JP2023168273A - 発熱具、食品容器及び発熱具の製造方法 - Google Patents

発熱具、食品容器及び発熱具の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】開封用紐を引き抜く長さを短くして、確実に水袋及び発熱剤袋を開封する。【解決手段】周縁部12aを除き内側領域に開口を有する支持板12と、該周縁部に係止された紐状体18と、支持板の一面側に固定され、紐状体により開封される反応水収納体14と、支持板の他面側に固定され、紐状体により開封される発熱剤収納体と、これらの構成部材が収納されるトレイ20と、を備え、紐状体は、支持板の周縁部に形成された係止部に係止する紐側係止部18cと、紐側係止部を始端として支持板の一面側に配置され、紐側係止部とは反対側の第1先端部がトレイの外側へ導出され、第1先端部がトレイから離間する方向に引っ張られて反応水収納体を開封可能に配置された第1紐状部18aと、第2紐状部18bと、を含む。【選択図】図3

Description

本開示は、例えば弁当箱などの食品容器の内部に収納され、喫食時に食品を加熱可能な発熱具、該発熱具を備える食品容器及び該発熱具の製造方法に関する。
弁当箱などの食品容器に内蔵され、水袋及び発熱剤袋を備え、喫食時に発熱剤袋の開封具(紐、テープ等)を引っ張ることにより水袋を引き裂き、水と発熱剤との間で水和反応を起させ、反応熱を発生させて食品を温める発熱具が提案されている。
例えば、特許文献1には、食品を収納する包装体の中に収納され、トレイ状容器の中に水袋と発熱剤袋とを重ねて配置した発熱具が記載されている。この発熱具は、水袋及び発熱剤袋の端縁熱接着部に切込みが形成され、開封用の紐が該切込みに挿入され、該開封用紐の一端側がトレイ状容器の外側に導出されている。そして、該開封用紐の一端側を引き抜くことにより、水袋及び発熱剤袋を同時に引き裂き、水と発熱剤とを接触させるようにしている。
特開平07-111947号公報
特許文献1に記載された発熱具は、1本の開封用紐で水袋及び発熱剤袋を同時に引き裂くようにしているため、比較的大きな引張力を必要とすると共に、開封用紐が斜めになっていたり、あるいは水袋や発熱剤袋の姿勢が変わっていたりすると、開封しにくかったり、あるいは開封を失敗するリスクがある。
また、1本の開封用紐を用いて水袋及び発熱剤袋を順々に開封する方式の発熱具も提案されているが、開封用紐の配置が複雑になって組立に手間がかかると共に、開封経路が長くなり、開封用紐を引き抜く長さが長くなるため、開封を失敗するリスクが高まるという問題がある。
本開示は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、開封用紐を引き抜く長さを短くして、水袋及び発熱剤袋の開封を失敗するリスクを低減できる発熱具を提案することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る発熱具の一態様は、周縁部を除き内側領域に開口を有する支持板と、前記支持板の前記周縁部に係止された紐状体と、前記支持板の一面側に固定され、前記紐状体により開封される反応水収納体と、前記支持板の他面側に固定され、前記紐状体により開封される発熱剤収納体と、前記支持板、前記反応水収納体および前記発熱剤収納体が収納されるトレイと、を備え、前記紐状体は、前記支持板の前記周縁部に形成された係止部に係止する紐側係止部と、前記紐側係止部を始端として前記支持板の前記一面側に配置された第1紐状部であって、前記紐側係止部とは反対側の第1先端部が前記トレイの外側へ導出され、該第1先端部が前記トレイから離間する方向に引っ張られることで前記反応水収納体を開封可能に配置された第1紐状部と、前記紐側係止部を始端として前記支持板の前記他面側に配置された第2紐状部であって、前記紐側係止部とは反対側の第2先端部が前記トレイの外側へ導出され、該第2先端部が前記トレイから離間する方向に引っ張られることで前記発熱剤収納体を開封可能に配置された第2紐状部と、を含む。
本開示に係る食品容器の一態様は、底部及び該底部の周縁から立設する側壁部を有し、上部に開口を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口を覆うための蓋体と、前記容器本体の内部に形成され、上記構成の発熱具を収容するための発熱具収容部と、前記発熱具収容部の上方に形成され、調理された食品が収容される食品収容部と、を備え、前記第1紐状部の前記第1先端部及び前記第2紐状部の前記第2先端部が前記側壁部に形成されたスリットから前記容器本体の外側へ導出されている。
本開示に係る発熱具の製造方法の一態様は、上述の発熱具の製造方法であって、前記支持板を準備する準備ステップと、前記支持板の前記係止部に前記紐状体の前記紐側係止部を係止させるとともに、前記支持板の前記一面側に前記第1紐状部を配置する第1配置ステップと、前記支持板の前記係止部に前記紐状体の前記紐側係止部を係止させるとともに、前記支持板の前記他面側に前記第2紐状部を配置する第2配置ステップと、前記第1配置ステップの後に、前記第1紐状部を前記支持板と挟むように、前記反応水収納体を前記支持板の前記一面側に固定する第1固定ステップと、前記第2配置ステップの後に、前記第2紐状部を前記支持板と挟むように前記発熱剤収納体を前記支持板の前記他面側に固定する第2固定ステップと、前記第1固定ステップの後に、前記第1紐状部の前記第1先端部側を前記反応水収納体を囲むように前記係止部側へ向けて折り返す第1折り返しステップと、前記第2固定ステップの後に、前記第2紐状部の前記第2先端部側を前記発熱剤収納体を囲むように前記係止部側へ向けて折り返す第2折り返しステップと、前記第1折り返しステップおよび前記第2折り返しステップの後に、前記支持板、および前記支持板に固定された前記反応水収納体および前記発熱剤収納体を前記トレイに収納すると共に、前記第1紐状部の前記第1先端部側および前記第2紐状部の前記第2先端部を前記トレイの外側に導出させる収納ステップと、を含む。
本開示に係る発熱具及び食品容器の一態様によれば、発熱開始時に、第1紐状部が反応水収納体を開封し、第2紐状部が発熱剤収納体を開封するように役割分担するため、第1紐状部及び第2紐状部の各々に加わる引張力を低減でき、かつ引き抜く長さを短縮できるため、反応水収納体及び発熱剤収納体の開封を失敗するリスクを低減できる。また本開示に係る発熱具の製造方法の一態様によれば、上述の発熱具の製造工程を簡素化できるため、該発熱具の製造を簡易な作業で短時間に行うことができる。
一実施形態に係る発熱具の平面図である。 図1中のA―A線に沿う断面図(正面視断面図)である。 一実施形態に係る発熱具の構成部品を展開して示す斜視図である。 一実施形態に係るカバー板付き発熱具の平面図である。 一実施形態に係るカバー板付きトレイを示す平面図である。 一実施形態に係る発熱具の平面図である。 一実施形態に係る発熱剤収納体を製造工程毎に示す平面図である。 一実施形態に係る発熱剤収納体を製造工程毎に示す平面図である。 一実施形態に係る食品容器の側面視断面図である。 一実施形態に係る食品容器の模式的底面図である。 一実施形態に係る食品容器の模式的底面図である。 一実施形態に係る食品容器の模式的底面図である。 一実施形態に係る発熱具の製造方法を示す工程図である。 一実施形態に係る発熱具を製造工程毎に順を追って示す平面図である。
(発熱具の構成)
図1及び図2は一実施形態に係る発熱具10を示し、図1は発熱具10の平面図であり、図2は、図1中のA-A線に沿う正面視断面図である。
図1及び図2において、発熱具10は支持板12を備え、支持板12は周縁部12aを除き、内側領域に開口12bが形成されている。支持板12を挟んで、支持板12の一面側に反応水収納体14が固定され、支持板12の他面側に発熱剤収納体16aが固定されている。なお、この実施形態では、図2に示されるように、支持板12の一面12aa側とは、周縁部12aの上面側であり、支持板12の他面12ab側とは、周縁部12aの下面側である。
本実施形態では、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aは、不透水性かつ可撓性の材料(例えばアルミニウム膜、バリア性樹脂等)で構成された袋体からなる。これによって、非開封時に反応水収納体14に収納された反応水が流出して発熱剤収納体16aに収納された発熱剤と接触し、発熱反応を引き起こすおそれがない。
反応水収納体14及び発熱剤収納体16aを周縁部12aに固定する方法として、例えば、図1に示されるように、ホッチキスなどの止め具17等を使用したり、又は接着剤で接着する方法を採用できる。
発熱具10は、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aを開封するための紐状体18と、支持板12、反応水収納体14及び発熱剤収納体16a等が収納されるトレイ20と、を備えている。反応水収納体14には水などの反応水が収納され、発熱剤収納体16aには例えば生石灰などの発熱剤が収納されている。喫食時に、紐状体18を矢印a方向へ引き抜くと、紐状体18によって反応水収納体14及び発熱剤収納体16aが開封され、反応水収納体14から流出した反応水と発熱剤とが混じり発熱反応が起る。
図3は、発熱具10を構成する部材を展開して示す斜視図である。
図3に示されているように、紐状体18は、支持板12の周縁部12aに形成された係止部12cに係止する紐側係止部18cと、紐側係止部18cを始端として支持板12の一面12aa側に配置された第1紐状部18aと、紐側係止部18cを始端として支持板12の他面12ab側に配置された第2紐状部18bと、を含んでいる。
支持板12の一面12aa側に配置される第1紐状部18aは、紐側係止部18cを始端として紐側係止部18cから係止部12cと対向する周縁部12a1側へ延在し、さらに、反応水収納体14を囲むように周縁部12a1側とは反対側へ折り返される。そして、紐側係止部18cとは反対側の第1先端部18a1が、係止部12cが形成された周縁部12aを過ぎてトレイ20の外側へ導出される。第1紐状部18aは、トレイ20から離間する方向(図1中の矢印a方向)に引っ張られることで、反応水収納体14を開封可能に配置されている。
支持板12の他面12ab側に配置された第2紐状部18bは、紐側係止部18cを始端として紐側係止部18cから係止部12cと対向する周縁部12a1側へ延在し、さらに、発熱剤収納体16aを囲むように周縁部12a1側とは反対側へ折り返される。そして、紐側係止部18cとは反対側の第2先端部18b1が、係止部12cが形成された周縁部12aを過ぎてトレイ20の外側へ導出される。トレイ20の外側へ導出された第2先端部18b1がトレイ20から離間する方向(矢印a方向)に引っ張られることで、発熱剤収納体16aを開封可能に配置されている。
発熱具10は、後述するように、調理された食品が盛られた皿、トレイ、椀等の中皿トレイが収容された食品容器に設けられたとき、喫食者が喫食時に第1紐状部18a及び第2紐状部18bを矢印a方向に引っ張ると、第1紐状部18aによって反応水収納体14が開封され、第2紐状部18bによって発熱剤収納体16aが開封される。開封された反応水収納体14から反応水収納体14の外側に反応水が流出し、流出した反応水が発熱剤収納体16aの内部に収納された発熱剤と接触すると、発熱反応が起って温度が上昇し、反応水は高温の水蒸気となって食品容器に収納された食品を加熱することができる。
上記実施形態によれば、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aが開封される場合に、第1紐状部18aが反応水収納体14を開封し、第2紐状部18bが発熱剤収納体16aを開封するように、第1紐状部18a及び第2紐状部18bが開封作業を役割分担する。そのため、第1紐状部18a及び第2紐状部18bの各々に加わる引張力を低減できると共に、第1紐状部18a及び第2紐状部18bの各々の開封経路を短縮できるため、第1紐状部18a及び第2紐状部18bを引き抜く長さを短縮できる。従って、開封中に紐状体18が引っかかるなど何等かの障害によって、反応水収納体14及び発熱剤収納体16を開封できなくなるリスクを低減でき、これらを確実に開封できる。
紐状体18は、例えば、通常の紐、糸、テープ等、長尺状のものであって、付加される引張力に耐えられる強度を有するものであればよい。
支持板12は、例えば、木製、厚紙、段ボール紙等の紙製又は樹脂製等を使用できる。木製又は紙製のものを用いることで低コスト化できる。
なお、本実施形態では、支持板12及びトレイ20は、平面視で四角形を有しているが、トレイ20を収納する食品容器の収容部の形状に応じて他の形状を有していてもよい。
一実施形態では、図1及び図2に示されるように、発熱具10はトレイ20の上部を覆うためのカバー板22を備えている。カバー板22には複数の通気孔24aが形成されている。カバー板22を備えることで、カバー板22の上面に被加熱物である食品や食品を盛り付けた中皿トレイを置くことができる。発熱具10で発生した高温の水蒸気は複数の通気孔24aを通って上方へ拡散し、カバー板22の上面に置かれた食品を効率良く加熱できる。
一実施形態では、図1及び図3に示されるように、カバー板22はトレイ20の上端周縁部に回動可能に取り付けられる。図1は、カバー板22を開けてトレイ20の上部を開放した状態を示す平面図であり、図4は、カバー板22によってトレイ20の上部を閉じた状態を示す平面図である。カバー板22はトレイ20の上端周縁部に回動可能に取り付けられるため、トレイ20の内部に収納される発熱具10の構成部品を出し入れする際に、カバー板22の開閉が容易になる。
一実施形態では、図1~図3に示されるように、トレイ20は、上部周縁部の全周に亘って横方向に突出するフランジ部20aを備える。フランジ部20aを備えるため、発熱具10を食品容器の内部に形成された発熱具収容部に収容する際に、フランジ部20aを該発熱具収容部に形成された支持部に係止又は載置することで、発熱具10を安定して支持できる。支持板12、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aはフランジ部20aの内縁によって形成されるトレイ20の上部開口に収納される大きさに形成される。トレイ20には一対の平坦面20bが形成され、一対の平坦面20bは、フランジ部20aの内側領域に互いに対向して配置され、フランジ部20aの突出方向とほぼ平行に形成されている。平坦面20bはフランジ部20aの上面より一段低い位置に形成され、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aが固定された支持板12の周縁部12aが平坦面20bに載置される。フランジ部20aの上縁と平坦面20bとの高さの差Δhは、支持板12の上方に配置される反応水収納体14がほぼトレイ20内に収納可能な寸法に設定される。
図5は、上記実施形態に係る発熱具10において、カバー板22を開いた状態で、かつトレイ20に収納される支持板12などの構成物を除去し、底面20dが露出した状態を示す平面図である。
図5に示されるように、トレイ20の側面20cは、平面視で中心側に形成された底面20dに向かって傾斜している。これによって、底面20dはフランジ部20aの内縁によって区画される開口部と比べて狭くなっており、底面20dが形成された中心側に行くに従って徐々に深くなっている。そのため、反応水収納体14が開封されたとき、反応水収納体14から流出した反応水は底面20dが形成された中心側へ集まるため、発熱剤収納体16aに収納された発熱剤のほぼ全量が反応水と接触でき、発熱反応を起すことができる。
一実施形態では、図1に示されるように、支持板12の周縁部12aに形成される係止部12cには、周縁部12aの外縁に開口する少なくとも一つの切れ目26が形成される。切れ目26は、紐状体18が挿入可能な凹部で構成される。紐状体18の一部は、切れ目26に挿入されて切れ目26に係止する紐側係止部18cを形成している。
この実施形態では、紐側係止部18cは、切れ目に紐状体18が挿入されて係止するように構成されているため、発熱開始時に、トレイ20の外側へ導出された第1先端部18a1及び第2先端部18b1がトレイ20から離れる方向(矢印a方向)へ引っ張られて、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aを開封した後、引き続き第1先端部18a1及び第2先端部18b1を矢印a方向へ引っ張ることで、簡単に切れ目26から外れるため、紐状体18のみをトレイから引き抜くことができる。
図1に示される実施形態では、係止部12cには周縁部12aに2つの切れ目26が並列に形成されている。
第1紐状部18a及び第2紐状部18bが別体の2本の紐状体(後述する第1紐状体及び第2紐状体)で構成される場合、2本の紐状体の各々の紐側係止部18ca及び18cbは、2つの切れ目26に各々の端部を巻き付け、結び目を形成する。
第1紐状部18a及び第2紐状部18bが1本の紐状体で構成される場合、紐状体の長手方向中間部を2つの切れ目26に巻き付けるだけで紐側係止部18cを形成できる。
別な実施形態では、切れ目26は1つでもよい。この場合、紐状体に結び目を形成し、紐状体を切れ目26に挿入して該結び目を切れ目26に係止させことにより、紐側係止部18cを形成できる。
上記各実施形態により形成される紐側係止部18cは、いずれの場合も、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aを開封した後、引き続き第1先端部18a1及び第2先端部18b1を矢印a方向へ引っ張ることで、紐側係止部18cは簡単に切れ目26から外れる。
なお、切れ目26は、図1に示されるように、周縁部12aの外縁に対して直交する方向に形成されてもよいし、あるいは周縁部12aの外縁に対して傾斜した方向に形成されてもよい。
一実施形態では、図3に示されるように、第1紐状部18aは、一端部が係止部12cに係止し、他端部が第1先端部18a1としてトレイ20の外側に導出され、該一端部と該他端部との間の中間部18a2が反応水収納体14を開封するように配置される第1紐状体で構成される。そして、第2紐状部18bは、一端部が係止部12cに係止し、他端部が第2先端部18b1としてトレイ20の外側に導出され、該一端部と該他端部との間の中間部18b2が発熱剤収納体16aを開封するように配置される第2紐状体で構成される。第1紐状体と第2紐状体とは別体に構成され、例えば、2本の紐で構成される。
この実施形態によれば、紐状体18は、別体の2本の紐状体で構成されるため、第1紐状体及び第2紐状体の各々を発熱具10に組み込む場合に、第1紐状体及び第2紐状体の取り扱いが容易になる。また、第1紐状体を反応水収納体14の開封に適した強度及び材質を有する材料で構成できると共に、第2紐状体を発熱剤収納体16aの開封に適した強度及び材質を有する材料で構成できる。
図1に示される実施形態では、第1紐状体の端部は、係止部12cにおいて、2つの切れ目26に巻き付けられ、一面12aa側にて結び目を形成した第1紐側係止部18caを形成している。他方、第2紐状体の端部は、係止部12cにおいて、2つの切れ目26に巻き付けられ、他面12ab側にて結び目を形成した第2紐側係止部18cbを形成している。第1紐側係止部18ca及び第2紐側係止部18cbの各々は、発熱開始時に第1紐状体及び第2紐状体が矢印a方向に引っ張られると、切れ目26から解けて自然に切れ目26から引き離される。
図6は、紐状体18として2本の別体の第1紐状体及び第2紐状体を用いた場合の別な実施形態を示す平面図である。この実施形態では、第1紐状体の第1先端部18a1と第2紐状体の第2先端部18b1とが互いに結ばれ、結び目28を形成している。
このように、第1先端部18a1と第2先端部18b1とを結んで結び目28を形成しておくと、矢印a方向へ引っ張るとき、両者を同時に引っ張ることができ、引っ張り操作が容易になる。
一実施形態では、第1紐状部18aと第2紐状部18bとは互いに一体に構成された1本の紐状体からなる。そして、1本の紐状体で構成される紐状体18の中間部が紐側係止部18cとして周縁部12aの係止部12cに係止するように構成される。
この実施形態によれば、第1紐状部18a及び第2紐状部18bが1本の紐状体で一体に構成されているため、上記実施形態のように、第1紐状部18a及び第2紐状部18bが別体の2本の紐状体で構成される場合と比較して、紐側係止部18cの形成に要する手間を夫々半減できる。また、発熱開始時に、1本の紐状体を引っ張るだけの動作で、同時に反応水収納体14及び発熱剤収納体16aの開封操作と、引き続きトレイ20から離脱させる操作が可能になる。
一実施形態では、図3に示されるように、第1紐状部18aは、紐側係止部18cに連なり、反応水収納体14を囲むように配置される。反応水収納体14は、係止部12cが形成された周縁部12aと対向する側における反応水収納体14の周縁部に切込み30が形成されている。そして、長手方向で紐側係止部18cと第1先端部18a1との中間に形成された第1中間部18a2が切込み30に挿入される。
第2紐状部18bは、紐側係止部18cに連なり、発熱剤収納体16aを囲むように配置される。発熱剤収納体16aは、係止部12cが形成された周縁部12aと対向する側における発熱剤収納体16aの周縁部に切込み32が形成されている。そして、長手方向で紐側係止部18cと第2先端部18b1との中間に形成された第2中間部18b2が切込み32に挿入される。反応水収納体14及び発熱剤収納体16は、紐状体18を矢印a方向へ引っ張ることで、切込み30又は32を始点として引き裂き可能な材質で構成された袋体で構成される。
この実施形態によれば、第1紐状部18aの第1先端部18a1及び第2紐状部18bの第2先端部18b1を矢印a方向へ引っ張ると、切込み30又は32を開封始点として、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aを引き裂いて開封できる。このように、反応水収納体14の周縁部に切込み30を形成し、発熱剤収納体16aの周縁部に切込み32を形成するという簡単な加工で、反応水収納体14及び発熱剤収納体16aの開封が可能になる。
一実施形態では、反応水収納体14及び発熱剤収納体16の周縁部に熱接着部14a及び19が形成され、切込み30及び32は夫々熱接着部14a又は19に形成される。図1及び図2に図示されている切込み30及び32は、V字状を有しているが、この形状に限定されない。
図1~図6に図示されている各実施形態では、カバー板22に形成された通気孔24aは、同一の直径を有する円形の通気孔が縦横に列状に並べて配置されている。別な実施形態では、カバー板22に微細な貫通孔を微細な感覚で縦横に列状に並べて配置してもよい。さらに別な実施形態では、不織布のように糸状の素材を網目状に編み込み、素材間に通気孔が形成されるようにしたカバー板であってもよい。
一実施形態では、図1に示されるように、発熱剤収納体16は不透水性でかつ可撓性の袋体の内部に水透過性の一対の内袋21が内蔵され、一対の内袋21に発熱剤が収納されている。一対の内袋21は例えば不織布製のろ過シートで構成され、発熱剤収納体16aの内部で第2紐状部18bによって切開される切開線の部位を避けて配置されている。
図7は、別な実施形態に係る発熱剤収納体16bを用いた場合の発熱具を製造するステップを順を追って示す平面図である。なお、反応水収納体14は、例えば、上記実施形態と同一構成を有していてもよく、そのため、その図示は省略されている。
この実施形態に係る発熱剤収納体16bは、発熱剤が入った水透過性の内袋34を収納するための、上部が開放された発熱剤容器36を備えている。発熱剤容器36の上部開口を形成する上部周縁部に可撓性のフィルム38が貼着され、発熱剤容器36に発熱剤が収納された水透過性の内袋34が収納された状態で上部開口はフィルム38で遮蔽される。発熱剤容器36の上部周縁部の一部にはつば部40が一体に形成され、つば部40はフィルム38とも一体に形成されている。つば部40は、発熱剤容器36の上部周縁部と切り取り線42を介して一体に形成されている。つば部40は、支持板12の周縁部12aに形成された係止部12cと対向する側に配置され、第2紐状部18bが挿入される貫通孔40aが形成されている。また、つば部40はフィルム38より硬度が大きい材料で構成されている。
図7に図示されている実施形態では、つば部40は三角形状を有し、係止部12cと反対側に位置する発熱剤容器36の外周縁から外側へ突出するように形成されている。
第2紐状部18bは、係止部12cに係止した第2紐側係止部18cbを始端とし、支持板12の他面12ab側に配置されて、係止部12cと対向する位置にある周縁部12a1側へ延在する。第2紐状部18bの第2中間部18b2はつば部40の貫通孔40aに挿入された後、他面12ab側において、係止部12c側へ向けて折り返され、係止部12c側へ向かって延在し、さらに、第2先端部18b1は係止部12cを通過して、トレイ20の外側へ導出される。
発熱開始時に第2先端部18b1を矢印a方向へ引っ張ると、つば部40には第2紐状部18bによって矢印a方向へ引張力が付与されるため、つば部40は切り取り線42を境にしてフィルム38と共に発熱剤容器36の上部周縁部から引き離される。フィルム38が発熱剤容器36から引き剥がされることで発熱剤容器36が開放され、同時に反応水収納体14(不図示)も第1紐状部18aによって開封されるため、反応水収納体14から流出した水が発熱剤容器36に流入し、発熱剤と接触して発熱反応が起る。
本実施形態では、上記実施形態と同様に、第2紐状部18bが配置される経路が短縮されるため、開封中に紐状体18が引っかかるなど何等かの障害によって開封できなくなるリスクを低減でき、発熱剤収納体16を確実に開封できる。
一実施形態では、発熱剤容器36及びつば部40は、例えば、防湿性を兼ね備えた、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック材で構成される。
また、切り取り線42は、例えば、他の部位より薄肉になるように形成され、あるいはミシン目又は連続する線状に形成される。
図7に示される実施形態では、発熱剤容器36は、平面視で円形を有し、側面36aは底面36bへ向けて中心側へ傾斜する円錐形を有し、側面36aに連なる底面36bは中心側に形成され、上部開口より小さい面積を有している。この形状によって、発熱開始時に反応水収納体14から流出した水は発熱剤収納体16bが収納される中心部に集まるため、発熱剤のほぼ全量を発熱反応に供することができる。
なお、別な実施形態では、発熱剤容器36は平面視で例えば角形、楕円形等、別な形状を有していてもよい。また、上記実施形態は、発熱剤収納体16の別な実施形態として説明したが、反応水収納体14が上述した発熱剤収納体16bと同様の構成を有していてもよい。
図8は、さらに別な実施形態に係る発熱剤収納体16cを用いて発熱具を製造するステップを順を追って示す平面図である。なお、ここでも反応水収納体14は、例えば、図1~図3に図示された実施形態と同一構成を有していてもよく、そのため、その図示は省略されている。
この実施形態では、発熱剤収納体16cは不透水性でかつ可撓性の袋体44(例えばアルミニウム膜、バリア性樹脂等)で構成される。この袋体44の内部に発熱剤が内蔵された水透過性の内袋34が収納される。袋体44は、支持板12の周縁部12aに形成された係止部12cから離れた位置から係止部12cに向かう方向に沿って切開線46が形成され、切開線46を覆うように袋体44に接着用テープ48が貼着されている。また、係止部12cと対向する側における接着用テープ48の端部に第2紐状部18bが挿入される貫通孔48aが形成されている。接着用テープ48は、例えば、プラスチック製テープで構成され、切開線46を覆うように袋体44の表面に接着剤で接着される。
図8に図示されている実施形態では、貫通孔48aは係止部12cから最も離れた位置にある接着用テープ48の端部に形成されている。
第2紐状部18bは、係止部12cに係止した第2紐側係止部18cbを始端とし、支持板12の他面12ab側に配置され、係止部12cと対向する周縁部12a1側へ延在する。第2紐状部18bの第2中間部18b2は接着用テープ48に形成された貫通孔48aに挿入された後、係止部12c側へ向けて折り返され、他面12ab側で係止部12cに向けて延在するように配置される。さらに、第2先端部18b1は係止部12cを通過して、トレイ20の外側へ導出される。
発熱開始時に喫食者が第2紐状部18bを矢印a方向へ引っ張ると、第2紐状部18bが貫通孔48aを介して接着用テープ48に引張力を付与するため、接着用テープ48は貫通孔48aが形成された側の端部が矢印a方向へ引っ張られ、袋体44から引き剥がされる。袋体44から接着用テープ48が引き剥がされると、切開線46が開いて袋体44の内部が開放され、同時に反応水収納体14(不図示)も開封されて反応水が流出するため、反応水が袋体44に流入して発熱剤と反応し発熱反応が起る。
本実施形態は、上述した実施形態と同様に、第2紐状部18bが配置される経路が短縮されるため、開封中に紐状体18が引っかかるなど何等かの障害によって開封できなくなるリスクを低減でき、発熱剤収納体16を確実に開封できる。
一実施形態では、反応水収納体14が上述した発熱剤収納体16cと同様の構成を有していてもよい。
一実施形態では、図2に示されるように、トレイ20の内部で、支持板12の他面12abが底面20dに対して支持板12より奥側に配置され、発熱剤収納体16は、支持板12より奥側に配置される。この実施形態では、発熱具10が食品容器の内部に設けられる場合に、トレイ20の底面20dを下側にして配置されたとき、反応水収納体14が発熱剤収納体16の上方に配置される。そのため、開封時に、反応水収納体14から流出した反応水は重力により下降して自然に発熱剤に接触するので、発熱反応を促進できる。これによって、食品の加熱効率を向上できる。
(食品容器の構成)
図9は、一実施形態に係る食品容器50の側面視断面図である。
食品容器50は、底部52a及び底部52aの周縁から立設する側壁部52bを有し、上部に開口を有する容器本体52と、容器本体52に形成された上部開口を覆うための蓋体54と、を備える。食品容器50の内部には、発熱具10を収容するための発熱具収容部56と、発熱具収容部56の上方に形成され、調理された食品fが収納される食品収容部58とが形成されている。食品収容部58には食品fが盛られた、皿、トレイ、椀等の中皿トレイ62が置かれている。
容器本体52の側壁部52bには、側壁部52bの上端から下方に向けてスリット60が形成されている。第1紐状部18aの第1先端部18a1及び第2紐状部18bの第2先端部18b1は、トレイ20のフランジ部20aに形成された凹部20eからトレイ20の外側に導出され、さらに、スリット60から容器本体52の外側へ導出されている。スリット60は、トレイ20が発熱具収容部56に収容されたとき、凹部20eが形成されたフランジ部20aと対向する側の側壁部52bに形成される。
図9に図示されている実施形態では、蓋体54は、天井部54a及び天井部54aの周縁部から立設する側壁部54bを有する。容器本体52の上部開口が蓋体54によって閉じられたとき、天井部54aの内面から側壁部54bの下端までの距離H1と、側壁部52bの上端からスリット60の下端までの距離H2は、H1<H2の関係にある。これによって、スリット60の下側部位が側壁部54bによって遮蔽されないため、第1先端部18a1及び第2先端部18b1を容器本体52の外側へ導出できる。
喫食者が食品容器50の外側に導出された第1先端部18a1及び第2先端部18b1を引っ張ると、反応水収納体14及び発熱剤収納体16が開封され、発熱反応が開始される。発熱反応によって高温の水蒸気sが発生し、水蒸気sはカバー板22に形成された通気孔24から上方へ拡散し、中皿トレイ62に盛られた食品fを加熱することができる。
上記構成の食品容器50によれば、反応水収納体14及び発熱剤収納体16の開封時に、第1紐状部18a及び第2紐状部18bの各々に加わる引張力を低減できると共に、第1紐状部18a及び第2紐状部18bの各々の開封経路を短縮できるため、第1紐状部18a及び第2紐状部18bを引き抜く長さを短縮できる。従って、開封中に紐状体18が引っかかるなど何等かの障害によって、反応水収納体14及び発熱剤収納体16を開封できなくなるリスクを低減でき、これらを確実に開封できる。
一実施形態では、発熱具10はトレイ20の上部を覆うカバー板22を備えており、発熱具10は発熱具収容部56にカバー板22を上にして収容される。発熱具10で発生した高温の水蒸気sはカバー板22に形成された複数の通気孔24を通って食品収容部58に向かって上昇するため、食品収容部58に収容された食品fを効率良く加熱できる。
一実施形態では、図9に示されるように、発熱具収容部56には、発熱具10を収容して支持するための発熱具支持部64を備える。発熱具支持部64は、水平方向に沿って配置され、トレイ20を支持する水平壁部64aと、水平壁部64aの外周縁部から下方へ立設され、下端が底部52aの上面に載置されて水平壁部64aを支持する鉛直壁部64bと、水平壁部64aの内周縁部から下方に立設され、内側にトレイ20を収容する収容空間を形成する収容壁部64cと、を有する。発熱具支持部64は、平面視で、発熱具10が収容される収容空間を囲むように構成されている。発熱具10は該収容空間に配置され、フランジ部20aが水平壁部64aの内側縁部に載置される。
図9に示されるように、発熱具10は、発熱具支持部64によって底部52aの上面との間に空間を有して支持されるため、発熱具10で発生する熱が底部52aに伝わるのを抑制できる。
一実施形態では、容器本体52、蓋体54及び発熱具支持部64等は、木製又は厚紙、段ボール紙で構成することができる。これによって、食品容器50を軽量化でき、かつ低コスト化できる。あるいはこれらの部材はプラスチック製としてもよい。
一実施形態では、発熱具支持部64は紙製とし、折りたたみ可能にすることで、組立てを容易にすることができる。
食品容器50を構成する容器本体52及び蓋体54は、平面視で、例えば、正方形や長方形等の矩形を有するが、これらの形状に限定されず、円形や楕円形又はその他の形状であってもよい。また、発熱具支持部64も、発熱具10の形状に応じて、種々の形状に形成される。
さらに、発熱具10は、食品容器50に対して1個の独立部材として構成されているため、各種食品容器に転用することができる。
一実施形態では、図9に示されているように、調理された食品fが収納された少なくとも1つの中皿トレイ62が食品収容部58に収容される。中皿トレイ62は、調理された食品fが投入される入口開口62aと、食品fが収納される食品収納部62bと、底面62cの一部に形成された台座68と、を有している。上述のように、中皿トレイの上端周縁部70にはカバー板22が回動可能に取り付けられている。台座68は入口開口62aから離れる方向へ突出しているため、中皿トレイ62が台座68を下にしてカバー板22に載置されたとき、台座68の存在によって底面62cとカバー板22との間に隙間cが形成される。即ち、台座68の軸方向長さ分だけの隙間cが形成される。
図10~図12は、幾つかの実施形態に係る食品容器50(50A~50C)を示し、詳しくは、食品収容部58に収容された中皿トレイ62の台座68とカバー板22に形成された通気孔24bとの位置関係を示すために、食品容器50の底部52a側から視認した模式的底面図である。これらの図において、食品容器50の側壁部52bの内側で四角形状に図示された破線は、トレイ20(図1~図6に図示された実施形態ではフランジ部20a)及びカバー板22の外郭線を示している。この実施形態では、カバー板22及びトレイ20の外郭線は、上下方向視(食品容器50に設置されたカバー板22の面と直交する方向)から視認したとき一致している。また、破線24bはカバー板22に形成された通気孔の輪郭を示している。
図10~図12に示されているように、食品容器50A~50Cの各々において、食品収容部58に複数の中皿トレイ62(62a、62b)が収容され、カバー板22上に並べて配置されている。即ち、食品収容部58で複数の中皿トレイ62の各々は重ならないようにかつ互いに隣接して配置される。複数の通気孔24bは、台座68が挿入可能な大きさの通気孔(第1通気孔)を含んでいる。第1通気孔24bは、中皿トレイ62がカバー板22に載置されたとき、上下方向視で各中皿トレイ62に形成された台座68と重ならない位置に形成されている。
これらの実施形態によれば、第1通気孔24bは、中皿トレイ62がカバー板22に載置されたとき、上下方向視で各中皿トレイ62に形成された台座68と重ならない位置に形成されているため、各中皿トレイ62の底面62cとカバー板22の表面との間に隙間cが確保される。そのため、発熱剤収納体16から発生しカバー板22に形成された第1通気孔24bを通った水蒸気sは、隙間cからスムーズに食品収容部58に拡散するため、中皿トレイ62に収納された食品fの加熱効率を向上できる。また、台座68が第1通気孔24bに落ち込んで、中皿トレイ62が傾いたり、中皿トレイ62に収納された食品fがこぼれるおそれがなく、中皿トレイ62はカバー板22上で安定して支持される。
さらに、カバー板22に形成された複数の通気孔24は開口面積が大きい第1通気孔24bを含むため、第1通気孔24bを含まない場合より、通気孔24の数を少なくすることができる。そのため、通気孔24の開口面積を確保しつつ、通気孔24を形成するための加工工数を低減できる。
図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、台座68及び第1通気孔24bは上下方向で円形に形成され、台座68が第1通気孔24bに挿入可能なように、第1通気孔24bの直径は台座68の直径より大きく形成されている。別な実施形態では、台座68及び第1通気孔24bは円形以外の形状(例えば、矩形、楕円形等)を有していてもよい。要は、台座68が第1通気孔24bに挿入可能な形状になっていればよい。
また、図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、カバー板22に形成された通気孔はすべて台座68が挿入可能な第1通気孔24bであるが、通気孔24の中に台座68が挿入できない大きさ又は形状の通気孔が含まれていてもよい。
さらに、図10~図12に図示されているように、1つの中皿トレイ62の底面62cに複数の台座68が形成されていてもよく、あるいは各中皿トレイ62の底面62cに1個のみの台座68が形成されていてもよい。
一実施形態では、図10~図12に示されているように、複数の中皿トレイ62の各々は、入口開口62aを区画する上端周縁部70を有している。そして、第1通気孔24bは、複数の中皿トレイ62がカバー板22に隣接して載置されたとき、互いに隣接した一対の中皿トレイ62の各々の上端周縁部70に上下方向視で重なる位置に形成されている。
このように、第1通気孔24bが、互いに隣接した一対の中皿トレイ62の各々の上端周縁部70に重なる位置に形成されているため、中皿トレイ62の底面62cに形成された台座68が上下方向視で第1通気孔24bに重なる位置関係になるのを回避できる。そのため、第1通気孔24bを通った水蒸気sは、隙間cからスムーズに食品収容部58に拡散すると共に、台座68が第1通気孔24bに落ち込んで中皿トレイ62が傾いたり、中皿トレイ62に収納された食品fがこぼれるおそれはない。
図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、食品収容部58において、カバー板22の表面に載置された複数の中皿トレイ62(62a、62b)の各々の上端周縁部70には、入口開口62aに対して外側へ突出するように形成された複数の凸部70aが形成されている。そして、上端周縁部70の周方向に沿って隣接する一対の凸部70aの間に凹部70bが形成されている。食品収容部58に隣接配置された複数の中皿トレイ62の間に凸部70aが介在するため、各中皿トレイ62の間の間隔は凸部70aの幅W未満にはならず、少なくともW分の隙間が形成される。そして、凹部70bが形成された部位(特に、互いに隣接して配置された中皿トレイ62の間で凹部70bが対向して配置された部位)では空気流通口Paが形成される。空気流通口Paから水蒸気sが流通して食品収容部58に拡散するため、各中皿トレイ62に収納された食品fを均一に加熱することができる。
図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、各中皿トレイ62に形成された凹部70bの周方向長さL1及び凹部70bの周方向長さL2は、各中皿トレイ62で同じ寸法になるように構成されている。これによって、隣接して配置される一対の中皿トレイ62間で上端周縁部70に形成される凹部70bを対向して配置することが容易になるため、空気流通口Paの形成が容易になる。
図10に図示されている例示的な実施形態では、上下方向視で食品容器50の食品収容部58が四角形の形状を有し、食品収容部58に収容された複数の中皿トレイ62Aの各々の外形(上端周縁部70を含めた形状)は、上下方向視で四角形を有している。この実施形態では、食品収容部58に同じ大きさ及び形状の中皿トレイ62のみが収容され、食品収容部58の横寸法は中皿トレイ62Aの横寸法の整数倍を有し、食品収容部58の縦寸法は中皿トレイ62Aの縦寸法の整数倍を有している。食品収容部58と中皿トレイ62Aとは、上述のような大きさ及び形状の関係にあるため、食品収容部58で中皿トレイ62Aが配置されない無駄な空間を最小限に抑えることができる。
また、図11及び図12に図示されている例示的な実施形態では、食品収容部58に配置される複数の中皿トレイ62は、大きさ及び形状が最小単位となる最小基準トレイとしての中皿トレイ62Aと、中皿トレイ62A以外に、上下方向視で縦及び横の寸法が中皿トレイ62Aの縦及び横の寸法の2倍(整数倍)の寸法を有する中皿トレイ62Bと、を含んでいる。この実施形態でも、食品収容部58で中皿トレイ62が配置されない無駄な空間を最小限に抑えることができる。
図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、最小基準の中皿トレイ62Aの底面62cに複数の台座68が形成され、隣り合う台座68の縦及び横の間隔は一定の間隔Is1になるように配置されている。そして、図11及び図12に図示されている実施形態では、中皿トレイ62Bの底面62cに形成された複数の台座68間の間隔Is2は間隔Is1より大きくなるように配置されている(Is1<Is2)。
このように、中皿トレイ62A及び62Bに形成された複数の台座68では、縦又は横に隣り合う台座68間の間隔が常に間隔Is1以上の間隔を有するように規則的に配置されているため、第1通気孔24bが上下方向視で台座68に重ならない位置にあるように形成するのが容易である。
図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、中皿トレイ62Aの底面62cはほぼ正方形を有し、中皿トレイ62Aの底面62cに形成された複数の台座68は底面62cの四隅部に形成されている。そして、隣接して配置された複数の台座68間の間隔Is1は同じ間隔になっている。
ちなみに、図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、最小基準の中皿トレイ62Aの台座68の間隔Is1と、凹部70bの周方向長さL2とは等しい。
図10~図12に図示されている例示的な実施形態では、カバー板22に形成された複数の第1通気孔24bは、カバー板22の中心点Oに対して対称に配置されている。これによって、複数の中皿トレイ62の傾きや食品fのこぼれを効果的に抑制できると共に、上述のように配置された第1通気孔24bを通った水蒸気sによって食品収容部58の全領域を均一に加熱することができる。
(発熱具の製造方法)
図10は、一実施形態に係る発熱具の製造方法を示す工程図であり、図11は、平面視で該製造方法における組立工程を順を追って示す説明図である。
図10及び図11において、まず、周縁部12aを除き内側領域に開口12bを有し、周縁部12aの一部に、例えば凹部20eなどの紐状体18を係止可能な係止部12cを有する支持板12を用意する(準備ステップS10)。次に、係止部12cに紐状体18を係止させる(係止ステップS12)。
係止ステップS12で、係止部12cに紐側係止部18cが形成される。例えば、紐状体18が1本の紐状体で構成される場合、係止部12cに紐状体18の長手方向における中間部が巻き付けられて係止される。紐状体18が2本の紐状体で構成される場合、第1紐状体の端部及び第2紐状体の端部が、夫々結び目などを形成することによって係止部12cに係止される。
図11に図示されている実施形態では、紐状体18は2本の紐状体で構成され、係止部12cにおいて各々の端部で結び目66が形成され、夫々第1紐側係止部18ca及び第2紐側係止部18cbを形成している。第1紐側係止部18caは一面12aa側に結び目66が形成され、第2紐側係止部18cbは他面12ab側に結び目66が形成されている。
次に、第1紐状部18aは、紐側係止部18cを始端として支持板12の一面12aa側に配置され、かつ係止部12cと対向する側の周縁部12a1まで延在するように配置される(第1配置ステップS14)。
第2紐状部18bも同様に、紐側係止部18cを始端として支持板12の他面12ab側に配置され、かつ係止部12cと対向する側の周縁部12a1まで延在するように配置される(第2配置ステップS16)。
その後、第1配置ステップS14において、支持板12の一面12aa側に配置された第1紐状部18aを支持板12と反応水収納体14とで挟むように、反応水収納体14を第1紐状部18aの外側から支持板12の一面12aa側に固定する(第1固定ステップS18)。
また、第2配置ステップS16において、支持板12の他面12ab側に配置された第2紐状部18bを支持板12と発熱剤収納体16とで挟むように、発熱剤収納体16aを第2紐状部18bの外側から支持板12の他面12ab側に固定する(第2固定ステップS20)。
図11に図示されている実施形態では、周縁部12a1側の一面12aaに固定される反応水収納体14は発熱剤収納体16aの約半分ほどの大きさを有するシート状の不透水性及び可撓性の袋体で構成されている。周縁部12aの他面12abに固定される発熱剤収納体16aは、支持板12の内側開口12bをほぼ塞ぐ大きさを有し、シート状の不透水性及び可撓性の袋体で構成されている。
第1固定ステップS18の後で、周縁部12a1側において、紐側係止部18cとは反対側の第1紐状部18aの第1先端部18a1側を反応水収納体14を囲むように係止部12c側へ向けて折り返す(第1折り返しステップS22)。
また、第2固定ステップS20の後で、周縁部12a1側において、紐側係止部18cとは反対側の第2紐状部18bの第2先端部18b1側を発熱剤収納体16aを囲むように係止部12c側へ向けて折り返す(第2折り返しステップS24)。第1折り返しステップS22及び第2折り返しステップS24によって、第1先端部18a1及び第2先端部18b1は、周縁部12a1側から係止部12c側へ向けて導出され、さらに、係止部12cを越えて支持板12の外側へ導出される。
次に、支持板12及び支持板12に固定された反応水収納体14、発熱剤収納体16aをトレイ20に収納すると共に、第1紐状部18aの第1先端部18a1側及び第2紐状部18bの第2先端部18b1側はトレイ20の外側に導出する(収納ステップS26)。
図1~図6に図示されている実施形態では、第1先端部18a1及び第2先端部18b1はトレイ20のフランジ部20aに形成された凹部20eを通してトレイ20の外側へ導出される。また、図9に示される食品容器50に発熱具10を収容する実施形態では、第1先端部18a1及び第2先端部18b1は容器本体52の側壁部52bに形成されたスリット60から容器本体52の外側へ導出される。
上記製造方法によれば、支持板12の一面12aa側において、第1紐状部18aを反応水収納体14より先に支持板12の一面12aa側に配置し、その後、第1紐状部18aの第1先端部18a1側を反応水収納体14を囲むように配置している。そのため、第1紐状部18aを支持板12の一面12aa側と反応水収納体14との間に通す作業をなくすことができる。また、支持板12の他面12ab側において、第2紐状部18bを発熱剤収納体16aより先に支持板12の他面12ab側に配置し、その後、第2紐状部18bの第2先端部18b1側を発熱剤収納体16を囲むように配置している。そのため、第2紐状部18bを支持板12の他面12ab側と発熱剤収納体16aとの間を通す作業をなくすことができる。これによって、発熱具10の製造を容易にかつ短時間で行うことができる。
図10に図示される各ステップは、部分的に順序を変えて実施することができる。例えば、係止ステップS12を行った後、第1配置ステップS14、第1固定ステップS18及び第1折り返しステップS22をこの順序で先に行い、その後、第2配置ステップS16、第2固定ステップS20及び第2折り返しステップS24をこの順序で行うようにしてもよい。別な実施形態では、第2配置ステップS16を第1配置ステップS14より先に行ってもよいし、第2固定ステップS20を第1固定ステップS18より先に行ってもよい。また、第2折り返しステップS24を第1折り返しステップS22より先に行ってもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
1)一態様に係る発熱具は、周縁部(12a)を除き内側領域に開口(12b)を有する支持板(12)と、前記支持板(12)の前記周縁部(12a)に係止された紐状体(18)と、前記支持板(12)の一面(12aa)側に固定され、前記紐状体(18)により開封される反応水収納体(14)と、前記支持板(12)の他面(12ab)側に固定され、前記紐状体(18)により開封される発熱剤収納体(16)と、前記支持板(12)、前記反応水収納体(14)および前記発熱剤収納体(16)が収納されるトレイ(20)と、を備え、前記紐状体(18)は、前記支持板(12)の前記周縁部(12a)に形成された係止部(12c)に係止する紐側係止部(18c)と、前記紐側係止部(18c)を始端として前記支持板(12)の前記一面(12aa)側に配置された第1紐状部(18a)であって、前記紐側係止部(18c)とは反対側の第1先端部(18a1)が前記トレイ(20)の外側へ導出され、該第1先端部(18a1)が前記トレイ(20)から離間する方向に引っ張られることで前記反応水収納体(14)を開封可能に配置された第1紐状部(18a)と、前記紐側係止部(18c)を始端として前記支持板(12)の前記他面(12ab)側に配置された第2紐状部(18b)であって、前記紐側係止部(18c)とは反対側の第2先端部(18b1)が前記トレイ(20)の外側へ導出され、該第2先端部(18b1)が前記トレイ(20)から離間する方向に引っ張られることで前記発熱剤収納体(16)を開封可能に配置された第2紐状部(18b)と、を含む。
このような構成によれば、紐状体(18)を引っ張って反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16)を開封し、反応水と発熱剤とを接触させて発熱反応を起させる場合に、第1紐状部(18a)が反応水収納体(14)を開封し、第2紐状体(18b)が発熱剤収納体(16)を開封するように、第1紐状部(18a)及び第2紐状部(18b)を役割分担させることができる。そのため、第1紐状部(18a)及び第2紐状体(18b)の各々に加わる引張力を低減できると共に、第1紐状部(18a)及び第2紐状部(18b)の各々の開封経路を短くできるため、第1紐状部(18a)及び第2紐状部(18b)の各々を引き抜く長さを短縮できる。これによって、反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16)の開封を失敗するリスクを低減でき、これらを確実に開封できる。
2)別な態様に係る発熱具は、1)に記載の発熱具において、複数の通気孔(24)が形成され、前記トレイ(20)を覆うためのカバー板(22)をさらに備え、前記カバー板(22)は、前記トレイ(20)の上端周縁部に回動可能に取り付けられる。
このような構成によれば、上記カバー板(22)を備えるため、トレイ(20)に収納される反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16)をカバー板(22)によって保護できる。また、発熱具(10)が食品容器の内部に収納されたとき、カバー板(22)の上面に食品や食品が盛り付けられた中皿トレイを置くことで、喫食時に発熱具(10)で発生した高温水蒸気はカバー板に形成された複数の通気孔(24)を通って上方へ拡散するため、食品を効率良く加熱できる。また、カバー板(22)は、トレイ(20)の上端周縁部に回動可能に取り付けられるため、トレイ(20)内に収納する収納物を出し入れする際に、カバー板(22)の開閉が容易になる。
3)さらに別な態様に係る発熱具は、1)又は2)に記載の発熱具において、前記係止部(12c)は、前記支持板(12)の前記周縁部(12a)に形成された、前記周縁部(12a)の外縁に開口する少なくとも一つの切れ目(26)を含み、前記紐側係止部(18c)は、前記切れ目(26)に挿入されて係止するように構成される。
このような構成によれば、紐側係止部(18c)は、支持板(12a)の周縁部に形成された切れ目(26)に紐状体(18)が挿入されて係止するように構成されるため、発熱開始時に、トレイ(20)の外側へ導出された紐状体(18)の第1先端部(18a1)及び第2先端部(18b1)をトレイ(20)から離れる方向へ引っ張って反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16)を開封した後、紐側係止部(18c)を形成する紐状体(18)は簡単に切れ目(26)から外れるため、そのまま紐状体(18)のみをトレイ(20)から引き抜くことができる。
4)さらに別な態様に係る発熱具は、1)乃至3)の何れかに記載の発熱具において、前記第1紐状部(18a)は、一端部が前記係止部(12c)に係止し、他端部が前記第1先端部(18a1)として前記トレイ(20)の外側に導出され、前記一端部と前記他端部との間の中間部が前記反応水収納体(14)を開封するように配置される第1紐状体で構成され、前記第2紐状部(18b)は、一端部が前記係止部(12c)に係止し、他端部が前記第2先端部(18b1)として前記トレイ(20)の外側に導出され、前記一端部と前記他端部との間の中間部が前記発熱剤収納体(16)を開封するように配置される第2紐状体であって、前記第1紐状体とは別体に構成された第2紐状体で構成される。
このような構成によれば、紐状体(18)は、別体に形成された第1紐状体及び第2紐状体からなる、各々が短い2本の紐状体で構成されるため、発熱具(10)の製造時及び紐状体(18)の引抜き時等における紐状体(18)の取り扱いが容易になる。また、第1紐状体を反応水収納体(14)の開封に適した強度及び材質を有する材料で構成できると共に、第2紐状体を発熱剤収納体(16)の開封に適した強度及び材質を有する材料で構成できる。
5)さらに別な態様に係る発熱具は、1)乃至3)の何れかに記載の発熱具において、前記第1紐状部(18a)と前記第2紐状部(18b)とは互いに一体に構成された1本の紐状体からなり、前記1本の紐状体の中間部が前記紐側係止部(18c)として前記係止部(12c)に係止するように構成される。
このような構成によれば、紐状体(18)を構成する第1紐状部(18a)及び第2紐状部(18b)が1本の紐状体で構成されるため、第1紐状部(18a)及び第2紐状部(18b)が別体の2本の紐状体で構成される場合と比較して、紐側係止部(18c)の形成に要する手間を半減できる。また、発熱を開始する場合に、1本の紐状体を引っ張るだけの動作で、同時に反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16)の開封が可能になる。
6)さらに別な態様に係る発熱具は、1)乃至5)の何れかに記載の発熱具において、前記第1紐状部(18a)は、前記紐側係止部(18c)に連なり、前記反応水収納体(14)を囲むように配置されると共に、前記係止部(12c)と対向する側における前記反応水収納体(14)の周縁部に形成された切込み(30)に挿入される第1中間部(18ca)を含み、前記第2紐状部(18b)は、前記紐側係止部(18c)に連なり、前記反応水収納体(14)を囲むように配置されると共に、前記係止部(12c)と対向する側における前記発熱剤収納体(16a)の周縁部に形成された切込み(32)に挿入される第2中間部(18b2)を含む。
このような構成によれば、トレイ(20)の外側へ導出された第1紐状部(18a)の第1先端部(18a1)及び第2紐状部(18b)の第2先端部(18b1)を引っ張るだけで、上記切込み(30、32)を開封始点として、反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16a)を開封できる。このように、反応水収納体(14)及び発熱剤収納体(16a)に切込みを形成するという簡単な加工で、反応水収納体(14)及び反応水収納体(16a)の開封が可能になる。
7)さらに別な態様に係る発熱具は、1)乃至5)の何れかに記載の発熱具において、前記発熱剤収納体(16b)は、上部が開口した発熱剤容器(36)と、前記発熱剤容器(36)の上部開口を形成する上部周縁部に貼着されて前記上部開口を覆うフィルム(38)と、前記フィルム(38)と一体に形成されると共に、前記発熱剤容器(36)と切り取り線(42)を介して一体に形成されたつば部(40)であって、前記係止部(12c)と対向する側に位置する前記上部周縁部に形成され、前記第2紐状部(18b)が挿入される貫通孔(40a)を有すると共に、前記フィルム(38)より硬度が大きいつば部(40)を備える。
このような構成によれば、第2紐状部(18b)の第2先端部(18b1)を引っ張ると、上記つば部(40)も同時に引っ張られるため、つば部(40)は切り取り線(42)を境にして発熱剤容器(36)から引き剥がされ、上記フィルム(38)と共に発熱剤容器(36)から引き離される。これによって、発熱剤容器(36)の上部開口が開放されるため、同時に開封される反応水収納体(14)から流出した反応水が発熱剤容器(36)に流入し、発熱剤容器(36)に収納された発熱剤に接触して発熱反応が起る。従って、簡易な構成で確実に発熱剤容器(36)の内部を開放して発熱反応を起こすことができる。
8)さらに別な態様に係る発熱具は、1)乃至5)の何れかに記載の発熱具において、前記発熱剤収納体(16c)は、可撓性の袋体(44)で構成され、前記袋体(44)は前記係止部(18c)から離れた位置から前記係止部(18c)に向かう方向に沿って切開線(46)が形成されると共に、該切開線(46)を覆うように前記袋体(44)に貼着されたテープ(48)を有し、前記係止部(12c)と対向する側における前記テープ(48)の端部に前記紐状体(18)が挿入される貫通孔(48a)が形成されている。
このような構成によれば、第2紐状部(18b)の第2先端部(18b1)を引っ張ると、紐状体(18)と共に上記貫通孔(48a)が形成された側の端部から上記テープ(48)が袋体(44)から引き剥がされる。これによって、上記切開線(46)が開いて発熱剤が収納された袋体(44)が開放されるため、同時に開封される反応水収納体(14)から流出した反応水が袋体(44)に収納された発熱剤と接触して発熱反応が起る。このような構成によれば、簡易な構成で確実に袋体(44)を開放して発熱反応を起こすことができる。
9)さらに別な態様に係る発熱具は、1)乃至8)の何れかに記載の発熱具において、前記トレイ(20)の内部で、前記発熱剤収納体(16)は、前記支持板(12)より奥側に配置され、前記反応水収納体(14)は、前記支持板(12)より外側に配置される。
このような構成によれば、発熱具(10)が食品容器の内部にトレイ(20)の底面(20d)を下側にして配置されたとき、反応水収納体(14)が発熱剤収納体(16)の上方に配置されるため、開封時に、反応水収納体(14)から流出した反応水は重力により下降して自然に発熱剤に接触するので、発熱反応を促進できる。これによって、食品の加熱効率を向上できる。
10)一態様に係る食品容器(50)は、底部(52a)及び該底部(52a)の周縁から立設する側壁部(52b)を有し、上部に開口を有する容器本体(52)と、前記容器本体(52)の前記開口を覆うための蓋体(54)と、前記容器本体(52)の内部に形成され、1)乃至9)の何れかに記載の発熱具(10)を収容するための発熱具収容部(56)と、前記発熱具収容部(16)の上方に形成され、調理された食品(f)が収容される食品収容部(58)と、を備え、前記第1紐状部(18a)の前記第1先端部(18a1)及び前記第2紐状部(18b)の前記第2先端部(18b2)が前記側壁部(52b)に形成されたスリット(60)から前記容器本体(52)の外側へ導出されている。
このような構成によれば、喫食時に、容器本体(52)の外側へ導出された第1紐状部(18a)の第1先端部(18a1)及び第2紐状部(18b)の第2先端部(18b1)を容器本体(52)から引き抜くことで、容器本体(52)の内部に収容された発熱具(10)が発熱反応を開始して食品(f)を加熱できる。その際、上記構成の発熱具(10)を備えるため、喫食時に簡易な構成で発熱具(10)に確実に発熱反応を起すことができる。また、食品収容部(58)が発熱具収容部(56)の上方に形成されているため、発熱具(10)で発生した高温の水蒸気(s)が上方に拡散するため、食品収容部(58)に収容された食品(f)を効率良く加熱できる。
11)別な態様に係る食品容器(50A~50C)は、10)に記載の食品容器(50)において、前記発熱具(10)は、複数の通気孔(24)が形成され、前記トレイ(20)を覆うためのカバー板(22)であって、前記トレイ(20)の上端周縁部(70)に回動可能に取り付けられるカバー板(22)を備え、前記食品容器(50)は、入口開口(62a)を有し該入口開口(62a)から前記調理された食品(f)が収納される複数の中皿トレイ(62)であって、前記食品収容部(58)に収容され、前記中皿トレイ(62)の少なくとも一部は前記カバー板(22)に載置される複数の中皿トレイ(62)を備え、前記複数の中皿トレイ(62)の各々は、該中皿トレイ(62)の底面(62c)の一部に形成され前記底面(62c)より前記入口開口(62a)から離れる方向へ突出する少なくとも1つの台座(68)を有し、前記複数の通気孔(24)は前記台座(68)が挿入可能な大きさの第1通気孔(24b)を含み、該第1通気孔(24b)は、前記中皿トレイ(62)が前記カバー板(22)に載置されたとき、上下方向視で前記少なくとも1つの台座(68)と重ならない位置に形成されている。
このような構成によれば、複数の中皿トレイ(62)が食品収容部(58)に収容され、カバー板(22)に載置されたとき、上記第1通気孔(24b)は台座(68)と重ならない位置に配置されるため、中皿トレイ(62)の底面(62c)とカバー板(22)の表面との間に隙間(c)が確保される。そのため、発熱剤収納体(16)から発生し、カバー板(22)に形成された通気孔(24)を通った水蒸気(s)は、隙間(c)からスムーズに食品収容部(58)に拡散するため、中皿トレイ(62)に収納された食品(f)の加熱効率を向上できる。また、台座(68)が第1通気孔(24b)に落ち込んで中皿トレイ(62)が傾いたり、中皿トレイ(62)に収納された食品(f)が中皿トレイ(62)からこぼれるおそれがなく、複数の中皿トレイ(62)を安定して支持できる。
また、通気孔(24)は少なくとも一部に第1通気孔(24b)を含むため、通気孔(24)を形成するための加工が容易になると共に、第1通気孔(24b)の存在によって開口面積を確保しつつ、通気孔(24)の数を低減できるため、通気孔(24)の加工工数を低減できる。
12)さらに別な態様に係る食品容器(50A~50C)は、11)に記載の食品容器(50A~50C)において、前記第1通気孔(24b)は、上下方向視で前記複数の中皿トレイ(62)のうち互いに隣接した一対の前記中皿トレイ(62)の各々の上端周縁部(70)に重なる位置に形成されている。
このような構成によれば、第1通気孔(24b)が、互いに隣接した一対の中皿トレイ(62)の各々の上端周縁部(70)に重なる位置に形成されているため、中皿トレイ(62)の底面(62c)に形成された台座(68)が上下方向視で第1通気孔(24b)に重なる位置関係になるのを回避できる。そのため、第1通気孔(24b)を通った水蒸気(s)は、隙間(c)からスムーズに食品収容部58に拡散すると共に、台座(68)が第1通気孔(24b)に落ち込んで中皿トレイ(62)が傾いたり、中皿トレイ(62)に収納された食品(f)がこぼれるおそれはない。
13)一態様に係る発熱具の製造方法は、1)に記載の発熱具の製造方法において、前記支持板(12)を準備する準備ステップ(S10)と、前記支持板(12)の前記係止部(12c)に前記紐状体(18)の前記紐側係止部(18c)を係止させるとともに、前記支持板(12)の前記一面(12aa)側に前記第1紐状部(18a)を配置する第1配置ステップ(S14)と、前記支持板(12)の前記係止部(12c)に前記紐状体(18)の前記紐側係止部(18c)を係止させるとともに、前記支持板(12)の前記他面(12ab)側に前記第2紐状部(18b)を配置する第2配置ステップ(S16)と、前記第1配置ステップ(S14)の後に、前記第1紐状部(18a)を前記支持板(12)と挟むように、前記反応水収納体(14)を前記支持板(12)の前記一面(12aa)側に固定する第1固定ステップ(S18)と、前記第2配置ステップ(S16)の後に、前記第2紐状部(18b)を前記支持板(12)と挟むように前記発熱剤収納体(16a)を前記支持板(12)の前記他面(12ab)側に固定する第2固定ステップ(S20)と、前記第1固定ステップ(S18)の後に、前記第1紐状部(18a)の前記第1先端部(18a1)側を前記反応水収納体(14)を囲むように前記係止部(12c)側へ向けて折り返す第1折り返しステップ(S22)と、前記第2固定ステップ(S20)の後に、前記第2紐状部(18b)の前記第2先端部(18b1)側を前記発熱剤収納体(16a)を囲むように前記係止部(12c)側へ向けて折り返す第2折り返しステップ(S24)と、前記第1折り返しステップ(S22)および前記第2折り返しステップ(S24)の後に、前記支持板(12)、および前記支持板(12)に固定された前記反応水収納体(14)および前記発熱剤収納体(16a)を前記トレイ(20)に収納すると共に、前記第1紐状部(18a)の前記第1先端部(18a1)側および前記第2紐状部(18b)の前記第2先端部(18b1)を前記トレイ(20)の外側に導出させる収納ステップ(S26)と、を含む。
このような構成によれば、第1紐状部(18a)を反応水収納体(14)より先に支持板(12)の一面(12aa)側に配置し、その後、反応水収納体(14)を支持板(12)の一面(12aa)側に固定し、さらに、第1紐状部(18a)の第1先端部(18a1)側を反応水収納体(14)を囲むように配置している。また、第2紐状部(18b)を発熱剤収納体(16a)より先に支持板(12)の他面(12ab)側に配置し、その後、支持板(12)の他面(12ab)側に発熱剤収納体(16a)を固定し、さらに、第2紐状部(18b)の第2先端部(18b1)側を発熱剤収納体(16)を囲むように配置している。そのため、第1紐状部(18a)を支持板(12)の一面(12aa)側と反応水収納体(14)との間に通す作業をなくすことができると共に、第2紐状部(18b)を支持板(12)の他面(12ab)側と発熱剤収納体(16a)との間を通す作業をなくすことができる。これによって、発熱具(10)の製造を容易にかつ短時間で行うことができる。
10 発熱具
12 支持板
12a(12a1) 周縁部
12aa 一面
12ab 他面
12b 開口
14 反応水収納体
14a 熱接着部
16(16a、16b、16c) 発熱剤収納体
17 止め具
18 紐状体
18a 第1紐状部
18a1 第1先端部
18a2 第1中間部
18b 第2紐状部
18b1 第2先端部
18b2 第2中間部
18c 紐側係止部
18ca 第1紐側係止部
18cb 第2紐側係止部
19 熱接着部
20 トレイ
20a フランジ部
20b 平坦面
20c 側面
20d 底面
20e 凹部
21、34 内袋
22 カバー板
24(24a、24b) 通気孔
24b 第1通気孔
26 切れ目
28、66 結び目
30、32 切込み
34 内袋
36 発熱剤容器
36a 側面
36b 底面
38 フィルム
40 つば部
40a 貫通孔
42 切り取り線
44 袋体
46 切開線
48 接着用テープ
48a 貫通孔
50(50A、50B、50C) 食品容器
52 容器本体
52a 底部
52b 側壁部
54 蓋体
54a 天井部
54b 側壁部
56 発熱具収容部
58 食品収容部
60 スリット
62(62A、62B) 中皿トレイ
62a 入口開口
62b 食品収納部
62c 底面
64 発熱具支持部
64a 水平壁部
64b 鉛直壁部
64c 収容壁部
68 台座
70 周縁部
70a 凸部
70b 凹部
O 中心点
Pa 空気流通口
c 隙間
f 食品
s 水蒸気

Claims (13)

  1. 周縁部を除き内側領域に開口を有する支持板と、
    前記支持板の前記周縁部に係止された紐状体と、
    前記支持板の一面側に固定され、前記紐状体により開封される反応水収納体と、
    前記支持板の他面側に固定され、前記紐状体により開封される発熱剤収納体と、
    前記支持板、前記反応水収納体および前記発熱剤収納体が収納されるトレイと、
    を備え、
    前記紐状体は、
    前記支持板の前記周縁部に形成された係止部に係止する紐側係止部と、
    前記紐側係止部を始端として前記支持板の前記一面側に配置された第1紐状部であって、前記紐側係止部とは反対側の第1先端部が前記トレイの外側へ導出され、該第1先端部が前記トレイから離間する方向に引っ張られることで前記反応水収納体を開封可能に配置された第1紐状部と、
    前記紐側係止部を始端として前記支持板の前記他面側に配置された第2紐状部であって、前記紐側係止部とは反対側の第2先端部が前記トレイの外側へ導出され、該第2先端部が前記トレイから離間する方向に引っ張られることで前記発熱剤収納体を開封可能に配置された第2紐状部と、
    を含む、
    発熱具。
  2. 複数の通気孔が形成され、前記トレイを覆うためのカバー板をさらに備え、
    前記カバー板は、前記トレイの上端周縁部に回動可能に取り付けられる、
    請求項1記載の発熱具。
  3. 前記係止部は、前記支持板の前記周縁部に形成された、前記周縁部の外縁に開口する少なくとも一つの切れ目を含み、
    前記紐状体は、前記切れ目に挿入されて係止するように構成された、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  4. 前記第1紐状部は、一端部が前記係止部に係止し、他端部が前記第1先端部として前記トレイの外側に導出され、前記一端部と前記他端部との間の中間部が前記反応水収納体を開封するように配置される第1紐状体で構成され、
    前記第2紐状部は、一端部が前記係止部に係止し、他端部が前記第2先端部として前記トレイの外側に導出され、前記一端部と前記他端部との間の中間部が前記発熱剤収納体を開封するように配置される第2紐状体であって、前記第1紐状体とは別体に構成された第2紐状体で構成される、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  5. 前記第1紐状部と前記第2紐状部とは互いに一体に構成された1本の紐状体からなり、
    前記1本の紐状体の中間部が前記紐側係止部として前記係止部に係止するように構成される、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  6. 前記第1紐状部は、前記紐側係止部に連なり、前記反応水収納体を囲むように配置されると共に、前記係止部と対向する側における前記反応水収納体の周縁部に形成された切込みに挿入される第1中間部を含み、
    前記第2紐状部は、前記紐側係止部に連なり、前記発熱剤収納体を囲むように配置されると共に、前記係止部と対向する側における前記発熱剤収納体の周縁部に形成された切込みに挿入される第2中間部を含む、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  7. 前記発熱剤収納体は、
    上部が開口した発熱剤容器と、
    前記発熱剤容器の上部開口を形成する上部周縁部に貼着されて前記上部開口を覆うフィルムと、
    前記フィルムと一体に形成されると共に、前記発熱剤容器と切り取り線を介して一体に形成されたつば部であって、前記係止部と対向する側に位置する前記上部周縁部に形成され、前記第2紐状部が挿入される貫通孔を有すると共に、前記フィルムより硬度が大きいつば部と、を備える、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  8. 前記発熱剤収納体は、可撓性の袋体で構成され、
    前記袋体は前記係止部から離れた位置から前記係止部に向かう方向に沿って切開線が形成されると共に、該切開線を覆うように前記袋体に貼着されたテープを有し、
    前記係止部と対向する側における前記テープの端部に前記紐状体が挿入される貫通孔が形成されている、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  9. 前記トレイの内部で、前記発熱剤収納体は、前記支持板より奥側に配置され、前記反応水収納体は、前記支持板より外側に配置される、
    請求項1又は2に記載の発熱具。
  10. 底部及び該底部の周縁から立設する側壁部を有し、上部に開口を有する容器本体と、
    前記容器本体の前記開口を覆うための蓋体と、
    前記容器本体の内部に形成され、請求項1に記載の発熱具を収容するための発熱具収容部と、
    前記発熱具収容部の上方に形成され、調理された食品が収容される食品収容部と、
    を備え、
    前記第1紐状部の前記第1先端部及び前記第2紐状部の前記第2先端部が前記側壁部に形成されたスリットから前記容器本体の外側へ導出されている、
    食品容器。
  11. 前記発熱具は、複数の通気孔が形成され、前記トレイを覆うためのカバー板であって、前記トレイの上端周縁部に回動可能に取り付けられるカバー板を備え、
    前記食品容器は、入口開口を有し該入口開口から前記調理された食品が収納される複数の中皿トレイであって、前記食品収容部に収容され、前記中皿トレイの少なくとも一部は前記カバー板に載置される複数の中皿トレイを備え、
    前記複数の中皿トレイの各々は、該中皿トレイの底面の一部に形成され前記底面より前記入口開口から離れる方向へ突出する少なくとも1つの台座を有し、
    前記複数の通気孔は前記台座が挿入可能な大きさの第1通気孔を含み、該第1通気孔は、
    前記中皿トレイが前記カバー板に載置されたとき、上下方向視で前記少なくとも1つの台座と重ならない位置に形成されている、
    請求項10に記載の食品容器。
  12. 前記第1通気孔は、上下方向視で前記複数の中皿トレイのうち互いに隣接した一対の前記中皿トレイの各々の上端周縁部に重なる位置に形成されている、
    請求項11に記載の食品容器。
  13. 請求項1に記載の発熱具の製造方法であって、
    前記支持板を準備する準備ステップと、
    前記支持板の前記係止部に前記紐状体の前記紐側係止部を係止させるとともに、前記支持板の前記一面側に前記第1紐状部を配置する第1配置ステップと、
    前記支持板の前記係止部に前記紐状体の前記紐側係止部を係止させるとともに、前記支持板の前記他面側に前記第2紐状部を配置する第2配置ステップと、
    前記第1配置ステップの後に、前記第1紐状部を前記支持板と挟むように、前記反応水収納体を前記支持板の前記一面側に固定する第1固定ステップと、
    前記第2配置ステップの後に、前記第2紐状部を前記支持板と挟むように前記発熱剤収納体を前記支持板の前記他面側に固定する第2固定ステップと、
    前記第1固定ステップの後に、前記第1紐状部の前記第1先端部側を前記反応水収納体を囲むように前記係止部側へ向けて折り返す第1折り返しステップと、
    前記第2固定ステップの後に、前記第2紐状部の前記第2先端部側を前記発熱剤収納体を囲むように前記係止部側へ向けて折り返す第2折り返しステップと、
    前記第1折り返しステップおよび前記第2折り返しステップの後に、前記支持板、および前記支持板に固定された前記反応水収納体および前記発熱剤収納体を前記トレイに収納すると共に、前記第1紐状部の前記第1先端部側および前記第2紐状部の前記第2先端部を前記トレイの外側に導出させる収納ステップと、を含む、
    発熱具の製造方法。
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