JP2023165419A - 染毛剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】染毛力を維持しながら地肌洗浄性を向上できる染毛剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の染毛剤組成物は、(A)酸化染料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン等、及び所定の条件を満たす(B)酸化染料、典型的にはベンゼン環を有さない酸化染料等を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩を含有する染毛剤組成物に関する。
例えばアルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤、例えば過酸化水素を含有する第2剤とから構成される酸化染毛剤が知られている。アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させる。酸化剤は、毛髪中のメラニン色素を分解するとともに、毛髪内部で酸化染料重合体を形成させる。アルカリ剤が除去された後、毛髪のキューティクルが閉じて、酸化染料重合体が毛髪内部に封入される。
一般的に染毛力に優れる観点から酸化染料としてp-フェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン等の反応性が高い染料中間体が適用されている。なお、これらの染料中間体は、染毛力に優れる観点から多くのヘアカラーに使用されている。例えば特許文献1に開示される酸化染毛剤組成物は、染料の主成分としてトルエン-2,5-ジアミン等の染料中間体を含有している。
特開2003-40747号公報
しかしながら、p-フェニレンジアミン等を使用する酸化染毛剤組成物は、染毛力に優れるが、地肌からの洗浄除去容易性に劣るという問題があった。
本発明は、染料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩、及び特定の酸化染料を含有することにより、染毛力を維持しながら地肌からの洗浄除去容易性(以下、「地肌洗浄性」という)を向上できることを見出したことに基づくものである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様の染毛剤組成物では、(A)酸化染料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩、並びに(B)酸化染料として、(1)ベンゼン環を有さない酸化染料、(2)アミン基を有さない酸化染料、(3)ベンゼン環及び複素環を有し、そのベンゼン環と複素環が直接結合しているか、1つの共有結合を介して結合しているか、あるいは2つ又は3つの連続する共有結合を介して結合している酸化染料、(4)ベンゼン環及びアミン基を有し、全てのアミン基が二級又は三級アミンであり、且つ2個以上の炭素原子を有する炭素鎖で置換されている酸化染料、(5)ベンゼン環及び一級アミン基を有し、全ての一級アミン基について、一級アミン基が結合している炭素の両隣に位置する炭素に結合した官能基を有するか、又は、一級アミン基が結合している炭素に隣接する炭素に結合した、2つ以上の連続する共有結合を有する官能基を有する酸化染料、及び(6)ベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にメタ位が含まれる酸化染料のうちのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする。
前記染毛剤組成物において、前記(B)酸化染料が、前記(1)、前記(2)、及び前記(3)~(6)のうちいずれか2つ以上の要件を満たす酸化染料、のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。
前記染毛剤組成物において、前記(B)酸化染料が、4-クロロレゾルシノール、2,7-ナフタレンジオール、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、2-メチルレゾルシノール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ピリジンジアミン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,5,6-トリアミノ-4-ピリミジノール、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール、レゾルシノール、1,5-ナフタレンジオール、1-ナフトール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上であってもよい。
前記染毛剤組成物において、前記(B)酸化染料が、少なくとも1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩を含んでもよい。
前記染毛剤組成物において、使用時におけるpHが10.5以下であってもよい。
前記染毛剤組成物において、さらに(D)重合促進剤を含んでもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の態様の染毛剤組成物では、酸化剤を含有せず、(A)酸化染料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩、並びに(B)酸化染料として、(1)ベンゼン環を有さない酸化染料、(2)アミン基を有さない酸化染料、(3)ベンゼン環及び複素環を有し、そのベンゼン環と複素環が直接結合しているか、1つの共有結合を介して結合しているか、あるいは2つ又は3つの連続する共有結合を介して結合している酸化染料、(4)ベンゼン環及びアミン基を有し、全てのアミン基が二級又は三級アミンであり、且つ2個以上の炭素原子を有する炭素鎖で置換されている酸化染料、(5)ベンゼン環及び一級アミン基を有し、全ての一級アミン基について、一級アミン基が結合している炭素の両隣に位置する炭素に結合した官能基を有するか、又は、一級アミン基が結合している炭素に隣接する炭素に結合した、2つ以上の連続する共有結合を有する官能基を有する酸化染料、及び(6)ベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にメタ位が含まれる酸化染料のうちのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする。
前記染毛剤組成物において、前記(B)酸化染料が、2,7-ナフタレンジオール、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、2-メチルレゾルシノール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、イサチン、1,5-ナフタレンジオール、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上であってもよい。
前記染毛剤組成物において、前記(B)酸化染料が、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上であってもよい。
前記染毛剤組成物において、さらに任意選択で(C)酸化染料としてベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にオルト位又はパラ位を含む酸化染料(前記(B)酸化染料を除く)を含む場合、前記(C)酸化染料の合計含有量に対する(A)酸化染料の含有量の質量比(A/C)が1以上であってもよい。
前記染毛剤組成物において、前記(A)酸化染料の含有量に対するアルカリ剤の含有量の質量比(アルカリ剤/A)が0.1以上であってもよい。
本発明によれば、染毛力を維持しながら地肌洗浄性を向上できる。
本願で使用される場合、「A、B、C、・・・のうちのいずれか1つ以上」という表現は、例えば列挙されたメンバーA、B、C、・・・が合計n個のとき、列挙されたメンバーそれぞれ単独を意味するだけでなく、n個のメンバーのうちの2個、3個、・・・、及びn個のあらゆる任意の組合せを意味する。一例として、「A、B、及びCのうちのいずれか1つ以上」は、「Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、又はAとBとC」を意味する。
(第1実施形態)
以下、本発明の染毛剤組成物を具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態の染毛剤組成物は、多剤式の染毛剤組成物、例えば酸化染料等を有する第1剤、酸化剤等を含有する第2剤の2剤式染毛剤組成物等として構成される。以下、2剤式の染毛剤組成物の成分について例示する。尚、成分の含有量を示す質量%の数値は、水等の可溶化剤を使用する場合、それらも含めた剤型中における数値である。
(2剤式の染毛剤組成物の第1剤)
染毛剤組成物の第1剤は、上述したように酸化染料の他、さらに好ましくはアルカリ剤、(D)重合促進剤等を含有してもよい。
((A)酸化染料)
酸化染料は、カプラー及び染料中間体に分類され、通常染料中間体同士、又は染料中間体とカプラーの重合により発色させている。本実施形態においては、染料として(A)6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩を必須染料として含有する。塩の具体例としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩等が挙げられる。これらの(A)酸化染料は、一種の(A)酸化染料を単独で使用してもよく、二種の(A)酸化染料を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも染料の安定性に優れる観点から6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン二塩酸塩(HC Blue7)が好ましい。
第1剤及び第2剤の混合物、すなわち毛髪に適用された染毛処理時の染毛剤組成物中における上記(A)酸化染料の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上である。(A)酸化染料の含有量が0.1質量%以上であると、特に染毛力及び地肌洗浄性をより向上できる。
混合物中における上記(A)酸化染料の含有量の上限値は、適宜設定されるが、(A)酸化染料の溶解性の観点から、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.4質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
((B)酸化染料)
本実施形態の染毛剤組成物は、酸化染料として次の(B)酸化染料を含む。これらの(B)酸化染料は、一種の(B)酸化染料を単独で使用してもよく、二種以上の(B)酸化染料を組み合わせて使用してもよい。なお、(B)酸化染料には(A)酸化染料は含まれないものとする。
(B)酸化染料は、下記(1)~(6)のうちのいずれか1つ以上の条件を満たす以下に示される具体例から選ばれる。
(1)ベンゼン環を有さない酸化染料、(2)アミン基を有さない酸化染料、(3)ベンゼン環及び複素環を有し、そのベンゼン環と複素環が直接結合しているか、1つの共有結合を介して結合しているか、あるいは2つ又は3つの連続する共有結合を介して結合している酸化染料、(4)ベンゼン環及びアミン基を有し、全てのアミン基が二級又は三級アミンであり、且つ2個以上の炭素原子を有する炭素鎖で置換されている酸化染料、(5)ベンゼン環及び一級アミン基を有し、全ての一級アミン基について、一級アミン基が結合している炭素の両隣に位置する炭素に結合した官能基を有するか、又は、一級アミン基が結合している炭素に隣接する炭素に結合した、2つ以上の連続する共有結合を有する官能基を有する酸化染料、(6)ベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にメタ位が含まれる酸化染料である。
上記(6)において、複数のアミン基又はヒドロキシル基を有する場合、それらの一部が(6)要件を満たしていれば、(6)酸化染料に含まれるものとする。
これらの中で、(1),(2)のうちいずれか1つ以上、(3)~(6)のうちいずれか2つ以上の要件を満たす酸化染料であることが好ましい。
さらには、(1),(2)のうちいずれか1つ以上、又はヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン(HYDROXYETHYL-3,4-METHYLENEDIOXYANILINE)、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール(3-AMINO-2,4-DICHLOROPHENOL)、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール(2-AMINO-4-HYDROXYETHYLAMINOANISOLE)、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール(2-METHYL-5-HYDROXYETHYLAMINOPHENOL)のうちのいずれか1つ以上の酸化染料がより好ましい。
(B)酸化染料の上記(1)の具体例としては、2,6-ジヒドロキシ-4-メチル-ピリジン(2,6-Dihydroxy-4-methyl-pyridine)、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン(2,4,5,6-TETRAAMINOPYRIMIDINE)、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン(2,6-DIHYDROXY-3,4-DIMETHYLPYRIDINE)、2,6-ジメトキシ-3,5-ピリジンジアミン(2,6-DIMETHOXY-3,5-PYRIDINEDIAMINE)、2,6-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-3,5-ピリジンアミン(2,6-BIS-(2-HYDROXYETHYL)-3,5-PYRIDINEDIAMINE)、5-アミノ-2,6-ジメトキシ-3-ヒドロキシピリジン(5-AMINO-2,6-DIMETHOXY-3-HYDROXYPYRIDINE)、4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール(4,5-DIAMINO-1-METHYLPYRAZOLE)、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン(2-AMINO-3-HYDROXYPYRIDINE)、2-ジメチル-アミノ-5-アミノ-ピリジン(2-Dimethyl-amino-5-amino-pyridine)、2,3-ジアミノ-6-メトキシ-ピリジン(2,3-Diamino-6-methoxy-pyridine)、2,6-ジアミノピリジン(2,6-DIAMINOPYRIDINE)、3-オキサ-5-(3,5-ジアミノ-2-ピリジルオキシ)ペンタノール(3-Oxa-5-(3,5-diamino-2-pyridyloxy)pentanol)、3-(3,5-ジアミノー2-ピリジルオキシ)-2-ヒドロキシプロパノール(3-(3,5-Diamino-2-pyridyloxy)-2-hydroxypropanol)、2,5,6-トリアミノ-4-ピリミジノール(2,5,6-TRIAMINO-4-PYRIMIDINOL)、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール(1-HYDROXYETHYL-4,5-DIAMINOPYRAZOLE)、2,3-ジアミノジヒドロピラゾロピラゾロンジメトスルホン酸(2,3-DIAMINODIHYDROPYRAZOLO PYRAZOLONE DIMETHOSULFONATE)、ヒドロキシエトキシアミノピラゾロピリジン(HYDROXYETHOXY AMINOPYRAZOLOPYRIDINE)、1-ヘキシル-1H-ピラゾール-4,5-ジアミンヘミスルホン酸(1-HEXYL-1H-PYRAZOLE-4,5-DIAMINE HEMISULFATE)、ジメチルピペラジニウムアミノピラゾロピリジン(DIMETHYLPIPERAZINIUM AMINOPYRAZOLOPYRIDINE)、それらの塩が挙げられる。
(B)酸化染料の上記(2)の具体例としては、5-ヒドロキシ-1,4-ベンゾジオキサン(5-Hydroxy-1,4-benzodioxane)、3,4-メチレンジオキシフェノール(3,4-METHYLENEDIOXYPHENOL)、2-ブロモ-4,5-メチレン-ジオキシ-フェノール(2-Bromo-4,5-methylene-dioxy-phenol)、1,7-ナフタレンジオール(1,7-NAPHTHALENEDIOL)、ピロカテコール(PYROCATECHOL)、レゾルシノール(RESORCINOL)、4-クロロレゾルシノール(4-CHLORORESORCINOL)、ピロガロール(PYROGALLOL)、1-ナフトール(1-NAPHTHOL)、1,5-ナフタレンジオール(1,5-NAPHTHALENEDIOL)、2,7-ナフタレンジオール(2,7-NAPHTHALENEDIOL)、ヒドロキノン(HYDROQUINONE)、1-メチル-2,4,5-トリヒドロキシ-ベンゼン(1-Methyl-2,4,5-trihydroxy-benzene)、1,2,4-トリヒドロキシベンゼン(1,2,4-TRIHYDROXYBENZENE)、2-メチルレゾルシノール(2-METHYLRESORCINOL)、2,3-ナフタレンジオール(2,3-NAPHTHALENEDIOLE)、チモール(THYMOL)、2,3-ジヒドロキシ-1,4-ナフトキノン(2,3-Dihydroxy-1,4-naphthoquinone)、ナフトールスルホン酸(NAPHTHOL SULFONATE)、1-アセトキシ-2-メチルナフタレン(1-Acetoxy-2-methylnaphthalene)、2-メチル-1-ナフトール(2-METHYL-1-NAPHTHOL)、フロログルシノール(phloroglucinol)、4-ホルミル-1-メチルキノリニウム-p-トルエンスルホン酸(4-FORMYL-1-METHYLQUINOLINIUM-p-TOLUENESULFONATE)、それらの塩が挙げられる。
(B)酸化染料の上記(3)の具体例としては、3,4-メチレンジオキシアニリン(3,4-METHYLENEDIOXYANILINE)、4,5-ジアミノ-1-((4-クロロフェニル)メチル)-1H-ピラゾール(4,5-DIAMINO-1-((4-CHLOROPHENYL)METHYL)-1H-PYRAZOLE)、5-ヒドロキシ-1,4-ベンゾジオキサン(5-Hydroxy-1,4-benzodioxane)、3,4-メチレンジオキシフェノール(3,4-METHYLENEDIOXYPHENOL)、2-ブロモ-4,5-メチレン-ジオキシ-フェノール(2-Bromo-4,5-methylene-dioxy-phenol)、ヒドロキシベンゾモルホリン(HYDROXYBENZOMORPHOLINE)、4-ヒドロキシインドール(4-HYDROXYINDOLE)、5,6-ジヒドロキシインドール(5,6-DIHYDROXYINDOLE)、6-ヒドロキシインドール(6-HYDROXYINDOLE)、5,6-ジヒドロキシインドリン(5,6-DIHYDROXYINDOLINE)、フェニルメチルピラゾロン(PHENYL METHYL PYRAZOLONE)、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン(HYDROXYETHYL-3,4-METHYLENEDIOXYANILINE)、7-ヒドロキシインドール(7-Hydroxyindole)、5-ヒドロキシインドール(5-Hydroxyindole)、イサチン(ISATIN)、4-ホルミル-1-メチルキノリニウム-p-トルエンスルホン酸(4-FORMYL-1-METHYLQUINOLINIUM-p-TOLUENESULFONATE)、それらの塩が挙げられる。
(B)酸化染料の上記(4)の具体例としては、ヒドロキシベンゾモルホリン(HYDROXYBENZOMORPHOLINE)、4-ヒドロキシインドール(4-HYDROXYINDOLE)、5,6-ジヒドロキシインドール(5,6-DIHYDROXYINDOLE)、6-ヒドロキシインドール(6-HYDROXYINDOLE)、5,6-ジヒドロキシインドリン(5,6-DIHYDROXYINDOLINE)、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール(2-METHYL-5-HYDROXYETHYLAMINOPHENOL)、3-エチルアミノ-p-クレゾール(3-ETHYLAMINO-p-CRESOL)、N,N-ジエチル-m-アミノフェノール(N,N-DIETHYL-m-AMINOPHENOL)、2,6-ヒドロキシエチルアミノトルエン(2,6-HYDROXYETHYLAMINOTOLUENE)、5-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール(5-(2-Hydroxyethyl)-amino-4-methoxy-2-methylphenol)、3,3'-ジヒドロキシジフェニルアミン(3,3'-DIHYDROXYDIPHENYLAMINE)、フェニルメチルピラゾロン(PHENYL METHYL PYRAZOLONE)、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン(HYDROXYETHYL-3,4-METHYLENEDIOXYANILINE)、7-ヒドロキシインドール(7-Hydroxyindole)、5-ヒドロキシインドール(5-Hydroxyindole)、イサチン(ISATIN)、ジフェニルアミン(DIPHENYLAMINE)、4-ホルミル-1-メチルキノリニウム-p-トルエンスルホン酸(4-FORMYL-1-METHYLQUINOLINIUM-p-TOLUENESULFONATE)、それらの塩が挙げられる。
(B)酸化染料の上記(5)の具体例としては、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール(3-AMINO-2,4-DICHLOROPHENOL)、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール(2-AMINO-4-HYDROXYETHYLAMINOANISOLE)、4,6-ビス-(2-ヒドロキシエトキシ)-m-フェニレンジアミン(4,6-BIS(2-HYDROXYETHOXY)-m-PHENYLENEDIAMINE)、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノ-ベンゼン(2,4-Dimethoxy-1,3-diamino-benzene)、N-シクロペンチル-m-アミノフェノール(N-CYCLOPENTYL-m-AMINOPHENOL)、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチル-フェノール(5-Amino-4-methoxy-2-methyl-phenol)、それらの塩が挙げられる。
(B)酸化染料の上記(6)の具体例としては、ヒドロキシベンゾモルホリン(HYDROXYBENZOMORPHOLINE)、4-ヒドロキシインドール(4-HYDROXYINDOLE)、5,6-ジヒドロキシインドール(5,6-DIHYDROXYINDOLE)、6-ヒドロキシインドール(6-HYDROXYINDOLE)、5,6-ジヒドロキシインドリン(5,6-DIHYDROXYINDOLINE)、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール(2-METHYL-5-HYDROXYETHYLAMINOPHENOL)、3-エチルアミノ-p-クレゾール(3-ETHYLAMINO-p-CRESOL)、N,N-ジエチル-m-アミノフェノール(N,N-DIETHYL-m-AMINOPHENOL)、2,6-ヒドロキシエチルアミノトルエン(2,6-HYDROXYETHYLAMINOTOLUENE)、5-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール(5-(2-Hydroxyethyl)-amino-4-methoxy-2-methylphenol)、3,3'-ジヒドロキシジフェニルアミン(3,3'-DIHYDROXYDIPHENYLAMINE)、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール(3-AMINO-2,4-DICHLOROPHENOL)、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール(2-AMINO-4-HYDROXYETHYLAMINOANISOLE)、4,6-ビス-(2-ヒドロキシエトキシ)-m-フェニレンジアミン(4,6-BIS(2-HYDROXYETHOXY)-m-PHENYLENEDIAMINE)、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノ-ベンゼン(2,4-Dimethoxy-1,3-diamino-benzene)、N-シクロペンチル-m-アミノフェノール(N-CYCLOPENTYL-m-AMINOPHENOL)、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチル-フェノール(5-Amino-4-methoxy-2-methyl-phenol)、m-フェニレンジアミン(m-PHENYLENEDIAMINE)、1-メチル-2,4-ジアミノ-ベンゼン(1-Methyl-2,4-diamino-benzene)、1-メトキシ-2,4-ジアミノ-ベンゼン(1-Methoxy-2,4-diamino-benzene)、m-アミノフェノール(m-AMINOPHENOL)、2,4-ジアミノフェノール(2,4-DIAMINOPHENOL)、1-メチル-2-ヒドロキシ-4-(カルバモイルメチルアミノ)ベンゼン(1-Methyl-2-hydroxy-4-(carbamoylmethylamino)benzene)、1-ヒドロキシ-3-カルバモイルメチルアミノ-ベンゼン(1-Hydroxy-3-carbamoylmethylamino-benzene)、4-アミノ-2-ヒドロキシ-トルエン(4-AMINO-2-HYDROXY-TOLUENE)、2,4-ジアミノフェノキシエタノール(2,4-DIAMINOPHENOXYETHANOL)、4-エトキシ-m-フェニレンジアミン(4-ETHOXY-m-PHENYLENEDIAMINE)、1-メチル-2,6-ジアミノ-ベンゼン(1-Methyl-2,6-diamino-benzene)、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン(1,3-BIS(2,4-DIAMINOPHENOXY)PROPANE)、1-β-ヒドロキシエチル-2,4-ジアミノ-ベンゼン(1-β-Hydroxyethyl-2,4-diamino-benzene)、5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール(5-AMINO-6-CHLORO-o-CRESOL)、2,4-ジアミノ-5-メチル-フェネトール(2,4-DIAMINO-5-METHYL-PHENETOLE)、2,4-ジアミノ-5-メチルフェノキシエタノール(2,4-DIAMINO-5-METHYLPHENOXYETHANOL)、5-アミノ-4-クロロ-o-クレゾール(5-AMINO-4-CHLORO-o-CRESOL)、2-アミノ-5-アセトアミド-フェノール(2-Amino-5-acetamido-phenol)、5-アミノ-4-フルオロ-2-メチルフェノール(5-AMINO-4-FLUORO-2-METHYLPHENOL)、m-ジメチルアミノフェニル尿素(m-DIMETHYLAMINOPHENYLUREA)、4-フルオロ-6-メチル-m-フェニレンジアミン(4-FLUORO-6-METHYL-m-PHENYLENEDIAMINE)、3-アミノ-2,6-ジメチルフェノール(3-AMINO-2,6-DIMETHYLPHENOL)、それらの塩が挙げられる。
塩の具体例としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩等が挙げられる。(B)酸化染料は、これらの具体例から少なくとも1種以上選択される。
これらの具体例の中で、4-クロロレゾルシノール、2,7-ナフタレンジオール、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、2-メチルレゾルシノール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ピリジンジアミン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,5,6-トリアミノ-4-ピリミジノール、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール、レゾルシノール、1,5-ナフタレンジオール、1-ナフトール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上であることが好ましい。
(B)酸化染料として、染毛力をより向上させる観点から(B-1)複素環構造を持つ酸化染料を含むことが好ましい。なお、(B-1)複素環構造を持つ酸化染料としては、例えば1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ピリジンジアミン、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、それらの塩等が挙げられる。
(B)酸化染料として、染毛力及び湯退色の抑制効果に優れる観点から1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩を含むことが好ましい。なお、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩は、彩度が高く、鮮やかな赤色等の暖色系の色を呈するため、彩度が低く赤味を抑えた色調を得ることが難しい。その場合であっても、(A)酸化染料の6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩と組み合わせることで、赤味を抑え、彩度の低い紫の色調を表現できる。
さらに(B)酸化染料として、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩と、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン又はその塩を併用することが好ましい。かかる構成により、赤味を抑制し、黄味を表現できる。
さらに(B)酸化染料として、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩と、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,7-ナフタレンジオール、又はそれらの塩を併用することが好ましい。かかる構成により、赤味を抑制し、黄味を表現できる。黄味を表現することで、ブロンド毛、ブリーチ毛、又は白髪を染めた際に自然ななじみを表現できる。
混合物中における(B)酸化染料の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。(B)酸化染料の含有量が0.1質量%以上であると、特に染毛力及び湯退色の抑制効果をより向上できる。
混合物中における(B)酸化染料の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは6質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。(B)酸化染料の含有量が6質量%以下であると、地肌洗浄性をより向上でき、さらに製剤の安定性も向上する。また、(B)酸化染料が1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩の場合、赤味を抑制する。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
混合物中における上記(A)酸化染料の含有量と(B)酸化染料の含有量の合計の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは1.5質量%以上である。かかる質量が0.5質量%以上の場合、特に染毛力及び湯退色の抑制効果をより向上できる。
混合物中における上記(A)酸化染料の含有量と(B)酸化染料の含有量の合計の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは7.5質量%以下、より好ましくは5.5質量%以下、さらに好ましくは4.8質量%以下である。かかる質量が7.5質量%以下の場合、特に地肌洗浄性をより向上でき、さらに製剤の安定性が向上する。また、(B)酸化染料が1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩の場合、赤味を抑制する。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
混合物中における上記(A)酸化染料の含有量に対する(B)酸化染料の含有量の質量比(B/A)の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.2以上、より好ましくは1以上、さらに好ましくは2以上である。かかる質量比が0.2以上の場合、特に湯退色を抑制し、染毛力をより向上できる。
混合物中における上記(A)酸化染料の含有量に対する(B)酸化染料の含有量の質量比(B/A)の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは9以下、より好ましくは6以下、さらに好ましくは3以下である。かかる質量比が9以下の場合、特に地肌洗浄性をより向上できる。また、(B)酸化染料が1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩の場合、赤味を抑制する。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
((C)酸化染料)
本実施形態の染毛剤組成物は、任意選択で(C)酸化染料としてベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にオルト位又はパラ位を含む酸化染料(前記(B)酸化染料を除く)を含んでもよい。これらの(C)酸化染料は、一種の(C)酸化染料を単独で使用してもよく、二種以上の(C)酸化染料を組み合わせて使用してもよい。
(C)酸化染料の具体例としては、例えば1,2-ジアミノ-ベンゼン(1,2-Diamino-benzene)、トルエン-2,5-ジアミン(TOLUENE-2,5-DIAMINE)、p-フェニレンジアミン(p-PHENYLENEDIAMINE)、2-クロロ-p-フェニレンジアミン(2-CHLORO-p-PHENYLENEDIAMINE)、N-フェニル-p-フェニレンジアミン(N-PHENYL-p-PHENYLENEDIAMINE)、o-アミノフェノール(o-AMINOPHENOL)、p-アミノフェノール(p-AMINOPHENOL)、p-メチルアミノフェノール(p-METHYLAMINOPHENOL)、3,4-ジアミノ安息香酸(3,4-DIAMINOBENZOIC ACID)、2-メトキシ-p-フェニレンジアミン(2-METHOXY-p-PHENYLENEDIAMINE)、N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン(N,N-DIETHYL-p-PHENYLENEDIAMINE)、N-メトキシエチル-p-フェニレンジアミン(N-METHOXYETHYL-p-PHENYLENEDIAMINE)、N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン(N,N-DIMETHYL-p-PHENYLENEDIAMINE)、N,N-ビス(2-ヒドロキシ-エチル)-p-フェニレン-ジアミン(N,N-BIS(2-HYDROXY-ETHYL)-p-PHENYLENE-DIAMINE)、4-アミノ-m-クレゾール(4-AMINO-m-CRESOL)、6-アミノ-m-クレゾール(6-AMINO-m-CRESOL)、ヒドロキシエチル-p-フェニレンジアミン(HYDROXYETHYL-p-PHENYLENE DIAMINE)、4,4’-ジアミノジフェニルアミン(4,4'-DIAMINODIPHENYLAMINE)、2,6-ジメチル-p-フェニレンジアミン(2,6-DIMETHYL-p-PHENYLENEDIAMINE)、6-アミノ-o-クレゾール(6-AMINO-o-CRESOL)、2-アミノメチル-p-アミノフェノール(2-AMINOMETHYL-p-AMINOPHENOL)、ヒドロキシエチルアミノメチル-p-アミノフェノール(HYDROXYETHYLAMINOMETHYL-p-AMINO PHENOL)、2-メトキシメチル-p-アミノフェノール(2-METHOXYMETHYL-p-AMINOPHENOL)、ヒドロキシプロピルビス(N-ヒドロキシエチル-p-フェニレンジアミン)(HYDROXYPROPYL BIS(N-HYDROXYETHYL-p-PHENYLENEDIAMINE))、2-メチル-4-ジメチル-アミノ-アニリン(2-Methyl-4-dimethyl-amino-aniline)、5-アミノ-サリチル酸(5-Amino-salicylic acid)、PEG-3,2’,2’-ジ-p-フェニレンジアミン(PEG-3,2',2'-DI-p-PHENYLENEDIAMINE)、2,2’-メチレンビス-4-アミノフェノール(2,2'-METHYLENEBIS-4-AMINOPHENOL)、2-アミノ-5-エチルフェノール(2-AMINO-5-ETHYLPHENOL)、2-メトキシ-メチル-p-フェニレンジアミン(2-METHOXY-METHYL-p-PHENYLENEDIAMINE)、ヒドロキシプロピルp-フェニレンジアミン(HYDROXYPROPYL p-PHENYLENEDIAMINE)、メチルイミダゾリニウムプロピルp-フェニレンジアミン(METHYLIMIDAZOLIUMPROPYL p-PHENYLENEDIAMINE)、トルエン-3,4-ジアミン(TOLUENE-3,4-DIAMINE)、それらの塩が挙げられる。塩の具体例としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩等が挙げられる。
混合物中において(C)酸化染料の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以下である。1質量%以下であると、特に地肌洗浄性をより向上させ、製剤の安定性も向上する。また、(C)酸化染料は、混合物中に配合されない場合、特に地肌洗浄性をさらに向上させる。
混合物中において(C)酸化染料の含有量に対する(A)酸化染料の含有量の質量比(A/C)の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2以上である。かかる質量比が1以上の場合、地肌洗浄性を向上できる。
混合物中において(C)酸化染料の含有量に対する(A)酸化染料及び(B)酸化染料の含有量の合計の質量比((A+B)/C)の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上である。かかる質量比が2以上の場合、地肌洗浄性をより向上できる。
(還元剤)
第1剤は、必要により還元剤を含有してもよい。還元剤により、染料の安定性を向上させる。また、取り置き等の保存中においても染料の安定性が保たれ、開封直後の染毛効果を維持できる。還元剤としては、例えばアスコルビン酸類、チオグリコール酸類、システイン類、メルカプト化合物、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩等が挙げられる。
アスコルビン酸類としては、例えばアスコルビン酸、エリソルビン酸、それらの塩、それらの誘導体等が挙げられる。塩の具体例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等が挙げられる。誘導体の具体例としては、例えばアスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、エリソルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、アスコルビルメチルシラノールペクチネート等が挙げられる。
チオグリコール酸類の具体例としては、例えばチオグリコール酸、チオグリコール酸塩、チオグリコール酸のエステル等が挙げられる。システイン類の具体例としては、例えばシステイン、システイン塩酸塩、N-アセチル-L-システイン等が挙げられる。メルカプト化合物の具体例としては、例えばチオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミン等が挙げられる。亜硫酸塩の具体例としては、例えば亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。亜硫酸水素塩の具体例としては、例えば亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。チオ硫酸塩の具体例としては、例えばチオ硫酸、チオ硫酸ナトリウム等が挙げられる。これらの中でもアスコルビン酸、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウムが好ましい。これらは、一種の還元剤を単独で使用してもよく、二種以上の還元剤を組み合わせて使用してもよい。
混合物中における還元剤の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上である。還元剤の含有量が0.01質量%以上であると、染料の安定性をより向上できる。
混合物中における還元剤の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。還元剤の含有量が10質量%以下であると、染毛力をより向上できる。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
(アルカリ剤)
第1剤には好ましくはアルカリ剤を含有させてもよい。アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進させることにより、染毛力を向上する働きをする。一種のアルカリ剤を単独で使用してもよく、二種以上のアルカリ剤を組み合わせて使用してもよい。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アルカノールアミン、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、カルバミン酸塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、有機アミン、塩基性アミノ酸等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、例えばモノエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。ケイ酸塩の具体例としては、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。炭酸塩の具体例としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。炭酸水素塩の具体例としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。カルバミン酸塩の具体例としては、例えばカルバミン酸アンモニウム等が挙げられる。メタケイ酸塩の具体例としては、例えばメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等が挙げられる。リン酸塩の具体例としては、例えばリン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等が挙げられる。有機アミンの具体例としては、例えば2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、グアニジン等が挙げられる。塩基性アミノ酸の具体例としては、例えばアルギニン、リジン等が挙げられる。これらの中でもアンモニア、モノエタノールアミン、炭酸塩が好ましい。
混合物中におけるアルカリ剤の含有量の下限値は、適宜設定されるが、混合物のpHの下限値が、好ましくは7以上となる量、より好ましくは7.5以上となる量、さらに好ましくは8以上となる量、特に好ましくは8.5以上となる量、最も好ましくは9以上となる量で含有される。また、アルカリ剤の含有量の上限値は、適宜設定されるが、混合物のpHの上限値が、好ましくは12以下となる量で含有される。混合物のpHを7以上とすることにより、第2剤に含まれる酸化剤の作用をより促進でき、染毛力をより向上させる。混合物のpHを12以下とすることにより、毛髪の損傷をより抑制できる。尚、混合物のpHは、各剤の混合物を水で10倍希釈し、10質量%の濃度で溶解した際の25℃におけるpHを測定するものとする。
また、上述した(B)酸化染料として1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩を含む場合、pHは10.5以下とすることが好ましく、10以下がより好ましく、9.5以下がさらに好ましい。pHを10.5以下とすることにより、顕著に彩度を低く抑え、赤味を抑制でき、色調を紫~青黒く染めることができる。特にファッションカラーの分野は、pH10.5以下が好ましく、また、白髪染めでは、pH9.8以下が好ましい。pHが10.5以下であると明度が高く、明るめの色調を表現でき、主としてブリーチやファッションカラーなど黒髪用のヘアカラーや白髪用の中でも明るめの色を表現できる。また、pHが9.8以下であると明度が低く、暗めの色調を表現できるため、主として白髪用のヘアカラーに適用できる。
本明細書に記載される混合物中のアルカリ剤の含有量は、原料試薬中の溶媒を除いた純粋なアルカリ剤の含有量を示す。混合物中におけるアルカリ剤の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。混合物中におけるアルカリ剤の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
混合物中において(A)酸化染料の含有量に対するアルカリ剤の含有量の質量比(アルカリ剤/A)の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1以上である。かかる質量比が0.1以上の場合、染毛力及び地肌洗浄性をより向上できる。また、かかる質量比(アルカリ剤/A)の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは6以下である。かかる質量比が15以下の場合、染毛力及び地肌洗浄性をより向上できる。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
混合物中において、(A)酸化染料及び(B)酸化染料の含有量の合計に対するアルカリ剤の含有量の質量比の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.4以上である。かかる質量比が0.05以上の場合、染毛力をより向上できる。また、かかる質量比の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは4以下、より好ましくは3以下、さらに好ましくは2以下である。かかる質量比が4以下の場合、染毛力をより向上できる。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
((D)重合促進剤)
第1剤は、さらに(D)重合促進剤を含有してもよい。(D)重合促進剤を配合することにより染毛力、地肌洗浄性を向上させる。また、赤味をより抑制できる。(D)重合促進剤としては例えばヨウ素化合物の他、鉄化合物、銅化合物等の遷移金属等が挙げられる。さらにヨウ素化合物としては、ヨウ素(I)の他、可溶化剤中で遊離する対イオンを伴うヨウ化物、使用時にヨウ素を遊離する化合物等が挙げられる。ヨウ化物の具体例としては、例えばヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウム等のヨウ化物のアルカリ金属塩や、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化水素、ヨウ化セシウム、ヨウ化銀等が挙げられる。また、ヨウ素を含有する天然素材、例えばヨウ化ニンニクエキス等のヨウ化物を含有するエキス等を適用してもよい。鉄化合物の具体例としては、例えば塩化第二鉄、酸化第二鉄、鉄クロロフィリンナトリウム等が挙げられる。銅化合物の具体例としては、例えば硫酸銅、銅クロロフィリンナトリウム等が挙げられる。これらの中で染毛力の向上効果に優れる観点からヨウ化カリウムが好ましい。一種の(D)成分を単独で使用してもよく、二種以上の(D)成分を組み合わせて使用してもよい。
混合物中における(D)成分の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.02質量%以上、特に好ましくは0.05質量%以上である。(D)成分の含有量が0.001質量%以上であると、染毛力をより向上できる。
混合物中における(D)成分の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。(D)成分の含有量が5質量%以下であると、地肌洗浄性をより向上でき、さらに染毛力がより向上する。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
(その他)
染毛剤組成物は、必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば油性成分、界面活性剤、多価アルコール、可溶化剤、水溶性ポリマー、上記以外のpH調整剤、防腐剤、安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、キレート化剤、紫外線吸収剤等をさらに含有してもよい。
油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン等が挙げられる。油脂としては、動物油であっても植物油であってもよい。一種の油性成分を単独で使用してもよく、二種以上の油性成分を組み合わせて使用してもよい。
炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、流動パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2-ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2-オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
これらの油性成分の中で、染毛剤組成物の乳化安定性を向上させる観点から、炭化水素、高級アルコールが好ましい。炭化水素は流動パラフィンが好ましい。高級アルコールはミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましく、セタノール、ステアリルアルコールがより好ましい。
第1剤中における炭化水素の含有量の下限値は適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。第1剤中における炭化水素の含有量の上限値は適宜設定されるが、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。
第1剤中における高級アルコールの含有量の下限値は適宜設定されるが、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。第1剤中における高級アルコールの含有量の上限値は適宜設定されるが、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、グリセリン等が挙げられる。一種の多価アルコールを単独で使用してもよく、二種以上の多価アルコールを組み合わせて使用してもよい。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール等が挙げられる。
これらの多価アルコールの中で、染毛剤組成物の乳化安定性を向上させる観点から、ポリエチレングリコールが好ましく、2種類以上のポリエチレングリコールが併用されていることがより好ましい。また、ポリエチレングリコールの平均分子量については、100以上2000以下のポリエチレングリコールが好ましい。また、2種類以上のポリエチレングリコールが併用される場合、平均分子量100以上1000未満のポリエチレングリコールと平均分子量1000以上2000以下のポリエチレングリコールとを併用することが好ましい。
第1剤中における多価アルコールの含有量の下限値は適宜設定されるが、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。第1剤中における多価アルコールの含有量の上限値は適宜設定されるが、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。一種の界面活性剤を単独で使用してもよく、二種以上の界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、N-アルキロイルメチルタウリン塩、それらの誘導体等が挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンの具体例としては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミン等が挙げられる。より具体的には、アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えばポリオキシエチレン(以下、「POE」という)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸塩の具体例として、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸塩の誘導体の具体例として、例えばPOEラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。リン酸エステル型界面活性剤の具体例としては、例えばPOEオレイルエーテルリン酸等が挙げられる。N-アルキロイルメチルタウリン塩の具体例としては、例えばステアロイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。アニオン性界面活性剤の中では、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウムが好ましく、セチル硫酸ナトリウムがより好ましい。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、ベヘニルジメチルアミン、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリルジメチルアミン、パルミトキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。塩化アルキルトリメチルアンモニウムの具体例としては、例えば塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等が挙げられる。
これらの界面活性剤の中で、染毛剤組成物の乳化安定性を向上させる観点から、イオン性界面活性剤が好ましく、アニオン性界面活性剤がより好ましく、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウムがさらに好ましく、セチル硫酸ナトリウムが特に好ましい。
第1剤中におけるイオン性界面活性剤の含有量の下限値は適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。第1剤中におけるイオン性界面活性剤の含有量の上限値は適宜設定されるが、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。
さらに染毛剤組成物の乳化安定性をより向上させる観点から、イオン性界面活性剤と、炭化水素、高級アルコール、及び多価アルコールのうちの少なくとも一種とを併用することが好ましく、アニオン性界面活性剤と、炭化水素、高級アルコール、及び多価アルコールのうちの少なくとも二種とを併用することがより好ましい。
可溶化剤は、例えば、剤型を液状等にする場合に配合される。使用される可溶化剤の例としては、例えば水及び有機溶媒(溶剤)が挙げられる。一種の可溶化剤を単独で使用してもよく、二種以上の可溶化剤を組み合わせて使用してもよい。これらの中で、第1剤中のその他の成分を溶解する能力に優れることから水が好ましく適用される。溶媒として水が用いられる場合、混合物中における水の含有量(使用時の含有量)の下限値は、適宜設定されるが好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。
水溶性ポリマーは、染毛剤組成物に適度な粘度を与える。そのため、染毛剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において水溶性ポリマーを含有してもよい。水溶性ポリマーとしては、例えば天然高分子、半合成高分子、合成高分子、及び無機物型高分子が挙げられる。一種の水溶性ポリマーを単独で使用してもよく、二種以上の水溶性ポリマーを組み合わせて使用してもよい。
pH調整剤は、染毛剤組成物(混合物)のpHを調整するために含有されてもよい。pH調整剤は、上記の各項目で挙げられた成分以外の公知のものから適宜選択される。pH調整剤としては、例えば無機酸、有機酸、それらの塩、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物等が挙げられえる。pH調整剤の具体例としては、例えば、塩酸、水酸化ナトリウム等が挙げられる。上記その他成分は、一種のその他成分を単独で使用してもよく、二種以上のその他成分を組み合わせて使用してもよい。
第1剤の剤型は特に限定されず、具体例として、25℃における剤型が、例えば水溶液や乳液等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、固形状等が挙げられる。また、固形状の剤型の場合、分散剤を配合してもよい。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。また、エアゾールの場合、公知の噴射剤及び発泡剤を適用できる。噴射剤又は発泡剤の具体例としては、例えば液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、炭酸ガス等が挙げられる。
(2剤式の染毛剤組成物の第2剤)
(酸化剤)
第2剤には、酸化剤の他、上述した可溶化剤等を配合することもできる。酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンの脱色性をより向上させる。そのため、無機系酸化剤が適用される。酸化剤の具体例としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの中でも過酸化水素、過炭酸塩が好ましく、過酸化水素がより好ましい。一種の酸化剤を単独で使用してもよく、二種以上の酸化剤を組み合わせて使用してもよい。第2剤中における酸化剤の含有量の下限値は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、さらに好ましくは2.0質量%以上である。酸化剤の含有量が0.1質量%以上の場合、メラニンの脱色性をより向上できる。また、第2剤中における酸化剤の含有量の上限値は、適宜設定されるが、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは9.0質量%以下、さらに好ましくは6.0質量%以下である。酸化剤の含有量が15.0質量%以下の場合、毛髪の損傷等をより抑制できる。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
酸化剤として過酸化水素を第2剤に配合する場合、過酸化水素の安定性を向上させるために、好ましくは、第2剤は、安定化剤、例えばスズ酸ナトリウム、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩を含有する。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩としては、例えばヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウム等が挙げられる。第2剤は、染毛剤組成物に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。例えば、前述した第1剤に含有される成分を本発明の効果を阻害しない範囲内において適宜含有してもよい。
(その他)
第2剤の剤型は特に限定されず、具体例として、25℃における剤型が、例えば水溶液や乳液等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、固形状等が挙げられる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。また、エアゾールの場合、公知の噴射剤及び発泡剤を適用できる。また、固形状の剤型の場合、分散剤を配合してもよい。
2剤式の染毛剤組成物の第1剤と第2剤の混合比は、混合物中の各成分の濃度、混合性、適用方法等を考慮して適宜設定されるが、第2剤の質量を1とした場合、第1剤の質量の下限値は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上である。第2剤の質量を1とした場合、第1剤の質量の上限値は、好ましくは10以下、より好ましくは2以下である。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。混合物の剤型は、毛髪に適用できる剤型であれば特に限定されず、具体例として25℃における剤型が、例えば水溶液や乳液等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。刷毛での取り易さや毛髪への伸び及び密着性が向上して、塗布操作性に優れるという観点から、クリーム状、ペースト状とすることが好ましい。また、染毛剤組成物を更に泡状、ミスト状としてもよい。上述した泡状とする場合には、混合用容器及び混合用器具での染毛剤組成物の混合による自己発泡で形成しても、染毛剤組成物を振とう容器に充填して振とうにより泡を形成してもよく、ノンエアゾールフォーマー、エアゾールフォーマー等の公知の起泡装置を用いてもよい。
染毛剤組成物を毛髪に適用する手段としては、櫛、ブラシ、刷毛、アプリケーター等の塗布具を用いて毛髪に適用すればよい。また、手袋を着用した手で染毛剤組成物を毛髪に適用してもよい。
本実施形態の染毛剤組成物の効果について説明する。
(1-1)本実施形態の染毛剤組成物は、(A)6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩、及び所定の(B)酸化染料を含む。したがって、染毛力を維持しながら地肌洗浄性を向上できる。なお、さらに還元剤を含有する場合、染料の安定性を向上できる。
(1-2)(B)酸化染料として、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩が適用される場合、染毛力及び湯退色の抑制効果を向上できる。さらに使用時におけるpHを10.5以下に規定することにより、顕著に彩度を低く抑え、赤味を抑制でき、色調において紫~青黒い色味を表現できる。
(1-3)さらに(B)酸化染料として、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩と、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン又はその塩を併用した場合、赤味を抑制し、黄味を表現できる。
さらに(B)酸化染料として、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩と、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,7-ナフタレンジオール、又はそれらの塩を併用した場合、赤味を抑制し、黄味を表現できる。
(1-4)さらに、本実施形態の染毛剤組成物は、(C)酸化染料の含有量を所定の範囲に規定した。したがって、p-フェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン等の染料中間体を実質的に含有しない又はその含有量を低減して構成できる。そのため、例えば特定の染料に対してアレルギーを有する対象者においても、使用できる可能性がある。
これらの染料中間体について、染毛性が高い理由は、電子供与性の高いアミノ基及びヒドロキシル基がパラ/オルト配向性にあると反応性が高いためであると推測される。つまり、アミノ基/ヒドロキシル基が上記配向性にあると、他の酸化染料と反応することで毛髪には高い染色性を付与できる。その一方、皮膚と反応することで地肌への染着性が高まり、地肌汚れが悪化する。本発明においては、カプラーである(A)酸化染料及び(B)酸化染料を利用し、使用する酸化染料を選別することで染毛性を維持したまま、地肌洗浄性に優れる点を見出した。
(1-5)さらに本実施形態の染毛剤組成物は、ブリーチで色を抜くことが可能であるため、リカラー性を向上させる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更して実施できる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・上記実施形態の染毛剤組成物は、上述した酸化染料以外の染料として、本発明の効果を阻害しない範囲内において、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された直接染料を適宜含有してもよい。
・上記実施形態は、(A)酸化染料等を含有する第1剤、酸化剤等を含有する第2剤の多剤式の染毛剤組成物として構成した。
しかしながら、染毛剤組成物は、2剤式に限定されず、第1剤及び第2剤に含有される各成分の一部を別剤として構成し、3剤式以上に構成してもよい。例えば、2剤式の第1剤について、染料及び任意成分であるアルカリ剤を含有する剤と、それ以外の組成を有する剤の2つに分け、3剤式の染毛剤組成物として構成してもよい。この場合、より良好な製剤安定性を有する。また、例えば染料、アルカリ剤、酸化剤をそれぞれ別剤に配合してもよい。また、本発明の効果を有する範囲において、染料、アルカリ剤、酸化剤を組み合わせて配合してもよい。
また、粉末状の染料と粉末状の酸化剤とすることにより、染料及び酸化剤等とを同一の剤中に保存してもよい。粉末状の剤が用いられる場合、使用時に、上述した溶媒に溶解させる。
染毛剤組成物を3剤式以上の組成物又は粉末状の剤を含む組成物として構成した場合であっても、本発明の効果を奏する限りにおいて依然として本発明に含まれるものとする。
(第2実施形態)
以下、本発明の染毛剤組成物を具体化した第2実施形態を説明する。
第2実施形態の染毛剤組成物は、第1実施形態の染毛剤組成物の構成と比較して、酸化剤を含有しない点で異なる。以下、第1実施形態の染毛剤組成物との相違点を中心に説明する。
第2実施形態の染毛剤組成物は、上記(A)酸化染料及び(B)酸化染料等を有する1剤式の染毛剤組成物として構成される。この1剤式の染毛剤組成物は、上述した酸化染料の他、さらに好ましくはアルカリ剤、(D)重合促進剤等を含有してもよい。さらに任意選択で上記(C)酸化染料を含んでもよい。
第2実施形態においては、(B)酸化染料が、2,7-ナフタレンジオール、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、2-メチルレゾルシノール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、イサチン、1,5-ナフタレンジオール、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上で構成されることが好ましい。それにより酸化剤を使用しなくともより優れた染毛力が得られる。これらの(B)酸化染料は、一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
さらにこれらの中でも、染毛力、連用蓄積性、湯退色の抑制、赤味抑制により優れる観点から5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、それらの塩が好ましい。
第2実施形態の染毛剤組成物は、必要に応じて前述した成分以外の成分、例えば第1実施形態の欄において述べた染毛剤組成物に含まれる成分をさらに含有してもよい。
その他、第2実施形態は、第1実施形態で述べた変更例を技術的に矛盾しない範囲で適宜採用できる。なお、第1実施形態の混合物中における各成分の含有量及び含有比率は、第2実施形態の染毛剤組成物が1剤型として構成される場合、1剤中における含有量及び含有比率を示すものとする。
第2実施形態の染毛剤組成物の効果について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を有する。
(2-1)第2実施形態では、酸化剤を配合せず、上述した(A)酸化染料及び(B)酸化染料を配合した。したがって、酸化剤を使用しなくとも優れた染毛力を得ることができる。また、空気酸化により発色させるため、毛髪へのダメージを低減できる。
尚、第2実施形態は、以下のように変更して実施できる。第2実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・第2実施形態の染毛剤組成物の剤型は、特に限定されない。例えば染毛剤組成物の剤型が泡状の場合、クリーム状の剤型に比べて染毛斑の抑制効果をより向上できる。染毛剤組成物の剤型がクリーム状の場合、泡状の剤型に比べて染毛力をより向上できる。
・第2実施形態は、(A)酸化染料等を含有する1剤式の染毛剤組成物として構成した。しかしながら、染毛剤組成物は、1剤式に限定されず、含有される各成分の一部を別剤として構成し、2剤式以上に構成してもよい。例えば、任意成分であるアルカリ剤を含有する剤と、それ以外の組成を有する剤の2つに分け、2剤式の染毛剤組成物として構成してもよい。この場合、より良好な製剤安定性を有する。実施例
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。尚、本発明は、実施例欄記載の構成に限定されるものではない。
<試験例1:2剤式染毛剤組成物>
染毛剤組成物として、表1~3に示す各成分を含有するクリーム状の第1剤、表4に示す各成分を含有する処方1の乳液状の第2剤をそれぞれ調製した。尚、pH調整剤として塩酸及び水酸化ナトリウムを用いた。各表における各成分の欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。各表中「成分」欄におけるA~Dの表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。
(C)酸化染料の含有量に対する(A)酸化染料の含有量の質量比を、表中における「A成分/C成分」欄に示す。
混合物中における(A)酸化染料の含有量を、表中における「A成分(1:1混合時)」欄に示す。
混合物中における(B)酸化染料の含有量を、表中における「B成分(1:1混合時)」欄に示す。
混合物中における(C)酸化染料の含有量を、表中における「C成分(1:1混合時)」欄に示す。
混合物中におけるアルカリ剤の含有量を、表中における「アルカリ剤(1:1混合時)」欄に示す。
混合物中における(A)酸化染料の含有量及び(B)酸化染料の含有量の合計を、表中における「A成分+B成分(1:1混合時)」欄に示す。
(A)酸化染料の含有量に対するアルカリ剤の含有量の質量比を、表中における「アルカリ剤/A成分」欄に示す。
(A)酸化染料の含有量に対する(B)酸化染料の含有量の質量比を、表中における「B成分/A成分」欄に示す。
尚、以下表中の酸を用いた塩態の染料、例えば6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン・2塩酸塩は、原料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン塩酸塩1モルに対して生じる塩酸2モルについて、アルカリ剤又はpH調整剤としてNaOHを配合することにより中和されたものである。つまり、表に記載される剤中には酸を用いた塩態の染料、例えば6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン・2塩酸塩は、6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジンのフリー態として含有される。
各実施例及び比較例について、第1剤及び第2剤を、1:1の質量比で混合して、各例の染毛剤組成物の混合物を調製した。長さ10cmの評価用の白毛の毛束サンプル(ビューラックス社製)(以下、単に毛束という。)1gに対して、得られた混合物2gを刷毛を用いて塗布した。混合物を毛束に塗布してから30分後に、毛束に付着した混合物を水で洗い流し、毛束にシャンプー(ホーユー社製のビゲントリートメントシャンプー)を2回、及びリンス(ホーユー社製のビゲントリートメントリンス)を1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥し、各例の染毛処理毛束を得た。
染毛処理が施された各例の毛束について、上記染毛処理の翌日、下記に示す方法に従い染毛力、地肌洗浄性、湯退色抑制、必要により赤味抑制、について評価を行った。
(染毛力の評価方法)
上記のように得られた各例の染毛処理毛束について、パネラー10名が、染色の濃さを標準光源下にて目視で観察し、以下の基準で判断した。非常に優れる(6点)、優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)、不良(1点)の6段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出した。平均値が5.6点以上を「非常に優れる:6」、平均値が4.6点以上5.6点未満を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。その結果を各表の「染毛力」欄に示した。
(地肌洗浄性の評価方法)
パネラー20名が上腕部に各例の染毛剤組成物を塗布し、30分間放置した。その後、染毛剤組成物を洗い流し、石鹸を用いて上腕部を軽くこすり洗いした。このとき上腕部に付着した染毛剤組成物(地肌汚れ)が薄くなった又は落とすことができたと判定したパネラーの人数に基づいて、各例の地肌洗浄性を以下の6段階で評価した。
17名以上の場合を6点、14~16名の場合を5点、11~13名の場合を4点、8~10名の場合を3点、5~7名の場合を2点、4名以下の場合を1点とした。その結果を各表の「地肌洗浄性」欄に示した。
(赤味抑制の評価方法)
上記のように得られた各例の染毛処理毛束について、パネラー10名が、染色の赤味を標準光源下にて目視で観察し、以下の基準で判断した。赤みを感じない(6点)、あまり赤みを感じない(5点)、赤みが弱い(4点)、若干赤みを感じる(3点)、赤みを感じる(2点)、非常に赤みを感じる(1点)の6段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出した。平均値が5.6点以上を「赤みを感じない:6」、平均値が4.6点以上5.6点未満を「あまり赤みを感じない:5」、3.6点以上4.6点未満を「赤みが弱い:4」、2.6点以上3.6点未満を「若干赤みを感じる:3」、1.6点以上2.6点未満を「赤みを感じる:2」、及び1.6点未満を「非常に赤みを感じる:1」とし、評価結果とした。その結果を各表の「赤味抑制」欄に示した。
(湯退色抑制の評価方法)
上記のように得られた各例の染毛処理毛束を、50℃に加熱した1%ラウリル硫酸Na水溶液に15分間浸した。その後、水で1%ラウリル硫酸Na水溶液を洗い流した後、ホーユー社製のビゲントリートメントリンスを施して、水洗を行った。次いで、毛束の水分をタオルで拭き取り、最後にドライヤーで乾燥した。得られた毛束(以下、「退色毛束」という。)を退色状態のモデル系として用いた。退色毛束について、退色処理された各例の毛束を並べて比較し、専門のパネラー20名が目視にて評価した。評価基準は、退色処理による色落ちが少なく、毛髪の色持ちが非常に優れると評価したパネラーが17名以上の毛束を6点、14~16名の毛束を5点、11~13名の毛束を4点、8~10名の毛束を3点、5~7名の毛束を2点、4名以下の毛束を1点とし、評価結果とした。その結果を各表の「湯退色抑制」欄に示した。
表1~3に示されるように、各実施例は、染毛力及び地肌洗浄性について可以上の結果であることが確認された。
なお、表4に記載される第2剤として処方2を適用した場合においても、処方1を適用した場合と同様の試験結果が得られた。
また、実施例1-4の第1剤と、実施例1-4の第1剤においてアルコルビン酸を除いた第1剤とをそれぞれ調製し、1か月常温で保存した。上記実施例1-4と同様の方法にて染毛力について評価した。その結果、実施例1-4の第1剤よりもアルコルビン酸を除いた第1剤を用いた方が、染毛力に劣る結果であることを確認している。
また、上記各実施例において、重合促進剤としてヨウ化カリウムの代わりに鉄化合物又は銅化合物を同量使用した場合も同様の評価が得られたことを確認している。
<試験例2:酸化剤を使用しない1剤式染毛剤組成物>
表5に示す各成分を含有する1剤式染毛剤組成物をそれぞれ調製した。
1剤中における(A)酸化染料の含有量を、表中における「A成分」欄に示す。
1剤中における(B)酸化染料の含有量を、表中における「B成分」欄に示す。
1剤中における(C)酸化染料の含有量を、表中における「C成分」欄に示す。
1剤中におけるアルカリ剤の含有量を、表中における「アルカリ剤」欄に示す。
1剤中における(A)酸化染料の含有量及び(B)酸化染料の含有量の合計を、表中における「A成分+B成分」欄に示す。
調製した染毛剤組成物2g程度を皿に取り分け、刷毛を用いて10cmの長さの白色毛束サンプル1gに塗布した。染毛剤組成物が塗布された毛束サンプルを恒温槽にて30℃で10分間放置した後、水洗いした。その後、水洗後の毛束サンプルを温風で乾燥して、1回染毛後の評価用毛束サンプルを得た。また、これらの一連の工程を3回繰り返した、3回染毛後の評価用毛束サンプルを作製した。その際、2回目以降は、染毛剤組成物を塗布する前に、毛束サンプルを「ビゲントリートメントシャンプー」(ホーユー社製)で洗浄し、タオルドライする工程を加えた。
染毛処理が施された各例の毛束について、試験例1と同様の方法にて、染毛力、地肌洗浄性、赤味抑制、湯退色抑制について評価を行った。連用蓄積性については以下のような方法で評価した。
1回染毛後の評価用毛束サンプルと3回染毛後の評価用毛束サンプルとを、5名の専門のパネラーが目視で観察し、3回染毛後の評価用毛束サンプルが1回染毛後の毛束サンプルと比較して濃く染毛されているか否かを評価した。また、3回染毛後の評価用毛束サンプルを同じパネラーが目視で観察し、酸化染毛剤である「シエロヘアカラーEXクリーム4番」及び「シエロヘアカラーEXクリーム5番」(いずれもホーユー社製)で同様に1回染毛した場合と比較した。そして、以下の5段階で各パネラーが採点をした。
5点:極めて高い連用蓄積性がある(3回染毛後の評価用毛束サンプルにおいて、1回染毛後の評価用毛束サンプルよりも濃く染毛されており、かつ、「シエロヘアカラーEXクリーム5番」相当の色の濃さに染毛されている)。
4点:高い連用蓄積性がある(3回染毛後の評価用毛束サンプルにおいて、1回染毛後の評価用毛束サンプルよりも濃く染毛されており、かつ、「シエロヘアカラーEXクリーム4番」相当の色の濃さに染毛されている)。
3点:低い連用蓄積性がある(3回染毛後の評価用毛束サンプルにおいて、1回染毛後の評価用毛束サンプルよりも濃く染毛されているが、「シエロヘアカラーEXクリーム4番」相当の色の濃さまでは染毛されていない)。
2点:ほとんど連用蓄積性がない(3回染毛後の評価用毛束サンプルにおいて、1回染毛後の評価用毛束サンプルよりもわずかに濃く染毛されている)。
1点:全く連用蓄積性がない(3回染毛後の評価用毛束サンプルにおいて、1回染毛後の評価用毛束サンプルよりも濃く染毛されていない)。
5名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、平均点が4.6以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、1.6点未満を「不良:1」とする評価を下した。その結果を各表の「連用蓄積性」欄に示した。
表5に示されるように、酸化剤を含有しない染毛剤組成物においても染毛力に優れることが確認された。特に実施例2-1は、染毛力が6の評価で、染毛斑がなくきれいに染まった。
<試験例3:2剤式染毛剤組成物の保存安定性>
染毛剤組成物として、表6に示す各成分を含有するクリーム状の第1剤、表4に示す各成分を含有する処方1,2の乳液状の第2剤をそれぞれ調製した。尚、pH調整剤として塩酸及び水酸化ナトリウムを用いた。各表における各成分の欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。得られた第1剤について、乳化安定性の評価として、保存安定性試験を下記に示されるように評価した。
上記のように調製した各実施例の第1剤を、それぞれ透明容器に収容して55℃の恒温槽に搬入し、そのまま1日間(24時間)静置する方法により、保存安定性の促進試験を行った。
保存安定性の促進試験を終えた各実施例の第1剤を恒温槽から取り出し、クリーム状第1剤における層分離の有無を観察した。クリームが明らかに水層と油層に分離していた場合には「分離:×(不良)」と評価し、分離していない場合は、以下に示す基準に照らして評価を行った。上記「分離:×(不良)」とならなかった場合には、それぞれ該当する実施例の未評価試料を用い、55℃の恒温槽に搬入し、そのまま7日間(168時間)静置するという、より苛酷な条件下でのクリーム状第1剤における層分離の有無を再度観察した。
この苛酷な条件下での保存安定性試験でも水層と油層に分離しない場合を「未分離:◎(優れる)」と評価し、5日間(120時間)経過時点で分離しなかった場合を「未分離:〇(良好)」と評価し、1日間(24時間)経過時点で分離しなかった場合を「未分離:△(可)」と評価した。結果を表6の「乳化安定性」の欄に示す。
表6に示されるように、イオン性界面活性剤と、炭化水素、高級アルコール、及び多価アルコールのうちの少なくとも一種とを併用することにより、6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン等の酸化染料を含有する染毛剤組成物の乳化安定性を向上できることが確認された。
なお、試験例3の各実施例について、第1剤及び第2剤(処方1又は処方2)を、1:1の質量比で混合して、各例の染毛剤組成物の混合物を調製した。なお、混合時10%希釈pHは、9.5とした。試験例1欄に記載される染毛力の評価方法及び地肌洗浄性の評価方法に従い評価を行った。その結果、いずれの実施例も可以上の評価であることが確認された。

Claims (11)

  1. (A)酸化染料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩、並びに(B)酸化染料として、(1)ベンゼン環を有さない酸化染料、(2)アミン基を有さない酸化染料、(3)ベンゼン環及び複素環を有し、そのベンゼン環と複素環が直接結合しているか、1つの共有結合を介して結合しているか、あるいは2つ又は3つの連続する共有結合を介して結合している酸化染料、(4)ベンゼン環及びアミン基を有し、全てのアミン基が二級又は三級アミンであり、且つ2個以上の炭素原子を有する炭素鎖で置換されている酸化染料、(5)ベンゼン環及び一級アミン基を有し、全ての一級アミン基について、一級アミン基が結合している炭素の両隣に位置する炭素に結合した官能基を有するか、又は、一級アミン基が結合している炭素に隣接する炭素に結合した、2つ以上の連続する共有結合を有する官能基を有する酸化染料、及び(6)ベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にメタ位が含まれる酸化染料のうちのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする染毛剤組成物。
  2. 前記(B)酸化染料が、前記(1)、前記(2)、及び前記(3)~(6)のうちいずれか2つ以上の要件を満たす酸化染料、のうちのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の染毛剤組成物。
  3. 前記(B)酸化染料が、4-クロロレゾルシノール、2,7-ナフタレンジオール、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、2-メチルレゾルシノール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキサニリン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ピリジンジアミン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,5,6-トリアミノ-4-ピリミジノール、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール、レゾルシノール、1,5-ナフタレンジオール、1-ナフトール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上を含む請求項1に記載の染毛剤組成物。
  4. 前記(B)酸化染料が、少なくとも1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール又はその塩を含む請求項1に記載の染毛剤組成物。
  5. 使用時におけるpHが10.5以下である請求項4に記載の染毛剤組成物。
  6. さらに(D)重合促進剤を含む請求項1に記載の染毛剤組成物。
  7. 酸化剤を含有せず、
    (A)酸化染料として6-メトキシ-2-メチルアミノ-3-アミノピリジン又はその塩、並びに(B)酸化染料として、(1)ベンゼン環を有さない酸化染料、(2)アミン基を有さない酸化染料、(3)ベンゼン環及び複素環を有し、そのベンゼン環と複素環が直接結合しているか、1つの共有結合を介して結合しているか、あるいは2つ又は3つの連続する共有結合を介して結合している酸化染料、(4)ベンゼン環及びアミン基を有し、全てのアミン基が二級又は三級アミンであり、且つ2個以上の炭素原子を有する炭素鎖で置換されている酸化染料、(5)ベンゼン環及び一級アミン基を有し、全ての一級アミン基について、一級アミン基が結合している炭素の両隣に位置する炭素に結合した官能基を有するか、又は、一級アミン基が結合している炭素に隣接する炭素に結合した、2つ以上の連続する共有結合を有する官能基を有する酸化染料、及び(6)ベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にメタ位が含まれる酸化染料のうちのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする染毛剤組成物。
  8. 前記(B)酸化染料が、2,7-ナフタレンジオール、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、2-メチルレゾルシノール、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、イサチン、1,5-ナフタレンジオール、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上を含む請求項7に記載の染毛剤組成物。
  9. 前記(B)酸化染料が、5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドール、及びそれらの塩のうちのいずれか1つ以上を含む請求項7に記載の染毛剤組成物。
  10. さらに任意選択で(C)酸化染料としてベンゼン環及びアミン基を有し、アミン基同士の位置関係又はアミン基とヒドロキシル基の位置関係にオルト位又はパラ位を含む酸化染料(前記(B)酸化染料を除く)を含む場合、
    前記(C)酸化染料の合計含有量に対する(A)酸化染料の含有量の質量比(A/C)が1以上である請求項1~9のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
  11. 前記(A)酸化染料の含有量に対するアルカリ剤の含有量の質量比(アルカリ剤/A)が0.1以上である請求項1~9のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
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