JP2023163543A - 作業機 - Google Patents

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JP2023163543A JP2022074510A JP2022074510A JP2023163543A JP 2023163543 A JP2023163543 A JP 2023163543A JP 2022074510 A JP2022074510 A JP 2022074510A JP 2022074510 A JP2022074510 A JP 2022074510A JP 2023163543 A JP2023163543 A JP 2023163543A
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大介 北内
Daisuke Kitauchi
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Koki Holdings Co Ltd
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Abstract

【課題】フィーダと他部材との衝突による被害の発生を防止し、または被害を低減させる。【解決手段】打込機1は、複数の釘を収容可能な本体50と、本体50に、第1方向と前記第1方向と反対の第2方向とに移動可能に設けられたフィーダ60と、フィーダ60を前記第1方向に付勢する付勢部材と、を含むマガジン40と、前記第1方向に移動するフィーダ60によって押し出された釘が送り込まれる射出部30と、射出部30に送り込まれた釘を打撃するドライバブレード22と、前記第1方向に移動するフィーダ60に移動抵抗を与える減速機構80と、を有する。減速機構80は、射出部30から前記第2方向に所定距離だけ離れた位置に設けられている当接部75にフィーダ60が接触する前に、フィーダ60に移動抵抗を与える。【選択図】図1

Description

本発明は、釘やねじ等の止具を木材や石膏ボード等の相手材に打ち込む作業機に関する。
上記のような作業機の一例として、複数の止具を保持するマガジンと、マガジンから止具が供給される射出部と、射出部に供給された止具を打撃して相手材に打ち込む打撃部と、を備える打込機が知られている(特許文献1)。
上記のような打込機が備えるマガジンは、複数の止具を収容可能な本体と、本体に対して移動可能なフィーダと、フィーダを射出部に近づく方向に付勢する付勢部材と、を有する。
フィーダは、本体内で一列に並んでいる複数の止具の最後尾の止具に当接し、それら複数の止具を押圧する。この結果、先頭の止具が射出部に押し出される。
マガジン内の止具の残数が少なくなった場合や、マガジンが空になった場合には、マガジンに止具を補充する必要がある。マガジンに止具を補充する作業は、例えば、次の手順によって行われる。
まず、本体に新たな止具を収容する。次に、付勢部材による付勢に抗してフィーダを射出部から離れる方向に移動させる。より特定的には、本体に収容した複数の止具の最後尾の止具の後方までフィーダを後退させる。その後、フィーダに対する操作を解除する。すると、フィーダは、付勢部材による付勢によって最後尾の止具に当接し、複数の止具を再び押圧する。
特開2018-167340号公報
上記のようなフィーダの移動範囲内に、フィーダが当接する当接部が設けられることがある。このような当接部の一例として、マガジン内の止具の数の減少に伴って次第に射出部に近づくフィーダが所定位置に到達したことを検知する検知部が挙げられる。かかる検知部が設けられている作業機では、フィーダが検知部に衝突する虞がある。例えば、マガジンに止具を補充するためにフィーダを後退させた後、誤って止具の補充前にフィーダを放してしまうと、付勢部材によって付勢されているフィーダは、加速しながら検知部に衝突する。
フィーダが検知部に衝突すると、様々な被害が発生する虞がある。例えば、フィーダや検知部が破損する虞がある。また、検知部の周辺の部材が破損したり、検知部の周辺に配置されている電子部品に故障や動作不良が生じたりする虞もある。
なお、フィーダを所定位置で固定可能なロック機構を備えている作業機がある。しかし、ロック機構の操作を誤ったり、ロック機構が正常に作動しなかったりした場合、フィーダと検知部との衝突を回避することはできない。
本発明の目的は、フィーダと他部材との衝突による衝撃を低減させることである。
一実施形態に係る作業機は、複数の止具を収容可能な本体と、前記本体に、第1方向と前記第1方向と反対の第2方向とに移動可能に設けられたフィーダと、前記フィーダを前記第1方向に付勢する付勢部材と、を含むマガジンと、前記第1方向に移動する前記フィーダによって押し出された止具が送り込まれる射出部と、前記射出部に送り込まれた止具を打撃する打撃部と、前記第1方向に移動する前記フィーダに移動抵抗を与える減速機構と、を有する。そして、前記減速機構は、前記射出部から前記第2方向に所定距離だけ離れた位置に設けられている当接部に前記フィーダが接触する前に、前記フィーダに移動抵抗を与える。
本発明によれば、フィーダと他部材との衝突による被害の発生が防止され、または被害が低減される。
打込機の全体図である。 マガジンの部分拡大図である。 マガジンの全体図である。 図3中のX-X線に沿うマガジンの断面図である。 フィーダが減速機構よりも後方に位置しているときのマガジンの正面図である。 フィーダが減速機構よりも後方に位置しているときのマガジンの下方斜視図である。 フィーダが減速機構に到達しているときのマガジンの正面図である。 フィーダが減速機構に到達しているときのマガジンの下方斜視図である。 フィーダが検知位置に到達しているときのマガジンの正面図である。 フィーダが検知位置に到達しているときのマガジンの下方斜視図である。 他の実施形態に係る打込機が備えるマガジンの下方斜視図である。
以下、本発明が適用された作業機の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る作業機は、釘やねじ等の止具を木材や石膏ボード等の相手材に打ち込む打込機である。
<ハウジング>
図1に示されるように、本実施形態に係る打込機1は、ハウジング10を有する。ハウジング10は、シリンダケース11,モータケース12,ハンドル13及び連結部14から構成されている。モータケース12及びハンドル13の一端はシリンダケース11に連接しており、モータケース12及びハンドル13の他端は連結部14に連接している。つまり、シリンダケース11,モータケース12,ハンドル13及び連結部14は、一体となってハウジング10を形成している。
<シリンダ及びピストン>
シリンダ20がシリンダケース11に収容されており、ピストン21がシリンダ20に収容されている。ピストン21は、シリンダ20の中心線A1の方向に往復移動可能である。以下の説明では、シリンダ20の中心線A1の方向を上下方向と定義する。ピストン21の下部にはドライバブレード22が固定されている。ドライバブレード22は、ピストン21と一緒に上下に移動する。
<射出部>
射出部30がシリンダケース11の下部に連接されている。射出部30は、シリンダケース11の下部から下方に向かって伸びており、シリンダケース11に連通する射出路を形成している。射出部30の周囲には、当該射出部30を部分的に取り囲むプッシュレバー32が設けられている。
プッシュレバー32は、射出部30に沿って上下に移動可能であるとともに、不図示のスプリングによって下方に向かって付勢されている。プッシュレバー32は、その先端(下端)が相手材Wに押し付けられると、スプリングの付勢に抗して上方に移動する。
<マガジン(本体)>
マガジン40がハウジング10に取り付けられている。マガジン40は、本体50と、フィーダ60と、を有する。本体50は、ハンドル13と略平行に配置され、複数本のねじによってハウジング10の一側に固定されている。また、本体50の長手方向一方の端部は、射出部30に接続されている。
以下の説明では、本体50の長手方向を前後方向と定義する。さらに、本体50の長手方向のうち、射出部30の側を「前方」、射出部30の側と反対側を「後方」と定義する。そこで、以下の説明では、射出部30に接続されている本体50の一方側の端部を「前方端部」と呼び、本体50の他方側の端部を「後方端部」と呼ぶ場合がある。
<マガジン(フィーダ)>
フィーダ60は、本体50に移動可能に組み付けられ、本体50に沿って移動(スライド)する。具体的には、フィーダ60は、射出部30に近づく第1方向と、第1方向と反対の第2方向と、に移動する。前後方向に関する上記定義に従えば、第1方向は「前方」に相当し、第2方向は「後方」に相当する。つまり、フィーダ60は、本体50に沿って前後に移動可能(スライド可能)である。
フィーダ60が前方に移動すると、当該フィーダ60は、本体50の前方端部及び射出部30に近づく。一方、フィーダ60が後方に移動すると、当該フィーダ60は、射出部30から離れ、本体50の後方端部に近づく。
図2を参照する。フィーダ60は、本体50に収容されている釘2を射出部30に送り込む。例えば、一列に並べられた25本前後の釘2が互いに連結された連結釘3が本体50に収容される。フィーダ60は、連結釘3を本体50の前方端部に向かって押圧し、釘2を1本ずつ射出部30に送り込む。より特定的には、フィーダ60は、連結釘3の最後尾の釘2を押圧し、連結釘3の先頭の釘2を射出部30に送り込む。もっとも、釘2は止具の一例である。なお、マガジン40の詳細については、後に改めて説明する。
<ドライバブレード>
図1に示されているドライバブレード22の下部は、シリンダ20の底面を貫通して射出部30内に突出している。ドライバブレード22は、フィーダ60によって射出部30に送り込まれた釘2を打撃する。具体的には、ドライバブレード22は、下方に向かって移動する過程で射出部30内の釘2の頭部を打撃する。ドライバブレード22によって打撃された釘2は、射出路の出口である射出口から押し出され、相手材Wに打ち込まれる。つまり、ドライバブレード22は、射出部30に送り込まれた止具を打撃する打撃部である。
<駆動機構>
ドライバブレード22を降下させるための駆動源は特に限定されないが、本実施形態におけるドライバブレード22は、圧縮性流体の圧力によって降下される。図1に示されるように、蓄圧容器23がシリンダ20の上方に設けられている。蓄圧容器23はシリンダ20と連通しており、蓄圧容器23とシリンダ20の上室(ピストン21よりも上の空間)とによって圧力室が形成されている。圧力室には、圧縮性流体の1つである空気が充填されている。
モータケース12に収容されている電動モータの駆動力によってドライバブレード22が押し上げられると、ピストン21がシリンダ20内で上方に向かって移動する。この結果、圧力室内の空気が圧縮され、圧力が上昇する。その後、ピストン21が上死点に到達すると、ドライバブレード22に対する動力伝達が遮断される。すると、圧力室内の圧縮空気の圧力によってピストン21及びドライバブレード22が押し下げられる。ドライバブレード22の下端が所定位置まで降下すると、当該下端が釘2の頭部に激突する。
ドライバブレード22を上昇させるための機構は特に限定されないが、本実施形態の打込機1は、電動モータによって回転駆動されるホイールを備えている。さらに、ホイールには複数のピンが設けられている。一方、ドライバブレード22には、ホイールに設けられているピンと係合可能な複数のラックが設けられている。
電動モータによってホイールが回転駆動されると、当該ホイールに設けられている複数のピンとドライバブレード22に設けられている複数のラックとが順次係合し、ドライバブレード22が押し上げられる。つまり、ドライバブレード22は、ラック・アンド・ピニオン機構と同一又は実質的に同一の機構によって押し上げられる。そして、ドライバブレード22が押し上げられると、ピストン21が下死点から上死点に向かって移動する。ピストン21が上死点に到達すると、ピンとラックとの係合が解除され、ドライバブレード22に対する動力伝達が遮断される。この結果、圧力室内の圧縮空気の圧力によってピストン21及びドライバブレード22が押し下げられる。
然る後、ピンとラックとが再び係合し、ドライバブレード22に対する動力伝達が再開される。すると、ドライバブレード22が再び押し上げられる。ドライバブレード22の下端が所定位置まで上昇すると、フィーダ60によって次の釘2が射出部30に送り込まれる。
<制御部>
モータケース12に収容されている電動モータは、所定の打込条件が満たされると作動する。また、連結部14には、ドライバブレード22の動作を制御する制御部15が設けられている。制御部15は、連結部14に収容されている基板および当該基板に実装されているプロセッサやメモリ等から構成される。
制御部15は、電動モータに対する電力供給を制御することによって、ドライバブレード22の動作を制御する。例えば、制御部15は、プッシュレバー32が上昇し、かつ、トリガレバー33が引かれると電動モータに電力を供給する。より具体的には、プッシュレバー32が所定位置まで上昇すると、プッシュレバースイッチが作動して信号が出力される。また、作業者によってトリガレバー33が引かれると、トリガスイッチが作動して信号が出力される。制御部15は、プッシュレバースイッチから出力された信号とトリガスイッチから出力された信号との両方が入力されると、電動モータに電力を供給する。
電動モータに供給される電力は、連結部14の背面に設けられている装着部16に装着される二次電池に蓄えられている。本実施形態における二次電池はリチウムイオン電池である。もっとも、二次電池は、リチウムイオンポリマー電池,ニッケル水素電池,ニッケルカドミウム電池などの他の種類の二次電池に置換することもできる。
以上が本実施形態に係る打込機1の基本構造及び基本動作である。次に、マガジン40について改めて説明する。
<マガジンの詳細>
図2,図3を参照する。既に説明したとおり、マガジン40は、本体50及びフィーダ60を有する。本体50は、合成樹脂によって成形された扁平な箱である。本体50には、前後に伸びる略長方形の開口部51が形成されている。フィーダ60は、開口部51に嵌め込まれており、当該開口部51に沿って前後に移動する。
本体50に収容される複数本の釘2は、帯状の連結部材4に一定間隔で固定されて一連の連結釘3を形成している。連結釘3は、本体50の後方端部から本体50の内部に差し入れられる。本体50に収容された連結釘3は、当該本体50によって前後に移動可能に保持される。
図4に示されるように、本体50は、背面部52,正面部53,天面部54および底面部55を有する。背面部52と正面部53とは、隙間を介して対向している。連結釘3は、背面部52と正面部53との間の隙間に差し入れられ、前後に移動可能に保持される。
より特定的には、本体50にはトンネル状の釘ガイド56が設けられており、釘ガイド56の底面にはスリット56aが設けられている。それぞれ釘2の頭部は、釘ガイド56に差し入れられ、当該釘ガイド56によって支持される。同時に、それぞれの釘2の軸部は、スリットを通して釘ガイド56から突出し、背面部52と正面部53との間の隙間に差し入れられる。なお、軸部の概ね下半分が背面部52と正面部53との間の隙間に差し入れられる(図2参照)。
本体50の天面部54は、開口部51に嵌め込まれているフィーダ60の上面を覆っている。さらに、天面部54の端部54aは、下側に向かって略90度屈曲してフィーダ60の手前に張り出している。この結果、フィーダ60の正面上部は、天面部54の端部54aと対向している。
一方、フィーダ60の背面上部には、釘ガイド56を跨いで釘ガイド56の背後に回り込む略L字形の係合部61が設けられている。係合部61の端部は、下側に向かって略90度屈曲しており、背面部52と釘ガイド56との間の隙間に入り込んでいる。この結果、フィーダ60は、釘ガイド56にぶら下がっている。別の見方をすると、背面部52の内面,天面部54の内面,釘ガイド56の上面及び両側面などは、フィーダ60をスライド可能に支持するガイドとして機能する。
再び図2を参照する。マガジン40は、本体50に対して移動可能なフィーダ60を第1方向(前方)に付勢する付勢部材70を備えている。本実施形態における付勢部材70は、一端が本体50に固定され、他端がフィーダ60に固定された渦巻ばねである。
付勢部材70は、フィーダ60を常に第1方向(前方)に付勢する。付勢部材70によって前方に付勢されているフィーダ60は、連結釘3の最後尾の釘2を押圧し、連結釘3の先頭の釘2を射出部30に送り込む。
フィーダ60によって射出部30に送り込まれた釘2がドライバブレード22に打撃されて相手材Wに打ち込まれることは既述のとおりである。また、フィーダ60は、釘2を打撃したドライバブレード22が所定位置まで上昇すると、次の釘2を射出部30に送り込むことも既述のとおりである。
つまり、マガジン40(本体50)に収容されている釘2の数は、ドライバブレード22の打ち込み動作が実行される度に減少する。別の見方をすると、フィーダ60は、マガジン40(本体50)に収容されている釘2の数の減少に伴って次第に第1方向(前方)に移動する。
<当接部>
フィーダ60の移動方向(前後方向)においてフィーダ60と対向する位置に当接部75が設けられている。より特定的には、本体50の前方端部又はその近傍に、当接部75が設けられている。本実施形態における当接部75は、フィーダ60によって操作される被操作部75aを備えている。
当接部75は、射出部30から第2方向(後方)に所定距離だけ離れた位置に設けられている。より特定的には、当接部75は、本体50に収容されている釘2の数が所定数まで減少したときにフィーダ60が到達する位置に設けられている。
したがって、マガジン40内の釘2の数の減少に伴って次第に第1方向(前方)に移動するフィーダ60は、釘2の残数が所定数に至ると、当接部75に到達する。さらに、当接部75に到達したフィーダ60は、当接部75が備える被操作部75aに接触して当該被操作部75aを操作する。この結果、マガジン40内の釘2の残数が所定数に至ると、当接部75の被操作部75aがフィーダ60によって押し込まれる。
以下の説明では、本体50に収容されている釘2の数が所定数まで減少したときにフィーダ60が到達する位置を“検知位置”と呼ぶ場合がある。別の見方をすると、検知位置は、当接部75の被操作部75aが配置されている位置である。
当接部75は、検知位置に到達したフィーダ60によって被操作部75aが操作されると、信号(検知信号)を出力する。当接部75から出力された検知信号は、不図示の配線を介して制御部15(図1)に入力される。したがって、制御部15は、検知信号の入力により、マガジン40内の釘2の残数が所定数に至ったことを認識可能である。また、制御部15は、検知信号の入力により、フィーダ60が検知位置に到達したことを認識可能でもある。つまり、当接部75は、マガジン40内の釘2の残数を検知可能な残量センサである。また、当接部75は、フィーダ60の位置を検知可能な位置センサでもある。
制御部15は、検知信号が入力されると、ドライバブレード22による釘2の打撃を制限する。より特定的には、制御部15は、検知信号が入力されているときには、他の条件が満たされたとしても、電動モータに電力を供給しない。したがって、マガジン40内の釘2の残数が所定数を下回っている状態で打ち込み動作が実行されることはない。また、マガジン40が空の状態で打ち込み動作が実行されることもない。つまり、空打ちが行われることはない。
<減速機構の構成>
図2に示されるように、打込機1は、減速機構80を備えている。減速機構80は、付勢部材70の付勢によって第1方向(前方)に移動するフィーダ60に接触し、当該フィーダ60に移動抵抗を与える。
減速機構80は、板ばね81と、板ばね81の表面に貼り付けられた板ゴム82と、から構成されている。板ばね81及び板ゴム82は、フィーダ60の移動方向に沿って延びている。さらに、板ばね81の全長は、板ゴム82の全長よりも長く、板ばね81の両端は、板ゴム82の両端から突出している。
板ばね81の両端は、開口部51の底を形成している本体50の背面部52に固定されている。また、板ばね81は、その長手方向中央部が背面部52から最も離れるように、弓形に湾曲している。この結果、板ゴム82も長手方向中央部が背面部52から最も離れるように、弓形に湾曲している。別の見方をすると、板ばね81及び板ゴム82は、本体50の背面部側から正面部側に向かって迫り出しており、長手方向中央部の迫り出し量が最も大きい。
板ばね81に貼り付けられている面と反対側の板ゴム82の表面は、フィーダ60に接触する摩擦面83を形成している。別の見方をすると、板ゴム82は、フィーダ60に接触する摩擦面83を備える摩擦部材である。また、後述するように、板ばね81は、摩擦部材が備える摩擦面83をフィーダ60に押し付ける押圧部材として機能する。
<減速機構の作用>
次に、減速機構80の作用について、主に図5~図7を参照しながら説明する。図5A,図5Bに示されているフィーダ60は、減速機構80よりも後方に位置している。図6A,図6Bに示されているフィーダ60は、減速機構80には到達しているが、検知位置よりは後方に位置している。図7A,図7Bに示されているフィーダ60は、検知位置に到達している。
なお、図5Bは、図5Aに示されているマガジン40等を矢印Aが示す方向から見た図である。同様に、図6Bは、図6Aに示されているマガジン40等を矢印Aが示す方向から見た図であり、図7Bは、図7Aに示されているマガジン40等を矢印Aが示す方向から見た図である。
以下の説明では、図5A,図5Bに示されているフィーダ60の位置を“第1位置”、図6A,図6Bに示されているフィーダ60の位置を“第2位置”、図7A,図7Bに示されているフィーダ60の位置を“第3位置”と呼ぶ場合がある。
フィーダ60は、付勢部材70(図2)による付勢により、第1位置および第2位置をこの順で通過して第3位置に至る。例えば、マガジン40に釘2を補充するためにフィーダ60を第1位置又はそれよりも後方まで移動させた後、釘2の補充前に誤ってフィーダ60を放してしまった場合、フィーダ60は、第1位置および第2位置をこの順で通過して第3位置に至る。
ここで、図5Aに最も明確に示されているように、減速機構80は、当接部75から第2方向(後方)に所定距離だけ離れた位置に設けられている。より特定的には、板ゴム82の前方端部82aは、被操作部75aから後方に距離d1だけ離れている。さらに、板ゴム82の後方端部82bは、被操作部75aから後方に距離d2だけ離れている。
既述のとおり、図5A,図5Bに示されているフィーダ60は、減速機構80よりも後方に位置している。よって、減速機構80の摩擦面83は、フィーダ60に接触しておらず、フィーダ60に移動抵抗を与えていない。
既述のとおり、図6A,図6Bに示されているフィーダ60は、減速機構80に到達している。よって、減速機構80の摩擦面83は、フィーダ60に接触しており、フィーダ60に移動抵抗を与えている。このとき、摩擦面83は、フィーダ60に、当該フィーダ60の側方から接触する。より特定的には、摩擦面83は、フィーダ60の移動方向と交差する方向で当該フィーダ60に接触する。別の見方をすると、減速機構80の摩擦面83は、本体50の背面部52と対向しているフィーダ60の背面62に接触してフィーダ60に移動抵抗を与える。
また、板ばね81は、減速機構80の上を通過するフィーダ60によって押し潰される。すると、押し潰された板ばね81の復元力により、摩擦面83がフィーダ60に押し付けられる。この結果、フィーダ60に対して確実に移動抵抗が与えられる。また、押圧力を受けたフィーダ60は、図4に示される天面部54の端部54aに近づく方向に僅かに移動する。すると、同図に示されている係合部61が釘ガイド56に押し付けられる。この結果、フィーダ60に対してより大きな移動抵抗が与えられる。もっとも、係合部61と釘ガイド56との間のクリアランスによっては、係合部61が釘ガイド56に押し付けられない場合もある。しかし、この場合であっても、摩擦面83と接触しているフィーダ60は十分な移動抵抗を受ける。
なお、図6A,図6Bに示されているフィーダ60は、既に摩擦面83の長手方向中央又はその近傍に至っている。しかし、フィーダ60は、摩擦面83に接触した時点から移動抵抗を受けている。つまり、減速機構80は、フィーダ60が板ゴム82の後方端部82b(図5A)に到達した時点からフィーダ60に移動抵抗を与え続けている。
既述のとおり、図7A,図7Bに示されているフィーダ60は、検知位置に到達している。つまり、フィーダ60は、検知位置に設けられている当接部75に接触しており、被操作部75aを押し込んでいる。
これまでの説明から、フィーダ60は、検知位置(第3位置)に到達する前から移動抵抗を受けることが理解できる。つまり、第1位置又はそれよりも後方で解放され、射出部30に向かって移動するフィーダ60は、当接部75に接触する前に減速機構80による移動抵抗を受ける。
別の見方をすると、付勢部材70の付勢によって第1方向(前方)に移動するフィーダ60に、検知位置(第3位置)に到達する前にブレーキがかけられる。この結果、フィーダ60が当接部75に衝突する前に当該フィーダ60が減速し、フィーダ60と当接部75との衝突による衝撃が低減される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図8に示すように、フィーダ60にローラ85が設けられる実施形態もある。
図8に示されているローラ85は、フィーダ60が減速機構80を通過するときに、板ゴム82の表面(摩擦面83)と接触する位置に設けられている。そして、ローラ85は、フィーダ60が第2方向(後方)に移動するときは、摩擦面83との接触によって回転する。一方、ローラ85は、フィーダ60が第1方向(後方)に移動するときには、摩擦面83と接触しても回転しない。つまり、ローラ85は、図8中で時計回りにのみ回転可能な1Wayローラである。
したがって、フィーダ60は、第2方向(後方)に移動するときには、減速機構80から移動抵抗を受けないが、第1方向(前方)に移動するときには、減速機構80から移動抵抗を受ける。別の見方をすると、減速機構80は、フィーダ60が第1方向(前方)に移動するときにのみ、当該フィーダ60に移動抵抗を与える。
なお、上記実施形態における板ばね81及び板ゴム82をローラ85に置換してもよい。この場合、ローラ85の外周面が摩擦面83として機能する。また、ローラ85は、第2方向に移動するフィーダ60が接触すると回転するが、第1方向に移動するフィーダ60が接触しても回転しない。
押圧部材としての板ばね81は、摩擦面83をフィーダ60に押し付ける力を発生させ得るコイルスプリングやゴム等に置換することができる。また、摩擦部材としての板ゴム82は省略してもよく、より摩擦係数の高い他の摩擦部材に置換してもよい。板ゴム82を省略した場合、板ばね81の表面が摩擦面83として機能する。この場合、板ばね81の表面を粗くして摩擦係数を高めてもよい。
摩擦面83の位置や長さは適宜変更することができる。別の見方をすると、摩擦面83の位置や長さを変更することにより、フィーダ60に移動抵抗を与えるタイミングや、移動抵抗を与える時間を変更することができる。
当接部75がセンサではない実施形態もある。例えば、当接部75がフィーダ60を所定位置で停止させるためのストッパである実施形態もある。また、当接部75が射出部30と同じ位置(真横)や、射出部30よりも第1方向側(前方)に位置する実施形態もある。かかる実施形態においても、減速機構80は、フィーダ60が当接部75に接触する前にフィーダ60に移動抵抗を与える。
1…打込機、2…釘、3…連結釘、4…連結部材、10…ハウジング、11…シリンダケース、12…モータケース、13…ハンドル、14…連結部、15…制御部、16…装着部、20…シリンダ、21…ピストン、22…ドライバブレード、23…蓄圧容器、30…射出部、32…プッシュレバー、33…トリガレバー、40…マガジン、50…本体、51…開口部、52…背面部、53…正面部、54…天面部、54a…端部、55…底面部、56…釘ガイド、56a…スリット、60…フィーダ、61…係合部、62…背面、70…付勢部材、75…当接部、75a…被操作部、80…減速機構、82…板ゴム、82a…前方端部、82b…後方端部、83…摩擦面、85…ローラ、W…相手材

Claims (7)

  1. 複数の止具を収容する本体と、前記本体に、第1方向と前記第1方向と反対の第2方向とに移動可能に設けられたフィーダと、前記フィーダを前記第1方向に付勢する付勢部材と、を含むマガジンと、
    前記第1方向に移動する前記フィーダによって押し出された止具が送り込まれる射出部と、
    前記射出部に送り込まれた止具を打撃する打撃部と、
    前記フィーダの移動方向において前記フィーダと対向し、前記第1方向に移動する前記フィーダと接触する当接部と、
    前記第1方向に移動する前記フィーダに、前記フィーダが前記当接部に接触する前に移動抵抗を与える減速機構と、を有する、作業機。
  2. 前記減速機構は、前記フィーダの前記移動方向と交差する方向で前記フィーダに接触して、前記フィーダに移動抵抗を与える、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記減速機構は、前記フィーダの前記移動方向に沿って延び、前記フィーダに接触する摩擦面を備える、請求項2に記載の作業機。
  4. 前記減速機構は、前記摩擦面を前記フィーダに押し付ける押圧部材をさらに備える、請求項3に記載の作業機。
  5. 前記フィーダは、前記本体に収容されている止具の数の減少に伴って前記第1方向に移動し、
    前記当接部は、前記本体に収容されている止具の数が所定数まで減少したときに前記フィーダが到達する位置に設けられている、請求項1に記載の作業機。
  6. 前記当接部は、前記当接部に接触した前記フィーダによって操作される被操作部を有し、前記被操作部が操作されると信号を出力する、請求項1に記載の作業機。
  7. 前記打撃部の動作を制御する制御部を有し、
    制御部は、前記当接部から出力された信号が入力されると、前記打撃部による止具の打撃を制限する、請求項6に記載の作業機。
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