JP2023164112A - 過酸化水素ダメージ抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性の高い植物由来の成分の中から過酸化水素ダメージ抑制作用を有するものを見出し、それを有効成分とする過酸化水素ダメージ抑制剤を提供する。【解決手段】本発明の過酸化水素ダメージ抑制剤の有効成分として、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物からなる群より選択される1種または2種以上の植物由来物を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は、過酸化水素ダメージ抑制剤に関するものであり、特に植物由来成分を有効成分とする過酸化水素ダメージ抑制剤に関するものである。
過酸化水素は活性酸素の一つであり、このような活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須であり、ウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしている。しかし、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜及び組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発するため、酸化ストレスであると考えられている。酸化ストレスが生じる要因として、老化等の生理的な要因のほか、紫外線照射や喫煙、化学物質等といった環境による要因が挙げられ、このような酸化ストレスを受けやすい組織として、頭皮等の皮膚が挙げられる。
特に頭皮においては、酸化ストレスが生じる要因として、染毛剤やパーマ剤等の処理も挙げられる。近年、ヘアスタイルの多様化により、染毛剤、パーマ剤などで毛髪を処理する機会が増加しており、過酸化水素を使用する2剤型の酸化染毛剤やパーマ剤等も広く利用されている。これらの酸化染毛剤やパーマ剤の処理により、頭皮が過酸化水素にさらされてダメージを受けることとなる。
ここで、頭皮においては、酸化ストレスと脱毛症との関連が報告されている(総説として、非特許文献1,2)。毛髪は、成長期、退行期及び休止期からなる周期的なヘアサイクル(毛周期)に従って成長及び脱落を繰り返しており、このヘアサイクルのうち、休止期から成長期にかけての新たな毛包が形成されるステージが、発毛に最も重要であると考えられている。このステージにおいては、毛乳頭細胞が、毛包上皮系細胞の増殖・分化に重要な役割を果たしている。毛乳頭細胞が酸化ストレスによりダメージを受けると、細胞周期の停止やアポトーシス等に至ってヘアサイクルを乱してしまい、脱毛の原因になると考えられている。
さらに、酸化ストレスにより、頭皮等の皮膚において、炎症や色素沈着等を誘発し、また脂質を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成して、皮膚のシワの形成、皮膚の弾力性低下等といった皮膚老化を引き起こすという問題がある。
そのため、過酸化水素によって生じる細胞ダメージを抑制して、細胞の恒常性を高めることができれば、過酸化水素による酸化ストレスが原因となって誘発される上記の疾患群を予防・改善できるものと考えられる。このような、過酸化水素に対するダメージ抑制作用を有するものとして、例えば、ヤクシマアジサイ抽出物(特許文献1)、ヒハツ抽出物(特許文献2)等が知られている。
特開2011-184392号公報 特開2012-232920号公報
Int. J. Trichology,2009年,vol.1,issue 1,pp.6-14 Int. J. Cosmetic Sci.,2015年, vol.37,issue S2,pp.25-30
本発明は、安全性の高い植物由来の成分の中から過酸化水素ダメージ抑制作用を有するものを見出し、それを有効成分とする過酸化水素ダメージ抑制剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の過酸化水素ダメージ抑制剤は、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物からなる群より選択される1種または2種以上の植物由来物を有効成分とすることを特徴とする。
本発明によれば、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物からなる群より選択される1種または2種以上の植物由来物を有効成分とすることにより、作用効果に優れ、かつ安全性の高い過酸化水素ダメージ抑制剤を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物からなる群より選択される1種または2種以上の植物由来物を有効成分とするものである。
〔植物抽出物〕
本実施形態において、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物を製造するために使用する抽出原料は、エンメイソウ(学名:Isodon japonicusまたはI. trichocarpus)、クマザサ(学名:Sasa veitchii RERD.)、ユーカリ(学名:Eucalyptus globulus L.)、レモンバーム(学名:Melissa officinalis L.)、ショウキョウ(学名:Zingiber officinale)、ワレモコウ(学名:Sanguisorba officinalis L.)、アセンヤク(学名:Uncaria gambir)、アマチャ(学名:Hydrangea serrata)、キンギンカ(学名:Lonicera japonica Thunberg.)、スターフルーツ(学名:Averrhoa carambola)、ビワ(学名:Eriobotrya japonica Lindley)、およびボタン(学名:Paeonia suffruticosa)である。
エンメイソウ(延命草)は、ヒキオコシ(Isodon japonicus)またはクロバナヒキオコシ(Isodon trichocarpus)の別名であって、シソ科ヤマハッカ属の多年性草本である。これらは北海道から九州にかけて分布しており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば葉部、枝部、茎部、花部、蕾部、種子部等の地上部;根部;またはこれらの混合物が挙げられ、これらの中でも地上部が好ましい。
クマザサ(Sasa veitchii RERD.)は、イネ科ササ属に属する植物であって、近畿地方、中国地方、九州地方等に自生しており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、茎部、地下茎部またはこれらの混合物等が挙げられ、これらの中でも葉部が好ましい。
ユーカリ(Eucalyptus globulus L.)は、フトモモ科ユーカリ属に属する常緑高木であって、オーストラリアの南東端部とタスマニア島に主に分布するが、地中海沿岸等、世界中で多く栽植されており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、枝部、茎部、花部、蕾部、種子部、樹皮等の地上部;根部;またはこれらの混合物が挙げられ、これらの中でも葉部が好ましい。
レモンバーム(Melissa officinalis L.)は、別名メリッサとも呼ばれるシソ科の多年生草本であって、ヨーロッパ全土、中央アジア、北アメリカ等に分布しており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、茎部、花部等の地上部;根部;またはこれらの部位の混合物等が挙げられるが、これらの中でも葉部が好ましい。
ショウキョウまたはショウガ(Zingiber officinale)は、ショウガ科ショウガ属に属する球根性の常緑の多年草草木であって、熱帯アジア原産で、東アジアから日本全土に広く分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば葉部、茎部、花部、蕾部、種子部等の地上部;根部、根茎部等の地下部;またはこれらの混合物が挙げられ、これらの中でも根茎部が好ましい。
ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)は、バラ科の植物であり、北海道から九州、中国からシベリア・ヨーロッパへ分布しておりこれらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、枝部、茎部、花部、蕾部、果実部等の地上部;根部、根茎部等の地下部;またはこれらの混合物が挙げられ、これらの中でも根及び根茎が好ましく、生薬名でジユと呼ばれる。
アセンヤク(Uncaria gambir)は、アカネ科カギカズラ属に属する植物であって、東南アジア等に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、花(蕾)部、葉部、枝部、樹皮部、根部等が挙げられ、これらの中でも葉部が好ましい。
アマチャ(Hydrangea serrata)は、ユキノシタ科アジサイ属に属する落葉小低木であって、関東地方以西、四国、九州等に自生しており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、茎部、花部、蕾部、果実部、果核部等の地上部;根部;またはこれらの混合物等が挙げられ、これらの中でも葉部が好ましい。
キンギンカ(Lonicera japonica Thunberg.,別名:スイカズラ)は、スイカズラ科スイカズラ属に属する常緑つる性木本であって、日本全国、東アジア一帯等に自生しており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、茎部、花部、蕾部、果実部、果皮部、果核部、地上部、全草またはこれらの混合物等が挙げられ、これらの中でも花部が好ましい。
スターフルーツ(Averrhoa carambola)は、カタバミ科ゴレンシ属に属し、新鮮な果実は食用にされる。スターフルーツは、沖縄、中国東南部や雲南その他熱帯各地で栽培されており、これらの地域から容易に入手され得る。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、幹部、花部、蕾部、果実部、種子部、根部、またはこれらの混合物等が挙げられ、これらの中でも葉部が好ましい。
ビワ(Eriobotrya japonica Lindley)は、バラ科ビワ属に属する常緑高木であって、中国南西部原産で、長崎、千葉、鹿児島等で栽培されており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、幹部、枝部、花部、果実部、種子部、根部又はこれらの部位の混合物等が挙げられ、これらの中でも葉部が好ましい。
ボタン(Paeonia suffruticosa)は、別名ハツカグサ、フカミグサ、ナトリグサ等とも呼ばれ、ボタン科ボタン属の落葉低木であって、中国北西部原産部原産であり、一般に観賞用として庭木に植栽されており、容易に入手可能である。抽出原料として使用し得る部位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、葉部、幹部、枝部、花部、種子部、根部、根皮部、またはこれらの部位の混合物等が挙げられ、これらの中でも根皮部が好ましく、生薬名でボタンピと呼ばれる。
上記植物からの抽出物は、抽出原料を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出溶媒としては、極性溶媒を使用することが好ましく、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用することが好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本実施形態において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1~5の低級脂肪族アルコール;1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2~5の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の炭素数3~4の低級脂肪族ケトン等が挙げられる。
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は任意であり、適宜調整することができる。例えば、水と親水性有機溶媒との混合液を抽出溶媒として使用する場合には、任意の比率、すなわち0:100超、100:0未満(容量比,以下同様に表記)の間で混和して用いることができ、適宜調整することができる。
例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を抽出溶媒として使用する場合には、当該混合液における低級脂肪族アルコールの割合(容量%)を10%以上とすることができ、さらには30%以上とすることができ、あるいは上記混合液における低級脂肪族アルコールの割合(容量%)を90%以下、さらには80%以下とすることができる。また、水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、当該混合液における多価アルコールの割合(容量%)を20%以上、あるいは90%以下とすることができ、水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、当該混合液における低級脂肪族ケトンの割合(容量%)を10%以上、あるいは80%以下とすることができる。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5~15倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
なお、本実施形態における「抽出物」には、上記植物を抽出原料として得られる抽出液、当該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、当該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
〔ノニ果汁〕
本実施形態において、ノニ果汁を得るための原料は、ノニ(学名:Morinda citrifolia)である。
ノニ(Morinda citrifolia)は、日本名をヤエヤマアオキといい、アカネ科の植物であり、沖縄~小笠原諸島、台湾~中国、インドの沿岸部等に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。本実施形態で使用する部位は、果実部である。
ノニ果汁は、ノニの果実を搾り器などで搾汁することで得ることができる。
得られたノニ果汁は、そのまま用いてもよく、濃縮または乾燥させて濃縮物または乾燥物として用いてもよい。乾燥させる場合は凍結乾燥物が好ましい。
また、得られたノニ果汁をさらに抽出処理して抽出物として用いてもよい。ノニ果汁の抽出は、上記植物抽出物で説明した抽出溶媒および抽出処理を好適に適用することができる。
〔過酸化水素ダメージ抑制剤〕
以上のようにして得られる、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物は、いずれも優れた過酸化水素ダメージ抑制作用を有しているため、過酸化水素ダメージ抑制剤の有効成分として用いることができる。
言い換えると、過酸化水素ダメージ抑制剤を製造するために、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物からなる群より選択される1種または2種以上の植物由来物を使用することができる。
なお、以下において、エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物を総称して、「本実施形態の植物由来物」あるいは「上記植物由来物」等と略記することがある。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品、経口組成物等の幅広い用途に使用することができる。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、上記植物由来物のみからなるものでもよいし、上記植物由来物を製剤化したものでもよい。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味・矯臭剤等を用いることができる。過酸化水素ダメージ抑制剤は、他の組成物(例えば、頭皮頭髪化粧料、皮膚化粧料、経口組成物等)に配合して使用することができるほか、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤を製剤化した場合、上記植物由来物の含有量は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜設定することができる。
なお、本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、必要に応じて、過酸化水素ダメージ抑制作用を有する他の天然抽出物等を、上記植物由来物とともに配合して有効成分として用いることができる。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤の患者に対する投与方法としては、経皮投与、経口投与等が挙げられるが、疾患の種類に応じて、その予防・治療等に好適な方法を適宜選択すればよい。また、本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤の投与量も、疾患の種類、重症度、患者の個人差、投与方法、投与期間等によって適宜増減すればよい。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、有効成分である上記植物由来物が有する作用により、過酸化水素による細胞ダメージを抑制することができる。これにより、頭皮等の皮膚において、ヘアサイクルを正常化して脱毛症を予防、治療または改善することができる。本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、頭皮、特に毛乳頭細胞への適用に特に好適であり、過酸化水素ダメージ抑制作用に基づく育毛用途に好適であるということができる。
また、本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、その過酸化水素ダメージ抑制作用を通じて、過酸化水素を含有する頭皮頭髪化粧料(例えば、酸化染毛剤やパーマ剤等)にて毛髪を処理した際に、頭皮に生じ得る過酸化水素ダメージを抑制することができる。
ただし、本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、これらの用途以外にも過酸化水素ダメージ抑制作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
例えば、本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、その過酸化水素ダメージ抑制作用を通じて、頭皮等の皮膚において、皮膚老化、皮膚炎症、皮膚の色素沈着等の予防、治療または改善をすることができる。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、優れた過酸化水素ダメージ抑制作用を有するため、例えば、皮膚外用剤や経口組成物に配合するのに好適である。この場合に、上記植物由来物をそのまま配合してもよいし、上記植物由来物から製剤化した過酸化水素ダメージ抑制剤を配合してもよい。
ここで、皮膚外用剤としては、その区分に制限はなく、後述する頭皮頭髪化粧料のほか、皮膚化粧料、経皮的に使用される医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。
また、経口組成物とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品等の区分に制限されるものではない。したがって、本実施形態における「経口組成物」は、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品(特定保健用食品,栄養機能食品,機能性表示食品)、医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。本実施形態に係る経口組成物は、当該経口組成物またはその包装に、上記植物由来物が有する好ましい作用を表示することのできる経口組成物であることが好ましく、保健機能食品(特定保健用食品,機能性表示食品、栄養機能食品)、医薬部外品および医薬品であることが特に好ましい。
〔頭皮頭髪化粧料〕
上記植物由来物は、優れた過酸化水素ダメージ抑制作用を有しており、特に頭皮に好適に適用できるため、頭皮頭髪化粧料に配合するのに好適である。この場合、上記植物由来物をそのまま配合してもよいし、上記植物由来物から製剤化した過酸化水素ダメージ抑制剤を配合してもよい。上記植物由来物または上記過酸化水素ダメージ抑制剤を配合することにより、過酸化水素ダメージ抑制用途に好適な頭皮頭髪化粧料とすることができる。
上記植物由来物、または製剤化した過酸化水素ダメージ抑制剤を配合し得る頭皮頭髪化粧料の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ヘアトニック、ヘアクリーム、ヘアリキッド、シャンプー、ポマード、リンス、ヘアトリートメント、ヘアスプレー、パーマ剤、染毛剤等が挙げられる。また、剤形としては、液状、クリーム状、ペースト状、泡状、霧状、粉末状等を採用することができる。
上記植物由来物、または製剤化した過酸化水素ダメージ抑制剤を頭皮頭髪化粧料に配合する場合、その配合量は、頭皮頭髪化粧料の種類に応じて適宜調整することができるが、好適な配合率は、上記植物由来物の固形分に換算して約0.0001~10質量%であり、特に好適な配合率は、約0.001~1質量%である。
本実施形態の頭皮頭髪化粧料は、上記植物由来物が有する過酸化水素ダメージ抑制作用を妨げない限り、通常の頭皮頭髪化粧料の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された他の有効成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
本実施形態の頭皮頭髪化粧料は、過酸化水素ダメージ抑制作用を通じて、脱毛症の予防、治療または改善用途(育毛用途);過酸化水素を含有する頭皮頭髪化粧料により生じ得る過酸化水素ダメージの抑制用途;頭皮等の皮膚における皮膚老化、皮膚炎症、皮膚の色素沈着等の予防、治療または改善用途;などに用いることができる。
本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、優れた過酸化水素ダメージ抑制作用を有するので、これらの作用機構に関する研究のための試薬としても好適に利用することができる。
なお、本実施形態の過酸化水素ダメージ抑制剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば,マウス,ラット,ハムスター,イヌ,ネコ,ウシ,ブタ,サル等)に対して適用することもできる。
以下、製造例および試験例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
〔製造例1〕エンメイソウ抽出物の製造
ヒキオコシ地上部の乾燥物100gに50容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、エンメイソウ抽出物(15g,試料1)を得た。
〔製造例2〕クマザサ抽出物の製造
クマザサ葉の乾燥物100gに50容量%エタノール1500mLを加えて、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、クマザサ抽出物(5g,試料2)を得た。
〔製造例3〕ユーカリ抽出物の製造
ユーカリ葉の乾燥物100gに50容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、ユーカリ抽出物(18g,試料3)を得た。
〔製造例4〕レモンバーム抽出物の製造
レモンバーム葉の乾燥物100gに50容量%1,3-ブチレングリコール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃で2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、レモンバーム抽出物(20g,試料4)を得た。
〔製造例5〕ショウキョウ抽出物の製造
ショウガ根茎の乾燥物100gに70容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、ショウキョウ抽出物(5g,試料5)を得た。
〔製造例6〕ワレモコウ抽出物の製造
ワレモコウ根部の乾燥物100gに50容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥してワレモコウ抽出物(24g,試料6)を得た。
〔製造例7〕ノニ果汁の製造
ノニ果汁100gにブチレングリコール及び精製水を添加し、調整した。得られた液を乾燥し、ノニ果汁の固形分(5g,試料7)を得た。
〔製造例8〕アセンヤク抽出物の製造
アセンヤク葉部の乾燥物100gに80容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃で2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、アセンヤク抽出物(40g,試料8)を得た。
〔製造例9〕アマチャ抽出物の製造
アマチャ葉部の乾燥物100gに90容量%エタノール1500mLを加えて、80~90℃で2時間還流抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、アマチャ抽出物(2g,試料9)を得た。
〔製造例10〕キンギンカ抽出物の製造
スイカズラ花部の乾燥物100gに50容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、キンギンカ抽出物(18g,試料10)を得た。
〔製造例11〕スターフルーツ抽出物の製造
スターフルーツ葉部の乾燥物100gに80容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器を用いて80~90℃にて2時間還流抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、スターフルーツ抽出物(10g,試料11)を得た。
〔製造例12〕ビワ抽出物の製造
ビワ葉部の乾燥物100gに80容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、ビワ抽出物(14g,試料12)を得た。
〔製造例13〕ボタン抽出物の製造
ボタン根皮部の乾燥物100gに90容量%エタノール1500mLを加え、還流抽出器で80~90℃にて2時間加熱抽出を行い熱時濾過した。得られた抽出液を乾燥し、ボタン抽出物(10g,試料13)を得た。
〔試験例1〕ヒト頭髪毛乳頭細胞に対する過酸化水素ダメージ抑制作用試験
正常ヒト頭髪毛乳頭細胞(タカラバイオ社より購入)を、毛乳頭細胞増殖培地(タカラバイオ社より購入)を用いて培養した後、トリプシン処理により回収した。回収した細胞を1.5×105 cells/mLの濃度になるように毛乳頭細胞増殖培地で希釈した後、96wellプレートに1well当たり100μLずつ播種し、一晩培養した。
培養終了後、培地を除去し、被験試料(試料1~13,最終濃度は下記表1を参照)を添加した毛乳頭細胞増殖培地を各wellに100μL添加し、24時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加の毛乳頭細胞増殖培地を用いて同様に培養した。培養終了後、培地を除去し、200μLのPBS(-)で洗浄した。洗浄後、ハンクス緩衝液に溶解した過酸化水素(0.2mmol/L)またはハンクス緩衝液のみを各wellに100μL添加し、2時間培養した。
培養後、終濃度0.05mg/mLでPBS(-)に溶解したニュートラルレッドを各wellに100μL添加し、2時間培養した。培養後、ニュートラルレッド溶液を除去し、エタノール・酢酸溶液(エタノール:酢酸:水=50:1:49)を各wellに100μL添加し、色素を抽出した。抽出後、波長540nmにおける吸光度を測定した。測定結果から、下記式により過酸化水素ダメージ抑制率(%)を算出した。
過酸化水素ダメージ抑制率(%)=(A-B)/(C-B)×100
A:過酸化水素処理・被験試料添加での波長540nmにおける吸光度
B:過酸化水素処理・試料無添加での波長540nmにおける吸光度
C:過酸化水素無処理・試料無添加での波長540nmにおける吸光度
結果を表1に示す。
Figure 2023164112000001
表1に示すように、エンメイソウ抽出物(試料1)、クマザサ抽出物(試料2)、ユーカリ抽出物(試料3)、レモンバーム抽出物(試料4)、ショウキョウ抽出物(試料5)、ワレモコウ抽出物(試料6)、ノニ果汁(試料7)、アセンヤク抽出物(試料8)、アマチャ抽出物(試料9)、キンギンカ抽出物(試料10)、スターフルーツ抽出物(試料11)、ビワ抽出物(試料12)、およびボタン抽出物(試料13)は、いずれも優れた過酸化水素ダメージ抑制作用を有していると認められた。
〔配合例1〕
下記組成のヘアトニックを常法により製造した。
エンメイソウ抽出物(製造例1) 0.4g
酢酸トコフェロール 適量
セファラチン 0.002g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.15g
グリセリン 15.0g
エタノール 15.0g
香料 適量
キレート剤(エデト酸ナトリウム) 適量
防腐剤(ヒノキチオール) 適量
可溶化剤(ポリオキシエチレンセチルエーテル) 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例2〕
下記組成のヘアトニックを常法により製造した。
ショウキョウ抽出物(製造例5) 0.4g
酢酸トコフェロール 適量
セファラチン 0.002g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.15g
グリセリン 15.0g
エタノール 15.0g
香料 適量
キレート剤(エデト酸ナトリウム) 適量
防腐剤(ヒノキチオール) 適量
可溶化剤(ポリオキシエチレンセチルエーテル) 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例3〕
下記組成のヘアトニックを常法により製造した。
ワレモコウ抽出物(製造例6) 0.4g
キンギンカ抽出物(製造例10) 0.4g
酢酸トコフェロール 適量
セファラチン 0.002g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.15g
グリセリン 15.0g
エタノール 15.0g
香料 適量
キレート剤(エデト酸ナトリウム) 適量
防腐剤(ヒノキチオール) 適量
可溶化剤(ポリオキシエチレンセチルエーテル) 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例4〕
下記組成のシャンプーを常法により製造した。
クマザサ抽出物(製造例2) 0.5g
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0g
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0g
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0g
プロピレングリコール 2.0g
香料 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例5〕
下記組成のシャンプーを常法により製造した。
ノニ果汁(製造例7) 0.5g
スターフルーツ抽出物(製造例11) 0.5g
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0g
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0g
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0g
プロピレングリコール 2.0g
香料 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例6〕
下記組成のシャンプーを常法により製造した。
アセンヤク抽出物(製造例8) 0.5g
ビワ抽出物(製造例12) 0.5g
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0g
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0g
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0g
プロピレングリコール 2.0g
香料 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例7〕
下記組成のシャンプー(クリームシャンプー)を常法により製造した。
ユーカリ抽出物(製造例3) 0.2g
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 30.0g
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム 20.0g
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 6.0g
ヤシ油脂肪酸モジエタノールアミド 4.0g
ジステアリン酸エチレングリコール 2.0g
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.15g
1,3-ブチレングリコール 3.0g
香料 0.01g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例8〕
下記組成のリンスを常法により製造した。
レモンバーム抽出物(製造例4) 0.2g
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5g
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0g
セチルアルコール 2.0g
オクチルドデカノール 1.0g
カチオン化セルロース 0.5g
プロピレングリコール 5.0g
香料 3.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例9〕
下記組成のリンスを常法により製造した。
アマチャ抽出物(製造例9) 0.2g
ボタン抽出物(製造例13) 0.2g
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5g
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0g
セチルアルコール 2.0g
オクチルドデカノール 1.0g
カチオン化セルロース 0.5g
プロピレングリコール 5.0g
香料 3.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例10〕
下記組成の第1剤および第2剤を常法により製造し、質量比1:1に混合して、酸化染毛剤を調製した。
<第1剤>
エンメイソウ抽出物(製造例1) 5.0g
パラフェニレンジアミン 1.0g
セタノール 5.0g
ミリスチン酸イソプロピル 1.0g
蜜蝋 2.0g
ポリオキシエチレンオレイルアルコール 2.0g
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0g
強アンモニア水 7.0g
レゾルシン 0.3g
メタアミノフェノール 0.5g
アスコルビン酸 0.5g
香料 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
<第2剤>
リン酸でpH3.0に調整した過酸化水素5.8質量%水溶液
〔配合例11〕
下記組成の第1剤および第2剤を常法により製造し、質量比1:1に混合して、酸化染毛剤を調製した。
<第1剤>
クマザサ抽出物(製造例2) 5.0g
パラフェニレンジアミン 1.0g
セタノール 5.0g
ミリスチン酸イソプロピル 1.0g
蜜蝋 2.0g
ポリオキシエチレンオレイルアルコール 2.0g
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0g
強アンモニア水 7.0g
レゾルシン 0.3g
メタアミノフェノール 0.5g
アスコルビン酸 0.5g
香料 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
<第2剤>
リン酸でpH3.0に調整した過酸化水素5.8質量%水溶液
〔配合例12〕
下記組成の第1剤および第2剤を常法により製造し、第1剤および第2剤を備えるパーマ剤を得た。
<第1剤>
ユーカリ抽出物(製造例3) 1.0g
チオグリコール酸アンモニウム液
(チオグリコール酸として50%) 8.0g
アンモニア水(25%) pH9に調整 適量
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g
乳化剤 3.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
<第2剤>
過酸化水素水(35%) 6.6g
ピロリン酸ナトリウム 0.2g
リン酸 pHを3.0に調整 適量
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例13〕
下記組成の第1剤および第2剤を常法により製造し、第1剤および第2剤を備えるパーマ剤を得た。
<第1剤>
レモンバーム抽出物(製造例4) 0.5g
ショウキョウ抽出物(製造例5) 0.5g
チオグリコール酸アンモニウム液
(チオグリコール酸として50%) 8.0g
アンモニア水(25%) pH9に調整 適量
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.4g
乳化剤 3.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
<第2剤>
過酸化水素水(35%) 6.6g
ピロリン酸ナトリウム 0.2g
リン酸 pH3.0に調整 適量
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1.0g
精製水 残部(全量を100gとする)

Claims (1)

  1. エンメイソウ抽出物、クマザサ抽出物、ユーカリ抽出物、レモンバーム抽出物、ショウキョウ抽出物、ワレモコウ抽出物、ノニ果汁、アセンヤク抽出物、アマチャ抽出物、キンギンカ抽出物、スターフルーツ抽出物、ビワ抽出物およびボタン抽出物からなる群より選択される1種または2種以上の植物由来物を有効成分とすることを特徴とする過酸化水素ダメージ抑制剤。
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