JP2023162831A - パワーデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板表面に形成したパワーデバイスの構造において、パワーデバイスの熱伝導性を向上させ、放熱特性を革新的に向上させるパワーデバイスを提供する。【解決手段】パワーデバイスは、GaNパワートランジスタを形成し、熱伝導率がSi基板より優れたSiCバッファ層2又はGaNバッファ層3を利用し、それらの上に放熱用金属体16を形成したパワーデバイス構造を採用し、ヒートシンクを取り付けた放熱特性の優れたパワーデバイスを実現する。【選択図】図7

Description

本発明は、半導体基板を使用したパワーデバイスに関し、そしてより具体的にはSi基板を使用したIII族半導体のパワーデバイスに関し、
パワーデバイスが発生した熱を効率よく放散させるためのパワーデバイス構造に関する。
現在、特許文献1で示すようにSiC基板又はサファイヤ基板、その他Si基板等を使用したIII窒化物パワートランジスタが使用されている。
また、非特許文献1及び2に示すように近年安価で、Siプロセスを利用できるSi基板を使用したGaNパワートランジスタが研究され、利用され始めている。Si基板を使用する場合には、GaNの結晶性を良くするために、厚いSiC及び/又はGaNバッファ層が使用されている。
さらに、特許文献2に示すようにGaN結晶の結晶性を高めるために、Si基板の両面にSiCとGaNバッファ層が使用され、Si基板の反りを低減することによりストレスに起因する結晶欠陥の発生を抑えている。
放熱に関しては特許文献3に示すように半導体デバイスの半導体基板上にAuSnを使用してヒートシンクにつなげる構造が開示されている。
特開2014-3301号公報 特開2020-098829号公報 特開2020-181837号公報
Panasonic Technical Journal Vol/55 No.2 Jul. 2009 J. Vac. Soc. Japan Vol.54, No.6, 2011
パワーデバイスの特性を向上させるためには、特許文献2に示すようにSi基板の両面にSiCとGaN層のバッファ層を形成し、Si基板の反りを少なくし、パワーデバイスのエピタキシャル層の結晶欠陥を少なくする方法が開示されている。しかしながら、パワーデバイスは多くの熱を発生させ、その熱によって性能が劣化するという大きな問題がある。つまり特性の優れたパワーデバイスを製造しても、動作時の発熱によって特性劣化及びデバイス寿命が短くなる危険性がある。このため、パワーデバイスで発生した熱を効率よく放散させる必要がある。従来は、ヒートシンクを利用して放熱を向上させているが、半導体デバイスそのものは、約20~50μm厚さにSi基板を研削し、研削後の基板をそのまま利用し、半導体デバイスの機械的強度を高め、そのSi基板を介して放熱を行っている。しかしながら、Si基板は熱伝導率(1.3W/cm・K)がSiC(4.9W/cm・K)やGaN(1.3~2.0W/cm・K)に比べ比較的小さい欠点があった。このためには、半導体デバイス、特にパワーデバイスデバイスに対し、Si基板を除去し、Si基板に比べ熱伝導率の大きい層を利用し、その層を介して放熱用金属体に接触させることにより、ヒートシンクに効率よく放熱させる構造が必要であるが、現在のところそのような構造は開示されていない。
従って、本発明が解決しようとする課題は、半導体基板表面に形成したパワーデバイスの構造において、パワーデバイスの熱伝導性を向上させること、さらに放熱特性を革新的に向上させる構造を提供することにある。
本願請求項1に記載のパワーデバイスは、SiC及びGaNバッファ層上に形成したGaN及びAlGaN層エピタキシャル層、並びに前記GaN及びAlGaN層エピタキシャル層に形成した、ゲート領域及びゲート電極、ソース領域及びソース電極、並びにドレイン領域及びドレイン電極を備えたパワーデバイスであって、前記ゲート電極、前記ソース電極、及び前記ドレイン電極が、配線用パッケージ基板の配線部分にダイボンディングされていて、低融点金属又は合金が、前記SiCバッファ層上に設けられていて、放熱用金属体が、前記低融点金属又は前記合金上に設けられている、パワーデバイスを提供することにより、上記課題を解決している。
本願請求項1に記載のパワーデバイスは、半導体基板表面にパワーデバイスを形成し、GaN及びAlGaNエピタキシャル層の結晶性を向上させる目的で使用したSiC及びGaNバッファ層上に放熱用金属体を形成するものである。本発明では、機械的強度が大きいが、熱伝導性が小さい、前記半導体基板に前記SiC層及びGaNバッファ層を形成し、前記半導体基板を除去した状態で、前記SiC及びGaNバッファ層の機械的強度を利用し、前記パワーデバイスに機械的強度を維持させ、前記半導体基板よりも大きなその熱伝導率を利用し、前記SiC層上に低融点金属又は合金を形成し、その上に放熱用金属体を形成した構造を採用し、パワーデバイスによる発熱をヒートシンクに放出するものである。
このようにすると、前記SiC及びGaNバッファ層を利用し、放熱用金属体を安全に設置でき、前記SiC及びGaNバッファ層上に設置した前記放熱用金属体を、モールド等の他の材料を介さず、配線用パッケージ基板カバーに直接接触させるため、パワーデバイスの発熱を前記配線用パッケージ基板及び配線用パッケージ基板カバー上に設置したヒートシンクに効率よく放出できるため、前記パワーデバイスの特性劣化を防止でき、前記パワーデバイスの長寿命を達成できる利点がある。
本願請求項4に記載のパワーデバイスは、GaNバッファ層上に形成したGaN及びAlGaN層エピタキシャル層にゲート領域及びゲート電極、ソース領域及びソース電極、ドレイン領域及びドレイン電極を備えたパワーデバイスであって、前記ゲート電極、前記ソース電極、前記ドレイン電極が、配線用パッケージ基板の配線部分にダイボンディングされていて、低融点金属又は合金が、前記GaNバッファ層上に設けられていて、放熱用金属体が、前記低融点金属又は前記合金上に設けられている、パワーデバイスを提供することにより、上記課題を解決している。
本願請求項4に記載のパワーデバイスは、半導体基板表面にパワーデバイスを形成し、GaN及びAlGaNエピタキシャル層の結晶性を向上させる目的で使用したGaNバッファ層上に放熱用金属を形成するものである。本発明では、機械的強度が大きいが、熱伝導性が小さい、前記半導体基板に前記GaNバッファ層を形成し、前記半導体基板を除去した状態で、前記GaNバッファ層の機械的強度を利用し、前記パワーデバイスに機械的強度を維持させ、前記半導体基板よりも大きなその熱伝導率を利用し、前記バッファ層上に低融点金属又は合金を形成し、その上に放熱用金属体を形成した構造を採用して、パワーデバイスによる発熱をヒートシンクに放出するものである。
このようにすると、放熱用金属体を安全に設置でき、前記放熱用金属体によりパワーデバイスの発熱をヒートシンクに効率よく放射できるため、前記パワーデバイスの特性劣化を防止でき、長寿命を達成できる利点がある。
本願請求項6に記載のパワーデバイスは、モールドで充填されていて、それが配線用パッケージ基板カバーでカバーされていて、さらに放熱用金属体が前記配線用パッケージ基板カバーに直接接触していて、そしてヒートシンクが、前記配線用パッケージ基板を挿入した回路ボードの下面及び/又は前記パッケージ基板カバーの上面に設けられている、請求項1―5の何れか1項に記載のパワーデバイスを提供することにより、上記課題を解決している。
本願請求項6に記載のパワーデバイスは、前記半導体基板を除去した状態で、前記SiC及びGaNバッファ層、又は前記GaNバッファ層の機械的強度を利用し、前記パワーデバイスに機械的強度を維持させ、前記半導体基板よりも大きなその熱伝導率を利用し、前記SiCバッファ層又は前記GaNバッファ層上に低融点金属又は合金を形成し、その上に放熱用金属体を形成した構造を採用し、モールドを介せず、前記放熱用金属体を直接前記パッケージカバーに接触させ、さらに配線用パッケージ基板を挿入した回路ボードの下面及び/又は前記パッケージカバーの上面にヒートシンクを備えるため、前記パワーデバイスによる発熱を効率よくヒートシンクに放出するものである。
このようにすると、放熱用金属体を安全に設置でき、前記放熱用金属体によりパワーデバイスの発熱をヒートシンクに効率よく放射でき、さらにヒートシンクにより効率よく放熱を行うことができるために、前記パワーデバイスの特性劣化を防止でき、長寿命を達成できる利点がある。
本発明によると、半導体基板の両面に、SiCとGaNバッファ層、SiCとGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層、GaNバッファ層、GaNバッファ層とGaNエピタキシャル層、または表面に、SiCとGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層、GaNバッファ層とGaNエピタキシャル層を、形成することにより取得した良好なパワーデバイス特性を維持でき、研削後の約20~50μmの厚い半導体基板を除去することによって、熱伝導性を高め、しかも1~30μm、5~30μ厚のSiC及びGaNバッファ層の機械的強度を利用することによってパワーデバイスに機械的強度を維持させ、安定して放熱用金属を設置でき、またSiCバッファ層の熱伝導率が4.9W/cm・K、GaNバッファ層のそれが、1.3~2.0W/cm・Kと、半導体基板であるSiの熱伝導率1.3W/cm・Kよりも優れているため、熱伝導性を高めることができ、さらにこの放熱用金属を直接配線用パッケージカバーに接触させることにより、パワーデバイスの発生する熱を効率よくヒートシンクに放出できるため、パワーデバイス特性の劣化を防止でき、デバイスの長寿命を達成できる。
本発明のパワーデバイスを構成するパワートランジスタの断面構造を示す。(a)は両面にSiCとGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層、(b)は表面にSiCとGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層を形成した場合を示す。 図1に示す本発明のパワートランジスタの裏面研削される部分の断面構造を示す。(a)は両面にSiCとGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層、(b)は表面にSiCとGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層を形成した場合を示し、点線で囲まれた部分が裏面研削される部分を示す。 図2に示す本発明のパワートランジスタの裏面研削された後の断面構造を示す。 図3に示すパワートランジスタの半導体基板を研削した状態で、パワートランジスタを配線用パッケージ基板にダイボンディングした後の断面構造を示す。 図4に示すパワートトランジスタの半導体基板を除去した後の断面構造を示す。 図5に示すパワートトランジスタの裏面に低融点金属又は合金を形成した後の断面構造を示す。 図6に示すパワートランジスタの裏面に放熱用金属体を形成した後の実施形態1のパワーデバイスの断面構造を示す。 実施形態2のパワートランジスタを構成するパワートランジスタを示す。(a)は両面にGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層、(b)は表面にGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層を形成した場合を示す。 図8に示す本発明のパワートランジスタの裏面研削される部分の断面構造を示す。(a)は両面にSiC層とGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層、(b)は表面にSiC層とGaNバッファ層及びGaNエピタキシャル層を形成した場合を示し、点線で囲まれた部分が裏面研削される部分を示す。 図9に示す本発明のパワートランジスタの裏面研削された後の断面構造を示す。 図10に示すパワートランジスタの半導体基板を研削した状態で、パワートランジスタを配線用パッケージ基板にダイボンディングした後の断面構造を示す。 図11に示すパワートランジスタの半導体基板を除去した後の断面構造をを示す。 図12に示すパワートトランジスタの裏面に低融点金属又は合金を形成した後断面構造を示す。 図13に示すパワートランジスタの裏面に放熱用金属体を形成した後の実施形態2のパワーデバイスの断面構造を示す。 実施形態1のパワートランジスタをモールドで充填し、さらに配線用パッケージ基板カバーで覆った断面構造を示す。 実施形態2のパワートランジスタをモールドで充填し、さらに配線用パッケージ基板カバーで覆った断面構造を示す。 実施形態3のパワーデバイスの構造を示す。 実施形態4のパワーデバイスの構造を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の対象とするプレーナ構造のパワートランジスタにはHEMTタイプ、MOSFETタイプおよびIGBTタイプがあるが、本明細書では、HEMTタイプを例にとって説明する。図1-6は、図7の構造を実現するための具体的なプロセスを示し、また図8-13は、図14の構造を実現するための具体的なプロセスを示す。各図において同一部分には、同一の符号を付している。
(実施形態1)
以下、図1-7を用いて実施形態1のパワーデバイスの製造方法を説明する。図1に示すように、先ず、Siの半導体基板1の両面または表面に、SiCバッファ層2、GaNバッファ層3、GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4、及びAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5を、これらの順に設け、そしてAlGaNエピタキシャル層5内にソース領域、ゲート領域及びドレイン領域(これらは図示せず)を設け、更にそれらの上に夫々ソース電極7、ゲート電極6及びドレイン電極8を設けて、パワートランジスタ10を形成する。なお、GaNエピタキシャル層4の結晶性を向上させるためにはSiCバッファ層2の厚さが1μm以上、GaNバッファ層3の厚さが5μm以上必要であり、そしてSi基板1を除去した後のパワートランジスタ10の機械的強度を保つためには、SiCバッファ層2とGaNバッファ層3の合計した厚さは、20μm以上必要である。このため、SiCバッファ層2とGaNバッファ層3の厚さは、それぞれ1~30μm、5~50μmであることが望ましい。またGaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4とAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5の厚さは、それぞれ0.3~10μm、1~500nmであることが望ましい。図1(a)は半導体基板1の両面にSiCバッファ層2、GaNバッファ層3、GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4、及びAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5を設けたもので、図1(b)は半導体基板1の表面にSiCバッファ層2、GaNバッファ層3、GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4、及びAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5を設けたものである。
次に、図2に示されるように、図1に示すパワートランジスタ10の半導体基板1を研削する。研削部分は図2(a)、(b)共に点線部分である。
次に、図3に示されるように、図2に示すパワートランジスタ10の半導体基板1を研削する。
次に、図4に示されるように、図3に示すパワートランジスタ10の半導体基板1を研削した状態で、パワートランジスタ10を、配線13及びリードフレーム14を備えた配線用パッケージ基板12にダイボンディングする。
そして、図5に示されるように、図4に示すパワートランジスタ10の裏面の半導体基板1をエッチングする。
この後、図6に示されるように、図5に示すパワートランジスタ10の裏面に低融点金属又は合金15を形成する。
そして、図6に示すパワートランジスタ10の裏面の低融点金属又は合金15上に放熱用金属体16を形成して、図7に示す実施態様1のパワーデバイスを得る。
図1-7に基づく上記説明では、1つのパワートランジスタしか説明されていないが、実施形態1のパワーデバイスには、1つのパワートランジスタのみならず、複数のパワートランジスタ、パワートランジスタと他の素子との組み合わせも含まれる。
次に、実施形態1の作用効果を説明する。本実施形態は、パワートランジスタ10にはSiCバッファ層2及びGaNバッファ層3がそれぞれ1~30μm、5~30μm、典型的な厚さはSiCバッファ層2及びGaNバッファ層3がそれぞれ20μm、10μm形成されているために、半導体基板1をエッチングによって除去しても、パワーデバイスの機械的強度は保たれる。そしてSiCバッファ層2及びGaNバッファ層3の熱伝導率は半導体基板1より大きいため、半導体基板1がある状態よりもパワーデバイスで発生した熱を効率よく放熱できる。さらにその上に形成した低融点の金属又は合金15により放熱用金属体16を設置するため、パワーデバイスで発生した熱を効率よく放熱できる。
したがって、本実施形態のパワーデバイスによれば、効率的な放熱構造によりパワーデバイスの特性を損なわず、パワーデバイスの長寿命化を実現できる。
(実施形態2)
以下、図8-14を用いて実施形態2のパワーデバイスの製造方法を説明する。先ず、図8に示すように、Siの半導体基板1の両面または表面に、GaNバッファ層3、GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4、及びAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5を、これらの順に設け、そしてAlGaNエピタキシャル層5内にソース領域、ゲート領域及びドレイン領域(これらは図示せず)を設け、更にそれらの上に夫々ソース電極7、ゲート電極6及びドレイン電極8を設けて、パワートランジスタ11を形成する。なお、GaNエピタキシャル層4の結晶性を向上させるためにはGaNバッファ層3の厚さが5μm以上必要であり、そしてSi基板1を除去した後のパワートランジスタ11の機械的強度を保つためには、GaNバッファ層3の厚さは、20μm以上必要である。このため、GaNバッファ層3の厚さは、20~50μmであることが望ましい。またGaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4とAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5の厚さは、それぞれ0.3~10μm、1~500nmであることが望ましい。なお、実施形態2のパワーデバイスは、パワートランジスタ11においてSiC層2を使用していない点が、実施形態1のパワーデバイスとは異なる。
図8(a)は半導体基板1の両面にGaNバッファ層3、GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4、及びAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5を設けたもので、図8(b)は半導体基板1の表面にGaNバッファ層3、GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)4、及びAlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)5を設けたものである。
次に、図9に示されるように、図8に示すパワートランジスタ11の半導体基板1を研削する。研削部分は図9(a)、(b)共に点線部分である。
次に、図10に示されるように、図9に示すパワートランジスタ11の半導体基板1を研削する。
次に、図11に示されるように、図10に示すパワートランジスタ10の半導体基板1を研削した状態で、パワートランジスタ11を、配線13及びリードフレーム14を備えた配線用パッケージ基板12にダイボンディングする。
そして、図12に示されるように、図11に示すパワートランジスタ11の裏面の半導体基板1をエッチングする。
この後、図13に示されるように、図12に示すパワートランジスタ11の裏面に低融点金属又は合金15を形成する。
そして、図13に示すパワートランジスタ11の裏面の低融点金属又は合金15上に放熱用金属体16を形成して、図14に示す実施態様2のパワーデバイスを得る。
次に、実施形態2の作用効果を説明する。本実施形態は、パワートランジスタ11にはGaNバッファ層3が20~50μm、典型的な厚さはGaNバッファ層3が30μm形成されているために、半導体基板1をエッチングによって除去しても、パワーデバイスの機械的強度は保たれる。そしてGaNバッファ層3の熱伝導率は半導体基板1より大きいため、半導体基板1がある状態よりもパワーデバイスで発生した熱を効率よく放熱できる。さらにその上に形成した低融点の金属又は合金15により放熱用金属体16を設置するため、パワーデバイスで発生した熱を効率よく放熱できる。
したがって、本実施形態のパワーデバイスによれば、効率的な放熱構造によりパワーデバイスの特性を損なわず、パワーデバイスの長寿命化を実現できる。
(実施形態3)
図15は、実施形態3のパワーデバイスを示す。本実施形態は、実施形態1に記載のパワートランジスタ10をモールド17で充填し、配線用パッケージ基板カバー18で覆い、配線用パッケージ基板12を挿入した回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージカバー18上にヒートシンク20を設置することにより、熱伝導性の優れた、適応範囲の広い放熱構造である。本実施形態は、実施形態1の構造をモールド17で充填し、配線用パッケージ基板カバー18で覆い、配線用パッケージ基板12を挿入した回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を設置する構造としたことが、実施形態1とは異なる。
以下、図15および17を用いて実施形態3のパワーデバイスの製造方法を説明する。図15は、パワートランジスタ10の裏面に放熱用金属体16を形成し、パワートランジスタ10をモールド17で充填し、さらに配線用パッケージ基板カバー18で覆った断面構造を示す。図17は、図15に示す配線用パッケージ基板12を挿入した回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を取り付けた、実施形態3の構造を示す。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。本実施形態は、図7の実施形態1の構造をモールド17で充填し、配線用パッケージ基板カバー18で覆い、さらに配線用パッケージ基板12を回路ボード19に差し込み、回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を取り付けたため、パワーデバイスで発生した熱を外部空間に効率よく放出できる。
したがって、ヒートシンク20を備えた本実施形態のパワーデバイスの構造によれば、効率的な放熱構造によりパワーデバイスの特性を損なわず、パワーデバイスの長寿命化を実現できる。
(実施形態4)
図16は、実施形態4の断面構造を示す。本実施形態は、実施形態2のパワートランジスタ11をモールド17で充填し、配線用パッケージ基板カバー18で覆い、配線用パッケージ基板12を挿入した回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を設置することにより、熱伝導性の優れた、適応範囲の広い放熱構造である。本実施形態は、実施形態2の構造をモールド17で充填し、配線用パッケージ基板カバー18で覆い、配線用パッケージ基板12を挿入した回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を設置する構造としたことが、実施形態2とは異なる。
以下、図16および18を用いて実施形態4のパワーデバイスの製造方法を説明する。図16は、パワートランジスタ11の裏面に放熱用金属16を形成し、パワートランジスタ11をモールド17で充填し、さらに配線用パッケージ基板カバー18で覆った断面構造を示す。図18は、図16に示す配線用パッケージ基板12を挿入した回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を取り付けた、実施形態4の構造を示す。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。本実施形態は、図14の実施形態2の構造をモールド17で充填し、配線用パッケージ基板カバー18で覆い、さらに配線用パッケージ基板12を回路ボード19に差し込み、回路ボード19の下面及び/又は配線用パッケージ基板カバー18上にヒートシンク20を取り付けたため、パワーデバイスで発生した熱を外部空間に効率よく放出できる。
したがって、ヒートシンク20を備えた本実施形態のパワーデバイスによれば、効率的な放熱構造によりパワーデバイスの特性を損なわず、パワーデバイスの長寿命化を実現できる。
1 半導体(Si)基板
2 SiCバッファ層
3 GaNバッファ層
4 GaNエピタキシャル層(i‐GaN層)
5 AlGaNエピタキシャル層(i‐AlGaN層)
6 ゲート電極
7 ソース電極
8 ドレイン電極
10 パワートランジスタ
11 パワートランジスタ
12 配線用パッケージ基板
13 配線
14 リードフレーム
15 低融点金属又は合金
16 放熱用金属体
17 モールド
18 配線用パッケージ基板カバー
19 回路ボード
20 ヒートシンク

Claims (6)

  1. SiC及びGaNバッファ層上に形成したGaN及びAlGaN層エピタキシャル層、並びに
    前記GaN及びAlGaN層エピタキシャル層に形成した、
    ゲート領域及びゲート電極、
    ソース領域及びソース電極、並びに
    ドレイン領域及びドレイン電極
    を備えたパワーデバイスであって、
    前記ゲート電極、前記ソース電極、及び前記ドレイン電極が、配線用パッケージ基板の配線部分にダイボンディングされていて、
    低融点金属又は合金が、前記SiCバッファ層上に設けられていて、
    放熱用金属体が、前記低融点金属又は前記合金上に設けられている、
    パワーデバイス。
  2. 前記SiC層が、1~30μmである、請求項1に記載のパワーデバイス。
  3. 前記GaNバファ層が、5~50μmである、請求項1又は2に記載のパワーデバイス。
  4. GaNバッファ層上に形成したGaN及びAlGaN層エピタキシャル層、並びに
    前記GaN及びAlGaN層エピタキシャル層に形成した、
    ゲート領域及びゲート電極、
    ソース領域及びソース電極、並びに
    ドレイン領域及びドレイン電極
    を備えたパワーデバイスであって、
    前記ゲート電極、前記ソース電極、及び前記ドレイン電極が、配線用パッケージ基板の配線部分にダイボンディングされていて、
    低融点金属又は合金が、前記GaNバッファ層上に設けられていて、
    放熱用金属体が、前記低融点金属又は前記合金上に設けられている、
    パワーデバイス。
  5. 前記GaNバッファ層が、20~50μmである、請求項4に記載のパワーデバイス。
  6. モールドで充填されていて、
    それが配線用パッケージ基板カバーでカバーされていて、
    さらに放熱用金属体が前記配線用パッケージ基板カバーに直接接触していて、そして
    ヒートシンクが、前記配線用パッケージ基板を挿入した回路ボードの下面及び/又は前記配線用パッケージ基板カバーの上面に設けられている、
    請求項1―5の何れか1項に記載のパワーデバイス。
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