JP2023151485A - 熱伝導性グリース組成物 - Google Patents

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光伸 木村
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Abstract

【課題】ポンプアウト現象の発生を抑制する熱伝導性グリース組成物の提供。【解決手段】基油と、熱伝導性フィラーと、炭酸カルシウム粒子と、を含有する熱伝導性グリース組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、熱伝導性グリース組成物に関する。
電子機器等に使用される半導体部品の中には、コンピュータのCPUや電源制御用のパワー半導体のように使用中に発熱をともなう部品がある。これらの半導体部品を熱から保護し、正常に機能させるためには、発生した熱をヒートシンク等の放熱部品へ伝導させ放熱する方法がある。熱伝導性グリース組成物は、半導体部品等の発熱をともなう部品と、放熱部品と、を密着させるように両者の間に塗布され、熱の伝導を高めるために用いられる。
熱伝導性グリース組成物としては、例えば、特許文献1には、「(A)熱伝導率が200W/m・K以上で平均粒径5~50μmの金属粉末、(B)新モース硬度が6以上で平均粒径5~50μmの粗粒無機充填剤、(C)平均粒径0.15~2μmの細粒無機充填剤、(D)基油、及び(E)(ポリ)グリセリルエーテル、並びにアルケニルコハク酸イミド及びそのホウ素誘導体から選ばれる1種以上の表面改質剤を含有する高熱伝導性コンパウンドであって、(A)、(B)及び(C)の合計含有量がコンパウンド全量中88~97質量%の範囲であり、かつ(A)と(B)の合計含有量と(C)の含有量の質量比が20:80~85:15の範囲であり、(D)の含有量がコンパウンド全量中12質量%未満であり、さらに(E)の含有量がコンパウンド全量中それぞれ0.08~4質量%である割合となるように(A)、(B)、(C)、(D)、及び(E)成分が配合されたものであることを特徴とする高熱伝導性コンパウンド。」が提案されている。
また、特許文献2には、「成分(A)~(D)を含有してなる熱伝導性シリコーングリース組成物。(成分(A):水酸化アルミニウム粉末混合物、成分(A):オルガノポリシロキサン、成分(C)無機化合物粉末、成分(D)片末端3官能の加水分解性オルガノポリシロキサン)」が提案されている。
特許第4667882号公報 特許第5300408号公報
熱伝導性グリース組成物は、冷熱衝撃などで熱伝導性グリース組成物がずれてしまい(ポンプアウト現象)放熱が十分できないことがある。そうすると、半導体部品等の発熱をともなう部品が誤作動を起こしてしまうことがあった。
そこで、本開示の実施形態が解決しようとする課題は、ポンプアウト現象の発生を抑制する熱伝導性グリース組成物を提供することである。
上記課題を解決するための手段には、以下の手段が含まれる。
<1> 基油と、
熱伝導性フィラーと、
炭酸カルシウム粒子と、
を含有する熱伝導性グリース組成物。
<2> 前記炭酸カルシウム粒子の体積平均粒子径が10nm以上200nm以下である<1>に記載の熱伝導性グリース組成物。
<3> 前記炭酸カルシウム粒子の含有量が、前記熱伝導性フィラーの含有量に対して、0.1質量%以上1質量%以下である<1>又は<2>に記載の熱伝導性グリース組成物。
<4> ヒドロキシ基を有するポリアルキレングリコール化合物を含む表面改質剤を含有する<1>~<3>のいずれか1つに記載の熱伝導性グリース組成物。
<5> 前記基油が、ポリアルファオレフィン及び有機酸エステルを含む<1>~<4>のいずれか1つに記載の熱伝導性グリース組成物。
<6> 前記熱伝導性フィラーが、酸化亜鉛、及び酸化アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む<1>~<5>のいずれか1つに記載の熱伝導性グリース組成物。
<7> 前記熱伝導性フィラーが、体積平均粒子径0.15μm以上2μm未満である熱伝導性フィラーA及び体積平均粒子径2μm以上40μm以下である熱伝導性フィラーBを含む<1>~<6>のいずれか1つに記載の熱伝導性グリース組成物。
本開示の一実施形態によればポンプアウト現象の発生を抑制する熱伝導性グリース組成物が提供される。
以下、本開示の一例である実施形態について説明する。これらの説明および実施例は、実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。
本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
各成分は該当する物質を複数種含んでいてもよい。
組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計量を意味する。
<熱伝導性グリース組成物>
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、基油と、熱伝導性フィラーと、炭酸カルシウム粒子と、を含有する。
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、上記構成により、ポンプアウト現象の発生を抑制する。
ここで、ポンプアウト現象とは、冷熱衝撃を受けることで熱伝導性グリース組成物の位置がずれる現象をいう。
その理由は、次の通り推測される。
本開示に係る熱伝導性グリース組成物が炭酸カルシウム粒子を含有することで、炭酸カルシウム粒子と、基油、及び熱伝導性フィラーとが相互作用し、熱伝導性グリース組成物が増粘する。そのため、冷熱衝撃などを受けた場合でも、熱伝導性グリース組成物がずれにくくなる。
そのため、本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、ポンプアウト現象の発生を抑制する。
(基油)
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、基油を含有する。
基油としては、特に限定されず、例えば、鉱油、合成炭化水素油、有機酸エステル、リン酸エステル、シリコーン油、フッ素油などが挙げられる。
基油は、1種単独で含まれていてもよく、2種以上が組み合わされて含まれていてもよい。
鉱油としては、例えば、原油の潤滑油留分を溶剤精製、水素化精製、水素化分解精製、水素化脱蝋などの精製法を適宜組合せて精製したものが挙げられる。加えて、水素化精製油、触媒異性化油などに溶剤脱蝋又は水素化脱蝋などの処理を施した高度に精製されたパラフィン系鉱油等が挙げられる。
合成炭化水素油としては、例えば、ポリアルファオレフィン等が挙げられる。
ポリアルファオレフィンとしては、エチレン;プロピレン;ブテン;これらの誘導体などを原料として製造されたアルファオレフィン;等を、単独又は2種以上混合して重合したものが挙げられる。
ポリアルファオレフィンとしては、炭素数6以上18以下のアルファオレフィンの重合体であることが好ましい。
ポリアルファオレフィンとしては、1-デセンの重合体、及び1-ドデセンの重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
有機酸エステルとしては、例えば、モノエステル、ジエステル、ポリオールエステル等が挙げられる。
モノエステルとしては、一塩基酸と、アルコールと、のエステルが挙げられる。
一塩基酸としては、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、エイコサン酸、ドコサン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノール酸などの脂肪酸;アクリル酸;メタクリル酸;等が挙げられる。
モノエステルの合成に用いられるアルコールとしては、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、メタノール、エタノール、ペンタノール、ヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールメタン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、1,2,6-ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ラウリルアルコールなどが挙げられる。
ジエステルとしては、二塩基酸と、アルコールと、のエステルが挙げられる。
二塩基酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等が挙げられる。
ジエステルの合成に用いるアルコールとしては、1価のアルコールであってもよく、1分子内に水酸基を2つ以上有する多価アルコールであってもよい。
ジエステルの合成に用いるアルコールとしては、モノエステルの合成に用いられるアルコールと同一のアルコールが適用可能である。
ポリオールエステルとしては、ポリオールと、飽和脂肪酸と、のエステルが挙げられる。
ポリオールとしては、2価アルコール、ヒドロキシ基を基準としてβ位の炭素上に水素原子が存在していないポリオールなどが挙げられる。
2価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、2-ブチル-2-エチルプロパンジオール、2,4-ジエチル-ペンタンジオールなどが挙げられる。
ヒドロキシ基を基準としてβ位の炭素上に水素原子が存在していないポリオールとしては、具体的には、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
飽和脂肪酸としては特に限定されず、例えば、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のポリシロキサン;変性シリコーン;などが挙げられる。
フッ素油としては、パーフルオロポリエーテルなどが挙げられる。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、基油は、ポリアルファオレフィン及び有機酸エステルを含むことが好ましい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、ポリアルファオレフィンの含有量は、ポリアルファオレフィン及びエステルの合計の含有量に対して、70質量%以上99質量%以下であることが好ましく、80質量%以上99質量%以下であることがより好ましく、85質量%以上99質量%以下であることが更に好ましい。
基油の含有量としては、熱伝導性グリース組成物の全質量に対して、3.5質量%以上8.5質量%以下であることが好ましく、4.0質量%以上8.0質量%であることがより好ましく、4.0質量%以上7.0質量%であることが更に好ましい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、基油は、40℃における動粘度(40℃動粘度とも称する)が10mm/s以上600mm/s以下であることが好ましく、20mm/s以上450mm/s以下であることがより好ましい。
40℃動粘度は、JIS K 2283:2000動粘度試験方法に基づいて測定した値である。
(熱伝導性フィラー)
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、熱伝導性フィラーを含有する。
熱伝導性フィラーとは、熱伝導率が5W/m・k以上のフィラーである。
熱伝導性フィラーの熱伝導率はレーザーフラッシュ法(JIS R1611:2010)によって測定される値である。
熱伝導性フィラーの材質は特に限定されないが、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、カーボン、炭化ケイ素、シリカ等が挙げられる。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、熱伝導性フィラーは、酸化亜鉛、及び酸化アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
熱伝導性フィラーの体積平均粒子径は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.15μm以上45μm以下であることがより好ましく、0.15μm以上40μm以下であることが更に好ましい。
熱伝導性フィラーの体積平均粒子径は、レーザ回折・散乱法により、JIS Z 8825:2013(対応国際規格:ISO13320)に準拠して測定する。
具体的には、熱伝導性フィラーを含む試料に対して、レーザ回折散乱式粒度測定装置を使用し、熱伝導性フィラーの体積分布を測定する。得られた測定値(体積分布)に基づき、試料に含まれる熱伝導性フィラーの体積平均粒径を求めることができる。
測定装置の例としては、レーザ回折散乱式粒度測定装置としては、(株)島津製作所製、製品名;ナノ粒子径分布測定装置 SALD-7500nanoを用いることができる。
熱伝導性フィラーは、表面処理された熱伝導性フィラーであってもよい。表面処理された熱伝導性フィラーは、熱伝導性フィラー以外の他の含有成分との親和性の向上に寄与しうる。
熱伝導性フィラーに対する表面処理は、特に制限されず、物理的処理であっても、化学的処理であってもよく、熱伝導性フィラーを構成する粒子の表面を処理可能な公知の処理を適用することができる。
表面処理としては、表面処理剤を用いた処理であることが好ましい。
表面処理剤としては、例えば、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、カルボン酸系カップリング剤、リン酸系カップリング剤、脂肪酸、高分子化合物、界面活性剤、及び、油脂が挙げられる。
熱伝導性フィラーは、分散性の観点からは、表面処理剤としてシラン系カップリング剤を用いて表面処理されていることが好ましい。
熱伝導性フィラーの含有量は、熱伝導性グリース組成物の全質量に対して、80質量%以上98質量%以下であることが好ましく、85質量%以上97質量%以下であることがより好ましく、90質量%以上97質量%以下であることが更に好ましい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、熱伝導性フィラーは、体積平均粒子径の異なる2種以上の熱伝導性フィラーを含むことが好ましい。
熱伝導性フィラーは、体積平均粒子径0.15μm以上2μm未満である熱伝導性フィラーA及び体積平均粒子径2μm以上40μm以下である熱伝導性フィラーBを含むことが好ましい。
なお、熱伝導性フィラーA及び熱伝導性フィラーBはそれぞれ異なる体積平均粒子径を有する熱伝導性フィラーを含んでもよい。
-熱伝導性フィラーA-
熱伝導性フィラーAは、体積平均粒子径0.15μm以上2μm未満である熱伝導性フィラーである。
熱伝導性フィラーAの材質の好ましい態様は既述の通りである。
また、熱伝導性フィラーAは、表面処理されていてもよい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、熱伝導性フィラーAの体積平均粒子径は、0.15μm以上1.5μm以下であることが好ましく、0.20μm以上1.0μm以下であることがより好ましく、0.30μm以上0.80μm以下であることが更に好ましい。
熱伝導性フィラーAの体積平均粒子径の測定手順は既述の通りである。
-熱伝導性フィラーB-
熱伝導性フィラーBは、体積平均粒子径2μm以上40μm以下である熱伝導性フィラーである。
熱伝導性フィラーBの材質の好ましい態様は既述の通りである。
また、熱伝導性フィラーBは、表面処理されていてもよい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、熱伝導性フィラーBの体積平均粒子径は、3μm以上30μm以下であることが好ましく、3μm以上25μm以下であることがより好ましく、3μm以上20μm以下であることが更に好ましい。
熱伝導性フィラーBの体積平均粒子径の測定手順は既述の通りである。
-熱伝導性フィラーA及び熱伝導性フィラーBの好ましい態様-
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、熱伝導性フィラーA及び熱伝導性フィラーBがともに酸化亜鉛を含む、又は熱伝導性フィラーA及び熱伝導性フィラーBがともに酸化アルミニウムを含むことが好ましい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、熱伝導性フィラーBの含有量に対する、熱伝導性フィラーAの含有量の比(熱伝導性フィラーAの含有量/熱伝導性フィラーBの含有量)は、質量基準で、0.30以上0.80以下であることがより好ましく、0.50以上0.75以下であることがより好ましく、0.60以上0.70以下であることが更に好ましい。
熱伝導性フィラーA及び熱伝導性フィラーBの合計の含有量は、熱伝導性フィラーの全質量に対して、80質量%以上100質量%以下であることが好ましく、90質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、95質量%以上100質量%以下であることが更に好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
(炭酸カルシウム粒子)
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、炭酸カルシウム粒子を含有する。
炭酸カルシウム粒子とは、炭酸カルシウムを主成分(すなわち、粒子に対する含有量が90質量%以上)とする粒子をいう。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、炭酸カルシウム粒子の体積平均粒子径は、10nm以上200nm以下であることが好ましく、20nm以上150nm以下であることがより好ましく、25nm以上100nm以下であることが更に好ましい。
炭酸カルシウム粒子の体積平均粒子径は、レーザ回折・散乱法により、JIS Z 8825:2013(対応国際規格:ISO13320)に準拠して測定する。
具体的には、炭酸カルシウム粒子を含む試料に対して、レーザ回折散乱式粒度測定装置を使用し、炭酸カルシウム粒子の体積分布を測定する。得られた測定値(体積分布)に基づき、試料に含まれる炭酸カルシウム粒子の体積平均粒径を求めることができる。
測定装置の例としては、レーザ回折散乱式粒度測定装置としては、(株)島津製作所製、製品名;ナノ粒子径分布測定装置 SALD-7500nanoを用いることができる。
炭酸カルシウム粒子は、表面処理された炭酸カルシウム粒子であってもよい。表面処理された炭酸カルシウム粒子は、炭酸カルシウム粒子以外の他の含有成分との親和性の向上に寄与しうる。
炭酸カルシウム粒子に対する表面処理は、特に制限されず、物理的処理であっても、化学的処理であってもよく、炭酸カルシウム粒子の表面を処理可能な公知の処理を適用することができる。
表面処理としては、表面処理剤を用いた処理であることが好ましい。
表面処理剤としては、例えば、ロジン系化合物、脂肪酸などが挙げられる。
ロジン系化合物としては、変性ロジン、重合ロジンなどが挙げられる。
変性ロジンとは、天然ロジンを変性したものをいい、例えば、天然ロジンを高圧化でニッケル触媒、白金触媒、パラジウム触媒等の貴金属触媒等を使用して水素添加して、分子内の二重結合を消失又は減少させた水添ロジン;天然ロジンを貴金属触媒又はハロゲン触媒の存在下に高温加熱することにより分子内の不安定な共役二重結合を消失させた不均化ロジン;が挙げられる。
重合ロジンとは、天然ロジン又は変性ロジン同士を反応させたものであり、これらの2量化物、3量化物等をいう。
炭酸カルシウム粒子は、分散性の観点、及びポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、表面処理剤としてロジン系化合物を用いて表面処理されていることが好ましい。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、炭酸カルシウム粒子の含有量は、熱伝導性フィラーの含有量に対して、0.1質量%以上1質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上0.8質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以上0.7質量%以下であることが更に好ましい。
炭酸カルシウム粒子の含有量を、熱伝導性フィラーの含有量に対して、0.1質量%以上とすることで、ポンプアウト現象の発生をより抑制しやすくなる。
炭酸カルシウム粒子の含有量を、熱伝導性フィラーの含有量に対して、1質量%以下とすることで、熱伝導性が向上しやすくなる。
(表面改質剤)
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、表面改質剤を含有することが好ましい。
表面改質剤としては、種々の表面改質剤が利用でき、親油性を発現する部分と、熱伝導性フィラーに吸着する官能基と、を有する化合物であることが好ましい。
表面改質剤としては、具体的には、カルボン酸系分散剤、ポリアルキレングリコール化合物などが挙げられる。
カルボン酸系分散剤は、分子内に少なくとも1つのカルボキシ基を有する化合物である。
カルボン酸系分散剤としては、ポリカルボン酸(一分子内に2つ以上のカルボキシ基を有する化合物)であることが好ましい。
カルボン酸系分散剤の重量平均分子量は、100以上2000以下であることが好ましく、150以上1500以下であることがより好ましく、200以上1000以下出ることが更に好ましい。
カルボン酸系分散剤の重量平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量を意味する。測定条件及び装置は以下のとおりである。
測定装置:Shodex GPC-101
カラム:Shodex GPC LF-804(カラムの本数:3本)
検出器:RI(示差屈折検出器)
温度40℃
移動相:THF(テトラヒドロフラン)
流量:1mL/min
試料濃度:1.0mass%/vol%
試料注入量:100μL
カルボン酸系分散剤としては、クローダジャパン社製の、ハイパーマーKD-4(重量平均分子量:1700)、ハイパーマーKD-9(重量平均分子量:760)、ハイパーマーKD-12(重量平均分子量:490)、ハイパーマーKD-16(重量平均分子量:370)等が挙げられる。
ポリアルキレングリコール化合物とは、エーテル結合の繰り返し構造を有する高分子化合物であり、例えば環状エーテルの開環重合等によって製造されるものをいう。
ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、ポリアルキレングリコール化合物としては、ヒドロキシ基を有するポリアルキレングリコール化合物が好ましい。
ヒドロキシ基を有するポリアルキレングリコール化合物は粘着性が高い傾向にある。そのため、熱伝導性フィラー表面に吸着した表面改質剤が被着体に粘着するためポンプアウト現象の発生をより抑制する。
ヒドロキシ基を有するポリアルキレングリコール化合物としては、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリコールのエーテル化物などが挙げられる。
ポリアルキレングリコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコールなどが挙げられる。
ポリアルキレングリコールのエーテル化物としては、ポリアルキレングリコールと、炭化水素基と、がエーテル結合により結合した化合物が挙げられる。
ポリアルキレングリコールのエーテル化物に含まれる炭化水素基の炭素数は、例えば、12以上65以下である炭化水素基が挙げられる。
炭化水素基の構造は特に限定されず、直鎖状、分岐状、又は環状のいずれであってもよい。
ポリアルキレングリコールのエーテル化物としては、具体的には、ポリオキシエチレンモノオレイルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアリルエーテル、ポリオキシエチレンモノセチルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールなどが挙げられ、ポンプアウト現象の発生を抑制する観点から、ポリオキシエチレンラノリンアルコールが好ましい。
表面改質剤の含有量は、熱伝導性グリース組成物全体に対して、0.1質量%以上1.0質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上0.7質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下であることが更に好ましい。
表面改質剤は、1種単独で含まれていてもよく、2種以上が組み合わされて含まれていてもよい。
(その他の添加剤)
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、基油、熱伝導性フィラー、炭酸カルシウム粒子、及び表面改質剤以外のその他の添加剤を含有してもよい。
その他の添加剤としては、酸化防止剤、錆止め剤、腐食防止剤、増粘剤、増ちょう剤、清浄剤などが挙げられる。
(熱伝導性グリース組成物の物性値)
-熱伝導率-
本開示に係る熱伝導性グリース組成物の熱伝導率は、放熱の効率化の観点から、2.5W/m・k以上であることが好ましく、3.0W/m・k以上であることがより好ましく、3.5W/m・k以上であることが更に好ましい。
熱伝導率はISO22007-2に準拠して測定する。
熱伝導率の測定装置は、例えば、京都電子工業(株)製TPS2500Sが使用可能である。
-不混和ちょう度-
本開示に係る熱伝導性グリース組成物の不混和ちょう度は、ポンプアウト現象の発生を抑制する観点と実際の使用上の観点から140以上300以下であることが好ましく、150以上290以下であることがより好ましく、160以上280以下であることが更に好ましい。
不混和ちょう度は、JIS-K2220に準拠して測定する。
(用途)
本開示に係る熱伝導性グリース組成物は、ポンプアウト現象の発生抑制に優れるものであり、様々な発熱体と放熱体との隙間に適用可能である。
発熱体としては、半導体部品等が挙げられ、放熱体としてはヒートシンク等が挙げられる。
(熱伝導性グリース組成物の製造方法)
熱伝導性グリース組成物の製造方法としては、特に限定されず、基油、熱伝導性フィラー、及び炭酸カルシウム粒子に加え、必要に応じて表面改質剤、及びその他の添加剤を適宜混合すればよい。
基油、熱伝導性フィラー、炭酸カルシウム粒子、表面改質剤、及びその他の添加剤の混合順序は、特に制限されるものではなく、基油に順次混合してもよい。
以下に実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1~15、比較例1>
基油、熱伝導性フィラー、炭酸カルシウム粒子、表面改質剤、及びその他の添加剤(酸化防止剤、及び清浄剤)を下記表1に示す配合割合(質量%)で混合して熱伝導性グリース組成物を調製した。
<評価>
得られた熱伝導性グリース組成物をそれぞれ用いて下記の性能評価を行った。結果を表1に示す。
(熱伝導率)
熱伝導率は、ISO22007-2に準拠して測定した。
熱伝導率の測定装置は、京都電子工業(株)製TPS2500Sを使用した。
(不混和ちょう度)
JIS-K2220に準拠して測定した。
(ポンプアウト性評価)
アルミ板(品名:A5052P、縦80mm×横60mm×厚さ1mm)とスライドガラス(縦76mm×横26mm×厚さ1.2mm~1.5mm)との間に、厚さ2mmのスペーサーを設置し、間にグリースを任意量塗布して挟み込むことで試験片とした。試験片調製の際、グリースの量は、挟み込んだ際に直径15mmの円形となるようにした。また、アルミ板及びスライドガラスは、縦方向を同一の方向にそろえて試験片とした。
試験片の縦方向を鉛直方向とし、-40℃と85℃と、に交互に温度変化を繰り返す、冷熱衝撃試験を行った。冷熱衝撃試験は-40℃条件下で30分間冷却した後、85℃条件下で30分間加熱を1サイクルとし、合計500サイクル実施した。熱冷却試験はエスペック社製の熱衝撃試験機TSE-11-Aを使用した。
500サイクル経過後に、グリースの元の位置からの移動距離(mm)を計測し、ポンプアウト性の評価を実施した。
測定した移動距離を基に、以下の評価基準によってポンプアウト性を評価した。なお、移動距離が小さいほどポンプアウト現象の発生が抑制されていることを示す。
-評価基準-
A:移動距離が5mm未満
B:移動距離が5mm以上10mm未満
C:移動距離が10mm以上20mm未満
D:移動距離が20mm以上
表1中の略称の詳細について以下に記載する。
(基油)
-ポリアルファオレフィン-
・ポリアルファオレフィン1:INEOS Oligomeres社製、DURASYN-168、ポリアルファオレフィン(1-デセンの重合体)、40℃動粘度 46.4mm/s
・ポリアルファオレフィン2:INEOS Oligomeres社製、DURASYIN-170、ポリアルファオレフィン(1-デセンの重合体)、40℃動粘度 65.3mm/s
・ポリアルファオレフィン3:INEOS Oligomeres社製、DURASYIN-174I、ポリアルファオレフィン(1-デセンの重合体)、40℃動粘度 412mm/s
-有機酸エステル-
・有機酸エステル1:花王社製、カオルーブ262、ペンタエリスリトールエステル、40℃動粘度 32.9mm/s
・ライトエステルL:共栄社化学社製、ライトエステルL、ラウリルメタクリレート
・有機酸エステル2:田岡化学工業社製、DIDA、アジピン酸ジイソデシル、40℃動粘度 14.2mm/s
(熱伝導性フィラー)
・熱伝導性フィラー1:堺化学社製、品名:酸化亜鉛1種、酸化亜鉛粒子、体積平均粒子径0.6μm
・熱伝導性フィラー2:堺化学社製、品名:LPZINC-11、酸化亜鉛粒子、体積平均粒子径11μm
・DW-4:ハクスイテック社製、品名:DW-4、酸化亜鉛粒子、体積平均粒子径4μm
・焼成亜鉛華:ハクスイテック社製、品名:焼成亜鉛華、シラン系カップリング剤で表面処理された酸化亜鉛粒子、体積平均粒子径12μm
・AA-04:住友化学社製、品名:AA-04、酸化アルミニウム(Al)粒子、体積平均粒子径0.4μm
・AA-10:住友化学社製、品名:AA-10、酸化アルミニウム(Al)粒子、体積平均粒子径13.5μm
(炭酸カルシウム粒子)
・炭酸Ca粒子1:白石工業社製、品名:白艶華0、ロジン系化合物で表面処理された炭酸カルシウム粒子、体積平均粒子径30nm
・炭酸Ca粒子2:白石工業社製、品名:HOMOCAL-D、ロジン系化合物で表面処理された炭酸カルシウム粒子、体積平均粒子径80nm
・Vigot-15:白石工業社製、品名:Vigot-15、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウム粒子、体積平均粒子径150nm
・白艶華CC-R:白石工業社製、品名:白艶華CC-R、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウム粒子、体積平均粒子径80nm
・Viscoexcel30:白石工業社製、品名:Viscoexcel30、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウム粒子、体積平均粒子径30nm
(表面改質剤)
・表面改質剤1:クローダジャパン社製、ハイパーマーKD-9、カルボン酸系分散剤、ポリカルボン酸、重量平均分子量:760
・表面改質剤2:クローダジャパン社製、ポリコール15、ポリオキシエチレンラノリンアルコール
(その他の添加剤)
・酸化防止剤:BASFジャパン社製、Irganox L57、N-フェニルベンゼンアミンと2,4,4-トリメチルペンテンの反応生成物
・清浄剤:シェブロンジャパン社製、OLOA 5273G、アルキルサリチル酸カルシウム及び鉱油の混合物
なお、表1中、配合比の欄の「オイル成分」とは、熱伝導性グリース組成物全体に対する、基油、表面改質剤、及びその他の添加剤の合計の含有量を示す。
上記結果から、本実施例の熱伝導性グリース組成物は、ポンプアウト現象の発生を抑制することがわかる。

Claims (7)

  1. 基油と、
    熱伝導性フィラーと、
    炭酸カルシウム粒子と、
    を含有する熱伝導性グリース組成物。
  2. 前記炭酸カルシウム粒子の体積平均粒子径が10nm以上200nm以下である請求項1に記載の熱伝導性グリース組成物。
  3. 前記炭酸カルシウム粒子の含有量が、前記熱伝導性フィラーの含有量に対して、0.1質量%以上1質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の熱伝導性グリース組成物。
  4. ヒドロキシ基を有するポリアルキレングリコール化合物を含む表面改質剤を含有する請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の熱伝導性グリース組成物。
  5. 前記基油が、ポリアルファオレフィン及び有機酸エステルを含む請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の熱伝導性グリース組成物。
  6. 前記熱伝導性フィラーが、酸化亜鉛、及び酸化アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の熱伝導性グリース組成物。
  7. 前記熱伝導性フィラーが、体積平均粒子径0.15μm以上2μm未満である熱伝導性フィラーA及び体積平均粒子径2μm以上40μm以下である熱伝導性フィラーBを含む請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の熱伝導性グリース組成物。
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