JP2023147573A - チェーン - Google Patents

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Yusuke Saito
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Abstract

Figure 2023147573000001
【課題】組み立てが容易であり、長寿命化及び小型化が図られ、アライメントのずれの許容量を大きくすることが可能なチェーンを提供すること。
【解決手段】一対の外プレート111とピン115とを備えた複数の外リンク110と、一対の内プレート121とブシュ125とを備えた複数の内リンク120とが、ピン115がブシュ125内に回転可能に挿入されることで、チェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されてなるチェーンであって、一対の内プレート121間に位置され一対の内プレート121の各々のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を備え、ブシュ125は、一対の内プレート121の各々のブシュ孔122に対し回転可能に挿入された構成とされる。
【選択図】図1B

Description

本発明は、ブシュを備えた複数の内リンクと、ピンを備えた複数の外リンクとが、ピンがブシュ内に回転可能に挿入されることで、チェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されてなるチェーンに関する。
チェーン伝動機構に用いられるチェーンとしては、中空円筒状のブシュを使用したものが知られている。
このようなチェーンのある種のものは、例えば図5A及び図5Bに示すように、左右一対の外プレート211が、前後一対のピン215の両端をそれぞれ外プレート211のピン孔212内に圧入することで連結されてなる複数の外リンク210と、左右一対の内プレート221が、前後一対の円筒状のブシュ225の両端をそれぞれ内プレート221のブシュ孔222に圧入することで連結されてなる複数の内リンク220とを備える。
外リンク210及び内リンク220は、ピン215がブシュ225内に回転可能に挿入されることで、チェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されている。また、ブシュ225には、ローラ230が回転自在に外挿され、これにより、チェーン200がスプロケットに巻き掛けられた際に、ローラ230がスプロケットの歯と当接するように構成されている。
このような構成のチェーン200においては、ブシュ225が内プレート221のブシュ孔222内に圧入されて固定される構成であるため、ブシュ孔222の開口縁に大きな力が加わることで内プレート221が変形すると共にブシュ225の内径に歪みが発生する。これにより、ピン215とブシュ225との摺動による摩耗が促進され、チェーン寿命を早期に損なうおそれがあるといった問題があった。
また、このような構成のチェーン200が、例えば自転車用チェーンとして構成される場合には、チェーンがギヤチェンジの際には幅方向に併設された複数のスプロケットに掛け替えられることでアライメントがずれ、チェーンが幅方向に屈曲を生じる状態で使用されることがある。このとき、チェーンのチェーン幅方向に対する屈曲性は、ピン215の外周面とブシュ225の内周面との間のクリアランスC1に依存する。該クリアランスC1の存在によって、ピン215とブシュ225とは、常に一定条件で摺動するのではなく、摺動箇所が常に変化すると共に、摺動箇所の押圧力も一定ではなく衝撃的に増加することも頻繁におこり、これによってもピン215とブシュ225との摺動による摩耗を促進することとなる。
一方、チェーン伝動機構に用いられるチェーンとして、ブシュを有さないブシュレスチェーンが知られている(例えば特許文献1、2参照。)。
特許文献1には、内プレートの端部にブシュとして機能するフランジ部を絞り加工により形成し、ピンと内プレートとの相互摺動により内リンクと外リンクとが屈曲可能に連結された構成のブシュレスチェーンが従来例として開示されている。また、外プレートを連結するピンとして、いわゆる段付きピンが用いられ、段付きピンにおける両端部が内プレートのピン孔に回転可能に挿入されることで、内リンクと外リンクとが屈曲可能に連結された構成のブシュレスチェーンが開示されている。このようなブシュレスチェーンは、特許文献2にも開示されており、ピンとして、外プレートのピン孔に固定されると共に内リンクプレートのピン孔に遊嵌される一対の軸部と、一対の軸部よりもピン長手方向内側に形成され内リンクプレートのチェーン幅方向内側への移動を規制する移動規制部とを有したものが用いられることが記載されている。
実開平5-71506号公報 特開2014-234881号公報
而して、ブシュレスチェーンでは、内プレートに圧入固定される構成部材が存在しないため、内プレートが変形するおそれはなく、この点において、チェーン寿命が早期に損なわれることは回避される。
しかしながら、ブシュレスチェーンでは、ピンと内プレートとの相互摺動により屈曲可能に構成されていることから、ブシュレスチェーンのチェーン幅方向の屈曲性は、ピンの外周面と内プレートのピン孔の内周面とのクリアランスに依存する。従って、ブシュレスチェーンにおいても、ブシュチェーンと同様に、チェーン幅方向に屈曲が生ずる状態で使用される場合には、十分なアライメント許容量を得ることが困難である、という問題がある。
また、ブシュとして機能するフランジ部を形成するブシュレスチェーンにおいては、フランジ部とピン及びローラとの部分接触が発生することを回避するために、フランジ部の形成に高い加工精度が要求されて加工負担が大きくなると共に、疲労強度が低下するといった問題もある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、組み立てが容易であり、長寿命化及び小型化が図られ、アライメントのずれの許容量を大きくすることが可能なチェーンを提供することを目的とする。
本発明は、一対の外プレートとピンとを備えた複数の外リンクと、一対の内プレートとブシュとを備えた複数の内リンクとが、前記ピンが前記ブシュ内に回転可能に挿入されることで、チェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されてなるチェーンであって、前記一対の内プレート間に位置され前記一対の内プレートの各々のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を備え、前記ブシュが、前記一対の内プレートの各々のブシュ孔に対し回転可能に挿入された構成とされることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、ブシュを内プレートに圧入して固定しなくても、位置規制部により内プレートの幅方向への移動が規制されるので、チェーン組付時において内プレートの変形が生ずることがなく、内部歪みによる強度低下を回避することができると共に、強度を向上させるための構造を付加する必要がなくなり、材料の無駄を低減し小型化を図ることができる。また、ブシュを内プレートに対し圧入する工程が不要となるため、製造が容易となる。
また、ブシュが内プレートのブシュ孔内に回転可能に挿入されることで、チェーン組付時においてブシュの内面形状の変化が生ずることがなく、ブシュの内面形状が安定化するので、ピンとブシュとが部分的に接触することによる摩耗が生ずることを抑制することができる。しかも、ピンがブシュ内に回転可能に挿入されると共にブシュが内プレートのブシュ孔内に回転可能に挿入されることで摺動箇所が分散されるので、摩耗を抑制することができる。
このように、本請求項1に係る発明によれば、チェーンの強度向上及び耐摩耗性の向上が図られることで、チェーンの耐久性が向上し長寿命化を図ることができる。
さらに、チェーン幅方向に屈曲が発生する状態で使用される場合であっても、ピンとブシュとのクリアランス及びブシュと内プレートとのクリアランスによりチェーン幅方向の屈曲性が向上するので、該クリアランスの調整によりアライメント許容量を大きくすることが可能となると共にそれぞれのクリアランスの組合せにより耐摩耗性を調整することが可能となる。
本請求項2に係る発明によれば、位置規制部をローラで構成することで、一般的なチェーン伝動機構に用いられるチェーンから構造の大幅な変更を伴うことなしに、各構成部材の寸法調整のみを行えばよいので、製造に係るコストや作業負担を低減することができる。
本請求項3に係る発明によれば、位置規制部がブシュと一体に形成されることで、内プレートの適切な位置を維持するための構成部材を用いることが不要となり部品点数を低減することができると共に製造工数を低減することができる。
本請求項4に係る発明によれば、ブシュ形状を複雑化させることなく、内プレートの位置規制機能をブシュに付与することができると共に、容易に製造することができる。
本請求項5に係る発明によれば、第1ブシュ及び第2ブシュの各々の内面の精度が高くなるので、ピンの外周面にブシュ両端の内周縁が片当たりすることを防止することができる。このため、ピンとブシュとが部分的に接触することによる摩耗が生ずることを確実に抑制することができる。
本請求項6に係る発明によれば、位置規制部をローラで構成することで、一般的なチェーン伝動機構に用いられるチェーンから構造の大幅な変更を伴うことなしに、各構成部材の寸法調整のみを行えばよいので、製造に係るコストや作業負担を低減することができる。
本請求項7に係る発明によれば、位置規制部が第1ブシュ及び第2ブシュの各々に一体に形成されることで、内プレートの適切な位置を維持するための構成部材を用いることが不要となり部品点数を低減することができると共に製造工数を低減することができる。
本請求項8に係る発明によれば、ブシュ形状を複雑化させることなく、内プレートの位置規制機能をブシュに付与することができると共に、容易に製造することができる。
本発明の第1実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。 図1Aにおいて破線で示す円で囲まれた領域を示す拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。 図2Aにおいて破線で示す円で囲まれた領域を示す拡大図である。 本発明の第3実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。 図3Aにおいて破線で示す円で囲まれた領域を示す拡大図である。 本発明の第4実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。 図4Aにおいて破線で示す円で囲まれた領域を示す拡大図である。 従来のチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。 図5Aにおいて破線で示す円で囲まれた領域を示す拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係るチェーンについて、図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1Aは、本発明の第1実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。
本実施形態に係るチェーン100aは、一対の外プレート111とピン115とを備えた複数の外リンク110と、一対の内プレート121とブシュ125とを備えた複数の内リンク120とが、ピン115がブシュ125内に回転可能に挿入されることで、チェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されてなる。
外リンク110は、左右一対の外プレート111が前後一対のピン115の両端をそれぞれ外プレート111のピン孔112内に圧入することで連結されてなる。外プレート111は、全体として平坦な形状を有する。ピン115は、外径が軸方向において一定な円柱状である。
内リンク120は、前後一対のブシュ125の両端がそれぞれ左右一対の内プレート121のブシュ孔122内に回転可能に挿入されてなる。
ブシュ125は、外径及び内径がチェーン幅方向において一定な円筒状であって、図1Bに示すように、ブシュ125の内周面とピン115の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC1が形成されるよう構成される。
内プレート121は、全体として平坦な形状を有する。ブシュ孔122は、ブシュ125の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC2を有する状態に形成されている。
本実施形態に係るチェーン100aは、一対の内プレート121間に位置され一対の内プレート121の各々のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を備える。
位置規制部は、ブシュ125に回転自在に外挿されるローラ130により構成される。位置規制部をローラ130で構成することで、一般的なチェーン伝動機構に用いられるチェーンから構造の大幅な変更を伴うことなしに、各構成部材の寸法調整のみを行えばよいので、製造に係るコストや作業負担を低減することが可能となっている。
以上のように、第1実施形態に係るチェーン100aは、一対の内プレート121の各々のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を備えていることにより、ブシュ125を内プレート121に圧入して固定しなくても、位置規制部により内プレート121の幅方向への移動が規制される。そして、ブシュ125が一対の内プレート121の各々のブシュ孔122に対し回転可能に挿入された構成を採用することで、チェーン組付時において内プレート121の変形が生ずることがないので、内部歪みによる強度低下を回避することができる。このため、チェーンの強度を向上させるための構造を付加する必要がなくなり、材料の無駄を低減し小型化を図ることが可能となっている。また、ブシュ125を内プレート121に対し圧入する工程が不要となるため、製造が容易である。
また、ブシュ125が内プレート121のブシュ孔122内に回転可能に挿入されることで、チェーン組付時においてブシュ125の内面形状の変化が生ずることがなく、ブシュ125の内面形状が安定化する。このため、ピン115とブシュ125とが部分的に接触することによる摩耗が生ずることを抑制することが可能となる。しかも、ピン115がブシュ125内に回転可能に挿入されると共にブシュ125が内プレート121のブシュ孔122内に回転可能に挿入されることで摺動箇所が分散されるので、これによっても摩耗を抑制することが可能となる。
このように、第1実施形態に係るチェーン100aによれば、チェーンの強度向上及び耐摩耗性の向上が図られることで、チェーン100aの耐久性が向上し長寿命化を図ることが可能となっている。
また、位置規制部をローラ130で構成することで、一般的なチェーン伝動機構に用いられるチェーンから構造の大幅な変更を伴うことなしに、各構成部材の寸法調整のみを行えばよいので、製造に係るコストや作業負担を低減することが可能である。
さらに、チェーン幅方向に屈曲が発生する状態で使用される場合であっても、ピン115とブシュ125とのクリアランスC1及びブシュ125と内プレート121とのクリアランスC2によりチェーン幅方向の屈曲性が向上するので、これらのクリアランスC1,C2の調整によりアライメント許容量を大きくすることが可能となると共に耐摩耗性を向上させることが可能となる。
以上においては、位置規制部がローラにより構成されたチェーンを例に挙げて本発明について説明したが、本発明のチェーンにおいては、ブシュ自体が内プレートの位置規制機能を有する構成とされていてもよい。
<第2実施形態>
図2Aは、本発明の第2実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。
本実施形態に係るチェーン100bは、位置規制部がブシュ125と一体に形成された構成とされている。このチェーン100bの基本構造は、第1実施形態に係るチェーン100aと同一であって、同一の構成部材については、便宜上同一の符号を付してあり、説明を省略することとする。
本実施形態に係るチェーン100bにおいて用いられるブシュ125は、一対の内プレート121間に位置され内プレート121のブシュ孔122の孔径よりも大きい外径を有する拡径部126と、内プレート121のブシュ孔122内に回転可能に挿入され拡径部126の両端の各々に連続してチェーン幅方向に延びる一対の軸部127とを有し、拡径部126が内プレート121のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を構成している。
ブシュ125の内周面は、円柱の周面に沿った形状、すなわち内径がチェーン幅方向において一定の形状を有し、図2Bに示すように、ブシュ125の内周面とピン115の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC1が形成されるよう構成される。
また、ブシュ125の軸部127は、その外周面と内プレート121のブシュ孔122の内周面との間に所定の大きさのクリアランスC2を有する状態に形成されている。
第2実施形態に係るチェーン100bにおいては、ブシュ125の軸部127を内プレート121に圧入して固定しなくても、ブシュ125の拡径部126により内プレート121の幅方向への移動が規制される。
従って、第2実施形態に係るチェーン100bによれば、第1実施形態に係るチェーン100aと同様に、組み立てが容易であり、長寿命化及び小型化を図ることが可能である。また、アライメントのずれの許容量を大きくすることが可能となっていると共に耐摩耗性を向上させることが可能となっている。
さらに、位置規制部がブシュ125と一体に形成されることで、内プレート121の適切な位置を維持するための構成部材を用いることが不要となり部品点数を低減すること可能となると共に製造工数を低減することが可能となる。しかも、ブシュ孔122の孔径よりも大きい外径を有する拡径部126を形成することで、ブシュ形状を複雑化させることなく、内プレート121の位置規制機能をブシュ125に付与することが可能であって、容易に製造することが可能である。
<第3実施形態>
図3Aは、本発明の第3実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。
本実施形態に係るチェーン100cは、一のピンに対し回転可能に外挿されるブシュの数を2つとしたもの、換言すれば、ブシュをチェーン幅方向に2つに分割したものである。このチェーン100cの基本構造は、第1実施形態に係るチェーン100aと同一であって、同一の構成部材については、便宜上同一の符号を付してあり、説明を省略することとする。
本実施形態に係るチェーン100cの構成について具体的に説明すると、このチェーン100cにおける内リンク120は、互いに共通のピン115に回転自在に外挿されチェーン幅方向に並ぶ第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bを備える。第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bは、それぞれ外端部が一対の内プレート121のうちのいずれか一方の内プレートのブシュ孔122に回転可能に挿入されている。
第1ブシュ125aの内周面は、円柱の周面に沿った形状、すなわち内径がチェーン幅方向において一定の形状を有し、図3Bに示すように、第1ブシュ125aの内周面とピン115の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC1が形成されるよう構成される。
また、第1ブシュ125aは、その外周面と内プレート121のブシュ孔122の内周面との間に所定の大きさのクリアランスC2を有する状態に形成されている。
第2ブシュ125bについても第1ブシュ125aと同様であって、第2ブシュ125bは、第2ブシュ125bの内周面とピン115の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC1を有すると共に、第2ブシュ125bの外周面と内プレート121のブシュ孔122の内周面との間に所定の大きさのクリアランスC2を有する状態に形成されている。
第3実施形態に係るチェーン100cにおいても、第1実施形態に係るチェーン100aと同様に、組み立てが容易であり、長寿命化及び小型化を図ることが可能となっている。また、アライメントのずれの許容量を大きくすることが可能となっていると共に耐摩耗性を向上させることが可能となっている。
さらに、ブシュをチェーン幅方向に2つに分割することで、第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bの各々の内面の精度が高くなるので、ピン115の外周面にブシュ両端の内周縁が片当たりすることを防止することが可能となる。このため、ピン115と第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bとが部分的に接触することによる摩耗が生ずることを確実に抑制することが可能となっている。
また、位置規制部をローラ130で構成することで、一般的なチェーン伝動機構に用いられるチェーンから構造の大幅な変更を伴うことなしに、各構成部材の寸法調整のみを行えばよいので、製造に係るコストや作業負担を低減することが可能となっている。
<第4実施形態>
図4Aは、本発明の第4実施形態に係るチェーンの一構成例における一部を概略的に示す断面図である。
本実施形態に係るチェーン100dは、一のピンに対し回転可能に外挿されるブシュの数を2つとし、位置規制部が2つのブシュの各々に一体に形成された構成とされている。
このチェーン100dの基本構造は、第1実施形態に係るチェーン100aと同一であって、同一の構成部材については、便宜上同一の符号を付してあり、説明を省略することとする。
本実施形態に係るチェーン100dの構成について具体的に説明すると、このチェーン100dにおける内リンク120は、互いに共通のピン115に回転自在に外挿されチェーン幅方向に並ぶ第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bを備える。第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bは、それぞれ外端部が一対の内プレート121のうちのいずれか一方の内プレートのブシュ孔122に回転可能に挿入されている。
第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bはいずれも、内プレート121のブシュ孔122内に回転可能に挿入されチェーン幅方向に延びる軸部127と、軸部127の内端部において周方向の全周にわたって径方向外方に延びるよう形成され内プレート121のブシュ孔122の孔径よりも大きい外径を有する拡径部126とを有し、拡径部126が内プレート121のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を構成している。
第1ブシュ125aの内周面は、円柱の周面に沿った形状、すなわち内径がチェーン幅方向において一定の形状を有し、図4Bに示すように、第1ブシュ125aの内周面とピン115の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC1が形成されるよう構成される。
また、第1ブシュ125aは、軸部127の外周面と内プレート121のブシュ孔122の内周面との間に所定の大きさのクリアランスC2を有する状態に形成されている。
第2ブシュ125bについても第1ブシュ125aと同様であって、第2ブシュ125bは、第2ブシュ125bの内周面とピン115の外周面との間に所定の大きさのクリアランスC1を有すると共に、第2ブシュ125bの軸部127の外周面と内プレート121のブシュ孔122の内周面との間に所定の大きさのクリアランスC2を有する状態に形成されている。
第4実施形態に係るチェーン100dにおいても、第1実施形態に係るチェーン100aと同様に、組み立てが容易であり、長寿命化及び小型化を図ることが可能となっている。また、アライメントのずれの許容量を大きくすることが可能となっていると共に耐摩耗性を向上させることが可能となっている。
また、ブシュをチェーン幅方向に2つに分割することで、第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bの各々の内面の精度が高くなるので、ピン115の外周面にブシュ両端の内周縁が片当たりすることを防止することが可能となる。このため、ピン115と第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bとが部分的に接触することによる摩耗が生ずることを確実に抑制することが可能となっている。
さらに、位置規制部が第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bの各々に一体に形成されることで、内プレート121の適切な位置を維持するための構成部材を用いることが不要となり部品点数を低減すること可能となると共に製造工数を低減することが可能となる。しかも、ブシュ孔122の孔径よりも大きい外径を有する拡径部126を形成することで、ブシュ形状を複雑化させることなく、内プレート121の位置規制機能を第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bに付与することが可能であって、容易に製造することが可能である。
以上のように、第1実施形態乃至第4実施形態に係るチェーン100a,100b,100c,100dはいずれも、チェーン幅方向に屈曲が発生する状態で使用される場合であっても、ピン115とブシュ125とのクリアランスC1(またはピン115と第1ブシュ125a及び第2ブシュ125bとのクリアランスC1)及びブシュ125と内プレート121とのクリアランスC2(または第1ブシュ125aの軸部127及び第2ブシュ125bの軸部127と内プレート121とのクリアランスC2)によりチェーン幅方向の屈曲性が向上するので、該クリアランスC1,C2の調整によりアライメント許容量を大きくすることが可能となっていると共に耐摩耗性を向上させることが可能となっている。従って、本発明に係るチェーンは、具体的用途は如何なるものでもよいが、例えば自転車用チェーンなどとして用いられる場合に有用なものとなる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、チェーンの具体的態様は、複数のリンクプレートを連結ピンによって屈曲可能に連結したものであれば如何なるものでもよく、例えば、サイレントチェーンであってもよい。
100a ・・・ チェーン
100b ・・・ チェーン
100c ・・・ チェーン
100d ・・・ チェーン
200 ・・・ チェーン
110, 210 ・・・ 外リンク
111, 211 ・・・ 外プレート
112, 212 ・・・ ピン孔
115, 215 ・・・ ピン
120, 220 ・・・ 内リンク
121, 221 ・・・ 内プレート
122, 222 ・・・ ブシュ孔
125, 225 ・・・ ブシュ
125a ・・・ 第1ブシュ
125b ・・・ 第2ブシュ
126 ・・・ 拡径部
127 ・・・ 軸部
130, 230 ・・・ ローラ

Claims (8)

  1. 一対の外プレートとピンとを備えた複数の外リンクと、一対の内プレートとブシュとを備えた複数の内リンクとが、前記ピンが前記ブシュ内に回転可能に挿入されることで、チェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されてなるチェーンであって、
    前記一対の内プレート間に位置され前記一対の内プレートの各々のチェーン幅方向内側への移動を規制する位置規制部を備え、
    前記ブシュは、前記一対の内プレートの各々のブシュ孔に対し回転可能に挿入されていることを特徴とするチェーン。
  2. 前記位置規制部は、前記ブシュに回転自在に外挿されるローラにより構成されている請求項1に記載のチェーン。
  3. 前記位置規制部は、前記ブシュと一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン。
  4. 前記ブシュは、前記ブシュ孔の孔径よりも大きい外径を有する拡径部と、前記ブシュ孔内に回転可能に挿入され前記拡径部の両端の各々に連続してチェーン幅方向に延びる軸部とを有し、前記拡径部が前記位置規制部を構成していることを特徴とする請求項3に記載のチェーン。
  5. 前記内リンクは、互いに共通のピンに回転自在に外挿される第1ブシュ及び第2ブシュを備え、
    前記第1ブシュ及び前記第2ブシュは、それぞれ前記一対の内プレートのうちのいずれか一方の内プレートのブシュ孔に回転可能に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン。
  6. 前記位置規制部は、チェーン幅方向に並ぶ前記第1ブシュ及び前記第2ブシュに回転自在に外挿される該第1ブシュ及び該第2ブシュに共通のローラにより構成されていることを特徴とする請求項5に記載のチェーン。
  7. 前記位置規制部は、前記第1ブシュ及び前記第2ブシュの各々に一体に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のチェーン。
  8. 前記第1ブシュ及び前記第2ブシュの各々は、前記内プレートのブシュ孔に挿入される軸部と、前記軸部のチェーン幅方向内側の端部に形成され前記ブシュ孔の孔径よりも大きい外径を有する拡径部と有し、
    前記第1ブシュにおける拡径部及び前記第2ブシュにおける前記拡径部が前記位置規制部を構成していることを特徴とする請求項7に記載のチェーン。

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