JP2023170432A - 表面実装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】下端面の上下方向の位置が互いに異なるピンを有する部品を部品撮像カメラによって下から撮像し各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する場合に、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識する。【解決手段】基板用コネクタ49は、基板に形成されるピン挿入穴に挿入される下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピン51を有し、制御部は、下端面が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るピンのグループ毎に基板用コネクタを撮像し、部品形状データによって示されるピンの下端面の上下方向の位置に基づいて実装ヘッド20を昇降させ、撮像対象のグループに属する各ピンの下端面が同時に部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像し、撮像処理で撮像された複数の画像に基づいて各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する第1の認識処理を実行する。【選択図】図9

Description

本明細書で開示する技術は、基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を基板に実装する表面実装機に関する。
従来、基板に部品を実装する表面実装機では、基板に実装する部品を下から撮像する部品撮像カメラを備え、部品撮像カメラで撮像した画像上で部品形状などを認識することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の電子部品装着方法では、ビームの1回の往復で装着ヘッドの複数の吸着ノズルにより複数の電子部品を連鎖吸着するグルーピング設定データの値からシーケンスデータを生成し、連鎖吸着対象の電子部品の部品ライブラリデータを参照して、連鎖吸着対象の電子部品が部品認識カメラ(部品撮像カメラに相当)のフォーカス深度許容範囲内にあるか否かによりこの連鎖吸着対象の全ての電子部品を一括して装着ヘッドの移動中に認識できるか否かを判定し、一括して認識ができないと判定された場合には、装着ヘッドを部品認識カメラ上方で一時停止して部品厚段差グループ別に装着ヘッドを昇降させて部品認識カメラによる撮像及び認識処理装置による認識処理を実行する。
特開2004-311468号公報
しかしながら、従来は、基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を部品撮像カメラによって下から撮像して各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する場合の課題について十分に検討されていなかった。
本明細書では、基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を部品撮像カメラによって下から撮像して各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する場合に、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる技術を開示する。
基板に部品を実装する表面実装機であって、前記部品は、前記基板に形成されているピン挿入穴に挿入されるピンであって、下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有し、当該表面実装機は、前記部品を保持及び解放する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを昇降させるヘッド昇降部とを有するヘッド部と、前記ヘッド部を水平方向に移動させるヘッド移動部と、前記実装ヘッドに保持されている前記部品を下から撮像する部品撮像カメラと、前記部品上の所定位置に対する各前記ピンの下端面の上下方向の位置を示す部品データが記憶されている記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入る前記ピンのグループ毎に前記部品を撮像する撮像処理であって、前記部品データによって示される前記ピンの下端面の上下方向の位置に基づいて前記実装ヘッドを昇降させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する撮像処理と、前記撮像処理で撮像された複数の画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する第1の認識処理と、を実行する。
上記の構成によれば、基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を部品撮像カメラによって下から撮像して各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する場合に、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
実施形態1に係る表面実装機の構成を模式的に示す上面図 ヘッドユニットの側面図 部品撮像カメラのブロック図 表面実装機の電気的構成を示すブロック図 基板用コネクタの斜視図 基板用コネクタを後側から見た側面図 基板用コネクタを右側から見た側面図 基板用コネクタの底面図 基板用コネクタの撮像を説明するための模式図 部品の認識及び実装処理のフローチャート 実施形態2に係る部品撮像カメラのブロック図 実施形態3に係る部品撮像カメラのブロック図
(本実施形態の概要)
(1)実施形態に係る表面実装機は、基板に部品を実装する表面実装機であって、前記部品は、前記基板に形成されているピン挿入穴に挿入されるピンであって、下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有し、当該表面実装機は、前記部品を保持及び解放する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを昇降させるヘッド昇降部とを有するヘッド部と、前記ヘッド部を水平方向に移動させるヘッド移動部と、前記実装ヘッドに保持されている前記部品を下から撮像する部品撮像カメラと、前記部品上の所定位置に対する各前記ピンの下端面の上下方向の位置を示す部品データが記憶されている記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入る前記ピンのグループ毎に前記部品を撮像する撮像処理であって、前記部品データによって示される前記ピンの下端面の上下方向の位置に基づいて前記実装ヘッドを昇降させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する撮像処理と、前記撮像処理で撮像された複数の画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する第1の認識処理と、を実行する。
前述した特許文献1に記載の電子部品装着方法は、複数の電子部品を撮像する場合に、部品認識カメラのフォーカス深度許容範囲内に入る電子部品毎にグルーピングし、グループ毎に撮像するものである。当該電子部品装着方法では複数の電子部品をグループ毎に撮像するので撮像が複数回行われるが、1つの電子部品については撮像される回数が1回だけであった。
ところで、図5及び図6に示すように、部品の中には基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピン51を有するものがある。このような部品は何らかの理由でピン51が曲がっていることがある。ピン51が曲がっていると、基板に部品を実装するとき、基板に形成されているピン挿入穴にピン51が入らず、実装不良となることがある。
このため、このような部品を基板に実装するときは、実装ヘッドに保持されている部品を部品撮像カメラによって下から撮像し、撮像した画像上で各ピン51の下端面の水平方向の位置を認識することが行われている。そして、それぞれのピン51について、そのピン51の水平方向の位置が部品データによって示される水平方向の位置と一致するか否かが判断され、少なくとも1つのピン51の位置が一致しなかった場合は部品不良(すなわちピンが曲がっている)と判断して廃棄されている。
従来は、部品が複数のピンを有している場合は、それら複数のピンの下端面の上下方向の位置が同じであった。これは、複数のピンの下端面の上下方向の位置が互いに異なっていると、それら複数のピンの下端面が同時に部品撮像カメラの被写界深度(部品撮像カメラの光軸方向において焦点が合っているように見える範囲)内に入らず、ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できなかったからである。しかしながら、複数のピンの下端面の上下方向の位置を同じにすることは、部品の製造業者や表面実装機の使用者(表面実装機の製造業者にとっての顧客)にとって設計上の制約となっていた。
あるいは、従来も下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を基板に実装することはあったが、部品を下から撮像しても全てのピンについて下端面の水平方向の位置を精度よく認識できなかったことから、そのような部品については表面実装機による実装は行わず、作業者が手作業で基板に搭載していた。このため作業効率が悪いという課題があった。
上記(1)の表面実装機によると、制御部は、部品撮像カメラによってグループ毎に部品を下から撮像するとき、部品データによって示されるピンの下端面の上下方向の位置に基づいて実装ヘッドを昇降させることにより、撮像対象のグループに属する各ピンの下端面が同時に部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する。このようにすると、各ピンはグループ毎に撮像された複数の画像のうちいずれかの画像において下端面に焦点が合っているように見えるので、それら複数の画像に基づいてピンの下端面の水平方向の位置を認識することにより、いずれのピンについても下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
このため上記(1)の表面実装機によると、基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を部品撮像カメラによって下から撮像して各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する場合に、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
これにより、部品の製造業者や表面実装機の使用者は複数のピンの下端面の上下方向の位置を同じにするという制約がなくなり、設計の自由度が向上する。あるいは、作業者が手作業で部品を搭載しなくてよいので、作業効率が向上する。
(2)実施形態に係る表面実装機は、基板に部品を実装する表面実装機であって、前記部品は、前記基板に形成されているピン挿入穴に挿入されるピンであって、下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有し、当該表面実装機は、前記部品を保持及び解放する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを昇降させるヘッド昇降部とを有するヘッド部と、前記ヘッド部を水平方向に移動させるヘッド移動部と、前記実装ヘッドに保持されている前記部品を下から撮像する部品撮像カメラであって、焦点位置を調整可能な部品撮像カメラと、前記部品上の所定位置に対する各前記ピンの下端面の上下方向の位置を示す部品データが記憶されている記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入る前記ピンのグループ毎に前記部品を撮像する撮像処理であって、前記部品データによって示される前記ピンの下端面の上下方向の位置に基づいて前記部品撮像カメラの焦点位置を調整することにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する撮像処理と、前記撮像処理で撮像された複数の画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する第1の認識処理と、を実行する。
上記(2)の表面実装機によると、制御部は、部品撮像カメラによってグループ毎に部品を下から撮像するとき、部品データによって示されるピンの下端面の上下方向の位置に基づいて部品撮像カメラの焦点位置を調整することにより、撮像対象のグループに属する各ピンの下端面が同時に部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する。このようにすると、各ピンはグループ毎に撮像された複数の画像のうちいずれかの画像において下端面に焦点が合っているように見えるので、それら複数の画像に基づいてピンの下端面の水平方向の位置を認識することにより、いずれのピンについても下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
このため上記(2)の表面実装機によると、基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有する部品を部品撮像カメラによって下から撮像して各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する場合に、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
(3)前記部品撮像カメラは、レンズと、前記レンズを光軸方向に移動させるレンズ移動部とを有し、前記制御部は、前記部品データに基づいて前記レンズを移動させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入るように前記部品撮像カメラの焦点位置を調整してもよい。
上記(3)の表面実装機によると、レンズを移動させて部品撮像カメラの焦点位置を調整することにより、撮像対象のグループに属する各ピンの下端面が同時に部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像できる。
(4)前記部品撮像カメラは、当該部品撮像カメラを昇降させる昇降部を有し、前記制御部は、前記部品データに基づいて前記部品撮像カメラを昇降させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入るように前記部品撮像カメラの焦点位置を調整してもよい。
上記(4)の表面実装機によると、部品撮像カメラを昇降させて部品撮像カメラの焦点位置を調整することにより、撮像対象のグループに属する各ピンの下端面が同時に部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像できる。
(5)前記制御部は、前記第1の認識処理において、前記撮像処理で撮像された前記画像を二値化した二値画像を生成し、生成した二値画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識してもよい。
下端面に焦点が合っているピンは多値画像上でそのピンの下端面を表す画素の濃度が大きくなる。例えば、画素の濃度が0(黒)から255(白)の256階調で表される場合、下端面を表す画素の濃度は255に近い値になる。一方、下端面に焦点が合っていないピンは多値画像上でそのピンの下端面を表す画素の濃度が小さくなる。例えば、0(黒)と1(白)とに二値化する場合、二値化の閾値を適切に設定すれば、下端面に焦点が合っていないピンは二値画像に残らない(言い換えると濃度が0になる)。このため、それぞれの二値画像には下端面に焦点が合っているピンだけが残る。各ピンはいずれかの多値画像で下端面に焦点が合っているので、いずれかの二値画像に残る。
上記(5)の表面実装機によると、二値画像に基づいて各ピンの下端面の水平方向の位置を認識する。二値画像には下端面に焦点が合っているピンだけが残るので、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
(6)前記制御部は、前記第1の認識処理において、前記撮像処理で撮像された前記画像毎に前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識し、前記画像毎に認識した各前記ピンの下端面の水平方向の位置を平均化することによって各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識してもよい。
上記(6)の表面実装機によると、画像毎に認識した各ピンの位置を平均化することによって各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
(7)前記制御部は、前記第1の認識処理において、前記撮像処理で撮像された複数の前記画像を合成した合成画像上で各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識してもよい。
上記(7)の表面実装機によると、複数の画像を合成した合成画像上で各ピンの下端面の水平方向の位置を認識することにより、各ピンの下端面の水平方向の位置を精度よく認識できる。
(8)前記制御部は、前記第1の認識処理で認識した各前記ピンの下端面の水平方向の位置に基づいて前記ピンの良否を判定する判定処理を実行してもよい。
上記(8)の表面実装機によると、認識した各ピンの下端面の水平方向の位置からピンの良否(言い換えるとピンの曲がりの有無)を判定できる。
(9)前記制御部は、前記第1の認識処理で認識した各前記ピンの下端面の水平方向の位置に基づいて前記部品上の水平方向の基準位置を認識する第2の認識処理を実行してもよい。
上記(9)の表面実装機によると、認識した各ピンの水平方向の位置に基づいて、部品上の水平方向の基準位置を検出できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本開示の実施形態は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図10に基づいて説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向といい、図2に示す上下方向をZ軸方向という。また、以降の説明では図1に示す右側を上流側、左側を下流側という。
以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)表面実装機の構成
図1を参照して、実施形態1に係る表面実装機1について説明する。表面実装機1は回路パターンが印刷された基板Pに部品Eを実装する装置である。図1に示す基板Pには、基板Pの板厚方向に貫通する複数のピン挿入穴80が形成されている。ピン挿入穴80は後述する基板用コネクタ49(部品の一例)が有するピン51が挿入される穴である。
表面実装機1は架台10、搬送コンベア11、2つのテープ部品供給装置12、2つのトレイ部品供給装置13、ヘッドユニット14(ヘッド部の一例)、ヘッド移動部15、2つの部品撮像カメラ16、基板撮像カメラ17、制御部30(図4参照)、及び、操作部31(図4参照)を備えている。
架台10は平面視長方形状をなすとともに上面が平坦とされている。図1において二点破線で示す領域Aは、基板Pに部品Eを実装するときに基板Pが固定される作業位置(以下、作業位置Aという)である。
搬送コンベア11は基板Pを搬送する装置である。搬送コンベア11はX軸方向に循環移動する一対の搬送ベルト18(前側搬送ベルト18A及び後側搬送ベルト18B)、搬送ベルト18が掛け回されている図示しない複数のローラ、搬送ベルトを駆動するコンベア駆動モータ44(図4参照)などを備えている。搬送コンベア11は上流側から搬入された基板Pを作業位置Aに搬送し、作業位置Aで部品Eが実装された基板Pを下流側に搬出する。搬送コンベア11は基板Pを上流側に搬送することもできる。
2つのテープ部品供給装置12は搬送コンベア11の前側においてX軸方向に並んで配されている。テープ部品供給装置12には複数のテープフィーダ19がX軸方向に横並び状に整列して取り付けられている。各テープフィーダ19は複数の部品Eが収容された部品テープ(不図示)が巻回されたリール(不図示)、及び、リールから部品テープを引き出す電動式の送出装置(不図示)等を備えており、搬送コンベア11側の部品供給位置から部品Eを1つずつ供給する。
2つのトレイ部品供給装置13は搬送コンベア11の後側においてX軸方向に並んで配されている。トレイ部品供給装置13はテープ部品供給装置12では供給できない大きな部品E(例えば後述する基板用コネクタ49)を供給する装置である。トレイ部品供給装置13は複数の部品Eが行列状に載置されているトレイ13A、トレイ13Aがセットされるパレット13Bを複数段有するマガジン13C、マガジン13Cを昇降させる図示しない昇降部、及び、マガジン13Cからパレット13Bを出し入れする図示しないパレット移動機構を備えている。
ヘッドユニット14は部品Eを吸着(保持の一例)及び解放する複数の実装ヘッド20を備えている。ヘッドユニット14についての説明は後述する。
ヘッド移動部15はヘッドユニット14を所定の可動範囲内でX軸方向及びY軸方向に移動させる機構である。ヘッド移動部15はヘッドユニット14をX軸方向に往復移動可能に支持しているビーム21、ビーム21をY軸方向に往復移動可能に支持している一対のY軸ガイドレール22、ヘッドユニット14をX軸方向に往復移動させるX軸サーボモータ40、ビーム21をY軸方向に往復移動させるY軸サーボモータ41などを備えている。
2つの部品撮像カメラ16はそれぞれX軸方向に並んだ2つの部品供給装置の間に設けられている。部品撮像カメラ16は架台10の上面に設けられており、実装ヘッド20に吸着されている部品Eを下から撮像する。部品撮像カメラ16によって撮像される画像は画素の濃度が0(黒)~255(白)の256階調で表される多値画像である。部品撮像カメラ16の構成については後述する。
基板撮像カメラ17はヘッドユニット14に設けられている。基板撮像カメラ17は基板Pに付されている図示しないフィデューシャルマークを上方から撮像する。
図2を参照して、ヘッドユニット14について説明する。ヘッドユニット14は所謂インライン型であり、複数の実装ヘッド20がX軸方向に並んで設けられている。ヘッドユニット14にはこれらの実装ヘッド20を個別に昇降させるZ軸サーボモータ42(図4参照、ヘッド昇降部の一例)、及び、これらの実装ヘッド20を一斉に軸周りに回転させるR軸サーボモータ43(図4参照)が設けられている。
各実装ヘッド20は部品Eを吸着及び解放するものであり、ノズルシャフト20Aと、ノズルシャフト20Aの下端部に着脱可能に取り付けられている吸着ノズル20Bとを有している。吸着ノズル20Bにはノズルシャフト20Aを介して図示しない空気供給装置から負圧及び正圧が供給される。吸着ノズル20Bは負圧が供給されることによって部品Eを吸着し、正圧が供給されることによってその部品Eを解放する。
ここではインライン型のヘッドユニット14を例に説明したが、ヘッドユニット14は例えば複数の実装ヘッド20が円周上に配列された所謂ロータリーヘッドであってもよい。
図3を参照して、部品撮像カメラ16について説明する。部品撮像カメラ16は部品Eを下から照明する光源16A、複数の受光素子が二次元配列されたエリアセンサ16C、光源16Aから出射されて部品Eの下面で反射された反射光像をエリアセンサ16Cに結像させる光学系(レンズ16Bやミラーなど)を有している。光源16Aはレーザー光を出射するレーザー光源であってもよいし、LED光源であってもよいし、その他の光源であってもよい。
(2)表面実装機の電気的構成
図4を参照して、表面実装機1の電気的構成について説明する。表面実装機1は制御部30及び操作部31を備えている。制御部30は演算処理部32、モータ制御部33、記憶部34、画像処理部35、外部入出力部36、フィーダ通信部37などを備えている。
演算処理部32はCPU、RAMなどを備えており、記憶部34に記憶されている制御プログラムを実行することによって表面実装機1の各部を制御する。
モータ制御部33は演算処理部32の制御の下でX軸サーボモータ40、Y軸サーボモータ41などの各モータの回転を制御する。
記憶部34には演算処理部32によって実行される各種のプログラムやデータが記憶されている。記憶部34に記憶されているデータには、各部品Eを基板Pに実装するときの基板P上の実装座標(XY座標)を示すデータや、後述する部品データも含まれる。
画像処理部35は部品撮像カメラ16や基板撮像カメラ17から出力される画像信号が取り込まれるように構成されている。
外部入出力部36はいわゆるインターフェースであり、表面実装機1の本体に設けられている各種センサ類38から出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部36は演算処理部32から出力される制御信号に基づいて各種アクチュエータ類39(空気供給装置など)に対する動作制御を行うように構成されている。
フィーダ通信部37はテープフィーダ19に接続されており、テープフィーダ19を統括して制御する。
操作部31は液晶ディスプレイなどの表示装置や、タッチパネル、キーボード、マウスなどの入力装置を備えている。オペレータは操作部31を操作して各種の設定などを行うことができる。
(3)基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンを有する部品の一例
図5から図7を参照して、部品Eの一例について説明する。ここでは部品Eとして基板用コネクタ49(所謂レセプタクル)を例に説明する。基板用コネクタ49は基板Pに実装されるコネクタであり、基板Pに実装されている状態で図示しない相手側コネクタが嵌合される。
基板用コネクタ49は相手側コネクタが嵌合挿入されるフード部50を有している。図5に示すように、フード部50は図5において前側(嵌合方向前側)に開口する箱状に形成されている。
図5から図7に示すように、フード部50の後側(嵌合方向後側)の壁部には複数のピン51が設けられている。これらのピン51はフード部50の後側の壁部から嵌合方向後側に向かって延出した後、下に向かって略90度折り曲げられている。これらのピン51は基板Pに形成されているピン挿入穴80に挿入される。
図6に示すように、ピン51の下端面82(図7参照)の上下方向の位置はピン51によって異なっている。具体的には、ピン51A,51Bの下端面82の上下方向の位置が最も高く、ピン51E,51Fの下端面82の上下方向の位置が最も低い。ピン51C,51Dの下端面82の上下方向の位置はピン51A,51Bの下端面82とピン51E,51Fの下端面82との間である。
(4)部品データ
部品データは、部品Eの形状を表す部品形状データや、部品撮像カメラ16によって部品Eを撮像するときの撮像条件(光源16Aの明るさや露光時間など)を表す撮像条件データなどからなるデータである。
部品E上には上下方向の基準位置(部品上の所定位置の一例)が設定されている。基板用コネクタ49の場合は、上下方向の基準位置は基板用コネクタ49の上面50G(言い換えると部品Eにおいて実装ヘッド20によって吸着される面)であるとする。上下方向の基準位置は上面50Gに限られず、適宜に決定できる。
部品形状データのデータ項目は部品Eの種類によって異なる。図6及び図7に示すように、基板用コネクタ49の場合は、部品形状データにはフード部50の幅W、高さH、奥行きD、フード部50の左端(あるいは右端)を基準とした各ピン51の左右方向の位置J、基板用コネクタ49上の上下方向の基準位置(すなわちフード部50の上面50G)を基準とした各ピン51の下端面82の上下方向の位置K(K1,K2,K3)などを示すデータが含まれる。
各ピン51の下端面82の上下方向の位置Kは、フード部50の上面50Gからピン51の下端面82までの上下方向の距離と言い換えることもできる。
図8に示すように、部品形状データには各ピン51の下端面82の水平方向の位置を示すデータも含まれる。水平方向とは、図1に示す前後方向と左右方向とによって規定される平面に平行な方向(言い換えると図2に示す上下方向と直交する方向)のことをいう。下端面82の水平方向の位置を示すデータは、例えば基板用コネクタ49上の水平方向の基準位置52を原点とするXY座標系の座標(下端面82の中心点のXY座標)で示される。基準位置52は、例えばフード部50の水平方向の中心点である。
前述した図6に示すように、複数のピン51は下端面82の上下方向の位置Kが同じではないため、部品撮像カメラ16によって基板用コネクタ49を下から撮像するとき、全てのピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入らないことがある。
具体的には、図6に示す基板用コネクタ49の場合は、ピン51A,51Bの下端面82が部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るときはピン51C~51Fの下端面82は被写界深度内に入らない。同様に、ピン51C,51Dの下端面82が部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るときはピン51A,51B、51E及びピン51Fの下端面82が被写界深度内に入らず、ピン51E,51Fの下端面82が被写界深度内に入るときはピン51A~51Dの下端面82が被写界深度内に入らない。
このため、制御部30は、下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るピン51のグループ毎に基板用コネクタ49を撮像する。このため部品形状データには下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るピン51毎にグループ分けする情報も含まれている。図6に示す基板用コネクタ49の場合は、ピン51A,51Bのグループ、ピン51C,51Dのグループ、及び、ピン51E,51Fのグループに分けられている。
(5)部品撮像カメラによる基板用コネクタの撮像
図9に示す一点鎖線60は部品撮像カメラ16の焦点位置であり、2本の二点鎖線61によって示される範囲が部品撮像カメラ16の被写界深度である。図9に示すように、制御部30は、グループ毎に基板用コネクタ49を撮像するとき、ピン51の下端面82の上下方向の位置Kが低いグループから先に撮像する。制御部30は、1つのグループの撮像が終了すると、次のグループに属するピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るように実装ヘッド20を下降させる。
1つのグループに属するピン51の数が1である場合や、基板用コネクタ49のように1つのグループに属する複数のピン51の下端面82の上下方向の位置Kが全て同じである場合は、ピン51の下端面82が部品撮像カメラ16の焦点位置に一致するように実装ヘッド20を下降させることが好ましい。
(6)部品の認識及び実装処理
ここでは部品Eとして基板用コネクタ49を例に説明する。前述したように、制御部30は、基板用コネクタ49を実装する場合は、実装ヘッド20に吸着されている基板用コネクタ49を部品撮像カメラ16によってピン51のグループ毎に下から撮像する。
制御部30は、グループ毎に撮像した画像から各ピン51の下端面82の水平方向の位置を認識し、認識した各ピン51の下端面82の水平方向の位置から各ピン51の曲がりの有無を判断する。制御部30は、少なくとも1つのピン51に曲がりが有る場合はその基板用コネクタ49を廃棄する。いずれのピン51にも曲がりが無い場合は、制御部30は基板用コネクタ49を基板Pに搭載する。
図10を参照して、部品の認識及び実装処理のフローについて説明する。
S101では、制御部30は実装ヘッド20に吸着されている基板用コネクタ49を部品撮像カメラ16によってピン51のグループ毎に撮像する(撮像処理の一例)。
S102では、制御部30はグループ毎に撮像した画像(多値画像)をそれぞれ所定の閾値で二値化して二値画像を生成する。
例えば、0(黒)と1(白)とに二値化する場合、上述した所定の閾値を適切に設定すれば、下端面82に焦点が合っていないピン51は二値画像に残らない(言い換えると濃度が0になる)。このため、それぞれの二値画像には下端面82に焦点が合っているピン51だけが残る。各ピン51はいずれかの多値画像で下端面82に焦点が合っているので、いずれかの二値画像に残る。
S103では、制御部30は各二値画像上でピン51の下端面82の水平方向の位置(より具体的にはピン51の下端面82の中心点のXY座標)を認識する(第1の認識処理の一例)。
S104では、制御部30は認識した各ピン51の下端面82の水平方向の位置に基づいてピン51の良否を判定する(判定処理の一例)。
具体的には例えば、制御部30は、認識した全てのピン51の相対位置関係が、部品形状データによって示される相対位置関係と一致するか否かを判断する。制御部30は、全てのピン51の相対位置関係が一致する場合はピン51が良である(すなわちピン51に曲がりがない)としてS105に進み、一致しない場合はいずれかのピン51が不良である(すなわちピン51に曲がりがある)としてS106に進む。
なお、ピン51の良否を判定する方法はこれに限定されない。例えば、基板用コネクタ49上の水平方向の基準位置52(例えばフード部50の水平方向の中心点)を先に認識し、認識した基準位置52に対する各ピン51の下端面82の水平方向の相対位置からピン51の良否を判定してもよい。
S105では、制御部30は、認識した各ピン51の下端面82の水平方向の位置に基づいて、基板用コネクタ49上の水平方向の基準位置52を認識する(第2の認識処理の一例)。そして、制御部30は、基板用コネクタ49上の水平方向の基準位置52と実装ヘッド20の中心軸線との水平方向の差から実装ヘッド20に対する基板用コネクタ49の水平方向のずれを検出し、検出したずれに応じて基板用コネクタ49の実装座標を補正して基板Pに搭載する。これにより各ピン51が基板Pのピン挿入穴80に挿入される。
S106では、制御部30は実装ヘッド20に吸着されている基板用コネクタ49を廃棄ボックスに廃棄する。
(7)実施形態の効果
実施形態1に係る表面実装機1によると、制御部30は、部品撮像カメラ16によってグループ毎に基板用コネクタ49を下から撮像するとき、部品形状データによって示されるピン51の下端面82の上下方向の位置Kに基づいて実装ヘッド20を昇降させることにより、撮像対象のグループに属する各ピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度(部品撮像カメラ16の光軸方向において焦点が合っているように見える範囲)内に入っている状態で撮像する。このようにすると、各ピン51はグループ毎に撮像された複数の画像のうちいずれかの画像において下端面82に焦点が合っているように見えるので、それら複数の画像に基づいてピン51の下端面82の水平方向の位置を認識することにより、いずれのピン51についても下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
このため表面実装機1によると、基板Pに形成されているピン挿入穴80に挿入される複数のピン51であって下端面82の上下方向の位置Kが互いに異なる複数のピン51を有する基板用コネクタ49を部品撮像カメラ16によって下から撮像して各ピン51の下端面82の水平方向の位置を認識する場合に、各ピン51の下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
これにより、基板用コネクタ49の製造業者や表面実装機1の使用者は複数のピン51の下端面82の上下方向の位置Kを同じにするという制約がなくなり、設計の自由度が向上する。あるいは、作業者が手作業で基板用コネクタ49を搭載しなくてよいので、作業効率が向上する。
表面実装機1によると、二値画像に基づいて各ピン51の下端面82の水平方向の位置を認識する。二値画像には下端面82に焦点が合っているピン51だけが残るので、各ピン51の下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
表面実装機1によると、認識した各ピン51の下端面82の水平方向の位置からピン51の良否(言い換えるとピン51の曲がりの有無)を判断できる。
表面実装機1によると、認識した各ピン51の水平方向の位置に基づいて、基板用コネクタ49上の水平方向の基準位置52を検出できる。
<実施形態2>
実施形態2を図11によって説明する。
前述した実施形態1に係る部品撮像カメラ16は焦点位置が固定であり、制御部30は実装ヘッド20を昇降させて基板用コネクタ49を複数回撮像する。これに対し、図11に示すように、実施形態2に係る部品撮像カメラ16は焦点位置が可変である。具体的には例えば、実施形態2に係る部品撮像カメラ16はレンズ16Bを光軸方向に移動させるレンズ移動部70を有している。レンズ移動部70はレンズ16Bの外周縁部を支持している支持部材70Aと、支持部材70Aが収容されている筒状部材70Bと、支持部材70Aを上下方向に移動させる図示しないモータとを備えている。
実施形態2に係る制御部30は、部品形状データに基づいてレンズ16Bを上下方向に移動させることにより、撮像対象のグループに属する各ピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るように部品撮像カメラ16の焦点位置を調整する。
実施形態2はその他の点において実施形態1と実質的に同一である。
実施形態2に係る表面実装機1によると、制御部30は、部品撮像カメラ16によってグループ毎に基板用コネクタ49を下から撮像するとき、部品形状データによって示されるピン51の下端面82の上下方向の位置Kに基づいて部品撮像カメラ16の焦点位置を調整することにより、撮像対象のグループに属する各ピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入っている状態で撮像する。このようにすると、各ピン51はグループ毎に撮像された複数の画像のうちいずれかの画像において下端面82に焦点が合っているように見えるので、それら複数の画像に基づいてピン51の下端面82の水平方向の位置を認識することにより、いずれのピン51についてもピン51の下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
このため実施形態2に係る表面実装機1によると、基板Pに形成されているピン挿入穴80に挿入される複数のピン51であって下端面82の上下方向の位置Kが互いに異なる複数のピン51を有する基板用コネクタ49を部品撮像カメラ16によって下から撮像して各ピン51の下端面82の水平方向の位置を認識する場合に、各ピン51の下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
実施形態2に係る表面実装機1によると、レンズ16Bを移動させて部品撮像カメラ16の焦点位置を調整することにより、撮像対象のグループに属する各ピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入っている状態で撮像できる。
<実施形態3>
実施形態3を図12によって説明する。
前述した実施形態1に係る部品撮像カメラ16は焦点位置が固定であり、制御部30は実装ヘッド20を昇降させて基板用コネクタ49を複数回撮像することによってピン51のグループ毎に基板用コネクタ49を撮像する。これに対し、図12に示すように、実施形態3に係る部品撮像カメラ16は焦点位置が可変である。具体的には例えば、実施形態3に係る部品撮像カメラ16は、部品撮像カメラ16を昇降させる昇降部71を有している。昇降部71は上下方向に延びるボールねじ71A、ボールねじ71Aに螺合しているボールナット71B、及び、ボールナット71Bを回転させる図示しないモータを有している。
実施形態3に係る制御部30は、部品形状データに基づいて部品撮像カメラ16を昇降させることにより、撮像対象のグループに属する各ピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るように部品撮像カメラ16の焦点位置を調整する。
実施形態3はその他の点において実施形態1と実質的に同一である。
実施形態3に係る表面実装機1によると、部品撮像カメラ16を昇降させて部品撮像カメラ16の焦点位置を調整することにより、撮像対象のグループに属する各ピン51の下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入っている状態で撮像できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るピン51毎にグループ分けする情報が予め部品形状データに含まれている場合を例示した。これに対し、複数のピン51をグループ分けする情報は部品形状データに含まれていなくてもよい。その場合は、制御部30が前述したS101の処理を実行する前に、各ピン51の下端面82の上下方向の位置Kと部品撮像カメラ16の被写界深度とから、下端面82が同時に部品撮像カメラ16の被写界深度内に入るピン51毎にグループ分けしてもよい。
(2)上記実施形態では部品撮像カメラ16で撮像した画像を二値化する場合を例に説明したが、画像は必ずしも二値化されなくてもよい。
例えば、撮像された画像毎にピン51の下端面82の水平方向の位置を認識し、画像毎に認識した各ピン51の下端面82の水平方向の位置を平均化することによって各ピン51の下端面82の水平方向の位置を認識してもよい。これにより、各ピン51の下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
あるいは、撮像された複数の画像を合成して合成画像を生成し、生成した合成画像上で各ピン51の下端面82の水平方向の位置を認識してもよい。これにより、各ピン51の下端面82の水平方向の位置を精度よく認識できる。
(3)上記実施形態では、グループ毎に基板用コネクタ49を撮像するとき、ピン51の下端面82の上下方向の位置Kが低いグループから先に撮像する場合を例示したが、撮像する順番はこれに限られない。例えば、ピン51の下端面82の上下方向の位置Kが高いグループから先に撮像してもよい。
(4)上記実施形態では部品撮像カメラ16がエリアセンサ16Cを備えている場合を例に説明したが、部品撮像カメラ16はエリアセンサ16Cに替えて複数の受光素子が1列に配列されたリニアセンサを備えてもよい。リニアセンサを備える場合は、制御部30は実装ヘッド20が部品Eを吸着している状態でリニアセンサの延伸方向と直交する方向にヘッドユニット14を移動させながらリニアセンサによって部品Eを時系列で撮像することによって部品E全体を撮像する。
1:表面実装機
14:ヘッドユニット(ヘッド部の一例)
15:ヘッド移動部
16:部品撮像カメラ
16B:レンズ
20:実装ヘッド
30:制御部
34:記憶部
42:Z軸サーボモータ(ヘッド昇降部の一例)
49:基板用コネクタ(部品の一例)
51:ピン
52:基準位置(部品上の水平方向の基準位置の一例)
70:レンズ移動部
71:昇降部
80:ピン挿入穴
E:部品
P:基板

Claims (9)

  1. 基板に部品を実装する表面実装機であって、
    前記部品は、前記基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって、下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有し、
    当該表面実装機は、
    前記部品を保持及び解放する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを昇降させるヘッド昇降部とを有するヘッド部と、
    前記ヘッド部を水平方向に移動させるヘッド移動部と、
    前記実装ヘッドに保持されている前記部品を下から撮像する部品撮像カメラと、
    前記部品上の所定位置に対する各前記ピンの下端面の上下方向の位置を示す部品データが記憶されている記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入る前記ピンのグループ毎に前記部品を撮像する撮像処理であって、前記部品データによって示される前記ピンの下端面の上下方向の位置に基づいて前記実装ヘッドを昇降させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する撮像処理と、
    前記撮像処理で撮像された複数の画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する第1の認識処理と、
    を実行する、表面実装機。
  2. 基板に部品を実装する表面実装機であって、
    前記部品は、前記基板に形成されているピン挿入穴に挿入される複数のピンであって、下端面の上下方向の位置が互いに異なる複数のピンを有し、
    当該表面実装機は、
    前記部品を保持及び解放する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを昇降させるヘッド昇降部とを有するヘッド部と、
    前記ヘッド部を水平方向に移動させるヘッド移動部と、
    前記実装ヘッドに保持されている前記部品を下から撮像する部品撮像カメラであって、焦点位置を調整可能な部品撮像カメラと、
    前記部品上の所定位置に対する各前記ピンの下端面の上下方向の位置を示す部品データが記憶されている記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入る前記ピンのグループ毎に前記部品を撮像する撮像処理であって、前記部品データによって示される前記ピンの下端面の上下方向の位置に基づいて前記部品撮像カメラの焦点位置を調整することにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入っている状態で撮像する撮像処理と、
    前記撮像処理で撮像された複数の画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する第1の認識処理と、
    を実行する、表面実装機。
  3. 請求項2に記載の表面実装機であって、
    前記部品撮像カメラは、レンズと、前記レンズを光軸方向に移動させるレンズ移動部とを有し、
    前記制御部は、前記部品データに基づいて前記レンズを移動させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入るように前記部品撮像カメラの焦点位置を調整する、表面実装機。
  4. 請求項2に記載の表面実装機であって、
    前記部品撮像カメラは、当該部品撮像カメラを昇降させる昇降部を有し、
    前記制御部は、前記部品データに基づいて前記部品撮像カメラを昇降させることにより、撮像対象の前記グループに属する各前記ピンの下端面が同時に前記部品撮像カメラの被写界深度内に入るように前記部品撮像カメラの焦点位置を調整する、表面実装機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記第1の認識処理において、前記撮像処理で撮像された前記画像を二値化した二値画像を生成し、生成した二値画像に基づいて各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する、表面実装機。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記第1の認識処理において、前記撮像処理で撮像された前記画像毎に前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識し、前記画像毎に認識した各前記ピンの下端面の水平方向の位置を平均化することによって各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する、表面実装機。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記第1の認識処理において、前記撮像処理で撮像された複数の前記画像を合成した合成画像上で各前記ピンの下端面の水平方向の位置を認識する、表面実装機。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記第1の認識処理で認識した各前記ピンの下端面の水平方向の位置に基づいて前記ピンの良否を判定する判定処理を実行する、表面実装機。
  9. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記第1の認識処理で認識した各前記ピンの下端面の水平方向の位置に基づいて前記部品上の水平方向の基準位置を認識する第2の認識処理を実行する、表面実装機。
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