタに表示する。
乗用型田植機1のモニタ50またはタブレット60では、該直線L1を2つの修正スイッチ61a,61bにて適宜位置補正でき、作業者が決定した位置で設定スイッチを押すことにより自律直進の基準線L1として設定し、該基準線L1と平行に次工程以降の進行線L2~L6を自動設定する。
そして、乗用型田植機1の座席17に着座している操縦者が自立直進切替えスイッチを押すと、機体は基準線L1に沿って自律直進する。即ち、乗用型田植機1のGPSの受信データから機体の現在位置を算出しながらハンドル19のパワーステアリングを自動操作して機体が基準線L1に沿って自律直進する。
なお、上記の自律直進中は、乗用型田植機1の操作パネルの制御表示灯が緑色に点灯または点滅し、操縦者は自律直進中であることが認識できる。
そして、圃場の他端側に達すると操縦者が機体を操作して旋回し(旋回操作で自律直進制御は停止し、操作パネルの制御表示灯が赤色に点灯または点滅し操縦者は自律直進が解除されていることが認識できる。)、再び、自立直進切替えスイッチを押すと、機体は進行線L2に沿って自律直進する。以降、旋回操作後に自立直進切替えスイッチを押すと、機体は進行線L3、L4、L5、L6に沿って自律直進する。
そして、田植作業中に苗、肥料または燃料等の資材が減少した場合や肥料詰まり等の異常状態になった場合には、各資材の減少検出センサの資材の減少検出や異常検出センサの各部の異常検出にてモニタ50に資材減少の警告や機体異常の警告を表示すると共に、音声警報で操縦者に報知する。
操縦者は、該警告や警報により資材減少や機体異常を認識して、自立直進切替えスイッチを押すと、自律直進は解除される。
そして、自立直進中で資材減少の警告や機体異常の警告が出ている時に、自立直進切替えスイッチが押されて自律直進が解除されると、制御装置は補助作業モードになり、作業部の駆動を停止して苗植付部4を上昇し、補給点検位置に自動走行する。
図7に示すように、補給点検位置は、圃場外にいる作業者が持っているタブレット60の位置である。
そして、制御装置は、自立直進切替えスイッチが押されて自律直進が解除された乗用型田植機1の位置Xとタブレット60のGPSの位置を乗用型田植機1が往復移動する補給点検経路L7を算出して、乗用型田植機1が該補給点検経路L7に沿って補給点検位置まで移動し停車する。
補給点検位置にて乗用型田植機1への資材供給や異常部の補修等をおこなった後に、自立直進切替えスイッチを押すと、乗用型田植機1は補給点検経路L7に沿って位置Xまで戻り機体を田植作業の進行方向に向けて停止する。なお、位置Xよりも進行方向の後方位置に停止し、未植付け箇所がなくなるように多少重複植えとなるようにしても良い。
そして、操縦者は、田植作業を再開し自立直進切替えスイッチを押すと、進行線L4に沿って自律直進して田植作業を続行する。なお、位置Xから田植作業を再開する場合には、機体の進行を停止させた状態で1株植えた後に進行するようにすると、欠株が確実に防止できる。
また、補給点検経路L7で自動走行中にハンドル19を所定角以上操作すると、制御装置は、苗植付部4を下降させてセンター整地フロート30やサイド整地フロート31,31を接地させて圃場を整地しながら走行する。これは、補給点検経路L7において後進した場合等に圃場がみだれるので、圃場を整地するためである。なお、苗植付装置29の植付爪が下降位置にある場合には、圃場を乱すので、ハンドル19を所定角以上操作しても苗植付部4を下降させない。
また、補給点検経路L7において補給点検位置から位置Xに戻る自動走行中に資材の補給忘れ等に気付いた場合、自立直進切替えスイッチを押すと、制御装置は、補給点検経路L7に沿って自動的に乗用型田植機1を補給点検位置に引き返すように制御する。
なお、図8は制御フロー図であり、該制御フロー図に示すように制御する。
(2)図9は、苗植付部4のローリング補正量によって、乗用型田植機1の自律直進制御を補正する制御フロー図である。
即ち、図10に示すように、苗植付部4は、走行車体2に対して縦リンク24の連結軸25にてローリング自在に連結されており、圃場の耕盤が左右に傾斜していて走行車体2が左右に傾斜しても苗植付部4が圃場面に水平に接地する構成となっている。
そして、圃場の耕盤が左右に傾斜していて走行車体2が左右に傾斜している場合、走行車体2のGPSは、苗植付部4の左右中心線に対して距離Dだけ偏倚した位置にある。
そこで、縦リンク24にポテンショメータを設けて苗植付部4のローリング作動角度を検出する。そして、制御装置は。該検出したローリング作動角度からGPSの偏倚距離Dの方向と距離を算出し、該偏倚距離Dだけ補正して機体が基準線L1及び進行線L3、L4、L5、L6に沿って進行するように操向制御する(自動操舵する)。なお、制御手段は、図9の制御フロー図のとおりである。
2 走行車体
4 作業部(苗植付部)
14 エンジン
38 ラジエータ
38a ラジエータ冷却ファン
39 オイルクーラー
40 配管部
41 オイルクーラー基部
41a 隔壁
42 オイルフィルター

Claims (6)

  1. エンジン(14)の近くにラジエータ冷却ファン(38a)を装備したラジエータ(38)を設けた走行車体(2)に作業部(4)を設けた乗用型作業車両において、エンジン(14)とラジエータ(38)の間に配置したエンジンオイル冷却用の配管部(40)を有するオイルクーラー(39)を設けたことを特徴とする乗用型作業車両。
  2. 配管部(40)をラジエータ(38)に沿う蛇行経路としたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型作業車両。
  3. オイルクーラー(39)にエンジン(14)のエンジンオイルを取り出して配管部(40)に流出し、配管部(40)から流入したエンジンオイルをエンジン(14)に戻すオイルクーラー基部(41)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗用型作業車両。
  4. オイルクーラー基部(41)を隔壁(41a)にて2室構成とし、1室にエンジン(14)のエンジンオイルを取り出して配管部(40)に流出し、他室に配管部(40)からエンジンオイルが流入してエンジン(14)に戻ることを特徴とする請求項3に記載の乗用型作業車両。
  5. オイルクーラー基部(41)にオイルフィルター(42)を設け、配管部(40)を流れるエンジンオイルをオイルフィルター(42)にて濾過してエンジン(14)に戻すことを特徴とする請求項3に記載の乗用型作業車両。
  6. オイルクーラー基部(41)にオイルフィルター(42)を設け、配管部(40)を流れるエンジンオイルをオイルフィルター(42)にて濾過してエンジン(14)に戻すことを特徴とする請求項4に記載の乗用型作業車両。
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