JP2023152400A - 半割防護管 - Google Patents

半割防護管 Download PDF

Info

Publication number
JP2023152400A
JP2023152400A JP2022062386A JP2022062386A JP2023152400A JP 2023152400 A JP2023152400 A JP 2023152400A JP 2022062386 A JP2022062386 A JP 2022062386A JP 2022062386 A JP2022062386 A JP 2022062386A JP 2023152400 A JP2023152400 A JP 2023152400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
split
protection tube
split protection
main body
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022062386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7355413B1 (ja
Inventor
雄基 加藤
Yuki Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Has Co Ltd
Original Assignee
Has Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Has Co Ltd filed Critical Has Co Ltd
Priority to JP2022062386A priority Critical patent/JP7355413B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7355413B1 publication Critical patent/JP7355413B1/ja
Publication of JP2023152400A publication Critical patent/JP2023152400A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

Figure 2023152400000001
【課題】多数をまとめて安定的に輸送できる半割防護管200を提供する。
【解決手段】長尺の半割管形状を呈する本体部210と、本体部210における片側の端から半割管形状における径方向外方に張り出すフランジ部220と、本体部210においてフランジ部220とは反対側となる端から径方向外方に広がるように延び出されたドーム形状を呈するドーム部230と、を備え、本体部210とドーム部230とにまたがる部分であり、かつ半割管形状における幅方向の両端となる部分にそれぞれ設けられて、半割防護管200にかかる荷重を支持可能に構成された支持部240の対と、ドーム部230から本体部210側に張り出すように設けられて、荷重を受け止め可能に構成された台部250と、を有し、台部250は、幅方向で見た各支持部240間の距離だけ幅方向に離間した二か所のそれぞれで荷重を受け止め可能に構成されている半割防護管200。
【選択図】図3

Description

本開示は、半割防護管に関する。
海底防護管(以下、「防護管」とも称する)は、洋上風力発電の送電ケーブルや送水管(以下、「海底ケーブル等」とも称する)を海流等から保護する管として使用されるものである。例えば、特許文献1では、それぞれが半割管形状に形成された半割防護管の対に対し、その凹面側を互いに対向配置させて成る防護管が開示されている。この防護管は、作業者が海中にて2つの半割防護管を組み立てることで形成され、多数が海底ケーブル等に沿って連結した状態に配される。
特開2019-122204号公報
特許文献1に開示の技術では、海底ケーブル等に防護管を装着する作業にあたり、多数の半割防護管を輸送して海中の作業者に引き渡す必要がある。このため、上記半割防護管に関しては、これを多数まとめて船で輸送できるようにしたいというニーズがあった。ここで、多数の半割防護管をまとめて船で輸送するためには、これら半割防護管を積み付け状態とする必要がある。しかるに、半割防護管は半割管形状を呈するため、船での輸送に際しては、この船の揺れ等の理由により上記積み付け状態が崩れやすく、それゆえに輸送の安定性に課題が残っていた。
本開示は、多数をまとめて安定的に輸送できる半割防護管を提供するものである。
上記課題を解決するために、本開示は次の手段をとる。
まず、第1の開示は、二つが海底ケーブルまたは海底配管を挟み込むことで、この海底ケーブルまたは海底配管を防護する海底防護管を構成するパーツである半割防護管であって、長尺の半割管形状を呈する本体部と、前記本体部における片側の端から前記半割管形状における径方向外方に張り出すフランジ部と、前記本体部において前記フランジ部とは反対側となる端から前記径方向外方に広がるように延び出されたドーム形状を呈するドーム部と、を備え、一の半割防護管の前記ドーム部が他の半割防護管の前記フランジ部を前記径方向外方から包み込むようにしてこれらの半割防護管を連結状態にすることが可能であり、さらに、前記本体部と前記ドーム部とにまたがる部分であり、かつ前記半割管形状における幅方向の両端となる部分にそれぞれ設けられて、半割防護管の自重およびこの半割防護管にかかる荷重を支持可能に構成された支持部の対と、前記ドーム部から前記本体部側に張り出すように設けられて、前記荷重を受け止め可能に構成された台をなす台部と、を有し、前記台部は、前記幅方向で見た前記各支持部間の距離だけ前記幅方向に離間した二か所のそれぞれで前記荷重を受け止め可能に構成され、一の半割防護管における前記台部に他の半割防護管の前記支持部を載せることで、これらの半割防護管を段積み状態にすることが可能であるものである。
第1の開示に係る半割防護管は、一の半割防護管に他の半割防護管を段積みする積み付け手法により、多数の半割防護管をまとめて輸送することができる。この際、一の半割防護管は、その半割管形状における幅方向に離間した二か所において、他の半割防護管における支持部の対をそれぞれ支持する。これは、他の半割防護管がその半割管形状における周方向に揺れることを抑制し、もってその積み付け状態が崩れることを抑える。これにより、多数の半割防護管を段積み状態にして、これを安定的に輸送することができる。
ここで、第1の開示に係る半割防護管は、後述する第2の開示に係る半割防護管であっても良い。この第2の開示に係る半割防護管は、前記各支持部は、前記半割管形状における半割面に沿って前記径方向外方に広がる板面を有し、前記板面には、二つの半割防護管が前記海底防護管を構成する際に、これらの半割防護管における前記支持部同士を締結することを可能とする締結孔があけられており、前記台部は、少なくとも前記二か所において前記半割面と平行とされた載置面を有して、当該載置面に他の半割防護管における前記板面の少なくとも一部を載せることが可能とされているものである。
第2の開示に係る半割防護管によれば、その台部における載置面と支持部における板面とが互いに平行になる。これにより、段積みする側の半割防護管の姿勢を段積みされる側の半割防護管の姿勢と一致させて、この段積みする側の半割防護管にさらに別の半割防護管を段積みすることを容易にすることができる。
また、一の半割防護管に他の半割防護管を段積みする際に、この一の半割防護管は、同じく他の半割防護管を面で支持する。これにより、上記他の半割防護管は、その半割管形状における周方向および同じく半割管形状における軸方向への、傾きおよび/または揺れが、それぞれ抑えられる。これにより、多数の半割防護管を段積み状態にする際の積載率および安定性の向上を図ることができる。
また、段積み状態において荷重を受ける支持部を、海底防護管の構成にあたり二つの半割防護管を締結する用に供することができる。
ここで、第1の開示または第2の開示に係る半割防護管は、後述する第3の開示に係る半割防護管であっても良い。この第3の開示に係る半割防護管は、前記段積み状態において上側とされる側を一方側とし、同じく下側とされる側を他方側としたときに、前記ドーム部の少なくとも一部が前記台部よりも前記一方側に突出しているものである。
第3の開示に係る半割防護管によれば、複数の半割防護管を段積み状態にする場合に、段積みする側のドーム部の内表面と段積みされる側のドーム部の外表面とを互いに係合させることができる。これにより、多数の半割防護管を段積み状態にして輸送する場合であっても、これをより安定的に輸送することができる。
ここで、第3の開示に係る半割防護管は、後述する第4の開示に係る半割防護管であっても良い。この第4の開示に係る半割防護管は、前記本体部の少なくとも一部が前記台部よりも前記一方側に突出しているものである。
第4の開示に係る半割防護管によれば、複数の半割防護管を段積み状態にする場合に、段積みする側のドーム部の内表面と段積みされる側の本体部の外表面とを互いに係合させることができる。これにより、多数の半割防護管を段積み状態にして輸送する場合であっても、これをより安定的に輸送することができる。
本開示は、上記の各構成をもつことにより、多数をまとめて安定的に輸送できる半割防護管を提供することができる。
半割防護管200の斜視図である。 半割防護管200の平面図である。 半割防護管200の正面図である。 図3のIV-IV線断面矢視図である。 パレットP10に半割防護管200を段積みする説明図である。 図5を上から見た平面図である。 図3に記載の半割防護管200を締結させる説明図である。 図7のVIII-VIII線断面矢視図である。 防護管100の使用を説明する説明図である。 図4のX部拡大図である。
<第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態に係る半割防護管200は、図7および図8で示されているように、円筒状の防護管100を構成するためのパーツである。この防護管100は、海底ケーブルおよび海底配管の少なくとも一つを含む海底ケーブル等C10を、その外周側から二つの半割防護管200で挟み込むことで構成される。本実施形態においては、半割防護管200は、全体が鋳鉄によって一体に形成される。また、防護管100のパーツとして構成される二つの半割防護管200は、同じ形状の品種である。そのため、半割防護管200は、1つの品種で在庫管理することができる。
<半割防護管の構成>
半割防護管200は、図1から図3に示すように、本体部210、フランジ部220、およびドーム部230を備えている。
<本体部の構成>
本体部210は、長尺の半割管形状を呈する。本実施形態においては、本体部210は、その半割管形状における半割面210A(図3参照)により、半割防護管200の自重、および、この半割防護管200にかかる荷重を支持することが可能とされている。
本体部210は、図7および図8に示すように、防護管100を構成する際に円筒部110の外側面110Bおよび内側面110Cとされる、外表面210Bおよび内表面210Cを備えている。ここで、外表面210Bおよび内表面210Cは、同心状を呈している。
<フランジ部の構成>
フランジ部220は、図2および図3に示すように、本体部210における片側(図2および図3で見て右側)の端から、本体部210の半割管形状における径方向外方に張り出す。
フランジ部220は、本体部210における、外表面210Bおよび内表面210Cに対応する、外表面220Bおよび内表面220Cを備えている。すなわち、外表面220Bは、半割防護管200の軸方向から見て、内表面220Cに対して、同心であり、かつ曲率の小さい仮想半円(図示せず)を形成する。ここで、この内表面220Cは、半割面210Aから載置面250A(後述)までの寸法と同じ寸法で端面220Aから離間している、外表面220Bの一部に対して係合可能な形状を呈している。
<ドーム部の構成>
ドーム部230は、本体部210においてフランジ部220とは反対側(図2および図3で見て左側)となる端から、上記径方向外方に広がるように延び出されたドーム形状を呈する。このドーム形状は、本実施形態では、かまぼこ型のドーム形状である。
ドーム部230は、本体部210における、外表面210Bおよび内表面210Cに対応する、外表面230Bおよび内表面230Cを備えている。この内表面230Cは、外表面230Bに対して係合することが可能な形状を呈している。
<本体部の詳細>
本体部210は、図7および図8に示すように、二つの半割防護管200が防護管100として構成される際に、その半割面210Aが互いに突き合わされることで、海底ケーブル等C10をその外周側から覆う円筒をなす円筒部110を形成する。この円筒部110の軸方向は、各本体部210がなす半割管形状の軸方向(図7で見て左右方向。以下、単に「軸方向」とも称する。)と一致される。
<フランジ部の詳細>
この際、各半割防護管200のフランジ部220は、図7に示すように、その半割面210A側の端面220Aが互いに突き合わされることで、円筒部110と連通された連結部120を形成する。ここで、フランジ部220の端面220Aは、本体部210の半割面210Aに沿ってフランジ部220側に広がるものである。本実施形態においては、連結部120は、足側に本体部210が繋がったじょうごの形状を呈する。すなわち、フランジ部220は、上記じょうごの形状を軸方向に沿う平面で二分割した形状を呈する。
また、フランジ部220には、防護管100を構成する際に連結部120に設けられている挿通口S12Aを構成する挿通縁S22Aが形成されている。ここで、挿通口S12Aは、防護管100の軸方向において連結部120側の端に設けられている。なお、挿通口S12Aは、海底ケーブル等C10を通すことが可能な大きさを呈している。
<ドーム部の詳細>
各半割防護管200のドーム部230は、その半割面210A側の端面230Aが互いに突き合わされることで、円筒部110と連通された収容部130を形成する。ここで、ドーム部230の端面230Aは、本体部210の半割面210Aに沿ってドーム部230側に広がるものである。また、収容部130には、別の防護管100(図9の仮想線を参照)における連結部120が収容され、もってこの別の防護管100を首振り可能な連結状態にする。この連結状態は、一の半割防護管200のドーム部230を突き合わせて収容部130を形成する際に、別の防護管100における連結部120を構成する他の半割防護管200のフランジ部220をその径方向外方から包み込むことで実現される。これにより、連結状態となる複数の防護管100(図9参照)は、海底ケーブル等C10(図9参照)をその長さに合わせて覆うことができる。
また、ドーム部230には、防護管100を構成する際に収容部130の内側に設けられている連結空間S13を形成する膨出空間S23が形成されている。ここで、連結空間S13は、図9に示すように、連結部120を収容可能な大きさを呈している。また、ドーム部230には、図7に示すように、防護管100を構成する際に収容部130に設けられている連結口S13Aを構成する連結縁S23Aが形成されている。ここで、連結口S13Aは、防護管100の軸方向おいて連結部120とは反対側の端に設けられている。また、連結口S13Aは、図9に示すように、連結部120が連結空間S13の中心S13Bを基準に首振り可能となる大きさを呈している。これにより、連結部120が収容部130の連結空間S13に収容されている、連結された複数の防護管100は、海底ケーブル等C10が曲がっている場合であっても、海底ケーブル等C10をその曲がりに沿って覆うことができる。
<半割防護管の細部>
半割防護管200は、図1から図3に示すように、支持部240の対、および台部250を有している。ここで、支持部240は、半割防護管200の自重、および、この半割防護管200にかかる荷重を支持可能に構成されたものである。また、台部250は、半割防護管200にかかる荷重を受け止め可能に構成されたものである。これらにより、一の半割防護管200における台部250に他の半割防護管200の支持部240を載せることで、図5に示すように、これらの半割防護管200を段積み状態にすることができる。なお、本明細書においては、上記段積み状態において上側とされる側を「一方側」とし、同じく下側とされる側を「他方側」とする。以下に支持部240および台部250を説明する。
<支持部の構成>
支持部240は、図1から図3に示すように、半割管形状における幅方向(図2参照)の両端となる部分にそれぞれ設けられている。本実施形態においては、各支持部240は、本体部210とドーム部230とにまたがる板状の部分であり、その縁部の一部が本体部210および/またはドーム部230の壁に埋め込まれた状態に一体化される。このため、支持部240が、本体部210と、ドーム部230との間を補強することとなる。
各支持部240は、図2および図3に示すように、本体部210の半割面210A(図3参照)に沿って上記径方向外方に広がる板面240Aをそれぞれ有する。これらの板面240Aは、本体部210の半割面210Aと同様に、半割防護管200の自重、および、この半割防護管200にかかる荷重を支持することが可能とされている。
また、各板面240Aは、図7に示すように、防護管100を構成する際に互いに突き合わされる。これにより、二つの半割防護管200において、対となる支持部240の板面240Aを互いに突き合わせて締結することで、防護管100を構成することができる。
ここで、各板面240Aには、それぞれ、締結孔240Bがあけられている。これらの締結孔240Bは、防護管100を構成する際に、二つの半割防護管200における支持部240同士を締結させることを可能とする。この際、各締結孔240Bは、締結具(図示せず。例えば蝶ボルトと蝶ナットとの組み合わせ)を係合させる用に供される。これにより、締結孔240Bに係合する締結具は、二つの半割防護管200において互いに突き合わされる二つの板面240Aを挟み込むことで、防護管100を構成することができる。
<台部の構成>
台部250は、図1から図3に示すように、半割防護管200の軸方向においてドーム部230から本体部210側に張り出すように設けられている。また、台部250は、半割防護管200の幅方向(図2参照)で見て所定距離だけ離間した二か所のそれぞれで荷重を受け止めることが可能に構成された台をなす。ここで、上記「所定距離」は、上記幅方向で見た各支持部240の間の距離に等しい。本実施形態においては、台部250は、図4に示すように、ドーム部230が呈するかまぼこ型のドーム形状における本体部210側(図4では紙面手前側)のへりを、支持部240の板面240A側(図示下側)に向かって平面取りした形状を呈する。この平面取りにおいて落とし込まれた平面部分は、支持部240の板面240Aおよび本体部210の半割面210Aに平行な載置面250Aを構成する。このため、載置面250Aは、台部250において最も一方側となる位置に位置される構成となる。また、ドーム部230は、その一部が台部250よりも一方側に突出することになる。
載置面250Aは、図5に示すように、別の半割防護管200における板面240Aの少なくとも一部を載せることを許容し、もって、この別の半割防護管200の荷重を台部250に受け止めさせることを実現させる。すなわち、載置面250Aは、一の半割防護管200の台部250に他の半割防護管200の支持部240を載せることで、上記段積み状態を実現させる面支持の構成である。本実施形態においては、載置面250Aは、上記幅方向に延びる帯状の面をなすことで上記二か所の両方を包含し、これら二か所のそれぞれにおける上記荷重の受け止めを実現させる。
ところで、台部250は、図4に示すように、その一方側への突出量が、本体部210における一方側への最大突出量よりも小となるように形成されている。言い換えると、本体部210の少なくとも一部は、台部250よりも一方側に突出するように形成されている。これは、半割防護管200の幅方向および軸方向の両方で、段積みする側のドーム部230の内表面230Cと、段積みされる側の本体部210の外表面210Bと、が互いに係合された状態(図6参照)を実現させる。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にして輸送する場合に、これをより安定的に輸送することができる。
また、段積みする側の半割防護管200におけるフランジ部220の内表面220Cは、図5に示すように、段積みされる側の半割防護管200におけるフランジ部220の外表面220Bに対して係合する。この係合構造は、段積みされる側の半割防護管200において、その半割管形状における周方向(図6参照)への傾きおよび/または揺れを低減させる。また、上記係合構造は、上述した載置面250Aに対する板面240Aの載置構造とともに、段積みされる側の半割防護管200の半割管形状における軸方向への傾きおよび/または揺れを低減させる。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にする際の安定性を向上させることができる。本実施形態においては、上述した係合構造および載置構造は、段積みする側の半割防護管200における半割面210Aを、段積みされる側の半割防護管200における半割面210Aと平行にする。これによれば、段積みする側の半割防護管200の姿勢を段積みされる側の半割防護管200の姿勢と一致させて、この段積みする側の半割防護管200にさらに別の半割防護管200を段積みすることを容易にすることができる。また、段積みする側の半割防護管200の姿勢と、段積みされる側の半割防護管200の姿勢と、が一致することから、多数の半割防護管200を段積み状態にする際の積載率の向上を図ることができる。
ところで、ドーム部230の外径に対する載置面250Aの落とし込みの寸法L10は、図10に示すように、ドーム部230の外径と本体部210の外径との差L20よりも大となる。このため、本体部210は、その一部が台部250よりも一方側に突出し、もって載置面250Aを上記幅方向に二分割することになる。ここで、多数の半割防護管200を段積み状態にする際、一の半割防護管200は、図6に示すように、その半割管形状における幅方向に離間した二か所において、他の半割防護管200における支持部240の対をそれぞれ支持することとなる。これにより、一の半割防護管200における台部250は、他の半割防護管200がその半割管形状における周方向に揺れることを抑制することができる。
これらにより、一の半割防護管200に他の半割防護管200を段積みする積み付け手法により、多数の半割防護管200をまとめることができる。そうすると、複数の半割防護管200が段積みされている段積み状態は、崩れにくいものとなる。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にして、これを安定的に輸送することができる。
<パレットの構成>
上述した半割防護管200は、図5および図6に示すように、パレットP10の上で段積み状態とされることで積み付けがなされる。このパレットP10は、四角形の平坦な面である積載面P10Aを有する。また、パレットP10は、この積載面P10Aの上に多数(例えば二十本以上)の半割防護管200を積み付けるのに十分な強度を備えている。本実施形態においては、半割防護管200は、5つを段積みにしたもの(図5参照)を1セットとして、これを4セット横方向に一列に並べた状態(図6参照)で積み付けされ、複数本(例えば4本)の帯鉄P20によりパレットP10に括られる。この列において、各半割防護管200は、そのドーム部230が横方向に隣り合う半割防護管200におけるフランジ部220と隣り合う状態となるように配設される。なお、パレットP10の素材には、例えば、消毒済みの木材が用いられる。
<半割防護管を積載する手順>
上述した第1の実施形態に係る半割防護管200をパレットP10に積み付けする際の、作業の例について説明する。
まず、作業を行うはい作業従事者(図示せず)は、図5に示すように、パレットP10を積載面P10Aが水平となるように配置する。
次に、はい作業従事者は、図6に示すように、4つの半割防護管200をその軸方向が積載面P10Aの任意の1辺に沿うように均等に並べて配置する。ここで、それぞれの半割防護管200は、フランジ部220とドーム部230とが隣り合うように並べて配置する。これにより、それぞれの半割防護管200における本体部210を一定の間隔で離間させることができる。また、それぞれの半割防護管200の半割面210Aは、図5に示すように、積載面P10Aに接触するようにされる。
次に、はい作業従事者は、段積みされる側の半割防護管200に、段積みする側の半割防護管200を配置する。はい作業従事者は、この段積みを4回行うことで5段に段積みされた半割防護管200の積み付け状態にする。ここで、はい作業従事者は、支持部240の板面240Aを台部250の載置面250Aに載置する。同じく、はい作業従事者は、段積みする側の半割防護管200における内表面220Cを、段積みされる側の半割防護管200における外表面220Bに所定の位置で係合させる。これらにより、複数の半割防護管200が段積みされている段積み状態は、安定なものとなる。
次に、はい作業従事者は、図5および図6に示すように、段積み状態の半割防護管200およびパレットP10を、帯鉄P20で半割防護管200の延びる方向と交差する方向から括る。これにより、段積みされている多数の半割防護管200が、輸送の揺れにより荷崩れするおそれを低減することができる。
以上により、多数の半割防護管200をまとめて安定的に輸送できる状態が実現される。
<防護管の構成手順>
上述した第1の実施形態に係る半割防護管200から防護管100(図7および図8参照)を構成する際の作業の例について説明する。この作業の例においては、海上の船に乗船しているはい作業従事者(図示せず)と、海中にて海底ケーブル等C10がある場所に待機しているダイバー(図示せず)と、がそれぞれ作業に従事する。
まず、はい作業従事者は、パレットP10にて積み付け状態にある複数の半割防護管200をパレットP10ごと船から海中に落とし、もってこれをダイバーに届ける。これに対し、ダイバーは、積み付け状態にある半割防護管200を括る帯鉄P20を切断して、該半割防護管200をパレットP10から取り出し可能な状態にする。
次に、はい作業従事者は、二つの半割防護管200を締結して防護管100を構成するために必要な締結具(図示せず)を船から海中に落とし、もってこれをダイバーに届ける。
また、ダイバーは、図7および図8に示すように、海底ケーブル等C10をその外周側から二つの半割防護管200で挟み込む挟み込み作業を行う。この際、ダイバーは、二つの半割防護管200の幅方向に設けられている各支持部240の板面240Aがそれぞれ対向するように配置する。
次に、ダイバーは、はい作業従事者から届けられた締結具を、対向して配置されている板面240Aの締結孔240Bに係合させて締結する締結作業を行うことで、二つの半割防護管200から防護管100を構成する。これにより、防護管100は、その管の内部に海底ケーブル等C10を収納した状態に構成される。
そして、ダイバーは、図9に示すように、上記挟み込み作業および上記締結作業を繰り返すことで、多数の防護管100が海底ケーブル等C10に沿って連結した状態を実現させる。ここで、ダイバーは、挟み込み作業において、既に構成された防護管100における連結部120(図9の仮想線を参照)を、現時点で挟み込み作業の対象である二つの半割防護管200のドーム部230で挟み込む。
<作用・効果>
上述した半割防護管200によれば、一の半割防護管200に他の半割防護管200を段積みする積み付け手法により、多数の半割防護管200をまとめて輸送することができる。この際、一の半割防護管200は、その半割管形状における幅方向に離間した二か所において、他の半割防護管200における支持部240の対をそれぞれ支持する。これは、他の半割防護管200がその半割管形状における周方向に揺れることを抑制し、もってその積み付け状態が崩れることを抑える。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にして、これを安定的に輸送することができる。
上述した半割防護管200によれば、その台部250における載置面250Aと支持部240における板面240Aとが互いに平行になる。これにより、段積みする側の半割防護管200の姿勢を段積みされる側の半割防護管200の姿勢と一致させて、この段積みする側の半割防護管200にさらに別の半割防護管200を段積みすることを容易にすることができる。
また、一の半割防護管200に他の半割防護管200を段積みする際に、この一の半割防護管200は、同じく他の半割防護管200を面で支持する。これにより、上記他の半割防護管200は、その半割管形状における周方向および同じく半割管形状における軸方向への、傾きおよび/または揺れが、それぞれ抑えられる。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にする際の積載率および安定性の向上を図ることができる。
また、段積み状態において荷重を受ける支持部240を、防護管100の構成にあたり二つの半割防護管200を締結する用に供することができる。
上述した半割防護管200によれば、複数の半割防護管を段積み状態にする場合に、段積みする側のドーム部230の内表面230Cと段積みされる側のドーム部230の外表面230Bとを互いに係合させることができる。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にして輸送する場合であっても、これをより安定的に輸送することができる。
上述した半割防護管200によれば、複数の半割防護管200を段積み状態にする場合に、段積みする側のドーム部230の内表面230Cと段積みされる側の本体部210の外表面210Bとを互いに係合させることができる。これにより、多数の半割防護管200を段積み状態にして輸送する場合であっても、これをより安定的に輸送することができる。
本開示は、上記の各構成をもつことにより、多数をまとめて安定的に輸送できる半割防護管200を提供することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明を実施するための形態について、上述した実施形態によって説明した。しかしながら、当業者であれば、本発明の目的を逸脱することなく種々の代用、手直し、変更が可能であることは明らかである。すなわち、本発明の目的を実施するための形態は、本明細書に添付した請求の範囲の精神および目的を逸脱しない全ての代用、手直し、変更を含みうるものである。例えば、本発明を実施するための形態として、以下のような各種の形態を実施することができる。
本開示に係る半割防護管は、打ち抜き処理を施すことで、点字で表記されている製造ロットを半割防護管の外表面に設けても良い。係る場合、ユーザーは、半割防護管の製造ロットを手探りで認識することができる。
本開示に係る半割防護管において、支持部は板状の部分でなくてもよい。すなわち、支持部は、本体部とドーム部とにまたがる部分で、かつ半割管形状における半割面に沿って径方向外方に広がる板面を有するものであれば、適宜選択した形状を呈するものとすることができる。ここで、上記「適宜選択した形状」の例としては、例えば半球形状、かまぼこ形状、または板面とは反対側となる部分に凹凸を有する形状等があげられる。
本開示に係る半割防護管において、台部は、ドーム部のへりを平面取りして、本体部の一部がより一方側に突出するようにした構成のものに限定されない。すなわち、台部は、ドーム部から本体部側に張り出すように設けられて、この本体部の半割管形状の幅方向に離間した二か所で荷重を受け止め可能に構成されたものであれば、適宜選択した構成のものとすることができる。ここで、上記「適宜選択した構成」の例としては、例えば台部をドーム部から本体部側に張り出す二つの突起とした構成、または台部が本体部のどの部分よりも上記一方側に突出された構成等があげられる。
本開示に係る半割防護管において、締結孔は、本体部の半割管形状における幅方向の両端に設けられた支持部の板面にそれぞれ設けられたものに限定されない。すなわち、半割防護管は、各支持部の板面の一つにのみ締結孔が設けられたものであっても、締結孔を一切備えないものであっても良い。また、半割防護管は、支持部の板の縁に刻まれた刻み目を備えて、この刻み目に支持部の締結具を係合させる構成を有するものであっても良い。
100 防護管
110 円筒部
110B 外側面
110C 内側面
120 連結部
130 収容部
200 半割防護管
210 本体部
210A 半割面
210B 外表面
210C 内表面
220 フランジ部
220A 端面
220B 外表面
220C 内表面
230 ドーム部
230A 端面
230B 外表面
230C 内表面
240 支持部
240A 板面
240B 締結孔
250 台部
250A 載置面
C10 海底ケーブル等
L10 落とし込みの寸法
L20 差
P10 パレット
P10A 積載面
P20 帯鉄
S12A 挿通口
S13 連結空間
S13A 連結口
S13B 中心
S22A 挿通縁
S23 膨出空間
S23A 連結縁

Claims (4)

  1. 二つが海底ケーブルまたは海底配管を挟み込むことで、この海底ケーブルまたは海底配管を防護する海底防護管を構成するパーツである半割防護管であって、
    長尺の半割管形状を呈する本体部と、
    前記本体部における片側の端から前記半割管形状における径方向外方に張り出すフランジ部と、
    前記本体部において前記フランジ部とは反対側となる端から前記径方向外方に広がるように延び出されたドーム形状を呈するドーム部と、を備え、
    一の半割防護管の前記ドーム部が他の半割防護管の前記フランジ部を前記径方向外方から包み込むようにしてこれらの半割防護管を連結状態にすることが可能であり、
    さらに、前記本体部と前記ドーム部とにまたがる部分であり、かつ前記半割管形状における幅方向の両端となる部分にそれぞれ設けられて、半割防護管の自重およびこの半割防護管にかかる荷重を支持可能に構成された支持部の対と、
    前記ドーム部から前記本体部側に張り出すように設けられて、前記荷重を受け止め可能に構成された台をなす台部と、を有し、
    前記台部は、前記幅方向で見た前記各支持部間の距離だけ前記幅方向に離間した二か所のそれぞれで前記荷重を受け止め可能に構成され、
    一の半割防護管における前記台部に他の半割防護管の前記支持部を載せることで、これらの半割防護管を段積み状態にすることが可能である、
    半割防護管。
  2. 請求項1に記載の半割防護管であって、
    前記各支持部は、前記半割管形状における半割面に沿って前記径方向外方に広がる板面を有し、
    前記板面には、二つの半割防護管が前記海底防護管を構成する際に、これらの半割防護管における前記支持部同士を締結することを可能とする締結孔があけられており、
    前記台部は、少なくとも前記二か所において前記半割面と平行とされた載置面を有して、当該載置面に他の半割防護管における前記板面の少なくとも一部を載せることが可能とされている、
    半割防護管。
  3. 請求項1または請求項2に記載の半割防護管であって、
    前記段積み状態において上側とされる側を一方側とし、同じく下側とされる側を他方側としたときに、
    前記ドーム部の少なくとも一部が前記台部よりも前記一方側に突出している、
    半割防護管。
  4. 請求項3に記載の半割防護管であって、
    前記本体部の少なくとも一部が前記台部よりも前記一方側に突出している、
    半割防護管。
JP2022062386A 2022-04-04 2022-04-04 半割防護管 Active JP7355413B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022062386A JP7355413B1 (ja) 2022-04-04 2022-04-04 半割防護管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022062386A JP7355413B1 (ja) 2022-04-04 2022-04-04 半割防護管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7355413B1 JP7355413B1 (ja) 2023-10-03
JP2023152400A true JP2023152400A (ja) 2023-10-17

Family

ID=88198293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022062386A Active JP7355413B1 (ja) 2022-04-04 2022-04-04 半割防護管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7355413B1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3609336B2 (ja) 2000-12-05 2005-01-12 謙一郎 胡屋 防護管
JP6819870B2 (ja) 2017-03-13 2021-01-27 住友電気工業株式会社 防護管、水中ケーブル、及び水中ケーブルの布設方法
JP6782261B2 (ja) 2018-01-11 2020-11-11 北勢工業株式会社 保護管
JP1664867S (ja) 2019-08-19 2020-08-03

Also Published As

Publication number Publication date
JP7355413B1 (ja) 2023-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108603634B (zh) 隔热密封罐
CN107257900A (zh) 适于制成密封槽中的隔绝壁的隔绝块
JP7355413B1 (ja) 半割防護管
US20100074048A1 (en) Container system for seismic cable and stations
ES2644459T3 (es) Caja autoportadora para el aislamiento térmico de un tanque de almacenamiento de un fluido
KR102582364B1 (ko) 유밀 및 단열 탱크
US2850182A (en) Interlocking pipe shoes
CN111279116A (zh) 具有防对流的填充元件的密封且热隔离的容器
US6439529B1 (en) Stackable pizza box support
EP3462519A1 (fr) Ensemble batterie pour sous-marin
JP4657304B2 (ja) 基板収納装置
TW200940424A (en) Package for microphone
JP7459285B2 (ja) インターリーフ・パッキング及び展開システム
JP2006140007A (ja) 燃料電池
JP2006134460A (ja) ディスク包装体およびディスク包装方法
JP4531363B2 (ja) 配管材の梱包装置体
JP2010089812A (ja) ロール状資材用の梱包材
JP7334970B2 (ja) リング状部材の積層保持具
KR20140106119A (ko) 조립식 수납상자
CN217970434U (zh) 一种膜片卷的运输包装装置
JP7382874B2 (ja) 外装部材
CN219989776U (zh) 一种可叠加的包装箱结构
JP2019027500A (ja) 複数の配管吊下支持具からなる配管の吊下支持構造
JP2003068264A (ja) 電池輸送用梱包装置
JP7274051B2 (ja) 燃料タンク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7355413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150