JP2023158120A - 着座装置調整ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
以上の構成によれば、制御部が可動機構を制御する際、傾き度合いの初期値と着座期間におけるセンサの計測結果に応じて制御する。これにより、乗員が着座装置に着座することで傾き度合いが変化した際の変化量に応じて、当該傾き度合いをより適切に調整することが可能となる。
以上の構成によれば、制御部が可動機構を制御する際の制御モードが複数用意されている。また、複数の制御モード中、第一制御モード及び第二制御モードでは、傾き度合いを調整する際の設定値が異なっている。このため、第一制御モード及び第二制御モードのうち、設定値がより小さい制御モードを選択すれば、傾き度合いの調整をより緩やかに行うことができる。反対に、設定値がより大きい制御モードを選択すれば、傾き度合いの調整をより顕著に行うことができる。以上により、上記の構成では、傾き度合いを調整する際のバリエーションが増えることになる。
以上の構成によれば、傾き度合いを一定に保ちながら骨盤支持部材を揺動させるように可動機構を制御する制御モード(第三制御モード)が更に含まれている。そして、第三制御モードを選択した場合には、骨盤支持部材を揺動させることで乗員の身体中、骨盤が位置する部分に刺激を付与することができる。この結果、乗員の身体を鍛えることが可能となる。
以上の構成によれば、制御部が第三制御モードに従って可動機構を制御すると、骨盤支持部材が前後に所定回数だけ往復移動(揺動)するようになる。これにより、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を効果的に鍛えることが可能となる。
以上の構成によれば、着座装置に着座している乗員を識別する際に、着座期間の開始時点でのセンサの計測結果(つまり、乗員が着座装置に着座し始めたときの傾き度合い)を用いて識別する。これにより、乗員の識別精度を向上させることが可能となる。
以上の構成によれば、着座装置が車両用シートであるため、乗員が車両用シートに着座している間に当該乗員の骨盤角度を調整することが可能となる。
また、本発明によれば、乗員が着座装置に着座することで傾き度合いが変化した際の変化量に応じて、当該傾き度合いをより適切に調整することが可能となる。
また、本発明によれば、傾き度合いを調整する際のバリエーションが増える。
また、本発明によれば、傾き度合いを一定に保ちながら骨盤支持部材を揺動させるように可動機構を制御することで、乗員の身体中、骨盤が位置する部分に刺激を与え、乗員の身体を鍛えることが可能となる。
また、本発明によれば、骨盤支持部材が前後に所定回数だけ往復移動(揺動)するように可動機構を制御することで、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を効果的に鍛えることが可能となる。
また、本発明によれば、着座装置に着座している乗員を識別する際の精度が向上する。
また、本発明によれば、乗員が車両用シートに着座している間に当該乗員の骨盤角度を調整することが可能となる。
先ず、本実施形態に係る着座装置調整ユニット(以下、単に着座装置調整ユニット100)について、その概要を説明する。着座装置調整ユニット100は、車両内に搭載され、車両の乗員が車両用シートSに着座している期間(以下、着座期間)において乗員の姿勢を補正する目的で利用される。より詳しく説明すると、着座装置調整ユニット100は、着座期間中に車両用シートSの一部(具体的には、後述の骨盤支持部材1)の状態を変化させることにより、乗員の身体中、骨盤が位置する部分(以下、骨盤部位)を変位させる。このように骨盤部位が変位することで、乗員の着座姿勢が補正され、より厳密には乗員の骨盤角度(前後方向における骨盤の傾き度合い)が調整される。
次に、着座装置調整ユニット100の構成例について図1及び図2を参照しながら説明する。着座装置調整ユニット100は、図1に示すように、着座装置としての車両用シートSと、車両用シートS内に設置された骨盤支持部材1と、を有する。また、着座装置調整ユニット100は、図2に示すように、骨盤支持部材1を動かすことが可能な可動機構50を有する。また、着座装置調整ユニット100は、前述した第2の調整を効果的に行うために、揉捏ユニット80を有する。さらに、着座装置調整ユニット100は、可動機構50を制御する機器であるECU(Electronic Control Unit)60と、ECU60に信号を伝送する各種センサと、を有する。以下、着座装置調整ユニット100の各構成機器について説明する。
車両用シートSは、内部に骨盤支持部材1を備える点を除き、一般的な車両用シートSと同じ構造を有している。すなわち、車両用シートSは、図1に示すようにシートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3を有する。シートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3は、車両用シートSの本体部分である着座部Shをなす。シートバックS1及びシートクッションS2は、それぞれ、内部にフレームを有し、当該フレームにパッドPを支持させた後にパッドPの表面を表皮で覆うことで構成されている。なお、シートバックS1及びシートクッションS2を構成する表皮としては、骨盤支持部材1の動きを考慮して、伸縮性に富む表皮が望ましい。
骨盤支持部材1は、腰掛け形に成形された樹脂成形品である。骨盤支持部材1は、車両用シートS内に設けられており、具体的には、シートバックS1の下方部分からシートクッションS2の後方部分に亘って展開するように設けられている。つまり、骨盤支持部材1の一部分は、図1に示すようにシートバックS1内に設けられており、残りの部分は、シートクッションS2内に設けられている。
可動機構50は、骨盤支持部材1の屈曲度合い(換言すると、シートバック側支持部10又はシートクッション側支持部20の傾き度合い)が変わるように骨盤支持部材1を動かすために設けられている。本実施形態に係る可動機構50は、図2に示すように、ランバーサポート2、3、ポンプ6及びエア調整バルブ7を有する。
第三の揉捏用エアセル81は、乗員の背部のうち、膝下に相当する部位と対応する位置に対向する位置に配置されている。具体的に説明すると、第三の揉捏用エアセル81は、図3に示すように、シートクッションS2を構成するパッドPの前端部のうち、シート幅方向における両端部に一つずつ貼り付けられて固定されている。
なお、上述した揉捏用エアセル81の数及び配置位置については、あくまでも一例であり、上述した内容とは異なる内容であってもよい。
車両用シートSには、着座期間中のシート状態を計測するために各種センサが取り付けられている。本実施形態では、角度センサ8、エア圧センサ9及び重量センサ70が取り付けられている。
ECU60は、可動機構50を制御する制御部を構成するものであり、着座期間中にポンプ6の発停及びエア調整バルブ7の開閉を制御する。また、ECU60は、上述した各種センサからの出力信号を受信すると共に、受信信号が示すセンサの計測結果に応じて可動機構50を制御する。
次に、以上までに説明してきた着座装置調整ユニット100の動作例について説明する。着座装置調整ユニット100における車両用シートSの状態調整(以下、調整処理)は、例えば乗員が車両に乗り込む際に開始される。また、調整処理のメインフローは、図12に示す手順に従って進行する。
以上までに本発明の一実施例として、車両用シートSのシート状態を調整する着座装置調整ユニットの構成について説明してきた。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1x ベース部
1y クッションマット
2 シートバック側ランバーサポート
3 シートクッション側ランバーサポート
6 ポンプ
6A 第1ポンプ
6B 第2ポンプ
7 エア調整バルブ
7A 第1流入バルブ
7B 第2流入バルブ
7C 第1吸引バルブ
7D 第2吸引バルブ
7E 排気バルブ
8 角度センサ(センサ)
9 エア圧センサ
10 シートバック側支持部
11 切り欠き
12 第1シートバック側支持部
13 第2シートバック側支持部
20 シートクッション側支持部
21 切り欠き
22 第1シートクッション側支持部
23 第2シートクッション側支持部
30 連結部
40 支持プレート
50 可動機構
60 ECU(制御部、乗員識別部)
61 操作スイッチ
70 重量センサ
80 揉捏ユニット
81 揉捏用エアセル
100 着座装置調整ユニット
P パッド
S 車両用シート(着座装置)
Sh 着座部
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
Claims (7)
- シートバック及びシートクッションを備えた着座装置と、
前記シートバックに設けられたシートバック側支持部と、前記シートクッションに設けられたシートクッション側支持部とを備え、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を支持するための骨盤支持部材と、
前記シートバック側支持部及び前記シートクッション側支持部のうちの少なくとも一方の傾き度合いを計測するセンサと、
前記傾き度合いが変わるように前記骨盤支持部材を動かすことが可能な可動機構と、
該可動機構を制御するための制御部と、
前記着座装置に着座した乗員を識別するための乗員識別部と、を有し、
前記制御部は、前記着座装置に乗員が着座している期間に、前記乗員識別部による識別結果及び前記センサの計測結果に応じて前記可動機構を制御することを特徴とする着座装置調整ユニット。 - 前記可動機構は、前記着座装置に乗員が着座していない非着座期間において前記傾き度合いが初期値になるように前記骨盤支持部材を動かし、
前記センサは、前記着座装置に乗員が着座している着座期間に前記傾き度合いを計測し、
前記制御部は、前記傾き度合いの前記初期値と前記着座期間における前記センサの計測結果に応じて前記可動機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の着座装置調整ユニット。 - 前記制御部は、複数の制御モードの中から選択された一つのモードに従って前記可動機構を制御し、
前記複数の制御モードには、第一制御モード及び第二制御モードが含まれ、
前記第一制御モードにおいて、前記制御部は、乗員別に設定された第一設定値のうち、前記乗員識別部による識別結果に応じた前記第一設定値に前記傾き度合いが変わるように前記可動機構を制御し、
前記第二制御モードにおいて、前記制御部は、乗員別に設定された第二設定値のうち、前記乗員識別部による識別結果に応じた前記第二設定値に前記傾き度合いが変わるように前記可動機構を制御し、
同一の乗員に対して設定された前記第一設定値及び前記第二設定値は、互いに異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の着座装置調整ユニット。 - 前記複数の制御モードには、第三制御モードが含まれ、
前記第三制御モードにおいて、前記制御部は、前記傾き度合いを一定に保ちながら前記骨盤支持部材を揺動させるように前記可動機構を制御することを特徴とする請求項3に記載の着座装置調整ユニット。 - 前記第三制御モードにおいて、前記制御部は、前記着座装置の横幅方向に沿う軸を中心とする揺動方向において前記骨盤支持部材を所定回数だけ往復移動させるように前記可動機構を制御することを特徴とする請求項4に記載の着座装置調整ユニット。
- 前記センサは、前記着座装置に乗員が着座している着座期間に前記傾き度合いを計測し、
前記乗員識別部は、前記着座期間の開始時点での前記センサの計測結果に基づいて、前記着座装置に着座した乗員を識別することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の着座装置調整ユニット。 - 前記着座装置は、車両に搭載された車両用シートであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の着座装置調整ユニット。
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