JP2023051652A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロアパネルの下方にバッテリ及び配索部材を設ける場合に、それらの保護と、床下の空力性能向上を両立する。
【解決手段】車体構造Aは、フロアパネル41の下方においてバッテリフレーム10の車幅方向外方を車両前後方向に延びる配索部材180と、バッテリFBの下方から配索部材180の下方まで延びるカバー部材15と、バッテリフレーム10をサイドシル60に固定するバッテリフレーム固定部63b、63cと、カバー部材15の車幅方向の端部をサイドシル60に固定するカバー部材固定部61b、61cとを備えている。配索部材180及びバッテリフレーム固定部63b、63cは、カバー部材固定部61b、61cよりも車幅方向内側に位置している。
【選択図】図6
【解決手段】車体構造Aは、フロアパネル41の下方においてバッテリフレーム10の車幅方向外方を車両前後方向に延びる配索部材180と、バッテリFBの下方から配索部材180の下方まで延びるカバー部材15と、バッテリフレーム10をサイドシル60に固定するバッテリフレーム固定部63b、63cと、カバー部材15の車幅方向の端部をサイドシル60に固定するカバー部材固定部61b、61cとを備えている。配索部材180及びバッテリフレーム固定部63b、63cは、カバー部材固定部61b、61cよりも車幅方向内側に位置している。
【選択図】図6
Description
本開示は、自動車に設けられる車体構造に関する。
例えば走行用モータを備えた電動車の場合、航続距離を伸ばすために大容量のバッテリを搭載する必要がある。例えば特許文献1には、左右一対のサイドシル間に配設されるフロアパネルの下方に大型のバッテリを搭載する構造が開示されている。特許文献1のバッテリは、矩形箱型のケース本体部に収容されるようになっており、このケース本体部に設けられた取付部がフロアアンダーレインフォースメントに固定される。
ところで、フロアパネルの下方には、各種配管やハーネス等の配索部材が車両前後方向に延びるように設けられる場合がある。この場合、配索部材を保護するためのカバーが必要になる。
また、自動車の空力性能を向上させる上で、走行中に床下で発生する乱流等の処理が重要になる場合があるが、バッテリをフロアパネルの下方に搭載する場合には、そのバッテリを保護するためのバッテリカバーも別途必要になり、バッテリカバーに加えて、上述した配索部材のカバーをフロアパネルの下方に設けてしまうと、床下の空力性能が悪化する可能性があった。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、フロアパネルの下方にバッテリ及び配索部材を設ける場合に、それらの保護と、床下の空力性能向上を両立することにある。
上記目的を達成するために、本開示の第1の側面では、走行用モータを備えた電動車に設けられる車体構造を前提とすることができる。車体構造は、乗員が着座するシートが設けられた乗員空間のフロアを構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの車幅方向両端部において車両前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、前記左右一対のサイドシルの間に配置されて車両前後方向に延びるバッテリフレームを有し、前記走行用モータに電力を供給するバッテリユニットと、前記フロアパネルの下方において、前記バッテリフレームの車幅方向外方を車両前後方向に延びる配索部材と、前記バッテリユニットの下方から前記配索部材の下方まで延びるカバー部材と、前記バッテリフレームを前記サイドシルに固定するバッテリフレーム固定部と、前記カバー部材の車幅方向の端部を前記サイドシルに固定するカバー部材固定部とを備えている。前記配索部材及び前記バッテリフレーム固定部は、前記カバー部材固定部よりも車幅方向内側に位置している。
この構成によれば、カバー部材がバッテリユニットの下方から配索部材の下方まで延びていて、配索部材及びバッテリフレーム固定部がカバー部材固定部よりも車幅方向内側に位置しているので、共通のカバー部材によってバッテリユニットと配索部材を覆って保護することができ、床下の空力性能が向上する。
本開示の第2の側面に係る車体構造は、フロアパネルと、左右一対のサイドシルと、前記フロアパネルの下方において前記左右一対のサイドシルの間に設けられ、前記バッテリユニットが収容されるバッテリ収容空間と、前記フロアパネルの下方において前記バッテリフレームの車幅方向外方と前記サイドシルとの間に設けられ、車両前後方向に延びる配索部材が収容される配索部材収容空間と、前記バッテリ収容空間及び前記配索部材収容空間を下方から覆うカバー部材と、前記カバー部材を前記サイドシルに固定するカバー部材固定部とを備えている。
この構成によれば、共通のカバー部材によってバッテリ収容空間と配索部材収容空間の両方を覆って保護することができ、床下の空力性能が向上する。
本開示の第3の側面に係るバッテリユニットは、前記バッテリフレームよりも車幅方向内方に配置されるバッテリを有している。前記バッテリフレームの下面と前記カバー部材の上面との間には、シール部材が設けられている。
この構成によれば、バッテリフレームとカバー部材との間からの水や埃の侵入を抑制できるので、バッテリの保護性能が向上する。
本開示の第4の側面では、前記サイドシルの下側における車幅方向内端部から外側に離れた部分には、下方へ突出して車両前後方向に延びる突出部が設けられている。前記突出部よりも車幅方向内側に前記配索部材が設けられる。
この構成によれば、サイドシルに設けられた突出部に沿うように配索部材を設けることができる。
本開示の第5の側面では、前記サイドシルの下側における前記突出部よりも車幅方向内側に前記バッテリフレーム固定部を設けることができる。
本開示の第6の側面では、前記突出部に前記カバー部材固定部を設けることができる。
以上説明したように、共通のカバー部材によってバッテリユニットと配索部材を覆って保護することができるとともに、床下の空力性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車体構造A(図2に示す)を備えた自動車1を左から見た側面図である。この実施形態の説明では、車両前後方向を単に「前後方向」といい、車両前側を単に「前側」といい、車両「後側」を単に後というものとする。また、車幅方向は車両の左右方向であり、車両左側を単に「左側」といい、車両右側を単に「右側」というものとする。
(自動車の全体構造)
自動車1は、乗用自動車であり、自動車1の前後方向中間部には、乗員が乗車するための乗員空間R1が設けられている。乗員空間R1には、前席を構成するフロントシート(前席用シート)FSと、後席を構成するリヤシート(後席用シート)RSとが設けられている。フロントシートFSは、乗員空間R1の右側(又は左側)に配置される運転席と、乗員空間R1の左側(又は右側)に配置される助手席とを含んでいる。リヤシートRSも乗員空間R1の右側と左側とにそれぞれ配置されている。図示しないが、リヤシートRSの後方に、3列目シートが配置されていてもよい。また、リヤシートRSは必須なものではなく、省略してもよい。
自動車1は、乗用自動車であり、自動車1の前後方向中間部には、乗員が乗車するための乗員空間R1が設けられている。乗員空間R1には、前席を構成するフロントシート(前席用シート)FSと、後席を構成するリヤシート(後席用シート)RSとが設けられている。フロントシートFSは、乗員空間R1の右側(又は左側)に配置される運転席と、乗員空間R1の左側(又は右側)に配置される助手席とを含んでいる。リヤシートRSも乗員空間R1の右側と左側とにそれぞれ配置されている。図示しないが、リヤシートRSの後方に、3列目シートが配置されていてもよい。また、リヤシートRSは必須なものではなく、省略してもよい。
乗員空間R1の左側方及び右側方には、それぞれフロントドアFDと、リヤドアRDが配設されている。リヤシートRSが無い自動車1の場合、リヤドアRDは省略可能である。
自動車1の乗員空間R1よりも前方には、前側空間R2が設けられている。この前側空間R2には、パワートレインPTが必要に応じて搭載可能になっている。前側空間R2にパワートレインPTが搭載される場合には、前側空間R2を例えばパワートレイン格納室、モータルーム、エンジンルーム等を呼ぶこともできる。前側空間R2の上部には、ボンネットフードBFが設けられている。
図1に示すように、自動車1の乗員空間R1よりも後方には、荷物等の収容が可能な荷室空間R3が設けられている。荷室空間R3は、トランクリッドTRにより開閉可能になっている。自動車1の乗員空間R1よりも後方かつ荷室空間R3の下方には、後側空間R4が設けられている。この後側空間R4には、自動車1の動力を発生するパワートレインPTが必要に応じて搭載可能になっている。後側空間R4にパワートレインPTが搭載される場合には、後側空間R4を例えばパワートレイン格納室、モータルーム、エンジンルーム等と呼ぶこともできる。
前側空間R2と後側空間R4の両方にパワートレインPTを搭載してもよいし、一方にのみパワートレインPTを搭載してもよい。前側空間R2にのみパワートレインPTを搭載する場合には、当該パワートレインPTで前輪FTのみを駆動する前輪駆動車となり、また、後側空間R4にのみパワートレインPTを搭載する場合には、当該パワートレインPTで後輪RTのみを駆動する後輪駆動車となる。さらに、前側空間R2と後側空間R4の両方にパワートレインPTを搭載して前輪FTと後輪RTとを駆動する場合には4輪駆動車となる。
パワートレインPTは、駆動輪を駆動するための走行用モータM(図2に示す)を少なくとも含んでおり、必要に応じて、減速機や変速機等も含んでいる。従って、自動車1は電動車である。走行用モータMは、その回転中心が左右方向に延びるように配設されている。パワートレインPTは、走行用モータMの他にも例えば制御部等を含んでいてもよい。パワートレインPTには、内燃機関が含まれていてもよい。走行用モータMに電力を供給するためのバッテリユニットY(図1にも示す)は、自動車1の下部に搭載されている。例えば内燃機関が発生する動力を利用してバッテリユニットYの充電を行ってもよいし、内燃機関が発生する動力によって前輪FTと後輪RTとの少なくとも一方を駆動してもよい。
自動車1のタイプは、図1に一例として示すような4ドア車でなくてもよく、例えばリヤドアRDのない自動車であってもよい。また、図示しないが、ハッチバック車のように、後側空間R4をテールゲートで開閉可能にした自動車に本発明を適用することもできる。
図2に示すように、自動車1は、下部構造体2と、上部構造体3とを備えており、下部構造体2の前部及び上部構造体3の前部によって車体構造Aが構成されている。この図2では、上部構造体3が本来備えている、ドアFD、RD、ボンネットフードBF、フェンダ、ウインドガラス、ルーフ、センターピラー、リヤピラー、フロントバンパ、リヤバンパ、前照灯を含む前後の灯火装置、インストルメントパネル、前後のシート等が取り外された状態を示している。また、図2では、下部構造体2が本来備えている、前輪FT、後輪RT、サスペンション装置等が取り外された状態を示している。
下部構造体2は、バッテリユニットYを備えている。バッテリユニットYは、前側バッテリFB及び後側バッテリRBと、前側バッテリFB及び後側バッテリRBを囲む枠型フレーム(バッテリフレーム)10とを有している。また、下部構造体2は、枠型フレーム10の前部から前方へ向かって延びるフロント支持フレーム20と、枠型フレーム10の後部から後方へ向かって延びるリヤ支持フレーム30とを備えている。
図示しないが、一般的な電気自動車の場合、バッテリユニットを車体とは別体としてフロア下に着脱可能にしている場合が多いが、本実施形態では、バッテリFB、RBだけではなく、そのバッテリFB、RBを囲む枠型フレーム10にフロント支持フレーム20及びリヤ支持フレーム30を一体化しておき、フロント支持フレーム20及びリヤ支持フレーム30もバッテリFB、RBと共に、上部構造体3に対して着脱可能になっている。
具体的には、本実施形態の自動車1は、バッテリFB、RBを有する下部構造体2と、乗員空間R1や荷室空間R3を形成する上部構造体3とに上下分割可能に構成されている。上下分割可能とは、溶接や接着等を用いることなく、下部構造体2を上部構造体3に対してボルト及びナットやネジ等の締結部材を利用して一体化することである。これにより、自動車1がユーザの手に渡ってから整備や修理を行う際に、必要に応じて下部構造体2を上部構造体3から分離することができるので、メンテナンス性が良好になる。
ここで、自動車の車体構造として、ラダーフレームタイプの車体構造が知られている。ラダーフレームタイプの車体構造の場合、ラダーフレームとキャビンとに上下分割可能になっているが、ラダーフレームは前後方向に連続して延びているものであることから、前面衝突時及び後面衝突時に主に衝突荷重を受ける。側面衝突時には、ラダーフレームは補助的に衝突荷重を受けるだけであり、主に衝突荷重を受けるのはキャビンである。このように、ラダーフレームタイプの車体構造では、前面衝突時及び後面衝突時と、側面衝突時とで衝突荷重を受ける部材が分かれているのが通常である。
これに対し、本実施形態の自動車1の場合、フロント支持フレーム20及びリヤ支持フレーム30を有する下部構造体2と上部構造体3とが分割可能になっているが、前面衝突時及び後面衝突時と、側面衝突時の両方の場合で、衝突荷重を下部構造体2及び上部構造体3で受けることにより、当該衝突荷重を両構造体2、3に分散して吸収可能している点で、従来のラダーフレームタイプの車体構造とはその技術的思想が大きく相違している。以下、下部構造体2及び上部構造体3の構造について順に説明する。尚、本実施形態では、下部構造体2及び上部構造体3に分割可能な例について説明するが、本発明はそのような分割可能な車体構造にのみ適用されるのではなく、下部構造体2及び上部構造体3に分割することができない車体構造にも適用可能である。
(下部構造体)
まず、下部構造体2について説明する。下部構造体2は、バッテリFB、RB、枠型フレーム10、フロント支持フレーム20及びリヤ支持フレーム30の他にも、パワートレインPT、前輪FT、後輪RT、図4に仮想線で示す前側サスペンション装置SP1、SP2及び後側サスペンション装置SP3、SP4も備えている。前側サスペンション装置SP1、SP2及び後側サスペンション装置SP3、SP4の形式は特に問わないし、前側サスペンション装置SP1、SP2及び後側サスペンション装置SP3、SP4の形式に応じて車体構造を変更することも可能である。
まず、下部構造体2について説明する。下部構造体2は、バッテリFB、RB、枠型フレーム10、フロント支持フレーム20及びリヤ支持フレーム30の他にも、パワートレインPT、前輪FT、後輪RT、図4に仮想線で示す前側サスペンション装置SP1、SP2及び後側サスペンション装置SP3、SP4も備えている。前側サスペンション装置SP1、SP2及び後側サスペンション装置SP3、SP4の形式は特に問わないし、前側サスペンション装置SP1、SP2及び後側サスペンション装置SP3、SP4の形式に応じて車体構造を変更することも可能である。
図2に示すように、バッテリユニットYの骨格となる枠型フレーム10は、前側バッテリFB及び後側バッテリRBやハーネス類等を囲んで保護するための部材であり、前側バッテリFB及び後側バッテリRBは、枠型フレーム10よりも車幅方向内方に配置される。図5にも示すように、枠型フレーム10は、後述する乗員空間側フロアパネル41の下方において、乗員空間側フロアパネル41の左端部近傍から右端部近傍に渡るとともに、乗員空間側フロアパネル41の前端部近傍から後端部近傍に渡るように大型に形成されている。このように、枠型フレーム10を乗員空間側フロアパネル41の下方領域の広範囲に設けることで、大容量のバッテリFB、RBを自動車1に搭載することが可能になる。バッテリFB、RBは、例えばリチウムイオン電池や全固体電池等であってもよいし、他の二次電池であってもよい。また、バッテリFB、RBは、いわゆるバッテリセルであってもよいし、複数のバッテリセルを収容したバッテリパックであってもよい。
枠型フレーム10は、左側方メンバ11と、右側方メンバ12と、前側メンバ13と、後側メンバ14とを備えており、左右一対のサイドシル60、60の間に配置されて全体として前後方向に延びている。左側方メンバ11、右側方メンバ12、前側メンバ13及び後側メンバ14は、例えばアルミニウム合金製の押出材等で構成されているが、その他にもアルミニウム合金製板材や鋼板のプレス成形材で構成されていてもよい。以下の説明で「押出材」という場合はアルミニウム合金製の押出材であり、また、「プレス成形材」という場合はアルミニウム合金製板材や鋼板のプレス成形材である。また、各部材は、例えば鋳物、ダイキャスト等で構成されていてもよい。
左側方メンバ11、右側方メンバ12、前側メンバ13及び後側メンバ14の各々の長手方向に直交する方向の断面形状は、全て矩形状とされている。また、左側方メンバ11、右側方メンバ12、前側メンバ13及び後側メンバ14は、全て同じ高さに配置されていて、略水平に延びている。前側メンバ13は、バッテリユニットYの前部において車幅方向に延びている。
上部構造体3に下部構造体2を結合する際には、前側メンバ13をダッシュパネル50の下部に締結部材で締結固定し、左側方メンバ11及び右側方メンバ12を左右のサイドシル60にそれぞれ締結部材で締結固定する。また、後側メンバ14は後述する接続パネル43に締結部材で締結固定する。
左側方メンバ11は、下部構造体2の左端部に設けられ、前後方向に延びている。右側方メンバ12は、下部構造体2の右端部に設けられ、前後方向に延びている。左側方メンバ11及び右側方メンバ12は、それぞれ、後述する左右のサイドシル60の車幅方向内側に配置される。また、前側メンバ13は、左側方メンバ11の前端部から右側方メンバ12の前端部まで延びている。前側メンバ13の左端部と、左側方メンバ11の前端部とが接続され、前側メンバ13の右端部と、右側方メンバ12の前端部とが接続されている。後側メンバ14は、バッテリユニットYの後部に設けられ、左側方メンバ11の後端部から右側方メンバ12の後端部まで左右方向に延びている。後側メンバ14の左端部と、左側方メンバ11の後端部とが接続され、後側メンバ14の右端部と、右側方メンバ12の後端部とが接続されている。
枠型フレーム10の下部には、底板となるカバー部材15(図5に示す)が取り付けられている。枠型フレーム10はカバー部材15によって下方から閉塞されている。カバー部材15は、略水平に延びており、左側方メンバ11、右側方メンバ12、前側メンバ13及び後側メンバ14の下面に固定されるとともに、後述するようにサイドシル60にも固定されている。尚、枠型フレーム10の上部は、図示しない蓋体で閉塞してもよいし、後述する乗員空間側フロアパネル41で閉塞してもよい。尚、枠型フレーム10内に収容されているバッテリFB、RBの電力は、図示しない走行制御回路を介して走行用モータMに供給されるようになっている。さらに、図示しない充電ソケットを介してバッテリFB、RBの充電が可能になっている。
図2に示すように、フロント支持フレーム20は左右一対設けられており、上部構造体3の下方において略水平に直線状に延びている。左側のフロント支持フレーム20は、枠型フレーム10の前部を構成している前側メンバ13の左右方向中央よりも左寄りの部位に接続されている。また、右側のフロント支持フレーム20は、前側メンバ13の左右方向中央よりも右寄りの部位に接続されている。前側のパワートレインPTは、フロント支持フレーム20に対して図示しないマウント部材を介して取り付けられている。下部構造体2には、パワートレインPTの出力(走行用モータMの回転力)を左右の前輪FTにそれぞれ伝達するドライブシャフトS1が左右に設けられている。
リヤ支持フレーム30はフロント支持フレーム20と同様に左右一対設けられており、略水平に直線状に後方へ向かって延びている。後側のパワートレインPTは、リヤ支持フレーム30に対して図示しないマウント部材を介して取り付けられている。下部構造体2には、パワートレインPTの出力(走行用モータMの回転力)を左右の後輪RTにそれぞれ伝達するドライブシャフトS2が左右に設けられている。
(上部構造体)
次に、上部構造体3について説明する。上部構造体3は、フロア構成部材40と、ダッシュパネル50と、左右一対のサイドシル60とを備えている。フロア構成部材40は、下部構造体2の枠型フレーム10及びリヤ支持フレーム30の上方に配置される部材である。このフロア構成部材40は、乗員が着座するフロントシートFS及びリヤシートRS(図1に示す)が設けられた乗員空間R1のフロアを構成する乗員空間側フロアパネル41と、荷室空間R3のフロアを構成する荷室空間側フロアパネル42と、乗員空間側フロアパネル41の後部と荷室空間側フロアパネル42の前部とを接続する接続パネル43とを備えている。接続パネル43により、キックアップ部が構成されている。
次に、上部構造体3について説明する。上部構造体3は、フロア構成部材40と、ダッシュパネル50と、左右一対のサイドシル60とを備えている。フロア構成部材40は、下部構造体2の枠型フレーム10及びリヤ支持フレーム30の上方に配置される部材である。このフロア構成部材40は、乗員が着座するフロントシートFS及びリヤシートRS(図1に示す)が設けられた乗員空間R1のフロアを構成する乗員空間側フロアパネル41と、荷室空間R3のフロアを構成する荷室空間側フロアパネル42と、乗員空間側フロアパネル41の後部と荷室空間側フロアパネル42の前部とを接続する接続パネル43とを備えている。接続パネル43により、キックアップ部が構成されている。
フロア構成部材40は、例えば鋼板等をプレス成形した部材で構成することができる。乗員空間側フロアパネル41、荷室空間側フロアパネル42及び接続パネル43は、一体成形されていてもよいし、別々に部材を成形した後、それらを接続してもよい。また、本実施形態では、乗員空間側フロアパネル41、荷室空間側フロアパネル42及び接続パネル43の3つの部分に分けて説明しているが、これらパネル41~43を含むフロア構成部材40をフロアパネルと呼んでもよい。また、乗員空間側フロアパネル41のみをフロアパネルと呼んでもよい。
乗員空間側フロアパネル41は、乗員空間R1の前部から後部、及び乗員空間R1の左側部から右側部まで延びている。本実施形態に係る乗員空間側フロアパネル41は、トンネル部が無い、フロアトンネルレス構造であるが、トンネル部を有していてもよい。
乗員空間側フロアパネル41における前後方向中間部には、下方へ向けて膨出するように形成された窪み部41aが形成されている。窪み部41aは、リヤシートRSに着座した後席乗員の足を載置可能な底面部41bを有している。底面部41bは略水平に形成されている。窪み部41aは乗員空間側フロアパネル41の左側部から右側部まで連続して形成することができる。
荷室空間側フロアパネル42は、乗員空間側フロアパネル41よりも上方に位置付けられている。荷室空間側フロアパネル42の下方には、後側空間R4が位置している。荷室空間側フロアパネル42が乗員空間側フロアパネル41よりも上方に配置されているので、接続パネル43は上下方向に延びることになる。
図3にも示すように、ダッシュパネル50は、前側空間R2及び乗員空間R1の隔壁となる部材であり、乗員空間側フロアパネル41の前部から上方へ延びるとともに、左右方向にも延びており、乗員空間R1の前部を仕切っている。
図2に示すように、左右のサイドシル60は、それぞれ乗員空間側フロアパネル41の左右両端部において前後方向に延びるように配設される。左のサイドシル60の上下方向中間部に乗員空間側フロアパネル41の左端部が接続されており、サイドシル60の上側部分は乗員空間側フロアパネル41の接続部位から上方へ突出し、またサイドシル60の下側部分は乗員空間側フロアパネル41の接続部位から下方へ突出している。乗員空間側フロアパネル41の下方にはバッテリFB、RBを含むバッテリユニットYが配設されるので、車両側面視では、サイドシル60の下側部分と、バッテリFB、RBとが重複するように配置される。また、右のサイドシル60も同様に乗員空間側フロアパネル41の右端部と接続されている。図6に示すように、乗員空間側フロアパネル41の下方において左右一対のサイドシル60、60の間に、バッテリユニットYが収容されるバッテリ収容空間49が設けられている。
上部構造体3は、左右一対のヒンジピラー70を備えている。右のヒンジピラー70は、右のサイドシル60の前端部から上方に延びている。また、左のヒンジピラー70は、左のサイドシル60の前端部から上方に延びている。左右のヒンジピラー70には、それぞれ左右のフロントドアFD(図1に示す)が回動可能に取り付けられている。ダッシュパネル50の左縁部は、左のヒンジピラー70の右側面に接続されている。また、ダッシュパネル50の右縁部は、右のヒンジピラー70の左側面に接続されている。尚、図示しないが、センターピラーやリヤピラー等も上部構造体3に設けられている。
上部構造体3におけるダッシュパネル50よりも前方の左側には、左前輪FTのサスペンション装置(フロントサスペンション装置)SP1(図4に仮想線で示す)を支持する左側の前輪用サスペンション支持部材51Aが設けられている。また、上部構造体3におけるダッシュパネル50よりも前方の右側には、右前輪FTのサスペンション装置(フロントサスペンション装置)SP2(図4に仮想線で示す)を支持する右側の前輪用サスペンション支持部材51Bが設けられている。
図4等に示すように、車体前部には、左側の前輪用サスペンション支持部材51Aを固定するための左側固定フレーム52Aが設けられるとともに、右側の前輪用サスペンション支持部材51Bを固定するための右側固定フレーム52Bが設けられている。また、上部構造体3は、左側フロントフレーム54A及び右側フロントフレーム54Bを備えている。
上部構造体3は、乗員空間側フロアパネル41の後部よりも後方、かつ左側で前後方向に延びる左側リヤサイドフレーム112Aと、乗員空間側フロアパネル41の後部よりも後方、かつ右側で前後方向に延びる右側リヤサイドフレーム112Bとを備えている。
上部構造体3における接続パネル43よりも後方の左側には、左後輪RTのサスペンション装置(リヤサスペンション装置)SP3(図4に仮想線で示す)を支持する左側の後輪用サスペンション支持部材110Aが設けられている。また、上部構造体3における接続パネル43よりも後方の右側には、右後輪RTのサスペンション装置(リヤサスペンション装置)SP4(図4に仮想線で示す)を支持する右側の後輪用サスペンション支持部材110Bが設けられている。
サスペンション装置SP1、SP2、SP3、SP4の形式として、例えばエアチャンバーからなる空気バネを有するエアサスペンション装置等を挙げることができる。エアサスペンション装置の場合、図示しないが、空気ポンプ、空気ポンプから圧送された空気を前後のエアチャンバーへ送る空気配管、エアチャンバーへ送る空気量やエアチャンバーから排出する空気量を調整するための弁等を備えている。
図3に示すように、乗員空間側フロアパネル41は、前部クロスメンバ44Aと、中間クロスメンバ44Bと、窪み部前側クロスメンバ44Cと、窪み部後側クロスメンバ44Dとを有している。前部クロスメンバ44A、中間クロスメンバ44B、窪み部前側クロスメンバ44C及び窪み部後側クロスメンバ44Dは、左右方向に延びるとともに乗員空間側フロアパネル41の上面に固定されている。
前部クロスメンバ44Aは、乗員空間側フロアパネル41の前部に配設されている。前部クロスメンバ44Aの前部は、ダッシュパネル50の下部とも接合されている。中間クロスメンバ44Bは、前部クロスメンバ44Aの後方、かつ、窪み部41aよりも前方に配設されている。
窪み部前側クロスメンバ44Cは、中間クロスメンバ44Bの後方において窪み部41aの前部に沿って左右方向に延びるように配設されている。窪み部後側クロスメンバ44Dは、窪み部前側クロスメンバ44Cの後方において窪み部41aの後部に沿って左右方向に延びるように配設されている。窪み部前側クロスメンバ44Cと乗員空間側フロアパネル41とにより閉断面が構成され、また、窪み部後側クロスメンバ44Dと乗員空間側フロアパネル41とにより閉断面が構成されている。窪み部前側クロスメンバ44C及び窪み部後側クロスメンバ44Dを設けることで、窪み部41aが形成された部分を補強することができる。窪み部41aの内部に設けられているフロアフレーム41cの前部は、窪み部前側クロスメンバ44Cの左右方向中央部に接続され、また、フロアフレーム41cの後部は、窪み部後側クロスメンバ44Dの左右方向中央部に接続されている。
図2等に示すように、上部構造体3は、ダッシュパネル50から接続パネル43まで連続して前後方向に延びるセンターフレーム80を備えている。このセンターフレーム80は左右方向中央部に位置しており、センターフレーム80の後部は接続パネル43に連結されている。センターフレーム80の左側方には、左側のフロントシートFS及びリヤシートRSが配設され、一方、センターフレーム80の右側方には、右側のフロントシートFS及びリヤシートRSが配設されている。
センターフレーム80は、前後方向に延びる前側フレーム部材81と、該前側フレーム部材81の車両後方に配設され、後方へ向けて延びる後側フレーム部材82と、前側フレーム部材81の後部と後側フレーム部材82の前部とを接続する接続部材83とを有している。前側フレーム部材81及び後側フレーム部材82は、中空状、即ち前後方向に延びる筒状をなしており、例えば押出材で構成することができる。尚、センターフレーム80は、前側フレーム部材81と後側フレーム部材82との2分割構造に限られるものではなく、1つの部材で構成されていてもよいし、3分割構造であってもよい。1つの部材で構成されている場合には、接続部材83を省略できる。
また、図3に示すように、センターフレーム80は、当該センターフレーム80の前部を構成する左側フレーム構成部材84A及び右側フレーム構成部材84Bを有している。左側フレーム構成部材84Aの後部は、前側フレーム部材81の前後方向中間部の左側面に固定されている。また、右側フレーム構成部材84Bの後部は、前側フレーム部材81の前後方向中間部の右側面に固定されている。
上部構造体3は、センターフレーム80を乗員空間側フロアパネル41に固定する第1固定部材101、第2固定部材102及び第3固定部材103を備えている。第3固定部材103の下部は、窪み部前側クロスメンバ44Cの左右方向中央部に接続されている。
図5は、カバー部材15を取り外した状態の下部構造体2の一部を示す斜視図である。カバー部材15の上面には、冷却水が流通可能な冷却水通路を構成する通路構成部15aが設けられている。通路構成部15aは、前側バッテリFB及び後側バッテリRBの真下に位置しており、通路構成部15aの内部を流通する冷却水によって前側バッテリFB及び後側バッテリRBの冷却が効率よく行われる。
図6に示すように、枠型フレーム10の左側方メンバ11の左側方(枠型フレーム10の車幅方向外方)には、乗員空間側フロアパネル41の下方を前後方向に延びる配索部材180が設けられている。すなわち、乗員空間側フロアパネル41の下方において左側方メンバ11の車幅方向外方と、左側のサイドシル60との間には、配索部材180が収容される配索部材収容空間62が前後方向に連続して形成されている。配索部材180は、例えばハーネス、冷却水配管、冷媒配管、油圧配管、空気配管等であり、これらのうち、1つのみが設けられていてもよいし、任意の2つ以上が設けられていてもよい。空気配管は、例えば前後のエアサスペンション装置や空気ポンプ等に接続される配管等である。図示しないが、右側にも同様に配索部材収容空間を設けることができる。また、配索部材収容空間は、左側と右側の一方にのみ設けてもよい。
カバー部材15は、枠型フレーム10の左側方メンバ11の下方から右側方メンバ12の下方まで設けられるとともに、前側メンバ13の下方から後側メンバ14の下方まで設けられている。具体的には、カバー部材15は、バッテリユニットYの下方から配索部材180の下方まで延びており、従って、バッテリ収容空間49及び配索部材収容空間62を下方から覆う大きな部材である。このような大きさのカバー部材15を設けることで、車体の下部の大部分をカバー部材15で覆うことができるので、カバー部材15がアンダーカバーとして機能することになり、走行時の床下における空気の乱流発生が抑制される。
図5に示す例では、カバー部材15が1つの部材で構成されているので、組付時の部品点数を削減できる点で有利である。尚、カバー部材15は、複数の部材を組み合わせて構成されていてもよい。例えば、車幅方向に延びる複数の板材を前後方向に並べて接合することで1枚のカバー部材15を構成することや、前後方向に延びる複数の板材を車幅方向に並べて接合することで1枚のカバー部材15を構成することができる。また、カバー部材15の構造としては、複数の板材をそれぞれ車体に固定する構造であってもよい。
図6に示すように、カバー部材15の上面と、枠型フレーム10の下面との間には、例えばゴム等の弾性材からなるシール材181が配設されている。シール材181は、枠型フレーム10の下面に沿って環状に延びている。カバー部材15がサイドシル60に取り付けられた状態で、シール材181はカバー部材15の上面と枠型フレーム10の下面とで圧縮されて弾性変形する。これにより、シール材181がカバー部材15の上面及び枠型フレーム10の下面に密着し、カバー部材15と枠型フレーム10との間からの水や埃等の侵入が抑制される。
サイドシル60の下側における車幅方向内端部から外側に離れた部分は、下方へ突出して前後方向に延びる突出部61が設けられている。突出部61よりも車幅方向内側に配索部材180が設けられる。この実施形態では、突出部61がサイドシル60の下側における車幅方向中間部に設けられているが、突出部61は、サイドシル60の下側における車幅方向外端部に達する形状であってもよい。また、サイドシル60の内部には、車幅方向に延びる横リブ60a及び上下方向に延びる縦リブ60bが設けられている。横リブ60a及び縦リブ60bは一体成形されている。
突出部61の下壁部61aは、左右方向及び前後方向に水平に延びている。突出部61の下壁部61aには、カバー部材15が固定される。すなわち、突出部61の下壁部61aの上面にはナット61bが固定されている。カバー部材15の左側部分は、突出部61の下壁部61aの下面に重ね合わされるようになっている。ボルト61cをカバー部材15の左側部分に対して下方から貫通させるとともに、突出部61の下壁部61aに対して下方から貫通させてナット61bに螺合させることにより、カバー部材15がサイドシル60に対して着脱自在に固定される。ナット61b及びボルト61cは、カバー部材15の車幅方向の端部をサイドシル60に固定するカバー部材固定部であり、前後方向に間隔をあけて複数設けられている。
また、サイドシル60の収容空間62よりも車幅方向内側には、左右方向及び前後方向に水平に延びる固定板部63が設けられている。一方、枠型フレーム10の左側方メンバ11には、左方向へ突出する被締結部11aが設けられており、この被締結部11aが固定板部63に固定される。すなわち、固定板部63の上面にはナット63bが固定されている。被締結部11aは、固定板部63の下面に重ね合わされるようになっている。ボルト63cを被締結部11aに対して下方から貫通させるとともに、固定板部63に対して下方から貫通させてナット63bに螺合させることにより、枠型フレーム10の左側方メンバ11がサイドシル60に対して着脱自在に固定される。符号63dは、筒状のカラーであり、枠型フレーム10のサイドシル60への固定後の高さを所定高さにするための部材である。ナット63b及びボルト63cは、前後方向に間隔をあけて複数設けられている。右側も左側と同様に構成することができる。ナット63b及びボルト63cは、枠型フレーム10をサイドシル60に固定するバッテリフレーム固定部である。
この実施形態では、配索部材180と、枠型フレーム10をサイドシル60に固定するためのナット63b及びボルト63cとが、カバー部材15の車幅方向の端部をサイドシル60に固定するためのナット61b及びボルト61cよりも車幅方向内側に位置している。また、配索部材180は、ナット63b及びボルト63cと、ナット61b及びボルト61cとの間に位置している。さらに、ナット63bは、ナット61bよりも上に位置している。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、乗員空間側フロアパネル41の下方に設けられているバッテリ収容空間49と配索部材収容空間62を共通のカバー部材15によって覆うことができるので、バッテリ収容空間49及び配索部材収容空間62を別々の部材で覆う場合に比べて床下の空力性能を向上させることができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、乗員空間側フロアパネル41の下方に設けられているバッテリ収容空間49と配索部材収容空間62を共通のカバー部材15によって覆うことができるので、バッテリ収容空間49及び配索部材収容空間62を別々の部材で覆う場合に比べて床下の空力性能を向上させることができる。
また、バッテリ収容空間49のバッテリユニットTの保護と、配索部材収容空間62に収容されている配索部材180の保護を共通のカバー部材15によって行うことができるので、部品点数を削減できる。
さらに、カバー部材15の上面と枠型フレーム10の下面との間にシール材181を設けているので、カバー部材15と枠型フレーム10との間からの水や埃の侵入を抑制でき、前側バッテリFB及び後側バッテリRBの保護性能がより一層向上する。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、例えば電動車の車体構造として利用することができる。
1 自動車
10 枠型フレーム(バッテリフレーム)
15 カバー部材
41 乗員空間側フロアパネル
49 バッテリ収容空間
60 サイドシル
61 突出部
61b、61c ナット、ボルト(カバー部材固定部)
62 配索部材収容空間
63b、63c ナット、ボルト(バッテリフレーム固定部)
180 配索部材
181 シール部材
M 走行用モータ
Y バッテリユニット
10 枠型フレーム(バッテリフレーム)
15 カバー部材
41 乗員空間側フロアパネル
49 バッテリ収容空間
60 サイドシル
61 突出部
61b、61c ナット、ボルト(カバー部材固定部)
62 配索部材収容空間
63b、63c ナット、ボルト(バッテリフレーム固定部)
180 配索部材
181 シール部材
M 走行用モータ
Y バッテリユニット
Claims (6)
- 走行用モータを備えた電動車に設けられる車体構造において、
乗員が着座するシートが設けられた乗員空間のフロアを構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの車幅方向両端部において車両前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、
前記左右一対のサイドシルの間に配置されて車両前後方向に延びるバッテリフレームを有し、前記走行用モータに電力を供給するバッテリユニットと、
前記フロアパネルの下方において、前記バッテリフレームの車幅方向外方を車両前後方向に延びる配索部材と、
前記バッテリユニットの下方から前記配索部材の下方まで延びるカバー部材と、
前記バッテリフレームを前記サイドシルに固定するバッテリフレーム固定部と、
前記カバー部材の車幅方向の端部を前記サイドシルに固定するカバー部材固定部とを備え、
前記配索部材及び前記バッテリフレーム固定部は、前記カバー部材固定部よりも車幅方向内側に位置する車体構造。 - 走行用モータと、車両前後方向に延びるバッテリフレームを有するとともに前記走行用モータに電力を供給するバッテリユニットとを備えた電動車に設けられる車体構造において、
乗員が着座するシートが設けられた乗員空間のフロアを構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの車幅方向両端部において車両前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、
前記フロアパネルの下方において前記左右一対のサイドシルの間に設けられ、前記バッテリユニットが収容されるバッテリ収容空間と、
前記フロアパネルの下方において前記バッテリフレームの車幅方向外方と前記サイドシルとの間に設けられ、車両前後方向に延びる配索部材が収容される配索部材収容空間と、
前記バッテリ収容空間及び前記配索部材収容空間を下方から覆うカバー部材と、
前記カバー部材を前記サイドシルに固定するカバー部材固定部とを備えている車体構造。 - 請求項1または2に記載の車体構造において、
前記バッテリユニットは、前記バッテリフレームよりも車幅方向内方に配置されるバッテリを有し、
前記バッテリフレームの下面と前記カバー部材の上面との間には、シール部材が設けられている車体構造。 - 請求項1に記載の車体構造において、
前記サイドシルの下側における車幅方向内端部から外側に離れた部分には、下方へ突出して車両前後方向に延びる突出部が設けられ、
前記突出部よりも車幅方向内側に前記配索部材が設けられる車体構造。 - 請求項4に記載の車体構造において、
前記サイドシルの下側における前記突出部よりも車幅方向内側に前記バッテリフレーム固定部が設けられる車体構造。 - 請求項5に記載の車体構造において、
前記突出部に前記カバー部材固定部が設けられる車体構造。
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