JP2023159557A - プリンタ - Google Patents

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栄治 半場
Eiji Hanba
佳恵 川島
Yoshie Kawashima
洋志 良知
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Abstract

【課題】インクカートリッジに付された識別標識を検出センサが適切に検出していることを視覚的に分かり易くできる。【解決手段】プリンタ10は、識別情報52が記録された識別標識51が付されたインクカートリッジ50を、識別標識51が露出するように収容するカートリッジ収容部60と、識別情報52を検出可能な検出センサ42を有するセンサヘッド40と、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させる移動機構とを備える。制御装置は、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させる移動制御部と、センサヘッド40が主走査方向Yに移動するときに、識別標識51の識別情報52を検出センサ42に検出させる検出制御部と、識別情報52が、インクカートリッジ50がカートリッジ収容部60に正しく収容されているか否かを判定するための判定情報に含まれるか否かを判定する判定部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、プリンタに関する。
例えば特許文献1には、インクが収容されたインクカートリッジが装着される装着部を備えたインクジェットプリンタが開示されている。インクカートリッジには、識別情報を記録したICチップが取り付けられている。識別情報とは、インクカートリッジを特定して識別することができる情報のことである。
インクジェットプリンタの装着部には、インクカートリッジに取り付けられたICチップに記録された識別情報を検出する検出手段が設けられている。上記インクジェットプリンタによれば、装着部にインクカートリッジが装着されたときに、インクカートリッジの識別情報が検出手段によって検出される。検出した識別情報に基づいて、装着部に装着されたインクカートリッジが適切なインクカートリッジであるか否かを判別することができる。
特開2002-36527号公報
ところで、上記のインクジェットプリンタでは、装着部内に、インクカートリッジに取り付けられたICチップが入り込むことになる。そのため、インクカートリッジを装着部に装着したときに、ICチップが例えば装着部内の部品に引っ掛かることで、取り外される虞があった。また、装着部の内部において、検出手段が識別情報を検出しているため、ユーザは、インクカートリッジに取り付けられたICチップに記録された識別情報を、検出手段が適切に検出していることを、視覚的に分かり難かった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクカートリッジに付された識別標識を検出センサが適切に検出していることを視覚的に分かり易くできるプリンタを提供することである。
本発明に係るプリンタは、インクヘッドと、カートリッジ収容部と、センサヘッドと、移動機構と、制御装置とを備えている。前記インクヘッドは、インクを吐出する。前記カートリッジ収容部は、前記インクヘッドに供給するインクが収容され、かつ、識別情報が記録された識別標識が付されたインクカートリッジを、前記識別標識が露出するように収容する。前記センサヘッドは、前記識別標識に記録された前記識別情報を検出可能な検出センサを有している。前記移動機構は、前記インクヘッドまたは前記センサヘッドを主走査方向に移動させる。前記制御装置は、移動制御部と、検出制御部と、判定部と、を備えている。前記移動制御部は、前記センサヘッドを前記主走査方向に移動させる。前記検出制御部は、前記センサヘッドが前記主走査方向に移動しているときに、前記インクカートリッジに付された前記識別標識に記録された前記識別情報を前記検出センサに検出させる。前記判定部は、前記検出センサが検出した前記識別情報が、前記インクカートリッジが前記カートリッジ収容部に正しく収容されているか否かを判定することに関する、予め定められた基準情報に含まれるか否かを判定する。
前記プリンタによれば、インクカートリッジは、識別標識がカートリッジ収容部から露出するようにカートリッジ収容部に収容されている。そのため、検出センサによって識別標識に記録された識別情報を検出する際、識別標識がカートリッジ収容部から露出した状態で識別情報が検出される。よって、インクカートリッジに付された識別標識を検出センサが適切に検出していることを視覚的に分かり易くすることができる。
本発明によれば、インクカートリッジに付された識別標識を検出センサが適切に検出していることを視覚的に分かり易くできるプリンタを提供することができる。
実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。 実施形態に係るプリンタを示す正面図である。 実施形態に係るプリンタのブロック図である。 プリントヘッドの底面の構成を示す模式図である。 プリントヘッド、センサヘッド、支持台、および、カートリッジ収容部を模式的に示した平面図である。 インクカートリッジを示す平面図である。 インクカートリッジに付された識別標識を検出する制御手順を示したフローチャートである。 他の実施形態におけるインクカートリッジを示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化される。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るプリンタ10を示す正面図である。図3は、本実施形態に係るプリンタ10のブロック図である。以下において、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれプリンタ10の前、後、左、右、上、下を示している。符号Yは主走査方向を示している。本実施形態では、主走査方向Yは例えば左右方向である。符号Xは副走査方向を示している。副走査方向Xは、主走査方向Yと異なる方向である。副走査方向Xは、平面視において主走査方向Yと交差(ここでは直交)している。副走査方向Xは、例えば前後方向である。ただし、これら方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものではない。
図2に示すように、プリンタ10は、被印刷物5にインクを吐出して、被印刷物5に対して印刷を行うものである。被印刷物5は、例えば記録紙である。ただし、被印刷物5は、記録紙に限定されない。例えば被印刷物5には、PCV、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、金属板、ガラス板、木材板などの比較的に厚みを有するものが含まれる。また、被印刷物5は、例えばスマートフォンケースなどの立体物であってもよい。
プリンタ10は、インクジェット式のプリンタである。本実施形態では、プリンタ10は、いわゆるフラットベッドタイプのプリンタであり、後述の支持台25(図2参照)が副走査方向Xに移動することで、被印刷物5も副走査方向Xに移動するように構成されている。ただし、プリンタ10は、いわゆるロールtoロールタイプのプリンタであってもよく、ロール状の被印刷物5のみを副走査方向Xに移動させるように構成されていてもよい。
図1に示すように、プリンタ10は、ケース11と、カバー12とを備えている。ケース11は、直方体形状であり、内部空間を有している。当該内部空間において、被印刷物5に対して印刷が行われる。図2に示すように、ケース11の前部には開口15が形成されている。
カバー12は、開口15を開閉自在にケース11に支持されている。カバー12は、後端を軸に回転可能に構成されている。図1に示すように、カバー12の前部および上部には、窓16が設けられている。窓16は、透明または半透明の部材、例えばアクリル板によって形成されている。ユーザは、窓16を通じてケース11の内部空間を視認することができる。
本実施形態では、図1に示すように、プリンタ10は、操作パネル20を備えている。操作パネル20は、ケース11に設けられている。操作パネル20は、プリンタ10の状態や、後述のインクカートリッジ50(図2参照)に関する情報を表示する表示画面21と、操作キー22とを有している。ユーザは、例えば操作キー22を操作することで、表示画面21に各種の情報を表示することができる。
次に、本実施形態に係るプリンタ10の内部構成について説明する。図2に示すように、プリンタ10は、支持台25を備えている。支持台25は、被印刷物5を支持するものである。ここでは、支持台25の上面に被印刷物5が載置されている。支持台25上において被印刷物5に対して印刷が行われる。また、支持台25に支持された被印刷物5にインクが吐出される。支持台25の上面は、主走査方向Yおよび副走査方向Xに広がっている。
図2に示すように、プリンタ10は、ガイドレール28と、プリントヘッド30と、センサヘッド40とを備えている。ガイドレール28は、ケース11の内部空間においてケース11に固定されている。ガイドレール28は、支持台25よりも上方に配置されている。ガイドレール28は、主走査方向Yに延びている。
プリントヘッド30は、印刷に関するものである。プリントヘッド30は、支持台25よりも上方に配置されている。プリントヘッド30は、主走査方向Yに移動可能に構成されている。図4は、プリントヘッド30の底面の構成を示す模式図である。図4に示すように、プリントヘッド30は、インクキャリッジ31と、インクヘッド32と、光照射装置35とを備えている。
図2に示すように、インクキャリッジ31は、ガイドレール28に摺動自在に係合しており、ガイドレール28に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。
インクヘッド32は、支持台25よりも上方に配置されている。インクヘッド32は、支持台25に支持された被印刷物5に向かってインクを吐出する。インクヘッド32は、インクキャリッジ31に搭載されている。ここでは、インクヘッド32は、底面が下方に向かって露出するようにインクキャリッジ31に設けられ、かつ、インクキャリッジ31に支持されている。なお、インクヘッド32の数は特に限定されない。本実施形態では、図4に示すように、インクヘッド32の数は4つである。4つのインクヘッド32は、主走査方向Yに並んで配置されている。
ここでは、4つのインクヘッド32に対して、左から右に向かって符号32A、32B、32C、32Dを適宜付すことにする。各インクヘッド32は、それぞれ異なる色のインクを吐出する。本実施形態では、インクヘッド32Aは、シアンインクを吐出する。インクヘッド32Bは、マゼンタインクを吐出する。インクヘッド32Cは、イエローインクを吐出する。インクヘッド32Dは、ブラックインクを吐出する。ただし、各インクヘッド32から吐出されるインクの色の種類は上記4種類に限定されない。また、インクの材料は何ら限定されず、従来からのインクジェットプリンタのインクの材料として用いられている各種の材料を使用することができる。本実施形態では、インクヘッド32から吐出されるインクは、光が照射されると乾燥が促進される光硬化型インクである。インクに照射される光とは、例えば紫外線であり、ここでは、インクは、紫外線が照射されると硬化が促進される紫外線硬化型インクである。
本実施形態では、図4に示すように、各インクヘッド32は、複数のノズル33と、複数のノズル33が形成されたノズル面34とを有している。ノズル面34は、インクヘッド32の底面を構成している。1つのインクヘッド32において、複数のノズル33は、副走査方向Xに並んで配置されている。ここで、1つのインクヘッド32において、副走査方向Xに並んだ複数のノズル33の列のことをノズル列33aという。本実施形態では、1つのインクヘッド32において、ノズル列33aの数は2つであるが、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
光照射装置35は、インクヘッド32から吐出されたインクに光を照射する装置である。ここでは、図2に示すように、光照射装置35は、支持台25に支持された被印刷物5に吐出されたインクに光を照射可能に構成されている。本実施形態では、インクヘッド32(詳しくはノズル33)から吐出されたインクは、紫外線硬化型インクであるため、光照射装置35は、インクヘッド32から吐出されたインクに紫外線を照射する紫外線照射装置である。
図4に示すように、光照射装置35は、インクキャリッジ31に設けられており、インクキャリッジ31およびインクヘッド32と共に主走査方向Yに移動可能に構成されている。本実施形態では、光照射装置35は、インクキャリッジ31の左側に設けられているが、インクキャリッジ31の右側に設けられていてもよい。
本実施形態では、光照射装置35は、照射本体36(図4参照)と、光源37(図3参照)とを有している。図4に示すように、照射本体36は、例えば直方体形状であり、中空のものである。照射本体36の底面には、照射口38が形成されている。照射口38の形状は、四角形状であるが、特に限定されない。図3の光源37は、光(ここでは紫外線)を発するものであり、照射本体36の内部に配置されている。光源37から発せられた光は、照射口38を通り、被印刷物5に吐出されたインクに照射される。
図2に示すように、センサヘッド40は、支持台25よりも上方に配置されている。センサヘッド40は、プリントヘッド30と主走査方向Yに並んで配置されている。ここでは、センサヘッド40は、プリントヘッド30の左方に配置されているが、プリントヘッド30の右方に配置されていてもよい。センサヘッド40は、主走査方向Yに移動可能に構成されている。センサヘッド40は、センサキャリッジ41と、検出センサ42と、を有している。
センサキャリッジ41は、ガイドレール28に摺動自在に係合しており、ガイドレール28に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。
検出センサ42は、支持台25よりも上方に配置されている。検出センサ42は、センサキャリッジ41に設けられており、かつ、センサキャリッジ41に支持されている。図示は省略するが、検出センサ42は、下方のものを検出する検出部を有している。検出センサ42は、インクカートリッジ50に付された識別標識51に記録された識別情報52(図6参照)を検出するためのセンサである。また、検出センサ42は、支持台25に支持された被印刷物5の主走査方向Yの両端(ここでは左右両端)の支持台25に対する位置を検出するセンサでもある。検出センサ42の種類は、特に限定されないが、例えば光学式である。検出センサ42は例えばフォトセンサである。検出センサ42は、カラーを検出することが可能であり、例えばRGBでカラーを表現することが可能なカラーセンサであってもよい。
本実施形態では、図2に示すように、プリントヘッド30とセンサヘッド40とは連結可能なものである。センサヘッド40は、プリントヘッド30と離反して単独で主走査方向Yに移動可能である。プリントヘッド30は、センサヘッド40と連結し、センサヘッド40と共に主走査方向Yに移動可能である。ただし、プリントヘッド30は、センサヘッド40と離反して単独で主走査方向Yに移動可能であってもよい。
本実施形態では、図2に示すように、プリンタ10は、支持台25に対して、プリントヘッド30(例えばインクヘッド32)、または、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させる第1移動機構81と、プリントヘッド30およびセンサヘッド40に対して、支持台25に支持された被印刷物5を副走査方向Xに移動させる第2移動機構82とを備えている。また、詳しい構成は省略するが、プリンタ10は、支持台25を昇降させる昇降機構83を備えている。
第1移動機構81は、インクヘッド32またはセンサヘッド40を主走査方向Yに移動させる移動機構の一例である。ここでは、第1移動機構81は、印刷時にプリントヘッド30を主走査方向Yに移動させ、識別標識51(図6参照)などを検出するときにセンサヘッド40を主走査方向Yに移動させる。なお、第1移動機構81の構成は特に限定されない。第1移動機構81は、図示は省略するが、例えば左右のプーリと、ベルトと、スキャンモータとを有している。左のプーリはガイドレール28の左端部の周囲に設けられ、右のプーリはガイドレール28の右端部の周囲に設けられている。ベルトは、例えば無端状のベルトであり、左右のプーリに巻き掛けられている。ベルトには、センサヘッド40のセンサキャリッジ41が取り付け固定されている。スキャンモータは、左右のプーリの一方に接続されている。ここでは、スキャンモータが駆動することでプーリが回転し、左右のプーリの間においてベルトが走行する。このことで、センサヘッド40が主走査方向Yに移動する。センサヘッド40にプリントヘッド30が連結されているときには、センサヘッド40と共に、プリントヘッド30(ここでは、インクキャリッジ31、インクヘッド32および光照射装置35)が主走査方向Yに移動する。
第2移動機構82は、支持台25を副走査方向Xに移動させることで、支持台25に支持された被印刷物5を副走査方向Xに移動させる。なお、第2移動機構82の構成は特に限定されない。ここでは、第2移動機構82は、図示は省略するが、支持台25を支持する支持台キャリッジと、支持台キャリッジをスライド可能に支持し、副走査方向Xに延びた左右一対のスライドレールとを備えている。第2移動機構82は、図示は省略するが、更にスライドレールの前方および後方に設けられた前後一対のスライドプーリと、前後一対のスライドプーリに巻き掛けられたスライドベルトとを備えている。このスライドベルトには、支持台キャリッジが固定されている。前後一対のスライドプーリのうちの何れかには、フィードモータが接続されている。ここでは、フィードモータが駆動してスライドベルトが走行することで、支持台キャリッジと共に支持台25が副走査方向Xに移動する。よって、支持台25に支持された被印刷物5も副走査方向Xに移動する。
図5は、プリントヘッド30、センサヘッド40、支持台25、および、カートリッジ収容部60を模式的に示した平面図である。図6は、インクカートリッジ50を示す平面図である。本実施形態では、図5に示すように、プリンタ10は、インクカートリッジ50と、インクカートリッジ50を収容するカートリッジ収容部60と、を備えている。インクカートリッジ50には、インクヘッド32(詳しくはノズル33(図4参照))から吐出されるインクが収容されている。ここでは、インクカートリッジ50は、図示しないチューブを介してインクヘッド32に接続されている。インクカートリッジ50に収容されたインクは、チューブを通ってインクヘッド32に供給される。本実施形態では、インクカートリッジ50の数は、プリンタ10において使用することが可能なインクの色の数と同じである。インクカートリッジ50の数は、インクヘッド32の数と同じであり、ここでは4つである。1つのインクカートリッジ50が1つのインクヘッド32に接続される。
本実施形態では、インクヘッド32A、32B、32C、32Dに接続されるインクカートリッジ50のことを、それぞれインクカートリッジ50A、50B、50C、50Dとする。ここでは、インクカートリッジ50Aには、インクヘッド32Aに供給するシアンインクが収容されている。インクカートリッジ50Bには、インクヘッド32Bに供給するマゼンタインクが収容されている。インクカートリッジ50Cには、インクヘッド32Cに供給するイエローインクが収容されている。インクカートリッジ50Dには、インクヘッド32Dに供給するブラックインクが収容されている。本実施形態では、インクカートリッジ50は消耗品である。そのため、インクカートリッジ50は、インクカートリッジ50に収容されているインクが所定の量以下になると、新しいインクカートリッジ50に交換される。
インクカートリッジ50の大きさや形状は、特に限定されない。本実施形態では、図6に示すように、インクカートリッジ50は、主走査方向Yよりも副走査方向Xに長い直方体形状である。また、図2に示すように、インクカートリッジ50の上下方向の長さは、主走査方向Yの長さよりも長く、かつ、副走査方向Xの長さ(図6参照)よりも短い。また、4つのインクカートリッジ50A~50Dは、同じ大きさであるが、異なっていてもよい。例えば4つのインクカートリッジ50A~50Dのうちの一部のインクカートリッジは、他のインクカートリッジと比較して副走査方向Xの長さが長くてもよい。
本実施形態では、図6に示すように、インクカートリッジ50には、識別標識51が付されている。なお、識別標識51が付されるインクカートリッジ50の位置は、特に限定されない。本実施形態では、識別標識51は、インクカートリッジ50の前端部の上面に設けられている。なお、識別標識51は、インクカートリッジ50に直接印刷されるものであってもよいし、識別標識51が設けられたもの(例えば用紙)が、インクカートリッジ50に取り付けられたり、貼り付けられたりするものであってもよい。また、識別標識51の種類は特に限定されない。本実施形態では、識別標識51は、一次元バーコードであるが、二次元バーコードであってもよい。
ここでは、識別標識51には、識別情報52が記録されている。ここで、「識別標識51に識別情報52が記録されている」とは、検出センサ42によって識別標識51を検出することで識別情報52が得られることをいう。ここで、識別標識51を検出するとは、識別標識51に記録された識別情報52を検出することと同じ意味である。識別情報52は、検出センサ42が識別標識51を検出することで得られる情報のことをいう。なお、識別情報52の具体的な情報は特に限定されず、識別情報52には、インクカートリッジ50に関する情報が含まれる。例えば識別情報52には、インクカートリッジ50に収容されているインクの色に関する情報である色情報52aが含まれている。識別情報52には、インクカートリッジ50に収容されているインクの種類、インクカートリッジ50の型番、製造番号、製造年月日などが含まれていてもよい。
図5に示すように、カートリッジ収容部60は、インクカートリッジ50を収容するものである。本実施形態では、図2に示すように、カートリッジ収容部60は、ケース11の内部空間に配置され、ケース11に固定されている。カートリッジ収容部60は、プリントヘッド30またはセンサヘッド40が主走査方向Yに移動するときに、プリントヘッド30およびセンサヘッド40と干渉しない位置に配置されている。また、カートリッジ収容部60は、支持台25が副走査方向Xに移動しているとき、および、支持台25が昇降しているときに、支持台25と干渉しない位置に配置されている。
本実施形態では、カートリッジ収容部60は、プリントヘッド30(例えばインクヘッド32)よりも下方に配置され、かつ、センサヘッド40(例えば検出センサ42)よりも下方に配置されている。また、カートリッジ収容部60は、ガイドレール28よりも下方に配置されている。図5に示すように、平面視において、少なくともカートリッジ収容部60の一部は、センサヘッド40よりも後方に配置されている。ここでは、平面視において、カートリッジ収容部60の全体は、センサヘッド40よりも後方に配置されている。平面視において、カートリッジ収容部60の一部(ここでは後部)は、プリントヘッド30よりも後方に配置されている。本実施形態では、カートリッジ収容部60は、センサヘッド40よりも前方に配置されておらず、かつ、プリントヘッド30よりも前方に配置されていない。言い換えると、カートリッジ収容部60は、センサヘッド40およびプリントヘッド30よりも前方に突出していない。
カートリッジ収容部60は、支持台25と主走査方向Yに並んで配置されている。カートリッジ収容部60は、支持台25の主走査方向Y側に配置されている。本実施形態では、カートリッジ収容部60は、平面視において支持台25の左方に配置されているが、支持台25の右方に配置されていてもよい。
ここでは、カートリッジ収容部60は、4つのインクカートリッジ50A~50Dをまとめて収容する。4つのインクカートリッジ50A~50Dは、主走査方向Yに並ぶようにしてカートリッジ収容部60に収容されている。詳しくは、図2に示すように、カートリッジ収容部60には、内部に収容空間が形成されており、前方に開口した収容開口61が形成されている。収容開口61は、上記収容空間と連通している。収容開口61にインクカートリッジ50が挿入されて、収容空間に配置されたとき、インクカートリッジ50は、インクヘッド32に接続された状態になる。このことによって、インクカートリッジ50は、接続先のインクヘッド32にインクを供給可能な状態になる。
ここでは、図2に示すように、収容開口61は、4つ形成されており、4つの収容開口61は、主走査方向Yに並んで配置されている。以下では、4つの収容開口61に対して、左から右に向かって符号61A、61B、61C、61Dを適宜付すことにする。収容開口61Aに挿入されたインクカートリッジ50は、シアンインクを吐出するインクヘッド32Aに接続される。そのため、収容開口61Aには、シアンインクが収容されたインクカートリッジ50Aが挿入される。収容開口61Bに挿入されたインクカートリッジ50は、マゼンタインクを吐出するインクヘッド32Bに接続されるため、収容開口61Bには、マゼンタインクが収容されたインクカートリッジ50Bが挿入される。収容開口61Cに挿入されたインクカートリッジ50は、イエローインクを吐出するインクヘッド32Cに接続されるため、収容開口61Cには、イエローインクが収容されたインクカートリッジ50Cが挿入される。また、収容開口61Dに挿入されたインクカートリッジ50は、ブラックインクを吐出するインクヘッド32Dに接続されるため、収容開口61Dには、ブラックインクが収容されたインクカートリッジ50Dが挿入される。
本実施形態では、図5に示すように、インクカートリッジ50をカートリッジ収容部60に収容したとき、インクカートリッジ50の一部(ここでは前端部)は、カートリッジ収容部60よりも前方に突出している。ここでは、インクカートリッジ50の前端部の上面には、識別標識51が付されている。そのため、インクカートリッジ50をカートリッジ収容部60に収容したとき、インクカートリッジ50に付された識別標識51が、カートリッジ収容部60から前方に露出するように、インクカートリッジ50はカートリッジ収容部60に収容される。ここでは、インクカートリッジ50をカートリッジ収容部60に収容したとき、識別標識51は、カートリッジ収容部60よりも前方の位置に配置されている。4つのインクカートリッジ50A~50Dをカートリッジ収容部60に収容したとき、4つのインクカートリッジ50A~50Dに付された識別標識51は、主走査方向Yに並んで配置されており、副走査方向Xの位置が揃っている。
また、図示は省略するが、インクカートリッジ50をカートリッジ収容部60に収容したとき、左側面視において、識別標識51は、センサヘッド40の検出センサ42の真下に配置される。言い換えると、図5に示すように、識別標識51は、平面視において、センサヘッド40が主走査方向Yに移動しているときにおける検出センサ42の移動軌跡M1上に配置されている。すなわち、センサヘッド40が主走査方向Yに移動しているときに、検出センサ42は、カートリッジ収容部60内のインクカートリッジ50に付された識別標識51上(言い換えると、識別標識51の真上)を通過するように構成されている。そして、検出センサ42は、識別標識51上を通過するとき、識別標識51に記録された識別情報52を検出可能に構成されている。なお、カートリッジ収容部60の上下方向の位置は、検出センサ42が識別標識51上を通過したときに、識別標識51を検出することができる程度の高さであることが好ましい。
本実施形態では、図2に示すように、プリンタ10は、制御装置90を備えている。制御装置90は、印刷に関する制御や、カートリッジ収容部60に、インクカートリッジ50が適切な位置に収容されているか否かを判定する制御などを行う。制御装置90の構成は特に限定されない。制御装置90は、例えばマイクロコンピュータである。制御装置90は、例えばI/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、を備えている。制御装置90は、ケース11の内部に設けられている。ただし、制御装置90は、ケース11の外部に設置されたコンピュータなどで実現されてもよい。この場合、制御装置90は、有線または無線を介してプリンタ10の制御基板(図示せず)と通信可能に接続されている。
本実施形態では、図3に示すように、制御装置90は、操作パネル20、インクヘッド32、光照射装置35(詳しくは光源37)、検出センサ42、第1移動機構81、第2移動機構82、および、昇降機構83に通信可能に接続されている。制御装置90は、操作パネル20、インクヘッド32、光照射装置35、検出センサ42、第1移動機構81、第2移動機構82、および、昇降機構83を制御する。
本実施形態では、制御装置90は、記憶部91と、移動制御部92と、検出制御部93と、判定部94と、通知部95とを備えている。制御装置90を構成する各部91~95は、1つまたは複数のプロセッサによって実現されるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよいし、所定のソフトウェアによってプログラムされたものであってもよい。
次に、インクカートリッジ50に付された識別標識51を検出する制御手順について図7のフローチャートに沿って説明する。本実施形態では、例えばインクカートリッジ50をカートリッジ収容部60に収容(言い換えると装着)したときに、識別標識51の検出が行われる。
まず図7のステップS101では、図3の移動制御部92は、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させる。ここでは、移動制御部92は、第1移動機構81(図2参照)を制御することで、センサヘッド40は、ガイドレール28に沿って主走査方向Yに移動する。このとき、検出センサ42もガイドレール28に沿って主走査方向Yに移動する。なお、ステップS101において、センサヘッド40は、プリントヘッド30と連結されずに、単独で主走査方向Yに移動してもよいし、プリントヘッド30と連結された状態で、プリントヘッド30と共に主走査方向Yに移動してもよい。
次に、図7のステップS103では、図3の検出制御部93は、カートリッジ収容部60に収容されたインクカートリッジ50に付された識別標識51の識別情報52を検出する。ここでは、検出制御部93は、センサヘッド40が主走査方向Yに移動しているときに、識別標識51に付された識別情報52を検出センサ42に検出させる。センサヘッド40が主走査方向Yに移動しているとき、検出センサ42は、支持台25上を通過し、かつ、カートリッジ収容部60に収容されたインクカートリッジ50に付された識別標識51上を通過する。そのため、検出制御部93は、識別標識51上を検出センサ42が通過するときに、識別標識51に記録された識別情報52を検出センサ42に検出させる。ここでは、検出制御部93は、識別情報52に含まれる色情報52aを検出センサ42に検出させる。
本実施形態では、検出制御部93は、カートリッジ収容部60に収容されたすべてのインクカートリッジ50(ここでは、4つのインクカートリッジ50A~50D)にそれぞれ付された識別標識51の識別情報52を検出している。しかしながら、例えば図7のステップS101の前において、カートリッジ収容部60に新たに装着されたインクカートリッジ50に付された識別標識51の識別情報52のみを検出してもよい。なお、検出制御部93によって検出した識別情報52は、記憶部91に記憶される。
次に、図7のステップS105では、図3の判定部94は、検出センサ42が検出した識別情報52が、予め定められた判定情報55に含まれるか否かを判定する。ここで、判定情報55とは、インクカートリッジ50がカートリッジ収容部60に正しく(例えば正しい位置に)収容されているか否かを判定することに関する情報のことである。言い換えると、判定情報55とは、カートリッジ収容部60に収容されたインクカートリッジ50に収容されたインクの色と、インクカートリッジ50の供給先(言い換えると接続先)のインクヘッド32が吐出するインクの色と、が一致するか否かを判定することに関する情報のことである。
本実施形態では、図3に示すように、判定情報55は、予め定められた情報であり、記憶部91に予め記憶されている。判定情報55には、判定色情報55aが含まれている。判定色情報55aは、インクカートリッジ50の供給先のインクヘッド32が吐出するインクの色に関する情報である。判定色情報55aは、インクヘッド32毎に設定される情報である。言い換えると、判定色情報55aは、カートリッジ収容部60の収容開口61毎に設定される情報である。例えばカートリッジ収容部60の収容開口61Aに挿入されたインクカートリッジ50は、シアンインクを吐出するインクヘッド32Aにインクを供給する。そのため、インクヘッド32Aまたは収容開口61Aの判定色情報55aとして、シアンが設定されている。同様にして、インクヘッド32Bまたは収容開口61Bの判定色情報55aとして、マゼンタが設定され、インクヘッド32Cまたは収容開口61Cの判定色情報55aとして、イエローが設定され、インクヘッド32Dまたは収容開口61Dの判定色情報55aとして、ブラックが設定されている。
本実施形態では、図3の判定部94は、検出センサ42が検出した識別情報52の色情報52aが、判定情報55の判定色情報55aと一致するか否かを判定する。詳しくは、判定部94は、インクカートリッジ50の色情報52aが、インクカートリッジ50の供給先のインクヘッド32の判定色情報55aと一致するか否かを判定する。
図2に示すように、例えばインクカートリッジ50Aが、カートリッジ収容部60の収容開口61Aに挿入されているとき、図3の判定部94は、インクカートリッジ50Aの色情報52aと、収容開口61Aに対する接続先のインクヘッド32Aの判定色情報55aとが一致するか否かを判定する。この場合、インクカートリッジ50Aの色情報52aがシアンであり、インクヘッド32Aの判定色情報55aもシアンであるため、色情報52aと判定色情報55aとが一致する。この場合、判定部94は、インクカートリッジ50Aの識別情報52が、判定情報55に含まれると判定し、ステップS105の判定結果をYESとして、図7のフローチャートは終了する。
例えばインクカートリッジ50Aが、カートリッジ収容部60の収容開口61Bに挿入されているとき、図3の判定部94は、インクカートリッジ50Aの色情報52aと、収容開口61Bに対する接続先のインクヘッド32Bの判定色情報55aとが一致するか否かを判定する。この場合、インクカートリッジ50Aの色情報52aがシアンであり、インクヘッド32Bの判定色情報55aがマゼンタであるため、色情報52aと判定色情報55aとが一致しない。この場合、判定部94は、インクカートリッジ50Aの識別情報52が、判定情報55に含まれないと判定し、ステップS105の判定結果をNOとして、次に図7のステップS107に進む。
ステップS107では、図3の通知部95は、判定部94によって、検出センサ42が検出した識別情報52の色情報52aが、判定情報55の判定色情報55aと一致していないと判定されたとき、ユーザに警告を通知する。ここでは、通知部95は、インクカートリッジ50に収容されたインクの色と、インクカートリッジ50のインクの供給先のインクヘッド32が吐出するインクの色とが一致しない旨の警告を通知する。なお、ユーザに通知する具体的な方法は、特に限定されない。例えば通知部95は、操作パネル20の表示画面21(図1参照)に、警告メッセージを表示することで、ユーザに通知してもよい。この警告メッセージには、供給先のインクヘッド32が吐出するインクの色と一致しないインクカートリッジ50に関する情報が含まれていてもよい。また、通知部95は、図示しないスピーカーから音を発することで、ユーザに通知してもよいし、図示しないライトを点灯させることで、ユーザに通知してもよい。ユーザは、通知された警告を知ることで、インクカートリッジ50がカートリッジ収容部60に正しく収容されていないことを知ることができる。この場合、ユーザは、インクカートリッジ50が正しい位置に収容されるように(言い換えると、正しい収容開口61に挿入されるように)、カートリッジ収容部60に対する収容位置を変更するとよい。
以上、本実施形態では、プリンタ10は、図2に示すように、インクを吐出するインクヘッド32と、カートリッジ収容部60と、センサヘッド40と、第1移動機構81と、制御装置90とを備えている。カートリッジ収容部60は、インクヘッド32に供給するインクが収容されたインクカートリッジ50を収容する。図6に示すように、インクカートリッジ50には、識別情報52が記録された識別標識51が付されている。図5に示すように、カートリッジ収容部60は、識別標識51が露出するようにインクカートリッジ50を収容する。センサヘッド40は、識別標識51に記録された識別情報52を検出可能な検出センサ42(図2参照)を有している。第1移動機構81は、インクヘッド32またはセンサヘッド40を主走査方向Yに移動させる。制御装置90は、図3に示すように、移動制御部92と、検出制御部93と、判定部94とを備えている。移動制御部92は、図7のステップS101に示すように、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させる。検出制御部93は、図7のステップS103に示すように、センサヘッド40が主走査方向Yに移動しているときに、インクカートリッジ50に付された識別標識51に記録された識別情報52を検出センサ42に検出させる。判定部94は、図7のステップS105に示すように、検出センサ42が検出した識別情報52が、判定情報55に含まれるか否かを判定する。ここで、判定情報55とは、インクカートリッジ50がカートリッジ収容部60に正しく収容されているか否かを判定することに関する情報のことである。このように、本実施形態では、インクカートリッジ50は、識別標識51がカートリッジ収容部60から露出するようにカートリッジ収容部60に収容されている。そのため、検出センサ42によって識別標識51に記録された識別情報52を検出する際、識別標識51がカートリッジ収容部60から露出した状態で、識別情報52が検出センサ42によって検出される。よって、インクカートリッジ50に付された識別標識51を検出センサ42が適切に検出していることを視覚的に分かり易くすることができる。
本実施形態では、図5に示すように、カートリッジ収容部60にインクカートリッジ50が収容されたとき、識別標識51は、平面視において、センサヘッド40が主走査方向Yに移動しているときにおける検出センサ42の移動軌跡M1上に配置されている。このことによって、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させるという簡単な制御によって、識別標識51に記録された識別情報52を検出センサ42が検出することができる。
本実施形態では、図2に示すように、カートリッジ収容部60は、センサヘッド40よりも下方に配置されている。図5に示すように、カートリッジ収容部60は、平面視において、少なくとも一部はセンサヘッド40よりも後方に配置されている。このことによって、センサヘッド40を上下方向に移動させることなく、主走査方向Yに移動させることで、インクカートリッジ50の識別標識51に記録された識別情報52を検出センサ42が検出することができる。
本実施形態では、図5に示すように、プリンタ10は、被印刷物5を支持する支持台25を備えている。カートリッジ収容部60は、支持台25と主走査方向Yに並んで配置されている。このことによって、インクヘッド32を主走査方向Yに移動させて、支持台25に支持された被印刷物5に向かってインクヘッド32からインクを吐出して印刷することができると共に、センサヘッド40を主走査方向Yに移動させて、カートリッジ収容部60に収容されたインクカートリッジ50の識別情報52を検出センサ42が検出することができる。
本実施形態では、識別情報52には、インクカートリッジ50に収容されるインクの色に関する色情報52a(図6参照)が含まれている。判定情報55には、インクカートリッジ50の供給先のインクヘッド32が吐出するインクの色に関する判定色情報55a(図3参照)が含まれている。図3の判定部94は、図7のステップS105に示すように、検出センサ42が検出した識別情報52の色情報52aが、判定情報55の判定色情報55aと一致するか否かを判定する。このことによって、インクカートリッジ50に収容されたインクの色と、インクカートリッジ50の供給先のインクヘッド32が吐出するインクの色とが一致するか否かを判定することができる。
本実施形態では、制御装置90は、判定部94によって、検出センサ42が検出した識別情報52の色情報52aが、判定情報55の判定色情報55aと一致していないと判定されたとき、ユーザに警告を通知する通知部95(図3参照)を備えている。このことによって、ユーザは、通知部95からの警告の通知を知ることで、、インクカートリッジ50に収容されたインクの色と、インクカートリッジ50の供給先のインクヘッド32が吐出するインクの色とが一致していないことを素早く把握することができる。
なお、上記実施形態では、インクカートリッジ50に付された識別標識51は、例えば一次元バーコードであった。しかしながら、本発明に係る識別標識は、一次元バーコードなどのバーコードに限定されない。
図8は、他の実施形態におけるインクカートリッジ50を示す平面図である。図8に示すように、本実施形態では、インクカートリッジ50には、識別標識51Aが付されている。識別標識51Aは、所定の色によって形成されたカラーマークである。ここでは、識別標識51Aは、インクカートリッジ50に収容されたインクの色によって形成されたカラーマークである。例えばシアンインクを収容するインクカートリッジ50Aに付された識別標識51Aは、シアンによって形成されている。マゼンタインクを収容するインクカートリッジ50Bに付された識別標識51Aは、マゼンタによって形成されている。同様に、イエローインクを収容するインクカートリッジ50Cに付された識別標識51Aは、イエローによって形成され、ブラックインクを収容するインクカートリッジ50Dに付された識別標識51Aは、ブラックによって形成されている。本実施形態では、識別標識51Aは、例えばインクヘッド32から吐出されたインクによって形成されることが可能である。ここでは、識別標識51Aは、円形状であるが、識別標識51Aの形状は特に限定されない。
本実施形態では、検出センサ42は、カラーセンサである。そのため、検出センサ42によって、所定の色で形成されたカラーマークである識別標識51Aを検出することができる。また、検出センサ42がカラーセンサであるため、識別標識51Aを検出したときに、識別標識51Aを形成する色の情報を検出することができる。ここでは、検出センサ42が検出した識別標識51Aを形成する色の情報が、識別標識51Aに記録された識別情報52の色情報52aになる。
本実施形態では、インクカートリッジ50に付された識別標識51Aは、インクカートリッジ50に収容されたインクの色によって形成されたカラーマークである。このことによって、ユーザが識別標識51Aを目視することで、インクカートリッジ50に収容されたインクの色を容易に把握することができる。よって、ユーザは、インクカートリッジ50に収容されるインクの色を視覚的に分かり易くすることができる。
10 プリンタ
32 インクヘッド
40 センサヘッド
42 検出センサ
50 インクカートリッジ
51、51A 識別標識
52 識別情報
52a 色情報
55 判定情報
55a 判定色情報
60 カートリッジ収容部
61 収容開口
81 第1移動機構(移動機構)
90 制御装置
91 記憶部
92 移動制御部
93 検出制御部
94 判定部
95 通知部

Claims (10)

  1. インクを吐出するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに供給するインクが収容され、かつ、識別情報が記録された識別標識が付されたインクカートリッジを、前記識別標識が露出するように収容するカートリッジ収容部と、
    前記識別標識に記録された前記識別情報を検出可能な検出センサを有するセンサヘッドと、
    前記インクヘッドまたは前記センサヘッドを主走査方向に移動させる移動機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記センサヘッドを前記主走査方向に移動させる移動制御部と、
    前記センサヘッドが前記主走査方向に移動しているときに、前記インクカートリッジに付された前記識別標識に記録された前記識別情報を前記検出センサに検出させる検出制御部と、
    前記検出センサが検出した前記識別情報が、前記インクカートリッジが前記カートリッジ収容部に正しく収容されているか否かを判定することに関する、予め定められた判定情報に含まれるか否かを判定する判定部と、
    を備えた、プリンタ。
  2. 前記カートリッジ収容部に前記インクカートリッジが収容されたとき、前記識別標識は、平面視において、前記センサヘッドが前記主走査方向に移動しているときにおける前記検出センサの移動軌跡上に配置されている、請求項1に記載されたプリンタ。
  3. 前記カートリッジ収容部は、前記センサヘッドよりも下方に配置されている、請求項1に記載されたプリンタ。
  4. 前記カートリッジ収容部は、平面視において、少なくとも一部は前記センサヘッドよりも後方に配置されている、請求項1に記載されたプリンタ。
  5. 被印刷物を支持する支持台を備え、
    前記カートリッジ収容部は、前記支持台と前記主走査方向に並んで配置されている、請求項1に記載されたプリンタ。
  6. 前記識別情報には、前記インクカートリッジに収容されるインクの色に関する色情報が含まれており、
    前記判定情報には、前記インクカートリッジの供給先の前記インクヘッドが吐出するインクの色に関する判定色情報が含まれており、
    前記判定部は、前記検出センサが検出した前記識別情報の前記色情報が、前記判定情報の前記判定色情報と一致するか否かを判定する、請求項1に記載されたプリンタ。
  7. 前記制御装置は、前記判定部によって、前記検出センサが検出した前記識別情報の前記色情報が、前記判定情報の前記判定色情報と一致していないと判定されたとき、ユーザに警告を通知する通知部を備えた、請求項6に記載されたプリンタ。
  8. 前記検出センサは、カラーセンサである、請求項1から7までの何れか1つに記載されたプリンタ。
  9. 前記インクカートリッジに付された前記識別標識は、所定の色によって形成されたカラーマークである、請求項8に記載されたプリンタ。
  10. 前記インクカートリッジに付された前記識別標識は、前記インクカートリッジに収容されたインクの色によって形成されたカラーマークである、請求項8に記載されたプリンタ。

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