JP2023149588A - 住宅 - Google Patents

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JP2023149588A
JP2023149588A JP2022058237A JP2022058237A JP2023149588A JP 2023149588 A JP2023149588 A JP 2023149588A JP 2022058237 A JP2022058237 A JP 2022058237A JP 2022058237 A JP2022058237 A JP 2022058237A JP 2023149588 A JP2023149588 A JP 2023149588A
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登教 山下
Takanori Yamashita
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

【課題】宅内の他の部屋に対して仕切ることが可能な状態で利用されるダイニングルーム及びキッチンにおいて、空調効率や居心地の良さ、開放感などを考慮した総合的な快適性の向上を図る。【解決手段】他の部屋25との間に可動仕切り手段17が設けられて、他の部屋25に対して仕切ることが可能な状態とされた第一居室24と、第一居室24の屋外側に隣接して設けられた屋根7付きの半屋外空間50と、住宅1の外周面を構成する外壁であって、かつ、半屋外空間50を囲んで半屋外空間50と屋外空間とを離隔させる外周壁5と、を備えており、第一居室24を構成する複数の壁のうち少なくとも一つの壁は、外周壁5側に位置する外壁14とされ、当該外壁14には窓14aが設けられ、外周壁5には開口部5aが形成され、第一居室24の窓14aと外周壁5の開口部5aは、正面視において重なる位置に配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、半屋外空間を備えた住宅に関する。
例えば家族の一人(ホスト)が、自宅において、友人・知人(ゲスト)を招いて料理やお菓子作りをしたり、会員・生徒(ゲスト)を募集して料理教室を開催したりする場合があり、そのような場合は、リビングルームとダイニングルームとキッチンルームの機能を一室に併存させた居室が利用されることが多い。このような居室は、より多くのゲストを収容できる広い空間であることが求められていた(特許文献1参照)。
特開2021-119280号公報
しかしながら、広い空間であればあるほど空調効率が悪いことは言うまでもないし、本来、家族が集う居室であるにもかかわらず多くのゲストが招かれると、家族が行き場を失うことにもなりかねない。また、ゲストと家族が居室で鉢合わせてしまうと、お互いに居心地の悪さを感じてしまうことが容易に想像される。そのため、ダイニングルーム及びキッチンを、宅内の他の部屋に対して仕切ることが可能な状態で利用できるようにしたいという要望がある。ところが、このようにダイニングルーム及びキッチンルームを、宅内の他の部屋に対して仕切ってしまうと、その分、ダイニングルームとキッチンルームが狭く感じられる場合もあり、ゲストに狭隘感や圧迫感を覚えさせないようにする技術の開発も併せて求められていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、宅内の他の部屋に対して仕切ることが可能な状態で利用されるダイニングルーム及びキッチンにおいて、空調効率や居心地の良さ、開放感などを考慮した総合的な快適性の向上を図ることである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図8に示すように、住宅1内の他の部屋25,22,26との間に可動仕切り手段17,18,33が設けられて、前記他の部屋25,22,26に対して仕切ることが可能な状態とされたダイニングルーム24a及びキッチンルーム24bからなる第一居室24と、
前記第一居室24の屋外側に隣接して設けられた屋根7,13付きの半屋外空間50と、
前記住宅1の外周面を構成する外壁であって、かつ、前記半屋外空間50を囲んで前記半屋外空間50と屋外空間とを離隔させる外周壁5,11と、を備えており、
前記第一居室24を構成する複数の壁14,15,16のうち少なくとも一つの壁14,15は、前記外周壁5,11側に位置する外壁14,15とされ、当該外壁14,15には窓14a,15aが設けられ、
前記外周壁5,11には開口部5a,11aが形成され、
前記第一居室24の前記窓14a,15aと前記外周壁5,11の前記開口部5a,11aは、正面視において重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ダイニングルーム24a及びキッチンルーム24bからなる第一居室24は、可動仕切り手段17,18,33によって、住宅1内の他の部屋25,22,26に対して仕切ることが可能な状態とされているので、家族の一人であるホストが第一居室24にゲストを招く際は、第一居室24を他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とすることができる。したがって、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族は他の部屋25,22,26に居ることができるので、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24を他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
さらに、第一居室24の屋外側に隣接して屋根7,13付きの半屋外空間50が設けられ、第一居室24を構成する複数の壁14,15,16のうち少なくとも一つの壁14,15が外壁とされ、この外壁14,15に窓14a,15aが設けられているので、窓14a,15aから半屋外空間50が目に入ることとなり、第一居室24を、可動仕切り手段17,18,33によって他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とした場合であっても狭隘感や圧迫感を覚えにくい。しかも、住宅1の外周面を構成する外壁であって、かつ、半屋外空間50を囲んで半屋外空間50と屋外空間とを離隔させる外周壁5,11には開口部5a,11aが形成され、第一居室24の窓14a,15aと外周壁5,11の開口部5a,11aは、正面視において重なる位置に配置されているので、第一居室24にいる人からは、半屋外空間50だけでなく、外周壁5,11よりも更に屋外側の景色が目に入ることとなり、第一居室24を、可動仕切り手段17,18,33によって他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とした場合であっても開放感を得ることができる。
これにより、住宅1における総合的な快適性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図3~図8に示すように、請求項1に記載の住宅1において、
前記第一居室24に隣接する前記他の部屋として、リビングルームからなる第二居室25を更に備えており、
前記第一居室24と前記第二居室25との間には第一の前記可動仕切り手段17が設けられ、
前記第一居室24は、前記第一の可動仕切り手段17によって、前記第二居室25に対して仕切られた状態と、前記第二居室25と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第一居室24とリビングルームからなる第二居室25との間には第一の可動仕切り手段17が設けられ、第一居室24は、第一の可動仕切り手段17によって、第二居室25に対して仕切られた状態と、第二居室25と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっているので、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族はリビングルーム25で過ごすことができる。これにより、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24をリビングルーム25に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図4~図8に示すように、請求項1又は2に記載の住宅1において、
前記第一居室24に隣接する前記他の部屋として、通路22を更に備えており、
前記第一居室24と前記通路22との間には第二の前記可動仕切り手段18が設けられ、
前記第一居室24は、前記第二の可動仕切り手段18によって、前記通路22に対して仕切られた状態と、前記通路22と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第一居室24と通路22との間には第二の可動仕切り手段18が設けられ、第一居室24は、第二の可動仕切り手段18によって、通路22に対して仕切られた状態と、通路22と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっているので、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族は通路22を通ることができる。これにより、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24を通路22に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1から3のいずれか一項に記載の住宅1において、
前記第一居室24に隣接する前記他の部屋として、前記キッチンルーム24bのバックヤード26を更に備えており、
前記第一居室24と前記バックヤード26との間には第三の前記可動仕切り手段33が設けられ、
前記第一居室24は、前記第三の可動仕切り手段33によって、前記バックヤード26に対して仕切られた状態と、前記バックヤード26と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第一居室24とバックヤード26との間には第三の可動仕切り手段33が設けられ、第一居室24は、第三の可動仕切り手段33によって、バックヤード26に対して仕切られた状態と、バックヤード26と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっているので、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族はバックヤード26を使用できる。これにより、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24をバックヤード26に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図2,図8に示すように、請求項1から4のいずれか一項に記載の住宅1において、
前記外周壁5の前記開口部5aには、当該開口部5aを開閉する複数のスラットを有するブラインド装置54が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、外周壁5の開口部5aには、当該開口部5aを開閉する複数のスラットを有するブラインド装置54が設けられているので、ブラインド装置54によって外周壁5の開口部5aを開ければ第一居室24における開放感を高めることができ、外周壁5の開口部5aを閉めれば第一居室24におけるプライバシーの保護を図ることができる。
本発明によれば、宅内の他の部屋に対して仕切ることが可能な状態で利用されるダイニングルーム及びキッチンにおいて、空調効率や居心地の良さ、開放感などを考慮した総合的な快適性の向上を図ることができる。
住宅の外観を示す斜視図である。 住宅における正面の外観を示す立面図である。 住宅を示す縦断面である。 住宅の1階部分を示す平断面図である。 キッチンルーム側からダイニングルーム側を見た場合の斜視図である。 リビングルーム側からダイニングルーム側を見た場合の斜視図である。 半屋外空間側から第一居室及び第二居室側を見た場合の斜視図である。 キッチンルーム側から半屋外空間側を見た場合の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下の実施形態及び図示例における方角は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。本実施形態においては正面が南に位置し、背面が北に位置し、左側面が西に位置し、右側面が東に位置している。
図1~図4において符号1は、住宅を示す。この住宅1は、1階と2階のそれぞれに複数の部屋を有する住宅本体2と、住宅本体2の上端部に設けられた屋根3と、を備えている。なお、住宅本体2には、1階と2階の間に中間階があってもよいし、2階の上にロフトや屋根裏部屋などがあってもよい。
住宅本体2の正面(南面)は、1階から2階にかけての範囲で設けられる第一正面外壁4と、第一正面外壁4よりも前方に位置する第二正面外壁5と、第一正面外壁4及び第二正面外壁5に直交し、かつ、第二正面外壁5の左側縁部と第一正面外壁4との間に設けられた第三正面外壁6と、第二正面外壁5の上端部から第一正面外壁4にかけて設けられた第一陸屋根7と、を備えている。第一正面外壁4と、第二正面外壁5と、第三正面外壁6は、住宅1の外周面を構成する外周壁である。
第二正面外壁5及び第三正面外壁6の上端部は、第一陸屋根7の上面よりも上方に突出して、笠木が取り付けられるなどしてパラペットとして形成されている。
第二正面外壁5は、第一正面外壁4の右側縁部よりも側方に延出している。さらに、この第二正面外壁5は、住宅本体2の正面における中央よりもやや左側の位置から右側端部にかけての広い範囲に形成された正面開口部5aを有している。
正面開口部5aは、図1~図4に示すように、第二正面外壁5における幅寸法の大部分を占めるほどの広い大開口となっている。このような大開口の形成を可能としているのは、第一陸屋根7が、住宅本体2における2階の床が屋外側に跳ね出した部分によって構成されているためである。
すなわち、第一陸屋根7は、住宅本体2における2階の床と一体形成され、当該2階の床のうち第一正面外壁4よりも前方に跳ね出した部分を本体部分とした状態で構成されている。そのため、第一陸屋根7に連結された第二正面外壁5及び第三正面外壁6には過大な荷重が掛からないようになっている。そのため、第二正面外壁5に、上記のような大開口である正面開口部5aを形成できるようになっている。換言すれば、正面開口部5aのような大開口を形成しても第二正面外壁5や住宅本体2に影響を及ぼしにくい。
住宅本体2の左側面は、1階から2階にかけての範囲で設けられた左側面外壁8を備えている。この左側面外壁8は、背面側縁部が、背面外壁9よりも背面側(後方)に延出している。左側面外壁8及び背面外壁9は、住宅1の外周面を構成する外周壁である。
住宅本体2の右側面は、1階から2階にかけての範囲で設けられる第一右側面外壁10と、第一右側面外壁10よりも右側方に位置する第二右側面外壁11と、第一右側面外壁10及び第二右側面外壁11に直交し、かつ、第二右側面外壁11の背面側縁部と第一右側面外壁10との間に設けられた第三右側面外壁12と、第二右側面外壁11の上端部から第一右側面外壁10にかけて設けられた第二陸屋根13と、を備えている。第一右側面外壁10と、第二右側面外壁11と、第三右側面外壁12は、住宅1の外周面を構成する外周壁である。
第二右側面外壁11及び第三右側面外壁12の上端部は、第二陸屋根13の上面よりも上方に突出して、笠木が取り付けられるなどしてパラペットとして形成されている。
第二陸屋根13は、上空に向かって開放状態とされた陸屋根開口部13aと、2つのトップライト(天窓)が設けられた採光屋根部13bと、を有している。
また、第一右側面外壁10は、背面側縁部が、背面外壁9よりも背面側(後方)に延出している。第二右側面外壁11は、第一右側面外壁10の正面側縁部よりも正面側に延出しており、第二正面外壁5と直交した状態となっている。さらに、この第二右側面外壁11は、第二陸屋根13に形成された陸屋根開口部13aと同様の正背方向の範囲で形成された右側面開口部11aを有している。
なお、第二陸屋根13も、第一陸屋根7と同様に、住宅本体2における2階の床が屋外側に跳ね出した部分によって構成されてもよいが、これに限られるものではない。
また、右側面開口部11aは、陸屋根開口部13aと同様の正背方向の範囲で形成されるものとしたが、より幅広に形成されてもよい。
住宅本体2の正面における第一正面外壁4と、住宅本体2の左側面における左側面外壁8と、住宅本体2の右側面における第一右側面外壁10の、三方の外壁の高さは等しく設定されている一方、背面外壁9の高さは、三方の外壁4,8,10よりも低く設定されている。
屋根3は、三方の外壁4,8,10に囲まれた箇所に配置されるとともに、第一正面外壁4から背面外壁9に向かって緩やかな下り勾配に形成された片流れ屋根とされている。三方の外壁4,8,10のうち屋根3よりも上方に位置する部分は、笠木が取り付けられるなどしてパラペットとして形成されている。
また、屋根3は、正面側のパラペット(第一正面外壁4の上端部)と左側面側のパラペット(左側面外壁8の上端部)に面する隅角部に形成され、上空に向かって開放状態とされた屋根開口部3aを有している。この屋根開口部3aの下方には、バルコニーが設けられているものとする。
第一正面外壁4よりも前方に位置する第二正面外壁5と、第一右側面外壁10よりも右側方に位置する第二右側面外壁11は、上記のように直交した状態となっている。換言すれば、平面視において互いに直交する方向に配置された第二正面外壁5と第二右側面外壁11は、住宅本体2の正面右側のコーナー部にて隣接するとともに一体形成されている。
そして、これら第二正面外壁5及び第二右側面外壁11よりも内側には、第一陸屋根7及び第二陸屋根13の下方に位置し、かつ、正面開口部5a及び右側面開口部11aを通じて屋外空間と連続する半屋外空間50が形成されている。
半屋外空間50は、平面視において略L字型に形成されており、住宅本体2における第一居室24(後述する)を囲むようにして配置されている。換言すれば、平面視において略L字型に形成された半屋外空間50の内角部分に、住宅本体2における第一居室24が配置されたような状態となっている。
半屋外空間50には、地面よりも高い位置に床51が設けられている。この床51は、住宅本体2における1階の床と床レベルが等しく設定されている。
半屋外空間50のうち正面部分の西側端部には、後述するバックヤード26との間に位置する西側端部外壁52が設けられている。この西側端部外壁52は、第二正面外壁5と直交するとともに第一居室24を構成する第一外壁14とも直交する外壁となっており、半屋外空間50の西側端部を構成している。
また、この西側端部外壁52は、第一陸屋根7を支持している。換言すれば、第二正面外壁5に大開口の正面開口部5aを形成するのに貢献している。
なお、西側端部外壁52には窓52aが設けられており、半屋外空間50とバックヤード26との間で物品の授受が可能となっている。
半屋外空間50のうち右側面部分の北側端部には、後述する第二居室25との間に位置する北側端部外壁53が設けられている。この北側端部外壁53は、第二右側面外壁11と直交するとともに第一居室24を構成する第二外壁15とも直交する外壁となっており、半屋外空間50の北側端部を構成している。
また、この北側端部外壁53は、第二陸屋根13を支持している。換言すれば、第二右側面外壁11に右側面開口部11aを形成するのに貢献している。
なお、北側端部外壁53には窓53aが設けられている。この窓53aは引き違いの掃き出し窓であり、人の通行が可能となっている。すなわち、半屋外空間50と第二居室25との間で人の行き来や物品の授受が可能となっている。さらに、陸屋根開口部13aとの距離も近いため、陸屋根開口部13aから射し込んだ太陽光を、窓53aから第二居室25内に取り込むこともできる。
半屋外空間50では、屋外用のテーブルや椅子を置いたり、植物の栽培を行うスペースを確保したり、動物を飼育したりすることができる。すなわち、屋外空間と同等の活動を行うことができる。
陸屋根開口部13aの下に位置する箇所は、雨も降るし、太陽光も射し込むため、より屋外空間としての活動を行うのに適している。
第二正面外壁5に形成された正面開口部5aには、図2,図8に示すように、当該正面開口部5aを開閉する複数のスラットを有するブラインド装置54が設けられている。
ブラインド装置54は、図3に示すように、第一陸屋根7の下面側、すなわち軒天部分に形成された下方に開口する凹部7aに設置されている。
複数のスラットは、東西方向に通った軸の軸周りに回転可能であり、複数のスラットが下がった状態で正面開口部5aを開放したり閉塞したりすることができる。複数のスラットを上げれば、正面開口部5aを完全に開放できる。
なお、本実施形態においては正面開口部5aにブラインド装置54が設けられるものとしたが、右側面開口部11aにブラインド装置54が設けられてもよい。また、ブラインド装置54に代えて、シャッター装置や、横スライドする雨戸のような遮蔽手段を設けてもよい。
続いて、図3~図6を参照して住宅本体2の内部についてより詳細に説明する。
以上のような外観を有する住宅本体2の正面のうち、第一正面外壁4の1階部分には開口が形成されるとともに、当該開口の上縁部には庇4aが設けられている。庇4aの下方であって、かつ開口の奥は玄関ポーチ4bとされている。そして、玄関ポーチ4bの先には玄関ドア4cが設けられている。
玄関ドア4cから屋内に入ると玄関20がある。玄関20は、靴の脱ぎ履きを行う玄関土間部20aと、玄関土間部20aの東側にあるシューズクローゼット20bと、玄関土間部20a及びシューズクローゼット20bの北側に位置する玄関ホール部20cと、を備えている。玄関ホール部20cは、玄関土間部20aよりも床レベルが高く設定されている(すなわち、1階の床レベルである)。
シューズクローゼット20bは、玄関土間部20a側にも玄関ホール部20c側にも開口しており、玄関土間部20a側からも玄関ホール部20c側からも行き来が可能となっている。シューズクローゼット20bの一部の床面は、玄関土間部20aの床面と連続して、かつ高さが等しく設定されている。また、玄関ホール部20c側の床面は、玄関ホール部20cの床面と高さが等しく設定されている。
玄関20の北側には21が設けられ、東側には廊下22が設けられている。
廊下22を東に進んだ先の北側には、1階と2階とを接続する階段23が設けられている。また、廊下22を東に進んだ先の南側には、ダイニングルーム24a及びキッチンルーム24bからなる第一居室24が設けられ、廊下22を東に進んだ先の更に東側には、リビングルームからなる第二居室25が設けられている。
さらに、第一居室24の西側には、バックヤード26が設けられている。バックヤード26は、第一居室24と玄関20との間に配置されている。
第一居室24は、中央から東側の領域がダイニングルーム24aとされ、中央よりも西側の領域がキッチンルーム24bとされている。
第一居室24は、複数の壁によって囲まれて形成されている。これら複数の壁には、南側に位置する第一外壁14と、東側に位置する第二外壁15と、西側に位置し、バックヤード26との間に配置された内壁16と、が含まれている。第一外壁14には第一窓14aが設けられ、第二外壁15には第二窓15aが設けられ、内壁16には、バックヤード26に通じる出入口用開口部16aが形成されている。
そして、第一居室24の北側には、第二居室25との間に位置する第一間仕切り装置17(すなわち、第一の可動仕切り手段)と、通路である廊下22との間に位置する第二間仕切り装置18(すなわち、第二の可動仕切り手段)と、が設けられている。
ここで、第二居室25及び廊下22が、第一居室24に対する他の部屋に相当するが、部屋とは、住宅1内を仕切ったときに形成される空間を指し、居室、非居室、どちらも部屋に含まれるものとするため、第二居室25及び廊下22は、第一居室24に対する他の部屋に相当する。また、廊下22は通路として階段23を含んでもよい。
第一外壁14は、半屋外空間50に面しており、外壁として仕上げられているものの、第二正面外壁5よりも内側に配置されているため、住宅1の外周面を構成する外周壁としては扱われない。また、第一外壁14は、第一正面外壁4における2階部分の直下に位置している。そのため、図3に示すように、第一外壁14の上端部と、第一正面外壁4における2階部分との間には跳ね出し床(第一陸屋根7)が介在した状態となっている。
このような第一外壁14の窓14aは、サイズの異なる窓ガラスを縦横に複数並べた構成となっており、少なくとも一部(本実施形態では一番左:西)が開き戸の形式で開閉する。そのため、第一居室24と半屋外空間50との間は行き来が可能となっている。また、その他の窓14aも換気のために開閉可能に構成されてもよい。
第二外壁15は、半屋外空間50に面しており、第一外壁14と同様に外壁として仕上げられているものの、第二右側面外壁11よりも内側に配置されているため、住宅1の外周面を構成する外周壁としては扱われない。また、第二外壁15は、第一右側面外壁10における2階部分の直下に位置している。
なお、第二外壁15の南側端部(住宅本体2の正面側に位置する第二外壁15の側端部を指す)は、第一外壁14の正面よりも前方に突出しており、第一外壁14よりも前方に突出する跳ね出し床(第一陸屋根7)を支持している。換言すれば、第二正面外壁5に大開口の正面開口部5aを形成するのに貢献している。
このような第二外壁15の窓15aは、サイズの異なる窓ガラスを縦横に複数並べた構成となっており、少なくとも一部(本実施形態では一番正面:南)が開き戸の形式で開閉する。そのため、第一居室24と半屋外空間50との間は行き来が可能となっている。また、その他の窓15aも換気のために開閉可能に構成されてもよい。
なお、第一間仕切り装置17及び第二間仕切り装置18の詳細については後述する。
第一居室24の内部についてより詳細に説明すると、キッチンルーム24bには、キッチンルームとしての機能を付与するためのシンク付きキッチン台30及びコンロ付きキッチン台31が設置されている。
シンク付きキッチン台30は、キッチンルーム24bのダイニングルーム24a側縁部に沿って設置されている。このシンク付きキッチン台30は、アイランドキッチンとされている。換言すれば、シンク付きキッチン台30の位置が、ダイニングルーム24aとキッチンルーム24bとの境界として機能している。
なお、このシンク付きキッチン台30は、補助作業台30aとセットで用いられる。補助作業台30aは、矩形状の天板と、天板の長さ方向一端部のみに設けられた支持脚とを有する。天板の長さ方向他端部は、シンク付きキッチン台30の上面に常に載せられた状態となっている。つまり、天板は、シンク付きキッチン台30と支持脚によって支持された状態となっている。このように構成された補助作業台30aは、シンク付きキッチン台30の上面の範囲内で適宜移動させることができるため、図4において仮想線にて示すように、例えば廊下22側に突出させた状態に配置したり、ダイニングルーム24a側に突出させた状態に配置したりすることができる。
コンロ付きキッチン台31は、シンク付きキッチン台30と平行し、かつ、キッチンルーム24bの西側に位置する上記の内壁16の前面下部に設置されている。つまり、コンロ付きキッチン台31は、壁付けキッチンとされている。
コンロ付きキッチン台31の上方には、レンジフード収納部付き吊り戸棚32が設置されている。すなわち、レンジフード収納部付き吊り戸棚32は、内壁16の前面上部に設置されている。
レンジフード収納部付き吊り戸棚32は、コンロ付きキッチン台31のコンロ上方に位置するレンジフードの収納部として使用される部分と、通常の吊り戸棚として使用される部分と、を有しており、複数の前面パネルで内部が見えない状態となっている。
コンロ付きキッチン台31及びレンジフード収納部付き吊り戸棚32は、互いの幅寸法が等しく設定されるとともに、互いの前面部分が同一垂直面上に配置された状態となっている。
コンロ付きキッチン台31及びレンジフード収納部付き吊り戸棚32の南側には第一扉33が設けられ、北側には第二扉34が設けられている。
第一扉33の西側には、キッチンルーム24bの西側に位置する上記の内壁16に形成された出入口用開口部16aがあり、この出入口用開口部16aは、キッチンルーム24bとバックヤード26との間を行き来するために用いられる。第一扉33は、通常の開き戸としての開閉動作が可能な可動仕切り手段(すなわち、第三の可動仕切り手段)とされている。つまり、第一扉33を閉めれば、第一居室24をバックヤード26に対して仕切られた状態とすることができ、第一扉33を開ければ、第一居室24とバックヤード26とを空間的に連続する状態とすることができる。
第二扉34の西側は、冷蔵庫格納庫として使用される。
なお、第一扉33及び第二扉34の前面は、コンロ付きキッチン台31及びレンジフード収納部付き吊り戸棚32の前面部分と同一垂直面上に配置された状態となっている。そのため、他の部屋(バックヤード26)に通じる出入口用開口部16aを遮蔽する第一扉33は、あたかも隠し扉のように機能することになる。
ダイニングルーム24aには、ダイニングルームとしての機能を付与するためのダイニングテーブル35及び椅子が設置されている。ダイニングテーブル35は、シンク付きキッチン台30に接して配置してもよいし、シンク付きキッチン台30から離して配置してもよい。
次に、第二居室25の内部についてより詳細に説明する。リビングルームである第二居室25は、北側の背面外壁9及び第三右側面外壁12と、東側の第二右側面外壁11と、南側の半屋外空間50を構成する北側端部外壁53と、第一居室24との間の第一間仕切り装置17と、階段23との間に位置する内壁と、で囲まれた位置に設けられている。
第二居室25の床は、図3に示すように、第一居室24及び廊下22の床よりも2段低く形成されている。すなわち、第二居室25の最も低い位置から第一居室24又は廊下22に移動する場合は、2段の段部25aを登ることになる。
下から数えて1段目の段部25aは、第二居室25の南側縁部と、西側縁部と、東側縁部に沿って設けられて平面視略コ字型に形成されている。下から数えて2段目の段部25aは、隣接する第一居室24及び廊下22の床と一体形成されている。
第二居室25と廊下22との間には引戸19が設けられており、引戸19を開閉することで、第二居室25を廊下22側に開放したり閉塞したりすることができる。なお、引戸19の戸先は、第一間仕切り装置17の側面に接する。
また、1段目の段部25aのうち、西側縁部に位置する段部25aにおける北側端部の上面と、東側縁部に位置する段部25aの北側端部の上面との間にはベンチ36が架け渡されて設けられている。ベンチ36の上面には、クッション等が適宜設けられる。
1段目の段部25aのうち西側縁部に位置する段部25aには、壁厚の大きい壁部25bがあり、上記の引戸19が収納される戸袋が設けられている。
ベンチ36の左側端部が隣接する西側壁には、上下方向に長く形成された鏡37が設けられている。換言すれば、鏡37は、壁厚の大きい壁部25bの北側にある西側壁に取り付けられている。
東側縁部に位置する段部25aの背面側(東側)には、上端面が、ベンチ36の上面よりも上方に位置するプランター38が設けられ、植物が栽培される。
このような第二居室25のうち東側端部は、上記の第二陸屋根13における採光屋根部13bの下方に位置している。換言すれば、2つのトップライトが設けられた採光屋根部13bは、第二居室25の東側端部の上方に位置している。そして、当該の東側端部の天井は、2つのトップライトが設けられた採光屋根部13bまで達する高天井部25cとされている。高天井部25cを構成する西側壁面と東側壁面との間には、南北方向に間隔を空けて並列する複数のルーバー材25dが架け渡されて設けられている。したがって、2つのトップライトから射し込まれた光は、複数のルーバー材25d同士の間をかいくぐって、あたかも木漏れ日のように第二居室25内に注がれる。
リビングルームである第二居室25には、リビングルームとしての機能を付与するためのテーブルやテレビ等が適宜設置される。
次に、バックヤード26の内部についてより詳細に説明する。バックヤード26は、バックルームとも称呼され、上記のシューズクローゼット20bの南側に連続した空間となっている。このバックヤード26は、玄関土間部20aよりも床レベルが高く設定されている。つまり、シューズクローゼット20bからバックヤード26に移動する場合は、一段上がるようにして移動することになる。なお、シューズクローゼット20bとバックヤード26との間には扉がない。
バックヤード26は、シューズクローゼット20bの南側に隣接する収納スペース26aと、収納スペース26aの南側に隣接する荷捌きスペース26bと、荷捌きスペース26bの南側に隣接する作業スペース26cと、を備えている。
シューズクローゼット20bから、収納スペース26a及び荷捌きスペース26bを介して作業スペース26cまでは一直線に配置されている。
収納スペース26aには収納棚が設置されており、例えばキッチンルーム24bで使用する食材や道具などが収納されている。その他にも、例えばアウトドア用品などを収納してもよい。
荷捌きスペース26bは、出入口用開口部16aの西側に位置するスペースであり、玄関ポーチ4b側の外壁に、宅配ボックス39が設置されている。つまり、宅配ボックス39は玄関ポーチ4bに面して設けられた状態となっている。
宅配ボックス39の内扉は、グレモンハンドル及び錠によって開け閉めされる構成となっており、遮音性や断熱性等に優れる。
作業スペース26cには流し台40が設置されており、例えばキッチンルーム24bで使用する食材の下処理を行ったり、キッチンルーム24bで使用した道具の洗浄を行ったりすることができる。
作業スペース26cの東側には、半屋外空間50の西側端部を構成する西側端部外壁52が設けられている。つまり、この作業スペース26cは、第一外壁14よりも南側に配置されており、東側端部が第一居室24の南側に隣接した状態となっている。
続いて、第一及び第二の可動仕切り手段である第一間仕切り装置17及び第二間仕切り装置18について説明する。
第一間仕切り装置17及び第二間仕切り装置18は、第一居室24と他の部屋(第二居室25、廊下22)とを仕切るための装置であり、本装置17,18の可動部である複数枚の仕切パネル17a,18aと、パネル収納部17b,18bと、開閉蓋17c,18cと、を備えている。
仕切パネル17a,18aは、複数の羽板を有するルーバーパネルとされており、複数の羽板の回転により、パネル自体にスリットを形成したり閉塞したりすることができる。
なお、本実施形態の仕切パネル17a,18aはルーバーパネルとしたが、これに限られるものではない。例えば、透光性を有するが透視性を有しないガラスを用いたパネルでもよいし、隙間も透光性もない板材等であってもよい。
また、複数枚の仕切パネル17a,18aは連動して移動させることが可能に構成されてもよい(1枚目の仕切パネル17a,18aをある程度まで引き出すと、2枚目の仕切パネル17a,18aも引き出されるような構成を指す)。
パネル収納部17b,18bは、平断面視において略コ字型に形成された戸袋装置であり、仕切パネル17a,18aを遮蔽する三面の側壁と、仕切パネル17a,18aを出し入れするための開口部と、を有している。
開閉蓋17c,18cは、パネル収納部17b,18bの上記開口部を開閉する蓋板であり、パネル収納部17b,18bの一端部に開閉自在に取り付けられている。
第一間仕切り装置17は、第一居室24と第二居室25との間に配置されており、第二居室25と階段23との間に設けられた内壁の延長線上に位置している。この第一間仕切り装置17は、パネル収納部17bの開口部が東向きとなるように配置されている。
第一居室24と第二居室25との間を仕切る場合は、開閉蓋17cを開けてパネル収納部17bの開口部を開放し、パネル収納部17bから複数枚の仕切パネル17aを東側に向かって引き出すように移動させる。
複数枚の仕切パネル17aのうち最も東側に位置する仕切パネル17aの側端部は、第二外壁15の内側面に接する。第一間仕切り装置17自体が、半屋外空間50の北側端部外壁53よりも、やや南側に配置されている。
なお、第二居室25は、廊下22との間の開口部を、上記の引戸19によって閉塞できるので、第一間仕切り装置17によって第一居室24との間を仕切った状態で、引戸19も閉めると、他の部屋から完全に仕切られた状態となる。しかし、第二居室25は、半屋外空間50との間の北側端部外壁53に窓53aが形成されているし、採光屋根部13bからの採光も可能であるため、閉塞感を覚えにくくなっている。つまり、家族の一人であるホストが第一居室24にてゲストを招いている最中に、他の家族が第二居室25で過ごしていても、他の家族に対して居心地の良さを感じさせることができる。
第二間仕切り装置18は、第一居室24と廊下22との間に配置されており、第一間仕切り装置17の西側に間隔を空けて配置されている。すなわち、第一間仕切り装置17と第二間仕切り装置18は、同一直線上に配置されている。そして、第二間仕切り装置18は、パネル収納部18bの開口部が東向きとなるように配置されている。
第一居室24と廊下22との間を仕切る場合は、開閉蓋18cを開けてパネル収納部18bの開口部を開放し、パネル収納部18bから複数枚の仕切パネル18aを東側に向かって引き出すように移動させる。
複数枚の仕切パネル18aのうち最も東側に位置する仕切パネル18aの側端部は、第一間仕切り装置17のパネル収納部18bに接する。
以上のように構成された住宅1は、第一間仕切り装置17及び第二間仕切り装置18によって第一居室24と他の部屋(第二居室25、廊下22)とを仕切らない場合は、図5に示すように、第二居室25から、正面開口部5a及び右側面開口部11aを抜けて屋外空間まで視線が通るほどの開放感を生じさせることができる。
一方で、第一間仕切り装置17及び第二間仕切り装置18によって第一居室24と他の部屋(第二居室25、廊下22)とを仕切ると、図6に示すように、第一居室24は物理的に狭くはなるものの、第一外壁14及び第二外壁15の窓14a,15aから半屋外空間50が見え、さらにその先には、第二正面外壁5の正面開口部5a及び第二右側面外壁11の右側面開口部11aから屋外空間が見えるため開放感を生じさせることができる。
また、図7(a)は、第一間仕切り装置17及び第二間仕切り装置18によって、第一居室24と他の部屋(第二居室25、廊下22)とを仕切る前の状態を示し、図7(b)は、第一居室24と他の部屋(第二居室25、廊下22)とを仕切った後の状態を示している。第一居室24と他の部屋(第二居室25、廊下22)とを仕切った後、第一居室24は物理的に狭くはなるものの、第二外壁15の窓15aから半屋外空間50が見え、さらにその先には、第二右側面外壁11の右側面開口部11aから屋外空間が見えるため開放感を生じさせることができる。
さらに、図8は、正面開口部5aをブラインド装置54によって閉塞した状態(複数のスラット間には隙間・スリットがある状態)を示している。このような状態においては、正面開口部5aがブラインド装置54によって閉塞されるものの、複数のスラット間の隙間から屋外空間を見ることができるので、プライバシー保護を図りつつ、程よい開放感を生じさせることができる。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、ダイニングルーム24a及びキッチンルーム24bからなる第一居室24は、可動仕切り手段17,18,33によって、住宅1内の他の部屋25,22,26に対して仕切ることが可能な状態とされているので、家族の一人であるホストが第一居室24にゲストを招く際は、第一居室24を他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とすることができる。したがって、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族は他の部屋25,22,26に居ることができるので、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24を他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
さらに、第一居室24の屋外側に隣接して屋根7,13付きの半屋外空間50が設けられ、第一居室24を構成する複数の壁14,15,16のうち少なくとも一つの壁14,15が外壁とされ、この外壁14,15に窓14a,15aが設けられているので、窓14a,15aから半屋外空間50が目に入ることとなり、第一居室24を、可動仕切り手段17,18,33によって他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とした場合であっても狭隘感や圧迫感を覚えにくい。しかも、住宅1の外周面を構成する外壁であって、かつ、半屋外空間50を囲んで半屋外空間50と屋外空間とを離隔させる外周壁5,11には開口部5a,11aが形成され、第一居室24の窓14a,15aと外周壁5,11の開口部5a,11aは、正面視において重なる位置に配置されているので、第一居室24にいる人からは、半屋外空間50だけでなく、外周壁5,11よりも更に屋外側の景色が目に入ることとなり、第一居室24を、可動仕切り手段17,18,33によって他の部屋25,22,26に対して仕切られた状態とした場合であっても開放感を得ることができる。
これにより、住宅1における総合的な快適性の向上を図ることができる。
また、第一居室24とリビングルームからなる第二居室25との間には第一の可動仕切り手段17が設けられ、第一居室24は、第一の可動仕切り手段17によって、第二居室25に対して仕切られた状態と、第二居室25と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっているので、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族はリビングルーム25で過ごすことができる。これにより、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24をリビングルーム25に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
また、第一居室24と通路22との間には第二の可動仕切り手段18が設けられ、第一居室24は、第二の可動仕切り手段18によって、通路22に対して仕切られた状態と、通路22と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっているので、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族は通路22を通ることができる。これにより、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24を通路22に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
また、第一居室24とバックヤード26との間には第三の可動仕切り手段33が設けられ、第一居室24は、第三の可動仕切り手段33によって、バックヤード26に対して仕切られた状態と、バックヤード26と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっているので、第一居室24にゲストが招かれている最中は、他の家族はバックヤード26を使用できる。これにより、ゲストと家族が第一居室24で鉢合わせすることを防ぎ、ゲストと家族お互いの居心地の良さを向上できる。また、第一居室24をバックヤード26に対して仕切られた状態とすることで、第一居室24における空調効率を高めることができる。
また、外周壁5の開口部5aには、当該開口部5aを開閉する複数のスラットを有するブラインド装置54が設けられているので、ブラインド装置54によって外周壁5の開口部5aを開ければ第一居室24における開放感を高めることができ、外周壁5の開口部5aを閉めれば第一居室24におけるプライバシーの保護を図ることができる。
1 住宅
2 住宅本体
4 第一正面外壁
5 第二正面外壁
5a 正面開口部
7 第一陸屋根
10 第一右側面外壁
11 第二右側面外壁
11a 右側面開口部
13 第二陸屋根
14 第一外壁
14a 第一窓
15 第二外壁
15a 第二窓
16 内壁
16a 出入口用開口部
17 第一間仕切り装置
17a 仕切パネル
18 第二間仕切り装置
18a 仕切パネル
19 引戸
22 廊下
24 第一居室
24a ダイニングルーム
24b キッチンルーム
25 第二居室
26 バックヤード
33 第一扉
50 半屋外空間
54 ブラインド装置

Claims (5)

  1. 住宅内の他の部屋との間に可動仕切り手段が設けられて、前記他の部屋に対して仕切ることが可能な状態とされたダイニングルーム及びキッチンルームからなる第一居室と、
    前記第一居室の屋外側に隣接して設けられた屋根付きの半屋外空間と、
    前記住宅の外周面を構成する外壁であって、かつ、前記半屋外空間を囲んで前記半屋外空間と屋外空間とを離隔させる外周壁と、を備えており、
    前記第一居室を構成する複数の壁のうち少なくとも一つの壁は、前記外周壁側に位置する外壁とされ、当該外壁には窓が設けられ、
    前記外周壁には開口部が形成され、
    前記第一居室の前記窓と前記外周壁の前記開口部は、正面視において重なる位置に配置されていることを特徴とする住宅。
  2. 請求項1に記載の住宅において、
    前記第一居室に隣接する前記他の部屋として、リビングルームからなる第二居室を更に備えており、
    前記第一居室と前記第二居室との間には第一の前記可動仕切り手段が設けられ、
    前記第一居室は、前記第一の可動仕切り手段によって、前記第二居室に対して仕切られた状態と、前記第二居室と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっていることを特徴とする住宅。
  3. 請求項1又は2に記載の住宅において、
    前記第一居室に隣接する前記他の部屋として、通路を更に備えており、
    前記第一居室と前記通路との間には第二の前記可動仕切り手段が設けられ、
    前記第一居室は、前記第二の可動仕切り手段によって、前記通路に対して仕切られた状態と、前記通路と空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっていることを特徴とする住宅。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の住宅において、
    前記第一居室に隣接する前記他の部屋として、前記キッチンルームのバックヤードを更に備えており、
    前記第一居室と前記バックヤードとの間には第三の前記可動仕切り手段が設けられ、
    前記第一居室は、前記第三の可動仕切り手段によって、前記バックヤードに対して仕切られた状態と、前記バックヤードと空間的に連続する状態と、の切り替えが可能となっていることを特徴とする住宅。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の住宅において、
    前記外周壁の前記開口部には、当該開口部を開閉する複数のスラットを有するブラインド装置が設けられていることを特徴とする住宅。
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