JP2023168983A - 蒸気生成装置及び蒸気生成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、蒸気生成装置及び蒸気生成方法に関する。
特許文献1には、温水を熱源として熱交換器により給水を加熱して低圧蒸気を生成し、低圧蒸気を圧縮機で圧縮することにより高圧蒸気を得る技術が開示されている。同文献の技術では、気液分離器により分離した高圧蒸気の一部と高温水を上記熱交換器の熱源である温水に合流させて、エネルギー効率の向上を図っている。
工場等において、プロセス加熱等に用いた後の蒸気や温水といった低温流体は一般に利用されることなく排出される。利用するにしても、特に100℃以下の低温流体は給湯や暖房といった用途に限られ、低温になるほど経済的な熱回収が難しいのが実情である。100℃以下の低温流体を熱源として100℃超の高温流体を得ることができれば、これまで利用されてこなかった排熱の再利用による省エネルギー策を提案することができる。
上記特許文献1の技術では、気液分離器で分離した高圧蒸気の一部と高温水を熱交換器の熱源に利用することで熱回収を図っているが、熱回収に熱交換器を用いるため熱交換器の熱抵抗でエネルギー効率が制約される。
本発明の目的は、低圧流体の排熱から高圧蒸気を高効率に生成することができる蒸気生成装置及び蒸気生成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、蒸気を吸入して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出される蒸気から分離される水を前記圧縮機に吸入される蒸気に合流させる復水配管と、前記復水配管に設けられ前記復水配管を流れる水を減圧する減圧器とを備えた蒸気生成装置を提供する。
本発明によれば、低圧流体の排熱から高圧蒸気を高効率に生成することができる。
以下に図面を用いて本発明に係る蒸気生成装置及び蒸気生成方法の実施の形態を説明する。
(構成)
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る蒸気生成装置の模式図である。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る蒸気生成装置の模式図である。
本実施形態の蒸気生成装置及び蒸気発生方法においては、工場等でプロセス加熱等に利用した後の蒸気や温水といった低温流体の排熱を熱源として低温水を加熱し、これにより発生する低圧蒸気を圧縮して高圧蒸気を生成し利用者に供給する。
図1に示した蒸気生成装置は、低圧蒸気生成装置40A、気液分離器4,5、低温水循環ポンプ10、低温水供給ポンプ11、圧縮機1,2、減圧弁7,8、制御弁12,13、中温水熱回収熱交換器9、コンピュータ50等を備えている。本実施形態において、低圧蒸気生成装置40Aは、排熱回収熱交換器6と気液分離器3とを含んで構成される。図2に例示した蒸気生成装置は、図1に示した蒸気生成装置の低圧蒸気生成装置40Aを低圧蒸気生成装置40Bで代替した構成であり、その点を除き図1に示した蒸気生成装置と同様の構成である。
以下、各要素について順次説明する。
-低圧蒸気生成装置40A,40B-
低圧蒸気生成装置40A(図1)及び低圧蒸気生成装置40B(図2)は、それぞれ送水管20を介して気液分離器4から流入する水を加熱し、圧縮機1で圧縮される蒸気を生成する。送水管20には、減圧弁7が設けられている。
低圧蒸気生成装置40A(図1)及び低圧蒸気生成装置40B(図2)は、それぞれ送水管20を介して気液分離器4から流入する水を加熱し、圧縮機1で圧縮される蒸気を生成する。送水管20には、減圧弁7が設けられている。
図1に例示した低圧蒸気生成装置40Aは、上記の通り排熱回収熱交換器6及び気液分離器3を含む。
排熱回収熱交換器6には、気液分離器3から配管23及び低温水循環ポンプ10により低温水が供給される。図1に例示した排熱回収熱交換器6は、プレート熱交換器であり、工場等においてプロセス加熱等に利用された蒸気や温水といった低温流体の排熱(例えば80℃程度)を熱源として、気液分離器3との間で循環する低温水を加熱する。排熱回収熱交換器6では、加熱された低温水の一部が気化して大気圧以下の低圧蒸気となる。低圧蒸気は、低温水と共に配管24を通って気液分離器3に導かれる。
気液分離器3は、排熱回収熱交換器6から導入される低圧蒸気から低温水を分離する。蒸気生成装置の運転時、気液分離器3の内部は真空にされる。従って、気液分離器3は内部を真空にした状態に耐えられる強度を有するように製作される。気液分離器3では、真空下で気液分離することにより、大気圧以下で低温水を蒸発させることができる。気液分離器3において低温水を分離された低圧蒸気は、配管14を通って圧縮機1に導かれる。気液分離器3において低圧蒸気から分離された低温水の一部は、低温水循環ポンプ10によって再び排熱回収熱交換器6に送られる。また、気液分離器3の内部の低温水の一部は、低温水供給ポンプ11によって圧縮機1,2に送られる。
なお、図1ではプレート熱交換器である排熱回収熱交換器6を含んで低圧蒸気生成装置40Aを構成する場合を例示したが、低圧蒸気生成装置は図1に例示した構成に限定されない。図2に例示した構成は、流下液膜式のシェルアンドチューブタイプの排熱回収熱交換器で低圧蒸気生成装置40Bを構成した例であり、一例として低圧蒸気生成装置40Bで低圧蒸気生成装置40Aを代替することもできる。
低圧蒸気生成装置40B(シェルアンドチューブタイプの排熱回収熱交換器)は、複数本の伝熱管で構成される管群42、及び低温水散布装置41を含んで構成される。低圧蒸気生成装置40Bでは、そのボディ(容器)の内部の低温水が低温水循環ポンプ10により汲み上げられて配管23を介して低温水散布装置41に導かれ、ボディの内部で低温水散布装置41により散布されて管群42の伝熱管の表面を流下する。蒸気生成装置の運転時、低圧蒸気生成装置40Bのボディの内部を真空状態とする構成としても良い。
管群42の伝熱管には、工場等においてプロセス加熱等に利用された低温流体が流通し、伝熱管表面を流下する低温水が低温流体の排熱で加熱され、低温水の一部が蒸発し低圧蒸気が生成される。低圧蒸気生成装置40Bで発生する低圧蒸気は、図1の例と同じく配管14を通って圧縮機1に導かれる。低圧蒸気生成装置40Bのボディ内に溜まる低温水は、上記の通り一部が低温水散布装置41に供給され、一部が図1の例と同じく低温水供給ポンプ11によって圧縮機1,2に送られる。
また、気液分離器3や低圧蒸気生成装置40Bのボディには、給水配管25が接続している。この給水配管25を介して気液分離器3や低圧蒸気生成装置40Bに低温水(例えば水道水)が補給される。図1及び図2の例では、給水配管25は、送水管20を流れる気液分離器4からの中温水を熱源とする中温水熱回収熱交換器9を経由する。給水配管25を流れる供給水は、中温水熱回収熱交換器9において中温水の熱を回収する。但し、中温水熱回収熱交換器9は、不要な場合には省略可能である。
また、気液分離器3や低圧蒸気生成装置40Bには、気液分離器3や低圧蒸気生成装置40Bのボディ内に貯留される低温水の水位を測定する水位センサ30が備わっている。水位センサ30の方式に限定はない。この水位センサ30による測定値は、コンピュータ50に送信される。
-圧縮機1-
図1に示した圧縮機1は、雄ロータと雌ロータとを含んで構成されるスクリュー式圧縮機である。圧縮機1は、低圧蒸気生成装置40A(図2では低圧蒸気生成装置40B)で発生する低圧蒸気(例えば50kPa程度)を吸入して圧縮し昇圧させる(例えば200kPa程度)。図1及び図2の例では、複数段(本実施形態では2段)の圧縮機1,2を採用することから、圧縮機1は、後段圧縮機としての圧縮機2に吸入される蒸気を圧縮する前段圧縮機に該当する。
図1に示した圧縮機1は、雄ロータと雌ロータとを含んで構成されるスクリュー式圧縮機である。圧縮機1は、低圧蒸気生成装置40A(図2では低圧蒸気生成装置40B)で発生する低圧蒸気(例えば50kPa程度)を吸入して圧縮し昇圧させる(例えば200kPa程度)。図1及び図2の例では、複数段(本実施形態では2段)の圧縮機1,2を採用することから、圧縮機1は、後段圧縮機としての圧縮機2に吸入される蒸気を圧縮する前段圧縮機に該当する。
また、圧縮機1には、気液分離器3(図2の例では低温蒸気生成装置40B)で低圧蒸気から分離されて低温水供給ポンプ11から吐出される低温水が、注水配管21を介して供給される。注水配管21には、圧縮機1に対する低温水の供給量を制御する制御弁(流量調整弁)12が備わっている。
注水配管21を介して導かれる低温水は、圧縮機1のケーシングの内部に噴射され、圧縮機1の雄ロータと雌ロータとの間の隙間をシールすると共に、圧縮機1で低圧蒸気を圧縮して得られる中圧蒸気が飽和蒸気になるように、圧縮過程の蒸気を冷却する。一方、圧縮過程の蒸気を冷却することで加熱される低温水は、低温水(例えば80℃程度)より温度が高い中温水(例えば120℃程度)となって圧縮機1から吐出されると共に、加熱過程で一部が蒸発して中圧蒸気となる。この中圧蒸気は、低圧蒸気生成装置40A(又は40B)からの低圧蒸気を圧縮して得られる中圧蒸気と共に圧縮機1から吐出され、配管15を介して気液分離器4に導かれる。
-気液分離器4-
気液分離器4は、圧縮機1から吐出されて圧縮機2に吸入される中圧蒸気から中温水を分離する。気液分離器4において中温水を分離された中圧蒸気は、配管16を通って圧縮機2に導かれる。気液分離器4において中圧蒸気から分離された中温水は、送水管20を通り、中温水熱回収熱交換器9及び減圧弁7を介して気液分離器3に導かれる。送水管20が中温水熱回収熱交換器9及び減圧弁7を経由することにより、中温水が低温水と同程度に温度及び圧力を下げた状態で気液分離器3に供給される。
気液分離器4は、圧縮機1から吐出されて圧縮機2に吸入される中圧蒸気から中温水を分離する。気液分離器4において中温水を分離された中圧蒸気は、配管16を通って圧縮機2に導かれる。気液分離器4において中圧蒸気から分離された中温水は、送水管20を通り、中温水熱回収熱交換器9及び減圧弁7を介して気液分離器3に導かれる。送水管20が中温水熱回収熱交換器9及び減圧弁7を経由することにより、中温水が低温水と同程度に温度及び圧力を下げた状態で気液分離器3に供給される。
また、気液分離器4には、気液分離器4のボディ内に貯留される中温水の水位を測定する水位センサ31が備わっている。また、気液分離器4には、気液分離器4のボディ内の圧力を測定する圧力センサ35が備わっている。更に、気液分離器4と圧縮機2とを接続する配管16には、気液分離器4の出口蒸気温度を測定する温度センサ33が備わっている。水位センサ31、圧力センサ35、温度センサ33による各測定値は、コンピュータ50に送信される。水位センサ31、温度センサ33、圧力センサ35の方式は特に限定されない。
-圧縮機2-
圧縮機2は、圧縮機1と同じく雄ロータと雌ロータとを含んで構成されるスクリュー式圧縮機である。圧縮機2は、配管16を介して気液分離器4から導入される中圧蒸気(例えば200kPa程度)を吸入して圧縮し昇圧させる(例えば600kPa程度)。
圧縮機2は、圧縮機1と同じく雄ロータと雌ロータとを含んで構成されるスクリュー式圧縮機である。圧縮機2は、配管16を介して気液分離器4から導入される中圧蒸気(例えば200kPa程度)を吸入して圧縮し昇圧させる(例えば600kPa程度)。
また、圧縮機2には、気液分離器4で中圧蒸気から分離された中温水が、気液分離器3、低温水供給ポンプ11、注水配管22を経由して、低温水として供給される。注水配管22には、圧縮機2に対する低温水の供給量を制御する制御弁(流量調整弁)13が備わっている。
注水配管22を介して導かれる低温水は、圧縮機2のケーシングの内部に噴射され、圧縮機2の雄ロータと雌ロータとの間の隙間をシールすると共に、圧縮機2で中圧蒸気を圧縮して得られる高圧蒸気が飽和蒸気になるように、圧縮過程の蒸気を冷却する。一方、圧縮過程の蒸気を冷却することで加熱される中温水は、中温水より温度の高い高温水(例えば150-160℃)となって圧縮機2から吐出されると共に、加熱過程で一部が蒸発して高圧蒸気となる。この高圧蒸気は、圧縮機1からの中圧蒸気を更に圧縮して得られる高圧蒸気と共に圧縮機2から吐出され、配管17を介して気液分離器5に導かれる。
-気液分離器5-
気液分離器5は、圧縮機2から吐出される高圧蒸気から高温水を分離する。気液分離器5において高温水を分離された高圧蒸気は、配管18を通って利用者に供給される。気液分離器5において高圧蒸気から分離された高温水は、復水配管19に供給され、復水配管19に設けた減圧弁8を介して気液分離器4に導かれ、圧縮機2に吸入される蒸気に合流する。復水配管19を流れる高温水は、減圧弁8を経由して減圧されて一部がフラッシュ蒸発し、中温水と同程度の温度レベル(つまり中温水)となって気液分離器4の内部の中温水に合流する。一方、高温水がフラッシュ蒸発することで発生する蒸気は、気液分離器4の内部の中圧蒸気に合流し、圧縮機2に供給される。
気液分離器5は、圧縮機2から吐出される高圧蒸気から高温水を分離する。気液分離器5において高温水を分離された高圧蒸気は、配管18を通って利用者に供給される。気液分離器5において高圧蒸気から分離された高温水は、復水配管19に供給され、復水配管19に設けた減圧弁8を介して気液分離器4に導かれ、圧縮機2に吸入される蒸気に合流する。復水配管19を流れる高温水は、減圧弁8を経由して減圧されて一部がフラッシュ蒸発し、中温水と同程度の温度レベル(つまり中温水)となって気液分離器4の内部の中温水に合流する。一方、高温水がフラッシュ蒸発することで発生する蒸気は、気液分離器4の内部の中圧蒸気に合流し、圧縮機2に供給される。
また、気液分離器5には、気液分離器5のボディ内に貯留される高温水の水位を測定する水位センサ32が備わっている。また、気液分離器5には、気液分離器5のボディ内の圧力を測定する圧力センサ36が備わっている。更に、気液分離器5から利用者に高温蒸気を供給する配管18には、気液分離器5の出口蒸気温度を測定する温度センサ34が備わっている。水位センサ32、圧力センサ36、温度センサ34による各測定値は、コンピュータ50に送信される。水位センサ32、温度センサ34、圧力センサ36の方式は特に限定されない。
-コンピュータ50-
コンピュータ50は、減圧弁7,8、制御弁12,13等を制御する制御装置である。コンピュータ50には、例えば圧力センサ36及び温度センサ34から出力される測定値に応じて制御弁13を制御し、圧縮機2に対する注水量を調整して圧縮機2による圧縮蒸気を飽和蒸気にする機能が備わっている。同様に、コンピュータ50は、圧力センサ35及び温度センサ33から出力される測定値に応じて制御弁12を制御し、圧縮機1に対する注水量を調整して圧縮機1による圧縮蒸気を飽和蒸気にする機能も有する。
コンピュータ50は、減圧弁7,8、制御弁12,13等を制御する制御装置である。コンピュータ50には、例えば圧力センサ36及び温度センサ34から出力される測定値に応じて制御弁13を制御し、圧縮機2に対する注水量を調整して圧縮機2による圧縮蒸気を飽和蒸気にする機能が備わっている。同様に、コンピュータ50は、圧力センサ35及び温度センサ33から出力される測定値に応じて制御弁12を制御し、圧縮機1に対する注水量を調整して圧縮機1による圧縮蒸気を飽和蒸気にする機能も有する。
また、コンピュータ50には、水位センサ32から出力される測定値に応じて減圧弁8を制御し、気液分離器5のボディ内の水位を維持する機能が備わっている。同様に、コンピュータ50は、水位センサ31から出力される測定値に応じて減圧弁7を制御し、気液分離器4のボディ内の水位を制御する機能も有する。コンピュータ50は、水位センサ30から出力される測定値に応じて給水配管25に設けた制御弁(不図示)を制御し、気液分離器3のボディ内の水位を制御する機能も有する。
以下、圧縮機1,2に対する注水量制御、気液分離器3,4,5の水位制御について、それぞれ図3及び図4を用いて説明する。
(注水量制御)
図3はコンピュータ50による制御弁13の制御手順の一例を表すフローチャートである。
図3はコンピュータ50による制御弁13の制御手順の一例を表すフローチャートである。
なお、コンピュータ50による制御弁12の制御手順は、制御弁13の制御手順と同様である。以下の制御弁13の制御手順の説明において、圧縮機2、制御弁13、圧力センサ36、温度センサ34、高温を、それぞれ圧縮機1、制御弁12、圧力センサ35、温度センサ33、中温と読み替えることで、制御弁12の制御手順の説明に代える。
図3の制御は、例えば図1又は図2の蒸気生成装置の運転中、コンピュータ50により所定のサイクルタイム(例えば1s周期)で繰り返し実行される。
ステップS11
コンピュータ50は、まず圧力センサ36及び温度センサ34から出力される高温蒸気の圧力及び温度の現在の測定値P,Tを入力する(ステップS11)。
コンピュータ50は、まず圧力センサ36及び温度センサ34から出力される高温蒸気の圧力及び温度の現在の測定値P,Tを入力する(ステップS11)。
ステップS12
次に、コンピュータ50は、圧力センサ36から出力される測定値P(つまり高温蒸気の実際の圧力)を基に、圧縮機2から吐出される高温蒸気の飽和温度T1を演算する(ステップS12)。
次に、コンピュータ50は、圧力センサ36から出力される測定値P(つまり高温蒸気の実際の圧力)を基に、圧縮機2から吐出される高温蒸気の飽和温度T1を演算する(ステップS12)。
ステップS13-S15
コンピュータ50は、温度センサ34から出力される測定値T(つまり高温蒸気の実際の温度)と飽和温度T1とを比較し(ステップS13)、測定値Tが飽和温度T1になるように制御弁13を制御する(ステップS14,S15)。具体的には、コンピュータ50は、測定値Tが飽和温度T1より高い場合には、制御弁13の開度を増加させ、圧縮機1に供給される低温水の流量を増やすことで測定値Tを低下させる(ステップS14)。反対に、測定値Tが飽和温度T1より低い場合には、コンピュータ50は、制御弁13の開度を減少させ、圧縮機1に供給される低温水の流量を減らすことで測定値Tを上昇させる(ステップS15)。ステップS14,S15の処理を実行したら、コンピュータ50は、ステップS11に手順を戻す。
コンピュータ50は、温度センサ34から出力される測定値T(つまり高温蒸気の実際の温度)と飽和温度T1とを比較し(ステップS13)、測定値Tが飽和温度T1になるように制御弁13を制御する(ステップS14,S15)。具体的には、コンピュータ50は、測定値Tが飽和温度T1より高い場合には、制御弁13の開度を増加させ、圧縮機1に供給される低温水の流量を増やすことで測定値Tを低下させる(ステップS14)。反対に、測定値Tが飽和温度T1より低い場合には、コンピュータ50は、制御弁13の開度を減少させ、圧縮機1に供給される低温水の流量を減らすことで測定値Tを上昇させる(ステップS15)。ステップS14,S15の処理を実行したら、コンピュータ50は、ステップS11に手順を戻す。
(水位制御)
図4はコンピュータ50による減圧弁8の制御手順の一例を表すフローチャートである。コンピュータ50は、図4に例示した手順により、水位センサ32から出力される測定値L(つまり気液分離器5の実際の水位)が設定範囲L1-L2に収まるように、減圧弁8を制御する。L1は設定範囲の下限値、L2(>L1)は設定範囲の上限値であり、予め設定されてコンピュータ50のメモリに格納されている。
図4はコンピュータ50による減圧弁8の制御手順の一例を表すフローチャートである。コンピュータ50は、図4に例示した手順により、水位センサ32から出力される測定値L(つまり気液分離器5の実際の水位)が設定範囲L1-L2に収まるように、減圧弁8を制御する。L1は設定範囲の下限値、L2(>L1)は設定範囲の上限値であり、予め設定されてコンピュータ50のメモリに格納されている。
なお、コンピュータ50による減圧弁7の制御手順は、減圧弁8の制御手順と同様である。以下の減圧弁8の制御手順の説明において、減圧弁8、気液分離器5、水位センサ32、高温を、それぞれ減圧弁7、気液分離器4、水位センサ31、中温と読み替えることで、減圧弁7の制御手順の説明に代える。また、給水配管25に設けた制御弁(不図示)の制御手順も、減圧弁8の制御手順と同様である。以下の減圧弁8の制御手順の説明において、減圧弁8、気液分離器5、水位センサ32、高温を、それぞれ制御弁(不図示)、気液分離器3(又は低圧蒸気生成装置40B)、水位センサ30、低温と読み替えることで、制御弁(不図示)の制御手順の説明に代える。
図4の制御は、図3の制御と並行して実行され、図3の制御と同じく、例えば図1又は図2の蒸気生成装置の運転中、コンピュータ50により所定のサイクルタイム(例えば1s周期)で繰り返し実行される。
ステップS21
コンピュータ50は、まず水位センサ32から出力される現在の気液分離器5の内部の水位の現在の測定値Lを入力する(ステップS21)。
コンピュータ50は、まず水位センサ32から出力される現在の気液分離器5の内部の水位の現在の測定値Lを入力する(ステップS21)。
ステップS22,S23
次に、コンピュータ50は、水位センサ32から出力される測定値Lと設定範囲の下限値L1とを比較する(ステップS22)。測定値Lが下限値L1より低い場合、コンピュータ50は、減圧弁8の開度を減少させ、気液分離器5からの高温水の流出流量を減らすことで測定値Lを増加させる(ステップS23)。ステップS23の処理を実行したら、コンピュータ50は、ステップS23からステップS21に手順を戻す。測定値Lが下限値L1以上である場合、コンピュータ50は、ステップS22からステップS24に手順を移す。
次に、コンピュータ50は、水位センサ32から出力される測定値Lと設定範囲の下限値L1とを比較する(ステップS22)。測定値Lが下限値L1より低い場合、コンピュータ50は、減圧弁8の開度を減少させ、気液分離器5からの高温水の流出流量を減らすことで測定値Lを増加させる(ステップS23)。ステップS23の処理を実行したら、コンピュータ50は、ステップS23からステップS21に手順を戻す。測定値Lが下限値L1以上である場合、コンピュータ50は、ステップS22からステップS24に手順を移す。
ステップS24,S25
ステップS24に手順を移すと、コンピュータ50は、水位センサ32から出力される測定値Lと設定範囲の上限値L2とを比較する。測定値Lが上限値L2より高い場合、コンピュータ50は、減圧弁8の開度を増加させ、気液分離器5からの高温水の流出流量を増やすことで測定値Lを減少させる(ステップS25)。ステップS25の処理を実行したら、コンピュータ50は、ステップS25からステップS21に手順を戻す。測定値Lが上限値L2以下である場合、コンピュータ50は、減圧弁8の開度を維持してステップS24からステップS21に手順を移す。
ステップS24に手順を移すと、コンピュータ50は、水位センサ32から出力される測定値Lと設定範囲の上限値L2とを比較する。測定値Lが上限値L2より高い場合、コンピュータ50は、減圧弁8の開度を増加させ、気液分離器5からの高温水の流出流量を増やすことで測定値Lを減少させる(ステップS25)。ステップS25の処理を実行したら、コンピュータ50は、ステップS25からステップS21に手順を戻す。測定値Lが上限値L2以下である場合、コンピュータ50は、減圧弁8の開度を維持してステップS24からステップS21に手順を移す。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS22,S23の手順と、ステップS24,S25の手順は、逆であっても良い。
(効果)
(1)上記の通り、圧縮機2に吸入される中圧蒸気には、圧縮機2から吐出された高圧蒸気から分離された高温水が減圧弁8を介して流入する。蒸気生成装置の運転中における圧縮機2の入口側及び出口側、例えば気液分離器4,5を比較すると、気液分離器5の方が気液分離器4よりも内部の圧力が高い。つまり、気液分離器5の内部の高温水の方が、気液分離器4の内部の中温水よりも温度レベルが高くなる。この場合、気液分離器5の内部の高温水が減圧弁8を介して気液分離器4に流入することにより、高温水の一部がフラッシュ蒸発し、減圧弁8を経由した高温水が降温し、中温水となって気液分離器4の内部の中温水に合流する。一方、高温水がフラッシュ蒸発することで発生する蒸気は、気液分離器4の内部の中圧蒸気に合流し、圧縮機2に供給される。
(1)上記の通り、圧縮機2に吸入される中圧蒸気には、圧縮機2から吐出された高圧蒸気から分離された高温水が減圧弁8を介して流入する。蒸気生成装置の運転中における圧縮機2の入口側及び出口側、例えば気液分離器4,5を比較すると、気液分離器5の方が気液分離器4よりも内部の圧力が高い。つまり、気液分離器5の内部の高温水の方が、気液分離器4の内部の中温水よりも温度レベルが高くなる。この場合、気液分離器5の内部の高温水が減圧弁8を介して気液分離器4に流入することにより、高温水の一部がフラッシュ蒸発し、減圧弁8を経由した高温水が降温し、中温水となって気液分離器4の内部の中温水に合流する。一方、高温水がフラッシュ蒸発することで発生する蒸気は、気液分離器4の内部の中圧蒸気に合流し、圧縮機2に供給される。
このとき、高温水がフラッシュ蒸発するに当たり、気液分離器4の内部の中圧蒸気に合流するフラッシュ蒸気が高温水に占める割合(フラッシュ蒸気率)は、次の(式1)で算出される。
F=(h3-h2)/r2×100 …(式1)
F:フラッシュ蒸気率(重量%)
h3:高温水の比エンタルピ(kJ/kg)
h2:中温水の比エンタルピ(kJ/kg)
r2:フラッシュ蒸気の蒸発潜熱(kJ/kg)
F=(h3-h2)/r2×100 …(式1)
F:フラッシュ蒸気率(重量%)
h3:高温水の比エンタルピ(kJ/kg)
h2:中温水の比エンタルピ(kJ/kg)
r2:フラッシュ蒸気の蒸発潜熱(kJ/kg)
例えば、高温水を150℃、中温水を120℃、気液分離器4の内部の絶対圧力を200kPaとすると、h3=628kJ/kg、h2=502kJ/kg、r2=2204kJ/kgとなり、フラッシュ蒸気率Fは5.7重量%となる。つまり、この場合には、気液分離器5から気液分離器4に流入する高温水の流量の5.7重量%が中圧蒸気として回収される。
このように、本実施形態によれば、圧縮機2で昇圧された蒸気から分離した高温状態の水を減圧して圧縮機2の吸入側に戻すことにより、高温水の減圧時に発生する蒸気を圧縮機2に吸入される蒸気に直接的に合流させることができる。つまり、利用者に供給される高圧蒸気の熱量以外の熱量、図1及び図2の具体例では中温水と高温水の熱量を、蒸気生成装置の熱サイクル内で回収できるので、熱源の熱量に対して効率良く高圧蒸気を生成することができる。従って、工場等でプロセス加熱等に利用した蒸気や温水といった100℃以下の低圧流体の排熱からでも高圧蒸気を高効率に生成することができる。
なお、減圧による温水の蒸発は、蒸気と同様に減圧弁7によっても生じ得る。つまり、圧縮機1が吐出する中圧蒸気から分離された中温水が減圧弁7で減圧される際に蒸気が発生し、発生した蒸気が圧縮機1に吸入される低圧蒸気に合流する。これによっても上記と同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては、複数の圧縮機1,2で低圧蒸気から高圧蒸気を生成する構成としたが、単一の高圧縮比の圧縮機で低圧蒸気から高圧蒸気を生成する構成とすることも考えられる。例えば圧縮機1が低圧蒸気を高圧蒸気の圧力レベルまで昇圧させられる圧縮比である場合、圧縮機2、気液分離器5及びこれらに付随する機器や配管を省略し、気液分離器4で高温水を分離した高圧蒸気を利用者に供給する構成とすることができる。この場合も、送水管20を介して気液分離器4から気液分離器3に流入する高温水が減圧弁7で減圧する際にフラッシュ蒸発を生じさせ、圧縮機1に吸入される低圧蒸気にフラッシュ蒸気を合流させることができる。
(2)圧縮機2の吸入側に気液分離器4を設けたので、圧縮機2に供給する中圧蒸気から合理的に中温水を分離することができる。同時に、圧縮機2の吐出側に気液分離器5を設けたので、中圧蒸気として熱回収をするための高温水を合理的に生成することができる。圧縮機1の前後の気液分離器3,4についても同様である。
但し、気液分離器4,5を用いなくても蒸気から水を分離することは可能であり、気液分離器4,5を用いる必要がない場合には、気液分離器4,5の少なくとも一方を省略又は他の要素に置換した構成を採用することもできる。圧縮機1の前後の気液分離器3,4についても同様である。
(3)気液分離器4,5で蒸気から分離した水を雄ロータと雌ロータとの間の隙間をシールするシール水として圧縮機1,2に供給する注水配管21,22を設けたことにより、系内で得た低温水を活用して圧縮機1,2の圧縮効率を向上させることができる。加えて、圧縮機1,2において蒸気が低温水により冷却されつつ圧縮されることで、圧縮蒸気の過熱蒸気化を抑制することができる。これにより圧縮機1,2から飽和蒸気を吐出させることができる。また圧縮機1,2において圧縮過程の蒸気に低温水が付加されることにより、圧縮機1,2から多くの水分を含んだ蒸気を吐出させることができる。そのため、減圧弁7,8で蒸気化して熱回収に活用する高温状態の水を合理的に得ることができる。
(4)圧縮機1,2に対する低温水の供給量は、温度センサ33,34で測定される圧縮機1,2の吐出蒸気の温度が、圧力センサ35,36の測定値を基に演算される飽和温度になるように制御される。これにより、例えば蒸気生成装置の運転条件が変動しても、運転条件の変動に追従して圧縮機1,2に対する低温水の供給量が柔軟に調整され、圧縮機1,2の吐出蒸気の飽和蒸気化の効果がより合理的に得られる。
(5)水位センサ31,32の測定値に応じて気液分離器4,5の水位が設定範囲に制御される。そのため、気液分離器4,5の水位が維持され、気液分離器4,5における蒸気の吹き抜けを防止することができる。
(6)圧縮機2に吸入される蒸気を圧縮する圧縮機1を備え、2段の圧縮機1,2により低圧蒸気を昇圧させることで、無理なく低圧蒸気を高圧蒸気まで高圧縮比で圧縮することができる。
また、利用者に対する高圧蒸気の供給流量を一定とする場合、圧縮機1に要求される低圧蒸気の圧縮量は、高温水のフラッシュ蒸発により発生する蒸気の合流量だけ減少する。圧縮機1の軸動力Wが次の(式2)で算出されることから、低圧蒸気量Dの減少量に比例して軸動力Wを低減することができる。
W=(hv2-hv1)×D (式2)
W:軸動力(kW)
hv2:圧縮機1の吐出蒸気の比エンタルピ(kJ/kg)
hv1:圧縮機1の吸入蒸気の比エンタルピ(kJ/kg)
D:低圧蒸気量(kg/s)
W=(hv2-hv1)×D (式2)
W:軸動力(kW)
hv2:圧縮機1の吐出蒸気の比エンタルピ(kJ/kg)
hv1:圧縮機1の吸入蒸気の比エンタルピ(kJ/kg)
D:低圧蒸気量(kg/s)
(7)また、図1の例では、送水管20及び減圧弁7を介して気液分離器4から供給される低温水を加熱し、圧縮機1で圧縮される低圧蒸気を生成する低圧蒸気生成装置40Aにあって、真空下で低圧蒸気を気液分離する気液分離器3が備わっている。蒸気生成装置の運転時、気液分離器3の内部が真空状態で維持されることから、大気圧以下で低温水を蒸発させて十分量の低圧蒸気を得ることができる。
(変形例)
図1及び図2の例では、気液分離器4,5の水位制御のために減圧弁7,8を制御する場合を例示したが、気液分離器4,5の排水量は減圧弁7,8でなくても流量調整弁等の他種の制御弁により調整可能である。従って、減圧弁7,8に代えて又は加えて、流量調整弁等の他種の制御弁を送水管20及び復水配管19に設け、それら制御弁をコンピュータ50で制御する構成を採用することもできる。
図1及び図2の例では、気液分離器4,5の水位制御のために減圧弁7,8を制御する場合を例示したが、気液分離器4,5の排水量は減圧弁7,8でなくても流量調整弁等の他種の制御弁により調整可能である。従って、減圧弁7,8に代えて又は加えて、流量調整弁等の他種の制御弁を送水管20及び復水配管19に設け、それら制御弁をコンピュータ50で制御する構成を採用することもできる。
また、図1及び図2では、送水管20及び復水配管19を減圧する減圧器として減圧弁7,8を採用する例を説明したが、所望の減圧効果が得られるのであれば、減圧器は減圧弁7,8には限定されない。例えば流量調整弁や折り返し流路等、減圧効果が得られる他の構成を、減圧弁7,8に代えて採用することもできる。
1…圧縮機(圧縮機、前段圧縮機)、2…圧縮機、3…気液分離器(第1の気液分離器)、4…気液分離器(第1の気液分離器、第2の気液分離器)、5…気液分離器(第2の気液分離器)、6…排熱回収用熱交換器、7…減圧弁(制御弁)、8…減圧弁、12,13…制御弁、19…復水配管、20…送水管(復水配管)、21,22…注水配管、30,31,32…水位センサ、33,34…温度センサ、35,36…圧力センサ、40A,40B…低圧蒸気生成装置、50…コンピュータ、L…測定値(水位)、L1…下限水位(設定範囲)、L2…上限水位(設定範囲)、P…測定値(圧力)、T…測定値(温度)、T1…飽和温度
Claims (11)
- 蒸気を吸入して圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機から吐出される蒸気から分離される水を前記圧縮機に吸入される蒸気に合流させる復水配管と、
前記復水配管に設けられ前記復水配管を流れる水を減圧する減圧器と
を備えた蒸気生成装置。 - 請求項1の蒸気生成装置において、
前記圧縮機に吸入される蒸気から水を分離する第1の気液分離器と、
前記圧縮機から吐出される蒸気から水を分離して前記復水配管に供給する第2の気液分離器と
を備えた蒸気生成装置。 - 請求項2の蒸気生成装置において、
前記第1の気液分離器で蒸気から分離した水を前記圧縮機に供給する注水配管を備えた蒸気生成装置。 - 請求項3の蒸気生成装置において、
前記第2の気液分離器の圧力を測定する圧力センサと、
前記第2の気液分離器の出口蒸気温度を測定する温度センサと、
前記注水配管に設けた制御弁と、
前記圧力センサ及び前記温度センサから出力される測定値に応じて前記制御弁を制御するコンピュータとを備え、
前記コンピュータは、
前記圧力センサから出力される測定値を基に、前記圧縮機から吐出される蒸気の飽和温度を演算し、
前記温度センサから出力される測定値と前記飽和温度とを比較し、
前記温度センサから出力される測定値が前記飽和温度になるように前記制御弁を制御する
蒸気生成装置。 - 請求項3の蒸気生成装置において、
前記第2の気液分離器の水位を測定する水位センサと、
前記復水配管に設けた制御弁と、
前記水位センサから出力される測定値に応じて前記制御弁を制御するコンピュータとを備え、
前記コンピュータは、前記水位センサから出力される測定値が設定範囲に収まるように、前記制御弁を制御する蒸気生成装置。 - 請求項3の蒸気生成装置において、
前記第1の気液分離器の水位を測定する水位センサと、
前記第1の気液分離器から水を送り出す送水管と、
前記送水管に設けた制御弁と、
前記水位センサから出力される測定値に応じて前記制御弁を制御するコンピュータとを備え、
前記コンピュータは、前記水位センサから出力される測定値が設定範囲に収まるように、前記制御弁を制御する蒸気生成装置。 - 請求項1の蒸気生成装置において、
前記圧縮機に吸入される蒸気を圧縮する前段圧縮機を備えた蒸気生成装置。 - 請求項2の蒸気生成装置において、
前記圧縮機に吸入される蒸気を圧縮し、第1の気液分離器に供給する前段圧縮機を備えた蒸気生成装置。 - 請求項8の蒸気生成装置において、
前記第1の気液分離器から水を送り出す送水管と、
前記送水管を介して前記第1の気液分離器から供給される水を加熱し、前記前段圧縮機で圧縮される蒸気を生成する低圧蒸気生成装置と
を備えた蒸気生成装置。 - 請求項9の蒸気生成装置において、
前記低圧蒸気生成装置は、真空下で気液分離する第3の気液分離器を備えた蒸気生成装置。 - 圧縮機から吐出される蒸気から分離される水を減圧してフラッシュ蒸発を生じさせ、
前記圧縮機に吸入される蒸気に前記フラッシュ蒸発により生じた蒸気を合流させる
蒸気生成方法。
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