JP2023158120A - 着座装置調整ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】骨盤支持部材が備えられた着座装置に乗員が着座している間に、骨盤支持部材によって乗員の骨盤角度を適切に調整する。【解決手段】車両用シート(S)と、シートバック(S1)に設けられたシートバック側支持部(10)及びシートクッション(S2)に設けられたシートクッション側支持部(20)とを備えた骨盤支持部材(1)と、シートバック側支持部(10)及びシートクッション側支持部(20)のうちの少なくとも一方の傾き度合いを計測する角度センサ(8)と、上記の傾き度合いが変わるように骨盤支持部材(1)を動かすことが可能な可動機構(50)と、可動機構(50)を制御するためのECU(60)と、車両用シート(S)に着座した乗員を識別するための乗員識別部と、を有する。ECU(60)は、着座期間に、乗員識別部による識別結果及び角度センサ(8)の計測結果に応じて可動機構(50)を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、着座装置調整ユニットに係り、特に、着座装置に設けられた骨盤支持部材を動かすことが可能な着座装置調整ユニットに関する。
車両用シート等の着座装置において、シート着座者である乗員の身体中、骨盤が位置する部分を可動体によって支持し、可動体を動かすことで骨盤の位置(具体的には、前後方向における骨盤の傾き角度であり、以下、骨盤角度ともいう)を調整することは、既に知られている。一例を挙げて説明すると、特許文献1に記載の車両用シートでは、上記の可動体としてペルビスサポートが設けられている。このペルビスサポートを上下方向に移動させると、乗員の臀部の着座角度が変わる。この動きを利用して、特許文献1に記載の車両用シートでは、乗員の骨盤角度を調整して乗員の着座姿勢を矯正することが可能である。
特開平8-126548号公報
ところで、特許文献1に記載の車両用シートには乗員が操作可能な操作レバーが設けられており、この操作レバーの操作に応じてペルビスサポートが上下方向に移動するようになっている。すなわち、特許文献1に記載の車両用シートでは、乗員による操作レバーの操作量に応じてペルビスサポートの移動量、つまり、骨盤角度の調整量が決まる。したがって、特許文献1に記載の車両用シートでは、骨盤角度の調整量が任意に設定することができるため、操作レバーの操作量によってはペルビスサポートによる骨盤角度の調整効果が適切に発揮されない可能性がある。
一方、骨盤を支持する部材については、上記のペルビスサポート以外にも考えられ、例えば、腰掛け形の部材が骨盤支持部材としてシートに設けられてもよい。この腰掛け形の骨盤支持部材は、シートバックに設けられている部分と、シートクッションに設けられている部分とを有する。このような形状の骨盤支持部材をシート等の着座装置に設けた構成において、骨盤支持部材を適切に動かして乗員の骨盤角度を正しく調整することが求められている。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、骨盤支持部材が備えられた着座装置に乗員が着座している間に、当該骨盤支持部材により乗員の骨盤角度を適切に調整することが可能な着座装置調整ユニットを提供することにある。
前記課題は、本発明の着座装置調整ユニットによれば、シートバック及びシートクッションを備えた着座装置と、前記シートバックに設けられたシートバック側支持部と、前記シートクッションに設けられたシートクッション側支持部とを備え、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を支持するための骨盤支持部材と、前記シートバック側支持部及び前記シートクッション側支持部のうちの少なくとも一方の傾き度合いを計測するセンサと、前記傾き度合いが変わるように前記骨盤支持部材を動かすことが可能な可動機構と、該可動機構を制御するための制御部と、前記着座装置に着座した乗員を識別するための乗員識別部と、を有し、前記制御部は、前記着座装置に乗員が着座している期間に、前記乗員識別部による識別結果及び前記センサの計測結果に応じて前記可動機構を制御することにより解決される。
上記のように構成された本発明の着座装置調整ユニットによれば、シートバック側支持部及びシートクッション側支持部を有する骨盤支持部材が着座装置に設けられている。また、シートバック側支持部及びシートクッション側支持部のうちの少なくとも傾き度合いは、着座装置に乗員が着座した際に乗員の身体(厳密には、身体のうち、骨盤が位置する部分)の形状に応じて変化する。また、上記の傾き度合いは、骨盤支持部材が可動機構によって動かされることで調整される。また、可動機構は、制御部によって制御される。このとき、制御部は、センサによる傾き度合いの計測結果、及び、着座装置に着座している乗員の識別結果に応じて可動機構を制御する。これにより、上記の傾き度合いは、可動機構を制御する時点での計測結果と、着座装置に着座している乗員とに応じて調整されるようになる。この結果、乗員が着座装置に着座している間において、乗員の骨盤角度が適切に調整されるようになる。
また、本発明の着座装置調整ユニットに関して好適な構成を述べると、前記可動機構は、前記着座装置に乗員が着座していない非着座期間において前記傾き度合いが初期値になるように前記骨盤支持部材を動かし、前記センサは、前記着座装置に乗員が着座している着座期間に前記傾き度合いを計測し、前記制御部は、前記傾き度合いの前記初期値と前記着座期間における前記センサの計測結果に応じて前記可動機構を制御するとよい。
以上の構成によれば、制御部が可動機構を制御する際、傾き度合いの初期値と着座期間におけるセンサの計測結果に応じて制御する。これにより、乗員が着座装置に着座することで傾き度合いが変化した際の変化量に応じて、当該傾き度合いをより適切に調整することが可能となる。
また、本発明の着座装置調整ユニットに関してより好適な構成を述べると、前記制御部は、複数の制御モードの中から選択された一つのモードに従って前記可動機構を制御し、前記複数の制御モードには、第一制御モード及び第二制御モードが含まれ、前記第一制御モードにおいて、前記制御部は、乗員別に設定された第一設定値のうち、前記乗員識別部による識別結果に応じた前記第一設定値に前記傾き度合いが変わるように前記可動機構を制御し、前記第二制御モードにおいて、前記制御部は、乗員別に設定された第二設定値のうち、前記乗員識別部による識別結果に応じた前記第二設定値に前記傾き度合いが変わるように前記可動機構を制御し、同一の乗員に対して設定された前記第一設定値及び前記第二設定値は、互いに異なっているとよい。
以上の構成によれば、制御部が可動機構を制御する際の制御モードが複数用意されている。また、複数の制御モード中、第一制御モード及び第二制御モードでは、傾き度合いを調整する際の設定値が異なっている。このため、第一制御モード及び第二制御モードのうち、設定値がより小さい制御モードを選択すれば、傾き度合いの調整をより緩やかに行うことができる。反対に、設定値がより大きい制御モードを選択すれば、傾き度合いの調整をより顕著に行うことができる。以上により、上記の構成では、傾き度合いを調整する際のバリエーションが増えることになる。
また、本発明の着座装置調整ユニットに関して更に好適な構成を述べると、前記複数の制御モードには、第三制御モードが含まれ、前記第三制御モードにおいて、前記制御部は、前記傾き度合いを一定に保ちながら前記骨盤支持部材を揺動させるように前記可動機構を制御するとよい。
以上の構成によれば、傾き度合いを一定に保ちながら骨盤支持部材を揺動させるように可動機構を制御する制御モード(第三制御モード)が更に含まれている。そして、第三制御モードを選択した場合には、骨盤支持部材を揺動させることで乗員の身体中、骨盤が位置する部分に刺激を付与することができる。この結果、乗員の身体を鍛えることが可能となる。
さらに、本発明の着座装置調整ユニットに関してより一層好適な構成を述べると、前記第三制御モードにおいて、前記制御部は、前記着座装置の横幅方向に沿う軸を中心とする揺動方向において前記骨盤支持部材を所定回数だけ往復移動させるように前記可動機構を制御するとよい。
以上の構成によれば、制御部が第三制御モードに従って可動機構を制御すると、骨盤支持部材が前後に所定回数だけ往復移動(揺動)するようになる。これにより、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を効果的に鍛えることが可能となる。
また、本発明の着座装置調整ユニットに関して益々好適な構成を述べると、前記センサは、前記着座装置に乗員が着座している着座期間に前記傾き度合いを計測し、前記乗員識別部は、前記着座期間の開始時点での前記センサの計測結果に基づいて、前記着座装置に着座した乗員を識別するとよい。
以上の構成によれば、着座装置に着座している乗員を識別する際に、着座期間の開始時点でのセンサの計測結果(つまり、乗員が着座装置に着座し始めたときの傾き度合い)を用いて識別する。これにより、乗員の識別精度を向上させることが可能となる。
また、本発明の着座装置調整ユニットに関して尚一層好適な構成を述べると、前記着座装置は、車両に搭載された車両用シートであるとよい。
以上の構成によれば、着座装置が車両用シートであるため、乗員が車両用シートに着座している間に当該乗員の骨盤角度を調整することが可能となる。
本発明によれば、乗員が着座装置に着座している間において、乗員の骨盤角度が適切に調整されるようになる。
また、本発明によれば、乗員が着座装置に着座することで傾き度合いが変化した際の変化量に応じて、当該傾き度合いをより適切に調整することが可能となる。
また、本発明によれば、傾き度合いを調整する際のバリエーションが増える。
また、本発明によれば、傾き度合いを一定に保ちながら骨盤支持部材を揺動させるように可動機構を制御することで、乗員の身体中、骨盤が位置する部分に刺激を与え、乗員の身体を鍛えることが可能となる。
また、本発明によれば、骨盤支持部材が前後に所定回数だけ往復移動(揺動)するように可動機構を制御することで、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を効果的に鍛えることが可能となる。
また、本発明によれば、着座装置に着座している乗員を識別する際の精度が向上する。
また、本発明によれば、乗員が車両用シートに着座している間に当該乗員の骨盤角度を調整することが可能となる。
乗員が車両用シートに着座している様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る着座装置調整ユニットの概略説明図である。 表皮を取り外した状態のシートバック及びシートクッションを示す図である。 表皮及び骨盤支持部材を取り外した状態のシートバック及びシートクッションを示す図である。 骨盤支持部材を正面から見たときの図である。 骨盤支持部材を上方から見たときの図である。 図5のA-A断面を示す図である。 図6のB-B断面を示す図である。 骨盤支持部材のシートバック側支持部が前傾している状態を示す図である。 骨盤支持部材のシートクッション側支持部が起き上がっている状態を示す図である。 骨盤支持部材の揺動動作の説明図である(その1)。 骨盤支持部材の揺動動作の説明図である(その2)。 ECUの制御におけるメインフローの流れを示す図である。 第一制御モードによるECUの制御の流れを示す図である。 第二制御モードによるECUの制御の流れを示す図である。 第三制御モードによるECUの制御の流れを示す図である。 強制排気モードによるECUの制御の流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について、その構成例及び動作例を説明する。以下では、本発明の着座装置調整ユニットが車両に搭載されているケースを例に挙げて説明する。つまり、以下に説明する実施形態では、着座装置が車両用シートとなっており、着座装置調整ユニットが車両用シートを調整する用途で設けられていることとする。
なお、本発明の着座装置調整ユニットは、車両に搭載されるケースに限定されず、車両以外の乗物(例えば、航空機や船舶)にも搭載可能であり、その乗物に設置された座席シートを調整するために利用され得る。
また、以下の説明において、「前後方向」とは、車両用シートに着座した乗員から見た前後方向であり、車両の走行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、着座装置の横幅方向に相当し、車両用シートに着座した乗員から見た左右方向である。また、「上下方向」とは、車両用シートに着座した乗員から見た上下方向であり、車両が水平面を走行しているときの鉛直方向と一致する。
<<本実施形態に係る着座装置調整ユニットの概要>>
先ず、本実施形態に係る着座装置調整ユニット(以下、単に着座装置調整ユニット100)について、その概要を説明する。着座装置調整ユニット100は、車両内に搭載され、車両の乗員が車両用シートSに着座している期間(以下、着座期間)において乗員の姿勢を補正する目的で利用される。より詳しく説明すると、着座装置調整ユニット100は、着座期間中に車両用シートSの一部(具体的には、後述の骨盤支持部材1)の状態を変化させることにより、乗員の身体中、骨盤が位置する部分(以下、骨盤部位)を変位させる。このように骨盤部位が変位することで、乗員の着座姿勢が補正され、より厳密には乗員の骨盤角度(前後方向における骨盤の傾き度合い)が調整される。
着座装置調整ユニット100の調整機能について説明すると、本実施形態では、三種類の調整が可能である。第1の調整は、乗員の骨盤角度が当該乗員に適した角度に補正されるようにシート状態を調整するものである。第2の調整は、乗員の骨盤角度を理想の角度に矯正するためにシート状態を調整するものである。第3の調整は、乗員の骨盤部位の筋肉を鍛える目的で骨盤部位を揺動させるようにシート状態を調整するものである。
乗員は、上記三種類の調整の中から一つを選択し、着座期間中には、選択された内容の調整を受けることになる。なお、本実施形態において、着座装置調整ユニット100は、車両用シートSのうち、運転席に相当するシートの状態を調整するために用いられる。ただし、これに限定されるものではなく、着座装置調整ユニット100は、運転席以外の車両用シートS(例えば、助手席用のシート又は後部座席用のシート)の状態を調整する目的で用いられてもよい。
<<着座装置調整ユニットの構成例>>
次に、着座装置調整ユニット100の構成例について図1及び図2を参照しながら説明する。着座装置調整ユニット100は、図1に示すように、着座装置としての車両用シートSと、車両用シートS内に設置された骨盤支持部材1と、を有する。また、着座装置調整ユニット100は、図2に示すように、骨盤支持部材1を動かすことが可能な可動機構50を有する。また、着座装置調整ユニット100は、前述した第2の調整を効果的に行うために、揉捏ユニット80を有する。さらに、着座装置調整ユニット100は、可動機構50を制御する機器であるECU(Electronic Control Unit)60と、ECU60に信号を伝送する各種センサと、を有する。以下、着座装置調整ユニット100の各構成機器について説明する。
(車両用シート)
車両用シートSは、内部に骨盤支持部材1を備える点を除き、一般的な車両用シートSと同じ構造を有している。すなわち、車両用シートSは、図1に示すようにシートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3を有する。シートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3は、車両用シートSの本体部分である着座部Shをなす。シートバックS1及びシートクッションS2は、それぞれ、内部にフレームを有し、当該フレームにパッドPを支持させた後にパッドPの表面を表皮で覆うことで構成されている。なお、シートバックS1及びシートクッションS2を構成する表皮としては、骨盤支持部材1の動きを考慮して、伸縮性に富む表皮が望ましい。
(骨盤支持部材)
骨盤支持部材1は、腰掛け形に成形された樹脂成形品である。骨盤支持部材1は、車両用シートS内に設けられており、具体的には、シートバックS1の下方部分からシートクッションS2の後方部分に亘って展開するように設けられている。つまり、骨盤支持部材1の一部分は、図1に示すようにシートバックS1内に設けられており、残りの部分は、シートクッションS2内に設けられている。
なお、図3及び図4から分かるように、シートバックS1及びシートクッションS2を構成するパッドPのうち、骨盤支持部材1配置される部分については、刳り貫かれて骨盤支持部材1を設置するスペースが確保されている。かかるスペースに骨盤支持部材1が設置された後、シートバックS1及びシートクッションS2を構成する表皮によってパッドPが骨盤支持部材1ごと覆われる。
そして、腰掛け形の骨盤支持部材1は、着座期間中、図1に示すように乗員の身体中の骨盤部位を支持する。また、骨盤支持部材1の各部は、可動である。そして、骨盤支持部材1の各部が動くことで、骨盤支持部材1の形状や配置位置が変化する。より具体的に説明すると、骨盤支持部材1の屈曲度合い(図2において、記号αにて示す角度)や初期位置からの骨盤支持部材1の変位量(図2において、記号βにて表される角度の変位量)が変わる。以上のように骨盤支持部材1の形状や配置位置が変化することで、シート状態(特に、乗員の骨盤部位周辺の状態)が調整されるようになる。
以下、骨盤支持部材1の詳細構造について図3乃至図8を参照しながら説明する。骨盤支持部材1は、腰掛け形であり、側面視で略L字状をなしている。また、骨盤支持部材1は、図5及び図6に示すように、シートバック側支持部10と、シートクッション側支持部20と、連結部30とを有する。
シートバック側支持部10は、骨盤支持部材1の上端部分をなし、骨盤支持部材1が車両用シートSの着座部Shに取り付けられた状態ではシートバックS1に設けられている。つまり、シートバック側支持部10は、着座期間中、乗員の背部の後方に位置する。シートバック側支持部10の形状について説明すると、図5に示すように、正面視で幅広な台形形状をなしており、シート幅方向における骨盤支持部材1の中央を境にして左右対称な形状となっている。また、シートバック側支持部10は、図7に示すように、シート幅方向の端に向かうにつれて前方に位置するように弓形に湾曲している。
また、図5に示すように、シート幅方向におけるシートバック側支持部10の中央部には、シートバック側支持部10の上端から下方に向かって延びた逆三角形状の切り欠き11が形成されている。この切り欠き11が形成されていることにより、シートバック側支持部10は、シート幅方向の一端側に位置する部分(図5中、左側半分の部分であり、以下、第1シートバック側支持部12)と、シート幅方向の他端側に位置する部分(図5中、右側半分の部分であり、以下、第2シートバック側支持部13)とに分かれている。
シートクッション側支持部20は、骨盤支持部材1の下端部分をなし、骨盤支持部材1が車両用シートSの着座部Shに取り付けられた状態ではシートクッションS2に設けられている。つまり、シートクッション側支持部20は、着座期間中、乗員の臀部の下方に位置する。シートクッション側支持部20の形状について説明すると、シートクッション側支持部20は、図6に示すように、シートバック側支持部10に対して若干幅広となっており、シート幅方向における骨盤支持部材1の中央を境にして左右対称な形状となっている。
また、図6に示すように、シート幅方向におけるシートクッション側支持部20の中央部には、シートクッション側支持部20の前端から後方に向かって延びた逆三角形状の切り欠き21が形成されている。この切り欠き21が形成されていることにより、シートクッション側支持部20は、シート幅方向一端側に位置する部分(図6中、右側半分の部分であり、以下、第1シートクッション側支持部22)と、シート幅方向他端側に位置する部分(図6中、左側半分の部分であり、以下、第2シートクッション側支持部23)と、に分かれている。
また、図8に示すように、第1シートクッション側支持部22及び第2シートクッション側支持部23は、それぞれ、シート幅方向の端に向かうにつれて上方に位置するように弓形に湾曲している。
連結部30は、シートバック側支持部10の直下位置に配置され、シートバック側支持部10の下端とシートクッション側支持部20の後端とを連結している。なお、連結部30は、骨盤支持部材1が車両用シートSの着座部Shに取り付けられた状態ではシートバックS1に設けられている。つまり、連結部30は、着座期間中、乗員の背部の後方に位置する。
連結部30の形状について説明すると、連結部30は、図5に示すように、正面視で逆さ等脚台形状をなしており、下方に向かうにつれて幅狭となっている。また、連結部30の横幅(シート幅方向における長さ)は、シートバック側支持部10の横幅よりも短く、且つ、シートクッション側支持部20よりも短くなっている。すなわち、骨盤支持部材1は、連結部30の箇所にてシート幅方向内側に幾分括れている。
また、連結部30は、シート幅方向における骨盤支持部材1の中央を境にして左右対称な形状となっており、シート幅方向の端に向かうにつれて前方に位置するように弓形に湾曲している。
ところで、シートバック側支持部10、シートクッション側支持部20及び連結部30は、いずれも、プレート材からなるベース部1xを有する。このベース部1xを構成するプレート材の材質は、適度な可撓性を有している。このため、骨盤支持部材1に荷重を掛けると、その箇所が荷重付与方向に沿って移動するように骨盤支持部材1が撓む(弾性変形する)。
したがって、シートバック側支持部10を前方に向かって押すと、シートバック側支持部10がシートクッション側支持部20に向かって倒れる(前傾する)。そして、シートバック側支持部10が前傾するにつれて、シートクッション側支持部20に対するシートバック側支持部10の傾き度合いが大きくなる(換言すると、骨盤支持部材1の屈曲度合いが大きくなる)。ここで、「屈曲度合いが大きくなる」とは、シートバック側支持部10がシートクッション側支持部20により近付き、図2に図示の角度αが小さくなることを意味する。
同様に、シートクッション側支持部20を上方に向かって押すと、シートクッション側支持部20がシートバック側支持部10に向かって起き上がる(つまり、シートクッション側支持部20の前端が上方に移動する)。そして、シートクッション側支持部20が起き上がるにつれて、シートバック側支持部10に対するシートクッション側支持部20の傾き角度が大きくなる(換言すると、骨盤支持部材1の屈曲度合いが大きくなる)。
なお、骨盤支持部材1の屈曲度合いが変化するようにシートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20のうちの一方が他方に向かって移動するとき、連結部30の下端が基点となる。すなわち、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々は、連結部30の下端を基点としてシート幅方向に沿う軸を中心に回動することが可能である。
シートバック側支持部10、シートクッション側支持部20及び連結部30の構成について更に説明すると、シートバック側支持部10、シートクッション側支持部20及び連結部30の各々が有するベース部1xの表面には、ピース状に成形されたクッションマット1yが貼り付けられている。クッションマット1yは、ベース部1xの表面のうち、車両用シートSに着座している乗員と対向する面に貼り付けられており、乗員の骨盤部位と適切にフィットするような形状をなしている。なお、本実施形態において、クッションマット1yは、互いに離間した位置に複数設けられている。
(可動機構)
可動機構50は、骨盤支持部材1の屈曲度合い(換言すると、シートバック側支持部10又はシートクッション側支持部20の傾き度合い)が変わるように骨盤支持部材1を動かすために設けられている。本実施形態に係る可動機構50は、図2に示すように、ランバーサポート2、3、ポンプ6及びエア調整バルブ7を有する。
ランバーサポート2、3は、空気袋によって構成されており、内部にエアが封入されることで膨張し、内部のエアが排出されることで収縮する。また、ランバーサポート2、3は、図3及び図4から分かるように、シートバックS1及びシートクッションS2において骨盤支持部材1の裏側(乗員を支持する側とは反対側)に配置されている。そして、各ランバーサポート2、3は、膨張することで骨盤支持部材1を裏側から押圧する。これにより、骨盤支持部材1中、押圧されている部分が押圧方向に沿って移動するようになる。反対に、各ランバーサポート2、3が収縮すると、骨盤支持部材1中、押圧されていた部分が押圧力から解放されて元の位置に戻るようになる。
ランバーサポート2、3について詳しく説明すると、本実施形態では、複数のランバーサポート2、3が設けられている。一つ目のランバーサポート2(以下、シートバック側ランバーサポート2)は、シートバックS1においてシートバック側支持部10の後方に配置されている。このシートバック側ランバーサポート2は、シートバック側支持部10を後方から押圧することで、連結部30を基点としてシートバック側支持部10がシート幅方向に沿う軸を中心に回動するようにシートバック側支持部10を動かす。
具体的に説明すると、シートバック側ランバーサポート2は、図9に示すように、膨張時には側方視で略扇状に展開し、上端に向かうほど展開量(膨張量)が大きくなるように膨出する。また、シートバック側ランバーサポート2の上端部は、シートバック側支持部10の後面の上端部と対向する。このため、シートバック側ランバーサポート2が略扇状に展開するように膨張すると、シートバック側支持部10の上端部がシートバック側ランバーサポート2によって前方に押されるようになる。これにより、シートバック側支持部10は、図9に示すように、連結部30を基点としてシート幅方向に沿う軸(図中、記号Mにて表記)を中心に前方へ回動する(前傾する)ようになる。この結果、シートクッション側支持部20に対するシートバック側支持部10の傾き度合いが変化するようになる。
二つ目のランバーサポート3(以下、シートクッション側ランバーサポート3)は、シートクッションS2においてシートクッション側支持部20の下方位置に配置されている。このシートクッション側ランバーサポート3は、シートクッション側支持部20を下方から押圧することで、連結部30を基点としてシートクッション側支持部20がシート幅方向に沿う軸を中心に回動するようにシートクッション側支持部20を動かす。
具体的に説明すると、シートクッション側ランバーサポート3は、図10に示すように、膨張時には側方視で略扇状に展開し、前端に向かうほど展開量(膨張量)が大きくなるように膨出する。また、シートクッション側ランバーサポート3の前端部は、シートクッション側支持部20の下面の前端部の直下に位置する。このため、シートクッション側ランバーサポート3が略扇状に展開するように膨張すると、シートクッション側支持部20の前端部がシートクッション側ランバーサポート3によって上方に押圧されるようになる。これにより、シートクッション側支持部20は、図10に示すように連結部30を基点としてシート幅方向に沿う軸(図中、記号Mにて表記)を中心に上方へ回動する(起き上がる)ようになる。この結果、シートバック側支持部10に対するシートクッション側支持部20の傾き度合いが変化するようになる。
なお、図4に示すように、シートクッション側支持部20の下方位置には矩形状の支持プレート40が配置されている。この支持プレート40は、比較的大きなサイズであるので、シートクッション側支持部20を比較的広範囲に支持している。そして、支持プレート40の下にはシートクッション側ランバーサポート3が配置されている。したがって、シートクッション側ランバーサポート3は、支持プレート40を介してシートクッション側支持部20を押圧することになる。このようにシートクッション側ランバーサポート3が支持プレート40を介してシートクッション側支持部20を押圧することで、シートクッション側支持部20を効率よく動かすことが可能となる。
以上のように、本実施形態ではシートバック側ランバーサポート2やシートクッション側ランバーサポート3におけるエアの封入量を変えることで、シートバック側支持部10やシートクッション側支持部20の傾き度合い(つまり、骨盤支持部材1の屈曲度合い)を調整することが可能である。
ポンプ6及びエア調整バルブ7は、ランバーサポートの膨張量を調整するために動作する機器である。ポンプ6は、エアの吸引及び供給が可能なポンプにより構成され、各ランバーサポート2、3に対してエアを供給したり、各ランバーサポート2、3内のエアを吸引したりする。なお、図2に示すように、本実施形態では二種類のポンプが利用されており、一方のポンプ(以下、第1ポンプ6A)は、エアの吸引及び供給が可能なポンプであり、もう一方のポンプ(以下、第2ポンプ6B)は、エアの供給のみが可能なポンプである。ただし、これに限定されるものではなく、エアの吸引及び供給が可能なポンプのみを用いてもよい。
エア調整バルブ7は、各ランバーサポート2、3におけるエア圧を調整するために開閉する。なお、本実施形態では、図2に示すように、本実施形態では5つのエア調整バルブ7が用いられている。第1のエア調整バルブ7(以下、第1流入バルブ7A)は、シートバック側ランバーサポート2にエアを供給する際に開くエア調整バルブ7である。第2のエア調整バルブ7(以下、第2流入バルブ7B)は、シートクッション側ランバーサポート3にエアを供給する際に開くエア調整バルブ7である。第3のエア調整バルブ7(以下、第1吸引バルブ7C)は、シートバック側ランバーサポート2内のエアを吸引する際に開くエア調整バルブ7である。第4のエア調整バルブ7(以下、第2吸引バルブ7D)は、シートクッション側ランバーサポート3内のエアを吸引する際に開くエア調整バルブ7である。第5のエア調整バルブ7は、シートバック側ランバーサポート2やシートクッション側ランバーサポート3から吸引したエアを排気するために設けられた排気バルブ7Eである。
そして、上記5つのエア調整バルブ7の各々の開閉を切り換えることにより、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の膨張量を、それぞれ個別に調整することが可能となる。例えば、第1流入バルブ7Aを開き、残りのエア調整バルブ7を閉じた状態でポンプ6からエアを供給することにより、シートバック側ランバーサポート2を膨張させることが可能となる。
また、ポンプ6の動作及び各エア調整バルブ7の開閉を調整することで、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の膨張量を同時に調整することが可能となる。例えば、第1吸引バルブ7Cを開いた状態で第1ポンプ6Aにてシートバック側ランバーサポート2のエアを吸引しつつ、第2流入バルブ7Bを開いた状態で第2ポンプ6Bからシートクッション側ランバーサポート3にエアを供給する。これにより、シートバック側ランバーサポート2の膨張量を増加させる一方で、シートクッション側ランバーサポート3の膨張量を減少させることが可能となる。
そして、各ランバーサポート2、3の膨張量を同時に調整することにより、例えば、骨盤支持部材1の屈曲度合いを変えずに骨盤支持部材1を揺動させることが可能となる。具体的に説明すると、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3のうち、一方の膨張量を増加させると同時に他方の膨張量を同じ量だけ減少させる。この結果、骨盤支持部材1は、図11A及び図11Bに示すように、屈曲度合いを一定に保ちながら軸(図中、記号Nにて表記)を中心にして揺動するようなる。ここで、軸とは、骨盤支持部材1が揺動する際の支点となり、シート幅方向に沿い、且つ、シートクッション側支持部20の下方に位置する。
揉捏ユニット80は、後述の第二制御モードが選択された場合に骨盤支持部材1に先立って揉捏動作を行うものである。揉捏動作とは、乗員の骨盤角度を理想の角度に矯正するにあたり、乗員の筋肉をほぐすために行われる動作である。揉捏ユニット80は、着座部Shのうち、乗員の腰部から大腿部を支える範囲に亘って3箇所に設けられた左右一対のエアセル(以下、揉捏用エアセル81)、計6個の揉捏用エアセル81によって構成されている。各揉捏用エアセル81は、その内部に空気が封入されることで膨出し、封入された空気が外部へ排気されることで収縮する。揉捏用エアセル81への空気の封入及び排出は、前述のポンプ6及びエア調整バルブ7によって実現される。なお、図2では、揉捏用エアセル81及び揉捏用エアセル81への吸気ラインの図示を省略している。
揉捏用エアセル81の配置位置について説明すると、第一の揉捏用エアセル81は、乗員の背部のうち、大臀筋に相当する部位と対応する位置に配置されている。具体的に説明すると、第一の揉捏用エアセル81は、図3に示すように、骨盤支持部材1のシートバック側支持部10に設けられたクッションマット1yの下側領域のうち、シート幅方向における両端部に一つずつ貼り付けられて固定されている。
第二の揉捏用エアセル81は、乗員の背部のうち、大腿部の下部に相当する部位と対応する位置に対向する位置に配置されている。具体的に説明すると、第二の揉捏用エアセル81は、図3に示すように、骨盤支持部材1のシートクッション側支持部20に設けられたクッションマット1yの前側領域のうち、シート幅方向における両端部に一つずつ貼り付けられて固定されている。
第三の揉捏用エアセル81は、乗員の背部のうち、膝下に相当する部位と対応する位置に対向する位置に配置されている。具体的に説明すると、第三の揉捏用エアセル81は、図3に示すように、シートクッションS2を構成するパッドPの前端部のうち、シート幅方向における両端部に一つずつ貼り付けられて固定されている。
なお、上述した揉捏用エアセル81の数及び配置位置については、あくまでも一例であり、上述した内容とは異なる内容であってもよい。
(各種センサ)
車両用シートSには、着座期間中のシート状態を計測するために各種センサが取り付けられている。本実施形態では、角度センサ8、エア圧センサ9及び重量センサ70が取り付けられている。
角度センサ8は、着座期間において、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾き度合い、すなわち傾斜角度を計測するセンサである。この角度センサ8は、非接触方式で傾斜角度を検出することが可能な公知のセンサからなる。ここで、傾斜角度は、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々が初期位置から変位したときの変位量を角度で表したものである。そして、角度センサ8は、傾斜角度の計測結果に応じた信号をECU60に向けて出力する。
なお、本実施形態において、角度センサ8は、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々に1台ずつ取り付けられている。シートバック側支持部10に取り付けられた角度センサ8は、着座期間にシートクッション側支持部20に対するシートバック側支持部10の傾斜角度を計測する。また、シートクッション側支持部20に取り付けられた角度センサ8は、着座期間にシートバック側支持部10に対するシートクッション側支持部20の傾斜角度を計測する。ちなみに、上記2つの角度センサ8のうちの一方のみが設置されている構成であってもよい。
エア圧センサ9は、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の内部におけるエア圧を計測する。このエア圧センサ9は、ランバーサポートのエア圧を検出することが可能な公知のセンサからなり、ランバーサポート別に設けられている。そして、エア圧センサ9は、エア圧の計測結果に応じた信号をECU60に向けて出力する。なお、エア圧は、各ランバーサポートに封入されたエア量(換言すると、膨張量)に応じて変化すると共に、乗員が車両用シートSに着座した際に掛かる着座圧に応じて変化する。
重量センサ70は、乗員が車両用シートSに着座することで変化する車両用シートSの重量の変化量、換言すると乗員の体重を計測する。この重量センサ70は、公知のシート用重量センサからなり、シートクッションS2の下方位置に取り付けられている。そして、重量センサ70は、乗員の体重の計測結果に応じた信号をECU60に向けて出力する。
(ECU)
ECU60は、可動機構50を制御する制御部を構成するものであり、着座期間中にポンプ6の発停及びエア調整バルブ7の開閉を制御する。また、ECU60は、上述した各種センサからの出力信号を受信すると共に、受信信号が示すセンサの計測結果に応じて可動機構50を制御する。
ECU60が可動機構50を制御する際の制御モードについて説明すると、本実施形態では4種類の制御モードが用意されている。乗員は、操作スイッチ61を通じて4種類の制御モードの中から一つのモードを選択する。そして、ECU60は、4種類の制御モードの中から選択された一つのモードに従って可動機構50を制御する。
ここで、4種類の制御モードについて説明すると、第一制御モード、第二制御モード、第三制御モード及び強制排気モードが用意されている。以下、各モードについて説明する。
第一制御モードは、乗員の骨盤角度が当該乗員に適した角度に補正されるように骨盤支持部材1の屈曲度合いを調整するモードである。具体的に説明すると、ECU60は、予め登録された複数の乗員の各々に対して設定された設定値(以下、第一設定値)を、乗員別に記憶している。この第一設定値は、乗員が車両用シートSに着座し続けるのに好適な骨盤支持部材1の屈曲度合いとして設定された値である。
そして、ECU60は、第一制御モードに従って可動機構50を制御する際、車両用シートSに着座している乗員と対応する第一設定値を読み出す。その上で、ECU60は、読み出した第一設定値に骨盤支持部材1の屈曲度合い(換言すると、シートバック側支持部10やシートクッション側支持部20の傾き度合い)が変わるように可動機構50を制御する。
第二制御モードは、乗員の骨盤角度が理想の角度に補正(矯正)されるように骨盤支持部材1の屈曲度合いを調整するモードである。具体的に説明すると、ECU60は、予め登録された複数の乗員の各々に対して設定された設定値(以下、第二設定値)を、乗員別に記憶している。この第二設定値は、乗員の骨盤角度を理想の角度に矯正する上で好適な骨盤支持部材1の屈曲度合いとして設定された値である。
そして、ECU60は、第二制御モードに従って可動機構50を制御する際、車両用シートSに着座している乗員と対応する第二設定値を読み出す。その上で、ECU60は、読み出した第二設定値に骨盤支持部材1の屈曲度合い(換言すると、シートバック側支持部10やシートクッション側支持部20の傾き度合い)が変わるように可動機構50を制御する。
以上のように第一制御モード及び第二制御モードは、車両用シートSに着座している乗員に応じた設定値に骨盤支持部材1の屈曲度合いが変わるように可動機構50を制御する点で共通する。一方、同一の乗員に対して設定された第一設定値及び第二設定値は、互いに異なっており、例えば、第二設定値は、第一設定値に比較して屈曲度合いの変化量がより大きくなるように設定されている。
なお、第二制御モードが選択された場合、ECU60は、揉捏ユニット80を構成する揉捏用エアセル81が膨縮するように(換言すると、揉捏動作が行われるように)、可動機構50のポンプ6及びエア調整バルブ7を制御する。
第三制御モードは、乗員の骨盤部位の筋肉を鍛える目的で、骨盤支持部材1の屈曲度合いを一定に保ちながら骨盤支持部材1全体を揺動させるモードである。具体的に説明すると、第三制御モードでは、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の膨張量を同時に調整する。
より厳密に説明すると、シートバック側ランバーサポート2の膨張量を一定量だけ増加させると同時に、シートクッション側ランバーサポート3の膨張量を同じ量だけ減少させる。これにより、骨盤支持部材1は、屈曲度合いを一定に保ちながら前傾姿勢となるように移動する。その後、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の膨張量を上記の手順とは逆の手順にて変化させる。これにより、骨盤支持部材1は、屈曲度合いを一定に保ちながら後傾姿勢となるように移動する。以上の手順を繰り返すことで、骨盤支持部材1は、シート幅方向に沿う軸(図11A及び図11Bにおいて、記号Nにて示す)を中心とする揺動方向において往復移動するようになる。
なお、ECU60は、第三制御モードに従って可動機構50を制御する際、揺動方向において骨盤支持部材1を所定回数だけ往復移動させるように可動機構50を制御する。つまり、ECU60は、骨盤支持部材1が揺動方向において所定回数だけ往復移動した時点で揺動動作を終え、その後には骨盤支持部材1が所定の位置(例えば、初期位置)に戻るように可動機構50を制御する。
強制排気モードは、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々からエアを強制的に排気するモードである。具体的には、第1吸引バルブ7C、第2吸引バルブ7D及び排気バルブ7Eを開いた状態で第1ポンプ6Aによるエア吸引を行う。これにより、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々のエアが排気されるようになる。
なお、本実施形態では、制御モードとして上記4種類のモードが含まれていることとしたが、制御モードの種類や数については、特に限定されるものではなく、例えば、上記4種類のモード以外のモードが更に含まれていてもよい。
ところで、本実施形態において、ECU60は、車両用シートSに着座している乗員を識別する機能を有する。すなわち、本実施形態に係るECU60は、車両用シートSに着座した乗員を識別するための乗員識別部を構成している。
具体的に説明すると、乗員が車両用シートSに着座し始めた時点(すなわち、着座期間の開始時点)において、角度センサ8がその時点でのシートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度を計測し、重量センサ70がその時点でのシート重量(つまり、乗員の体重)を計測する。ECU60は、角度センサ8及び重量センサ70からの出力信号を受信し、着座期間の開始時点での計測結果を特定する。
また、ECU60は、予め登録された複数の乗員の各々について、車両用シートSに着座した際の骨盤支持部材1の屈曲度合いの変化量に関する情報と、及び、その者の体重に関する情報を記憶している。そして、ECU60は、着座期間の開始時点での角度センサ8及び重量センサ70の計測結果を特定すると、特定した計測結果と上記の情報とを照合することで乗員を識別することが可能である。
以上のように本実施形態では、ECU60が角度センサ8及び重量センサ70の計測結果に基づいて乗員を識別することとしたが、これに限定されるものではない。角度センサ8や重量センサ70の計測結果以外の情報、例えば、乗員が不図示の入力装置を用いて入力した乗員情報、車内に搭載されたカメラによって撮影された乗員の画像情報、あるいは、乗員が携帯する情報端末(スマートフォン等)と通信することで得られる乗員情報に基づいて乗員を識別してもよい。また、ECU60とは別の機器によって乗員が識別されてもよい。
<<着座装置調整ユニットの動作例>>
次に、以上までに説明してきた着座装置調整ユニット100の動作例について説明する。着座装置調整ユニット100における車両用シートSの状態調整(以下、調整処理)は、例えば乗員が車両に乗り込む際に開始される。また、調整処理のメインフローは、図12に示す手順に従って進行する。
具体的に説明すると、メインフローでは、先ずECU60が、車両用シートSに乗員が着座していない非着座期間において可動機構50を制御してシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々を初期状態にセットする(S001)。より詳しく説明すると、ECU60は、乗員が車両用シートSに着座する前段階で、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々に規定量だけエアが封入されるように可動機構50を制御する。これにより、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々は、その傾斜角度が初期値になるまで膨張する。
なお、ECU60は、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3のそれぞれについて、傾斜角度の初期値及び当該初期値に対応するエア圧を記憶している。そして、ECU60は、ステップS001において傾斜角度が初期値になるまでシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3を膨張させる際、エア圧センサ9の計測結果を監視し、当該計測結果が初期値に対応するエア圧まで達した時点でエア供給を中止する。
その後、乗員が車両用シートSに着座すると、骨盤支持部材1が乗員の骨盤部位を支持し、これに伴って、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の傾斜角度が変化する。角度センサ8は、その時点(すなわち、着座期間の開始時点)におけるシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の傾斜角度を計測し、計測結果に応じた信号を出力する(S002)。ECU60は、角度センサ8からの出力信号を受信し、着座期間の開始時点における傾斜角度の計測結果を特定する(S003)。
一方、ECU60は、非着座期間において初期状態に調整されたときのシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の傾斜角度、すなわち、傾斜角度の初期値を記憶している。そして、ECU60は、ステップS003にて特定した傾斜角度の計測結果と傾斜角度の初期値との差分を特定する(S004)。
また、乗員が車両用シートSに着座すると、重量センサ70が、その時点でのシート重量、すなわち乗員の体重を計測し、計測結果に応じた信号を出力する(S005)。ECU60は、重量センサ70からの出力信号を受信し、車両用シートSに着座している乗員の体重を特定する(S006)。
そして、ECU60は、ステップS004にて特定した傾斜角度の計測結果と初期値との差分、及び、ステップS006にて特定した乗員の体重に基づいて、車両用シートSに着座している乗員を識別する(S007)。
その後、乗員によって操作スイッチ61が操作されると(S008)、ECU60は、これをトリガーとして可動機構50を制御するようになる。より詳しく説明すると、ECU60は、可動機構50を制御するにあたり、乗員が操作スイッチ61を通じて選択した制御モードを特定する(S009)。以降、ECU60は、特定した制御モードに従って可動機構50を制御する。各制御モードにおける可動機構50の制御は、制御終了条件が満たされた時点で終了する。以下、各制御モードにおける制御フローについて詳しく説明する。
第一制御モードが選択された場合、ECU60は、図13に図示の流れに従って可動機構50を制御する。具体的に説明すると、ECU60は、先ず、乗員別に記憶された第一設定値のうち、ステップS007にて識別された乗員と対応する第一設定値を読み出す(S011)。その後、ECU60は、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度が第一設定値になるように可動機構50を制御する(S012)。
より詳しく説明すると、ECU60は、現時点での傾斜角度と第一設定値との差を算出する。その後、ECU60は、算出した差に応じた量のエアがシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3に対して供給または吸引されるようにポンプ6やエア調整バルブ7を制御する。これにより、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の傾斜角度が第一設定値となるようにシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の膨張量が調整される。
なお、第一制御モードに従って可動機構50を制御している間、ECU60は、エア圧センサ9によって計測されるシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3のエア圧を監視する。そして、EUC60は、エア圧センサ9の計測結果が第一設定値と対応するエア圧に達した時点で可動機構50の制御を終了する。
以上のように、第一制御モードでは、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度が第一設定値になるように可動機構50を制御する。ここで、第一設定値は、車両用シートSに着座している乗員と対応する値であり、厳密には、ECU60が角度センサ8及び重量センサ70の計測結果から識別した乗員と対応する値である。かかる意味で、第一制御モードは、乗員の識別結果、並びに角度センサ8及び重量センサ70の計測結果に応じて可動機構50を制御するモードであると言える。
さらに、本実施形態では、着座期間の開始時点における傾斜角度の計測結果と傾斜角度の初期値との差分から乗員を識別する。このため、第一制御モードは、傾斜角度の初期値と着座期間における角度センサ8の計測結果に応じて可動機構50を制御するモードであると言える。
次に、第二制御モードが選択された場合について説明すると、第二制御モードにおいて、ECU60は、図14に図示の流れに従って可動機構50を制御する。具体的に説明すると、ECU60は、先ず、可動機構50のポンプ6及びエア調整バルブ7を制御して揉捏ユニット80の各揉捏用エアセル81を膨縮させることで揉捏動作を開始する(S021)。ここで、揉捏動作については複数のパターンが用意されており、本実施形態では三つのパターン(揉捏パターン)が用意されている。
第一の揉捏パターンは、6個の揉捏用エアセル81のすべてを同じタイミングで膨出させ、且つ、同じタイミングで収縮させるパターンである。第二の揉捏パターンは、乗員の膝下と対応する位置に設けられた揉捏用エアセル81を膨縮させた後に、乗員の大腿部の下部と対応する位置に設けられた揉捏用エアセル81を膨縮させ、その後に、乗員の大臀筋と対応する位置に設けられた揉捏用エアセル81を膨縮させるパターンである。第三の揉捏パターンは、乗員の膝下と対応する位置に設けられた揉捏用エアセル81と、乗員の大臀筋と対応する位置に設けられた揉捏用エアセル81とを同時に膨出させ、これらの揉捏用エアセル81を同時に収縮させた後に、乗員の大腿部の下部と対応する位置に設けられた揉捏用エアセル81を膨縮させるパターンである。
ECU60は、上記3つの揉捏パターンのうち、設定されたパターンにて揉捏動作が行われるように可動機構50を制御する。そして、揉捏動作が所定時間だけ継続された時点でECU60が可動機構50を一旦停止して揉捏動作を終了させる(S022)。
その後、ECU60は、乗員別に記憶された第二設定値のうち、ステップS007にて識別された乗員と対応する第二設定値を読み出す(S023)。その上で、ECU60は、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度が第二設定値になるように可動機構50を制御する(S024)。
より詳しく説明すると、ECU60は、現時点での傾斜角度と第二設定値との差を算出する。その後、ECU60は、算出した差に応じた量のエアがシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3に対して供給または吸引されるようにポンプ6やエア調整バルブ7を制御する。これにより、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の傾斜角度が第二設定値となるようにシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の膨張量が調整される。
なお、第二制御モードに従って可動機構50を制御している間、ECU60は、エア圧センサ9によって計測されるシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3のエア圧を監視する。そして、エア圧センサ9の計測結果が第二設定値と対応するエア圧に達すると、ECU60は、その時点でのエア圧が一定時間保持されるように可動機構50を制御する(S025)。そして、エア圧の保持時間が一定時間になると、ECU60は、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々のエアが排気されるように可動機構50を制御する(S026)。最終的にシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々のエアがすべて排気された時点で、ECU60は、可動機構50の制御を終了する。
以上のように、第二制御モードでは、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度が第二設定値となるように可動機構50を制御する。ここで、第二設定値は、車両用シートSに着座している乗員と対応する値であり、厳密には、ECU60が角度センサ8及び重量センサ70の計測結果から識別した乗員と対応する値である。かかる意味で、第二制御モードは、乗員の識別結果、並びに角度センサ8及び重量センサ70の計測結果に応じて可動機構50を制御するモードであると言える。
さらに、本実施形態では、着座期間の開始時点における傾斜角度の計測結果と傾斜角度の初期値との差分から乗員を識別する。このため、第二制御モードは、傾斜角度の初期値と着座期間における角度センサ8の計測結果に応じて可動機構50を制御するモードであると言える。
次に、第三制御モードが選択された場合について説明すると、第三制御モードにおいて、ECU60は、図15に図示の流れに従って可動機構50を制御する。具体的に説明すると、ECU60は、先ず、その時点でのシートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度を特定する(S031)。その上で、ECU60は、特定した傾斜角度を保持しながら骨盤支持部材1全体が前傾するように可動機構50を制御する(S032)。
具体的に説明すると、ECU60は、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の膨張量が同時に調整されるように可動機構50を制御する。この際、シートバック側ランバーサポート2の膨張量は、シートバック側支持部10を所定角度だけ前傾させるのに必要な量だけ増加する。他方、シートクッション側ランバーサポート3の膨張量は、シートバック側ランバーサポート2の膨張量の増加分に匹敵する量だけ減少する。この結果、骨盤支持部材1は、その屈曲度合いを保ちながら所定角度だけ前傾する。
その後、ECU60は、上記の手順とは逆の手順にてシートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々の膨張量が調整されるように可動機構50を制御する(S033)。これにより、シートクッション側ランバーサポート3の膨張量は、シートバック側支持部10を所定角度だけ後傾させるのに必要な量だけ増加する。他方、シートバック側ランバーサポート2の膨張量は、シートクッション側ランバーサポート3の膨張量の増加分に匹敵する量だけ減少する。この結果、骨盤支持部材1は、その屈曲度合いを保ちながら所定角度だけ後傾する。
ECU60は、上述した骨盤支持部材1の前傾動作及び後傾動作が交互に繰り返されるように可動機構50を制御する。また、ECU60は、揺動動作の回数をカウントしており、具体的には、骨盤支持部材1の前傾動作及び後傾動作が1回ずつ行われる度にカウントを1ずつ増やす(S034)。
そして、カウント回数が所定回数に達すると(S035)、ECU60は、骨盤支持部材1を揺動させるための制御を終了する。その後、ECU60は、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度がステップS003にて特定したときの角度(すなわち、着座期間開始時点での傾斜角度)に戻るように可動機構50を制御する(S036)。そして、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度が着座期間開始時点での傾斜角度に戻った時点で、ECU60は、可動機構50の制御を終了する。
次に、強制排気モードが選択された場合について説明すると、強制排気モードにおいて、ECU60は、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々のエア圧が所定値まで下がるように可動機構50を制御する(S041)。また、シートバック側ランバーサポート2及びシートクッション側ランバーサポート3の各々のエア圧が所定値まで下がった時点で、ECU60は、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度がステップS003にて特定したときの角度(すなわち、着座期間開始時点での傾斜角度)に戻るように可動機構50を制御する(S042)。そして、シートバック側支持部10及びシートクッション側支持部20の各々の傾斜角度が着座期間開始時点での傾斜角度に戻った時点で、ECU60は、可動機構50の制御を終了する。
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の一実施例として、車両用シートSのシート状態を調整する着座装置調整ユニットの構成について説明してきた。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、エアの流出入によって膨縮自在なランバーサポート(空気袋)を可動機構として利用することとした。ただし、これに限定されるものではなく、他の可動機構(具体的には、ワイヤの牽引によって骨盤支持部材1の各部を動かす機構、あるいは進退自在なロッドを用いて骨盤支持部材1の各部を動かす機構)を利用してもよい。
また、上記の実施形態では、骨盤支持部材1を動かす際に、シートバック側支持部10やシートクッション側支持部20をシート幅方向に沿う軸を中心に回動させることとした。しかし、シートバック側支持部10やシートクッション側支持部20を動かす際の方向については特に限定されるものではなく、シートバック側支持部10やシートクッション側支持部20を前後方向又は上下方向に直進させてもよい。
1 骨盤支持部材
1x ベース部
1y クッションマット
2 シートバック側ランバーサポート
3 シートクッション側ランバーサポート
6 ポンプ
6A 第1ポンプ
6B 第2ポンプ
7 エア調整バルブ
7A 第1流入バルブ
7B 第2流入バルブ
7C 第1吸引バルブ
7D 第2吸引バルブ
7E 排気バルブ
8 角度センサ(センサ)
9 エア圧センサ
10 シートバック側支持部
11 切り欠き
12 第1シートバック側支持部
13 第2シートバック側支持部
20 シートクッション側支持部
21 切り欠き
22 第1シートクッション側支持部
23 第2シートクッション側支持部
30 連結部
40 支持プレート
50 可動機構
60 ECU(制御部、乗員識別部)
61 操作スイッチ
70 重量センサ
80 揉捏ユニット
81 揉捏用エアセル
100 着座装置調整ユニット
P パッド
S 車両用シート(着座装置)
Sh 着座部
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト

Claims (7)

  1. シートバック及びシートクッションを備えた着座装置と、
    前記シートバックに設けられたシートバック側支持部と、前記シートクッションに設けられたシートクッション側支持部とを備え、乗員の身体中、骨盤が位置する部分を支持するための骨盤支持部材と、
    前記シートバック側支持部及び前記シートクッション側支持部のうちの少なくとも一方の傾き度合いを計測するセンサと、
    前記傾き度合いが変わるように前記骨盤支持部材を動かすことが可能な可動機構と、
    該可動機構を制御するための制御部と、
    前記着座装置に着座した乗員を識別するための乗員識別部と、を有し、
    前記制御部は、前記着座装置に乗員が着座している期間に、前記乗員識別部による識別結果及び前記センサの計測結果に応じて前記可動機構を制御することを特徴とする着座装置調整ユニット。
  2. 前記可動機構は、前記着座装置に乗員が着座していない非着座期間において前記傾き度合いが初期値になるように前記骨盤支持部材を動かし、
    前記センサは、前記着座装置に乗員が着座している着座期間に前記傾き度合いを計測し、
    前記制御部は、前記傾き度合いの前記初期値と前記着座期間における前記センサの計測結果に応じて前記可動機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の着座装置調整ユニット。
  3. 前記制御部は、複数の制御モードの中から選択された一つのモードに従って前記可動機構を制御し、
    前記複数の制御モードには、第一制御モード及び第二制御モードが含まれ、
    前記第一制御モードにおいて、前記制御部は、乗員別に設定された第一設定値のうち、前記乗員識別部による識別結果に応じた前記第一設定値に前記傾き度合いが変わるように前記可動機構を制御し、
    前記第二制御モードにおいて、前記制御部は、乗員別に設定された第二設定値のうち、前記乗員識別部による識別結果に応じた前記第二設定値に前記傾き度合いが変わるように前記可動機構を制御し、
    同一の乗員に対して設定された前記第一設定値及び前記第二設定値は、互いに異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の着座装置調整ユニット。
  4. 前記複数の制御モードには、第三制御モードが含まれ、
    前記第三制御モードにおいて、前記制御部は、前記傾き度合いを一定に保ちながら前記骨盤支持部材を揺動させるように前記可動機構を制御することを特徴とする請求項3に記載の着座装置調整ユニット。
  5. 前記第三制御モードにおいて、前記制御部は、前記着座装置の横幅方向に沿う軸を中心とする揺動方向において前記骨盤支持部材を所定回数だけ往復移動させるように前記可動機構を制御することを特徴とする請求項4に記載の着座装置調整ユニット。
  6. 前記センサは、前記着座装置に乗員が着座している着座期間に前記傾き度合いを計測し、
    前記乗員識別部は、前記着座期間の開始時点での前記センサの計測結果に基づいて、前記着座装置に着座した乗員を識別することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の着座装置調整ユニット。
  7. 前記着座装置は、車両に搭載された車両用シートであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の着座装置調整ユニット。
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