JP2023151250A - 走行制御方法及び走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車線上に存在する障害物を先行車両に続いて対向車線へはみ出して回避する場合に、対向車両の認識の遅れにより自車両と対向車両との過度な接近や自車両を急減速させる必要が生じるのを抑制する。【解決手段】コントローラ18は、自車両が走行する自車線上で且つ自車両の前方に存在する障害物を検出する処理(S1)と、自車両が自車線から対向車線へはみ出して障害物の側方を通過する回避軌道を生成する処理(S2)と、対向車線上で且つ自車両の前方に注視区間を設定する処理(S4)と、自車両の先行車両によって注視区間を認識できない場合に、自車両を減速させて自車両と先行車両との間の車間距離を増加させる処理(S8)と、自車両を減速させることによって注視区間を認識可能になった場合に、回避軌道に沿って自車両を走行させる処理(S6)を実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、走行制御方法及び走行制御装置に関する。
特許文献1には、追い越し中の自車両と対向車両との衝突可能性を判定し、衝突可能性が設定値以上である場合に衝突防止動作を行う衝突防止装置が提案されている。
特開2009-023399号公報
自車両が走行する自車線上に存在する障害物を、先行車両に続いて対向車線へはみ出して回避する場合、先行車両によって生じる死角のために対向車両の認識が遅れることがある。このように対向車両の認識が遅れると、自車両と対向車両とが過度に接近したり、自車両を急減速させる必要が生じる虞がある。
本発明は、自車線上に存在する障害物を先行車両に続いて対向車線へはみ出して回避する場合に、対向車両の認識の遅れにより自車両と対向車両との過度な接近や自車両を急減速させる必要が生じるのを抑制することを目的とする。
本発明の一態様による走行制御方法では、コントローラが、自車両が走行する自車線上で且つ自車両の前方に存在する障害物を検出する処理と、自車両が自車線から対向車線へはみ出して障害物の側方を通過する回避軌道を生成する処理と、対向車線上で且つ自車両の前方に注視区間を設定する処理と、自車両の先行車両によって注視区間を認識できない場合に、自車両を減速させて自車両と先行車両との間の車間距離を増加させる処理と、自車両を減速させることによって注視区間を認識可能になった場合に、回避軌道に沿って自車両を走行させる処理と、を実行する。
本発明によれば、自車線上に存在する障害物を先行車両に続いて対向車線へはみ出して回避する場合に、対向車両の認識の遅れにより自車両と対向車両との過度な接近や自車両を急減速させる必要が生じるのを抑制できる。
実施形態の走行制御装置の一例の概略構成図である。 実施形態の走行制御方法が実行される状況の一例の模式図である。 実施形態の走行制御方法が実行される状況の一例の模式図である。 コントローラの機能構成の一例のブロック図である。 回避軌道の生成方法の一例を説明するための模式図である。 先行車両前方の空き空間の一例を示す模式図である。 先行車両との車間距離を増加させるための減速度の算出方法の一例を説明するための模式図である。 先行車両と車間距離を増加させるために減速する場合の車速プロファイルと自車両を停止させる車速プロファイルの一例を示す図である。 注視区間の一部が認識できなくても注視区間に対向車両がいないと判定できる場合の一例の模式図である。 障害物のみを回避する場合の回避軌道の一例と、先行車両と障害物の両方を回避する場合の回避軌道の一例の模式図である。 実施形態の走行制御方法の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1は、実施形態の走行制御装置の例の概略構成図である。自車両1は走行制御装置10を備える。走行制御装置10は、自車両1の走行制御を実行する。
例えば、走行制御装置10による走行制御は、自車両1の周囲の走行環境に基づいて、設定された目的地まで自車両1を自律走行させる自律運転制御であってよい。
また例えば、走行制御装置10による走行制御は、自車両1の加速、減速及び操舵を制御することにより運転者による自車両1の運転を支援する運転支援制御であってもよい。
例えば運転支援制御は、自車両1が走行車線から逸脱しないように自車両1の操舵を制御する車線維持制御や、自車両1の進路前方の障害物を回避するように自車両1の操舵を制御する障害物回避制御や、自車両1が先行車両に追従して走行するように自車両1の加速及び減速を制御する先行車追従制御を含んでいてよい。
以下の説明では、走行制御装置10による走行制御が、設定された目的地まで自車両1を自律走行させる自律運転制御であり、自律運転制御の一部として車線維持制御、障害物回避制御、先行車追従制御を実行する場合の例について説明する。しかしながら本発明はこれに限定されず、目的地の設定を伴わずに車線維持制御、障害物回避制御、先行車追従制御を個別に実行する場合にも適用できる。
走行制御装置10は、物体センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース(地図DB)14と、通信装置15と、ナビゲーション装置16と、アクチュエータ17と、コントローラ18を備える。
物体センサ11は、自車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、自車両1の周囲の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。
車両センサ12は、自車両1に搭載され、自車両1から得られる様々な情報(車両信号)を検出する。車両センサ12には、例えば、自車両1の車速を検出する車速センサ、自車両1のタイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、自車両1の3軸方向の加速度及び減速度を検出する3軸加速度センサ、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサ、操向輪の転舵角を検出する転舵角センサ、自車両1の角速度を検出するジャイロセンサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ、自車両のアクセル開度を検出するアクセルセンサと、運転者によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサが含まれる。
測位装置13は、全地球型測位システム(GNSS)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して自車両1の現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であってよい。測位装置13は、例えば慣性航法装置であってもよい。
地図データベース14は、道路地図データを記憶している。地図データベース14は、道路地図データとして、ナビゲーション用の地図データ(以下「ナビゲーション地図データ」と表記することがある)を記憶してもよい。
ナビゲーション地図データは、道路単位の情報を含む。道路単位の情報として、例えばナビゲーション地図データは、道路基準線上の基準点を示す道路ノードの情報と、道路ノード間の道路の区間態様を示す道路リンクの情報を含む。道路ノードの情報は、位置座標、接続される道路リンク数、接続される道路リンクの識別情報を含む。
地図データベース14は、道路地図データとして高精度地図データを記憶してもよい。高精度地図データは、自動運転用の地図情報として好適な地図データであり、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。
車線単位の情報として、例えば高精度地図データは車線基準線(例えば車線内の中央の線)上の基準点を示す車線ノードの情報と、車線ノード間の車線の区間態様を示す車線リンクの情報と、車線の制限車速情報などを含む。
車線ノードの情報は、車線ノードの位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別情報を含む。車線リンクの情報は、車線の種類、車線の幅員、車線境界線の種類、車線の形状、車線区分線の形状、車線基準線の形状を含む。
通信装置15は、自車両1の外部の通信装置との間で無線通信を行う。通信装置15による通信方式は、例えば公衆携帯電話網による無線通信や、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信であってよい。
ナビゲーション装置16は、測位装置13により自車両の現在位置を認識し、その現在位置におけるナビゲーション地図データを地図データベース14から取得する。ナビゲーション装置16は、乗員が入力した目的地までの目標走行経路を設定し、目標走行経路に従って乗員に経路案内を行う。また、ナビゲーション装置16は、設定した目標走行経路の情報をコントローラ18へ出力する。自律運転制御の際にコントローラ18は、ナビゲーション装置16が設定した目標走行経路に沿って走行するように自車両1を自動で運転する。
アクチュエータ17は、コントローラ18からの制御信号に応じて、自車両のステアリングホイール、アクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両の車両挙動を発生させる。アクチュエータ17は、ステアリングアクチュエータと、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備える。ステアリングアクチュエータは、自車両のステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。アクセル開度アクチュエータは、自車両のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両のブレーキ装置の制動動作を制御する。
コントローラ18は、自車両1の走行制御を行う電子制御ユニットである。コントローラ18は、プロセッサ18aと、記憶装置18b等の周辺部品とを含む。プロセッサ18aは、例えばCPUやMPUであってよい。
記憶装置18bは、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置18bは、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ18の機能は、例えばプロセッサ18aが、記憶装置18bに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
なお、コントローラ18を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。例えば、コントローラ18は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ18はFPGA等のPLD等を有していてもよい。
次に、コントローラ18による走行制御の一例を説明する。図2は、実施形態の走行制御方法が実行される状況の一例の模式図である。符号L1は自車両1が走行する自車線を示し、符号L2は自車線L1の対向車線を示す。対向車線L2は自車線L1に隣接して設けられている。
コントローラ18は、自車線L1上で且つ自車両1の前方に存在する障害物Obを検出すると、障害物Obを回避する障害物回避制御を開始する。障害物回避制御においてコントローラ18は、自車両1が障害物Obを回避して走行するための回避軌道Taを生成する。図2の例では、自車線L1から対向車線L2へはみ出して障害物Obの側方を通過し、障害物Obの側方を通過した後に自車線L1に戻る回避軌道Taを生成する。
符号Spは、自車両1が回避軌道Taを走行したときに自車両1の車体が対向車線L2にはみ出す区間(以下「はみ出し区間Sp」と表記する)を示し、符号Pp1ははみ出し区間Spの開始地点を示し、符号Pp2ははみ出し区間Spの終了地点を示す。
コントローラ18は、回避軌道Taに沿って自車両1を走行するようにアクチュエータ17を駆動する。これにより、自車両1は対向車線L2にはみ出して障害物Obの側方を通過し、その後に自車線L1に戻る。
いま図2に示すように、自車両1の前方を先行車両2が走行し、先行車両2もまた対向車線L2へはみ出して障害物Obを回避する場合を想定する。
先行車両2が存在することによって物体センサ11には死角が発生する。以下の説明において、先行車両2に起因して物体センサ11よる周囲環境の認識ができない領域を「死角領域」と表記する。図2、図3、図6及び図9においてハッチングを施した領域が死角領域Rdである。
自車両1が先行車両2に続いて障害物Obを回避する場合、先行車両2によって生じる死角領域Rdのために対向車両3の認識が遅れることがある。対向車両3の認識が遅れると、自車両1と対向車両3とが過度に接近したり、対向車両3との接近を防ぐために自車両1を急減速させる必要が生じる虞がある。
そこでコントローラ18は、対向車線L2上で且つ自車両1の前方に注視区間Sgを設定し、物体センサ11によって注視区間Sg内の状況を認識できるか否かを判定する。
先行車両2によって注視区間Sg内の状況を認識できない場合にコントローラ18は、自車両1を減速させて自車両1と先行車両2との間の車間距離を増加させる。
自車両1と先行車両2との間の車間距離を増加すると、先行車両2によって物体センサ11が物体を検出できない範囲(例えばカメラの画角範囲)が小さくなる。このため、図3に示すように死角領域Rdが減少する。また、自車両1が障害物Obを回避する操舵制御を開始する前に先行車両2が障害物Obの回避を完了すると(すなわち障害物Ob側方を通過して自車線L1に戻ると)、死角領域Rdに入る対向車線L2の範囲がさらに減少する。
物体センサ11によって注視区間Sg内の状況を認識可能になると、コントローラ18は、回避軌道Taに沿って自車両1を走行するようにアクチュエータ17を駆動する。これにより、自車両1は対向車線L2にはみ出して障害物Obの側方を通過し、その後に自車線L1に戻る。
一方で、自車両1を減速させても注視区間Sg内の状況を認識できない場合には、コントローラ18は、回避軌道Ta上で障害物Obより手前に停止位置Psを設定し、停止位置Psに自車両1が停止するアクチュエータ17を駆動する。
自車両1が停止した後に、物体センサ11によって注視区間Sg内の状況を認識可能になると、コントローラ18は、回避軌道Taに沿って自車両1を走行するようにアクチュエータ17を駆動する。
これにより、自車線L1上に存在する障害物Obを先行車両2に続いて対向車線L2へはみ出して回避する場合には、対向車線L2上の注視区間Sg内の状況を認識できるようになるまで、自車両1が対向車線L2にはみ出すのを抑制できる。この結果、対向車両3の認識の遅れにより自車両1と対向車両3との過度な接近や自車両1を急減速させる必要が生じるのを抑制できる。
停止位置Psは、回避軌道Taの接線が対向車線L2に向かって傾斜し始める地点(すなわち、回避軌道Taの接線と対向車線L2の延伸方向と平行な直線とのなす角度が0度よりも大きくなって回避軌道Taが対向車線に接近し始める地点)よりも手前の位置に設定してよい。これにより、停止位置Psに自車両1を停止させたときに、対向車線L2の走行方向に対して自車両1の車体が傾斜しないようにして、死角領域Rdに入る注視区間Sgの範囲を減らすことができる。
また、死角領域Rdに入る注視区間Sgの範囲を減らすために、停止位置Psを回避軌道Ta上でなく、自車線L1内で且つ回避軌道Taよりも対向車線L2に近い位置に設定してもよい。
次に、コントローラ18の機能を詳しく説明する。図4は、コントローラの機能構成の一例のブロック図である。
コントローラ18は、目標経路取得部30と、走路境界取得部31と、障害物認識部32と、先行車両認識部33と、自車位置取得部34と、制限車速取得部35と、回避判断部36と、回避計画生成部37と、先行車両取得部38と、注視区間演算部39と、空き区間推定部40と、死角領域演算部41と、減速度演算部42と、停止/発進判断部43と、目標車速設定部44と、車両制御部45を備える。
目標経路取得部30は、自車両1の現在位置から乗員により設定された目的地までの目標走行経路を取得する。例えば目標経路取得部30は、ナビゲーション装置16から目標走行経路の情報を取得してもよい。
走路境界取得部31は、自車線L1の走路境界の位置及び形状の情報を取得する。例えば走路境界取得部31は、自車線L1に隣接する対向車線L2と自車線L1との間の車線境界線の位置及び形状を取得する。また例えば走路境界取得部31は、自車線L1の左右両側の車線境界線のうち対向車線L2と反対側の車線境界線の位置及び形状を取得する。
走路境界取得部31は、例えば物体センサ11のカメラが自車両1の前方を撮影した撮像画像から走路境界の位置及び形状の情報を取得してもよい。また例えば、後述の自車位置取得部34が取得した自車両1の現在位置と、地図データベース14の高精度地図データに基づいて走路境界の位置及び形状の情報を取得してもよい。
障害物認識部32は、物体センサ11のカメラが出力する撮像画像や、物体センサ11の他のセンサから出力される検出信号に基づいて、自車両1の周囲に存在する障害物を認識する。
先行車両認識部33は、物体センサ11のカメラが出力する撮像画像や、物体センサ11の他のセンサから出力される検出信号に基づいて、自車両1の前方を走行する先行車両2を認識する。
自車位置取得部34は、測位装置13が測定した自車両1の現在位置情報を取得する。
制限車速取得部35は、対向車線L2の制限車速vmaxに関する制限車速情報を取得する。例えば、測位装置13が測定した自車両1の現在位置情報に基づいて、地図データベース14の高精度地図データから対向車線L2の制限車速情報を読み出してもよい。また例えば、物体センサ11のカメラが出力する撮像画像から自車線L1の制限車速を指定する制限車速標識を認識し、自車線L1の制限車速を対向車線L2の制限車速vmaxと推定してもよい。
回避判断部36は、目標経路取得部30が取得した目標走行経路と、走路境界取得部31が取得した自車線L1の走路境界の情報と、障害物認識部32が認識した障害物の情報とに基づいて、自車両1が走行する自車線L1上で且つ自車両1の前方に障害物Obが存在するか否かを判定する。
障害物Obが存在する場合に、回避判断部36は障害物回避制御の開始を決定する。
障害物回避制御が開始すると、回避計画生成部37は、自車両1が障害物Obを回避して走行する回避軌道Taと、回避軌道Taに沿って自車両1が走行させる速度の計画である目標車速計画を生成する。
回避計画生成部37は、回避軌道Taを生成する軌道計画部37aと、目標車速計画を生成する車速計画部37bを備える。
図5は、回避軌道Taの生成方法の一例を説明するための模式図である。軌道計画部37aは、障害物Obの回避のために自車両1が横方向に移動する向き(以下「回避方向Da」と表記する)を決定する。そして、自車両1の走路を設定する範囲の境界である走路境界B1を、回避方向Daに隣接する隣接車線(図5の例では対向車線L2)まで拡大する。軌道計画部37aは、走路境界B1の車線幅中央位置を通る回避軌道候補T1を生成する。
次に軌道計画部37aは、障害物Obの周囲に進入禁止領域を設定し、進入禁止領域の境界B2と回避軌道候補T1との間に、所定マージンmrg以上の車線幅方向の間隔があるか否かを判定する。所定マージンmrg以上の車線幅方向の間隔がある場合には、回避軌道候補T1を回避軌道Taとして設定する。
進入禁止領域の境界B2と回避軌道候補T1との間に所定マージンmrg以上の車線幅方向の間隔がない場合には、境界B2を所定マージンmrgだけオフセットさせて得られる軌道T2を回避軌道Taとして設定する。
図4を参照する。軌道計画部37aは、生成した回避軌道Taの接線が対向車線L2に向かって傾斜し始める地点よりも手前の位置に停止位置Psを設定する。
先行車両取得部38は、先行車両認識部33による先行車両2の認識結果に基づいて、先行車両2に関する情報を取得する。先行車両取得部38は、先行車両2の位置を取得する先行車両位置取得部38aと、先行車両2の車速を取得する先行車両車速取得部38bを備える。
注視区間演算部39は、制限車速取得部35が取得した対向車線L2の制限車速vmaxと、回避計画生成部37が生成した回避軌道Taと、停止位置Psとに基づいて対向車線L2上の注視区間Sgを演算する。
図2を参照する。以下の説明において対向車線L2の延伸方向を単に「延伸方向」と表記する。まず注視区間演算部39は、停止位置Psを、延伸方向における注視区間Sgの近端(自車両1に近い終端)の位置として設定する。
次に注視区間演算部39は、自車両1が停止位置Psからはみ出し区間Spの終了地点Pp2まで走行するのに要する時間t1を次式(1)に従って算出する。
t1=(x2-x1)/v1 …(1)
変数x1及びx2は、それぞれ延伸方向における停止位置Ps及び終了地点Pp2の位置である。変数v1は自車両1の現在の車速である。
注視区間演算部39は、次式(2)に従って終了地点Pp2から延伸方向における注視区間Sgの遠端(自車両1に遠い終端)の位置x3までの距離を算出する。
終了地点Pp2から注視区間Sgの遠端x3までの距離=vmax×t1…(2)
図4を参照する。空き区間推定部40は、先行車両取得部38が取得した先行車両2の位置情報と車速情報とに基づいて、対向車線L2上で且つ先行車両2の後端よりも前方に対向車両3が存在しない区間である空き区間Sfを推定する。
図6を参照する。空き区間推定部40は、先行車両2の後端位置を、延伸方向における空き区間Sfの近端の位置として推定する。
空き区間推定部40は、次式(3)に従って空き区間Sfの区間長xpredを選出する。
xpred=v2/dmax1 …(3)
変数v2は先行車両2の現在の車速であり、定数dmax1は先行車両2の減速度として許容される上限値の設定値である。
図4を参照する。死角領域演算部41は、先行車両取得部38が取得した先行車両2の位置情報と、自車位置取得部34が取得した自車両1の現在位置と、既知の物体センサ11の検出範囲とに基づいて、先行車両2に起因して物体センサ11よる周囲環境の認識ができない死角領域Rdを算出する。
減速度演算部42は、自車両1と先行車両2との車間距離を増加させるために自車両1を減速する際に用いる減速度d1を算出する。例えば、自車両1が減速することによって、自車両1が停止位置Psに到達する時点かそれ以前に先行車両2が障害物Obの回避を完了して(すなわち障害物Obの側方を通過して)自車線L1に戻るように、減速度d1を設定する。
図7を参照して減速度d1の算出例を説明する。減速度演算部42は、先行車両2が障害物Obの回避を完了するまでに要する時間t2を次式(4)に従って算出する。
t2=(x2-x4)/v2 …(4)
変数x4は、延伸方向における先行車両2の現在位置である。
図4を参照する。減速度演算部42は、自車両1の現在の車速v1と、自車両1の現在位置と、停止位置Psと、先行車両2が障害物Obの回避を完了するまでに要する時間t2とに基づいて、次式(5)に従って減速度d1を算出する。
x1-x5=v1×t2+(1/2)×d1×t2 …(5)
変数x5は、延伸方向における自車両1の現在位置である。
ただし、減速度演算部42は、自車両1の減速度として許容される上限値dmax2を超えないように減速度d1を制限する。
停止/発進判断部43は、注視区間演算部39が算出した注視区間Sgと、空き区間推定部40が推定した空き区間Sfと、死角領域演算部41が算出した死角領域Rdとに基づいて、自車両1を停止位置Psに停止させるか否かを判定する。また、自車両1が停止位置Psに停止した後に、注視区間Sgと、空き区間Sfと、死角領域Rdとに基づいて、自車両1を停止位置Psから発進させるか否かを判断する。
具体的には、停止/発進判断部43は、注視区間Sgと死角領域Rdとが全く重複していない場合に、注視区間Sg内の状況を認識できると判定する。この場合停止/発進判断部43は、自車両1を減速度d1で減速させないと決定するとともに、停止位置Psに停止させないと決定する。
一方で、停止/発進判断部43は、注視区間Sgの一部又は全部が死角領域Rdと重複している場合には、注視区間Sg内の状況を認識できないと判定する。この場合に、停止/発進判断部43は、原則として自車両1を減速度d1で減速させることを決定する。
さらに減速度演算部42が算出した減速度d1で自車両1が減速したにもかかわらず、注視区間Sg内の状況を認識できないと判定した場合には、自車両1を停止位置Psに停止させることを決定する。
例えば、停止/発進判断部43は、自車両1が減速度d2(>d1)で減速して停止位置Psに停止できる停止制御開始位置xcに自車両1が到達しても注視区間Sg内の状況を認識できないと判定した場合に、原則として自車両1を停止位置Psに停止させることを決定してよい。
図8は、自車両1と先行車両2と車間距離を増加させるために減速度d1で減速する場合の車速プロファイルPrdと、自車両1を減速度d2で減速して停止位置Psに停止させる場合の車速プロファイルPrsの一例を示す図である。
例えば停止/発進判断部43は、自車両1の車速に基づいて車速プロファイルPrdと車速プロファイルPrsとが交差する地点を停止制御開始位置xcとして算出する。自車両1が停止制御開始位置xcに到達するまで、停止/発進判断部43は、自車両1を減速度d1で減速させることを決定してよい。
自車両1が停止制御開始位置xcに到達しても、注視区間Sg内の状況を認識できないと判定した場合に、減速したにもかかわらず注視区間Sg内の状況を認識できないと判定し、原則として自車両1を停止位置Psに停止させることを決定してよい。
但し、停止/発進判断部43は、注視区間Sgの一部が死角領域Rdと重複しているために、物体センサ11によって注視区間Sg内の一部の範囲の状況を認識できなくても、注視区間Sg内に対向車両3がいないと判定できる場合には、自車両1を減速度d1で減速させないと決定するとともに、停止位置Psに停止させないと決定してよい。
図9は、注視区間Sgの一部が認識できなくても注視区間Sgに対向車両3がいないと判定できる場合の一例の模式図である。例えば停止/発進判断部43は、注視区間Sgの一部と死角領域Rdとが区間Sg1で重複していても、区間Sg1の全長に亘って対向車線L2の車線幅の半分以上の範囲で認識できる場合には注視区間Sgに対向車両3がいないと判定してよい。
また例えば、停止/発進判断部43は、物体センサ11によって認識した注視区間Sg内の状況の情報を、注視区間Sgと死角領域Rdとが重複する前に記憶装置18bに保持しておき、保持した情報に基づいて注視区間Sgに対向車両3がいるか否かを判定してもよい。また停止/発進判断部43は、通信装置15による車車間通信や路車間通信に基づいて、注視区間Sgに対向車両3がいるか否かを判定してもよい。
図6を参照する。停止/発進判断部43は、注視区間Sgと死角領域Rdとが重複している区間が、空き区間Sfによってカバーされているか否かを判定する。すなわち、注視区間Sgと死角領域Rdとが重複している区間の全てが、空き区間Sfに含まれているか否かを判定する。
注視区間Sgと死角領域Rdとが重複している区間が空き区間Sfによってカバーされている場合に停止/発進判断部43は、自車両1を減速度d1で減速させないと決定するとともに、停止位置Psに停止させないと決定する。
また、停止/発進判断部43は、自車両1が停止位置Psに停止した後に、注視区間Sg内の状況を認識できると判定すると、停止位置Psから自車両1を発進させることを決定する。
目標車速設定部44は、回避計画生成部37が生成した目標車速計画と、減速度演算部42が設定した減速度d1と、停止/発進判断部43の判断結果に基づいて、自車両1の目標車速を設定する。
具体的には、自車両1を減速度d1で減速させず、自車両1を停止位置Psに停止させないと停止/発進判断部43が決定した場合に、目標車速設定部44は、回避計画生成部37が生成した目標車速計画に基づいて、自車両1の目標車速を決定する。すなわち、自車両1が減速度d1で減速せずに回避軌道Taに沿って走行するように、自車両1の目標車速を設定する。停止位置Psから自車両1を発進させると停止/発進判断部43が決定した場合も同様である。
また、自車両1を減速度d1で減速させることを停止/発進判断部43が決定した場合に、目標車速設定部44は、減速度演算部42が設定した減速度d1で自車両1が減速するように目標車速を設定する。自車両1を停止位置Psに停止させることを停止/発進判断部43が決定した場合に、目標車速設定部44は、減速度d2で自車両1が減速して停止位置Psに停止するように目標車速を設定する。
図8を参照する。自車両1を停止位置Psに停止させることを停止/発進判断部43が決定した場合には、自車両1が停止制御開始位置xcに到達するまでは、目標車速は車速プロファイルPrdに従って変化する。自車両1が停止制御開始位置xcに到達すると減速度がd1からd2に切り替わり、目標車速は車速プロファイルPrsに従って変化する。
図4を参照する。車両制御部45は、目標車速設定部44が設定した目標車速で、回避計画生成部37が生成した回避軌道Ta上を自車両1が走行するように、アクチュエータ17を駆動する。
なお、コントローラ18は、先行車両2に追従する先行車追従制御の実行中に障害物Obを検出した場合に、先行車両2に対する先行車追従制御を停止して、上述の障害物回避制御を開始してもよい。これにより、先行車両2によって注視区間Sg内の状況を認識できない場合に先行車両2に追従して加速するのを回避できる。
また、回避計画生成部37は、先行車両2が障害物Obの手前で停止した場合に、先行車両が回避対象であるか否かを判定してもよい。例えば、回避計画生成部37は、先行車両2の停止が一時的なものであり停止状態が継続しない場合には、回避対象でないと判定してよい。
例えば回避計画生成部37は、自車線L1内の車線幅方向における先行車両2の停止位置に基づいて先行車両2が回避対象であるか否かを判定してよい。例えば、自車線L1の路肩と先行車両2との間の距離が閾値以上である場合に、先行車両2が回避対象でないと判定してよい。
例えば、停止している先行車両2が対向車線L2側の方向指示器を点灯させている場合には、先行車両2が対向車両3とのすれ違いを待つために障害物Obの手前で待機していると推定できるため、先行車両2が回避対象でないと判定してよい。例えば停止している先行車両2がハザードランプ(非常点滅表示灯)を点灯させている場合には、先行車両2の停止が継続すると推定できるため、先行車両2が回避対象であると判定してよい。
回避計画生成部37は、先行車両2が回避対象でないと判定した場合には、障害物Obのみを回避する回避軌道を生成してよい。先行車両2が回避対象であると判定した場合には、障害物Obと先行車両2の両方を回避する回避軌道を生成してよい。
図10を参照する。符号Taは、自車両1が対向車線L2へはみ出して障害物Obのみを通過する回避軌道の一例を示し、符号Ta2は、自車両1が対向車線L2へはみ出して先行車両2と障害物Obの両方の側方を通過する回避軌道の一例を示す。
(動作)
図11は、実施形態の走行制御方法の一例のフローチャートである。
ステップS1において回避計画生成部37は、回避判断部36が障害物回避制御を開始した否かを判断する。障害物回避制御を開始した場合(ステップS1:Y)に処理はステップS2へ進む。障害物回避制御を開始しない場合(ステップS1:N)に処理はステップS1へ戻る。
ステップS2において回避計画生成部37は、回避軌道Taを生成する。
ステップS3において回避計画生成部37は、停止位置Psを設定する。
ステップS4において注視区間演算部39は、対向車線L2上で且つ自車両1の前方に注視区間Sgを設定する。
ステップS5において停止/発進判断部43は、物体センサ11によって注視区間Sg内の状況を認識できるか否かを判定する。注視区間Sg内の状況を認識できる場合(ステップS5:Y)に処理はステップS6へ進む。注視区間Sg内の状況を認識できない場合(ステップS5:N)に処理はステップS7へ進む。
ステップS6において停止/発進判断部43は、自車両1を減速度d1で減速させず停止位置Psで停止させないと決定する。または、自車両1が停止位置Psで待機中である場合には、自車両1を発進させることを決定する。目標車速設定部44は、回避計画生成部37が生成した目標車速計画に基づいて、自車両1の目標車速を決定する。車両制御部45は、目標車速設定部44が設定した目標車速で自車両1が回避軌道Ta上を走行するようにアクチュエータ17を駆動する。その後に処理は終了する。
ステップS7において停止/発進判断部43は、注視区間Sgと死角領域Rdとが重複している区間が、空き区間Sfによってカバーされているか否かを判定する。空き区間Sfによってカバーされている場合(ステップS7:Y)に処理はステップS6へ進む。空き区間Sfによってカバーされていない場合(ステップS6:N)に処理はステップS8へ進む。
ステップS8において停止/発進判断部43は、自車両1を減速度d1で減速させた後に物体センサ11によって注視区間Sg内の状況を認識できるようになったか否かを判定する。
注視区間Sg内の状況を認識できるようになった場合(ステップS8:Y)に処理はステップS6へ進む。注視区間Sg内の状況を認識できない場合(ステップS8:N)に処理はステップS9へ進む。
ステップS9において停止/発進判断部43は、自車両1を停止位置Psに停止させることを決定する。車両制御部45は、自車両1を減速度d2で減速して停止位置Psに停止させる。その後に処理はステップS5へ戻る。
(実施形態の効果)
(1)コントローラ18は、自車両1が走行する自車線上で且つ自車両1の前方に存在する障害物を検出する処理と、自車両1が自車線から対向車線へはみ出して障害物の側方を通過する回避軌道を生成する処理と、対向車線上で且つ自車両1の前方に注視区間を設定する処理と、自車両1の先行車両によって注視区間を認識できない場合に、自車両1を減速させて自車両1と先行車両との間の車間距離を増加させる処理と、自車両1を減速させることによって注視区間を認識可能になった場合に、回避軌道に沿って自車両1を走行させる処理と、を実行する。
これにより、自車線上に存在する障害物を先行車両に続いて対向車線へはみ出して回避する場合に、自車両1を停止させなくても、対向車両の認識の遅れにより自車両1と対向車両との過度な接近や自車両を急減速させる必要が生じるのを抑制できる。
(2)コントローラ18は、自車両1を減速させても注視区間を認識できない場合に、障害物の手前の停止位置に自車両1を停止させてもよい。
これにより、自車線上に存在する障害物を先行車両に続いて対向車線へはみ出して回避する場合に、対向車両の認識の遅れにより自車両1と対向車両との過度な接近や自車両を急減速させる必要が生じるのを抑制できる。
(3)コントローラ18は、停止位置を、回避軌道の接線方向が対向車線に向かって傾斜し始める地点よりも手前の位置に設定してもよい。
これにより、停止位置に自車両1を停止させたときに、対向車線の走行方向に対して自車両1の車体が傾斜しないようにして、先行車両の死角に入る注視区間の範囲を減らすことができる。
(4)コントローラ18は、停止位置を、自車線内で且つ回避軌道よりも対向車線に近い位置に設定してもよい。このように、対向車線に近い位置で停止することで先行車両の死角に入る注視区間の範囲を減らすことができる。
(5)コントローラ18は、回避軌道に沿って制限車速で自車両1が走行する場合に対向車線にはみ出している時間に基づいて注視区間の区間長を設定してもよい。
これにより、自車両1が対向車線にはみ出して走行している間に対向車両と接近することを防止できる。
(6)コントローラ18は、先行車両の車速に基づいて、対向車線上で且つ先行車両の前方に対向車両が存在しない空き区間を推定する処理と、先行車両によって注視区間を認識できない死角領域が空き区間によってカバーされているか否かを判定する処理と、死角領域が空き区間によってカバーされている場合に、回避軌道に沿って自車両1を走行させる処理と、を実行してもよい。
これにより、注視区間の一部が死角領域となっても対向車両がいないとみなせるため、障害物の回避を早く開始できる。
(7)コントローラ18は、先行車両によって注視区間の一部が認識できなくても、注視区間に対向車両がいないと判定できる場合に、回避軌道に沿って自車両1を走行させる処理を実行してもよい。
これにより、注視区間の一部が死角領域となっても対向車両がいないと判定できる場合には、障害物の回避を早く開始できる
(8)コントローラ18は、先行車両に追従する先行車追従制御の実行中に障害物を検出した場合に、先行車追従制御を停止してもよい。
これにより、先行車両によって注視区間内の状況を認識できない場合に先行車両に追従して加速するのを回避できる。
(9)コントローラ18は、先行車両が障害物の手前で停止した場合に先行車両が回避対象であるか否かを判定し、先行車両が回避対象でないと判定した場合に、自車両1が対向車線へはみ出して先行車両の側方を通過する回避軌道を生成するのを禁止してもよい。
これにより、障害物の回避を開始した先行車両と自車両1とが接近することを防止できる。
1…自車両、10…走行制御装置、11…物体センサ、12…車両センサ、13…測位装置、14…地図データベース、15…通信装置、16…ナビゲーション装置、17…アクチュエータ、18…コントローラ、18a…プロセッサ、18b…記憶装置、30…目標経路取得部、31…走路境界取得部、32…障害物認識部、33…先行車両認識部、34…自車位置取得部、35…制限車速取得部、36…回避判断部、37…回避計画生成部、37a…軌道計画部、37b…車速計画部、38…先行車両取得部、38a…先行車両位置取得部、38b…先行車両車速取得部、39…注視区間演算部、40…空き区間推定部、41…死角領域演算部、42…減速度演算部、43…停止/発進判断部、44…目標車速設定部、45…車両制御部

Claims (10)

  1. 自車両が走行する自車線上で且つ前記自車両の前方に存在する障害物を検出する処理と、
    前記自車両が前記自車線から対向車線へはみ出して前記障害物の側方を通過する回避軌道を生成する処理と、
    前記対向車線上で且つ前記自車両の前方に注視区間を設定する処理と、
    前記自車両の先行車両によって前記注視区間を認識できない場合に、前記自車両を減速させて前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を増加させる処理と、
    前記自車両を減速させることによって前記注視区間を認識可能になった場合に、前記回避軌道に沿って前記自車両を走行させる処理と、
    をコントローラに実行させることを特徴とする走行制御方法。
  2. 前記コントローラは、前記自車両を減速させても前記注視区間を認識できない場合に、前記障害物の手前の停止位置に前記自車両を停止させることを特徴とする請求項1に記載の走行制御方法。
  3. 前記コントローラは、前記停止位置を、前記回避軌道の接線方向が前記対向車線に向かって傾斜し始める地点よりも手前の位置に設定することを特徴とする請求項2に記載の走行制御方法。
  4. 前記コントローラは、前記停止位置を、前記自車線内で且つ前記回避軌道よりも前記対向車線に近い位置に設定することを特徴する請求項2に記載の走行制御方法。
  5. 前記コントローラは、前記回避軌道に沿って制限車速で前記自車両が走行する場合に前記対向車線にはみ出している時間に基づいて前記注視区間の区間長を設定することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の走行制御方法。
  6. 前記コントローラは、
    前記先行車両の車速に基づいて、前記対向車線上で且つ前記先行車両の前方に対向車両が存在しない空き区間を推定する処理と、
    前記先行車両によって前記注視区間を認識できない死角領域が前記空き区間によってカバーされているか否かを判定する処理と、
    前記死角領域が前記空き区間によってカバーされている場合に、前記回避軌道に沿って前記自車両を走行させる処理と、
    を実行することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の走行制御方法。
  7. 前記コントローラは、前記先行車両によって前記注視区間の一部が認識できなくても、前記注視区間に対向車両がいないと判定できる場合に、前記回避軌道に沿って前記自車両を走行させることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の走行制御方法。
  8. 前記コントローラは、前記先行車両に追従する先行車追従制御の実行中に前記障害物を検出した場合に、前記先行車追従制御を停止することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の走行制御方法。
  9. 前記コントローラは、前記先行車両が前記障害物の手前で停止した場合に、前記先行車両が回避対象であるか否かを判定し、前記先行車両が回避対象でないと判定した場合に、前記自車両が前記対向車線へはみ出して前記先行車両の側方を通過する回避軌道を生成しないことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の走行制御方法。
  10. 自車両が走行する自車線上で且つ前記自車両の前方に存在する障害物を検出する処理と、前記自車両が前記自車線から対向車線へはみ出して前記障害物の側方を通過する回避軌道を生成する処理と、前記対向車線上で且つ前記自車両の前方に注視区間を設定する処理と、前記自車両の先行車両によって前記注視区間を認識できない場合に、前記自車両を減速させて前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を増加させる処理と、前記自車両を減速させることによって前記注視区間を認識可能になった場合に、前記回避軌道に沿って前記自車両を走行させる処理と、を実行するコントローラを備えることを特徴とする走行制御装置。
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