JP2023173570A - 駆動用バッテリの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐荷重強度を高めつつ軽量化できる駆動用バッテリの支持装置を提供する。【解決手段】電動車両に搭載される駆動用バッテリ4の支持装置であって、バッテリ前縁部を覆う断面コ字状の前ブラケット7Fと、バッテリ後縁部を覆う断面コ字状の後ろブラケット7Rと、バッテリ右側縁部を覆う断面コ字状の右ブラケット8Rと、バッテリ左側縁部を覆う断面コ字状の左ブラケット8Lと、を備えたバッテリ側ブラケット5と、前ブラケット7F及び右ブラケット8R、前ブラケット7F及び左ブラケット8L、後ろブラケット7R及び右ブラケット8R、後ろブラケット7R及び左ブラケット8Lの各交差部の夫々に連結され、バッテリ側ブラケット5を介して駆動用バッテリ4を電動車両に連結するそれぞれの連結ブラケット6と、を有し、右ブラケット8R又は左ブラケット8Lの上面部82における台形形状の特定領域A内に、軽量化孔84が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等の大型の電動車両に用いて好適の駆動用バッテリの支持装置に関するものである。
従来、環境への負荷を低減する観点から、乗用車等の小型車両において、駆動用バッテリの電力をモータに供給することで走行する電気自動車やハイブリッド自動車や燃料電池車等の電動車両の開発が進んでいる。さらに、近年では、トラック等の大型車両の分野においても、電動車両の開発が行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2016-113063号公報
ところで、乗用車等の小型車両の場合、駆動用バッテリは、車体の内部に搭載されることを前提としており、車両の衝突による衝撃荷重が駆動用バッテリに直接印加されないため、駆動用バッテリの筐体の耐荷重強度が比較的低く設定することが可能である。
これに対して、トラック等の大型車両の場合、ラダーフレームの下方に駆動用バッテリが露出して配置されることがあり、駆動用バッテリの大きさによっては、駆動用バッテリがラダーフレームのサイドレールよりも車幅方向外側まで配置されることがある。この場合、車両側面に乗用車が衝突すると、駆動用バッテリに高い衝撃荷重が印加されうる。
なお、駆動用バッテリがラダーフレームのサイドレールよりも車幅方向外側まで配置されない場合でも、ラダーフレームの下方に駆動用バッテリが露出している場合は、車両側面に乗用車などが衝突しサイドレール下方から駆動用バッテリに高い衝撃荷重が印加されうることも考えられる。
さらに、車両の前面衝突や後面衝突の場合においても、他部品との関係などで駆動用バッテリに高い衝撃荷重が印加されうる。仮に、乗用車で用いられるような筐体の耐荷重強度が比較的低く設定された駆動用バッテリがトラック等の車両に用いられた場合は、衝突時の衝撃荷重に駆動用バッテリの筐体が耐えられないことが想定される。
そこで、駆動用バッテリを支持する支持装置に高い耐荷重強度が要求される。
一方で、駆動用バッテリの充電容量に対して電動車両が走行できる距離は、車両重量が大きく関係する。そのため、駆動用バッテリの支持装置にも軽量化が求められる。この場合、軽量化孔により軽量化することが考えられるが、この軽量化孔は耐荷重強度を十分に考慮し設ける必要がある。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、耐荷重強度を高めつつ、軽量化孔により軽量化することができる駆動用バッテリの支持装置を提供することを1つの目的とする。
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
(1)本適用例に係る駆動用バッテリの支持装置は、電動車両に搭載される駆動用バッテリの支持装置であって、前記駆動用バッテリの前縁部を覆う断面コ字状の前ブラケットと、前記駆動用バッテリの後縁部を覆う断面コ字状の後ろブラケットと、前記駆動用バッテリの右側縁部を覆う断面コ字状の右ブラケットと、前記駆動用バッテリの左側縁部を覆う断面コ字状の左ブラケットと、を備え、前記駆動用バッテリに取り付けられるバッテリ側ブラケットと、前記前ブラケット及び前記右ブラケットの交差部、前記前ブラケット及び前記左ブラケットの交差部、前記後ろブラケット及び前記右ブラケットの交差部、前記後ろブラケット及び前記左ブラケットの交差部の夫々に連結され、前記バッテリ側ブラケットを介して前記駆動用バッテリを前記電動車両に連結するそれぞれの連結ブラケットと、を有し、前記右ブラケット及び前記左ブラケットのうちの少なくとも一方の側縁部ブラケットにおける、上面部及び下面部の少なくとも一方の面部には、前記連結ブラケットが連結される連結部に挟まれた長手方向中間部の領域であって、前記駆動用バッテリ方向に上底が向く台形形状の特定領域内に、単数または複数の軽量化孔が形成されていることを特徴としている。
本適用例によれば、右ブラケット又は左ブラケットの上面部又は下面部の台形形状の特定領域内に、軽量化孔が形成されており、かかる特定領域内は大きな耐荷重強度が要求されないので、右ブラケット又は左ブラケットに要求される耐荷重強度を確保しつつ、これらのブラケットを軽量化し、支持装置を軽量化することができる。
(2)本適用例において、前記特定領域の台形の下底の両端は、前記交差部においてブラケット同士が重なる領域の車幅方向外側の境界部分に対応していることが好ましい。
このように特定領域を設定することにより、要求される耐荷重強度をより一層確保しながら、支持装置を軽量化することができる。
(3)本適用例において、前記電動車両は左右一対のサイドレールを備えたトラックであって、前記駆動用バッテリは前記連結ブラケットを介して前記一対のサイドレールに連結されることが好ましい。
このような構成により、電動車両が衝突(側面衝突、前面衝突、或いは後面衝突)した場合の衝撃は、サイドレールに受け止められて、駆動用バッテリの損傷を抑制することができる。
(4)本適用例において、前記軽量化孔は、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として形成されていることが好ましい。
このような構成により、支持装置への車両部品(小物部品)の取付や配線の固定等を容易に行うことができるようになる。
(5)本適用例において、前記側縁部ブラケットのウェブ部の前記長手方向中間部の領域には、作業用の開口部が形成され、前記開口部には蓋が装着されていることが好ましい。
このように、作業用の開口部が形成されることで、開口部を通じて駆動用バッテリパックにアクセスすることができ、駆動用バッテリの点検や清掃を行うことができるようになる。しかも、ウェブ部の長手方向中間部の領域は、耐荷重強度が大きく要求されない領域なので、耐荷重強度を確保しつつ、開口部を形成することができる。
また、開口部に蓋が装着されることで、内部の駆動用バッテリを保護することができる。
(6)本適用例において、前記側縁部ブラケットのウェブ部の前記長手方向中間部の領域には、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として機能する軽量化孔が形成されていることが好ましい。
このような構成により、支持装置への車両部品(小物部品)の取付や配線の固定等を容易に行うことができるようになる。
本件によれば、駆動用バッテリの支持装置を、耐荷重強度を高めつつ、軽量化孔の形成により軽量化することができる。
実施形態に係る駆動用バッテリの支持装置の構造を説明するためのブラケットを分解して示す斜視図である。 図1に示す駆動用バッテリの支持装置のブラケットの組み付け過程を示す斜視図である。 図1に示す駆動用バッテリの支持装置のブラケットの組み付け過程を示す斜視図である。 図1に示す駆動用バッテリの車体への組み付け状態を示す斜視図である。 図1に示す駆動用バッテリの支持装置のエンドクロスメンバ(縁部ブラケット)を一部分解して示す斜視図である。 図1に示す駆動用バッテリの支持装置の縁部ブラケットのフランジ状部分の上面を示す正面図である。 図1に示す駆動用バッテリの支持装置の縁部ブラケットのフランジ状部部分の変形例の上面を示す正面図である。 図1に示す駆動用バッテリの支持装置の縁部ブラケットのウェブ状部部分の変形例の外側面を示す正面図である。
図面を参照して、本件の実施形態について説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせられる。
[1.構成]
[1-1.全体構成]
図1~4に示すように、本実施形態に係る車両用バッテリパックの支持装置1(単に、支持装置1ともいう)は、車体の骨格をなすラダーフレーム2を備えた電動トラック3に搭載されている。電動トラック3は、駆動用バッテリパック(「駆動用バッテリ」、単に、「バッテリパック」ともいう)4の電力を図示しない電動モータに供給することで走行する電動車両である。電動車両には、内燃機関を装備しない純粋な電気自動車のほかに、駆動源又は発電用の内燃機関を装備したハイブリッド車や燃料電池車も電動車両に含むものとする。また、電動トラック3については、「電動車両3」又は「車両3」とも言う。
以下、電動トラック3の前後方向を車長方向D1ともいい、電動トラック3の左右方向を車幅方向D2ともいう。また、前後方向と左右方向とのいずれにも直交する上下方向を車高方向D3ともいう。図面では、前方を「FR」で示し、後方を「RR」で示し、左方を「LH」で示し、右方を「RH」で示し、上方を「UP」で示し、下方を「DW」で示す。なお、図4には、電動トラック3の下部構造を示しており、ラダーフレーム2の上方に配置される上部構造(ボデー)は省略している。
ラダーフレーム2は、電動トラック3の骨格をなす部材であって、高い剛性及び強度を有する。ラダーフレーム2は、車長方向D1に延びる一対のサイドレール21と、車幅方向D2に延びてサイドレール21同士を連結する複数のクロスメンバ22とを含む。
一対のサイドレール21は、車幅方向D2に互いに離間して配置される。各サイドレール21は、車長方向D1及び車高方向D3に沿う板状のウェブ部21aと、このウェブ部21aの上縁及び下縁から車幅方向D2の内側に向けて延出する一対の板状のフランジ部21b,21cとを有するチャネル形状(断面U字状)に形成される。
複数のクロスメンバ22は、車長方向D1に互いに離間して複数配置される。ここでは、バッテリパック4と車高方向D3において重なる位置、及びバッテリパック4よりも後方の位置の二か所にそれぞれ配置された二つのクロスメンバ22を例示する。
バッテリパック4は、例えば乗用車に用いられる汎用の高電圧バッテリパックが適用される。電動トラック3において、バッテリパック4は、一対のサイドレール21の下方に搭載され、各サイドレール21よりも車幅方向D2の外側に突出している。ここでは、車高方向D3の寸法が車長方向D1及び車幅方向D2の各寸法よりも小さい(薄い)箱型のバッテリパック4を例示する。ただし、バッテリパック4の形状は特に限定されない。
バッテリパック4は、車幅方向D2の外側にそれぞれ向く一対のバッテリ側面41,42を有する。一対のバッテリ側面41,42は、一対のサイドレール21よりも車幅方向D2の外側にそれぞれ位置する。より具体的にいえば、右のバッテリ側面41は右のサイドレール21よりも右側に位置し、左のバッテリ側面42は左のサイドレール21よりも左側に位置する。
バッテリパック4は、上記のようにバッテリ側面41,42がサイドレール21よりも車幅方向D2の外側に配置されることから、車幅方向D2の寸法がサイドレール21のウェブ部21a間の距離よりも大きく確保されている。これにより、バッテリパック4は大容量化が図られている。また、バッテリパック4は、電動トラック3の航続距離を確保するうえでは、前輪軸と後輪軸との間の広範囲にわたって配置されることが好ましい。比較的小型な(ホイールベースが比較的短い)電動トラック3では、一つのバッテリパック4がホイールベースのほぼ全域にわたって配置されうる。この場合、バッテリパック4の前方には前輪が近接して配置され、バッテリパック4の後方には後輪が近接して配置される。
なお、電動トラック3のサイズ及びバッテリパック4の個数は、本実施形態の例示に限定されない。比較的大型の(ホイールベースが比較的長い)電動トラック3では、複数のバッテリパック4が車長方向D1に並んで設けられてもよい。この場合も、ホイールベースの広範囲にわたって複数のバッテリパック4が配置されることで、バッテリパック4全体としての大容量化が図られ、航続距離を確保できる。
支持装置1は、バッテリパック4をサイドレール21に連結し、バッテリパック4を支持する。換言すれば、バッテリパック4は、支持装置1を介してサイドレール21に支持されている。本実施形態では、車幅方向D2の中心を通り車長方向D1に延在する鉛直面を対称面として、左右対称(面対称)に構成された支持装置1を例示する。
図3に示すように、支持装置1は、バッテリパック4を収容するバッテリ側ブラケット5と、バッテリ側ブラケット5及びサイドレール21(図4参照)を連結するフレーム側ブラケット(連結ブラケット)6とを含む。バッテリ側ブラケット5は、バッテリパック4の外周に配置される外壁体であって、バッテリパック4を衝撃荷重から保護する機能をもつ。一方、フレーム側ブラケット6は、サイドレール21から車幅方向D2の外側かつ下方へ延びており、バッテリ側ブラケット5に収容されたバッテリパック4をサイドレール21から吊り下げる機能をもつ。
本実施形態のバッテリ側ブラケット5は、バッテリパック4の前縁部を覆うように配置されるメインブラケット(前ブラケット)7Fと、バッテリパック4の後縁部を覆うように配置されるメインブラケット(後ろブラケット)7Rと、バッテリパック4の右側縁部40RHを覆うエンドクロスメンバ(右ブラケット)8Rと、バッテリパック4の左側縁部40LHを覆うエンドクロスメンバ(左ブラケット)8Lと、を有する。
なお、一対のメインブラケット7F,7Rは互いに同様の形状であり、これらを区別しない場合は、メインブラケット7又はブラケット7とも言う。また、一対のエンドクロスメンバ8R,8Lも互いに同様の形状であり、これらを区別しない場合は、単に、エンドクロスメンバ8、側縁部ブラケット8又はブラケット8とも言う。
一対のメインブラケット7F,7Rの概略形状は、車幅方向D2の中心を通り車長方向D1に延在する鉛直面を対称面として互いに左右対称に形成される。メインブラケット7F,7R同士も互いに面対称に形成される。
一対の各エンドクロスメンバ8R,8Lも、車長方向D1の中心を通り車幅方向D2に延在する鉛直面を対称面として互いに前後対称に形成される。エンドクロスメンバ8R,8L同士も互いに面対称に形成される。
本実施形態の各メインブラケット7F,7R及びエンドクロスメンバ8R,8Lはいずれも、鋼板で形成されており、チャネル形状に形成されている。バッテリ側ブラケット5は、これらのメインブラケット7F,7R及びエンドクロスメンバ8R,8Lにより、バッテリパック4の四方を囲むように配置される。
また、本実施形態では、各メインブラケット7F,7R及びエンドクロスメンバ8R,8L(即ち、バッテリ側ブラケット5)の材料には、高張力鋼が用いられている。高張力鋼板は、例えば引張強度が490MPa以上で1000MPa未満と定義される鋼材であるが、薄肉化が可能であり、耐食性があるという利点があり、これを用いることで、バッテリ側ブラケット5、延いては、支持装置1を、耐荷重強度を高めつつ軽量化することができる。なお、支持装置1に要求される耐荷重強度は、車両が衝突側面衝突や前面衝突や後面衝突したときに、支持装置1が一定の突荷重を受けても、バッテリパック4のケースを損傷させるほどには変形しない程度の強度である。
ただし、バッテリ側ブラケット5の材料はこれに限定されるものでなく、他の鋼材、或いは、鋼材以外の材料を適用してもよい。より引張強度が高い鋼材に、例えば引張強度が1000MPa以上と定義される超高張力鋼を用いればより軽量化が図れるが、現状では、超高張力鋼は、高張力鋼に比べて加工が困難であり、コスト増も招くので、本実施形態では高張力鋼を適用している。
なお、高張力鋼や超高張力鋼は、製造メーカなどにより定義が異なる場合がある。そのため、上記の490MPa以上や1000Mpaは、数値の目安として例示的に記載しているものである。
各メインブラケット7F,7R及び各エンドクロスメンバ8R,8Lはいずれもチャネル形状であり、メインブラケット7は、それぞれウェブ部71と上部フランジ部72と下部フランジ部73とを有し、エンドクロスメンバ8は、それぞれウェブ部81と上部フランジ部(上面部)82と下部フランジ部(下面部)83とを有する。
メインブラケット7Fは、バッテリパック4の前縁部40FRを覆うように配置される。つまり、メインブラケット7Fは、ウェブ部71がバッテリパック4の前面43に沿い、上部フランジ部72がバッテリパック4の上面45の前面寄り部分に沿い、下部フランジ部73がバッテリパック4の下面46の前面寄り部分に沿って配置される。
メインブラケット7Rは、バッテリパック4の後縁部40RRを覆うように配置される。つまり、メインブラケット7Rは、ウェブ部71がバッテリパック4の後面44に沿い、上部フランジ部72がバッテリパック4の上面45の後面寄り部分に沿い、下部フランジ部73がバッテリパック4の下面46の後面寄り部分に沿って配置される。
右側のエンドクロスメンバ8Rは、バッテリパック4の右側縁部40RHを覆うように配置される。つまり、エンドクロスメンバ8Rは、ウェブ部81がバッテリパック4の右側面41に沿い、上部フランジ部82がバッテリパック4の上面45の右側面寄り部分に沿い、下部フランジ部83がバッテリパック4の下面46の右側面寄り部分に沿って配置される。
左側のエンドクロスメンバ8Lは、バッテリパック4の左側縁部40LHを覆うように配置される。つまり、エンドクロスメンバ8Lは、ウェブ部81がバッテリパック4の左側面42に沿い、上部フランジ部82がバッテリパック4の上面45の左側面寄り部分に沿い、下部フランジ部83がバッテリパック4の下面46の左側面寄り部分に沿って配置される。
また、図2に示すように、メインブラケット7が予めバッテリパック4の前縁部40FR及び後縁部40RRに配置されたうえで、エンドクロスメンバ8がバッテリパック4の右側縁部40RH及び左側縁部40LHに配置されて、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8がバッテリパック4に連結される。したがって、メインブラケット7のフランジ部72,73は、エンドクロスメンバ8のフランジ部82,83よりもバッテリパック4側(車高方向D3の内側)に配置される。
これにより、メインブラケット7のフランジ部72,73の両端部は、対応するエンドクロスメンバ8のフランジ部82,83の両端部と重ねられる。この重なった部分(重合部)51(図6参照)においてメインブラケット7とエンドクロスメンバ8とが互いに結合される。本実施形態では、図1中に示す複数の締結用孔90を利用して図示しないボルト等の締結具を用いて、メインブラケット7とエンドクロスメンバブラケット8とが結合される。締結用孔90は、ここでは、三角形状に配置された3個がセットになっているが、この数は限定されるものではない。また、結合手段も、これに限定されるものではなく、何らかの固定具や任意の接合手段(溶接、接着等)を用いて結合されればよい。
また、エンドクロスメンバ8は、そのウェブ部81が、バッテリパック4の側面41,42に対して離間して(隙間をあけて)配置されており、これにより、衝突時の変形代(衝撃荷重の吸収代)が確保されている。この変形代は想定される変形量に応じて確保するが、変形代が不要であれば、エンドクロスメンバ8のウェブ部81がバッテリパック4の側面41,42と接触するように配置してもよい。
図3に示すように、フレーム側ブラケット6は、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8の上部フランジ部72,82同士が重なり結合された重合部51の上部に、それぞれの下部が固定される。また、フレーム側ブラケット6は、図4に示すように、サイドレール21のウェブ部21aに固定される。したがって、フレーム側ブラケット6は、電動トラック3の左右(各サイドレール21の車幅方向D2の外側)に二つずつ(合計四つ)設けられる。なお、メインブラケット7の上部フランジ部72とエンドクロスメンバ8の上部フランジ部82とフレーム側ブラケット6の下部とが連結される部分を連結部50(図6参照)と呼ぶ。連結部50は、フレーム側ブラケット6の下部のエンドクロスメンバ8の上部フランジ部82との当接面であり、フレーム側ブラケット6の下面の全体、或いは、その下面のうちの要部であり、重合部51の内部に位置する領域である。
[1-2.ブラケットの軽量化構造]
図1に示すように、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8では、上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83に比べて、ウェブ部71,81からの突出量Pが大きく設定されている。これは、上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83に比べて大きい耐荷重強度が要求されるためである。
つまり、車両3が車両側面から衝突を受ける側面衝突時には、衝突を受ける側のエンドクロスメンバ8の車両外側の端縁に衝突荷重が印加される。この印加される衝突荷重の多くは、エンドクロスメンバ8の両端部の重合部51(特に、そのうちの連結部50)からフレーム側ブラケット6に入力し、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、サイドレール21で受け止められる。エンドクロスメンバ8に印加された衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からメインブラケット7を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。したがって、衝突荷重の多くが伝達する経路上にある上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
また、車両3が車両前面から衝突を受ける前面衝突時には、前方のメインブラケット7Fの車両前側に衝突荷重が間接的に印加される場合がある。この印加される衝突荷重の多くは、メインブラケット7Fの両端部の重合部51(連結部50)からフレーム側ブラケット6に入力し、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、サイドレール21で受け止められる。メインブラケット7Fに印加された衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。したがって、衝突荷重の多くが伝達する経路上にある上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
同様に、車両3が車両後面から衝突を受ける後面衝突時には、後方のメインブラケット7Rの車両後側に衝突荷重が間接的に印加される場合がある。この印加される衝突荷重の多くは、メインブラケット7Rの両端部の重合部51(連結部50)からフレーム側ブラケット6に入力し、さらに、フレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、サイドレール21で受け止められる。メインブラケット7Rに印加された衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。したがって、衝突荷重の多くが伝達する経路上にある上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
さらに、側面衝突としては、一般に、乗用車が衝突する場合を想定しており、本実施形態の支持装置1では、乗用車が衝突する高さが上部フランジ部72,82の位置する高さである。したがって、この点からも、上部フランジ部72,82の方が下部フランジ部73,83よりも大きい耐荷重強度が要求される。
また、図1に示すように、メインブラケット7の上部フランジ部72及びエンドクロスメンバ8の上部フランジ部82は、それぞれの両端部(重合部51)に比べて、中間部(両端部の間)の突出量Pがやや小さくなっている。これは、上記のように、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8において、衝突荷重の多くが伝達する経路は、メインブラケット7,エンドクロスメンバ8の重合部51及びフレーム側ブラケット6が連結された連結部50(すなわち、メインブラケット7,エンドクロスメンバ8の各両端部)を含むが、中間部は、衝突荷重の伝達経路とはなっていないため、両端部ほどには耐荷重強度が要求されないためである。
このように、各フランジ部72,82,73,83の突出量Pが両端部では大きく中間部では小さく設定されることにより、メインブラケット7及びエンドクロスメンバ8の耐荷重強度の確保と軽量化とを両立させている。
そして、本支持装置1では、図5,図6に示すように、エンドクロスメンバ8のフランジ部(上面部)82の特定領域Aに軽量化孔(肉抜き孔)84が形成されている。
特定領域Aとは、上部フランジ部82において両端の重合部51,51に挟まれた領域であり、各サイドレール21に沿って前後に配置される2つのフレーム側ブラケット6,6に挟まれた領域でもあって、図5,図6に一点鎖線で示す境界線L1,L2で区画される境界線L1,L2の間の領域である。
境界線L1,L2はバッテリパック(駆動用バッテリ)4の方向(つまり、サイドレール21の方向)に向って次第に互いに接近するように車幅方向に対して傾斜しており、特定領域Aは、バッテリパック4の方向(サイドレール21の方向)に上底が向いた正面視が台形(本実施例では等脚台形)の形状をなす領域となっている。この台形形状の特定領域Aは、エンドクロスメンバ8の耐荷重強度、延いては、バッテリ側ブラケット5の耐荷重強度の要求が少ない領域であり、軽量化孔を設けても、耐荷重強度を確保できる。
上記のように、側面衝突時には、衝突側のエンドクロスメンバ8に印加された衝突荷重の多くは、エンドクロスメンバ8の両端部の重合部51(連結部50)を経てフレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からメインブラケット7を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。また、前面衝突時には、前方のメインブラケット7Fに印加された衝突荷重の多くは、メインブラケット7Fの両端部の重合部51(連結部50)を経てフレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していき、衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。同様に、後面衝突時には、後方のメインブラケット7Rに印加された衝突荷重の多くは、重合部51(連結部50)を経てフレーム側ブラケット6からサイドレール21に入力していく。衝突荷重の残りは、重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していく。
このような側面衝突,前面衝突及び後面衝突をトータルに考慮すると、エンドクロスメンバ8の両端部とメインブラケット7の端部とが重なり合って連結される箇所には、耐荷重強度が大きく要求される。また、前面衝突や後面衝突の際には、衝突荷重の一部は、衝突側の重合部51(連結部50)からエンドクロスメンバ8を経て反対側の重合部51(連結部50)へと入力していくので、エンドクロスメンバ8においては、前後の重合部51(連結部50)の間の部分にも一定の耐荷重強度が要求される。また、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82に着目すると、上部フランジ部82は、基端側ほどウェブ部81によって剛性及び強度が高められて耐荷重強度を確保しやすいが、上部フランジ部82の先端側(ウェブ部81から離れた側)ほど耐荷重強度を確保しにくい。
このような観点から、上部フランジ部82の両端部の間(2つの重合部51の間、或いは2つの連結部50の間)の特に重合部51(連結部50)の近傍においては、上部フランジ部82の先端側ほど、耐荷重強度の要求が高くなり、耐荷重強度の要求が比較的少ない領域としては、図6に示すように、境界線L1,L2を台形の脚とし、境界線L1,L2と交わる上部フランジ部82の車幅方向内側(バッテリパック4側及びサイドレール21側)の端縁を上底とし、境界線L1,L2と交わる上部フランジ部82の車幅方向外側の端縁を下底とした、正面視が台形形状の特定領域Aとなる。
そこで、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82において、耐荷重強度の要求が比較的少ない特定領域A内に、軽量化孔84を設けて、軽量化を図っているのである。
なお、本実施形態では、境界線L1,L2の車幅方向外側の端(台形の下底の端でもある)は、フランジ部72,82同士が重なる重合部51の領域の車幅方向外側の境界部分と一致した位置、又は、境界部分と略一致した位置となっている。
また、本実施形態では、境界線L1,L2の車幅方向内側(バッテリパック4側及びサイドレール21側)の端(台形の上底の端でもある)は、上部フランジ部82の突出量Pが小さく変化した箇所と一致した位置、又は、略一致した位置となっている。
なお、本実施形態では、上部フランジ部82に、バッテリパック4のアースケーブルを挿通させる挿通孔91が形成されるが、これも特定領域A内に配置されている。
本実施形態では、軽量化孔84として、円形の小孔84aを多数形成している。本実施形態では、この小孔84aを、サイドレール21のウェブ部21aに縦横に規則的に並んで設けられた車両部品取付用孔21dと同様の配列及び孔径とし、種々の車載機器やチューブ,ハーネスなどの車両部品を取り付けることができるようになっている。ただし、軽量化孔84に車両部品取付用孔21dの機能を加えることは必須ではなく、少なくとも、エンドクロスメンバ8を軽量化できるものであって特定領域A内に設けられればよく、孔のサイズや配置や数は限定されない。例えば、図7に示す軽量化孔85のように、特定領域A内に、特定領域Aとほぼ同様な台形形状の大孔を適用してもよい。
また、本実施形態では、図5に示すように、エンドクロスメンバ8のウェブ部81に、作業用の開口部86が形成されている。これにより、開口部86を通じてバッテリパック4にアクセスすることができ、バッテリパック4の点検や清掃を行うことができる。開口部86は、ウェブ部81の長手方向中間部に配置されている。上記のように、エンドクロスメンバ8の両端部は耐荷重強度の要求が比較的高いが、中間部は耐荷重強度の要求が比較的少ない。そこで、この中間部に、開口部86を配置している。
開口部86には、走行中に飛び石等の飛散物が内部に進入しないように、蓋87が装着されている。ここでは、ボルト88を通じて着脱可能に蓋87が装着される。蓋87には、飛散物が進入し難い程度に狭められたスリット状の軽量化孔(肉抜き孔)87aが複数形成されている。
また、ウェブ部81の中間部には、開口部86以外に、複数の軽量化孔(肉抜き孔)89が形成されている。これらの軽量化孔89もサイドレール21のウェブ部21aに設けられた車両部品取付用孔21dと同様の孔径の円形の小孔89aとし、車両部品取付用孔と同様の配列とすることで、車両部品を取り付けることができるようになっている。
なお、開口部86を設けない場合は、図8に示すように、ウェブ部81の中間部のほぼ全域に、軽量化孔89を形成してもよい。この場合も、車両部品取付用孔として機能する複数の小孔89aにより形成することができる。
[2.作用及び効果]
本実施形態に係る駆動用バッテリの支持装置1は、上記のように構成されているので、以下のような作用及び効果を得ることができる。
(1)エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82において、耐荷重強度が大きく要求されない領域である台形形状の特定領域A内に、軽量化孔84が形成されているので、耐荷重強度を確保しつつ、エンドクロスメンバ8、延いては、支持装置1を軽量化することができる。
(2)特定領域Aの台形形状の下底の両端は、エンドクロスメンバ8とメインブラケット7との差部においてこれらが重なる重合部51の領域の車幅方向外側の境界部分に対応しているので、重合部51に要求される耐荷重強度を確保しながら、支持装置1を軽量化することができる。
(3)バッテリパック4を支持する支持装置1は、サイドレール21に連結されるので、車両3が衝突(側面衝突、前面衝突、或いは後面衝突)した場合の衝撃は、サイドレール21に受け止められるため、バッテリパック4の損傷を抑制することができる。
(4)軽量化孔84は、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔84aとして形成されているので、例えば図4に示すように、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82に車載部品92を取り付けるなど、支持装置1への車両部品(例えば、小物部品)の取付や配線の固定等を容易に行うことができる。
(5)エンドクロスメンバ8のウェブ部81の長手方向中間部の領域に、作業用の開口部86が形成されているので、開口部86を通じてバッテリパック4にアクセスすることができ、バッテリパック4の点検や清掃を行うことができる。ウェブ部81の長手方向中間部の領域は、耐荷重強度が大きく要求されない領域なので、耐荷重強度を確保しつつ、開口部86を形成することができる。
この開口部86には、蓋87が装着されているので、走行中に飛び石等の飛散物が内部に進入しないようにすることができ、内部のバッテリパック4を保護することができる。
蓋87には、飛散物が進入し難い程度に狭められたスリット上の軽量化孔(肉抜き孔)87aが複数形成されているので、バッテリパック4の保護を図りつつ、エンドクロスメンバ8、延いては、支持装置1を軽量化することができる。
(6)エンドクロスメンバ8のウェブ部81の長手方向中間部の領域には、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として機能する軽量化孔89が形成されているので、例えば図4に示すように、エンドクロスメンバ8のウェブ部81に車載部品93,94を取り付けるなど、支持装置1への車両部品(例えば、小物部品)の取付や配線の固定等を容易に行うことができる。
なお、軽量化孔84,89は水抜き穴としても機能する。
[3.その他]
上記実施形態の構成は一例であって、本件発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、駆動用バッテリの支持装置をトラックに適用した例を説明したが、本件の駆動用バッテリの支持装置は、トラック以外の車両に適用してもよい。
また、上記実施形態では、駆動用バッテリの支持装置をサイドレール21に連結してサイドレール21に支持させているが、サイドレール21以外の車両の構造要素に連結して支持させてもよい。
また、上記実施形態では、駆動用バッテリ4及び駆動用バッテリの支持装置1がサイドレール21に対し車幅方向外側まで配置される例を説明したが、本件の駆動用バッテリと駆動用バッテリの支持装置は、左右のサイドレール21間に収まっていても構わない。駆動用バッテリと駆動用バッテリの支持装置がサイドレール21よりも下方に突出している場合、側面衝突した乗用車などがサイドレール21の下方から駆動用バッテリの支持装置に衝撃を与えた場合などにも本発明は駆動用バッテリへの衝撃を抑制する効果を有する。
さらに、軽量化孔84a,85,89aの形状やサイズも限定されるものではない。
また、上記実施形態では、エンドクロスメンバ8の上部フランジ部82の特定領域Aに軽量化孔89を形成しているが、必要に応じて、エンドクロスメンバ8の下部フランジ部83の特定領域Aに相当する箇所の内部に軽量化孔89を追加して形成してもよい。
或いは、衝突荷重の多くが伝達する経路上にあるのが下部フランジ部83の場合は、上部フランジ部82に代えて、下部フランジ部83の特定領域Aに相当する箇所の内部に軽量化孔89を形成すればよい。
また、各エンドクロスメンバ8は、車長方向D1の中心を通り車幅方向D2に延在する鉛直面を対称面として互いに前後対称に形成されるが、前後対称の形状に限定されるものではない。
[4.付記]
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
電動車両に搭載される駆動用バッテリの支持装置であって、
前記駆動用バッテリの前縁部を覆う断面コ字状の前ブラケットと、前記駆動用バッテリの後縁部を覆う断面コ字状の後ろブラケットと、前記駆動用バッテリの右側縁部を覆う断面コ字状の右ブラケットと、前記駆動用バッテリの左側縁部を覆う断面コ字状の左ブラケットと、を備え、前記駆動用バッテリに取り付けられるバッテリ側ブラケットと、
前記前ブラケット及び前記右ブラケットの交差部、前記前ブラケット及び前記左ブラケットの交差部、前記後ろブラケット及び前記右ブラケットの交差部、前記後ろブラケット及び前記左ブラケットの交差部の夫々に連結され、前記バッテリ側ブラケットを介して前記駆動用バッテリを前記電動車両に連結するそれぞれの連結ブラケットと、を有し、
前記右ブラケット及び前記左ブラケットのうちの少なくとも一方の側縁部ブラケットにおける、上面部及び下面部の少なくとも一方の面部には、前記連結ブラケットが連結される連結部に挟まれた長手方向中間部の領域であって、前記駆動用バッテリ方向に上底が向く台形形状の特定領域内に、単数または複数の軽量化孔が形成されている
ことを特徴とする、駆動用バッテリの支持装置。
(付記2)
前記特定領域の台形の下底の両端は、前記交差部においてブラケット同士が重なる領域の車幅方向外側の境界部分に対応している
ことを特徴とする、付記1に記載の駆動用バッテリの支持装置。
(付記3)
前記電動車両は左右一対のサイドレールを備えたトラックであって、前記駆動用バッテリは前記連結ブラケットを介して前記一対のサイドレールに連結される
ことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の駆動用バッテリの支持装置。
(付記4)
前記軽量化孔は、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として形成されている
ことを特徴とする、付記1~付記3の何れか1つに記載の駆動用バッテリの支持装置。
(付記5)
前記側縁部ブラケットのウェブ部の前記長手方向中間部の領域には、作業用の開口部が形成され、前記開口部には蓋が装着されている
ことを特徴とする、付記1~付記4の何れか1つに記載の駆動用バッテリの支持装置。
(付記6)
前記側縁部ブラケットのウェブ部の前記長手方向中間部の領域には、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として機能する軽量化孔が形成されている
ことを特徴とする、付記1~付記5の何れか1つに記載の駆動用バッテリの支持装置。
1 駆動用バッテリの支持装置(支持装置)
2 ラダーフレーム
3 電動トラック(電動車両、車両)
4 駆動用バッテリパック(駆動用バッテリ、バッテリパック)
5 バッテリ側ブラケット
6 フレーム側ブラケット(連結ブラケット)
7F,7 メインブラケット(前ブラケット)
7R,7 メインブラケット(後ろブラケット)
8R,8 エンドクロスメンバ(右ブラケット)
8L,8 エンドクロスメンバ(左ブラケット)
21 サイドレール
21a サイドレール21のウェブ部
21b,21c サイドレール21のフランジ部
21d 車両部品取付用孔
22 クロスメンバ
40FR バッテリパック4の前縁部
40RR バッテリパック4の後縁部
40RH バッテリパック4の右側縁部
40LH バッテリパック4の左側縁部
41 バッテリ4の右側面
42 バッテリ4の左側面
43 バッテリパック4の前面
44 バッテリパック4の後面
45 バッテリパック4の上面
46 バッテリパック4の下面
50 連結部
51 重合部
71 メインブラケット7のウェブ部
72 メインブラケット7の上部フランジ部
73 メインブラケット7の下部フランジ部
81 エンドクロスメンバ8のウェブ部
82 上部フランジ部(上面部)
83 下部フランジ部(下面部)
84 軽量化孔(肉抜き孔)
84a 軽量化孔84としての小孔
85 軽量化孔(肉抜き孔)
86 開口部
87 蓋
87a 軽量化孔(肉抜き孔)
88 ボルト
89 軽量化孔(肉抜き孔)
89a 軽量化孔89としての小孔
90 締結用孔
91 挿通孔
92,93,94 車両部品
A 特定領域
D1 車長方向
D2 車幅方向
D3 車高方向
L1,L2 境界線
FR 前方
RR 後方
LH 左方
RH 右方
UP 上方
DW 下方
P フランジ部72,82,73,83のウェブ部71,81からの突出量

Claims (6)

  1. 電動車両に搭載される駆動用バッテリの支持装置であって、
    前記駆動用バッテリの前縁部を覆う断面コ字状の前ブラケットと、前記駆動用バッテリの後縁部を覆う断面コ字状の後ろブラケットと、前記駆動用バッテリの右側縁部を覆う断面コ字状の右ブラケットと、前記駆動用バッテリの左側縁部を覆う断面コ字状の左ブラケットと、を備え、前記駆動用バッテリに取り付けられるバッテリ側ブラケットと、
    前記前ブラケット及び前記右ブラケットの交差部、前記前ブラケット及び前記左ブラケットの交差部、前記後ろブラケット及び前記右ブラケットの交差部、前記後ろブラケット及び前記左ブラケットの交差部の夫々に連結され、前記バッテリ側ブラケットを介して前記駆動用バッテリを前記電動車両に連結するそれぞれの連結ブラケットと、を有し、
    前記右ブラケット及び前記左ブラケットのうちの少なくとも一方の側縁部ブラケットにおける、上面部及び下面部の少なくとも一方の面部には、前記連結ブラケットが連結される連結部に挟まれた長手方向中間部の領域であって、前記駆動用バッテリ方向に上底が向く台形形状の特定領域内に、単数または複数の軽量化孔が形成されている
    ことを特徴とする、駆動用バッテリの支持装置。
  2. 前記特定領域の台形の下底の両端は、前記交差部においてブラケット同士が重なる領域の車幅方向外側の境界部分に対応している
    ことを特徴とする、請求項1に記載の駆動用バッテリの支持装置。
  3. 前記電動車両は左右一対のサイドレールを備えたトラックであって、前記駆動用バッテリは前記連結ブラケットを介して前記一対のサイドレールに連結される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の駆動用バッテリの支持装置。
  4. 前記軽量化孔は、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として形成されている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の駆動用バッテリの支持装置。
  5. 前記側縁部ブラケットのウェブ部の前記長手方向中間部の領域には、作業用の開口部が形成され、前記開口部には蓋が装着されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の駆動用バッテリの支持装置。
  6. 前記側縁部ブラケットのウェブ部の前記長手方向中間部の領域には、車両部品の取り付けに利用可能な複数の車両部品取付用孔として機能する軽量化孔が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の駆動用バッテリの支持装置。
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