JP2023152412A - リメイクシート - Google Patents

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Abstract

【課題】傷が付き色泣きが生じにくく、撥水性および抗菌効果に優れたリメイクシートを提供すること。【解決手段】リメイクシートであって、不織布層と、接着層と、前記不織布層と前記接着層との間の撥水繊維層とからなり、前記不織布層の表面には顔料を含む表面プリント層が形成され、前記不織布層がポリエチレンテレフタレート繊維の不織布からなるリメイクシート。【選択図】図1

Description

本発明は、リメイクシートに関する。
従来、リメイクシートは、壁装用原紙に発泡塩化ビニル樹脂層を設け、さらにその上に汚染防止フィルムとしてエチレン-ビニルアルコール共重合体などのフィルムをラミネート加工したものが多く使用されていた。
しかしながら、この場合、フィルムを樹脂層上にラミネート加工するのにホットメルト剤を必要とし、壁紙製造における作業性が悪いという問題があった。
また、このような従来のリメイクシートでは、表面に傷が付き易い、色泣きが生じる、撥水性が低い、抗菌効果が低いなどの問題があった。
従来のリメイクシートとして、少なくとも50質量%合成ポリマー繊維を含む不織基材および下地被膜層上に適用された印刷を含み、不織基材が不織基材の表側に適用されて且つ直接表側に接着されている下地被膜層を含み、該下地被膜がエマルジョンポリマー顔料バインダーおよび鉱物性顔料組成物を含む壁紙シートを挙げることができる。
しかしながら、従来の壁紙やリメイクシートでは、表面付近に軟質水ベースの下地被膜層が存在し、その下層に基材が配置されているため、シート表面の撥水性が低く、表面側が軟質なために傷が付き易い、色泣きが生じやすいという問題があった。また、人が接触するシート表面が水分を含み易いことから、細菌や真菌などの微生物が繁殖するおそれがあった。
本発明の目的は、表面に傷が付き難く、色泣きが生じにくく、撥水性に優れ、および/または抗菌効果が高いリメイクシートを提供することにある。
本発明者らは、上記の課題に鑑みて鋭意検討を重ねた結果、リメイクシートにおいて、ポリエステル繊維の不織布を含む層を設け、その一部分を高密度の繊維層とした撥水層を形成することによってかかる課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、リメイクシートであって、不織布層と、接着層と、前記不織布層と前記接着層との間の撥水繊維層とを含み、前記不織布層の上層側には顔料を含む表面プリント層が形成され、前記不織布層がポリエステル系繊維の不織布からなるリメイクシートを提供する。
本発明によれば、表面に傷が付き難く、色泣きが生じにくく、撥水性に優れ、および/または抗菌効果が高いリメイクシートが提供される。
本発明の1つの態様を示すリメイクシートの断面図である。
以下では、本発明のある実施形態のリメイクシートをより詳細に説明する。
本明細書で言及する各種の数値およびその範囲は、「未満」や「より多い/より大きい」などの特段の用語が付されない限り、下限または上限の数値それ自体も含むことを意図している。つまり、例えば1~10といった数値範囲を例にとれば、下限値の“1”を含むと共に、上限値の“10”も含むものとして解釈され得る。
以下、図1を参照しつつ本発明をさらに詳細に説明するが、これは本発明を説明するために一態様を示すものであって、本発明はこの態様に限定されるものではない。
本発明の1つの形態において、リメイクシート(10)は、不織布層(20)と、前記不織布層の下層にある接着層(30)と、前記不織布層(20)と前記接着層(30)との間に存在する撥水繊維層(40)とからなり、前記不織布層の表面部分にはインクが適用された表面プリント層(50)が存在する。
すなわち、本発明のリメイクシートは、リメイクシートを貼付する対象物の側から、接着層、撥水繊維層および不織布層の順に含み、不織布層の表面に位置する表面プリント層が最も上層に位置する。表面プリント層はインクから構成され、不織布層の上層に位置するが、インクの一部分は不織布層に存在してもよい。すなわち、表面プリント層と不織布層とは明確な境界を有さず、表面プリント層の一部が不織布層に存在してもよい。
すなわち、本明細書においては、リメイクシートを貼付する対象物の表面から垂直方向の遠位側に位置する層を上層といい、対象物表面に近位側に位置する層を下層という。
[不織布層]
本発明のリメイクシートに含まれる不織布層(20)は、主に合成繊維を含む不織基材からなる。すなわち、不織布層は不織基材全体の質量に対して、例えば50質量%以上、70質量%以上または90質量%以上の合成繊維を含んでもよい。また、不織布層は、通常10~150g/m、例えば20~100g/m、または50~100g/mの密度を有してもよい。不織布層を構成する繊維の密度が10g/m未満の場合は、表面に傷が付き易くなり、撥水性が低下し、また抗菌効果が低くなる。不織布層の繊維の繊維長は、通常0.1~20mm、例えば1~10mm、または1~3mmであり、繊維の平均直径は、不織布層の製造方法において条件を調整することにより変化させてよく、通常0.1~10μm、例えば0.3~8μm、0.5~7μm、または1~5μmとしてよい。不織布層を構成する繊維の繊維長および平均直径がこれらの範囲内にない場合は、表面に傷が付き易くなり、撥水性が低下し、また抗菌効果が低くなる。
リメイクシートにおける不織布層の厚み(リメイクシート断面の垂直方向の厚さ)は0.01~3mm、例えば0.05~2mmまたは0.07~1.5mmとしてよい。不織布層の厚みが0.01~3mmの範囲内にない場合は、表面に傷が付き易くなり、撥水性が低下し、抗菌効果が低くなり、また鮮明な表面プリントが困難となる。
本発明の1つの態様として、不織布層の合成繊維としては、例えば、ポリエステルなどのポリエステル系繊維、ナイロンなどのポリアミド系繊維、ポリウレタンなどのポリウレタン系繊維、ビニロンなどのポリビニルアルコール系繊維、エクスランおよびカシミロンなどのポリアクリロニトリル系繊維、テビロンおよびエンビロンなどのポリ塩化ビニル系繊維、バイレンなどのポリプロピレン系繊維、ポリエチレンなどのポリエチレン系繊維、および/またはポリスチレンなどのポリスチレン系繊維としてよい。
中でも、不織布層はポリエステル系繊維からなるものであってよく、ポリエステル繊維は多価アルコールと多価カルボン酸とを脱水縮合させて製造してよい。ポリエステル繊維を構成する多価アルコールとしては、例えば1~20個、2~10個および/または2~6個の炭素原子を含む直鎖および/または分岐鎖のアルキル基と、例えば2~8個、2~6個および/または2~4個のヒドロキシル基を含む多価アルコールとしてよい。また、ポリエステル繊維を構成する多価カルボン酸としては、例えば2~20個の炭素原子を含む直鎖および/または分岐鎖のアルキル基またはアリール基と例えば2~8個、2~6個および/または2~4個のカルボキシル基を含む多価カルボン酸としてよい。
1つの態様として、不織布層の合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ナイロン繊維および/またはポリエチレン繊維などのポリエステル繊維としてもよい。また、2種以上の繊維を組み合わせて使用してもよい。
また、不織布層には不織布層を構成する繊維の全体重量に対して50質量%以下の量の天然繊維を含めてもよい。すなわち、不織布層を構成する主要な繊維は上記した合成繊維であるが、合成繊維に加えて所定量の天然繊維を含めてよい。この天然繊維の例としては、レーヨン、綿、または羊毛等の長繊維;落葉または針葉樹からのもの等の木質繊維;ならびにとりわけ亜麻、エスパルト草、トウワタ、麦わら、ジュート、またはバガス等の他のセルロース系を含んでよい。これらの繊維を含む場合、一般的に共生成技術によって不織布層に加えてもよい。不織布層にこれら天然繊維を含めることにより、脱炭素で環境にやさしいリメイクシートとすることができる。
不織布層は、種々の方法により製作してよいが、例えば、スパンボンド法、乾式法、湿式法、メルトブローン法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、水流絡合法などの公知の方法により製造してもよい。限定されるものではないが、例えばスパンボンド法では、ポリマー組成物は、融解するまで加熱され、そして複数の小さいオリフィスを含む出糸突起を通って押し出される。ポリマー組成物は出糸突起を出る際に空気で急冷されて繊維が生成する。次に繊維は可動ベルトまたはワイヤー上に堆積される前に、機械的にまたは高速の空気圧で細められてもよい。ダイの型によっては、個々の長繊維は、形成ベルト上に堆積される前に分離してもよい。また、スパンボンド法により生成した繊維は、プリント前の繊維束を帯電させてよい。繊維は、生成ベルト上にランダムに堆積していてもよく、または機械的なまたは空気装置によって多少配向して堆積してもよい。堆積した不織布層の繊維同士は、機械的な圧縮、熱結合、また化学的結合によってさらに接着されていてよい。
さらに、不織布層に含まれる繊維には抗菌剤を練り込み、および/または繊維の表面を抗菌剤でコートして、リメイクシートに抗菌特性を付与してよい。また、不織布層に含まれる繊維には公知の撥水性ポリマーなどの機能剤を練り込み、および/または繊維の表面を公知の撥水性ポリマーなどの機能剤でコートして、リメイクシートに撥水性を付与してよい。
本発明のリメイクシートは、リメイクシート表面の不織布層の繊維の平均直径が小さく、比表面積が非常に大きくなるため、練り込まれたおよび/または表面コートされた抗菌剤などの機能剤の効果が十分に発揮され、その結果としてリメイクシートの抗菌効果が高い。また、不織布層に含まれる繊維に抗カビ剤を練り込み、および/または繊維の表面にコートして、リメイクシートに抗カビ特性を付与してよい。さらに抗菌剤および抗カビ剤は、両方を不織布層に含まれる繊維に練り込み、および/または表面コートしてよい。
[接着層]
不織布層の下方にはリメイクシートを対象物に接着させる接着層(30)が存在する。
接着層は、例えば、通常水性の接着剤からなる層で、例えばエマルジョンポリマーバインダーを含んでもよく、特に限定されない。
エマルジョンポリマーは、水性媒体中でエマルジョンポリマー化される任意の合成樹脂を含んでもよく、乳化剤および/または保護コロイドで安定化されていてもよい。
エマルジョンポリマーに使用するポリマーの例としては、限定されるものではないが、例えば、アルキルアクリレートモノマーまたはアルキルメタクリレートモノマーを含むアクリル系モノマー;ビニルアセテート、ビニルアセテートエチレン共重合体、およびVeoVaを含むポリマー等のビニルエステルポリマー;スチレン性ポリマー;および/またはアクリルアミドポリマーなどを含んでもよい。
また、エマルジョンポリマーは、架橋型または非架橋型のいずれのポリマーであってもよい。架橋型ポリマーは、前架橋および/または後架橋のモノマーを含んでもよい。前架橋モノマーの例としては、例えばジビニルベンゼン、アリル(メタまたはア)クリレート、ジアリルフタル酸エステル、マレイン酸ジアリル、および/またはシアヌール酸トリアリル等の2官能基を有するものを含んでよい。後架橋のモノマーの例として、乾燥/硬化で反応するもので、N-メチロール(メタまたはア)クリルアミドおよび/またはN-アルコキシメチル(メタまたはア)アクリルアミド化合物を含んでよい。具体的には、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールアリルカルバメート、イソブトキシメチルアクリルアミド、n-ブチオキシメチルアクリルアミド、および/またはそれらの組み合わせを含んでよい。
例えば、エマルジョンポリマーは、γ-アクリルおよびγ-メタクリルオキシプロピルトリ(アルコキシ)シラン、γ-メタクリロキシメチルトリ(アルコキシ)シラン、γ-メタアシロキシプロピルメチルジ(アルコキシ)シラン、ビニルアルキルジ(アルコキシ)シラン、ビニルトリ(アルコキシ)シラン、および/またはそれらの組み合わせを含む、ケイ素系および/またはエポキシ化合物を架橋剤として使用してもよい。エポキシシランは、グリシジロキシプロピルトリメトキシシラン等と同様に、架橋剤として使用してよい。さらに、エマルジョンポリマーは、例えば、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、および/またはビニルグリシジルエーテル中に存在してもよいエポキシ基を有するコモノマーを含んでよい。
リメイクシートを構成する接着層は通常0.01~1mm、例えば0.05~0.5mmまたは0.05~0.1mmとしてよい。接着層の厚みが0.01mm未満の場合は、リメイクシートが対象物から剥がれ易くなり、表面に傷が付き易くなる。一方で、接着層の厚みが1mmを超える場合は、貼り付けた対象物の表面が嵩張り、リメイクシートが対象物から剥がれ易くなる。
[撥水繊維層]
不織布層と接着層との間には、高密度の繊維を含んでよい撥水繊維層(40)がある。この撥水繊維層は、リメイクシートの上層(またはリメイクシートの表面)からの水分の侵入を防ぎ、リメイクシート接着層の対象物に対する接着力が弱まって対象物から剥離することを防止する。また、接着層から後記する表面プリント層に水がしみ出すことを防止し、プリントの色泣きを防止する。
撥水繊維層を構成する繊維は、上記した不織布層の繊維と同様の繊維としてよい。撥水繊維層の繊維の繊維長は、通常0.1~20mm、例えば1~10mm、または1~3mmであり、繊維の平均直径は、不織布層の製造方法において条件を調整することにより変化させてよく、通常0.1~10μm、例えば0.3~8μm、0.5~7μm、または1~5μmとしてよい。撥水繊維層を構成する繊維の繊維長および平均直径がこれらの範囲内にない場合は、表面に傷が付き易くなり、撥水性が低下し、また抗菌効果が低くなる。また、撥水繊維層も、不織布層と同様に種々の方法により製作してよいが、例えば、スパンボンド法、乾式法、湿式法、メルトブローン法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、水流絡合法などの公知の方法により製造してもよい。
リメイクシートにおける撥水繊維層の厚み(リメイクシート断面の垂直方向の厚さ)は0.01~2mm、例えば0.03~1mmまたは0.05~0.7mmとしてよい。
この撥水繊維層に含まれる繊維は不織布層と同じく合成繊維および/または天然繊維を用いてよく、不織布層と同じまたは異なる繊維としてよい。撥水繊維層の繊維は、不織布層よりも高い密度の繊維からなり、例えば、通常1~200kg/m、例えば5~150kg/mまたは10~140kg/mの密度を有してもよい。撥水繊維層を構成する繊維の密度が1kg/m未満の場合は、上層の不織布層から下層の接着層に水や染料が浸透し易くなり、対象物からリメイクシートが剥がれ易くなり、表面に傷が付き易くなり、撥水性が低下し、また抗菌効果が低くなる。一方で、撥水繊維層を構成する繊維の密度が200kg/mを超える場合は、リメイクシートの重量増加により対象物から剥がれ易くなる。
また、撥水繊維層の繊維の表面は、フッ素系およびシリコーン系などの撥水剤のような撥水剤でコートされていてよい。
1つの態様において、上記の不織布層と撥水繊維層は、例えばスパンボンド法により製造した繊維ウェッブを、同じまたは異なる表面温度に設定した2つの熱ロール間を通すことによって一体に製造してよい。
具体的には、同じ表面温度に設定した2つの熱ロール間を通す場合は、表面に凹凸の模様が彫刻されたロールと平坦な表面を有するロールとの間(ロール間の間隔:通常0.05~0.5mm、例えば0.07~0.3mmまたは0.08~0.2mmなど)に繊維ウェッブを通して(繊維ウェッブ送給速度:通常20~35m/分、例えば23~32m/分、25~30m/分または28~30m/分など)圧縮することにより、凹凸表面のロールに接する側の繊維ウェッブでは繊維ウェッブがロール表面の凹部に圧縮されて高密度の撥水繊維層が形成される。一方、平坦な表面のロールに接する側の繊維ウェッブは、ローラー表面から一様に圧力がかかるため、凹凸表面のロール側よりも低密度の不織布層が形成される。凹凸表面を有するロール側に生成した撥水繊維層はその表面に凹凸形状が刻印され、この凹凸形状の表面が後記する接着層と接している。凹凸形状により、接着層の接着剤と撥水繊維層との接触面積が増し、リメイクシートを対象物に強固に接着することができる。
1つの態様において、ポリエチレンテレフタレート繊維を用いる場合、例えば、スパンボンド法により製造した、1~5cmの厚みを有する繊維ウェッブを、150~215℃の同じ表面温度に設定した2つのロールの間(ロール間の間隔:通常0.05~0.5mm、例えば0.07~0.3mmまたは0.08~0.2mmなど)に通す(繊維ウェッブ送給速度:通常20~35m/分、例えば23~32m/分または25~30m/分、28~30m/分など)ことにより、0.02~5mmの厚さを有して不織布層と撥水繊維層とを一体に成形してよい。
また、上記の不織布層と撥水繊維層は、例えばスパンボンド法により製造した繊維ウェッブを異なる表面温度に設定した2つの熱ロール間を通してもよく、その場合は、平坦な表面を有するロール間に繊維ウェッブを通して圧力をかけることにより、より高温の熱ロール側には高温で繊維ウェッブが圧縮されるために高密度の撥水繊維層が形成され、より低温の熱ロール側では繊維ウェッブが圧縮される度合いが小さいために、低密度の不織布層が形成される。
1つの態様において、ポリエチレンテレフタレート繊維を用いる場合、例えば、スパンボンド法により製造した、1~5cmの厚みを有する繊維ウェッブを、160~220℃の表面温度に設定したロールと150~215℃の異なる表面温度に設定したロール(ロール間の間隔:通常0.05~0.5mm、例えば0.07~0.3mmまたは0.08~0.2mmなど)の間に通す(繊維ウェッブ送給速度:通常20~35m/分、例えば23~32m/分または25~30m/分、28~30m/分など)ことにより、例えば0.3~1.5mmの厚さを有して不織布層と撥水繊維層とを一体に成形してよい。
同じまたは異なる表面温度に設定したロールを通す場合において、ロールを通す前後の繊維ウェッブの圧縮率は、通常6~170倍、例えば10~100倍または20~50倍などとすることができる。
したがって、1つの工程で、製造した1つの繊維ウェッブから本発明のリメイクシートの不織布層および撥水繊維層を結合した状態で製造してよい。
[表面プリント層]
また、不織布層(20)の上層は、インクが塗布されて乾燥することにより不織布層の繊維表面に密着して表面プリント層(40)が形成される。本発明のリメイクシートに適用されるインクとしては、通常使用されるものであれば限定されるものではなく、繊維に使用される通常のインクを用いてよい。
[その他の成分]
本発明のリメイクシートの不織布層、接着層および撥水繊維層には、本発明の目的が損なわれない範囲で、各種添加剤を含有させてもよい。含有させる添加剤としては、例えば、難燃剤、離型剤、耐候性安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、熱安定剤、滑剤、着色剤、界面活性剤、補強剤、および/または充填剤などを挙げることができる。
[リメイクシート]
本発明のリメイクシートの厚さは、通常0.5~10mm、例えば1~7mm、2~5mmの範囲としてよい。リメイクシートの厚さが0.5mm未満の場合は、インクを十分に印刷することが困難となり、また不織布層によるクッション性が低くなって対象物が破損する可能性がある。一方、リメイクシートの厚さが10mmを超えるとリメイクシートの重量が大きくなり、対象物に貼り付けるのが困難になり、自重によって対象物から剥がれ易くなる可能性がある。
また、本発明のリメイクシートにおいて、不織布層と撥水繊維層との厚さの比は、不織布層:撥水繊維層=300:1~1:200としてよい。不織布層の厚さが撥水繊維層に対して300:1を超えると、水分が接着層まで侵入し易くなるため対象物から剥落し易くなり、また接着層で細菌や真菌が繁殖し易くなる。不織布層の厚さが撥水繊維層に対して1:200未満の場合は表面に傷が付き易くなり、インクが染み込み難くなる。また、不織布層と接着層との厚さとの比は、不織布層:接着層=300:1~1:100としてよい。不織布層の厚さが接着層に対して300:1を超えると対象物からリメイクシートが剥落しやすくなる。一方、不織布層の厚さが接着層に対して1:100を超える場合は対象物からリメイクシートを剥がす際にリメイクシートが破れて剥がれ残しを生じる可能性がある。
[リメイクシートの製造方法]
本発明のリメイクシートは、従来行われているリメイクシートや壁紙の製造方法と同様の方法で前記不織布層、撥水繊維層および接着層を結合して製造してよい。例えば、接着層を構成する組成物を準備し、不織布層を構成する不織布基材と撥水繊維層を構成する不織布基材とを接着し、絡ませ、貼り合わせおよび/または集積し、準備した接着層を構成する組成物を撥水繊維層の片側に塗布し、乾燥させるまたは保護紙で被覆してよい。
製造したリメイクシートの不織布層側には、インクを塗布して様々な模様をプリントしてもよい。インクが乾燥してプリントされた層はリメイクシートの表面プリント層を形成する。
さらに、表面プリント層と不織布層の上層の一部分とを熱圧着させてもよい。熱圧着された不織布層は周知技術によりエンボス加工してもよい。表面がエンボス加工されたリメイクシートは、撥水性を奏することができる。
一例として本発明のリメイクシートの製造方法を以下に説明するが、本発明のリメイクシートの製造方法はこれに限定されるものではない。
例えば、
(1)ポリエステル系材料を融解し、
(2)融解した材料をスパンボンド法により紡糸して不織布ウェッブを製造し、
(3)不織布ウェッブを温度が同じまたは異なる2つの熱ロール間を通して圧延して不織布層と撥水繊維層とを製造し、ここに不織布層は撥水繊維層よりも繊維密度が低く、
(4)撥水繊維層の表面に接着剤を塗布する
工程を含むリメイクシートの製造方法を挙げることができる。
また、1つの態様において、製造方法は、さらに、(5)不織布層の表面をエンボス加工熱圧着することをさらに含んでもよい。
この方法により製造されるリメイクシートは、表面に傷が付き難く、色泣きが生じにくく、撥水性に優れ、および/または抗菌効果が高い。
また、この製造方法に用いることができる材料、材料の配合量もしくは配合比、各構成部分の特徴に関しては、上記のリメイクシートについて説明したものと同じとすることができるため、ここではその説明を省略する。
以上、本発明のある一実施形態について説明してきたが、あくまでも典型例を例示したに過ぎない。したがって、本発明はこれら記載したものに限定されず、種々の態様・変更態様などが考えられることを当業者は容易に理解できるであろう。
[リメイクシートA(実施例)]
1.大きさ4×5×2mmの100%ポリエチレンペット(融点:260℃、水分含量:≦0.2%(wt/wt))のペレットをヒーターに投入し、半液状に溶かし、スクリーンを通して細い繊維をノズルから吐出し(熱風速度:4.2m/秒、ノズルスイング速度:0.55m分)、加熱して接着させ、生成した不織布ウェッブをファンで冷却し、凹凸表面を有するローラーと平坦な表面を有するローラーとの間に通して圧縮し、繊維同士をより強固に接着させて、不織布層および撥水繊維層を同時に製作した(ドラム巻取り速度:29m/分)。
2.製作した不織布層を熱転写機にかけ、熱転写フィルム(高温インクを混合したPET)を使用して不織布層に独特のデザインパターンを転写した。
3.撥水繊維層に接着剤を塗布して接着層を形成し、同時に、剥離可能な接着剤保護紙を接着層側に貼り付けた。
4.異なったサイズの要件に従って、コンピュータ打抜き機に生地を置き、次に要件に従って完成品に折りたたまれるか、または梱包した。
[リメイクシートB(比較例)]
葉片状粘度(Imerys Astraplate(商標))63重量%、焼成粘土(Imerys Atex(商標))16重量%、バインダー(NACRYLIC(商標))20重量%、顔料分散剤(Also Alcosperse(商標))0.2重量%、レオロジー改質剤(Hercules CMC 7LT)0.2重量%、滑剤(Bercen Berchem(商標))0.6重量%、消泡剤(Cognis Foamaster(商標))0.008重量%および遊離性アルカリ(水性アンモニア)0.008重量%からなる下地被膜組成物をスパンボンドPET基材に適用してリメイクシートBを製造した。
[試験方法]
[スナッグ試験(傷の付き難さ)]
リメイクシートの傷の付き難さは、JIS L1058規格 A法(ICI形メース試験機法)に準じて行った。
具体的には、一端を固定した鎖に取り付けられたタングステンカーバイト製くぎをりん青銅球に等間隔に植えたメース(スパイクボール)及び誘導ロッド並びに製造したリメイクシートの試験片を巻いた回転シリンダからなり、以下の条件のものを用いて試験を行った。
a)メース:直径31.8mm、くぎ先端半径0.127mm、くぎ突出部長さ9.5mm、質量(くぎの質量含む)160g
b)回転シリンダ:外径82mm、幅210mm、被覆ゴムの厚さ3mm、回転数60/分
c)リメイクシート:厚さ 7mm、幅 165mm
d)誘導ロッド:外径 10mm、幅 122mm
e)シリンダ上部から誘導ロッド中心までの寸法 60mm
製造したリメイクシートAおよびB試料(各々、実施例および比較例)から200mm×330mmのリメイクシート試験片を2枚採取し、表を内側にして円筒状に縫糸で本縫いした。次に、円筒状に縫った試験片をひっくり返し、表を外側にして縫目を平滑にするために縫い代を両側に開いた状態で回転シリンダにはめ、メースを試験片上に注意深く置いて100回転操作した。
試験後のリメイクシートのスナッグまたは傷の発生を、以下の基準に従って目視で評価した。それぞれの試料結果を表1に示す。
・評価基準
◎:目視でほとんどスナッグおよび/または傷が認められない
〇:目視で軽微なスナッグおよび/または傷が認められる
△:目視で目立つスナッグおよび/または傷が認められる
×:目視で繊維のけば立ちおよび/またはシートに深い傷が認められる
・結果
Figure 2023152412000002


表1に示すとおり、本発明の表面に不織布層を備える本発明のリメイクシートAでは、目視でほとんどスナッグや傷が認められなかった。一方、表面に下地被膜層を有するポリエチレンテレフタレート繊維のスパンボンド織物であるリメイクシートBでは目視で目立つスナッグおよび/または傷が認められた。
[色泣き試験(色泣きの生じ難さ)]
リメイクシートの色泣きの評価は、大丸法により行った。
具体的には、製造した本発明のリメイクシートAおよび従来のリメイクシートの一部を切り出して試験片を調製し、吊るした試験片の下端(複合試験片は試料側)を容器に入れた希薄な界面活性剤水溶液に浸漬した。この水溶液が試験片の下端から上方へと吸い上げられる際に、染色部分に残っている余分な染料などは一緒に吸い上げられる。
2時間後、水溶液からそれぞれの試験片を引き上げた。試験片の中央まで吸い上げられた水溶液が乾燥すると「キワツキ」を生じた。この「キワツキ」部分の汚染の度合いを、以下の基準に従って目視で汚染の程度を判定した。
・評価基準
◎:目視で汚染が認められない
〇:目視で軽微な汚染が認められる
×:目視で目立つ汚染が認められる
・結果
Figure 2023152412000003


表2に示すとおり、本発明の表面に不織布層を備える本発明のリメイクシートAでは、目視で汚染が認められなかった。一方、表面に下地被膜層を有するポリエチレンテレフタレート繊維のスパンボンド織物であるリメイクシートBでは軽微な汚染が認められた。
[抗菌性試験]
リメイクシートの抗菌性試験は、JIS Z 2801に準じて行った。
・供試菌
・黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC 12732)
・大腸菌(Escherichia coli NBRC 3972)
(1)5cm角のリメイクシートAおよびB試験片と抗菌剤無添加のリメイクシートAおよびBに0.4mLの菌液を滴下し、4cm角のフィルムで被覆した。
(2)それぞれのリメイクシートを温度 35±1℃、相対湿度90%以上で24時間、静置培養した。
(3)静置培養後、リメイクシート上の試験菌を洗浄し、1cmあたりの生菌数を測定した。
(4)次式により抗菌活性値を算出し、以下の基準に従って抗菌性を評価した。
R=Ut-At
(R:抗菌活性値、Ut:抗菌剤無添加リメイクシートの24時間後の1cmあたりの生菌数の対数値の平均値、At:抗菌剤添加リメイクシートの24時間後の1cmあたりの生菌数の対数値の平均値)
・評価基準
高い:≧2.0
低い:<2.0
・結果
Figure 2023152412000004


表4に示すとおり、本発明の表面に不織布層を備える本発明のリメイクシートAでは撥水性が認められた。一方、表面に下地被膜層を有するポリエチレンテレフタレート繊維のスパンボンド織物であるリメイクシートBは抗菌活性が低いことが示された。
[撥水性試験]
リメイクシートの撥水性試験は、JIS L 1092に準じて行った。
詳細には、約200mm×200mmのリメイクシート試験片を3枚準備し、試験片を撥水度試験装置に装着し、試験装置上部の漏斗に水250mlを入れて試験片上にスプレーした。
スプレー後、試験片保持枠を台から外し、固い物に軽く当て水滴を落とした。
試験後のリメイクシートの撥水性を、以下の基準に従って目視で判定した。
・評価基準
◎:表面に水が認められない
〇:表面に少量の水が認められる
×:表面全体に濡れが認められる
・結果
Figure 2023152412000005


表3に示すとおり、本発明の表面に不織布層を備える本発明のリメイクシートAでは撥水性が認められた。一方、表面に下地被膜層を有するポリエチレンテレフタレート繊維のスパンボンド織物であるリメイクシートBでは表面全体に濡れが認められ、撥水性は認められなかった。
これらの実験結果から、不織布層と、対象物に接する接着層と、前記不織布層と前記接着層との間の撥水繊維層とを含む本発明のリメイクシートは、表面に傷が付き難く、色泣きが生じにくく、抗菌効果に優れ、および/または撥水性が高いことが示された。
本発明のリメイクシートは、表面が破損した家具、外壁、自転車、バイク、車などをマスクするなど、損なわれた外観を回復させるような産業に利用し得る。
10 リメイクシート
20 不織布層
30 接着層
40 撥水繊維層
50 表面プリント層

Claims (11)

  1. リメイクシートであって、不織布層と、接着層と、前記不織布層と前記接着層との間の撥水繊維層とを含み、前記不織布層の上層側には顔料を含む表面プリント層が形成され、前記不織布層がポリエステル系繊維の不織布からなるリメイクシート。
  2. 前記ポリエステル系繊維は、平均直径0.1~10μmのポリエチレンテレフタレート繊維であることを特徴とする、請求項1に記載のリメイクシート。
  3. 前記ポリエチレンテレフタレート繊維の長さは、0.1~20mmであることを特徴とする、請求項1または2に記載のリメイクシート。
  4. 前記ポリエステル系繊維は、スパンボンドポリエステル系繊維であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  5. 抗菌剤および/または抗カビ剤が前記ポリエステル系繊維に練り込まれているまたは表面コートされていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  6. 表面に傷が付きにくいことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  7. 色泣きが生じ難いことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  8. 撥水性が高いことを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  9. 抗菌抗カビ効果が高いことを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  10. 不織布層の上層の一部が熱圧着不織布層であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載のリメイクシート。
  11. 熱圧着不織布層が表面エンボス加工熱圧着不織布層であることを特徴とする、請求項10に記載のリメイクシート。
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