JP2023160286A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性異物が付着しにくい状態で、基板同士を簡単に電気的接続する電子制御装置を提供する。【解決手段】基板と筐体を交互に重ねて構成した電子制御装置1であって、第一の筐体8と、第一の筐体に係止された第一の基板5と、第二の筐体9と、第一の基板との間に第二の筐体を挟み、第二の筐体に係止された第二の基板7と、を備える。第二の筐体には、第二の基板に接続されたケーブル2の端部に設けられたケーブル用コネクタ3が保持されている。第一の基板には、ケーブル用コネクタと嵌合する基板用コネクタ4が設けられている。【選択図】図2

Description

本願は、車両等に搭載される電子制御装置に関するものである。
車両等に搭載される電子制御装置は、自動車に設けられた各種機器からのデータを受信、分析し、接続された外部機器に送信するなどのために設けられているものである。従来の電子制御装置に関する技術として、特許文献1に示す電子制御装置が知られている。自動車のエンジンに設けられた各種アクチュエータを駆動および制御することにより、エンジン制御を行うものである。この従来の電子制御装置では、熱が発生し易い駆動素子と、熱の影響を受け易い制御素子を別々の基板に実装したものである。駆動素子を実装した駆動回路基板と、制御素子を実装した制御回路基板が、両基板が向かい合った面で、熱圧着によるハンダにてフレキシブルプリント配線板と電気的に接続されており、その両基板を、筐体蓋部と、筐体底部、筐体筒部が覆っている構造となっている。
特開2001-111267号公報
特許文献1に記載された電子制御装置では、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板を、あらかじめ、筐体底部に組み込まれた駆動回路基板と制御回路基板にハンダ接続した後に、残りの筐体で覆っていくという組立作業となる。また、両基板の間には、隔壁となる物体が存在しないため、ハンダ接続から筐体蓋部で制御回路基板を覆う直前までの組立作業工程で、各基板の実装面が露出された状態になっている。そのため、組立作業中に導電性異物が実装面に付着し易い状況であり、ショートする可能性が増すこととなる。
本願は、この様な問題点を解決するためになされたものであって、導電性異物が付着しにくい状態で、基板同士を簡単に電気的接続することが可能な構造を持った電子制御装置を得ることを目的とする。
本願に係わる電子制御装置は、基板と筐体とを交互に重ねて構成した電子制御装置であって、第一の筐体と、前記第一の筐体に係止された第一の基板と、第二の筐体と、前記第一の基板との間に前記第二の筐体を挟み、この第二の筐体に係止された第二の基板と、を備え、前記第二の筐体には、前記第二の基板に接続されたケーブルの端部に設けられたケーブル用コネクタが保持され、前記第一の基板には、前記ケーブル用コネクタと嵌合する基板用コネクタが設けられているものである。
本願によれば、第一の基板は第一の筐体に係止され、かつ、第二の基板は第二の筐体に係止された状態で、これらの基板同士の接続を第二の筐体に設けたケーブル用コネクタと第一の基板に設けた基板用コネクタを嵌合させることによって行うことが可能である。そのため、各筐体に覆われた状態で基板同士を簡単に電気的接続することが可能であり、組立作業中に導電性異物が第一の基板と第二の基板に付着しにくくなり、ショートする可能性を抑制することができる。
実施の形態1に係わる電子制御装置に外部機器が接続された状態を示すブロック図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の全体構成を各構成要素に分解した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第一の筐体に第一の基板が係止された状態を示す図2の矢視AAとなる断面図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第二の筐体に第二の基板が係止された状態を示す図2の矢視AAとなる断面図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第二の筐体に組付けてられている固定前のケーブル用コネクタを示す斜視図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第二の筐体に固定されたケーブル用コネクタを示す斜視図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第二の筐体に固定されたケーブル用コネクタを示す図4Bに対応する断面図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第二の筐体に組付けられている固定前のケーブル用コネクタを示す図4Aに対応する平面図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の第二の筐体に第一の筐体が組付けられる直前の状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の図6Aのガイド部および停止部を拡大した斜視図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の組立て完了の状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる電子制御装置の図6Cの矢視BBとなる部分断面図である。 実施の形態2に係わる電子制御装置の第二の筐体に第一の筐体が組付けられる直前の状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係わる電子制御装置の図7Aのガイド部および停止部を拡大した斜視図である。 実施の形態2に係わる電子制御装置の組立て完了の状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係わる電子制御装置の図7Cの矢視CCとなる部分断面図である。 実施の形態3に係わる電子制御装置の第二の筐体に組付けてられている固定前のケーブル用コネクタを示す斜視図である。 実施の形態3に係わる電子制御装置の第二の筐体に固定されたケーブル用コネクタを示す斜視図である。 実施の形態3に係わる電子制御装置の第二の筐体に固定されたケーブル用コネクタを示す図8Bに対応する断面図である。 実施の形態3に係わる電子制御装置の第二の筐体に組付けられている固定前のケーブル用コネクタを示す図8Aに対応する平面図である。
実施の形態1.
図1は、本願の実施の形態1による電子制御装置1の一例として、車載機器との接続関係を示したものである。本実施の形態1による電子制御装置1は、先進運転支援システム用であり、電源となるバッテリー50に接続され、車両に搭載された監視装置、例えば、監視カメラ60、ミリ波レーダ61と接続されて、それらの監視装置のデータを受信、分析する。また、接続された外部機器、例えば、エンジン制御装置70、ステアリング制御装置71、ブレーキ制御装置72等に分析したデータを送信する装置である。これらの外部機器は、そのデータを基に各機器を制御するものである。
図2は、実施の形態1による電子制御装置1の全体構成を各構成要素に分解した状態を示す斜視図である。本実施の形態1による電子制御装置1は、可撓性を有するケーブル2(フレキシブルプリント配線板)と、ケーブル2の一端に、ケーブル2と電気的に接続されたケーブル用コネクタ3と、ケーブル用コネクタ3と電気的に接続、嵌合するための基板用コネクタ4を実装した制御基板である第一の基板5と、ケーブル2と電気的に接続するための基板用コネクタ6を実装したメイン基板である第二の基板7とを備える。また、これらの基板を係止する筐体として、第一の基板5を係止し覆う第一の筐体8、第二の基板7を係止し覆う第二の筐体9と第三の筐体10で構成され、第二の筐体9は、第一の基板5と第二の基板7の間に挟まれて配置されている。
なお、以降の説明では、図2の配置をベースに行い、図面の上下関係で便宜的に上、下の表現を用いることがある。ただし、装置配置の向きにより実際の方向とは異なることがある。また、基板の部品実装面側をA面、裏面側をB面と呼び、符号としてアルファベット小文字を付して区分けすることがある。また、筐体の開口部を補助のアルファベット小文字を付して記載する。
第一の筐体8と第三の筐体10は一面が開口する箱状となっており、第一の筐体8の開口部8aが第一の基板5のA面5aを、第三の筐体10の開口部10aが第二の基板7のA面7aを覆っている、また、第二の筐体9は、両面が箱状に開口しており、一方の第一の基板5に向いた開口部9aが第一の基板5のB面5bを、もう一方の第二の基板7側に向いた開口部9bが第二の基板7のB面7bを覆っている。
第一の基板5には、監視装置である監視カメラ60、ミリ波レーダ61のデータを受信するための監視装置用コネクタ11が実装されており、そのデータを分析する回路と、その回路に電圧を供給する電源回路、及び第二の基板7と電気的に接続するための基板用コネクタ4が実装されている。
第二の基板7には、バッテリー50からの電源電圧を変圧する電源回路と、第一の基板5からのデータを各外部機器に送信するための回路が組み込まれている。また、バッテリー50、及び、外部機器である、エンジン制御装置70、ステアリング制御装置71、ブレーキ制御装置72等と電気的に接続するためのバッテリー用コネクタ12a、外部機器用コネクタ12bと、第一の基板5の基板用コネクタ4と電気的に接続するための第二の基板7に設けた基板用コネクタ6が実装されている。
第一の基板5と第二の基板7とを電気的に接続する方法として、可撓性を有するケーブル2と、ケーブル2の一端に電気的に接続されたケーブル用コネクタ3が用いられている。ケーブル用コネクタ3は、第一の基板5の基板用コネクタ4と電気的に接続、嵌合する仕様となっている。ケーブル2のもう一端は、第二の基板7の基板用コネクタ6に直接嵌合、電気的に接続される仕様となっている。ケーブル2では、第二の基板7から第一の基板5への電力供給、データの送受信が行われている。
次に、組立方法について説明する。図3Aおよび図3Bは図2の矢視AAとなる断面を示す。まず、図3Aに示すように、第一の筐体8の開口部8aに第一の基板5のA面5aが向かい合うように配置され、係止部材13で固定される。次に、図3Bに示すように、第二の筐体9の第二の基板7の側の開口部9bに第二の基板7のB面7bが向かい合うように配置され、第三の筐体10の開口部10aを第二の基板7のA面7aを覆うように配置され、係止部材14で固定される。なお、ケーブル2は、あらかじめ、第二の基板7に設けた基板用コネクタ6に嵌合され、電気的に接続されている。
次に、第二の筐体9でケーブル用コネクタ3を保持する方法について説明する。図4Aは、ケーブル用コネクタ3が第二の筐体9に挿入された組付け中の斜視図であり、図4Bは、ケーブル用コネクタ3が固定された状態を示す斜視図である。ケーブル用コネクタ3の長手方向の両端には突起17が設けられており、第二の筐体9には突起17が挿入可能な溝18が設けられている。まず、突起17を溝18に挿入し、次に、補助部材19をケーブル用コネクタ3の上に配置し、補助部材19を係止部材15にて第二の筐体9に固定する。これにより、ケーブル用コネクタ3は第二の筐体9と補助部材19によって保持されることとなる。なお、保持されている位置は、あらかじめ、ケーブル用コネクタ3が基板用コネクタ4と嵌合が完了する位置となっている。
図5Aは図4Bの状態で、ケーブル用コネクタ3を図正面から見た断面図、図5Bは図4Aの状態でケーブル用コネクタ3を上側から見た平面図である。突起17と溝18との間には隙間が設けられている。隙間の方向としては、基板の面と垂直な方向、ケーブル用コネクタ3の基板の面に沿って延伸する長手方向、およびケーブル用コネクタ3の挿抜方向であり、それぞれの方向に対応して隙間20、21、22が設けられている。ケーブル用コネクタ3は隙間20、21、22の間で移動可能な状態となっている。
次に、ケーブル用コネクタ3と第一の基板5に設けられた基板用コネクタ4との嵌合方法と、第一の基板5を組み込んだ第一の筐体8を、第二の基板7を組み込んだ第二の筐体9と第三の筐体10へ組付ける方法について説明する。図6Aは、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合直前の状態を示す斜視図、図6Bは、ガイド部23の拡大図、図6Cは嵌合完了の状態を示す斜視図、図6Dは、図6Cの矢視BBとなるケーブル用コネクタ3と第一の基板5の基板用コネクタ4の嵌合部の部分断面図である。なお、図6Aの第一の筐体8は、一部を切り欠いた状態で示されている。
第二の筐体9には、第一の筐体8をケーブル用コネクタ3の挿抜方向に案内するガイド部23が設けられている。第一の筐体8には、ガイド部23に案内される案内面24が設けられ、ガイド部23の長さL1(図6B参照)は、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合長さL2(図6D参照)より長くなっている。なお、ガイド部23と案内面24の間は適度な隙間が設けられている。また、第二の筐体9には、第一の筐体8のスライドを、所定の位置で止めるための停止部25が設けられている。この停止部25は、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合が有効嵌合範囲内となる位置に設けられている。
まず、第二の筐体9のガイド部23に対して、第一の筐体8の案内面24をケーブル用コネクタ3の挿入方向にスライドさせると、基板用コネクタ4がケーブル用コネクタ3に向かって進み、嵌合開始の状態になる。そのままでは両コネクタは実装面方向とコネクタ長手方向の理想嵌合位置に対して、お互いにズレのある位置になっている。しかしながら、ケーブル用コネクタ3の突起17と第二の筐体9の溝18との間に設けた基板の面と垂直な方向の隙間20とケーブル用コネクタ3の長手方向の隙間21が存在するため、嵌合開始と同時に、隙間20と隙間21の間でケーブル用コネクタ3がズレを少なくする方向に移動することとなる。
次に嵌合が進むと、ケーブル用コネクタ3は更にズレを少なくする方向に移動し、停止部25により第一の筐体8のスライドが止まる。これにより、基板用コネクタ4がケーブル用コネクタ3と嵌合し、電気的に接続される構造となっている。その状態で、係止部材16により第一の筐体8を第二の筐体9に固定することで図6Cに示すように組立が完了する。
以上、実施の形態1における電子制御装置1は、可撓性を有するケーブル2と、ケーブル2の一端に、ケーブル2と電気的に接続されたケーブル用コネクタ3と、ケーブル用コネクタ3と電気的に接続、嵌合するための基板用コネクタ4を実装した第一の基板5と、第一の基板5と第二の基板7を保持、収容する第一の筐体8、第二の筐体9、及び、第三の筐体10とを備えている。また、第二の筐体9は、第一の基板5と第二の基板7の間に配置されている。第一の基板5は、第一の筐体8に係止されており、第一の基板5の基板用コネクタ4と嵌合するケーブル用コネクタ3には、保持用の突起17が設けられており、突起17が第二の筐体9に保持されている。第二の筐体9には、ケーブル用コネクタ3に嵌合する基板用コネクタ4を実装した第一の基板5を係止した第一の筐体8を、ケーブル用コネクタ3の挿抜方向に案内するガイド部23と、挿入時に第一の筐体8が所定の位置で止まる停止部25が設けられている。
上記の構成により、可撓性を有するケーブル2に電気的に接続されたケーブル用コネクタ3の突起17が、第二の筐体9の溝18に保持されているため、第一の基板5を係止した第一の筐体8を、第二の筐体9のガイド部23にスライドさせるだけで、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合が完了する。この方法では、第一の基板5は、あらかじめ、第一の筐体8に係止され、第二の筐体9は、第一の基板5と第二の基板7の間に配置されている。それにより、第一の基板5のA面5aが第一の筐体8で覆われ、かつ、第一の基板5と向かい合う第二の基板7のB面7bは、第二の筐体9で覆われた状態で、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4を嵌合できる。そのため、組立作業中に導電性異物が第一の基板5と第二の基板7に付着しにくくなり、ショートする可能性を抑制することができる。
また、コネクタ嵌合も、第一の筐体8を、第二の筐体9のガイド部23にスライドさせるだけコネクタの嵌合が完了するため、コネクタ同士を見ながらの繊細な手作業での嵌合が不要となり、手作業、あるいは、自動化での組付けが容易となる。
また、コネクタ嵌合時に、第一の筐体8が所定の位置で止まる停止部25を第二の筐体9に設けることにより、過剰な挿入力が基板用コネクタ4に掛かる前に、停止部25によりコネクタ嵌合が完了する。そのため、第一の基板5との接続部であるハンダ等へ過大な応力の発生を抑制することができる。
また、ケーブル2は、フレキシブルプリント配線板であるため、リード線などの1本ずつの配線と比較して、少ないスペースで多数の配線パターンを形成でき、電子制御装置1の小型化と部品点数削減が可能となる。
また、ケーブル用コネクタ3の保持用の部位は突起17といった簡単な形状であるため、ケーブル用コネクタ3の製作が容易となる。さらに、ケーブル用コネクタ3の保持は第二の筐体9と補助部材19で行われ、簡単な構造と最小限の部品数で保持することが可能となる。
また、ケーブル用コネクタ3の突起17と、第二の筐体9および補助部材19の間には、基板の面と垂直な方向、ケーブル用コネクタ3の基板の面に沿って延伸する長手方向、およびケーブル用コネクタ3の挿抜方向に、それぞれ隙間20、21、22が設けられている。基板の面と垂直な方向の隙間20とケーブル用コネクタ3の長手方向の隙間21とは、ケーブル用コネクタ3の長手方向の理想嵌合位置に対するズレがあっても、ケーブル用コネクタ3が、隙間20と隙間21の範囲でズレを小さくする方向に移動することが可能である。そのため、基板用コネクタ4と第一の基板5との接続部であるハンダ等への応力を緩和することができる。なお、ケーブル用コネクタ3の挿抜方向の隙間22は、ケーブル用コネクタ3のズレを小さくするための移動が、挿抜方向の規制により拘束されることのないように設けたものである。
また、ガイド部23の長さL1は、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合長さL2より長くなっているため、コネクタ嵌合直前にケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の相対位置が適正化され、嵌合がスムーズに行われる。
また、停止部25の位置は、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の有効嵌合長さの範囲内となっている。そのため、停止部25によりケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合位置が有効嵌合範囲内に収まり、適正な嵌合深さが得られるため、コネクタ嵌合の接続信頼性を高めることができる。
実施の形態2.
図7Aは、実施の形態2による、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合直前の状態を示す斜視図、図7Bは、ガイド部30の拡大図、図7Cは嵌合完了の状態を示す斜視図、図7Dは、図7Cの矢視CCとなるケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合部を示す部分断面図である。なお、図7Aの第一の筐体8は、一部を切り欠いた状態で示されている。また、実施の形態1と異なる部分を主体に説明し、実施の形態1と同一あるいは相当する部分については同一の符号を付し、説明は割愛する。
第二の筐体9には、第一の基板5をケーブル用コネクタ3の挿抜方向に案内するガイド部30が設けられており、第一の基板5の基板側面31が、ガイド部30に案内される案内面となっている。ガイド部30の長さL3(図7B参照)は、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合長さL4(図7D参照)より長くなっている。なお、ガイド部30と基板側面31の間は適度な隙間が設けられている。また、第二の筐体9には、第一の基板5のスライドを、所定の位置で止めるための停止部32が設けられており、この停止部32は、ケーブル用コネクタ3と基板用コネクタ4の嵌合が有効嵌合範囲内となる位置に設けられている。
まず、第二の筐体9のガイド部30に対して、第一の基板5の基板側面31をケーブル用コネクタ3の挿入方向にスライドさせると、基板用コネクタ4がケーブル用コネクタ3に向かって進み、嵌合開始の状態になり、停止部32により第一の基板5のスライドが止まる。これにより、基板用コネクタ4がケーブル用コネクタ3と嵌合し、電気的に接続される構造となっている。その状態で、係止部材16により第一の筐体8を第二の筐体9に固定することで組立が完了する。
この構成では、スライドと停止の対象を、第一の筐体8から第一の基板5に変更した他は、実施の形態1と同じ構造であるため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態2では、ガイド部30に案内される面を基板側面31としているが、スライド方向であれば、側面以外、例えば、第一の基板5の辺に切り欠きを設け、その面を案内としてもよい。
実施の形態3.
図8Aは、実施の形態3によるケーブル用コネクタ40を第二の筐体41に挿入した斜視図、図8Bは、ケーブル用コネクタ40を固定した斜視図を示す。なお、実施の形態1と異なる部分を主体に説明し、実施の形態1と同一あるいは相当する部分については同一の符号を付し、説明は割愛する。
ケーブル用コネクタ40の長手方向の両端には穴42が設けられており、第二の筐体41には穴42の直径より小さい直径の円筒状突起43が設けられている。まず、穴42に円筒状突起43を挿入し、次に、補助部材44をケーブル用コネクタ40の上に配置し、補助部材44を係止部材45にて第二の筐体41に固定する。これにより、ケーブル用コネクタ40は第二の筐体41と補助部材44で保持されることとなる。なお、保持されている位置は、あらかじめ、ケーブル用コネクタ40が基板用コネクタ4と嵌合が完了する位置となっている。
図9Aは図8のBの状態で、ケーブル用コネクタ40を正面から見た断面図、図9Bは図8のAの状態でケーブル用コネクタ40を上側から見た図である。基板の面と垂直な方向には隙間46が、穴42と円筒状突起43の間には隙間47が、それぞれ設けられており、ケーブル用コネクタ40は隙間46と隙間47の間で移動可能な状態となっている。
この構成では、ケーブル用コネクタ40の保持部の構造が穴42と円筒状突起43となった他は、実施の形態1と同じ構造であるため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本願のケーブル用コネクタの保持用の部位の形状は、実施の形態1では突起であり、実施の形態3では穴としているが、第二の筐体との隙間が形成できるものであれば、どのような形状、例えば溝であってもよい。
また、実施の形態1、2、3共、スライドによるコネクタ嵌合は第一の基板5の側としているが、第二の基板7の側をスライドさせる構造としてもよい。
また、本願の電子制御装置は、車両に搭載された監視装置のデータ受信、分析と車載機器の制御を対象とすることに限定されず、車両とは異なる監視装置のデータ受信、分析と外部機器の制御などを対象とする電子制御装置として適用されてもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
基板と筐体とを交互に重ねて構成した電子制御装置であって、
第一の筐体と、
前記第一の筐体に係止された第一の基板と、
第二の筐体と、
前記第一の基板との間に前記第二の筐体を挟み、この第二の筐体に係止された第二の基板と、を備え、
前記第二の筐体には、前記第二の基板に接続されたケーブルの端部に設けられたケーブル用コネクタが保持され、
前記第一の基板には、前記ケーブル用コネクタと嵌合する基板用コネクタが設けられていることを特徴とする電子制御装置。
(付記2)
前記ケーブル用コネクタは、前記第二の筐体に保持されるための保持部を有し、
前記第二の筐体には、前記保持部と係合する補助部材が設けられていることを特徴とする付記1に記載の電子制御装置。
(付記3)
前記保持部は、突起、穴または溝であることを特徴とする付記2に記載の電子制御装置。
(付記4)
前記第二の筐体の前記補助部材と、前記ケーブル用コネクタの保持部との係合には隙間が設けられていることを特徴とする付記2または付記3に記載の電子制御装置。
(付記5)
前記隙間は、前記第一の基板の面と垂直な方向に設けられていることを特徴とする付記4に記載の電子制御装置。
(付記6)
前記ケーブル用コネクタは、前記第一の基板の面に沿って延伸した嵌合部を有し、
前記隙間は、前記ケーブル用コネクタの嵌合部の延伸方向に設けられていることを特徴とする付記4または付記5に記載の電子制御装置。
(付記7)
前記ケーブル用コネクタは、前記第一の基板の面に沿って延伸した嵌合部を有し、
前記隙間は、前記基板用コネクタの挿抜方向に設けられていることを特徴とする付記4から付記6のいずれか1項に記載の電子制御装置。
(付記8)
前記第二の筐体には、前記第一の基板に設けられた前記基板用コネクタを前記ケーブル用コネクタに案内するガイド部と、
前記ガイド部に案内されて前記ケーブル用コネクタの嵌合位置を規制している停止部と、が設けられていることを特徴とする付記1から付記7のいずれか1項に記載の電子制御装置。
(付記9)
前記基板用コネクタを案内する方向の前記ガイド部の長さは、前記基板用コネクタと前記ケーブル用コネクタとの挿抜方向の嵌合長さよりも長いことを特徴とする付記8に記載の電子制御装置。
(付記10)
前記停止部によって規制されている前記基板用コネクタの前記嵌合位置は、前記基板用コネクタと前記ケーブル用コネクタとの有効嵌合範囲内にあることを特徴とする付記8または付記9に記載の電子制御装置。
(付記11)
前記ケーブルは、フレキシブルプリント配線板であることを特徴とする付記1から付記10のいずれか1項に記載の電子制御装置。
1 電子制御装置、2 ケーブル、3 ケーブル用コネクタ、4 基板用コネクタ、5 第一の基板、5a A面、5b B面、6 基板用コネクタ、7 第二の基板、7a A面、7b B面、8 第一の筐体、8a 開口部、9 第二の筐体、9a,9b 開口部、10 第三の筐体、10a 開口部、11 監視装置用コネクタ、12a バッテリー用コネクタ、12b 外部機器用コネクタ、13,14,15,16 係止部材、17 突起、18 溝、19 補助部材、20,21,22 隙間、23 ガイド部、24 案内面、25 停止部、30 ガイド部、31 基板側面、32 停止部、40 ケーブル用コネクタ、41 第二の筐体、42 穴、43 円筒状突起、44 補助部材、45 係止部材、46,47 隙間、50 バッテリー、60 監視カメラ、61 ミリ波レーダ、70 エンジン制御装置、71 ステアリング制御装置、72 ブレーキ制御装置。

Claims (11)

  1. 基板と筐体とを交互に重ねて構成した電子制御装置であって、
    第一の筐体と、
    前記第一の筐体に係止された第一の基板と、
    第二の筐体と、
    前記第一の基板との間に前記第二の筐体を挟み、この第二の筐体に係止された第二の基板と、を備え、
    前記第二の筐体には、前記第二の基板に接続されたケーブルの端部に設けられたケーブル用コネクタが保持され、
    前記第一の基板には、前記ケーブル用コネクタと嵌合する基板用コネクタが設けられていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記ケーブル用コネクタは、前記第二の筐体に保持されるための保持部を有し、
    前記第二の筐体には、前記保持部と係合する補助部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記保持部は、突起、穴または溝であることを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記第二の筐体の前記補助部材と、前記ケーブル用コネクタの保持部との係合には隙間が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  5. 前記隙間は、前記第一の基板の面と垂直な方向に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
  6. 前記ケーブル用コネクタは、前記第一の基板の面に沿って延伸した嵌合部を有し、
    前記隙間は、前記ケーブル用コネクタの嵌合部の延伸方向に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
  7. 前記ケーブル用コネクタは、前記第一の基板の面に沿って延伸した嵌合部を有し、
    前記隙間は、前記基板用コネクタの挿抜方向に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
  8. 前記第二の筐体には、前記第一の基板に設けられた前記基板用コネクタを前記ケーブル用コネクタに案内するガイド部と、
    前記ガイド部に案内されて前記ケーブル用コネクタの嵌合位置を規制している停止部と、が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  9. 前記基板用コネクタを案内する方向の前記ガイド部の長さは、前記基板用コネクタと前記ケーブル用コネクタとの挿抜方向の嵌合長さよりも長いことを特徴とする請求項8に記載の電子制御装置。
  10. 前記停止部によって規制されている前記基板用コネクタの前記嵌合位置は、前記基板用コネクタと前記ケーブル用コネクタとの有効嵌合範囲内にあることを特徴とする請求項8に記載の電子制御装置。
  11. 前記ケーブルは、フレキシブルプリント配線板であることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
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