JP2023170914A - 調理器及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物を調理する調理器であって、調理器庫内の内部上方に設けられた上加熱手段と、被加熱物が載置される載置台と、載置台を上下に移動可能とする昇降手段を備え、被加熱物を溶液に漬けた状態で加熱した後に、昇降手段で被加熱物を引き上げて上加熱手段に被加熱物を接触させて、または上加熱手段の近傍で被加熱物を焼成し、昇降手段で被加熱物を上加熱手段から離して焼成を終了することを特徴とする調理器。【選択図】図1

Description

本発明は調理器及びその制御方法に係り、特に食材に調味液を含侵させた後に焼成するに好適な調理器及びその制御方法に関する。
食材を焼成する調理器として、従来から種々のものが知られている。例えば特許文献1では、加熱室と、加熱手段と、加熱手段の情報に設けられる発熱する加熱皿と、加熱室内の温度検知手段と、温度検知手段の信号をもとに加熱手段を制御する制御手段を備えて、鍋内を酵素活性温度帯で一定時間保持する酵素反応工程を経てから加熱工程を行うよう加熱手段を制御することで栄養成分とうまみ成分を増加させる調理器が開示されている。
また特許文献2では、燃焼室内に設けた間接焼物調理を行うための熱源と、被調理物を乗せ調理する焼き網と熱源と焼き網の位置を制御する制御装置を備え、被調理物をトースト調理するときに制御装置により熱源への電力供給をオンオフする比率を変化させ熱源の発熱量を制御してパンの焼き色を調節するオーブントースタが開示されている。
特開2010-220508号公報 特開平6-154102号公報
上記した特許文献によれば、それぞれの課題とした事項を満足する調理器とすることができる。しかしながら、特許文献1では、酵素を用いて食材を反応させその後加熱する調理器が行われるが、焼成を行う工程がないために、焼成を行った場合と比較し風味が劣る恐れがある。また、特許文献2では熱源と焼き網の距離を変え焼成条件を変えることができるが、間接加熱熱源のため、厳密な焼成温度管理と焼成時間管理を両立することが難しい恐れがある。
以上のことから本発明においては、被加熱物を焼成するに好適な調理器及びその制御方法を提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては「被加熱物を調理する調理器であって、調理器庫内の内部上方に設けられた上加熱手段と、被加熱物が載置される載置台と、載置台を上下に移動可能とする昇降手段を備え、被加熱物を溶液に漬けた状態で加熱した後に、昇降手段で被加熱物を引き上げて上加熱手段に被加熱物を接触させて、または上加熱手段の近傍で被加熱物を焼成し、昇降手段で被加熱物を上加熱手段から離して焼成を終了することを特徴とする調理器」としたものである。
また本発明においては「被加熱物を調理する調理器の制御方法であって、被加熱物を溶液に漬けた状態で加熱した後に、被加熱物が載置される載置台を溶液から引き上げて上加熱手段に被加熱物を接触させて、または上加熱手段の近傍で被加熱物を焼成し、被加熱物を接触加熱手段から離して焼成を終了することを特徴とする調理器の制御方法」としたものである。
本発明によれば、被加熱物を焼成するに好適な調理器及びその制御方法を提供することができる。
本発明の調理器及びその制御方法によれば、食材に調味液を含侵させ焼成する処理を小型の調理器内部で完結するとともに取り外しが容易なことから清潔性を確保可能な調理器及びその制御方法を提供することができる。さらに、食材の焼成においては内部に火を通しすぎず、表面付近のみ焼き目をつけることができ食味の向上した調理物の提供が可能となる。
本発明の実施例に係る調理器の全体構成例を示す図。 外箱内に収納される機器の組み立て構成例を示す図。 本発明の実施例に係る調理器の構成機器を示す図。 処理の流れを示すタイムチャート。 トレイ6が容器4の下面に接触(例えば着座)している様子を示す図。 昇降手段5Lと5Rを同じ距離だけ上昇させ、食材30の上部をホットプレート3に接触させた状態を示す図。 昇降手段5Lと昇降手段5Rの昇降距離を異なる距離で上昇させた図。 ホットプレートの温度センサの配置を示す図。 トレイの回転を説明する図。 処理の流れを示すタイムチャート。 制御器13における処理フローを示す図。 処理の流れを示すタイムチャート。 制御器13における処理フローを示す図。 ホットプレート3の実装形態の1例を示す図。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
実施例1では、本発明に係る調理器の構成について説明する。図1は、本発明の実施例に係る調理器の全体構成例を示している。この図に示すように、調理器1は、蓋2aと下カバー2bが回転結合部2cで回転可能に接続された外箱2と、箱状に形成された外箱2の内部に収納される容器4と、容器4内に収納されるトレイ6と、トレイ6を上下に昇降させる昇降手段5L、5Rと、例えば蓋2aに取り付けられたホットプレート3を、主な構成要素として構成されている。なお蓋2aのホットプレート3は内部にヒータを備え、伝熱板に熱を伝える構造としているが、伝熱板を省略した構造とすることも可能である。
図2は調理器1の容器4とトレイ6を分解した状態の図である。下カバー2b側の容器4に接する面には下ヒータ8を搭載しており、容器4を下側から加熱可能であるが、下ヒータを省略した構成とすることも可能である。また、容器温度センサ15も下カバー2bに搭載している。容器温度センサ15は容器4の温度を測定することができるものであればよく、熱電対やサーミスタ等の接触式のセンサでもよいし、赤外線センサのような非接触式のセンサであってもよい。
容器4内に収納されるトレイ6は、両端の取っ手部6aと底面側の穴部6bを有しており、液体(水或は調味液)を入れた容器4内に食材を入れたトレイ6を収納することで、食材の浸し付け、或は煮物調理を行うことができる。またトレイ6を容器4から持ち上げた状態では、液体が底面側の穴部6bから落下するので、液浸でない状態での焼き物調理が可能である。
図3は調理器1の全体の構成部品を説明する図である。図1と図2に示す構成部品以外では、制御器13、ホットプレート温度センサ14、インターフェイス機体側16、インターフェーススマートフォン(スマホ)・本体や無線LANルータ17などがあるが、これらの多くは蓋2aにより形成される空間内に収納される。ホットプレート温度センサ14はホットプレート3に内蔵される搭載方法であってもよいし、蓋2aに搭載され、ホットプレート3に接触するような構造であってもよい。
昇降手段5L、5Rは容器4の外側に両側壁に配置され、トレイ6の左右の持ち手を支えることにより昇降することができる。昇降手段5L、5Rは内部にモータ、ギヤ、昇降量センサを備えており、制御器13からの指令によって任意の位置に移動し停止することができる。
なお、調理器1のインターフェイス機体側16は、スマホ本体や無線LANルータなどのインターフェイス16と無線接続されて、スマホなどの外部からスタートを制御し、あるいはスマホ本体への設定温度の表示確認、残り時間及び調理終了の情報提示などを通じて外部における監視可能とすることができる。なお、図示の例でのインターフェイス16の制御監視の機能は、調理器1の本体で行われるものであってもよい。
図4は実施例1の調理器1を利用する調理動作の一連の流れを説明する図であり、調理器1における固有の構造であるトレイ6の昇降手段5を用いた一連の処理の流れを例示している。なおトレイの昇降手段5を用いた調理は、「焼き」、「蒸し」、「煮物」、「低温調理」などに利用可能であり、図4では「焼き」を例示している。
図4の処理の段階Aでは、容器4にトレイ6を収納した状態で下カバー2b内にセットする。段階Bでは、食材(例えば肉)30と、酵素や調味液を容器内に投入する。段階Cでは、調味液中での調理を行う。調味液中での調理は、酵素を用いて食材を軟化するプロセスと低温での調理(例えば40度~60度)のプロセスの片方または両方が含まれる。以降では酵素を用いて食材を軟化するプロセスを1段目調理、低温での調理のプロセスを2段目調理と呼称する。
1段目調理によれば、食材30の組織の分解を速やかに行うことで、食材30を柔らかくすることができる。たとえば、たんぱく質の分解酵素であるプロテアーゼを用いれば、肉魚などの食材30を柔らかくすることができる。また下ヒータ8に通電しこれを用いて、低温(例えば40度~60度)に維持し、酵素反応が進行しやすい環境とする。
なお、この時の温度は下カバー2bの内側に取り付けた容器温度センサ15により、例えば容器4の温度を検知する。またこの時の温度は使用する酵素が反応しやすい温度であり、酵素の種類により適宜設定可能とされるのがよい。例えば、食材30として肉を用い、酵素としてプロテアーゼを使用する場合は、40度~60度が酵素の活性が最適となる条件であるため、下ヒータの制御によって容器4内が40度~60度に維持するように設定する。なお、酵素は高温になると失活して食材30の分解を促進できないため、容器4内が高温にならないよう一定の温度帯を維持するように制御する。
2段目調理によれば、食材(ここでは主に食肉)の硬化が進行しにくい温度帯、例えば(55度~70度)にて加熱を行う。厚生労働省では食肉を75度1分もしくはそれと同等のレベルで加熱殺菌することが定められているため、同等な加熱殺菌の条件として、例えば67度8分や65度15分等があり、これらのパラメータは制御器13にあらかじめセットされており、ユーザーのメニュー選択によって呼び出され実行される。また、これらの温度の制御は1段目調理と同様に行われる。
1段目調理に引き続き2段目調理を行う場合、食材の硬化の進行を最小限にするため、1段目調理の温度は2段目調理の温度より低いことが望ましい。
2段目調理のみを行う場合、食材からの水分や脂質などの流出を防ぐため、調味液中に保水材として馬鈴薯デンプン等の副材を含むことが望ましい。また、これらの副材を使用する際には、調味液の好適な循環を保ち温度むらを低減するため、デンプンの糊化温度(87度)を超えないように制御する必要がある。
図4の段階Dでは、調理器1における固有の構造である容器4の外部に設けたトレイの昇降手段5をトレイ6に設けた取っ手6aを押し上げることによりトレイ6の位置を容器4内で上昇させ、一定時間調味液切りを行う。このためには例えば、容器の外側に動力伝達手段(昇降機構)を備え、他方においてトレイ6に設けた取っ手などの当接部を係合させることにより、トレイ6を上昇、下降させることができる。
段階Eではさらにトレイ6の位置を上昇させ、食材30の上面をホットプレート3に接触させ焼成を行う。焼く処理の場合には蓋2aに取り付けたホットプレート3に通電しこれを用いて焼成処理を行う。焼成処理は事前に用意された調理パラメータにより、時間や温度の調整がなされる。食材30(ここでは食肉)は155度付近でメイラード反応を起こし風味が増すことが知られており、焼成の温度はこの温度付近で行うことが望ましい。なお、この時の温度はホットプレート3の上面に取り付けたホットプレート温度センサ14により、例え食材30の温度を検知する。なお、ホットプレート3以外の加熱手段であってもよく、接触加熱以外に上加熱手段の近傍で被加熱物を焼成できるものであればよい。
段階Fでは焼成を終了するため、調理トレイ6の位置を下げ、ホットプレート3と食材30の接触を切り離す。段階Gでは調理完了とする。
図4に示す一連の調理処理工程によれば、本発明の調理器1内のトレイ6は、昇降手段5により3段の高さ位置に位置付けられる。その1つは、段階Cに示す下カバー2b内の容器4内にトレイ6が収納されたときの高さ位置であり、2つめは段階Eに示すトレイ6が持ち上げられてホットプレート3と食材30が接触するときの高さ位置であり、3つ目は段階B、Fに示す食材を取り出すときなどの中間高さ位置である。
特に図4の段階C→D→E→Fに至る手順によく示されているように、本発明の実施例に係る調理器は、調理器庫内の内部上方に設けられたホットプレート(接触加熱手段)と、被加熱物が載置されるトレイ(載置台)と、トレイを上下に移動可能とする昇降手段を備え、被加熱物を溶液に漬けた状態で加熱した後に、昇降手段で被加熱物を引き上げてホットプレートに被加熱物を接触させて焼成し、昇降手段で被加熱物をホットプレートから離して焼成を終了するようにされた調理器である。
本発明は、上記一連の処理の中で、段階Eにおいてホットプレート3と食材30を接触させ、食材に焦げ目をつける作業を最適に行うものである。
図5a、図5b、図5cは実施例1の調理器の中心を通る断面を前方から見た図である。なお図1の調理器の回転結合部2c側を後方とし、蓋2aと下カバー2bがかみ合う側を前方と称するものとする。
図5aはトレイ6が容器4の下面に接触(例えば着座)している様子を示している。なお下カバー2bの上面には下ヒータ8が、また蓋2aの内部にはホットプレート3とホットプレート温度センサ14が設けられている。なお、トレイ6が容器4の下面に接触することは必須ではなく、トレイ6の底面と容器4の下面の間に隙間が存在していてもよい。つまり、トレイ6の底面が調理器庫内の内部下方に位置していれば良い。
図5bは昇降手段5Lと5Rを同じ距離だけ上昇させ、食材30の上部をホットプレート3に接触させた状態を示している。食材30は平面とは限らず、図のように左右で厚みが異なる場合も多くみられ、例示したように左が厚く右が薄いような形状の場合であると、ホットプレート3との接触距離は左側付近のみとなり、接触していない箇所はホットプレート3からの熱が伝わらないため焼成が行えない。このような状態であると風味・外観の面で好ましくない。
図5cは昇降手段5Lと昇降手段5Rの昇降距離を異なる距離で上昇させた図である。図の例では、昇降手段5Lの昇降距離を短く、昇降手段5Rの昇降距離を長く制御しており、昇降手段5Lおよび5Rに支えられているトレイ6は紙面で左周りに回転し、その結果ホットプレート3と食材30の接触面積が大きくなり焼成する面積を増加させることができる。昇降手段5Lと昇降手段5Rの昇降距離を異なる距離で上昇させるためには、それぞれの昇降手段5L、5Rにかかる反力を等しくするように制御してもよいし、昇降手段5L、5Rに機械的なバネ要素を備えてもよい。
また、図6のようにホットプレート温度センサ14R、14Lを2つ左右に備え、食材30とホットプレート3が接触した際の温度低下量を比較することにより左右方向の接触状況を判断し、左右の昇降手段の昇降量を変化させトレイの傾きを変更する方式をとっても良い。
図7は説明のため蓋2aを外し、本体を右方向から見た側面図である。図のように、昇降手段5Rのトレイ6と接する箇所は凸の円弧状に形成されており、またトレイ6の昇降手段5Rと接する場所は凹の円弧上に形成されているため、トレイ6は中心点Oを中心として前後に揺動することができる。また、トレイ6と食材30の重心Gは中心点Oよりも下方にあり外力が加わらない限り略水平の姿勢となっている。
図5で説明した状況と同じく、食材30は前後で厚みが異なる場合も多くみられる。トレイ6が上昇し、前後で厚みが異なる食材30がホットプレート3に接触した際、トレイ6と食材30は中心点Oを中心に回転し、ホットプレート3と食材30の接触面積を多く確保することができる。
上記で説明したようなトレイ6の左右の傾きと前後の傾きを行う機能は同時に備えることができるし、またいずれか一方の機能のみ搭載してもよい。
図12はホットプレート3の実装形態の1例である。蓋2aの内部でホットプレート3がどのように搭載されているかを示してしており、蓋2aを外した状態である。ホットプレート3は揺動部40の下面に搭載されており、揺動部40は長孔40Hにて揺動支持部41の下面に設けられたピンとピッチ回転可能に搭載されており、揺動支持部41は蓋2aの内側下面に固定されている。また、揺動部40は長孔40Hにて接続されているため、長孔40Hの隙間分のロール自由度及び上下方向の自由度も備えており、通常はホットプレート3と揺動部40の重量により長孔40Hの上面にぶら下がった状態で支持されているが、トレイ6の上昇とともに食材30に持ち上げられ、食材30の上面の斜度に倣うようにホットプレート3及び揺動部40はピッチ・ロール回転を行う。
なお上記説明においてホットプレート3は、食材と接触して直接加熱し、焼成により焦げ目をつけることができるものであれば、如何なる加熱手段のものであってもよい。この意味においてホットプレート3は、その代替物を含めて接触加熱手段ということができる。
特に図5c、図7によく示されているように、本発明の実施例に係る調理器は、調理器庫内の内部上方に設けられたホットプレート(接触加熱手段)と、被加熱物が載置されるトレイ(載置台)と、トレイを上下に移動可能とする昇降手段を備え、トレイが上方に移動することによって被加熱物がホットプレートに接触した状態で被加熱物を加熱し、昇降手段によってトレイの傾きを変更可能であるようにされた調理器である。
実施例2では、本発明の実施例1で説明した調理器1を利用する調理器の制御方法について説明し、主に図4のEの段階の焼成の制御について説明する。図4のCの段階において前述したように食材には火が通った状態に達しているため、本実施例2では食材表面付近のみを焼成し、「焼き目」をつける操作の制御について説明する。
図8は調味液中での調理が終了し、トレイ6と食材30が調味液中から上昇した位置から開始する食材の焼成過程において、ホットプレート3の温度(図8上)と、トレイ位置(図8下)を示すタイムチャートであり、段階Sa0から段階Sa2までの3段階に分けて記述している。トレイ位置P0は、食材が調味液中よりも上の位置であり、トレイ位置P1は食材上面がホットプレートに接触した位置である。
第0段階Sa0は調味液内での処理が終了し、トレイ6と食材30が昇降機構5により液中から気中に持ち上げられた状態(図4の段階D)であり、ここでホットプレート3は焼成を行うために予備加熱を開始する。予備加熱は焼成開始温度T2を目標値として行われる。
第1段階Sa1は焼成を行う段階(図4の段階E)である。ホットプレート温度がT2に達するとトレイ位置をP1に上昇させ、食材をホットプレートに接触させ入熱を開始する。入熱を開始するとホットプレートから食材に急速に熱が移動するため、ホットプレート温度が低下する。焼成中断温度T1まで低下すると、焼成が終了したと判断し、段階Sa2ではトレイ位置をP0に下げ、焼成を終了する(図4の段階F)。なおホットプレート温度は、ホットプレート温度センサ14により検知されており、これにより食材温度を推定可能である。
図9は焼成を行う際の調理器の制御器13において実行する場合の処理フローである。図8のタイムチャートを実行する際の処理はこのフローに沿って実行される。図9の処理は計算機の演算部を用いて行われ、処理ステップSb0は調味液中での調理が終了し、トレイ6と食材30が調味液中から上昇した位置における状態で、焼成調理のためにホットプレートに通電し焼成開始温度T2まで予熱を開始するステップである。
処理ステップSb1は、ホットプレートの温度を図3に示したホットプレート温度センサ14によって取得し、焼成開始温度T2になったかどうか判定する。ホットプレートが焼成開始温度T2に達すると、処理ステップSb2の処理に移る。
処理ステップSb2ではトレイを上昇させ、食材をホットプレートに接触させ焼成を開始する。食材がホットプレートに接触すると、ホットプレートから食材に熱量が移動し、ホットプレートの温度が下がり始める。
処理ステップSb3では、焼成に必要なホットプレート温度を下回らないかどうかを監視し、焼成中断温度T1をホットプレート温度が下回ると、トレイを加工させホットプレートから離し、処理ステップSb4で焼成を終了する。焼成中断温度T1は調理開始前に選択されたメニューおよび事前に計測されているデータベースSb7の値をもとに決定され、ユーザーの好みにより選択できることが望ましい。
実施例3では、実施例2と同様に図4のEの段階の焼成の制御について説明する。図4のCの段階において前述したように食材には火が通った状態に達しているため、本実施例3では食材表面付近のみを焼成し、「焼き目」をつける操作の制御について説明する。また、本実施例では食材への入熱量により焼成終了の判断を行うため、実施例2よりも厳密に入熱量を管理したい食材への利用に適している。
図10は調味液中での調理が終了し、トレイ6と食材30が調味液中から上昇した位置から開始する食材の焼成過程において、ホットプレート3の温度(図10上)と、トレイ位置(図10中)、食材の入熱量(図10中)を示すタイムチャートであり、段階S0から段階S5までの6段階に分けて記述している。なおトレイ位置P0は、食材が調味液中よりも上の位置であり、トレイ位置P1は食材上面がホットプレートに接触した位置である。また入熱量Qは加熱されたホットプレートと食材が接触した際に移動した熱量を示している。
第0段階S0は調味液内での処理が終了し、トレイ6と食材30が昇降機構5により液中から気中に持ち上げられた状態であり、ここでホットプレート3は焼成を行うために予備加熱を開始する。予備加熱は焼成開始温度T2を目標値として行われる。
第1段階S1は焼成を行う段階である。ホットプレート温度がT2に達するとトレイ位置をP1に上昇させ、食材をホットプレートに接触させ入熱を開始する。入熱を開始するとホットプレートから食材に急速に熱が移動するため、ホットプレート温度が低下する。焼成中断温度T1まで低下すると、第2段階S2に移る。
第2段階S2はトレイをP0に下降させ、すなわちホットプレートと食材を離すことで焼成を中断し、低下したホットプレート温度を焼成開始温度T2まで再び加熱する段階である。
ホットプレート温度がT2に達すると第3段階S3に移り、再びトレイをP1まで上昇させ、焼成を行う。同様にホットプレート温度がT1まで低下すると、第4段階S4に移り、ホットプレート温度の再加熱を行う。ホットプレート温度がT2に達すると第5段階S5に移り、焼成を開始する。ここで、入熱量は焼成を行う段階で増加していくが、焼成完了入熱量Q1に達すると、トレイをP0に下げ焼成を終了する。
入熱量はヒータ出力とホットプレートと食材が接触している時間およびホットプレートの質量、比熱、温度低下幅から演算され、食材ごとに焼成完了入熱量Q1はあらかじめ決定しておき、焼成を行う第1段階、第3段階、第5段階で逐次比較し焼成完了入熱量Q1に達した段階で焼成を完了する。
また、焼成完了入熱量Q1はユーザーの好みによって調理の仕上がりを選択し、それに応じた焼成完了入熱量Q1を決定することができる。ここでは、第5段階で焼成を終了する例を示したが、第1段階で焼成完了入熱量Q1に達し焼成が終了する場合も調理の仕上がりや調理器のパラメータによってはあり得る。
また、上の例では焼成中断を、ホットプレート温度を主な判断基準として実行しているが、段階ごとの焼成時間をあらかじめ決めておき、ユーザーの好みによって焼成から中断、再び焼成という段階の繰り返し数を決定する方法としてもよい。段階ごとの焼成時間が長すぎると食材内部への入熱量が増え食味を損なう可能性があるため、段階ごとの焼成時間は1分以内等の比較的短い時間が望ましい。
図11は焼成を行う際の調理器の制御器13において実行する場合の処理フローである。図10のタイムチャートを実行する際の処理はこのフローに沿って実行される。図11の処理は計算機の演算部を用いて行われ、処理ステップSt0は調味液中での調理が終了し、トレイと食材が調味液中から上昇した位置における状態で、焼成調理のためにホットプレートに通電し焼成開始温度T2まで予熱を開始するステップである。
処理ステップSt1は、ホットプレートの温度を図3に示したホットプレート温度センサ14によって取得し、焼成開始温度T2になったかどうか判定するステップである。ホットプレートが焼成開始温度T2に達すると、処理ステップSt2の処理に移る。
処理ステップSt2ではトレイを上昇させ、食材をホットプレートに接触させ焼成を開始する。食材がホットプレートに接触すると、ホットプレートから食材に熱量が移動し、ホットプレートの温度が下がり始める。
処理ステップSt3では、焼成に必要なホットプレート温度を下回らないかどうかを監視し、焼成中断温度T1をホットプレート温度が下回ると、処理ステップSt0に戻り、トレイをホットプレートから離れた位置まで降下させ焼成を中断し、再びホットプレートの加熱を行う。
処理ステップSt4では、温度低下幅、ホットプレート比熱、ホットプレート質量、ヒータ出力、焼成時間から入熱量Qを演算する。処理ステップSt5では、St4で演算した入熱量Qと事前に設定した焼成完了入熱量Q1を比較し、超えていればSt6に進み、超えていなければ処理ステップSt2に戻り焼成を継続する。この時の焼成完了入熱量Q1は調理開始前に選択されたメニューおよび事前に計測されているデータベースSt7の値をもとに決定され、ユーザーの好みにより選択できることが望ましい。処理ステップSt6ではトレイを降下させることによりホットプレートと食材を離し、焼成が終了する。
1:調理器
2:外箱
2a:蓋
2b:下カバー
2c:回転結合部
3:ホットプレート
4:容器
5L、5R:昇降手段
6:トレイ
8:下ヒータ
13:制御器
14:ホットプレート温度センサ
15:容器温度センサ
16:インターフェイス機体側
17:インターフェーススマートフォン(スマホ)・本体や無線LANルータ

Claims (8)

  1. 被加熱物を調理する調理器であって、
    調理器庫内の内部上方に設けられた上加熱手段と、被加熱物が載置される載置台と、前記載置台を上下に移動可能とする昇降手段を備え、被加熱物を溶液に漬けた状態で加熱した後に、前記昇降手段で被加熱物を引き上げて前記上加熱手段に被加熱物を接触させて、または前記上加熱手段の近傍で被加熱物を焼成し、前記昇降手段で被加熱物を前記上加熱手段から離して焼成を終了することを特徴とする調理器。
  2. 請求項1に記載の調理器であって、
    焼成を判断する基準は、前記上加熱手段自身の温度情報に基づいて行われることを特徴とする調理器。
  3. 請求項1に記載の調理器であって、
    前記上加熱手段自身の温度が、予め決定してある焼成開始温度を上回るまで前記上加熱手段を加熱し焼成を開始し、前記上加熱手段自身の温度と、予め決定してある焼成中断温度を比較し前記上加熱手段自身の温度が前記焼成中断温度を下回ると焼成を終了することを特徴とする調理器。
  4. 請求項3に記載の調理器であって、
    前記焼成開始温度と前記焼成中断温度は加熱調理前にユーザーによって選択されたメニューにより決定されることを特徴とする調理器。
  5. 請求項1に記載の調理器であって、
    焼成の終了は、焼成の経過時間が予め決定してある焼成中断時間に基づいて行われることを特徴とする調理器。
  6. 請求項5に記載の調理器であって、
    前記焼成中断時間は加熱調理前にユーザーによって選択されたメニューにより決定されることを特徴とする調理器。
  7. 請求項1に記載の調理器であって、
    前記載置台は、前記昇降手段により、調理器庫内の下方に位置し被加熱物を溶液に漬けた状態とする第一の高さ位置と、被加熱物を前記上加熱手段に接触させて、または前記上加熱手段の近傍で被加熱物の焼成を行う第二の高さ位置と、被加熱物を取り出すための、第一の高さ位置と第二の高さ位置の中間の第三の高さ位置に位置付けられることを特徴とする調理器。
  8. 被加熱物を調理する調理器の制御方法であって、
    被加熱物を溶液に漬けた状態で加熱した後に、被加熱物が載置される載置台を溶液から引き上げて上加熱手段に被加熱物を接触させて、または前記上加熱手段の近傍で被加熱物を焼成し、被加熱物を前記上加熱手段から離して焼成を終了することを特徴とする調理器の制御方法。
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