JP2023157614A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を削減できるシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置1において、第1クラッチC1は、モータM1からの駆動力を受けて第1軸心X1周りに自転可能な第1太陽ギヤ115と、第1太陽ギヤ115を囲み、第1軸心X1周りに自転可能な内歯ギヤ116と、第1太陽ギヤ115及び内歯ギヤ116と噛み合う第1遊星ギヤ117と、第1軸心X1周りに自転可能な遊星キャリア出力ギヤ118であって、第1遊星ギヤ117を自転可能、かつ第1軸心X1周りに公転可能に支持し、圧板50にモータM1からの駆動力を出力可能な遊星キャリア出力ギヤ118と、内歯ギヤ116に接触して内歯ギヤ116を自転不能とすることで第1クラッチC1を第1接続状態に切り替える一方、内歯ギヤ116から離隔して内歯ギヤ116を自転可能とすることで第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替えるロック機構150と、を有する。【選択図】図10
Description
本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例が開示されている。このシート搬送装置は、画像読取装置に適用されている。このシート搬送装置は、供給ローラ及び供給トレイを備えている。供給トレイは、可動板を有している。
可動板は、最上位のシートを供給ローラに当接させる第2位置と、第2位置よりも下方の第1位置と、に上下動可能である。
また、このシート搬送装置は、特許文献1の図8等の時計方向及び反時計方向に回転して駆動力を発生する第1駆動源と、第1駆動源からの駆動力を可動板に伝達して可動板を上下動させる駆動列と、第1駆動源からの駆動力を供給ローラに伝達する駆動列と、第1駆動源を制御する制御部と、を備えている。
可動板を上下動させる駆動列は、制御部に制御されて接続状態と遮断状態とに切り替わる電磁クラッチと、電磁クラッチと可動板との間に介在するウォーム及びウォームホイールと、を有している。
制御部が第1駆動源を回転させるとともに電磁クラッチを接続状態に切り替えて可動板を上下動させ、その後に電磁クラッチを遮断状態に切り替えると、可動板の自重及び可動板が支持するシートの重量がウォーム及びウォームホイールに作用し、ウォーム及びウォームホイールがセルフロックする。その結果、ウォーム及びウォームホイールは、可動板をその位置に保持する。
しかし、上記従来のシート搬送装置では、ウォーム及びウォームホイールの分だけ部品点数を削減することが難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減できるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを給送する給送ローラと、
シートを支持する給送トレイであって、最上位のシートを前記給送ローラに当接させる給送位置と、前記給送位置よりも下方の非給送位置と、に上下動可能な圧板を有する前記給送トレイと、
を備えたシート搬送装置であって、
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生するモータと、
第1接続状態と、前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第1遮断状態とに切り替わる第1クラッチを有する第1駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を上昇させる一方、前記第2方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を下降させる前記第1駆動列と、
前記モータが前記第1方向に回転すると第2接続状態に切り替わる一方、前記モータが前記第2方向に回転すると前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第2遮断状態に切り替わる第2クラッチを有する第2駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第2接続状態にある前記第2クラッチを経由して前記給送ローラに伝達する前記第2駆動列と、
前記モータ及び前記第1クラッチを制御する制御部と、
をさらに備え、
前記第1クラッチは、
前記モータからの前記駆動力を受けて第1軸心周りに自転可能な第1太陽ギヤと、
前記第1太陽ギヤを囲み、前記第1軸心周りに自転可能な内歯ギヤと、
前記第1太陽ギヤ及び前記内歯ギヤと噛み合う第1遊星ギヤと、
前記第1軸心周りに自転可能な遊星キャリア出力ギヤであって、前記第1遊星ギヤを自転可能、かつ前記第1軸心周りに公転可能に支持し、前記圧板に前記モータからの前記駆動力を出力可能な前記遊星キャリア出力ギヤと、
前記制御部に制御され、前記内歯ギヤに接触して前記内歯ギヤを自転不能とすることで前記第1クラッチを前記第1接続状態に切り替える一方、前記内歯ギヤから離隔して前記内歯ギヤを自転可能とすることで前記第1クラッチを前記第1遮断状態に切り替えるロック機構と、
を有していることを特徴とする。
シートを支持する給送トレイであって、最上位のシートを前記給送ローラに当接させる給送位置と、前記給送位置よりも下方の非給送位置と、に上下動可能な圧板を有する前記給送トレイと、
を備えたシート搬送装置であって、
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生するモータと、
第1接続状態と、前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第1遮断状態とに切り替わる第1クラッチを有する第1駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を上昇させる一方、前記第2方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を下降させる前記第1駆動列と、
前記モータが前記第1方向に回転すると第2接続状態に切り替わる一方、前記モータが前記第2方向に回転すると前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第2遮断状態に切り替わる第2クラッチを有する第2駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第2接続状態にある前記第2クラッチを経由して前記給送ローラに伝達する前記第2駆動列と、
前記モータ及び前記第1クラッチを制御する制御部と、
をさらに備え、
前記第1クラッチは、
前記モータからの前記駆動力を受けて第1軸心周りに自転可能な第1太陽ギヤと、
前記第1太陽ギヤを囲み、前記第1軸心周りに自転可能な内歯ギヤと、
前記第1太陽ギヤ及び前記内歯ギヤと噛み合う第1遊星ギヤと、
前記第1軸心周りに自転可能な遊星キャリア出力ギヤであって、前記第1遊星ギヤを自転可能、かつ前記第1軸心周りに公転可能に支持し、前記圧板に前記モータからの前記駆動力を出力可能な前記遊星キャリア出力ギヤと、
前記制御部に制御され、前記内歯ギヤに接触して前記内歯ギヤを自転不能とすることで前記第1クラッチを前記第1接続状態に切り替える一方、前記内歯ギヤから離隔して前記内歯ギヤを自転可能とすることで前記第1クラッチを前記第1遮断状態に切り替えるロック機構と、
を有していることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置において、制御部は、シートの給送動作の実行を指示された場合、上記構成により、以下に説明するように給送動作を実行できる。
すなわち、制御部は、モータを第1方向に回転させるとともに、ロック機構を制御して第1クラッチを第1接続状態に切り替える。これにより、圧板が給送位置に向けて上昇するとともに、第2クラッチが第2接続状態に切り替わって、給送ローラが回転する。
そして、制御部は、圧板が給送位置まで上昇したときに、ロック機構を制御して第1クラッチを第1遮断状態に切り替える。給送ローラは、給送位置にある圧板に支持された最上位のシートを給送する。
制御部は、給送動作を実行し終えたときに、第1クラッチを第1接続状態のままとして、モータを第2方向に回転させる。これにより、圧板が非給送位置に向けて下降するとともに、第2クラッチが第2遮断状態に切り替わって、給送ローラが停止する。そして、制御部は、圧板が非給送位置まで下降したときに、ロック機構を制御して第1クラッチを第1遮断状態に切り替えるとともに、モータを停止させる。
ここで、このシート搬送装置において、上記構成である第1クラッチは、遊星キャリア出力ギヤが圧板にモータからの駆動力を出力するときの減速比が有る程度大きい。これにより、制御部がモータを第1方向又は第2方向に回転させるとともに第1クラッチを第1接続状態に切り替えて圧板を上下動させ、その後に第1クラッチを第1遮断状態に切り替えると、圧板の自重及び圧板が支持するシートの重量が遊星キャリア出力ギヤに作用し、遊星キャリア出力ギヤがロックする。その結果、第1クラッチは、圧板をその位置に保持する。このような構成により、このシート搬送装置は、上記従来のシート搬送装置に係るウォーム及びウォームホイールが不要である。
したがって、本発明のシート搬送装置は、部品点数を削減できる。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1において、画像読取装置1の操作パネル8P側が前方である。操作パネル8Pに向かった場合に左に来る側が左方である。そして、図3以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1において、画像読取装置1の操作パネル8P側が前方である。操作パネル8Pに向かった場合に左に来る側が左方である。そして、図3以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
<全体構成>
図1~図3に示すように、画像読取装置1は、本体8及びカバー9を備えている。本体8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが位置している。本体8は、その下部分に画像形成部5を収容している。画像形成部5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。
図1~図3に示すように、画像読取装置1は、本体8及びカバー9を備えている。本体8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが位置している。本体8は、その下部分に画像形成部5を収容している。画像形成部5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。
図3に示すように、本体8は、その上部分に画像読取部3を収容している。画像読取部3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。
カバー9は、給送トレイ91及び排出トレイ96を有している。給送トレイ91及び排出トレイ96は、カバー9の右部分に位置している。カバー9は、その左部分に自動搬送機構4を収容している。
給送トレイ91は、給送されるシートSHを支持する。自動搬送機構4は、給送トレイ91に対してシートSHの搬送方向D1の下流に位置する搬送ガイド30を含んでいる。搬送ガイド30に案内されて搬送されるシートSHの搬送方向D1は、給送トレイ91から左向きに進み、カバー9の左端部側で下向きにUターンし、排出トレイ96まで右向きに進む方向である。
自動搬送機構4は、給送トレイ91に支持されたシートSHを搬送ガイド30に沿って搬送方向D1に順次搬送し、排出トレイ96に排出しながら、その搬送途中のシートSHの画像を画像読取部3に読み取らせる際に使用される。
図2に示すように、本体8は、その内部に制御部7及びメモリ7Mを収容している。制御部7は、CPU、ROM、RAMを主とするマイクロコンピュータである。ROMは、CPUが画像読取装置1の各種動作を制御するためのプログラム等を格納している。RAMは、CPUが上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として機能する。制御部7は、画像形成部5、画像読取部3、自動搬送機構4及び操作パネル8P等を制御する。
メモリ7Mは、ハードディスクドライブやメモリカードのような制御部7とは別体の外部記憶装置であってもよいし、制御部7に内蔵された不揮発性メモリ等であってもよい。メモリ7Mは、制御部7からの書き込み指令によって、各種情報や、上記プログラムを実行するための設定パラメータ等を長期的に記憶する。また、メモリ7Mは、制御部7からの読み出し指令によって、それらの情報を制御部7に伝達する長期記憶領域として機能する。
図3に示すように、本体8の上面には、原稿支持面8A及び読取面8Bが位置している。原稿支持面8Aは、大面積のプラテンガラスの上面である。読取面8Bは、前後方向に細長く延びるプラテンガラスの上面であり、原稿支持面8Aよりも左方に位置している。
原稿支持面8Aは、静止した状態の原稿の画像を画像読取部3が読み取る際に、その原稿を下から支持する。読取対象の原稿は、用紙、OHPシート等のシートや書籍等である。
読取面8Bは、自動搬送機構4によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像を画像読取部3が読み取る際に、その搬送されるシートSHに下から接触する。
本体8の上面における読取面8Bの左側には、ガイド凸部8H1が位置している。ガイド凸部8H1は、読取面8Bに近づくように搬送されるシートSHを読取面8Bに向けて案内する。
本体8の上面における原稿支持面8Aと読取面8Bとの間には、ガイド凸部8H2が位置している。ガイド凸部8H2は、読取面8Bに接触しながら搬送されるシートSHをすくい上げて右向きに上り傾斜するように案内する。
なお、本実施例においては、原稿支持面8Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、自動搬送機構4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHとは、実質的に同じものであってもよい。
図1に示すように、カバー9は、本体8の上方に位置している。カバー9の後端は、図示しないヒンジを介して本体8の後端に連結している。カバー9は、左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能である。
図3に示すように、カバー9は、閉じた状態では原稿支持面8A及び読取面8Bを上方から覆っている。図示は省略するが、ユーザがカバー9を開閉軸心X9周りに上向きかつ後向きに揺動させることにより、カバー9が原稿支持面8Aを開放する。この状態で、ユーザは、原稿支持面8Aへの原稿の載置、及びその原稿の取り出しを行うことができる。
なお、カバー9の構成や内部構造等について説明する際には、上下方向及び前後方向について、閉じた状態のカバー9の姿勢を基準とする。
画像読取部3は、図2及び図3に示すように本体8内の上部分に収容された第1読取センサ3Aと、図2に示す走査機構駆動源3Mと、走査機構駆動源3Mに駆動される図示しない走査機構とを有している。第1読取センサ3Aは、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサであり、前後方向に細長く延びている。
図3に示すように、第1読取センサ3Aは、原稿支持面8A及び読取面8Bの下方に位置している。図示しない走査機構は、原稿支持面8Aに支持される原稿の画像を読み取る際に走査機構駆動源3Mによって駆動され、第1読取センサ3Aを本体8内における原稿支持面8Aの下方で左右方向に往復動させる。
また、図示しない走査機構は、自動搬送機構4によって搬送されるシートSHの画像を第1読取センサ3Aが読み取る際に走査機構駆動源3Mによって駆動され、第1読取センサ3Aを本体8内における読取面8Bの下で停止させる。第1読取センサ3Aが読取面8Bの下で停止する位置は、予め定められた静止読取位置である。
<ベース部材、第1シュート部材、第2シュート部材及びカバー部材>
カバー9は、ベース部材39、第1シュート部材35、第2シュート部材37及びカバー部材38を備えている。
カバー9は、ベース部材39、第1シュート部材35、第2シュート部材37及びカバー部材38を備えている。
ベース部材39の下面は、カバー9の底面を形成している。ベース部材39の右部分の上面は、排出トレイ96を形成している。ベース部材39は、読取開口39Hを有している。読取開口39Hは、ベース部材39の左部分における読取面8B及びガイド凸部8H1、8H2に対向する領域が略矩形状に切り欠かれてなる。
ベース部材39は、左端部において搬送面39G1を有している。搬送面39G1は、下向きから向きを変えて右向きに下り傾斜するように湾曲している。
ベース部材39における読取開口39Hと搬送面39G1との間に位置する部分には、第2押圧部材保持部39Fが位置している。第2押圧部材保持部39Fは、第2押圧部材39Pを変位可能に保持している。第2押圧部材39Pは、搬送ガイド30に沿って搬送されるシートSHを後述する第2読取センサ3Bに向けて押圧するためのものである。第2押圧部材39Pの上面は、搬送面39G1の右端側からガイド凸部8H1に向かって右向きに下り傾斜している。
ベース部材39は、読取開口39Hよりも右方に位置する部分において、搬送面39G2を有している。搬送面39G2は、ガイド凸部8H2に隣接する位置から右向きに上り傾斜している。
第2シュート部材37は、ベース部材39の左部分の上方に位置している。第2シュート部材37は、第1押圧部材保持部37F及び案内面37G1、37G2を有している。
第1押圧部材保持部37Fは、読取面8Bに対向する位置で上向きに凹む凹部に位置している。第1押圧部材保持部37Fは、第1押圧部材37Pを変位可能に保持している。第1押圧部材37Pは、読取面8Bに接触しながら搬送されるシートSHを上から押圧して、そのシートSHが読取面8Bから浮き上がることを抑制する。
案内面37G1は、第1押圧部材保持部37Fよりも左方に位置している。案内面37G1の左端部は、ベース部材39の搬送面39G1の左端部に沿って湾曲している。そして、案内面37G1は、第2押圧部材39P及びガイド凸部8H1に沿って、右向きに下り傾斜している。
案内面37G1における搬送方向D1の中間部には、第2読取センサ3Bが位置している。第2読取センサ3Bは、搬送方向D1において静止読取位置に停止する第1読取センサ3Aよりも上流に位置している。第2読取センサ3Bも、第1読取センサ3Aと同様の画像読取センサである。
制御部7は、自動搬送機構4によって搬送されるシートSHの両面の画像を読み取る際に、第2読取センサ3Bを第1読取センサ3Aと共に作動させ、画像読取部3の一部として機能させる。
案内面37G1の左端部には、シートセンサS1が位置している。シートセンサS1は、搬送方向D1において第2読取センサ3Bよりも上流に位置している。シートセンサS1は、シートSHの有無を検知する。
より詳しくは、図11に示すように、シートセンサS1は、搬送ガイド30に沿って搬送されるシートSHを検知していないときには、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。そして、シートセンサS1は、搬送ガイド30に沿って搬送されるシートSHの先端を検知したときにOFF信号からON信号に切り替わり、その搬送されるシートSHがシートセンサS1を完全に通過するまで、ON信号を検知信号として制御部7に伝達する。そして、その搬送されるシートSHがシートセンサS1を完全に通過した後、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。
図3に示すように、案内面37G2は、第1押圧部材保持部37Fよりも右方に位置している。案内面37G2は、本体8のガイド凸部8H2と、ベース部材39の搬送面39G2とに沿って右向きに上り傾斜している。
第1シュート部材35は、第2シュート部材37の上方に位置している。第1シュート部材35は、搬送面36及び規制面60を有している。
搬送面36は、給送トレイ91に対して搬送方向D1の下流に位置して左向きに緩やかに上り傾斜するように延びている。搬送面36における搬送方向D1の上流の端部、すなわち右端部を搬送端部36Eとする。搬送面36の左端部は、左向きから下向きに向きを変えるように湾曲している。
規制面60は、搬送面36の搬送端部36Eから搬送方向D1と交差するように下向きに延びており、給送トレイ91に支持されるシートSHの先端に当接可能である。規制面60の下端60Eは、搬送面36の搬送端部36Eよりも下方かつ右方に位置している。
カバー部材38は、第1シュート部材35の上方に位置している。カバー部材38は、下向きに突出する複数のリブ38Rの下端縁からなる案内面38Gを有している。案内面38Gの右端部は、第1シュート部材35における搬送面36の搬送端部36Eよりも左方にずれた位置で搬送面36に上から対向している。案内面38Gは、第1シュート部材35の搬送面36に沿って左向きに緩やかに上り傾斜するように延びている。案内面38Gの左端部は、第1シュート部材35の搬送面36の左端部に沿って湾曲している。
第1シュート部材35の搬送面36及び規制面60と、カバー部材38の案内面38Gと、ベース部材39の搬送面39G1、39G2と、第2シュート部材27の案内面37G1、37G2とは、搬送ガイド30を構成している。
搬送面36、39G1、39G2及び案内面38G、37G1、37G2は、搬送方向D1に沿って延びており、給送トレイ91から排出トレイ96に向けてシートSHを搬送するための搬送経路を規定している。
<給送トレイ>
図1及び図3に示すように、給送トレイ91は、排出トレイ96よりも上方に位置している。給送トレイ91は、給送トレイ本体92及び圧板50を有している。
図1及び図3に示すように、給送トレイ91は、排出トレイ96よりも上方に位置している。給送トレイ91は、給送トレイ本体92及び圧板50を有している。
給送トレイ本体92は、カバー9の右端部側から左向きに緩やかに下り傾斜している。圧板50は、給送トレイ本体92の左端部に隣接するように配置されている。圧板50は、第1シュート部材35の規制面60に向かって略平板状に延びている。
カバー部材38の右部分は、圧板50の左部分を上から覆っている。給送トレイ91は、給送トレイ本体92及び圧板50によって、自動搬送機構4に給送されるシートSHを支持する。
給送トレイ91に支持されるシートSHの上を向く面が第1面SH1であり、シートSHの下を向く面が第2面SH2である。
図3~図5に示すように、圧板50は、前後方向に延びる回動軸心X50周りに回動可能である。圧板50は、対向端部50Eを有している。対向端部50Eは、圧板50における搬送方向D1の下流の端部であって、規制面60に対向している。
対向端部50Eは、圧板50が図3に示す位置にある状態では規制面60の下端60E側に対向し、圧板50が図5に示す位置にある状態では搬送面36の搬送端部36E側に対向する。つまり、対向端部50Eは、圧板50の回動にかかわらず、規制面60に対向する。
図1及び図3に示すように、圧板50上には、2つの幅規制ガイド59A、59Bがそれぞれ前後方向にスライド可能に位置している。前方の幅規制ガイド59Aと後方の幅規制ガイド59Bとが互いに接近又は離隔することにより、給送トレイ91に支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。これにより、様々なサイズのシートSHを給送トレイ91における幅方向の中央部を基準として位置決めできる。
図3に示すように、圧板50は、トレイ上シートセンサS4を保持している。トレイ上シートセンサS4は、給送トレイ91に支持されるシートSHの有無を検知する。
より詳しくは、図11に示すように、トレイ上シートセンサS4は、給送トレイ91に支持されるシートSHを検知していないときには、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。そして、トレイ上シートセンサS4は、給送トレイ91に支持されるシートSHが有ることを検知したときに、OFF信号からON信号に切り替わり、給送トレイ91に支持されるシートSHが無くなるまでON信号を検知信号として制御部7に伝達する。そして、給送トレイ91に支持されるシートSHが無くなると、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。
<給送ローラ、分離ローラ及び分離パッド>
図3に示すように、自動搬送機構4は、給送ローラ41、分離ローラ42及び分離パッド42Aを有している。分離ローラ42及び分離バッド42Aは、本発明の「分離部」の一例である。
図3に示すように、自動搬送機構4は、給送ローラ41、分離ローラ42及び分離パッド42Aを有している。分離ローラ42及び分離バッド42Aは、本発明の「分離部」の一例である。
分離ローラ42は、第1シュート部材35における搬送面36の搬送端部36Eよりも搬送方向D1の下流、かつ搬送面36の上方に位置している。分離ローラ42の回転軸42Sは、ホルダ42Fを回動可能に支持している。ホルダ42Fは、回転軸42Sから離れるように右方に延びている。ホルダ42Fに右端部は、搬送面36の搬送端部36Eを越えた位置にある。
ホルダ42Fは、右端部において給送ローラ41を回転可能に保持している。ホルダ42F内には、回転軸42Sの回転を給送ローラ41に伝達する図示しない複数の伝達ギヤが位置している。給送ローラ41は、圧板50に上から対向する位置にある。給送ローラ41は、ホルダ42Fの回動に伴って上下方向に移動可能である。
第1シュート部材35は、分離ローラ42の真下の位置で、分離パッド42Aを支持している。分離パッド42Aは、搬送面36から露出する状態で分離ローラ42に向けて押圧されている。
シートセンサS1は、搬送方向D1において分離ローラ42及び分離パッド42Aよりも下流に位置している。
<圧板の給送位置及び非給送位置>
圧板50は、回動軸心X50周りの回動により、図4及び図5に示す給送位置と、図3に示す非給送位置と、に上下動可能である。
圧板50は、回動軸心X50周りの回動により、図4及び図5に示す給送位置と、図3に示す非給送位置と、に上下動可能である。
図4及び図5に示すように、圧板50の給送位置は、圧板50に支持された最上位のシートSHを給送ローラ41に当接させる位置である。
図3に示すように、圧板50の非給送位置は、給送位置よりも下方の位置であって、圧板50の対向端部50Eが規制面60の下端60Eに対向する位置である。
<圧板位置センサ>
規制面60の下端60Eの右方かつ下方には、圧板位置センサS3が位置している。圧板位置センサS3は、圧板50が非給送位置にあるか否かを検知する。
規制面60の下端60Eの右方かつ下方には、圧板位置センサS3が位置している。圧板位置センサS3は、圧板50が非給送位置にあるか否かを検知する。
より詳しくは、圧板位置センサS3はフォトインタラプタであり、発光部から受光部に至る光路S3Pの開放又は遮断に対応する検知信号を出力する。圧板50の対向端部50E側の下面には、被検知部50Pが下向きに突出するように位置している。圧板位置センサS3は、被検知部50Pが光路S3Pを遮断するか否かによって、圧板50が非給送位置にあるか否かを検知する。
図11に示すように、圧板位置センサS3は、圧板50が非給送位置にあることを検知しているときには、ON信号を検知信号として制御部7に伝達する。その一方、圧板位置センサS3は、圧板50が非給送位置にあることを検知してないときには、ON信号を検知信号として制御部7に伝達する。
<給送ローラ位置センサ>
図3~図5に示すように、圧板50に支持された最上位のシートSHの位置である最上位置は、圧板50の上下動に応じて上下動する。また、最上位置は、圧板50に支持された最上位のシートSHが搬送ガイド30に向けて1枚ずつ給送されて積層枚数が減少することにより、下降する。
図3~図5に示すように、圧板50に支持された最上位のシートSHの位置である最上位置は、圧板50の上下動に応じて上下動する。また、最上位置は、圧板50に支持された最上位のシートSHが搬送ガイド30に向けて1枚ずつ給送されて積層枚数が減少することにより、下降する。
圧板50に支持された最上位のシートSHに当接する給送ローラ41は、最上位置の上下動に応じて上下動可能である。
図3に示すように、カバー部材38は、その下面において給送ローラ位置センサS2を保持している。給送ローラ位置センサS2は、ホルダ42Fの右端部の上方に位置している。給送ローラ位置センサS2は、給送ローラ41の下端が所定の下限位置LP1以上の適正範囲E1にあるか否かを検知する。
給送ローラ41の下端の下限位置LP1は、給送ローラ41が圧板50に支持された最上位のシートSHを搬送端部36Eに引っ掛かることなく搬送面36に円滑に給送可能な下限位置である。
給送ローラ41の下端の適正範囲E1は、下限位置LP1以上、かつ、給送ローラ41が圧板50に支持された最上位のシートSHを分離ローラ42と分離パッド42Aとの間に円滑に給送可能な上限位置以下の範囲である。
より詳しくは、給送ローラ位置センサS2はフォトインタラプタであり、発光部から受光部に至る光路S2Pの開放又は遮断に対応する検知信号を出力する。ホルダ42Fの右端部の上面には、被検知部42Pが上向きに突出するように位置している。、給送ローラ位置センサS2は、被検知部42Pが光路S2Pを遮断するか否かによって、給送ローラ41の下端が下限位置LP1以上の適正範囲E1にあるか否かを検知する。
図11に示すように、給送ローラ位置センサS2は、給送ローラ41の下端が下限位置LP1以上の適正範囲E1にあることを検知していないときには、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。その一方、給送ローラ位置センサS2は、給送ローラ41の下端が下限位置LP1以上の適正範囲E1にあることを検知したときには、ON信号を検知信号として制御部7に伝達する。
<第1、2搬送ローラ及び排出ローラ等>
図3に示すように、自動搬送機構4は、第1搬送ローラ43、第1ピンチローラ43P、第2搬送ローラ44、第2ピンチローラ44P、排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pを有している。
図3に示すように、自動搬送機構4は、第1搬送ローラ43、第1ピンチローラ43P、第2搬送ローラ44、第2ピンチローラ44P、排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pを有している。
第1搬送ローラ43、第1ピンチローラ43P、第2搬送ローラ44、第2ピンチローラ44P、排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pは、本発明の「搬送部」の一例である。
第1搬送ローラ43は、第1シュート部材35の搬送面36における搬送方向D1の中間部に位置している。第1ピンチローラ43Pは、カバー部材38の案内面38G側に位置し、第1搬送ローラ43に向けて押圧されている。
第2搬送ローラ44は、第2シュート部材37の案内面37G1におけるシートセンサS1よりも搬送方向D1の上流に位置している。第2ピンチローラ44Pは、ベース部材39の搬送面39G1側に位置し、第2搬送ローラ44に向けて押圧されている。
排出ローラ47は、第2シュート部材37の案内面37G2の右端部に位置している。排出ピンチローラ47Pは、ベース部材39の搬送面39G2の右端部に位置し、排出ローラ47に向けて押圧されている。
<モータ、第1駆動列及び第2駆動列>
図6に示すように、画像読取装置1は、モータM1、第1駆動列110及び第2駆動列120をさらに備えている。カバー9の左部分は、その後面側においてモータM1、第1駆動列110及び第2駆動列120を収容している。
図6に示すように、画像読取装置1は、モータM1、第1駆動列110及び第2駆動列120をさらに備えている。カバー9の左部分は、その後面側においてモータM1、第1駆動列110及び第2駆動列120を収容している。
第1駆動列110は、駆動プーリ101、タイミングベルト101B、従動プーリ102、第2太陽ギヤ103、伝達ギヤ111、112、113、第1クラッチC1、伝達ギヤ119A及びリンクレバー119Bを有している。
図7に示すように、第1クラッチC1は、入力ギヤ114、第1太陽ギヤ115、内歯ギヤ116、第1遊星ギヤ117及び遊星キャリア出力ギヤ118を有している。また、図6に示すように、第1クラッチC1は、ロック機構150を有している。
第2駆動列120は、駆動プーリ101、タイミングベルト101B、従動プーリ102、第2クラッチC2、伝達ギヤ123、駆動プーリ124、タイミングベルト124B、従動プーリ125及び伝達ギヤ126、127、129A、129B、129C、129Dを有している。
第2クラッチC2は、第2太陽ギヤ103、出力ギヤ122及び第2遊星ギヤ121、アーム121Aを有している。
つまり、第1駆動列110と第2駆動列120とは、駆動プーリ101、タイミングベルト101B、従動プーリ102及び第2太陽ギヤ103を共用している。
モータM1は、制御部7に制御され、図8及び図9に示す第1方向R1と、図10に示す第2方向R2と、に回転して駆動力を発生する。第2方向R2は、第1方向R1とは逆向きの方向である。
図6に示すように、第1駆動列110において、タイミングベルト101Bは、駆動プーリ101と従動プーリ102とに巻き掛けられている。第2太陽ギヤ103は、従動プーリ102よりも小径であり、従動プーリ102と一体である。
第2太陽ギヤ103は、モータM1からの駆動力を駆動プーリ101、タイミングベルト101B及び従動プーリ102を経由して受けて、前後方向に延びる第2軸心X2周りに自転可能である。
図8及び図9に示すように、モータM1が第1方向R1に回転する場合、第2太陽ギヤ103は、第1方向R1と同じ向きに自転する。図10に示すように、モータM1が第2方向R2に回転する場合、第2太陽ギヤ103は、第2方向R2と同じ向きに自転する。
図6に示すように、伝達ギヤ111は、第2太陽ギヤ103に噛み合っている。伝達ギヤ112は、伝達ギヤ111に噛み合っている。伝達ギヤ113は、伝達ギヤ112に噛み合っている。
図7に示すように、伝達ギヤ113は、第1クラッチC1の入力ギヤ114に噛み合っている。第1太陽ギヤ115は、入力ギヤ114よりも小径であり、入力ギヤ114と一体である。
第1太陽ギヤ115は、モータM1からの駆動力を駆動プーリ101、タイミングベルト101B、従動プーリ102、第2太陽ギヤ103、伝達ギヤ111~113及び入力ギヤ114を経由して受けて、前後方向に延びる第1軸心X1周りに自転可能である。
図8及び図9に示すように、モータM1が第1方向R1に回転する場合、第1太陽ギヤ115は、入力ギヤ114とともに、第1方向R1と同じ向きに自転する。図10に示すように、モータM1が第2方向R2に回転する場合、第1太陽ギヤ115は、入力ギヤ114とともに、第2方向R2と同じ向きに自転する。
図7に示すように、内歯ギヤ116は、第1太陽ギヤ115を囲むように第1軸心X1の周方向に並ぶ複数の内歯を有している。内歯ギヤ116の各内歯は、第1太陽ギヤ115から第1軸心X1の径方向の外側に離隔している。また、内歯ギヤ116は、その外周面における遊星キャリア出力ギヤ118よりも前方に位置する部分に固定用ギヤ116Aを有している。内歯ギヤ116は、第1軸心X1周りに自転可能である。
第1遊星ギヤ117は複数あり、それぞれ第1太陽ギヤ115及び内歯ギヤ116と噛み合う小径ギヤである。
遊星キャリア出力ギヤ118は、円盤部118A、第1遊星ギヤ支持軸118B及び出力ギヤ部118Cを有している。
円盤部118Aは、第1軸心X1を中心とし、第1太陽ギヤ115よりも大径の挿通穴118Hを有する円盤形状である。円盤部118Aは、前後方向において、入力ギヤ114と内歯ギヤ116との間に位置している。
第1遊星ギヤ支持軸118Bは、各第1遊星ギヤ117に対応して複数あり、円盤部118Aから前向きに突出している。
出力ギヤ部118Cは、円盤部118Aの外周縁から前向きに突出する壁形状であり、第1軸心X1の周方向に並ぶ複数の外歯を有している。
遊星キャリア出力ギヤ118は、第1太陽ギヤ115が挿通穴118H内に位置する状態で、第1軸心X1周りに自転可能である。遊星キャリア出力ギヤ118は、各第1遊星ギヤ支持軸118Bにより、第1遊星ギヤ117を自転可能、かつ第1軸心X1周りに公転可能に支持している。
出力ギヤ部118Cは、伝達ギヤ119Aに噛み合っている。図9及び図10に示すように、リンクレバー119Bは、伝達ギヤ119Aと一体で回動する。図3~図5に示すように、リンクレバー119Bは、その先端が圧板50の下面に下から当接することにより、圧板50を支持している。リンクレバー119Bは、回動することにより、圧板50を上下動させる。
遊星キャリア出力ギヤ118は、出力ギヤ部118C、伝達ギヤ119A及びリンクレバー119Bを経由して、圧板50にモータM1からの駆動力を出力可能である。
図6に示すように、ロック機構150は、ロックレバー151及びソレノイド155を有している。
ロックレバー151は、左右方向に延びる棒状体であり、その中間部において前後方向に延びる揺動軸心X151周りに揺動可能である。ロックレバー151は、その左端に爪151Aを有している。
図6及び図7に示すように、爪151Aは、内歯ギヤ116の固定用ギヤ116Aの真下に位置し、固定用ギヤ116Aに向かって上向きに突出している。
図6に示すように、ソレノイド155は、制御部7に通電制御される図示しないコイルと、上下方向に往復動可能な可動鉄芯155Aと、を有する周知の構成を備えている。可動鉄芯155Aの上端は、ロックレバー151の右端に連結している。
ソレノイド155は、図示しないコイルが通電されて可動鉄芯155Aが下降することにより、ロックレバー151の爪151Aを上昇させる。その一方、ソレノイド155は、図示しないコイルが通電されなくなって可動鉄芯155Aが上昇することにより、ロックレバー151の爪151Aを下降させる。
ロック機構150は、図8及び図10に示すように、ソレノイド155がロックレバー151の爪151Aを上昇させ、図7に爪151Aを二点鎖線で示すように、その爪151Aが内歯ギヤ116の固定用ギヤ116Aに接触して内歯ギヤ116を自転不能とすることで、第1クラッチC1を第1接続状態に切り替える。
その一方、ロック機構150は、図6及び図9に示すように、ソレノイド155がロックレバー151の爪151Aを下降させ、図7に爪151Aを実線で示すように、その爪151Aが内歯ギヤ116の固定用ギヤ116Aから離隔して内歯ギヤ116を自転可能とすることで、第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替える。
図9に示すように、第1クラッチC1は、第1遮断状態において、モータM1からの駆動力の伝達を遮断する。図9では、モータM1が第1方向R1に回転する場合を図示しているが、モータM1が第2方向R2に回転する場合も同様である。
この際、圧板50の自重及び圧板50が支持するシートSHの重量が遊星キャリア出力ギヤ118に作用し、遊星キャリア出力ギヤ118がロックする。その結果、第1クラッチC1は、圧板50をその位置に保持する。図6に示すように、モータM1が停止した状態でも、第1遮断状態にある第1クラッチC1は、圧板50をその位置に保持する。
図8に示すように、第1駆動列110は、第1方向R1に回転するモータM1からの駆動力を第1接続状態にある第1クラッチC1を経由して圧板50に伝達して圧板50を上昇させる。
その一方、図10に示すように、第1駆動列110は、第2方向R2に回転するモータM1からの駆動力を第1接続状態にある第1クラッチC1を経由して圧板50に伝達して圧板50を下降させる。
図6に示すように、第2駆動列120において、駆動プーリ101、タイミングベルト101B及び従動プーリ102は、上述した通りである。
第2クラッチC2において、第2太陽ギヤ103は、上述した通りである。出力ギヤ122は、第2軸心X2と平行な第3軸心X3周りに回転可能である。出力ギヤ122は、第2太陽ギヤ103から離隔する一方、伝達ギヤ123と噛み合っている。
第2遊星ギヤ121は、第2太陽ギヤ103と噛み合っている。アーム121Aは、第2軸心X2周りに揺動可能である。アーム121Aは、第2遊星ギヤ121を自転可能に支持している。
アーム121Aは、第2軸心X2周りの揺動により、第2遊星ギヤ121を図8及び図9に示す噛合位置と、図6及び図10に示す離隔位置と、に移動可能とする。
図8及び図9に示すように、第2太陽ギヤ103は、第1方向R1に回転するモータM1の駆動力により第2遊星ギヤ121を噛合位置に移動させる。第2遊星ギヤ121の噛合位置は、出力ギヤ122と噛み合う位置である。
こうして、第2クラッチC2は、モータM1が第1方向R1に回転すると第2接続状態に切り替わる。第2クラッチC2は、第2接続状態において、第1方向R1に回転するモータM1からの駆動力を、出力ギヤ122を介して伝達ギヤ123に伝達する。
その一方、図10に示すように、第2太陽ギヤ103は、第2方向R2に回転するモータM1の駆動力により第2遊星ギヤ121を離隔位置に移動させる。第2遊星ギヤ121の離隔位置は、出力ギヤ122から離隔する位置である。第2遊星ギヤ121の離隔位置は、アーム121Aの先端がストッパ121Sに当て止まることによって決まる。
こうして、第2クラッチC2は、モータM1が第2方向R2に回転すると第2遮断状態に切り替わる。第2クラッチC2は、第2遮断状態において、モータM1からの駆動力の伝達を遮断する。
図6に示すように、駆動プーリ124は、伝達ギヤ123よりも小径であり、伝達ギヤ123と一体で回転する。タイミングベルト124Bは、駆動プーリ124と従動プーリ125とに巻き掛けられている。
伝達ギヤ126は、従動プーリ125よりも大径であり、従動プーリ125と一体で回転する。
伝達ギヤ127は、伝達ギヤ126と噛み合っている。伝達ギヤ129Aは、伝達ギヤ127と噛み合っている。伝達ギヤ129Aは、分離ローラ42の回転軸42Sと一体で回転する。回転軸42Sの回転は、ホルダ42F内に位置する図示しない複数の伝達ギヤによって給送ローラ41に伝達される。
伝達ギヤ129Bは、伝達ギヤ126と噛み合っている。伝達ギヤ129Bは、第1搬送ローラ43の回転軸と一体で回転する。伝達ギヤ129Cは、伝達ギヤ126と噛み合っている。伝達ギヤ129Bは、第2搬送ローラ44の回転軸と一体で回転する。
伝達ギヤ129Dは、伝達ギヤ123と噛み合っている。伝達ギヤ129Dは、排出ローラ47の回転軸と一体で回転する。
図8及び図9に示すように、第2駆動列120は、第1方向R1に回転するモータM1からの駆動力を第2接続状態にある第2クラッチC2を経由して給送ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47に伝達し、それらを回転させる。
これにより、給送ローラ41は、圧板50に支持された最上位のシートSHを搬送方向D1に給送する。分離ローラ42及び分離パッド42Aは、給送ローラ41によって給送されるシートSHを1枚ずつに分離しつつ搬送方向D1に搬送する。第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47は、分離ローラ42によって搬送されるシートSHを引き継いで搬送方向D1に搬送し、さらに排出トレイ96に向けて排出する。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、制御部7が画像読取部3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、第1読取センサ3Aを原稿支持面8Aの左端縁の下方である読取開始位置から、原稿支持面8Aの右端縁の下方である読取終了位置までの間で左右方向に移動させる。これにより、第1読取センサ3Aは、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、制御部7は、走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を逆向きに作動させ、読み取りを終えた第1読取センサ3Aを画像読取部3内における右端から左端に移動させて読取待機位置に復帰させる。
この画像読取装置1では、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、制御部7が画像読取部3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、第1読取センサ3Aを原稿支持面8Aの左端縁の下方である読取開始位置から、原稿支持面8Aの右端縁の下方である読取終了位置までの間で左右方向に移動させる。これにより、第1読取センサ3Aは、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、制御部7は、走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を逆向きに作動させ、読み取りを終えた第1読取センサ3Aを画像読取部3内における右端から左端に移動させて読取待機位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、給送トレイ91に支持されたシートSHを自動搬送機構4によって搬送し、そのシートSHの画像を読み取る場合、制御部7が以下に説明するように画像読取動作を実行する。
図11に示すように、制御部7は、画像読取動作の開始指示があると、モータM1を第1方向R1に回転させるとともに、ロック機構150のソレノイド155の図示しないコイルに通電して第1クラッチC1を第1接続状態に切り替える。なお、モータM1の駆動開始タイミングと、ロック機構150のソレノイド155への通電開始タイミングとは、同時であってもよいし、どちらか一方が他方に対して前後してもよい。
これにより、圧板50が給送位置に向けて上昇するとともに、第2クラッチC2が第2接続状態に切り替わって、給送ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47が回転する。圧板位置センサS3は、ON信号からOFF信号に切り替わる。
給送位置に向けて上昇する圧板50に支持された最上位のシートSHは、給送ローラ41に当接して、給送ローラ41及びホルダ42Fを上昇させる。そして、給送ローラ41の下端が下限位置LP1以上の適正範囲E1に到達すると、給送ローラ位置センサS2がOFF信号からON信号に切り替わる。
制御部7は、その給送ローラ位置センサS2の検知信号に基づいて、圧板50が給送位置まで上昇したと判断する。そして、制御部7は、ロック機構150のソレノイド155の図示しないコイルに通電しなくなって第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替える。第1遮断状態にある第1クラッチC1は、圧板50を給送位置に保持する。
給送ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47は、給送位置にある圧板50に支持された最上位のシートSHを1枚ずつ搬送し、さらに排出トレイ96に向けて排出する。本実施例では、給送ローラ41は、画像が読み取られたシートSHを排出ローラ47がニップして排出する途中で、次のシートSHの給送を開始する。
シートセンサS1は、搬送ガイド30に沿って搬送されるシートSHの先端を検知したときにOFF信号からON信号に切り替わり、その搬送されるシートSHがシートセンサS1を完全に通過した後、ON信号からOFF信号に切り替わる。
第1読取センサ3Aは、搬送される途中のシートSHの第1面SH1の画像を読み取る。シートSHの両面の画像を読み取る場合、第2読取センサ3Bは、第1読取センサ3Aよりも先に、搬送される途中のシートSHの第2面SH2の画像を読み取る。
図11に示す時間TL2は、シートセンサS1が搬送ガイド30に沿って搬送されるシートSHの先端を検知したときから、第2読取センサ3BがそのシートSHの第2面SH2の画像の読み取りを開始するまでの時間である。時間TL2は、例えば0.01~0.数秒程度であり、本実施例では、0.033秒である。
給送ローラ41がシートSHを1枚ずつ給送する毎に、給送ローラ41の下端は、シートSHの厚み分だけ下降する。そして、給送ローラ41の下端が下限位置LP1よりも下降すると、給送ローラ位置センサS2がON信号からOFF信号に切り替わる。
図11では一例として、給送ローラ41が5枚目のシートSHを給送し終えたときに、給送ローラ位置センサS2がOFF信号に切り替わる。
制御部7は、給送ローラ41の下端が適正範囲E1にないことを給送ローラ位置センサS2が検知したときに、圧板50に支持された最上位のシートSHの位置である最上位置が所定量低下したと判断する。
この判断により、制御部7は、シートセンサS1が第2読取センサ3Bに向かって搬送される次のシートSH(図11では一例として、6枚目のシートSH)の先端を検知した第1タイミングTM1で、第1クラッチC1を第1接続状態に切り替える。そして、制御部7は、シートセンサS1に先端を検知されたシートSH(図11では一例として、6枚目のシートSH)が第2読取センサ3Bに到達する前の第2タイミングTM2で、第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替える。
つまり、制御部7は、ロック機構150のソレノイド155の図示しないコイルに時間TL2よりも短い時間だけ通電して、第1クラッチC1を一時的に第1接続状態に切り替えて圧板50を上昇させる。その結果、給送ローラ41の下端が下限位置LP1以上に上昇し、給送ローラ位置センサS2がOFF信号からON信号に切り替わる。
その後、給送ローラ41がさらに複数のシートSHを給送して給送ローラ41の下端が下限位置LP1よりも下降する毎に、制御部7は、第1クラッチC1を一時的に第1接続状態に切り替えて圧板50を上昇させることで、圧板50を給送位置に維持する。
給送ローラ41が最後の1数のシートSHを給送し終えて、給送トレイ91に支持されるシートSHが無くなると、トレイ上シートセンサS4は、ON信号からOFF信号に切り替わる。最後の1数のシートSHがシートセンサS1を完全に通過すると、シートセンサS1も、OFF信号に切り替わる。
制御部7は、シートセンサS1が第2読取センサ3Bに向かって搬送されるシートSHがないことを検知してから所定時間TL1が経過しても次のシートSHを検知しない場合、シートの画像読取動作を実行し終えたと判断する。
所定時間TL1は、シートセンサS1から排出ローラ47までの経路長さ及びシートSHの搬送速度に基づいて、排出ローラ47がシートSHを排出し終える時間となるように設定される。
そして、制御部7は、第1クラッチC1を第1接続状態のままとして、モータM1を第2方向R2に回転させる。これにより、圧板50が非給送位置に向けて下降する。また、第2クラッチC2が第2遮断状態に切り替わって、給送ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47が停止する。
圧板50が非給送位置まで下降し、圧板位置センサS3がON信号からOFF信号に切り替わると、制御部7は、圧板50が非給送位置に到達したと判断する。そして、制御部7はロック機構150のソレノイド155の図示しないコイルに通電しなくなって第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替えるとともに、モータM1を停止させる。その結果、画像読取動作が終了する。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1は、上記構成のモータM1、第1駆動列110及び第2駆動列を備えている。これにより、制御部7は、給送トレイ91に支持されたシートSHを自動搬送機構4によって搬送し、そのシートSHの画像を読み取る場合において、画像読取動作を上述した通りに実行できる。
実施例の画像読取装置1は、上記構成のモータM1、第1駆動列110及び第2駆動列を備えている。これにより、制御部7は、給送トレイ91に支持されたシートSHを自動搬送機構4によって搬送し、そのシートSHの画像を読み取る場合において、画像読取動作を上述した通りに実行できる。
ここで、この画像読取装置1において、図7に示すように、第1クラッチC1は、遊星キャリア出力ギヤ118が圧板50にモータM1からの駆動力を出力するときの減速比が有る程度大きい。
これにより、制御部7がモータM1を第1方向R1又は第2方向R2に回転させるとともに第1クラッチC1を第1接続状態に切り替えて圧板50を上下動させ、その後に第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替えると、圧板50の自重及び圧板50が支持するシートSHの重量が遊星キャリア出力ギヤ118に作用し、遊星キャリア出力ギヤ118がロックする。その結果、第1クラッチC1は、圧板50をその位置に保持する。このような構成により、この画像読取装置1は、上記従来のシート搬送装置に係るウォーム及びウォームホイールが不要である。
したがって、実施例の画像読取装置1は、部品点数を削減できる。
また、この画像読取装置1において、第2クラッチC2は、第2太陽ギヤ103、出力ギヤ122、第2遊星ギヤ121及びアーム121Aを有している。そして、第2太陽ギヤ103は、第1方向R1に回転するモータM1の駆動力により第2遊星ギヤ121を噛合位置に移動させる一方、第2方向R2に回転するモータM1の駆動力により第2遊星ギヤ121を離隔位置に移動させる。この構成により、第2クラッチC2を簡素化でき、部品点数を一層削減できる。
さらに、この画像読取装置1において、図11に示すように、制御部7は、モータM1を第1方向R1に回転させて給送ローラ41等によるシートSHの搬送を実行中に、圧板50に支持された最上位のシートSHの位置である最上位置が所定量低下したと判断すると、ロック機構150を制御し、第1クラッチC1を一時的に第1接続状態に切り替えて圧板50を上昇させる。この構成により、多数枚のシートSHを順次搬送する場合でも、給送ローラ41が最上位のシートSHを好適に給送できる。
また、この画像読取装置1において、制御部7は、最上位置の上下動に応じて上下動可能な給送ローラ41の下端が適正範囲E1にないことを給送ローラ位置センサS2が検知したときに、最上位置が所定量低下したと判断する。この構成により、制御部7は、最上位置が所定量低下したことを精度良く判断できる。
さらに、この画像読取装置1において、制御部7は、最上位置が所定量低下したと判断すると、シートセンサS1が第2読取センサ3Bに向かって搬送されるシートSHの先端を検知した第1タイミングTM1で、第1クラッチC1を第1接続状態に切り替える。そして、制御部7は、シートセンサS1に先端を検知されたシートSHが第2読取センサ3Bに到達する前の第2タイミングTM2で、第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替える。つまり、制御部7は、ロック機構150のソレノイド155の図示しないコイルに時間TL2よりも短い時間だけ通電して、第1クラッチC1を一時的に第1接続状態に切り替えて圧板50を上昇させる。この構成により、この画像読取装置1は、圧板50の上昇が第1、2読取センサ3A、3Bによる第1、2面SH1、SH2の画像の読み取りに影響を及ぼすことを抑制できる。その結果、この画像読取装置1は、第1、2読取センサ3A、3Bによる第1、2面SH1、SH2の画像の読取品質の低下を抑制できる。
また、この画像読取装置1において、制御部7は、シートセンサS1が第2読取センサ3Bに向かって搬送されるシートSHがないことを検知してから所定時間TL1が経過しても次のシートSHを検知しない場合、シートSHの画像読取動作を実行し終えたと判断し、第1クラッチC1を第1接続状態のままとして、モータM1を第2方向R2に回転させることで、圧板50を非給送位置に向けて下降させる。この構成により、制御部7は、シートSHの画像読取動作を実行し終えたことを確実性高く判断できる。
さらに、この画像読取装置1において、制御部7は、画像読取動作を実行し終えたと判断して圧板50を下降させているときに、圧板50が非給送位置にあることを圧板位置センサS3が検知すると、第1クラッチC1を第1遮断状態に切り替えるとともに、モータM1を停止させる。この構成により、制御部7は、下降する給送トレイ91を非給送位置に精度良く停止させることができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、本発明のシート搬送装置を画像読取装置1として具体化したが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、画像形成装置に本発明の構成を適用してもよい。また、画像形成装置の上方に画像読取装置を備えた複合機において、画像形成装置及び画像読取装置の少なくとも一方に本発明の構成を適用してもよい。
実施例では、分離部が分離ローラ42及び分離パッド42Aを有しているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、分離部は、分離ローラ及びリタードローラを有していてもよい。
実施例では、ロック機構150がロックレバー151及びソレノイド155を有しているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、ロック機構は、直動アクチュエータ等であってもよい。
実施例では、第2クラッチC2は、モータM1の回転方向の切り替えに応じて、アーム121Aの揺動によって第2遊星ギヤ121が出力ギヤ122に対して噛合位置と離隔位置とに移動する構成であったが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、実施例に係る第2クラッチC2の代わりに、電磁クラッチ等によって、モータM1が第1方向R1に回転する間は、モータM1からの駆動力を伝達可能な第2接続状態にあり、モータM1が第2方向R2に回転するとモータM1からの駆動力の伝達を遮断する第2遮断状態に切り替わる構成の第2クラッチを採用してもよい。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、41…給送ローラ
91…給送トレイ、50…圧板
42、42A…分離部(42…分離ローラ、42A…分離パッド)
43、43P、44、44P、47、47P…搬送部(43…第1搬送ローラ、43P…第1ピンチローラ、44…第2搬送ローラ、44P…第2ピンチローラ、47…排出ローラ、47P…排出ピンチローラ)
SH1…シートの第1面、3A…第1読取センサ、R1…第1方向
R2…第2方向、M1…モータ、C1…第1クラッチ
110…第1駆動列、C2…第2クラッチ、120…第2駆動列
7…制御部、X1…第1軸心、115…第1太陽ギヤ
116…内歯ギヤ、117…第1遊星ギヤ
118…遊星キャリア出力ギヤ、150…ロック機構
X2…第2軸心、103…第2太陽ギヤ、X3…第3軸心
122…出力ギヤ、121…第2遊星ギヤ、121A…アーム
D1…搬送方向、SH2…シートの第2面、3B…第2読取センサ
S1…シートセンサ、TM1…第1タイミング
TM2…第2タイミング、LP1…所定の下限位置
E1…適正範囲、S2…給送ローラ位置センサ
TL1…所定時間、S3…圧板位置センサ
91…給送トレイ、50…圧板
42、42A…分離部(42…分離ローラ、42A…分離パッド)
43、43P、44、44P、47、47P…搬送部(43…第1搬送ローラ、43P…第1ピンチローラ、44…第2搬送ローラ、44P…第2ピンチローラ、47…排出ローラ、47P…排出ピンチローラ)
SH1…シートの第1面、3A…第1読取センサ、R1…第1方向
R2…第2方向、M1…モータ、C1…第1クラッチ
110…第1駆動列、C2…第2クラッチ、120…第2駆動列
7…制御部、X1…第1軸心、115…第1太陽ギヤ
116…内歯ギヤ、117…第1遊星ギヤ
118…遊星キャリア出力ギヤ、150…ロック機構
X2…第2軸心、103…第2太陽ギヤ、X3…第3軸心
122…出力ギヤ、121…第2遊星ギヤ、121A…アーム
D1…搬送方向、SH2…シートの第2面、3B…第2読取センサ
S1…シートセンサ、TM1…第1タイミング
TM2…第2タイミング、LP1…所定の下限位置
E1…適正範囲、S2…給送ローラ位置センサ
TL1…所定時間、S3…圧板位置センサ
Claims (8)
- シートを給送する給送ローラと、
シートを支持する給送トレイであって、最上位のシートを前記給送ローラに当接させる給送位置と、前記給送位置よりも下方の非給送位置と、に上下動可能な圧板を有する前記給送トレイと、
を備えたシート搬送装置であって、
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生するモータと、
第1接続状態と、前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第1遮断状態とに切り替わる第1クラッチを有する第1駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を上昇させる一方、前記第2方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を下降させる前記第1駆動列と、
前記モータが前記第1方向に回転すると第2接続状態に切り替わる一方、前記モータが前記第2方向に回転すると前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第2遮断状態に切り替わる第2クラッチを有する第2駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第2接続状態にある前記第2クラッチを経由して前記給送ローラに伝達する前記第2駆動列と、
前記モータ及び前記第1クラッチを制御する制御部と、
をさらに備え、
前記第1クラッチは、
前記モータからの前記駆動力を受けて第1軸心周りに自転可能な第1太陽ギヤと、
前記第1太陽ギヤを囲み、前記第1軸心周りに自転可能な内歯ギヤと、
前記第1太陽ギヤ及び前記内歯ギヤと噛み合う第1遊星ギヤと、
前記第1軸心周りに自転可能な遊星キャリア出力ギヤであって、前記第1遊星ギヤを自転可能、かつ前記第1軸心周りに公転可能に支持し、前記圧板に前記モータからの前記駆動力を出力可能な前記遊星キャリア出力ギヤと、
前記制御部に制御され、前記内歯ギヤに接触して前記内歯ギヤを自転不能とすることで前記第1クラッチを前記第1接続状態に切り替える一方、前記内歯ギヤから離隔して前記内歯ギヤを自転可能とすることで前記第1クラッチを前記第1遮断状態に切り替えるロック機構と、
を有していることを特徴とするシート搬送装置。 - 前記第2クラッチは、
前記モータからの前記駆動力を受けて第2軸心周りに自転可能な第2太陽ギヤと、
前記第2軸心と平行な第3軸心周りに回転可能な出力ギヤと、
前記第2太陽ギヤと噛み合う第2遊星ギヤと、
前記第2軸心周りに揺動可能であり、前記第2遊星ギヤを自転可能に支持するアームであって、前記第2遊星ギヤを前記出力ギヤと噛み合う噛合位置と、前記出力ギヤから離隔する離隔位置と、に移動可能とする前記アームと、を有し、
前記第2太陽ギヤは、前記第1方向に回転する前記モータの前記駆動力により前記第2遊星ギヤを前記噛合位置に移動させる一方、前記第2方向に回転する前記モータの前記駆動力により前記第2遊星ギヤを前記離隔位置に移動させるように構成されている請求項1記載のシート搬送装置。 - 前記給送ローラによって給送されるシートを1枚ずつに分離しつつ搬送する分離部と、
前記分離部によって搬送されるシートを引き継いで搬送し、さらに排出する搬送部と、
をさらに備え、
前記第2駆動列は、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第2接続状態にある前記第2クラッチを経由して前記分離部及び前記搬送部にも伝達し、
前記制御部は、前記モータを前記第1方向に回転させて前記給送ローラ、前記分離部及び前記搬送部によるシートの搬送を実行中に、前記圧板に支持された前記最上位のシートの位置である最上位置が所定量低下したと判断すると、前記ロック機構を制御し、前記第1クラッチを一時的に前記第1接続状態に切り替えて前記圧板を上昇させる請求項1又は2記載のシート搬送装置。 - 前記給送ローラは、前記最上位置の上下動に応じて上下動可能であり、
前記給送ローラが所定の下限位置以上の適正範囲にあるか否かを検知する給送ローラ位置センサをさらに備え、
前記制御部は、前記給送ローラが前記適正範囲にないことを前記給送ローラ位置センサが検知したときに、前記最上位置が所定量低下したと判断する請求項3記載のシート搬送装置。 - 前記搬送部によって搬送される途中にあるシートの第1面の画像を読み取る第1読取センサと、
前記搬送部がシートを搬送する搬送方向において前記第1読取センサよりも上流に位置し、前記搬送部によって搬送される途中にあるシートの前記第1面とは反対の第2面の画像を読み取る第2読取センサと、
前記搬送方向において前記第2読取センサよりも前記上流、かつ前記分離部よりも下流に位置し、シートの有無を検知するシートセンサと、をさらに備え、
前記制御部は、
前記最上位置が所定量低下したと判断すると、前記シートセンサが前記第2読取センサに向かって搬送されるシートの先端を検知した第1タイミングで、前記第1クラッチを前記第1接続状態に切り替え、
前記シートセンサに前記先端を検知されたシートが前記第2読取センサに到達する前の第2タイミングで、前記第1クラッチを前記第1遮断状態に切り替える請求項3記載のシート搬送装置。 - 前記給送ローラによって給送されるシートを1枚ずつに分離しつつ搬送する分離部と、
前記分離部によって搬送されるシートを引き継いで搬送し、さらに排出する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される途中にあるシートの第1面の画像を読み取る第1読取センサと、
前記搬送部がシートを搬送する搬送方向において前記第1読取センサよりも上流に位置し、前記搬送部によって搬送される途中にあるシートの前記第1面とは反対の第2面の画像を読み取る第2読取センサと、
前記搬送方向において前記第2読取センサよりも前記上流、かつ前記分離部よりも下流に位置し、シートの有無を検知するシートセンサと、をさらに備え、
前記第2駆動列は、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第2接続状態にある前記第2クラッチを経由して前記分離部及び前記搬送部にも伝達し、
前記制御部は、前記シートセンサが前記第2読取センサに向かって搬送されるシートがないことを検知してから所定時間が経過しても次のシートを検知しない場合、シートの画像読取動作を実行し終えたと判断し、前記第1クラッチを前記第1接続状態のままとして、前記モータを前記第2方向に回転させることで、前記圧板を前記非給送位置に向けて下降させる請求項1又は2記載のシート搬送装置。 - 前記圧板が前記非給送位置にあるか否かを検知する圧板位置センサをさらに備え、
前記制御部は、前記画像読取動作を実行し終えたと判断して前記圧板を下降させているときに、前記圧板が前記非給送位置にあることを前記圧板位置センサが検知すると、前記第1クラッチを前記第1遮断状態に切り替えるとともに、前記モータを停止させる請求項6記載のシート搬送装置。 - シートを給送する給送ローラと、
シートを支持する給送トレイであって、最上位のシートを前記給送ローラに当接させる給送位置と、前記給送位置よりも下方の非給送位置と、に上下動可能な圧板を有する前記給送トレイと、
を備えたシート搬送装置であって、
第1方向と、前記第1方向とは逆向きの第2方向と、に回転して駆動力を発生するモータと、
第1接続状態と、前記モータからの前記駆動力の伝達を遮断する第1遮断状態とに切り替わる第1クラッチを有する第1駆動列であって、前記第1方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を上昇させる一方、前記第2方向に回転する前記モータからの前記駆動力を前記第1接続状態にある前記第1クラッチを経由して前記圧板に伝達して前記圧板を下降させる前記第1駆動列と、
前記モータ及び前記第1クラッチを制御する制御部と、
をさらに備え、
前記第1クラッチは、
前記モータからの前記駆動力を受けて第1軸心周りに自転可能な第1太陽ギヤと、
前記第1太陽ギヤを囲み、前記第1軸心周りに自転可能な内歯ギヤと、
前記第1太陽ギヤ及び前記内歯ギヤと噛み合う第1遊星ギヤと、
前記第1軸心周りに自転可能な遊星キャリア出力ギヤであって、前記第1遊星ギヤを自転可能、かつ前記第1軸心周りに公転可能に支持し、前記圧板に前記モータからの前記駆動力を出力可能な前記遊星キャリア出力ギヤと、
前記制御部に制御され、前記内歯ギヤに接触して前記内歯ギヤを自転不能とすることで前記第1クラッチを前記第1接続状態に切り替える一方、前記内歯ギヤから離隔して前記内歯ギヤを自転可能とすることで前記第1クラッチを前記第1遮断状態に切り替えるロック機構と、
を有していることを特徴とするシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022067633A JP2023157614A (ja) | 2022-04-15 | 2022-04-15 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022067633A JP2023157614A (ja) | 2022-04-15 | 2022-04-15 | シート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023157614A true JP2023157614A (ja) | 2023-10-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022067633A Pending JP2023157614A (ja) | 2022-04-15 | 2022-04-15 | シート搬送装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023157614A (ja) |
-
2022
- 2022-04-15 JP JP2022067633A patent/JP2023157614A/ja active Pending
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