JP2023148596A - 作業機 - Google Patents

作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2023148596A
JP2023148596A JP2022056715A JP2022056715A JP2023148596A JP 2023148596 A JP2023148596 A JP 2023148596A JP 2022056715 A JP2022056715 A JP 2022056715A JP 2022056715 A JP2022056715 A JP 2022056715A JP 2023148596 A JP2023148596 A JP 2023148596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
driver
communication unit
attached
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022056715A
Other languages
English (en)
Inventor
俊輝 ▲高▼田
Toshiki TAKADA
拓也 作田
Takuya Sakuta
宏延 小西
Hironobu Konishi
友輔 三ツ井
Yusuke Mitsui
将平 田中
Shohei Tanaka
一星 柳澤
Issei Yanagisawa
登喜夫 坂田
Tokio Sakata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2022056715A priority Critical patent/JP2023148596A/ja
Priority to PCT/JP2023/012846 priority patent/WO2023190701A1/ja
Publication of JP2023148596A publication Critical patent/JP2023148596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】通信機器と情報処理機器とを含む通信ユニットの配置性のよい作業機を提供する。【解決手段】作業機は、機体と、機体に搭載された運転席と、運転席の側方に配置され、操作装置を有するコンソールと、コンソールの後方に配置され、情報処理機器と、情報処理機器からデータを授受すると共に通信アンテナを内蔵していてデータを送信する通信機器とを含む通信ユニットと、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、該作業機に関する情報を授受して処理を行う情報処理機器(第1制御装置)と、情報処理機器からデータを授受する通信機器(作業機用無線端末)を含む通信ユニットを備えている。通信機器は、作業機に関する情報を情報収集端末に送信する。
特開2013-16118号公報
ところで、作業機にあっては、通信機器と情報処理機器とを含む通信ユニットを機体に搭載する際に、良好な配置性が要求される。
本発明は、前記問題点に鑑み、通信機器と情報処理機器とを含む通信ユニットの配置性のよい作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体に搭載された運転席と、前記運転席の側方に配置され、操作装置を有するコンソールと、前記コンソールの後方に配置され、情報処理機器と、前記情報処理機器からデータを授受すると共に通信アンテナを内蔵していてデータを送信する通信機器とを含む通信ユニットと、を備えている。
上記の作業機によれば、情報処理機器と通信機器とを含む通信ユニットを、操作装置を有するコンソールの後方に配置することで、通信ユニットの通信性の確保及び操作装置の操作性の確保を図ることのできる配置性のよい搭載位置に配置することができる。
作業機の側面図である。 作業機を右斜め後方からみた斜視図である。 機体等の平面図である。 運転席及びその後方の側面断面図である。 通信ユニットの取り付け部分の全体構造を示す斜視図である。 通信ユニットの取り付け部分の斜視図である。 通信ユニットの取り付け部分の背面図である。 通信ユニットのハーネスの配策を示す斜視図である。 DCUの背面図である。 通信ユニットの取り付け部分の側面図である。 ユニット支持体の分解斜視図である。 DCUの取り付け構造を示す分解斜視図である。 IPUの取り付け構造を示す分解斜視図である。 運転席と通信ユニットとの位置関係を示す側面図である。 運転席と通信ユニットとの位置関係を示す平面図である。 他の実施形態に係る機体及びキャビンの背面図である。 キャビンを左斜め後方からみた斜視図である。 キャビンを下方側からみた斜視図である。 天板及び取付フレームの斜視図である。 通信ユニットの取り付け部分の側面図である。 通信ユニット及びグリスガンホルダ等の正面図である。 グリスガンホルダの斜視図である。 通信ユニットの取り付け構造の斜視図である。 ユニット支持体の背面側の斜視図である。 ユニット支持体の正面側の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す側面図、図2は作業機1の全体構成を示す斜視図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホー(超小旋回型バックホー)が例示されている。
図1、図2に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、フロント作業装置(作業装置)4と、キャノピ5とを備えている。キャノピ5は、機体2に搭載された運転席6を保護する運転席保護装置である。
なお、図1、図2で例示した作業機1は、キャノピ5を搭載した作業機(キャノピ仕様の作業機)1を例示しているが、キャノピ5の代わりに、運転席保護装置として、運転席6を包囲して保護するキャビンを搭載した作業機(キャビン仕様の作業機)1であってもよく、キャノピ5及びキャビンを備えない作業機1であってもよい。
本実施形態においては、図1に示すように、矢印A1で示す方向を前方といい、矢印A2で示す方向を後方といい、矢印K1で示す方向を前後方向として説明する。また、図2、図3に示すように、矢印B1で示す方向を左方といい、矢印B2で示す方向を右方といい、矢印K2で示す方向を機体幅方向として説明する。機体幅方向K2は、前後方向K1に直交する水平方向である。
また、機体2の幅方向の中央部から右方、或いは、左方へ向かう方向を機体幅方向の外方(機体幅方向外方)として説明する。機体幅方向外方とは反対の方向を、機体幅方向の内方(機体幅方向内方)として説明する。
図1、図2に示すように、走行装置3は、機体2の機体幅方向K2の一側(左側)に設けられた第1クローラ走行体3Aと、機体2の機体幅方向K2の他側(右側)に設けられた第2クローラ走行体3Bとを有するクローラ式の走行装置である。走行装置3によって機体2が走行可能に支持される。また、機体2は、走行装置3上に、縦軸(上下方向に延伸する軸)回りに旋回可能に支持されている。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。
図1、図2に示すように、フロント作業装置4は、機体2の前部に装着されている。フロント作業装置4は、オフセットブーム12と、アーム13と、作業具(バケット)14とを有する。オフセットブーム12は、第1ブーム12Aと、第2ブーム12Bと、第3ブーム12Cとを有している。第1ブーム12Aは、基部が機体側に枢支されていて上下方向に揺動可能である。第2ブーム12Bは、基部が第1ブーム12Aの先端部に枢支されていて機体幅方向に揺動可能である。第3ブーム12Cは、基部が第2ブーム12Bの先端部に枢支されていて機体幅方向に揺動可能である。第1ブーム12Aは、ブームシリンダ19Aによって駆動される。第2ブーム12Bは、オフセットシリンダ19Bによって駆動される。オフセットシリンダ19Bの下方にオフセットリンク12Dが配置されている。オフセットリンク12Dは、第1ブーム12Aと第3ブーム12Cとにわたって設けられている。
アーム13は、基部が第3ブーム12Cの先端側に枢支されて揺動可能である。作業具14は、アーム13の先端側に揺動可能に枢支されている。アーム13は、アームシリンダ20によって駆動され、作業具14は、作業具シリンダ(バケットシリンダ)21によって駆動される。ブームシリンダ19A、オフセットシリンダ19B、アームシリンダ20及び作業具シリンダ21は油圧シリンダによって構成される。
このようなフロント作業装置4にあっては、第1ブーム12Aの先端側、第2ブーム12B、第3ブーム12Cの基部及びオフセットリンク12Dは、4節リンクを構成しており、オフセットシリンダ19Bを伸長又は収縮させることにより、第2ブーム12Bとオフセットリンク12Dとが機体幅方向K2に揺動して、第3ブーム12C、アーム13及び作業具(バケット)14等が、第1ブーム12Aに対して機体幅方向K2の一方又は他方にオフセットする。
図1、図2に示すように、キャノピ5は、複数の支柱部材22と、ルーフ23と、側面パネル部24とを有している。複数の支柱部材22は、運転席6の右側の前方に配置された前支柱22Aと、機体2の後部側に機体幅方向K2に並べて配置された第1後支柱22B及び第2後支柱22Cを含む。ルーフ23は、後述の運転部41の上方を覆う。側面パネル部24は、ルーフ23の右側から下方に延設されている。側面パネル部24は、透明パネル(ガラスパネル)が嵌め込まれた窓開口24aを有している。
図3に示すように、機体2の後部は、平面視において、後方に凸となる湾曲状(弧状)に形成されている。詳しくは、機体2の後部は、機体幅方向K2の中央部が最も後方に突出する凸状の湾曲状に形成されている。
図1、図3に示すように、機体2にはオペレータ(運転者)が着座する運転席6を備えた運転部41が設けられている。
図3に示すように、運転部41は、機体2における機体幅方向K2の一側(左側)に配置されている。機体2における機体幅方向K2の他側(右側)には、機体2に搭載された機器(例えば、作動油タンク、コントロールバルブ、バッテリ等)を収容するカバー体16が設けられている。機体2における運転部41とカバー体16との間に装着部11が設けられている。この装着部11にフロント作業装置4が装着される。
図3に示すように、運転席6は、機体2における機体幅方向K2の中央部から機体幅方向K2の一側(左側)に偏倚した位置に搭載されている。図1、図3に示すように、運転席6は、オペレータが座るための(オペレータの臀部を支持する)座部6Aと、オペレータの背中を支持する背もたれ部6Bとを有する。背もたれ部6Bは、座部6Aの後部にリクライニング可能に設けられている。なお、前方は運転席6に着座したオペレータの前側である。
図1に示すように、運転部41は、運転席6が取り付けられるシート台43を有している。また、運転部41は、機体2に取り付けられた床部42を有している。シート台43は、床部42及び機体2に取り付けられている。したがって、運転部41(運転席6)は、機体2に搭載されている。
図2、図3に示すように、運転部41は、運転席6の機体幅方向K2の一側の側方(一方の側方)に配置されたコンソール(操作台)44Lと、運転席6の機体幅方向K2の他側の側方(他方の側方)に配置されたコンソール(操作台)44Rとを有している。具体的には、コンソール44Lは、運転席6の左方に配置され、コンソール44Rは、運転席6の右方に配置されている。
コンソール44Lには、アンロードレバー46及び操作装置45Lが設けられている。アンロードレバー46は、コンソール44Lと共に上下方向に揺動可能である。コンソール44Lの図1に示す状態はアンロードレバー46を上方に揺動した状態を示しており、このアンロードレバー46を上方に揺動した状態では、油圧機器に対して作動油の供給ができなくなる。図1に示す状態からアンロードレバー46及びコンソール44Lを下方に揺動すると、油圧機器に対して作動油の供給が可能となる。コンソール44Rには、各種のスイッチ類、操作装置45R、ドーザ装置7を操作するドーザレバー47が設けられている。コンソール44Rの前部には、メータ51が設けられている。メータ51は、表示部(液晶画面等を含む)を有し、該表示部には、例えば、作業機1の基本情報や、作業機1の周囲の画像や、作業機1の様々な設定を行うのに必要な情報等を表示できる。
左の操作装置45L及び右の操作装置45Rは、2つの操作対象を操作可能である。例えば、操作装置45Lは、機体2の旋回操作及びアーム13の揺動操作が可能である。操作装置45Rは、第1ブーム12Aの揺動操作及び作業具14の揺動操作が可能である。
図1に示すように、運転部41は、運転席6の前方に配置された2本の走行レバー48L,48Rを有している。2本の走行レバー48L,48Rは、機体幅方向K2に並べて配置されている。左の走行レバー48Lは、第1クローラ走行体3Aを操作可能であり、右の走行レバー48Rは、第2クローラ走行体3Bを操作可能である。
図1、図2、図3及び図4に示すように、機体2の後部には、原動機(エンジン)E1が搭載されている。また、機体2の後部には、原動機E1を収容する原動機室E2を形成するボンネット17が設けられている。ボンネット17は、第1側部カバー17A、第2側部カバー17B、後部カバー17C、隔壁部材17D等を有している。図1に示すように、第1側部カバー17Aは、原動機E1の左方を覆う。図2に示すように、第2側部カバー17Bは、原動機E1の右方を覆う。後部カバー17Cは、原動機E1の後方を覆う。後部カバー17Cは、上部がヒンジ装置によって機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回動可能とされていて上下方向に揺動可能である。つまり、後部カバー17Cは上下方向に揺動して原動機室E2を開閉する。隔壁部材17Dは、図4に示すように、原動機E1の前方を覆っていて原動機室E2と運転部41(運転席6側)とを隔てる隔壁本体17Daと、原動機E1の上方を覆う上壁部17Dbとを有している。
図4に示すように、原動機室E2は、上記ボンネット17、旋回基板(基板)29、複数の仕切り板26(第1仕切り板26A、第2仕切り板26B、第3仕切り板26C)、ウエイト10等によって形成される。
図5に示すように、旋回基板29は、厚板材で形成されていて機体2の底部を構成する。第1仕切り板26Aは、板面が前後方向を向くように配置されて旋回基板29の左部に立設されている。図4に示すように、第2仕切り板26Bは、第1仕切り板26Aの上部に固定されている。第2仕切り板26Bに隔壁部材17Dの隔壁本体17Daの下部が取り付けられる。第3仕切り板26Cは、装着部11の後部に配置されている。詳しくは、装着部11は、該装着部11の左端部に配置されて旋回基板29に立設された左の支持板27Lと、装着部11の右端部に配置されて旋回基板29に立設された右の支持板27Rとを有し、第3仕切り板26Cは、左の支持板27L及び右の支持板27Rの後部に支持板27L、27Rにわたって設けられている。第1仕切り板26A及び第2仕切り板26Bは、支持板27Lの左方に配置されている。なお、支持板27Lと支持板27Rとの間に第1ブーム12Aの基部及びブームシリンダ19Aの下端側が枢支される。
図1、図2、図4に示すように、ウエイト10は、機体2の後部を構成する。ウエイト10は、旋回基板29の後部に取り付けられる。
図4、図5に示すように、原動機室E2の内部には、ボンネット17や原動機室E2内の機器及び部品を支持する支持フレーム30が設けられている。支持フレーム30は機体2に搭載されている。詳しくは、支持フレーム30は、左の前脚31L、右の前脚31R、左の後脚32L、右の後脚32R及び天板33を有している。左の前脚31Lは、第1仕切り板26Aに固定された固定部材34Aに取り付けられている。右の前脚31Rは、支持板27Rに取付部材34Bを介して取り付けられている。左の後脚32Lは、旋回基板29に固定された固定部材34Cに取り付けられている。右の後脚32Rは、旋回基板29に固定された固定部材34Dに取り付けられている。天板33は、板面が上下方向を向くように配置されて、右の前脚31R及び右の後脚32Rの上部と、左の前脚31L及び左の後脚32Lの上部とにわたって配置されている。また、天板33は、左の前脚31L、右の前脚31R、左の後脚32L及び右の後脚32Rの上部に溶接等によって固定されている。
図5に示すように、キャノピ5は、第1後支柱22Bの下部と第2後支柱22Cの下部とにわたって設けられた取付フレーム35を有している。取付フレーム35は、支持フレーム30に取り付けられる。これにより、キャノピ5の後部が支持される。前支柱22Aの下部は、ステー36を介して支持板27Lに取り付けられている。これにより、キャノピ5の前部が支持される。
図5、図6に示すように、取付フレーム35は、ベース部材37と、縦プレート38とを有している。ベース部材37は、板材によって形成され、板面が上下方向を向くようにして第1後支柱22Bの下端と第2後支柱22Cとにわたるように配置されている。ベース部材37の左部の上面に第1後支柱22Bの下端が溶接等によって固定され、ベース部材37の右部の上面に第2後支柱22Cの下端が溶接等によって固定されている。
ベース部材37は、支持フレーム30の天板33に防振部材39を介して取り付けられる。詳しくは、図4に示すように、ベース部材37は、隔壁部材17Dの上壁部17Dbの上方に配置され、防振部材39は、天板33上に載置されると共に上壁部17Dbを貫通してベース部材37の下面に当接される。したがって、ベース部材37は、天板33に防振支持される。ベース部材37は、上方からベース部材37及び防振部材39を貫通して天板33にねじ込まれるボルト部材40によって天板33に固定される。
図6に示すように、縦プレート38は、板面が前後方向K1を向くようにして第1後支柱22Bと第2後支柱22Cの下部間に配置され、ベース部材37に立設されている。縦プレート38は、ベース部材37、第1後支柱22B及び第2後支柱22Cに溶接等によって固定されている。縦プレート38は、ベース部材37上に立設された主板部38aと、主板部38aの上端から前方に延出する上壁部38bとを有している。
図3に示すように、作業機1には、通信ユニット58が搭載されている。通信ユニット58は、コンソール44Rの後方に配置されている。詳しくは、通信ユニット58は、運転席6の機体幅方向K2の他側側(右側)の運転席6より後方に配置されている。言い換えると、通信ユニット58は、運転席6の機体幅方向K2の中央部よりも右方且つ運転席6より後方に配置されていると共に、背面視で運転席6の右側に一部重畳している(図7参照)。また、通信ユニット58は、ボンネット17の上方に配置されている。
通信ユニット58をコンソール44Rの後方に配置することで、通信ユニット58がオペレータの前方視界を妨げるのを抑制することができる。また、通信ユニット58は、運転席6より後方に配置されているので、通信ユニット58が操作装置45Rやドーザレバー47や各種スイッチを操作する際に邪魔にならない。つまり、通信ユニット58は、操作装置45R及びドーザレバー47並びに各種スイッチの操作の操作時にオペレータの腕等が接触しない位置に配置されている。即ち、通信ユニット58は、通信性の確保及び操作装置45R等の操作性の確保を図ることのできる配置性のよい搭載位置に配置されている。
通信ユニット58は、IPU(Information processing unit;情報収集ユニット)59と、DCU(Direct Communication Unit;直接通信ユニット)60とを含む。
IPU59は、作業機1に関する情報を一時的に蓄積し、所定の処理(例えば圧縮処理等)を行う「情報処理機器」である。
図8に示すように、IPU59は、図示省略の車載用通信ネットワークの通信ポートや車載式故障診断装置(OBD:On-Board Diagnostics)の通信ポート等にハーネス64及びコネクタ62を介して接続される。いずれかのコネクタ62が車載用通信ネットワークの通信ポートに接続され、他のコネクタ62のいずれかが車載式故障診断装置の通信ポートに接続される。車載用通信ネットワークは、作業機1に搭載されたCAN(Controller Area Network)やフレックスレイ(FlexRay)等で構成される。ハーネス64は、複数の(多数の)電線(配線)を束ねて構成されている。IPU59は、通信ネットワークや車載式故障診断装置から作業機1に関する情報を授受する。
また、ハーネス64は、通信ユニット58(IPU59)の近傍で、DCU60に接続される分岐部64aと、IPU59に接続される分岐部64bと、DCU60用のヒューズ68に接続される分岐部64cとに分岐されている。IPU59は、ハーネス64を介してDCU60に接続されていて、DCU60にデータを伝達する。また、IPU59及びDCU60は、ハーネス64及びコネクタ63を介して図示省略の電源供給ポートに接続されていて、電源供給ポートから電源が供給される。また、ハーネス64には、キャビンが搭載された作業機1に通信ユニット58を設ける場合に、IPU59を、キャビンのハーネス(図示省略)の接続ポートに接続するコネクタ63が設けられている。いずれかのコネクタ63が電源供給ポートに接続され、他のコネクタ63がキャビンのハーネスの接続ポートに接続される。
キャビンが搭載されない作業機1と、キャビンが搭載されている作業機1とでは、車載用通信ネットワークや車載式故障診断装置の通信ポートが設けられる位置は異なるが、通信ユニット58からコネクタ62に至るハーネス64の長さは、キャビンが搭載されていない作業機1とキャビンが搭載されている作業機1とのいずれに通信ユニット58を搭載した場合でも、車載用通信ネットワークや車載式故障診断装置の通信ポートに接続することのできる長さに形成されている。また、キャビンを搭載した作業機1に通信ユニット58を搭載する場合に、IPU59を、キャビンのハーネスの接続ポートに接続するコネクタを有しているので、ハーネス64は、キャビンが搭載された作業機1に通信ユニット58を搭載する場合と、キャビンが搭載されない作業機1に通信ユニット58を搭載する場合とにおいて共通のハーネス64とされている。つまり、ハーネス64は、機体2にキャビンが搭載された作業機1と、機体2にキャビンが搭載されない作業機1とに共用することができる。
DCU60は、外部の機器(図示せず)との間でデータの通信を行う「通信機器」である。DCU60は、IPU59からデータを授受する。また、DCU60は、IPU59から授受したデータや位置情報等のデータをサーバに送信する。サーバは、例えば、作業機1を製造するメーカ(製造会社)に設置されたサーバ、作業機1を販売及び保守(メンテナンス)を実施するディーラ(販売及び保守会社)に設置されたサーバ等である。
図7、図8に示すように、IPU59は、前後方向K1を向く面が略長方形状の略直方体形状を呈しており、直方体の長手方向を上下方向に一致させた縦向きに配置されている。また、IPU59は、上下方向の幅及び機体幅方向K2の幅よりも前後方向K1の幅(厚さ方向の幅)が狭い略直方体形状を呈している。IPU59は、右面側にハーネス64が接続される接続部59aを有している。
図7、図8に示すように、DCU60は、機器正面60Aが略長方形状の略直方体形状を呈しており、直方体の長手方向を機体幅方向K2に一致させた横向きに配置されている。また、図8に示すように、DCU60は、上下方向の幅及び機体幅方向K2の幅よりも前後方向K1の幅(厚さ方向の幅)が狭い略直方体形状を呈している。
図4、図7に示すように、DCU60は、第1後支柱22Bと第2後支柱22Cとの間の位置で且つ運転席6の背もたれ部6Bよりも若干低い位置に配置されている。図10に示すように、IPU59は、DCU60の下方に配置されている。詳しくは、IPU59は、DCU60より下方且つDCU60より前方に配置されている。
図9は、DCU60を、当該DCU60の機器背面側(機器正面60Aとは反対側)からみた図を示している。図9、図12に示すように、DCU60は、ケース72と、ケース72を機器正面60A側から覆うカバー73とを有している。DCU60は、ハーネス64が接続される接続部60aを有している。接続部60aは、ケース72の下部の左側に設けられている。
図9に示すように、DCU60は、ケース72内に収容された電子基板91を有している。ケース72は、略直方体形状に形成され、電子基板91は、電子部品が取り付けられる表側に、通信アンテナ(例えば、3Gアンテナ等)92と、測位アンテナ(GPSアンテナ)93とが取り付けられている。電子基板91は、表側が機器正面60Aを向くようにケース72内に収容されている。通信アンテナ92は、サーバとの通信を行うアンテナであって、電子基板91の左部と右部とに設けられている。通信アンテナ92は、DCU60に内蔵されている。本実施形態のDCU60にあっては、通信アンテナ92がDCU60に内蔵されているので、盗難等の不正行為(DCU60を外す行為等)が行われているときに通信可能な状態を維持し、所定の通報先に通報することができる。
測位アンテナ93は、測位衛星から送信された衛星信号を受信する。測位アンテナ93は、電子基板91の下部の右寄りに設けられている。作業機1は、測位アンテナ93が受信した衛星信号に基づき、測位システムによって、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する。詳しくは、作業機1は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例である周知のGPS(Global Positioning System)を利用して(例えば、移動体の測位に適したRTK-GPSによって)作業機1の位置及び方位を求める。即ち、作業機1は、既知位置に設置された基地局(基準局)と通信し、基地局は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データ(補正情報)を作業機1に送信する。作業機1は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データと、基地局からの測位データとに基づいて、自己の位置(緯度、経度)を検出する。DCU60は、位置情報を送受信する。
図6、図7、図10に示すように、作業機1は、通信ユニット58を支持するユニット支持体101を有している。詳しくは、ユニット支持体101は、取付フレーム35に取り付けられ、該ユニット支持体101に通信ユニット58(DCU60及びIPU59)が取り付けられる。
図11に示すように、ユニット支持体101は、ベースブラケット102と、第1機器ブラケット103と、第2機器ブラケット104とを有している。図10に示すように、ベースブラケット102は、取付フレーム35に取り付けられる。第1機器ブラケット103には、DCU60が機器正面60Aを後方に向けて配置されて取り付けられる。第2機器ブラケット104には、IPU59がDCU60の下方に配置されて取り付けられる。
図10、図11に示すように、ベースブラケット102は、取付フレーム35(縦プレート38)に取り付けられる取付部材105を有している。取付部材105は、板材によって形成され、機体幅方向K2に長く形成されている。取付部材105は、第1部位105aと、第2部位105bと、第3部位105cとを有している。第1部位105aは、板面が前後方向K1を向くようにして縦プレート38の主板部38aの後面の上部に配置されて該主板部38aの後面に当接する。第2部位105bは、第1部位105aの上端から前方に延出され、縦プレート38の上壁部38bの上面に当接する。第3部位105cは、第1部位105aの下端から後方に延出されている。
図11に示すように、第1部位105aの右部は、取付フレーム35の縦プレート38に取り付けられる被取付部105dとされている。被取付部105dには、上下方向に長い長穴に形成された機体幅方向K2に一対の挿通孔105eが形成されている。取付部材105は、挿通孔105e及び主板部38aを貫通し、主板部38aの前面に固定されたナット部材106(図6参照)にねじ込まれるボルト部材107(図6参照)によって取付フレーム35に固定される。
図11に示すように、第1部位105aの左部には、機体幅方向K2に長い横長ブロック状のランプステー取付部108が溶接等によって固定されている。ランプステー取付部108にランプステー109が取り付けられる。ランプステー109は、上壁109aと、上壁109aの前端から下方に延出する前壁109bと、上壁109aと前壁109bとにわたって固定された補強板109cとを有している。ランプステー109は、前壁109bを貫通してランプステー取付部108に形成されたねじ穴108a(内周面に雌ねじが切られた穴)にねじ込まれるボルト部材111によってランプステー取付部108(取付部材105)に固定される。
図7に示すように、ランプステー109の上壁109aにランプ部材110が取り付けられる。ランプ部材110は、例えば、回転灯によって構成され、クレーン作業を行うときに点灯し且つ回転する。
ランプステー109は、後部カバー17Cの上方側に配置されている。ランプステー109は、後部カバー17Cを上方に揺動させても、後部カバー17Cが当たらない位置に設定される。
取付フレーム35における被取付部105dが取り付けられる部分には、ランプステー109を取り付けることができる。つまり、本実施形態にあっては、ユニット支持体101を、ランプステー109が取り付けられるところを利用してキャノピ5の取付フレーム35に取り付けている。これにより、通信ユニット58を作業機1に後付けで搭載することができる。なお、これに限定されることはなく、ユニット支持体101を、ランプステー109とは関係なく、取付フレーム35またはその他の部位に取り付け得るように構成してもよい。
図10、図11に示すように、ベースブラケット102は、取付部材105から上方に突出する縦部材112と、縦部材112の上端部に固定された固定プレート113と、固定プレート113の前部に固定された取付プレート114とを有している。
縦部材112は、溝形鋼によって形成され、開口側が前方を向くように上下方向に延伸して配置され、下部が取付部材105の第1部位105aの後面及び第2部位105bの上面に溶接等によって固定されている。縦部材112の上部は、取付部材105から上方に突出している。縦部材112の後面の上下方向中途部には、ハーネス64(分岐部64a)を保持するクランプ部材が取り付けられるクランプステー115が固定されている。
固定プレート113は、板材によって形成され、板面が上下方向を向く上壁113aと、上壁113aの右端から下方に延出された側壁113bとを有している。上壁113aは、縦部材112の上端に配置されて該上端に溶接等によって固定されている。側壁113bは、縦部材112の上部の右面に固定される。固定プレート113は、縦部材112から前方に突出している。
取付プレート114は、板材によって形成され、板面が前後方向K1を向くようにして固定プレート113の前方に配置された第1壁部114aと、第1壁部114aの下端から前方に延出する第2壁部114bと、第2壁部114bの前端から下方に延出する第3壁部114cとを有している。第1壁部114aは、上部が固定プレート113の前端に溶接等によって固定されている。第1壁部114aの後面には、ナット部材116が固定されている。第1壁部114aは、第1機器ブラケット103が取り付けられる部位である。第3壁部114cは、第2機器ブラケット104が取り付けられる部位である。
図11、図12に示すように、第1機器ブラケット103は、取付ステー117と、縦部材118と、ブラケット本体119とを有している。
取付ステー117は、板材によって形成され、板面が上下方向を向く上壁117aと、上壁117aの後端から下方に延出された後壁117bと、上壁117aと後壁117bとにわたって固定された補強板117cとを有している。取付ステー117は、後壁117b及び第1壁部114aを貫通してナット部材116にねじ込まれるボルト部材120によって取付プレート114の第1壁部114a(ベースブラケット102)に固定される。
縦部材118は、溝形鋼によって形成され、開口側が後方を向くようにして取付ステー117の上方に上下方向に延伸して配置されている。縦部材118の下端は取付ステー117の上壁117aに溶接等によって固定されている。
ブラケット本体119は、板材によって形成され、板面が前後方向K1を向くようにして縦部材118の後方に配置されている。ブラケット本体119は、機体幅方向K2の中途部が縦部材118に溶接等によって固定されている。
ブラケット本体119は、複数のカバー取付部119aを有しており、これらカバー取付部119aにカバー73の四隅の取付片73aがネジ78等によって取り付けられる。ケース72も、ブラケット本体119にネジ79等によって取り付けられる。
図11、図12に示すように、ブラケット本体119は、通信アンテナ92に対応する部分を切り欠いて形成された切り欠き部95を有する。通信アンテナ92は、電子基板91の板厚方向に指向性を有している。カバー73を樹脂によって形成し、ブラケット本体119の通信アンテナ92に対応する部分を切り欠くことにより、通信アンテナ92の電波指向性を妨げないようにしている。
図10、図12に示すように、作業機1は、ブラケット本体119の前面(DCU60が取り付けられる側とは反対側)を覆うカバー81を有している。カバー81は、樹脂で形成されており、ブラケット本体119、縦部材118及びDCU60(カバー73)の周縁部を前側から覆う形状に形成されている。カバー81によって外観上の見栄えの向上を図っている。
カバー81は、縦部材118にネジ80によって取り付けられる。カバー81は、樹脂で形成されているので、通信アンテナ92の電波指向性を妨げることはない。
図11、図13に示すように、第2機器ブラケット104は、ブラケット本体121と、取付ブラケット122と、当て板123とを有している。
ブラケット本体121は、板材によって形成され、板面が前後方向K1を向くようにして取付プレート114の第3壁部114cの前方に配置されている。ブラケット本体121は、上部の右部及び下部の左部に機器取付部121aを有している。各機器取付部121aの後面には、ナット部材83が固定されている。IPU59の上部の右部及び下部の左部には、取付ボス59bが設けられている。IPU59は、ブラケット本体121の前面に配置されて、取付ボス59b及びブラケット本体121の機器取付部121aを貫通してナット部材83にねじ込まれるボルト部材84によってブラケット本体121(第2機器ブラケット104)に固定される。
取付ブラケット122は、溝形鋼によって形成され、開口側が前方を向くようにしてブラケット本体121の後方に機体幅方向K2に延伸して配置されている。取付ブラケット122は、ブラケット本体121の後面の上下方向の中途部に溶接等によって固定されている。取付ブラケット122の前面には、機体幅方向K2に一対のナット部材85が固定されている。取付ブラケット122(第2機器ブラケット104)は、取付プレート114の第3壁部114c及び取付ブラケット122を貫通してナット部材85にねじ込まれるボルト部材86によって第3壁部114c(ベースブラケット102)に固定される。
当て板123は、例えば、クッション性を有する部材によって形成され、ブラケット本体121とIPU59との間に介在される。
図8、図13に示すように、ブラケット本体121の下部の右側には、ハーネスを案内するハーネスガイド124が固定されている。また、ブラケット本体121の下部の左側には、ヒューズ68が取り付けられるヒューズステー125が固定されている。
図14、図15は、運転席6と通信ユニット58(DCU60及びIPU59)との位置関係を示しており、図14は左側面図、図15は平面図である。図14において、運転席6の実線で示す位置は、該運転席6を最もリクライニングさせた位置を示している。図15において、運転席6は、該運転席6を最もリクライニングさせた位置を示している。図14、図15に示すように、通信ユニット58は、運転席6を最もリクライニングさせても運転席6と通信ユニット58(DCU60及びIPU59)に隙間96ができるように配置されている。つまり、通信ユニット58は、運転席6を最もリクライニングさせても、運転席6が通信ユニット58(DCU60及びIPU59)に当たらない位置に配置されている。
図16~図25は、キャビン15が搭載された作業機1に通信ユニット58を搭載した実施形態(他の実施形態)を示している。通信ユニット58はキャビン15の室内に配置される。
この他の実施形態では、図16に示すように、通信ユニット58は、上記実施形態に比べて若干高い位置に配置されている。詳しくは、通信ユニット58は、DCU60の上端が運転席6の背もたれ部6Bの上端よりも高い位置に配置されている。DCU60の機器正面60Aは、上記実施形態と同様に後方を向いている。つまり、この他の実施形態では、DCU60の機器正面60Aは、キャビン15の後述の後窓55のガラス面を向いている。
通信ユニット58と運転席6とのその他の位置関係、通信ユニット58とコンソール44Rとの位置関係は、上記実施形態と略同様に構成されている。
また、この他の実施形態では、通信ユニット58の装着構造が上記実施形態とは異なり、通信ユニット58の装着構造以外の構造、つまり、機体2、作業装置4、ボンネット17等の構造は、上記実施形態と同様に構成される。
図16、図17、図18に示すように、キャビン15は、機体幅方向K2に一対設けられたフロントピラー49L,49Rと、左のフロントピラー49Lと右のフロントピラー49Rとの間に設けられた前窓54と、機体幅方向K2に一対設けられたリヤピラー50L,50Rと、左のリヤピラー50Lと右のリヤピラー50Rとの間に設けられた後窓55と、左のフロントピラー49Lと左のリヤピラー50Lとの間に設けられたクォータピラー52と、左のフロントピラー49Lとクォータピラー52との間に設けられたドア56と、クォータピラー52と左のリヤピラー50Rとの間に設けられた側窓57と、天井部を構成するルーフ53等とを有している。
前窓54、後窓55及び側窓57は、窓開口及び窓開口を塞ぐガラスを有している。各ガラスは、光の透過性を有している。
図18に示すように、キャビン15は、左のリヤピラー50Lと右のリヤピラー50Rとの下部間を連結する連結部分61のキャビン室内側に、前記支持フレーム30に取り付けられる取付フレーム131を有している。
図18に示すように、取付フレーム131は、ベース部材132と、縦プレート133とを有している。ベース部材132は、機体幅方向K2に延伸する軸心を有する四角筒状に形成され、左のリヤピラー50Lの下部と右のリヤピラー50Rの下部とにわたるように設けられている。
図19、図20に示すように、ベース部材132は、機体幅方向K2一対の防振部材134を介して支持フレーム30の天板33に防振支持される。詳しくは、ベース部材132の左部及び右部には、ベース部材132を上下方向に貫通し且つ防振部材134の上部に挿通される筒部材135が固定されている。ベース部材132は、筒部材135及び防振部材134を挿通して天板33にねじ込まれるボルト部材(図示省略)によって天板33固定される。
図20に示すように、縦プレート133は、板面が前後方向K1を向くように配置されて下部がベース部材132の前面に固定された主板部133aと、主板部133aの上端から後方に延出する上壁部133bと、主板部133aの下端から前方に延出する下壁133cと、下壁133cの前端から下方に延出する延出壁133dとを有している。
図20に示すように、通信ユニット58を支持するユニット支持体101は、ベースブラケット202と、支持部材136と、第1機器ブラケット203と、第2機器ブラケット204とを有している。ベースブラケット202は、取付フレーム131に取り付けられる。支持部材136は、キャビン15の右のリヤピラー50R(ピラー)に取り付けられる(図17、図18参照)。第1機器ブラケット203には、DCU60が機器正面60Aを後方に向けて配置されて取り付けられる。第2機器ブラケット204には、IPU59がDCU60の下方に配置されて取り付けられる。
図21に示すように、縦プレート133の前方には、グリスガン137及びグリスガン137を保持するグリスガンホルダ138が配置されている。
グリスガン137は、グリスを貯留するグリスタンク137aと、グリスタンク137aからグリスを吐出する吐出管137bと、吐出管137bからグリスを吐出させる操作を行う操作ハンドル137cとを含む。
図22に示すように、グリスガンホルダ138は、取付フレーム131に取り付けられるホルダベース139と、吐出管137bを収容する管収容具140と、グリスタンク137aを挟み込んで弾性的に保持する保持するタンク保持具141とを有する。
ホルダベース139は、板材によって形成され、板面が上下方向を向くようにして縦プレート133の主板部133aの前方に配置された主壁部139aと、主壁部139aの右部の後端から上方に延出されていて縦プレート133の主板部133aにボルト部材142によって取り付けられる取付部139bと、主壁部139aの右端から右方に延出された後に上方に立ち上がる固定部139cとを有している。管収容具140は、固定部139cの立ち上がり部分139dに、該立ち上がり部分139dから右方に突出状に固定されている。タンク保持具141は、弾性を有する板材(バネ板材)によって形成されている。タンク保持具141は、上側が開放された側面視略U字形に形成され、ネジまたはリベット等によって主壁部139aの左部に取り付けられている。
図21に示すように、グリスガンホルダ138は、管収容具140がIPU59(通信ユニット58)の下方に配置され、タンク保持具141がIPU59(通信ユニット58)の下方から左方に外れた位置に配置されるように縦プレート133(取付フレーム131)に取り付けられる。グリスガン137をグリスガンホルダ138から取り外す際には、図21に2点鎖線で示すように、グリスタンク137aをタンク保持具141から上方に離脱させる。このときグリスガン137は、左方に向かうにつれて(IPU59から左方に離れるにつれて)上方に移行する傾斜状となる。これにより、グリスタンク137aをタンク保持具141から取り外す際に、グリスガン137がIPU59に接触するのを防止している。つまり、例えば、グリスガンホルダ138が機体幅方向K2において逆向きに取り付けられていると、タンク保持具141がIPU59の下方側に位置することとなり、グリスタンク137aをタンク保持具141から取り外す際に、グリスガン137がIPU59に接触する虞がある。本実施形態では、タンク保持具141がIPU59から左方に外れた位置にあるので、グリスタンク137aをタンク保持具141から取り外す際に、グリスガン137がIPU59に接触するのを防止することができる。
図20、図23、図24、図25に示すように、ベースブラケット202は、取付フレーム131(縦プレート133)に取り付けられる取付部材205を有している。取付部材205は、本体部材143と、補強部材144とを有している。本体部材143は、板材によって形成され、第1部位143aと、第2部位143bとを有している。第1部位143aは、板面が前後方向K1を向くように配置されて縦プレート133の主板部133aの前面に当接する。第2部位143bは、第1部位143aの上端から後方に延出され、縦プレート133の上壁部133bの上面に当接する。
補強部材144は、板材によって形成され、本体部材143の第1部位143aの右部の上下方向中途部と、左部の下部とに重ね合わされて、溶接等によって固定されている。
取付部材205は、補強部材144、本体部材143及び主板部133aを貫通して、主板部133aの後面に固定されたナット部材146にねじ込まれるボルト部材145によって取付フレーム131に固定される。
ベースブラケット202は、取付部材205に固定された縦板147と、縦板147から上方に突出する縦部材148と、縦部材148の上端部に固定された固定プレート149と、固定プレート149の前部に固定された取付プレート150とを有している。
縦板147は、上下方向に長い帯板材で形成され、取付部材205の前面に重ね合わされて溶接等によって固定されている。縦板147の上部は、取付部材205から上方に突出している。
縦部材148は、溝形鋼によって形成され、開口側が前方を向き且つ上下方向に延伸するようにして取付部材205の上方に配置されている。縦部材148の下部は、縦板147の上部及び取付部材205の上端に溶接等によって固定されている。
固定プレート149は、板材によって形成され、板面が上下方向を向くようにして縦部材148の上端に配置されて該上端に溶接等によって固定された上壁149aと、上壁149aの右端から下方に延出された側壁149bとを有している。側壁149bは、縦部材148から右方に離間して設けられている。側壁149bと縦部材148との間に補強板151が設けられている。固定プレート149は、縦部材148から前方に突出している。
取付プレート150は、板材によって形成され、板面が前後方向K1を向くようにして固定プレート149の前部に固定されている。
図20、図23~図25に示すように、支持部材136は、取付ステー156と、プレート部材158と、支持杆157とを有している。
取付ステー156は、板材によって形成され、板面が上下方向を向くようにして固定プレート149の上壁149a上に重ね合わされている。取付ステー156は、当該取付ステー156及び上壁149aを貫通し、上壁149aの下面に固定されたナット部材159にねじ込まれるボルト部材160によって固定プレート149に固定されている。
図17、図18に示すように、プレート部材158は、キャビン15の右のリヤピラー49Lに取り付けられる。詳しくは、プレート部材158は、右のリヤピラー49Lのキャビン15の室内側に設けられた内板部材167にボルト部材161によって固定される。図17に示すように、プレート部材158は、内板部材167に形成された開口166を塞ぐようにして内板部材167に取り付けられる。開口166は、例えば、リヤピラー49Lの内部空間に配線をするときに使用される穴である。なお、これに限定されることはなく、支持部材136は、キャビン15のリヤピラー49L(ピラー)に取り付けられるようにされていればよい。
支持杆157は、取付ステー156に固定された第1部位157aと、プレート部材158に固定された第2部位157bと、第1部位157aと第2部位157bとを連結する第3部位157cとを有している。支持杆157の先端(第2部位157bの端部)は、プレート部材158の前端の上下方向中途部から延出された延出片158aに固定されている。
第1機器ブラケット203は、取付ステー152と、縦部材153と、ブラケット本体154とを有している。取付ステー152は、取付プレート150にボルト部材162等によって取り付けられている。第1機器ブラケット203は、上記実施形態と略同様に構成されているので、第1機器ブラケット203の構造及びDCU60の取り付けについては、説明を省略する。
第2機器ブラケット204は、板材によって形成され、板面が前後方向K1を向くようにして配置されて、縦板147の上部、縦部材148及び縦プレート133(第2部位143b)等に溶接等によって固定されている。IPU59は、第2機器ブラケット204の前面に取り付けられている。
本実施形態の作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、運転席6の側方に配置され、操作装置45Rを有するコンソール44Rと、コンソール44Rの後方に配置され、情報処理機器(IPU59)と、情報処理機器59からデータを授受すると共に通信アンテナ92を内蔵していてデータを送信する通信機器(DCU60)とを含む通信ユニット58と、を備えている。
この構成によれば、情報処理機器59と通信機器60とを含む通信ユニット58を、操作装置45Rを有するコンソール44Rの後方に配置することで、通信ユニット58の通信性の確保及び操作装置45Rの操作性の確保を図ることのできる配置性のよい搭載位置に配置することができる。
また、運転席6は、機体2における機体幅方向K2の中央部から機体幅方向K2の一側に偏倚した位置に搭載され、コンソール44Rは、運転席6の機体幅方向K2の他側の側方に配置され、通信ユニット58は、運転席6の機体幅方向K2の他側側の運転席6より後方に配置されている。
この構成によっても、通信ユニット58を配置性のよい場所に搭載することができる。また、通信ユニット58を機体2の機体幅方向K2の中央側に配置することにより、通信ユニット58の取り付けの制約を軽減することができる。
また、機体2の後部に搭載された原動機E1と、原動機E1を収容するボンネット17とを備え、通信ユニット58は、ボンネット17の上方に配置されている。
この構成によっても、通信ユニット58を配置性のよい場所に搭載することができる。
また、機体2に搭載された運転席保護装置(キャノピ5,キャビン15)と、通信ユニット58を支持するユニット支持体101と、機体2に搭載され、ボンネット17を支持する支持フレーム30と、を備え、運転席保護装置5,15は、支持フレーム30に取り付けられる取付フレーム35,131を有し、ユニット支持体101は、取付フレーム35,131に取り付けられる取付部材105,205を有している。
この構成によれば、通信ユニット58を運転席保護装置5,15の取付フレーム35,131を利用して取り付けることができ、構造の簡素化を図ることができる。
ユニット支持体101は、通信機器60が機器正面60Aを後方に向けて配置されて取り付けられる第1機器ブラケット103,203と、情報処理機器59が取り付けられる第2機器ブラケット104,204とを有している。
この構成によれば、通信機器60が機器正面を後方に向けて配置されることで、通信性の確保を図ることができる。
なお、情報処理機器59を通信機器60の下方に配置してもよく、情報処理機器59を通信機器60の下方に配置することで、通信ユニット58を前後方向K1にコンパクトに配置できる。
また、ランプ部材110と、ランプ部材110が取り付けられるランプステー109とを備え、ユニット支持体101は、ランプステー109が取り付けられるランプステー取付部108を有している。
この構成によれば、ユニット支持体101にランプステー取付部108を設けることにより、構造の簡素化を図ることができる。
また、運転席保護装置5,15として運転席6を包囲するキャビン15を備え、ユニット支持体101は、キャビン15のピラー(リヤピラー50R)に取り付けられる支持部材136を有している。
この構成によれば、通信ユニット58の支持の安定化を図ることができる。
また、運転席6は、オペレータが座るための座部6Aと、座部6Aの後部にリクライニング可能に設けられた背もたれ部6Bとを有し、通信ユニット58は、背もたれ部6Bの機体幅方向K2の他側側の後方、且つ背もたれ部6Bをリクライニングしても背もたれ部6Bが干渉しない位置に配置されている。
この構成によれば、通信ユニット58を運転席6の後方に配置することができる。
また、グリスを貯留するグリスタンク137a及びグリスタンク137aからグリスを吐出する吐出管137bを含むグリスガン137を保持するグリスガンホルダ138を備え、グリスガンホルダ138は、吐出管137bを収容する管収容具140と、グリスタンク137aを挟み込んで弾性的に保持するタンク保持具141とを有し、管収容具140が通信ユニット58の下方に配置され、タンク保持具141が通信ユニット58の下方から外れた位置に配置されるように取付フレーム35,131に取り付けられる。
この構成によれば、グリスガン137をグリスガンホルダ138から取り外す際に、グリスガン137が通信ユニット58に干渉するのを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
5 運転席保護装置(キャノピ)
6 運転席6
6A 座部
6B 背もたれ部
15 運転席保護装置(キャビン)
17 ボンネット
30 支持フレーム
35 取付フレーム
44R コンソール
45R 操作装置
50R ピラー(リヤピラー)
58 通信ユニット
59 情報処理機器(IPU)
60 通信機器(DCU)
60A 機器正面
92 通信アンテナ
101 ユニット支持体
103 第1機器ブラケット
104 第2機器ブラケット
105 取付部材
108 ランプステー取付部
109 ランプステー
110 ランプ部材
131 取付フレーム
136 支持部材
137 グリスガン
137a グリスタンク
137b 吐出管
138 グリスガンホルダ
140 管収容具
141 タンク保持具
203 第1機器ブラケット
204 第2機器ブラケット
205 取付部材
E1 原動機
K2 機体幅方向

Claims (9)

  1. 機体と、
    前記機体に搭載された運転席と、
    前記運転席の側方に配置され、操作装置を有するコンソールと、
    前記コンソールの後方に配置され、情報処理機器と、前記情報処理機器からデータを授受すると共に通信アンテナを内蔵していてデータを送信する通信機器とを含む通信ユニットと、
    を備えている作業機。
  2. 前記運転席は、前記機体における機体幅方向の中央部から機体幅方向の一側に偏倚した位置に搭載され、
    前記コンソールは、前記運転席の機体幅方向の他側の側方に配置され、
    前記通信ユニットは、前記運転席の機体幅方向の他側側の前記運転席より後方に配置されている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記機体の後部に搭載された原動機と、
    前記原動機を収容するボンネットとを備え、
    前記通信ユニットは、前記ボンネットの上方に配置されている請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記機体に搭載された運転席保護装置と、
    前記通信ユニットを支持するユニット支持体と、
    前記機体に搭載され、前記ボンネットを支持する支持フレームと、
    を備え、
    前記運転席保護装置は、前記支持フレームに取り付けられる取付フレームを有し、
    前記ユニット支持体は、前記取付フレームに取り付けられる取付部材を有している請求項3に記載の作業機。
  5. 前記ユニット支持体は、前記通信機器が機器正面を後方に向けて配置されて取り付けられる第1機器ブラケットと、前記情報処理機器が取り付けられる第2機器ブラケットとを有している請求項4に記載の作業機。
  6. ランプ部材と、
    前記ランプ部材が取り付けられるランプステーとを備え、
    前記ユニット支持体は、前記ランプステーが取り付けられるランプステー取付部を有している請求項4または5に記載の作業機。
  7. 前記運転席保護装置として前記運転席を包囲するキャビンを備え、
    前記ユニット支持体は、前記キャビンのピラーに取り付けられる支持部材を有している請求項4~6のいずれか1項に記載の作業機。
  8. 前記運転席は、オペレータが座るための座部と、前記座部の後部にリクライニング可能に設けられた背もたれ部とを有し、
    前記通信ユニットは、前記背もたれ部の機体幅方向の他側側の後方、且つ前記背もたれ部をリクライニングしても前記背もたれ部が干渉しない位置に配置されている請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機。
  9. グリスを貯留するグリスタンク及び前記グリスタンクからグリスを吐出する吐出管を含むグリスガンを保持するグリスガンホルダを備え、
    前記グリスガンホルダは、前記吐出管を収容する管収容具と、前記グリスタンクを挟み込んで弾性的に保持するタンク保持具とを有し、前記管収容具が前記通信ユニットの下方に配置され、前記タンク保持具が前記通信ユニットの下方から外れた位置に配置されるように前記取付フレームに取り付けられる請求項4~7のいずれか1項に記載の作業機。
JP2022056715A 2022-03-30 2022-03-30 作業機 Pending JP2023148596A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022056715A JP2023148596A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 作業機
PCT/JP2023/012846 WO2023190701A1 (ja) 2022-03-30 2023-03-29 作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022056715A JP2023148596A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023148596A true JP2023148596A (ja) 2023-10-13

Family

ID=88289372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022056715A Pending JP2023148596A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023148596A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5538575B1 (ja) コントローラ組立体、作業機械のキャブおよび作業機械
US7770963B2 (en) Cab structure for construction machine
JP5841008B2 (ja) 旋回作業車
US20090230710A1 (en) Rear accessible service hatch
JP7376314B2 (ja) 作業車両
JP4057542B2 (ja) 建設機械
WO2019003266A1 (ja) 建設機械
WO2016068348A1 (ja) 作業車両
JP2023148596A (ja) 作業機
JP7387503B2 (ja) 通信機器の防水構造
JP7451250B2 (ja) 通信ユニット及び作業機
CN101321656B (zh) 踏板构造
CN110536987B (zh) 作业车辆的罩、作业车辆的驾驶室以及作业车辆
WO2021187567A1 (ja) 通信機器の防水構造、通信ユニット及び作業機
WO2023190702A1 (ja) 作業機
JP2001279719A (ja) 小型油圧ショベル
JP2023148594A (ja) 作業機
US10583812B2 (en) Cab of work vehicle and work vehicle
JP2023148595A (ja) 作業機
JP2013245508A (ja) 旋回作業車
WO2023190701A1 (ja) 作業機
JP2010216154A (ja) 建設機械
US20240229422A1 (en) Construction machine
JP2018035671A (ja) 作業車両
JP2019116758A (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240624