JP2023156814A - 成形管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】成形品に寸法不良が発生した際に、ユーザーが誤った対策を実施することを抑制できる技術を提供する。【解決手段】成形管理システムは、予め定められた期間において生産された成形品の寸法と、成形品が不良品である場合において、成形品の不良分類と、を取得する情報取得部と、寸法に関する寸法情報と、不良分類の件数に関する不良件数情報とを、共通の時間軸に沿って並べて表示する表示部と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、成形管理システムに関する。
成形管理システムに関し、特許文献1には、成形品の寸法情報の平均値をトレンドグラフとして表示する技術が開示されている。例えば、特許文献1のトレンドグラフにおいて、成形品の寸法情報が規定範囲から外れた場合、ユーザーは、成形条件を変更する、成形型のキャビティー内部を加工する、などの対策を実施することができる。
しかし、特許文献1に記載された寸法のトレンドグラフだけでは、成形条件を変更すべきなのか、成形型を加工すべきなのか、を判断することが困難である。そのため、寸法不良が発生した際に、ユーザーが誤った対策を実施するおそれがある。
本開示の一形態によれば、成形管理システムが提供される。この成形管理システムは、予め定められた期間において生産された成形品の寸法と、前記成形品が不良品である場合において、前記成形品の不良分類と、を取得する情報取得部と、前記寸法に関する寸法情報と、前記不良分類の件数に関する不良件数情報とを、共通の時間軸に沿って並べて表示する表示部と、を備える。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における成形管理システム10の概略構成を示す説明図である。本実施形態における成形管理システム10は、射出成形機100と、材料乾燥機200と、検査装置300と、端末装置400と、管理装置500とを備えている。管理装置500は、射出成形機100、材料乾燥機200、検査装置300、および、端末装置400と通信可能に接続されている。本実施形態では、管理装置500は、これらの装置とネットワークNTを介して相互に通信可能に構成されている。ネットワークNTは、例えば、LANであってもよいし、WANであってもよいし、インターネットであってもよい。射出成形機100と材料乾燥機200と検査装置300とは、これらが、例えば同一の筐体あるいは連結された筐体に配置され、一体的に組み合わせられることにより、射出成形ユニットとして構成されてもよい。
図1は、第1実施形態における成形管理システム10の概略構成を示す説明図である。本実施形態における成形管理システム10は、射出成形機100と、材料乾燥機200と、検査装置300と、端末装置400と、管理装置500とを備えている。管理装置500は、射出成形機100、材料乾燥機200、検査装置300、および、端末装置400と通信可能に接続されている。本実施形態では、管理装置500は、これらの装置とネットワークNTを介して相互に通信可能に構成されている。ネットワークNTは、例えば、LANであってもよいし、WANであってもよいし、インターネットであってもよい。射出成形機100と材料乾燥機200と検査装置300とは、これらが、例えば同一の筐体あるいは連結された筐体に配置され、一体的に組み合わせられることにより、射出成形ユニットとして構成されてもよい。
射出成形機100は、射出成形を行う装置である。射出成形機100は、第1制御部110と、それぞれ図示しない射出装置と型締装置を備えている。型締装置には、キャビティーを有する成形型が装着される。成形型は、金属製でもよいし、セラミック製でもよいし、樹脂製でもよい。金属製の成形型のことを金型と呼ぶ。第1制御部110は、1つまたは複数のプロセッサーと、記憶装置と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェイスとを備えるコンピューターによって構成されている。第1制御部110は、複数のコンピューターによって構成されてもよい。材料乾燥機200の第2制御部210、および、検査装置300の第3制御部310についても、第1制御部110と同様の構成である。
第1制御部110は、射出成形機100の各部を制御して射出成形を行い、成形品を成形する。より具体的には、第1制御部110は、型締装置を制御して成形型を型締めし、射出装置を制御して材料を可塑化して成形型に射出することによって、成形型に設けられたキャビティーの形状に応じた形状を有する成形品を成形する。成形された成形品は、図示していない取り出しロボット等の搬送装置によって検査装置300に搬送される。
第1制御部110は、成形品を製造するための射出成形に関する物理量を表す物理量情報を管理装置500に送信する。物理量情報には、射出成形機100に備えられた各種センサーによって計測された計測値と、射出成形に関する各種指令値とが含まれる。指令値は、例えば、射出充填時間や射出圧力、設定温度など、射出成形機100に設定される値であり、計測値は、これらの実際の値をセンサーによって計測した値である。
材料乾燥機200は、射出成形機100に供給する材料を乾燥させる装置である。材料乾燥機200は、第2制御部210と、それぞれ図示していない加熱器と乾燥ホッパーとを備える。材料乾燥機200は、空気中の水分を吸湿剤によって除去し、その乾燥空気を加熱器によって加熱して乾燥ホッパーに送り込み、乾燥ホッパー内に貯留された材料を乾燥させる。乾燥させた材料は、図示していない圧送ポンプによって射出成形機100に圧送される。第2制御部210は、加熱器による乾燥温度や、加熱ホッパーに送り込む乾燥空気の風量を制御する。
検査装置300は、画像検査を行う装置である。検査装置300は、第3制御部310とカメラとによって構成される。第3制御部310は、カメラを制御して成形品を撮像し、撮像した成形品を画像解析することによって、成形品の寸法測定および外観検査を行う。第3制御部310は、成形品の寸法として、例えば、成形品の高さや、全長、全幅などを測定する。また、第3制御部310は、外観検査において、例えば、キズや反りといった、成形品の不良を検査する。第3制御部310は、成形品毎に、検査情報を、管理装置500に送信する。検査情報には、成形品の寸法と、成形品が不良品である場合において、「キズ」や「反り」といった不良分類とが含まれる。なお、検査装置300は、成形品の寸法をカメラではなく、各種の変位センサーや測長センサーを用いて測定してもよい。
端末装置400は、CPUと記憶装置と表示部450とを備えるコンピューターとして構成されている。端末装置400としては、例えば、タブレット端末やノート型パソコン、スマートフォン、ハンディターミナルを適用できる。本実施形態では、表示部450にタッチパネル機能が備えられている。表示部450には、管理装置500から出力された各種の画面が表示される。なお、他の実施形態では、表示部450は、管理装置500に備えられてもよい。
管理装置500は、処理部501と記憶部502と通信制御部503とを備えるコンピューターによって構成されている。処理部501は、1つまたは複数のプロセッサーおよび主記憶装置を備えている。記憶部502は、ハードディスクドライブなどの補助記憶装置により構成される。通信制御部503は、射出成形機100や材料乾燥機200、検査装置300、端末装置400などの他の装置との通信を制御するための通信回路を備えている。
処理部501は、情報取得部510を備える。情報取得部510は、処理部501が記憶部502に記憶されたプログラムを実行することによって実現される。なお、情報取得部510は回路によって実現されてもよい。
情報取得部510は、予め定められた期間において生産された成形品の寸法と、成形品が不良品である場合において、その成形品の不良分類とを取得する。本実施形態では、情報取得部510は、これらの情報を検査装置300から取得する。期間は、ユーザーによって予め指定されてもよいし、成形管理システム10において予め定められていてもよい。
処理部501は、情報取得部510が取得した情報に基づき、成形品の寸法に関する寸法情報と、不良分類の件数に関する不良件数情報とを、共通の時間軸に沿って並べた管理画面を生成する。生成された管理画面は、端末装置400に送信され、端末装置400の表示部450に表示される。
図2は、表示部450に表示される管理画面SC1の一例を示す図である。本実施形態では、管理画面SC1において、1月から10月までに生産された成形品の不良件数情報と寸法情報が、共通の時間軸に沿って上下に並べて表示されている。図2には、不良件数情報として、不良分類が「キズ」である不良品の件数と、不良分類が「反り」である不良品の件数を表す棒グラフが月毎に並べて表示されている。また、図2には、寸法情報として、成形品の寸法の各月の統計情報が、不良件数情報と共通の時間軸に沿って箱ひげ図によって表示されている。箱ひげ図は、箱から下方に延びるひげの下端が、その月の成形品の寸法の最小値を表し、箱の下辺が寸法の第1四分位数を表し、箱内の線が寸法の第2四分位数すなわち中央値を表し、箱の上辺が寸法の第3四分位数を表し、箱から上方に延びるひげの上端が寸法の最大値を表している。箱内には、寸法の平均値を表す印を付してもよい。最小値や中央値、最大値、平均値が表示部450に表示されることで、成形品の寸法の変化を認識しやすくなる。また、これらの値が箱ひげ図によって表示されることで、寸法の各種統計値の変化を読み取りやすい。なお、最小値や中央値、最大値、平均値は、箱ひげ図に限らず、折れ線グラフなどによって表示されてもよい。
以上で説明した第1実施形態では、成形品の寸法情報だけでなく、成形品の不良分類毎の不良件数に関する情報を共通の時間軸に沿って並べて表示する。そのため、寸法情報だけからでは特定できない不良の原因の特定や不良対策の立案が可能となる。例えば、ユーザーが図2に示した管理画面SC1を参照すると、6月までの寸法情報および不良件数情報を比較することで、成形品のキズ、反り、寸法のばらつきに相関があることが理解できる。ユーザーは、これらの相関関係から、例えば、経験上、キズが要因となって、そのキズに応力がかかって反りが発生し、その結果、反りの影響で検査装置によって測定された寸法が基準値から外れていると分析することができる。このような分析に基づき、ユーザーは、キズの対策、例えば、金型内面のカエリの除去や表面研磨などを行う。そうすると、キズが要因となって発生していた反りや寸法不良がすべて解消する可能性がある。図2には、7月以降には不具合がすべて解決している状態が表されている。つまり、成形品の寸法情報だけでなく、成形品の不良分類に関する情報を共通の時間軸に沿って並べて表示することで、すべての不具合をまとめて解決できる可能性が高まる。
これに対して、寸法情報と不良件数情報とが別々に表示されている場合におけるユーザーの対策の参考例を図3に基づき説明する。図3は、管理画面ではなく、この参考例におけるキズ、反り、寸法の変動を図2に倣って表している。例えば、1月から6月まで、ほとんどの成形品の寸法が、図中に上限と下限とで挟まれた合格基準を下回っている。そこで、ユーザーは寸法の不良を解決するため、型寸法を大きくする対策を6月に実施する。寸法の不良を解決する方法としては、例えば、成形条件の見直しと型寸法の修正とがあるが、成形条件を見直す場合、無数にある成形条件の各項目を変化させてその効果を確かめる必要があり、工数の見積もりが困難である。これに対して、型寸法の修正は、効果の予測が容易であるため、ユーザーは、寸法不良の解決方法として型寸法の修正を選択することが多い。7月は、型寸法の修正によって寸法不良が低減している。続いて、ユーザーは不良分類「反り」を解決するため、成形時における可動型の温度を高くする対策を実施する。この対策により、8月において、不良分類「反り」の不良は低減したが、不良分類「キズ」の件数は低減せず、また、寸法不良も増加した。そのため、ユーザーは寸法不良を解決するため、成形型の内寸法を小さくする対策を実施する。この対策により、9月は寸法不良が低減している。続いて、ユーザーは不良分類「キズ」を解決するため、金型内のカエリの除去や表面研磨を実施する。10月は、型寸法が大きくなったにも関わらず、可動型の温度を高いままのため、成形品が逆方向に反り、不良分類「反り」の不良が増加しており、また、成形品が沿っていることで寸法不良も増加している。
このように、寸法情報と不良件数情報とが共通の時間軸に沿って表示されていない場合、これらを同時に対比することが難しい。そのため、上記のように、寸法やキズ、反りに対する対策をばらばらに実施することで、不具合対策を行うケースが多く、ある不具合に対する対策を行っても、他の不具合が悪化する場合もある。これに対して、本実施形態では、図2に示したように、成形品の寸法情報だけでなく、成形品の不良分類に関する情報を共通の時間軸に沿って並べて表示するため、寸法情報だけからでは特定できなかった不良の原因の特定や不良対策の立案が可能となる。この結果、ユーザーが誤った対策を実施する可能性を低減できる。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態における管理画面SC2の表示例を示す図である。第2実施形態における成形管理システム10の構成は第1実施形態と同じである。
図4は、第2実施形態における管理画面SC2の表示例を示す図である。第2実施形態における成形管理システム10の構成は第1実施形態と同じである。
上述した第1実施形態では、図2に示したように、箱ひげ図によって寸法情報を表示している。これに対して、第2実施形態では、寸法の統計情報を2つのグラフによって表している。図4には、それらのグラフとして、寸法の各月の平均値を表す折れ線グラフと、寸法の標準偏差を表す棒グラフとを示している。このように、寸法情報は、様々な形式によって表示することが可能である。なお、図4には、寸法の標準偏差を示すグラフを示しているが、標準偏差ではなく、分散を表すグラフを表示してもよい。標準偏差や分散が時間軸に沿って表示されることで、寸法のばらつきの変化が認識しやすくなる。例えば、ばらつきが大きければ、型寸法ではない他の要因によって寸法が変化している可能性が高い。そのため、ユーザーは、標準偏差や分散が管理画面SC2に表示されることで、型寸法の変更を実施するか否かを判断しやすくなる。
C.他の実施形態:
図5は、管理画面の他の表示例を示す図である。上述した実施形態において、管理画面には、不良件数情報と寸法情報以外にも、図5に示す管理画面SC3のように、各種の情報を表示してもよい。例えば、表示部450は、管理画面SC3に、物理量情報、環境情報、4M情報、成形品画像、成形型画像のうちの1または複数の情報を表示してもよい。
図5は、管理画面の他の表示例を示す図である。上述した実施形態において、管理画面には、不良件数情報と寸法情報以外にも、図5に示す管理画面SC3のように、各種の情報を表示してもよい。例えば、表示部450は、管理画面SC3に、物理量情報、環境情報、4M情報、成形品画像、成形型画像のうちの1または複数の情報を表示してもよい。
管理装置500は、表示部450に、物理量情報として、射出成形機100に備えられた各種センサーによって計測された圧力や温度などの計測値や、射出成形に関する各種指令値を表示させることができる。表示部450は、例えば、物理量情報の各月における平均値や中央値などの代表値を、不良件数情報や寸法情報と共通の時間軸に沿って、折れ線グラフや棒グラフにより表示する。物理量情報としては、射出成形機100に限らず、成形品を製造するための各種の産業機器に関する物理量を表示してもよい。
管理装置500は、表示部450に、環境情報として、温度、湿度、気圧などの気候に関する情報や、振動や照明の照度など工場内の設備に関する情報を表示させることができる。温度、湿度、気圧、振動は、例えば、成形品の品質に影響を与える可能性があり、照度は、例えば、画像検査の検査結果に影響を与える可能性がある。管理装置500は、工場に備えられた各種のセンサーから、こうした環境情報を取得する。表示部450は、例えば、こうした環境情報の、各月における平均値や中央値などの代表値を、不良件数情報や寸法情報と共通の時間軸に沿って、折れ線グラフや棒グラフにより表示する。
管理装置500は、表示部450に、4M情報として、成形品が成形された時の人と機械と材料と方法との生産4要素に関する4要素情報を表示させることができる。「人」とは、例えば、射出成形機100の運転を担当する作業員や、検査装置300による検査を担当する作業員など、成形品の生産に関与する者のことを意味する。「機械」とは、例えば、射出成形機100や、材料乾燥機200、検査装置300など、成形品の生産に用いられる機械のことを意味する。「材料」とは、成形品の材料のことを意味する。「方法」とは、例えば、射出成形の方法や、成形型からの成形品の取り出し方法や、成形品の検査の方法など、成形品の生産方法のことを意味する。こうした4M情報には、例えば、作業員、金型、成形機、成形条件の情報およびそれらの切り替えタイミングなどが含まれる。管理装置500は、記憶部502に、こうした4M情報を予め記憶させる。表示部450は、4M情報を、例えば、不良件数情報や寸法情報と共通の時間軸に沿って折れ線グラフや棒グラフによって表示する。なお、表示部450は、4M情報を帯状に表示してもよい。帯状に表示する場合、4M情報の変化は、帯の色や模様を変化させることで表すことが可能である。
管理装置500は、表示部450に、成形品画像として、成形品の形状を表す画像を表示させることができる。成形品画像は、例えば、成形品をカメラによって撮影した画像、または、CADから出力された成形品の画像である。表示部450は、図5に示すように、管理画面SC3の予め定められた領域に、成形品画像を表示する。成形品画像は、寸法の測定位置を表す情報を含む。このような表示を行うことで、成形品のどの部位の寸法を測定しているかを把握することができ、不良分類との関係性を認識しやすくなる。
管理装置500は、表示部450に、成形型画像として、成形品の離型後における成形型の内面をカメラによって撮影した画像を表示させることができる。画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。管理装置500は、例えば、射出成形機100から1ショット毎に成形型画像を取得し、記憶部502に記憶させる。管理装置500は、記憶部502に記憶された成形型画像のうち、各月の代表的な画像を、表示部450上の管理画面SC3に、不良件数情報や寸法情報と共通の時間軸に沿って表示させる。代表的な画像とは、例えば、月初や月末など、その月のうちの特定の日に撮影された画像である。成形型の画像が表示されることで、ユーザーは、成形品に生じる不具合と成形型の状況との関係を認識しやすくなる。なお、成形型画像は、管理画面SC3上において、ある月の寸法情報や不良件数情報がユーザーによって指定された場合に、指定された月の時間軸に合わせて、すなわち、指定された月の時間軸上の位置に、その月に対応する成形型画像が表示されてもよい。
以上で説明したように、寸法情報や不良件数情報に加えて、管理画面SC3に、物理量情報、環境情報、4M情報、成形品画像、成形型画像のうちの1または複数の情報が表示されることで、ユーザーは、これらの情報に基づき、成形品の不良の原因を特定しやすくなる。
なお、図2,4,5に示した管理画面SC1,SC1,SC3では、1月から10月までの、月毎の不良件数情報および寸法情報を表示しているが、表示を行う期間は任意である。期間は、月ではなく、年や、週、日、時間、分、秒などによって表される期間であってもよい。また、期間は、ロットや、箱、トレイ、ショットなど、成形品の生産単位に対応する期間によって表されてもよい。また、不良件数情報や寸法情報を集計する単位も任意であり、月毎に限らず、週毎や日毎などのほか、ロット毎などの生産単位で集計を行ってもよい。
D.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、成形管理システムが提供される。この成形管理システムは、予め定められた期間において生産された成形品の寸法と、前記成形品が不良品である場合において、前記成形品の不良分類と、を取得する情報取得部と、前記寸法に関する寸法情報と、前記不良分類の件数に関する不良件数情報とを、共通の時間軸に沿って並べて表示する表示部と、を備える。
この形態の成形管理システムによれば、成形品の寸法情報だけでなく、成形品の不良分類の件数に関する情報を共通の時間軸に沿って並べて表示するため、寸法情報だけからでは特定できない不良の原因の特定や不良対策の立案が可能となる。この結果、ユーザーが誤った対策を実施する可能性を低減できる。
この形態の成形管理システムによれば、成形品の寸法情報だけでなく、成形品の不良分類の件数に関する情報を共通の時間軸に沿って並べて表示するため、寸法情報だけからでは特定できない不良の原因の特定や不良対策の立案が可能となる。この結果、ユーザーが誤った対策を実施する可能性を低減できる。
(2)上記形態において、前記寸法情報は、前記寸法の標準偏差または分散を含んでもよい。このような形態であれば、型寸法の変更を実施するか否かを判断しやすくなる。
(3)上記形態において、前記寸法情報は、前記寸法の中央値、平均値、最大値、または、最小値を含んでもよい。このような形態であれば、成形品の寸法の変化を認識しやすくなる。
(4)上記形態において、前記表示部は、前記寸法情報を箱ひげ図によって表示してもよい。このような形態であれば、寸法の各種統計値の変化を読み取りやすい。
(5)上記形態において、前記表示部は、前記成形品を製造する産業機器に関する物理量を表す物理量情報を前記時間軸に沿って表示してもよい。このような形態であれば、不良の原因を特定しやすくなる。
(6)上記形態において、前記表示部は、前記成形品が成形された時の環境情報を前記時間軸に沿って表示し、前記環境情報は、温度、湿度、振動、気圧、または、照度を含んでもよい。このような形態であれば、不良の原因を特定しやすくなる。
(7)上記形態において、前記表示部は、前記成形品が成形された時の人と機械と材料と方法との生産4要素に関する4要素情報を前記時間軸に沿って表示してもよい。このような形態であれば、不良の原因を特定しやすくなる。
(8)上記形態において、前記表示部は、前記成形品の形状を表す画像を表示し、前記画像は、前記寸法の測定位置を表す情報を含んでもよい。このような形態であれば、成形品のどの部位の寸法を測定しているかを把握することができるので、不良分類との関係性を認識しやすくなる。
(9)上記形態において、前記表示部は、前記成形品を成形する成形型の状態を表す画像を、前記時間軸に合わせて表示してもよい。このような形態であれば、不良の原因を特定しやすくなる。
10…成形管理システム、100…射出成形機、110…第1制御部、200…材料乾燥機、210…第2制御部、300…検査装置、310…第3制御部、400…端末装置、450…表示部、500…管理装置、501…処理部、502…記憶部、503…通信制御部、510…情報取得部
Claims (9)
- 成形管理システムであって、
予め定められた期間において生産された成形品の寸法と、前記成形品が不良品である場合において、前記成形品の不良分類と、を取得する情報取得部と、
前記寸法に関する寸法情報と、前記不良分類の件数に関する不良件数情報とを、共通の時間軸に沿って並べて表示する表示部と、
を備える成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記寸法情報は、前記寸法の標準偏差または分散を含む、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記寸法情報は、前記寸法の中央値、平均値、最大値、または、最小値を含む、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記表示部は、前記寸法情報を箱ひげ図によって表示する、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記表示部は、前記成形品を製造する産業機器に関する物理量を表す物理量情報を前記時間軸に沿って表示する、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記表示部は、前記成形品が成形された時の環境情報を前記時間軸に沿って表示し、
前記環境情報は、温度、湿度、振動、気圧、または、照度を含む、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記表示部は、前記成形品が成形された時の人と機械と材料と方法との生産4要素に関する4要素情報を前記時間軸に沿って表示する、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記表示部は、前記成形品の形状を表す画像を表示し、
前記画像は、前記寸法の測定位置を表す情報を含む、成形管理システム。 - 請求項1に記載の成形管理システムであって、
前記表示部は、前記成形品を成形する成形型の状態を表す画像を、前記時間軸に合わせて表示する、成形管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022066397A JP2023156814A (ja) | 2022-04-13 | 2022-04-13 | 成形管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022066397A JP2023156814A (ja) | 2022-04-13 | 2022-04-13 | 成形管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023156814A true JP2023156814A (ja) | 2023-10-25 |
Family
ID=88468812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022066397A Pending JP2023156814A (ja) | 2022-04-13 | 2022-04-13 | 成形管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023156814A (ja) |
-
2022
- 2022-04-13 JP JP2022066397A patent/JP2023156814A/ja active Pending
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