JP2023172677A - 戸車及び引戸 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023172677000001
【課題】 組立てに手間がかからない戸車組立て方法、戸車及び引戸を提供する。
【解決手段】 本発明の戸車組立て方法は、第一操作具の第一端部をケースに設けられた第一収容部に収め、第一端部が第一収容部に収められた位置調整ネジを、第一端部側を支点として第二端部が持ち上がる方向に回動させて、第一操作具の第二端部をケースに設けられた第二収容部に収めるようにした方法である。本発明の戸車は、ケースは第一操作具の第一端部が収まる第一収容部と第一操作具の第二端部が収まる第二収容部を備え、第一端部が第一収容部に収められ、且つ、第二端部が第二収容部に収められた第一操作具が、第二調整体によって下側から支持されるようにしたものである。本発明の引戸は、戸車として本発明の戸車を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、戸車組立て方法、戸車及び引戸に関する。
従来、引戸に内蔵される戸車として、車輪ホルダに保持された車輪、車輪の上下方向の位置調整を行う上下位置調整手段、及び、車輪の左右方向の位置を調整する左右位置調整手段がケース内に設けられたもの(特許文献1)が知られている。
前記特許文献1の戸車の上下位置調整手段は、操作用の操作具(調整ネジ)と当該調整ネジに螺合された調整板を備え、調整ネジを回転させて調整板を前後方向に移動させることによって、車輪ホルダを上下方向に回動させ、車輪を上下方向の位置を調整できるように構成されている。
特許第3172716号公報
ところで、従来の戸車では、調整ネジの不用意な脱落を防止するため、ケースの前面から差し込まれた調整ネジの先端部に止め輪を装着する必要があり、組立てに手間がかかるという難点があった。
戸車によっては、調整ネジの先端部に止め輪を装着する代わりに、調整ネジの先端側を加締めたり、別部材で支持したりすることで脱落を防止する場合もあるが、この場合も、調整ネジの先端部に止め輪を装着する場合と同様に手間がかかる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、従来の戸車に比べて、組立てに手間がかからない戸車組立て方法、戸車及び引戸を提供することにある。
[戸車組立て方法]
本発明の戸車組立て方法は、車輪ホルダに保持された車輪、第一操作具と当該第一操作具の操作によって動作する第一調整体を備えた上下位置調整手段及び第二操作具と当該第二操作具の操作によって動作する第二調整体を備えた左右位置調整手段がケース内に設けられた戸車の組立て方法であって、第一操作具の第一端部を前記ケースに設けられた第一収容部に収め、第一端部が第一収容部に収められた第一操作具を、第一端部側を支点として当該第一操作具の第二端部が持ち上がる方向に回動させて、当該第一操作具の第二端部を前記ケースに設けられた第二収容部に収めるようにした方法である。
[戸車]
本発明の戸車は、車輪ホルダに保持された車輪、第一操作具と当該第一操作具の操作によって動作する第一調整体を備えた上下位置調整手段及び第二操作具と当該第二操作具の操作によって動作する第二調整体を備えた左右位置調整手段がケース内に設けられた戸車であって、ケースは第一操作具の第一端部が収まる第一収容部と第一操作具の第二端部が収まる第二収容部を備え、第一端部が第一収容部に収められ、且つ、第二端部が第二収容部に収められた第一操作具が第二調整体によって下側から支持されるようにしたものである。
[引戸]
本発明の引戸は、引戸本体に戸車が実装された引戸であって、戸車として本発明の戸車を備えたものである。
本発明によれば、従来の戸車において必要であった止め輪の装着作業や加締め作業、別部材取付け作業等が必要ないため、従来の戸車に比べて組立てに手間がかからない。
(a)は本発明の戸車の一例を示す斜視図、(b)は(a)のケースを切り欠いた内部構造説明図。 図1(b)の戸車の詳細説明図。 (a)~(d)は本発明の戸車組立て方法の一例を示す説明図。 (a)は車輪を保持した車輪ホルダを上方に上げた状態の説明図、(b)は車輪を保持した車輪ホルダを下方に下げた状態の説明図。 (a)は車輪を保持した車輪ホルダを引戸本体の厚さ方向一方に寄せた状態の平面説明図、(b)は車輪を保持した車輪ホルダを引戸本体の厚さ方向他方に寄せた状態の平面説明図。 (a)は本発明の引戸の一例を示す正面図、(b)は(a)のVIb部の拡大図、(c)は(a)のVIc部の拡大図。
(実施形態)
本発明の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。一例として図1(a)(b)及び図2に示す戸車60は、車輪ホルダ10に保持された車輪20と、上下位置調整手段30と、左右位置調整手段40を備えている。車輪ホルダ10に保持された車輪20、上下位置調整手段30及び左右位置調整手段40は、ケース50内に設けられている。
図2に示すように、前記車輪ホルダ10は、車輪軸11を支持する二枚の対向片12を備えた正面視下向きコ字状の部材である。車輪ホルダ10の各対向片12は、横突出部12aと上突出部12bを備え、横突出部12aと上突出部12bの交差位置には、車輪軸11用の挿通孔12cを備えた車輪支持部12dが設けられている。
車輪ホルダ10は、両対向片12の横突出部12aに挿通された軸材13でケース50に軸支されている。両対向片12の上突出部12bには、後述する上下位置調整手段30の移動体(第一調整体)32が収まる切欠き部12eが設けられている。ここで説明した車輪ホルダ10の構成は一例であり、車輪ホルダ10の構成はこれ以外であってもよい。
前記車輪20はレールに沿って走行する部材である。車輪20には既存の又は新規のものを用いることができる。
前記上下位置調整手段30は、車輪ホルダ10に保持された車輪20の上下方向の位置を調整する手段である。この実施形態の上下位置調整手段30は、上下位置調整ネジ(第一操作具)31と上下位置調整ネジ31の操作によって動作する移動体(第一調整体)32を備えている。
この実施形態では、上下位置調整ネジ31として頭付きネジを、移動体32としてネジに螺合した薄板を用いている。なお、ここで説明した上下位置調整手段30の構成は一例であり、上下位置調整手段30の構成はこれ以外であってもよい。
前記左右位置調整手段40は、車輪ホルダ10に保持された車輪20の左右方向(引戸本体70の厚さ方向)の位置を調整する手段である。この実施形態の左右位置調整手段40は、左右位置調整具(第二操作具)41と左右位置調整具41の操作によって動作する左右位置調整ピース(第二調整体)42を備えている。
この実施形態の左右位置調整具41は、操作部41aと、操作部41aの中心軸から偏芯した位置に設けられた偏芯軸部41bと、左右位置調整ピース42に係止される係止部41cを備えている。偏芯軸部41bは操作部41aよりも径の細い円柱状であり、操作部41aの裏面側から係止部41cを貫通して設けられている。操作部41a、偏芯軸部41b及び係止部41cは一体に構成されている。
この実施形態の左右位置調整ピース42は、車輪ホルダ10の対向片12の間に配置されるベース部42aと、左右位置調整具41の偏芯軸部41bに係合する係合部42bと、上下位置調整ネジ31を下側から支持する支持部42cを備えている。
ベース部42aは直方体状のブロックであり、その上面側にベース部42aと一体に構成された係合部42b及び支持部42cが突設されている。係合部42b及び支持部42cは間隔をあけて設けられ、両者間に左右位置調整具41の係止部41cが配置されるようにしてある。
この実施形態の係合部42bは、間隔をあけて配置された二本の突起の間に空間を備えたU字状であり、当該空間内に偏芯軸部41bが収まるように構成されている。偏芯軸部41bが回動することで、左右位置調整ピース42が引戸本体70の厚さ方向に移動し、車輪ホルダ10に保持された車輪20の左右方向の位置を調整することができる。
この実施形態の支持部42cは背面壁と両側壁の間に空間を備えたコ字状であり、当該空間内に係合部42bの裏面側に突出した偏芯軸部41bが収まるようにしてある。なお、ここで説明した左右位置調整手段40の構成は一例であり、左右位置調整手段40の構成はこれ以外であってもよい。
前記ケース50は、車輪ホルダ10に保持された車輪20、上下位置調整手段30及び左右位置調整手段40を収容するためのハウジングである。ケース50は引戸本体70の掘り込み部に実装して固定される。
この実施形態のケース50は、上下位置調整ネジ31の第一端部31a側が収まる第一収容部51と、上下位置調整ネジ31の第二端部31b側が収まる第二収容部52を備えている。第一収容部51と第二収容部52の間には、移動体32が収まる調整体用凹部53が設けられている。
この実施形態のケース50には、車輪ホルダ10に保持された車輪20を外した際に、第一端部31aが第一収容部51に収められた上下位置調整ネジ31を、第一端部31a側を支点として第二端部31bが持ち上がる方向に回動させるための空間(回動空間)が確保されている。この回動空間は、上下位置調整ネジ31の設置後に、車輪ホルダ10が配置される空間である。
調整体用凹部53は、上下位置調整ネジ31の第一端部31aが第一収容部51に収まり、第二端部31bが第二収容部52に収まった状態で、上下位置調整ネジ31に螺合された移動体32の上端側が収まる位置に設けられている。調整体用凹部53は、移動体32が前後方向に移動できる程度の広さを備えている。ここで説明したケース50の構成は一例であり、ケース50の構成はこれ以外であってもよい。
図3(a)に示すように、ケース50内に上下位置調整ネジ31を設置する場合、はじめに、上下位置調整ネジ31の第一端部31aを第一収容部51に収める。その後、第一端部31aが第一収容部51に収められた上下位置調整ネジ31を、第一端部31a側を支点として第二端部31bが持ち上がる方向(同図中X矢印方向)に回動させ(図3(b))、上下位置調整ネジ31の第二端部31bを第二収容部52に収める(図3(c))。
この実施形態では、上下位置調整ネジ31の脱落を防止するため、第一端部31aが第一収容部51に収められ、第二端部31bが第二収容部52に収められた上下位置調整ネジ31が左右位置調整ピース42によって下側から支持されるようにしてある。
具体的には、前記図3(a)~(c)の手順で第一端部31aを第一収容部51に収め、第二端部31bを第二収容部52に収めたのち、上下位置調整ネジ31の下側に左右位置調整ピース42の支持部42cを宛がい、上下位置調整ネジ31を下側から支持する(図3(d))ことで、上下位置調整ネジ31が不用意に脱落するのを防止している。
支持部42cによる上下位置調整ネジ31の支持は必要に応じて行えばよく、第一端部31aを第一収容部51に収め、且つ、第二端部31bを第二収容部52に収めるだけで脱落を防止できるような場合には、支持部42cによって支持する構成としなくてもよい。
なお、図3(a)~(d)の例では、左右位置調整ピース42を、車輪20を保持した車輪ホルダ10とは別にケース50内に組み込む場合を一例としているが、左右位置調整ピース42を予め対向片12の横突出部12aの間に配置しておくことで、左右位置調整ピース42を車輪ホルダ10とケース50内に一緒に組み込むこともできる。
以上の手順でケース50内に上下位置調整手段30、左右位置調整手段40及び車輪20を保持した車輪ホルダ10が設置された戸車60は、図3(d)に示すように、第一端部31aが第一収容部51に収められ、第二端部31bが第二収容部52に収められ、第一端部31aが第一収容部51に収められ、第二端部31bが第二収容部52に収められた上下位置調整ネジ31が、左右位置調整ピース42によって下側から支持された構造となる。
この戸車60では、従来必要とされていた調整ネジの先端への止め輪の装着作業や調整ネジ(上下位置調整ネジ31)の先端の加締め作業、別部材で支持するための別部材取付け作業等が必要ないため、組立てに手間がかからず作業性に優れる。また、部品点数を減らすことができるため、コストの低減を図ることもできる。
図4(a)(b)に示すように、この実施形態の戸車60は、上下位置調整ネジ31を正方向に回転させることで車輪ホルダ10を下方向に回動させ、車輪ホルダ10で保持された車輪20を下向きに回動させることができ、上下位置調整ネジ31を逆方向に回転させることで車輪ホルダ10を上方向に回動させ、車輪ホルダ10で保持された車輪20を上向きに回動させることができる。
また、図5(a)(b)に示すように、この実施形態の戸車60は、左右位置調整具41を正方向又は逆方向に回転させ続けることで、引戸本体70の厚さ方向一方に移動したのち、その位置から引戸本体70の厚さ方向反対側に戻るようにしてある。
なお、戸車60は、左右位置調整具41を正方向に回転させることで車輪ホルダ10を引戸本体70の厚さ方向一方に移動させることができ、左右位置調整具41を逆方向に回転させることで車輪ホルダ10を引戸本体70の厚さ方向反対側に移動させられるようにすることもできる。
図6(a)~(c)に示すように、この実施形態の戸車60は引戸本体70の床側の掘り込み部に、車輪20が床側に位置する向きで実装される。掘り込み部に実装された戸車60は、ケース50のネジ挿通孔54から挿通された止めネジ71で引戸本体70に固定してある。
図6(a)では、戸車60を引戸本体70の床側の戸先側と戸尻側の双方に設ける場合を一例としているが、戸車60は戸先側と戸尻側の一方にのみ設けることもできる。ここで説明した引戸の構成は一例であり、引戸の構成はこれ以外であってもよい。
なお、前記実施形態で説明した構成は一例であり、本発明の戸車組立て方法、戸車60及び引戸の構成は、この実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の戸車組立て方法、戸車60及び引戸の構成は、所期の目的を達成できる範囲で、構成の省略、追加、入れ替え等の変更を加えることができる。
本発明の戸車組立て方法、戸車60及び引戸は、既存の戸車組立て方法や戸車、引戸と同様の用途で広く利用することができる。
10 車輪ホルダ
11 車輪軸
12 対向片
12a 横突出部
12b 上突出部
12c 挿通孔
12d 車輪支持部
12e 切欠き部
13 軸材
20 車輪
30 上下位置調整手段
31 上下位置調整ネジ(第一操作具)
31a 第一端部
31b 第二端部
32 移動体(第一調整体)
40 左右位置調整手段
41 左右位置調整具(第二操作具)
41a 操作部
41b 偏芯軸部
41c 係止部
42 左右位置調整ピース(第二調整体)
42a ベース部
42b 係合部
42c 支持部
50 ケース
51 第一収容部
52 第二収容部
53 調整体用凹部
54 ネジ挿通孔
60 戸車
70 引戸本体
71 止めネジ
本発明は、車及び引戸に関する。
従来、引戸に内蔵される戸車として、車輪ホルダに保持された車輪、車輪の上下方向の位置調整を行う上下位置調整手段、及び、車輪の左右方向の位置を調整する左右位置調整手段がケース内に設けられたもの(特許文献1)が知られている。
前記特許文献1の戸車の上下位置調整手段は、操作用の操作具(調整ネジ)と当該調整ネジに螺合された調整板を備え、調整ネジを回転させて調整板を前後方向に移動させることによって、車輪ホルダを上下方向に回動させ、車輪を上下方向の位置を調整できるように構成されている。
特許第3172716号公報
ところで、従来の戸車では、調整ネジの不用意な脱落を防止するため、ケースの前面から差し込まれた調整ネジの先端部に止め輪を装着する必要があり、組立てに手間がかかるという難点があった。
戸車によっては、調整ネジの先端部に止め輪を装着する代わりに、調整ネジの先端側を加締めたり、別部材で支持したりすることで脱落を防止する場合もあるが、この場合も、調整ネジの先端部に止め輪を装着する場合と同様に手間がかかる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、従来の戸車に比べて、組立てに手間がかからない車及び引戸を提供することにある。
[戸車組立て方法]
願における戸車組立て方法は、車輪ホルダに保持された車輪、第一操作具と当該第一操作具の操作によって動作する第一調整体を備えた上下位置調整手段及び第二操作具と当該第二操作具の操作によって動作する第二調整体を備えた左右位置調整手段がケース内に設けられた戸車の組立て方法であって、第一操作具の第一端部を前記ケースに設けられた第一収容部に収め、第一端部が第一収容部に収められた第一操作具を、第一端部側を支点として当該第一操作具の第二端部が持ち上がる方向に回動させて、当該第一操作具の第二端部を前記ケースに設けられた第二収容部に収めるようにした方法である。
[戸車]
本発明の戸車は、車輪ホルダに保持された車輪、第一操作具と当該第一操作具の操作によって動作する第一調整体を備えた上下位置調整手段及び第二操作具と当該第二操作具の操作によって動作する第二調整体を備えた左右位置調整手段がケース内に設けられた戸車であって、ケースは第一操作具の第一端部が収まる第一収容部と第一操作具の第二端部が収まる第二収容部を備え、第一端部が第一収容部に収められ、且つ、第二端部が第二収容部に収められた第一操作具が第二調整体によって下側から支持されるようにしたものである。
[引戸]
本発明の引戸は、引戸本体に戸車が実装された引戸であって、戸車として本発明の戸車を備えたものである。
本発明によれば、従来の戸車において必要であった止め輪の装着作業や加締め作業、別部材取付け作業等が必要ないため、従来の戸車に比べて組立てに手間がかからない。
(a)は本発明の戸車の一例を示す斜視図、(b)は(a)のケースを切り欠いた内部構造説明図。 図1(b)の戸車の詳細説明図。 (a)~(d)は本願における戸車組立て方法の一例を示す説明図。 (a)は車輪を保持した車輪ホルダを上方に上げた状態の説明図、(b)は車輪を保持した車輪ホルダを下方に下げた状態の説明図。 (a)は車輪を保持した車輪ホルダを引戸本体の厚さ方向一方に寄せた状態の平面説明図、(b)は車輪を保持した車輪ホルダを引戸本体の厚さ方向他方に寄せた状態の平面説明図。 (a)は本発明の引戸の一例を示す正面図、(b)は(a)のVIb部の拡大図、(c)は(a)のVIc部の拡大図。
(実施形態)
本発明の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。一例として図1(a)(b)及び図2に示す戸車60は、車輪ホルダ10に保持された車輪20と、上下位置調整手段30と、左右位置調整手段40を備えている。車輪ホルダ10に保持された車輪20、上下位置調整手段30及び左右位置調整手段40は、ケース50内に設けられている。
図2に示すように、前記車輪ホルダ10は、車輪軸11を支持する二枚の対向片12を備えた正面視下向きコ字状の部材である。車輪ホルダ10の各対向片12は、横突出部12aと上突出部12bを備え、横突出部12aと上突出部12bの交差位置には、車輪軸11用の挿通孔12cを備えた車輪支持部12dが設けられている。
車輪ホルダ10は、両対向片12の横突出部12aに挿通された軸材13でケース50に軸支されている。両対向片12の上突出部12bには、後述する上下位置調整手段30の移動体(第一調整体)32が収まる切欠き部12eが設けられている。ここで説明した車輪ホルダ10の構成は一例であり、車輪ホルダ10の構成はこれ以外であってもよい。
前記車輪20はレールに沿って走行する部材である。車輪20には既存の又は新規のものを用いることができる。
前記上下位置調整手段30は、車輪ホルダ10に保持された車輪20の上下方向の位置を調整する手段である。この実施形態の上下位置調整手段30は、上下位置調整ネジ(第一操作具)31と上下位置調整ネジ31の操作によって動作する移動体(第一調整体)32を備えている。
この実施形態では、上下位置調整ネジ31として頭付きネジを、移動体32としてネジに螺合した薄板を用いている。なお、ここで説明した上下位置調整手段30の構成は一例であり、上下位置調整手段30の構成はこれ以外であってもよい。
前記左右位置調整手段40は、車輪ホルダ10に保持された車輪20の左右方向(引戸本体70の厚さ方向)の位置を調整する手段である。この実施形態の左右位置調整手段40は、左右位置調整具(第二操作具)41と左右位置調整具41の操作によって動作する左右位置調整ピース(第二調整体)42を備えている。
この実施形態の左右位置調整具41は、操作部41aと、操作部41aの中心軸から偏芯した位置に設けられた偏芯軸部41bと、左右位置調整ピース42に係止される係止部41cを備えている。偏芯軸部41bは操作部41aよりも径の細い円柱状であり、操作部41aの裏面側から係止部41cを貫通して設けられている。操作部41a、偏芯軸部41b及び係止部41cは一体に構成されている。
この実施形態の左右位置調整ピース42は、車輪ホルダ10の対向片12の間に配置されるベース部42aと、左右位置調整具41の偏芯軸部41bに係合する係合部42bと、上下位置調整ネジ31を下側から支持する支持部42cを備えている。
ベース部42aは直方体状のブロックであり、その上面側にベース部42aと一体に構成された係合部42b及び支持部42cが突設されている。係合部42b及び支持部42cは間隔をあけて設けられ、両者間に左右位置調整具41の係止部41cが配置されるようにしてある。
この実施形態の係合部42bは、間隔をあけて配置された二本の突起の間に空間を備えたU字状であり、当該空間内に偏芯軸部41bが収まるように構成されている。偏芯軸部41bが回動することで、左右位置調整ピース42が引戸本体70の厚さ方向に移動し、車輪ホルダ10に保持された車輪20の左右方向の位置を調整することができる。
この実施形態の支持部42cは背面壁と両側壁の間に空間を備えたコ字状であり、当該空間内に係合部42bの裏面側に突出した偏芯軸部41bが収まるようにしてある。なお、ここで説明した左右位置調整手段40の構成は一例であり、左右位置調整手段40の構成はこれ以外であってもよい。
前記ケース50は、車輪ホルダ10に保持された車輪20、上下位置調整手段30及び左右位置調整手段40を収容するためのハウジングである。ケース50は引戸本体70の掘り込み部に実装して固定される。
この実施形態のケース50は、上下位置調整ネジ31の第一端部31a側が収まる第一収容部51と、上下位置調整ネジ31の第二端部31b側が収まる第二収容部52を備えている。第一収容部51と第二収容部52の間には、移動体32が収まる調整体用凹部53が設けられている。
この実施形態のケース50には、車輪ホルダ10に保持された車輪20を外した際に、第一端部31aが第一収容部51に収められた上下位置調整ネジ31を、第一端部31a側を支点として第二端部31bが持ち上がる方向に回動させるための空間(回動空間)が確保されている。この回動空間は、上下位置調整ネジ31の設置後に、車輪ホルダ10が配置される空間である。
調整体用凹部53は、上下位置調整ネジ31の第一端部31aが第一収容部51に収まり、第二端部31bが第二収容部52に収まった状態で、上下位置調整ネジ31に螺合された移動体32の上端側が収まる位置に設けられている。調整体用凹部53は、移動体32が前後方向に移動できる程度の広さを備えている。ここで説明したケース50の構成は一例であり、ケース50の構成はこれ以外であってもよい。
図3(a)に示すように、ケース50内に上下位置調整ネジ31を設置する場合、はじめに、上下位置調整ネジ31の第一端部31aを第一収容部51に収める。その後、第一端部31aが第一収容部51に収められた上下位置調整ネジ31を、第一端部31a側を支点として第二端部31bが持ち上がる方向(同図中X矢印方向)に回動させ(図3(b))、上下位置調整ネジ31の第二端部31bを第二収容部52に収める(図3(c))。
この実施形態では、上下位置調整ネジ31の脱落を防止するため、第一端部31aが第一収容部51に収められ、第二端部31bが第二収容部52に収められた上下位置調整ネジ31が左右位置調整ピース42によって下側から支持されるようにしてある。
具体的には、前記図3(a)~(c)の手順で第一端部31aを第一収容部51に収め、第二端部31bを第二収容部52に収めたのち、上下位置調整ネジ31の下側に左右位置調整ピース42の支持部42cを宛がい、上下位置調整ネジ31を下側から支持する(図3(d))ことで、上下位置調整ネジ31が不用意に脱落するのを防止している。
支持部42cによる上下位置調整ネジ31の支持は必要に応じて行えばよく、第一端部31aを第一収容部51に収め、且つ、第二端部31bを第二収容部52に収めるだけで脱落を防止できるような場合には、支持部42cによって支持する構成としなくてもよい。
なお、図3(a)~(d)の例では、左右位置調整ピース42を、車輪20を保持した車輪ホルダ10とは別にケース50内に組み込む場合を一例としているが、左右位置調整ピース42を予め対向片12の横突出部12aの間に配置しておくことで、左右位置調整ピース42を車輪ホルダ10とケース50内に一緒に組み込むこともできる。
以上の手順でケース50内に上下位置調整手段30、左右位置調整手段40及び車輪20を保持した車輪ホルダ10が設置された戸車60は、図3(d)に示すように、第一端部31aが第一収容部51に収められ、第二端部31bが第二収容部52に収められ、第一端部31aが第一収容部51に収められ、第二端部31bが第二収容部52に収められた上下位置調整ネジ31が、左右位置調整ピース42によって下側から支持された構造となる。
この戸車60では、従来必要とされていた調整ネジの先端への止め輪の装着作業や調整ネジ(上下位置調整ネジ31)の先端の加締め作業、別部材で支持するための別部材取付け作業等が必要ないため、組立てに手間がかからず作業性に優れる。また、部品点数を減らすことができるため、コストの低減を図ることもできる。
図4(a)(b)に示すように、この実施形態の戸車60は、上下位置調整ネジ31を正方向に回転させることで車輪ホルダ10を下方向に回動させ、車輪ホルダ10で保持された車輪20を下向きに回動させることができ、上下位置調整ネジ31を逆方向に回転させることで車輪ホルダ10を上方向に回動させ、車輪ホルダ10で保持された車輪20を上向きに回動させることができる。
また、図5(a)(b)に示すように、この実施形態の戸車60は、左右位置調整具41を正方向又は逆方向に回転させ続けることで、引戸本体70の厚さ方向一方に移動したのち、その位置から引戸本体70の厚さ方向反対側に戻るようにしてある。
なお、戸車60は、左右位置調整具41を正方向に回転させることで車輪ホルダ10を引戸本体70の厚さ方向一方に移動させることができ、左右位置調整具41を逆方向に回転させることで車輪ホルダ10を引戸本体70の厚さ方向反対側に移動させられるようにすることもできる。
図6(a)~(c)に示すように、この実施形態の戸車60は引戸本体70の床側の掘り込み部に、車輪20が床側に位置する向きで実装される。掘り込み部に実装された戸車60は、ケース50のネジ挿通孔54から挿通された止めネジ71で引戸本体70に固定してある。
図6(a)では、戸車60を引戸本体70の床側の戸先側と戸尻側の双方に設ける場合を一例としているが、戸車60は戸先側と戸尻側の一方にのみ設けることもできる。ここで説明した引戸の構成は一例であり、引戸の構成はこれ以外であってもよい。
なお、前記実施形態で説明した構成は一例であり、本発明の車60及び引戸の構成は、この実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の車60及び引戸の構成は、所期の目的を達成できる範囲で、構成の省略、追加、入れ替え等の変更を加えることができる。
本発明の車60及び引戸は、既存の車、引戸と同様の用途で広く利用することができる。
10 車輪ホルダ
11 車輪軸
12 対向片
12a 横突出部
12b 上突出部
12c 挿通孔
12d 車輪支持部
12e 切欠き部
13 軸材
20 車輪
30 上下位置調整手段
31 上下位置調整ネジ(第一操作具)
31a 第一端部
31b 第二端部
32 移動体(第一調整体)
40 左右位置調整手段
41 左右位置調整具(第二操作具)
41a 操作部
41b 偏芯軸部
41c 係止部
42 左右位置調整ピース(第二調整体)
42a ベース部
42b 係合部
42c 支持部
50 ケース
51 第一収容部
52 第二収容部
53 調整体用凹部
54 ネジ挿通孔
60 戸車
70 引戸本体
71 止めネジ

Claims (4)

  1. 車輪ホルダに保持された車輪、第一操作具と当該第一操作具の操作によって動作する第一調整体を備えた上下位置調整手段及び第二操作具と当該第二操作具の操作によって動作する第二調整体を備えた左右位置調整手段がケース内に設けられた戸車の組立て方法において、
    前記第一操作具の第一端部を前記ケースに設けられた第一収容部に収め、
    前記第一端部が第一収容部に収められた第一操作具を、第一端部側を支点として当該第一操作具の第二端部が持ち上がる方向に回動させて、当該第一操作具の第二端部を前記ケースに設けられた第二収容部に収める、
    ことを特徴とする戸車組立て方法。
  2. 請求項1記載の戸車組立て方法において、
    第一端部が第一収容部に収められ、第二端部が第二収容部に収められた第一操作具に第二調整体を宛がうことによって、当該第一操作具を下側から支持する、
    ことを特徴とする戸車組立て方法。
  3. 車輪ホルダに保持された車輪、第一操作具と当該第一操作具の操作によって動作する第一調整体を備えた上下位置調整手段及び第二操作具と当該第二操作具の操作によって動作する第二調整体を備えた左右位置調整手段がケース内に設けられた戸車において、
    前記ケースは前記第一操作具の第一端部が収まる第一収容部と当該第一操作具の第二端部が収まる第二収容部を備え、
    前記第一端部が前記第一収容部に収められ、且つ、前記第二端部が前記第二収容部に収められた第一操作具が、前記第二調整体によって下側から支持された、
    ことを特徴とする戸車。
  4. 引戸本体に戸車が実装された引戸において、
    前記戸車として請求項3記載の戸車を備えた、
    ことを特徴とする引戸。
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