JP2023151643A - 音響メタマテリアル - Google Patents

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Abstract

【課題】遮音性能に優れた音響メタマテリアルを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアルは、前記シートの面に立設した弾性を有する複数の多角形筒構造と、を備え、前記シートと前記複数の多角形筒構造とで構成された一体構造を有する。前記複数の多角形筒構造の各々の多角形筒構造は、隣接する多角形筒構造と共有する壁部を有し、前記複数の多角形筒構造が前記シートの前記面を敷き詰めるように配置されてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、音響メタマテリアルに関し、特に、遮音性能に優れた音響メタマテリアルに関する。
現在においては、様々な場面で静粛性能が求められている。例えば、住宅、オフィスビル、ホテルやコンサートホール等の建物においては、自動車、鉄道や航空機等の交通手段が発する屋外の騒音や、設備から発生する音や人の声等の建物内部で発生する騒音を遮断して、静粛性能を高める様々な工夫がされている。一方、自動車、鉄道、航空機や船舶等の交通手段自体も、風切り音等の外部で発生する音やエンジン音等の交通手段自体が発生する音に対する車内での静粛性能を高めることが要求される。
このような防音材としては、薄くて、軽く、且つ遮音性能に優れた材料が求められる。近年、電磁波(光)を制御する技術の1つとして、メタマテリアルが知られている。「メタマテリアル」とは、電磁波の波長よりも細かな構造体を利用して、物質の電磁気学的な特性を人工的に操作した疑似物質である。最近、音響的性質を制御する技術として、音響メタマテリアルが提唱されている(特許文献1)。「音響メタマテリアル」とは、自然界に存在する物質が通常示さないような音響的性質を示すように設計された人工媒質である。
例えば、特許文献1には、弾性を有するシートと、シートを支持するとともにシートを区画部に区画する支持部と、を備え、区画部におけるシートの面剛性(k)及びシートの面密度(m)が、下記数式(1)の関係を満足する、音響メタマテリアルを用いた防音材が記載されている。
Figure 2023151643000002
また、特許文献2には、複数の凸形状のゴム弾性を有する共振部と、共振部を支持するシート状の支持体とを有する遮音構造体が記載されている。この遮音構造体において、共振部が、ISO6721-4に準じた動的粘弾性の合成曲線から得られる貯蔵弾性率G’が25℃、10kHzにおいて100MPa以下であり、支持体の面密度が、1.0kg/m以下であることが記載されている。
さらに、特許文献3には、ゴム弾性を有するシート、及び複数の共振部を少なくとも備え、共振部が、シートのシート面に接して設けられ、共振部が、基部及び錘部を備え、錘部は、基部に支持され且つ基部より大きな質量を有し、且つ、単一の部材で構成され、共振部の先端側において、錘部の少なくとも一部が、基部に埋設されているものである、遮音シート部材が記載されている。
特許6879369号公報 国際公開第2019/208727号 特開2020-042274号公報
本発明の一実施形態は、遮音性能に優れた音響メタマテリアルを提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアルは、弾性を有するシートと、シートの面に立設した弾性を有する複数の多角形筒構造と、を備え、シートと複数の多角形筒構造とで構成された一体構造を有する。
複数の多角形筒構造の各々の多角形筒構造は、隣接する多角形筒構造と共有する壁部を有し、複数の多角形筒構造がシートの面を敷き詰めるように配置されてもよい。
シートと、複数の多角形筒構造とは、同一の材料が連続して配置された一体構造を有してもよい。
複数の多角形筒構造により囲まれたシートの面に、少なくとも1つの柱状構造をさらに備えてもよい。
複数の多角形筒構造により囲まれたシートの面に、2つ以上の柱状構造を備えてもよい。
複数の多角形筒構造は、六角形筒構造であってもよい。
本発明の一実施形態は、遮音性能に優れた音響メタマテリアルを提供することができる。
(A)は本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル100の上面図を示し、(B)は(A)の線分AA’において音響メタマテリアル100を切断した断面端図である。 本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル100の斜視図である。 (A)は本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル200の上面図を示し、(B)は(A)の線分AA’において音響メタマテリアル200を切断した断面端図である。 (A)は本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル300の上面図を示し、図4(B)は図4(A)の線分AA’において音響メタマテリアル300を切断した断面端図である。 (A)は本発明の一実施形態に正六角形筒構造により囲まれたシートの面に、2つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル400の上面図を示し、(B)は正六角形筒構造により囲まれたシートの面に、3つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル400の上面図を示す。 本発明の一実施形態に正六角形筒構造により囲まれたシートの面に、6つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル600の上面図を示す。図である。 (A)は本発明の一実施形態に係る1つの柱状構造770を有する音響メタマテリアル700の上面図を示し、(B)は本発明の一実施形態に係る2つの柱状構造870を有する音響メタマテリアル800の上面図を示す。 本発明の一実施形態に係る正方形筒構造により囲まれたシートの面に、4つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル900の上面図を示す。 本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル1000の背面(シート1010)の斜視図である。 実施例1の音響メタマテリアル100をモード1~5でシミュレーションした結果を示す。 実施例1の音響メタマテリアル100をモード6~10でのした結果を示す。 高さHを5mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 高さHを10mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 高さHを20mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 多角形筒構造150の高さと、シート110が同位相で振動する固有値の関係を示す図である。 (A)は、多角形筒構造150の高さが異なる音響メタマテリアル100の周波数特性を示す図であり、(B)は、多角形筒構造150の高さと音圧レベルの関係を示す図である。 Lを6mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 Lを8mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 六角形筒構造150の一辺の長さと、シート110が同位相で振動する固有値の関係を示す図である。 (A)は六角形筒構造150の一辺の長さが異なる音響メタマテリアル100の周波数特性を示す図であり、(B)は多角形筒構造150の高さと音圧レベルの関係を示す図である。 実施例6の音響メタマテリアル300のモード1~5でのシミュレーション結果を示す。 実施例6の音響メタマテリアル300のモード6~10でのシミュレーション結果を示す。 径φを1mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 径φを2mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 径φを3.8mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 音響メタマテリアル300について、柱状構造370の径φに対する固有値を示す図である。 (A)は柱状構造370の径が異なる音響メタマテリアル300の周波数特性を示す図であり、(B)は柱状構造370の径と音圧レベルの関係を示す図である。 高さHcを2mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 高さHcを10mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 各音響メタマテリアル300について、柱状構造370の径φに対する固有値を示す図である。 (A)は柱状構造370の高さが異なる音響メタマテリアル300の周波数特性を示す図であり、(B)は柱状構造370の高さと音圧レベルの関係を示す図である。 2つの柱状構造470を有する音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示す。 2つの柱状構造470を有する音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示す。 3つの柱状構造570を有する音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。 3つの柱状構造570を有する音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。 (A)は柱状構造の数が異なる音響メタマテリアル300~500の周波数特性を示す図であり、(B)は柱状構造の数と音圧レベルの関係を示す図である。 ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 PA6を用いた音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 PPを用いた音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。 各材料を用いた音響メタマテリアル100について、モードに対する周波数を示す。 ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 PA6を用いた音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 PPを用いた音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。 各材料を用いた音響メタマテリアル100について、モードに対する周波数を示す。 ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示す。 PA6を用いた音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示す。 PPを用いた音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示す。 各材料を用いた音響メタマテリアル400について、モードに対する周波数を示す。 ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。 PA6を用いた音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。 PPを用いた音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。 各材料を用いた音響メタマテリアル500について、モードに対する周波数を示す。 L=6mmの音響メタマテリアル200のシミュレーション結果を示す。 L=10mmの音響メタマテリアル200のシミュレーション結果を示す。 各音響メタマテリアル200について、モードに対する周波数を示す。 (A)は、一辺の長さが異なる正方形筒構造250の音響メタマテリアル200の周波数特性を示す図であり、(B)は、正方形筒構造250の一辺の長さと音圧レベルの関係を示す図である。 1つの柱状構造770を有する音響メタマテリアル700のシミュレーション結果を示す。 2つの柱状構造870を有する音響メタマテリアル800のシミュレーション結果を示す。 4つの柱状構造970を有する音響メタマテリアル900のシミュレーション結果を示す。 (A)は実施例16及び17の各音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を示す図であり、(B)は壁部及び柱状構造の振動開始周波数の関係を示す図である。 (A)は、正方形筒構造において、柱状構造の数が異なる音響メタマテリアルの周波数特性を示す図であり、(B)は、正方形筒構造に配置した柱状構造の数と音圧レベルの関係を示す図である。 音響メタマテリアル1000のモード1~5でのシミュレーション結果を示す図である。 音響メタマテリアル1000のモード6~10でのシミュレーション結果を示す図である。 (A)は凹凸形状1080の一辺の長さが異なる音響メタマテリアル100の周波数特性を示す図であり、(B)は凹凸形状1080の一辺の長さがと音圧レベルの関係を示す図である。
以下、本発明の一実施形態の音響メタマテリアルについて、図面を参照しながら説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付す。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。なお、本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」などの序数は、説明を簡潔にするためだけに用いられており、限定的に解釈されるべきではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル100を示す模式図である。図1(A)は音響メタマテリアル100の上面図を示し、図1(B)は図1(A)の線分AA’において音響メタマテリアル100を切断した断面端図である。また、図2は、音響メタマテリアル100の斜視図である。音響メタマテリアル100は、弾性を有するシート110と、シート110の面111に立設した弾性を有する複数の多角形筒構造150を備える。音響メタマテリアル100は、シート110と複数の多角形筒構造150で構成された一体構造を有する。
各々の多角形筒構造150は、隣接する多角形筒構造150と共有する壁部130を有し、複数の多角形筒構造150がシート110の面111を敷き詰めるように配置されている。換言すると、音響メタマテリアル100は、隣接する多角形筒構造150が結合して、連続的に多角形筒構造150がシート110の面111に配置された構造体である。図1(A)及び図1(B)においては、音響メタマテリアル100の一部を示している。
特許文献1に記載された防音材は、弾性を有するシートの区画部を、筒状セルを有する格子状構造体である支持部によって区画することによりシートの剛性を向上させて、振動しにくくしている。このため、特許文献1に記載された防音材は、シートは弾性を有する材料で構成されるが、格子状構造体はシートよりも剛性の高い材料で構成される。このため、特許文献1に記載された防音材は、異種材料で構成されるシートと格子状構造体を接合(接着)して形成され、シートによって、挿入損失が大きい周波数域を制御している。
一方、本実施形態に係る音響メタマテリアル100は、シート110と、複数の多角形筒構造150が連続して配置された一体構造を有する。シート110と、複数の多角形筒構造150が一体構造を構成するため、シート110を構成する材料と、多角形筒構造150を構成する材料とは、同一の材料である。音響メタマテリアル100は、シート110と、多角形筒構造150が一体構造を構成することにより、音響メタマテリアル100全体が振動して、音を熱に変換することができる。なお、異材成形技術を用いることにより、例えば、多角形筒構造150を高密度の樹脂で形成し、シート110を低密度の樹脂で射出成型した一体構造としてもよい。
また、本実施形態に係る音響メタマテリアル100は、シート110と、多角形筒構造150が一体構造を構成するため、組み立て作業や、接着剤が不要であり、リサイクルしやすい防音材である。また、本実施形態に係る音響メタマテリアル100は、共振周波数が高いため、騒音となる周波数の領域において、特定の周波数での性能低下が生じ難い、即ち、コインシデンス効果が生じ難い。
多角形筒構造150は、正平面充填形を底面として規定可能な筒状構造体である。したがって、多角形筒構造150は、正三角形筒構造、正方形筒構造及び正六角形筒構造から選択することができる。図1においては、一例として、正六角形筒構造の多角形筒構造150を有する音響メタマテリアル100を示す。
本明細書において、正六角形筒構造の一辺の長さ(筒構造の内側)をL、正六角形筒構造の対向する2つの辺(筒構造の内側)の距離をW、正六角形筒構造の高さ(シート110の面111から正六角形筒構造の開口部の先端までの距離)をH、壁部130の厚みをTw、及びシート110の厚みをTbとする。これらの変数の大きさは、音響メタマテリアル100を構成する材料や、遮蔽しようとする周波数の範囲に応じて設定可能である。一実施形態において、L=2mm~20mm、W=3.5mm~34.6mm、H=5mm~100mm、Tw=0.5mm~5mm、及びTb=0.05mm~5mmの範囲から設定可能である。
音響メタマテリアル100を構成する材料としては、弾性を有する材料から選択することができ、例えば、0.001~200GPaのヤング率を有する材料から選択することができる。本明細書において、樹脂のヤング率の値は、JIS K7161-1(2014年)に準じて測定するものとする。金属のヤング率はJIS Z2241(2011年)により測定するものとする。また、ゴムのヤング率はJIS Z6251(2010年)に準じて測定するものとする。音響メタマテリアル100を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン-酢酸ビニル樹脂、スチレン-ブタジエン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アルキルレゾルシン樹脂、エポキシ樹脂、及び熱硬化型ポリエステル等から選択される樹脂材料を用いることができる。または、これらの樹脂を生成するウレタン樹脂プレポリマー、尿素樹脂プレポリマー(初期縮合体)、フェノール樹脂プレポリマー(初期縮合体)、ジアリルフタレートプレポリマー、アクリルオリゴマー、多価イソシアナート、メタクリルエステルモノマー、ジアリルフタレートモノマー等のプレポリマー、オリゴマー、モノマー等の樹脂前駆体を用いてもよい。また、音響メタマテリアル100を構成する材料として、例えば、銅及びアルミニウム等の金属材料を用いてもよい。また、音響メタマテリアル100を構成する材料として、例えば、ラテックスゴム、クロロプレンゴム(CR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、及びアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等のゴム材料から選択することができる。
[変形例1]
上述したように、多角形筒構造は、正平面充填形を底面として規定可能な筒状構造体である。一例として、正方形筒構造250を有する音響メタマテリアル200について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル200を示す模式図である。図2(A)は音響メタマテリアル200の上面図を示し、図2(B)は図2(A)の線分AA’において音響メタマテリアル200を切断した断面端図である。音響メタマテリアル200は、弾性を有するシート210と、シート210の面211に立設した弾性を有する複数の正方形筒構造250を備える。音響メタマテリアル200は、シート210と複数の正方形筒構造250で構成された一体構造を有する。
各々の正方形筒構造250は、隣接する正方形筒構造250と共有する壁部230を有し、複数の正方形筒構造250がシート210の面211を敷き詰めるように配置されている。図2(A)及び図2(B)においては、音響メタマテリアル200の一部を示している。
本実施形態に係る音響メタマテリアル200は、シート210と、複数の正方形筒構造250が連続して配置された一体構造を有する。シート210と、複数の正方形筒構造250が一体構造を構成するため、シート210を構成する材料と、正方形筒構造250を構成する材料とは、同一の材料である。音響メタマテリアル200は、シート210と、正方形筒構造250が一体構造を構成することにより、音響メタマテリアル200全体が振動して、音を熱に変換することができる。
また、本実施形態に係る音響メタマテリアル200は、シート110と、正方形筒構造250が一体構造を構成するため、組み立て作業や、接着剤が不要であり、リサイクルしやすい防音材である。また、本実施形態に係る音響メタマテリアル200は、共振周波数が高いため、騒音となる周波数の領域において、特定の周波数での性能低下が生じ難い、即ち、コインシデンス効果が生じ難い。
本明細書において、正方形筒構造の一辺の長さ(筒構造の内側)をL、正方形筒構造の高さ(シート210の面211から正方形筒構造の開口部の先端までの距離)をH、壁部230の厚みをTw、及びシート210の厚みをTbとする。これらの変数の大きさは、音響メタマテリアル200を構成する材料や、遮蔽しようとする周波数の範囲に応じて設定可能である。一実施形態において、L=2mm~20mm、H=5mm~100mm、Tw=0.05mm~5mm、及びTb=0.05mm~5mmの範囲から設定可能である。これら以外の構成は、上述した音響メタマテリアル100と同様の構成であってもよく、詳細な説明は省略する。
また、上述したように、多角形筒構造150として、正三角形筒構造を選択することもできる。基本的な構成は、上述した音響メタマテリアル100及び音響メタマテリアル200と同様の構成であってもよく、詳細な説明は省略する。
[変形例2]
一実施形態において、多角形筒構造により囲まれたシートの面に、少なくとも1つの柱状構造を配置することができる。図4は、本発明の一実施形態に係る音響メタマテリアル300を示す模式図である。図4(A)は音響メタマテリアル300の上面図を示し、図4(B)は図4(A)の線分AA’において音響メタマテリアル300を切断した断面端図である。音響メタマテリアル300は、弾性を有するシートと、シートの面311に立設した弾性を有する複数の多角形筒構造350を備える。また、音響メタマテリアル300は、多角形筒構造350により囲まれたシートの面311に、1つの柱状構造370を有する。音響メタマテリアル300は、シート、複数の多角形筒構造350及び柱状構造370で構成された一体構造を有する。
各々の多角形筒構造350は、隣接する多角形筒構造350と共有する壁部330を有し、複数の多角形筒構造350がシートの面311を敷き詰めるように配置されている。図4(A)及び図4(B)においては、音響メタマテリアル300の一部を示している。
本実施形態に係る音響メタマテリアル300は、シート、複数の多角形筒構造350及び柱状構造370が連続して配置された一体構造を有する。シート、複数の多角形筒構造350及び柱状構造370が一体構造を構成するため、シートを構成する材料と、複数の多角形筒構造350及び柱状構造370を構成する材料とは、同一の材料である。音響メタマテリアル300は、シートと、複数の多角形筒構造350が一体構造を構成することにより、音響メタマテリアル300全体が振動して、音を熱に変換することができる。また、多角形筒構造350により囲まれたシートの面311に配置された柱状構造370は、柱状構造370の軸方向BB’に対する回転モーメントにより、シートの変形モードを変更することができる。なお、軸方向BB’は、シートの面311に対して垂直又は概略垂直な方向である。
本実施形態においては、正六角形筒構造の中心に円筒形状の柱状構造370を配置する例を示した。柱状構造370の径をφ、高さをHcとすると、上述したL、W、H、Tw及びTbを含む変数の大きさは、音響メタマテリアル300を構成する材料や、遮蔽しようとする周波数の範囲に応じて設定可能である。一実施形態において、L=2mm~20mm、W=3.5mm~34.6mm、H=5mm~100mm、Tw=0.05mm~5mm、Tb=0.05mm~5mm、φ=0.5mm~25mm、及びHc=0.5mm~100mmの範囲から設定可能である。
また、本実施形態においては、円筒形状の柱状構造370を配置する例を示したが、柱状構造370の形状は、これに限定されるものではない。柱状構造370の形状は、正多角柱、円錐及び多角錐から選択してもよい。
[変形例3]
変形例2においては、多角形筒構造により囲まれたシートの面に、1つの柱状構造を配置する例を示したが、2つ以上配置してもよい。図5(A)は正六角形筒構造により囲まれたシートの面に、2つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル400の上面図を示し、図5(B)は正六角形筒構造により囲まれたシートの面に、3つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル400の上面図を示す。また、図6は正六角形筒構造により囲まれたシートの面に、6つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル600の上面図を示す。
音響メタマテリアル400は、弾性を有するシート410と、シートの面411に立設した弾性を有する複数の正六角形筒構造450を備える。また、音響メタマテリアル400は、正六角形筒構造450により囲まれたシートの面411に、2つの柱状構造470を有する。音響メタマテリアル400は、シート、複数の正六角形筒構造450及び正六角形筒構造450の内側に配置された2つの柱状構造470で構成された一体構造を有する。
音響メタマテリアル500は、弾性を有するシート510と、シートの面511に立設した弾性を有する複数の正六角形筒構造550を備える。また、音響メタマテリアル500は、正六角形筒構造550により囲まれたシートの面511に、3つの柱状構造570を有する。音響メタマテリアル500は、シート、複数の正六角形筒構造550及び正六角形筒構造550の内側に配置された3つの柱状構造570で構成された一体構造を有する。
また、音響メタマテリアル600は、弾性を有するシートと、シートの面611に立設した弾性を有する複数の正六角形筒構造650を備える。また、音響メタマテリアル600は、正六角形筒構造650により囲まれたシートの面611に、6つの柱状構造670を有する。音響メタマテリアル600は、シート、複数の正六角形筒構造650及び正六角形筒構造650の内側に配置された6つの柱状構造670で構成された一体構造を有する。
音響メタマテリアル400~600において、柱状構造470、570及び670は、それぞれ、正六角形の頂点と中心との中点に配置される。換言すると、柱状構造470、570及び670は、それぞれ、正六角形の対角線上に配置される。音響メタマテリアル400~600においては、柱状構造を2つ以上配置することにより、それぞれの回転モーメントを打ち消しあって、遮音性能を向上させることができる。
[変形例4]
変形例1で説明したように、多角形筒構造として、正方形筒構造を選択可能である。一実施形態において、正方形筒構造により囲まれたシートの面に、少なくとも1つの柱状構造を配置することができる。図7(A)は本発明の一実施形態に係る1つの柱状構造770を有する音響メタマテリアル700の上面図を示し、図7(B)は本発明の一実施形態に係る2つの柱状構造870を有する音響メタマテリアル800の上面図を示す。また、図8は、本発明の一実施形態に係る4つの柱状構造970を有する音響メタマテリアル900の上面図を示す。
音響メタマテリアル700は、弾性を有するシートと、シートの面711に立設した弾性を有する複数の正方形筒構造750を備える。また、音響メタマテリアル700は、正方形筒構造750により囲まれたシートの面711に、1つの柱状構造770を有する。音響メタマテリアル700は、シート、複数の正方形筒構造750及び柱状構造770で構成された一体構造を有する。
各々の正方形筒構造750は、隣接する正方形筒構造750と共有する壁部730を有し、複数の正方形筒構造750がシートの面711を敷き詰めるように配置されている。図7(A)においては、音響メタマテリアル700の一部を示している。
本実施形態に係る音響メタマテリアル700は、シート、複数の正方形筒構造750及び柱状構造770が連続して配置された一体構造を有する。シート、複数の正方形筒構造750及び柱状構造770が一体構造を構成するため、シートを構成する材料と、複数の正方形筒構造750及び柱状構造770を構成する材料とは、同一の材料である。音響メタマテリアル700は、シートと、複数の正方形筒構造750が一体構造を構成することにより、音響メタマテリアル700全体が振動して、音を熱に変換することができる。また、正方形筒構造750により囲まれたシートの面711に配置された柱状構造770は、柱状構造770の軸方向に対する回転モーメントにより、シートの変形モードを変更することができる。なお、軸方向は、シートの面711に対して垂直又は概略垂直な方向である。
本実施形態においては、正方形筒構造750の中心に円筒形状の柱状構造770を配置する例を示した。柱状構造770の径をφ、高さをHcとすると、上述したL、H、Tw及びTbを含む変数の大きさは、音響メタマテリアル700を構成する材料や、遮蔽しようとする周波数の範囲に応じて設定可能である。一実施形態において、L=2mm~20mm、H=5mm~100mm、Tw=0.05mm~5mm、Tb=0.05mm~5mm、φ=0.5mm~15mm、及びHc=0.5mm~100mmの範囲から設定可能である。
また、本実施形態においては、円筒形状の柱状構造770を配置する例を示したが、柱状構造770の形状は、これに限定されるものではない。柱状構造770の形状は、正多角柱、円錐及び多角錐から選択してもよい。
図7(B)は正方形筒構造により囲まれたシートの面に、2つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル800の上面図を示し、図8は正方形筒構造により囲まれたシートの面に、4つの柱状構造を配置した音響メタマテリアル900の上面図を示す。
音響メタマテリアル800は、弾性を有するシートと、シートの面811に立設した弾性を有する複数の正方形筒構造850を備える。また、音響メタマテリアル800は、正方形筒構造850により囲まれたシートの面711に、2つの柱状構造870を有する。音響メタマテリアル800は、シート、複数の正方形筒構造850及び正方形筒構造850の内側に配置された2つの柱状構造870で構成された一体構造を有する。
音響メタマテリアル900は、弾性を有するシートと、シートの面911に立設した弾性を有する複数の正方形筒構造950を備える。また、音響メタマテリアル900は、正方形筒構造950により囲まれたシートの面911に、4つの柱状構造970を有する。音響メタマテリアル900は、シート、複数の正方形筒構造950及び正方形筒構造950の内側に配置された4つの柱状構造970で構成された一体構造を有する。
音響メタマテリアル800~900において、柱状構造870及び970は、それぞれ、正方形の頂点と中心との中点に配置される。換言すると、柱状構造870及び970は、それぞれ、正方形の対角線上に配置される。音響メタマテリアル800~900においては、柱状構造を2つ以上配置することにより、それぞれの回転モーメントを打ち消しあって、遮音性能を向上させることができる。
[変形例5]
変形例5として、シート1010の背面に凹凸形状1080を有する音響メタマテリアル1000について説明する。図9は、音響メタマテリアル1000の背面(シート1010)の斜視図である。音響メタマテリアル1000においては、壁部1030が配置したシート1010の面とは反対側の面1015に凹凸形状1080が配置される。凹凸形状1080はシート1010の面1015から陥入した構造であり、溝、円錐又は多角錐等の形状であってもよい。凹凸形状1080の深さdは、0.2mm~1mmの範囲にあることが好ましい。
変形例5の音響メタマテリアル1000は、シート1010の背面に凹凸形状1080を有することにより、凹凸形状1080に応じた変形モードを有する。また、音響メタマテリアル1000においては、シート1010の最大変形量が半減し、シート1010よりも壁部1030が振動しやすい構造を有する。
[実施例1]
上述した実施形態に係る音響メタマテリアル100を、L=4mm、W=6.93mm、H=15mm、Tw=0.4mm、及びTb=0.4mmで設計し、シミュレーションによる固有値解析を行った。固有値解析には、CalculiXを用いた。モード1~モード10を用いた解析を行った。
図10は、モード1~5でのシミュレーション結果を示し、図11は、モード6~10でのシミュレーション結果を示す。また、各モードの固有値を表1に示す。
Figure 2023151643000003
図10及び図11のシミュレーション結果より、音響メタマテリアル100においては、モード1~5では、主に多角形筒構造150が振動し、モード6~10では、主にシート110が振動することが示された。また、モード5では、シート110が同位相で振動することが示され、音響メタマテリアル100から平面波が生じることが予測された。この結果より、音響メタマテリアル100の固有値は、16kHzと高いことが示された。
[実施例2]
実施例2として、多角形筒構造150の高さHが固有値に与える影響を検討した。多角形筒構造150の高さHを5mm、10mm及び20mmに設定した音響メタマテリアル100について、シミュレーションによる固有値解析を行った。なお、多角形筒構造150の高さH以外のサイズは、実施例1の音響メタマテリアル100と同じサイズとした。実施例2の音響メタマテリアル100について、モード1~モード10を用いた解析を行った。
図12は、高さHを5mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示し、図13は、高さHを10mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示し、図14は、高さHを20mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。また、各音響メタマテリアル100について、各モードの固有値を表2に示す。なお、高さHを10mmに設定した実施例1の結果を表2に再掲する。
Figure 2023151643000004
図12~図14のシミュレーション結果より、Hを5mmに及び10mmに設定した音響メタマテリアル100は、モード1でシート110が同位相で振動することが示された。また、Hを15mm及び20mmに設定した音響メタマテリアル100は、モード5でシート110が同位相で振動することが示された。得られた結果を図15にまとめる。図15は、多角形筒構造150の高さと、シート110が同位相で振動する固有値の関係を示す図である。音響メタマテリアル100においては、多角形筒構造150の高さが高くなるにつれて、音響メタマテリアル100の固有値が高くなることが示された。
[実施例3]
実施例3として、上述した実施例1及び2の音響メタマテリアル100を、NOVA3DのUV硬化レジンを用いて製造した。製造した70mm角の実施例3の音響メタマテリアル100について、遮音性能を評価した。具体的には、70mm角の箱に音源を設置し、多角形筒構造150側を開口部に向けて、音響メタマテリアル100で開口を覆った。開口から50mmの位置にマイクを設置し、音量を測定した。1/3オクターブバンドで周波数特性を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。評価結果を図16に示す。図16(A)は、多角形筒構造150の高さが異なる音響メタマテリアル100の周波数特性を示す図であり、図16(B)は、多角形筒構造150の高さと音圧レベルの関係を示す図である。
図16(A)及び図16(B)の結果から、多角形筒構造150の高さが高くなるにつれて、音圧レベルも高くなることが示された。この結果は、実施例2に示したシミュレーションの結果に対応していることが明らかとなった。
[実施例4]
実施例4として、多角形筒構造150の一辺の長さLが遮音性能に与える影響について検討した。多角形筒構造150の一辺の長さLを6mm及び8mmに設定した音響メタマテリアル100について、シミュレーションによる固有値解析を行った。なお、多角形筒構造150の一辺の長さL以外のサイズは、実施例1の音響メタマテリアル100と同じサイズとした。実施例4の音響メタマテリアル100について、モード1~モード10を用いた解析を行った。
図17は、Lを6mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示し、図18は、Lを8mmに設定した音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。また、各音響メタマテリアル100について、各モードの固有値を表3に示す。なお、Lを4mmに設定した実施例1の結果を表3に再掲する。
Figure 2023151643000005
図17~図18のシミュレーション結果より、Lを4mmに及び8mmに設定した音響メタマテリアル100は、モード5でシート110が同位相で振動することが示された。また、Lを6mmに設定した音響メタマテリアル100は、モード4でシート110が同位相で振動することが示された。得られた結果を図19にまとめる。図19は、六角形筒構造150の一辺の長さと、シート110が同位相で振動する固有値の関係を示す図である。音響メタマテリアル100においては、六角形筒構造150の一辺の長さが短くなるにつれて、音響メタマテリアル100の固有値が高くなることが示された。
[実施例5]
実施例5として、上述した実施例4の音響メタマテリアル100を、NOVA3DのUV硬化レジンを用いて製造した。製造した70mm角の実施例3の音響メタマテリアル100について、実施例3と同様の方法により、遮音性能を評価した。1/3オクターブバンドで周波数特性を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。評価結果を図20に示す。図20(A)は、六角形筒構造150の一辺の長さが異なる音響メタマテリアル100の周波数特性を示す図であり、図20(B)は、多角形筒構造150の高さと音圧レベルの関係を示す図である。
図20(A)及び図20(B)の結果から、六角形筒構造150の一辺の長さが短くなるにつれて、音圧レベルも高くなることが示された。この傾向は、実施例4に示したシミュレーションの結果に類似していることが明らかとなった。
[実施例6]
上述した変形例2の音響メタマテリアル300を、L=4mm、W=6.93mm、H=15mm、Tw=0.4mm、Tb=0.4mm、及び柱状構造370の径φ=2mm、高さHc=5mmで設計し、実施例1と同様にモード1~モード10を用いた、シミュレーションによる固有値解析を行った。
図21は、モード1~5でのシミュレーション結果を示し、図22は、モード6~10でのシミュレーション結果を示す。また、各モードの固有値を表4に示す。
Figure 2023151643000006
図21及び図22のシミュレーション結果より、音響メタマテリアル300においては、実施例1の音響メタマテリアル100の固有値が16kHzから、6kHzへと低下し、シートの変形モードが変化することが明らかとなった。また、音響メタマテリアル300においては、柱状構造370が左右に揺れ、壁部330はほとんど振動しなかった。
[実施例7]
実施例7として、柱状構造370の径φが固有値に与える影響を検討した。実施例6の音響メタマテリアル300において、径φを1mm、2mm及び3.8mmに設定して、シミュレーションによる固有値解析を行った。なお、柱状構造370の径φ以外のサイズは、実施例6の音響メタマテリアル300と同じサイズとした。実施例7の音響メタマテリアル300について、モード1~モード10を用いた解析を行った。
図23は、径φを1mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示し、図24は、径φを2mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示し、図25は、径φを3.8mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。また、各音響メタマテリアル300について、柱状構造370の径φに対する固有値を図26に示す。
図26の結果より、柱状構造370の径φは、音響メタマテリアル300の固有値には、あまり影響しないことが予測された。
[実施例8]
実施例8として、上述した実施例7の音響メタマテリアル300を、NOVA3DのUV硬化レジンを用いて製造した。実施例3と同様の方法により、実施例8の音響メタマテリアル300の遮音性能を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。評価結果を図27に示す。図27(A)は、柱状構造370の径が異なる音響メタマテリアル300の周波数特性を示す図であり、図27(B)は、柱状構造370の径と音圧レベルの関係を示す図である。
図27(A)及び図27(B)の結果から、柱状構造370の径が、音響メタマテリアル300の固有値には、あまり影響しないことが明らかとなった。
[実施例9]
実施例9として、柱状構造370の高さHcが固有値に与える影響を検討した。実施例6の音響メタマテリアル300において、高さHcを2mm、5mm及び10mmに設定して、シミュレーションによる固有値解析を行った。なお、高さHc以外のサイズは、実施例6の音響メタマテリアル300と同じサイズとした。実施例9の音響メタマテリアル300について、モード1~モード10を用いた解析を行った。
図28は、高さHcを2mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示し、図29は、高さHcを10mmに設定した音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。また、各音響メタマテリアル300について、柱状構造370の径φに対する固有値を図30に示す。なお、高さHcを5mmに設定した実施例6の音響メタマテリアル300の固有値を用いた。
図30の結果より、柱状構造370の高さHcが低い方が、音響メタマテリアル300の固有値が高くなることが予測された。ここで、柱状構造370の径φが2mmであり、高さHcがそれぞれ2mm、5mm及び10mmであることから、これらの径φに対する高さHcの割合(h/d)は、1、2.5及び5であることから、無次元突起高さh/d>1のときシートの振動は上下方向からロール方向になることが示された。
[実施例10]
実施例8として、上述した実施例6及び9の音響メタマテリアル300を、NOVA3DのUV硬化レジンを用いて製造した。実施例3と同様の方法により、実施例10の音響メタマテリアル300の遮音性能を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。評価結果を図31に示す。図31(A)は、柱状構造370の高さが異なる音響メタマテリアル300の周波数特性を示す図であり、図31(B)は、柱状構造370の高さと音圧レベルの関係を示す図である。
図31(A)及び図31(B)の結果から、柱状構造370の高さは、音響メタマテリアル300の音圧レベルには、あまり影響しないことが明らかとなり、シミュレーションとは異なる結果を示した。柱状構造370の高さhc又は径φを調整することにより、1/3オクターブバンド(周波数特性)を調整可能であることが示された。
[実施例11]
実施例11として、柱状構造の数が固有値に与える影響を検討した。実施例6の音響メタマテリアル300に基づいて、2つの柱状構造470を有する音響メタマテリアル400と、3つの柱状構造570を有する音響メタマテリアル500のシミュレーションによる固有値解析を行った。なお、柱状構造の数以外のサイズは、実施例6の音響メタマテリアル300と同じサイズとした。実施例9の音響メタマテリアル400と音響メタマテリアル500について、モード1~モード10を用いた解析を行った。
図32及び図33は、2つの柱状構造470を有する音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示し、図34及び図35は、3つの柱状構造570を有する音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。また、実施例6の音響メタマテリアル300、実施例11の音響メタマテリアル400及び音響メタマテリアル500の遮音性能を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。図36(A)は、柱状構造の数が異なる音響メタマテリアル300~500の周波数特性を示す図であり、図36(B)は、柱状構造の数と音圧レベルの関係を示す図である。
図32及び図33の結果より、2つの柱状構造470を有する音響メタマテリアル400においては、モード1~6(4845~6287Hz)では、2つの柱状構造470が互いに回転モーメントを打ち消しあっていることが明らかとなった。また、3つの柱状構造570を有する音響メタマテリアル500においては、モード1~6(4245~5637Hz)では、3つの柱状構造570が互いに回転モーメントを打ち消しあっていることが明らかとなった。さらに、図36の結果より、柱状構造の数が多い方が、音響メタマテリアルの、1/3オクターブバンド(周波数特性)及び音圧が高くなることが予測された。
[実施例12]
実施例12として、本発明に係る音響メタマテリアルにおいて、材料が与える影響について検討した。上述した実施例3等で用いたNOVA3DのUV硬化レジンに物性値が最も近いABS樹脂と、ナイロン6(PA6)及びポリプロピレン(PP)を用いた固有値解析を行った。それぞれの材料の物性値を表5に示す。
Figure 2023151643000007
固有値(共振周波数)に対する物性値の影響を検討すると、密度が小さいほど周波数が上がる傾向にあり、ヤング率が大きいほど周波数が上がる傾向にある。梁の縦振動の共振周波数fは、下記式(1)により表される。
Figure 2023151643000008

式(1)において、Lは梁の長さ、Eはヤング率、ρは密度、λは端部の固定方法(境界条件)と柱の梁の断面形状で決まる定数である。
また、板の縦振動の共振周波数fは、下記式(2)により表される。
Figure 2023151643000009

Figure 2023151643000010

式(2)において、a、bは辺長、hは板厚である。
共振周波数fの式から、
・密度が1/2になれば、周波数は√2倍になる。
・ヤング率が2倍になれば、周波数は√2倍になる。
梁と板のそれぞれの共振周波数fの式から、定数X、Yを導入すれば、下記式(4)で表される。
Figure 2023151643000011

式(4)より、ヤング率と密度を変更した場合(材料を変更)、共振周波数fは√(E/ρ)から予測可能である。予測結果及びそのときのABS樹脂を1とした比を表5に掲載する。
実施例12の音響メタマテリアル300について、シミュレーションによる固有値解析を行った。なお、物性値以外は、実施例1の音響メタマテリアル100と同じサイズとした。図37は、ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示し、図38は、PA6を用いた音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示し、図39は、PPを用いた音響メタマテリアル100のシミュレーション結果を示す。また、図40に、各材料の音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を示す。表6に、各材料の音響メタマテリアルのモード1~10での周波数の平均値(Hz)を示す。
Figure 2023151643000012
図37~図40及び表6の結果より、材料が変わっても、振動モードは変わらないことが示された。また、材料が変わると、周波数が変わるが、ABS樹脂に対して一定の変化率となることが示された。さらに、周波数の変化率は予測値とよく一致することが示された。
[実施例13]
実施例13として、柱状構造370を1つ有する音響メタマテリアル300について、材料が与える影響をシミュレーションによる固有値解析により評価した。なお、物性値以外は、実施例3の音響メタマテリアル300と同じサイズとした。図41は、ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示し、図42は、PA6を用いた音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示し、図43は、PPを用いた音響メタマテリアル300のシミュレーション結果を示す。また、図44に、各材料の音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を示す。表7に、各材料の音響メタマテリアルのモード1~10での周波数の平均値(Hz)を示す。
図41~図44及び表7の結果より、材料が変わっても、振動モードは変わらないことが示された。また、材料が変わると、周波数が変わるが、ABS樹脂に対して一定の変化率となることが示された。さらに、周波数の変化率は予測値とよく一致することが示された。
[実施例14]
実施例14として、柱状構造470を2つ有する音響メタマテリアル400について、材料が与える影響をシミュレーションによる固有値解析により評価した。なお、物性値以外は、実施例11の音響メタマテリアル400と同じサイズとした。図45は、ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示し、図46は、PA6を用いた音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示し、図47は、PPを用いた音響メタマテリアル400のシミュレーション結果を示す。また、図48に、各材料の音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を示す。表8に、各材料の音響メタマテリアルのモード1~10での周波数の平均値(Hz)を示す。
Figure 2023151643000014
図45~図48及び表8の結果より、材料が変わっても、振動モードは変わらないことが示された。また、材料が変わると、周波数が変わるが、ABS樹脂に対して一定の変化率となることが示された。さらに、周波数の変化率は予測値とよく一致することが示された。
[実施例15]
実施例15として、柱状構造570を3つ有する音響メタマテリアル500について、材料が与える影響をシミュレーションによる固有値解析により評価した。なお、物性値以外は、実施例11の音響メタマテリアル500と同じサイズとした。図49は、ABS樹脂を用いた音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示し、図50は、PA6を用いた音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示し、図51は、PPを用いた音響メタマテリアル500のシミュレーション結果を示す。また、図52に、各材料の音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を示す。表9に、各材料の音響メタマテリアルのモード1~10での周波数の平均値(Hz)を示す。
Figure 2023151643000015
図45~図48及び表8の結果より、材料が変わっても、振動モードは変わらないことが示された。また、材料が変わると、周波数が変わるが、ABS樹脂に対して一定の変化率となることが示された。さらに、周波数の変化率は予測値とよく一致することが示された。
実施例12~15の結果より、本発明に係る音響メタマテリアルは、材料を変更しても、シミュレーションによる固有値解析におけるモード1~10の形状に差異は生じないことが示された。この結果より、材質による1/3オクターブバンド(周波数特性)への影響は小さいと予想された。一方、材料により密度ρは異なるので、SPL(音圧レベル)には、影響すると予想された。つまり、密度ρが大きな材料で音響メタマテリアルを形成すると(質量則により)、遮音性に優れることが明らかとなった。また、共振周波数は変化するものの、用いる材料の密度とヤング率から予測可能であることが示された。
[実施例16]
実施例16として、上述した実施形態に係る音響メタマテリアル200を、L=6mm、H=15mm、Tw=0.4mm、及びTb=0.4mmで設計した。また、L=10mmに変更した音響メタマテリアル200も設計した。これらの音響メタマテリアル200について、シミュレーションによる固有値解析を行った。実施例1と同様の方法により、モード1~モード10を用いた解析を行った。
図53は、L=6mmの音響メタマテリアル200のシミュレーション結果を示し、図54は、L=10mmの音響メタマテリアル200のシミュレーション結果を示す。また、図55に、各音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を示す。
図53~図55の結果より、音響メタマテリアル200においては、壁部230だけ振動し、シート210は振動しないことが示された。このような挙動から、正方形筒構造250を有する音響メタマテリアル200は、正六角形筒構造150を有する音響メタマテリアル100とは異なる振動の傾向を有することが示唆された。
実施例16の音響メタマテリアル200の遮音性能を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。図56(A)は、一辺の長さが異なる正方形筒構造250の音響メタマテリアル200の周波数特性を示す図であり、図56(B)は、正方形筒構造250の一辺の長さと音圧レベルの関係を示す図である。
図56(A)の結果より、正方形筒構造250の一辺の長さを6mmとすることにより、6.3kHz~12.5kHzでの1/3オクターブバンド(周波数特性)が向上することが示された。一方、正方形筒構造250の一辺の長さは、音圧にはほとんど影響しないことが示された。
[実施例17]
実施例17として、柱状構造の数が固有値に与える影響を検討した。L=10mm、H=15mm、Tw=0.4mm、Tb=0.4mm、及び柱状構造の径φ=2mm、高さHc=5mmで柱状構造770を有する音響メタマテリアル700を設計した。また、同様のサイズで、2つの柱状構造870を有する音響メタマテリアル800及び4つの柱状構造970を有する音響メタマテリアル900を設計した。実施例16と同様にモード1~モード10を用いた、シミュレーションによる固有値解析を行った。
図57は、1つの柱状構造770を有する音響メタマテリアル700のシミュレーション結果を示し、図58は、2つの柱状構造870を有する音響メタマテリアル800のシミュレーション結果を示し、図59は、4つの柱状構造970を有する音響メタマテリアル900のシミュレーション結果を示す。
図57のシミュレーション結果より、1つの柱状構造770を有する音響メタマテリアル700においては、モード1で壁部730の振動が始まり、モード4で柱状構造770の振動が始まることが示された。また、図58のシミュレーション結果より、2つの柱状構造870を有する音響メタマテリアル800においては、モード1で壁部830の振動が始まり、モード2で柱状構造870の振動が始まることが示された。さらに、図59のシミュレーション結果より、4つの柱状構造970を有する音響メタマテリアル900においては、モード1で壁部930の振動が始まり、モード5で柱状構造970の振動が始まることが示された。即ち、音響メタマテリアル700~900においては、柱状構造と壁部は同時に振動しないことが示された。また、複数の柱状構造(2、4本)を有する音響メタマテリアルにおいては、複数の柱状構造が互いに打ち消しあうように振動することが示された(4つの柱状構造970を有する音響メタマテリアル900でのモード10を除く)。
実施例16及び17の各音響メタマテリアルについて、モードに対する周波数を図60(A)に示す。また、壁部及び柱状構造の振動開始周波数の関係を図60(B)に示す。図60(A)の結果より、柱状構造の数が増えるほど周波数が低下することが示された。また、図60(B)の結果より、柱状構造の数は壁部が振動を開始する周波数には影響しないことが示され、柱状構造の数が増えるほど、柱状構造の振動が開始する周波数が下がることが示された。
実施例16及び17の音響メタマテリアルの遮音性能を評価した。また、音圧レベル(SPL)を評価した。図61(A)は、正方形筒構造において、柱状構造の数が異なる音響メタマテリアルの周波数特性を示す図であり、図61(B)は、正方形筒構造に配置した柱状構造の数と音圧レベルの関係を示す図である。
図61(A)の結果より、正方形筒構造に配置した柱状構造の数が、5kHz~16kHzでの1/3オクターブバンド(周波数特性)に影響することが示された。一方、正方形筒構造に配置した柱状構造の数が増えると、音圧レベルが僅かに向上することが示された。
[実施例17]
変形例17として、シートの背面に配置した凹凸形状が固有値に与える影響を検討した。L=4mm、W=6.93mm、H=15、Tw=0.4mm、Tb=0.55mm、及び凹凸形状1080の深さd=0.16mmを有する音響メタマテリアル1000を設計した。実施例1と同様にモード1~モード10を用いた、シミュレーションによる固有値解析を行った。図62は、モード1~5でのシミュレーション結果を示し、図63は、モード6~10でのシミュレーション結果を示す。
また、実施例1の音響メタマテリアル100と、実施例17の音響メタマテリアル1000(texture fine:凹凸形状1080の三角形の1辺が2mm)及び(texture mid:凹凸形状1080の三角形の1辺が4mm)についてのシミュレーションを図59に示す。図64(A)は、凹凸形状1080の一辺の長さが異なる音響メタマテリアル100の周波数特性を示す図であり、図64(B)は、凹凸形状1080の一辺の長さがと音圧レベルの関係を示す図である。
図62~図64の結果より、凹凸形状1080は、音響メタマテリアル1000の遮音性能には影響しないことが示された。この結果より、遮音性に影響しない細かい凹凸形状1080であれば、内装トリムの表面シボとして利用可能であることが示された。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態の品質管理システム又は品質管理プログラムを基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。さらに、上述した各実施形態は、相互に矛盾がない限り適宜組み合わせが可能であり、各実施形態に共通する技術事項については、明示の記載がなくても各実施形態に含まれる。
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
100 音響メタマテリアル、110 シート、111 面、130 壁部、150 多角形筒構造、200 音響メタマテリアル、210 シート、211 面、230 壁部、250 正方形筒構造、300 音響メタマテリアル、311 面、330 壁部、350 多角形筒構造、370 柱状構造、400 音響メタマテリアル、410 シート、411 面、450 正六角形筒構造、470 柱状構造、500 音響メタマテリアル、510 シート、511 面、550 正六角形筒構造、570 柱状構造、600 音響メタマテリアル、611 面、650 正六角形筒構造、670 柱状構造、700 音響メタマテリアル、711 面、730 壁部、750 正方形筒構造、770 柱状構造、800 音響メタマテリアル、811 面、、830 壁部、850 正方形筒構造、870 柱状構造、900 音響メタマテリアル、911 面、930 壁部、950 正方形筒構造、970 柱状構造、1000 音響メタマテリアル、1010 シート、1015 面、1030 壁部、1080 凹凸形状

Claims (6)

  1. 弾性を有するシートと、
    前記シートの面に立設した弾性を有する複数の多角形筒構造と、を備え、
    前記シートと前記複数の多角形筒構造とで構成された一体構造を有する、音響メタマテリアル。
  2. 前記複数の多角形筒構造の各々の多角形筒構造は、隣接する多角形筒構造と共有する壁部を有し、
    前記複数の多角形筒構造が前記シートの前記面を敷き詰めるように配置される、請求項1に記載の音響メタマテリアル。
  3. 前記シートと、前記複数の多角形筒構造とは、同一の材料が連続して配置された前記一体構造を有する、請求項1に記載の音響メタマテリアル。
  4. 前記複数の多角形筒構造により囲まれた前記シートの前記面に、少なくとも1つの柱状構造をさらに備える、請求項1に記載の音響メタマテリアル。
  5. 前記複数の多角形筒構造により囲まれた前記シートの前記面に、2つ以上の柱状構造を備える、請求項1に記載の音響メタマテリアル。
  6. 前記複数の多角形筒構造は、六角形筒構造である、請求項1乃至5の何れか1項に記載の音響メタマテリアル。
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