JP2023148594A - 作業機 - Google Patents

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俊輝 ▲高▼田
Toshiki TAKADA
拓也 作田
Takuya Sakuta
宏延 小西
Hironobu Konishi
友輔 三ツ井
Yusuke Mitsui
将平 田中
Shohei Tanaka
一星 柳澤
Issei Yanagisawa
晋太郎 中林
Shintaro Nakabayashi
篤 柏木
Atsushi Kashiwagi
雄太 山田
Yuta Yamada
登喜夫 坂田
Tokio Sakata
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Abstract

【課題】通信ユニットを取り付けるための構造をコンパクトにすることのできる作業機を提供する。【解決手段】作業機は、機体と、機体に搭載された運転席と、運転席の側方に配置されたコンソールと、通信ユニットと、通信ユニットが取り付けられるユニットブラケットと、機体側に立設されてコンソールを支持する支持ブラケットと、支持ブラケットに設けられ、ユニットブラケットを取り付けるための取付ブラケットと、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、運転席の側方にコンソールが配置され、コンソールの前方に通信ユニット及び通信ユニットが取り付けられるユニットブラケットが配置されている。また、コンソールは、機体側に立設された支持ブラケットに支持されている。
特開2021-150509号公報
従来にあっては、コンソールの運転席とは反対側の側方には制御装置が配置され、制御装置は、支持ブラケットに固定された制御装置支持体に支持されている。ユニットブラケットは、制御装置支持体上に取り付けられた取付ブラケットの前部に取り付けられている。このため、通信ユニットを取り付けるための構造が大きなものとなっている。
本発明は、通信ユニットを取り付けるための構造をコンパクトにすることのできる作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体に搭載された運転席と、前記運転席の側方に配置されたコンソールと、通信ユニットと、前記通信ユニットが取り付けられるユニットブラケットと、前記機体側に立設されて前記コンソールを支持する支持ブラケットと、前記支持ブラケットに設けられ、前記ユニットブラケットを取り付けるための取付ブラケットと、を備えている。
上記の作業機によれば、通信ユニット及び通信ユニットが取り付けられるユニットブラケットを、コンソールを支持する支持ブラケットに取付ブラケットを介して取り付けることにより、通信ユニットを取り付けるための構造をコンパクトにすることができる。
作業機の側面図である。 機体及び運転部の斜視図である。 旋回フレーム及び通信ユニットの取付部分の左側面図である。 通信ユニットの取付部分の右側面図である。 通信ユニットの取付部分の左側面図である。 通信ユニットの取付部分の平面図である。 ハーネスの配策を示す斜視図である。 通信機器を当該通信機器の背面から見た図である。 通信ユニット取付構造を示す斜視図である。 通信ユニットの取付構造体を示す斜視図である。 支持ブラケット上部の斜視図である。 固定部材の取付部分の斜視図である。 固定部材が取り付けられていない状態を示す斜視図である。 通信ユニット及びユニットブラケットの分解斜視図である。 ユニットブラケットの斜視図である。 キャビンを搭載した場合の通信ユニットの取付部分の平面図である。 他の実施形態に係る支持ブラケット上部の斜視図である。 他の実施形態に係る支持ブラケット上部の斜視図である。 キャビン仕様の作業機のコンソール周りの側面図である。 別の実施形態に係る通信ユニットの取付構造体を示す斜視図である。 別の実施形態に係る通信ユニットの取付構造体を示す斜視図である。 別の実施形態に係る支持ブラケット取付部分の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図1に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、フロント作業装置(作業装置)4と、キャノピ5とを備えている。
なお、本実施形態では、キャノピ5を搭載した作業機(キャノピ仕様の作業機)1を例示しているが、キャノピ5の代わりに、キャビンを搭載した作業機(キャビン仕様の作業機)1であってもよく、キャノピ5及びキャビンを備えない作業機1であってもよい。
本実施形態においては、図1に示すように、矢印A1で示す方向を前方といい、矢印A2で示す方向を後方といい、矢印K1で示す方向を前後方向として説明する。また、図2に示すように、矢印B1で示す方向を左方といい、矢印B2で示す方向を右方といい、矢印K2で示す方向を機体幅方向として説明する。機体幅方向K2は、前後方向K1に直交する水平方向である。
また、機体2の幅方向の中央部から右方、或いは、左方へ向かう方向を機体幅方向の外方(機体幅方向外方)として説明する。機体幅方向外方とは反対の方向を、機体幅方向の内方(機体幅方向内方)として説明する。
図1に示すように、走行装置3は、機体2の機体幅方向K2の一側(左側)に設けられた第1クローラ走行体3Aと、機体2の機体幅方向K2の他側(右側)に設けられた第2クローラ走行体3Bとを有するクローラ式の走行装置である。走行装置3によって機体2が走行可能に支持される。また、機体2は、走行装置3上に、縦軸(上下方向に延伸する軸)回りに旋回可能に支持されている。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。
図1に示すように、フロント作業装置4は、機体2の前部に装着されている。詳しくは、フロント作業装置4は、スイングブラケット10に上下揺動可能に支持されている。スイングブラケット10は、支持ブラケット11に縦軸回りに回動可能に支持されている。支持ブラケット11は、機体2に固定され且つ機体2から前方に突出している。
また、フロント作業装置4は、ブーム12と、アーム13と、作業具(バケット)14とを有する。ブーム12は、基部がスイングブラケット10の上部に回動自在に枢支されていて上下方向に揺動可能である。アーム13は、基部がブーム12の先端部に回動自在に枢支されていて、ブーム12に近づく方向及び遠ざかる方向に揺動可能である。作業具14は、アーム13の先端部に回動自在に枢支されていて、アーム13に近づく方向及び遠ざかる方向に揺動可能である。
また、フロント作業装置4は、ブーム12を駆動するブームシリンダ19と、アーム13を駆動するアームシリンダ20と、作業具14を駆動する作業具シリンダ21とを有する。ブームシリンダ19、アームシリンダ20、作業具シリンダ21は、油圧シリンダによって構成されている。
図1、図2に示すように、作業機1は、オペレータ(運転者)が着座する運転席6を備えた運転部41を有している。運転部41は、機体2に搭載されている。運転部41は、機体2に取り付けられた床部42を有している。
図2に示すように、機体2上の右部であって運転部41の機体幅方向K2の側方には、機体2に搭載された機器(例えば、作動油タンク、コントロールバルブ、バッテリ等)を収容するカバー体16が設けられている。運転部41の後方には、原動機(エンジン)を収容するボンネット17が設けられている。
図2、図3に示すように、運転部41は、運転席6が取り付けられるシート台43を有する。シート台43は、床部42及び機体2に取り付けられている。したがって、運転部41(運転席6)は、機体2に搭載されている。図2に示すように、運転席6は、オペレータが座るための(オペレータの臀部を支持する)座部6Aと、オペレータの背中を支持する背もたれ部6Bとを有する。前方は運転席6に着座したオペレータの前側である。
図2に示すように、運転部41は、運転席6の機体幅方向K2の一方の側方に配置されたコンソール(操作台)44Lと、運転席6の機体幅方向K2の他方の側方に配置されたコンソール(操作台)44Rとを有している。具体的には、コンソール44Lは、運転席6の左方に配置され、コンソール44Rは、運転席6の右方に配置されている。
コンソール44Lには、アンロードレバー46及び操作装置45Lが設けられている。アンロードレバー46は、図2に示す状態から上方に揺動可能であり、上方に揺動した状態では、油圧機器に対して作動油の供給ができなくなる。コンソール44Rには、各種のスイッチ類、操作装置45R、ドーザ装置7を操作するドーザレバー47が設けられている。
左の操作装置45L及び右の操作装置45Rは、2つの操作対象を操作可能である。例えば、操作装置45Lは、機体2の旋回操作及びアーム13の揺動操作が可能である。操作装置45Rは、ブーム12の揺動操作及び作業具14の揺動操作が可能である。
図1に示すように、運転部41は、運転席6の前方に配置された2本の走行レバー48L,48Rを有している。2本の走行レバー48L,48Rは、機体幅方向K2に並べて配置されている。左の走行レバー48Lは、第1クローラ走行体3Aを操作可能であり、右の走行レバー48Rは、第2クローラ走行体3Bを操作可能である。
図2に示すように、運転席6の前方における機体2上の左部には、ペダル部材50Aが設けられ、右部には、ペダル部材50Bが設けられている。ペダル部材50A及びペダル部材50Bは、運転席6に着座したオペレータが踏み操作する部材であって、ペダル部材50Aは例えば、予備ペダルである。予備ペダルは、作業具14として、油圧アクチュエータを有する油圧アタッチメントが装着された場合に、該油圧アタッチメントを操作する操作部材である。ペダル部材50Bは、スイングペダルである。スイングペダルは、スイングブラケット10を揺動させる油圧シリンダを操作する操作部材である。
図3、図4に示すように、コンソール44Rの前部には、メータ51が設けられている。メータ51は、前方に向かうにつれて上方に移行する傾斜方向に延びるように設けられている。メータ51は、メータカバー51Aと、メータカバー51Aの後面側に設けられた表示部(液晶画面等を含む)51Bとを有している。表示部51Bは、運転席6に着座したオペレータに向くように設けられている。表示部51Bには、例えば、作業機1の基本情報や、作業機1の周囲の画像や、作業機1の様々な設定を行うのに必要な情報等を表示できる。
図4に示すように、コンソール44Rは、当該コンソール44Rに装備される各種のスイッチ類、操作装置45R、ドーザレバー47、コンソールカバー54及びメータ51を支持するコンソールフレーム53を有している。コンソールフレーム53は、シート台43に取り付けられている。したがって、コンソールフレーム53(コンソール44R)は、シート台43及び床部42を介して機体2に固定されている。コンソールフレーム53は、後側を構成する後部フレーム55と、前側を構成する前部フレーム56とを有している。
図5、図6に示すように、前部フレーム56は、メインフレーム56Aと、メインフレーム56Aの前部に取り付けられたメータフレーム56Bとを有している。メータフレーム56Bにメータカバー51A及び表示部51Bが取り付けられる。
図3に示すように、作業機1には、通信ユニット58が搭載されている。通信ユニット58は、図1、図2に示すように、運転部41の外縁部近傍に設置されている。本実施形態では、通信ユニット58は、機体2(運転部41)の右部且つ前部に設けられている。
図4、図6に示すように、通信ユニット58は、コンソール44R(コンソールフレーム53)の機体幅方向K2の側方に配置されている。詳しくは、通信ユニット58は、コンソール44Rの運転席6とは反対側の側方(本実施形態では右方)に配置されている。通信ユニット58(DCU60及びIPU59)をコンソール44Rの運転席6とは反対側の側方に配置することで、通信ユニット58がオペレータの視界を妨げるのを抑制することができる。通信ユニット58は、IPU(Information processing unit;情報収集ユニット)59と、DCU(Direct Communication Unit;直接通信ユニット)60とを含む。
IPU59は、作業機1に関する情報を一時的に蓄積し、所定の処理(例えば圧縮処理等)を行う「情報処理機器」である。図7に示すように、IPU59は、図示省略の車載用通信ネットワークの通信ポートや車載式故障診断装置(OBD:On-Board Diagnostics)の通信ポート等にハーネス64を介して接続されている。詳しくは、IPU59は、車載用通信ネットワークの通信ポートにハーネス64及びコネクタ62Aを介して接続される。車載用通信ネットワークは、作業機1に搭載されたCAN(Controller Area Network)やフレックスレイ(FlexRay)等で構成される。また、IPU59は、車載式故障診断装置の通信ポートにハーネス64及びコネクタ62Bを介して接続される。IPU59は、通信ネットワークや車載式故障診断装置から作業機1に関する情報を授受する。ハーネス64は、複数の(多数の)電線(配線)を束ねて構成されている。また、ハーネス64は、通信ユニット58(IPU59)の近傍で、DCU60にコネクタ84Aを介して接続される分岐部64aと、IPU59にコネクタ84Bを介して接続される分岐部64bと、DCU60用のヒューズ68に接続される分岐部64cとに分岐されている。IPU59は、ハーネス64を介してDCU60に接続されていて、DCU60にデータを伝達する。また、IPU59及びDCU60は、ハーネス64及びコネクタ63Aを介して図示省略の電源供給ポートに接続されていて、電源供給ポートから電源が供給される。
キャビンが搭載されない作業機1にあっては、車載用通信ネットワークや車載式故障診断装置の通信ポートは、運転部41におけるシート台43の内部に配置される。また、キャビンが搭載されている作業機1にあっては、運転部41の別の場所に設けられる。通信ユニット58からコネクタ62A,62Bに至るハーネス64の長さは、キャビンが搭載されていない作業機1とキャビンが搭載されている作業機1とのいずれに通信ユニット58を搭載した場合でも、車載用通信ネットワークや車載式故障診断装置の通信ポートに接続することのできる長さに形成されている。また、作業機1は、キャビンを搭載した作業機1に通信ユニット58を搭載する場合に、IPU59を、図示省略のキャビンのハーネスの接続ポートに接続するハーネス64d及びコネクタ63Bを有している。
本実施形態にあっては、ハーネス64は、キャビンが搭載された作業機1に通信ユニット58を搭載する場合と、キャビンが搭載されない作業機1に通信ユニット58を搭載する場合とにおいて共通のハーネス64とされている。つまり、ハーネス64は、機体2にキャビンが搭載された作業機1と、機体2にキャビンが搭載されない作業機1とに共用することができる。
DCU60は、外部の機器(図示せず)との間でデータの通信を行う「通信機器」である。DCU60は、IPU59からデータを授受する。また、DCU60は、IPU59から授受したデータや位置情報等のデータをサーバに送信する。サーバは、例えば、作業機1を製造するメーカ(製造会社)に設置されたサーバ、作業機1を販売及び保守(メンテナンス)を実施するディーラ(販売及び保守会社)に設置されたサーバ等である。
図5に示すように、IPU59は、機体幅方向K2を向く面が略長方形状の略直方体形状を呈しており、直方体の長手方向を前後方向K1に一致させた横向きに配置されている。また、図14に示すように、IPU59は、上下方向の幅及び前後方向K1の幅よりも機体幅方向K2の幅(厚さ方向の幅)が狭い略直方体形状を呈している。IPU59は、下面側にハーネス64が接続される接続部59aを有している。
図5に示すように、DCU60は、機器正面60Aが略長方形状の略直方体形状を呈しており、直方体の長手方向を上下方向に一致させた縦向きに配置されている。また、図14に示すように、DCU60は、上下方向の幅及び前後方向K1の幅よりも機体幅方向K2の幅(厚さ方向の幅)が狭い略直方体形状を呈している。
図3~図5に示すように、DCU60とIPU59とは、前後方向K1に並べて配置されている。DCU60とIPU59とを前後方向K1に並べて配置することで、コンソール44Rの運転席6とは反対側の側方の狭いスペースにDCU60とIPU59とをコンパクトに配置することができる。特に、図16に示すように、キャビン15が搭載された作業機1にあっては、前部フレーム56(コンソール44R)の運転席6とは反対側の側方にキャビン15の左の側面パネル15Aが配置されるので、コンソール44Rの運転席6とは反対側の側方のスペースが狭い。しかしながら、DCU60とIPU59とを前後方向K1に並べて配置することで、狭いスペースにDCU60とIPU59とをコンパクトに配置することができる。
本実施形態では、IPU59の前方にDCU60が間隔をあけて配置されている。なお、IPU59が前側でDCU60が後側であってもよい。
図2に示すように、DCU60は、当該DCU60の機器正面60Aが運転席6側の側方(左方)を向くように且つ運転部41の床部42から上方に間隔をあけて配置されている。言い換えると、DCU60は、当該DCU60の機器正面60Aが運転席6前方の床部42上の空間を向くように配置されている。また、DCU60の運転席6側の側方にはペダル部材50Bが配置されている。IPU59をDCU60の後方に配置する(IPU59とDCU60とを機体幅方向K2に並べて配置しない)ことで、DCU60をペダル部材50Bに対して機体幅方向K2に距離を離すことができ、オペレータの足がDCU60に接触するのを抑制することができる。
図8は、DCU60を、当該DCU60の機器背面側(機器正面60Aとは反対側)からみた図を示している。DCU60は、ケース72と、ケース72を機器正面60A側から覆うカバー73とを有している。DCU60は、ハーネス64が接続される接続部60aを有している。接続部60aは、ケース72の下部の後側に設けられている。
図8に示すように、DCU60は、ケース72内に収容された電子基板91を有している。ケース72は、略直方体形状に形成され、電子基板91は、電子部品が取り付けられる表側に、通信アンテナ(例えば、3Gアンテナ等)92と、測位アンテナ(GPSアンテナ)93とが取り付けられている。電子基板91は、表側が機器正面60Aを向くようにケース72内に収容されている。通信アンテナ92は、サーバとの通信を行うアンテナであって、電子基板91の上部と下部とに設けられている。通信アンテナ92は、DCU60に内蔵されている。本実施形態のDCU60にあっては、通信アンテナ92がDCU60に内蔵されているので、盗難等の不正行為(DCU60を外す行為等)が行われているときに通信可能な状態を維持し、所定の通報先に通報することができる。
測位アンテナ93は、測位衛星から送信された衛星信号を受信する。測位アンテナ93は、電子基板91の下部の右寄りに設けられている。作業機1は、測位アンテナ93が受信した衛星信号に基づき、測位システムによって、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する。詳しくは、作業機1は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例である周知のGPS(Global Positioning System)を利用して(例えば、移動体の測位に適したRTK-GPSによって)作業機1の位置及び方位を求める。即ち、作業機1は、既知位置に設置された基地局(基準局)と通信し、基地局は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データ(補正情報)を作業機1に送信する。作業機1は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データと、基地局からの測位データとに基づいて、自己の位置(緯度、経度)を検出する。DCU60は、位置情報を送受信する。
図3に示すように、DCU60は、側面視において、コンソール44R(メータ51)から前方に露出した位置に配置される。また、図2に示すように、機器正面60Aが機体幅方向K2においてカバー体16とは反対側を向いている。これにより、DCU60の通信性の確保を図ることができる。
図4に示すように、作業機1は、コンソール44Rを支持する支持ブラケット22を有している。支持ブラケット22は、コンソール44Rの前部に配置されていてコンソール44R(前部フレーム56)の前部を支持する。詳しくは、支持ブラケット22は、コンソール44Rの前部の右側(コンソール44Rの運転席6とは反対側)に配置されていてコンソール44R(前部フレーム56)の前部を支持する。また、支持ブラケット22は、図3、図5に示すように、前部フレーム56の下方側において機体2側に立設されている。さらに、支持ブラケット22は、図5、図6に示すように、前部フレーム56の右寄りに配置されている。
図9、図10に示すように、支持ブラケット22は、上下方向に延伸する支柱部材23と、支柱部材23の上部に固定されたブラケットプレート(ブラケット部材)24とを有している。支柱部材23は、上下方向を長手とする帯板材によって形成されている。支柱部材23は、下部に、当該支柱部材23の下端から右方に延びるベース部23aを有している。
図9に示すように、ベース部23a(支柱部材23の下部)は、固定部材26に設けられた取付部26aにボルト部材18等を介して固定されている。つまり、支柱部材23は、取付部26a(固定部材26)に立設されて設けられている。さらに、図3に示すように、固定部材26は機体2に取り付けられている。したがって、支持ブラケット22は、固定部材26を介して機体2側に立設されている。
図12に示すように、固定部材26は、カバー体16の機体幅方向K2の内方側の面(左面)16aの下部に配置されている。図13に示すように、カバー体16の左面16aの下部には、切欠き開口27が形成されている。この切欠き開口27は、例えば、カバー体16内に収容されたコントロールバルブに接続される油圧ホースとの干渉を防止するためのものである。図12に示すように、固定部材26は、カバー体16の切欠き開口27を覆う(塞ぐ)ように設けられるカバー部材である。
図3に示すように、固定部材26は、機体2の骨格を形成する旋回フレーム28に取り付けられている。旋回フレーム28は、機体2の底部を形成する旋回基板29と、この旋回基板29上に固定された縦リブ30と、縦リブ30の前部に固定された支持ブラケット11等を有している。また、固定部材26は、旋回基板29に立設されたサポート支柱31の上部に固定したプレート部材32と、上側の支持ブラケット11とにボルト等を介して固定されている。これによって、固定部材26が機体2に固定されている。
図10、図11に示すように、ブラケットプレート24は、板材によって形成され、板面が機体幅方向K2を向くように支柱部材23の上部且つ左側に配置されている。ブラケットプレート24は、上部の第1部位24aと、第1部位24aの前部から下方に延出された第2部位24bと、第2部位24bから前方に延出された第3部位24cとを有している。第1部位24aの右面には、前後一対のナット部材33が固定されている。
図4、図9に示すように、前部フレーム56には、ブラケット取付部34が設けられている。詳しくは、ブラケット取付部34は、前部フレーム56(メインフレーム56A)の前部且つ下部に設けられている。第1部位24aは、当該第1部位24aの左面をブラケット取付部34の右面に重ね合わせ、左方からブラケット取付部34及び第1部位24aを貫通してナット部材33にねじ込まれるボルト部材35によってブラケット取付部34に取り付けられている。
図11に示すように、第2部位24bには、支柱部材23の上部が固定されている。詳しくは、支柱部材23の上部は、第2部位24bの右面に重ね合わされて溶接等によって固定されている。第3部位24cは、支柱部材23より前方に突出している。
図10、図11に示すように、支持ブラケット22には、板材によって形成された取付ブラケット36が設けられている。詳しくは、取付ブラケット36は、支持ブラケット22の上部に設けられている。取付ブラケット36は、後述するユニットブラケット65を取り付けるための部材である。つまり、支持ブラケット22にユニットブラケット65を取り付けるための取付ブラケット36が設けられている。
取付ブラケット36は、支持ブラケット22から運転席6とは反対側の側方(右方)に突出状に設けられている。図10、図11に示す例では、取付ブラケット36は、第3部位24cに固定され、第3部位24cから右方に突出状に設けられている。詳しくは、取付ブラケット36は、図11に示すように、固定部37と、取付壁38とを有している。固定部37は、第1壁部37aと、第2壁部37bとを有している。第1壁部37aは、板面が上下方向を向くように形成されて支柱部材23の上部の前方且つ第3部位24cの上部の右方に配置されている。第2壁部37bは、第1壁部37aの後端から下方に延出されている。第1壁部37a及び第2壁部37bは、第3部位24cの右面に溶接等によって固定されている。なお、第2壁部37bは支柱部材23にも溶接されていてもよい。
取付壁38は、固定部37の第1壁部37aの右端から右方且つ前方に延出している。したがって、取付壁38は、支柱部材23より前方に位置している。取付壁38の板面は上下方向を向いている。取付壁38には、前後一対の挿通孔38bが上下方向に貫通状に形成されている。挿通孔38bは、機体幅方向K2に長い長穴に形成されている。取付壁38の下面は、ユニットブラケット65が取り付けられる取付面38aとされている。なお、取付壁38の上面を、ユニットブラケット65が取り付けられる取付面としてもよい。
上記ブラケットプレート24及び取付ブラケット36の形状は、図10、図11等に示すものに限定されることはなく、種々変更することができる。例えば、図17、図18に示す実施形態(他の実施形態)のように構成してもよい。
この他の実施形態にあっては、図17、図18に示すように、支持ブラケット22のブラケットプレート24は、第1部位24aと第2部位24bとを有している。上記実施形態における第3部位24cは有していない。また、第2部位24bの前端24dから前方に支柱部材23が露出している。
取付ブラケット36の固定部37は、第1壁部37aと、第2壁部37bと、第3壁部37cとを有している。第1壁部37aは、板面が上下方向を向くように形成されて支柱部材23の上部の前方且つ右方に配置されている。第2壁部37bは、第1壁部37aの後端から下方に延出されている。第3壁部37cは、第1壁部37aの左端から下方に延出されている。また、第3壁部37cは、後方に延設されて支柱部材23の右方に位置する延設部37dを有している。延設部37dは、支柱部材23の右面に当接し且つ該右面に溶接等によって固定されている。第2壁部37bは、延設部37dに溶接等によって固定されている。
上記他の実施形態では、取付ブラケット36の固定部37は、支柱部材23に固定されているが、これに限定されることはなく、固定部37は、ブラケットプレート24と支柱部材23とにわたって(ブラケットプレート24と支柱部材23との両方に)固定されるように形成されていてもよい。つまり、取付ブラケット36の固定部37は、支持ブラケット22の上部に固定されていればよい。
図5、図9に示すように、支持ブラケット22の運転席6側の側方には、カバー部材39が配置されている。図5に示すように、カバー部材39は、DCU60の後端からIPU59の後方にまで延びていて、ハーネス64の分岐部64a、分岐部64b及び分岐部64cを運転席6側から覆う。
例えば、支持ブラケット22の左方(運転席6側の側方)の床部42上に部品(例えば、バケット14の爪等)が置かれることが考えられるが、支持ブラケット22の左方の床部42上に部品が置かれた場合、機体2が振動等することによって該部品がハーネス64に接触する虞があるという懸念がある。このような場合に、カバー部材39によってハーネス64を保護することができる。
図9に示すように、カバー部材39は、前後方向K1の中途部(略中央部)が支柱部材23に機体幅方向K2の内方側(左方)からボルト61等によって取り付けられる。また、カバー部材39の後部上面にステー部材40が固定されている。ステー部材40は前部フレーム56の下部に設けられた取付部49にボルト52によって左方から固定される。
図14、図15に示すように、作業機1は、通信ユニット58が取り付けられるユニットブラケット65を有している。図6に示すように、ユニットブラケット65は、前部フレーム56(コンソール44R)の運転席6とは反対側の側方(右方)に前後方向K1に沿って配置されている。
図14、図15に示すように、ユニットブラケット65は、取付部材66と、縦部材67と、第1ブラケット部材69と、第2ブラケット部材70と、取付ステー71とを有している。
図11に示すように、取付部材66は、板材によって形成され、板面が上下方向を向くように配置されて、取付ブラケット36の取付壁38の下面(取付面38a)に重ね合わされる。図14に示すように、取付部材66の下面には、前後一対のナット部材75が固定されている。取付部材66は、上方から取付壁38の挿通孔38b及び取付部材66を貫通してナット部材75にねじ込まれるボルト部材74によって取付壁38(取付ブラケット36)に取り付けられる(図4、図6、図9参照)。このように、取付ブラケット36の取付壁38に対してユニットブラケット65の取付部材66を上方から取り付け得るようにすることで、ユニットブラケット65の取り付けの作業性がよい。また、挿通孔38bが機体幅方向K2に長い長穴であるので、ユニットブラケット65の取付位置の機体幅方向K2の調整も可能である。
図10、図14に示すように、縦部材67は、上下方向に延伸するように取付部材66の下方に配置される。詳しくは、縦部材67は、溝形鋼によって形成され、開口側が左方を向くように且つ長手方向を上下方向に一致させて配置される。縦部材67の上部に取付部材66が溶接等によって固定される。図14に示すように、縦部材67と取付部材66とにわたって補強部材85が溶接等によって固定されている。図4に示すように、縦部材67は、支柱部材23よりも前方に位置している。
図14、図15に示すように、第1ブラケット部材69は縦部材67の前方に固定され、第2ブラケット部材70は縦部材67の後方に固定される。第1ブラケット部材69にIPU59とDCU60との一方が取り付けられ、第2ブラケット部材70にIPU59とDCU60との他方が取り付けられる。本実施形態では、DCU60がIPU59の前方に配置されているので、第1ブラケット部材69がDCU60を取り付けることのできる構造に形成されて、該第1ブラケット部材69にDCU60が取り付けられる。また、第2ブラケット部材70がIPU59を取り付けることのできる構造に形成されて、該第2ブラケット部材70にIPU59が取り付けられる。
次に、本実施形態における第1ブラケット部材69及び第2ブラケット部材70の構造を詳しく説明する。
図14、図15に示すように、第1ブラケット部材69は、ブラケット本体76と、本体支持ブラケット77とを有している。ブラケット本体76は、金属製の板材で形成されたプレート部材である。ブラケット本体76は、板面が機体幅方向K2を向くように縦部材67の前方に間隔をあけて配置されている。
本体支持ブラケット77は、縦部材67に対してブラケット本体76を支持する。本体支持ブラケット77は、支持本体77Aと、補強プレート77Bとを有している。支持本体77Aは、溝形鋼によって形成され、開口側が左方を向くように且つ前後方向K1に延伸するように縦部材67の上部からブラケット本体76の右面にわたって配置されている。支持本体77Aの後部は、縦部材67の上部の前面に当接し且つ該前面に溶接等によって固定されている。したがって、支持本体77Aは、縦部材67の上部から前方に突出している。支持本体77Aの前部は、ブラケット本体76の右面の上下方向の中途部に溶接等によって固定されている。補強プレート77Bは、縦部材67の右面と支持本体77Aの右面とにわたって設けられ、縦部材67及び支持本体77Aに溶接等によって固定されている。
DCU60は、機器背面側がブラケット本体76の左面側に取り付けられる。詳しくは、図14に示すように、ブラケット本体76は、複数のカバー取付部76aを有しており、これらカバー取付部76aにカバー73の四隅の取付片73aがネジ78等によって取り付けられる。ケース72も、ブラケット本体76にネジ79(図15参照)等によって取り付けられる。
図10、図14、図15に示すように、ブラケット本体76は、通信アンテナ92に対応する部分を切り欠いて形成された切り欠き部95を有する。通信アンテナ92は、電子基板91の板厚方向に指向性を有している。カバー73を樹脂によって形成し、ブラケット本体76の通信アンテナ92に対応する部分を切り欠くことにより、通信アンテナ92の電波指向性を妨げないようにしている。
図14に示すように、作業機1は、ブラケット本体76の右面(DCU60が取り付けられる側とは反対側)を覆うカバー81を有している。カバー81は、樹脂で形成されており、ブラケット本体76、支持本体77Aの前部及びDCU60(カバー73)の周縁部を右側から覆う形状に形成されている。カバー81によって外観上の見栄えの向上を図っている。
カバー81は、支持本体77Aにネジ80(図15参照)によって取り付けられる。カバー81は、樹脂で形成されているので、通信アンテナ92の電波指向性を妨げることはない。
なお、キャビン仕様の作業機1に通信ユニット58を搭載する場合、図16に示すように、コンソール44Rの機体幅方向K2の運転席6とは反対側の側方にキャビン15の左の側面パネル15Aが配置されるので、ブラケット本体76の右面を覆う上記カバー81を省略することができる。
図14、図15に示すように、第2ブラケット部材70は、板材によって形成され、板面が機体幅方向K2を向くように縦部材67の後方に配置されている。第2ブラケット部材70の前端は、縦部材67の後面に当接され、該後面に溶接等によって固定されている。第2ブラケット部材70の下部には、切欠き82が形成されている。切欠き82は、第2ブラケット部材70の前後方向K1の中途部から後端にわたって形成され、下方及び後方に開放状とされている。図5に示すように、第2ブラケット部材70は、前部の下部及び後部の上部に機器取付部70aを有している。各機器取付部70aの右面には、ナット部材83が固定されている。IPU59の前部の下部及び後部の上部には、取付ボス59bが設けられている。IPU59は、第2ブラケット部材70の左面に配置されて、取付ボス59b及び第2ブラケット部材70の機器取付部70aを貫通してナット部材83にねじ込まれるボルト(図示省略)によって第2ブラケット部材70に固定されている。
上記のように、上下方向に延伸する縦部材67から、第1ブラケット部材69を平面視において前方に延伸するように設け、第2ブラケット部材70を平面視において縦部材67から後方に延伸するように設けることにより、コンソール44Rの運転席6とは反対側の側方(右方)にユニットブラケット65をコンパクトに配置することができる。
また、DCU60が取り付けられるブラケット本体76と、IPU59が取り付けられる第2ブラケット部材70とを板厚方向が機体幅方向K2に一致するように且つ前後方向K1に並べて配置し、DCU60を厚さ方向が機体幅方向K2に一致するように配置してブラケット本体76に取り付けると共に、IPU59を厚さ方向が機体幅方向K2に一致するように配置して第2ブラケット部材70に取り付けることにより、通信ユニット58及びユニットブラケット65をコンソール44Rの運転席6とは反対側の側方にコンパクトに配置することができる。
図14、図15に示すように、取付ステー71は、板材によって形成され、縦部材67の下端に溶接等によって固定された上壁71aと、上壁71aの右端から下方に延出された側壁71bと、上壁71aと側壁71bとにわたって固定された補強板71cとを有している。
図10に示すように、取付ステー71の側壁71bは、固定部材26の側壁部26bにボルト86等によって固定されている。これによって、縦部材67の下部の支持(ユニットブラケット65の支持)が安定すると共に、取付ブラケット36の上部の支持を安定させることができる。また、取付ステー71は、支柱部材23より前方に位置する縦部材67の下端に固定されていて、支柱部材23の前方に位置ずれされて配置されているので、取付ステー71を固定部材26にボルトで固定する際において、支柱部材23が取付ステー71の取り付けの邪魔にならない。
図14、図15に示すように、取付部材66には、DCU60用のヒューズ68(図7参照)が取り付けられるヒューズステー87が設けられている。ヒューズステー87は、下部が取付部材66の前部下面側に固定され、上部が下部よりも左方に位置ずれするように、上下方向の中間部が上方に向かうにつれて左方に移行する傾斜状に形成されている。ヒューズステー87の上部にヒューズ68が取り付けられる。ヒューズステー87の上部を下部よりも左方に位置ずれさせることにより、ヒューズ68をカバー81から左方に遠ざけることができ、ヒューズ68の着脱が容易に行える。
図15に示すように、第2ブラケット部材70の後部には、ハーネス64を保持するクランプ88(図7参照)を取り付けるためのクランプステー90が固定されている。
なお、既存の部材として、コンソール44Rを支持する支持ブラケットを備えた作業機1にあっては、該支持ブラケットを本実施形態の支持ブラケット22に取り替えることにより、既存の作業機1に通信ユニット58を後付けで容易に搭載することもできる。
図19は、通信ユニット58をキャビン仕様の作業機1に搭載した実施形態を示している。
図19に示すように、メータ51の前方には、空調空気を流通させるエアコンダクト57が配設されている。エアコンダクト57は、シート台43の内側に設けられたエアコン本体からメータ51の前面側に延びている。エアコンダクト57には、空調空気を吹き出す吹き出し部57Aが設けられている。
この実施形態の場合にあっても、DCU60の機器正面60Aは機体幅方向K2の内方を向いており、DCU60の機器正面60Aは、大部分がエアコンダクト57の前方に露出状に配置されている。これにより、DCU60の通信性の確保が図られている。
また、この実施形態の場合、DCU60の接続部60aに接続されるハーネス64、IPU59の接続部59a及びヒューズ68に接続されるハーネス64は、エアコンダクト57によって運転席6側の側方から覆われるので、上記実施形態におけるカバー部材39を省略することができる。
図20、図21は、別の実施形態に係る通信ユニット58の取り付け構造を示している。
この別の実施形態にあっては、支持ブラケット22の支柱部材23は、上下方向に延伸する軸心を有する円柱状の棒材によって構成されている。支柱部材23の下端には、ベースプレート96が固定されている。
支柱部材23の上下方向中途部には、カバー部材39を取り付けるためのカバー取付ブラケット97が固定されている。カバー取付ブラケット97は、板材によって形成され、板面が機体幅方向K2を向くように配置された取付板部97aと、取付板部97aの上部及び下部に設けられた補強板部97bとを有している。取付板部97a及び補強板部97bは、支柱部材23に溶接等によって固定される。取付板部97aの右面には、上下一対のナット部材98が固定されている。カバー部材39は、該カバー部材39及び取付板部97aを貫通してナット部材98にねじ込まれるボルト(図示省略)によって固定される。
ブラケットプレート24は、第1部位24aの上端から右方に延出された上壁24eを有している。上壁24e及び第2部位24bは、支柱部材23に溶接されている。
取付ブラケット36の固定部37は、第1壁部37aと、第2壁部37bと、第3壁部37cとを有している。第1壁部37aは、板面が上下方向を向くように形成されて支柱部材23の上部の前方に配置されている。第2壁部37bは、第1壁部37aの後端から下方に延出されている。第3壁部37cは、第1壁部37aの左端から下方に延出されている。固定部37の第2壁部37bは、支柱部材23に溶接等によって固定されている。固定部37の第3壁部37cは、ブラケットプレート24の第2部位24bに溶接等によって固定されている。
支持ブラケット22の下部には、固定ブラケット99が固定されている。固定ブラケット99は、支柱部材23の下部から前方に突設されている。詳しくは、固定ブラケット99は、支柱部材23から前方に突出し且つ後端が支柱部材23に固定された下壁99aと、下壁99aの左端から上方に延出された側壁99bと、側壁99bの後端から右方に延出されると共に支柱部材23に固定された延出壁99cと、下壁99aの前端から上方に延出された前壁99dとを有している。前壁99dの後面にナット部材100が固定されている。
ユニットブラケット65は、縦部材67の下部に固定された連結ステー101を有している。連結ステー101は、固定ブラケット99に連結される。詳しくは、連結ステー101は、縦部材67の下部から左方に延出された上壁101aと、上壁101aの後端から下方に延出された後壁101bとを有している。
連結ステー101の後壁101bは、固定ブラケット99の前壁99dに重ね合わされ、後壁101b及び前壁99dを貫通してナット部材100にねじ込まれるボルト部材102によって前壁99dに固定されている。
この別の実施形態の通信ユニット58が搭載される作業機1は、アームを機体幅方向K2にオフセットさせることのできる構造のブームを有するオフセット型の作業装置が装備されたバックホーである。
このオフセット型の作業装置を有するバックホーは、図22に示すように、旋回基板29上に機体幅方向K2に並べて配置した一対の支持板103が固定されている。一対の支持板103の間にブームの基部が枢支される。一方の支持板103に固定された固定プレート104に支持ブラケット22のベースプレート96がボルト固定される。
したがって、この別の実施形態にあっては、機体2に上記実施形態のような固定部材26は設けられていない。そこで、この別の実施形態にあっては、支持ブラケット22の支柱部材23の下部に固定ブラケット99を固定し、ユニットブラケット65の縦部材67の下部に連結ステー101を固定し、連結ステー101を固定ブラケット99に連結することにより、ユニットブラケット65の下部の支持の安定化を図っている。
また、この別の実施形態にあっては、図21に示すように、第2ブラケット部材70に、DCU60用のヒューズ68が取り付けられるヒューズステー105が固定されている。ヒューズステー105の基部は、クランプステー90の基部に固定されている。
その他の構成については、上記実施形態と略同様に構成される。
本実施形態の作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、運転席6の側方に配置されたコンソール44Rと、通信ユニット58と、通信ユニット58が取り付けられるユニットブラケット65と、機体2側に立設されてコンソール44Rを支持する支持ブラケット22と、支持ブラケット22に設けられ、ユニットブラケット65を取り付けるための取付ブラケット36と、を備えている。
この構成によれば、通信ユニット58及び通信ユニット58が取り付けられるユニットブラケット65を、機体2側に立設されていてコンソール44Rを支持する支持ブラケット22に、取付ブラケット36を介して取り付けることにより、通信ユニット58を取り付けるための構造をコンパクトにすることができる。
また、通信ユニット58は、情報処理機器(IPU59)と、情報処理機器59からデータを授受すると共に通信アンテナ92を内蔵していてデータを送信する通信機器(DCU60)とを含み、情報処理機器59と通信機器60とは、前後方向K1に並べて配置されている。
この構成によれば、情報処理機器59と通信機器60とをコンソール44Rの運転席6とは反対側の側方にコンパクトに配置することができる。
また、通信機器60は、表側に通信アンテナ92が取り付けられた電子基板91と、電子基板91を表側が当該通信機器60の機器正面60Aを向くように収容するケース72とを有し、機器正面60Aを運転席6前方の床部上の空間に向けて配置されている。
この構成によれば、通信機器60の通信性を確保することができる。
また、ユニットブラケット65は、取付ブラケット36に取り付けられる取付部材66と、上下方向に延伸すると共に上部に取付部材66が固定された縦部材67と、縦部材67の前方に固定された第1ブラケット部材69と、縦部材67の後方に固定された第2ブラケット部材70とを有し、第1ブラケット部材69に情報処理機器59と通信機器60との一方が取り付けられ、第2ブラケット部材70に情報処理機器59と通信機器60との他方が取り付けられる。
この構成によれば、情報処理機器59、通信機器60及びユニットブラケット65をコンソール44Rの運転席6とは反対側の側方にコンパクトに配置することができる。
また、取付ブラケット36は、支持ブラケット22の上部に該支持ブラケット22から運転席6とは反対側の側方に突出するように設けられ、且つ取付面38aが上下方向を向く取付壁38を有し、取付部材66は、取付壁38に上下方向で重ね合わされて取り付けられる。
この構成によれば、取付ブラケット36に対してユニットブラケット65を上方から取り付けることができ、ユニットブラケット65の取付性を高めることができる。
また、機体2に取り付けられていて支持ブラケット22の下部が取り付けられる固定部材26を備え、ユニットブラケット65は、縦部材67の下部に固定されていて固定部材26に取り付けられる取付ステー71を有している。
この構成によれば、ユニットブラケット65の支持を安定させることができる。
また、支持ブラケット22の下部に固定された固定ブラケット99を備え、ユニットブラケット65は、縦部材67の下部に固定されていて固定ブラケット99に連結される連結ステー101を有している。
この構成によっても、ユニットブラケット65の支持を安定させることができる。
また、通信ユニット58に接続されるハーネス64と、支持ブラケット22に取り付けられ、ハーネス64を機体幅方向K2の内方側から覆うカバー部材39と、を備えている。
この構成によれば、カバー部材39によってハーネス64を保護することができる。
また、通信ユニット58に接続されるハーネス64であって、機体2にキャビンが搭載された作業機1と、機体2にキャビンが搭載されない作業機1とに共用されるハーネス64を備えている。
この構成によれば、キャビンが搭載された作業機1と、キャビンが搭載されない作業機1とに通信ユニット58を搭載するに際し、ハーネス64を取り替えなくても搭載することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
6 運転席
22 支持ブラケット
26 固定部材
36 取付ブラケット
38 取付壁
38a 取付面
39 カバー部材
44R コンソール
58 通信ユニット
59 情報処理機器(IPU)
60 通信機器(DCU)
60A 機器正面
64 ハーネス
65 ユニットブラケット
66 取付部材
67 縦部材
69 第1ブラケット部材
70 第2ブラケット部材
71 取付ステー
72 ケース
91 電子基板
92 通信アンテナ
99 固定ブラケット
101 連結ステー
K1 前後方向

Claims (9)

  1. 機体と、
    前記機体に搭載された運転席と、
    前記運転席の側方に配置されたコンソールと、
    通信ユニットと、
    前記通信ユニットが取り付けられるユニットブラケットと、
    前記機体側に立設されて前記コンソールを支持する支持ブラケットと、
    前記支持ブラケットに設けられ、前記ユニットブラケットを取り付けるための取付ブラケットと、
    を備えている作業機。
  2. 前記通信ユニットは、情報処理機器と、前記情報処理機器からデータを授受すると共に通信アンテナを内蔵していてデータを送信する通信機器とを含み、
    前記情報処理機器と前記通信機器とは、前後方向に並べて配置されている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記通信機器は、表側に前記通信アンテナが取り付けられた電子基板と、前記電子基板を前記表側が当該通信機器の機器正面を向くように収容するケースとを有し、前記機器正面を前記運転席前方の床部上の空間に向けて配置されている請求項2に記載の作業機。
  4. 前記ユニットブラケットは、前記取付ブラケットに取り付けられる取付部材と、上下方向に延伸すると共に上部に前記取付部材が固定された縦部材と、前記縦部材の前方に固定された第1ブラケット部材と、前記縦部材の後方に固定された第2ブラケット部材とを有し、
    前記第1ブラケット部材に前記情報処理機器と前記通信機器との一方が取り付けられ、前記第2ブラケット部材に前記情報処理機器と前記通信機器との他方が取り付けられる請求項2または3に記載の作業機。
  5. 前記取付ブラケットは、前記支持ブラケットの上部に該支持ブラケットから前記運転席とは反対側の側方に突出するように設けられ、且つ取付面が上下方向を向く取付壁を有し、
    前記取付部材は、前記取付壁に上下方向で重ね合わされて取り付けられる請求項4に記載の作業機。
  6. 前記機体に取り付けられていて前記支持ブラケットの下部が取り付けられる固定部材を備え、
    前記ユニットブラケットは、前記縦部材の下部に固定されていて前記固定部材に取り付けられる取付ステーを有している請求項4または5に記載の作業機。
  7. 前記支持ブラケットの下部に固定された固定ブラケットを備え、
    前記ユニットブラケットは、前記縦部材の下部に固定されていて前記固定ブラケットに連結される連結ステーを有している請求項4または5に記載の作業機。
  8. 前記通信ユニットに接続されるハーネスと、
    前記支持ブラケットに取り付けられ、前記ハーネスを前記運転席側の側方から覆うカバー部材と、
    を備えている請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機。
  9. 前記通信ユニットに接続されるハーネスであって、前記機体にキャビンが搭載された作業機と、前記機体に前記キャビンが搭載されない作業機とに共用されるハーネスを備えている請求項1~8のいずれか1項に記載の作業機。
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