JP2023150840A - 浴槽洗浄ユニットの取付構造および浴槽システム - Google Patents

浴槽洗浄ユニットの取付構造および浴槽システム Download PDF

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高志 林
Takashi Hayashi
智之 阿部
Tomoyuki Abe
祐子 栗原
Yuko Kurihara
訓広 林
Kunihiro Hayashi
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【課題】設置しやすい浴槽洗浄ユニットの取付構造および浴槽システムを提供することを目的とする。【解決手段】側壁を有する浴槽を洗浄する浴槽洗浄ユニットの取付構造であって、浴槽洗浄ユニットは、浴槽に設置される洗浄ノズルに洗剤液を噴射させる機能を有し、側壁の外側に配置される浴槽洗浄装置と、浴槽洗浄装置に接続され洗剤液を溜める洗剤タンクであって、洗剤注入口と接続配管によって接続された洗剤タンクと、一端が洗剤タンクに接続され、洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管と、を含み、洗剤注入口は、上面視において、洗剤タンクと重ならず、エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、第1部分の内周面の最低点は、洗剤注入口よりも高いことを特徴とする浴槽洗浄ユニットの取付構造が提供される。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、浴槽洗浄ユニットの取付構造および浴槽システムに関する。
浴槽の使用者にとって、日々の浴槽の洗浄は、大きな負担になる場合がある。これに対して、浴槽の洗浄を行う浴槽洗浄ユニットが取り付けられた浴槽システムが知られている。浴槽洗浄ユニットは、洗剤タンクと、浴槽洗浄装置と、を有する。浴槽洗浄装置は、洗剤タンク内の洗剤液を、浴槽内壁に向けてノズルに噴射させる。これにより、例えば自動的に浴槽の洗浄が行われるため、浴槽の洗浄の負担を軽減することができる。
特開2020-68859号公報 特許第3598808号 特許第4682222号
例えば、洗剤タンクに洗剤液を投入するための洗剤注入口は、洗剤タンクと上下方向に並べて配置される。このような場合、洗剤注入口と洗剤タンクとの配置が制約されるため、洗剤注入口及び洗剤タンクを設置するスペースの確保が困難な場合がある。例えば、浴槽の形状や大きさによっては、洗剤注入口と洗剤タンクとを上下方向に並べることが困難であり、浴槽洗浄ユニットを取り付けられない場合がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、設置しやすい浴槽洗浄ユニットの取付構造および浴槽システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、側壁を有する浴槽を洗浄する浴槽洗浄ユニットの取付構造であって、前記浴槽洗浄ユニットは、浴槽に設置される洗浄ノズルに洗剤液を噴射させる機能を有し、前記側壁の外側に配置される浴槽洗浄装置と、前記浴槽洗浄装置に接続され洗剤液を溜める洗剤タンクであって、洗剤注入口と接続配管によって接続される洗剤タンクと、一端が前記洗剤タンクに接続され、前記洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管と、を含み、前記洗剤注入口は、上面視において、前記洗剤タンクと重ならず、前記エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、前記第1部分の内周面の最低点は、前記洗剤注入口よりも高いことを特徴とする浴槽洗浄ユニットの取付構造である。
この浴槽洗浄ユニットの取付構造によれば、洗剤注入口は、上面視において、洗剤タンクと重ならないため、洗剤注入口と洗剤タンクとの配置の自由度が向上し、浴槽洗浄ユニットを設置しやすい。例えば、比較的小さい浴槽に対して容量の大きい洗剤タンクを設置することができる。
また、洗剤タンクは、接続配管によって洗剤注入口と接続されるため、洗剤注入口が上面視において洗剤タンクと重ならない場合でも、接続配管を介して洗剤注入口から洗剤タンクへ洗剤液を供給することができる。
また、洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管を設けることで、洗剤注入時に接続配管を介して洗剤注入口から洗剤タンク内の空気を抜かなくても洗剤を注入することが可能となる。これにより、例えば、洗剤タンクの設置位置と洗剤注入口の設置位置とが離れている場合であっても、スムーズに洗剤を投入することができる。洗剤液の注入を完了するまでに要する時間を短縮することができる。
また、エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、第1部分の内周面の最低点は、洗剤注入口よりも高いため、エア抜き配管から洗剤液が溢れることが抑制される。これにより、例えば使用者は洗剤が満タンになったことを目視で確認することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記側壁は、上面視において短手方向に延びる一対の第1側壁部と、上面視において長手方向に延びる一対の第2側壁部と、を有し、前記浴槽洗浄装置は、前記一対の第1側壁部の一方の外側に配置されることを特徴とする取付構造である。
この取付構造によれば、浴槽洗浄装置は、比較的スペースを確保しやすい浴槽の短辺側の外周域に設けられる。これにより、例えばサイズの小さい浴槽においても、浴槽洗浄ユニットを取り付けることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記洗剤タンクは、前記一対の第1側壁部の前記一方の外側に配置されることを特徴とする取付構造である。
この取付構造によれば、洗剤タンクは、比較的スペースを確保しやすい浴槽の短辺側の外周域に設けられる。これにより、例えばサイズの小さい浴槽においても、浴槽洗浄ユニットを取り付けることができる。
第4の発明は、第2または第3の発明において、前記洗剤注入口は、前記浴槽の前記側壁の上端に設けられたリムのうち前記一対の第1側壁の他方側に配置されることを特徴とする取付構造である。
この取付構造によれば、洗剤注入口と洗剤タンクとを離して配置できるため、浴槽洗浄ユニットをより設置しやすい。例えば、浴槽の小ささや形状によって洗剤タンクの直上に洗剤注入口を設置できない場合であっても、洗剤タンクから離れた場所に洗剤注入口を設けることで、浴槽のリムの空きスペースを活用することができる。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記浴槽の外周には、防水パンが設けられ、前記エア抜き配管の他端は、前記防水パンの内側に配置されることを特徴とする取付構造である。
この取付構造によれば、エア抜き配管の他端を防水パンの内側に設置することで、万が一、洗剤液がエア抜き配管の他端から漏れた場合であっても、洗剤液は、防水パン内に落ちる。これにより、例えば、外部に洗剤液が漏れ出ることを抑制できる。
第6の発明は、第5の発明において、前記防水パンは、前記防水パンの材料よりも洗剤液に対する耐久性が高い塗料が塗られた塗布領域を有し、前記エア抜き配管の前記他端は、前記塗布領域の上方に配置されることを特徴とする取付構造である。
この取付構造によれば、仮に少量の洗剤液がエア抜き配管の他端から漏れたとしても、洗剤液は、比較的耐久性が高い塗布領域に落ちる。これにより、洗剤液による防水パンの劣化を抑制することができる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記エア抜き配管の一部は、規制部材によって前記一端から上方に向けて延びるように規制されることを特徴とする取付構造である。
この取付構造によれば、規制部材によってエア抜き配管の一部が上方に延びることで、第1部分の内周面の最低点が、より確実に洗剤注入口よりも高くなるように、エア抜き配管を設置することができる。
第8の発明は、側壁を有する浴槽と、前記浴槽を洗浄する浴槽洗浄ユニットと、を備え、前記浴槽洗浄ユニットは、浴槽に設置される洗浄ノズルに洗剤液を噴射させる機能を有し、前記側壁の外側に配置される浴槽洗浄装置と、前記浴槽洗浄装置に接続され洗剤液を溜める洗剤タンクであって、洗剤注入口と接続配管によって接続される洗剤タンクと、一端が前記洗剤タンクに接続され、前記洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管と、を含み、前記洗剤注入口は、上面視において、前記洗剤タンクと重ならず、前記エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、前記第1部分の内周面の最低点は、前記洗剤注入口よりも高いことを特徴とする浴槽システムである。
この浴槽システムによれば、洗剤注入口は、上面視において、洗剤タンクと重ならないため、洗剤注入口と洗剤タンクとの配置の自由度が向上し、浴槽洗浄ユニットを設置しやすい。例えば、比較的小さい浴槽に対して容量の大きい洗剤タンクを設置することができる。
また、洗剤タンクは、接続配管によって洗剤注入口と接続されるため、洗剤注入口が上面視において洗剤タンクと重ならない場合でも、接続配管を介して洗剤注入口から洗剤タンクへ洗剤液を供給することができる。
また、洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管を設けることで、洗剤注入時に接続配管を介して洗剤注入口から洗剤タンク内の空気を抜かなくても洗剤を注入することが可能となる。これにより、例えば、洗剤タンクの設置位置と洗剤注入口の設置位置とが離れている場合であっても、スムーズに洗剤を投入することができる。洗剤液の注入を完了するまでに要する時間を短縮することができる。
また、エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、第1部分の内周面の最低点は、洗剤注入口よりも高いため、エア抜き配管から洗剤液が溢れることが抑制される。これにより、例えば使用者は洗剤が満タンになったことを目視で確認することができる。
本発明の態様によれば、設置しやすい浴槽洗浄ユニットの取付構造および浴槽システムが提供される。
実施形態に係る浴槽システムを模式的に表す模式図である。 実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する斜視図である。 実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面斜視図である。 実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面図である。 実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面図である。 実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面図である。 実施形態に係る浴槽システムの洗剤タンクの周辺を例示する斜視図である。 実施形態に係る浴槽システムの洗剤タンクの周辺を例示する斜視図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る浴槽システムのエア抜き配管を例示する模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴槽システムを模式的に表す模式図である。
浴槽システム500は、例えば、浴槽100と、浴槽100を洗浄する浴槽洗浄ユニット101と、を含む。浴槽洗浄ユニット101は、浴槽洗浄装置200と、洗剤タンク10と、エア抜き配管60と、を含む。浴槽洗浄ユニット101は、洗浄ノズル30と、駆動部50と、をさらに含んでもよい。
浴槽100は、例えば、浴室の床に設置される。浴槽100は、例えば、略直方体の箱状であり、上方に向かって開放されている。浴槽100は、内部に湯水を貯留可能であり、浴槽100内で入浴を行うことができる。浴槽100は、例えば、上面視において、長辺と短辺とを有する横長形状である。浴槽100は、底部11と、底部11の外周から上方に延びる側壁12と、側壁12の上端に設けられたリム13と、を有する。リム13は、側壁12の上端外周から浴槽の外側に延びる。底部11は、内底面111を有する。側壁12は、内壁側面112を有する。内底面111及び内壁側面112は、浴槽100の内側の面である。内底面111には、浴槽100内の液体を下方に向かって排出する排水口115が設けられる。
浴槽洗浄装置200は、浴槽100に設置される洗浄ノズル30に洗剤液を噴射させる機能を有する。具体的には、浴槽洗浄装置200は、例えばポンプ18及びポンプ40の少なくともいずれかを含む。浴槽洗浄装置200は、洗剤混合部20と、制御部28と、をさらに含んでもよい。なお、洗剤液を噴射するとは、洗剤液を含む液体(例えば後述する洗剤水)を噴射することを含む。
洗剤タンク10は、浴槽洗浄装置200に接続される。洗剤タンク10は、洗剤注入口135と接続配管70によって接続される。洗剤注入口135は、洗剤タンク10に洗剤液を供給するために、洗剤液を注入(投入)する開口である。洗剤タンク10は、洗剤注入口135から注入されされた洗剤液を溜める。洗剤タンク10には、タンク内部の洗剤液の水位を検知する水位検知部10F(例えばフロートスイッチなど)が設けられてもよい。
エア抜き配管60の一端は、洗剤タンク10に接続される。エア抜き配管60の他端は、例えば大気に開放される。エア抜き配管60は、洗剤タンク10内の空気を抜く。例えば、洗剤注入口135から接続配管70を介して洗剤タンク10に洗剤液が流入すると、洗剤タンク10内の空気は、エア抜き配管60を通って洗剤タンク10の外部に流出する。
洗剤混合部20は、洗剤タンク10及び給水源WSの下流に設けられる。洗剤混合部20は、洗剤タンク10から供給される洗剤液と給水源WSから供給される水とを混合して洗剤水を生成する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。つまり、給水源WSは、例えば、給湯器を有していてもよい。
洗剤混合部20は、例えば、洗剤水を貯留するタンクである。洗剤混合部20は、例えば、洗浄ノズル30から洗剤水を噴出する際には洗剤水を貯留し、洗浄ノズル30から水を噴出する際には水を貯留する。なお、洗剤混合部20は、これに限定されず、例えば、ベンチュリ管などであってもよい。
洗剤タンク10と洗剤混合部20との間には、洗剤流路15が設けられる。洗剤流路15は、洗剤タンク10と洗剤混合部20とを接続する。洗剤流路15には、例えば、開閉弁16と、ポンプ18と、が設けられる。
開閉弁16は、例えば、電磁弁である。開閉弁16は、洗剤混合部20への洗剤の供給を制御する。開閉弁16を開状態にすることで、洗剤タンク10に貯留された洗剤が洗剤混合部20に供給される。開閉弁16を閉状態にすることで、洗剤タンク10から洗剤混合部20への洗剤の供給が停止される。
ポンプ18は、例えば、開閉弁16の下流に設けられる。ポンプ18は、洗剤流路15内の洗剤を洗剤混合部20に送液する。
給水源WSと洗剤混合部20との間には、給水流路25が設けられる。給水流路25は、給水源WSと洗剤混合部20とを接続する。給水流路25には、例えば、開閉弁26が設けられる。
開閉弁26は、例えば、電磁弁である。開閉弁26は、洗剤混合部20への水の供給を制御する。開閉弁26を開状態にすることで、給水源WSからの水が洗剤混合部20に供給される。開閉弁26を閉状態にすることで、給水源WSから洗剤混合部20への水の供給が停止される。
洗浄ノズル30は、例えば、浴槽100の内底面111または内壁側面112に設けられる。洗浄ノズル30は、噴出口31を有する。噴出口31は、液体(洗剤水または水)を浴槽100の内壁側面112の少なくとも一部に向けて噴出する。洗浄ノズル30は、例えば、鉛直方向を軸に回転可能に設けられる。
洗剤混合部20と洗浄ノズル30との間には、洗浄流路35が設けられる。洗浄流路35は、洗剤混合部20と洗浄ノズル30とを接続する。洗浄流路35には、例えば、ポンプ40が設けられる。
ポンプ40は、噴出口31からの液体の噴出を制御する。ポンプ40は、洗剤混合部20の下流に設けられる。ポンプ40の代わりに、例えば、電磁弁などの開閉弁を設けてもよい。ポンプ40は、例えば、噴出口31からの液体の噴出瞬間流量を制御する。
駆動部50は、洗浄ノズル30を駆動させる。駆動部50は、例えば、鉛直方向を軸に洗浄ノズル30を回転させる回転部(例えばステッピングモータ)を有する。
制御部28は、例えばマイコンなどを含む制御回路である。制御部28は、ポンプ18、ポンプ40及び駆動部50の少なくともいずれかと電気的に接続されており、ポンプ18、ポンプ40及び駆動部50の少なくともいずれかを制御する。制御部28は、例えばポンプ40を制御して、噴出口31からの液体の噴出の開始及び停止のタイミングや、噴出量を制御する。また、制御部28は、例えば駆動部50を制御して、洗浄ノズル30の駆動の開始及び停止のタイミングや、回転速度を制御する。
図2は、実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する斜視図である。
図2に表したように、浴槽システム500は、浴槽100と、浴槽100の外周に配置される防水パン150と、を有する。
浴槽100の側壁12は、一対の第1側壁部12Aと、一対の第2側壁部12Bと、を有する。上面視において(上方から見た場合に)、一対の第1側壁部12Aのそれぞれは、浴槽100の短手方向に延びる。具体的には、一対の第1側壁部12Aは、後壁部12a及び前壁部12bである。上面視において、一対の第2側壁部12Bのそれぞれは、浴槽100の長手方向に延びる。具体的には、一対の第2側壁部12Bは、右壁部12c及び左壁部12dである。入浴者は、例えば、浴槽100内(後壁部12a、前壁部12b、右壁部12c、左壁部12dに囲まれた空間内)において、後壁部12aに背を向けた状態で入浴を行う。
なお、本願明細書では、浴槽100の長手方向を前後方向とし、浴槽100の短手方向を左右方向としている。後壁部12aから前壁部12bへ向かう方向を「前方」としている。言い換えれば、後壁部12aに背を向けて浴槽100内で入浴する入浴者から見て前方を「前方」とする。また、「上方」「下方」「後方」「右側方」「左側方」は、後壁部12aに背を向けて浴槽100内で入浴する入浴者からみた方向である。
後壁部12aは、前後方向において前壁部12bと並ぶ。後壁部12a及び前壁部12bは、互いに対向する。後壁部12a及び前壁部12bは、それぞれ、左右方向に沿って延びる。右壁部12cは、左右方向において左壁部12dと並ぶ。右壁部12c及び左壁部12dは、互いに対向する。右壁部12c及び左壁部12dは、それぞれ、前後方向に沿って延びる。
例えば、右壁部12cは、例えば浴室の内壁面に隣接する。左壁部12dは、例えば浴室の洗い場床側に配置される。つまり、浴槽100の左側に洗い場床が位置する。左壁部12dの左側には、左壁部12dの外側を覆うバスエプロンが設けられてもよい。
リム13は、例えば、側壁12の全周にわたって外側へ略水平方向に突き出るように設けられた延出部(フランジ)である。リム13は、後リム部13aと、前リム部13bと、右リム部13cと、左リム部13dと、を有する。後リム部13aは、後壁部12aの上端から後方に延びる。前リム部13bは、前壁部12bの上端から前方に延びる。右リム部13cは、右壁部12cの上端から右側に延びる。左リム部13dは、左壁部12dの上端から左側に延びる。
例えば、後リム部13aの前後方向の長さ(幅)は、前リム部13bの前後方向の長さ(幅)よりも長く、右リム部13cの左右方向の長さ(幅)よりも長く、左リム部13dの左右方向の長さ(幅)よりも長い。例えば、前リム部13bの前後方向の長さは、右リム部13cの左右方向の長さよりも長く、左リム部13dの左右方向の長さよりも長い。
リム13は、リムコーナ部13acと、リムコーナ部13adと、リムコーナ部13bcと、リムコーナ部13bdと、を有する。リムコーナ部13acは、後リム部13aと右リム部13cとを接続する。リムコーナ部13adは、左右方向において、リムコーナ部13acと並ぶ。リムコーナ部13adは、後リム部13aと左リム部13dとを接続する。つまり、後リム部13aは、左右方向に並ぶ一対のリムコーナ部13ac、13ad同士の間に位置する。
リムコーナ部13bcは、前リム部13bと右リム部13cとを接続する。リムコーナ部13bdは、リムコーナ部13bcと左右方向において並ぶ。リムコーナ部13bdは、前リム部13bと左リム部13dとを接続する。つまり、前リム部13bは、左右方向に並ぶ一対のリムコーナ部13bc、13bd同士の間に位置する。
この例では、リム13は、後リム部13aの一部に設けられた第1隆起部131と、右リム部13cの一部に設けられた第2隆起部132と、左リム部13dに設けられた第3隆起部133と、を有する。これら第1~第3隆起部131~133は、上方に盛り上がった(上方に突出した)形状を有する。第1~第3隆起部131~133は、前リム部13bの上面(またはリムコーナ部13bc、13bdの上面)よりも高い。第1隆起部131は、後リム部13aの右端から左端まで延びる。第2隆起部132は、右リム部13cの前後方向における中央付近から後方に延びる。第3隆起部133は、左リム部13dの前後方向における中央付近から後方に延びる。第1隆起部131は、リムコーナ部13acにおいて、第2隆起部132と滑らかに接続されている。言い換えれば、リムコーナ部13acの一部が上方に隆起して、第1隆起部131と第2隆起部132とを接続している。第1隆起部131は、リムコーナ部13adにおいて、第3隆起部133と滑らかに接続されている。言い換えれば、リムコーナ部13adの一部が上方に隆起して、第1隆起部131と第3隆起部133とを接続している。
後リム部13aの一部には、枕(不図示)を載置する棚状部134が設けられてもよい。棚状部134は、上面視において、第1隆起部131と後壁部12aとの間に位置する。
防水パン150は、パン底部150eと、パン側壁(後パン壁部150a、前パン壁部150b、右パン壁部150c及び左パン壁部150d)と、を有する。パン底部150eは、浴槽の100の下方を覆う底部である。パン側壁は、パン底部150eの外周から上方に延びる側壁部である。後パン壁部150aは、浴槽100の後壁部12aの少なくとも一部の後方に位置する。前パン壁部150bは、浴槽100の前壁部12bの少なくとも一部の前方に位置する。右パン壁部150cは、浴槽100の右壁部12cの少なくとも一部の右側に位置する。左パン壁部150dは、浴槽100の左壁部12dの少なくとも一部の左側に位置する。
図3は、実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面斜視図である。
図3は、図2に表した浴槽システム500の断面を斜め上方から見た様子である。図3は、浴槽洗浄ユニット101の取付構造Sを表す。
図3に表したように、浴槽洗浄装置200は、浴槽100の側壁12の外側に配置される。例えば、浴槽洗浄装置200は、一対の第1側壁部12Aの一方の外側に配置される。例えば、浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、一対の第1側壁部12Aの一方と前後方向において並び、一対の第1側壁部12Aの当該一方と隣接する。
この例では、浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、後壁部12aよりも後方に位置する。浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、浴槽100の後壁部12aと、防水パン150の後パン壁部150aと、の間に位置する。浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、後リム部13aの下方に配置される。浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、リムコーナ部13acの下方またはリムコーナ部13adの下方に配置されてもよい。ただし、浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、後壁部12aよりも後方に限らず、前壁部12bよりも前方に配置されてもよい。
洗剤タンク10は、浴槽100の側壁12の外側に配置される。例えば、洗剤タンク10は、一対の第1側壁部12Aの一方の外側に配置される。例えば、洗剤タンク10は、浴槽100の浴槽洗浄装置200と同じ側に配置される。例えば、洗剤タンク10の少なくとも一部は、一対の第1側壁部12Aの一方と前後方向において並び、一対の第1側壁部12Aの当該一方と隣接する。
この例では、洗剤タンク10の少なくとも一部は、後壁部12aよりも後方に位置する。洗剤タンク10の少なくとも一部は、浴槽100の後壁部12aと、防水パン150の後パン壁部150aと、の間に位置する。洗剤タンク10は、後リム部13a及びリムコーナ部13acの少なくともいずれかの下方に配置される。浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、リムコーナ部13adの下方に配置されてもよい。ただし、浴槽洗浄装置200の少なくとも一部は、後壁部12aよりも後方に限らず、前壁部12bよりも前方に配置されてもよい。
洗剤注入口135は、上面視において、洗剤タンク10と重ならない位置に設けられる。言い換えれば、洗剤注入口135は、上下方向において、洗剤タンク10と並ばない。洗剤注入口135は、例えば、リム13のうち、一対の第1側壁部12Aの他方側に配置される。つまり、浴槽100の浴槽洗浄装置200とは逆側に配置される。浴槽洗浄装置200が後壁部12aよりも後側に位置する場合、洗剤注入口135は、前壁部12bよりも前側に配置される。浴槽洗浄装置200が前壁部12bよりも前側に位置する場合、洗剤注入口135は、後壁部12aよりも後側に配置される。
この例では、洗剤注入口135は、リムコーナ部13bcに配置される。洗剤注入口135は、前リム部13bまたはリムコーナ部13bdに配置されてもよい。なお、リム等の部材に配置される洗剤注入口135とは、当該部材に注入口部材(後述)が取り付けられる場合には、その注入口部材に設けられた開口である。リム等の部材に配置される洗剤注入口135とは当該部材に設けられた開口でもよい。また、洗剤注入口135は、リム以外の部材(例えばバスエプロン)などに配置してもよい。
接続配管70の一端は、リムコーナ部13bcに配置された洗剤注入口135(注入口部材)に接続される。接続配管70の他端は、洗剤タンク10に接続される。接続配管70は、浴槽100の側壁12の外周に沿って延びる。つまり、接続配管70は、リムコーナ部13bcの下方から、前リム部13bの下方、リムコーナ部13bdの下方、左リム部13dの下方、リムコーナ部13adの下方、及び後リム部13aの下方をこの順番で通って、リムコーナ部13acの下方まで延びるように配置される。接続配管70が洗い場床側を通ることで、メンテナンス性を向上できる。
洗剤注入口135から洗剤タンク10までの経路において、接続配管70には、洗剤注入口135から洗剤タンク10に向かう緩やかな下り傾斜が設けられている。これにより、洗剤注入口135から注入された洗剤液は、よりスムーズに洗剤タンク10まで流れることができる。
接続配管70は、例えば、弾性または可撓性を有するホースである。接続配管70には、例えば、樹脂ホースまたはゴムホースが用いられる。接続配管70は、例えば固定板またはホースバンドなどの任意の固定手段によって、浴槽100及び防水パン150の少なくともいずれかに固定される。
図4は、実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面図である。
図4は、図2に示したA-A線断面に対応し、洗剤注入口135の断面を例示する。図4に表したように、浴槽システム500は、洗剤注入口135を形成する注入口部材41を有する。注入口部材41は、筒状部材42とエルボ部材43とを有する。
筒状部材42は、上下方向に延びる筒状である。筒状部材42の上端には、フランジ部42aが設けられている。筒状部材42の内周面には、ネジ溝42bが設けられている。エルボ部材43は、上下方向に延びる筒部44と、筒部44の下端部に接続され左右方向に延びる筒部45と、を有する。筒部44の外周面には、フランジ44aと、ネジ溝44bと、が設けられている。
浴槽100のリム13には、貫通孔13pが設けられている。筒状部材42のフランジ部42aの外径は、貫通孔13pの内径よりも大きい。フランジ部42aは、リム13のリムコーナ部13bcの上面の上に載置される。筒状部材42のネジ溝42bが設けられた部分は、貫通孔13p内に配置される。エルボ部材43のネジ溝44bが設けられた部分は、筒状部材42内に配置される。ネジ溝42bとネジ溝44bとの螺合により、注入口部材41がリム13に取り付けられる。エルボ部材43の筒部45は、接続配管70の一端に挿入される。
図5及び図6は、実施形態に係る浴槽システムの一部を例示する断面図である。
図5は、図2に示したB-B線断面に対応し、洗剤タンク10の一部の断面を例示する。図6は、図5に示したC-C線断面に対応する。
図7及び図8は、実施形態に係る浴槽システムの洗剤タンクの周辺を例示する斜視図である。
図5に表したように、洗剤タンク10は、タンク本体51と、アダプタ部52と、を有する。タンク本体51は、洗剤液を貯留する容器である。アダプタ部52は、接続配管70とタンク本体51とを接続する継手部材である。また、アダプタ部52には、エア抜き配管60の一端が接続される。
この例では、図5に表したように、アダプタ部52は、下筒部53と、エルボ部54と、上筒部55と、を有する。下筒部53は、上下方向に延びる筒状であり、螺合などの任意の手段によって、タンク本体51の上端に取り付けられる。エルボ部54は、筒状部54aと、筒状部54bと、を有する。筒状部54aは、下筒部53に接続されており、下筒部53の上端から上方に延びる。筒状部54bは、筒状部54aに接続されており、筒状部54aの上端から左側に延びる。筒状部54bの先端(左端)は、接続配管70の他端に挿入される。これにより、洗剤注入口135から注入された洗剤液は、接続配管70、筒状部54b、筒状部54a、及び下筒部53を通って、タンク本体51内に流入することができる。
上筒部55は、下筒部53の上端から上方に延びる筒状である。上筒部55は、エルボ部54と水平方向において並ぶ。上筒部55によって形成される管路は、エルボ部54によって形成される管路とは、分離されている。上筒部55の上端は、エア抜き配管60の一端60pに挿入される。これにより、タンク本体51内の空気は、下筒部53、上筒部55、及びエア抜き配管60を通って、外部に排出される。
洗剤タンク10は、浴槽100及び防水パン150の少なくともいずれかに対して、直接的又は間接的に固定される。この例では、図6及び図7に表したように、洗剤タンク10は、第1保持部材71及び第2保持部材72により、防水パン150の右パン壁部150cの内側面に固定されている。第1保持部材71は、例えば、金属を含む板状の部材であり、右パン壁部150cにネジ止め等の任意の固定手段によって固定される。第2保持部材72は、ネジ止め、係合または嵌合等の任意の固定手段によって第1保持部材71に固定される。第2保持部材72は、側板部72a、側板部72b及び底板部72cを含む。側板部72a、側板部72b及び底板部72cは、それぞれ、金属を含む板状である。側板部72b及び底板部72cのそれぞれは、底板部72cの前後方向における両端のそれぞれから上方に延びる。洗剤タンク10のタンク本体51は、側板部72aと側板部72bとの間において、底板部72cの上に載置される。
タンク本体51は、第2保持部材72に対して、位置がずれないように設置される。例えば、タンク本体51の上方に設けられた上部材73によって、タンク本体51の位置が規制される。上部材73は、例えば、金属を含む屈曲した板状であり、ネジ止め等の任意の固定手段によって、側板部72aと側板部72bとに接続される。
図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る浴槽システムのエア抜き配管を例示する模式図である。
図9(a)は、エア抜き配管60の側面図である。図9(b)は、図9(a)に表した平面Pにおける、エア抜き配管60の断面図である。
図9(a)に表したように、エア抜き配管60は、ループを描くように、洗剤タンク10に対して取り付けられる。具体的には、エア抜き配管60は、洗剤タンク10に対して取り付けられた状態において、第1部分61~第4部分64を含む。
第1部分61は、エア抜き配管60の最上端を含む部分である。第2部分62は、洗剤タンク10の上筒部55に接続される一端62p(エア抜き配管60の一端60p)を含む。第2部分62は、上筒部55から上方に向けて延びる。第2部分62の他端62qは、第1部分61の一端61pに連続する。第3部分63の一端63pは、第1部分61の他端61qから連続し、第3部分63は、下方に向けて延びる。第3部分63の他端63qは、第4部分64の一端64pに連続する。第4部分64は、第4部分64の一端64pから、第4部分64の他端64qまで左右方向に沿って延びる。
エア抜き配管60は、例えば弾性または可撓性を有するホースである。エア抜き配管60には、例えば、樹脂ホースまたはゴムホースが用いられる。エア抜き配管60は、キンク(例えば折れ曲がりにより生じる鋭角な角部)なく、滑らかに湾曲するように取り付けられることが好ましい。エア抜き配管60の上端(第1部分61)は、浴槽100のリム13の下面に接触してもよいし、接触しなくてもよい。第1部分61は、例えばリム13の隆起部の下方に配置される。
エア抜き配管60の第1部分61の径方向断面において、第1部分61の内周面60fの最低点60Lの高さ(上下方向における位置)は、洗剤注入口135の高さH135よりも高い。洗剤注入口135の高さH135とは、洗剤注入口135における洗剤溢れ面の高さである。洗剤注入口135において、洗剤の水位が洗剤溢れ面よりも高くなると、洗剤注入口135から、洗剤注入口135の外側に洗剤液が溢れることとなる。この例では、洗剤注入口135の高さH135は、注入口部材41の上端の高さH41(図4参照)である。洗剤注入口135の高さH135は、注入口部材41が取り付けられるリム13(前リム部13b、リムコーナ部13bcまたはリムコーナ部13bd)の上面の高さH13(図4参照)でもよい。
なお、エア抜き配管60の径方向断面とは、エア抜き配管60の径方向に対して平行な平面における断面である。エア抜き配管60のある箇所における径方向は、エア抜き配管60内に流体を流した場合に、当該箇所を流体が流れる向きと垂直な方向に対応する。例えば、エア抜き配管60のある箇所における径方向は、当該箇所の内周面60fに対して垂直な方向である。例えば、第1部分61の径方向断面は、平面Pにおける第1部分61の断面である。平面Pは、例えば上下方向に対して平行な平面である。
以上説明したように、実施形態において、洗剤注入口135は、上面視において、洗剤タンク10と重ならないため、洗剤注入口135と洗剤タンク10との配置の自由度が向上し、浴槽洗浄ユニット101を設置しやすい。例えば、洗剤タンク10の直上のリム13において洗剤注入口135を設置するための十分なスペースがない場合であっても、リム13の別の領域に洗剤注入口135を設けることができる。または、例えば、洗剤注入口135の下方において、洗剤タンク10を設置するための十分なスペースがない場合であっても、別の空きスペースを活用して洗剤タンク10を設置することができる。例えば、比較的小さい浴槽に対して容量の大きい洗剤タンクを設置することができる。
また、洗剤タンク10は、接続配管70によって洗剤注入口135と接続されるため、洗剤注入口135が上面視において洗剤タンク10と重ならない場合でも、接続配管70を介して洗剤注入口135から洗剤タンク10へ洗剤液を供給することができる。
接続配管70を介して洗剤注入口135から洗剤タンク10に洗剤を供給する際に、接続配管70は、洗剤注入口135から洗剤タンク10へ向けて洗剤液を送る機能と、洗剤タンク10内の空気を外に逃がす機能と、の2つの機能を兼ねる場合がある。つまり、洗剤を供給する際に、洗剤タンク10内の空気は、洗剤タンク10の中から接続配管70を介して洗剤注入口135から外部へ排出される。接続配管70が洗剤タンク10内の空気を外に逃がすための主要な部材となる場合、一定量の洗剤液を洗剤タンク10に供給する時間が長くなってしまう恐れがある。例えば、使用者が洗剤注入口135に洗剤液を注入すると、接続配管70内の大部分が洗剤液で満たされ、洗剤タンク10内の空気の逃げ道が大幅に減少するという事象が発生し、洗剤タンク10内の空気が抜けるのを待つための待ち時間が発生する。このような場合、使用者は、所定量の洗剤液を洗剤タンク10に供給するために、洗剤液の注入と、空気が抜けるまでの待機と、を繰り返さなければならず、洗剤液の注入を完了するまでに要する時間が大幅に長くなってしまう恐れがある。
これに対して、洗剤タンク10内の空気を抜くエア抜き配管60を設けることで、洗剤注入時に接続配管70を介して洗剤注入口135から洗剤タンク10内の空気を抜かなくても洗剤を注入することが可能となる。これにより、例えば、洗剤タンク10の設置位置と洗剤注入口135の設置位置とが離れている場合であっても、スムーズに洗剤を投入することができる。洗剤液の注入を完了するまでに要する時間を短縮することができる。
エア抜き配管60を設けた場合に、エア抜き配管60の位置が洗剤注入口135の位置(洗剤溢れ面高さ)よりも低い場合には、洗剤タンク10内が洗剤液で満たされた状態で使用者がさらに洗剤注入口135に洗剤を注入すると、洗剤液は、洗剤注入口135からリム13上へ溢れる前に、エア抜き配管60を通ってエア抜き配管の他端60qから溢れる恐れがある。エア抜き配管60から洗剤液が溢れると、洗剤注入口135から洗剤液が溢れないため、使用者は、洗剤液の注入の完了を目視で確認することが困難である。例えばエア抜き配管60から洗剤液が溢れると、洗剤注入口135から見える洗剤液の水位は低下する。このような場合、使用者は、洗剤液の注入が完了していないと考え、さらに洗剤液を注入することとなる。その結果、さらにエア抜き配管60から洗剤液が溢れ出る、といったことが繰り返される恐れがある。
これに対して、エア抜き配管60の一部(第1部分61)の径方向断面において、当該一部の内周面60fの最低点60Lは、洗剤注入口135よりも高いため、エア抜き配管60から洗剤液が溢れることが抑制される。これにより、例えば使用者は洗剤が満タンになったことを目視で確認することができる。
また、例えば図3に関して説明したように、この例では、浴槽洗浄装置200は、一対の第1側壁部12Aの一方の外側に配置される。つまり、浴槽洗浄装置200は、比較的スペースを確保しやすい浴槽100の短辺側の外周域に設けられる。これにより、例えばサイズの小さい浴槽においても、浴槽洗浄ユニットを取り付けることができる。
また、例えば図3に関して説明したように、この例では、洗剤タンク10は、一対の第1側壁部12Aの当該一方の外側に配置される。つまり、洗剤タンク10は、比較的スペースを確保しやすい浴槽100の短辺側の外周域に設けられる。洗剤タンク10は、浴槽100の浴槽洗浄装置200と同じ側に配置される。これにより、例えばサイズの小さい浴槽においても、浴槽洗浄ユニットを取り付けることができる。
また、洗剤注入口135は、リム13のうち、一対の第1側壁部12Aの他方側に配置される。例えば、図2~図4に関して説明したように、洗剤注入口135は、後リム部13a、リムコーナ部13acおよびリムコーナ部13adの少なくともいずれかの下方に配置される。洗剤注入口135は、浴槽100の浴槽洗浄装置200とは逆側に配置される。このように、洗剤注入口135と洗剤タンク10とを離して配置できるため、浴槽洗浄ユニット101をより設置しやすい。例えば、浴槽の小ささや形状によって洗剤タンク10の直上に洗剤注入口135を設置できない場合であっても、洗剤タンク10から離れた場所に洗剤注入口135を設けることで、浴槽100のリム13の空きスペースを活用することができる。
図5に表したように、エア抜き配管60の他端60qは、防水パン150の内側に配置される。つまり、エア抜き配管60の他端60qは、上面視において、防水パン150の外周の内側に位置する。エア抜き配管60の他端60qは、防水パン150のパン底部150eと上下方向において並ぶ(重なる)。エア抜き配管60の他端60qを防水パン150の内側に設置することで、万が一、洗剤液がエア抜き配管60の他端60qから漏れた場合であっても、洗剤液は、防水パン150内に落ちる。これにより、例えば、外部に洗剤液が漏れ出ることを抑制できる。
例えば、図5または図8に表したように、防水パン150は、防水パン150の材料よりも洗剤液に対する耐久性が高い塗料が塗られた塗布領域Rを有する。エア抜き配管60の他端60qは、塗布領域Rの上方に配置される。つまり、エア抜き配管60の他端60qは、塗布領域Rと上下方向において並ぶ(重なる)。仮に少量の洗剤液がエア抜き配管60の他端60qから漏れたとしても、洗剤液は、比較的耐久性が高い塗布領域Rに落ちる。これにより、洗剤液による防水パン150の劣化を抑制することができる。
例えば、塗布領域Rは、パン底部150eにおける凹部となっていてもよい。この場合には、エア抜き配管60の他端60qから漏れた洗剤を凹部(塗布領域R)に溜めることができる。
なお、耐久性が高いとは、洗剤液が接触した状態において、洗剤液による経時変化(劣化)が小さいことをいう。塗布領域Rに塗られる塗料は、例えばプライマである。また、防水パン150の材料は、例えばポリプロピレンを含む。洗剤液は、例えば界面活性剤または泡調整剤を含む。
例えば、図6に表したように、浴槽洗浄ユニット101は、エア抜き配管60の一部が延びる向きを規制する規制部材74を有する。規制部材74は、エア抜き配管60の一部と、エア抜き配管60の一端60pとの相対的配置を規制する。エア抜き配管60の一部は、規制部材74によって一端60pから上方に向けて延びるように規制される。例えば、規制部材74は、エア抜き配管60の一部(例えば図9(a)に示した第2部分62)が上方に延びるように、エア抜き配管60の一部を保持する。なお、上方に向けて延びるとは、斜め上方に向けて延びる場合を含む。また、下方に向けて延びるとは、斜め下方に向けて延びる場合を含む。
より具体的には、この例において規制部材74は、金属を含み、屈曲しながら上下方向に延びる板状である。規制部材74の下端部74aは、第2保持部材72の側板部72bに、ネジ止め等の任意の固定手段によって、固定される。規制部材74の上端部74bは、ホースバンド77a等の任意の固定手段によって、エア抜き配管60の第2部分62の一部に固定される。
規制部材74によってエア抜き配管60の一部が上方に延びることで、第1部分61の内周面60fの最低点60Lが、より確実に洗剤注入口135よりも高くなるように、エア抜き配管60を設置することができる。
なお、規制部材74の形状は、上記に限らず、エア抜き配管60の一部が、エア抜き配管60の一端60pから上方に延びるように規制する任意の形状でよい。例えば、規制部材74は、エア抜き配管60の一部が挿通される筒状でもよい。
また、例えば図7に表したように、エア抜き配管60の第2部分62は、ホースバンド77bなどの任意の固定手段によって、上筒部55に接続される。エア抜き配管60の第4部分64は、ホースバンド77c、77dなどの任意の固定手段によって、第2保持部材72の側板部72bに固定される。これにより、エア抜き配管60の第1部分61の内周面60fの最低点60Lが、より確実に洗剤注入口135よりも高くなるように、エア抜き配管60を設置することができる。また、エア抜き配管60の他端60qを、より確実に、防水パン150の内側に配置することができる。
また、規制部材74と洗剤タンク10との間の隙間を箱形のシートで埋めてもよい。具体的には、シートには例えば、ポリプロピレンが用いられる。これにより、仮に少量の洗剤液が洗剤タンク10から漏れたとしても、洗剤液は、箱形のシートを便って(例えば伝って)、洗剤タンク10の下方に位置する塗布領域Rに落ちることができる。これにより、洗剤液による防水パン150の劣化を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴槽洗浄ユニットの取付構造、浴槽システムなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 洗剤タンク、 10F 水位検知部、 11 底部、 12 側壁、 12A 第1側壁部、 12B 第2側壁部、 12a 後壁部、 12b 前壁部、 12c 右壁部、 12d 左壁部、 13 リム、 13a 後リム部、 13ac、13ad リムコーナ部、 13b 前リム部、 13bc、13bd リムコーナ部、 13c 右リム部、 13d 左リム部、 13p 貫通孔、 15 洗剤流路、 16 開閉弁、 18 ポンプ、 20 洗剤混合部、 25 給水流路、 26 開閉弁、 28 制御部、 30 洗浄ノズル、 31 噴出口、 35 洗浄流路、 40 ポンプ、 41 注入口部材、 42 筒状部材、 42a フランジ部、 42b ネジ溝、 43 エルボ部材、 44 筒部、 44a フランジ、 44b ネジ溝、 45 筒部、 50 駆動部、 51 タンク本体、 52 アダプタ部、 53 下筒部、 54 エルボ部、 54a 筒状部、 54b 筒状部、 55 上筒部、 60 エア抜き配管、 60L 最低点、 60f 内周面、 60p 一端、 60q 他端、 61 第1部分、 61p 一端、 61q 他端、 62 第2部分、 62p 一端、 62q 他端、 63 第3部分、 63p 一端、 63q 他端、 64 第4部分、 64p 一端、 64q 他端、 70 接続配管、 71 第1保持部材、 72 第2保持部材、 72a、72b 側板部、 72c 底板部、 73 上部材、 74 規制部材、 74a 下端部、 74b 上端部、 77a、77b、77c、77d ホースバンド、 100 浴槽、 101 浴槽洗浄ユニット、 111 内底面、 112 内壁側面、 115 排水口、 131~133 第1~第3隆起部、 134 棚状部、 135 洗剤注入口、 150 防水パン、 150a 後パン壁部、 150b 前パン壁部、 150c 右パン壁部、 150d 左パン壁部、 150e パン底部、 200 浴槽洗浄装置、 500 浴槽システム、 R 塗布領域、 S 取付構造、 WS 給水源

Claims (8)

  1. 側壁を有する浴槽を洗浄する浴槽洗浄ユニットの取付構造であって、
    前記浴槽洗浄ユニットは、
    浴槽に設置される洗浄ノズルに洗剤液を噴射させる機能を有し、前記側壁の外側に配置される浴槽洗浄装置と、
    前記浴槽洗浄装置に接続され洗剤液を溜める洗剤タンクであって、洗剤注入口と接続配管によって接続される洗剤タンクと、
    一端が前記洗剤タンクに接続され、前記洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管と、
    を含み、
    前記洗剤注入口は、上面視において、前記洗剤タンクと重ならず、
    前記エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、前記第1部分の内周面の最低点は、前記洗剤注入口よりも高いことを特徴とする取付構造。
  2. 前記側壁は、上面視において短手方向に延びる一対の第1側壁部と、上面視において長手方向に延びる一対の第2側壁部と、を有し、
    前記浴槽洗浄装置は、前記一対の第1側壁部の一方の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記洗剤タンクは、前記一対の第1側壁部の前記一方の外側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記洗剤注入口は、前記浴槽の前記側壁の上端に設けられたリムのうち前記一対の第1側壁の他方側に配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の取付構造。
  5. 前記浴槽の外周には、防水パンが設けられ、
    前記エア抜き配管の他端は、前記防水パンの内側に配置されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の取付構造。
  6. 前記防水パンは、前記防水パンの材料よりも洗剤液に対する耐久性が高い塗料が塗られた塗布領域を有し、
    前記エア抜き配管の前記他端は、前記塗布領域の上方に配置されることを特徴とする請求項5に記載の取付構造。
  7. 前記エア抜き配管の一部は、規制部材によって前記一端から上方に向けて延びるように規制されることを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の取付構造。
  8. 側壁を有する浴槽と、
    前記浴槽を洗浄する浴槽洗浄ユニットと、
    を備え、
    前記浴槽洗浄ユニットは、
    浴槽に設置される洗浄ノズルに洗剤液を噴射させる機能を有し、前記側壁の外側に配置される浴槽洗浄装置と、
    前記浴槽洗浄装置に接続され洗剤液を溜める洗剤タンクであって、洗剤注入口と接続配管によって接続される洗剤タンクと、
    一端が前記洗剤タンクに接続され、前記洗剤タンク内の空気を抜くエア抜き配管と、
    を含み、
    前記洗剤注入口は、上面視において、前記洗剤タンクと重ならず、
    前記エア抜き配管の第1部分の径方向断面において、前記第1部分の内周面の最低点は、前記洗剤注入口よりも高いことを特徴とする浴槽システム。
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